- 1シャークの親友22/11/01(火) 10:05:49
- 2シャークの親友22/11/01(火) 10:06:15
「バトルだ!No.39希望皇ビヨンド・ザ・ホープでオッドアイズ・ドラゴンを攻撃!ホープ剣・ビヨンドスラッシュ!!」
「ぐぁぁぁぁぁ……!!!」
『き、決まったぁぁぁ!!ワールド・チャンピオン・カップを制し『決闘王』の称号を手にしたのは、九十九遊馬選手だーー!!』
実況の言葉に、スタジアムが歓声に包まれる。
「勝った…!!いぃよっしゃぁぁぁぁ!!!勝ったビングだぜ、俺──!!」
『No.を使ってギリギリの勝利とは…!手強い相手だった…!』 - 3シャークの親友22/11/01(火) 10:07:33
保守しておこう。
- 4シャークの親友22/11/01(火) 10:08:43
キャラ紹介
八柳獣兵衛
主人公。とある理由でスタンダード次元にいた。シャークに見つかりぶん殴られる。
三ヶ月前に夥しい傷を負って病院に搬送されたようだが…? - 5シャークの親友22/11/01(火) 10:09:19
七皇
エクシーズ次元、レジスタンスのトップチーム。メンバーは当然…… - 6二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 10:09:24
10まで保守しろ定期
- 7シャークの親友22/11/01(火) 10:09:59
九十九遊馬&アストラル
現在は登場していない。しかし、カイトの言葉通りなら彼らも… - 8シャークの親友22/11/01(火) 10:11:44
ズァーク
獣兵衛に救われた人。
彼に貰ったオッドアイズ・ドラゴンは切り札として使用し続けている。
そして、その負のカオスが世界をーー - 9二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 10:44:15
保守
さてここからどうして悪魔が生まれるのか… - 10二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 10:47:30
- 11シャークの親友22/11/01(火) 10:50:12
前スレ貼ってくれてありがとうございます。落としてしまって申し訳ないなぁ…
- 12シャークの親友22/11/01(火) 12:49:15
「負けた……オレが……。」
「ズァーク!」
呆然とするズァークに遊馬が声を掛ける。
「すっげぇ強いな!今回は勝てたけど次はどうなるか分かんねぇ。またやろうぜ!!」
「遊馬さん…。」
遊馬が清々しい笑顔でズァークに手を差し出す。
負けて呆然としていたズァークはその手を取り握手を交わす。
そして、そんな光景を見てズァークを批難していた人やラフプレイに歓声を送っていた殆どの人も拍手を送る。
その光景を見た獣兵衛は密かに安堵していた。最悪の事態は避けられそうだと。
まさに遊馬が会場の人々を変えたのだ。そしてこの行動でズァークの心に巣食う負のカオスは取り除かれた……筈だった。
「い゛ッ…!!」
「ズァーク!?…誰だよ、ゴミなんて投げたの!!」
握手を交わしていたズァークの後頭部に何かが投げつけられる。それは売店で売っていた焼きそばの容器だった。
「ふざけんなズァーク!!お前を応援してたのに!!」
「もっと激しいデュエルが見られると思ってたのに!!」
「この裏切り者ーー!!!」
それは、ズァークのカリスマに悪い意味で魅せられ、ズァークのラフプレイに歓声を送っていた残った一部の暴徒によるものだった。
「や、やめろよ!ズァークは精一杯戦った…それでいいじゃねぇか!!」
遊馬が必死に観客を説得する。他の観客も暴徒達に批難を送る。だがーー
ドクン!!
「そうだ……オレはもっと強く……もっと激しく……!!」
「ズァーク!?」
『不味い!離れるんだ遊馬!!』
「オレはお前達が望めば望むだけ強くなる!!さぁ、オレとデュエルしろ──!!」
そしてズァークの精霊使いとしての力、サイコデュエリストとしての力が世界に牙を剥く…!!
「あの馬鹿共、余計な真似を…!!総員、臨戦態勢!!ズァークの…四天の龍のカオスを浄化するぞ!!」
『了解!!!』
状況を見守っていた獣兵衛の号令と共に、彼らがズァークに向かっていく。世界を救った決闘者達が…! - 13二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 15:06:17
スレ即死判定とかあったんだな、意識してないから知らなかったぜ
- 14シャークの親友22/11/01(火) 18:18:10
「来い!希望皇ホープ!!」
「これ以上好き勝手はさせねぇ…!!激朧神アビス・スプラッシュ!!」
「お前の怒りはもっともだ。だが、それを世界に向けるな!超銀河眼の光子龍!!」
「お前をそうさせてしまったのは俺達の責任だ…だからこそここで止める!真竜皇VFD!!」
実体化した四天の龍に対し、遊馬達もそれぞれのエースを呼び出して対抗する。
「そうか…!世界にはまだこれ程の強者達がいるのか…!!ならば、オレたちもさらに上へ往こう!!」
「ッ、やべぇ…!皆離れろぉ!!」
戦い続けてしばらく。ズァークが新たな行動に出る。
「時空を司るアストログラフ・マジシャンよ!その深遠なる力で、我らの望みを重ね合わせよ!!今こそ、一つにィィィィ!!!」
ズァークが呼び出した魔術師のモンスターが万華鏡を模した魔法陣を描き、そこに『スターヴヴェノム・フュージョン・ドラゴン』、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』、『ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン』、『オッドアイズ・ドラゴン』、そしてズァーク自身が飛び込む。
その日、『悪魔』が生まれた。
「それで、生まれた覇王龍に俺達は立ち向かったんだよな…。」
「あぁ。まだ『成長途中』だったズァークになら勝ち目があると思って俺達は戦い続けた。けど…!」
「ぜぇ……ぜぇ……おい、どうなってやがる…!俺達はどれだけアイツに勝てばいいってんだ…!」
「弱音を吐くなベクター…!辛いのはお前だけではない…!」
つい弱音を漏らすベクターに対してドルベが返す。
四天の龍と融合したズァークの力は凄まじく、何度デュエルで勝ったとしてもその体力が尽きることはなかった…。
「ぐぅぅぅぅぅっ…!!……ごはっ……くそ、完全に…対応してきたか…!」
「大丈夫か獣兵衛!!」
中でも、一番傷を負っていたのが獣兵衛だった。 - 15シャークの親友22/11/01(火) 19:48:59
『みんな、まだ生きてるかい?』
「バイロン…か…どうし、ゴブッ…!」
『余裕は無いみたいだね…手短に説明するけど強化型のスフィアフィールドが完成した。これで数時間ではあるけどズァークを足止め出来るよ。』
「ありがたい……皆、そろそろ限界だ…!」
それは、バイロンによる対ズァーク用スフィアフィールド完成の知らせだった。
『…だが、たとえスフィアフィールドを展開したとしてもいずれは破られるだろう…。そこはどうする?』
「……こうなれば、最後の手段だ…!」
「えっ!?ズァークを…『ヌメロン・コード』で封印する!?」
光の護封剣、光の護封霊剣やトロン一家から教わった紋章術などを使い、ズァークの行動を封じる獣兵衛の口から、語られた作戦…それはヌメロン・コードを使ったものだった。
「あぁ……スフィアフィールドによる隔離だけではアストラルの言ったようにいつか破られる……そうなる前にズァークをヌメロン・コードの力で別世界に完全に隔離……そこで対処を続ける……!!」
『なるほど…しかし、アストラル世界にあるヌメロン・コードを扱えるのはNo.を持つ私だけだ。戦力が大幅に低下すると思うが……』
「…いや、アストラル世界に行くのはアストラルだけじゃない。俺を除いた全員だ…!」
「ッ!何言ってるの獣兵衛!?」
「お前、それは…!!」
獣兵衛の案に、真っ先に反対したのは神代兄妹だった。
「俺の持つNo.はヌメロン・コードの起動に必要なカードに含まれていない…だからこそ、この中で時間稼ぎをやるなら俺が最適だ。」
「それは分かる……でも、でもだからって…!!」
「頼む…聞き分けてくれ璃緒…アイツがあぁなってしまったのには俺の責任が大きい…。だから俺がやるべきなんだ…!!それに…」
「どうしたんだ獣兵衛?」
「…さっきカイトから聞いた話だが、このまま行けばこの世界は四つに分裂する可能性がある。」
『なっ!?』
獣兵衛が語った内容に全員が驚く。 - 16二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 20:02:23
プロローグにどう繋がるかがちょっと見えてきたな…
そりゃカオスも尽きるよ - 17シャークの親友22/11/01(火) 20:42:24
「ちょっ…!ちょっと待て…!どういうことだよ世界が分裂って!!」
「今、リアルソリッドビジョンの開発者である赤馬零王博士が対ズァーク用にカードを作っているんだが、それは地球の自然エネルギーを凝縮したカード…そのカードの力とズァークの持つ膨大な負のカオスがぶつかり合えば、世界がそれに耐えきれず分裂する……そう観測結果が出たらしい。」
「それって…世界が滅んじまうのと一緒じゃねぇか!?」
「そうだ…そうさせない為に俺の案に乗ってくれ…頼む…!!」
獣兵衛が頭を下げる。
「…分かった!俺達はアストラル世界に向かう!アストラル、準備を頼む!」
「すまん…後で必ず償いはする…!」
そして、スフィアフィールドが展開され、『かっとび遊馬号』が飛び立とうとしたその時…!
【まだだ!!まだ我は満足していない!!逃がさぬぞデュエリスト共ォォォ!!】
翼を広げた『悪魔』が遊馬号を捕らえようと飛び立つーー
「行かせるか!!お前の相手は俺だ……存分に付き合ってやるぞズァーク!!」
が、獣兵衛がdarknessの剣を振るい、ズァークの翼を斬り飛ばす。
「頼んだぞ…遊馬、アストラル、皆…!!」
そして、遊馬号が飛び立ったのを確認した獣兵衛は、再度ズァークに挑みかかっていった…。
「…で、俺達はアストラル世界に向かった訳なんだが、その後何があったんだ?」
「…覚えてないんだ…。」
「は?」
「…お前達がヌメロン・コードを起動させるまでの時間稼ぎでズァークとデュエルし続けて…累計500戦目に突入しようとしたのは覚えてる…それで、気が付いたら赤馬零王とレイがスフィアフィールドの中に居たんだ…!」
「何だと!?」
「うぐっ……何が、どうなった……?」
眠っていた意識が覚醒する。ズァークと戦い続けた獣兵衛の体はもはや生きているのが不思議な程にボロボロ……骨は砕け、全身から夥しい程の量の血を流していた…。
「あの、光……そうか……ヌメロン・コードの………間に、合ったのか……。」
獣兵衛の目には、スフィアフィールドの向こうにヌメロン・コードのエネルギーが発生しているのが見えた。
「やっ…ぱり、封印しか…ない、か……さて、どうした…もんか、なぁ……。」
皆に叱られそうだなぁと思考し、安堵感から意識を手放そうとしたその時ーー
『グォォォォァァァッッ!!!!??』
悪魔が、何かに怯えるように咆哮を響かせる。 - 18シャークの親友22/11/01(火) 21:37:14
辺り一面に花が咲き誇る。
日が沈んだにも関わらず、鳥達が飛び回る。
優しく、しかし力強い風が吹き荒れる。
夜に燦然と輝く月から滴が落ちる。
『待て、待つんだ!レイ!!』
「…ぁ…そんな…何で…!?」
風に乗って聞こえた男性の声に、急速に意識が覚醒する。
「ぁ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ZEXALッッ!!!」
絶叫を響かせながら、獣兵衛はZEXAL体へ変わる。近未来的な白銀と黒を混ぜ合わせた鎧、眼は金と青のオッドアイに変化していた。
ZEXALとなった獣兵衛は閃光となって空を駆ける。
「どうやってスフィアフィールドを破った!?…いや、それよりも…!!」
獣兵衛の視線の先ではレイの腕に四つのブレスレットが現れ、ズァークの体には亀裂が走り、それぞれが四つに引き裂かれようとしていた。
【おのれ…!許さんぞ、一つとなった我らをぉぉぉぉ!!】
膨大なエネルギーが二人を包みーー
「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
そのエネルギーの中心点に獣兵衛が飛び込み、自身の体を楔として分裂を防ぐ!
「守る…守るんだ…!璃緒が、凌牙が、皆が帰ってくる場所を…絶対に…!!おぉぉぉぉっ!!」
手を翳し、必死にエネルギーを身体で抑え込む獣兵衛……
バキッッ!!
「……ぁ……」
しかし、エネルギーに耐えきれずZEXALの鎧が砕け散る。
そして、凄まじいエネルギーが獣兵衛を飲み込んだーー。 - 19二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:22:45
連続更新やったぜ!
熱血くん大概無茶しやがるな… - 20二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 22:24:58
- 21二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 06:07:57
保守
- 22シャークの親友22/11/02(水) 07:46:39
「それで、分裂のエネルギーに吹っ飛ばされた俺はこの世界に居たんだ…。」
「そういうことかよ……しかし、赤馬親子はどうやってスフィアフィールドを破ったんだ?」
「これは仮説だけど…赤馬零王の開発した四枚のカード、ズァークのカオス、ヌメロン・コードの力が奇跡的に噛み合ってスフィアフィールドを突破した…としか考えられない。」
「さすがにそこまでは分かんねぇか…。」
「俺も聞いていいか…?人間界が無事ってどういうことだ?俺はてっきり分裂したもんだと…」
「…あぁ、いいぜ。この世界はスフィアフィールドで隔離された街が基盤になって出来た世界なんだ。」
「マジか……。」
『全員疲労が凄まじい…獣兵衛の判断は正しかったか…。』
かっとび遊馬号の船内で休息を取る七皇、遊馬、アストラル、そして小鳥…
デュエルしていなかった小鳥は別としても全員が凄まじく疲労していた。
「獣兵衛……」
「アイツなら大丈夫だ。だからこそ、俺達は俺達に出来ることをやろう。」
不安げな表情を見せる璃緒に凌牙が語りかける。
「凌牙…えぇ、そうね…」
『久しぶりだな、九十九遊馬、アストラルよ。事態は把握している。急ぐといい。』
『有り難い…!』
『スフィアフィールド内にいるズァークと獣兵衛を起点として街を別次元に隔離…よし、これでこれ以上人間界に被害が出ることはないな…』
「……すげぇ。」
鮮やかにヌメロン・コードを使用するアストラルを、遊馬は食い入る様に見つめていた。
『後は我々が……何ッ!?』
「ど、どうしたアストラル!?」
『赤馬零王とレイがスフィアフィールドの中にいるだと…!?獣兵衛は…気絶している!?クッ…!!』
アストラルは再び、先ほど以上のスピードでヌメロン・コードを操作する。
『間に合え───!!!』
そして、最後のピースを揃えた瞬間……
ドン!!!
アストラル世界を凄まじい衝撃が襲った。 - 23シャークの親友22/11/02(水) 13:27:45
「遊馬!アストラル!何があった!」
戻ってきた二人に凌牙が尋ねる。
『アストラル、どうなった?』
『人間界は無事です。ただ…』
『ただ、なんだ?』
「獣兵衛の居場所が、分かんなくなっちまった……」
『なっ…!』
遊馬の言葉に全員が驚く。
『確かなのか?』
『…はい、ヌメロン・コードで書き換えを行っていたところスフィアフィールド内に赤馬親子が侵入しカードを使用。分裂のエネルギーに巻き込まれた獣兵衛の反応はヌメロン・コードでも追えなくなってしまいました…!!』
「そ、んな…嘘……嘘……!!」
「ッ!璃緒!!」
アストラルからの報告に泣き崩れる璃緒。そんな璃緒を凌牙が支える。
「とにかく、一度人間界に戻ろう。」
そして、人間界に戻ってきたのだが……
「街が…!!」
「巨大なクレーターに…!!」
ズァークを隔離した街は数㎞に及ぶクレーターとなっていた。
『お前達、戻ったか…一度報告したいことがある。ハートランドに戻ってこい。』
「分かった!」
カイトの言葉に頷き、遊馬は舵をハートランドへ向ける。
「これより、事件の報告を始める!」
ハートランドにあるDr.フェイカーの研究室。そこに遊馬、アストラル、元七皇、カイトとハルト、フェイカーにトロン一家が集まっていた。
「まずはこれを見てくれ。」
そう言って、カイトは空中にディスプレイを投影する。地球を中心に様々な色をした球体が無数にあった。
「これは人間界とその周辺の次元世界を示した地図だが…人間界のすぐ近くに新しい次元が生まれた。」
地図に、新たな四つの球体が浮かび上がる。
「この四つの次元は、調べたところ融合、シンクロ、エクシーズ、アドバンス。この四つの召喚法を内包した世界であることが判明した。」 - 24二次元好きの匿名さん22/11/02(水) 21:03:58
保守
- 25二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 05:55:26
保守
- 26二次元好きの匿名さん22/11/03(木) 17:53:17
保守
- 27二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 05:20:31
保守