【閲覧注意🎲/パラレル】三船長×ネクロニカ

[1 NC 23/01/24(火) 20:03:53]

この三人がTRPG永い後日談のネクロニカの世界でドールとして目覚めた世界
原作世界の三人の自我が目覚めたのではなく、ネクロニカの世界で生きて死んだ三人が世界でアンデッドとして目覚めた設定

キャラメイクしながら適当に過去などを生やして妄想するスレです
ネクロニカのシステム上、キャラ間に軽率に恋愛感情が生える場合がありますが、あくまでシステム的なものなので過度なCPネタは禁止の方向でお願いします

あと、そんな酔狂な方はいないと思いますが、前スレ含めここのSSは転載禁止です
（ネクロニカのシナリオの参考にしていただくのは大歓迎です！）

[2 NC 23/01/24(火) 20:04:25]

前スレ

【閲覧注意🎲/パラレル】ここだけこの三人が永い後日談の世界で目覚めた｜あにまん掲示板

[3 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:06:16]

立て乙！

[4 NC 23/01/24(火) 20:07:19]

▼ザックリし過ぎているあらすじ

どこかの研究施設の地下でドールとして目覚めた三人は、ピアノを奏でる骸骨の紳士、ソウルキングと出会う。
そこへ襲いかかってきたアンデッド喰いの怪鳥の群れを、ボロボロになりながら撃退したのだった。

[5 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:11:27]

たておつ

[6 NC 23/01/24(火) 20:11:47]

ドール設計図：「ルフィ」
享年：8歳
暗示：渇望
記憶のカケラ：「迷子」「ネクロマンサー」
ポジション：ジャンク
クラス：タナトス/ゴシック
スキル：【半壊】【必中】【断罪】【引き裂き】
強化パーツ：最大行動値11
　頭【カンフー】【ボイスエフェクト】
　腕【スパイク】
　胴【しんぞう】【うろこ】【たからもの】
　脚
たからもの：航海日誌。古ぼけている上に小難しくて君自身は読めないが、ワクワクを駆り立てられる。

いつか誰かとはぐれ、ひとりぼっちで寂しくて泣いていた。
あの悲しみに比べれば、たとえ終わった世界だろうと兄弟がいる今ならへっちゃらだ。【半壊】した心は、もうこれ以上は壊れない。
【しんぞう】を駆動させ、【カンフー】のような素早い動きで敵を仕留めろ。尖った【スパイク】が、獲物を【引き裂く】のを助けるだろう。
君の皮膚を覆うゴムのように軟らかい【うろこ】が、敵の小賢しい攻撃を吸収する。反撃の機会を逃さず、【必中】の一撃で君たちを傷つけるものに【断罪】を下せ。
諦めずに声を上げ続けろ。【ボイスエフェクト】ののった君の声は高らかに響き、兄弟の心に響くだろう。

[7 NC 23/01/24(火) 20:12:11]

ドール設計図：「ロー」
享年：16歳
暗示：破局
記憶のカケラ：「恋の敗北」「駆け落ち」
ポジション：ホリック
クラス：レクイエム/タナトス
スキル：【修羅】【子守唄】【最高の戦友】【死神】
強化パーツ：最大行動値9
　頭【カルマプロセッサ】【宝物】
　腕【狙撃ライフル】【ショットガン】【名刀】【救急箱】
　胴
　脚
たからもの：牙のペンダント。大きな肉食獣の牙のようだ。

大好きな人がいた。その人を奪った憎い奴がいた。
焦がれるような慕情が、あるいは燃やし尽くすような憎しみが、君を【修羅】にする。
【死神】のように【名刀】を振り下ろし、【子守唄】代わりに【ショットガン】と【狙撃ライフル】の銃声を聞かせてやれ。君の手にある武器は、決して君を裏切らない【最高の戦友】だ。
衝動のままに武器を振るえ。【カルマプロセッサ】が、過ぎた狂気を麻痺させてくれる。戦いの後に【救急箱】の中身を使えば、君は本来の自分自身を思い出せるだろう。

[8 NC 23/01/24(火) 20:12:32]

ドール設計図：「キッド」
享年：13歳
暗示：破局
記憶のカケラ：「英雄」「助手」
ポジション：コート
クラス：ロマネスク/バロック
スキル：【先読み】【調律】【狂った歯車】【怪力】
強化パーツ：最大行動値10
　頭【アドレナリン】
　腕【ワイヤーリール】【パイルバンカー】
　胴【ちみどろ】【おとこのこ】
　脚
たからもの：好きなバンドの特集が組まれた雑誌。戦争の最中にあって、音楽は束の間の癒やしだった。

君は戦場に生まれ、戦場に生きた。
終わった世界のことをよく認識している君の頭は、ひとりでに起きうる事象を【先読み】する。
君にかかれば、高度なアンデッド兵器の【調律】もお手の物。君の前では、粗悪なアンデッドなど【狂った歯車】も同然。
【ちみどろ】の体さえ気にならなくなる程に【アドレナリン】を滾らせ、敵を【ワイヤーリール】で引きずり回し、【パイルバンカー】で遠くまでぶっ飛ばしてやれ。
冷静さを失わず、クールに暴れろ。【おとこのこ】らしい君の体から放たれる【怪力】の一撃が、腐ったアンデッドどもを一掃する。

[9 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:13:11]

お待ちしてました！！！！

[10 NC 23/01/24(火) 20:13:31]

前スレで支援・保守してくださった方ありがとうございます
続き投下していきます（書き溜めはゼロです）

[11 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:24:02]

おいコラ前スレ200！！！！

[12 NC 23/01/24(火) 20:25:55]

「皆さん、ありがとうございます！あの怪鳥の群れに困っていたんです。いつ食べられてしまうか気が気でなくて、集中してピアノを弾けませんでしたから･･･」

ここにいたアンデッドも、すでに何人かやられてしまったんです、とソウルキングが続ける。

「しかし、ヨホホホ、なんて良い気分！これで思い切りピアノを弾けます！！」

表情がないはずの骸骨に、満面の笑みが浮かんでいるようだった。

同調するように足元の肉塊が蠢いた。こころなしか、先ほどまでより動きが活き活きとしているような気がした。

「全て皆さんのおかげです、どうか一曲皆さんのために演奏させてください！！」

dice1d2=2 (2)

1：「よォ～～し、宴だァ～～～ッ！！！」

2：「その前に片付けておきたいことがある」

[13 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:27:35]

後衛のローが痛覚にぶにぶで、前衛の2人が痛覚そこそこあるのお労しい
🎲神の性格がわかる

[14 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:34:46]

3船長ネクロニカとは良い概念だ
ダイスもいい感じに愉悦してるな

[15 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 20:51:52]

宴の前に何をするのかな？

[16 NC 23/01/24(火) 20:58:29]

「水を差すようで悪いが、先に片付けておきたいことがある。アンタの曲は、それが終わった後に聴かせてもらえるか」
「もちろんです！何をなされるおつもりで？」
「ここの地下フロアを一度見て回りたい。そもそもおれたちが何故ここにいたのか、何か手がかりがあるかもしれないからな。
･･････そもそもアンタはずっとここにいたんだろう、何か知っているか？」

ローの問いかけに、ソウルキングは首を横に振った。

「･･････残念ながら、私は何も存じ上げません。私はあくまで音楽家。いち軍事施設であるこの施設の情報を知る権利はありませんでしたから。
それに私、見ての通り骨でしょう？軽くて非力なもので、地下にある鉄製の扉は重くて開けられなかったんです。
あと！！地下の通路、なんか不気味だし暗いし怖いじゃないですか！！オバケ出そうで！！」
「･･･そのナリでオバケが怖ェのか」

自分の体を抱きしめて大げさに震え上がる仕草をするソウルキングから、何か嘘を吐いているような悪意は感じられなかった。

「ヨホ、では皆さんが地下を見て回っているあいだ、私はここでリハーサルをして待ってます」
「よっし、トラ男、ギザ男、探検だ！！んで、その後に宴するぞ！！」

[17 NC 23/01/24(火) 21:36:46]

錆びに侵された地下通路は、三人がもといたコールドルームの他に、三つの部屋につながっていた。

三つの扉はどれも重厚な鉄製で厳重な鍵がかけられているが、鎖も電子回路の基板も錆に埋もれ、二重のロックはすっかり意味を成さなくなっていた。

「とりあえず手前の部屋からみていくか。いいな」

「どれでもいい、さっさと開けろ」

「じゃあ、おれが開ける！！」

まるで草を毟るような気安さでルフィは一番目の扉にかかった鎖を引きちぎり、扉を開いた。

部屋には何列ものスチールラックが設置され、段ボール箱がいっぱいに詰められていた。

倉庫のようだ。

行動判定

ルフィ　dice1d10=3 (3)

ロー　dice1d10=9 (9)

キッド　dice1d10=5 (5)

[18 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 21:47:31]

戦闘含めローホントに豪運だぁ！ルフィが大失敗引かなくて良かったよ...

[19 NC 23/01/24(火) 21:50:55]

プラスチックが劣化してひび割れた玩具、輝きを失ったディスク、香料が揮発しきったアロマ。

倉庫から出てくるのは、ガラクタのような品ばかりだった。

「なんだァ、このガラクタの山は」

「ここは元々アンデッドに精神的なホスピスケアを施す場所だったんだ。それに使ってたんじゃねェか？」

「どれも子ども騙しだな」

「おっ、このロボのオモチャかっこいいな！！」

「･･････ああいうガキみたいな奴には、一定の効果があったんだろう」

まだ幼いルフィはこの部屋にあるものに興味を示しているが、キッドとローにとって興味を弾かれるようなものはなかった。

ふと、ローは変わった形のトランクが積まれている最奥のスチールラックが気になった。

ガチャリ。一つ開けてみると、古ぼけたトランペットが出てきた。この棚に積まているのは楽器ケースであったらしい。

「おっ、トラ男、楽器みつけたのか！丁度良い、宴でおれたちも演奏しよう！」

「･･････麦わら屋お前、楽器なんか弾けるのか？」

三人は楽器を　（１：弾ける、２：弾けない）

ルフィ　dice1d2=1 (1)

ロー　dice1d2=1 (1)

キッド　dice1d2=2 (2)

[20 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 21:51:42]

キッドは聴き専なのか

[21 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 21:53:35]

1人何もせず音楽聞き入ってるキッド想像すると、いいなぁ

[22 NC 23/01/24(火) 21:54:18]

ちなみになんの楽器？

ルフィ
1:シンバル
2:カスタネット
3:ビブラスラップ

ロー
1:チェロ
2:バイオリン
3:オーボエ

キッド
エレキギターやエレキベースはここにはなかった

[23 NC 23/01/24(火) 21:54:55]

振り忘れ

ルフィ　dice1d3=3 (3)

ロー　dice1d3=1 (1)

キッド　dice1d3=1 (1)

[25 NC 23/01/24(火) 22:05:01]

「おう、弾けるぞ！コレ！！」

そういってルフィはビブラスラップを鳴らした。ビヨヨーン！！と気の抜ける音が響く。

「･･････それは楽器が弾けるというか、いや、いい」

ローはルフィに突っ込みをいれるのも疲れ、スルーすることにした。

自身は古びたチェロを手に取る。かなり痛んでいるが、奇跡的に演奏できる程度の状態を保っていた。

キッドは楽器のケースをいくつか開けたが、残念そうにため息をつき、結局何も手に取らなかった。

この部屋には他にめぼしいものはない。

「次行くぞバカザル、トラファルガー」

キッドは二枚目の扉を開けた。

部屋には薬品棚と実験机が並び、計測機器と思しきものが壁際に何台も設置されている。

研究室のようだ。

行動判定

ルフィ　dice1d10=5 (5)　

ロー　dice1d10=5 (5)　

キッド　dice1d10=6 (6)　

[26 NC 23/01/24(火) 22:21:08]

キッドはこの部屋にあるものが脳波の計測機器であることに気がついた。

機器の横には、データをまとめるためのソフトウェアが入っていると思しきコンピューターが接続されているが、回路が朽ちているのか起動することは叶わなかった。

しかし、その脇に実験の記録簿が置いたままになっているのが目についた。紙は劣化しており所々擦り切れているが、読めない程ではない。

「ユースタス屋、何が書いてある」

「アンデッドの自我の安定性に関する研究の記録だ。

･･･戦争で精神的外傷を負ったアンデッドの自我を最もよく回復させたのが、音楽を聴かせることだったらしい」

「それでソウルキングがここにいたわけか。･･･だが腑に落ちねェな。おれたちがここにいる理由に説明がつかねェ」

「おい、お前ら！上で二人でこそこそ話すなよ、おれも混ぜろ！」

「てめェにゃ分かんねェ話だよ、バカザル！」

ルフィは小難しい研究の内容を理解できず、早々に飽きてしまった。

「ここは面白いものがなくてつまんねェ！次行こう！」

「･･･うるせェな、言われなくても、ここにはもう用はねェよ」

三人は研究室を出て、三番目の扉を開いた。

簡素な机と、書類をしまう棚があるだけの簡素な部屋だ。事務室だろう。

行動判定

ルフィ　dice1d10=2 (2)

ロー　dice1d10=6 (6)

キッド　dice1d10=1 (1)　

[27 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 22:24:55]

大失敗しとる！

[28 NC 23/01/24(火) 22:28:20]

行動判定は基本的に大失敗してもふつうの失敗扱いになります
ここではまだやっていないですが、何かパーツを使って判定に補正をかけようとした際に大失敗するとそのパーツが壊れてしまいます

[29 NC 23/01/24(火) 22:43:56]

部屋の持ち主は整理整頓とは縁の無い人物だったようで、書類や論文でひどく散らかっている。
保存状態の悪い紙は黒い黴に覆われ、あるいは紙魚に食われ、すっかり内容が失われてしまっていた。

そんな中、ローは装丁が厚い冊子が気になり、手に取った。
表紙にはDIARYと書かれている。誰かの手記のようだった。


＊＊＊以下、目についた記述の抜粋＊＊＊
XX04/5/3
かの大国に隣国の領土の実に半分が掌握された。明日は我が身だ。
この研究所も防衛を強化しなくてはならないだろう。

XX04/7/4
ドールを3体仕入れることができた。自我次元との接触が上手くいかないのか目を覚まさない不良品ということだが、幸いこの研究所には粘菌ネットワークと自我次元の接触に関する知見が豊富だ。
3体ともそれぞれ別の著名なネクロマンサーの作品であるからして、目を覚まさせることが出来れば大きな防衛力となるだろう。

XX04/10/17
投薬は一通りためしたが効果がない。汎用型アンデッド兵には有効だった音楽もあまり効果がでない。
ソウルキングの生演奏も聴かせてみるか？しかし、ここにドールがあることは機密にしておきたいからして、彼に存在を知られるのは本意ではない。

XX05/2/21
かの大国との戦線が隣の州まで迫っている。
それに海を挟んだ向こうの国では、アンデッドを接続したICBMが開発されたという情報も入ってきた。
いつ攻撃を受けてもおかしくない。なぜあのドールたちは目覚めないんだ。役立たずどもめ。

XX05/2/28
ふざけるな、あの【非常に不愉快な罵詈雑言が綴られている】


この数ページ先で日記は途絶えている。

[30 NC 23/01/24(火) 22:51:48]

「それ日記か！？何が書いてあるんだトラ男」
「･･･どうやら俺たちは、ここではない別の研究所から輸送されてきたらしい。ここの主はおれたちを番犬代わりに使うつもりだったみてェだが、上手くいかなかったようだな」
「どれ･･･。ハッ、費用をケチって自分の手に負えないもん仕入れて、逆ギレしてるたァ間抜けな野郎だな。
よく寝て置いて正解だったぜ。こんな奴に使われるなんて虫酸が走る」

読むだけでなんとなく腹が立ってくる内容だった。
ルフィも内容を完全には理解できていないだろうが、思うところがあるようで眉を顰めている。



この部屋はこれ以上探索しても黴まみれの紙切れしか出てこないだろう。
三人は地下フロアを後にして、ソウルキングが待つ地上へと戻ることにした。

[31 NC 23/01/24(火) 23:01:26]

「よォ～～し、宴だァ～～～ッ！！！」

ルフィの楽しそうな一声で、ソウルキングの演奏は始まった。

曲目は、世界中で愛された誰もが知っている船乗りの歌だ。

軽快なピアノのリズムに合わせ、ソウルキングとルフィが歌を歌う。伸びやかな歌声は耳に心地よく、世界が滅んでいることさえ忘れてしまうようだった。

ローはチェロで対旋律を奏で、キッドは脚でリズムととりながら演奏に聴き入った。

足元に蠢く肉塊たちも、楽しげにボコボコと揺れている。

同じ曲を愛せる程に世界の人々は近しいはずだったのに、結局争いを止められずに滅んでしまったのだから、人類はなんと愚かだったのだろうか。

そんな下らない感傷も、楽しげな音楽の前では吹き飛んでしまう。

演奏が終わりに近づき、曲が最高潮に盛り上がる。

ビヨヨーーン！！

ビブラスラップの高らかな音が、曲のラストを華やかに飾り締めくくった。

対話判定

ルフィ→キッド　dice1d10=5 (5) +1

ロー→ルフィ　dice1d10=5 (5)

キッド→ロー　dice1d10=3 (3) +1

[32 NC 23/01/24(火) 23:03:42]

ルフィからキッドへの「嫌悪」　●●●○　→　●●○○

ちょっと中途半端ですが、今日の更新はこの辺にしときます

[33 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 23:06:21]

お疲れ様です！

[34 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 23:06:34]

お疲れ様です！！
続き楽しみにしてますね！

[35 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 23:49:12]

お疲れ様です！！！
三人とも別々なんだ。それぞれの親しい人物がネクロマンサーになって作ったのかな。
いい感じに宴出来て良かった！

[36 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 08:19:12]

お疲れ様です
3人とも生き残って良かった！

[37 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 19:31:25]

成長するならどんな感じになるのかな？

[38 NC 23/01/25(水) 19:41:46]

陽気で明るく、しかしどこか切ない曲が、三人の心をざわつかせた。

記憶はなくとも、心が覚えていたのだろうか。

ソウルキングが奏でるピアノの旋律に揺られながら、三人は遠い記憶のカケラを取り戻した。

【記憶のカケラ】

※1d5=1-3:通常、4:アルファ版、5:ベータ版の記憶表を参照

万が一被ったら振り直し

ルフィ

dice1d5=4 (4)

dice1d100=74 (74)

ロー

dice1d5=3 (3)

dice1d100=63 (63)

キッド

dice1d5=2 (2)

dice1d100=82 (82)

[39 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 19:43:27]

滅茶苦茶ゲット出来てるってことで合ってる？もしかしたら会えるかもしれないお互いの相棒とか仲間とまた会えるといいね……

[40 NC 23/01/25(水) 19:58:58]

ぜえぜえと荒い息音が響いている。痰のような、血反吐のような、湿ったノイズが混じっている。
ああも呼吸を乱しているのは誰だろう。身近な誰かか、自分自身なのか。
思い出せない。ただ、その人がひどく苦しんでいることだけが分かった。

ルフィ　記憶のカケラ【荒い息】


＊＊＊


どうしようもなく腹を空かせていた。
ゴミ捨て場の黴びたパン。虐殺が起きた民家に残された血の染みこんだパン。屍体が握りしめていた柔らかな腐肉のついたパン。
少しでも食べられそうなものは何でも食べた。汚泥を啜ってでも生きていたかった。

ロー　記憶のカケラ【飢え】


＊＊＊


秘密にしていたことがあった。秘密を胸にしまいこんで、ドキドキと心臓を抑えていた。
それを打ち明けなければならない相手がいたはずだ。けれど、相手を思い出せない。
そもそも、その秘密がなんだったのか。そこまでは思い出せなくてもどかしい。

キッド　記憶のカケラ【秘密】

[41 NC 23/01/25(水) 20:28:35]

カラン。

演奏が終わったと同時に、ローが弾いていたチェロの胴が割れ、ルフィが叩いたビブラスラップが砕けて粉になった。最後に役割を果たして楽器としての命を終えたようだった。

「永い時を経て、限界だったのでしょうね。ヨホホ、最後にアナタたちとセッションできてよかった」

そう言って、ソウルキングはそっとグランドピアノの鍵盤蓋を閉めた。
どんな曲にも終止線があり、楽しい時間は終わってしまう。

「･･････きっと強いアナタたちはこれからここを出て旅をするのでしょう。その旅のついでに、この老骨のお願いを聞いてくれませんか？」
「おう、言ってみろ！」

まっすぐ仁王立ちになって言い放ったルフィに、ソウルキングは頼もしいですねェと零した後、片膝をついて跪いた。二人の目線が同じ高さになる。

「私も、ここの皆さんも、もうそろそろ眠りたいんです。もし、この永い目覚めから解放される術を知ることがあったなら、どうか教えに戻ってきてくれませんか」

三人はソウルキングに出会ったばかりだ。けれど、少し弾いただけの楽器が砕けて粉になってしまうほどの年月を、彼がここでもの言うことのできない肉塊とともに過ごしてきたであろうことは容易に知れた。

死ぬことのできないアンデッドの体に自我が宿っている限り、生の苦しみが終わることはない。

「お前、死にてェのか」
「ヨホホ、もうとっくに死んでいますよ！！死んだ後、もう十分に生きたんです。最後にアナタたちと楽しい時間も過ごせましたし、思い残すこともありません」
「なら、わかった」

ルフィは空洞になったソウルキングの眼窩の奥を見つめ、骨だけの手をとった。

「お前が言う方法が見つかったら、必ず教えに戻ってきてやる」
「･･････ありがとうございます、ルフィさん」

アンデッドには涙腺も鼻腺もないから、涙も鼻水も出ない。けれど、少し震えたようなソウルキングの声は、泣いているようであった。

[42 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 20:35:14]

記憶の欠片で早速お労しいのがある…

[43 NC 23/01/25(水) 21:16:06]

「安請け合いしやがって･･････」

「にしし、良いだろトラ男、目的があった方が旅は面白ェ！」

ローは深くため息を吐いたが、受けちまったもんはしょうがねェ、と帽子を被りなおした。

「世話になったな、ソウルキング」

行動判定

ロー　dice2d10=3 6 (9)　（【救急箱】使用）

キッド　dice1d10=8 (8)

[44 NC 23/01/25(水) 21:32:05]

「演奏の礼に、ここの奴らを少々治療させてもらった」

ローは背負った刀で背後を指した。
溶け合うようだった肉塊達が、怪鳥の皮を縫い合わせた皮膚と散らばった廃材でできた骨を手に入れて、小さいながらも独立した肉体を手に入れている。
救急箱の中身を駆使してローが用意した仮初めの肉体だ。

「こっちも少し手を入れさせてもらったぜ。金具が擦れる音が耳障りだったんでな」

キッドが続けてピアノを小さく叩いた。
ソウルキングも欠かさず手入れをしていたが、機械に詳しいキッドが見たことで、また少し寿命が延びたようだった。

「ああ、何と言ったらいいものか･･･。感謝してもしきれません･･････！」
どうか皆さんの旅路に幸運がありますように」

そうだこれを、とソウルキングは頭蓋骨をパカリと開いた。

「「「そこ開くのかよ！！」」」
「ヨホホ、便利でしょう？」

ソウルキングが取りだしたのは、暗号のようなものがびっしりと書かれた紙だった。

[45 NC 23/01/25(水) 21:37:15]

「何だコレ？」

「その昔、ここの研究者が落とした某かの文書･･････、の写しです。

何かとても大事なデータみたいだったんですけど、ちょっとイタズラ心が疼きましてね。

私が見てもサッパリですが、世界を旅すればこの文書の内容も分かるかもしれません」

紙に書かれているのは表意文字とも表音文字ともつかない、未知の記号の羅列だった。

三人がみても意味を理解することはできない。

行動判定

ルフィ　dice1d10=2 (2)

[46 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 21:38:57]

ルフィの出目が調子悪いな…

[47 NC 23/01/25(水) 21:48:01]

ルフィはその文字を見たことがあるような錯覚を覚えたが、結局なにも思い出すことはできなかった。

「それでは皆さん、お元気で」

「おう、またな！！」

羽毛の塊になったアンデッドたちとともに、ソウルキングが手を振った。

三人も軽く手を振り返し、研究所を後にした。

どどめ色の空。厚い黄土色の雲。風になびく変異植物。

踏みしめる大地は石と砂ばかり。

終わった世界を彷徨う旅が始まる。

まずはどこにいこうか。（dice1d3=2 (2)　）

1:　なんか光ってる建物がある！面白そうだ、行こう！！

2:　風車が回っている。あそこに何かあるんじゃないか？

3:　大きな建物の影がある。あそこに行ってみようぜ。

▼シナリオ01「自我再生研究所クレイドル」をクリアしました。

[48 NC 23/01/25(水) 21:51:41]

これにて本シナリオは終了です！

“ネクロニカ”
キャンペーンを前提にしており一つのシナリオに戦闘が一回という制約上、大体のシナリオは「俺たちの冒険はこれからだ！」エンドになると聞く･･････。

気が向いたら次のシナリオを走らせてキャンペーンにするかもです
何も決めずに始めたのでダイス神任せのシナリオでしたが、楽しんでもらえてたら幸いです

とりあえずシナリオ終了処理までしときます

[50 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 21:53:22]

お疲れ様でした！
楽しく読ませてもらって貰いました

[51 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 21:54:46]

お疲れ様です～！！楽しませていただきました！！！
ネクロニカは打ち切りエンドになりがちわかる…

[52 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 21:55:29]

お疲れ様です！
ネクロニカは初見だったけどめちゃくちゃ楽しかった！
次のシナリオを走るのならぜひまた読みたい

[53 NC 23/01/25(水) 22:05:36]

▼寵愛点の配布
・合計悪意点　26÷3=8 （端数切り捨て）
・カルマの達成　2x3=6
「記憶のカケラを手に入れる」達成
「謎の施設から脱出して外に出る」達成
「ソウルキングを守る」達成

計 14 点の寵愛点を獲得しました

[54 NC 23/01/25(水) 22:13:29]

▼寵愛点4点消費：任意の基本パーツを一つ修復
ルフィ：【ほね】修復
ロー：【はらわた】修復
キッド：【はらわた】修復

※前スレで破損パーツを数え間違えてました
［誤］ルフィ：基本パーツ破損数５→2、ロー：基本パーツ破損数４→１
［正］ルフィ：基本パーツ破損数７→４、ロー：基本パーツ破損数５→２

[55 NC 23/01/25(水) 22:31:57]

▼寵愛点10点消費：スキル獲得または強化パーツの獲得

今回の戦い･･･

ルフィ　dice1d3=1 (1)

1:　鳥肉が美味かった！ゴシックのスキルを獲得　→　dice1d2=1 (1) 　（1【肉の宴】、2【捕食者】）

2:　食い足りなかったな･･･。変異+1　→　変異３パーツ【やせぎす】獲得

3:　もっと走り回っときゃよかったな。変異+1 →　変異３パーツ【けもあし】獲得

ロー　dice1d3=3 (3)

1:　銃のスキルを上げねェとな。レクイエムのスキル【銃神】獲得

2:　もっと連携を取る必要があったな。タナトスのスキル【殺劇】獲得

3:　動き出しが遅れちまったな。改造+1→　改造２パーツ【リフレックス】獲得

キッド　dice1d3=1 (1)

1:　もっと鉄屑が必要だった。改造+1→改造１パーツ【ジャンクパーツ】獲得

2:　もっと良い腕が必要だった。ロマネスクのスキル【時計仕掛け】獲得

　→dice1d2=1 (1) （１頑丈な義手【ガントレット】、２精密な義手【アームバイス】）取得　

3:　もっと力が必要だった。バロックのスキル【凶化器官】獲得

[56 NC 23/01/25(水) 22:37:51]

▼スキル/強化パーツの獲得

ルフィ：【肉の宴】屍肉を喰い、それが君の血肉となる。
ロー：【リフレックス】強化された反射神経。
キッド：【ジャンクパーツ】壊れてもすぐに組立てられる、ガラクタでできた体。

[57 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 22:41:33]

それぞれのらしさが強化された感じでめちゃくちゃ好き

[58 NC 23/01/25(水) 22:46:27]

戦闘終了処理はここまでです！わりと耐久方向に成長したな･･･

ダイス神至上主義で書き溜めをしない縛りをしてたので、少しぎこちないシナリオでしたが、地下の部屋の描写とかもう少し足せばセッションに使えると思うので、ネクロニカのシナリオにお困りの方はシナリオフックにお使いください
※ピアノの音のもとを辿るより先に地下フロアを探索した場合、劈くような悲鳴とピアノの不協和音が鳴り響き、怪鳥にソウルキングが掴まれた状態で戦闘が始まるので難易度が上がる想定でした。

ワンピカテに増えろネクロニカ人口！

[59 二次元好きの匿名さん 23/01/26(木) 00:23:06]

おつ！
ネクロニカ1回しか遊んだことなくてルールあやふやだったけど、やっぱり世界観好きだなって
NCの描写が魅力的で読んでて楽しかった！
ところどころ原作にかすったダイス引いてたのエモいな

[60 二次元好きの匿名さん 23/01/26(木) 10:48:02]

ここの🎲神は原作を連想する選択肢を取るけどルフィに対しては辛辣すぎる

[61 二次元好きの匿名さん 23/01/26(木) 12:20:28]

お疲れ様でした！めちゃめちゃ楽しかったです！！！
もしドールたちの生前とかの設定決めてたら軽く教えてほしいです～

[62 NC 23/01/26(木) 22:34:02]

折角キャラを作ったので絵を描いてみたりする

【微閲覧注意】ドール描いてみた

[63 NC 23/01/26(木) 22:38:39]

>>61

ダイス神によるライブ感を自分も楽しみたかったので、細かい設定はあえてまだ決めてません

記憶のカケラのスロットは6つあるのですが、埋まってきたら過去編みたいな描写入れたいところです

それをやるにはシナリオ続けてキャラを成長させないといけないですが･･････

大枠はちょっと考えてます

普通ドールは世界が終わった後に作られるのですが、この三人の場合は第n次世界大戦の最中にはドールにされているので、何かあったことは確実です

世界を旅したら生前の親しい人と出会えるかも？この卓ではダイス神次第ですが

[64 二次元好きの匿名さん 23/01/26(木) 23:28:40]

話進んで大切な人に会える展開が見られるなら楽しみだけど、ネクロニカで知り合いと再会しても大体碌なことにならないからなぁ･･･

[65 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 10:01:33]

次シナリオ期待保守

[66 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 17:46:17]

ほしゅ～

[67 NC 23/01/27(金) 21:42:39]

ちょっと二つ目のシナリオをひっそり始めようかと思いますが、その前にダイス神にお伺い

ルフィ　dice1d2=1 (1)

1:兄ちゃんがいた気がする

2:ひとりっ子だった！

ロー

駆け落ち生活のQOL dice1d100=1 (1)　（高いほど満ち足りた生活）

キッド　記憶の中の最後の戦地　dice1d2=2 (2)　

1:侵攻戦

2:防衛戦

[68 NC 23/01/27(金) 21:46:14]

ローの駆け落ち生活が極貧すぎて戦慄している

ちなみに一緒に逃げた「大好きな人」との年齢差　dice1d20=3 (3)

[69 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 21:51:27]

そらヤバいパンも食いますわ

[70 NC 23/01/27(金) 21:52:32]

ついでにもう一個振っておこう

ローと「大好きな人」を奪った奴との年齢差　dice1d10=3 (3)　（最低値3）

シナリオは明日辺りに始めようと思います

[71 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 21:55:15]

子ども二人で逃げたなら極貧生活なのも納得だな
ネクロニカの治安って全世界がオロチ統治下のワノ国とか滅亡直前のフレバンスみたいなレベルだから、まともな働き口なんか無いだろうし
そもそもよく16ヶ月保ったな

[72 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 21:56:24]

続編ｳﾚｼｲ ｳﾚｼｲﾈ
「大好きな人」と奪った奴が双子の可能性がありますねこれは…

[73 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 22:03:10]

続編だ？！ヤッター！
ローの駆け落ち生活やばすぎかよ

[74 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 07:48:40]

ローが最低値なのは戦慄した
続きも楽しみにしています

[75 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 10:18:28]

>>62

神絵がある！？

神絵も描けるスレ主何者！？

鍋を煮込んで続きを待つ！！！！

[76 NC 23/01/28(土) 14:54:26]

汚染された大気越しの太陽光を浴びながら、三人は目的地である風車に向けて歩みを進めていた。

ジリジリと肌の表面にひりつくような感覚がある。人間を滅亡に至らしめた先の戦争でオゾン層は破壊されつくし、剥き出しの地表に宇宙線が降り注いでいる。

この世界は既に人間が生きていけるような場所ではない。三人はすでに生きた人間ではないので、関係のないことだが。

見渡す限りの死の荒野が続いている。

朧気な記憶に残る世界は決して平和ではなかったが、それでもここまで殺伐とはしていなかった。雑草があり、蠅と鼠がおり、何より人間がいた。

滅んだ世界に対する実感・理解度：

ルフィ　dice1d100=65 (65)

ロー　dice1d100=49 (49)

キッド　dice1d100=21 (21) +20 (記憶のカケラによる補正)

30以下で記憶と現実の乖離によるショックにより狂気判定

[77 NC 23/01/28(土) 15:04:02]

三人はソウルキングがいた研究所を出てから滅んだ世界を目にしたが、意外と心は平静を保っていた。

生前から頭のどこかでこのまま人類が滅びると分かっていたからだろうか。

生の気配がない世界は変化がなく退屈だ。誰が言うでもなく、風車に向けた三人の歩みは自然と速くなった。

やがて、低周波の音が腹の底を震動させたかと思えば、潮と腐った生き物の臭いが混じり合った刺激臭が三人の鼻をついた。

視界が開ける。眼下には無数の風車と鉄の塔が並び立つ海が広がっていた。

腐り赤く染まった海の上に、鉄でできた建物が浮かんでいる。

見たところ、ここは海洋エネルギーを利用した発電所であるようだ。

発電所は、dice1d2=1 (1)

1:奇妙なことに活気に溢れていた。

2:静まりかえり、機械音だけが響いていた。

[78 NC 23/01/28(土) 15:12:40]

稼働する機械が放つ重々しい金属音に、時折人の声のようなものが混じる。

奇妙なことに、発電所は活気に溢れていた。

行動判定

ルフィ　dice1d10=5 (5)

ロー　dice1d10=4 (4)

キッド　dice1d10=8 (8)

[79 NC 23/01/28(土) 15:22:07]

目を凝らして発電所の様子を伺っていると、キッドは洋上に浮かぶ建物の中に人影のようなものが横切ったような気がした。

「おい、今あそこに何かいなかったか？」

「･･････見えなかったが、･･･この気配からしてここは動いているのか？」

「面白そうだ、行ってみよう！！」

「おい、待てこの馬鹿、先走るな！」

人や出会いといった気配に惹かれて、ルフィは崖下の発電所に向かって飛び降りていこうとした。

ローとキッドは慌てて手を伸ばしたが、それよりも先にルフィの体を掴んだものがあった。

それは　dice1d2=2 (2)

1:長く伸びる藁のようなものだった。

2:固い鱗に覆われた力強い腕だった。

[80 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 15:26:50]

纏めて最初から読みましたが、とても面白かったです
次のシナリオも始まっていて嬉しいし、楽しみだ
固い鱗……？誰だろうか
１ならホーキンスだったんだろうか

[81 NC 23/01/28(土) 15:27:41]

「待て、ここから飛び降りたら格好の獲物だぞ！！」

キッドとローの間にロケットのような速さで割り込み、ルフィの体を空中で掴んで引き戻したのは、全身が爬虫類のような鱗に覆われた少年だった。

彼はみたところdice1d10=3 (3) +7歳くらいだろう。

【？？？】dice1d100=49 (49)

（データとして一応振ります。後で開示します）

[82 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 15:30:41]

もしかしてドレーク屋か！？
もしそうだったら嬉しい

[83 NC 23/01/28(土) 15:35:45]

ルフィの体を地面に下ろし、少年は「Ｘ・ドレーク」と名乗った。

幼い見た目とは裏腹に、ドレークは非常に理性的な話し方をした。

「お前たち、何をしに来たのかは知らないが、ここは危険だ。今すぐ引き返した方が良い」

ドレークへの警戒心

ルフィ　dice1d10=7 (7) -1（最低値1）

ロー　dice1d10=5 (5)

キッド　dice1d10=1 (1)

オマケ

ドレークの顎に十字傷は　dice1d2=1 (1) （1ある、２ない）

[84 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 15:36:30]

あっ十字傷あるのか……心配だ

[85 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 15:37:11]

キッドは全然警戒してないな

[86 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 15:41:07]

キッド警戒してないってことは知ってるのか？最低値ってなかなかだと思うけど

[87 NC 23/01/28(土) 15:47:33]

「なんだお前！急に出てきて、そんなの信じられるか！」

ルフィは心躍る冒険の始まりを邪魔したドレーク相手に地団駄を踏んだ。

ローは僅かに不信感を感じ、ドレークに近いルフィに何があってもすぐ対応できるようにショットガンに手をかけた。

反面、キッドは大して警戒を覚えることはなかった。

ドレークの仕草や表情から読み取れた感情が、「心配」や「不安」といった無害なものだったからだ。

「ハッ、ご心配どうも。ここが危険だっていうなら、てめェはここで何をしてやがんだドレークよ」

キッドの問いに、ドレークは真面目そうな表情を僅かに崩し、視線を泳がせた。

ドレーク

dice1d10=9 (9)

[88 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 15:49:13]

本質を言い当てるキッドもルフィに何かあった時のために態勢を整えるローもカッコいい
何のダイスなんだろう
ドキドキする…

[89 NC 23/01/28(土) 16:01:26]

ドレークはしばし視線を泳がせて逡巡した様子をみせたが、やがて口を引き結び、まっすぐ三人を見据えた。

「実は、アンデッド兵に襲われ、おれは共に旅していた仲間とここで別れてしまったのだ」

ドレークの視線が海の方へ向く。視線の先には、鉄の建物がある。ドレーク曰く、あれは研究所を兼ねた変電所であるらしい。

「おれの仲間はあそこに囚われている。･･･しかし、この一帯はアンデッドの数が多すぎて迂闊に踏み込めずにいたんだ」

そこまで言うとドレークは視線を三人へと戻し、頭を下げた。

「頼む、どうか力を貸してはくれないか･･･！」

dice1d3=2 (2)

1:「分かった、お前の仲間を助けに行こう！！」

2:「･･････事情は分かった。だが、おれはまだ納得できていねェ」

3:「そういうことかよ。･･･恩を売ってやってもいいが、その代わりに情報は全部吐いてもらうぜ」

[90 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 16:02:47]

ウーン……協力してあげて欲しいけども

[91 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 16:04:11]

ローは納得できない感じか？出来れば共闘してあげて欲しいんだがどうなるだろうか

[92 NC 23/01/28(土) 16:15:17]

「･･････事情は分かった。だが、おれはまだ納得できていねェ」

ローはショットガンから手を離さなかった。

「そもそも何故てめェの仲間は捕まった。何故てめェは逃げてこられた。あの建物の中で行われていることはなんだ」

ローの詰問に、ドレークは最もだと言うように一度頷き、両手を挙げながら応えた。

「この建物のことをおれは詳しく知らん。だが、今のお前らと同じように興味本位で近づき、警備アンデッドに襲われた。そのときに、おれは仲間に庇われて逃げ出せたんだ。

なぜここの連中がおれの仲間を解体せずに捕らえたままにしているのかは分からんが、おそらくドール自体に利用価値があるのだろうとおれは予想している」

おれが答えられることはこれが全てだ、とドレークが締めくくると、ローはショットガンから手を離した。

「ドールに利用価値ねェ･･････、胸糞悪ィ話だな。いいだろう、あの施設をぶッ潰すついでに、てめェの仲間も探してやる」

「にしし、やっぱそうこなくちゃなトラ男！冒険だ！！」

「てめェ、ひとりで勝手に決めやがって･･････」

対話判定

ルフィ→ロー　dice1d10=3 (3)

ロー→ルフィ　dice1d10=5 (5)

キッド→ロー　dice1d10=7 (7) +1

オマケ

ここのルフィはドレークを何て呼ぶ？　dice1d2=2 (2)

1:ドレ男

2:ドレーク

（本誌で呼び方出てたらご指摘ください）

[93 NC 23/01/28(土) 16:17:50]

キッドからローへの「執着」　●●○○　→　●○○○

前半は狂気判定入れるタイミングがなかったから、これからガンガンいれたい次第

[94 NC 23/01/28(土) 16:32:46]

「この入り江には無数のセンサーが設置されているから、普通に近づくとすぐに警備アンデッドに取り囲まれてしまう。1体1体はさほど強くはないが、なんにせよ数が多い」

ドレークは三人の前を歩き、入り江に臨む崖岩のひとつに向かって歩き始めた。

コンコンと原始的な岩壁を叩くと、岩が割れ、近代的な空間が現れた。エレベーターだろう。

「調査していて見つけた、隠し通路だ。何度か使ってみて、問題がないことは確認済みだ」

？？？

ルフィ　dice1d10=2 (2) +6

ロー　dice1d10=1 (1) +5

キッド　diced10= +1

三人はエレベータに乗り込んだ。

内臓が浮くような独特の浮遊感を感じた後、狭い箱が下降していく。

つん、と耳の奥が痺れる様な心地がした。気圧の変化によるものだろうか。

ふと機械音に混じって何か別の音が聞こえたような気がした。

行動判定

ルフィ　dice1d10=2 (2)

ロー　dice1d10=10 (10)

キッド　diced10=

[95 NC 23/01/28(土) 16:33:26]

キッド振り直し　dice1d10=8 (8)

一旦ここまでにしておきます

[96 NC 23/01/28(土) 16:34:12]

ミスった行動判定も振り直しだ　dice1d10=8 (8)

[97 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 18:57:13]

お疲れ様です
隠しダイスが多くて気になる所

[98 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 20:05:09]

面白かったです
続き楽しみだ

[99 NC 23/01/28(土) 20:56:55]

そういえばシナリオカルマの公開を忘れてた

▼シナリオカルマ「記憶のカケラを取り戻す」「ドレークに協力する」

隠しダイスはこのシナリオが終わったら中身をまとめて公開しようと思います

[100 NC 23/01/28(土) 21:01:10]

ローとキッドは下降するエレベーターの中で、ノイズ混じりの音楽のようなものを聞いた。

ソウルキングが奏でていたようなクラシカルなものではなく、機械が奏でる近代的なインストゥルメンタルだ。

その音は二人の鼓膜を通り過ぎ、脳髄の奥を振るわせた。

狂気判定

ロー　dice1d10=8 (8)

キッド　dice1d10=10 (10)

[101 NC 23/01/28(土) 21:16:32]

その音楽は頭の中に直接響くような不快感はあったものの、二人の心を乱すほどのものではなかった。

――ガタン。

エレベーターが止まり、音に気を取られていた意識が目の前に戻ってくる。

発電所の内部は、三人が目覚めた朽ちた研究所のことを思うと異様な程に新しく綺麗だった。

「お～、綺麗なとこだな！」

「待て、ここは敵陣のど真ん中だ、突っ走るなよ麦わら屋」

ローは今にも駆け出しそうなルフィに先手を打ち、背中を掴んで宙に浮かせた。足がブラブラと空ぶる。

「外にセンサーがあるなら中にもありそうなもんだが、警報が鳴ったりしねェだろうな」

行動判定

ルフィ　dice1d10=10 (10)

ロー　dice1d10=10 (10)

キッド　dice1d10=4 (4)

[102 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 21:17:34]

オイオイオイ 鳴るわ警報

[103 NC 23/01/28(土) 21:26:39]

廊下の壁や天井を注視したが、センサーのようなものは見あたらず、警報が鳴る気配もない。

？？？（前回の隠しダイスと共通）

ルフィ　dice1d10=3 (3)

ロー　dice1d10=10 (10)

キッド　diced10=

「なんかスピーカーがいっぱいあるな。音楽でも鳴らすのか？」

ルフィが天井を見つめて首を傾げた。

「不思議と警報が鳴る気配はねェが――、･･････万が一敵に見つかったら館内放送で知らされそうだな」

「何だ、随分警備が手薄じゃねェか」

警戒する三人の足元を小さな円盤形の掃除ロボットが通り過ぎていく。

こちらにも索敵用のセンサーは搭載されていないらしい。

[104 NC 23/01/28(土) 21:27:12]

またキッドのダイスミスった･･･　dice1d10=6 (6)

[105 NC 23/01/28(土) 21:45:36]

エレベーターから続く廊下には右手側に一枚の扉があり、突き当たりで右に向かって曲がっていた。

「･･･ドレーク屋、お前はこの建物のどの辺りに仲間が囚われているかの検討はついているのか？」

「分からんが･･････、･･････外から姿を確認できていないから、おそらくここを含めた地下フロアだろうと思っている」

ドレークのその返答にキッドは違和感を覚えた。

「おれはさっきこの建物の中に人影を見たぜ。お前の仲間じゃねェのか」

「･･････いいや、分からない。建物の中は詳細に調査できていない」

？？？（前回の隠しダイスと共通）

ルフィ　dice1d10=1 (1)

ロー　dice1d10=8 (8)

キッド　dice1d10=8 (8)

「･･･そうかよ。まァ、虱潰しに探せば見つかるだろうが」

「じゃあ、早速あのドア開けてみよう！」

ルフィは右手側の扉を指さした。ローに持ち上げられて浮いた足が落ち着き無く空気を蹴っている。

「調べて何も無さそうならな」

行動判定

ルフィ　dice1d10=9 (9)

ロー　dice1d10=9 (9)

キッド　dice1d10=2 (2)

[106 NC 23/01/28(土) 21:51:15]

扉の鍵はごく普通のアナログなもので、電子回路によるロックのようなものはない。

「じゃあ開けるぞ！」

バン！と大きな音を立て、ルフィは扉を開けた。

続けて二人も扉を潜る。

行動判定（成功したら狂気判定）

ルフィ　dice1d10=9 (9)　（dice1d10=8 (8) ）

ロー　dice1d10=6 (6)　（dice1d10=6 (6) ）

キッド　dice1d10=6 (6)　（dice1d10=9 (9) ）

[107 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 21:53:01]

ドレークの応答に違和感があるの怖いなぁ

[108 NC 23/01/28(土) 21:59:54]

扉を潜るとき、キッドとローは先ほど聞こえた音楽が聞こえた。今度はルフィの耳にもそれは届いた。

キュルキュルキュル。笑い声にも似た甲高い音が、相変わらず頭の中に直接響く。

「うるせェな、この音」

キッドは扉のすぐ上にあるスピーカーを睨み上げた。

「本当にな！」

「全くだ」

ルフィとローも賛同する。実際、この音楽は安らぎとは程遠く、ただ不快だった。

苛立ちながら三人は部屋を見回した。

発電施設であるから大きく無骨な機械が並んでいるかと予想していたが、部屋の内部は先の研究所のものとよく似た実験室だった。

部屋の内部のものが発電に必要なものであるとは到底思えなかった。

行動判定

ルフィ　dice1d10=4 (4)

ロー　dice1d10=3 (3)

キッド　dice1d10=7 (7)

[109 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 22:00:31]

今回出目がよくて全然狂気溜まらんな

[110 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 22:26:27]

「なんだァ？発電所とは思えねェ設備だな」

キッドは実験室の機材を見て回る。どれも新しく、待機状態であることを示すランプが点灯していた。
その中で、脳波測定の機械が目についた。先の研究所にあったものとよく似ている。

「･･････アンデッドの研究でもしてんのかよ」
キッドは機械の傍らに置かれたままの研究日誌を手にとって斜めに読んだ。

「どうだユースタス屋、何か有益な情報は書いてあるか」
「･･････測定データ自体は以前見たものとよく似ているが、データに対する反応が真逆だ」
「･･････自我の安定のための研究じゃなく、自我を破壊するための研究ってことか？」
「おそらくな」

ローとキッドは二人でノートを覗き込んでいたが、ふと足にポカポカという刺激を感じた。
ルフィが頬を膨らませて二人を見上げている。

「お前ら、またおれを仲間はずれにすんなよ！」
「だからてめェにゃ分からねェよバカザル！」

ギャアギャアと言い合う自分たちから少し離れたところで、ドレークは黙りこくったまま立っている。

「どうしたドレーク屋。仲間が心配か」
「･･････ああ、心配だ」

ドレークはローから視線を外して頷いた。
ドレークの視線の先には遮光性分厚いカーテンの仕切りがある。

[111 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 22:32:53]

実験室の中にある遮光カーテンに包まれたものといえば、精密な電子顕微鏡などの観察装置であることが多い。
この場では大した意味をもつ機材ではないが、ドレークはカーテンの向こうのものをかなり気にしているようだった。

「なんだァドレーク、中が気になる開けてみたらいいじゃんか！おれが開けてやる！」
「あっ、おい麦わら、待て･･････！」

暇をしていたルフィはドレークの視線に気づくと、素早くカーテンに手をかけて横に引っ張った。

[112 NC 23/01/28(土) 22:39:49]

カーテンを開いて目に飛び込んできたものは、布が被った顕微鏡などではなかった。

鋭くいやらしい形状をしたドリルやメスが取り付けられたアームが何本も天井から垂れている。

その下には一脚の椅子がある。椅子には手すりと足置きの代わりに、重々しい手枷と足枷が取り付けられていた。

誰に使い方を教わらずとも分かる。

人間の形をしたものを縛り付け、あのドリルで頭に穴を空けるのだ。これはおぞましい頭部穿孔手術を行うための設備だ。

拭おうとも拭いきれない床の赤黒い染みが、三人の直観が正しいことを何より裏付けていた。

狂気判定

ルフィ　dice1d10=1 (1)

ロー　dice1d10=4 (4)

キッド　dice1d10=8 (8)

[113 NC 23/01/28(土) 22:43:36]

ルフィからローへの「保護」　●●○○　→　●●●○
大失敗のため未練の変更　1d10=
（1嫌悪、 2独占、3依存、4執着、5恋心、6対抗、7友情、8保護、9憧憬、10信頼）

ローからキッドへの「執着」　●○○○　→　●●○○

[114 NC 23/01/28(土) 22:44:28]

>>113

未練の変更振り直し　dice1d10=1 (1)

今日は振りミスが多くてすみません･･･レスを無駄に消費してしまう

[115 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 22:51:38]

狂気判定の大失敗は強制未練変更じゃなくて任意パーツ損傷では

[116 NC 23/01/28(土) 23:08:58]

>>115

ご指摘ありがとうございます

対話判定と処理が混ざってしまったようです･･･

処理を修正します

ルフィからローへの「保護」　●●●○

ルフィ【はらわた】損傷

[117 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 23:14:29]

ESP研究手術かな怖いな

[118 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 06:18:18]

ネクロニカにわかだけどめちゃくちゃシナリオ面白いです！ありがとうございます
見てたら楽しくなってノリと勢いで描いてしまったのでお納めください……元気があったらルフィキッドも描くかも？お目汚し失礼……

[119 NC 23/01/29(日) 08:51:12]

>>118

うおおお可愛い立ち絵！！　煮込み煮込み･･･

強化パーツちゃんと全部反映されている上に予備の弾薬までもってて細かくてすごい

こうしてみると荷物多すぎてちょっと面白いですね

前のシナリオだとこれに加えてルフィもくっつけて戦ってたのか･･･

[120 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 08:56:08]

ネクロニカらしい不穏だ…

[121 NC 23/01/29(日) 09:02:11]

「なんだよこれ･･･」

カーテンを空け、間近で猟奇的な機材を見てしまったルフィが茫然と呟いた。

惨たらしい実験の形跡が生々しくそこに存在している。

もし、自分の大切な人がこんなところにいたら。

――ぐしゃり。

悪い想像を断ち切ろうとルフィは自分の胸を掴んでみたが、力加減を誤って鋭い爪にはらわたが引っかかって破れてしまった。

動揺するルフィを嘲笑うように、部屋の照明を受けてドリルの先がギラギラと輝いた。

ルフィ　dice1d10=3 (3)

[122 NC 23/01/29(日) 09:10:20]

きらめく尖った刃物。固定されて動かない四肢。逆光になった真っ黒な人影。

ルフィは自分が今まさにあの椅子に座らされているような錯覚を覚えた。

この光景を知っている。実験が行われる様をこの目で見ていた。

誰かの手が無遠慮に自分の後頭部を掴む。

冒涜的な金属の光沢に呼び覚まされるように、ルフィの記憶カケラが蘇った。

狂気判定

ルフィ　dice1d10=1 (1)

記憶のカケラ

※1d5=1-3:通常、4:アルファ版、5:ベータ版の記憶表を参照

万が一被ったら振り直し

dice1d5=4 (4)

dice1d100=16 (16)

[123 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 09:14:29]

ここのダイスはルフィに厳しすぎやしませんかねェ

[124 NC 23/01/29(日) 11:13:33]

ルフィからキッドへの「嫌悪」　●●○○　→　●●●○
【かた】破損

＊＊＊


「良い子にしてたらすぐに家族に会えるよ」

そう言われて着いてきたはずだが、鉄の建物に見知った人は一人もいない。
なんだか怖くなって逃げだそうとしたが、すぐに取り押さえられて拘束された。

頭上で大人達が難しい話を繰り広げている。
やがて、引き摺られるようにしておそろしい器具が取り付けられた椅子に座らされた。

大人達は皆顔まで覆うような防護服を着ていたが、離れたところに一人だけ違う服を着ている人がいた。
皺が伸びた綺麗な服。生まれ育った国の王族だった。


ルフィ　記憶のカケラ　「指導者」

[125 NC 23/01/29(日) 11:20:09]

「――おいバカザル、呆けてんじゃねェぞ！！」

キッドがルフィの肩を揺すって意識を引き戻した。ルフィは驚いて思わず体を変な方向に捻ってしまい、肩の関節からゴキリと変な音が鳴った。

「トラファルガー！てめェもビビってんのか？」

「あ？誰に向かって言ってんだてめェ、消すぞ」

対話判定

ルフィ→キッド　dice1d10=7 (7) +1

ロー→キッド　dice1d10=3 (3) +1

キッド→ルフィ　dice1d10=4 (4) +1

[126 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 11:21:32]

キッド、ナイス！

[127 NC 23/01/29(日) 11:30:20]

言い合いをして、少しだけ気持ちが落ち着いた。

冷静になった状態で心配になるのは、ドレークの仲間のことだ。

「ドレーク、はやく次の部屋にいこう。お前の仲間をすぐに助けないとな」

「･･････ああ」

ルフィは小さな手でドレークの手を握り、大股で歩いて廊下へと引っ張った。

ドレークは振り返り様に実験椅子を一瞥し、ルフィに手を引かれるままに着いていく。

？？？（前回の隠しダイスと共通）

ルフィ　dice1d10=1 (1)

ロー　dice1d10=10 (10)

キッド　dice1d10=9 (9)

[128 NC 23/01/29(日) 11:48:48]

>>125

ルフィからキッドへの「嫌悪」　●●●○　→　●●○○

＊＊＊

廊下を出て右に曲がった先には、右手側に一つの扉と、突き当たりに上下に続く階段があった。

「虱潰しに探すのに、いつ見張りとバッタリ会うかもしれねェから移動のロスは避ける。文句ねェな」

扉は先ほどの実験室同様に電子ロックの類いはないが、ドアノブが太く重い鉄製になっていた。防熱扉だ。

キッドが防熱扉を開くと、ひやりとする白い冷気が流れ出した。

ここはコールドルームであるらしい。

白い煙の向こうに何があるのか、三人はコールドルームに足を踏み入れながら目を凝らした。

行動判定

ルフィ　dice1d10=1 (1)

ロー　dice1d10=9 (9)

キッド　dice1d10=2 (2)

[129 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 13:31:27]

ドレークは味方だよな？
他のドールを連れてくれば仲間を開放するって言われたわけじゃないよね

[130 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 13:32:49]

ルフィの出目全体的に悪過ぎるな
1が4回くらい出てる

[131 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 13:44:39]

>>129

シナリオカルマがドレークに協力するだから味方だと思うけど

ドレークの仲間がヤバいことになってそうで怖い

[132 NC 23/01/29(日) 13:51:26]

部屋の中には几帳面にラベルされたメジューム瓶やガラス製のアンプルが詰め込まれた棚が並んでいた。
一見すると実験に使用する試薬の保管庫であるようだ。

ローはこの部屋の間取りに違和感を覚えた。
廊下の長さと先ほどの実験室の広さを考慮すれば、この部屋はもっと広いはずなのだ。

ふと、奥の壁際の一つだけ中身が空いた棚が目に入った。手をかけてみると、ドールの力も手伝って抵抗なく棚が動く。
棚の後ろに、もう一枚防熱扉が隠されていた。

[133 NC 23/01/29(日) 14:00:26]

白い霧が邪魔をして、はじめはよく隠し部屋の中が見えなかった。

直立した影が何本も並んでいる。

冷気が流れ出て、部屋の中が徐々に見えてくる。

あれは人の頭だ。

三人と年頃の近い少年少女のアンデッドが、直立不動でそこに立っている。

目は虚ろで、わずかに呻きながらよだれを垂らしている。

完全に霧が消えると、足元まで見えるようになる。

少年少女は皆鎖で足を繋がれていた。

まるで家畜のように、彼らは自由と尊厳を奪われてそこにいた。

狂気判定

ルフィ　dice1d10=7 (7)

ロー　dice1d10=6 (6)

キッド　dice1d10=6 (6)

[134 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:02:23]

🎲神、ルフィに親でも○されたのかってくらいに出目が悪い
ロー、キッド何とかフォローしてくれ！！！

[135 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:04:59]

ドレークの仲間たちは大丈夫かな
心配なのだ

[136 NC 23/01/29(日) 14:13:56]

三人は自我が崩壊したアンデッドを前に一瞬言葉を失ったが、首を振って狂気に耐えた。

所詮他人は他人、自分は自分だ。

何より、この場で最も慮るべきは、ドレークのことだ。

「･･･ドレーク、お前の仲間は、この中にいるのか？」

ルフィはドレークを見上げて尋ねた。

「いいや」

ドレークはほとんど間髪を入れずに答えた。

「おれの仲間は、･･････ここにはいない」

？？？（※ここで分岐します。BADEND入る可能性もある）

ルフィ　dice1d10=6 (6)

ロー　dice1d10=9 (9)

キッド　dice1d10=9 (9)

[137 NC 23/01/29(日) 14:17:07]

▼シークレットダイスの内容を公開します

「？？？」改め「ドレークへの不信」
累計値：（最初のドレークへの警戒心のダイス値の含む）
ルフィ　19
ロー　43
キッド　41

[138 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:19:29]

隠しダイスはそれだったか
バトエン言って欲しくないが出目高いから不穏だ
ドレークへの不信感が溜まっている

[139 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:20:59]

ドレーク救われて欲しいが怪しいのも事実なんだよなぁ
いやぁバットエンドいかないで……

[140 NC 23/01/29(日) 14:32:12]

最大値のローと最小値のルフィの差が大きいな･･･
1+5回の判定で累計の期待値が5.5x6=33だから、これより厳しめの40をボーダーに決定してましたが、半分切ってる数値の小ささも無視できない･･･
（スレ主は理系だけど数学がクソ苦手だから期待値の扱い間違ってても気にしないでね）

[141 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:37:04]

たしかにルフィの警戒値は半分切っているなぁ
どうなるのかワクワク　楽しみだ

[142 NC 23/01/29(日) 14:38:21]

「おいドレーク屋、てめェ･･･、おれたちに何か隠してねェだろうな」

ローはショットガンに手をかけながら、ドレークを睨みつけた。

「･･････なんのことだ」

「とぼけるな。てめェを見ていると、どうもここに来るのが初めてって訳じゃなさそうだ。

思えば、あんな隠し通路を見つけたって話からして怪しい。

今も、てめェは仲間がここにいないってことを、始めから知っていたんじゃねェのか」

「･･････おれの仲間は容姿が目立つ。見ればすぐに分かるってだけだ」

「信じられねェな。何を企んでやがる」

ローはショットガンを持ち上げる。ドレークの表情が歪む。空気が張り詰めた。

「待てよトラ男！ドレークを撃つ気か！？」

ルフィはドレークの手を握っている両手に力を籠めた。

「どけ麦わら屋」

「いやだ、どかねェ！」

対抗ロール　（「ドレークへの不信」ロール累計期待値33との差を加算する）

ルフィ　dice1d10=10 (10) +14

ロー　dice1d10=5 (5) +10

[143 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:40:55]

ルフィの出目がすごい

[144 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:42:09]

ルフィ優しい

[145 NC 23/01/29(日) 14:50:43]

「ドレークを撃つならおれを先に撃てトラ男！おれはこいつを信じる！！」

「麦わら･･･」

力強い言葉に、ルフィはドレークがわずかに自分の手を握り返したのを感じた。

ドレークの青い瞳がルフィを見下ろす。ルフィは安心させるようにニカリと白い歯を剥き出しにして笑ってみせた。

ルフィの決意に折れたのか、ローはショットガンを下ろした。

「･･････見逃すのは今回限りだ。もし少しでも妙な真似をしたら、次こそてめェを撃つ」

「･･････恩に着る」

ドレークはぎゅうと目蓋を瞑り、頭を下げて俯いた。

「はッ、とんだ甘ちゃんだな、トラファルガー」

「黙って突っ立ってただけのてめェが何を言っている、ユースタス屋」

「にしし、ありがとなトラ男！！」

対話判定

ルフィ→ロー　dice1d10=5 (5)

ロー→キッド　dice1d10=8 (8) +1

キッド→ルフィ　dice1d10=7 (7) +1

[146 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 14:59:54]

みんな可愛いなぁ
ドレークがぎゅっと目を瞑る描写といい動作の描写が細かいしエミュ精度も高くて尊敬します

[147 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 15:07:21]

大事なところで決めるルフィさすが
ダイスさん分かってるな

[148 NC 23/01/29(日) 15:24:11]

ローからキッドへの「執着」　●●○○　→　●○○○
キッドからルフィへの「恋心」　●●●○　→　●●○○

＊＊＊


「おれから口にできることはない。だが、どうか信じて力を貸して欲しい」

ドレークは今一度敬礼のような仕草で三人に頭を下げ、迷い無い足取りで部屋を出た。
ルフィを筆頭に三人は後を追う。

部屋を出た先の階段は、上下に続いている。
「こっちだ」
ドレークは階段を下っていく。生真面目そうにしゃんと伸びた背中は、先ほどまでとは別人のように凛としていた。


階段を下りきった先には、これまでみたどれよりも分厚い鉄の扉があった。
扉には厳重なロックがかけられていたが、ドレークが扉の前に立つとガチャと金具が外れる音がした。

ドレークが扉を押し、開く。

[149 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 15:30:15]

ドレークがメンタル回復してそうで良かった
あとローは本当に健全なメンタルしてるな
読んでいて面白い

[150 NC 23/01/29(日) 15:53:00]

ドレークが堅牢な鉄の扉を開くと、キュルキュル、と不快な音楽が大音量で響きわたった。

だが、音楽よりも不快なのは、アッパッパと軽薄そうに笑う弁髪の少年がおかしそうに手を叩く音だった。

「YOYO、ドレーク！ご苦労だったな！三体もドールを連れてくるたァ、やるじゃねェの♫」

「黙れアプー！！」

部屋はコンクリートで打たれた開けた空間になっていた。

部屋の奥には、先ほど見たように鎖で繋がれたアンデッドが並んでいる。

アプーと呼ばれた少年は部屋の中心にどっかりと座り込み、異様に長い腕でボトルフラワーのようなものを抱えている。

ベル型の瓶の中に納められているのは花ではなく、人の頭だった。

長くうねった金髪をもつ少年が、脊椎より下の肉をそぎ落とされ、まるで花のような状態にされて瓶の中に閉じ込められている。

ギリ、とドレークの歯が鳴った。

＊＊＊

アプーの年齢　dice1d10=5 (5) +7歳

【？？？】dice1d100=2 (2)

ドレークの仲間の年齢　dice1d10=10 (10) +7歳

【？？？】dice1d100=71 (71)

[151 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 15:58:29]

アプー出てきた！
そして持ってる瓶の中身ってもしかして…

[152 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 15:59:47]

ホーキンスか……体治るかな

[153 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 15:59:57]

ホーキンスか！？
ドレークの仲間はホーキンスだったのか……ホーキンスは身を挺してドレークを逃がしたのか
辛い

[154 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 16:00:38]

隠しダイスが怖いな
ホーキンスの出目が高いんだけど大丈夫か

[155 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 16:00:48]

ネクロニカ詳しい人に質問
体て新しいのつければホーキンス直るんですか？

[156 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 16:12:06]

>>155

粘菌の力を信じろ…と言いたいがNCの采配によるんじゃないかな。

体は修復出来ても心が壊れてたらどうしようもない。頭だけは姉妹の形をした肉塊になってもおかしくないのでは？いっけな〜い曇らせ曇らせ☆

[157 NC 23/01/29(日) 16:17:44]

「ドレーク、あの瓶の中身がお前の仲間か！」
「そうだ！奴を倒し、奪い返す！！力を貸してくれ！！」
「当たり前だ！！」

ルフィの返答に、戦意を滾らせるようにグアアとドレークが咆哮を上げた。

「なんだァ～～、裏切りかァ？」
「先に裏切り、ネクロマンサー側についたのは貴様だ卑怯者め！そいつは返して貰う！！」
「アッパッパ！トチ狂ッちまったか～～～？仲間がどうなってもいいのかよォ！！」
「貴様が仕掛ける前にその腕を切り落とすまでだ！」

ドレークの殺気が空気を振るわせる。
ルフィは腰を落とし、すぐに駆け出せるように構えた。

「･･････チッ、不快な野郎だぜ」
「全くだ、気にいらねェ」

キッドは大量の鉄屑で武装した腕を持ち上げた。
ローは己のもつ武器から狙撃ライフを選び取り、背から下ろした。

パン、パン、パン♫
アプーが手を叩く。部屋の奥で呻いていたアンデッド達が一斉に立ち上がり、蠢いた。

「てめェらがどんだけ粋がろうと、数の利はこっちにあんだよ！！てめェらまとめてこいつらの仲間入りさせてやるよ、チェケラ♪」

▼戦闘パートを開始します

[158 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 16:22:56]

原作で一人散っていったホーキンスのことを考えると泣けてくる展開だ
逃がした仲間が助けに来てくれて良かったね

[159 NC 23/01/29(日) 16:24:28]

▼戦闘終了条件「アプーを倒す」を公開します
▼戦闘カルマ「【瓶】を取り戻す」を公開します
※【瓶】について
【瓶】はアプーの腕のパーツとして組み込まれています
アプーは腕に攻撃を受けた場合、優先的に【瓶】を破壊します
腕への切断判定に成功することで、【瓶】を取り戻すことが可能です

※ドレークはドールですが、データ上はサヴァントとして舞台に配置され、三人とともに戦います
ドレークの初期舞台配置は「煉獄」です

[160 NC 23/01/29(日) 16:26:19]

というわけで戦闘に入りますが、例によって裏で処理してからダイジェストでお送りします！

コメントと感想とても励みになります！

>>129

鋭い人れすね、君のように鋭い人は好きれす

[161 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 16:33:49]

これルフィがドレークを庇わずにローが発砲していたら、ドレークが裏切ってたんだろうか
ドレークもホーキンスを助けるために悩んでいたが、ルフィに「信じる！」って言ってもらえたから戦うことを決意したのかな

[162 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 16:51:17]

ホーちゃん助かると良いな

[163 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 18:00:13]

お疲れ様です！今回も面白かった
敵に原作キャラが出てくるのはドキドキしますね

[165 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 19:55:46]

スレ主じゃないんだけど、絵師も多いみたいだしルフィローキッドの装備やら記憶の欠片やらまとめたテレグラフ作って置いておいてもいいか？

[166 NC 23/01/29(日) 21:29:28]

戦闘ダイス振ってきましたが、スレ主のダイスが腐りすぎて泥沼の戦いになってしまったので、まとめるまでに時間がかかりそうです･･･

固定値補正が少ない編成だから非常に厳しい戦いだった･･･

>>165

もしデータまとめていただけるなら是非お願いしたいのれす

スレ主はとてもズボラなのでデータをまとめるのを渋っていたのれす

[167 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 21:31:32]

>>166

なんてこった！！！

3船長とドレークが無事だといいけど…こちらはいくらでもお待ちできるので、ゆっくり纏めてください！

[168 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 21:32:47]

ネクロニカは妨害あるから特に補正値大事だよな

[169 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 21:55:40]

とりあえずスレ冒頭のドール設計図の後に痛覚やら追加スキルやらを載せただけ

入れた方が良い情報、修正内容あったら教えてほしい

ドール3船長

[170 二次元好きの匿名さん 23/01/29(日) 22:00:54]

ネクロニカ戦闘の文章化は脳ミソが沸騰する行為なので無理をなさらずゆっくりと…！

>>169 ありがとう

[171 二次元好きの匿名さん 23/01/30(月) 08:07:21]

戦闘どうなったか心配だけど楽しみ

[172 二次元好きの匿名さん 23/01/30(月) 08:08:48]

ネクロニカの戦闘は難しいからなぁ
ゆっくりでいいので待っています

[173 二次元好きの匿名さん 23/01/30(月) 16:52:24]

ドール三船長落書き

汚くて申し訳ないけどドール三船長があまりにも癖だったので描かせて頂きました

スレ主さん本当にありがとう…

[174 NC 23/01/30(月) 22:08:01]

ちょっと今日の更新はお休みします

戦闘描写って難しいですね･･･

>>169

データまとめありがとうございます！

追加情報まで完璧です！！

>>173

神絵師さん！！！？？？？戦闘イメージの立ち絵がすごく可愛いです！

しんぞうニギニギしてるルフィが良い笑顔してらっしゃるし、謎武器パイルバンカーがちゃんと格好良い！

お味噌で煮込んでおきますね！！

[175 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 00:02:40]

ノリと勢いpart2ですおとこのこ感だすの大変だった……腕はただの好みですねはい。彼のゴツい感じが好きなのです……

[176 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 08:06:36]

>>173

>>175

どの子も可愛い！煮込めっ!!

[177 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 17:17:38]

ネクロニカやりたくなって来た

[178 NC 23/01/31(火) 19:53:23]

保守コメントありがとうございます！

ちょっとずつですが戦闘描写入れていきます！

手駒・NPCデータ０２

とある戦闘のログ０２

ドール3体にサヴァント2体を一人で動かしたので、処理ミスしてる箇所があるかもしれませんが、バグが多いゲームだと思って薄目で見てください･･･

※以下ハウスルール

【屍肉の盾】の効果：手駒データ参照

大失敗した際の自傷ダメージについて、追加効果は消滅

手駒が精神攻撃で大失敗した際、任意のパーツが１つ破損

>>175

また可愛い立ち絵が！ゴツめの腕型パイルバンカーが格好いいです！

（スレ主はパイルバンカーが何なのかよく分かってないのは内緒れす）

[179 NC 23/01/31(火) 20:24:53]

「おいてめェ！そんな遠くにいねェで、こっちへ来いよ」

先陣を切ったのはキッドだった。腕に仕込まれたワイヤーリールを伸ばし、部屋の奥に陣取るアプーを引き摺り出そうとしたが、アプーが指を鳴らした途端に周囲のアンデッドがワイヤーリールを外しにかかったことで失敗する。

「その手は効かねェよ！代わりにこれでもくらいやがれ♫」

アプーの長い腕が鞭のようにしなってキッドに襲いかかる。勢いのついた一撃がキッドの腕と肩を粉砕した。


キャアアアアァァァァァ･･････

自我を喪ったアンデッドたちが耳障りな悲鳴を上げてアプーの立ちはだかり、前に進もうとするルフィとドレークの歩みを阻む。

「こいつらが邪魔で前に進めねェ･･････！！」
「先にこいつらを片付けないとダメか･･････！！」

「お前ら、ちょっと伏せてろ！」

ローが狙撃ライフルを構え、撃つ。真っ直ぐ放たれた弾丸がアプーの脳天へと向かっていった。
1発、2発、3発。どの弾もアプーを庇ったアンデッドの体に止められてしまう。

「アッパッパ、そんなへなちょこ弾当たんねェよ、チェケラ♪」
「クソッ、周りの奴らが邪魔だ･･････！！」

[180 NC 23/01/31(火) 20:31:51]

ガシャン！

アンデッドの攻撃を捌いているうちに、派手な異音を立ててキッドの腕に取り付けられたワイヤーリールとパイルバンカーが動かなくなった。

「畜生、またイカれやがった！！」

攻撃手段を失ったキッドに、アンデッドたちが嘆きの歌声を聴かせる。鉄を引っ掻いたような、忌避感を駆り立てられる嫌な音だ。

「あ”あ”ァ、うるせェな！！！」

キッドは素早くパイルバンカーの歪みを正し、腕を振りかぶった。有象無象のアンデッドはいとも簡単に吹き飛ばされていく。

「邪魔くせェ雑魚はすっこんでな！」
「敵をこっちに飛ばすなユースタス屋！･･･チッ、流石に一方的に狙い撃ちとはいかねェか」

目の前に敵が迫り、ローは一旦ライフル銃を投げ捨て、刀を鞘から抜いた。

キャアアアアァァァァァ･･････

「うるせェな･･･、頭が･･･」

耳障りな嘆きの歌が、ローの神経を逆撫でする。
脳を直接掻き乱されているような不快感に意識が遠のきかけたが、耳元に取り付けられた機械が割れた衝撃で我に返った。

一閃、刀を振るう。目の前のアンデッドの体が割け、どろりとした液体が噴き上がってローにかかる。
強酸のような液体がローの腹を溶かしたが、もはや構っていられなかった。

[181 NC 23/01/31(火) 21:22:08]

「どけェ！！」
「悪いがここを通してもらうぞ！」

ルフィとドレークは手当たり次第にアンデッドを薙ぎ払い、アプーへの道を開いていく。

「バカザル！10秒後に踏み込め！！そこが好機だ！」
「わかった、ギザ男！」

後ろから戦況を見渡していたキッドの助言を受け、ルフィとドレークが腰を落として構える。
よろめくようなアンデッドの動きに、乱れが生じる。

「麦わら、3秒後に一斉に突っ込むぞ！」
「おう！！」

ゆらゆら。

キッドの読みの通り、アンデッド達の動きに隙が生じた。

「いくぞ！！」

よろめいたアンデッドの隙間を縫うように、ルフィとドレークは同時に駆け出した。

[182 NC 23/01/31(火) 21:24:56]

「覚悟しろアプー！！」
ドレークが得物のスコップを振りかぶり、ルフィは鋭い爪の生えたこぶしを突き出す。
しかし、アプーの踊るような身のこなしにいなされ、上手く攻撃が当たらない。
「アッパッパ、あたんねェな！なにチンタラしてんだてめェら♪」
アプーは煽るように手を叩き、二人を挑発した。



部屋の後方では、キッドとローが大量のアンデッドに囲まれていた。
嘆くアンデッドたちの不快な歌声が、二人の鼓膜を舐め、聴神経を這い上がり、脳を溶かすように入り込む。
「ッぐ、･･････！」
「ああァ･･･････！」
くらり。視界がゆれる。思考がぶれる。意識が混濁していく。

ふと、キッドの視界に麦わら帽子をかぶった小さな少年の姿が移った。やんちゃそうに走り回る姿が、脳裏の何かと重なって見えた。衝動的な愛しさが溢れる。
（なんだ、妙にあのバカザルの戦況を気にしちまう･･･）

「この･･････！」
薄れていく意識の中でローは刀を振るった。鋭い斬撃がアンデッドを真っ二つに切り裂く。

キャアアアアァァァァァ･･････

嘆きの声はまだ止まない。

ローは隣で目を見開いて制止しているキッドの視線を追った。麦わら帽子の小さな少年が駆け回っている。お転婆な子だ。あの子が駆けていなくなってしまう。
ローの脳の奥底から狂気が這い出る。あの頃の自分に戻る。

「待って、お兄様を置いていかないで･･･」

嘆きの声は、まだ止まない。

[183 NC 23/01/31(火) 21:39:51]

「さっきからなにジロジロ見てんだギザ男！落ち着かねェな！」
「麦わら、今は目の前に集中しろ！」

背後から突き刺さる視線が気になってルフィの集中力が途切れた。
意識が疎かになったこぶしが暴走状態となり自分に跳ね返ろうとするのを、ドレークの腕が掴んで止めた。鋭い棘のあるルフィの腕がドレークに傷をつける。

「･･････！わりィ、ドレーク！」
「いや、むしろ礼を言う。忌まわしい枷が外れた」

ゴトリと重い金属音を立て、ドレークの首に嵌まっていた枷が外れる。ゴキリ、とドレークは軽くなった体を確かめるように首を鳴らした。
こちらは大丈夫だ。

「トラ男！後ろの方は大丈夫か！！」
「大丈夫だよ、お兄様がついてる」
「･･････？大丈夫なら、いい」

ローの返答にルフィは首を傾げたが、あまり深く追求できる戦況ではない。

「うおおおおおおおおおお！！！！！」

ピストルのようにこぶしを突き出し、アプーを庇うアンデッドを一体ずつぶっ飛ばしていく。
一体、一体。確実に数が減っていく。ドレークのスコップがまとめてアンデッドを薙ぎ払った。

「やべェ、身代わり使い切っちまった！」
「次は貴様を叩き切る！覚悟しろアプー！！」

焦るアプーを前に、ルフィはこぶしを固く握って腰を落とした。

[184 NC 23/01/31(火) 21:56:43]

勇ましく戦うルフィを、後方で戦うキッドとローが見守っている。
相手にだけは遅れを取るまいと、二人は互いを横目で睨みつけた。

「情けねェ戦いをしたら笑ってやるよトラファルガー」
「その言葉そっくりそのまま返してやるよ、ユースタス屋」


キッドのパイルバンカーが重い打撃でむらがるアンデッドを遠くへ撲ち飛ばす。
ローが撃つショットガンの弾が前方のアプーの肉を削り取っていく。
間髪入れず、ルフィがこぶしを放った。

「あと少しだ、お前らも踏ん張れ！！」
「―――ッ！ああ、言われなくても！！」

ルフィの声でローの意識がわずかに覚醒する。攻勢が強まる。

「待て待て待て、お前ら4人がかりはダメだろ！！」

手駒を減らされ的となったアプーに、ドレークは容赦なくスコップを振りかぶった。

「攻撃を止めて欲しければ、ホーキンスを返せ！！」

ゴギリ。スコップの刃が、アプーの肩を骨ごと抉り取った。長い腕が落ちる。
ドレークはその腕が抱えていた瓶が地面に落ちる前に、獣の脚力で拾い取った。

「仲間は奪還した！！もう大丈夫だ！！」

ドレークの声が響く。
もう遠慮をする必要はない。

[185 NC 23/01/31(火) 22:01:56]

カチ。ローが引き金を引く。アプーの肉が弾ける。
カチ。ローが引き金を引く。弾が壁に穴を空ける。

「おい、痛ェな！」

カチ。ローが引き金を引く。アプーの肉が弾ける。
カチ。ローが引き金を引く。アプーの肉が弾ける。

「ぐっ、この･･･、イカレ野郎どもが！！」

カチ。ローが引き金を引く。衝撃で銃口がぶれてローの足の甲に穴が空く。
カチ。ローが引き金を引く。アプーの肉が弾ける。

「･･･うるさい、その口を閉じろ」

ローは未だ混濁した意識のまま、殆ど無意識に引き金を引き続けた。殺傷のためだけに存在する武器が、容赦なくその力を発揮する。
カチ。ローが引き金を引く。アプーの喉笛が潰れた。

「やっと･･･、静かになった」

アプーの体が蜂の巣のようになり、形を失っていく。
ころん。最後に一つ心臓が転がった。

ルフィはそれを拾って、食べた。


▼戦闘終了条件「アプーを倒す」をクリアしました

[186 NC 23/01/31(火) 22:10:44]

▼破損パーツ数
ルフィ
基本パーツ：４つ　強化パーツ：なし
ロー
基本パーツ：２つ　強化パーツ：１つ
キッド
基本パーツ：８つ　強化パーツ：２つ

▼修復可能パーツ数
基本パーツ：８つ　+３つ（ローの【救急箱】の効果）
強化パーツ：４つ
（※ハウスルール：強化パーツの代わりに基本パーツを２つ修復できる）

▼修復パーツ
ルフィ：【はらわた】【ほね】
ロー：【カルマプロセッサ】【こぶし】【はらわた】
キッド：【ワイヤーリール】【パイルバンカー】【せぼね】【はらわた】【ほね】【あし】
【こぶし】【うで】【かた】は【ジャンクパーツ】の効果で自動回復
※残りの修復パーツ数をドレークに譲渡

▼修復後破損パーツ数
ルフィ
基本パーツ：2つ　強化パーツ：なし
ロー
基本パーツ：1つ　強化パーツ：なし
キッド
基本パーツ：1つ　強化パーツ：なし

[187 NC 23/01/31(火) 22:42:54]

戦闘終わったところで今日はここまでにしときます

発狂描写って難しいですね

[188 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 22:44:02]

ボロボロだァ……

[189 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 22:46:57]

すごく面白かったです
キッドとローの発狂が良かった
ローのお兄様呼びが悲しい

[190 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 22:55:16]

お疲れ様でした
これは確かに補正値が欲しくなる…

[191 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 22:56:24]

ボロボロだけど、全体的な破損パーツ数は前回より減ってるのでヨシ！(よくない)

[192 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 23:26:41]

色々お労しい感じだけど倒せてよかったね(よくない)
発狂描写がもう好きで好きでたまりませんでしたありがとうございます
アプーが裏切った？のも気になるし、なんか情報聞き出せないかしら……でもローがボコボコにしちゃってるしな……
スレ主お疲れ様です頭沸騰してるだろうからゆっくり休んでくださいね

[193 NC 23/01/31(火) 23:30:02]

エンドパートはこのスレに収まらないので、明日あたりに次スレを立てようと思います
質問とか書いてくれたらシナリオが終わった後にまとめて答えたいと思います

[194 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 23:32:05]

お兄様がもうほんとにお労しや

[195 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 05:49:47]

ノリと勢いpart3一番手こずった……けど何とか完成です靴は分からなくなったので描けません(逃)
マイクみたいなのは【ボイスエフェクト】のつもりです

[196 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 12:04:58]

ﾙﾌｨちゃんｶﾜｲｲ ｶﾜｲｲﾈ

[197 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 19:08:17]

このシリーズ、ネクロニカを楽しめるだけでなく神絵も堪能できるの最高だな

[198 NC 23/02/01(水) 20:52:13]

次スレはこちらです

https://bbs.animanch.com/board/1550685/?res=7

>>195

可愛いルフィれす！

砂だらけの世界を裸足で歩くあどけなさと痛々しさに愉悦を感じてしまうのが我々NCの性というものれす

今更だけど、ネクロニカのNC（ネクロマンサー）は他TRPGでいうところのGM（ゲームマスター）れす

>>196

カラーの神イラストだ！！お肉の赤黒さがヴェェ･･･ってなる可愛されす

正直ネクロニカってTRPGでもマイナーなジャンルだと思ってたので、こんなに感想とかイラストいただけるとは思わなかったので嬉しいれす

[199 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 21:06:43]

ネクロニカに性癖狂わされてる民なので3船長助かります。関係性エモ祭りが出来るしもっと流行ってもええんやでうめうめ

[200 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 21:10:53]

うめうめカラーのやつよく見ると麦わら帽子縫い跡あるね