- 1二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:55:20
やらかした、と思ったときにはもう遅かった。
年末最後の大レース、『有マ記念』を走り終え、張り詰めていた緊張の糸が緩んだ矢先のこと。
この三年間、私がずっと隠し通してきた最大の秘密を、よりによって一番見られたくない相手に見られてしまったのだ。
私の担当する愛バの視線は、私の頭でぴこぴこと動いている耳と、腰でゆらゆらと揺れている尻尾の間を行き来している。バッチリ見られている。これはもう言い逃れできないだろう。
この状況をどう切り抜けるか。
コスプレで押し通す?いや、これだけ動く耳と尻尾をコスプレは無理がある。
気絶させて見なかったことにさせる?いや、流石に愛バを傷付けることはできない。
私の脳内CPUが弾き出した結論は、諦めて打ち明けてしまうことだった。
「フクキタル、言いたいことはわかる。わかるけどまず落ち着いて聞いてほしいの。私、本当はね…
狐の妖怪なの。」 - 2二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:56:20
私の一世一代のカミングアウト。誰にも打ち明けたことのなかった秘密。人ならざるものという告白。
今まで隠してきた。彼女を騙してきたのだ。拒絶されるかもしれない、恨まれるかもしれない。そういった不安が私の胸中を駆け巡り、
「知ってましたよ?」
その一言で霧散した。
「えっ」
「だって私がレースで勝つ度に耳と尻尾出して喜んでたじゃないですか。」
「まって」
「あと、お寿司屋さんでいなり寿司を食べた時も出てましたし。」
「ちょっとまって」
「昨日の有マ記念の時も、控え室に戻ったときすごい尻尾振ってたじゃないですか。もしや、自覚なかったんですか?」
明かされる衝撃の事実。嬉しくなって尻尾が出る?そんな変化を覚えたての子狐がするようなミスを、私が?
それを知った途端、気づいていなかったことによる羞恥やらなんやらで顔が熱くなっていくのを感じる。
赤い顔を両手で覆い隠し、床に膝から崩れ落ちる。
「トレーナーさん!?どうしたんですか!??」
心配して私の元に駆け寄ってくる愛バに対し、私は
「…殺生石になりたい…」
と小声で言うことしかできなかった。 - 3二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:57:03
みたいな人外トレーナーとウマ娘のSSはありませんか?
- 4二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:59:26
当店セルフサービスとなっておりますが持ち込みは可能ですので、お持ちいただいたそちらでごゆっくりどうぞ
- 5二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:59:29
- 6二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:00:40
そうでもねぇさ。
- 7二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:00:51
- 8二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:02:04
トレーナー本人は隠しているつもりだったが、フクの実家が稲荷神社だったせいで見えていたとかでもいいかもしれない
- 9二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:02:16警報ッッ!!トレーナー達の間で吸血鬼化が流行っ!!|あにまん掲示板担当ウマ娘は絶対に担当トレーナーに血液を与えることがないように留意──「私の血は美味しいかい?トレーナーさん」「ちゅぱ……んっ……んっ……フジ、キセキ……」「トレーナーちゃん……マヤ、欲しい?」「うぅ…bbs.animanch.com私は吸血鬼メジロアルダン……想い人と添い遂げるという浅ましい目的の為にメジロを裏切った者|あにまん掲示板(という設定なのですが、如何でしょうか?ドーベル)bbs.animanch.comサキュバスカレンだよ♡|あにまん掲示板お兄ちゃん、これなら耐えられないよね♡bbs.animanch.com
こんなんでよければ参考程度に
- 10二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:03:07
- 11二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:03:28
ありがとう…これで明日も生きられる…
- 12二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:04:12
ウマ仙人様もこれには同意
- 13二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:04:31
ところでお客様、在庫があるかを確認するのですが、お客様がお求めのものはこういう可愛らしいものか、それとも正体はガチ怪異とかでも問題なかったりするでしょうか。
- 14二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:05:54
- 15二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:08:01
トレーナーさん!!おっはよー!!ねぇねぇゲーセン行こうよ!!……って、そのトゲトゲした左手何?
これか?これはな鬼の手だよチケット。 - 16二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:09:18
- 17二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:10:40
人外(クトゥルフ系統?)お姉ちゃん(カレトレ)もあったねえ
- 18二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:10:42
- 19二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:14:34
はい、そうしましたら入荷次第ご連絡させていただきますので、こちらの控えの太枠内をご記入いただきまして。
はい、ありがとうございます。そうしましたら次回ご連絡の際にこちらの写しを持って当店までお越しいただきますようお願いします。
- 20二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:16:55
冷静に考えると殺生石になれるってことは結構格が高いぞこのトレーナー。
- 21二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:23:43
数ヶ月後
トレーナーさぁん!!(ドアバーン)サッカーやろうよ!!この前の子供たちと河川敷で遊ぶんだ!!って、なんかトレーナーさんのおでこから生えてるーー!!?(ガビ-ン)
遂に角まで生えてしまったか……。病院でお薬貰ってこないとな……。チケット。悪いけどこれから病院行かないとだから一緒に行けないわ。ごめんな。
う、うん。気にしないで…。あと、その角……
あぁ、みんなには内緒だぞ。ただの人間で通してるんだから。
- 22二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:26:04
- 23二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:40:25
普段は妖怪として長く生きた経験から効果的なアドバイスをしてくれるお姉さん(年齢不詳)なんだけど、大好物の油あげや担当ウマ娘の勝利で子供みたいに喜んじゃうから耳も尻尾も出てきちゃうお狐様トレーナー…
- 24二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 04:45:30
あのフクキタルを正気に戻せるトレーナーだ 面構えが違う
- 25二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 06:55:33
なんやかんや怪異と身近な世界だからな
- 26二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 07:15:04
馬の妖怪と狐の妖怪
そこに何の違いもありゃしねえだろうが! - 27二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 07:25:29
スイープトウショウ×悪魔T
まあ色々なところで見る概念ですが…
召喚した悪魔でもいいし、素質的なものに惹かれて来たでも - 28二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 07:34:48
pixivかどっかでスイープのトレーナーがグランマが召喚した悪魔だったみたいなやつあったな
- 29二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 08:42:45
- 30二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 10:17:55
お兄ちゃんの名字が鞍馬だったりしそう
- 31二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 10:35:19
「ところでトレーナー、貴女が、その、猫又だと言うのは本当なのかしら?」
「本当よ。生まれも育ちもトレセン学園、人に変化出来るようになったから、学園に少しでも恩返しがしたくてね。それでトレーナーになったのよ」
「……信じがたいわね、猫の耳も尻尾もないようだし人にしか見えないわ」
「そう、それなら──はっ!」ドロン
「……!?」
「どうよ!これが元の私の姿よ!自慢の二又尻尾にピンと立った耳、三毛模様の毛皮はよく手入れして──」ガシッ
「……ふわ……ふわ……!」
「──よし、落ち着きましょうかアヤベちゃん」 - 32二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 11:24:39
- 33二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 11:33:06
シャカトレ福耳パンチパーマ概念
シャカトレ「犀の角のように、一人で雑念を捨てて少しずつ伸ばしていけば『7cm』に届きますよ」
シャカール「因果とか縁起とか一見うさんくせえけど、内容は意外とロジカルなんだよな……」 - 34二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 13:35:54
フクトレのヒミツ①
実は、メイショウドトウのトレーナーをライバル視している。 - 35二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 13:47:11
こ、こやーん……
- 36二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 13:48:36
吸血鬼お兄さま概念……
- 37二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 15:11:52
チケトレのヒミツ①
鬼の左手を持っている。 - 38二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 15:24:57
- 39二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 15:58:43
ライストレのヒミツ①
実はニンニクが食べれない - 40二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 16:06:35
少なくともウマ娘は妖怪ではねえよ!?
- 41二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 16:13:12
九尾の化け狐フクキタルトレさん…
- 42二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 16:17:00
- 43二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 16:50:53
- 44二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 17:33:48
- 45二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:06:34
人間だぞ。5歳の頃巨人の国を壊滅させただけで。
- 46二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:07:45
- 47二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:11:09
- 48二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:13:36
私はいいと思う
- 49二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:21:25
- 50二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:29:11
いっそ百鬼夜行トレセンの世界線と思えば良いのだ……
- 51二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:41:32
- 52二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:45:35
- 53二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:48:14
シャカトレだけ名前を出してはいけない人みたいな扱いされてるの草
- 54二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 18:51:28
- 55二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 19:09:01
シャカールのトレウマCPがシャカシャカになるな(?)
- 56二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 19:35:35
- 57二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 19:36:33
ファインのトレーナーは折角だからデュラハンで行こう。夢で見たんだから運命って事でいいよね?
問題は頭無いとラーメン食えないかもしれない事だが - 58二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 20:22:15
このシリーズが約1年前だということにビビっている
先天的か後天的かという差があるのでこのスレの概念とはまるで違うけども参考までに
トレーナーモンスター娘化概念を語るスレ|あにまん掲示板「モルモット君、今飲んで貰ったのはランダムで動物の特徴が体に現れる薬だが、プリズマーのような水晶体になるとはね。しかも気のせいかボディラインが丸い、背も縮んだかな。胸もあるし、女体化してないかい?これ…bbs.animanch.com - 59二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 21:36:46
フクトレ「あのさ……」
ドトトレ「はい? なんですか?」
フクトレ「キャラ的に逆じゃない?」(←ちょっと抜けてる化け狐系トレーナー)
ドトトレ「……気にしたら負けでしょ」(←糸目S系化け狸系トレーナー)
- 60二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 21:38:52
- 61二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 00:10:09
あぁ。!?俺ちゃん立てたスレだコレェッ!!?
- 62二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 00:49:08
って訳で過去スレ出して貰えた嬉しさで書いちゃったゾ😳💗
中央トレセン学園からほど近い場所にある休診の札がかけられた廃病院に大きな帽子を被った青年が入る。第1診察室に入ると白いフレームのサングラスを外したいつもの赤いボディコン姿の「怪しいおねえさんじゅうななさい」がいた。ただその周囲には神聖的とも邪悪的ともいえるオーラがあった。
「おはようございます安心沢先生。いや、オフだし山ちゃん先生かな?」
「おっはー。そうね、昔の呼び方で良いわよ?にしてもまた溜めてきたわねー、立派な角まで生やしちゃって。最上級クラスの鬼になれるサイズよ?もう完全に1度人間辞めて幻術とか変化の術使って元の姿取った方が早いわよ?」
「流石にまだ人間やめる覚悟は出来てないかな。」
「じゃあ左手に餌与えるのはよしなさいな。」
「仕方ないじゃないか。彼処には色んな思念が集まる。だからこそ摩訶不思議な存在が集まってトレーナーなんてやってるんだから。あんまり悪い思念を食わせる訳には行かないよ。」
「まぁあなたが悪いモノ掃除しておかないとあの巫女ちゃんのトレーナーくらい高位じゃない限り悪霊化に繋がりかねないものね…。とりあえずアンタの妖気を妖気電池に移すからそこに寝て。」
(妖気分離中)
「これで手術は終わり。あとはこの薬を処方したげるから、毎晩寝る前に1包飲んでね。」
「ありがとう山ちゃん先生。角も消えてくれて良かった。」
「つってもアンタねぇ。魂の侵食がそこそこ進んでるから速いとこどうにかした方が良いわよ?」
「……はーい。神社行こうかな?」
「なら、神在月の出雲大社しかないわよアンタのレベルだと。」
「……OK。ありがとう。今度いいお酒とか買ってくるよ。」
「お大事にねー。」
青年は廃病院を後にした。 - 63二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 00:53:51
年月重ねた結果「実力行使が一番効果的な相手がいる」って思想を持ってる化生Tはありだと思う。
- 64二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 00:57:36
- 65二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 01:03:41
kwsk
- 66二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 07:10:48
「タマモクロスねぇ…」
「いや、なんでもないわ。ただ、タマモって聞くとどうしても妹のことを思い出すのよ。」
「あの子がやらかしたおかげで狐界隈は大変だったのよねぇ…」 - 67二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 10:34:49
- 68二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 11:30:20
トレセン学園放課後トレーニングタイム
「フクトレさんケモ耳とシッポ生やしてる……。しかも九尾じゃねアレ?まぁ見なかったことにしてトレーナー室戻るか。」
「おいゴルシ、話があるんだ。」
「あぁ、フクトレが九尾の狐って話か?」
「あぁ、……ってお前知ってたのか。」
「まぁな。ついでに言うとカレンチャンのトレーナーは天狗だし、アヤベのトレーナーは猫又だしで、マジで妖怪学校の亜種だぞトレセン学園。」
「マジかよ……。」
「そういうオメーもなんかの末裔だったりしてな?」
「いやいや、そんなわけないって……。まさかねぇ……」
「ちぇっ、つまんねーのー。」
「つまらないじゃねーんだよ。お前が破天荒すぎるんだわ。」
「まぁいいだろ。そうだ、ココス行こうぜ!!チーズインハンバーグ食いてぇ!!」 - 69二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 11:42:10
- 70二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 12:20:56
- 71二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 13:23:26
- 72二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 13:37:02
モルモット君(モルモット)なタキトレ
カフェトレ(バレてないけど幽霊)
八尺様ボノトレ - 73二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 13:37:42
狼男のウインディトレーナー
- 74二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 13:59:11
八咫烏タイシンT(性格:太陽)とかヘリオスTのヘリオス神とか
- 75二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 14:19:08
だが待ってほしい、烏天狗のお兄ちゃんとカレンチャンの朔月のマシェリの衣装はめちゃくちゃシックでマッチするんじゃないか?
他に人に見せたくないからと背中の黒い羽根でカレンチャンを隠すお兄ちゃんめちゃくちゃかっこいいんじゃないか?
- 76二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 14:36:16
ウマ娘がいるんだ
コン娘やアオ娘がいたっておかしくないだろう - 77二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 16:00:49
- 78二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 16:08:14
ゴブリンかも。でもその遠い子孫なら心做しか一般人より頑丈なのも説明が着くな?
- 79二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 20:07:23
トレーナー室での残業後、"こんな夜更けに誰も見てないでしょ"ということで妖術で作り出した狐火で道を照らしながら帰るフクトレ。
偶然夜勤中の職員に狐火を見られてトレセン学園七不思議になるまであと… - 80二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 20:54:26
私のトレーナーには一つ口癖があった。
「エアグルーヴ、転ばないように気をつけてね。」
契約してから毎日かけられるこの言葉。気遣いだとしても私を小児か何かだと思っているのだろうかと、少し煩わしかった。
夏合宿中のこと。山の中でトレーニングをした生徒が迷子になった。夕暮れになっても戻らないので、トレーナーや職員で捜索が始まった。私も生徒会副会長として参加させてもらえることになった。懐中電灯と携帯電話、それと無線機を持たされた。トウカイテイオーが『トランシーバーだ!いいなー!』と騒いでいたが、人数を多くして迷うものが多くなっても意味がない。納得……はしていないようだったが、とにかく同行はあきらめてくれた。
「山道は危ないし、転ばないように気を付けてね、エアグルーヴ。」
「分かっている。貴様のほうも転ぶなよ。」
そんなやりとりをトレーナーと交わして、私達は山の中へと入っていった。
声をかけ、周りを見回し、分担しても見つからない。そうこうしているうちに空も暗くなってきた。光源も月と手持ちの懐中電灯だけ。これ以上は私も迷いかねないと判断し、無線機で戻ると報告をした。
だが、返事はもらえなかった。携帯電話が圏外になることは想定の範囲内だが、そういう環境でも話ができるように持たされた無線機だ。こんな時に故障か?GPSも宛にならない。無理に引き返せば私も迷いかねない。さて、どうしたものか。
そう考えている私の耳に、葉の揺れる音と、高い悲鳴が聞こえてきた。
きっと探していた彼女だろう。焦りのままに、私は音のしたほうへと駆けていった。何度か足を取られそうになるが、転ぶなというあいつの顔が脳裏に浮かび、なんとか転倒せずその場所にたどり着くことができた。
山の奥深く、空が見えないほどに密集して木が生えていた。そこには、探していた生徒と、一匹の百足がいた。
大きな百足だった。
見上げるほどの、
周りに生えているどの木々よりも、ずっと、ずっと大きな。
一匹の百足がその胴で彼女を囲み、触角を鞭のようにしならせ、顎をこちらに向けた。 - 81二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 20:55:36
自分を置いて逃げろと、探していた彼女が叫ぶ。そうするわけにはいかなかった。何のためにここまで来たと思っているのだ。だが、正直意識が飛びそうだった。元々虫が苦手だというのに、こんな大きな化け物がいるなんて。悪い夢だと思いたかったが、そんな願望を抱いている場合ではなかった。百足が、飛び掛かってきた。
「ひ。」
みっともない小さな悲鳴を上げながら、間一髪でそれを交わす。足がすくんで、一歩しか動けなかった。百足がまたこちらを向く。その様子が、振り回される触角が、ひしめく足が、あまりにも恐ろしくて。一歩後ずさった時に木の根に足を取られ、私はそのまま後ろに転んでしまった。そんな私を見て、百足は再び飛び掛かってきて、私はどうすることもできなかった。
地を蹴る音が三度。百足が突き飛ばされ、樹に叩きつけられる。そして、百足と同じくらいの大きさの白い犬。いや、狼だろうか。それが、牙を剥き、爪を立て、百足に、噛みつき、叩き伏せ、引き裂き、
一度私を見て、
また百足の方を向き、噛み千切り、引き千切り、食い千切り、そして、
「エアグルーヴ!探したよ!」
声をかけられて、私は意識を取り戻した。たわけが息を切らしてこちらを見ていた。私はといえば、なぜか地面に座り込んでいた。落としてしまったらしい懐中電灯が、私達の足元を照らしていた。何か恐ろしい夢を見ていたような、何もなかったような。
「迷子になってた子、見つかったよ。転んだ時に引っかいちゃったみたいで、ケガしてたけどもう宿舎に帰ってる。エアグルーヴも無事でよかった……」
「そ、そうか……すまない、心配をかけたな。」
「あはは、いいよ……それよりも、早く帰ろう。」
「あ、あぁ。そうだな。」
「あ、ちょっと待って。口の中に虫入っちゃって。」
そう言ってたわけが地面に何かを吐きだした。相変わらずしまらないやつだ。苦笑する私の視界に、落とした懐中電灯で照らされたそれが入ってきた。
唾液にまみれた百足の頭部だった。意図的に含みでもしなければ口の中に入らないだろうという困惑と、それよりも大きな本能的な恐怖。
そんな私にたわけは笑って、私の手を引いて立たせると、いつもの口癖を言った。
転ばないように気を付けてね
いつもより頭に響いて、なぜだか恐ろしかった。 - 82二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 20:56:31
たわけって大型犬っぽいよね+ワンちゃんと戯れるエアグルーヴかわいいね(お出かけイベント)+人外には人間およびウマ娘に友好的なだけで本質的には脅威であってほしいという自分の願望で取り寄せた、送り狼たわけと正体を知れていないエアグルーヴになりますー。
スレの雰囲気の中ではだいぶ異質になってしまいましたがそれでもよろしければですね、スレが落ちる前までに先日お渡しした控えをお持ちになってご来店いただきますようお願いしますー。
(取り寄せ終わったので夜ごろに連絡しようと思ったらお先に狼男がスレに上がっていて、狼かぶっちゃったはわわってなっていたのは内緒の話。) - 83二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 21:24:09
- 84二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 21:49:07
- 85二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 23:59:37
「トレーナー、大きな耳なのだ。ウインディちゃんも大きいって言われるけどトレーナーも負けてないのだ」
「君の声をよく聞くためだよ。子分として親分の命令は聞き逃さないようにしなきゃな」
「トレーナー、目も大きいのだ。でもシュッともしてるしかっこいいのだ」
「ありがとう。担当ウマ娘の活躍は見逃さないようにこうなってるんだ」
「...トレーナー、手も大きいのだ。爪も鋭くて、肉球もちょっと硬いのだ。グローブみたいなのだ」
「これはこれで便利なんだ。だいたいのものは片手で持てるし、イタズラした君を捕まえることも簡単だからね」
「......トレーナー、口も大きいのだ。裂けてるみたいに長くて、鋭いキバもずらっと並んでるのだ。ちゃんと手入れもしてるなんて感心なのだ!」
「君を担当するトレーナーとして恥ずかしくないために歯磨きはちゃんとしてるよ。でもね、もっと大きな理由があるんだ......それはね、ウインディ」
「おまえを食べるためだ!!!!!!!」
────
「いい感じなのだ!トレーナー!ワルっぽくていいのだ!」
「ウインディ、俺今のやり取り、小さいころに絵本かなんかで読んだことあるんだけど...」
尖った爪でほほの辺りをポリポリと器用に掻くのは狼男...いや、ウインディのトレーナー。上半身は青白い体毛に覆われ、ふわふわ好きなウマ娘が見たら目を輝かせること請け合いだろう。
「分かりやすくていいだろ?にっしし、これでトレーナーもワルの仲間なのだ!悪の作戦参謀のワーウルフ!かっこいいのだー!」
目を輝かせるのはシンコウウインディ。噛みつき癖があってイタズラ好きなウマ娘。新たなイタズラとして彼女のトレーナーを巻き込むつもりらしい。
「ウインディ、俺はどっちかっていうと裏方だからさ、あまり目立つようなことは...」
「えぇー!?せっかくそんな力があるんだから使わないともったいないのだ!ふふん、悪いようにはしないからウインディちゃんについてくるのだ!」
「悪いこと考えてる顔じゃないかそれは...ちゃんと今回も生徒会に事前に通告しておいてくれよ?」
「そんなヘマをするウインディちゃんじゃないのだ!さぁーて今度も恐怖のズンドコに落としてやるのだ!」 - 86二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:03:22
情報の海から発生した生命体を自称する高度な経済介入プログラムがトレーナーを自称していろんな方法でウマ娘を指導しようとするんだけど、色んな方法に使う手段のデジタル機器がことごとくぶっ壊れて終わるので困ってしまった、そのウマ娘の名はミホノブルボン。
「ブルボンちゃんトレーナーさん(の人型端末を)また壊しちゃったの?」
「ええ、今月で5台目です。なるべく距離を取っているのですが、どうしても指導に必要な距離に接近すると壊れてしまうようでして…」
「トレーナーさんも大変ねぇ…」
「ミホノブルボンの触ると機械が壊れるって特性が機械と判定しないものとか触っていると判定されない範囲を色々ためしてみるしかないね!」
結果、トレセン学園全体に張り巡らされたセンサーネットワークとカメラになるミホノブルボンのトレーナーこと人形遣い。遠くから光学観測や音響測定している分には触った判定にならなくて安心してミホノブルボンを包み込むように指導する… - 87二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:22:51
- 88二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:34:09
- 89二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:39:20
- 90二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:47:26
チケトレのヒミツ②
昔旅行中に山の試練に巻き込まれた時、消滅寸前の山の番人に命を助けて貰った。 - 91二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:49:55
- 92二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:55:40
たづなさんも叱らないといけないんだけどどうにも叱り方がわからんので
「か、紙を無駄遣いしないでくださいね!!!」
とか言っちゃう。
でもマトリックスとかMI:シリーズみたいにいろんなプリンターや表示機からヒントを出しながら正体を追わせて、追った先にあるのはトレセンのサーバールームで動く管理上存在しないはずのラックに入ったブレードサーバーで、ブルボンが「やっと、あなたに会えました」ってついなでてしまうんだけど、その瞬間にはもう別のハードウェアに実行ユニットを切り替えてそこからいなくなってるんだ…んで、ブルボンのトレーナーが「精霊は現れたまへり…」ってめっちゃいい声でぼそっと言うんだ…
- 93二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 02:57:27
今思いついた。妖気が溜まって呪いが悪化してる状態のチケトレからかすかに旧友の匂いを感じ取るフクトレ概念。
- 94二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 03:03:31
家庭用プリンターに、横断幕を印刷できるテキスタイルプリンター、立体テクスチャや白/透明などの特殊インクを印刷できるUVプリンター、縦方向にカラー印刷物を積層できる紙積層方式の3Dプリンターとか、美品に貼り付けるシールを素早く印刷できるラベルプリンター、感熱紙でロールのある限り文字を出せるレシートプリンター…
いろんなプリンターでお手紙出してくれるプログラムさんはブルボンが落ち込んだときも励ましてくれるし大事なメモとかもちゃんと出しておいてくれるし、素敵な妖精さんみたいだね・・・
プログラムくんがブルボンのこと好きになりすぎてクソデカ感情を大判横断幕に印刷してレースのときに掲げたりアドバルーンに吊るしたり市役所の掲示垂れ幕に出したりして暴走してほしいし、結構いいセンスのブルボン応援Tシャツを印刷して関係者全員に配送してほしいし、ブルボンの一番かっこいいシーンを紙積層3Dプリントで立像にして目立つところにかっこよく飾って欲しい。 - 95二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 03:05:16
立川のアパートにロン毛とシェアハウスしてない?大丈夫?チャリがギア6固定になってたりしない?
- 96二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 03:14:54
ワーウルフのタイキトレーナーは満月の夜に1人焼肉したがる衝動を抑えきれない・・・
でもタイキに「BBQのニオイがしマース!!」って突撃されてバレるのが見たいんです
それで2人焼肉した後に寝たタイキTにタイキがお互いの尻尾を絡ませながら抱きついて寝るシチュがみたいです
お願いします - 97二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 05:13:15
逆にうっかりトレーナーのことを俊宗様と呼びそうになる鈴鹿さん…じゃない、スズカさんとかはアリなのか?
- 98二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 06:27:24
- 99二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 08:15:44
- 100二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 08:16:23
もはや平和にズブズブで換毛期レベルに色々抜けちゃったんだろう
- 101二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 08:23:47
人の世というぬるま湯に浸かり続けた結果どこか抜けてるぽやぽやきーつねになっちゃったフクトレだけど、フクキタルを傷つけようとする輩(人、怪異問わず)が現れたら容赦なく呪い殺してくる化け狐になるというのはどうだろうか。
- 102二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 08:43:35
猫又♀トレーナーとぶーちゃんの話書きたいけどかけない…誰か…誰かかいて…
- 103二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 10:17:17
猫が二匹いますね。
- 104二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 16:17:55
- 105二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 20:03:54
衣装違いは濡羽色……ってコト!?
- 106二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 22:51:59
「こちらが依頼されていた湯呑です。」
「ありがとうございます。……割れてしまった陶磁器を再び使えるようにする金継ぎ。見事な技術ですね。」
暖かな日差しの下。石畳の、人通りの少し寂しい街中。高齢の男性が一人のウマ娘に湯呑を見せていた。彼女の名はグラスワンダー。一目見るだけで価値のあるものとわかる陶磁器に囲まれた建物の中で、二人は話をしていた。そこは、工房だった。
「いえいえ……それにしても、見事な器ですね。持ち込まれる時も非常に焦っていましたし、何か代々お家に伝わるものであったりするのでしょうか?」
「うふふ、残念ながら~。偶然フリーマーケットで出会っただけですよ。洗っている時に誤って割ってしまいまして。」
「洗い?も、もしや、普段使いされているのですか?これ程美しいものを?」
「えぇ。不思議ととても味わい深く感じまして。」
「な、なるほど……いえ、貴女の所有物ですからね。私が何かを言うのも筋違いでしょう。大変失礼致しました。」
あやまる男性に対して、グラスは笑って謝罪を受け入れる。そうして数分ほどこの湯呑に対して語りあった後、工房を後にした。
そのまま彼女はまっすぐ寮の自室に戻り、直された湯呑を見る。その表情は、直ったにもかかわらず、まだ不安げだった。
「……トレーナー、さん……」 - 107二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 23:05:29
「呼びましたか、グラスワンダー。」
「……!」
かけられた声に反応し、グラスワンダーの耳がぴんと立つ。その表情から不安は消え去り、慌てて振り返る。そんな彼女の前には、中性的な容姿の人間がいた。
「トレーナーさん!あぁ、よかった、ご無事だったんですね……あぁ、でも少し装いが派手になってしまいましたね……」
「えぇ。貴女が"私"をすぐに持っていってくれたから、消えないで済みました。まぁ、この衣装も衣替えということで、悪くはないでしょう。そう気を落とさないでください。」
「本当に良かった……これからは心機一転、気を付けて洗わないとですね。」
彼女の前に現れたそれは、人間ではなかった。湯呑に宿る付喪神、それがグラスワンダーのトレーナーであった。
「私が私の宿る器を見失った時、貴女が導いてくれました。その時から、ずっと私は救われているのですよ。病は気から。済んだことです。そうでしょう?」
「……はい、そうですね。ふふ。それにしても不思議ですね。まさか神様の道案内をして、そのままご指導いただけることになるとは。光栄でありながらも、大変畏れ多いですね~。」
「ふふ、そのようなことを言うにはもう随分と長い時間を過ごしたでしょう。私にとってはほんの僅かですが、貴女にとって年という単位は大きなはずです。」
「ふふ、そうですね~。」
穏やかな雰囲気が彼女達を包む。そうして少し話した後、グラスが少し恥じらった様子で声をかける。
「それで……今日も貴女でお茶を入れてもいいですか?」
「……どう思います?」
グラスワンダーは笑って、頬を染めながらお茶を入れ始める。そうして、湯呑に口をつけ。
「グラスワンダー。湯呑に口をつける。それは構いません。ですが、私に口付ける。それが、どういうことかは分かっているのですよね?」
「……えぇ。だからこそ、とても奥深い味わいを感じます。」
「……愛おしい。人と結ばれたほうが、貴女も将来幸せでしょうに。」
抹茶の風味と香りが、口の中に広がった。 - 108二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 23:12:03
付喪神トレーナーとグラスワンダーちゃんの方、入荷しましたー。
日本文化を重んじるグラスちゃんにはそれらを直接見てきた存在に出会っていっぱい話を聞いてほしいなという私個人の願望で発注しました。 - 109二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 00:03:14
グラスんちだと倉の中に付喪神になるやつがもりもりいそうなので、湯呑さんがトレーナーになってる横で固有で持ち出す薙刀さんが警護のおじさまになってたり、掛け軸がいつも見守ってくれてるおばあちゃんになったり、猫足の机が疲れてると撫でれってよってくる太々しい茶色の猫になったりして百鬼夜行みたいなグラスちゃんの周りのお世話の人たちになってほしい。
なお人でないので旅行や遠征にも物の形にもどってついて行ったりグラスがやばいときにはカバンの中から「グラス殿!!なんかやばいのがきますっピ!」みたいにこっそり教えたりしてほしい…
家に帰ると駅に迎えにくるかなり古いが綺麗にメンテされた車が敷地に入ったら執事のお爺さんになったり、実家の布団はなんかよくわからんふわふわもふもふのあったかいでかい毛玉になって寒い日にはゴロゴロ言いながら一緒に丸くなってストーブの前でぬくぬくしててほしい
- 110二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 03:00:59
リッキーから風水を教わったことで、気脈から力を引き出して周囲に幸運を与えられるようになったリッキートレ座敷わらし概念
- 111二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 08:28:56
お部屋賑やかになっちゃうの素敵……教科書とかに乗ってるようなだけじゃなくてそれぞれが見てきた歴史があるから話聞くのもめちゃくちゃ楽しいやつだ……
- 112二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 13:50:24
三女神が独断で降臨
そのせいでトレセン学園に人外が呼び寄せられる
事態の収集のためおシャカさまが降臨する
おシャカさまと人外たちがまとめてトレーナーとして就職
……という設定はどうだろうか - 113二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 17:23:40
- 114二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 17:47:17
- 115二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 17:49:37
その後以前よりまた悪いもんが引き寄せられるようになったトレセン学園にチケトレが就職してくる……(3女神やオシャカ様の件は知らない)。ってことか?
- 116二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 17:50:47
チケトレの放課後の掃除中に『お友達』が近づいて悪霊と勘違いされてまとめて除霊されそうになったとかありそう。
- 117二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 18:02:07
お友達関連で言うとカフェトレは死神とかどうだろう
お友達の成仏を先送りする代わりに悪霊を浄化・回収するのに協力してもらうような感じで - 118二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 20:19:07
そもそもトレセンの性質的に元から悪いもん沢山来るやろ(ヤバい量の敗者が出る=無念や嫉妬の渦)
- 119二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 21:17:44
サクラバクシンオーの秘密(?):実は、季節を問わずよく学園の桜の木に話しかけている。
- 120二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 00:08:45
妖の領分に勝手に踏み入ったカレンチャンを独断で助けたことで山から追い出され、人の生活に慣れる為に下山していた為すれ違いが起きていたカレンチャンとお兄ちゃん。神通力も黒羽による飛行もしばらく封印している為弱体化しているが棒術と剣術は衰え知らず
の実力を持つ。
てな感じで、お兄ちゃんの設定を盛ってみる。
- 121二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 00:14:07
大根侍的なオグリのファン(いつもたくさん食べてくれてる野菜やお米たち)がオグリ1着!オグリ1着!でさらに頭も焼かれて野菜モリモリチャーハンですよもうオグリさん!ってなにうまいこといっとんじゃい!ってなる日
なお、たくさん食べ過ぎて体を壊すのでは?という心配はされないし、なんでも消化するので「俺は食用でないからな…」って諦めモードな蕎麦殻とかも仕えてたりしてやばい軍勢となる。オグリに不埒なことをする愚か者にこっそり討ち入ろうぜって過激派と、不埒なことをしたときに叩き潰せば良いって穏健派(?)がいるんだ… - 122二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 00:46:15
「トレーナーさん、いい子いい子~」
スーパークリークの膝の上に載せられ、子供のように抱かれながら私は今日も頭を撫でられている。
彼女が好きな事の一つとして、私を子供のように可愛がり、甘やかすことがあり、
それが連日のトレーニングやメディアへの出演、レースに参加することへのプレッシャーや移動による疲労・ストレスの解消に役に立っているのは間違いない。
それに、私は元々『こういうことをされる』存在だから、クリークのすることは別に間違ってはいない。
……だけど、トレーナーとして人間社会に生きると決めたのだから、もう少しだけ、大人に見てもらいたいなぁ……。
「トレーナーさんはずっと可愛いままでいてくださいね~」
はいはい、私はずっと可愛いままだと思いますよ。
何せ座敷童なんですからね。 - 123二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 01:07:02
オグリキャップファンクラブ(別名関東野菜連合)
- 124二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 11:18:03
「今日はここまで!シャカールもカンカタもお疲れ様」
福耳パンチパーマのトレーナーはそう言ってオレと並走していたトレーナー助手にスポーツドリンクを差し出してきた。こいつの名前はゴータマ・シッダールタ。ふざけているようだがマジだ。こいつと初めて合ったのは、ドリームサポーター内部。「サトノの変態技術を盗んでやろう」と魔が差して、セキュリティに守られた区画に入り込んだ時だった。そしたらなんと三女神を正座させて説教しているこいつがいた。
『VR空間内部だからって神仏が勝手に降臨したら駄目でしょ!』
『子羊たちを直接見守りたくなって……』
『規則にはVR空間に無断で降臨してはならないって書いてなかったから……』
『誠に申し訳ありません』
(何だあいつは……サトノの技術者でもあんなフザケた格好しねえ……まさか、本物の……)
その時、オレの背後に白いウマ娘がいた。
『見ましたね』
……
で、見ちまったオレの監視とVR空間に神が降臨するという前代未聞の事態の観察を兼ねてトレーナーとして就職した。 - 125二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 11:20:36
シャカトレから白衣観音経貰ってそうだなチケトレ。(毎晩のお掃除の補助に使ってね的な感じで)
- 126二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 12:38:40
余りの魑魅魍魎っぷりに卒倒し掛ける一般退魔師モブトレ
胃が痛くなって守秘義務とか放棄して三女神AIに相談する退魔師モブトレ
思わず目を逸らす三女神 - 127二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 12:49:10
昼時のカフェテリアの光景
「あっぶら~あげ~♪あっぶら~あげ~♪」
(あっフクトレさんだ)
(また耳と尻尾出してる、かわい~!)
(ふわふわ…!) - 128二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 13:48:54
老舗の寿司屋で子供の頃から馴染みのお爺ちゃんの握った寿司を食う人外トレ達
お爺ちゃんの悪戯心でわさび入れられて顰めっ面になる人外トレ達 - 129二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 13:57:45
ゴルトレ以外にも誰か何も知らない一般人枠欲しいな。桐生院か?
- 130二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 14:29:06
「そういや霧生院さんって何?鬼とか天狗とか?」
「匂い的に多分純人間」
「オーラ的にも多分純粋な人」
「え、ハーフとかでもなくて?」
「たぶん。実際俺のペット兼おやつ候補とか見えてないみたいだし」
「で、あの身体能力?怖~……」
- 131二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 14:47:30
朝のトレーナー会議 会議開始前
「おはようございます!」
「おっはー。今日もいい挨拶だねチケトレ君。」
「おはよう元気かー?」
「ちょっと夜更かししちゃって眠気強めです。」
「あんまり夜更かしすんなよ〜?」
「はーい。」
(ねぇ、彼また妖気強くなってない?)
(うん。強くなってる。背後に鬼の姿が見えるもん。)
(そういえばさっき校舎見回りしてきたけどそこかしこに溢れてた残留思念が消えてたね。)
(ってことは彼が食べたとか?)
(じゃないかな?たまに妖気がごっそり減ってるけど。)
(あの山姥の廃病院とこ通ってるらしいよ。)
(なるほど。通りで仲が良いわけだ。)
(ずうっと悪い思念ばっか食ってると祟りになりかねないもんねウチら)
(ある意味人間で言う休肝日みたいなもんと考えればちょっとありがたいね)
と、本人は隠し通せていると思っているけど妖気が溜まると背後に現れる守護鬼?のせいでバレバレ概念(本人は気づいてない) - 132二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 16:59:49
イナリ「最近よぉ、フクキタルのトレーナーが私を見るときの視線が熱いんだが…なんか気になることでもあったかねえ?」
フクキタ「…(どうしよう、おいなりさんつながりで、なんて言えない…)」
フクトレ「…(イナリちゃんのお狐さんのお面可愛いんだよなあ…)」
- 133二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 17:05:49
>>51お兄様分裂してますよ
- 134二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 21:16:50
たわけの秘密
実は、夜に転んで大怪我をした子をよく保健室に運んでくる
トレセン学園の掲示
最近、夜間で転び大きなケガにつながるケースが増えています。以下のことに気を付けましょう。
・夜間の自主練習は極力トレーナーさんの許可を取り、トレーナーか学園職員の監視のもと行ってください。
・異変があったときにすぐに人が呼べるよう、可能な限り複数人で行ってください。
・夜間に転ばないようにしてください。 - 135二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 22:30:57
- 136二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 22:36:21
- 137二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 22:37:16
- 138二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 22:41:14
ええんやで……(55個前に一回出ただけですしおすし)(追走)
- 139二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:29:35
こっくりさん、という占いがある。
色々書いた紙の上に10円玉を置き、その上に数人で指を乗せて『こっくりさん、こっくりさん、お越し下さい』と唱えてこっくりさんを呼び出し、占いたいことを聞くというものである。
「で、そんなインチキ占いをどうして?」
「良いじゃん良いじゃん、面白そうだし!」
「ほら、紙も10円も用意してきたから!」
「えー……じゃあ少しだけだよ?」
こうして、私たちはこっくりさんをすることになった。
「こっくりさん、こっくりさん、お越し下さい。」
「お、おお?」
「動き始めた!えっと、じゃあ、来週の日曜日の天気はなんですか!?」
「は、れ……晴れだって!」
「すごい、ほんとにわかっちゃうんだ!あ、鳥居に戻ってく!」
勝手に動く硬貨に驚きながら、その後3つか4つ程質問をし、そろそろお開きにしようとした頃…
「えっと、終わる時はどうするんだっけ?」
「たしか……こっくりさん、こっくりさん、お帰りください。」
「……いいえ、って」
「ち、ちょっとやめてよ……こっくりさん、こっくりさん、お帰りください。」
「……ど、どうしよう、またいいえだよ!」
帰ってくれないと終われない、そう聞かされていた私たちは、『いいえ』の上から動かない10円玉に恐怖していた。 - 140二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:32:13
「どうしよう、帰ってくれないよ!」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください!お願い、帰ってよぉ…」
「指が、指が離れない!」
「そんな…!私が、私がやろうなんて言ったから…!」
どんどんパニックになっていく。どれだけ願っても、10円玉は鳥居といいえの間を行き来するだけだった。
もしかしたら、このまま永遠にこの教室でこっくりさんをし続けることになるのではないか。そう思うと、恐怖で涙が溢れてきたその時。
「あれ、こんなところで何してるの?もう日も沈んできてるけど。」
現れたのは、垂れた稲穂にも似た色の髪の女性だった。
「え…あっフクキタルさんのトレーナー、さん?」
「あ、もしかして知ってた?」
「ええと、はい…」
明るい様子の彼女に、少しだけ恐怖が和らいだ気がした。
「ん?もしかして、こっくりさんでもしてた?あれ流行ったの、結構昔じゃなかったっけ?」
「…あっ、そ、そうなんです!私たち、こっくりさんやってたんですけど、お帰りくださいってお願いしてもずっといいえって…!」
「ふむふむ、成る程…」
何やら納得したような反応をしたフクキタルのトレーナーさんは、少し辺りを見回すと…
「フンッ!」ブオンッ
何もない空中で手を振りかぶり、何かを掴む仕草をした。そして、何かを握った手を見て小さく頷いてから、私たちの方へと向き直った。
「…あ、ごめんね?ちょっと飛んでる虫が気になって。で、こっくりさんが帰ってくれないんだっけ?それは根気勝負だよ。帰ってくれるまで帰れって言ってやれば良い。」
「…こっくりさん、こっくりさん、お帰りください。」 - 141二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:32:39
すると、今までいいえの方向へしか移動しなかった10円玉が、角度を変えて違う方向へ行き…
「!はい、だって!」
「手も離れる!」
「よ、良かった~…!」
「おっ、帰ってくれたみたいだね。日も落ちたし、すぐに暗くなってくるから、今日はもう帰りな?この紙と10円はこっちで処分しとくからさ。」
そう言うと、彼女は空いていた方の手で代わりの10円玉を取り出し、机の上に置いた。
「あ、ありがとうございました!」
「気を付けてねー!」
10円玉を用意した子がその10円玉を受け取ったあと、私たちはそれぞれの寮へと帰っていったのだった。 - 142二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:38:04
コックリさんとはまた王道だな。
夜のお掃除で過労が積み重なり疲弊しているチケトレを見兼ねたシャカトレがフクトレさんみたいな良識あってある種守り神的な存在も含めて「トレセン学園トレーナー治安維持会」みたいなの組織して欲しい。 - 143二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:41:29
フクトレさんかっこいいヤッター
おキツネさん相手にはこっちもとびきりの狐さんをぶつけるのみ
出てきてくれたときの安心感が好き……
でもこの人油揚げ食べると耳と尻尾出るんだよね…… - 144二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:42:56
「…さて、と。」
三人のウマ娘を見送った後、フクキタルのトレーナーは校舎の屋上に来ていた。
『ハナシテ…ハナシテ…』
「どうせあの子らを呪い殺してより高位の悪霊にでもなる算段だったんじゃろ?だとしたら愚の骨頂、じゃったな。」
『ユルシテ…ユルシテ…』
「妾がおるこの学び舎で、よりによって狐を騙るなど。その愚行、その身を以て償うのだな、猿め。」
そう言うと、彼女は目に見えぬ何かをがしりと握り込み、
「往ね」
そのまま握り潰した。
一仕事終えた、という感じでふうっと息を吐くと、何処からともなく取り出した煙管に火を着ける。
「…これに懲りたら、もうやらんじゃろ。」
吐き出された紫煙が、夜の空に消えていった。 - 145二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:47:01
- 146二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:54:13
- 147二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:56:46
しかもふわっと優しいおねえさんキャラの言動で通してるから余計にギャップがすごいぞ
- 148二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 00:43:36
狐の妖怪にしてみたら殺生石になるぐらいの高位の狐がいるところでこっくりさんを騙られてるわけですから、これはもうブチギレこんこん丸ですね…
そして煙管をたまにトレセンの屋上の喫煙所でふかしてるところでシングレのイナリのトレーナーにあって「いい趣味してるねえ、あんた」って意気投合して欲しい。
- 149二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 01:05:52
ブッダことゴータマ・シッダールタはシャカ族の王子として生まれた。父の名はスッドーダナ、意味は「清められた米飯」という意味である───
シャカトレ父「ライスシャワーちゃんおめでとー!!」
アナウンサー『米をまかないでください!!米をまかないでください!!』
ライス「なに……?何なのあの人……?」
ブルボン「ビジー中……再起動します」
お兄様「熱っ!!って米に当たったところが灰になった!?」
シャカトレ「何やってんのー!?」
ライスシャワー。それは紀元前ローマから始まり中東を通じてインドでも行われるようになった、幸福を呼び不運や邪気を祓う儀式である。
謎のインド人が米をまいたあと、何故か観客の心からはブルボン三冠阻止への落胆は消え去っていた。 - 150蛇足その①23/03/14(火) 01:06:54
トレセン学園の屋上。そこに、九本の尾を穏やかに揺らしながら煙管を蒸かすフクトレがいた。風一つ無い府中の空を、紫煙が龍のように昇っていく。
ガチャリ、と屋上の扉が開いた。
「お疲れ様です。」
「…なんじゃ、お主かドトトレ。」
開いた扉の向こうにいたのは、糸目にメガネを掛けた男だった。フクトレは彼のことを知っている。自分が担当しているウマ娘の友人、メイショウドトウの担当トレーナーだからである。
そして彼もまた、人ならざるものであった。
「なぜそんな畏まった話し方をする?いつものようにすればよいではないか。同僚であろう?」
「…トレーナーとしての貴女であったら、普通に話させていただくのですがね。」
「別にお主が狸だからといって、その程度のことで取って食ったりせん。所詮、妾は永く生きただけの老い狐だ。そんな偉い訳でも無かろう。」
「その長生きが、私たちにとってどれだけ大切なことかはよく知っておられるでしょう?」
フクトレは何も言わない。煙管の紫煙は、いつの間にか消えてなくなっていた。 - 151蛇足その②23/03/14(火) 01:07:34
「…で、そちらの呪物はどうなさるおつもりで?」
ドトトレは、フクトレの左手に目をやりながら言う。その手には、先ほど三人のウマ娘が使っていた紙と10円玉があった。
「今から処分する。…あの程度の降霊術でも呪物になるとは、恐ろしいことこの上ないの、この学園は。」
フクトレは紙と10円玉を放り投げ、パチンと指を鳴らす。
ボウッ、と青い火柱が上がり、紙と10円玉を包み込む。
10円玉からどす黒い何かが滲み出ては焼かれていく。紙は燃えた後の灰すら燃え、何も残さず消えていく。後に残ったのは少し煤けた10円玉だけだった。 - 152二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 07:24:03
「トレーナー!」
『……あれ、どうしたの?』
ある日のこと。トレーナー室で資料とにらめっこしていたトレーナーに声がかけられる。
顔を向ければ、そこには笑みを浮かべてこちらを見るウマ娘──ハルウララがいた。
「プレゼントができたから、お届けに来たよ!」
『プレゼント……あ、こないだ言ってたね』
うっかりしてた、などと呟きながら頭をかくトレーナーをよそに、ハルウララは鞄をごそごそ。
やがて可愛らしいリボンが結ばれた袋を取り出すと、それを差し出した。
「はい、どうぞ! ねえねえ、開けてみて!」
『ありがとう、それじゃ遠慮なく……おや、これは』
受け取って開けた袋には、小袋入りのクッキーとメッセージカード、そして一枚の絵が。
そっと取り出して見れば、そこにはニコニコ笑顔の人物が。
「えへへ、トレーナーの似顔絵だよ! がんばって描いたんだー!」
『わあ……ありがとう、ウララ!』
心の籠った贈り物を、トレーナーは優しく抱きしめる。細めた目からは、涙──
ではなく、桜の花びらが、ひらひらと零れ落ちた。 - 153二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 07:24:29
「わわわっ! トレーナー、花びらが!」
『……えっ……あ、油断してた』
一旦プレゼントを袋に戻し、テーブルの上に置く。
そして立てかけてあった箒を手に取り、さっさと床に落ちた花弁たちを片付けてしまう。
「トレーナー、そんなに嬉しかったの?」
『勿論。ウララの温かい心が詰まってるのが分かるからね』
「……えへへー♪」
『……本当にありがとう。折角だから、おやつにしようか』
「えっ、いいの?」
『今日のトレーニングまでは、まだ時間があるからね』
やったー! と喜ぶハルウララを微笑ましく見つめながら、トレーナーはそっと、彼女からの贈り物へ目をやる。
日頃の感謝と、未来への希望。純真な心で満ちたプレゼントは、とても優しく、眩しかった。
-----
ハルウララのトレーナーは個人的にこんな感じのイメージです。
以下はトレーナーと担当ウマ娘間の交流がほぼないのでテレグラフに纏めた前日譚と、
ハルウララのトレーナーが何者なのかをざっくり書いた蛇足のモノローグ。
ぶっちゃけサクラ冠の子らでもいいんじゃないかと思ったのはナイショ。
「ウララちゃん、何を描いてるの?」「あっ、ライスちゃん! これはね、トレーナーの似顔絵だよ!」
のどかな昼下がりのトレセン学園に、少女たちの声が響く。
艶やかな黒髪の少女と、麗らかな桜の瞳の少女──ライスシャワーとハルウララは、親しい友人の間柄だ。
「ウララちゃんの、トレーナーさん? ……うん、上手に描けてるね!」
「えへへ、ありがとう! いつもがんばってるトレーナーにプレゼントするんだ!」
「わぁ……素敵だと思うよ! ……あれ?」
「どうしたの、ライスちゃん?」
ふと、ライスシャワーは気付く。ハルウララのトレーナーは、特別に目立つ外見をしている訳ではないはずだ。
しかし、担当ウマ娘である彼女の描くトレーナーは、何故だかピンクの髪色をしている。
「ウララちゃんのトレーナーさんって、ウララちゃんと同じ髪色だったっけ?」
「……ふっふっふ! そこに気が付くなんて、さすがライスちゃん!」
「あ、ありがとう……?」
「とくべつに教えてあげるね、誰にも言っちゃダメだよ! ……実はね……」
──わたしのトレーナーはね、桜の妖精さんなんだって!
~ ~ ~ ~ ~
「シューズよし、宿題よし、体操服よし。忘れものなーし!」…telegra.ph - 154二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 17:38:53
こっくりさんのこっくりって狐狗狸って書くんだよね。
狐はフクトレ、狸はドトトレとして、狗には誰が入るんだろうか?たわけ?タイキトレ?それともウイトレ? - 155二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 18:01:34
「力いっぱい上空に飛ばしてくださいワン」の王子様とか
- 156二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 19:25:09
- 157二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 23:21:35
シャカールとそのトレーナーは大量のデータを抱えてドリームサポーターにログインしていた。三女神AIに新しいデータを入力するために。
「ゴメンね面倒かけて」
「別に、テメェはAIの素人なんだから慣れねえデータ入力なんかしたらオレのトレーナー業務が滞るだろうが。だったらオレが手伝った方が効率いいだろ?」
事の起こりはウイニングチケットのトレーナーが過労で倒れた事だった。連夜トレセン学園に湧いて出た怪異を祓い続け疲労が溜まっていたのだ。見かねたシャカトレは神や妖怪の同僚に声をかけ、持ち回りで学園内の怪異の退治もしくは浄化を行うようにした。
「けど怪異を祓うのって結局後手に回ってるだけだからさ、いっそ怪異の源の煩悩を減らそうと思って」
「じゃあこの大量のデータは……」
「私とその弟子たちのメンタルケアの記録」
絶句。普通のトレーナーなら大切な財産であろうものを惜しげもなく放出するのだ、このトレーナーは。
「そういうのって普通のトレーナーなら弟子にだけ教えるモンだろうが!」
「いや、誰でも読める経典に残ってるから秘密ってほどでもないよ」
「……あーそうか、そういうもんだったな」
翌日、三女神はシャカトレに弟子入りしたと天部に思われたらしく金色に塗られ太り気味にされていた。 - 158二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 23:29:13
(続き)
しかし、三女神を通じて共有されたメンタルケアの技術は確かにウマ娘たちの怒り悲しみを減らすことになった。
かわりに三女神はダイエットに励むことになったが。 - 159二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 08:02:26
ほしゅ
- 160二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 18:15:02
人外会議(たわけは欠席)
「たわけさんってあのままほっといていいの?また怪我人出してるけど。」
「よくはない。よくはないけどめんどくさい。」
「5・7・5じゃん」
「祓えはするけど祓った後はあの人が食べてたのを私たちが処理しないといけなくなるし……」
「普段は友好的だし悪いの結構な数消してる側だし、つけた傷が近くにこんなのがいるぞっていう下級への威嚇にもなるしなぁ……」
「エアグルーヴさんの指導もどうすんのって話なのよね。この時期にいきなりトレーナー消えるのなんて、精神ガタガタどころの話じゃないでしょ。」
「まぁ引き続き圧はかけといた方がいいよなぁ」 - 161二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 20:35:12
長生きしてる妖怪視点からするとチケトレっていわゆる『町内会で廃品回収とか祭りの準備とかを頑張ってくれる若い子』みたいな感じなんだろうな。聖☆おにいさん読んだことないけど、ブッダってチケトレを地獄先生に寄せようと企んで、お経しこんだりとかするタイプ?
- 162二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 21:08:29
ターボババアとかがツインターボのトレーナーやってそう
- 163二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 22:31:57
- 164二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 23:07:35
つまり鬼の手しかないぬ〜べ〜状態のチケトレに白衣観音経を渡してタイマンスペックを強化したり、直々に仕込んだお経で鬼の手を封じることで鬼化を抑制したり出来るようになるのか。2回目にぶっ倒れたあたりにイベント発生しそう
- 165二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 01:45:17
大変だ!!ウイニングチケットのトレーナーが倒れたことの教訓を活かしてロイヤルビタージュースでドーピングして夜の掃除頑張りすぎてたらしい!!
嘘でしょ!?彼そんな無茶やってるわけ!?
アレウマ娘用に作られたヤツでいくら鬼の手を持ってるって言っても彼自身は人間だぞ!耐えられるはずがない!!
こうしてあまりにも不味い上にウマ娘用に作られたそれをコップ1杯と言えど毎晩飲んでいたチケトレは凄まじい精神力で火事場の馬鹿力的な活動力を得るも流石に2ヶ月後には体に限界が来て再びぶっ倒れる。(1週間昏睡&1ヶ月入院)これを見兼ねてブッダは本格的にチケトレ地獄先生化計画を実行に移すのだった。 - 166二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 10:53:26
劇場版ウマ娘と人外トレーナー
菊花賞の後、フクキタルは少しずつおかしくなった……
フクキタル「あーっはっは!!私が!私こそが神なんです!!」
吹き飛ばされるトレーナーたち。フクキタルに吸収される三女神。
フクトレ「一体何が……」
シャカトレ「あれは……マーラ!?」
ゾーンの発動と菊花賞の勝利によって自我のインフレーション状態となり、そこに増上慢の魔王マーラが取り憑いた!!
ドトトレ「担当が道を間違えたら、直してやるのがトレーナーの仕事だろ?」
明鏡止水の境地に覚醒するフクトレ。
フクトレ「フクを……返せ!!」
フクトレは、フクキタルを救うことができるのか!?
フクトレ「ゴッド……フィンガー!!」 - 167二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 19:23:56
シャカール「結局領域(ゾーン)って何なんだ?フクトレはロジカルじゃねえ説明してたが」
シャカトレ「ああ、あれは無我の境地ですよ。我を忘れるほど集中して一切の悩みや迷いが消えた状態です。ただ無我の境地にも種類があって、フクキタルちゃんが入ったのが魔境という間違った境地、フクトレさんが覚醒したのが明鏡止水という正しい境地です」
カンカタ「ちなみに、師匠がいないと魔境になりやすいんですが、シッダールタ様は自力で無我の境地を極めました」 - 168二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 23:50:45
- 169二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 00:03:11
美神さんが飛んできそうな世界観すこ
- 170二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 01:13:39
誤字です。カンタカでした
- 171二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 11:04:42
保守
- 172二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 19:30:54
食堂にも人ならざる者がいそう
膨大な量の食事を用意しているわけだし - 173二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 19:50:40
食堂で働くオオゲツヒメの特製カレー(ただしご飯は尻から出る)
- 174二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 01:55:52
神社にお出かけした際の一幕
「いつもうちの担当のフクキタルがお世話になっております。…何か粗相を働いてはいないでしょうか?」
『いえいえこちらこそ、人気の少ない寂れた神社にきていただき誠にありがとうございます。…やたらおみくじを引いていく以外は特に何もありませんよ?この間は連続で凶を引いたからかついにお札を入れ始めましたね。』
「トレーナーさん?一体誰とお話しておられるのでしょうか?」
「…フク、しばらく無駄遣い禁止ね。おみくじも一回まで」
「いきなりおみくじ制限!?何があったのですかトレーナーさん?!」 - 175二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 03:17:32
オグリが森に行くとたまに会えるでっかいオグリに似た色したミミズクのような毛玉、その名はトトロ。
多分ネコバスが風のように駆け抜けるようなスキルを教えてくれる - 176二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 14:57:16
神社を変えずに引き続けるのがフク感ある
- 177二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 17:11:42
- 178二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 00:04:01
トレーナーのヒミツ:神無月に一部のトレーナーは島根に一斉に出張する
- 179二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 00:11:52
普通の人にはなんかゴロゴロ良いエンジン音してる妙にケツが温かいバスやな、ぐらいにしか見えないんだが
オグリとかタマとかゴルシたちにはふわっふわのネコバスが府中ートレセン間のバスにまぎれて人間の運転手乗せてバス運行しているのが見えちゃうんだね・・・タキオンに頼んでPASMO対応済み、もちろんバリアフリー対応の低床H2駆動形に化けてるんだけど、やっぱりめっちゃ良いV16ターボエンジンみたいなゴロゴロ音が隠せなくて運転手が「なんでこのバス水素燃料電池の電動なのにめっちゃいい音するん・・・?」って不思議に思うんだね…
乗るとなんか調子が良くなるし、深刻な問題があるときにはふわふわで眠くなっている間に病院の前まで送ってくれるんだね…何度も乗ってると気に入られて、スキル「猫脚」をくれるんだねぇ…ネコのように地形によらずにぬるぬるひょいひょいと走ることができるようになるんだねえ…
- 180二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 03:03:53
夜間巡回中(サビ残)
季節はウマ娘の髪がもふもふになり木々は赤く染まった葉を落とす頃、時刻は丑三つ時、誰もいない深夜のトレセン学園を巡回するチケトレ。激しく渦巻く負の感情に『良くないモノ』が引き寄せられてくる。彼がここに就職したばかりの頃は雑魚ではあるがとんでもない数が蠢いていたものだ。それが事前に対処しておくレベルまで進歩したのだからよくここまでやったものだ。そんなことを考えながらも左手に負の思念を食わせていく。一通り校舎内の巡回が終わった頃、駆け寄ってくる足音が2つ。
「大変だチケトレくーん!」
「校庭にすっごい牛の妖怪が出た!!」
人体模型くんと骨格標本くんである。学校の七不思議の定番である彼らはチケトレと親友であった。
「校庭に牛!?どんなやつだよ2人とも!!」
「とにかく急いで校庭に行こう!!」
「あぁ。説明するより見た方が早い!!」
「…そんなにか。わかった急いで行こう!ってか最近G1多かったせいか2日二一回は最低でもヤバいの出てくるな!!」
「レース場よりは祓い師が少ないから余計になんだよ!しかもチケトレくん本職じゃないもん!仕方ない!!」
「あーっもう、明日休みだから終わったら飲みまくるぞ!!」
「OK、楽しみにしとく!!」
的な七不思議のいくつかと友達概念。(チケトレは過労で正月明けに倒れる) - 181二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 11:54:59
このスレもそろそろ終わりが近づいてきたな
- 182二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 15:31:31
- 183二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 19:36:37
トレセンにもトイレの花子さんは存在するのだろうか……存在するならやはりウマ娘なのだろうか
- 184二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 20:02:35
- 185二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 02:07:36
トレセン学園のトイレの花子さんはお悩み相談みたいな扱いになってそう
- 186二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 02:20:54
「その、ね……冷静になって、話し合おう、ね?」
油断した、人間になろうとすることは妖としてのアイデンティティを少しずつ失うという事を忘れていた。
畏怖や信仰を糧とする体から、水と食料を糧とする体に自身を変えていくということは、新しく生まれ変わるに等しいことだということをすっかり忘れていた。
動物の変化のように肉体そのものを変質させてしまえば、こういうトラブルは無かっただろうが。
元々の身体が霊体である私が肉の身に近づこうとすればこのようなことになるのは予想できていたはずだ。
「そんなこといっても、また失敗しちゃうかもしれませんし~……ね?」
成長できない霊体、子供扱いされる見た目、担当ウマ娘である貴女に甘やかされる毎日。
それらに終止符を打つべく、貯めてた霊力貯金を使ってついに成長できる肉体を得た私!
しかもこの体は普通のヒトミミとは違い、ウマミミに近い機能と成長性を備えている。
いっぱい食べていっぱい飲んだらそれだけ早く大きくなれる、すぺしあるなぼでーの筈なのにっ!
「はーい、おしりあげてくださいねー」
霊体とはまるで勝手が違うこの体に振り回されっぱなし!
これじゃあ子供扱いどころか赤ちゃん扱いになっちゃうよぉ!
トイレくらい自分で行けるから、それだけは、それだけは勘弁して!
「暴れてもダメですよー、いいこいいこ~」
な、撫でられると力が抜けて……あ、やだ、つけないで、やだやだやだぁぁぁ!? - 187二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 10:26:44
あぁ、座敷童ちゃんがでちゅねに堕ちたか…
- 188二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 10:57:25
また失敗……?"また"……?
- 189二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 11:50:24
つけられるの嫌がってるのは垂れウマ回避的な……。
つまり一度は垂れてしまったのだろう。 - 190二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 22:41:39
よだれかな?(純粋)
- 191二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 22:53:53
海岸でヒシアケボノに拾われた蛤女房トレーナー。彼女の汗を一滴垂らすとロイヤルビタージュースがエキストラヴァージンニンジンドリンクの味になるという……
「いや、ガセですよガセ。マシにはなりますけど…」 - 192二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 23:50:24
このレスは削除されています
- 193二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 08:31:49
保
- 194二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 09:32:00
縦縞模様で暗い臙脂色の着物とか着てそう。
- 195二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 09:36:45
まさかとは思うけどネイトレだっけ猫又?まさか猫娘じゃねーだろうな?
- 196二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 16:55:56
これ次スレとか行くのかな
- 197二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 21:33:00
何かしらの怪談があると「ちょっと○○トレさーん、噂されてるじゃーん!」って揶揄われるし噂される側も「あちゃ〜!」で終わるけど稀に「え、いや知らん……」ってなって「新顔か……此処でのルール、教えないとな」ってなるんすねぇ……
- 198二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 02:06:05
グランドマスターズ。それはVR空間に降臨した三女神に挑むチャンスであり、それ故トレセン学園のウマ娘にとって最高のレースとなる。
走るシャカールの頭の中に、今までの思い出が蘇る。
(業だの前世だの無我の境地だの、トレーナーの教えはロジカルじゃないように見えて実はどこまでもロジカルだった。業ってのは人間心理への因果で、前世ってのはオレのウマソウルの業の積み重ねで、無我の境地という極限の集中状態になることで前世を克服してウマソウルは性能の限界を超えることができる。トレーナーのロジック、オレによく馴染むぜ!)
最終コーナーを越え全員が領域(ゾーン)すなわち無我の境地に入る。ブッダトレーナーによって理論化され三女神によって普及されたたため、領域は一定以上の能力があれば誰でも入れる程に一般的な技術となっていた。
「領域も想定内だ!!」
だが、それはシャカールにとって最も快適なレース展開の始まりだった。”全員が最適な走りをする”これ程ロジカルで予想しやすい展開があるだろうか?後はその予想された展開に自分が勝つという結果が出るように行動すればいい。そのための手段はあった。たった一回だけ使える『奇跡』が。
シャカールがスタミナも根性も切れた、その時である。天から乳白色の光がシャカールに降り注ぐとシャカールの失われたスタミナが回復していくではないか。
これは梵天が命に関わるほどのレースでの消耗を苦行と認め、それに見合った奇跡をもたらしたのだ。
スタミナと根性が無尽蔵となったシャカールに敵はない。勝利は当然の結果だった。
「証明かんりょ……うっぷ」たぷん。
牛のような体型にされたシャカールを見てブッダは(明日からトレーニングメニューはダイエット用にしないと)と考えていた。
『痩せなくていいのに』という天からの声は無視して。 - 199二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 11:52:28
- 200二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 11:53:18