ニカ・ナナウラに幼馴染を生やすスレ【Ⅱ】【season2】

  • 1進行のキューピッド23/07/26(水) 19:03:19

    盲目の愛って、なに?

  • 2進行のキューピッド23/07/26(水) 19:06:31

    【お詫び】

    この度は管理不足によりスレッドを落としてしまい大変申し訳ございませんでした
    今後はこのようなことがないよう、改善に努めさせていただきます

  • 3進行のキューピッド23/07/26(水) 19:06:47
  • 4進行のキューピッド23/07/26(水) 19:08:14

    ※本スレはダイススレ「自分はグラスレー寮の生徒です」シリーズの外伝的立ち位置の作品です


    こちらのスレと合わせて読んで頂くと、新たな発見があるかもしれません


    【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅠ【season2】|あにまん掲示板ティガ 勇気が 今 足りないhttps://bbs.animanch.com/img/2104797/76bbs.animanch.com
  • 5進行のキューピッド23/07/26(水) 19:08:48

    <人物紹介>


    名前:ドルム・ガナン

    学科:パイロット科

    学年:2年

    性別:男

    所属寮:ジェターク寮

    身長188cm


    細っこい体で顔の線も細い

    狂犬属性のきらいがあるでも忠犬属性もある

    小さい頃に、ニカと一対のイヤリングを分け合っている

    GUND使用者であり、病気で左腕を喪っている

    料理以外の家事全般が得意


    ちなみにMSの操縦の腕前は人並みくらい

  • 6進行のキューピッド23/07/26(水) 19:10:14

    <機体解説>


    グランゲイルV2


    型番:LW-LF-08.2


    大破したグランゲイル改に変わり、新造された新たなグランゲイル

    開発にはアスティカシア学園メカニック科のニカ・ナナウラも関わっており、主に胸部(コックピット)周りと左腕部多目的兵装コンテナの設計を担当した

    今までメインフレームはデスルターのモノをベースとしていたが、今回からはリバティーワークスの開発した完全新規の専用フレームをベースとしている

    グランゲイル本来の持ち味である、軽量な機体故の高機動、高加速、高スピードは顕在で、新造され装甲材や装甲の配置が見直された事で、防御能力も上昇している

    主武装であるビームカタナ「騒速(ソハヤ)」は、より軽量かつ高強度に作られており、尚且つビームの発生原理に新規技術を搭載したことにより切断力が向上した。非使用時は左腕部コンテナに収納されており、使用時にはコンテナに仕込まれた電磁カタパルトで高速射出されることで「居合」を可能となっている

    その他にもコンテナには中距離用のビームショートライフルや、攻撃を受けた時にコンテナ表面がが微細に振動する事で衝撃を受け流す「リアクションシールド」等の機能が搭載されている他、頭部には牽制用のビームバルカンポッドシステムが搭載されている

  • 7進行のキューピッド23/07/26(水) 19:15:27

    あらすじ

    2年生になり、経営戦略科の教師「ウィリアムオルランド」の元で修練を始めたドルム
    アスティカシアに水星から彗星のようにやって来たスレッタを警戒しながらも、そこそこ充実した日々を送っていた
    地球寮が株式会社ガンダムなるものに巻き込まれるまでは…

  • 8進行のキューピッド23/07/26(水) 19:26:44

    株式会社ガンダム発足の一報を受け、はや数日

    ニカ含めた地球寮が会社の運営準備に精を出している中、ドルムは今日も修練に明け暮れていた


    とはいえ、今日はウィリアムの都合が悪いという事もあり、基礎体力づくりを支持され走り込みやサーキットトレーニングを一通り終わらせ、購買でカップヌードルを買い、寮へと戻っている途中だった


    ウィリアムと出会う前、必死に剣を振っていた森の近くを歩いていた時、森の中から面白くなさそうな顔をした生徒が数名ゾロゾロと出てきた

    皆口々に何か文句を言っているようだが、上手く聞き取れなかった。かろうじて聞き取れたのは、森の中にいる人物に何かされた、邪魔されたという事だけだった


    森へ…

    dice1d2=1 (1)

    1.入る

    2.入らない

  • 9進行のキューピッド23/07/26(水) 20:03:11

    ドルム「………ちょっと行くか」

    大きな意味はなかった
    ただ気になったから、それだけで森の中へと入っていく

    そして、森の中の開けた場所、ドルムとウィリアムが初めてあった場所に数ヶ月前にはなかったテントが立っているのを見つけた
    そしてテントがあるという事はそれに住んでいる人間もいるというわけで……

    ドルム「グエル…先輩……?」

    ドルムはテントの主人に驚きを隠せなかった

  • 10進行のキューピッド23/07/26(水) 20:24:43

    グエル「ドルムか」


    ドルム「お疲れ様です、グエル先輩」


    グエルとドルム、2人の関係性はそれほど深いわけではない

    その命を捨ててでも勝ちを取りに行くような戦い方を咎められたり、ラーメンを一緒に食べに行ったり、それくらいの関係でしかない

    それでも同じ寮、同じ釜の飯を食べる仲としての最低限度の仲はある


    ドルム「…一緒にこれ、食べません?」


    手に持つポリ袋からカップヌードルを取り出す


    グエル「dice1d2=2 (2)

    1.……わかった

    2.…帰ってくれ

  • 11二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 20:38:23

    >>4

    シーズン1から観た方が良い?

  • 12二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 20:39:28
  • 13二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 20:39:56

    >>12

    助かる

  • 14恋のキューピッド(今夜最後)23/07/26(水) 21:52:00

    グエル「…帰ってくれ」

    グエルはカップの中のスープに視線を落とし、ドルムの提案を断る。今の彼には他人からの施しを受ける心の余裕はなかった
    そんなことなど知り得もしないドルムは、グエルから拒否されたことをショックに思っていた
    確かに、グエルは他人から施しを受けることをよしとする人間ではない。あの水星からの編入生が来るまで、グエルはこの学園で最強の男だった。その在り方はまさに孤高の王といった風格で、誰も寄せ付けずただ我が道を行くその背中に憧れる寮生は多い。ドルムもその1人だった
    だからこそ、グエルの今の姿はドルムにはショックが大きい
    無理をして取り繕っているであろう風格はところどころほつれが見えるし、なによりあの豪華絢爛なジェターク寮からこんな小さなテントに身を移しているのは、人生の転落、地球ではいやというほど見る、何もしない、何もできない人たちのようであった

    ドルム「……わかりました」

    あくまで後輩であるドルムはグエルの指示に従い、その場を後にする。例え寮から追い出されても、一度築いた関係はそう簡単には崩れないものだ

    ドルム「…無理、しないでくださいね」

    去り際、ドルムが残した言葉は、今のグエルには響かない言葉であった

  • 15二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 00:18:48

    グエキャンには今のところ不干渉か
    それなりに交流があったとは

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 06:06:35

    グエキャン見たらジェターク生はそりゃショックやろな

  • 17進行のキューピッド23/07/27(木) 16:54:56

    ─数日後


    今日もまたドルムは第3修練場で修練に明け暮れていた

    あれからほんの少しずつ、ウィリアムの喉元にドルムの剣が近づいていっている感覚はあった

    とはいえ、まだ当てる事は叶わず、今日も今日とて床を転がされている訳だが…


    dice1d3=2 (2)

    1.ウィリアム「……今日は早めに終わるぞ」

    2.ウィリアム「足を使え」

    3.何故か急に剣を持つ腕に力が入らない

  • 18進行のキューピッド23/07/27(木) 19:58:08

    ドルム「足……?」


    ウィリアム「そうだ、お前の瞬間速度には目を見張るものがあるが、剣を空振った後に隙が多い。戦場でそんな隙を晒せばあっという間にあの世行きだぞ」


    ドルム「その隙を無くすために足を使うんですか?」


    ウィリアム「そうだ、剣に感触がなければすぐに間合いを取る、旋回し次の目標をとる、振り抜いた後でも足捌きによる体勢の回復で隙は無くすことができる」


    ウィリアム「では、それを意識してやってみろ」


    ドルム「…はい」


    ドルムの足捌きの完成度

    dice1d100=25 (25)

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:00:33

    残心は大事だわな

  • 20二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:57:44

    まだまだ修練が必要ね

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:08:55

    強いは強いけどグエルとかもう片方のスレのチグハグ君みたいな天性の強者には敵わない感じが差別化出来てていいわ

  • 22進行のキューピッド23/07/27(木) 23:07:49

    アドバイスを受けてもそう一朝一夕に上手くはいかず、できているようでできていないなんとも中途半端な結果になってしまった


    ウィリアム「……初めはこんなものだろう」


    ドルム「……ばい゙」


    ウィリアム「それでは…」


    ウィリアム「dice1d3=3 (3)

    1.飯にするぞ

    2.もう一度やるぞ

    3.今日はここまで

  • 23進行のキューピッド23/07/28(金) 09:02:30

    ─帰り道


    dice1d3=2 (2)

    1.ふと思い立ってグランゲイルの元へ

    2.ニカの様子が気になって地球へ

    3.特に何もなく帰りベットに突っ伏す

  • 24進行のキューピッド23/07/28(金) 09:02:58

    >>23

    地球→地球寮

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 09:48:46

    もし本当に地球行ってたらフットワークが軽いなんてもんじゃないな

  • 26進行のキューピッド23/07/28(金) 19:12:21

    修練を終えたドルムはニカの様子が気になって、地球寮を覗くことにした
    もうあたりは真っ暗で、ニカ達はご飯を食べて終わっている頃合いだろうか

    数分電動キックボードを走らせれば、寮区画から外れたところにあるオンボロの倉庫のような建物─地球寮が見えてきた
    どうやら倉庫側の扉が開いているようで、中から明かりが漏れていた。そろりと中を見ると、スレッタを含めた地球寮の生徒と─ドルムの探し人であるミオリネがモニターの前に集まっていた

    「なんだよこの映像」
    「この人誰ですか?」

  • 27進行のキューピッド23/07/28(金) 20:02:37

    ミオリネ「ガンダム造った人」

    モニターに映る白髪の老婆は義手や義足を用いた人たちのイメージ画像の前でプレゼンをしていた

    カルド『宇宙環境との戦いを強いられてきました』

    カルド『無重力、真空、大気組成、宇宙放射線。ワクチンやインプラント・アプリは高額で障害そのものを抑制することは難しい。だからこそ私達の提唱するGUND医療は身体の脆弱性を補う希望の技術となりうるのです』

    ニカ「…………GUND医療」

    カルド『GUNDには生命圏の拡大だけでなく地球と宇宙双方の分断と格差を融和する可能性をも秘めています。どうか私達の願いに、人類の未来に共に手を携える光があらんことを』

    「これがもう1つの道。ガンダムに込められた本当の理念。GUNDを使った医療技術を完成させて世に出すこと」

    リリッケ「それって…」

    ティル「命を救うためにガンダムを使うってこと?」

    ニカ「モビルスーツが…命を…」

    ミオリネ「世間に受け入れてもらえるかは分からない。けどやる価値はある。何よりクソ親父とは違う道っていうのが素敵」

    ミオリネ「責任は私が取る。文句ある?」

    「………」

    一同は顔を見合わせ、答えを出しあぐねていた

  • 28二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:52:19

    ・・・いつ聞いても商業的目的がわからんPVだ、なんか抽象的というか、思想的というか・・・

  • 29二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:12:07

    さぁこの会話を見て狂犬くんは何を思う

  • 30進行のキューピッド23/07/28(金) 21:27:29

    ニカ「……私はいいと思う」

    真っ先に声をあげたのはニカであった

    ニカ「宇宙でも地球でも、体を壊しちゃったり、失くしちゃったりする人はいるでしょ?そういう人に元通りの生活を受からせてあげられるって充分ビジネスになると思う。それに……」

    ニカ「これで地球と宇宙の架け橋に私たちの会社がなれるなら、とっても素敵だって……私は思う」

    そんなニカの言葉に地球寮の面々も次第にこれならと、賛同の声をあげ始めた

    会社としての方向性が決まりそうなその時であった

    ドルム「待って」

    扉の影がからドルムが地球寮へと入ってきていた

  • 31二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:50:26

    ここに関しては地球寮の問題だからなあ

  • 32進行のキューピッド23/07/28(金) 22:01:45

    ニカ「ドル……」
    ミオリネ「誰よ、アンタ!?」

    ニカが何かいう前にミオリネが威嚇の如くドルムに食ってかかる

    ドルム「ニカがお世話になってます、ミオリネさん。ジェターク寮所属LP027ドルム・ガナンです」

    ドルムは毅然とした態度を崩さずにミオリネや地球寮と対峙していた

    ミオリネ「で、いきなり来て何の用よ」
    ドルム「GUND…」

    ミオリネ「!?」

    ドルム「あなた方のかいしゃのしゅりょ事業には、GUNDを据えるんですよね?」

    ミオリネ「……それがジェターク寮のアンタになんの関係があるわけ?」

    ドルムは手袋を外すと、制服の袖を捲る
    そして現れた左腕は生身でなく"機械"の腕であった

    ドルム「…そのGUNDのテスター、僕にやらせてください」

  • 33二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:08:02

    義手だったのか

  • 34進行のキューピッド23/07/28(金) 23:29:38

    スレッタ「お母さんと…同じ…?」


    地球寮の生徒達はいきなり現れて、義手を見せつけてきたドルムに驚き、スレッタはドルムが自身の母と同じGUNDの装着者である事を驚いていた


    ミオリネ「アンタ、それ…?」


    ドルム「GUNDです」


    そのドルムの言葉にさらに驚きの声は増していく


    ドルム「あなた方の会社なら、いずれテスターは募集しなければいけないはずです。なら、長期使用者の自分が適任じゃないかなと」


    ミオリネ「……要求は?」


    ドルム「ニカの身の安全。絶対に危険な事をさせない事、無理な労働を強いない事、僕が望むのはそれです」


    ミオリネ「……それだけ?」


    ドルム「何よりも大切な事です。僕に褒賞も感謝もなにもいりません。ただ、ニカに無茶はさせないでください」


    若干、呆れ気味のミオリネであったが、ドルムの瞳は真剣そのもので、願ってもないテスターの登場もあり、正直魅力的ではあった


    ミオリネ「……ニカ、アンタはどうなの?こいつ、アンタのでしょ?」


    返答に困ったミオリネはニカに対応を委ねる事にした


    ニカ「dice1d3=1 (1)

    1.…ドルムなら、信じても大丈夫だよ

    2.多分引かないと思うよ…経験上

    3.私はいいと思うけど…

  • 35二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:39:22

    もう最早狂愛の域だな・・・暗躍が分かったらシャディク達をノータイムで殺しにかかるんじゃないか?

  • 36二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 09:03:50

    >>35

    そりゃ1年生の時点でニカを誘拐した同じ寮の先輩ブン殴って、ニカを助けるためにノータイムでガンダムに乗る事を選択して男やぞ?狂愛度合いは1年の頃から片鱗を見せてる

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 10:00:44

    >>35

    暴行してたノレアとかフルボッコにされるぞ…

  • 38進行のキューピッド23/07/29(土) 11:17:58

    ミオリネ「……ハァ、わかったわよ。それじゃぁよろしくねテスターさん」

    ドルム「こちらこそ、よろしくお願いします、社長さん」

    話がまとまり、握手を交わす2人
    こうして株ガンは会社の方針決定とともにテスターの確保まで完了したのだった

    ─────────────

    その日はその場で解散となり、各自が寝室へと向かう中、格納庫にはニカとドルムが残っていた

    ニカ「…言ってよかったの?その腕のこと」

    ニカはドルムの左腕を見つめる
    10年前、別れた後に病気で切断したらしい左腕には義手がはめられていて、人肌とは違う樹脂素材特有の光沢を輝かせる
    ニカがこの事を知ったのは去年の12月ごろ。ニカが攫われ、ドルムがガンダム─ラストムーン─に乗り助けに来てくれたあの時のこと。コックピットで血だらけで横たわるドルムとひしゃげて潰れた左腕を見たからであった

    ドルム「別に隠さなくてもいい事なんだけどね…ニカの役に立てるなら、僕は構わないよ」

    義手の手を開いては閉じを繰り返すドルムはニカに優しく笑いかける

    ドルム「…ニカはさ、僕の腕のこと知った時どう思った?」

    ニカ「どうって…?」

    ドルム「機械の腕なんて気持ち悪いなとか、なんで言わなかったのとか、可哀想…とか」

    ドルムにとって、この腕は一種のコンプレックスであった
    側から見てもわかる偽物具合は多感な時期の子供にとって、周囲の人間との違いを明確化されているようで、仲間外れのような疎外感を感じて、いつのまにか腕を見せることは少なくなっていった

  • 39進行のキューピッド23/07/29(土) 11:18:20

    それになにより…

    ドルム「冷たいでしょ。この手、機械だからさ、偽物だし…」

    どこまで行っても少年の腕は偽物に過ぎないら。もう本物の左腕などこの世界にはない
    今こうしてニカの手に重ねられた左手に人間的な、生命体的な温かさはなく、相手の体温を感じることもできない
    感じたい温もりが分からない

    ニカ「…私は好きだけどなー、この手」

    そう言うと、空いているもう片方の手でドルムの左手を包む

    ニカ「だって、いつだって私を助けてくれたのはこの手でしょ?…それに、温かさだって伝わってるよ」

    ドルム「えっ…」

    ニカ「『この手が燃える鉄のように熱いのは、あなたを大切に思っているからなのです』」

    ドルム「……あ!絵本の!」

    ニカ「正解。ドルムが私のこと、大切に思っていること、わかってる。だから、この手はちゃんと温かい」

    2階のキャットウォークではその様子をチュチュとスレッタが覗き込んでいた

    スレッタ「チュチュ先輩あれは…?」

    チュチュ「惚気てるだけだ、気にすんな」

  • 40二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 19:43:07

    いやあこの後テロの片棒担ぐと思うと沸き立ってくるなあ

  • 41二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:04:51

    まだグラスレー戦にも至ってないからね。
    ドルムは今後の展開でどう動くかね…

  • 42二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:02:07

    ニカが犯した罪を知った時にアレな方向に動かなけりゃいいがなあ、罪の正当化は悪影響しか生まん

  • 43進行のキューピッド(今夜最後)23/07/29(土) 23:58:22

    それからは怒涛の日々だった
    毎日の修練に加え、株ガンのテスター開始までの手伝いとしてPVの撮影であったり、書類のまとめ作業をやったりと毎日毎日が目まぐるしく、気づけば布団の上でいつの間にか朝日を見ることになる…ということがとても多くなった

    とはいえ、そんな生活でも特に苦とは思わなかった
    修練や基礎体力づくりが功を奏して、手伝い程度で消耗しきるような体力ではなくなっており、これもまた訓練の一環だと思えば気も楽だった
    それに何より、久しぶりにニカといられる時間が増えたことが何よりも嬉しかった
    新入生の機体にかかりきりになり、落ち着いたと思ったら今度はガンダムに乗ってきた編入生の方へ行ってしまう。ニカの興味や関心を悪いとは言わないが、なんだかヤキモキしてここはの居心地が悪かったので、ニカと同じ事を同じ目線でできることがとても嬉しかった

    そしてその日も修練を終え、株ガンの手伝いもといニカの手伝いに行こうとしていた時のことであった
    この日は修練が長引きいつもよりも少し遅い時間に行くことになってしまった
    途中、地球寮のある方向から数名の生徒が何やらニヤニヤしながら走ってくるのとすれ違ったが、特に気にも留めなかった

    だが、彼らが何をしたのかすぐに分かることになる

    ドルム「…なんだこれ」

    株ガンの看板が誰かによって、へし折られていた

  • 44二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 01:05:56

    あ…

  • 45二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 09:50:33

    >>42

    好きな人の責任が軽くなるように罪を被ったシャディクと好きな人の罪を肯定して正当化しちゃうドルムか

  • 46進行のキューピッド23/07/30(日) 19:54:42

    (諸事情で明後日まで書き込みが難しいです。ごめんなさい )

  • 47二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 05:00:52

    保守 

  • 48二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 13:10:36

    修行パートがあると少年漫画っぽいよね

  • 49二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 13:54:37

    ハッピーエンドになってくれりゃ何も言うまい
    1話の放送2日後くらいにダイス神に爆速で気ぶりじじいにされてしまったからここの2人にはイチャイチャしてもらわないと気が済まない

  • 50二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 19:10:34

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 05:13:29

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 12:25:46

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 19:39:06

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 06:55:27

  • 55進行のキューピッド23/08/02(水) 16:51:45

    壊れた看板の前で棒立ちになっていたドルムの元に地球寮の生徒達がやって来る
    看板の破壊に気づいたというよりは追い出されたというのが近いだろうか

    オジェロ「うわぁ…こりゃひっでぇな」

    チュチュ「おい泣き虫野郎!お前がやったのか!」

    ドルム「僕が…?ニカの頑張りを僕が壊すわけないでしょ。今、来たらこうなってたんだ」

    真っ先にドルムを疑うチュチュであったが、ニカの名前を出してくるドルムの説得力はダン違いであり、チュチュとしても手を引かざるを得なかった

    ドルム「…それで、皆さん揃って何があったんです?」

    マルタン「それが────」



    ドルム「企業できない?」

    アリヤ「校則が変わったらしくてな。流石にルール無視はできない」

    ドルム「なるほど、でもなんでみなさん揃って外へ?」

    チュチュ「グラスレーの金髪野郎が来てんだよ、ミオリネに話があるってな」

    ドルム「…グラスレーの…!シャディク・ゼネリか!」

    明かりの灯る居住ブロックを強く睨んだ

  • 56二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:14:47

    まずいぞ火が着きかけてるぞ!

    落ち着け!

  • 57二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:22:15

    やっぱジェターク因子受け継いでないか?

  • 58進行のキューピッド23/08/02(水) 19:01:06

    飛び出そうとしたドルムを男子数名がなんとか抑えていた

    ドルム「何するんですか!?どう考えてもこの状況、シャディク・ゼネリの仕業に違いありません!なんで止めるんです!?」

    オジェロ「お前こそ何しでかそうとしてくれてんだ。流石に真偽不明で突撃はまずいだろ!」

    マルタン「ダメだよ、今ミオリネが話してる最中だから…!」

    男子達の制動は続くがドルムが止まろうとする気配はない

    リリッケ「あわわわわ」

    アリヤ「ニカ、ちょっと…」

    ニカ「えっ?」

    ニカに何かを吹き込むアリヤ
    それを聞いたニカはドルムの元へと向かった

  • 59進行のキューピッド23/08/02(水) 19:02:04

    ニカ「ねぇ、ドルム」

    ドルム「ニカ、ニカからも言ってよ、今すぐこの場でシャディク・ゼネリをなんとかしなくちゃ行けないのに!」

    ニカ「だからだよ」

    ドルム「えっ…」

    ニカ「力だけじゃ、何も解決しないよ。それに……分かるでしょ?優しいドルムなら、ここでちゃんと止まれる」

    そう言うと、ドルムの左耳につけられた自分の右耳に付けられたのと同じデザインの耳飾りへと触れる
    真剣に見つめてくるニカについに根負けしたドルムは暴れるのをやめた

    ヌーノ「マジで猟犬の意味ようやく分かったわ…」

    オジェロ「じゃじゃ馬すぎだろ、こいつ」

    抑えていた男子達は疲労困憊の様子だった

  • 60二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 20:42:15

    ドルム君いつかこうなりそうで怖い

  • 61二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:12:21

    そういえばこの世界線の決闘はチグハグ君いるから7対7か。ドルム君が地球寮側の七人目になるのかな

  • 62二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 18:01:51

    闇堕ち展開に期待してしまっても?

  • 63二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 18:46:27

    >>62

    もう片方のスレでダークサイドに堕ちた感じの姿になってたぞ

  • 64進行のキューピッド23/08/03(木) 21:26:31

    シャディク「随分と愉快な子が揃ってるんだね、君のところは」

    ミオリネ「あれはウチの社員じゃなくてテスターよ。しかも地球寮じゃなくてジェタークの奴だし」

    シャディク「へぇ、ジェタークの…てことは2年のパイロット科の子かい?」

    ミオリネ「よく知ってるのね。ご明察、アイツはドルム、GUNDの長期使用者でテスターを志願してきた変な奴」

    シャディク「やっぱり、俺の方でも目をかけている2年のパイロットの子がいてね。その子が結構……」

    ミオリネ「そんなことより、話って何よ。こんな時間に訪ねてくるなんてよっぽどの重大案件みたいだけど」

    シャディク「前に2人で話したこと、真剣に考えてみないか?」

    スレッタ「ふ…2人!?」

    ミオリネ「アンタと手を組むって話?」

    シャディク「……これはその事業譲渡契約書だ」

    ミオリネの前に契約書が映されたタブレットが置かれる

  • 65進行のキューピッド23/08/03(木) 23:46:07

    シャディク「会社の代表は変わらずミオリネのまま。経営も実務も君達に任せる」

    サビーナ「校則の違反はあくまで起業に関してだ。既存の会社を使う分には問題ない」

    シャディク「ミオリネは総裁の信頼を失わずに済む。水星ちゃんはエアリアルを守れる。俺はガンダム事業に一枚かめればそれでいい。悪い話じゃないだろ?」

    ミオリネ「一つ確認」

    シャディク「どうぞ」

    ミオリネ「校則を書き換えたのはあんた?」

    スレッタ「えっ!?」

    ミオリネ「どうしてそう思う?」

    ミオリネ「都合がよすぎるのよあんたにも私にも。シャディク・ゼネリがそういうやり方を好むのも知ってる」

    シャディク「それで?他に何かいい案は?俺以外に誰が君を救えるんだ?」

    ミオリネ「一つだけあるでしょ。この学園ならではのシンプルな解決策が」

    シャディク「よせ」

    ミオリネ「シャディク・ゼネリ。あんたに決闘を申し込む」

  • 66二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 23:49:12

    >>64

    「変 な や つ」

  • 67二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 07:00:42

    この決闘がキッカケでチグハグ君と知り合うのかな

  • 68二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 18:02:16

    ドルム君って片方が義手で身長もスラッとしてるので外見はFGOのベディヴィエール卿に似てるような気がします。

  • 69進行のキューピッド23/08/04(金) 22:53:06

    ミオリネから決闘を突きつけられたシャディクは、一度状況を整理するために地球寮を後にした
    ガレージ前には外に追い出された地球寮生達がおり、互いにあいさつすることも、目線を合わせることもない
    …1人を除いて

    ドルム「待て」

    シャディク「…なにかな」

    ドルムはやはり、他の男子生徒を振り切ってシャディクと対峙してしまっていた
    その拳は固く握られ、ギチギチと筋肉の鳴音さえ聞こえてくるようだった

    ドルム「……勝つ」

    シャディク「…?」

    ドルム「必ず勝つ!正義は悪に必ず勝つ!!」

    シャディク「まるで、俺たちが悪役みたいな言い方じゃないか」

    ドルム「当たり前だ!お前達はニカの努力を踏み躙った、史上最低の悪だ!」

    オジェロ「いや俺たちの分…」
    ヌーノ「言わぬが吉だよ」

    シャディク「…だが、決闘は勝たなければ意味がない。俺たちに勝てなきゃ君達は校則を無視して起業したルール破りだ」

    そう言うと、一瞥とともにシャディクたちはその場を去って行った
    この時、ドルムも地球寮の生徒も気づかなかった
    シャディクはドルムを見ていたわけでも、若干引いていたマルタン達を見ていたわけでもなく、ただ1人青ざめた顔をしていたニカの顔を見ていた事など、分かるわけもなかった

  • 70二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 23:06:03

    シャディクが悪であることは間違いないが個人的理由がデカすぎる・・・

  • 71二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 23:25:11

    まあ水星の魔女では正しくないやり方しても何も手に入らんぞ的な感じはあるが・・・

  • 72二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 23:30:12

    >>70

    ドルム君は株ガンのテスターである前にニカの王子様なので怒りのウェイトがデカいのはあたり前田のクラッカーよ

  • 73二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 23:41:29

    ドルム「ゆ゛る゛さ゛ん゛ ! ! !」

  • 74進行のキューピッド23/08/04(金) 23:51:01

    ラウダ「決闘者はミオリネ・レンブランとシャディク・ゼネリ。場所は戦術試験区域4番。決闘方法は7対7の集団戦とする」

    翌日、ミオリネ、マルタン、リリッケの株ガンメンバーとシャディク、サビーナ、レネのグラスレー寮メンバーは決闘委員会のラウンジで決闘条件の確認を行なっていた

    リリッケ「集団戦!?」
    マルタン「そんな数のモビルスーツうちにはないですよ!」

    サビーナ「根回しも決闘準備の一つだ」

    ラウダ『兄さんはどんな不利な条件でも決闘を拒まなかった。ガンダムならどうにかできるだろ?

    ロウジ「私情入ってますねラウダさん」
    セセリア「兄弟愛重すぎ~」

    マルタン「胃が痛い…」

    ミオリネ「7対7って…アンタらんとこは6人のはずじゃなかった?」

    シャディク「言っただろ?目をかけているパイロット科の子がいるって」

    ミオリネ「ソイツの実地テストってわけね……わかった、でも条件があるわ。今回の決闘ベネリットグループの外部にも中継で配信させて。御三家を全部潰したパイロットとモビルスーツのいる会社なんて最高の宣伝になるでしょ?」

    ラウダ「くっ!……シャディク。どうかな?」

    シャディク「問題ない」

    ラウダ「条件を認めよう。ミオリネ・レンブランあなたはこの決闘に何を賭ける?」

  • 75進行のキューピッド23/08/05(土) 00:07:15

    ミオリネ「校則を元に戻してもらう」

    ラウダ「シャディク・ゼネリ。あなたはこの決闘に何を賭ける?」

    シャディク「株式会社ガンダムの譲渡」


    ラウダ「Alea jacta est.決闘を承認する」

  • 76二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:11:09

    チグハグ君って結構期待されてたんかな

  • 77二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:16:59

    >>76

    シャディクに足りないドミニコスとかとも真っ向からやり合えるレベルの単純な戦闘力っていう要素を埋める存在だった、まあその思惑は綺麗に外れたわけだが

  • 78二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 10:26:05

    保守

  • 79進行のキューピッド23/08/05(土) 10:38:32

    ミオリネ「というわけで、メンバーを集めるわ」


    オジェロ「おいおい!まさか集団さんのメンバーのこと何も考えずに決闘仕掛けたのか!?」


    ミオリネ「それくらい想定済みよ。あっちは決闘委員会、決闘条件には特権持ってる奴らよ?当然想定済み……だったんだけど」


    ティル「7人という人数が厳しいんだね」


    ミオリネ「そう、あっちは戦場で戦う6人以外にもオペレーターが複数人ついてる。でも私たちは万年人材不足だからパイロットを7人も出したらオペレーターもカツカツなのよ」


    リリッケ「ということは、誰かしら助っ人が欲しいですね」


    マルタン「でもそんな都合よく僕たちの味方してくれる人なんているかなぁ…」


    アリヤ「あのグラスレー寮と敵対することを厭わず、尚且つ学園での立場の弱い私たちの味方になってくれる存在……余程地球寮かその中の誰かに入れ込んでいるような人間じゃなければ……」


    ミオリネ「いるじゃない、ちょうどいい奴が」


    そう言うミオリネの視線は教室の少し離れたところで生徒手帳をいじっている高身長の男に向けられる


    一同「「あぁ…」」


    ドルム「……なんです、一斉に僕を見て」


    ミオリネ「ドルム、アンタ今度の決闘、ウチ名義で出てくれない?パイロットとしてね」


    ドルム「dice1d3=3 (3)

    1.……いいですよ。ミオリネさん、あなたには個人的な恩もありますし

    2.イヤです

    3.ニカの頼みならやります、それ以外ならやりません

  • 80二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 11:02:08

    本当に危ういなコイツ

  • 81二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 12:12:42

    >>80

    なんかテロ幇助の件もニカがそんなことしなきゃいけない世界が悪いとか言い出しかねん、まあ一理はあるが

  • 82進行のキューピッド23/08/05(土) 13:21:31

    ミオリネ「アンタねぇ、テスターとして雇われてる会社のピンチに何かしようと思わないわけ?」

    ドルム「多少は思いますが、僕がテスターをしているのはニカの身に危険が迫らないようにするためです。GUNDの理念に共感したとか、そんな高尚なものではありません」

    あっけらかんと答えるドルムにミオリネ一同困惑の表情であった

    ドルム「というかニカは何処です?」

    チュチュ「知らねー……マジどこ行ったんだか」

    ───────────

    一方その頃

    ニカ「ひどいですよ。みんなで会社頑張ろうってなってたとこなのに…」

    ニカは試験場近くの土手でシャディクと密会していた

    シャディク「俺も決闘は望んじゃいないよ」

    ニカ「ならどうして!」

  • 83二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 13:42:49

    ドルムくんここまでニカに重かったんか!?
    ああ、でもまぁこんな学校に一年以上もいれば変わるか…

  • 84二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 13:43:55

    >>83

    重くなかったらニカ助けるために自分の命を捨てるような真似(ガンダムに乗る、高スコアを出す)はしないし、同じ寮の先輩に喧嘩売らないよ…

  • 85進行のキューピッド23/08/05(土) 21:11:00

    シャディク「連絡係の君には関係ない」

    ニカ「…………」

    シャディク「悪い、俺ももう少し粘ってみるよ」

    シャディクはニカの肩を叩くと、その場を後にした

    ──────────

    ドルム「ニカ、なんでこんな時にこんなとこに…」

    ニカを探しに出たドルムは自身の端末に登録されているニカの端末の位置情報を頼りに試験場近くの倉庫地帯へと電動キックボードを走らせていた

    ニカの端末の座標まであと100m程度となった時、倉庫の影から現れた人物にドルムは目を疑った

    ドルム「シャディク・ゼネリ……?」

    背筋を冷たい汗が流れたドルムはアクセルを深く回し速度を上げていく。1年前のトラウマが脳裏をよぎっていた

  • 86二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 21:19:41

    かつての俺らと同じ勘違いしてるな、こいつ

  • 87二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 01:32:37

    まさかニカが連絡係とは思うまい…
    シャディク…余計な誤解生まれないといいな…

  • 88二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 11:40:14

    >>86

    あれは誰でも勘違いするよ…

  • 89二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 20:34:45

    嫌な予感しかしない…

  • 90二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 05:38:36

  • 91進行のキューピット23/08/07(月) 11:32:50

    建物の影、試験場を見つめるニカの背中を見つけると、電動キックボードを乗り捨てて、ニカのところへと1秒でも早く辿り着こうと足が勝手に前へと出る
    しかし、無理な体勢で駆け出したために二歩歩くと脚がもつれて地面とキスをする羽目になった

    ビダンッ!という大きな音に気づき振り返ると、地面に突っ伏しているドルムを見つけると、ニカは急いでドラムのところへと向かう

    ニカ「ドルムだいじょ……」
    ドルム「ニカ!大丈夫?怪我とかしてない?酷いこととかされなかった!?」

    心配して声をかける前にドルムが鼻血を垂らしながらものすごい勢いでニカの心配ばかりをするので、心配する気持ちよりもなんだか可笑しい気持ちが湧いて来て、クスクスと笑いが漏れ出てしまう

    ニカ「私は大丈夫、ドルムこそ鼻血出ちゃってるよ?」

    ドルム「えっ?あ……これくらいは大丈夫」

    制服の袖で鼻血を拭こうとするドルムを止めると、ニカは懐から取り出したハンカチでそれを拭う。これではどちらが心配してやって来たのかわからなくなってしまうようだ

  • 92二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 12:35:41

    犬…

  • 93進行のキューピッド23/08/07(月) 21:57:56

    ドルム「それよりも、アイツに何か酷いことされなかった!?どこも怪我とか無いよね!?」

    片手で鼻を押さえながらニカに触れるドルムの手は少し震えていて、その瞳は心底不安がっていた

    ニカ「だから大丈夫だって、ほら、どこも怪我してないでしょ?」

    そんなドルムを見かねたニカは両手を広げ、その場で一回転すると自身の肉体の健全性を示してみせた

    ニカ「ね?」

    ドルム「…うん。わかったよ」

    ニカ「それにしてもどうしてそんなに慌ててたの?」

    ドルム「いや、それがささっき見たんだよ……シャディク・ゼネリを」

    その言葉を出した途端、ニカの顔が急激に青ざめていった

    ドルム「どうしたの?」

    ニカ「なんでも無いよ、なんでも無いなんでも無い……ほんと、なんでも無いから」

    必死に誤魔化すニカをドルムじっと見つめていた

    ドルム「ニカ、嘘、ついてるでしょ?」

  • 94二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 07:20:09

    バレてる…これがどう影響していくか…

  • 95二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 18:30:31

    >>79

    ワートリの迅さんみたいな事を言ってきてる…

  • 96進行のキューピッド23/08/08(火) 20:45:07

    ニカ「えっ…?」

    その唐突かつ確信を突くドルムの問いにニカは呆気に取られる

    ドルム「ニカは嘘をつく時、わかりやすいくらい声が上ずるんだよ」

    ニカ「え、ほんと……あ」

    ドルム「やっぱり嘘ついてたんだ」

    墓穴を掘ってしまったニカをドルムは見続ける。その視線が痛くて、ニカの額から汗が流れる

    ドルム「……まぁ、いいや」

    だがドルムはそこでニカを問い詰めることはなく、あっけらかんと笑う。そんなドルムを見てニカはさらに困惑を募らせる

    ドルム「ニカだって、たまには言いたくない事もあるよね。言いたくなったら、言ってくれたらいいからね」

    ニカ「………わかった」

    ドルム「じゃぁ、行こ!他の人も待ってるよ」

    ドルムはニカの手を取ると、止めてあった電動キックボードの元へと向かう。ニカからはその顔を見ることは叶わなかったが、纏う雰囲気からいつものドルムとは明らかに違うことはわかった

  • 97二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 22:45:37

    問いただしはしないか…
    不穏だ

  • 98二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 09:09:38

    何を思う?

  • 99二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 19:35:38

    このレスは削除されています

  • 100二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 19:36:07

    このレスは削除されています

  • 101進行のキューピッド23/08/09(水) 19:36:43

    ─決闘当日


    決闘開始まであと数時間となった午前の修練場でドルムは最終調整としてウィリアムとの修練に励んでいた


    現在の習熟度

    dice1d70=21 (21) +30

  • 102二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 19:53:43

    50か
    そこそこ上がったな

  • 103進行のキューピッド23/08/09(水) 20:15:00

    ウィリアム「…ギリギリ赤点レベルだが、まぁ最低限いいだろう」


    ドルム「ありがとうございます!」


    ドルムの習熟度はようやく半分に達したところであるが、学生同士の決闘ごっこレベルなら充分だろうと判断したウィリアムは珍しくokサインを出していた


    ウィリアム「まさか修練を始めて初めての実戦形式の相手がグラスレーの跡取りとはな…」


    ドルム「相手が誰でも負けません。ニカの夢を踏み躙ったこと、必ず後悔させてやります」


    ウィリアム「dice1d3=1 (1)

    1.やはりお前も、私と同じタイプか

    2.お前は…私の真似はしないほうがいい

    3.「負けない」ではなく「勝つ」だ

  • 104二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 21:19:58

    復讐心か愛ゆえか

  • 105進行のキューピッド23/08/09(水) 22:41:09

    ドルム「……やっぱり先生も」

    ウィリアム「余計な事を考えるな」

    口にしようとした疑問が全て出る前にドルムの話を遮るとウィリアムはまた険しい顔つきに戻っていた
    どうにもこの強面の男は過去や自身のパーソナルに関わることを詮索されることを酷く嫌うようで、今まで彼の身の上の話を聞いたことなど一度もなかった

    ウィリアム「それにお前は愛で戦うのだろう?ならば心には常に自分の愛だけを置いておけ。一点の曇りもないたった1人への愛を」

    ドルム「…そんな事、分かってます」

    ウィリアム「愛ゆえの怒りは強いパワーを持つ。振り回されるなよドルム」

  • 106二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 00:15:28

    ししょ~(;´Д⊂)

  • 107二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 01:00:22

    しかしグエルとかのトップクラスの猛者には敵わない少し優秀程度の強さだろうからな・・・限界はある

  • 108二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 06:56:43

    たしか今回の決闘ってチグハグ君が動き出した時にはもうエアリアル以外やられてたような

  • 109二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 08:36:08

    >>108

    仮に生き残ったとしてもあの現状唯一の覚悟完了状態のフルスペックと思われるチグハグ君を相手にするのは荷が重すぎる

  • 110二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 13:37:41

    >>109

    一瞬でアンテナぶった切られて瞬殺コースの可能性が高い

  • 111進行のキューピッド23/08/10(木) 18:45:09

    MSコンテナ射出までもうまもなくと迫った頃、ドルムはグランゲイルのコックピットで目を瞑り、精神を統一させていた。ドルム自体決闘は初めてのことではないが、やる度に死にかけているのでいい思い出はない。だからこうして精神を落ち着かせ心の安寧を保っているのだ

    ニカ「ごめんねドルム、本当は私も最終調整したかったんだけどこっちで手一杯で…」

    モニター越しのニカは学園の設備の一つである汎用管制ルームからドルムに連絡を取っていた。今回の決闘は7対7の集団戦であり、しかも足りない頭数を補うために地球寮側は4日のザウォートを投入している。ニカはその整備・調整のためにドルムとグランゲイルのいるジェターク寮の格納庫には来れなかったのだ

    ドルム「大丈夫、いっつも見てもらってるでしょ?ニカの整備は全力運転3日しても問題ないからね」

    申し訳なさそうな中にドルムはピースサインを送る

    ペトラ「ちょっと〜最終チェックしたのは私なんだけど〜」

    ドルム「分かってるってペトラ。ありがとう、ありがとう」

    ペトラ「適当なやつ……」

    フェルシー「ドルムー!地球寮のやつの見方は気に食わないけど、グラスレーの奴らなんかに負けんなよー!」

    ドルム「任しとけフェルシー!」

    同じ寮の同級生からのエールも貰って気合いは十分だ

    アリヤ「みんな準備はいいか?MSコンテナ射出するぞ」

    アリヤの号令と共にグランゲイルを乗せたコンテが電磁カタパルトで高速で射出されて行く。コックピットではドルムが操縦桿の感触を確かめらように何度も握り直していた

  • 112進行のキューピッド23/08/10(木) 21:12:44

    コンテナが試験場に到達すると、コンテナ正面のハッチが展開されて行く

    ドルム「LP027ドルム・ガナン、グランゲイルV2、出ます!」

    久方ぶりの戦場に立つ蒼い旋風は横一文字のセンサーアイを眩く光らせる

    ミオリネ「いい?今回の決闘はリーダー機のエアリアルが落とされた時点で私たちの負け。逆を言えば相手のリーダー機を落としちゃえばどれだけ敵が残っていても私達の勝ちよ」

    ドルム「つまり、僕とポンポンさんは敵のリーダー……シャディク・ゼネリの機体を落とせば言い訳ですね」

    チュチュ「おいドルム!!誰がポンポンだこの野郎ォ!」

    ミオリネ「その認識で構わないわ。こちらはスレッタおよびエアリアルを死守しつつリーダー機を落としに行く。危なかったら他の奴らは弾除けになりなさい」

    オジェロ「鬼畜かよ……」

    それぞれ文句や役割を抱えながら決闘が始まった

  • 113二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 21:30:37

    始まるか決闘!チグハグ君を加えたシャディク達にどう立ち向かうのか…

  • 114進行のキューピッド23/08/10(木) 21:45:53

    決闘開始と同時にエアリアルを戦闘にザウォート4機で固められた本隊、狙撃のために高所へと移動するチュチュのデミトレ、そのどちらとも違うルートをドルムはグランゲイルに走らせていた

    ドルムの脳内では、出撃前のブリーフィングの事が浮かんでいた

    ────────────

    ミオリネ『今回の決闘は相手の大将を取った方が勝ちとなるグラスレー側の得意ルール。当然この大将はシャディクが務めるはずだけど……じゃぁ、アイツはどう行動すると思う?』

    リリッケ『はいはーい!大将の首を自分の手でズバッとやると思いまーす』

    マルタン『発言が怖すぎるよ!?』

    ミオリネ『正解よリリッケ。アイツならトドメは自分の手で刺しに来るはず。私たちの大きな勝機はここにある』

    ───────────

    ドルム「相手が大将を取りたがるのならどうする……?短期決着…いや、これは集団戦、万全を期するなら…」

    そこであることに気づいたドルムは大急ぎで進路を変え、"チュチュが使った方角"へと駆けて行く

    ドルム「まず敵が狙うのは長距離火力!それなら、ポンポンさんのとこしかない!」

  • 115二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 21:47:57

    勘が鋭い!

  • 116進行のキューピッド23/08/10(木) 22:14:25

    ドルムの直感通り、狙撃に適したビルの側面を滑り降りるようにチュチュのデミトレーナーとシャディクのミカエリスが戦闘を繰り広げていた

    すでにデミトレーナーは片腕が吹き飛ばされており、格闘武装を装備していないデミトレでは格闘用装備の充実しているミカエリス相手には部が悪すぎる

    チュチュ「…ッ!地球寮、舐めんじゃねぇ!」

    それでも対抗しようと狙撃用のライフルで応戦するも、無慈悲に両脚を切り落とされ、地面へと真っ逆さまに落下して行く
    このまま地面にぶつかれば中に乗っているチュチュは気絶か最悪怪我をしてしまう。そんな時であった
    突如として吹いた蒼い風がデミトレーナーを抱き抱えると、優しく地面へと降ろす

    チュチュ「……ドルム」

    デミトレーナーとその中のチュチュの無事を確認したドルムとグランゲイルは、元凶であるシャディクとミカエリスの方へと視線を向ける

    ドルム「シャディク・ゼネリ……お前は、僕が倒す!」

  • 117二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 08:18:12

    V2の初陣か

  • 118二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 14:44:19

    素直に応援したいけどこのあと負けるのが確定してるとやり辛い〜

  • 119進行のキューピッド23/08/11(金) 15:48:23

    相対する蒼い巨人と白い巨人


    相対戦力

    ドルム&グランゲイル

    dice1d200=82 (82) +150


    シャディク&ミカエリス

    dice1d450=241 (241) +200

  • 120進行のキューピッド23/08/11(金) 17:07:38

    先に仕掛けたのはドルムであった
    腰を低くおろしたかと思えば、踏み込み一閃、左腕の鞘から電磁加速機によって高速射出されたビームカタナ「ソハヤ」がその刃を煌めかせ、白亜の騎士の喉元へと迫る

    しかし、その刃が怨敵の首を刎ねることはなく、超高速の刃は間一髪のところでミカエリスのビームブレーザーから発生したサーベルによって塞がれてしまう

    シャディク「ドルム・ガナン、君には俺たちと戦う理由は無いはずだ。それなのになぜ戦う」

    ドルム「理由…?そんなの、大アリなんだよ!」

    シャディクからの問いにドルムは爆発する怒りそのままに叫び、拮抗していた刃はミカエリスが引いたことで宙を斬る

    ドルム「お前達は、ニカの夢を踏み躙った。「地球と宇宙の架け橋になりたい」って夢を踏み躙った!!」

    シャディク「………」

    ドルム「ニカは小さい頃から言ってたんだよ『いつか地球と宇宙の人達みんなが仲良しな世界を作りたい』って!どれだけ手を出したものが真っ黒でも、株式会社ガンダムはその夢の第一歩になるはずだったんだ!」

    すぐに刀を納刀すると、再び腰を落とし突撃の体勢を取る

    ドルム「それをお前達は何も知らず、妨害したんだ!ただ元からあった豊かさを享受してきたお前達が、この世界をより良くしようとする人間の進む道を奪ったんだ!」

    再びの雷光のような突撃は再びミカエリスのビームブレーザーの前に防がれる

    シャディク「戦う理由が惚れた女のためか…ただそれだけのためにアーシアンの見方をするか」

    ドルム「それが僕の戦う理由の全てだ!!」

    なんの意味もない、ただ自身の怒りをぶつけるだけの戦い。だが、その戦いの中でこだまする言葉は、1人の少年の心に少しだけ影響を与える

    戦場でただ1人、戦うことも逃げることも決められない緑色のハイングラに乗る少年の心に、ドルムの言葉は少しだけ変化を与えていた

  • 121二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 18:56:56

    勝負にならねぇ!
    そしてまさかチグハグ君にも聞こえてるとは
    今はまだお互いの顔もしらないのかな?

  • 122二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 19:16:14

    これがチグハグ君の「悩み続けても守りたい大切な人を守る」に繋がるのか

  • 123進行のキューピッド23/08/11(金) 20:27:44

    鍔迫り合いの中、急に伸びたミカエリスの右腕がグランゲイルのカタナを弾き飛ばした

    ドルム「なっ!?その腕外れるのか!」

    ちょうどミカエリスがビームブレイサーを飛ばしているところを見ていなかったドルムは、不意に飛んだ右腕に対処しきれなかった
    これでは非常にまずい。ビームカタナによる切断に全てを賭けているグランゲイルはそのビームカタナを失えば、戦闘能力の大半を喪失してしまうのだ。しかも今は抜刀して振り抜いた体勢である
    となれば、その隙を見逃すシャディクではなく間髪入れずにミカエリスの左腕に備えられたシールド内蔵のビームサーベルがグランゲイルへと迫ってくる

    ドルムの脳裏にはウィリアムがドラムにかけた言葉が蘇っていた

    ドルム「隙を埋めるのは…足捌き!」

    体勢を崩しかけたグランゲイルはその場で半回転しながら、ビームサーベルの間合から脱出する

    シャディク「今のを躱すか」

    ビームブレイサーを巻き取ったミカエリスは仁王立ちでグランゲイルを見下ろす

    ドルム「まだまだこれから!」

    剣を失ったグランゲイルはそれでも戦う意志を曲げず、ファイティングポーズを取ってみせた

  • 124二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 07:33:42

    保守

  • 125二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 16:16:42

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:41:11

  • 127二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 07:28:46

    惚れた女のために戦うってシャディクがしたくてもできないやつじゃん

  • 128二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 18:57:38

    保守

  • 129二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 02:08:17

    今思ったんだがグランゲイルの刀って二期でダリルバルデの刀が出る前にダイスで決まってたんだな。ダリルバルデの刀のプロトタイプだったりしないかな

  • 130進行のキューピッド23/08/14(月) 06:52:47

    とは言っても、残っている兵装は左腕コンテナに備え付けられたビームショートライフルと牽制用の頭部バルカンポッドシステムくらいかない


    対して相手はほぼ無傷であり、他にどんな兵装を隠し持っていてもおかしくはない


    どうするべきだろうか


    dice1d3=1 (1)

    1.V2になったグランゲイルにはシールドがある!

    2.ニカやチーフ達が作ってくれたグランゲイルはここで終わるMSじゃない!(馬鹿正直に突っ込む)

    3.まっすぐ行って、ブン殴る!

  • 131二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 14:06:26

    >>110

    チグハグ君に踏み台系クロスオーバーをされると、もにょるし、ドルム君は強くなってほしいな…

  • 132二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 14:12:28

    >>131

    少なくとも2人が戦うことはなさそうだし…

    この後チグハグ君とドルム君とジェイスと一緒に遊んだり写真まで撮ってる仲にまでなるっぽいからその状態でチグハグ君がドルム君と対面すると地球寮vsグラスレーの時みたいに超ナーバスモードに入っちゃう

    名言はされてないけどチグハグ君もジェイスも友達に重いからグリムイアの時とか地獄だったんだろうなぁ…

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