新しいトレハヤ概念を思いついたよ

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:37:29

    「どうしたんだ?その頭の怪我…」
    「ああ、少しドジ踏んでぶつけちゃいましてね…見た目ほど酷くないので平気ですよ」
    「そうか…なら良いんだが…気をつけてくれよ」

    ━━━━━(数日前)━━━━━━
    「……仕事に行くフリをして遊び回ってるのは知ってるよ。○○。勝手に私のお金を使ってることも全て分かってる」
    「ふん…それで説教しに来たってワケ?マジで意味不明」
    「…別に私のお金を使うのは構わない。だけど、もしずっと○○がこのままだったら…」
    「うるさい!!そもそも兄貴に関係ないだろ!!アタシが自立してないとかどうとか!!」
    「…関係ある。私は○○の兄だから。それに私は、○○が自立しなくても…」
    「うるさいっつってんだよ!!クソ野郎が!!」

    (手当たり次第にハヤトレに物を投げつける○○)

    「痛っ…!」
    「出てけよ!!兄貴が稼いでアタシが使う!!兄貴は仕事大好き人間なんだからそれでどっちも幸せだろ!!」
    「…!だが私の目には、今の○○が幸せそうには」
    「うるさいうるさいうるさい!!トレーナーとか知らねぇけどよ!!美少女とイチャイチャやってんだから幸せなんだろ!!どうせ金もそんな使わないんだしこれで良いだろ!!わかったら出てけえ!!」
    「ぐっ…くそっ…」

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:37:55

    ━━━━━━またとある日━━━━━━

    (…最近トレーナー君の様子がおかしい)
    (表面上は全く普段と変わりないように見える…だが、何か考え込むことが増えたように見える…)
    (トレーニングには何も問題はない。良い成績は残せているし、正直今のタイミングであそこまで考え込む事はないように見える)
    (つまり…私関連の事を考えてる訳ではない)
    (それに先日の怪我に、急な休みの申請…なんらかの事情で休む時は数日前から私に伝えてくれていた筈だ)
    (「体調を崩した」とトレーナー君は言ってるが、なんとなく胸騒ぎがする…)

    「…それにしても、昨日の嵐は酷かったな…ニュースはそれで持ち切りか…」

    (スマホでニュース一覧を見るハヤヒデ)

    「…ん?交通事故のニュースか。嵐の中でこんな事が起きてるとは見逃していたな…」
    「………………」
    「…死亡者の名字が、トレーナー君と同じ…」
    「…まさか………」

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:38:31

    ━━━━━━昨日━━━━━━━

    「…外は大荒れで仕事できませんでしたってか。ムカつく」
    「○○…」
    「でもアタシと話すことないでしょ。さっさと出てってよ」
    「…今度こそ、私の話を聞いてほしい。ほんの少し耳を傾けてくれるだけでいいから。お願いだ」
    「うるさい…どうせ言う事同じだろ。自立しろって言うんだろ!?何度も何度もイラつくんだよ!!」
    「違う!!私は」
    「出来ねぇよそんなの!!アタシは落ちこぼれなんだ!!兄貴と違って才能がないんだよ!!」
    「そういう話をしにきたんじゃ…」
    「黙れ!!兄貴は勉強できて何でも出来る天才だからそんな事は言えるんだ!!大学に行けなくてマトモに働く事も出来なかったアタシと違って!!兄貴は才能があるからトレーナーになれたんだろ!!!」
    「落ち着いてくれ○○、まず…」
    「褒められるのはいっつも兄貴だった!!父さんも母さんも兄貴ばっか可愛がって!!才能ないアタシには愛想尽かしてた!!」
    「そんな事は…」
    「アタシがどんなに頑張ったって!!兄貴と比べたら大した事ないって何度も比べられて!!!そっからもうやる気なんて失せたんだよ!!」
    「○○!」
    「無理なんだよ!!アタシが普通に働くとか!!アタシだって普通に大学行って、普通に働けると思ってた!!けど才能ないからこんなんになっちゃった!!」
    「○○、私はお前が」
    「うるさいっつってんだよ!!!兄貴の本当の望みだってアタシは知ってるんだよ!!!アタシこそ出てくべきなんでしょ!!?そりゃそうだよね!!?」
    「違う!!」
    「バカにしやがって!!

    お前なんかの妹に産まれてこなければ良かった!!!!」

  • 4二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:38:59

    「ッ…!!」
    「どけよ!!」
    (ハヤトレを突き飛ばす○○)
    「うぐっ…!?どこへ行くんだ!?」
    「付いてくんなよ!!!」
    「やめなさい!!外はまだ嵐が!!」

    バタァン!!
    「くそっ、こんな時に足が…!」

    ━━━━━数分後━━━━━

    「ハァ…!ハァ…ッ!!どこだーーー!!○○ーーー!!」

    (違うんだ○○!!私は自立してくれなくても別に良かった!!)

    「○○ーーーッ!!!げほっ…」

    (私の金を使うのも構わなかった!!だけど今の○○は幸せには見えなかったから!!)

    「ゼェ…!!○○ーーーッ!!!」

    (どれだけ私が憎くても!!私は○○が笑顔を見せてくれれば!!幸せそうにしてくれればそれでよかった!!)


    「見つけた!!○○!!」
    「止まるんだ!!止まって…」


    次の瞬間、○○は宙に舞った。

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:39:16

    --日深夜。東京都××市△△町で、○○さん(21)が軽乗用車にはねられ、死亡しました。
    警察などによりますと午前○時頃、△△町の交差点で大荒れの天気の中疾走をしていた○○さんが信号無視をし、横から走って来る軽乗用車にはねられた模様です。
    警察は、その場にいた○○さんの兄の通報を受けて…

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:39:33

    「……………ッ! …………!!」

    (私が、あの時○○を説得できていれば)

    (私の声が、届いていれば)

    (私が、あの時足を捻らなければ)

    (私が、もっと○○と向き合っていれば)

    (私が、○○の苦しみにもっと早く気づいていれば)

    (○○が、私なんかの妹に生まれてこなければ)

    (私なんかが、○○の兄でさえなければ…)

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:39:49

    ━━━━━数日後━━━━━

    「さて、お久しぶりですハヤヒデさん。急に休みを貰ってしまい、すみませんでした。もう体調は回復したので、これから頑張っていきますよ!」
    「……………」
    「……?ハヤヒデさん?どうしました?」
    「…私を騙せると思っているのか?トレーナー君」
    「…どういう事ですか?」
    「………」

    (交通事故のニュースを見せるハヤヒデ)

    「っ……それは?」
    「妹がいたんだろう、君」
    「なっ…」
    「……徹底的に調べさせてもらったよ。通報したのが君であったこと。そして、不可解な現場状況」
    「………」
    「嵐の中で部屋着姿で全力疾走し、信号無視…正常な判断が出来なかったように見える。この事故以前に何かしらのトラブルがあった事が容易に想像ついた。そしてそれには、君が関与している…」
    「……………」
    「…教えてくれ、トレーナー君。妹君と何があったんだ。今の私は…それを知らずにはいられないんだ」

    「…全てお見通し、というわけですか」

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:40:18

    (ハヤトレは、全てを話した。事件当日のやり取りから、今まで○○と間に何があったのかを。

    ハヤヒデは、予想を超える真実に打ちのめされていた)

    「…私は、兄失格です。妹と…○○と…正面から向き合うことが出来なかった」
    「トレーナーの仕事をする気分には、しばらくなれませんでした。気持ちを落ち着かせるための時間が欲しかったんです」
    「なので…もう、大丈夫です。というか、大の大人の私情を仕事に挟むべきではありませんね…」
    「ですが、これだけは理解しておいてください。貴女のトレーナーになったのは、決して自分と貴女を重ねてしまったという訳ではありません。あの時、私は純粋に…貴女の力になりたかった。これだけは信じてください」
    「さて、気を取り直してトレーニングしに行きましょう!ね、ハヤヒデさん?」

    「…何故、なんだ」
    「…え?」

    「何故君は、まだ嘘をつくんだ…!」

    (ハヤヒデは、泣いていた)
    「…!? 話した事に嘘など…」
    「違う!!私にじゃない!!
    君だ!!君自身にどうして嘘をつくんだ!!」
    「っ…!?仰ってる言葉の意味が分かりませんね…」
    「いつだって君はそうだ!!辛いと感じた事を、おくびにも出さず!!他の人は関係ないと抱え込んで!!」
    「…やめてください」
    「この出来事だって!!私に指摘されなければ隠し通すつもりでいて!!何食わぬ顔して仕事しようとして!!」
    「やめて…ください…」
    「私たちに心配させまいと胸の内に封じ込めて!!想像もつかない苦しみを味わって!!」
    「やめて…」
    「とっくに限界なんだろう!!?君の心は!!!」

    「やめ…て…」
    (ハヤトレが、涙を流し始めた)

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:40:46

    「トレーナー君、お願いだ。お願いだから…!!

    私に、ぶつけてくれ…君の苦しみを…痛みを…辛さを…

    抱え込んだ闇を、私にも背負わせてくれ…
    私は、君の担当なんだ…!!」

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:41:00

    っていうの思いついたんだけどどう?

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:42:31

    重い…(良いと思う)

  • 12二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:42:34

    規模がでけえ
    けど辛いことを背負うなよ、っていう関係は非常に好き…

  • 13ぬし21/12/13(月) 20:44:23

    あっ、ちなみにハヤトレはちゃんと立ち直るしハヤヒデに依存とかはしないよ。私の頭の中では

  • 14二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:52:58

    要は妹にクソ憎まれてなお救おうとした矢先に目の前で死んでしまってそれでも周りには何もなかったかのように振る舞うが姉貴にすっぱ抜かれて苦しみを分かち合うハヤトレって事ね

    鬼か?

  • 15二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:53:16

    うむ
    ハヤトレは必ず立ち上がる
    そもそも晴れぬ曇らせなどただの地獄なわけだし

  • 16二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:04:19

    妹がクソ野郎すぎる

  • 17二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:07:40

    >>16

    ちゃんと事故にあわずにハヤトレが言ってたら仲直りしたんじゃないかな?

    そんな機会もうないけど

  • 18二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:32:58

    >>貴女のトレーナーになったのは、決して自分と貴女を重ねてしまったという訳ではありません。あの時、私は純粋に…貴女の力になりたかった


    これは本心だと嬉しい

  • 19二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:53:00

    >>10

    どう?じゃねぇよ

    夕飯勧める感覚で出してんじゃねぇよ

  • 20二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 00:49:21

    ハヤトレが努力の上でトレーナーまでのし上がったのを才能って片付けられるの辛い

オススメ

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