Heart Beats【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:43:08

    注意
    トレーナー視点です
    トレーナーに独自設定が含まれています(重要)
    トレーナーの性別はどうとでも取れるように書いたつもりです
    (ライスの部分は個人の趣向で”お姉さま”呼びですが、”お兄さま”で読み替えてもおそらく問題ないかと思います)

    それでもよろしければどうぞ

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:43:19

    私は小さいころ心臓が弱かった。
    今でもペースメーカーを入れていた痕が鳩尾あたりに残っている。
    ペースメーカーはだいぶ昔に取ってしまったし、トレーナー業になんの支障もない。

    でも、ときどき思う。
    もしも心臓になにも問題なく生まれていたら。
    この鳩尾の手術痕がなかったら。
    ひょっとしたら今とは全く違う自分になっていたんじゃないだろうか。

    ……我ながら詮無い考えだと思う。
    それでもなぜか、私は担当にそんなことをぽろりと話してしまった。
    すると彼女は───

  • 3オグリキャップの場合21/12/13(月) 20:44:32

    >>2

    オグリは私の手をつかむと、自分の胸に押し当てた。

    手の端に柔らかな感触が当たる。

    大慌てで手を引っ込める。

    「な、なにしてるのオグリ!?」

    「トレーナーに私の心臓の音を聞いてもらいたくて……」

    「もう少し自分の身体を大切にしてよ!?」

    オグリは少し考えてから訥々と語り始めた。

    「私は心臓が強い方らしいんだ」

    その話はオグリと出会った頃に聞いていた。

    ……もっとも、後で聞いた話だと強い方どころか“とびぬけて強い”というのが正確らしいが。

    「私はこの心臓があったからレースへの道に進めたし、トレーナーとも出会えた」

    オグリが自分の胸に手を当てる。

    「それはトレーナーの心臓だって同じだ。だから、その……」

    目線とともにオグリの耳が伏せられる。


    「……トレーナーと出会えないなんて、イヤだ」

    私はハッとした。

    今の自分と違っていたかもということは、トレーナーになっていなかったかもということで。

    一つ息をつき、オグリの手を取る。

    オグリが顔を上げて私の目を見つめる。

    「ごめんね、オグリ。変なこと言っちゃって」

    「いや、私こそ……」

    オグリの手をしっかりと握る。

    あたたかで、女の子らしい手だ。


    「私はずっと、オグリのトレーナーだから」


    オグリの表情がぱあっと明るくなる。

    とくん、と心臓が鳴った気がした。

  • 4ライスシャワーの場合21/12/13(月) 20:45:11

    >>2

    ライスは私に抱きついてきた。

    彼女の大きな耳がちょうど胸のあたりに届いている。

    驚いてどうしたものかとあたふたしているとライスがつぶやいた。

    「ライスね、お姉さまの心臓の音好きなんだ」

    ぎゅっとライスの腕に力が入る。

    「あったかくて安心する、お姉さまみたいな音」

    抱きついたままライスがこちらを見上げる。


    「私は、今のお姉さまの音が一番好きだよ」


    かあっと顔が熱くなる。

    それにつられてかライスも頬を赤らめた。

    「ごごご、ごめんねお姉さま!」

    手をぱたぱたさせながらライスが離れる。

    私は手を胸にあてた。

    鼓動が速い。

    落ち着こうと深呼吸をする。

    「お、お姉さま大丈夫!?心臓さんびっくりさせちゃった!?」

    「大丈夫だから落ち着いてライス。いやまあ、びっくりはしたけど……」

    おろおろするライスを見ているうちに心臓がいつものペースに戻ってきた。

    ふう、と息を吐いてライスの頭をなでる。

    大きな耳が嬉しそうにぴこぴこと揺れた。

  • 5テイエムオペラオーの場合21/12/13(月) 20:45:51

    >>2

    突然オペラオーが歌いだした。

    呆気に取られている私の目の前でそれはもう朗々と。

    内容は彼女がよく歌っている彼女自身を讃える歌だ。

    でも、なぜだか今日の歌はすとんと自分の胸に入っていくような感じがした。

    一通り歌い終わると、オペラオーはにかっと笑った。

    「さあトレーナー君!胸に手を当てたまえ!」

    言われるがままに胸に手を当てる。

    どきどきと心臓が高鳴っている。

    「どうだい?君の心臓は歓喜の鼓動を刻んでいるかい?」

    「う、うん……」

    困惑しながらうなずくと、オペラオーはもう一度笑った。


    「約束する!ボクは君の心臓に歓喜と祝福を何度だって届けよう!走りで!歌で!演劇で!ボクのすべてで!」


    彼女の宣誓は天高く響き渡るようで。

    私の心臓がひときわ大きく拍動した。

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:47:30
  • 7二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:50:41

    素晴らしい…(語彙力喪失)

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:54:57

    今日も一日健康に過ごせそう助かる

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 22:32:54

    ライスって心臓強かったんだ…

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 22:35:58

    >>9

    心臓の音が他と比べて大きかった……らしいです

    すみません、ライスだけ伝聞というか噂レベルでして……

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 22:56:50

    この3人?ってひらいたら中々良かったわ

  • 12二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 23:23:54

    >>10

    なるほどねえ…

    良いSSありがとうございます

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