- 1二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:02:15
- 2二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:02:33
- 3二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:03:23
- 4二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:04:06
当スレについて
・原作リメイクどちらの話もOKです
・二次創作投稿者へ迷惑はかけないよう配慮をお願いしたいです
(感想や質問は気軽に送って頂いて大丈夫かと思います)
・ファンボのネタバレですが基本NGとさせて頂きます。ツイッターや公式サイトによる記事はOKです。
・あにまん掲示板の鯖落ちがタイミングによっては頻発する時があるので、スレ保守へのご協力をよろしくお願いします
あと何かしら情報をお伝えする際は、出来ればソース元も明確にしていただければと思います
現在進行中のメディア展開について
・リメイク版のフルカラーVerが更新中
・BL版作品(貴史×高成)が発売! - 5二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:05:27
現在当スレで更新中の作品
・モノクロデリュージョン
リメイク版完結後の時間軸がメイン。これまでつき続けた飯田の嘘がある日山岸に全てバレた事で物語が大きく動き出す作品になってます
オリキャラも複数登場!
山岸と飯田は勿論、様々なキャラクターと複雑にカラミ合うストーリーとなっています。
・無色透明の君たちへ
高成が異世界へ?!そこには飯田似のAIや新山似のAIなどがたくさん働き暮らす世界だった。
彼女達との子作りを命じられた高成。はたして元の世界に戻れるのか?! - 6二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:06:26
モノクロデリュージョンにおける人物紹介
・山岸高成
主人公。サラリーマン。飯田の嘘を知り、自分もかつて大学時代~現在に至るまで秋華やローザら様々な女性と関係を持っていた事を飯田にバラす。大学時代女性用風俗でバイトしていた事があった。
飯田の告白により立場逆転。どうなる
・飯田里帆
喫茶店で働いている。山岸の告白を受け自分が穢される作り話を日々編み出し彼へ伝えていた。しかし作り話であることが山岸に全てバレた事で彼女の置かれている状況が一変。またある才能が見いだされる事に。
山岸と立場逆転した彼女ははたしてどうなるのか
・茜谷優里
東大大学院生。山岸に未練がありセフレに
彼女の体調に異変が…?
・立花秋華(オリキャラ)
山岸と同じ大学出身で同じ会社に勤めている
おおらかな方言女子
・菊川ローザ(オリキャラ)
山岸の上司で役職は部長。高身長ダイナマイトボディ
山岸の性癖を知り、飯田の才能を見抜いた聡明な人物
・奥山和哉(オリキャラ)
イケイケなイケメン社長。バイセクシャル。高成に気がある…?
・塚原日向
某VIP専用風俗で働いているコンパニオン(風俗嬢)
優里とは絶縁関係。ロ シアへ行く予定 - 7二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:07:27
人物紹介②
・吉野貴史
某球団で勤めるトレーナー。山岸とはいまも友人関係が続いている
怪我により入院生活を送っていたが退院
・綺堂衣吹(オリキャラ)
吉野がいる球団に所属する一流プレイヤー。実はゲイ。吉野に告白するが…?
・仮屋崎帆波(オリキャラ)
大学生。山岸の幼馴染でセフレになった。病弱で入退院を繰り替えしている。
絵を描くのが好きな模様
・新山智乃
医師になるべく奮闘中。山岸の同級生
藤野とはやや疎遠気味。そのせいで山岸とやってしまう
・矢野かえで
智乃の後輩で智乃に好意を寄せている
実はレズ
- 8二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:08:08
モノクロデリュージョン振り返り再掲
貴史は衣吹の背中と腰をじっくり揉んでいく。余計な力は加えないよう細心の注意を払いながら指圧していく。
「吉野さん」
「何ですか?」
衣吹は周りにちらっと目線を向けた。今のところ近くには誰もいない。
「そうだ。吉野さんて、これまで彼女いた事とかってあります?」
「いた事は、あるけどさ…」
「今は?」
「いない」
「そうですか」
一呼吸を置いて、衣吹はぽつりと言った。
「僕と付き合ってくれませんか」 - 9二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:25:42
たておつです
- 10二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 16:45:31
たておつです!
これからの展開が楽しみですね! - 11妄想副題無色透明の君たちへ23/08/03(木) 17:16:38
「はあ…はあ…」
高成は全裸でベッドの上で大の字になっていた。周りを同じく全裸のタイプRが横になっていたり座っていたりして休んでいる。
「あの」
ここでタイプRの1人が高成に近づいた。
「まだ…足りないです」
「でも、もう…」
(出るかな…)
高成はふと何気なく天井に目線をやった。そこには黒い点らしきものが見えた。
「これ…」
(監視カメラ…?) - 12妄想副題モノクロデリュージョン23/08/03(木) 21:40:37
- 13二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 08:13:55
あげ
- 14妄想副題無色透明の君たちへ23/08/04(金) 13:26:19
- 15妄想副題モノクロデリュージョン23/08/04(金) 17:12:38
- 16二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 21:25:22
あげ
- 17二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 07:27:33
age
- 18妄想副題無色透明の君たちへ23/08/05(土) 16:36:21
- 19二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 21:28:14
モノクロデリュージョンの更新はお休みとさせて頂きます
ご了承ください - 20二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 07:59:28
あげ
- 21妄想副題モノクロデリュージョン23/08/06(日) 13:09:56
- 22妄想副題無色透明の君たちへ23/08/06(日) 15:49:50
- 23二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 21:22:21
あげ
- 24二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 07:36:24
age
- 25妄想副題モノクロデリュージョン23/08/07(月) 12:39:17
- 26妄想副題無色透明の君たちへ23/08/07(月) 21:20:34
- 27二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 07:30:59
age
- 28妄想副題無色透明の君たちへ23/08/08(火) 12:54:03
- 29妄想副題モノクロデリュージョン23/08/08(火) 16:25:12
- 30二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 21:27:44
あげ
- 31二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 07:15:08
age
- 32妄想副題無色透明の君たちへ23/08/09(水) 17:03:25
- 33妄想副題モノクロデリュージョン23/08/09(水) 20:15:29
- 34二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 21:42:45
age
- 35二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 07:36:49
age
- 36妄想副題モノクロデリュージョン23/08/10(木) 12:06:07
- 37二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 15:44:04
御池先生のツイッターより新連載が始まったとの事
どなたかスレ立てなさる場合その他漫画カテになるかな? - 38妄想副題無色透明の君たちへ23/08/10(木) 20:32:55
- 39二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 21:34:20
あげ
- 40二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 08:04:48
age
- 41妄想副題無色透明の君たちへ23/08/11(金) 16:11:40
- 42妄想副題モノクロデリュージョン23/08/11(金) 20:19:24
- 43二次元好きの匿名さん23/08/11(金) 21:20:23
あげ
- 44二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 08:02:48
age
- 45妄想副題モノクロデリュージョン23/08/12(土) 17:01:01
- 46妄想副題無色透明の君たちへ23/08/12(土) 21:35:03
- 47二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 08:12:04
あげ
- 48妄想副題モノクロデリュージョン23/08/13(日) 16:28:32
- 49妄想副題モノクロデリュージョン23/08/13(日) 16:38:38
「旦那さんはお仕事ですかね?」
ベテランの眼鏡をかけた女医さんがたおやかな口調でそう優里に告げる。が、優里は内心焦っていた。
(結婚してないし、どうしよ…)
「え、あ、あの…」
「もしかして、何かありました?」
ずばっと痛いところを突かれた優里。観念して相手とは結婚しておらずセフレだという事を告げる。
「そうですか…まあ色々ありますからね…」
「はは…」
あからさまに態度を変えられ、優里は何度も苦笑いを浮かべながらぺこぺこと赤べこのように頭を下げた。
「ただ双子となるとハイリスクになってきますのでね…大丈夫かと思いますが、その…」
「はい…」
「もしね、中絶を視野に入れてるなら、なるべくお早めにご決断してください。あとお相手にもこのことはしっかり伝えといてください」
「は い…」
朝食を取り日向との別れのあいさつを済ませた高成は、ローザと和哉と共に出社していた。
「今日も一日頑張りましょうね」
「はい!」
- 50妄想副題モノクロデリュージョン23/08/13(日) 16:44:28
昼頃。高成に元に一本の電話がかかってきた。
「茜谷さんだ。…もしもし?」
「高成くん?今いいかな」
「うん、いいけど…」
「私ね、高成くんの子供、妊娠したの…しかも双子の赤ちゃん…」
「え…」
高成は言葉が出ない上に頭の中には言葉と言う言葉すら浮かんでこない。
「今日、病院にいったんだ」
「…」
「そしたら双子だって、言われて…」
「そ、そっか…」
「…高成くん。私と…結婚してくれませんか?」
「茜谷さん…?」
(この子は産みたい。中絶はしたくない…)
その頃。里帆が働く喫茶店にて。
「っ…」
里帆は背中の痛みに耐えながら業務に励んでいた。更に吐き気も知覚している。
しかし彼女が無理をしている事は喫茶店のマスターやその奥さんからも明白だった。
「里帆ちゃん、体調悪いの?」
「あ…いえ、大丈夫です…」
- 51妄想副題モノクロデリュージョン23/08/13(日) 16:54:01
「でも顔色悪いわよ?姿勢も変だし休んだ方が…」
「っ…っぷ…」
ここで里帆は我慢できず膝から崩れるようにしてその場で座り込んでしまった。
「里帆ちゃん‼」
「はあ…はあ…」
「私が里帆ちゃん病院に連れて行くから、あなたお店頼むわね!」
「分かった…!」
「里帆ちゃん歩けれる…?」
しかし里帆の足はおろか下半身に力が全く入らない。そのまま視界もだんだんと黒くぼやけていく。
「救急車呼んだ方が…」
結果。里帆は救急車で智乃がいる大学病院まで運ばれる事となった。
搬送された里帆は病室のベッドの上でようやく目を覚ました。
「飯田さん、お加減はいかがですか?」
「あ…」
智乃と同期にあたる女医が里帆に話しかけた。外で智乃が聞き耳を立てている。
「ここは…」
「○○大学付属病院です。どうやら職場で倒れたようで…」
「あ、はい…」
「結論から言いますと…飯田さんは妊娠しています」
- 52妄想副題無色透明の君たちへ23/08/13(日) 17:04:58
- 53二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 21:21:14
モノクロの高成は重荷を背負っていけるのか
- 54二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 07:19:02
age
- 55妄想副題モノクロデリュージョン23/08/14(月) 16:15:54
「え」
「後で産婦人科の医師が来ると聞いていますので、詳しい事はその方にお聞きください」
その後。女医は病室から退出し、入れ替わるように産婦人科医の中年の男性が入室してきた。彼が詳細について説明するも里帆は全く声と言う声を出せない状態だった。
「里帆…っ!」
しかもタイミング悪く、里帆の母親が入室してきたのだった。
「お母、さん…」
里帆の顔はこれまで誰にも見せた事が無かったほど、天に引っ張られるように引きつっている。
「先生、その、里帆は…!」
「お母様ですかね。結論から申し上げると飯田さんは妊娠してらっしゃいます。体調不良で倒れたのもそれが原因かと」
医師はよどみなく言い切る。
「そんなっ…里帆はそう言う事をする子じゃ…!」
「こちらがエコー写真です。はっきりとお子さんが映ってらっしゃいます」
「あ…」
すぐさま刃のような目線が里帆に向いた。その勢いで里帆の左ほおをバシッと叩く。
「っ!」
「なんでっ…!なんでまたそのような事をしたの!!」
- 56妄想副題モノクロデリュージョン23/08/14(月) 16:20:45
しかしあの文化祭の時とは違い、里帆の母親は医師と近くにいた看護師数名、そして聞き耳を立てていた智乃によって取り押さえられた。
「ちょっ…離しなさい!!」
「当院での暴力行為は固く禁じられております。これ以上は警察を呼ばねばなりませんので…」
「なんでよっ!」
「お分かりいただけないなら警察に通報します。そういう決まりですので」
「わ、わかったわ…わかったわよ…」
ここでようやく里帆の母はしおれる花のようにおとなしくなった。
「あ」
「智乃ちゃん…」
目線が合った里帆と智乃。互いにすぐさま視線をそらす。
「里帆、それで相手は誰なの?」
「それは…」
「相手がだれか分からないなんて事、無いわよねえ?」
「…山岸くん。高校時代の同級生…」
- 57妄想副題無色透明の君たちへ23/08/14(月) 16:52:33
- 58二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 21:34:43
あげ
- 59二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:45:50
保守
- 60二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 07:28:10
age
- 61二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 11:26:01
- 62妄想副題モノクロデリュージョン23/08/15(火) 12:30:52
- 63妄想副題モノクロデリュージョン23/08/15(火) 12:39:05
- 64二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 15:46:28
どちらもカラミざかりとは雰囲気が大きく異なる作品だとは思いますね
御池先生側はいわずもがな、桂先生側もそうかと。どちらも共通しているのはコメディ要素が多めと言う部分でしょうか(桂先生の新連載は作画は違う方が書かれてらっしゃるようですが)
キャラクターもどちらもかなり毛色が違うようには見えます
- 65妄想副題無色透明の君たちへ23/08/15(火) 16:47:04
- 66二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:11:29
- 67二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 21:22:59
- 68二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 21:24:20
モノクロの結末どうなるんでしょうね
里帆と優里の同時妊娠発覚…高成はどう決断するのか - 69二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 07:37:33
age
- 70二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 17:28:11
モノクロの人です
体調不良につき今日の更新は二作ともお休みさせて頂きます。ご了承ください - 71二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 21:32:15
あげ
- 72二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:32:30
age
- 73妄想副題モノクロデリュージョン23/08/17(木) 12:35:40
「ごめん、電話変わっていい?」
「う、うん」
すると電話の声は優里から秋華へと変わった。
「こーちゃん、うちやで」
「立花さん…!」
「ごめん、会社には嘘ついて休んどるき。この事は内緒な」
「そ、そっか…」
「それで手短に話すけど、今日の夜3人で会わん?これからの事について話しとくべきやと思って」
秋華の提案に優里は頷いて同意を示す。高成も分かった。と伝えた。
「じゃあ、こーちゃんの家に集合って事で」
「了解」
秋華は優里へ他に伝えたい事は無いか?と聞いた。優里は首を振ってもう電話を切っていいと告げた。
「じゃあ」
「じゃ…」
電話を切って高成はようやく里帆からラインが来ている事に気づく。
「電話したい、か…」
- 74妄想副題モノクロデリュージョン23/08/17(木) 12:46:29
しかし先ほど優里と秋華と約束をしたばかりである。高成は思い切って里帆に電話をかけた。待っていたと言わんばかりに里帆はすぐに電話に出る。
「もしもし」
「山岸くん…」
「電話って…何?」
「あのね、私、山岸くんの子供…妊娠したの」
「え」
優里と全く同じ状況である。
(おれの子供…?茜谷さんと飯田が揃って…)
「え、あ…」
「本当だから…嘘じゃないから」
里帆の言葉に嘘は全く無いのは高成は無論理解していた。高成の為にずっと嘘をつき続けてきた里帆の事だ。お腹の子も絶対に自分の子なんだろうというのに高成はちゃんとたどり着いていた。
しかし、優里との同時妊娠も合わせて現実として受け入れるのを拒否しそうになっているのも又事実であった。
「…」
(なんて言ったらいいんだよ…)
- 75妄想副題モノクロデリュージョン23/08/17(木) 16:22:20
- 76妄想副題無色透明の君たちへ23/08/17(木) 16:28:31
- 77妄想副題モノクロデリュージョン23/08/17(木) 16:35:08
夜。高成の自宅に優里と秋華がやって来た。
「こんばんはー」
「こ、こんばんは…」
「かつおのたたきとマックのフライドポテトとナゲット買ってきたき、皆で食べよ」
「うん…」
高成は2人を部屋に招き入れた。リビングの茶色い机に向かい合うようにして座る。
「高成くん、晩御飯まだなんだっけ?」
「うん、まだ作ってないや」
「じゃあ何か作る?」
話し合いの結果、炊き込みご飯を作る事になった。すすいだ白米ににんじんと油揚げとぶなしめじにめんつゆで味を調えると、炊飯器のスイッチを押す。
「じゃあ出来るまでこれ食べよっか」
「だね」
「食べながら話す?」
秋華の問いに2人は頷いた。
(飯田の事も、言わないとだよなあ…)
- 78二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 21:29:39
次回予告
里帆の妊娠を優里と秋華に打ち明けた高成。優里は絶句するが秋華の提案は…?
更に貴史は衣吹に…?
そして高成の異動が正式に告げられ、妊娠した里帆はとうとう待望の瞬間を迎える。光溢れるその場にいたのは?
いよいよエンディングが近くなってきました。彼らの物語をどうぞお楽しみに - 79二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 07:31:01
age
- 80妄想副題モノクロデリュージョン23/08/18(金) 12:08:26
- 81妄想副題モノクロデリュージョン23/08/18(金) 12:24:46
静寂が流れる。誰もごはんに手を付けようとしなかった。そのまま時間が流れていく。
(どうすれば…)
(いいのかな…)
そんな中静寂を打ち破ったのは秋華だった。彼女はちょっとええかなといつも通りの朗らかな口調で右手を挙げる。
「あんな、うちはこーちゃんが誰かを選ぶ必要は無いと思う」
「ど、どういう事…?」
「1つの家で皆仲良く暮らしたらええんや。皆一緒に仲良く暮らせば…」
彼女らしい提案だが、とても現実的では無い。高成と優里は理解してはいるが誰も傷つけずに済むという点ではこの方法しかないという事も理解しつつある。
「一緒に暮らす…」
「そうや」
「立花さん…」
ここで高成のスマホが鳴った。着信主は帆波だ。
(こんな時間に帆波ちゃんから?)
「もしもし」
しかし電話から聞こえてくるのは帆波の声では無い。帆波の母だった。
「高成くん?ごめんね。今いい?帆波が倒れて…!」
「え…?」
- 82妄想副題モノクロデリュージョン23/08/18(金) 16:28:27
- 83二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 16:29:26
モノクロの人です
モノクロがエンディング間近と言う事で、完結するまで無色透明の更新はお休みさせて頂きます。
ご了承ください - 84二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 21:29:41
あげ
- 85二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 07:44:10
age
- 86妄想副題モノクロデリュージョン23/08/19(土) 13:15:10
その後。炊き込みご飯と秋華らが買ってきたナゲットたちをおかずにして夕食を食べ進めていく。
「うん、美味しい」
「これなら食べれそう」
優里はどうやら食べれるようだ。そんな中またしても高成のスマホが鳴った。智乃からだった。
「もしもし?」
「とりあえず手短に言うとね、うちの病院に今里帆がつわりで入院してるんだけど」
「…まじか。おめでたなのは聞いたけど」
「里帆の目ガチだったからあんたの子なのは間違いないと思う」
「…うん」
(そういや新山がいる大学病院、帆波ちゃんのかかりつけだったような)
ここで高成は帆波がいるかどうか智乃に聞いた。
「ちょっと見てみるわ…」
1.2分ほどして智乃からの声が返って来た。
「膠原病内科の病棟にいるね」
「成程、ありがとう」
「一応さっきの話個人情報のあれこれからしてやばいから、里帆の含めて内緒ね」
「了解」
電話はここで終わる。
- 87妄想副題モノクロデリュージョン23/08/19(土) 15:57:09
- 88二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 21:37:22
あげ
- 89二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 08:07:29
age
- 90二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 09:34:01
お疲れ様です!
モノクロ編も佳境を迎えておりますね
果たして山岸の決断は⁉︎
どうなるか非常に気になるところですが気になると言えば帆波さんですね
山岸への想いの重さを山岸本人がどう受け止めているか
ラストに向けて展開を注視していきたい
スレ主さんいつも山岸達の「生」を感じるストーリーをありがとうございます! - 91妄想副題モノクロデリュージョン23/08/20(日) 12:29:49
- 92妄想副題モノクロデリュージョン23/08/20(日) 16:36:44
秋華と優里が家から去った時からずっと高成は考え続けていた。
(みんなと仲良く暮らす。確かに難しいかもしれないけどこれしかない)
(飯田からの頼みもある。なら…一緒に暮らしたいし仲良くしたい。誰かを傷つけてまで選ぶ必要性も感じられない。おれにとって皆大事な存在だから)
高成の目は女性陣すべてを力強くとらえている。
「…」
静かな時間。そんな中声を上げたのは帆波だった。
「ごめん、こんな話してる中悪いんだけど…トイレ行きたくて。高成くん連れてってくれる?」
「あっいいよ」
「一応私も行くわ。山岸だけじゃ心もとないでしょ?」
智乃の発言に帆波はそんな事無いよ。と低い声音で言った。
「頼りになるから大丈夫」
智乃は帆波の顔を見て失礼しましたと頭を下げて謝罪する。高成は帆波に言われるがままに車いすを押した。多目的トイレにつき扉を開けると、帆波はもう大丈夫だと言って入っていった。
「ふう…」
- 93妄想副題モノクロデリュージョン23/08/20(日) 16:38:31
「あら、山岸くん?」
高成はその声を聞いて後ろを振り向く。なんと声の主はローザだった。
「部長!お疲れ様です」
「山岸くんとここで会うなんて思ってもみなかったわ」
「それで、部長は…」
「友人の出産祝いにここに来たの」
「そうなんですか」 - 94二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 21:03:04
あげ
- 95二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 07:22:46
age
- 96妄想副題モノクロデリュージョン23/08/21(月) 12:46:55
- 97妄想副題モノクロデリュージョン23/08/21(月) 15:56:41
- 98二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 21:39:17
あげ
- 99二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 07:31:52
age
- 100妄想副題モノクロデリュージョン23/08/22(火) 12:39:32
- 101妄想副題モノクロデリュージョン23/08/22(火) 16:21:49
- 102妄想副題モノクロデリュージョン23/08/22(火) 16:34:53
- 103二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 18:17:01
どうなる?
- 104二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 21:36:37
あげ
- 105二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 07:44:01
age
- 106妄想副題モノクロデリュージョン23/08/23(水) 16:04:01
- 107二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:41:48
あげ
- 108二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 07:33:21
age
- 109妄想副題モノクロデリュージョン23/08/24(木) 13:04:31
- 110妄想副題モノクロデリュージョン23/08/24(木) 17:30:33
- 111二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 20:58:44
あげ
- 112二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 07:24:34
age
- 113妄想副題モノクロデリュージョン23/08/25(金) 12:27:15
- 114妄想副題モノクロデリュージョン23/08/25(金) 17:18:14
- 115二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 21:40:00
あげ
- 116二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 07:58:16
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- 117妄想副題モノクロデリュージョン23/08/26(土) 12:22:55
- 118妄想副題モノクロデリュージョン23/08/26(土) 17:21:07
- 119二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:24:32
上げ
- 120二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 08:00:12
あげ
- 121妄想副題モノクロデリュージョン23/08/27(日) 16:05:24
- 122妄想副題モノクロデリュージョン23/08/27(日) 17:25:58
- 123二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 21:36:11
モノクロデリュージョンの人です
来週をもっていよいよエンディングを迎える予定です
その後無色の完結後、いよいよ新たな妄想副題シリーズ開始となります
お楽しみに! - 124二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 07:36:07
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- 125二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 16:31:10
このレスは削除されています
- 126妄想副題モノクロデリュージョン23/08/28(月) 16:36:41
「そっか」
「多分もう帰ってくると、思うけど…」
2人のお腹の子は順調に育っていっている。検診も忘れる事無く通っている。
「先にごはん食べる?」
「うん」
「ただいまー」
優里が戻って来た。こうして3人で食卓を囲い、寝る毎日が続いていた。
そして高成のブエノスアイレス行きは、優里と里帆の子が無事に産まれるまで保留となった。マリオはいつでも待っていると穏やかな視線を投げかけ一旦ブエノスアイレスに戻ったのだった。
和哉も憑き物が尽きたかのように、高成へはこれまでよりも穏やかな雰囲気で接するようになった。
ある日。里帆の元へ電話がかかって来た。
「はい、そうです。はい…えっ」
電話を終えると里帆の目は大きく開かれた。
「○○賞、取れた…!」
- 127二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 21:38:26
あげ
- 128二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 06:50:23
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- 129妄想副題モノクロデリュージョン23/08/29(火) 16:14:25
- 130妄想副題モノクロデリュージョン23/08/29(火) 16:18:20
- 131二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:17:12
あげ
- 132二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 22:53:27
まさか里帆の母親?!
- 133二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 07:16:52
age
- 134二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 17:49:00
まさか…
- 135妄想副題モノクロデリュージョン23/08/30(水) 21:06:38
- 136妄想副題モノクロデリュージョン23/08/30(水) 21:10:25
- 137二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:24:46
里帆の母がここまで里帆に固執するのは何でだろうか
本ウソ本篇ではある程度里帆に理解をしてたのだけど、またこじらせたのかな - 138二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:46:12
もしかすると里帆が未婚の母になったのがトリガーだったりするんでしょうかね?
- 139二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:26:11
age
- 140妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 12:03:38
「なんで…?」
この時里帆はある場面を思い出していた。それは自身が職場で倒れ救急搬送され、妊娠が判明した時の母親の様子だった。あの時ひどく取り乱した母親の様子。里帆の脳裏にははっきりと記録されていた。
「…里帆、今妊娠してるんだってね。そのお腹を見れば聞かなくてもわかるけど」
「…うん」
「原因というには言い方悪いけれど、そうだと思う」
「…」
「あの子はね、心の中で理想の里帆像とも言うべきものがあったと思うのよね。一度里帆が家出した時自分の行動を反省してたようだけれど、本当は完全に切り替えられた訳じゃなかった」
「理想の飯田…」
理想の里帆像。それは高成の中にもあったものだ。しかし里帆の母親の中にあったものは高成のものとはまた違ったものらしい。
- 141妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 12:26:30
- 142妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 12:33:19
午後。里帆たち3人は里帆の祖母に付き添われ里帆の母親がいる拘置所へと訪れたが、面会は叶わなかった。
「それだけ、拒絶されているって事ね…」
「…」
さすがの里帆もショックを隠せずにいた。
「飯田…」
「…っ」
「里帆ちゃん…帰ろっか」
「うん…」
とぼとぼと帰り道を歩く4人。その途中里帆は考えていた。
(私は山岸くんと一緒に居たい。だって今の自分が好きだから…)
(でもお母さんは今の私を受け入れられないんだ…)
里帆の母親は極度の男嫌いである。そして里帆はこれまで自身の父親を知らないで育ってきた。
(お母さんはきっと山岸くんの事も、受け入れる事は出来ないだろう…優里ちゃんだって、多分…)
(それなら…もう…)
「皆、ありがとう」
- 143妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 12:40:40
- 144妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 12:52:33
里帆の母親との決別。これは長年にわたった因縁に決着をつけた瞬間でもあった。そして迷う事無く今の人生を謳歌出来て、愛する人にこの身をささげられる。里帆は感慨深そうに雲一つない爽やかな青空を見つめていた。
「これから、新しい人生が…始まる」
「うん…」
「改めて。私、山岸くんが好きです。愛しています」
「飯田…おれも好きだ」
「そして優里ちゃん…これからも、よろしくお願いします」
「うん」
ーーーーーー
時は過ぎ。
「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」
里帆に元気な女子が誕生した。ちなみにこの一週間くらい前。優里には帝王切開により男女の双子が誕生しており山岸家は一気ににぎやかになった。
帆波と秋華とも同居を始め、今は一軒家で幸せに賑やかに暮らしている。
- 145妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 12:59:57
里帆の作品は飛ぶように売れ、なんと芥川賞にもノミネートされた。執筆活動は好調で今も彼女の書きあげた文を高成が誤字脱字をチェックするという体制が続いている。
智乃は藤野先輩と結婚生活を送り、仲睦まじい様子を見せている。かえでとは時折会って話しているようだ。
ローザも和哉も元気に仕事を務めている。日向もロ シアでの生活を満喫しているようだが、近々ヨーロッパの別の国へ移住するようだ。
そして貴史。彼は衣吹からの告白に頭を悩ませていたが結局高成へ相談する事は無かった。代わりになんとか自分なりに答えを見つけたのだった。
「正直、恋人と言うのは難しいと思う。でも親友にはなりたい。心の友ってやつ」
「…わかりました。じゃあそれで行きましょう」
「…すまん」
「吉野さんは悪くないですよ。でも心の友ってなんかいいですね」
「へへっいいだろ?アオハルらしくてさ」
- 146妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 13:09:03
山岸家。それぞれ退院し自宅へと戻った里帆は娘の里成(りな)を、優里は優成とゆなの2人を抱っこしたりベッドでの様子を見たりとしっかり育児をこなしている。
なお里帆は喫茶店でのアルバイトを辞めたが、優里はアルバイトを辞め休学届こそ出したものの大学院に引き続き在籍している。
高成も帆波も秋華も積極的に育児と家事に参加している。なお帆波もいずれ大学院へ進学するつもりのようだ。高成と秋華は今までと変わらず仕事を頑張っており、高成は育児休暇を取った。なお休暇を取り終えたのち、ブエノスアイレスに行く事が決まっている。
「みんなと一緒って、いいね」
「うん、いいよね。適度ににぎやかっていうかさ」
「ひとりで部屋にいるの寂しかったから、こっちの方が良いかも」
「ただいまー」
「山岸くんと立花さん帰って来た」
高成は仕事用のバッグに大きな買い物バッグを持っている。そこからは白菜とふとネギが見え隠れしている
「今日はお鍋しよっか」
「いえーい!!」
- 147妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 13:16:42
- 148妄想副題モノクロデリュージョン23/08/31(木) 13:22:53
- 149妄想副題無色透明の君たちへ23/08/31(木) 16:38:01
- 150二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:27:50
あげ
- 151二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 00:49:00
- 152二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 06:28:13
- 153二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 08:01:38
あげ
- 154二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 09:14:58
- 155二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 09:17:09
- 156妄想副題無色透明の君たちへ23/09/01(金) 16:03:20
- 157二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 21:12:29
あげ
- 158二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 08:17:38
age
- 159妄想副題無色透明の君たちへ23/09/02(土) 12:24:05
- 160二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 15:10:11
- 161妄想副題無色透明の君たちへ23/09/02(土) 16:06:22
- 162妄想副題モノクロデリュージョン23/09/02(土) 16:36:44
ありがとうございます!
やはり今作でも山岸はモテモテ(?)でしたが、もっと彼の心理面を深堀&行動を増やしたりはしたかったなとは今更ながら少し後悔してます。その辺は機会があれば加筆していきたいです
あと飯田が自らの道を切り開いていく場面は今作のテーマともいうべき描写だったので自分も書いてて楽しかったです。
帆波の病弱設定はありでしたね、最初は少し不安だったのですが何とかなって良かったです。彼女の描写ももっと書きたかったですね。
無色透明の君たちへと次回作もお楽しみにいただければ幸いです
- 163二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 21:24:23
あげ
- 164二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 08:11:27
age
- 165妄想副題無色透明の君たちへ23/09/03(日) 12:57:50
- 166妄想副題無色透明の君たちへ23/09/03(日) 13:10:09
「てかさ、うちらいつ帰れるの?」
「あ、そうだった…」
「じゃあ今日帰る?」
どうやら後ろからローザが聞き耳を立てていたようだ。
「帰れるんですか?」
「ええ、もう帰れるわよ。…代わりもいるしね」
「「「や、やったーーーーー!!!」」」
こうして高成ら「3人」はようやく元の世界へと戻れたのだった。高成が失踪した時に合わせて帰宅出来たという事もあり家族らもなんら変わらぬ様子だった。
互いに安堵の表情を浮かべて3人は学校生活を再び送り出したが、少し変化も見られた。
「あのさ、山岸くん…」
「飯田?」
「良かったらうちで勉強していかない?」
高成は里帆と親密な関係を築いたのだった。
そうそう。貴史はその後2週間AI達による搾精の日々を送った後、ようやく元の世界へと戻って来れた。げっそりとした顔つきからは一瞬で苦労が分かるほどだったという。
「もうこりごりだわ、やりたくねえ…」
これにて無色透明の君たちへも完結となります。
お読み頂きありがとうございました。
- 167二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 15:22:34
無色透明お疲れ様です
妄想副題シリーズの貴史は苦労人属性が出てますね - 168二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:56:52
ノーカラー編完結おめでとうございます!
お疲れ様でした!
貴史はまあ散々搾り取られても大丈夫でしょう(笑 - 169二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:54:32
コメントありがとうございます
なんだかんだ最後まで搾り取られた貴史なのであった…
そしてあさってより新作投稿開始します!
時系列は現在リメイクと同じ高校時代に戻ります。
主役はもちろんあの子…ですが、今までとはガラッと変わる部分があります。ぜひお楽しみに - 170二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 07:32:03
age
- 171二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 12:19:49
あげ
- 172二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 20:55:26
モノクロの人です。明日より新作更新スタートします
タイトルは「乱れ黒髪」となります!
お楽しみに - 173二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 07:18:08
age
- 174妄想副題乱れ黒髪23/09/05(火) 12:11:06
新作開始です!
季節は夏。うら若き高校生達が制服に汗を滲ませながら学校生活を過ごしている。
「成美ーご飯食べよ」
「うん、食べる食べる」
この2人の女子高生。名を山岸成美と吉野史子と言う。黒髪のミディアムな内巻のボブヘアをしたのが成美、茶髪をポニーテールにして制服のYシャツをスカートからだしたギャルスタイルをしているのが史子である。
「史子ってから揚げ好きだよね」
「だって美味いじゃん。から揚げなら何個でも行ける。ってかさ彼氏ほしくない?」
「かっ彼氏?!」
いきなりの事で成美は思わず、声を荒げてしまった。自分が大きい声を出したと理解した成美は思わず辺りを見回す。 - 175妄想副題乱れ黒髪23/09/05(火) 12:12:10
「えー驚く事じゃないじゃん。アンナだって彼氏いるんだしさー」
「まあ確かにそうだけど、今は部活優先と言うか」
「それはわかるよ。でもさ、今作らないとチャンス逃しそうでさ」
「…分かった。竹内先輩の事でしょ」
「はあっ?!アンタなんで」
史子が声を上げた時。史子の後ろから男子が2人やって来た。
「お前らほんと仲良いよな」
そう言いながらにやにやと笑っている金髪のチャラ男風な見た目の男子は新山智也。その横にいる黒髪のショートヘアの男子は飯田里日人(りひと)と言う。
成美は穏やかだがどこか儚い雰囲気を持つ里日人にひとめぼれし、好意を寄せている。
「なにーガールズトークに男子が来るとかキモー」
「はあ?!吉野が言うなよなー」
「何それうっざ!!」
「てかさ、あんたらみたいなギャルに彼氏できないだろ。男はもっと清楚っていうかさ」
- 176妄想副題乱れ黒髪23/09/05(火) 12:16:20
人物紹介
山岸成美(やまぎし なるみ)
TS山岸。水泳部のJK
吉野史子(よしの ふみこ)
TS貴史。今作のギャル枠
飯田里日人(いいだ りひと)
TS里帆。今作の飯田はこれまでよりある部分が更にとんがって?ます
新山智也(にいやま ともや)
TS智乃。 わりと貴史に似てるかも? - 177二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 16:31:52
あげ
- 178二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 19:02:27
まさかのTSできましたか…
これは楽しみですね! - 179二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 21:40:24
age
- 180二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 07:29:23
age
- 181妄想副題乱れ黒髪23/09/06(水) 12:21:31
智也と史子の喧嘩が始まった。それを成美は横目で見ていると、里日人が成美に話しかけてくる。
「山岸は十分清楚系だと思うというか、あんま気にしないで。吉野も良いやつだと思うからさ」
「え、ああ、うん…ありがと…」
(なんか飯田くんに褒められた、嬉しい)
いつの間にか智也と史子の喧嘩が終わる。史子は弁当を食べ、智也は里日人とトイレへ向かっていった。
「はあ~新山まじむかつく。てか成美、飯田と何話してたん?」
「ああ、まあちょっとね…気にすんなって言ってた」
「ふーん、ああ見えて飯田優男なんじゃん。いっつも黙ってんのに」
弁当を食べ終えた所で予鈴が鳴る。片付けて席に着く。
(飯田くん…)
成美が里日人を眺めていると、里日人が振り返り目が合った。
- 182妄想副題乱れ黒髪23/09/06(水) 12:22:10
- 183二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 21:05:30
あげ
- 184二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 07:16:45
age
- 185二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 14:47:09
あげ
- 186妄想副題乱れ黒髪23/09/07(木) 16:07:22
- 187妄想副題乱れ黒髪23/09/07(木) 16:08:11
- 188二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:13:11
あげ
- 189二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 07:31:14
age
- 190妄想副題乱れ黒髪23/09/08(金) 12:32:00
- 191妄想副題乱れ黒髪23/09/08(金) 15:55:46
- 192二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 21:45:31
あげ
- 193二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 08:01:20
age
- 194妄想副題乱れ黒髪23/09/09(土) 12:41:48
- 195妄想副題乱れ黒髪23/09/09(土) 16:00:28
「成美は着替えないの?」
「えっあっ…」
ここでまたしても成美と里日人の目が合った。
「あっ」
「…山岸」
(期待してる様な…)
成美は覚悟を決めると、水着をバッグから取り出して着替え始めた。着替え終わると、史子と共に男子2人の元へ向き直る。
「どうよ?」
「…似合ってるじゃん」
智也が立ち上がって、そのまま史子に抱き付いた。史子は特に抵抗する事も無く、智也にされるがままになっている。
「んっ…」
目の前で智也に胸を揉まれながらキスをしている史子を見た成美は、動く事が出来ない。里日人も動かずその場にとどまっている。
(…飯田くんと、出来るチャンス…?いやいや!ビッチに見られて嫌われるのは嫌だし…)
- 196二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 21:30:39
あげ
- 197二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 08:10:59
age
- 198二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 12:30:51