釘崎の関係者生やしたい(ダイス) その8

  • 1二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:01:42

    呪霊との最終決戦へ・・・!

  • 2二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:02:09

    次スレてす

  • 3二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:02:26

    立ておつ

  • 4二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:02:38

    ふむふむ

  • 5二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:02:54

    さぁ!呪霊凹ってえっちぃの書くぞ!

  • 6二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:06:21

    >>5

    シャア!

  • 7二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:21:21

    エチチチチッ勃!

  • 8二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:21:42

    やめい草

  • 9二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:21:57

    >>7

    判断が速い!👺

  • 10二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:28:29

    真依「私と縁があるって言ったら・・・やっぱり」
    和子『ふふふ、案外早い再会ね』

    真依が訪れた場所では和子が立っていた。真依の記憶と違うのは彼女が道着姿だったことだ。

    真依「和子さん・・・」
    和子『元気そうでなによりね』

    いたずらっぽく笑う和子とそれを見て思わず涙ぐんだ真依。ぐしぐしと涙を拭いて恰好を見ると

    真依「和子さんももしかして呪術師?」
    和子『ええ、こう見えて呪具も武術も一通り、武家の娘でしたから!』

    えっへん!と彼女らしい爛漫さで答える。今の彼女は道着に袴、胸当てに籠手、鉢金と女武者といった出で立ちだ。

    和子『けど嬉しいわ、真依ちゃんと術式も同じなのね』
    真依「えっ!?じゃあ和子さんも?」
    和子『そそ、構築術式。呪力より先に体を壊して引退したけどね』

    彼女曰く、体を壊すまではフィジカルギフテッドもビックリの怪力で武具を壊しまくっていたらしく構築術式で壊れた武具を修復しながら戦っていたとのこと。

    和子『皮肉な話だけど、今なら私は体も呪力の限界も考えずに真依ちゃんに力を貸してあげられる。真希ちゃんをびっくりさせちゃいましょ!』

    和子は真依に抱き着くように体を合わせると光の粒子となって真依の体を包んだ。

    真依「凄い・・・これが和子さんの力・・・」
    和子『さ、行きましょ。今なら私も、負ける気がしない!』

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:48:46

    三人がそれぞれの守護者と会合を果たしていたころ。

    赤糸「オラッ!」
    呪霊「グォ・・・ガァ!」
    赤糸「アウチッ!」

    赤糸と呪霊の戦いは激化の一途をたどっていた。しかし削れていくのは呪霊ではなく赤糸が一方的にであった。

    赤糸「はぁ・・・はぁ・・・ちょっち、キツイかも」
    正明「領域に抗いながらの戦闘、本当に、器用な方ですね」
    赤糸「まだ、あの子たちが戻るまで・・・耐えなきゃいけないのよね」

    そろそろ本気だすわよ!とポージングをしながら赤糸は呪霊に何度目かわからないが対峙する。

    赤糸「こうなったら筋力だって全力全開よ!・・・ふぬぅ!」

    体をパンプアップさせた瞬間ドレスの上半身が弾け飛んだ。

    赤糸「・・・ぎゃあああああ!!!私のドレスがぁぁぁぁあぁ!」
    正明「・・・そもそもなんでドレスを?」

    呪霊はたじろいだ。

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:53:30

    赤糸さんめちゃくちゃで好きクレしんのオカマみたい

  • 13二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 23:54:07

    プリプリぷりずなーみたいな事するやん…すこ

  • 14二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 00:16:35

    赤糸がドレスを台無しにしてから数分、再び真向からの殴り合いが続いた。

    呪霊「ガア!」
    赤糸「あぐっ!」
    呪霊「ギャアオッ!」
    赤糸「がっはぁ?!」

    体力の限界か、動きが鈍った赤糸に呪霊がラッシュをかけた。正明が必死に呪霊の攻撃を逸らしてクリーンヒットを避けているものの赤糸は限界を迎えつつあった。

    赤糸「グフゥ・・・ま、まだまだァ・・・」
    正明「はぁ、はぁ・・・そろそろ、限界でしょうか・・・」

    正明は呪力が、赤糸は体力が尽きかけていた。赤糸に限ってはダメージもある。
    そろそろ限界が来たと赤糸も諦めかけていたころ。

    夏彦「うおぉぉぉぉぉ!」
    呪霊「!?・・・ギャッ!」

    駆け付けた夏彦が呪霊を殴り飛ばした。

    赤糸「夏彦君!間に合ったのね」
    夏彦「ええ、借りてきましたよ!」

    両手に呪力の光を帯びて、夏彦は呪霊に向かい合う。

    赤糸「間に合ったわね・・・そろそろアタシも準備しなきゃ」
    正明「なにか策がおありで?」
    赤糸「奴に致命傷を与えられるのはなにもここの人に力を借りた人だけじゃないわ、いるでしょもう一人!うってつけの術式を持った子が!」

    赤糸は遠くから真希と真依が駆け寄ってくるのを見やり、勝機をつかんだとばかりに再び立ち上がった。

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 00:17:13

    今日はここまでにしときます、また明日!明日こそは決着・・・できるのかなぁ?!

  • 16二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 00:30:17

    おやすみ、決着…どうかなあ

  • 17二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 00:32:45

    乙〜

  • 18二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 08:43:43

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 13:18:48

    保守域展開

  • 20二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 22:25:47

    再開します!

    赤糸「役者はそろったわね、奴もこちらが対抗策を手に入れたとなれば本気になるはず・・・」
    夏彦「そうなんですか?」
    赤糸「逆に、演技してまでここに貴方たちを引きずりこんだ奴がここでネタ切れなんてのを考えるのは早計だわ」

    ふん!と赤糸は手を組んで精神統一すると体が少しだけ光り、体の表面の傷が薄くなった。

    真希「反転術式?!こんなことまでできるのかよ・・・」
    赤糸「気休めよ、でもこれで私の呪力はガス欠・・・外から援護することになると思う」
    真依「外って?」

    そう真依が言うが早いか赤糸の体が徐々に浮き上がり始めた。

    赤糸「本来ここは京極家の一族しか入れない、私は野薔薇ちゃんに偽装してすり抜けたからね。あとは無理矢理ここに居座らなきゃいけなかったの」
    真希「ってことは簡易領域まで使ってたのか?」
    赤糸「それは使ってないけど?」

    気合?と聞くと頷いたので真希は呆れた。

    赤糸「どうにかして隙を作るわ、その時を逃さずキッチリしとめちゃって頂戴!」

    どうやって?と聞き返す前に赤糸は両手を天に掲げて真上に飛び上がり、空間の外へと消えた。

    夏彦「しゅわっちって聞こえた気がする」
    真希「アイツマジで自由だな」

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 22:27:58

    赤糸さんやりますねぇ!

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 22:38:10

    落ちてたぜ

  • 23二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 22:38:52

    >>21

    便利キャラは必須

  • 24二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 22:55:31

    呪霊は駆け付けた夏彦たちが自分の核を捉える一撃を放てると本能的に悟ったのか巨体を徐々に圧縮し始める。

    夏彦「体が小さくなっていく・・・」
    真依「呪力が中心に集まっていってる感じね、相手も本気ってことかしら」
    真希「カンケーねぇな、こっちも本気だ、ぶちのめすぞ!」

    呪霊「おおk!」
    夏彦「!」

    瞬時に距離を詰めた呪霊が夏彦にぶつかる。その勢いのまま夏彦が後ろに押されていく。

    真依「夏彦!」
    真希「余所見するな!何か来るぞ!」

    さらに二体、呪霊が分かれてこちらに肉薄してくる。

    真希「縮んだんじゃなくて分裂したのか!・・・はっ!」
    呪霊「ガガガガ!」

    真希が一方に攻撃を掛けると余った一体は必然的に真依と対峙することになる。
    三人はそれぞれの呪霊と一対一の恰好だ。

    真依「一人ずつなら取れると思った?悪いけどそうはいかないわ」
    呪霊「キキキ!」

  • 25二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:24:36

    真希と対峙した呪霊は体を変化させて槍を作り出し、まるで武芸者のように構えた。

    真希「剣術三倍段ってか、みくびるなよ!」
    呪霊「ギッ?!」
    真希「一つ、二つ、三つ!」

    突き出された槍を掠めるような勢いで躱し、肉薄した際に刀を逆手にもちかえて呪霊に数発拳打を見舞う。
    普通ならダメージの無い肉体のみの攻撃も一族の力を借りた今なら有効打になる。たじろいだ呪霊を体を回転させた勢いで逆手に持った刀を振り抜き、浮いた首を斬りつける。

    呪霊「ガッ・・・!」
    真希(・・・寸前で後ずさりやがったな)

    呪霊は背中を向ける体勢になった真希の背を爪で切り裂こうと腕を振り上げる。
    しかし真希はそれを回し蹴りで反撃しつつ再び距離を取る。

    真希「別れた分弱くなったんじゃねえか?」
    呪霊「ぐ・・・ぎ」




    真依は呪霊に弓を引き絞り矢を放つ。対する呪霊は矢を叩き落しつつ距離を詰め、爪を振り上げる。

    真依「ふんっ!」

    真依はそれを弓で受け流し、腕の関節を極めて相手の動作をコントロールして呪霊を勢いのまま地面に転がした。

    真依(すごい、今までずっと訓練してたみたい・・・!これが・・・和子さんの力!)

    攻撃を受けた時の衝撃もずっと軽く、また弓を引くのも容易かった。彼女の全盛期の強さがしのばれるほど。

  • 26二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:29:06

    いいやん!

  • 27二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:31:59

    真依(弓道の構えを取らずとも容易に狙いがつけられる・・・和子さん凄い!)

    足の踏ん張りが多少利かずとも上半身の筋力とバランス感覚が移動しながらの射撃を可能にする。
    呪霊の攻撃を避けては矢をつがえ、放つ。至近距離の一撃は外れない。

    呪霊「ぐが・・・ががが」
    真依「矢襖ね、あっけない」

    矢が尽きるころには呪霊の体には数十本の矢が刺さっていた。構築術式の燃費の悪さを無視して放つ射撃はそれを容易にした。
    真依は立ち尽くしている呪霊に構築術式で短い槍を作り出すと投槍で呪霊を串刺しにした。

    真希「そっちも終わったか」
    真依「ええ、そっちは?」
    真希「当然、こうだ」

    真依が尋ねると真希は首を斬るジェスチャーをして舌を出した。真依がそれに頷くと夏彦に加勢するべく呪霊と戦っている彼らのもとへ。

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:34:10

    すげえー今更だけど安価作成した呪具はもう使わないん?

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:34:39

    あっ気にしないでくれ!別に出して欲しいわけじゃないから!

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:35:03

    舌出し真衣さん…エッチい

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:36:08

    >>30

    真希さんだったぜ

  • 32二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:37:10

    何となくだけど真衣さんの方が長そう、双子だけどね

  • 33二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:37:54

    >>29

    えっとその・・・使いにく・・・じゃなくて、持ってきてないからですね!

  • 34二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:39:28

    >>33

    草(分かるぜ無駄に殺傷能力高いし攻撃しか出来ないしね)

  • 35二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:42:07

    乙んやで

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:54:23

    夏彦「ぐ、ぅうおおおお!」

    タックルの体勢から夏彦をおし続ける呪霊。それを膝蹴りで引きはがし、顔面を思い切り殴りつける。

    夏彦「一対一なら勝てるって?甘くないか?」
    呪霊「・・・そうでもない」
    夏彦「なに・・・ぐぅ!」

    唐突な発言に面食らった夏彦の腹部に呪霊の拳がめり込んだ。派手に吹き飛び、数回転がった後、手をついて受け身を取った夏彦を呪霊が既に肉薄して追撃を狙っていた。

    夏彦「お、っと!」
    呪霊「お前を取れば、奴らを後回しにしてもお釣りが出る!」

    拳が交差し、互いの顔面を強かに撃ちあった。

    夏彦(ぐ・・・力を貸してもらってるのに・・・)

    呪霊は同様に殴られた衝撃で後ずさったが夏彦とは逆に余裕そうだ。

    呪霊「まだ本気は出してないぞ、京極家の最後の一人」
    夏彦「勝手に最後にするな、まだわからないだろ」
    呪霊「じきにそうなる。お前を食って、女を殺せばここも全て俺のもの」

    呪霊はそう言うと再び拳を振り上げた。

  • 37二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 23:57:42

    その言葉が夏彦の逆鱗に触れた!

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 00:20:42

    刹那、夏彦の動きが加速した。
    呪霊「!」
    夏彦「お前にやるもんなんて一つもない!」

    拳が再度交差する。しかし今度は夏彦の拳が先に呪霊を捉えた。

    夏彦「ここは!僕たちの!帰る場所なんだ!」

    ラッシュが続き、呪霊を叩き続ける。ふらついた一瞬に渾身の一撃を叩き込もうとした時だった。

    呪霊「が、がが・・・ふっ」
    夏彦「!」

    一瞬見せた笑みと共に夏彦のラッシュが止まる。

    呪霊「いっただろう、まだ本気じゃないと」
    夏彦「が・・・はっ!」

    腕が刃物に変形し、夏彦の腹部を刺していた。

    夏彦「ぐぅ・・・おおっ!」
    呪霊「おっと・・・頑丈な奴・・・内臓に傷がついてるんじゃないか?」
    夏彦「関係あるか?」
    呪霊「さすがに元フィジカルギフテッドは違うな」

    呪霊の言葉に夏彦は動揺した。

    呪霊「ここにどれだけ長くいたと思う?たった一人の生き残りの情報なら探るのは容易い」

    呪霊はそれを証明するように夏彦の体の謎を語りだした。

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 00:30:11

    呪霊「お前は昔、体が弱かったそうだ。呪力を持って生まれたが、大病で、長生きできないと・・・」

    その当時、生まれた夏彦は病弱だった。そして生き残る為にしたこと、それが血盟破邪の応用によって夏彦の呪力を捧げ、フィジカルギフテッドとして生まれ変わらせること。ゼロに限りなく近づけることを代償とすることで体を頑強な肉体へと作り替える。それによって幼少の夏彦は大病を克服した。これは本来両親と勝弘のみが知っていることだ。
    両親にとって夏彦が呪術師を志すならば打ち明け、そうでないなら呪術の世界から切り離すために黙っているつもりだった。それが突然の死によって闇に葬られていた夏彦の出生にまつわる秘密。

    夏彦「それじゃあ今の呪力はどう説明つけるんだ?」
    呪霊「ククク、血盟破邪の能力さ。わかるだろう?お前は両親の死をきっかけにリミッターを外し、呪術師として目覚めたんだ。ほぼゼロの呪力で得られる人工の天与呪縛(フィジカルギフテッド)と恵まれた呪力のハイブリッド。それがお前だ夏彦!」

    だからこそ、お前は食ってやるんだよ!と呪霊は笑みを浮かべて叫んだ。

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 00:48:52

    な、なんですとー!?

  • 41二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 00:52:30

    衝撃の真実

  • 42二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 01:02:02

    夏彦「そんなバカな・・・」
    和彦『それが事実なんだ、夏彦』

    呪力を介して和彦が語り掛ける。

    和彦『お前の呪力をゼロにしたのは私達にとって重要な事だった。奴もいったが一つはお前の命を守るため・・・、フィジカルギフテッドに目覚めてもお前の体はずっと弱いままだった。逆に言えば天与の暴君に近いレベルでなければお前は生きていられなかったほど弱っていたんだ』

    呪霊「よかったな!夏彦!俺が食ったおかげで・・・」
    和彦『やめろ!』
    呪霊「お前の両親がお前への縛りで死ぬところを見ずに済んだ!」
    夏彦「・・・え?」

    和彦の脳裏には産まれてすぐに集中治療室に担ぎ込まれていく我が子を見送る瞬間が焼き付いていた。
    冬は越せない、桜は見れない、夏を知らずに、秋を知らずに、事あるごとに医師から覚悟をきめろと聞かされていた両親が頼ったのは本家の呪術師たち。
    血盟破邪の力を借りれば息子は助かるかもしれない。両親は自らに短命の縛りをかけることで夏彦に血盟破邪の儀式を受けさせた。そして呪力をほぼ全て差し出し、フィジカルギフテッドの恩恵を与えた。
    それでもなお、予断を許さない状況は何年も続いた。それでも、和彦と夏江は満足だった。

    愛する息子を守れるならと。

    夏彦「う、うそだ・・・僕の為に、父さんたちが・・・」
    呪霊「ああ、そうそう!ここで足掻いていたときも、戦う前からもうすでに体はボロボロだったか!」
    夏彦「嘘だぁぁあぁ!!」
    呪霊「嘘なもんか!お前のせいで両親はお前が大人になるまでに死ぬ運命だった!お前のせいだよ夏彦!お前が出来損ないだったから!」

    ぐらりと視界が揺れて、思わず夏彦は膝をついた。

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 01:16:23

    夏彦「どうして・・・」
    和彦『すまない夏彦・・・』

    視界が歪んで、泣き崩れた夏彦を呪霊は愉快そうに笑いながら見下ろしていた。

    呪霊「ひひっ、お前が全ての元凶だよ。お前が居たから禪院家の双子は家に戻されて辛い目にあった。血盟破邪の儀式を行ったから俺は中に紛れ込んで、一族を鏖殺するチャンスを得た、そしてなにより・・・」

    お前の両親の命を奪った!と呪霊が高らかに叫ぶと夏彦は悲鳴を上げた。

    真希「夏彦!」
    夏彦「ああ、ああああ!僕の、僕のせいだ・・・みんな、みんな不幸になった・・・」
    真依「どうしたの夏彦!しっかりして!」

    駆け付けた真希と真依が夏彦の元へ駆け寄る。真希が立ちふさがり、真依が夏彦の傍へ行くと夏彦を抱え起こした。

    真依「しっかりして!誰も不幸になんかなってないわよ!」
    夏彦「父さんと母さんが死んだのは・・・僕のせいだった・・・僕が、出来損ないだったから・・・」

    真希「!!  夏彦!」

    そう言った夏彦の顔面を真希は思い切り殴り飛ばした。

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 01:32:03

    呪霊と真依が仰天した。それを後目に真希は吹っ飛んだ夏彦の元へ一足飛びに近づくとあおむけに倒れた夏彦の胸倉を掴んで引き起こした。

    真希「誰が?出来損ないだって?」
    夏彦「真希・・・ちゃん?」
    真希「答えろ夏彦!誰が出来損ないだ?」

    夏彦は言葉に詰まった。真希の目が涙が零れそうなほど潤んでいたからだ。

    夏彦「・・・」
    真希「お前なわけないだろ!出来損ないなんて!あるわけない!そんな奴の為に、私達は命をかけてるって言うのか?」
    夏彦「真希ちゃ・・・でも、僕は・・・」
    真希「うるせえ!それ以上自分を卑下するとぶん殴るぞ!私が惚れた男は!命賭けても守りたい男だ!出来損ないを好きになったワケじゃない!」

    夏彦が涙ぐんで真希を見つめる。真希もそれを真向から見つめ返しながら言葉を投げ続ける。

    真希「お前の父ちゃんたちだってそうだよ!お前が、生きててほしいって!そう願い、呪った!お前は悲しむ暇があったらとことん生きろ!お前に課せられた呪いは、『生きて生きて、とことん生き抜くこと』だろ!」
    夏彦「・・・真希ちゃん」
    真希「わかったらコイツをさっさと祓うぞ!話の続きはそれからだ」

    真希に促されて立ち上がった夏彦は涙を拭いて、前を見据えた。

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 01:32:18

    今日はここまでにしときます、また明日!

  • 46二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 05:13:36

    乙乙

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 11:09:34

    保守

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 21:45:52

    再開します

    呪霊「なんだよ、さっさと立ち直りやがって」
    真希「うるせぇ!三枚におろしてやる!」

    真希が地面を蹴って呪霊との距離を詰め、袈裟斬りに刀を振り降ろした。

    呪霊「おっと・・・」
    真希「く・・・ふん!」
    呪霊「なかなかの素早さ・・・ぐっ」

    呪霊が後ろに下がって避けたのを返す刀で連続に切り上げる。掠った刀を払いのけて腕を剣に変質させて攻撃しようとしたのを真依の放った矢が妨害し、腕を貫いた。

    呪霊「なめるな!」
    真希「ぐっっ?!」

    真希を蹴り飛ばして距離を開けさせると次に夏彦が肉薄して格闘戦を仕掛ける。拳と拳が交差し、互いの頬を打つが・・・。

    呪霊「ぐっ」
    夏彦「ぐう・・・おおっ!」
    呪霊「ガハッ!」

    夏彦が拳を振り抜き、よろけたところに蹴りを入れた。

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:04:21

    ハジマタ

  • 50二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:04:59

    蹴りがまともに入った呪霊は先ほどまで乱れ切っていた夏彦の呪力が安定しているのを感じていた。
    そしておのれの過ちを悟った。弱ったところで一気にとどめを刺していればと。
    しかしできなかった。それは彼が呪いだから。

    善人を誹らずにはいられない。希望を砕かずにはいられない。負の感情を制御できない。
    その為に産まれたから。一度は上手くいったから。その快楽に抗えなかったから。
    蓄えた呪力があったから。しかし相手が同等の力を得て立ち向かってくるとは思っていなかった。
    前回戦った京極家の人間にはできなかったから。血盟破邪を正統に使える人間がくるとは思わなかったからだ。

    呪霊「おお・・・ぐぉぉ!」
    真希「あ?どこ行く気だ!」
    真依「逃げる気よ!」

    呪霊(逃げる!逃げて、次の餌場を見つけて力を蓄えてやる!俺は、俺は特別だ!)

    京極家の人間から、この生得領域から掠め取った呪力はまだまだ多い。バフを得て力が増した三人には勝てずとも逃げおおせるくらいなら。

    呪霊「・・・が・・・あ?!」

    しかし呪霊は忘れていた。もう一人の存在。時間は少し遡る。

  • 51二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:11:24

    トードメ!トドメ!

  • 52二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:13:29

    >>51

    待ていボコボコタイムだ

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:14:57

    釘崎「くっそー!私だけ仲間外れにすんなー!」

    生得領域に引き込まれた面々とは違い外に放りだされていた釘崎は地団駄を踏んでいた。

    釘崎「くそ、夏・・・皆・・・」

    釘崎は一瞬皆が心配になったがそれ以上に自分を押しのけた赤糸の存在に怒りを向けた。

    釘崎「あー!もう!あのオカマめ!どうして私を外に出すのよ!出るならアンタでしょうが!」

    生得領域は結界のように壁を作っていて釘崎は侵入できなかった。どうにかしてこの壁を壊して皆のところに行きたいと思っていたが・・・。

    釘崎「ん?あれって・・・呪霊の腕・・・?」

    釘崎はにやりと笑みを浮かべて金槌と釘を取り出した。

    釘崎「こんなとこに転がってるってことはさぁ!やっちゃっていいってことでしょ!」

    腕に近づくと、その瞬間に腕からぼこぼこと体が生え、呪霊の姿を取った。

    釘崎「夏のとこ行くんだから!さっさとやられろコラァ!」

    領域の外でも戦闘が始まった。

  • 54二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:27:23

    釘崎「ふっ!」

    釘に呪力を乗せて打ち出す。呪霊はそれを避けながら釘崎に躍りかかった。

    呪霊「グォッ!」
    釘崎「っと!この!」

    金槌を振ると呪霊はそれを軽い身のこなしで躱し、建物の壁や柱を利用してぴょんぴょんと跳ねまわった。

    釘崎「猿か!この・・・!」

    相手が距離を自在に操りながら跳ねまわるので釘崎は思わぬ苦戦を強いられる。慣れない服装に、使い慣れない道具、そして焦りが彼女の技を鈍らせていた。

    呪霊「ぐぎゃぎゃぎゃ!」
    釘崎「くっ!」

    呪霊は微弱ながら呪力を乗せて斬撃のようなものを飛ばして釘崎の行動を妨害する、致命傷にはならないが小さなひっかき傷を残す程度の威力があるのが嫌らしい。

    釘崎「この、あっ!」

    斬撃の弱さを利用したか、呪霊の斬撃が釘崎の袖を引っ掛けるように飛んだ。振り上げた利き腕の動きを阻害された釘崎は呪霊が飛び掛かるのを迎撃できず、地面に倒れ込んだ。

    呪霊「キキキキ!」
    釘崎「くそ、どけ・・・このっ!」

    呪霊は釘崎を押し倒し、両腕を踏みつけて勝ち誇ったように笑みを浮かべて手を振り上げた。
    しかし、そのときである。

  • 55二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:29:58

    …!

  • 56二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:31:46

    カモーン!

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:32:52

    領域の壁が俄かに揺らぎ

    赤糸「ふぅぅぅぅぅん!」

    領域から飛び出した赤糸が呪霊の背後に着地した。状況を察した赤糸は即座に背後に移動し

    呪霊「?!!?」
    赤糸「・・・なにやってんの?」

    そのまま腕を掴んで攻撃を止めた赤糸は呪霊の腹をがっちりとロックし・・・

    赤糸「おりゃああああ!」
    呪霊「?!!!?!?!・・・ぐげっ!?」

    流れるような動作でジャーマンスープレックスを決めた。

    釘崎「お、おかま・・・!?」
    赤糸「今よ!野薔薇ちゃん!コイツの腕を!」

    釘崎は一瞬ポカンとしたがチャンスを得た事を理解し、呪霊の本体である腕を踏みつけて藁人形と釘を取り出した。

    釘崎「さっきは良くもやってくれたわ・・・」
    呪霊「が、がが、ぎぎい」
    釘崎「熨斗つけて返してやるわ・・・!芻霊呪法共鳴り!」

    五寸釘は藁人形ごと腕を深々と貫き、釘崎の術式が炸裂した。

  • 58二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:33:35

    お前じゃねーよ!夏彦だよ!

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:34:11

    夏彦オカマに負けてんぞ情けなし!

  • 60二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:34:25

    そっちかー

  • 61二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:43:14

    呪霊が術式を受けて四散したのを見て赤糸はそのままあおむけに倒れ込んだ。

    釘崎「ちょっと!大丈夫?」

    釘崎は赤糸がケガだらけなのを見て駆け寄って安否を確認する。

    赤糸「大丈夫よ、それより・・・あなたを外にのこして正解だったわ、野薔薇ちゃん」
    釘崎「なによいきなり・・・」
    赤糸「奴にトドメを刺せる術式って限られてたからね・・・はぁ、それにしても上手くいって良かったわ」

    夏彦君が見初めただけはあるわ、と赤糸から言われて釘崎は自慢げに笑みを浮かべた。

    そして現在に至る。

    呪霊「が・・・ぐああっ!?こ、これは・・・?!」

    体を貫いた無数の棘に真希と夏彦は思わず笑みを浮かべた。

    真希「野薔薇!」
    夏彦「とげちゃん!」

    抜け出そうと飛び上がった呪霊が落ちてくるのを見て三人はトドメを刺すべくそれぞれが本気の一撃を放った。

  • 62二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:52:41

    イケイケ!トドメや

  • 63二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:54:09

    ちなS S上手いよね俺にはこんな風にかけないぜ…
    どっかで前書いてたの?

  • 64二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 22:59:55

    真依は矢を番え、弓に構築術式で金属の補強を加えて金属製の和弓を作り出す。

    真依(これでも引ける・・・今なら!)

    腕が軋む。しかし、その腕には和子がそっと寄り添い力を貸してくれている。

    和子『呪力を籠めるわ、復唱して』
    真依「わかりました・・・!」
    和子&真依「南無八幡・・・この矢に加護を!」

    鏃に呪力が籠り、構築術式で強化された矢は唸りを上げて呪霊へと一直線に飛んだ。

    呪霊「が・・・?!」

    腹部を貫いた矢はそのまま大きな風穴を開けて虚空へと消える勢いで飛んで行った。


    真希「おお、派手だなぁ・・・」
    勝弘『ふ、しかしこちらも負けてはおれん』

    勝弘の呪力が全て刀に集まり、刀身が淡く輝きだした。

    真希「これが・・・」
    勝弘『奥義だ、外すなよ!』

    勝弘に叱咤されて駆け出した真希は落ちてきた呪霊に勝弘の呪力を乗せて斬撃を放つ

    真希&勝弘「穂空シン一刀流・奥義!『終の太刀』!!!」

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:01:24

    刀身が振動し、呪力と同化して野太刀を思わせる巨大な刀身へと変化する。そしてそのまま呪霊を上下の泣き別れに切り捨てた。

    夏彦「〆だ、出し惜しみなしで行く!」
    和彦『いけ、終わらせて来い!』
    夏江『一気にやっちゃいましょ!』

    全ての呪力を拳に、一撃に全てを賭けて。

    夏彦「おおおお・・・黒閃!」

    黒い閃光が生得領域にとどろいた。長きにわたって京極家に巣食った呪いは当代の京極家当主によって祓われた。

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:02:00

    >>63

    一応投稿サイトとかで書いてました、だらだらつづけた経験ですかねぇ

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:02:10

    やっと…終わったんや…因縁が

  • 68二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:02:35

    >>66

    なるほどねだから上手いのね

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:02:51

    しみじみ

  • 70二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:06:59

    夏彦「終わった・・・これで・・・」

    真っ赤な、怖さを思わせる領域がすうっと、夕焼けの墓地へと姿を変えた。呪霊の影響が完全に消えたのだ。

    真依「終わったわね・・・」
    和子『お疲れ様、かっこよかったわよ』
    真依「えへへ・・・」

    和子に褒められて真依を頬を染める。その横で

    真希「折れたぁぁぁぁ!」
    勝弘『言っただろ、終の太刀って』
    真希「終って敵の方じゃないのかよ!」

    折れた刀を握りしめて絶叫する真希。

    和彦『さすが俺たちの子だ!』
    夏江『やったわね!夏彦!』
    夏彦「うん、やり遂げたよ」

    夏彦は親子の会話をしみじみと交わしていた。

  • 71二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:21:30

    夏彦「それで・・・ん?おおっ?!」

    会話を続けていたところで不意に夏彦、真希、真依の三人の体が浮き上がり始めた。

    和彦『名残惜しいけど時間だな』
    夏彦「時間?」
    夏江『ここは死者の集まる場所よ、子孫に力を貸してあげるためにね。だから本来生者が来ることはないの』
    夏彦「ま、まってよ!まだ、まだ話したいことが・・・!」

    手を伸ばした夏彦の手を、和彦は掴もうとしたが、すり抜けた。涙ぐんだ夏彦を見上げて二人は寂しげに、でも笑った。

    和彦『俺たちはここでずっとお前を見守ってるよ、いつだってここには来れるさ』
    夏江『けど、ゆっくりいらっしゃい。積る話はそれからでいいから』
    夏彦「また、会いに来るよ!きっとだよ!」
    和彦『ああ、約束だ。今度こそな・・・それまで、たくさん楽しい思い出作って来いよ』



    真希「勝弘さん・・・!」
    勝弘『はっはっは!待つ楽しみが増えたよ、夏彦君に、君に、真依ちゃん。ここにはいないが野薔薇ちゃんも・・・』
    真希「勝弘さん・・・」
    勝弘『気が進まないだろうが、直毘人によろしくな。あんなでも一応友達だしな』


    真依「和子さん・・・」
    和子『ふふ、きっとまた、必ず会えるわよ。私達はこうして死んでからも会えたんだから。またね、真依ちゃん』

    三人は零れる涙を残して、一族に別れを告げて外へと戻って行く。今生の別れ、でも、永遠じゃない。
    いつか、この場所でまた、と。

  • 72二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:46:49

    その日、帰還した夏彦と真希、真依、それに関係者として赤糸が報告したことで件の誘拐騒ぎが呪霊の仕業によるものだと断定され、事件は終息を迎えた。

    この事件による死者は一名。京極 正明。彼の名誉も、呪霊に操られていたという証言により守られた。
    彼もまた、務めを果たしてあの夕暮れの中へと旅立ったのだ。

    そして、京極家の屋敷には静寂が戻った。けどいつか、また、にぎやかな声が聴けるようになるだろう。
    血は絶えていない。当主である夏彦がおり、彼の帰るべき場所となったのだから・・・。







    その後、夏彦たち四人を救助に来た東京校、京都校の生徒達、それに五条と歌姫によって四人がめちゃくちゃ揶揄われたのはまた別の話・・・。

  • 73二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:48:12

    はい!これで血盟破邪のストーリー無事完結となりました!!!!!!!!!!!!
    此処まで見てくれてありがとうございます!

















    ってなわけで後日談を交えてスケベの時間だウへへ。

  • 74二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 00:05:38

    乙〜ついにっ!

  • 75二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 00:06:37

    >>73

    スケベくるか…フフ

  • 76二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 00:27:52

    とりあえず軽く触りだけ、本番シーンはテレグラフだっけ?を利用して書くことになるかと。
    あと、明日は更新できるか怪しいので保守だけ・・・なにとぞ!



    事件から早くも一月が経とうとしていた。皆は各々の生活にもどり、埋め合わせに多忙な日々を送っていた。
    禪院 真希、彼女もまた夏彦たちと共に不在にしていた時間を埋める為に任務に奔走し、授業と任務の両立に苦慮していた。
    しかし、彼女が苦慮していたのはもう一つの問題だった。

    真希「ッ・・・く、くそ・・・また」

    不意に襲う、劣情。あの時、着物に袖を通して、三々九度の盃を交わして縛りを結んでからというものの、時おり彼女を言いようのないさみしさともどかしさが襲うようになっていた。
    端的にいうとムラムラモンモンとしていたのだ。

    ダメだと思う度に、振りほどこうとするたびに、思いは深く、重くのしかかってくる。何より・・・
    肌のふれあいが恋しくて仕方がないのだ。あの時、抱きしめられた感触が、熱が伝わって。
    どうしても、疼いていまう。

    真希「ッ・・・う、・・・んうっ・・・」

    限界に達したある日、生まれて初めて、真希は、一人自室で、自分を慰める夜を過ごした。

  • 77二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 00:29:04

    今日はここまで!また明日、無理なら明後日に!

  • 78二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 07:54:33

    保守域展開

  • 79二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 13:04:46

    保守

  • 80二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 21:06:47

    再開します!

    夜、真希は一人自室のベッドに身を投げていた。どうにかこうにか今日という日を過ごせたがそれも限界だ。
    夏彦に会いたい、会ってこの体の火照りをどうにかしたい。
    できることならこの思いをわかってもらいたい。体が火照る、鼓動が速まる。欲しい、あの温もりが欲しい。あの広い背に体を預けて、そっと目を閉じる、彼の困った表情を想像しながら、彼の鼓動に耳をすませて・・・。

    「はぁ・・・あ・・・」

    困り顔の彼の体に自分の体を預けて、どうにかしてもらいたい。具体的には彼と、一線を越えてしまいたいのだ。
    他の二人に抜け駆けするような気持ちが無いではなかった。後ろめたい気持ちも。
    それでも、それ以上に彼を欲する気持ちが強かった。

  • 81二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 21:18:57
  • 82二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 21:26:49

    荒い息と、疲労感を伴った満足感。しかしそれが心からのものでないこともわかっていた。
    真希はびしょびしょになったショーツとタオルを手に再びシャワー室へと向かった。

    「はぁ・・・なにやってんだ私・・・」

    シャワーを浴びながら独りつぶやいた。一人で慰めたって、満足なんかできそうもないのに。
    欲しい、彼が、欲しい・・・。
    独り占めできなくてもいい、だけど、一晩だけでも彼と・・・。

    「あ・・・」

    シャワー室に誰もいないことをいいことに。真希の手は再び、滑った。

  • 83二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 21:49:19

    >>81

    何っ!

  • 84二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 21:49:58

    エッチだ…

  • 85二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:04:02

    真希はそれから数日の間、悶々とした日々を送り続けていた。しかし、そんなことを相談できるはずもなく。

    家入「で、私に何か用かな?」

    困り果てた真希は意を決して同性の家入に相談することにした。

    真希「その、硝子さん・・・私・・・」

    硝子はもじもじしている真希にらしくないなと思いつつも続きを黙ってまった。

    真希「最近、体が変で・・・」
    家入「? 健康診断もしたけど何も異常なんかなかったけど?」
    真希「えっと、その・・・体調不良とかじゃなくて、夏彦とのことで・・・」
    家入「え、まさか・・・アンタ向こうの家で・・・?」
    真希「まだやってません!」

    そう言われて真希は顔を真っ赤にして否定した。しかしその反応で家入は何となく察した。

    家入「まあ、若い子同士だし・・・形だけとはいえ結婚もしてる、夏彦君は甲斐性も財産もある。あとは両者の気持ち次第ってことだよね?」

    真希は家入の言葉に頭に?を浮かべたが家入の次の発言で飛び上がった。

    家入「溜まってるなら夏彦君と数日出かけてきたら?あ、でも避妊はちゃんとしなさいよ」
    真希「~~~~ッッッ!・・・もうっ!」

  • 86二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:32:06

    大事絶対

  • 87二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:35:24

    真希は顔を赤くして立ち上がり、出ていこうとした。家入は若者を揶揄うのも面白いなと思いつつ。
    謝罪交じりに自分の知見を述べることにした。

    家入「ごめんごめん、まあ、待ちなよ。真面目に考えるとそれがもしもそれが突然だとしたら、それは縛りの可能性もある」
    真希「しばり・・・?」

    なんの縛りが、と真希は言いかけたが家入は続ける。

    家入「まあ、なんというか。形だけとはいえ結婚を古い家の儀式として行われたなら・・・セットになるもんがあるでしょ」
    真希「セットになるもの・・・?」

    一応、今度は真面目に言うからね?と前置きされた。

    家入「初夜だよ、真希。夫婦の営みを結婚したその日の夜に済ませるもんだって古いしきたりさ」
    真希「それが今の私とどう・・・」
    家入「縛りで強制されてるって線もあるってことさ。真希が夏彦君にホの字なのも大きいとは思うがね」
    真希「じゃあ、もしも・・・縛りの延長線上にあるとしたら・・・?」
    家入「まあ、ヤるまですっきりはできないだろうね」

    真希は頭を抱えた。

  • 88二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:45:36

    ふふふ…エッチ

  • 89二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:47:14

    申し訳ないですが今日はここまでにしときます、明日は早出だぁ・・・。また明日!

    真希ちゃんが襲うか、夏彦が襲うか、乞うご期待。

  • 90二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:50:09

    >>89

    乙〜

  • 91二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:50:26

    襲うのは確定なのか…

  • 92二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:56:43

    >>91

    襲う(成功するとは言ってない)のでセーフセーフ!

  • 93二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 06:05:51

    保守域展開

  • 94二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 13:22:32

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:06:57

    再開します!

    真希は考えないようにしようとした。しかしそれはその日の内に頓挫する。
    一日の内に、起きている内は自身の衝動を別のものに置き換えることができる。運動、勉学、鍛錬。それらに体力を割くことで自分の中の衝動をかき消すのだ。
    起きている内はなんとかなったが・・・。

    「ッ・・・ん・・・んんんっ!」

    いざ眠る前に、ベッドに横たわって目を閉じるとありありと自身の欲望が夢となって、情欲となって表面化する。
    夢の中で、ひたすらに夏彦に縋って自身の欲望を吐き出そうと身を捩る自分がいるのだ。
    夏彦が笑う顔で、困り顔で、時折見せる真面目な顔で。真希は波のように押し寄せる情欲で目覚めるのを繰り返した。

    「はぁ、はぁ・・・んう・・・ふぅ、うっ・・・」

    体を丸めて、自身の体を抱いてもその情欲が消えるわけもなく。ただ悶えるしかなかった。

    「夏彦・・・うぅ・・・」

    携帯を握りしめて、とにかく、会う約束をしなければ。真希は必至でメールを打った。

  • 96二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:08:46

    まっき…

  • 97二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:31:41

    翌朝、真希は目が覚めて一番に携帯電話をチェックした。返信は一件。待望の夏彦からのもの。

    『近く、東京へ行く。待ってて』

    日付はそう遠くない。とにかく、ホッとした。眠れていないのに、健康にはまったく影響がなく、むしろ体自体ははつらつとして、エネルギーに満ちている気さえする。呪力の流れなどの残穢から家入に正式に縛りの可能性を考慮にいれるべきと言われ、とにもかくにも真希は夏彦に会って問題解決を図る必要に迫られた。

    「真希、そういうのは早めに解いた方がいい呪いだ。結婚もしたわけだし、嫌いじゃないんでしょ?任務はこっちでどうにかするから夏彦君に会いに行きな」

    意外にも五条がフォローを入れた。真希にとっては青天の霹靂というべき出来事だったが考えてもみれば五条も名家、御三家出身の一人だ。このような縛りの厄介さを知っているのかもしれない。それゆえに真希は自分の体を苛む情欲がとんでもないものなのではと思い始めていた。

  • 98二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:35:46

    俺はトラップカード真希パイセンを発動!夏彦は()

  • 99二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:39:05

    >>98

    むしろ夏彦が真希にとっての罠カードなんだよなぁ・・・

    グラビティバインド~超重力の網~を発動!愛の重力で真希を行動不能にする!

  • 100二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:59:27

    フリーになった真希は電話を掛けた。もちろん相手は夏彦だ。彼と話さなければ。

    『もしもし?』

    何度かのコール音の後に夏彦が電話に出た。声を聞いたとたんに、胸のあたりがキュンとなるのに気付いて真希は内心焦った。元より抱いていた好意が、必要に迫られてとはいえ覆しようのないものに変わるような気がして。

    「夏彦、今どこらへんだ?」
    『えっと、まだ京都だけど』
    「ならいい、私がそっちにいく」
    『えっ?真希ちゃん任務とかはどうしたの?』
    「調整した、それより話があるからとにかくそっちで待ってろ」

    わかった、新幹線のチケット、手配する。と答えて夏彦の通話は切れた。そして、駅に付く頃には新幹線のチケットが
    待機していた人間から手渡された。さすがの財力である。

    「まったく、金持ちってやつは・・・」

    口ではそういいつつも真希はありがたくチケットを受け取って新幹線に飛び乗った。今日の内に夏彦の元につけるだろうか。

  • 101二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:00:19

    完全に堕ちやがる…目がハートだろこれ

  • 102二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:08:15

    >>101

    元々好感度限界値突破してますしおすし

  • 103二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:09:50

    >>102

    ああ…

  • 104二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:27:13

    「ふぅ・・・」

    夏彦は携帯をポケットにしまってため息をついた。真希ちゃんがくる。

    「ヤバいよな、耐えられるかな」

    呪霊を吹き飛ばしながら、夏彦は一人つぶやいた。仕事でずっとみんなと関われていなかったが誰かにひずみが来るだろうということはわかっていた。なにせ自分も・・・。

    「三人の誰かに会いたいって・・・思ってたし」





    「よ、よう・・・」
    「お疲れ、真希ちゃん」

    改札口のすぐ近くで夏彦が待っていた。いても外だろうと高をくくっていた真希は挙動不審になりつつ、夏彦と合流して、二人連れ立ってあるいた。

    「なあ、夏彦」
    「なに?」

    真希は隣に立って歩く夏彦がいつになく素っ気ないことに少し焦った。突然押しかけて迷惑だったかもしれない。
    それに、今とにかく会いたいと思っていたのは自分だけだったかもしれない。と。

    それが杞憂だと気づいたのは、夏彦の耳が赤いことだった。

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:30:54

    ふほぉぉー!!抱け〜!

  • 106二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:32:36

    >>105

    落ち着け

  • 107二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:40:52

    デートやん

  • 108二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:41:30

    >>107

    しかも初めてのな

  • 109二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:45:21

    >>105 まだ、テレグラフの出番は・・・まだッ!


    夏彦にも、縛りの情報はもたらされていた。夏彦には赤糸から儀式についての報告がなされており、パートナーの誰かが貴方を待っているかもしれない。そしてあなたも儀式に参加した三人をきっと求めると。

    夏彦は戸惑った。元より三人の事が好きなことは自覚していたし、三人が自分を好きになってくれていることに。

    しかしだ、それが、さらに強くなるというのはどういうことなんだ?と。


    (三人の為に命を懸けることだって、できる・・・それくらいなのに)


    目の前に、間違いなく、自分に好意を向けてくれる女性がいる。その女性が自分と同じように・・・。


    「ふぅ・・・」


    息を吐いて、ちょっとでも煮えた頭を冷やそうとしてみる。無駄な試みだとしても。


    「・・・」

    「!・・・、どこか行く?」


    気付いたら、手を握られていた。真希が、自分の手を。今まで彼女がこんなに直球に好意を向けてきたことはあっただろうか。元より負けん気の強い彼女のことである。今、縛りが絡んだことでずいぶんと意地を張ったはずである。

    そんな彼女が、それを曲げて自分に好意を抱いてくれていることが嬉しかった。

    それも、この一言で吹き飛んだが。


    「なぁ、今日は・・・帰りたくねぇ」

  • 110二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:47:59

    夏彦ゲームセット!

  • 111二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:48:43

    初手フルハウス

  • 112二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 23:59:20

    もうだめだ、もう、彼女に遠慮なんてできようがない。顔を赤らめて自分を見上げる真希ちゃんに嘘はつけない。

    「そう・・・じゃ、どこかに泊まろう」

    今すぐ抱きしめたい気持ちを抑えて、冷静を装って。どうにか絞り出した。彼女の表情が嬉しそうに、花が咲いたように明るくなった。

    まだ、まって、これ以上はヤバいから。

    「すみません、部屋を」
    「・・・チェックインはどうされますか?」
    「可能な限り早く、お願いします」

    名刺を出して、大きなホテルの一室を借りた。権力の乱用かもしれないが、今にも爆発しそうな心臓と、顔を真っ赤にして俯いてしまった真希ちゃんが可愛くてどうにかなりそうだった。

    「こんなホテル泊ったことねえな」
    「僕も、二人は初めてだ」
    「・・・ばか」

    やり返そうなんて考えなきゃよかった。真希ちゃんは卑怯すぎる。

  • 113二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 00:31:09

    スタッフが慌ただしく出入りして、数分と経たない内に最上階の一室を貸してくれた。
    今、この時ばかりは自身の出自に感謝しなければならない。普段はこの堅苦しい世界に嫌気がさすときもあった。
    窮屈な気持ちも。今ばかりは忘れて・・・。

    「真希ちゃん、部屋、準備できたってさ」
    「お、おう」

    そうさ、今は忘れて。

  • 114二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 00:34:19

    今日はここまでにしときます。頭動かそうとするとなんか座ったまま寝てる感じするぞ!
    明日はテレグラフいけるかなぁ・・・ホントRの壁超えていきたいねえ

  • 115二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 00:42:18

    乙〜おやすみ

  • 116二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 03:48:05

    >>114

    壁を超えろ…

  • 117二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 12:50:40

    保守域展開 壁は超える為にある・・・

  • 118二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 16:12:34

    >>116

    >>117

    壁越えといこうか…

  • 119二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 22:47:45

    再開します!

    部屋に通されて、真希ちゃんは慣れないホテルの感じに手持無沙汰感が凄そうだった。

    「・・・シャワー先に使わせてもらうな」
    「うん、先どうぞ」

    夏彦は任務の帰りなので荷物が少ないながらもあったが、真希はほとんどなかった。着替えが入ってるだろう小さな鞄だけだ。まさしく自分に会いたいがためだけに、やってきた。

    (だめだ、どうやっても真希ちゃんのことばっかり・・・)

    考えるなということの方が無理だろう。けれどもそればかり考えると・・・

    「おい、あがったぞ」

    真希の声に思わず顔を上げた。バスローブ姿の彼女はそれ以外を身に着けていないのだろうか、ボディラインがくっきりと出ていて、はだけ気味のローブから覗く胸元と染まった頬、唇に夏彦の視線は釘付けになる。

    「夏彦?・・・ああ、そうか」

    見惚れている夏彦に気を良くした真希はベッドに腰掛けている夏彦に近寄ると

    「これから、するんだろ?」
    「ああ、そのつも・・・む」

    彼女に不意にキスをされた。軽く触れるようなキスだった。
    それが、夏彦の理性を飛ばすのに十分だということは真希にはわからなかった。

  • 120二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 22:56:57

    このレスは削除されています

  • 121二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:02:36

    グフフ…

  • 122二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:02:50

    互いに、放心状態で抱き合っていた。心地よさと、疲労が二人を包んでいた。

    「はぁ・・・はぁ・・・」

    互いに息遣いだけが響いて、二人は抱き合ったまま。

    「シャワー、浴びるか・・・」
    「おう、ここの広いから使いやすいぞ」

    夏彦が立ち上がって浴室へむかった。シャワールームに入って鏡をみると、肩口に真希のつけたらしい歯形がついていた。

    「ちょっと飛ばしすぎたかな・・・」

    自分のペースで終始動いていたような気がしてちょっと申し訳なく思う。しかし悶える姿が可愛かったのが悪い。

  • 123二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:03:49

    そっちもムキムキなのね…いいやん

  • 124二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:08:40

    Rの壁を超えたのでテレグラフ連発になるのとここに書くのとの切り替えが難しいですなぁ
    向こうは文字数制限ないぶんどんどん書いちゃうから投稿が遅くなるので悩ましい

  • 125二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:39:21

    このレスは削除されています

  • 126二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:40:26
    二回戦シャワーを浴びていると、ドアが開く音がした。驚いて振り返ると真希が一糸まとわぬ姿でこっちにやってきたのが見えた。

    「真希ちゃん?」

    「さっきはお前に好きなようにされっぱなしだったからな」

    真希はそういうと後ろから夏彦に抱き着いた。

    「今度は私が気持ちよくしてやるよ」

    背中に伝わる感触に夏彦は思わず反応した。

    (これ・・・さっきまで入ってたんだよな・・・)

    夏彦のものに手を伸ばした真希は思わず喉を鳴らした。自分の、触れえないところに届いたものがどれほどのものかを再確認して思わず自身の下腹部に手を添える。

    「ちょ、ちょっと真希ちゃん・・・」

    「ここ、こうするといいのか?」

    「ッ・・・」

    抱き着きながら前後にしごくと夏彦が声を洩らした。真希はそれに気を良くして体を密着させたまま夏彦のものをしごいていく。

    「真希ちゃん、そろそろ・・・」

    「イキそうってか?ふふ、そのままイッちまえ、ほらっ」

    高ぶっているのがわかるとそのまま気持ちよくしてあげたい気持ちが勝って真希はそのまま脈打つものをしごくが・・・。

    「我慢すんなよ・・・」

    「手じゃイケないかな・・・」

    「手じゃ・・・って」

    そう言われて意地になった真希は夏彦の前に…
    telegra.ph
  • 127二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:44:19

    2回目するんか…いいぞもっとやれ

  • 128二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 23:45:08

    >>126

    ウヒョー!

  • 129二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 00:21:20
    二回戦の続きベッドに戻ると今度は真希がペースを握ろうと夏彦の上に覆いかぶさった。

    「一回くらいでやり返したなんておもってないからな」

    「やり返すって・・・」

    「お前が一回イクまでにこっちが何回イったと思ってんだよ?頭真っ白になったっての」

    マジで私じゃなかったら一回でダウンするぞ?と言われて夏彦はちょっと反省した。

    真希は浴室と同じように夏彦のモノをしごいて、軽く口に含んで舌で転がした。

    「っ・・・」

    「おっき・・・すぐに固くなるよな」

    真希は軽い刺激で再び隆々とし始めた夏彦のモノを見て目を瞬かせた。手で握ってみて固さにも驚いた。

    「さてと、それじゃあ今度は私の番だ」

    真希は今回ばかりは自分のターンだと確信していた。男の絶頂と女のそれは異なり、男のそれは回数に制限があると本で読んでいたから。

    三回目ともなればさすがの夏彦も一回目ほどの余裕はないだろう。今度こそお互いに気持ちよくなる、できるならこんどはセックスでも夏彦を気持ちよくさせてあげたい。そんな欲をだした。

    「今度は私がいれる・・・っ」

    騎乗位の体勢で真希は自身に夏彦のモノをあてがい、ゆっくりと腰を下ろした。

    「んく・・・やっぱり、おっき・・・」

    少しずつ、入って…
    telegra.ph
  • 130二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 00:25:21

    夏彦ビーストモード…

  • 131二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 00:26:43

    書きすぎて時間がかかりすぎるので今日はここまでにしときます!また明日!

  • 132二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 01:39:29

    お疲れです…楽しませてもらいました

  • 133二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 08:17:07

    保守域展開

  • 134二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 11:35:02

    今晩は二回戦の続きの続きだぁ

  • 135二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:26:13

    再開します!



    n二回戦の続き その2「なつひこ・・・?」

    「真希ちゃんが可愛すぎるのが悪い」

    真希の腰を掴んで夏彦はぐっと押し込んだ。

    「ひぐっ!・・・か、はっ・・・なつっ・・・」

    上半身を起こして真希を抱きしめるとそのまま強引に腰を動かし始める。

    「真希ちゃん・・・」

    「は、げしっ!・・・んああっ!」

    腰を動かして真希を突きあげつつ、真希の首筋に口づけながら揺れる乳房に吸い付く。そのたびに真希はのけぞり、悲鳴のような嬌声を上げた。

    「なつひこっ、だめ、いしきとぶっ・・・んむぅ?!」

    苦情をキスで塞いで、夏彦は真希を抱きしめた。

    そのまま正常位に移行するまでの短い時間に真希は片手では収まらない回数絶頂した。

    「はーっ・・・はーっ・・・」

    正常位に移行する際に、わずかな間だけ真希は休憩を挟んだ。休憩とはいっても獣性に目覚めた夏彦が貪るように真希の体にキスを繰り返していただけだが。

    「はぁ・・・ん、む」

    短い休憩が終わり、夏彦がまた真希にキスを求めた。唇から舌へ、口内で絡み合う。

    もう我慢なんてできようもない、ちかちかと快感がスパークして真希の脳内を幸福感と快感が埋め尽くしていく。

    (あ、くる・・・さっきのより、すごいのが・・・)

    夏彦のペースが…
    telegra.ph
  • 136二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:52:00

    「あ、あ・・・かはっ」
    「はっ・・・真希ちゃん、真希ちゃん!」
    正気に戻った頃には真希は完全に失神していた。夏彦は申し訳ないとおもいつつも、勝気な真希が自身の手であられもない姿をさらしたことにどうしようもない愛おしさと達成感のようなものを感じていた。

  • 137二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:57:51

    夏彦ビーストモードが真希を襲う!

  • 138二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:58:22

    失神KO

  • 139二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:00:55

    ちなみに、真希ちゃんと夏彦は何日ホテルに滞在した・・・?

    dice1d5=2 (2)

  • 140二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:01:18

    2日かあ…

  • 141二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:01:52

    二日か、今は初日、二泊ということにして・・・つまり?
    二日目があるということ・・・!

  • 142二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:04:19

    >>141

    ああ…

  • 143二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:06:25

    甘甘か、それとも夏彦ビーストモードか・・・皆さんはどうなるとおもわれますか?

  • 144二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:15:23

    >>143

    2日目は甘々かな?

  • 145二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:17:08

    すみません、とにかく眠いので今日はここまでにしときます。

    その代わり

    >>144

    のリクエストを受け付けて真希パイセンと甘々な二日目を書きます!

    テレグラフとここの文章と両方更新できたらいいなぁ・・・

  • 146二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:23:55

    乙〜ありがとう

  • 147二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:24:27

    >>144

    いいやん

  • 148二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 23:31:54

    関係ないんですが禪院家のオリキャラ書いてるんですがここに出さない方がいいですかね?
    絵に描いたようなチートキャラだから凄い事にはなりそうだけども。

  • 149二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 07:27:25

    保守の番

  • 150二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 12:24:52

    >>1

    釘崎はもういないじゃない

  • 151二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 12:47:04

    >>148

    気になるけど…タイミングゥ!? 今出てきたら夏彦とのS⚪︎Xバトルに突入しちゃう…

  • 152二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 13:08:48

    >>151

    そういう凄い事になりそうじゃないんよ…草

  • 153二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 19:28:01

    いや流石にそのタイミングではないよ?!

  • 154二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 20:01:54

    >>151

    それは笑うんよ

  • 155二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 21:36:39

    >>150

    アウラ、釘崎のssを一万字以上書け

  • 156二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:33:27

    再開します!

    その日、真希は流石に目が覚めなかった。元より新幹線に乗って長距離を移動してきた疲れもあった。
    そしてハードな二回戦の終わりにとうとう体力が尽きた形だ。
    夏彦はそんな真希を抱きしめて、まるで宝物を扱うようにしながら眠りについた。

    「ん・・・」

    翌朝、先に目が覚めたのは真希だった。夕方に食事もとらずにぶっ続けでヤリまくったのが響いたのかとにかくお腹が空いた。

    「なにかないか・・・ってここホテルだったか」

    冷蔵庫を探そうとしてここが夏彦と泊まったホテルであることを思い出し、バスローブ姿のまま部屋の中を歩いた。
    すると昨晩の内に夏彦が頼んだらしい食事が二人分。さすがに一人で食べるのも気が引けたのでサービスらしいフルーツの盛り合わせからりんごを取って齧った。

    「甘っ、あー・・・なんか腹にしみる感じ」

    もぐもぐとりんご一個分ほど食べるとお腹の減りも落ち着いたのでベッドに戻ることに。
    普段ならしないだらしない行動だが今はお休みも同然だ。なにより体はまだちょっとだるい。

  • 157二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:35:52

    いいねぇ

  • 158二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:36:29

    >>157

    こういった描写もいいよね…

  • 159二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:57:15

    「ふぁ・・・」

    欠伸をしつつベッドまで戻ると夏彦はまだ夢の中、真希はそんな夏彦の隣に腰を下ろしてシーツをめくった。
    布団とちょっと勝手が違うが被って眠れば多少は暖かい。二人寄り添えばもっと・・・。

    「ぅ・・・ったく、まじで・・・なんかなぁ」

    眠っている夏彦の体は引き締まった男性のそれ、自身を抱きしめていた部分が空白になって寒いのかうつ伏せになっている。その際に広い背中が目に入って、不覚にもドキっとしてしまい。真希は目を逸らした。
    気恥ずかしさを振り払って、そっと寄り添って、隣に寝転ぶ。昨日の夜の、激しさとは違う穏やかな時間。

    「・・・真希ちゃん?」
    「なんだよ?」

    身を捩ってこちらを向いた夏彦が真希の名前を呼んだが、どうやら寝ぼけていたようだ。真希の髪を撫でて、そのまままた寝息を立て始めた。真希はドキッとした自分がちょっと馬鹿らしくなりながらも、真正面から今度は夏彦に寄り添う。
    恥ずかしさはある、けれどもどこか安心できる感じがして、真希も再び目を閉じた。

  • 160二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:05:45

    このレスは削除されています

  • 161二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:12:23

    このレスは削除されています

  • 162二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:18:32

    おや…?

  • 163二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:19:14

    何回戦までするのかな

  • 164二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:51:21

    真希が再び目を覚ますと、流石に窓は明るく、時計を見ると10時ほどか。目の前にいる夏彦はまだ目を閉じている。

    「・・・」

    流石にもう寝るのは難しい。真希がすこしぼうっとしていると夏彦がうっすらと目をあけた。

    「おはよ、早いって時間じゃねえけど」
    「おはよ・・・」

    お互いあおむけに寝ていたのを上半身を起こした夏彦が真希の額にキスして、真希はそれをすこしくすぐったそうに受け入れる。

    「腹減ってる?」
    「うーん、起き抜けだし・・・」

    そこまで、といいつつ夏彦は携帯電話を探す。すると電源コードの関係か真希を挟んで奥にあるようだ。

    「とりあえず連絡も確認しないと・・・」
    「ん・・・」

    むにゅ

    「おっと、ごめん」
    「わざとじゃねぇの?」
    「そんな朝から・・・」

    伸ばした腕が偶然、真希の胸に当たった。真希は夏彦にそう言いつつも、今の時間が少し惜しくなりいたずらする。
    「ほれほれ」
    「ちょ、危ない」
    「危ない?どっちが?」
    ニヤニヤしながら真希は夏彦の伸びた腕を抱えるように掴んだ。

  • 165二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 23:56:52

    ニヤニヤいたします

  • 166二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:00:44

    むにゅむにと押し当てていると・・・。

    「ッ・・・」
    「?」

    腕にやや硬い感触が、そして・・・ちょっと真希の顔が赤くなった。
    自爆である。夏彦が腕をすっと引くと、ビクッと反応した。




    今日はここまでにしときます。次回はテレグラフから更新します!

  • 167二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:20:10

    >>120

    (二回戦に入れ替わっちゃってますよ)

  • 168二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:21:21

    乙〜

  • 169二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:22:32

    >>167

    やば、編集したから多分上書きされたんだ・・・くそう

  • 170二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:28:01

    このレスは削除されています

  • 171二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:32:41

    明日必ず復旧します!いまはちょっちしんどいから・・・

  • 172二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 00:49:32

    >>171

    お疲れ

  • 173二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 01:04:46

    >>120

    修正は明日するといったな・・・あれは嘘だ。




    真希ちゃんと一緒に「ふふ、どうだ?」

    「もう我慢しなくていいってことでしょ?」

    ベッドに真希ちゃんを押し倒した。キスがきっかけで彼女への好意が、あふれ出た。

    「真希ちゃん」

    「夏彦・・・んむっ」

    キス、触れ合うようなキスから、互いの唾液が交換できるような濃厚なものへ、そして・・・

    「!・・・ちゅ、ちゅるっ」

    t突然侵入してきた舌に驚き、目を見開くが、やがてそれが齎す快感に蕩けて、差し込まれた舌が動くまま、されるがままになった。

    「んふ・・・ちゅ、じゅる・・・んんっ」

    拒むつもりもなかったし、そこまでの意志も持てなかったが夏彦にがっしりと抱きしめられて、二人は思うさまキスの快感に酔いしれた。

    「ん、んく・・・こくん」

    息継ぎにあけた口、それでも舌はまるで離れることを拒むように絡み、それを伝う唾液を真希はまるでそうすべきと定められたように飲み込んだ。

    「はぁ・・・はぁ・・・」

    い一連の動作が終わり、二人の口が離れると、つぅと透明な糸が伸び、やがてぷつりと切れた。それを皮切りにやや正気を取り戻した真希が恥じらい、顔をそむけるもそれを利用するように夏彦が彼女のうなじに口づけた。

    k声が漏れて、身を捩る真希を楽しむように夏彦は真希の体…
    telegra.ph
  • 174二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 08:23:35

    保守域展開

  • 175二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:09:43

    保守

  • 176二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:01:40

    再開します!まずは一枚目!



    朝の一回腕を引き抜く際に、軽く突起を指ではじくと可愛い声が漏れた。

    「ば、ばか・・・」

    「そっちから仕掛けたのに・・・」

    朝っぱらから、と最初は言っていたが真希の可愛い声にスイッチが入った夏彦はそのまま真希に覆いかぶさった。

    「ちゅ、ちゅっ・・・んむ」

    軽くついばむようなキスを繰り返すと真希の方からもっととねだるように口を開ける。夏彦がそれにねっとりと深いキスで応える。

    舌が絡み、ちゅく、ちゅるっと水の音が響き、荒い息がそれを繋ぐ。やがて体が密着し、着ていたバスローブもはだけて、肌の密着する割合が増えていく。

    「あっ、もう・・・そこ好きだな、あんっ・・・」

    「嫌いな人いるのかな?」

    真希の胸に舌を這わせ、突起を舌でつつくと真希は艶っぽい声を洩らした。

    夏彦は真希の腰に腕を回して抱きしめるようにしながら真希の胸を堪能し、胸に顔を埋めながら胸元にちゅっとキスを落とした。

    「ん・・・、なあ」

    「どうした?」

    「今回はちょっと、ゆっくりしてくれよ」

    「どうして?」

    夏彦が不思議そうにしていると頭を叩かれる。

    「また気絶するまでされたらたまんねえんだよ」

    「あれは真希ちゃんが煽るから・・・」

    加減しろよ、と言いながら真希は全…
    telegra.ph
  • 177二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:12:26

    >>176

    ふふふ…エッチ!甘々ですぬえ!

  • 178二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:15:30

    >>177

    この均衡がいつ破られるやら・・・!

  • 179二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:46:18

    えっちいのは筆がのるなぁ


    朝の一回の続き真希は夏彦との逢瀬で常に満ち足りた気分だった。むしろ過剰すぎるくらいに。

    ゆったりとしたストロークと夏彦との時々のキスだけで満足できてしまう。

    体温と、眼差しと、触れ合う肌、自分の中を押し広げる物。

    それらが合わさって真希の背筋を上り、彼女の頭を甘く痺れさせる。

    「ん・・・んむっ」

    動きを中断させて、キスに酔いしれる。夏彦は自分に合わせてくれている。それがまたさらに彼女の幸福感を助長するのだ。

    「んんっ、は、ああ・・・」

    うっとりとした表情の真希とは裏腹に夏彦はちょっと微妙だった。というのも夏彦は彼女を昨日散々に抱き潰したからとはいえ、はっきりと彼女を乱れさせ、自分も乱れたのだ。

    あの時の征服感からくる高揚感と心臓がとまるかと思うほどの快感は残念ながら今の行為では得られないだろう。真希の精神的なボルテージは低いし、高まって許可が出たとしても多分途中で彼女は気絶してしまうだろうから。

    (まあ、でもこういうのもアリなんだろうな・・・)

    獣じみた欲望とは裏腹の愛を確かめるようなセックスは確かに別のベクトルではるが彼を満たしている。なにより、昨日よりもじっくりと自分の手で乱れる真希を見られるのだから。

    「なつひこっ・・・あ、いくぅっ・・・」…
    telegra.ph
  • 180二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:48:00

    夏彦が「雄」の部分を見せてきましたな

  • 181二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 23:50:18

    >>180

    昨晩の激しいので自覚はしてますからねぇ、何よりたぶん真希ちゃんだからこそってのもありそうで

  • 182二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:55:00

    今日はここまで!そして真希ちゃん編もそろそろ終盤へ行きます。


    朝の一回の続き その2夏彦は真希の耳元でそう囁くと彼女の腰を掴んでぐっと押し込んだ。

    「んくっ!・・・いいぜ、やってやるよ」

    真希は夏彦の誘いに乗って腰をゆっくりと動かし始める。騎乗位の体勢だ。

    負けん気の強い真希は誘うと乗ってくれるので嬉しい。

    「はっ、あっあっ・・・」

    「悪くない眺めだよ」

    「うるせ、あっ!く、・・・こっちばっかり気持ちよくなるのずりいぞ・・・」

    腰の動きに合わせて真希の豊かな胸も揺れる。引き締まった彼女の体は騎乗位でもそのスタミナを発揮し、夏彦を楽しませていた。

    「な、つひ・・・こっ・・・も、だめ」

    (マジでかわいいな・・・)

    昨日散々経験したはずだが、それでもやっぱりいつも強気な真希が快楽に悶える姿は可愛い。しかしながらスタミナに反しての耐性の無さだけはいただけない。

    「終われないよ?」

    「はぁ、はぁ・・・もう、好きにして・・・どっちにしろ・・・こっちが良くなってばっかりだし・・・」

    さすがに真希も音を上げた。

    「それもそうだね、それじゃあ遠慮なく」

    「あ、あっあっあっ・・・ああああああっ!」

    獣のような雄たけびを上げながら、二人はそろって絶頂した。
    telegra.ph
  • 183二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 00:55:38

    乙〜真衣さんくるか

  • 184二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 01:06:11

    真依ちゃんはどうなるかなー、ぶっちゃけ真希ちゃんで書きすぎt・・・ゲフンゲフン

  • 185二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 08:07:55

    保守域展開

  • 186二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 13:38:55

    y

  • 187二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 21:53:13

    再開します!


    「はぁ・・・」

    夏彦は自身の上で眠る真希の髪を撫でながら、満足感に包まれていた。誰かを愛すること、誰かに愛される事。
    それが素晴らしいことであることは今更議論するまでもないが、知っていることと体験することでは天と地ほどの差がある。

    「起きたらごはんにしよう・・・今は朝かな・・・それとも昼?」

    その日、夕方に二人はホテルをチェックアウトした。

  • 188二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:08:24

    夏彦は任務に復帰し、その日から二週間ほど多忙だった。縛りから解放されて一安心の真希だったが、それとは違う用件ができて真依と釘崎に連絡を取り、会う日を作ることになった。

    「真希、話ってなによ?」
    「うん、そのだな・・・」

    三人は任務を組んでもらい、京都校近くで話していた。真希は言いにくそうにしていたがやがて京都校に戻ってくると意を決して二人に頭を下げた。

    「すまん!抜け駆けした!」
    「抜け駆け?・・・それって!」
    「えーっ!?」

    二人は真希が最近どうにも落ち着いているというか、前のようなそわそわした感じがなくなっていることに気付いてはいたがカミングアウトには当然驚いた。

    「な、なんで?!」
    「ムラムラして眠れなかったから・・・つい」
    「か、軽ッ!夏彦は・・・!?」
    「縛りの事とかいろいろ説明されてたらしくって了承してくれた」

    縛りのくだりが出ると二人は言葉に詰まった。問い詰めたいが、確かにそれは辛い。
    っていうか自分もムラムラしている。釘崎は途中で蹴ったためそうでもなかったが真依は真希の気持ちがかなりわかった。

  • 189二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:43:52

    二人は色々と言いたいことがあったが、まず最初に頭に浮かんだ言葉が口をついてでた。

    「「ずるい」」

    自分だってムラムラしている。それに夏彦とお泊りデートしたい。結婚したけどデートはしてないのである。
    任務はノーカン。プライベートという前提が必要なのだ。

    「私はまあ・・・どういわれてもしょうがないんだけどさ・・・」
    「なによ?」
    「その、順番とかどうすんだ?」
    「順番・・・?」
    「その、初夜のだよ。ヤルことやらなきゃ治まんないのは身をもって体験してるし、馬鹿目隠しも呪術、縛りとして効果があるもんだって証明してる以上は避けては通れないし、なにより・・・」

    その、あれだ、したいだろ?と真希に言われて二人は頬を染めつつも頷いた。

    「正直お前らが我慢できてたことが不思議だったんだ、私は眠れないくらいだったしな」
    「ま、まあ一人で発散したことはあったし・・・」
    「それじゃ治まんなかったから大変だったんだけどなぁ・・・」

    真依はそれ言われて内心ギクッとしていた。彼女は同じ学校なのを良いことに夏彦のトレーニングウェアを拝借していたのだから。

  • 190二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:08:31

    やっと規制脱出出来たぜ!あと真衣さんムッツリやな…

  • 191二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:10:59

    >>190

    真希さんですら一人で夜な夜ないたしてた中でムラムラがマシだったのは

    アイテムを使ってたからなんですね!

  • 192二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:14:33

    一応ムラムラにばらつきがあるのは
    真希→根性オンリー
    真依→アイテム使用、夏彦と定期的に直接会話
    釘崎→通話、メールが多め、縛りがまだ不成立(保留)
    という理由があります。

    ちなみに縛りは二重で、血を飲んで家族(血縁)になるということと、結婚して家族になる、という二つ。
    そしてこの二つには家族になって子孫を残すという流れがセットになってあります。

  • 193二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:22:22

    >>191

    >>192

    情報の開示…本気だね

  • 194二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:22:49

    アイテム使用は草

  • 195二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:24:19

    >>193

    濃厚な真希のラブシーンの終了と共に飛び出したのは

    実はかなり甘えん坊! 禪院 真依!

  • 196二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:37:57

    二人はどうしたものかと考えていたが釘崎が先に口を開いた。

    「じゃあ私はあとでいいわ」
    「え?」
    「夏彦とはまだ色々したいことあるし、時間が必要だから」

    釘崎はそう言うと少しだけ拗ねたように真希を見やる。

    「初めてじゃないなら、意味ないじゃないですか・・・真希さんだから許すけど」
    「すまん・・・」
    「いいですよ、皆夏のこと好きだし。将来のこととかあるから・・・」

    それを聞いて真依は少しだけ安心した。釘崎が許可するなら、自分は気兼ねなく夏彦と契を交わせる。
    確かに自分も最初に自分と・・・などと考えていたが真希ならまあ・・・とも考えられる。
    年長者でもあるし、自分たちと違って一番夏彦と日常で接点が薄かった彼女に譲ってあげるのはまあ、納得できるのだ。それが釘崎(真依)だったならとなると色々と話は違ってきただろう。
    真依が先だと姉を差し置いて、幼馴染を出し抜いて、となったが真希だと二人にとって年長者であり、譲ってもいいかとなるくらいには理由を見つけられる相手だった。
    そして次は釘崎が真依に譲る形をとったので真依も安心だ。

    「ま、私はその分ガッツリ時間もらいますけどね!」

    釘崎は転んでもタダでは起きなかった。

  • 197二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:40:30

    意外と強かなトゲちゃん…

  • 198二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:41:09

    >>197

    これが正妻の余裕としたたかさですわ!

  • 199二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:41:23

    コレは次スレタイム?

  • 200二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:47:41

オススメ

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