【閲覧注意】🎲&SS ここだけ脹相が5

  • 1124/01/19(金) 12:56:06

    自認がお兄ちゃんのケツとタッパとついでにパイオツのデカいお姉ちゃんだった世界線


    あの時代は生まれる前に男女分かんないし、基本的に長子なら男子が望まれるので、母胎にいる時に「お兄ちゃん」と呼ばれて「自分はお兄ちゃん(=男)だ」と認識している。


    いざ受肉したら女の体だったけど、半呪霊だからかな?程度の感覚で普通に男だと思ってる。


    初代スレ

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    3代目スレ

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    前スレ

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    立て直し

  • 2124/01/19(金) 12:56:39

    紛らわしくて申し訳ない

  • 3124/01/19(金) 12:57:44

    本編との相違とか
    脹相の服装は本編と同じだが、下着に関しては血塗と同じ(つまりノーブラノーパン)
    受肉元の器はイケメン外国人のえっちなお兄さんで、人並みの恋愛経験だけどDTで感度46、性欲15、知識70、色気95
    というダイス結果により、ケツとタッパと爆乳を持ったノーブラノーパンツインテダウナー系の耳年増だけどピュアだから自分と結びつかず無自覚な色気ダダ漏れでチークキスや額にキスが習慣として身についてるお姉さんとかいう超ド級のえちおねとなった。どう考えてもエロ本の女。
    渋谷事変にておっぱい星人だった宿儺に花を散らされる。
    その際、交合うことで新たな境地、つまり呪力の核心に至る事ができると判明。どう考えてもエロ本の女。
    反転術式を習得し、その後虎杖とも交合うことで反転術式の出力も習得。現段階では1日8回までなら使用可能。
    忌庫時代は魂で弟達の存在を知覚していたので、真人を祓う事が出来た。
    この世界線においては、無為転変や肉体の欠損で身体の形が変わった場合、12時間を過ぎるとそれが魂の形としても定着してしまう。
    脹相の反転術式は定着前であればそれを治すことが可能。それにより無為転変で変えられた釘崎も治した。ただし半呪霊の反転術式は人間に悪影響なので、純人間の反転術式に変換する必要があり、それにより呪力消費が著しく激しいので現段階では1日2回が限度。

  • 4124/01/19(金) 12:58:12

    ・呪霊サークルでの扱い
    女として扱う→漏瑚、花御
    漏瑚は本編より少し優しくなってる
    花御が男として振る舞う脹相にお小言を言ったりママのような言動をする
    男として扱う→真人、陀艮
    真人は特に変わらない
    陀艮はちょっと優しいかも
    羂索は特に変わらない

  • 5124/01/19(金) 12:59:05

    ここまでのあらすじ

    ・八十八橋前に海水浴で兄弟との思い出を作ったら、喪失後に受けるダメージが増えた(なお3時間で切り替えて復活)
    ・渋谷事変前に登山してキャンプ
    ・五条悟は封印されたがおっぱい星人に
    ・虎杖は貧乳派だったがおっぱいに負け巨乳派に
    ・トイレバトル後に巨乳派宿儺が契闊。時間の許す限り(1分w)脹相に猥褻行為を働く
    ・陀艮戦中に宿儺が契闊したので漏瑚はトイレに急行。直毘人、七海、真希が焼かれずに済む
    ・甚爾戦に↑3人が参戦する為、伏黒は瀕死にならず、サイドテールも七海がキッチリトドメを刺すので、魔虚羅レイドが発生しない→①
    ・漏瑚に指を飲まされた虎杖は宿儺に。脹相を探そうとする宿儺とそれを止める漏瑚がバトル。宿儺は1時間もない自由時間を目一杯愉しむ為、さっさとケリをつけたので周囲の被害は最小限。それでも誇れ。お前は強い。あと気高い
    ・遅れてやってきたミミナナは宿儺に怯えてまともに動けず、戦いに行く2人に置いてきぼりを食らったため生存
    ・脹相はなんとかすみっコぐらしポイントまで行けたものの、潜り込んでる最中に宿儺に捕まり時間の許す限り(40分もない)喰われた(勿論性的な意味で)→②
    ・上記①②により、渋谷壊滅は回避され、虎杖は人殺しではなくなった。
    ・脹相は宿儺による開発でメス堕ち度は37、感度は+7性欲は+5(40分もないのにがんばった方かも)

  • 6124/01/19(金) 12:59:50

    ここまでのあらすじ2

    ・脹相は気絶中虎杖に連れられて家入の元へ。道中虎杖を弟と認識。家入に洗浄などの処理をしてもらい、少しばかりの休息をとる。
    ・真人は黒閃を決める事は出来たが、虎杖が死を目の当たりにしたのが釘崎のみで、メンタルブレイクせず、東堂とのコンビネーションも抜群だった為、バチボコにやられて速やかにウサギちゃんに。
    ・羂索が痺れを切らして現れるも、現着した脹相によって真人が祓われた為撤退。
    ・羂索が真人が祓われた事に気を取られている隙に、両腕無事な東堂が不義遊戯で獄門疆を奪還。五条を解放。
    ・家入の反転術式では釘崎を治せない事が判明。魂が知覚できる脹相が釘崎がまだ助かる方法があると提言。
    ・脹相の提言により、虎杖は脹相と交歓。反転術式の出力を習得させるに至る。
    ・虎杖との交歓により、脹相はメス堕ち度68、感度54、性欲70になる。虎杖の子を受胎する。
    ・虎杖はオス堕ち度94で、脹相を番のメスとし、狼の如く一途に想い、護り助ける対象として認識する。
    ・釘崎野薔薇復活。脹相は疲労により寝落ちる。
    ・1時間後、脹相は禪院直毘人の腕を治療。禪院家の後ろ盾と報酬8億を得る。無理して治療した為気絶。
    ・気絶した脹相を連れ帰った五条と釘崎・伏黒は、圧倒的に姉弟の距離感じゃない虎杖に今後の不安を覚える。(見せつけられる的な意味で)

  • 7124/01/19(金) 13:01:04

    ここまでのあらすじ3

    ・数日後の高専内で、脹相と釘崎が事実上の和解。互いをよりよく知る為にショッピングへ行く。服や下着等を購入するが、ブラは特注のため1ヶ月待ち。代わりに晒しを購入。
    ・高専内での扱いは生徒として、義務教育も受けていないので1年に編入。スキルは呪術センス10、座学10、運動神経8とかいう高性能お兄ちゃん(ただし教えるのは下手)。
    制服は虎杖と同じパーカー付きのものに、ボックスプリーツのマキシスカート(スレ画参照)。
    ・マキシスカートの理由は「敵が足の挙動を読みにくくなるので虚を突いた攻撃ができる」という実に合理的なものである。
    ・もっと強くなりたいので虎杖に協力を仰ぎ(いちゃラブせっ)、極の番修得(ここでのオリジナル)。あとおっぱいで人が死ぬらしいということを学ぶ。
    ・極の番は自分の血を43cc混ぜれば他者の血も操れるようになる「黄泉竈食(よもつへぐい)」。敵の体内に血をぶち込めば速攻失血死させられるぞ!
    ・更に拡張したら敵の体内で血を増幅させて操る「黄泉軍(よもついくさ)」も使えるようになるけど、翌日に急に任務が入ったため程々にした結果そこまで修得ならず。
    ・夜中に目が覚めたら宿儺にちょっかい出されて曇る。虎杖も記憶見せ付けられたので曇る。
    ・宿儺のちょっかいと極の番の情報で翌日の任務の情報が余り入らなかった。

  • 8124/01/19(金) 13:02:36

    SS(すけべストーリー)


    中略部分⚠️注意⚠️

    ❤喘ぎとか汚喘ぎ、直接的な言葉は無いよ。

    脹相の血以外の体液にも毒がある設定だよ。

    毒には甘みとか旨味成分含まれてるのがあるっていうロマンを落とし込んでみたかったよ。

    エミュが微妙だよ。


    OK?







    誰も居ない駅のホームに微かな声が響いている。

    壁に背を付けて座り込んだ女の脚の間に少年が膝を付き、その豊かな双峰に指を這わせていた。

    少年の相貌は呪印に彩られ、年嵩に見合わぬ色を湛えて愉悦に染まっている。

    指先で掠めるように触れ、薄く柔い布地の擦れる感覚に身を震わせる女に、二対ある眼が喜色で三日月のように歪む。

    生娘故の鈍い性感には、揉むよりも撫でる方が善い事を知っている。

    まだ快感に成りきっていない感覚をそれとすべく、白い薄布を淡く染め、恥じらう様に主張し始めた先端を薄衣越しに食めば、びくりと身を固くする。

    「ひぁっ、んんっ…や、ゃめ……ひっ…ぃや…、だ、あぁ…っ」

    「ケヒヒッ。そう身構えるな。未通女のお前にはじっくりと覚えさせてやる。特別だぞ?」

    ぢゅうと音を立てて吸い、柔く歯で挟み、舌で捏ねる。

    脹相は背筋を走る初めての感覚に、両腕で宿儺の頭を抑え引き離そうとするが、与えられる…
    telegra.ph

    反転アウトプット修得の為の儀式─1時間目⚠️注意⚠️

    前置きが長いよ!前回と違ってギャグ風味だよ!

    虎杖の語彙に合わせるから直接的な言葉ばっかり出てくるよ!

    DTなので虎杖もちょっと喘いじゃうよ!

    でもやっぱり❤喘ぎと汚喘ぎはないよ!

    原作で未開示の脹相の足に捏造設定有り。

    モン娘好きが暴走してしまい申し訳ないと思っている。


    OK?⬇





    靴を脱いで、ベッドの上で脹相と向かい合っている。

    「お前、その足…」

    「ん、気になるか?俺は半呪霊だからな。この顔の呪印と足だけは人間とは違うんだ。」

    包帯?でぐるぐる巻きになってた細い足首から下は、血で染めたみたいに赤黒い毛が生えてて獣みたいな形をして、指には爪がなかった。あ、爪出てきた。

    「にゃんこみたい」

    「肉球もあるぞ」

    「え?マジ?」

    「触るか?」

    「いいの?」

    「お前ならな」

    目の前にスっと長い脚が差し出される。持ち上げてみると、毛とは違う薄いピンク色の肉球がついてた。

    「し、失礼しまス」

    「ん」

    親指で押すと、ぷにゅっと柔らかい感触がした。

    「わぁ……!」

    ナニコレめっちゃ気持ちいい!

    子猫の肉球みたいな柔らかい感触に夢中になってぷにぷにしていると、持っている足が小刻みに震えてきて、指が丸まってきた。…
    telegra.ph

    反転アウトプット修得の為の儀式─2時間目⚠️注意⚠️

    脹相目線だから宿脹の時と同じような文体だよ

    でも悠仁君はバチバチに直接的な事を言うよ

    勿論❤喘ぎと汚喘ぎはないよ

    ケモナーの捏造で脹相の足首から下がネコ科みたいになってるよ(今回は出番ない)


    OK?⬇





    「ん…、はぁ…っ、ぁんっ、あ、悠仁…っ、あぁっ」

    悠仁の熱い掌が、指先が、唇が、舌が、身体をなぞっている。

    その度に肌が粟立ち、ざわざわとした感覚が腰の辺りに溜まっていく。

    優しい触れ方なのに、確実に、的確に追い詰めようという意思をも感じるそれを、不思議と怖いとは思わなかった。

    あの時とは違うのだ。

    悠仁は事ある毎に「大丈夫?」や「気持ちいい?」と尋ねてくる。

    その度に止まる唇や舌の感触が、惜しいのだと、そんな事を思い、その果てに「とめないで」などと強請った自分を羞じて、目や耳が熱くなる。

    「あっ、んんっ、ん…ぁ、ゆ…うじ、あぅ、ふ…あっ」

    「なーに?だいじょぶ?」

    ああ、また名前を呼んでしまった。

    ざわざわとした感覚が波打つように与えられ、それが強くなった時、どうしても縋りつくように名前を呼んでしまうのだ。

    お兄ちゃんなのに。弟に甘えるなんて、恥ずかしい事なのに。

    きっと悠仁は気付いている。…
    telegra.ph

    反転アウトプット修得の為の儀式─3時間目⚠️注意⚠️

    悠仁視点(直接表現アリ)と脹相視点(直接表現ナシ)が交互に来るよ

    ❤喘ぎと汚喘ぎはないよ

    脹相の血以外の体液も毒で味は甘いよ



    OK?⬇





    「ん…っ、うっ、むぅっ、ふぅっいっ(ゆうじ)」

    脹相のくぐもった声が聞こえる。

    今は四つん這いでガツガツ後ろから突いてるから、枕に顔を埋めてる脹相の顔も見えないし、声もよく聞こえない。

    ばちゅん、と腰を打ち付ける度に枕をギュッと掴んで、少しピンクに染まった白い背中に盛り上がる肩甲骨に、ヤバいくらいの興奮を覚えた。

    けど。

    「脹相、声、聞かして」

    「あぁっ、ふ…っ、んぁっ、あっ、やっ、らえっ」

    俺で感じてるあまい声が聞きたくて、どちゅどちゅと動かす腰は止めないまま左腕を引っ張って身体を反らせて、持ち上がった顎を右手で掴んで人差し指と中指を突っ込む。

    抑え付けられた舌がうねって逃げようとするのを宥めるように撫でると、おまんこのナカがきゅうっと締まる。

    (口ん中も感じるのかな)

    そう思って実行するまでに時間なんてかかるはず無かった。

    人差し指で上をこすると、その度にきゅっきゅって締めつけてくる。やっぱり気持ちいいんだ。

    「あっ、うう…い(ゆうじ)、んっ、う、うぁっ」…
    telegra.ph
  • 9124/01/19(金) 13:04:11

    落とすだけ落として誘導用に残しておくべきだったかもしれないけど、このタイトルならわかるか。

  • 10124/01/19(金) 13:08:15

    あまり詳しくないのにスレ立てして申し訳ない

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 14:15:55

    あのあたりの区分難しいからね

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 15:57:21

    とりあえず立て乙

  • 13124/01/19(金) 21:28:30

    次からは気をつけるってことで。


    急に来た任務はどんなやつ?

    dice1d3=2 (2)

    1.呪霊の祓除

    2.呪詛師の排除

    3.両方

  • 14124/01/19(金) 21:32:38

    手こずった?

    dice1d100=32 (32)

    楽勝←50→辛勝

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 21:37:57

    楽勝なら極の番のお披露目は先になりそうね

  • 16124/01/19(金) 21:39:01

    確定強制失血出来る極の番覚えたお兄ちゃんは呪詛師相手だとほぼ無双しちまうからなぁ……そらそうよなぁ

    時間はどのくらいかかった?

    dice1d2=2 (2)

    1.dice1d24=10 (10) 時間

    2.dice1d2=2 (2)

  • 17124/01/19(金) 21:43:03

    2日かかった理由は?

    dice1d3=2 (2)

    1.対象が中々見つからなかった

    2.対象の逃げ足がエグかった

    3.お兄ちゃんが対象に捕まった(作戦)

  • 18124/01/19(金) 21:47:53

    50m3秒と音速の穿血から逃げれる呪詛師is何者

    dice1d3=1 (1)

    1.なんかそういう術式

    2.隠れるのがめっちゃ上手い

    3.地味な見た目で人混みに紛れまくる

  • 19二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 21:49:24

    隠密系なのか高速移動系なのか

  • 20124/01/19(金) 21:51:02

    なんかミヒャエル・エンデの本でそういうのあったな…あべこべ術式みたいなゆっくり歩く程速く進む的なやつ

    dice1d2=1 (1)

    1.高速移動系

    2.隠密系

  • 21124/01/19(金) 21:54:52

    速いやつかー

    どんくらい速いん?

    dice1d4=4 (4)

    1.時速dice1d200=31 (31)

    2.分速dice1d100=16 (16)

    3.秒速dice1d100=84 (84)

    4.そらもうマッハよマッハdice1d3=3 (3)

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:01:44

    マジの音速超え来ちゃった

  • 23124/01/19(金) 22:24:18

    呪霊直哉かな?

    多分体は頑丈だよな……

    なんで楽勝だったんだ?

    dice1d3=1 (1)

    1.なんか調子こいて勝手に自滅した

    2.逃げられまくってブチキレた虎杖がバチボコにぶちのめした

    3.極の番お披露目

  • 24124/01/19(金) 22:46:34

    ……コレ逆にむっちゃ疲れ来るやつじゃん

    補助監督って誰がついたんだろ

    dice1d3=1 (1)

    1.伊地知さん

    2.新田ちゃん

    3.初めての人

  • 25124/01/20(土) 09:18:10

    まだまだ長くかかりそうなんで冒頭だけとりあえず先に。

    言わせたい弟と言いたくない兄


    極の番修得の為の特訓()悠仁が顔を覆っている手をどかし、額に口付ける。

    次いで、両の瞼、両頬、鼻先、そして、唇。

    「落ち着いたか?」

    触れるだけの口付けの後にそう訊けば、

    「落ち着くわけないっしょ」

    との言葉の後に、横抱きにされる。

    そのままベッドに下ろされ、上に覆いかぶさってきた悠仁に、自分がしたように口付けられる。

    額、瞼、頬、鼻。

    ただし、唇はすぐに離れることは無かった。

    「ん、ふ…んんっ、ん…っ、ふぁ、んぅ…」

    何度も角度を変えて、何度も舌を擦り合わせて、痺れて境界すら無くなる感覚に襲われる。

    互いに伸ばした舌から、つうと銀糸が伸び、纏まり、ぷつりと途切れ、落ちる。

    それが合図のように、また唇を合わせる。

    絡め取られる舌が、喉を越えて、項へと電流を運ぶ。そこからまた、腰へ。

    ぞくぞくとした快感に、肌が粟立つ。

    送られた電流が、熱となり、下腹に蟠る。

    鼻の上から頬へ、何かが滴る感覚がする。それにすら肌が沸き立つ。

    まだ、唇でしか触れ合っていないのに、俺の身体はどうしてしまったんだろうか。

    悠仁がぷは、と息を吐き、互いの唾液に塗れてらてらと光を反射する唇を舐める。

    その舌の動きから、目が離せない。

    どちらのものとも言えなくなった唾液を飲み下す。…
    telegra.ph
  • 26124/01/20(土) 13:25:10

    なんか書いてる流れで“閨でしか「お兄ちゃん」と呼ばない虎杖”になってるせいで、このままだと平素でも虎杖に「お兄ちゃん」って言われたら発情してしまうお兄ちゃんになりそうでどうしよう。

  • 27124/01/20(土) 17:31:50

    呪詛師が居たのは?

    dice1d3=1 (1)

    1.街中

    2.山の中

    3.牧草地

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 17:44:12

    >>25

    お姉ちゃんの白い肌にキスマークはさぞ映えるだろうな

    恥ずかしいこと言わされるときに涙目になるのもかわいいね

  • 29124/01/20(土) 17:57:27

    なぜ街中に?

    自滅するようなヤツなのでアホそうな選択肢にする

    dice1d3=1 (1)

    1.俺より速いやつに会いに行く

    2.風を起こし女子のパンチラを拝む

    3.カップルの間を駆け抜けてやりたかった

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 18:08:35

    素早いおじさん…?

  • 31124/01/20(土) 18:34:32

    こいつ……高専に所属してないだけの野良術師だけど、衝撃波とかで建物壊したりとかしてるから呪詛師扱いされてしまっただけなのでは?

    なんか三代と同じ匂いを感じるわ

    dice1d3=1 (1)

    1.三代と同じスーパーバカ。死者はいない

    2.三代と同じスーパーバカだけど、勝負した相手の命は奪ってる

    3.誰彼構わず勝負仕掛けて建物壊したりで死傷者多数

  • 32124/01/20(土) 19:35:43

    ガチの三代的存在の素早い

    dice1d3=2 (2)

    1.お兄さん

    2.おじさん

    3.おじいさん

  • 33124/01/20(土) 19:36:36

    >>30

    預言者よ……

  • 34124/01/20(土) 20:33:51

    こいつスカウト出来るか?

    dice1d2=2 (2)

    1.出来る(自滅したけど生きてる)

    2.出来ない(自滅して死亡)

  • 35124/01/20(土) 20:46:57

    今回の緊急任務をまとめると、
    街中でとんでもない速さで走り回って衝撃波で建物壊したりそれで怪我させたりしてる呪詛師を排除する任務。
    呪詛師とは言われてるけど、実際は足が速い奴と勝負したいだけの素早いおじさん。
    軽率にマッハ出すから衝撃波で建物とか壊しちゃって、それで怪我人が出たりしたけど、奇跡的に死者はいない。
    補助監督は伊地知さん。逃げられまくって発見から解決までに2日かかったけど、勝手に相手が自滅したので戦い自体はそんなに苦労しなかった。
    って所かな。

  • 36124/01/21(日) 02:34:52

    特訓()から一夜明け……

    脹相「(あまり任務の内容が頭に入らなかったな…)はぁ…」
    釘崎「あ、脹相おはよ。どうしたの?溜息なんて吐いて」
    脹相「おはよう、野薔薇。昨日の夜、急に任務が入って資料を見ていたんだがあまり頭に入らなくてな……」
    釘崎「虎杖と新技開発みたいな事もしてたんでしょ?強くなりたいってのはわかるけど、あんま無理しちゃだめよ?」
    脹相「…そうだな……あ」
    釘崎「ん?どうかした?」
    脹相「少し…ℎ𝑢𝑔してもいいか?」腕を広げる
    釘崎「発音…。別にいいわよ?(外国人だからその方がしっくりくるのかしら)」
    脹相「お前はやはり優くていい子だ……」ぎゅっとしてよしよし
    釘崎「んー!(ちょっと待って息出来ない!)」腕タップ
    脹相「ん?」腕を緩める
    釘崎「ぷはっ!ねぇちょっと!おっぱいで死ぬんですけど!?」
    脹相「…やはりそうなのか……」
    釘崎「やはりって何よ。なんの確認よ」
    脹相「昨日悠仁にも言われた」
    釘崎「あんた何してんのよ……」

  • 37124/01/21(日) 02:37:39

    野薔薇ちゃん身長差的にちょうど埋もれる位置だよなって思ったので書いてしまいました

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 12:02:28

    なんて羨ましい

  • 39124/01/21(日) 16:42:09

    教室にて
    着席してる伏黒とその前に立って話してる虎杖
    ガラッ
    釘崎「おはよう、男ども」
    脹相「おはよう悠仁、恵」
    虎杖「あ、おはよー釘崎、脹相」
    伏黒「おはよう」
    釘崎「ちょっと虎杖聞いて。さっき脹相がね…」
    虎杖「え?なんしたん?」
    釘崎「……ってことがあったのよ」
    虎杖「もー、ダメって言ったじゃん…脹相!」
    虎杖と釘崎が脹相と伏黒の方を見ると、そこにはええ顔で伏黒の頭を抱き抱えて撫でている脹相と、おっぱいに埋もれて腕タップする伏黒の姿が……!!
    釘崎「なにこれ、デジャブ?」
    虎杖「脹相━━━━━っ!!」

  • 40124/01/21(日) 16:55:54

    約1分前
    脹相「……」何か考えているような顔
    伏黒「どうかしたか?」
    脹相「…恵、ℎ𝑢𝑔をしてもいいか?」
    伏黒「え…まあ別にいいが(元が外国人だからしないと落ち着かないのか…?)」
    脹相「そうか、ありがとう。お前もいい子だ…」ムギュッとしてヨスヨス
    伏黒「!?(は!?)」
    脹相「ふふ、悠仁とも野薔薇とも違う髪だな…」新感触にご満悦
    伏黒「むぐぐ…!(力が強い…!)」引き離そうとしても無理だったので腕タップ

    虎杖「脹相━━━━━っ!!」
    脹相「悠仁、どうした?」
    虎杖「どうしたじゃないでしょーが!!」脹相の腕を掴んで引き剥がす
    伏黒「はぁ、はぁ、助かった…」
    釘崎「おつかれ…。私もさっきやられたわ…」肩ポン
    虎杖「いきなりこういうことしちゃダメって言ったっしょ!?」
    脹相「だから許可を取ってからやったぞ?『ℎ𝑢𝑔をしてもいいか?』と」
    虎杖「そういう問題じゃない…」
    脹相「?」
    虎杖「えーとね、ちょっとここ座って」椅子トントン
    脹相「ああ」椅子に座る
    虎杖「じゃ、いくよ」脹相の頭を胸筋にぎゅっと押し付ける
    脹相「!」
    虎杖「苦しいっしょ?お前がやってるのはこういうことなの」
    脹相「ふふ、悠仁の匂いだ…」抱き返して深呼吸
    虎杖「」天を仰ぐ

  • 41124/01/21(日) 17:42:37

    虎杖「え?苦しくないの?」
    脹相「全くそんな事ないぞ」胸筋に顔を埋める
    虎杖「釘崎〜」
    釘崎「私に振らないで」
    虎杖「伏黒〜」
    伏黒「お前の兄だろ、何とかしろ」
    虎杖「は、薄情者…」
    五条「悠仁、脹相!伊地知が準備出来たって……朝からお熱いね…」
    虎杖「脹相、ほら任務だって!いくぞ!」
    脹相「ああ、わかった」
    虎杖「じゃ、行ってくる」
    脹相「では、またな」
    釘崎「はいはい行ってらっしゃい」
    伏黒「気を付けて行ってこいよ」
    五条「頑張ってね〜」
    伏黒「はぁ〜…」
    五条「どしたの?恵」
    釘崎「こいつ、脹相の胸で窒息しかけたのよ。私もだけど」
    五条「え!?何それ!?何で!?」
    釘崎・伏黒「「それはこっちが聞きたい」」
    釘崎「脹相ってなんて言うか…ちょっと、だいぶ…?抜けてるとこあるわよね」
    伏黒「ああ、かなりな」
    五条「色々覚えるまで暫くは何やかやありそうだねぇ…」
    五条・釘崎・伏黒「「「はぁ〜〜」」」

  • 42124/01/21(日) 17:43:59

    もうこっなったら1年全員おっぱいに突っ込んだれ!と半ばヤケクソになりました。反省はしています。

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 17:54:25

    ムギュッとされる1年和む
    宿儺なら窒息しても余裕そう

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 18:25:47

    他の人にはやるんじゃないぞ

  • 45124/01/21(日) 22:55:18

    ちなみに虎杖は雄っぱいが足りなかったのでお兄ちゃんを窒息させるに至らず、ただスーハー吸われただけでした。
    お兄ちゃんにとって1年ズは庇護対象の子供達なので、頑張ってる姿や人を思いやる姿を見ると兄性がギャーンなってヨスヨスしたくなります。正しい意味で可愛がりたい。
    いつの間にか伏黒が恵呼びになっていますが、原作での肩ポン描写見るに、敵意や害意を感じなければ虎杖並みに距離の詰め方エグい(天然だし)タイプと判断したので、1週間あれば名前呼びしそうだな、と。あと座学10同士話合いそうだし。

  • 46124/01/21(日) 23:03:48

    >>43

    別のとこに口出せばいいもんね

    つまり、顔全体ががおっぱいに埋もれる感触を楽しみながらも呼吸をする事が出来る。これは完璧なアドバンテージですね……

  • 47124/01/21(日) 23:30:31

    虎杖「伊地知さんお待たせ~!」
    脹相「世話になる」
    伊地知「はい、ではよろしくお願いします。任務の内容の方は?」
    虎杖「バッチリ!」
    脹相「まぁ、それなりだな。一通り目は通してある」
    虎杖「あれ?珍しいね。こういうの得意じゃなかった?」
    脹相「昨日は…まあ色々、あったからな…」
    虎杖「あ…ああ、そうね。確かに」
    脹相「すまない、伊地知。だが任務に差し支えない程度には頭に入っている。移動中に読めるように持ってきたしな」
    伊地知「わかりました。では乗ってください」
    虎杖「押忍!」
    脹相「よろしく頼む」

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 07:36:28

    素早いおじさんどんなのか楽しみ

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 12:04:28

    乳を揉んでいても両の手が空手となる。顔面が乳に埋もれようとも心肺に負担をかけず言葉責めを絶え間なく続ける。腕と口が常人の倍あることはおっぱい星人にとってこれ以上ない優位性…

  • 50124/01/22(月) 15:21:34

    虎杖「そういやさ、なんで今回の任務は俺たちなの?急に決まったらしいけど」
    伊地知「それはですね、資料にもあったように、今回の呪詛師は衝撃波が出るほどの高速走行ができる術式を持っています。窓や他の呪術師にも頼んではみたのですが、発見しても帳を降ろす前に逃げられるばかりでした。そこで、身体能力の高い虎杖君に白羽の矢が立ったのです」
    脹相「俺が必要だった理由は?」
    伊地知「それは、人手があった方がいいのと、丁度いいからだそうです。」
    虎杖・脹相「「丁度いい?」」
    伊地知「ええ。五条さんが脹相さんが何級にするか決めるのに幾つか任務をしてもらう必要がある、と言っていたでしょう?」
    脹相「そうだな」
    伊地知「それに加えてしまえ、ということでした。それに、赤血操術は今回の相手と相性がいいのでは、とも言っていましたね」
    脹相「なるほどな」
    虎杖「でも資料見る限りそんな悪い奴でもない気がすんだよなぁ。結果として怪我させちゃってるだけ、みたいな?」
    脹相「……」
    伊地知「まあ、確かに進んで他者を害そうとはしていないようにも見えますが……」
    脹相「……」
    虎杖「脹相はどう思う?」
    脹相「……」
    虎杖「……脹相?」
    脹相「……吐き気がする……」
    虎杖・伊地知「「えっ」」
    虎杖「あ、タブ見てたから酔った!?」
    脹相「……わからない…」
    伊地知「とりあえず窓から遠くを見ていて下さい。もし耐えられないようなら、すぐに言ってください」
    脹相「……わかった……」

  • 51二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 17:42:46

    お兄ちゃんはじめての車酔い
    というかもしかしてつわ

  • 52二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:48:05

    きたか?これ

  • 53124/01/22(月) 23:05:43

    数時間後──
    伊地知「着きました。お疲れ様です」
    虎杖「あざっす。…脹相平気?」
    脹相「ああ…何とかな」
    伊地知「道中でも言いましたが、直近で見かけられたのがここだと言うだけで、居る保証はありません」
    虎杖「そこだよなぁ」
    伊地知「他の窓とも連絡を取り合ってはいるので、見つかればすぐ連絡が入ります。それまで少し散策しては?」
    脹相「そんな事をしている場合か?少しでも目が有ったほうがいいのだろう?」
    伊地知「脹相さんはまだ本調子ではないでしょう?少し外の空気を吸って体調の回復を図った方がいいと思います」
    脹相「……すまない」
    虎杖「じゃ、あと連絡して!こっちでも一応見とくけど!」
    伊地知「はい。お気を付けて」

  • 54124/01/23(火) 07:26:30

    数時間後
    虎杖「脹相、顔色戻ったね。大丈夫そ?」
    脹相「ああ、もう大丈夫だ。しかし、全く連絡もなく、目を配っていても見つからないとはな……」
    虎杖「やっぱもうここには居ないのかね?」
    脹相「その可能性が高いのだろうな」
    ♪~
    虎杖「お、噂をすればか!?もしもし?あー…うん、わかった。すぐそっち行くよ。……別んとこで見つかったって。伊地知さんのとこに戻ろ」
    脹相「そうか」
    虎杖「驚かないね」
    脹相「お前もそうだったろう」
    虎杖「まあ、ですよね、とは思ったよ。とりあえず急ぐぞ」
    脹相「ああ」

    数分後
    虎杖「伊地知さーん!お待たせ~!」
    伊地知「いえ、そんなに待っていませんよ。脹相さんも、もう平気そうですね」
    脹相「ああ、おかげさまでな」
    伊地知「では、行きましょう」

  • 55124/01/23(火) 07:27:13

    車中
    虎杖「つーか神出鬼没が過ぎるよなぁ〜」
    伊地知「ここ最近は連日出没してるとは言え、活動時間は夕方から夜にかけての数時間ですからね。普段は一般市民として働いているのではないでしょうか」
    脹相「その数時間を狙って高速移動する奴を叩かねばならんのか…」
    虎杖「……イッ○Qのロケってこんな感じなんかな……。俺、イ○トたちの気持ちがわかった気がする」
    脹相「悠仁、何だそれは」
    虎杖「え!?脹相○ッテQ知らんの!?」
    脹相「知らんな」
    虎杖「そっかー、テレビとかあんま見なかったんだ?」
    脹相「見ていないな。色々なゲームはやったが」
    虎杖「たとえばたとえば?」
    脹相「人生…ゲー、ム…」
    虎杖「あれ面白いよな!変にルーレット傾く事あってどツボにハマったりとか!」
    脹相「……」
    虎杖「脹相……?また酔った?」
    脹相「…いや、違う。なんでもない」

  • 56二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 11:34:07

    人生ゲームトラウマになってて可哀想

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:15:33

    全力で保守を遂行する!

  • 58124/01/23(火) 20:51:02

    伊地知「さて、着きました。が…」
    虎杖「夜になっちゃったねー」
    脹相「そうだな…」
    伊地知「とりあえず今日の所は一旦打ち切りにして、また明日探しましょう。今までの傾向からして、この時間帯ではもう活動していないでしょうから。それに、明日は土曜なのでもしかしたら日中も活動するかもしれませんし」
    脹相「そうするしかないようだな」
    虎杖「くそー、チョコマカしやがって…」

    ホテルにて
    伊地知「部屋はあるにはあったんですが、2部屋しか空いてまいせんでした。なので、私と虎杖君で1部屋、脹相さんでもう1部屋でとりました。鍵はこちらです」
    虎杖「まあ、金曜日だしねぇ。よろしく伊地知さん」
    脹相「待て、伊地知」
    伊地知「どうしました?」
    脹相「何故俺と悠仁が一緒じゃない」ずい
    伊地知「え、何故って…」
    脹相「兄弟なんだから俺と悠仁を一緒にするべきだろう」ずずい
    伊地知「えぇ…?」
    虎杖「こら脹相、伊地知さんに詰め寄らないの!ごめんね伊地知さん、こいつカホゴだからさ」
    脹相「お兄ちゃんが弟を護るのは当たり前だ」
    虎杖「はいはい。じゃあ鍵変えるね。伊地知さんは1人部屋でゆっくり過ごして!ほら行くよ」
    伊地知「はあ…」

  • 59124/01/23(火) 22:51:45

    部屋にて

    虎杖「もー、ダメでしょ?伊地知さん困らせちゃ」
    脹相「すまない…」
    虎杖「大丈夫?なんか今日元気無いけど。昨日無理させ過ぎた?」
    脹相「…そういう訳じゃない。特に身体には問題は無い」
    虎杖「“身体には”ね…。あんま1人で思い詰めんなよ?きょうだい、だろ?」
    脹相「……っ、そう…そう、だな……俺…は、お兄ちゃんだ。だから、大丈夫だ…」
    虎杖「……そんな顔してねぇけどな…。今日はもう着替えて寝たら?昨日そんなに寝れなかっただろうし」
    脹相「ああ、そうさせてもらう。すまないな…」
    虎杖「もー、謝るの禁止。気にすんなよ。じゃあ俺は飯食ってくるから。おやすみ」
    脹相「ああ、おやすみ」

    虎杖「……弟だからって弱みも見せてくんねぇのな…。抱いてる時でもないと」

  • 60124/01/23(火) 23:46:36

    扉が閉まる音がする。
    悠仁は食事に出掛けたようだ。

    悠仁は“きょうだいだろ”と言った。そうだ。
    俺たちは兄弟だ。
    でも、忘れてはいない。忘れてはいけない。
    兄弟は、俺と悠仁、俺たちだけでは無いのだと。
    悠仁と共に居て、悠仁を身の裡に受け入れ、その熱を分け与えられて、おかしくなりそうな程の幸福を味わう度、冷静なもう1人の俺が囁き掛ける。
    「お前だけ幸せになってもいいのか?」と。
    呪霊として生きると言った俺に準じ、殉じた弟達を差し置いて、俺だけ人としての幸福に浸るなど、許されるはずが無い。
    俺の半身が、呪霊としての俺が、許してはくれない。
    悠仁を受け入れる為に身体を造り変えてくれるのに、心には容赦無い言葉を浴びせて来る。
    これは、俺自身。
    決して忘れてはならぬと、許してはならぬと、己を縛める、楔。
    それは、熱で浮かされた頭が冷えていく度に、深く、深く打ち込まれる。
    ああ、それでも、それでも。
    あの子を求め、熱を与え合うことを、どうか、どうか───
    言葉に出来ぬ想いは、瞼を満たし、零れ落ちた。

  • 61124/01/24(水) 01:10:36

    「ただいま〜」
    脹相を起こさないように、小さな声で言う。
    もちろんドアだって静かに閉める。
    ベッドを見ると、脹相は備え付けの浴衣に着替えてはいたけど、布団も掛けずにそのまま横になってた。
    そーっと近寄って、赤ん坊みたいに丸まって眠ってるその顔を見たら、乾いた涙の跡が何本も貼り付いて、瞼も腫れてた。
    俺にだけは弱みも見せて欲しいのに。
    ベッドの中での約束なんて、熱が冷めれば無かったことにされる。
    弟という関係性が、疎ましい枷に思えた。
    それが無ければ殺意を向けられるだけだったのに。
    こんなの考えても仕方ない。
    跡が残らないように、拭いてあげなきゃ。
    洗面所に行ってお湯をタオルに染み込ませ、脹相の目元に優しく当てる。どーか起きませんように。
    人肌とはいえ濡れタオルを当てられてもピクリともしないなんて、ずいぶん疲れてるみたいだ。
    これなら抱き上げて布団を掛けてあげることも出来るかもしれない。
    とりあえずシャワーで汗を流して着替えてからそうする事にした。
    「少し寒いかもしれないけど、待ってて」
    髪を撫でても反応がない。やっぱり深く眠ってるみたいだ。

  • 62124/01/24(水) 01:54:28

    シャワーを浴びて、浴衣に着替えて来ても、脹相は同じ体勢で眠ってた。
    本当に疲れてるんだな。身体じゃなくて、心が。
    昨日はほとんど一瞬みたいなもんだけど宿儺が出てきて、脹相はまた怯えてた。
    今日は今日で宿儺以外の何かで心を痛めてるようだった。
    もしかしたら、他の兄弟の事かもしれない。
    やっぱり、この任務が終わったら、連れて行かなきゃ。
    ちょうど調べ物も終わったところだし。
    そう固く決心して、隣のベッドの掛け布団をめくる。
    何回も抱き上げたら起こしちゃいそうだし、こっちに寝かせよう。
    脹相をそっと抱き上げて、ベッドに降ろす。
    うん、起きてないな。
    布団を掛けて、いざ隣のベッドで寝ようとしたら、袖を引かれた。
    あれ、起こ……してはいないみたいだ。
    無意識に掴んだんだろうか。だとしたら、無意識では甘えてくれてるってことか。
    そう思うと、少し嬉しくなった。仕方ない。
    「今日は一緒に寝ようか」
    髪を撫でる。やっぱり反応は無い。
    モゾモゾとベッドに入り込んで近くに寝そべると、そこで初めて脹相が動いた。
    ぎゅっと抱き締められて、顔の下半分が胸に押し付けられる。
    かろうじて鼻は出てるけど、これは良くない。
    何って?ナニに。
    脹相の顔を見上げると、さっきまでと違って満足そうな顔で、すよすよ眠ってる。
    うーん、いい顔で寝てる。それなら、俺が寝れないかもしれない事はもうこの際置いておいて、このままでいよう。
    無意識じゃないと甘えられないお前の見る夢が、少しでも優しいものになりますように。

  • 63二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 08:03:12

    距離近いように見えて完全に甘えられてるわけではないんだな…宿儺のことも言えなかったし
    弟たちは兄の幸せを望んでると思うよ

  • 64124/01/24(水) 17:17:24

    脹相「う……ん?」違和感を覚えて胸元を見る
    虎杖「……」胸に半分顔埋めてすやすや
    脹相「ふっ、今日は随分甘えただな……」ヨスヨス
    虎杖「ん…う〜ん……ちょーそー?」しぱしぱ
    脹相「おはよう悠仁。ほら、朝だぞ?」
    虎杖「ふあ〜……はよ…」
    脹相「ふふ、今日の悠仁は寝坊助さんか?」
    虎杖「んん〜、そうかも……」
    脹相「あまり待たせると伊地知が可哀想だ。ほら、準備するぞ」
    虎杖「はぁ〜い」

  • 65124/01/24(水) 17:18:07

    虎杖「おはよー、伊地知さん!」
    脹相「おはよう。昨日はすまなかったな」
    伊地知「おはようございます。虎杖君、脹相さん。気になさらないでください。本調子でないのはわかっていましたから。もう大丈夫そうですね」
    脹相「ああ、お陰様でな。伊地知、お前も優しいな…」
    虎杖「っ!脹相!」
    脹相「?どうした、悠仁」
    虎杖「ダメだからね」
    脹相「何がだ?」
    虎杖「ハグしたらダメだからね」
    脹相「しないが?」
    虎杖「え、だって釘崎と伏黒には……」
    脹相「お前たちは子供だからな。人に優しくできたら褒めてやらないといけないだろう?」
    虎杖「は?何?今までの全部子供扱いだったってこと?」
    脹相「?そうだが?だってお前は弟だろう?」
    虎杖「いやそーだけどさぁ…!」
    脹相「伊地知は大人だからℎ𝑢𝑔しなくてもいいだろう?」
    伊地知「えっ!?ああ、はい。そうですね。結構です」
    脹相「だ、そうだ。よし、とりあえず昨日最後に確認された地点に行くぞ。伊地知、頼む」
    伊地知「はい、わかりました」
    虎杖「なんだかなぁ〜」

  • 66124/01/24(水) 19:27:59

    脹相「昨日最後に確認されたのがここの公園か……」
    伊地知「はい。何度か出没確認があったうちの1ヶ所なので、もしかすると、この近辺に住んでいる可能性もあります」
    虎杖「だからあそこに泊まったのね」
    伊地知「そういう事になります」
    虎杖「よし。じゃ、この辺探してみますか」
    伊地知「よろしくお願いします」

    虎杖「全然気配とか無いね」
    脹相「そうだな…残穢くらいあっても良さそうだが、逆に無いからこそ、ここが生息域なのかもしれんな」
    虎杖「勝手知ったるですぐ逃げられるってことか…」
    脹相「ああ」
    虎杖「ちょっと寒くない?俺温かいもん買ってくるわ」
    脹相「そうか。気を付けてな」
    虎杖「そっちこそ!じゃ、行ってくる!」

    ??「Hey!そこのレディ!!」ザスッ
    脹相「!?」

  • 67124/01/24(水) 19:34:44

    流れをぶった切ってすまない

    ちょっと更新したことを教える

    極の番修得の為の特訓()悠仁が顔を覆っている手をどかし、額に口付ける。

    次いで、両の瞼、両頬、鼻先、そして、唇。

    「落ち着いたか?」

    触れるだけの口付けの後にそう訊けば、

    「落ち着くわけないっしょ」

    との言葉の後に、横抱きにされる。

    そのままベッドに下ろされ、上に覆いかぶさってきた悠仁に、自分がしたように口付けられる。

    額、瞼、頬、鼻。

    ただし、唇はすぐに離れることは無かった。

    「ん、ふ…んんっ、ん…っ、ふぁ、んぅ…」

    何度も角度を変えて、何度も舌を擦り合わせて、痺れて境界すら無くなる感覚に襲われる。

    互いに伸ばした舌から、つうと銀糸が伸び、纏まり、ぷつりと途切れ、落ちる。

    それが合図のように、また唇を合わせる。

    絡め取られる舌が、喉を越えて、項へと電流を運ぶ。そこからまた、腰へ。

    ぞくぞくとした快感に、肌が粟立つ。

    送られた電流が、熱となり、下腹に蟠る。

    鼻の上から頬へ、何かが滴る感覚がする。それにすら肌が沸き立つ。

    まだ、唇でしか触れ合っていないのに、俺の身体はどうしてしまったんだろうか。

    悠仁がぷは、と息を吐き、互いの唾液に塗れてらてらと光を反射する唇を舐める。

    その舌の動きから、目が離せない。

    どちらのものとも言えなくなった唾液を飲み下す。…
    telegra.ph

    お兄ちゃん()、初めての…

  • 68124/01/24(水) 21:52:23

    脹相「……(急に現れたな。こいつがそうか?)」
    ??「こんにちは。素敵なレディ」
    脹相「お前はなんだ?俺に何の用だ」
    ??「これは失礼!私は井早 素(いはや もとむ)、しがないサラリーマンです。せっかくの休みなのでこれから街に繰り出そうとしたら、貴女という素敵なレディをお見かけしまして、お声掛けした次第です」
    脹相「で、俺に何の用かと聞いている」
    井早「(俺?オレっ娘ってやつ?)こんなにいい天気でしょう?スマホとにらめっこより、私とカフェテリアでお茶でもいかがです?」
    脹相「そうか。だが生憎人を探していてな。暇ではないんだ」
    井早「そうでしたか…良ければお手伝いしましょうか?実は私、足の速さに自信があるんですよ!特にこんなに天気がいい日だと走りたくなるので、丁度いいんです。手伝わせていただけますか?」
    脹相「そうか…ではお願いしようか。だがもうじき暗くなるぞ?」
    井早「え?まだ昼間ですよ?ああ、確かに貴女の美しさには太陽さえも恥じらって身を隠すでしょうね!おや、ほら早速…え?こんな暗くなる事ある?」
    脹相「協力感謝する。丁度探し人が見つかった。お前だな?」腕ガシッ
    井早「え?え?何?」

  • 69124/01/24(水) 22:15:06

    同時刻
    伊地知「おや、脹相さんからメッセージが…?」

    脹相「標的と思しきやつと接触している」
      「逃げられる前に俺の周り帳を下ろせ」
      「場所ならGPSでわかるだろう」

    伊地知「感謝します、脹相さん!『闇より出てて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え』」

    虎杖「!帳が…!?もしかして見つかったのか!?急がねぇと!」

  • 70二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 22:20:31

    >>67

    更新感謝

  • 71二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 23:07:39

    初対面の爆乳美女を躊躇いもなく口説くとはおじさんやるな


    >>67

    身体がどんどん虎杖専用に変えられてるの興奮する

    半呪霊の身体は夢がいっぱいだ

  • 72124/01/25(木) 00:03:29

    井早「ど、どうしたんだい?レディ。それに、私を探していたって…?」脹相の両腕を掴む
    虎杖「脹相っ!!」
    脹相「悠仁」
    虎杖「……アンタ、誰?何?」井早を脹相から引き剥がす
    井早「き、キミこそなんだい?私は今このレディと話しているんだ。邪魔しないでくれ、ボーイ」
    虎杖「俺のツレなんだけど。邪魔なのはそっち」
    井早「……そうか、ならば…捕まえてみたまえ!」脹相をお姫様抱っこして走り去る
    虎杖「はぁ!?ま、待て!!」

  • 73124/01/25(木) 01:32:28

    脹相「おい、離せ」
    井早「お断りするよ!レディ!これは男の戦いなのだ!」
    脹相「悠仁は俺の弟だが」
    井早「え!?似て…いや、そういう雰囲気ではなかったが!?」
    脹相「はぁ……」

    数十分前
    虎杖「なんかさ、動きが掴みにくくて面倒くはあるけど、そんなに悪いヤツじゃないっぽからさ、赤血操術は使わんどいて?」
    脹相「たまたま人が死んでないだけかもしれないだろう。油断は良くないぞ」
    虎杖「そうではあんだけどさ…」

    脹相「すまんな、悠仁」首に血刃ドスッ
    井早「え、ごほっ」
    脹相「悪いな。知らん奴にベタベタと触らせてやる程、安いつもりは無い。だが安心しろ。治してはやる」逆に抱き抱えて着地

  • 74124/01/25(木) 01:42:42

    〜治療中〜
    脹相「よし、血痕も無い。元通りだな」
    井早「う…キミは…一体……?」
    脹相「お前、そもそも呪術を知っているか?」
    井早「呪術?」
    脹相「速く走れるようになったのはいつだ」
    井早「2週間前、事故で頭を打って…退院したら急にすごいスピードで走れるようになったんだ」
    脹相「(件の呪詛師の出没時期と同じ…こいつで確定だな。そして恐らく術式もまだよく把握していないだろう)」
    虎杖「おーい!大丈夫か!?」
    脹相「ああ、俺はなんともない」
    虎杖「良かった…」ぎゅっ
    脹相「ふふ、今日の悠仁は本当に甘えただな」ヨスヨス
    井早「ちくしょー!見せ付けやがって!おいボーイ!レディをかけてどっちが速いか俺と勝負だ!」
    虎杖「えー。そんなんしなくたって脹相は俺んだし。でも面白そうだからやってやってもいいよ」
    井早「既に負けている気がする……!」

  • 75124/01/25(木) 08:48:05

    〜いちゃいちゃの裏側〜
    虎杖「良かった…(こいつがそう?)」
    脹相「ふふ、今日の悠仁は本当に甘えただな(ああ、最近覚醒したばかりで術式も何も知らん)」
    井早「ちくしょー!見せ付けやがって!」
    虎杖「(じゃ、やっぱ殺すのはナシだね)」
    井早「おいボーイ!レディをかけてどっちが速いか俺と勝負だ!」
    脹相「(お前が言うならそうしよう)」

    虎杖「で?勝負ってどうすんの?」
    井早「あの時計の長針がてっぺんに来るまでに私を捕まえてみろ!」
    虎杖「はいはい、そーゆーやつね」
    井早「では行くぞ!よーい、どん!」衝撃波と共に消える
    虎杖「うわー、確かに速いね」
    脹相「最初も急に現れたから少し驚いた」
    虎杖「でもさ…わかりやすいね」
    脹相「そうだな。アレは穿血と同じだ。初速が速いだけで、あとはそうでもない。そして、その初速を上げるには…」
    虎杖「結構な呪力を溜める必要がある。30秒おきくらいかな。溜めはダダ漏れの呪力で丸見えだから、そこを叩けばいい」
    脹相「さすが俺の弟だ…」
    虎杖「じゃ、行ってくる」
    脹相「ああ、行ってこい」

  • 76124/01/25(木) 15:10:10

    井早「ハッハッハ!その程度かねボーイ!(ただ走ってるようにしか見えないのにこんなに速いのか!?何者だ!?)」
    虎杖「……(やっぱりスピード落ちてるな。で、溜め終わるまで3、2、1)」強く地面を蹴って跳ぶ
    井早「おわっ!?」
    虎杖「あっ、惜しい!」
    井早「ざ…残念だったね!ボーイ!この『北高のチーター』を捕まえるにはまだまだ足りないな!(おかしい、俺が纏ってるオーラみたいなのが全然見えないのに、なんであんなに速い!?ジャンプ力も異常だ!本当に人間か!?)」
    虎杖「うーん、次くらいでいけると思うよ?」
    井早「それはどうかな!?(出来る!彼なら出来る!このままじゃ捕まってしまう…!だめだ!このままじゃ……)」
    虎杖「……(あの感じ…次まであと10秒くらいかな)」
    井早「くそ……っ!(このままじゃ…人のままじゃダメだ…!!なら…!)」光に包まれる
    虎杖「よし。(5、4、3、)うぁ!?」

  • 77二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 17:37:56

    こんな理由で人間やめようとすな

  • 78124/01/25(木) 18:20:14

    どしゃっゴロゴロ……ガシャァン
    眩しい光と、何かが落ちて転がってぶつかる音がした。
    辺りにはもくもくと砂埃が舞っている。
    「うっ、アイツどこ行った!?」
    まだ目がチカチカする。
    「悠仁、大丈夫か!?」
    脹相が駆け寄ってくる。
    「え、うん。大丈夫。来るの速いね」
    「血に乗って飛んできた」
    「んん?血に?乗って?」
    脳内に桃白白みたいに飛んでくる脹相が浮かんだ。
    ちょっとよくわかんないですね。
    いや、そんなことより。
    「アイツは…?」
    「多分あそこだろう」
    脹相が砂埃の発生源を指さす。
    近付いて見てみると、そこには傷だらけの───

    チーターがいた。

    「なんで?」

  • 79124/01/25(木) 19:08:35

    昔から足が速かった。
    物覚えとか行動も早いってよく褒められた。
    速さが俺の自慢だった。
    でも、高校を出て、故郷を出て、社会に出て、それはあんまり自慢に出来なくなっていった。
    それから十数年。
    鬱屈した思いを抱えながら会社から帰っていたら、横から車に跳ねられて頭を打った。
    退院してから、俺は不思議な力に目覚めた事に気がついた。
    何もかもが変わった気がした。いや、戻った気がした。
    速いだけで認められていた、あの頃に。
    なのに、そんな力使わなくても凄い身体能力を持った子供を見て、惨めな思いになった。
    歴然とした力の差、生物としてのレベルが違うと突き付けられた。
    なら、それなら、同じ人のままじゃダメなら、違う何かになるしかなかった。
    俺は、何になりたい?
    そうだ。
    世界で一番速いからと、お前にピッタリだと、言われていた、アレになるしかない。

    そう、チーターに───

  • 80二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 01:05:29

    ちょっとよくわかんないですね 好き

  • 81124/01/26(金) 12:13:56

    脹相「でかい猫だ……ボロボロだな」
    虎杖「いやまたなんでチーターに?」
    脹相「わからん。で、悠仁はこいつをどうしたい?放っておけばそのまま死ぬが」
    虎杖「……脹相、頼める?」
    脹相「やはり、俺の弟は優しいな……」ぎゅっ

    虎杖「おーい?あ、目ぇ覚ました」
    チーター「うなぁん」脹相にスリスリ
    脹相「ん?なんだ?」なでなで
    虎杖「感謝してんのかな?……待って。そいつさっきのおっさんでしょ?ダメだよ」脹相から引き剥がす
    チーター「うなぉ、なぁ〜ん」じたばたしてへたり込む
    虎杖「あれ?お前……歩けないの?」
    チーター「な〜ん…」しょんぼり
    脹相「…意思の疎通は出来るようだな。言葉は交わせないが」

  • 82二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 17:38:55

    チーターのことでかい猫だと思ってるのかわいい

  • 83二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 18:47:14

    ほしゅ

  • 84124/01/26(金) 22:23:01

    脹相「でかい猫だ……ボロボロだな」
    虎杖「いやまたなんでチーターに?」
    脹相「わからん。で、悠仁はこいつをどうしたい?放っておけばそのまま死ぬが」
    虎杖「……脹相、頼める?」
    脹相「やはり、俺の弟は優しいな……」ぎゅっ

    虎杖「おーい?あ、目ぇ覚ました」
    チーター「うなぁん」脹相にスリスリ
    脹相「ん?なんだ?」なでなで
    虎杖「感謝してんのかな?……いや、待って。そいつさっきのおっさんでしょ?ダメだよ」脹相から引き剥がす
    チーター「うなぉ、なぁ〜ん」じたばたしてへたり込む
    虎杖「あれ?お前……歩けないの?」
    チーター「な〜ん…」しょんぼり
    脹相「…意思の疎通は出来るようだな。言葉は交わせないが」

  • 85124/01/26(金) 22:23:37

    虎杖「と言うわけで、連れてきたんだけど……」チーター抱っこしながら
    伊地知「……はあ。なるほど…?」
    虎杖「でもさ、なんでこうなったんだ?速く走れるのがこいつの術式だったんじゃないの?」
    伊地知「うーん。もしかしたら我々は勘違いをしていたのかもしれませんね」
    虎杖「勘違い?」
    伊地知「……恐らく、ですが、体を作り変えるのが彼本来の術式だったのではないでしょうか」
    虎杖「体を作り変える……」
    伊地知「元々術師ではない人が、急に呪力で体を守れるかというと、出来ない方が多いです。なので、高速で動く事が出来てそれに耐えうる肉体に変化させていたのではと推測されます」

  • 86124/01/26(金) 22:24:14

    脹相「だが何故でかい猫になって立つ事も儘ならない状態になったんだ?これ程の変化が出来るなら戻れないのはどうしてだ?」
    伊地知「今までは人の体のままでの変化でしたが、ここまで大きく変わることにリスクが無いはずがありません。元より、術師だった訳でも術式を理解していた訳でもないのですから」
    虎杖「たしかに。普通に走ってても、急に四つん這いで走るってなったらだいぶ難しいよな」
    脹相「そもそもの体の構造が丸っきり変わったのなら、体の動かし方も変わる。だから今のあいつは産まれたての獣と変わりないってことか」
    伊地知「そういうことになりますね。問題は……これから彼をどうするかです」
    虎杖「正直に呪詛師捕まえたけどチーターになりました!って連れてっちゃダメかなぁ。普通のチーターじゃないから動物園にもやれないし」
    脹相「なら死なせればいいだろう」
    虎杖「脹相!?」
    脹相「暴れていた呪詛師は死亡した。と報告すればいい。こいつが人間に見えるか?俺には見えん。人としては死んだも同然だ。嘘をついた事にはならんだろう」
    伊地知「たしかに現状それが最善には思えますが……」
    虎杖「もともとパンダもいるし、チーターが増えても問題ないよな!」

  • 87二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 01:01:32

    >>82

    この様子だとトラもでかい猫だと思ってそうでかわいい

    悠仁の事もでかい子猫みたいなもんだと思ってそう

  • 88二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 08:00:42

    脹相も実質でかい猫ちゃんだし

  • 89二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 12:46:17

    このレスは削除されています

  • 90二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 15:45:21

    ほしゅ

  • 91二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 22:18:21

    >>89

    1の書く話が超気になるから保守は任せろ

  • 92二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 08:15:25

    ほしゅ

  • 93二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 16:06:04

    ほしゅ

  • 94124/01/28(日) 20:40:13

    帰りの車内
    後部座席にチーターを挟んで虎杖と脹相が座って、脹相がチーターを撫でている。

    虎杖「脹相さぁー、そいつ撫ですぎじゃない?さっきのおっさんなんだよ?」
    脹相「そうか?コイツはもうただのでかい猫だろう?気にし過ぎだ。それとも、お前も撫でて欲しいのか?」
    虎杖「うー、撫でて欲しいのはあってるけど」
    脹相「そうか。なら、おいで悠仁」
    虎杖「そう来なくっちゃ!はい、お前はこっち」チーターどかし
    チーター「うわっ」
    虎杖「ん!?」
    脹相「よしよし。悠仁も頑張ったな」ぎゅっとしてなでなで
    虎杖「ちょちょちょ、待って!?お前今喋んなかった!?」
    脹相「悠仁?」
    チーター「う、うにゃー?」
    虎杖「さっきまでの鳴き方とちげーじゃん!」

  • 95124/01/28(日) 20:47:34

    井早「……バレてしまったね」
    虎杖「お前……人に戻れるんじゃないのか?」
    井早「それは無理だよ。君達の話を聞いていて、何とか戻ろうとしたんだが、声帯しか戻せなかった。やっぱり無理をしすぎたんだろう」
    虎杖「なんでまたこんなことしたん?」
    井早「大人の意地…みたいなものかな。君もそのうちわかるさ」
    虎杖「へー」
    井早「すごくどうでもよさそうだね」
    虎杖「うん。今は脹相に撫でてもらう方が優先だから」
    脹相「本当に今日は甘えん坊だ。可愛いぞ」
    虎杖「もー、可愛いはやめてってばぁ」と言いつつ頬ずり
    井早「……ドライバーさん。濃ゆ~いブラックコーヒーが飲みたくなってきたよ」
    伊地知「奇遇ですね、私もです」

  • 96124/01/28(日) 20:50:20

    保守ありがとうございます

    ちなみに、素早いおじさんがなぜチーターになったかは、「三人のおじさん」で調べればわかります。
    「素早いおじさん」のレス見た時、もうこれしか浮かばんかった。

  • 97二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 06:03:36

    ほしゅ

  • 98二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 11:40:29

    素早いおじさんレスした者だけど本当にチーターになるとは思わなかったよ

  • 99二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 17:27:12

    ほしゅ

  • 100二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 21:58:47

    ほしゅ

  • 101二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 01:48:51

  • 102124/01/30(火) 03:12:58

    高専に戻ってきた一行
    伊地知「と、言う訳なんです……」
    虎杖「先生。こいつ、どうにかできない?」
    井早「悪戯に人を怪我させてしまった罪は消えないが、これから人の役に立って少しでも償っていきたいんだ」
    脹相「……」
    五条「まぁ、既にパンダがいる訳だしね。チーターが増えるくらい特に問題ないと思うよ」
    井早「……本当にパンダがいるのか……」
    五条「じゃあ、伊地知。報告終わったら案内してやってよ」
    伊地知「わかりました」
    虎杖「頑張れよ、おっさん!」
    井早「おっさんはやめて欲しいよ…ボーイ…」
    虎杖「ならボーイもやめろよなー」
    井早「ははは、そうだね。じゃあね、虎杖くん、脹相ちゃん」
    虎杖「じゃーねー!」

  • 103124/01/30(火) 03:14:05

    「……」
    犯した罪は、消えない。
    あいつの言う通りだ。
    呪術界の役に立ったからと言って、俺が奪った命は戻らない。
    壊相も、血塗も。
    大勢の無辜の民も。
    いいや、血肉を持って生まれ堕ちた時から、人の命を奪って受肉した。
    それなのにのうのうと生きていていいのか?
    「脹相。脹相ー?ちょ~そ~?」
    悠仁の声がする。
    「っ!?……どうした?悠仁」
    気が付けば、悠仁が心配そうな顔で覗き込んでいた。
    「どうしたはこっちのセリフなんだけど。昨日今日ぼーっとしてること多かったけど、ホントに体調悪いとかじゃない?」
    「いや、大丈夫だ。気にするな」
    弟に気を使われるなんて、お兄ちゃん失格だ。
    そう思って、言った言葉なのに。

  • 104124/01/30(火) 03:14:40

    「……っ!またかよ!大丈夫大丈夫ってさ!どう見ても大丈夫じゃないから聞いてんじゃん!気にするなって方が無理だろ!?なんで俺に話してくんないんだよ!そんなに頼りないかよ!」
    悠仁は傷付いた顔でそう言ってきた。
    「違う、そうじゃない。悠仁には関係無い」
    そう、お前に罪は無い。だからそんな顔をするな。
    「関係無いってなんだよ!兄だ弟だって言ってるのに!?家族なんじゃないのかよ!?」
    「そうだ。俺はお兄ちゃんで、お前は弟だ。だから、お前に言えることは無い。これはお兄ちゃんの問題なんだ」
    こんな事、弟のお前に言える訳が無い。
    だから、わかってくれ。
    「俺が、弟だから?」
    悠仁は俯いてしまった。
    「ああ、そうだ。」
    「そーか。そーかよ。じゃあ、もういいよ」
    俯いたままで踵を返した悠仁は、最後に振り返って言う。
    「……こんなんなるなら、兄弟なんかじゃない方が良かった」
    どうして、そんな泣きそうな顔をしているんだ。
    「……っ悠仁…っ!!」
    俺は、また間違えてしまったんだ。
    そして、それから顔を合わせないまま、翌日に元々入っていた任務に向かう事になった。

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 10:22:13

    ⭐︎

  • 106二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 11:37:44

    頼ってくれるようになるのはまだまだ先になりそうだな…

  • 107二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 21:53:10

    このレスは削除されています

  • 108124/01/30(火) 23:39:06

    五条「珍しいね。悠仁があんなふうになるなんて」
    脹相「…五条……俺、俺は…」
    五条「…そんな顔しないでよ。よし、じゃあ五条先生に何があったかお話してみなさい!家族だからこそ言えないって事とかもあるんでしょ?」
    脹相「ああ…。ああ、そうだな…すまない…」
    五条「気にしないでよ。明日の任務に差し支えてもアレだし。……何より、生徒のメンタルケアも教師の仕事のうちだからね!」
    脹相「恩に着る……」
    五条「これも仕事だって言ってるでしょ。ここだと寒いから、後で話そうか」
    脹相「ああ、なら、後で俺の部屋に来てくれ」
    五条「え…、それでいいの?」
    脹相「何がだ?」
    五条「あー、うん。まあ、いいや。じゃあ、後で行くから」
    脹相「?ああ、待ってる。じゃあな」

    五条「……アレ無意識なんだもんなぁ……。教え子だし、教え子の家族だし、なんなら教え子のパートナーだからな……。変な気起こすなよ、僕」

  • 109二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 06:33:31

    そうだ、変な気起こすなよ、五条

  • 110二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 11:38:37

    番が男を自室に招いてしかも自分にはできない相談事とな?
    嫉妬不可避

  • 111二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 21:11:16

    ほしゅ

  • 112124/02/01(木) 02:09:28

    脹相はあまり表情が変わらないタイプだと思ってた。
    それなのに、あんな寄る辺無い子供みたいな不安気な顔で、縋るように名前を呼ばれて。
    それで何も意識しないでいられる程、僕も枯れてるわけじゃない。
    今までそういうのにそこまで興味持てなかっただけで、僕だってまだまだ現役の男な訳だし。
    だけど悠仁にとっては姉弟で、しかもほぼ確実に自分のパートナーだって思ってる。
    僕が脹相にちょっかいかけたりした時、スゴい顔するもんね。
    そんな状態なのに、脹相と来たらまるでわかってない。
    自分の魅力とか容姿に無頓着で無自覚にも程がある。
    これじゃあ悠仁も気が気じゃないだろうなってのは容易に想像できる。
    極め付けは、「弟には頼らない・弱みは見せたくない」だ。
    少なくとも平時ではそうあろうとしてるのは傍からでも見て取れる。
    だからこそ、脹相よりも長く多く世間を知ってる(悠仁達だってそうだと思うけど)大人じゃないと、相談相手として壇上に登ることすら許さないんだろう。
    それがどれだけ悠仁を傷付ける事になっても。

  • 113124/02/01(木) 02:09:57

    ♪〜
    不意に鳴り響いたスマホの音で思考が中断された。
    「あ、脹相からか」
    文面は簡潔。
    “今から来てくれ”
    正直、あまり気は進まない。
    相談に乗りたくないんじゃなくて、相手の居る年頃の女子の部屋に夜行くことに対して。
    脹相本人に全くその意識も自覚も無いから尚更。
    自分ばっかり無駄に意識して、一人相撲してる、そんな感覚。
    どうか、任務前に着てた部屋着じゃありませんように。
    そんな事を祈りながら脹相の部屋に向かった。
    ノックして、ドアが空くのを待つ。
    鍵が開いて、次いでドアが開く。
    僕の祈りも虚しく、谷間全開で出迎えられた。
    思わず目隠しの上から目を抑えて天を仰いだ。
    こうしちゃうのもわかるだろ?
    「大丈夫か?疲れているのにわざわざすまないな。入ってくれ」
    「ああ、これは違うから。気にしないで。じゃ、お邪魔するね」
    頑張れ、僕。

  • 114二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 06:13:20

    頑張れ、五条先生

  • 115二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 11:35:00

    脹相💢
    危ないのは宿儺だけじゃないんだよ!?

  • 116二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:31:54

    ガチ無知ムチムチお姉ちゃん…

  • 117124/02/01(木) 23:07:48

    机と椅子、ベッド、クローゼットしかない殺風景な部屋に入る。
    「座ってくれ」
    ベッドに座った脹相が自分の隣をぽんぽん叩きながら言った。
    はいストップ。
    ベッドに並んで座って話すって何?
    同性ならいざ知らず、異性だったらそれ人生相談じゃなくて睦言でしょ。
    また目を抑えそうになるのを耐えて、椅子を脹相の前に運ぶ。
    「僕はこっちがいいかな」
    「そうか」
    座って足を組んで、いざ本題に入る。
    「で、脹相は何に悩んでたの?」
    「俺…俺は、生きるのが怖い。幾つも罪を重ねてきたのに、最近は幸せを感じる事が増えて、その度に数多の命を奪った分際でのうのうと生きている自分を悍ましく思うんだ」

  • 118二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:58:04

    偉いぞ五条

  • 119124/02/02(金) 13:40:52

    脹相が頭を抱えながら言う。
    「産まれる前に胎から堕とされた俺は、俺達は、ただ産まれ直したかった。何度も孕まされ、その度に堕とされ、狂っていく母と増えていく弟達を、俺はただ見ていることしか出来なかった。まだ呪いとしての力が弱かったから、母に言葉をかけることさえ出来なかった。狂う前、母は俺に言った。『お兄ちゃん、あなたが皆を守ってあげて。私にはきっと出来ないから、だからあなたが代わりに守って。どんなふうに生まれても、あなた達は私の可愛い子供なの。だから、お兄ちゃん。弟たちをお願いね』と……」

    成程。「兄」という立場に固執する理由はそれか。
    母の愛。そして呪い。孕ませた呪霊だけじゃない、それらが合わさって、受胎九相図の一番、脹相という呪いが出来上がったのだ。

  • 120124/02/02(金) 13:41:19

    脹相は頭を抱えたまま蹲るようにしながらさらに続ける。

    「だから、だから、俺は、俺はお兄ちゃんだから、弟達を守らないといけないから、強くあらなければいけないから、強くなれる方法を考えて、考えて、そうして生きてきた。気が遠くなるような年月でも、弟達と魂で通じ合えていたから、耐えることも出来た。後に生まれた弟達からどんどん声も意識も感じれなくなって、それでも壊相と血塗はずっと励まし合ってくれていた。なのに、それなのに、俺が……俺が壊してしまった。あの時、呪いとして生きると決めてしまった。その結果2人を死なせてしまった。悠仁に殺させてしまった。人として生きる道もあったのに、どうして2人を信じられなかったんだ……」


    脹相の肩が震えている。

    ぽたり、ぽたりと、床に落ちた水滴が1つ2つと増えていく。

    僕はdice1d7=6 (6)

    1.抱き締める

    2.頭をぽんぽんする

    3.背中を撫でる

    4.1と2

    5.1と3

    6.2と3

    7.全部

  • 121二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 20:21:25

    ほしゅ

  • 122二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 07:48:54

    保守

  • 123二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 11:14:58

    抱き締めはしないの五条の理性と気遣いを感じる

  • 124二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 19:49:40

    ほしゅ

  • 125二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 01:23:16

    お姉ちゃんの悩んで藻掻いて最善を考え続ける姿勢好きだ

  • 126二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 11:19:02

    一人で抱え込みすぎてる…

  • 127124/02/04(日) 12:19:58

    僕は思わず脹相の近くで膝立ちになって、背中に手を伸ばしていた。
    どんな事情があろうと、目の前で涙に暮れている子供をただ見ているだけで放っておくなんて、出来るわけなかった。
    しゃくりあげて引き攣る背中を宥めるように撫でると、髪を掻きむしりそうな程強く抱えた頭が解放され、ゆるりと持ち上がる。
    こっちを向いた顔は、涙と鼻水でべしょべしょで顎には梅干しが出来るくらいくっしゃくしゃで。
    見た目通りの年齢だったら、こんな泣き方はしないし、こんな泣き顔は人に見せない。
    胎児のまま永い時を過して、動ける身体を得てからは数ヶ月。
    そんな幼い子供そのままの泣き顔は、庇護欲を唆るのに十二分だった。
    背中を撫でる手は止めないまま、もう片方の手で子供をあやす時のように頭をぽんぽんしてやると、脹相はふぐっと言って、また目に涙が溢れてくる。
    「っ……ごじょ……っ」
    「大丈夫。ゆっくりでいいよ。泣きたいなら、五条先生のひっろ~いお胸でお泣きなさ~い!なぁんて……」
    なぁんて、おちゃらけて言った言葉のはず、なんだけどねぇ。
    なんだけど、脹相は僕の胸に額を付けて服を掴んでひっくひっく言ってる。
    頭と背中をぽんぽんしつつ、「素直だなぁ~」とか、「ごめん悠仁。でもこれはノーカンだよね」とか考えながら、脹相が落ち着くまで現実逃避するしか無かった。

  • 128二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 23:01:52

    ほしゅ

  • 129二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 09:03:17

    保守
    スレ主ゆっくりでいいからね
    楽しいし待ってます

  • 130124/02/05(月) 09:58:06

    どれだけそうしていたか、不意に腕が引かれる感覚で現実に戻ってくる。

    「……ずばだい、ごじょう……ぼゔお゙ぢづいだ……」

    相変わらずの涙と鼻水とついでに血?でぐっしゃぐしゃな泣き顔で言われても説得力無いよね。

    「めちゃくちゃ鼻声じゃん……ちょっと待ってね」

    現実逃避の合間に部屋を見渡して、机の上にティッシュがあるのは見つけてたから取りに行く。

    それを顔に当ててやって、

    「はい、ちーんして」

    と言えば、やっぱり素直に鼻をかむ。本当に子供の世話をしてるみたいだ。

    新しくティッシュを出して涙と血も拭ってやるけど、やっぱり瞼は腫れてしまってる。勿体無いな、と思ったらそのままつい口に出してた。

    「僕ほどとは言わなくても、キレイな顔してるのに勿体無いよ」

    言われた当の本人は、何の事かと首を傾げた後、ふにゃりと笑って、

    「……?ふっ、そうだな。五条の顔は綺麗だ」

    だなんて言う。

    「……っ」

    自分の顔が良いなんて言い慣れても言われ慣れてもいるのに、こんな無垢な微笑みで、無駄な熱も欲も含まない声で言われただけで、こうも受け取り方が変わるなんて、知らなかった。

  • 131124/02/05(月) 10:01:14

    >>129

    ありがとう。今の仕事に慣れたらもう少しペース挙げられると思う。

  • 132二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 17:10:40

    保守兼ねて支援絵とか描けないかなって思ったけどそんな時間なくて残念

  • 133124/02/05(月) 21:26:17

    「えー?綺麗なのは顔だけ?」

    目隠しをずり下げて、顎に親指と人差し指を添えてウインクする。初めて知る心の騒めきは放り投げて、いつものお調子者の僕でいないと。

    「瞳も勿論だが、髪の色も綺麗だ。俺には無い色だな。」

    「あははっ、僕にとっては脹相もそうだけどね」

    いつだったか火山頭の呪霊に言った「照れるなよ」なんて言葉がこんな時に自分に返ってくるとは思わなかった。

    「そうか?俺はよくある色だろう」

    「ま、この眼にはそう見えないって事さ」

    嘘ではない。僕の眼は普通と見え方が違うんだから。逆に“普通”を知らない訳だけど。

    「どうやら、ちゃんと落ち着けたみたいだね」

    「む…気を遣わせてしまったな……すまない」

    「謝るのは禁止ね。そうじゃなきゃ相談の意味が無いだろ?こういう時は、“ありがとう”だよ」

    額を指でつんとつついて自罰的な発言を窘める。

    「そうか、すま…ぁりがとう」

    「おっと、今のは危なかったね。また謝ったらデコピンしてたとこだよ」

  • 134二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 23:58:57

    理性を保ってる五条に偉いぞって気持ちと踏み外して欲しい気持ちで心が2つある…

  • 135124/02/06(火) 00:12:55

    そう言うと、脹相はギョッとしたような顔で額を抑える。

    「!?……お前のデコピンは、出来れば、絶対、喰らいたくないな……」

    「……別にデコピンすれば常に茈が出るわけじゃないよ?」

    誰から聞いたのか(おそらく傑の記憶を読んだ加茂憲倫だろうけど)、茈を出す時はデコピンみたいな指の動きになる事を知っているようだった。

    「さ、それは置いといて、まだ全部吐き出してないでしょ?この際だから全部出しちゃいなよ。何度だって胸は貸してあげられるからさ」

    「ああ、ありがとう……」

    脹相はまたへにゃりと笑って礼を言い、それから少しづつ表情が抜け落ちていく。その変化が寂しいような、苦しいような。とにかく胸を締め付けられるような心持ちになった。

    「……五条は、壊相と血塗の姿を見た事があるか?」

    「あるよ。一度だけね」

    解剖の時、とは言わなかった。言える訳も無かった。

    「そうか。なら、解っただろう?何故呪霊側につくことを決めたのか」

    「まあ、何となく察せられるかな」

    「俺は……俺だけこの呪印以外は完全に人の形だったのに、2人はそうじゃなかった。壊相は背中を隠せばなんとかなるかもしれなかったが、血塗はほとんど呪霊と同じ様な見た目だ。人間は、その弱さ故に自らと異なる形のモノを極度に恐れる。だから、受け入れて貰えないと思った。それで、心無い言葉で─その暴力で、2人が傷付いていくと思うと耐えられなかった。きっとそんな言葉を浴びせられた2人を見てしまったら、それを言った奴らを俺は殺してしまうだろう。そして、人として生きると決めたのなら、俺がそうしたことで2人はきっと心を痛めてしまう。その顔を見るのが、そんな2人を見る事になるのが、耐えられなかった。俺が……、耐えられなかったんだ……」

  • 136124/02/06(火) 00:19:03

    >>134

    同士よ……。

    この後の展開は🎲に任せるので、どう転がるかはまだ決まっていないんよね。

    🎲が紳士のまま終わらすかもしれんし、恐慌状態になった時に僕が忘れさせてあげるよで頂いてしまうかもしれん……。

    全ては🎲神の御心のままに……。

  • 137124/02/06(火) 01:15:35

    流れをぶった切ることに定評のある1は私です。

    >>78を描いていたのがあったので

  • 138二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 11:35:15

    かんたんお兄ちゃんかわいい

  • 139二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 22:24:30

    出来そうではあるけどスカートだと見えちゃいそう
    そして😐の顔がかわいい

  • 140二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:44:26

    >>137

    はわ…かわいい

    主様の主線の描き方変わっとる、この絵も過去絵もどっちも好き

オススメ

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