ここはシャダイ大陸といって

ハンシン地域を占拠し、その地の資金力を基盤に後継者争いに復帰を目論むハーツクライ皇子、タカラヅカ攻防戦にて傭兵隊長エンドスウィープの令嬢の姫騎士スイープトウショウに見惚れた隙を付かれ敗れる。

しかし戦には敗れるも大商人からの徴発により軍資金は確保できた模様。

なおその逸話は徴発の意趣返しも兼ねた地元の芸術都市タカラヅカの劇団ですぐさま演目として作品化され、吟遊詩人や旅役者たちの手で全土に広められる。

>>120

119二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 22:47:04

>>117

皐月賞戦線はディープインパクト王子が圧勝し勝ち乗りを挙げる。次いで名を挙げたのがシックスセンス王子、作戦勝ちを収め大いに声望を高めた。

120二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 22:55:14

>>118

女の尻を追って戦を捨てたバカ皇子

ハーツ皇子は王冠よりもスイープ嬢が欲しいらしい

女誑しのハーツ皇子も流石に敵将は落とせなかった

私もハーツ皇子に迫られたい

同時代の風説より一部抜粋

>>134

121二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:05:24

また勝ったのか？
帰ろう、帰って寝よう

>>122

122二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:17:23

>>121

次は一世一代のダービー戦ですぞ

寝ている暇などありますまい

>>124

123二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:21:43

このレスは削除されています

124二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:23:17

>>122

皐月戦線を圧勝したディープ王子は続くダービー会戦でスペシャル王国のインティラミ王子を撃破、菊花戦線でもジャパン王子、シックスセンス公などを歯牙にもかけず圧勝していく。そして師走、ナカヤマにて帝国後継者であるロブロイ王、ハーツ王子、傭兵隊長タップ伯、ダンス王国のデルタブルース王子らとの有馬決戦が行われる。

>>128

125二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:29:57

菊花戦線を攻略した我が主君、ディープ王子の勢いは留まること知らず。最早誰も止められまい！

126二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:31:23

順調に天まで届くほど祭り上げられてますな

127二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 23:34:13

ダービー会戦、勝利の地フチュウに我らがディープ王子の銅像を

128二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:23:58

>>124

「軍師ルメールよ。ディープ王子は今や同世代に敵無し。その軍勢には帝国外からもストームキャット王国の子弟らが加わり日増しに強大になっている。この私、ハーツクライに勝てるだろうか？」

「オウジ、宝塚ハ残念デシタ。王子ガスイープ嬢ノお尻ヲボーット眺メテイナケレバ勝利ハ我々ノモノダッタデショウ」

「それはもう良いではないか、さては恨みに思っているな。それでどうする。我々は先月のフチュウでも確固たる勝利をあげるには至らなかった」

「今迄ハ終盤ノ追い込みニ全てヲカケテキマシタ。シカシ、同ジ戦法デハディープ王子ニハ敵イマセン。王子モ戦歴ヲ重ネラレ成長サレマシタ。次ハハヤメハヤメニ動コウト思イマス」

「勝てると思うか？」

「勝テルト思イマスヨ」

>>132

129二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:25:48

帝都を追放されて以降、皐月の大祭で騎士の栄冠を勝ち取った頃の面影も無く落ちぶれて各地を放浪するダメジャー皇子。

追い打ちをかけるように首筋を流矢に射抜かれ、一命は取り留めたものの療養と長期の雌伏を余儀なくされ、その間の唯一の楽しみはすくすくと成長している腹違いの妹スカーレットとの手紙の遣り取りだけ。

>>130

130二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:44:02

>>129

お兄様、また1番を取ったわ。お母様もお父様も大変お喜びになられたの。ティアラもお嬢様でしたら全部1番をとれますよってばぁやが言うの。だから、私もっと1番をとるわ。そしたらお兄様にティアラを3つ載せてあげるの。お兄様は怪我で冠を1つしか取れなかったって言うから私が代わりにとってあげる。でも、お兄様は男の子だからティアラは似合わないかな? お兄様また、会える日を心待ちにしております。

あなたの愛しき妹より

131二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:46:23

このレスは削除されています

132二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:49:06

>>128

周りはディープ王子の強さに内心諦め気味なのに、軍師ルメールだけはハーツ王子を勝たそうとしてたんだよね…

133二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 00:54:28

なんか、凄い軍記物語が出来てきてる気がする…w

134二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 01:12:24

>>120

ダンスインザダーク王国のツルマルシスターさん！？

>>137

135二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 01:36:51

旧都決戦を勝利し、菊の軍旗を掲げて意気揚々と首都圏へ軍を進めるディープ軍。

天高くウマ肥ゆる戦争の秋の帝都地域ではキンカメ派に属する皇女ヘブンリーロマンスが地の利を活かして乾坤一擲の勝負を制しロブロイ皇子を筆頭にした叛乱軍の侵入を打ち払う。
なおハーツ皇子はまたもやスイープ嬢の尻を追い掛け戦線離脱。

続く第二戦目はキンカメ公の遠縁の傭兵隊長アルカセットが、スイープ嬢不在で覚醒の兆しを見せるハーツ皇子の猛攻を凌ぎ切って帝都の支配権は保ちきる。

決戦の舞台は帝都近郊から帝国最大の軍需地帯の要であるアリマ要塞を巡る攻防戦に移る。

136二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 01:46:31

皇位継承権を有する皇子達に大義名分の方でも対抗する為に、キンカメ公が皇族のヘブンリーロマンス皇女を籠絡して賊軍討伐の旗印にする手腕は見事だけど、乱世の常とはいえエゲツないとしか言えないな…

137二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 01:47:17

>>134

病身のベッドの中、世話係の婆やがしてくれるハーツ王子の話が何よりも大好きなシスター王女。昔、元気だった頃に一目見かけただけのハーツ王子。

138二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 03:40:41

最終的にディープ王の子種を求めるあまり兄のタイド伯のみならず弟のオンファイア男爵まで子種を搾り取られるんだよね…

139二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 04:21:32

幼少期は未完の大器と将来を嘱望される有望な皇子だったブラックタイドだけど、皐月の大祭の騎士道競技で注目度の低い下位の皇子だったダメジャー皇子に大敗して、その後の負傷で長期間の療養と離脱を余儀なくされたのがケチの付き始め。

動けない自分の代わりに担ぎ出した弟が破竹の快進撃を続け、キンカメ公を追い詰めて皇位継承者に名乗りを上げて自身が介入する間もなく英雄に。

自身の戦線復帰後は情勢もすっかり様変わりして、キンカメ公もハーツ皇子も皇位を継承した弟ディープもいない戦場を、自由の効かない身体で転戦した挙げ句、たいした成果も挙げられないまま困窮してた所を、皇帝ディープ陛下の勅命で臣籍降下して宮廷の式典を司る宮廷貴族に召し抱えられるブラックタイド伯。

140二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 06:42:54

テースト朝ノーザン王国の繁栄も今は昔。
豊かな国を作る事に長けていたノーザン王国も、軍事基盤は脆弱で有能な将軍に恵まれなかった。
諸侯の反乱や族の横行、極めつけはブライアン族を筆頭にした異民族の流入に耐え兼ねて異民族の傭兵に軍権を任せて延命してたが、傭兵たちにトニービンと国父サンデーサイレンスという非凡な指導者が現れて命運が決した。

141122/01/15(土) 07:26:23

なんか凄い事になってるんだ…

>>143

142二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 12:25:41

これが何処にでもいそうなウマ娘の姿か？

143二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 15:54:31

>>141

決戦を前にしてのその余裕、やはり皇子殿下は剛胆でいらっしゃる…

144二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 16:40:18

友軍より伝達。来る師走の初め、フチュウダート地帯において交戦。同盟軍、ストームキャット王国シーキングザダイヤ王子が第二の功を取られたとのこと。第一の功を獲得されたフジキセキ王国のカネヒキリ王子もその異名の元に御味方したいと申しているそうでございます。フチュウ、ナカヤマの2つを抑えれば我らの帝都入場はもはや目前でございます。

145二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 20:07:00

古今無双と畏怖された大将軍シンザンや、常勝将軍シンボリ侯ルドルフ以降、起伏に富んだ荒地の冬のナカヤマ地方の要衝アリマを陥落させることが、名将の条件の一つとされていて、ブライアン族の覇権も、一族の英傑ナリタブライアンがアリマ要塞を制した事から始まったと言われる

146二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 20:08:14

ナカヤマやアリマは凄い所なんだな
私なんかが行っても良いのだろうか？

>>147

147二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 20:39:33

>>146

常勝無敗、いまや民の殆どが王子を支持しております。それに対しナカヤマを伺う反乱軍はフチュウにおける2度の敗戦で民の指示を失い軍はやせ細っているとの事。王子以外にアリマ要塞の主に相応しいものはおりますまい。

148二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 21:56:49

「悪い予感が致しますわ」
帝城、その中心に座す玉座の間に1人のウマ娘が現れた。
「これはこれはマックイーン様。レイクヴィラより遥々と久しぶりの御登城。亡き皇帝陛下も大層お喜びになられましょう」
「私がずっと帝都にいるのは知っているでしょう。宰相カメハメハそういうのはいいですわ。あなた、この先帝都はどうなると思っているのです」
玉座、その袂に座すただ1人のウマ娘は相好を崩して答える。
「ロブロイ王子は今や往事の勢いなし。ハーツクライ王子も詰めが甘い。他の方々はそれぞれの勢力を広げるのみでこの帝都の中枢まで届かせようとはしません。最大勢力のタキオン王子とカフェ王子の妥協が続くでしょう。勢いがあるのはディープ王子、新しく帝位に即くのはこのお方では無いのですか？」
「あなた自身が即く気は無いのですか」
呵呵大笑。宰相は大きく口を開けて笑う。
「ご冗談を。貴方様がお認めになられても黙っていない方は沢山おられますでしょう。貴方こそいいのですか？メジロの再興、ステイゴールド王子もおられましょう」
「メジロの再興など夢物語語る気はございません。あの暴れん坊も帝位に即けるには5年10年は早いですわ」
しばしの沈黙を挟んで老兵が口を開く。
「では王子の誰かが帝都にたどり着いたのならば玉座を大人しく明け渡すということでよろしいですのね」
「お疑いになられるとは失礼至極。このカメハメハ、皇帝の玉座には1度として座ったことはございません。アリマにも既にリンカーン王子、ヘブンリーロマンス王女、スズカマンボ王子の殿下方をディープ王子の迎えに寄越しております。ディープ王子なら異論なく」
「ディープ王子が勝つと疑ってないのですわね」
「反乱軍に期待することなどございますまい」
宰相はさも当然のように答える。それに対し老兵は目を細める。
「アリマは不思議な土地ですわ。信じられないようなことが起こりうる。かつての私が負けたように。せめて、スイープ嬢も向かわせればよかったのでは無いですか」
「あのようなじゃじゃウマ娘勘弁したい。タカラヅカこそ素直でしたが私達が幾度となく苦労したか」
「別に良いですわ。年寄りには関係の無いことです。精々、空の玉座を守ることです」
「ええ、皇帝陛下に忠誠を」
老兵は去る。玉座の間に宰相は取り残される。

149二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 22:41:37

ステゴ公国大公ステイゴールド、旧メジロ公国領の掌握に手間取り後継者競争痛恨の出遅れ。

旧メジロ貴族対策を弾圧路線から懐柔路線への転向を検討中。

150二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 22:44:31

とりあえずキッカ戦は無事に勝って終わったんだ
風邪引いて辛いからアリマは行きたくないんだが…

151二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 22:47:49

輝かしい連戦連勝、大陸に今や敵は無し。
漆黒の帝王の庇護下の片田舎、ただただレースを楽しんでいたウマ娘はもういない
『英雄』の肩書き似合うあるべき姿になられたのだ…

152二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:23:04

降誕祭の日、アリマ要塞争奪戦が幕を開ける。

傭兵隊長タップ伯がやはり動きました。コンコルド王子子女、オースミハルカ王女も続くようです。おお、ハーツクライ、ハーツクライ王子が3番手です。ハーツクライ王子が3番手で動いてきます。

153二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:29:47

「行くぞ軍師ルメール」
「エエ、王子。ディープ王子ノ戦いハ全部確認シマシタ。彼ノ武器ハ終盤ノ圧倒的ナ追い込み。コノナカヤマハ地形ガ複雑デ盤面ヲ一気ニヒックリ返スノハ困難ナ場所。私達ナラ勝テマス」

154二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:34:19

ゼンノロブロイ王子はいつも通り中盤から動いていくようです。王子、今日も終盤一気に捲って圧勝しましょうぞ。

155二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:41:23

ディープインパクト、ディープインパクト。大外からディープインパクト!!
「ルメール」
「ハイ、王子。アレハ届キマセン」

156二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 23:43:13

ハーツクライ、ハーツクライです。ディープインパクト敗れる。ディープインパクト敗れる。
その報告は大きく帝都を揺るがしたのです。

157二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 00:20:40

ディープ皇子の敗北の報で、他の皇位継承者たちは喝采と共に祝杯を上げ、帝都のキンカメ公は胸をなで下ろし、サンデー朝の内紛に乗じて巧妙を上げようとする輩は混迷する乱世の到来を待ちわびて剣を研ぎ、ただ弱き民草だけが嘆き悲しんだ。

〜在野の無名史家の手記より抜粋

158二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 02:34:17

ディープ皇子による統一がなるかと思われたアリマ決戦は、ハーツ皇子の勝利という意外な結末で終わった。

勝利に湧くハーツ皇子陣営はアリマ要塞に備蓄された軍需物資をもって海外に飛躍し、大陸の混乱に乗じた海賊の跋扈により途絶えていた海外貿易を復興させ、さらなる基盤強化を目論む。

一敗地に塗れたディープ皇子陣営からは勝ちウマ目当てに集まった烏合の衆が文字通り逃散し、残るは共に戦い抜いてきた麾下の若い兵士達のみ。
ただしその兵士達は三冠戦争を勝ち抜いた百戦錬磨の兵であり、今はその力を信じて捲土重来に機を伺うのみ。

かくして戦争の季節は冬の訪れと共に終わり、両陣営に雪解けの春までの暫しの休息が訪れた。

159二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 07:38:06

ハーツ皇子は確かな才気は感じさせるけどムラッ気の多いネタキャラで、色ボケして勝負を落としたりするイケメンと覚醒前時点で軍記物でもしっかり人気出そうなキャラしてるな。

160二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 07:40:59

ハーツさんが勝った事だし大陸の統一はハーツさんに任せて私はプイプイに戻って田舎に帰るんだ

>>162 >>165

161二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 13:33:05

ディープインパクト皇子は平和を愛する温厚な方…
やはり大陸を統一するのは皇子をおいて他にはいませんぞ

162二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 19:05:41

しかし田舎に帰る間も無く次の戦の準備をする羽目になるのであった

>>160

163二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 21:38:56

皇位には目もくれず、砂漠に自分の帝国建国を夢見たゴールドアリュール王。
元々は中央平原での戦に不向きだと早々に後継者候補から脱落した弱小皇子であったが、追放同然に送られた砂漠にてその軍才は開花。砂漠の戦の革新者とまで評されるに至る。

政治手腕にも優れ、対立した部族間の調停を積極的に行い、産業の振興、交易路の安定化などに優れた手腕を発揮した。

一族からは王の才幹を受け継いた砂漠の戦に長じた将帥が次々現れては王国拡大に寄与し、辺境地方に次々と勢力を扶植して、王の晩年には砂漠の王国は帝国諸王中屈指の富強を誇るにいたった。

未開の荒野に一代で王国を築き上げたその生涯は、まさに砂漠のサンデーサイレンスと評するに相応しいものであった。

〜サンデー帝国史　列王記　アリュール王国本紀より

164二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:36:26

ディープ王子派、シーキングザダイヤ王子は転戦する。フチュウダートの戦いから三月の間にオオイ、カワサキと二つの戦いを善戦し再びフチュウダートへと戻るとカネヒキリ王子と共に力を合わせて再びフチュウダートでの戦いに勝利する。しかし、人々が待っているのはディープ王子なのである。再び、その圧倒的なまでの勝利を人々は待っているのだ。

165二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 22:55:16

>>160

王子、雪もすっかり解け春になりました。アリマでこそ敗れましたが未だ王子と共に戦いたいと望む百戦錬磨の兵は多く、民衆は以前にも増して王子を求めております。名だたる方々もハーツ王子は国外に旅立たれ、ロブロイ王子、タップ伯は前線を退かれました。春の戦の定石はハンシン、キョウトの二つを獲ること。是非、御出撃の裁可を。

166二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:12:08

まだ戦うのか…
春は田植えとか色々あるのに…
私はそれなり働いて楽しく走ってたいだけなのに

167二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 23:17:20

先帝の御落胤との噂の遍歴騎士スズカマンボ、春の旧都決戦において地形を活かした陣地構築術を披露。
長き持久戦の末、大番狂わせの大勝利で満天下を驚かせる。

168二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 00:11:43

春、ディープ王子は大いにその勢力を奮う。

ハーツクライ王子は居らず、過日に春の盾を征したスズカマンボ王子はオオサカの戦いにおける負傷で戦わずして前線を退いた。キョウトに現れた将の中で会戦において勝利を挙げ、名をあげたことのある将はデルタブルース王子のみ。菊花戦線以来の長期戦。ハンシンで一戦を圧勝し、この春のキョウトに現れたディープ王子は圧倒的な強さ、未だかつて無いスピードでこれを攻略する。

次なる戦いはその一月後。セオリー通りであればハンシンで行われるこの戦いは引き続きキョウトで行われた。敵はダイワメジャー王子、ハットトリック王子、トニービン王国のカンパニー王子ら。短中期の決戦を得意とし幾多の会戦を勝利する有力者たちである。だが夏が近づくキョウトの決戦はやや彼らには不向きな長さとなる。そうなればもや敵ではない。またしてもディープ王子は圧倒的な差をつけこの戦いを勝利するのである。

いつしか、人々はディープ王子が世界一強いのではないかと口々に噂し始めた。

169二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 01:47:08

陰鬱な内乱の時代に於いてタキオン王国王女スカーレットの大輪の花の如き存在は、悲壮に傾きがちなこの時代を語る者の慰めであっただろう。

母は旧王国テースト朝の血脈を伝える姫君であり先帝の愛妾となったスカーレットブーケであり、ダメジャー皇子は異腹の兄妹にあたる。
母との共に兄タキオン王の庇護下で育てられたダメジャー皇子とタキオン王家の間を取り持ったのは幼いスカーレット王女であり、成長して独立したダメジャー王家とタキオン王家が親密であったのは、この異腹の妹の存在あってのことであった。

成長して戦に身を投じたスカーレット王女は真紅の軍旗と共に最前線を駆ける事を常として、古き貴族の誉れであった指揮官陣頭の心得を体現したその雄姿はタキオン王家全盛と重なって一時代の象徴となる。

スカーレット王女の活躍で勢力を伸長したタキオン王家は帝都を臨む要塞アリマを攻略し、ついに帝都攻略が視野に入った。事に臨んで慎重になり帝都入城を渋るタキオン王を叱咤激励し、支配者不在の帝都の混乱を鎮め万民の歓呼を受けながらスカーレット女王が帝都に凱旋したこの時が王女自身にとっても、タキオン王国にとっても絶頂期であった。

タキオン王家に単独で帝都を維持する国力は無く、近隣には王族や諸侯の軍が割拠していた。
思慮深いタキオン王は盟友のマンハッタン国王カフェを帝都に迎え入れ協議の末、帝位には着かずに監国として帝位を代行し、監国の地位はタキオン王家、マンハッタン王家が交互に就任することが定められた。
長年の戦塵の疲労からか体調を崩しがちになったスカーレット王女の戦歴も、この時期をもって終わっている。

スカーレット王女にはその人柄や武勲に纏わる資料や逸話が同時代から多数広まっており、好敵手だったギムレット族の女戦士ウオッカとの逸話を軸に作られた物語や、晩年まで続いたダメジャー王との書簡集を元にした書簡形式の説話物語など、史実を元にした創作作品の数こそがスカーレット王女の根強い人気を証明するものであろう。

〜サンデー帝国史　タキオン王国史　王女スカーレット列伝より

170二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 03:29:36

戦傷から回復したダメジャー皇子、根拠地を持たない故の身軽さを生かした得意の遊撃戦、機動戦をもって敵の後方を荒らし回り、勝利は得られずとも着実に軍資金を蓄え大戦に備える。

171二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 06:12:37

旧都ヨドの長城に、我らがディープ皇子の旗を立てよ！

172二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 15:17:54

「ピカレスクコート、ディープ王子はいらっしゃるか？」
初夏、キョウトにほど近いリットウ宿営地にディープ王子を訪ねる人影が3つ。フードで顔を隠した者が2人。ただ1人、顔を晒した先頭の影は慣れた足取りで最奥まで歩を進めると声をかけた。
「これはトリック将軍、久方ぶりでございます。タイド伯もすっかりお元気になられたそうで王子も胸を撫で下ろしております。王子でしたら野原を駆け巡りに行かれましたがなにか御用でしょうか？」
声をかけられたピカレスクはハキハキと答えながらも同道する顔を隠した2人へと怪訝な目を向けた。それに気づいたトリックはフードを取るよう促すとその一方、戸惑った様子の鹿毛に鮮やかな赤いシャドーを入れた女性を指し示し口を開く。
「今日の私はこの方のお供に過ぎない。こちらは宰相キンカメ公の息女にして5つのティアラを手にされたアパパ………
「裏切ったか、トリック将軍。囲め、囲めーー」
瞬く間に兵が現れると3人はたちまち捕えられた。

「だから、トリックは長期戦ばっかり得意なのだ。短期的な思考が足りない」
「ダイヤにヴァーミリアンまで扱いが酷くないか」
「もう冬まで出てこれる戦いも、ないんだから大人しくしていろ兄弟」
シーキングザダイヤ、トリックから事前に話を聞いていたヴァーミリアンが駆け付けたことで混乱は収束した。今は縄も解かれ本陣は人払いがされている。居るのは訪ね人3人と真ん中にヴァーミリアン、向かい合うようにしてダイヤにピカレスクの6人のみ。

「お初にお目にかかります、アパパネ様」
「初めまして、ダイヤ公」
「タップ伯も久方ぶりでございます」
「アリマ以来だな。あれは面白い戦いだった」
「歴戦の将である御二方に対しあのような扱い申し訳ございません」
「「いえいえ、あれはトリック将軍のせいでございます」」
「………シツレイシマシタ」

「では改めまして。御用件をお聞かせ願えますか。宰相殿の息女の中でも一二を争う才媛である貴方がわざわざここまで来られるとは如何様でしょうか」
「私は父、宰相カメハメハの代理として参りました。出来ればディープ王子に直接お伝えしたいと考えております」
「ディープ王子は政務にはあまりご興味が無いご様子。大過なければこのダイヤが代わりにお伺い致します」
「承知しました。ではお伝え致します。宰相はディープ王子に凱旋門への出場をお望みです」

173二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 16:06:40

凱旋門。それはパリ地方ロンシャンで行われる世界最強を決める祭典。各国で大会戦を勝利した猛者たちが集まり覇を競う。古くはトニービン王、ダンシングブレーブ王が勝利しシャダイ大陸に渡来。その威光の元に大いに繁栄を築いた。しかし、未だこの大陸に育ち凱旋門を制したものはいない。最も勝ちに近づいたのは2人の勝者がいたと勝者と並び評された凱旋将軍エルコン公の2着。

「宰相がディープ王子に凱旋門へ挑むことを要請する理由は3つございます。
亡き皇帝陛下はあまりにも偉大でした。その皇帝陛下は生国において凱旋門ではございませんが世界一の称号を得てこの大陸に渡られました。皇帝陛下に並ばれることこれが1つ目です。
国外に渡られたハーツクライ王子。ハーツクライ王子はドバイ、ロンドンを経て凱旋門へ参加されるとのこと。ディープ王子はアリマにて敗れました。ハーツクライ王子に勝って最強を証明されること。これが2つ目です。
そして、3つ目。これは私の私見も多分に混じっておりますゆえ聞き流していただいても構いません。宰相はかつて最も凱旋門に近づいた顔も覚えてない兄の無念を晴らしたいとお考えです。宰相は叛徒討伐の折に負傷し自身が参加することは叶いませんでした。我が父はこの大陸の生まれではございませんがこの大陸に育ったウマ娘でございます。その夢をディープ王子に託したいとお考えなのです」

「エルコン公のこと、既にご子息のヴァーミリアン公、トリック将軍らの賛同は得ております。現地についてはタップ伯が経験しておりますゆえお役立ちになるでしょう。どうぞ我が父の悲願を叶えてくださいませ」

長くなってきた夕日が沈む。
「ピカレスク、もし凱旋門に向かうのならば王子と共にお前に行ってもらうことになるだろう。覚悟は出来ているか？」
「ダイヤ公、私も会戦で名を挙げた将。そのようなこと今更問われても困ります」
「王子はいつ帰ってくるのだろうか」
「さぁ、野良レースの10本もしたら帰って来るのでないでしょうか」
「困ったお方だ」
「どうせ、足を血だらけにして帰ってくるのです」
影法師が長く伸びている。

174二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 16:29:53

普通に暮らしたいディープとめちゃくちゃ祭り上げる周囲というなんか現実でも見た気がする光景

>>175

175二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 16:46:39

>>174

ディープ皇子の家臣団JRAの擬人化説

176二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 17:30:15

「私は先帝陛下を敬っておりますれば」それが帝国宰相キンカメ公の口癖であった。臣民であればごく当たり前の定形であるが、公が語ると不穏なものを感じざるを得ない。

武勲を持って権力の階段を登り、皇族の姫君達に取り入って自身の基盤とし、後宮の支援で帝国宰相の地位にまで上り詰めた帝都の支配者となったこの御仁の軌跡こそがまさに我が父サンデーサイレンスの覇道と重なるからだ。

今や帝国の心臓部はキンカメ公の牙城であり、公を単独で放逐出来る実力を持った帝位に相応しい傑物は残念ながら諸王の中には見当たらず、なれば先帝を敬愛するキンカメ公の次なる目標は明白であろう。
先帝没後の政局は未だ安定を見ず、帝都の混乱が我らが領する僻地にまで飛び火し、隠棲されたマックイーン殿の清いお心を騒がすような事が無ければ良いのだが。

〜メジロマックイーン領付筆頭武官兼侍従長ロサード伯の手記より抜粋

177二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 19:19:54

なんか凱旋門に行く方向に固まってて嫌なんだが…
シャダイ大陸を統一して平和にする為に戦ってるのに海外まで行くのは違うんじゃないか？
海外実績が必要ならハーツさんを次期皇帝にする方がいいと思うぞ

178二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:16:52

同行者は世話係にピカレスク、案内人にタップ伯、そしてダイヤ公に紹介された爺の4人。

「王子、夏風邪でございますか？薬ならば帝室に伝わる伝統のものを持ってきております。苦いですけどきちんと飲んでください。子供みたいに暴れないでくださいよ」

かくして王子はパリ地方ロンシャンに旅立ったのである。

179二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:54:26

ダメジャー皇子、ディープ皇子不在の間隙を付き帝都トウキョウ近郊に進出。
久々の勝利で本拠地を確保し、散っていた家臣団を集結。帝都の盾たるフチュウ地方攻略に臨み、乾坤一擲の機動戦に全てを掛ける。

180二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 00:14:13

プイの意思完全に無視されてるw
このスレ、史実再現が完璧なのではないか…？

181二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 01:43:51

パリ地方の外周に広がる草原を舞台にして行われる誇りと名誉をかけた競技会。それが凱旋門である。戦いではないその光景にピカレスクは目を見開いた。
「素晴らしいだろう。これが本来あるべき姿なのだ。正々堂々と競い合い切磋琢磨する。戦争は一刻も早く終わらせねばならぬのだ」
「ええ、タップ伯。私は感動致しました」
上は世界中の王侯貴族、下は庶民まで詰めかけ一緒になって新たな英雄の誕生を固唾を飲んで見守る。その光景は理想そのものだった。
「ハーツ王子は残念であった」
ロンシャンにハーツ王子の姿はない。ハーツ王子は先のロンドンにおける競技会で素晴らしい成績を挙げながらもその消耗著しく帰国したらしい。宰相殿との約束が早速1つ果たせなくなってしまった。しかし、問題は無いだろう。ディープ王子が世界一の称号を獲得すれば問題は無い。
「む？」
タップ伯が疑問の声を上げたのは競技の1つ、模擬戦争の段になった頃であった。ディープ王子の様子がおかしいのである。予てから終盤一辺倒の王子だが何故か、今日は最初に動いた。それどころか偽戦術にも引っかかる。
「王子は具合でも悪いのか？」
「ええ、どうやら少し前より夏風邪をお召になられたようで昨日も夜にお薬を幾許か。遠征前に頂いた確かなものでございます」
「そうであったか。私も不注意だな、それに気づかぬとは」
「如何なされました」
声をかけてきたのは爺と呼ばれる老齢のウマ娘である。
「ヤシマ爵、挨拶はお済みになられましたか？」
「ええ、すっかり。それにしてもあまり良くないですな。あそこは偽りの直線と呼ばれる有名な場所でございます。あそこを失敗すると一気に不利になる」
この場所を幾度か経験した事のあるヤシマ爵は苦い顔をする。
「王子はどうやらあまり具合が宜しくないようだ。昨日の夜もお薬をお召になられたという」
「はぁ、お薬を。一応、レシピを見させて頂いても宜しいですかな」
「こちらでございます」
求めに応じピカレスクは折りたたまれた紙を1枚取り出す。ヤシマ爵はそれを受け取るとしげしげと眺めるとやがて、目を疑うかのように一度二度三度と確認した。
「こちらはどちらで」
「帝城勤めの医師からですが………?」
異様な雰囲気に困惑したようにピカレスクは答える。
「タップ伯、ピカレスク殿。あなた方は国元に電報をお打ちください。私は競技会本部に向かいます」

182二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 01:45:23

ディープ王子の勝利を信じて疑わない国元に届いた電報、そこには薬物使用による失格処分。ただ、その一文が記されていた。

183二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 07:01:34

どんな戦いなのか？

184二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 08:10:03

秋のフチュウを攻略し、フチュウの象徴大帝盾を軍旗と共に掲げてダメジャー皇子は意気揚々。
次なる狙いを旧都諸侯に定め、初陣のスカーレット王女を伴い旧都に襲来する。
スカーレット王女の初手柄を見届けてからは一気呵成に駆けに駆け、ヨドに集った野戦自慢の兵たちを奇襲、急襲、強襲で次々各個撃破。
異国での条約違反問題に動揺するディープ陣営を尻目に、日和見な旧都諸侯や投機好きな大商人の支持を得て勢力を急激に伸ばす。

一方異国を転戦の末に大病を患い、僚友ユートピアをも喪ったハーツ皇子は病んだ身体を引きずり決戦の地となる帝都平原へと軍を進める。
混乱するディープ軍に止めの一撃を加える為、そして帝位を巡る乱世を終結させる為に。

185二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 08:14:12

遠征なんてしない方がいいと言ったのに…
体調悪いから戦いはやめとこう、て言ったのに…
え、このまま連戦するんですか？

186二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 16:57:37

フチュウとナカヤマでの決戦が最後だと思っている様だが本当の戦いは決戦の後だということをまだ気づいていない

187二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 18:02:05

帝都平原での大会戦はディープ皇子の勝利に終わった。
この勝利により、ディープ皇子健在は世に広く知れ渡り、改めて皇位継承者はディープ皇子との評価を確立した。

一方病身のハーツ皇子は力戦の果に歴戦の麾下を失い、敗れて囚われの身となった。
その身柄はドリームパスポート伯に託されフジ国王預かりとなり、その処遇はサンデー王家諸王の会談の末に母方を同じくするアドマイヤベガ王家に託された。
こうしてハーツ皇子の波乱に満ちた戦歴は幕を閉じた。

この会戦において、ディープ皇子とハーツ皇子の人物を象徴するかの様な一幕があった。
奮戦虚しく追い詰められたハーツ皇子に対して「降伏せよ。騎士の誇りの為に命を散らすな。」とディープ皇子は問いかける。返して「騎士の誇りを捨てて永らえて何とする？」とハーツ皇子。
史家曰く、市井に育ったディープ皇子は民草の心と望みを知り、大衆の心をよく掴んだが、騎士の心は終生わからなかった。

188二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 19:03:03

イブ。あの敗戦から1年ぶりに訪れたナカヤマ、アリマ要塞は冬らしい乾いた晴れだった。
「スイープ嬢が着陣を拒否しております」
本陣は騒がしい。だが、これも最後だ。王子殿下は帝都平原の戦いに先んじて今年中に帝都へ入城すること、つまり皇帝へ即位することを宣言された。それは凱旋門にて不名誉な汚名を被ったことと決して無関係では無いのだろう。
王子を破ったハーツ王子と軍師ルメールはもう戦場には居ない。残る主だった将はダメジャー王子にオペラ王国のサムソン王子らのみだ。
「貴方に夢を見て、貴方に勇気を頂いてきました。貴方に最後の祈りを捧げます」

「諸将着陣致しました！始まります」
「そしてあなたは英雄(伝説)となる」
アリマ要塞争奪戦が始まる。

189二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 21:58:36

皇子の幕下に参戦を申し出る諸侯が次々と集結しております。
帝国諸都市も、庁舎にディープ皇子の軍旗を掲げて帰順を誓い、陣営に軍需物資が列をなして運び込まれています。
民草もディープ皇子の勝利を願い、教会に集い祈りを捧げております。

ディープ皇子、今こそ会戦の号令を発し、逆賊を打ち払い長らく続いた乱世を平定ください。

190二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 22:03:43

これが最後の戦いだ！！
生き残って平和を手に入れるぞ！！
(やっと終わる、プイプイになって田舎に帰って結婚して静かに暮らそう)

191二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:09:59

帝都にも雪に閉ざされた冬が終わり春が訪れる
「王子はどこにいらっしゃる」
「ダイヤ公、王子は城下の野良レースに参加されるそうでございます」
いつもと変わらない平和な日々が訪れる
「夏から冬はいい。春は駄目だ、朝から会議が3つか４つあるのだぞ。衛兵、王子を捕まえてこい」
アリマ要塞の戦いから5年の月日が経った。
「カメハメハ公がお怒りだとそんなのは知っている。ステゴ公が暴れ始めた？知るかそんなこと」
ある人は言った。アリマで王子の背には翼が生えたのだと。翼を広げ何処までも駆け抜けて言ってしまったのだと。
「オンリーミーとストーム姉がどちらが陛下の正妻か争ってるだと。アパパネ様にでも止めて貰え」
何を言っているのだろう。王子は今でもここに居るというのに。
「陛下を見つけました。今日も楽しそうに走っています」
この5年で帝都もすっかり華やかになった。その華やかな通りを幾多のウマ娘が駆け抜ける。その先頭は誰もが知る英雄だ。
ウマ娘プイプイはいつでも民のすぐそばに居る。今日も昨日もそして明日も。何よりも平和を愛し競走を愛すウマ娘。そして誰よりも民に愛されるウマ娘。
それが“英雄”ディープインパクト。現皇帝陛下のお名前である。

192二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:30:06

戦後にお嫁さんが押し寄せてきそう

193二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:35:42

軍記面白かったです！良い締めでした。
出来ることならこの先プイプイが自由に走れる未来であるといいけど、多分、そんな事は無いんだろうなぁ…。

194二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:35:48

前陛下の子女 1530人、新陛下の子女1793人
頑張れプイプイ

195二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:37:00

優しいお嫁さんと結婚して一姫二太郎の小さな家庭でよかったんだが…

196二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 23:49:29

凄い話だったな
ディープは最後までプイプイを求めたが

197二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 00:10:19

時が流れたら今度は自分がSS帝と同じことを言って子どもたちは同じように争うんやろなあ…

198二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 00:33:10

なお、ダメジャー皇子は翌年も懲りずに転戦を続け、成長したスカーレット王女と一緒にナカヤマの守護神マツリダ建築皇子に返り討ちにあい、長き戦歴を終えた

199二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 00:38:23

「どうしましたか？ロサード」
「マックイーン様、不審者が落ちています」
「不審者ですか？」

「he〜y、おじいちゃ〜んえがお、えがお〜？」
「確かにこれは不審者ですわ。カメハメハ、宰相ともあろうものが泥酔とは何をやっているのです」
「おじいちゃ〜ん、おさけのも〜」
「もう。一先ず中に入りますわよ」
※
「おじいちゃん、凱旋門ってどうおもう〜」
「そこまで興味はございませんわ。シンボリと違ってメジロは何よりも大帝盾を求めましたから。でも古い人間ですから、血族の重みは誰よりも理解しているつもりですわよ」
「それってなんのはなし〜？」
「貴方がお望みの凱旋門の話ですわ。だってあの医者、あなたの差し金でしょう。そんなこと猿でも分かりますわ」
「なにいってるのおじいちゃん。いしゃはドロンだし、そもそもいくのをすすめたの私だよ〜。あのあと、たいへんだったんだから〜」
「知ってますわよ。だから帝都平原の戦いにパンドラ王女たちをだす羽目になったのでしょう。途中で嫌になるのなら最初から連れ出さなければいい話では無いですか」
「やっぱり、先帝陛下はお怒りになられますかね〜」
「当たり前です。サンデーもエルも怒りますわよ」
「ああ、私の子供たちが勝ってくれればいいのに」
「無理じゃないですか。あなたの子供たちにロンシャン平原は重すぎるでしょう。うちのみたいな体力馬鹿のほうがああいうのはあっているんですよ」
「おじいちゃん、娘さんを1人ください」
「自分で口説いてくださいまし」

200二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 00:38:58

>>200ならレース

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