【CP・閲注】兄ちゃん大好き3

  • 1124/03/25(月) 21:07:22

    脹相×虎杖のSS書いてます

    兄が大好きだけどちょっとツンで最近歩み寄ってる弟と、弟が大事で愛してるので変な方向に突っ走る兄

    今は過去回想中

  • 2124/03/25(月) 21:09:21
  • 3二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:12:06

    たて乙〜

  • 4124/03/25(月) 21:13:17

    脹相「あいつらは俺と共に指図されて指の回収に来ただけだ。俺とは関係ない」
    虎杖「関係ないって…そっか、兄弟じゃなかったのか」
    虎杖「でも、仲間だろ」
    脹相「関係ない」
    虎杖「……ああそう」
    脹相「…ひとつ言っておくが」
    虎杖「?」
    脹相「仮にオマエの想像どおり、弟を殺したのがオマエだったのなら」
    脹相「今、オマエはそこでズタズタに裂かれて死んでいる」
    虎杖「……」

  • 5124/03/25(月) 21:14:31

    脹相「一つ、オマエは四肢を折られて縛られている。生殺与奪の権は俺にある」
    脹相「二つ、俺は弟を殺されて黙ってなどいられん」
    脹相「そして三つ。オマエはわざわざ殺した相手の最期を遺族に告げた。泣いていたと」
    脹相「これで逆上されずに済むほうがおかしいと思わないのか?」
    虎杖「……そうだな」
    脹相「オマエはあまり頭が良くないようだな」
    虎杖「…うるせーよ」

  • 6124/03/25(月) 21:15:54

    脹相「オマエにはこれからしばらくの間はここで過ごしてもらう」
    虎杖「人質の取引は?」
    脹相「それをオマエが知る必要はない」
    脹相「俺はしばらくここでオマエを監視しなければならない。つまり寝食を共に過ごすことになる」
    脹相「頭が良くない相手は、扱いやすい場合とかえってやっかいな場合がある」
    脹相「貴様が前者であることを祈る」
    虎杖「……オマエもだいぶ相手の逆上を買うタイプだと思うなあ」

  • 7124/03/25(月) 21:23:22

    脹相「オマエと俺では立場が違うということを理解しろ」
    脹相「相手の機嫌をうかがうべきはいつでも殺される可能性のあるオマエであって俺じゃない」
    虎杖「へいへい…」
    脹相「もっとも俺の機嫌を損ねない方法は簡単だ」
    脹相「ただ静かにしていろ。うるさいのは好かない」
    虎杖「……」
    ぐ〜〜〜〜ぎゅるるる…………
    脹相「なんだ?妙な地鳴りの音だな」
    虎杖「あの……すんません俺の腹ン音です……」

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:27:02

    腹減ったなら仕方ない

  • 9124/03/25(月) 21:38:24

    脹相「手足を折られているのに緊張感のないことだな」
    虎杖「俺なりに緊張はしてるんだけど…」
    脹相「生命力があるのは俺としても好都合だ。交換の前に死なれても困る」
    脹相「仕方ない。食料を調達してくるか…」

    コンコンッ

    虎杖「!」
    脹相「動くな」
    脹相「高専の助けではない。黙っていろ」
    虎杖「この小屋の持ち主だったら?」
    脹相「何?」
    虎杖「何も知らねえ、術師でもないただの人間だったら?」
    虎杖「殺すな。殺したら舌噛み切って死ぬ」
    脹相「……黙っていろ。いいな」

  • 10124/03/25(月) 21:48:52

    脹相「……」
    脹相「何の用だ」
    「そんな他人行儀にしなくても。仲間だろ?」
    虎杖「ッ!!!」
    脹相「関係ない」
    「俺が言えたことじゃないけどほんとやりたい放題で統率って無理だよね、呪いって」
    脹相「よくわかっている。俺はやりたいことをやるだけだ」
    「じゃあ俺もやりたい放題しようっと」

    ガチャッ

    真人「やあ、脹相。なんか面白いことしてるね」
    虎杖「真人……!」ギリッ

  • 11124/03/25(月) 21:50:23

    とりあえずここまで
    明日更新できるか怪しいです…できたとしてもかなり短くなりそう
    亀ですがこのスレ終わるまではお付き合いください

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:53:20

    おつおつ
    キャラエミュの感じめっちゃ好み

  • 13二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 22:48:08

    すんごい好きな流れで泣いてます
    乙です
    楽しみ!

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 00:15:51

    このスレだけなんて言わずに次もネタがあれば是非……

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 07:47:52

    保守

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 10:19:57

    >>7

    「なんだ?妙な地鳴りの音だな」


    お兄ちゃんかわいい

  • 17二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 18:04:56

    まっひーは確実に何かやらかすという負の期待

  • 18二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 19:53:16

    この流れで真人は怖いね

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 21:23:01

    続き気になる

  • 20二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:58:59

    甘々お兄ちゃんじゃなくてこわこわ敵だった時のお兄ちゃんいいよね
    虎杖が軽妙に渡り合ってる感もとても好きです!

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 07:48:38

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 18:05:07

    >>9

    ここの悠仁とてもらしくて良い

    お兄ちゃん早くも絆されてきてない?ニヤニヤ

  • 23124/03/27(水) 20:41:21

    脹相「俺は面白くない」
    真人「別にまだ何もしてないでしょ?」
    脹相「信用していない」
    虎杖「真人!テメエ…!」
    真人「オトナの話にガキは邪魔。脹相、ちょっと黙らせてよ」
    脹相「……」クイッ
    虎杖「うぇ、あ、くひんなかに…」
    虎杖(口ん中に血が入ってくる!息が……)
    真人「血を操る術式、結構便利なもんだね」
    脹相「オマエもガキか。無駄口を挟ませないために黙らせたんだ。さっさと話を進めろ」

  • 24124/03/27(水) 20:42:00

    真人「まあ俺も脹相のことは全然知らないよ?でもちゃんと仲間だとは思ってるのに」
    脹相「ならとっとと出て行け」
    真人「ははは、マジで弟のこと以外どうでもいいんだね。漏瑚のがまだ柔軟に思えるよ」
    脹相「……」
    脹相「俺を始末しに来たならさっさと済ませて出て行くがいいだろう」
    虎杖(始末…?真人の仲間なんじゃないのか?くそ、酸欠で頭まわんね……)

  • 25124/03/27(水) 20:44:03

    真人「始末?なんで?」
    脹相「俺は裏切り者だろう。指の回収もせず作戦にない行動をとっている」
    真人「別に裏切りってほどでもないんじゃない?まだ。だって俺らの計画に今んところ支障はないし」
    脹相「それに宿儺の器を人質にとっている」
    真人「あーそれはそうかー」
    真人「んー、じゃあ俺にソレちょうだい?」
    虎杖(!)
    真人「虎杖悠仁を俺に引き渡してくれたら見逃してあげるって言ったらどう?」
    虎杖(くそ、戦わねえと、真人を殺さねえと、でももう……)ガクッ
    脹相「何…?」

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 20:51:38

    このレスは削除されています

  • 27124/03/27(水) 20:56:42

    真人「虎杖を引き渡してくれたらこれ以上追跡しない。永遠にオサラバさ」
    真人「ここに来れたのは受肉のときにこっそりマーキングしてたからだけど、それも外すよ」
    脹相「手放さなければどこまでも追いかけて奪い取る、ということか」
    真人「宿儺は俺たちの計画の要だから、好き勝手扱われるのはちょっとね」
    真人「…っていうのもあるんだけど、やっぱり虎杖を殺したいからかな!俺が!」
    脹相「破綻した思考回路だな」
    真人「そっちこそ。本気で宿儺の器1人を人質にしてどうにかなると思ってんの?」
    真人「五条悟を相手に?」
    脹相「……」

  • 28124/03/27(水) 20:58:26

    真人「……まあいいか」
    脹相「? いいとは?」
    真人「夏油は、人質自体は大して問題じゃないってさ」
    真人「人質の間は死なせないってことだし、脹相が高専……五条悟と真っ向勝負しても死ぬだけだから障害にはならないって」
    脹相「オマエの判断はどうなんだ。呪霊どものリーダーだろう」
    真人「俺?俺は面白いと思ってる」
    脹相「はあ……?」
    真人「面倒くさいし死にそうだから手伝うとかはないけど」
    真人「弟のためにそこまでするんだーっていう興味?」
    脹相「悪趣味だな」

  • 29124/03/27(水) 21:02:51

    真人「脹相はさ、理性も本能も、魂全部が弟一色なんだよね」
    真人「呪霊には血も血縁も基本ない、無意味だから。知らないことには興味湧くでしょ」
    脹相「俺は呪霊ではないからな」
    真人「自分のこと人間だとも思ってないクセに!」ケラケラ
    脹相「……」
    真人「だから、俺は脹相の好きにすればいいと思ってるよ」
    脹相「……宿儺の器を渡すというのは?」
    真人「そうしたらいよいよ脹相の手札がなくなっちゃうじゃん。それも含めて好きにすればいい」
    真人「俺としても、気絶してるコイツバラしたところでつまんなそうだしね」
    虎杖(……)

  • 30124/03/27(水) 21:07:09

    真人「でも、一つだけ。夏油のことは忘れてもらう」
    真人「うっかり高専に漏れることがあったらまずいみたいだからね」
    脹相「はいはい」
    真人「うわ、潔いね」
    脹相「オマエと相対した時点で死闘の覚悟はあった。それで済むならどうということもない」
    真人「そうじゃなくてさあ、別れ際くらい、人生ゲーム楽しかったねとか思い出話に花咲かせても」
    脹相「拒否権はないんだろう。さっさとやれ」
    真人「……はあ。じゃあね、脹相。君の人生に呪い多からんことを」
    脹相「…………ッ」

    ドサッ

    虎杖「…………っ、…脹相?」

  • 31124/03/27(水) 21:10:26

    虎杖(縄、溶けてる。あそこに倒れてんの、アイツ…たしか脹相、って呼ばれてたよな?)
    虎杖(真人は……いない)
    虎杖(真人と戦ったのか?なんで…?それに俺、生きてる…)
    虎杖「…………脹相」
    虎杖「…なあ、アンタ脹相って言うんだろ?」
    虎杖「おい、大丈夫かよ、なあ。…くそ、肩で移動すんのいってぇ…」ズリ、ズリ
    虎杖「なあ、起きろよ。しっかりしろよ」ユサユサ
    虎杖「……俺のこと、助けてくれたのか?」
    脹相「助けてはいない」ムクッ
    虎杖「うわあっ!!」

  • 32124/03/27(水) 21:15:20

    やべー真人が引っ掻き回すの期待してた方には申し訳ない。原作の描写だと真人は呪霊に優しくて、脹相も呪霊の仲間扱いで、けっこう脹相に優しいのかな?と思って書きました
    虎杖の兄貴だと判明&名実ともに脹相がお兄ちゃんし出したらどうなるんだろう、そうなったらヤバい気がするとワクワク妄想しますが

  • 33二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:32:09

    弟だとわかるタイミングがいつ来るかドキドキしとる

  • 34二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:13:34

    >>31

    生命の危機に晒されてるのに、手足を折られてすごく痛いだろうに、「大丈夫かよ」ってひとのこと心配する悠仁マジ悠仁

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:33:17

    >>23

    容赦なく口の中に捩じ込むお兄ちゃん

    おっかなくてステキ…

  • 36二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 07:26:53

    うほほ良き展開
    喜びの保守

  • 37二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 10:05:10

    「君の人生に呪い多からんことを」の言い回しがオシャレですげ〜好き 優しげであり突き放してるようでもあり 楽しみにしています

  • 38二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 20:14:38

    続き楽しみの保守

  • 39二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:54:59

    >>31

    脹相どのあたりから意識が戻ってたのかって考えるとニヤニヤしてしまう

    大丈夫か、しっかりしろって悠仁の声聞こえてたのかな

  • 40124/03/28(木) 23:45:30

    虎杖「予備動作なしで起き上がるのやめてくんない?」
    脹相「脳をいじられて少し気絶していただけだ」
    虎杖「それ、『だけ』で済む話じゃない気がするけど。大丈夫なん?」
    脹相「記憶を消去された。無力化するつもりもなかったようだな、術式は使える」
    虎杖「あ!俺オマエに血ぃ口ん中つっこまれてぶっ倒れたんだけど。もうちょっと丁寧に扱ってよ」
    脹相「文句を言う暇があるならオマエは逃げるべきだった」
    虎杖「…たしかに」
    脹相「それを言うに事欠いて助けてくれたのか、とはな」

  • 41124/03/28(木) 23:46:32

    脹相「頭が良くないと言ったのは撤回しよう」
    虎杖「?」
    脹相「オマエは自分の痛苦を過小評価し、他人の痛みを過大評価している」
    脹相「身を削って人の助けになることを美徳と信じている」
    脹相「詰まるところオマエは甘い。青臭い甘さだ」
    脹相「呪術師らしいが、そのうち呪いに足を掬われるだろうな」
    虎杖「…………ふはっ」
    脹相「なんだ?」
    虎杖「オマエだって、ツメが甘いっつうか、バカ正直だなと思って」

  • 42124/03/28(木) 23:53:22

    虎杖「助けてくれたって俺が思い込んでるならそう思わせてたほうが扱いやすくなんのに」
    虎杖「俺の短所なんか分析して、丁寧に教えてくれるし」
    虎杖「いつか呪いに足を掬われるって、オマエは呪いじゃないみたいだな」
    脹相「…俺は受肉体で、それに呪霊と人間の混血だ。完全な呪霊ではない」
    虎杖「いや、親とか生まれとかの話じゃなくて」
    脹相「……」
    脹相「俺はオマエに利用価値を見出してはいるが、恨みはない」
    脹相「不要であれば、わざわざ悪辣な手段をとりはしない」
    虎杖「……そっか」
    虎杖(…うん。やっぱり脹相は呪いとは違う)

  • 43124/03/29(金) 00:16:11

    脹相「……少し」
    虎杖「?」
    脹相「気絶したとき、少し、夢を見たんだ」
    脹相「俺には弟が8人いる」
    虎杖「めっちゃ大家族じゃん」
    脹相「兄弟皆で、外で飯を食べるんだ」
    脹相「原っぱの真ん中にテーブルを置いて」
    脹相「弟たちは日に当たったことがないから、暖かさに驚くだろうな…」フッ
    虎杖「……」
    脹相「呪物だった時から、夢に見ていた光景だ」
    脹相「兄弟の中で、俺だけがそれを味わえる肉体を手に入れた。弟たちは瓶に詰められて暗闇に眠っているのに」

  • 44124/03/29(金) 00:18:19

    脹相「オマエを人質にとれば、ほんの少しでも可能性があると思っていた」
    虎杖「……」
    脹相「呪霊どもは宿儺が必要で、高専には器が必要、どちらに対しても鍵になると」
    脹相「だが現実、俺は五条悟どころか、火山頭やツギハギにすら勝つ力はない」
    虎杖「……じゃあなんで」
    脹相「兄弟は、離れていてはいけないんだ」
    脹相「いつだって弟のために戦っていたい。それがお兄ちゃんだ」
    虎杖「…だったら死んでもいいって?」
    脹相「……オマエの言うとおり、俺も甘いということか」

  • 45124/03/29(金) 00:25:29

    脹相「呪霊の言いなりになっていれば、いつか弟たちを取り戻しても、静かに暮らすことはできないだろう。一生やつらの駒だ」
    脹相「だが、平和な人の世に紛れて生きるには、俺たちのあり方は呪われすぎている」
    脹相「受肉体は、死刑だからな」
    虎杖「……」
    脹相「……」
    虎杖「なあ、脹相」
    脹相「はあ。少し喋りすぎた」
    虎杖「聞けって。…俺が協力したら、なんとかなんねえの?」
    脹相「……あ?」

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 01:38:11

    小僧すぐ絆される いいと思います

  • 47二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 07:37:43

    小僧は甘いなあ

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 10:32:38

    夢の話まで聞かせちゃうお兄ちゃんさあ…
    どの口で悠仁のこと甘いとか青臭いとか言ってんの????
    もっとやってください

  • 49二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 21:02:19

    保守

  • 50124/03/29(金) 21:16:53

    高専

    釘崎「どういうことよ!虎杖をすぐには探せないって!」
    五条「探すとなると人手がいるでしょ?」
    釘崎「お仕事で忙しいので見捨てますってか。立派な職業ね呪術師って!」
    伏黒「落ち着け釘崎」
    釘崎「〜ッ」
    五条「それよりもっと冷たい理由っていうか。下手に人数巻き込むと、上の耳に入っちゃうから」
    五条「野薔薇たちも前の交流会で、上が悠仁をどうしたいかはわかったでしょ?」
    釘崎「……このどさくさに紛れて殺すかもそれない、か」

  • 51124/03/29(金) 21:19:01

    五条「そうそう。ついでにこの誘拐自体、器が執行猶予から逃亡したって話にすり替えられるかもしれない」
    五条「そうなったら最悪だ。大手を振って虎杖悠仁の抹殺命令が全呪術師に通達される」
    五条「だからこのことは内々でなんとかしたほうがいい。僕も手を尽くすよ。わかった?」
    釘崎「……」


    釘崎「……伏黒も」
    伏黒「なんだ」
    釘崎「目の前で虎杖に死なれたのよね」
    伏黒「虎杖はまだ死んでねえだろ」
    釘崎「知ってる。でも」
    釘崎(同じもの背負ったそばから、私だけが助かった。……こんなの)

  • 52124/03/29(金) 21:20:44

    廃屋

    虎杖「俺が協力したら、なんとかなんねえの?」
    脹相「……あ?何を言っている?」
    虎杖「例えばだけど、俺は高専の人間だし、そのキコ?ってとこに入れないかな」
    脹相「つまり弟の奪還に協力を申し出たいと。そう言っているのか?」
    虎杖「……それが済んだらオマエは高専にも呪霊にも用はないんだろ」
    脹相「俺たちが本当にただ静かに生きていくと思うのか?」
    虎杖「それは……わからんけど」
    脹相「協力した結果、弟を取り戻した俺が人を殺めたらどうする」
    虎杖「……それは」

  • 53124/03/29(金) 21:26:41

    虎杖「それは、俺の友達にも言われたよ」
    虎杖「…んで、俺も言い返したんだったな」
    脹相「……」
    虎杖「俺が指を飲んだから目覚めた呪いがいて、人が死ぬ」
    虎杖「いつどこで起こってるのかはわかんねえ。でも、だから…目の前の死くらいは助けたい」
    脹相「俺はオマエが助けたいと願うような、呪いに蹂躙される弱者ではない」
    虎杖「でも、このまま戦ったってオマエは…死ぬんだろ」

  • 54124/03/29(金) 21:29:14

    脹相「一つ言っておく」
    脹相「呪物の受肉は、人間を殺して生まれ落ちる」
    脹相「俺は今、1人の命を踏み台にこうして話している」
    虎杖「…!」
    脹相「受肉体はもとの人間の記憶を知ることができる。呪術師でもない、呪いと無縁の一般人だ」
    脹相「この小屋に訪ね人があったとき、オマエが自死を覚悟してでも守りたがったのと同じ類の人間だ」
    虎杖「……それは」
    脹相「そして俺は、弟たちにも日を浴びさせてやりたいと思っている。この意味が分からないほど盲目ではないな?」
    虎杖「……」

  • 55124/03/29(金) 21:30:34

    脹相「手は借りない」
    脹相「俺は俺の思う兄としての責務を全うするだけだ。そこに悲哀はない。同情される余地もない」
    脹相「理解したら口を閉じろ。オマエにあるのは人質としての価値だ」
    脹相「……食料を持ってくる。逃げれば殺す」
    虎杖「……」
    虎杖(…でも)
    虎杖(このまま戦って死んで、兄貴として十分頑張ったって満足できて、それでも)
    虎杖(弟に一目も会えないまま終わって、それでいいのか)

  • 56二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 23:09:32

    >>48

    やはり兄弟

  • 57二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 00:40:51

    お人好しが過ぎる悠仁に
    そんなことでは人を救えないしオマエも死ぬぞって
    諭してくれてるみたいな

  • 58二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 10:04:18

    取り付く島もないツンツンな感じのお兄ちゃんいいな

  • 59二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 19:38:03

    兄弟バレ楽しみ

  • 60二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:29:47

    人質として利用しようとしても悠仁の情を利用せず、真面目に忠告するところにお兄ちゃんみを感じてしまう

    ここから悠仁に3月9日を捧げるとか言い出すお兄ちゃんになると思うとニヤニヤしちゃうな

  • 61二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 23:53:27

    >>60

    わかる

    自分は初代スレを読み返してて

    「俺の弟はかわいいな。幸せだ」

    って穏やかな言葉がもう…ほんとにもう…


    過去編のツンツンお兄ちゃんがいずれそうなると思うとニヤニヤする

  • 62124/03/30(土) 23:56:10

    道中

    脹相「…頭が痛い」
    脹相「脳をいじられた…おそらくは、あのツギハギの…真人とかいう呪霊に」
    脹相「俺はアイツらに受肉させられた。それで、宿儺…の指を回収するように」
    脹相「それで確か思いついたんだ。宿儺の器を人質にして」
    脹相「くそ、記憶が断片的で気分が悪い…」
    脹相「…宿儺の器は、なんという名前だっただろうか」
    脹相「……いや。なぜ思い出す必要がある」
    脹相「俺は弟を取り戻す。それさえはっきりしていればいい」
    脹相「……雨が降ってきたな」
    ポツポツ

  • 63124/03/30(土) 23:57:24

    廃屋

    虎杖「暇ぁ〜」
    虎杖「……一人で寝てると、家のこと思い出すな」
    虎杖「じいちゃんがいないとマジで一軒家で一人で、小さい頃は暇で暇で…寂しかったなあ」
    虎杖「留守番してろって言われても聞かんで、勝手に外ほっつき歩いて、迷子になったり」
    虎杖「拳骨くらって、おんぶされて帰んのが毎回で」
    虎杖「あー、だから最終的にパチに連れてかれるようになったんだな」アハハ
    虎杖「…マジで暇」

  • 64124/03/30(土) 23:58:05

    虎杖「…逃げたほうがいいんかな」
    虎杖「人質がいなくなったら流石にアイツも諦めんだろ」
    虎杖「でもマジで立てねえ…どうすっかな」

    コンコン

    虎杖「! 脹相?」

    『入って、いい?』

    虎杖「……?」

  • 65124/03/31(日) 00:00:02

    虎杖(……呪霊?)
    虎杖(真人じゃなさそうだけど、仲間がまた来た可能性はあるな。もしくはそこらへんの呪霊が寄ってきたか)
    『入って、いい?』
    虎杖(無視したほうがいいよな…?)
    『雨が降ってきちゃって』
    虎杖「……」
    『遊んでたら、迷っちゃったんだ』
    虎杖「……」
    『……おにいちゃん』
    虎杖「…あーもう!」
    虎杖「入ってこいよ!入るだけな!」
    『あリがとウ』

  • 66124/03/31(日) 00:03:10

    道中

    ザァァ…

    脹相「雨が強くなってきた…店も見当たらんな」

    ズキッ

    脹相「!?」
    脹相「なん、だ? 頭、が」ズキンズキン
    脹相「脳をいじられた後遺症…違う!」
    脹相(血がざわめている)
    脹相(あの小屋に、引っ張られるような)
    ドクン ドクン ドクン
    脹相「これは一体」
    脹相「もしや」
    脹相「いや、ありえん」
    脹相「……しかし。クソッ」
    ドクン
    脹相「——行かなければ」

  • 67124/03/31(日) 00:04:23

    廃屋跡

    ザァァ…

    脹相「——これは」



    壊相「おかえり、兄さん」
    血塗「兄者!おかえり〜」

  • 68124/03/31(日) 00:07:38

    脹相「……ああ、ただいま」
    壊相「ずっと待ってたよ。膿爛相も青瘀相も噉相も」
    血塗「散相も骨相も焼相も!みんなで待ってたぞ!」
    脹相「そうか。…よかった」
    壊相「でも一番待ってたのはあの子だよ」
    脹相「…あの子?」
    壊相「——が夕飯作ってくれてるよ。今日はミートパスタだって」
    脹相「……そうか」
    壊相「行ってあげて、兄さん」

  • 69二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 01:11:03

    お兄ちゃんがお兄ちゃんになりそうだけど小僧が死にかけてるっぽいんだよな

  • 70二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 11:37:01

    うむ……

  • 71二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 12:20:15

    >>65

    家の中に立ち入ることを許可してはいけない、って怪異っぽくていいな


    いったい何を招き入れてしまったんだ悠仁…

  • 72二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 14:04:15

    このレスは削除されています

  • 73124/03/31(日) 14:05:27

    ジュー、コトコト

    「あ!兄ちゃん!おかえり!」
    脹相「……ただいま」
    「へへ、夕飯待ちきれなくて来ちゃったん?兄ちゃん、味見していいよ」
    「遠慮せんでいいからね!兄ちゃんに一番に食べてもらいたかったし」
    脹相「……」
    「ほら、あーん」
    脹相「……」
    「どったの兄ちゃん?具合悪い?」
    脹相「…ありえない」
    脹相「小屋は、潰されたんだ。呪霊に襲われて、壊れて、しまった」
    脹相「そして、骨を折られて動けないオマエは、小屋の、下敷きになっ、て」

    メキメキッ ミシッ

  • 74124/03/31(日) 14:09:18

    ザァァ…

    脹相「……」
    脹相(巨大な呪霊だ)
    『どコぉ?おにイちゃん』ガシャガシャ
    『…ア、いたぁ』ガシッ
    虎杖「ぐふっ、う……」ヒュー、ヒュー
    脹相(酷い、怪我を)
    「雨、さむイ、の、ぐすっ』
    『あッタかイ、すープ、ちょうだイ』ガリガリ
    虎杖「い゛っ…!」
    脹相「ッ穿血!」
    ビッ
    脹相「くそ、圧縮が足りん…!」
    『このすープ、おイしくないよォ』
    脹相「百歛、ッ!?」ビシャアッ
    脹相「百歛が解け…!?」
    『じゃまァ』ブンッ
    脹相「しまっ」
    ドスッ

  • 75124/03/31(日) 14:12:53

    『あッタかイの、ちょうだイ』
    脹相「かはっ、やめろ!クソ、術式が…!雨のせい、か?」
    『おなカのナカ、の、まっか、なァ…!』
    ブチブチィッ
    虎杖「ッあ゛あ゛ぁ゛っ!!」
    脹相「ぐっ」ズキズキッ
    『あったかァい』
    脹相「フーッ、フーッ」ズキン、ズキン
    脹相「——赫燐躍動・載」
    脹相「そいつから、その子から離れろ!!」

  • 76124/03/31(日) 14:15:12

    ・・・

    脹相(呪霊は倒した、しかし)
    虎杖「…」ヒュー、ヒュー
    脹相「このまま雨に打たれたら…いやその前に失血で死んでしまう」
    脹相「腑をやられている、病院に担ぎ込んでもこれは……いや考えている場合じゃない」グイッ
    虎杖「うっ、ぁ…」
    脹相「すまない、痛むだろうが背負うぞ」
    脹相「クソ、俺に反転術式が使えれば…」
    脹相「…反転術式」
    脹相(……高専なら)
    脹相(呪術師の集まる高専なら、反転術式を他者に使える者がいるかもしれない)
    脹相「…行こう」

  • 77二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 14:30:11

    原作より冷静に存記見てる

  • 78二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 14:40:52

    弟たちを殺されてないからかな

  • 79124/03/31(日) 14:41:29

    ザッザッザッ

    脹相(…俺は何をしている)
    脹相(今高専に乗り込んだところで、五条悟がいなくても包囲されて殺される)
    脹相(この命は弟を助けるために、そう決心したのに)
    虎杖「……」
    脹相(ずっと、か細い息しかしていない)
    脹相(……まだ、背中は温かい)
    脹相(だが、どんどん熱が奪われているのがわかる)ズキズキ

    ——兄ちゃん!

    脹相「ッ」
    脹相「死ぬな」
    脹相「死なないでくれ」

  • 80124/03/31(日) 14:43:19

    虎杖「…ん」
    脹相「!」
    脹相「しっかりしろ、大丈夫だからな、今高専に」
    虎杖「…ぃ、ちゃん」
    脹相「ッ!!」
    虎杖「るすばん、できんで……ごめ、ん」
    脹相「…………大丈夫だ」
    脹相「お兄ちゃんが、助けるから。絶対にオマエを守る」

  • 81二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 16:11:31

    ハラハラドキドキしてる

  • 82二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 18:07:36

    お兄ちゃんだ…悠仁のお兄ちゃんしてる!

  • 83二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 20:43:28

    戦闘経験の浅さゆえのミス…からの最後は赫鱗躍動でブン殴りに行くことといい、原作のあの戦闘を生かしててかっこいい

  • 84二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 23:02:09

    お兄ちゃん格好いい
    続きが気になります…!

  • 85124/03/31(日) 23:14:28

    高専結界手前

    伏黒「……釘崎」
    釘崎「言って聞かないことなんかわかってるでしょ。行くわ」
    伏黒「お前だけ行っても仕方ねえだろ」
    伏黒「たぶん、今さら八十八橋行っても何もねえぞ」
    釘崎「黙って待ってなんていられないもの」
    伏黒「……」ハァー…
    伏黒(気分転換のジョギングみてえなもんと思うほかねえか)
    伏黒「…なんかあったらすぐ連絡しろよ」スタスタ
    釘崎「わかってる」

  • 86124/03/31(日) 23:15:46

    釘崎(虎杖にあのとき逃がしてもらえてラッキーだったって)
    釘崎(虎杖を誘拐したヤツは、食べて寝てる間に誰かが祓ってくれてああよかったって)
    釘崎(あのとき感じた情けなさを少しずつ忘れさせて生きていくの?)
    釘崎「そんなのゴメンだわ」
    釘崎「私は、釘崎野薔薇だもの」

    ガサガサッ

    釘崎「? 獣?山ん中だし当たり前か」

    バッ

    釘崎「うわっ(何か、飛び出してきた!)」
    脹相「ッハァ、ハァ、この近くの、はずだ…!」
    釘崎「!? (何か背負って…)虎杖…!?」
    脹相「そのボタンは…呪術高専の人間か!」
    釘崎「その声……!」

  • 87124/03/31(日) 23:17:40

    釘崎「ッテメェ…!よくもまあ堂々とここまで来れたもんね!」
    釘崎「絶対、祓ってやる…!」チャキ
    脹相「高専に連れていけ!治療施設くらいあるだろう!」
    釘崎「アンタだけは私が…………はあ?」
    釘崎「……治療?」
    脹相「ッもういい!どけ!!俺はお兄ちゃんだぞ!!」
    釘崎「ちょ、何言ってんのよアンタ!」
    脹相「俺はこの子のお兄ちゃんだ!!俺は弟を助ける!!どけ!!」
    釘崎「助けるって、おぶってるソイツを?寝ぼけて言ってんじゃないでしょうね」
    脹相「弟を助けるのに寝ぼけているわけがあるか!!」

  • 88124/03/31(日) 23:25:49

    釘崎「……なら、虎杖だけ置いていきなさいよ」
    釘崎「わかってんの?アンタがソイツを誘拐したのよ。代わりに九相図よこせって。敷地になんか入れさせられない」
    釘崎「虎杖の怪我だって、アンタは自分がやったわけじゃないって言うんでしょうけど、元はといえばアンタの誘拐のせいで!」
    脹相「構わん」
    釘崎「!」
    脹相「無駄なゴタゴタで時間のロスは避けたい。要求は可能な限り聞く」
    釘崎「…なら、まずは虎杖を下ろしなさい」
    脹相「わかった」
    虎杖「…ぅ」ギュッ
    脹相「?」
    釘崎「なっ…(虎杖が抱きついて、離れない?)」
    虎杖「……いかん、で…」

  • 89124/03/31(日) 23:28:47

    脹相「……応援を呼べ」
    脹相「今は俺の術式で止血している。どのみちオマエ1人では運べんだろう。応援が来たら引き渡す。早く呼べ!」
    釘崎「……はあー。わかった」
    釘崎「いいわよ。そのまま着いてきなさいよ。虎杖背負ったまま。案内するから」
    脹相「! 恩に着る」
    釘崎「言っとくけど!虎杖の命が最優先だからよ!」

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 00:02:02

    「どけおに」此処でか〜ニヤニヤしちゃう

    行かないでってしがみつく悠仁かわいいね…!

  • 91二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:43:32

    ありがとうございます!どけおに待ってました!

  • 92二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:37:38

    >>80

    おとなしく留守番できなくて叱られて、でもおんぶしてもらって家に帰って……って唯一の家族だったじいちゃんの背中を思い出してるの、切ないかわいい

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:12:18

    お兄ちゃんかっこいいよ…

  • 94二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:21:37

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 15:32:24

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 23:40:40

    保守

  • 97124/04/03(水) 09:08:14

    保守ありがとうございます!
    今日の夜更新します…!

  • 98二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 12:36:26

    更新楽しみです!

  • 99二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:42:31

    >>97

    ヤッターー!!

    スレ主に感謝を……

  • 100124/04/03(水) 20:22:46

    ・・・

    狗巻「!? 高菜!ツナマヨ!」
    伏黒「釘崎、と、虎杖!?………………そいつ誰だ!?」
    脹相「どけ!!俺はお兄ちゃんだぞ!!」

    ・・・

    パンダ「野薔薇、すげーアラートなってるけど何……ン?そいつ呪霊じゃね?」
    真希「は?冗談だろ、眼鏡外したって見えんぞ…あ?受肉体?」
    脹相「どけ!!俺は!!」

    ・・・

    五条「いやー、野薔薇ってなかなかロックなことするよね。高専に敵を手引きする、みたいなちょうどよく引っかかる規定あったっけかな」
    釘崎「じゃー先生も同罪よね。ソイツが今虎杖と病室で2人になってんのを見過ごしてるんだから」
    五条「冗談だよー」

  • 101124/04/03(水) 20:24:25

    五条「どっちにしろ悠仁の誘拐の件と併せて誤魔化さないとだから。僕からは特にお咎めとかはないかな」
    釘崎「ていうか先生が主犯なとこあるでしょ、誘拐の件伏せてたのは」
    五条「うんそれもそう」
    五条「あ、野薔薇。悠仁のことお兄ちゃんに任せてすぐこっち来たでしょ。悠仁の顔ちゃんと見た?」
    釘崎「……アイツすごい怪我だったし、安静にしてたほうがいいんじゃない」
    五条「えー、あんなに心配してたのに」
    釘崎「…」
    五条「まっ、上にどう誤魔化すか考えるにしても、事実確認は必要だから。悠仁とお兄ちゃんのとこ行こっか」
    釘崎「…さっきから、そのお兄ちゃんって何よ」
    五条「でっかい声で何回も叫んでたじゃん。悠仁のお兄ちゃんなんでしょ?」
    釘崎「先生、本気?」
    五条「それは今から聞いてみないと分からないなー」

  • 102124/04/03(水) 20:25:36

    病室前

    脹相「……」
    五条「よっ!君が噂のお兄ちゃんね。弟くんの担任の五条悟でーす」
    脹相「病室の前で騒ぐな。弟は今治療を受けて眠っているところだ。怪我に響いたらどうする」
    五条「はあーなるほど。そういう感じね」
    脹相「そっちの、釘崎と言ったか?」
    釘崎「…ええ」
    脹相「さっきは助かった。弟とは親しいようだったが」
    釘崎「同級生よ」
    脹相「そうか。……弟は、虎杖と呼ばれていたな」
    脹相「下の名前も聞かせて欲しい」
    五条「えー、僕には聞いてくれないの!?僕担任の先生だよ?答えられるよ?」
    脹相「オマエは軽薄で信用ならん」
    五条「ひどい」

  • 103124/04/03(水) 20:29:11

    釘崎「……名前もわからないのに、弟なわけ?」
    脹相「ああ」
    五条「おっ、即答」
    釘崎「……悠仁よ。虎杖悠仁」
    脹相「虎杖悠仁。悠仁、か」
    脹相「悠仁……悠仁」
    五条「君はその虎杖悠仁を誘拐し、また傷を負わせた疑いがあるんだけど、そこのところはどうかな」
    脹相「ああ、間違いない」
    脹相「俺は悠仁を人質に九相図の受け渡しを交渉するつもりだった」
    脹相「悠仁に傷を負わせたのも、俺だ」
    釘崎「…」
    五条「ほーほー」
    五条「となると君、死刑だね」

  • 104124/04/03(水) 20:30:46

    五条「ぶっちゃけ悠仁を傷つけた、傷つけてないは関わらないんだ。君は受肉体だからね」
    五条「僕ら呪術師の規定では問答無用で祓う対象になってる」
    五条「悠仁みたいに、何か材料がないと上を黙ら…納得させるのが難しいんだよね」
    脹相「それは困るな」
    五条「馬鹿正直に罪を認めた割に割に困るんだ?」
    脹相「悠仁を置いては行けない」
    脹相「兄弟は共にあるものだ」
    釘崎「…虎杖をあんな目に遭わせといて?」
    脹相「…だからと言って置いていく理由にはならない。兄弟とはそういうものだ」

  • 105二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:26:31

    名前呼んであげるのすごい良いです…

    ありがとうスレ主、応援してる

  • 106二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 00:08:58

    >>102

    >五条「はあーなるほど。そういう感じね」

    すごくらしくて笑ってしまった


    お兄ちゃんがお兄ちゃんしてて嬉しい

    悠仁の反応が楽しみ

  • 107二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 00:36:29

    連続どけ兄で笑う

  • 108二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 07:41:22

    続きありがとうございます
    お兄ちゃんがお兄ちゃんを遂行しててとても良い……

  • 109二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:55:37

    保守

  • 110二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:55:05

    お兄ちゃん主張強くて草

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 08:02:15

    保守

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 16:58:01

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:15:03

    保守

  • 114二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:30:05

    スレ主いつもすてきな作品をありがとう
    感謝の保守

  • 115124/04/06(土) 13:29:57

    五条「ふむふむ。長槍の言い分はそんなとこかな?」
    五条「それじゃあ次は悠仁にも話を聞いてみよー」スタスタ
    脹相「おい、弟は…待て!」

    ガラガラッ

    五条「悠仁ー、五条先生がお見舞いにきたよー!」
    脹相「悠仁は寝ているんだ!起こすな!」
    虎杖「オマエがうるさいから起きたよ」
    釘崎「……どーなのよ、具合は」
    虎杖「もうほとんど平気。骨もくっついてるし腹も塞いでもらったし」
    虎杖「釘崎が脹相連れてきてくれたんだろ。ありがとな……わっ」
    ガバッ ギュゥッ
    脹相「悠仁……!」ギュー
    五条「わーお」

  • 116124/04/06(土) 13:31:00

    脹相「生きていて良かった」
    脹相「生きてくれていて良かった…!」ギュウギュウ
    虎杖「ちょ…これなに…」
    五条「悠仁、そのままでいいから早速事情聴取していいかな」
    虎杖「俺は良くないんだけど!?」
    五条「君らは今でこそそんな感じだけど…」
    五条「ほんとに脹相が君を殺そうとしたのかな?」
    虎杖「違う」
    脹相「!?」
    釘崎「なっ」
    五条「おっ」
    虎杖「脹相は、死にかけてる俺を運んできたんだ。助けるために」
    虎杖「それが全部示してるだろ」

  • 117124/04/06(土) 13:35:47

    釘崎「なんで…!虎杖、アンタをあの時連れ去ったのはコイツでしょ!?」
    虎杖「それでもこの傷を負ったのに脹相は関係ない」
    脹相「悠仁、それは」
    虎杖「俺がバカだったせいだ。呪霊にやられた。脹相が祓ってくれたんだ」
    虎杖「脹相は呪霊じゃない。真人とも縁を切って裏切った側だ」
    五条「!」
    脹相「悠仁、オマエは何も悪くない。俺がオマエを置いて行ったからだ」
    釘崎「アンタは呪霊にやられるタマじゃないでしょ!きっとコイツに縛られてたから…」
    五条「ハイハイ、そこまで」

  • 118124/04/06(土) 13:36:45

    五条「状況はなんとなくわかったよ」
    五条「一応確認。悠仁は脹相を死なせたくない、脹相はまだ死ぬわけにはいかない。だよね?」
    虎杖「コイツが即刻死刑なら、俺だってそうだろ」
    脹相「どんなかたちでも俺は悠仁のそばにいる」
    虎杖「……」
    五条「りょーかいりょーかい」
    五条「病み上がりのところ悪かったね。僕らはこれで退散するよ」グイッ
    釘崎「ちょ、先生、私はまだ…!この、引っ張んな!」
    五条「兄弟水入らずで仲良くね〜」
    ガラガラッ バタン
    虎杖「……」
    脹相「……」ギュッ
    虎杖「……」
    虎杖「……兄弟って何?」

  • 119124/04/06(土) 13:38:21

    脹相「俺たちのことだろう」キリッ
    虎杖「そろそろ抱きついてんの離してくんない…!?」
    脹相「不要だ。兄弟はできるだけそばにいた方がいいんだ」
    虎杖「それがわからんて…!いきなりなんなん!?」


    釘崎「……なーにが兄弟水入らずよ」
    五条「野薔薇だって気になってるよね、ほんとに兄弟なのかとか、2人の関係」
    五条「だったらやるでしょ、立ち聞き!」
    釘崎「……気になるってか、どう考えてもおかしいでしょ、いきなり兄弟とか」
    釘崎「虎杖だって知らないっぽいし……信じるわけないじゃない」

  • 120二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 13:38:25

    あー虎杖は知らないのか

  • 121124/04/06(土) 13:40:03

    五条「とすると悠仁が庇うのはストックホルム症候群的なやつ?」
    釘崎「……」


    脹相「オマエは俺の弟だ」
    虎杖「なんでそうなるんだよ…」
    虎杖「……オマエ、ここでこんなことしてる場合じゃないだろ」
    虎杖「今が……最後のチャンスだろ。忌庫ってところに侵入できる。そんで弟たちを」
    脹相「弟がここにいるのに俺が置いていくわけがないだろう」
    虎杖「……だからさぁ」
    脹相「その身を捧げてもオマエを守れと血が教えてくれた」
    脹相「俺はたとえ祓われてもオマエを守りたいと思ってここに来たんだ」
    脹相「オマエが俺の弟であることにそれ以上の証明が必要なのか?」

  • 122124/04/06(土) 13:40:58

    虎杖「……本気なん?」
    脹相「俺は弟のためならなんでもできるんだ」
    虎杖「……」
    脹相「それに、悠仁は俺を『お兄ちゃん』と呼んでくれたしな」
    虎杖「はあ!?記憶にねーんだけど」
    脹相「オマエをここに運んでくる間のことだ」
    脹相「それに行かないでほしいと抱きしめてくれた。だから俺はどこにも行かない」ギュー
    虎杖「……あー……」

  • 123124/04/06(土) 13:45:29

    虎杖「あのさあ、それたぶん違うよ。その。ちょっと夢で…じいちゃんが出てきて」
    脹相「じ…ぃちゃん?」
    虎杖「じいちゃんに昔おぶってもらってたから、俺たぶん間違えたんよ」
    虎杖「もしうわ言呟いてたんなら、オマエはそれを聞き間違えただけだと思う」
    脹相「……そうか」
    虎杖「な、俺、ひとりっ子で家族はじいちゃんしかいねえんだよ」
    虎杖「……だから、ただの間違いだって」

  • 124124/04/06(土) 13:47:45

    脹相「そうか」
    虎杖「そうだよ。だからさ。妙な勘違いさせんで」
    脹相「よしよし」ナデナデ
    虎杖「ッ、頭撫でんのやめ、」
    脹相「なら一回呼んでみてくれないか?お兄ちゃんと」ズイ
    虎杖「……」
    虎杖「……」

    虎杖「呼んでやんね」プイッ

  • 125124/04/06(土) 13:49:28

    脹相「!? なぜだ悠仁……!?」ガーン
    虎杖「うっさい。耳元で喋らんで。苦しいから離して」
    脹相「し、しかしだな悠仁」
    虎杖「あーあ。さっき無理に起こされて寝てーのに寝らんねえ。嫌いになりそう!」
    脹相「! 苦しかったか!?」パッ
    脹相「ゆっくり眠りなさい、子守唄歌ってやろうか?」トントン
    虎杖「いらねー。トントンすんなってば!」

  • 126124/04/06(土) 13:54:54

    五条「ありゃりゃ。喧嘩しちゃったね」
    五条「でも仲が悪いっていうより……ちょっと兄弟喧嘩っぽいよね?」
    釘崎「……」

    ・・・

    釘崎「……結局私も」
    釘崎「悔しかっただけかもね。あの兄貴に取られたみたいで」
    伏黒「も、って、俺を一緒くたにすんなよ」
    釘崎「一緒くたにされてる自覚あるんじゃない」
    釘崎「アンタは私よりよっぽどわかりやすいと思うけど?」
    伏黒「……」(←虎杖にも気づかれたので図星、拗ねた)

  • 127124/04/06(土) 14:01:02

    今日明日で完結させようと思います

    流れに組み込めそうにないんだけど

    羂索「高専に始末されるでもなく仲間入りしちゃうとはね…真人がトドメ刺してくれても良かったのにな」
    真人「元々は夏油が蒔いた種なんでしょ?文字通り」
    羂索「私は種は蒔いてないよ」
    真人「どっちにしろキッショー」ゲラゲラ

    という最悪な会話を裏でこの2人がしてるの思いついたんで書き残しておく

  • 128二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:49:59

    出会い編すごい読み応えでした!更新のたびにハラハラした…!
    キャラ言動に違和感なくほのぼのからシリアスまで書けるスレ主の文才が素晴らしすぎる
    すっかりファンなので完結寂しいですが 素敵な作品をリアタイで読めることに感謝

  • 129二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:54:11

    自分勝手だし人の話聞かないけど愛情をくれるお兄ちゃんに段々絆されていく悠仁くんが愛おしい

  • 130124/04/06(土) 20:56:52

    虎杖の自室

    虎杖「……なあ、脹相」
    虎杖「俺、さ……あの時」
    脹相「?」
    虎杖「オマエが高専に来て、俺を背負ってくれてたとき」
    脹相「ああ……俺を祖父君と思い込んでいたというやつか」
    脹相「俺はそれでも良かった。お兄ちゃんと呼ばれていたと思い込んでいたことを恥じても、そうでなかったことを落胆してもない」
    脹相「むしろ今は誇らしいくらいだ。悠仁を育ててくれた人物と、一時でも並べたのなら」
    虎杖「そーじゃなくて」
    虎杖「……俺、脹相だってわかってたよ」
    脹相「え」

  • 131124/04/06(土) 20:59:03

    虎杖「途中までじいちゃんだって思い込んでたのは本当」
    虎杖「でも、釘崎に会ったときには、俺をおぶってるのはじいちゃんじゃなくてオマエだってわかってた」
    虎杖「脹相に、いかんでって言ったの、俺」
    脹相「そ、うか…」
    脹相「……だが、オマエはあのときまだ」
    虎杖「…わかんねえ。オマエがやたら弟とか叫んでるのは聞こえてた。それを疑問に思ったかも覚えてない」
    虎杖「……でも、オマエが俺を助けてくれるんだってことだけ、わかってた。わかった気になってた」

  • 132124/04/06(土) 21:00:59

    虎杖「なんでだろな?今冷静になると、誘拐犯に頼るのおかしくね、とも思うんだ」
    脹相「…」
    虎杖「オマエの言うとおり、かもしれない」
    虎杖「俺はオマエとの関係が変だって、どっかで思ってて……」
    虎杖「今のままでいんのが怖くて、当たったり、急に触ってみたりするのかもしれない」
    虎杖(今だって、脹相がもし、俺が弟じゃないって思うようになったらどうしようって)
    虎杖(本当の弟に俺は含まれてないって気づいたら、って)
    虎杖(……だったら最初から弟じゃなきゃ良かったって思ってる)
    虎杖(そんなこと言ったら、脹相は傷つくだろうけど)
    虎杖「今のままは怖い、のかも」
    脹相「……」

  • 133124/04/06(土) 21:03:12

    脹相「悠仁」
    虎杖「……ごめん」
    脹相「違う」
    脹相「そうじゃない……」
    脹相「俺を、お兄ちゃんにしてくれてありがとう」
    虎杖「…なにそれ?」
    脹相「オマエはまだ、兄弟というものに半信半疑かもしれない。それは俺の兄としてのいたらなさだ」
    虎杖「そんなこと、」
    脹相「でもな」

  • 134124/04/06(土) 21:03:58

    脹相「オマエが、優しかったから…いや」
    脹相「たとえ気の迷いだとしても、偶然だとしても……」
    脹相「オマエが俺を離さないでいてくれたから……俺は弟を失わずに済んだ」
    脹相「弟に二度と会うことなく死ぬはずだった俺を、悠仁が繋ぎ止めてくれた」
    脹相「悠仁という、9番目の弟に会わせてくれたんだ」
    脹相「俺の弟でいてくれて、俺に会うまでそこにいてくれて……ありがとう、悠仁」ギュー
    虎杖「〜〜ッ、」ジタバタ

  • 135124/04/06(土) 21:08:07

    脹相「……すまない、苦しいか」
    虎杖「…離して」
    脹相「でももう少しだけ」
    虎杖「ダメ」
    脹相「……はい」パッ
    虎杖「脹相、そのまま動かんで」
    脹相「ゆ、悠仁。そんなに気に障ったなら俺の方が出ていくから」
    虎杖「動かんで。絶対。俺がいいって言うまで何もしたらダメ。わかった?」
    脹相「はい」ピシッ
    虎杖「……」
    ギュ
    脹相「え」

  • 136124/04/06(土) 21:12:03

    虎杖「脹相は、俺がしようと思ったこと、全部先回りすっからズルい」
    虎杖「ありがとうなんて、俺が言いたかったのに」
    虎杖「……いつも、ありがとう、脹相」
    脹相「悠仁……いいんだ、俺は感謝されるほどのことなど、兄として当然で」
    虎杖「俺は脹相にあげられるものなんか、あんまりないけど」
    脹相「そんな、悠仁は悠仁のままでいてくれたらそれで」
    虎杖「…言うと思ったわ」
    虎杖「そんなだから、全然伝わんないのかなあ……」
    虎杖「…………すーーーー、はあぁーーーー…」
    脹相「悠仁……?」
    虎杖「あのさ、



    大好きだよ。……兄ちゃん」

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:15:39

    成ったな

  • 138二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:17:29

    言えたじゃねぇか……

  • 139124/04/06(土) 21:17:53

    虎杖「……」カァァァ…
    虎杖「…なんか…しゃべってよ」
    脹相「ッ、ッ」
    虎杖「?」
    脹相「ゆ、ゆ、ゆ、」
    虎杖「な、なに」
    脹相「悠仁ーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッッ」

  • 140124/04/06(土) 21:18:51

    虎杖「…うるっさ」キーン
    脹相「悠仁、いいだろうか」
    虎杖「なに」
    脹相「動いても」
    虎杖「…どうぞ」
    ヒシッ
    脹相「俺は」
    脹相「永遠に生きられる気がするし、今すぐ死ぬ気がする」
    虎杖「今すぐ死なれたら困んだけど」
    脹相「死なない。置いていくものか」
    脹相「……ずっと一緒だ」スルッ
    虎杖「え、っん」

  • 141124/04/06(土) 21:25:09

    バタンッ

    釘崎「おいこらオマエら何時だと思って…」
    伏黒「アンタの叫び談話室まで聞こえて…」

    ンちゅぅー

    釘崎・伏黒「うぉあああああああああ失礼しました!?!?」

    バタンッ バタバタバタ

    虎杖「ぷはっ、は、はぁ、はぁ」

  • 142124/04/06(土) 21:28:45

    虎杖「…は、弟に、こんなんしていいのかよ」
    脹相「悠仁が兄と呼んでくれるならもう何も怖くない」
    脹相「ただ……見られてしまったな」
    虎杖「……怖いものなんてないんだろ」
    虎杖「なら周りなんか気にせんで…も、もっかいやりゃいいじゃ、んむっ」
    脹相「ちゅ、は、ゆうじ…!」
    虎杖「ん、ふ、ちょ、そ……にぃ、ちゃ…」

    ・・・

  • 143124/04/06(土) 21:29:53

    ・・・

    忌庫の入り口前

    脹相「……」
    脹相「未だ会えぬ弟たちよ。今日は……いいことがあった」
    脹相「いいというか……それはもうすごいことが起こった」
    脹相「お兄ちゃんはオマエたちと会うとき…童貞じゃなくなっているかもしれない」
    脹相「そしてオマエたちに常々話している10人目の兄弟…悠仁は処女じゃないかもしれない」
    脹相「……はやく紹介してやりたい」
    脹相「でも、悠仁にはオマエたちに話していることは内緒にしておいてくれ。恥ずかしがり屋なんだ」

  • 144124/04/06(土) 21:31:26

    虎杖の自室

    虎杖「……明日」
    虎杖「釘崎と伏黒にどんな顔で会えばいいんだよぉ〜……」
    虎杖「……脹相にも」
    唇フニフニ
    虎杖「……あぁぁあぁあ〜〜!!!!」ジタジタジタ
    虎杖「…次部屋に呼んだら、どうなるんだろ」
    虎杖「あ、やっぱジェニファーのポスター貼っといたらアイツ萎えるかな!?嫌がってそんな空気じゃなくなるかも!」ガバッ
    虎杖「……」
    虎杖「……いや」
    虎杖「……やっぱ……しまったままにしとこ」
    虎杖「…兄ちゃんとそういう空気なりたくて剥がしたんだし」カァァァ…


    おしまい

  • 145124/04/06(土) 21:33:03

    初SSスレで至らないこと沢山ありましたが最後まで付き合ってくれてありがとう
    脹虎の同志がいっぱいいることを実感できて嬉しかったです
    あわよくば画面の前のキミも脹虎のSSを書いてください

    スレの残りは脹虎語りか脹虎SS貼りにでも使ってね!

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:35:45

    ありがとう1 パーフェクトだ

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:36:05

    ありがとう 今はただ君に感謝を

  • 148124/04/06(土) 21:45:25

    ハグする脹虎いっぱい書きまして元々の性癖もあるんですが「落ち着け イメージしろ」のところのお兄ちゃんの手デカくてあれやばくなかったですか…?あのあったかそうで逞しくてクソデカい手は末弟をかき抱くためにある そう思います

  • 149二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:45:27

    今まで素敵な話を読ませていただきありがとうございました🙇

  • 150二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:48:00

    このレスは削除されています

  • 151二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:04:13

    >>136

    兄ちゃん大好き ってちゃんとタイトル回収してる…!!


    >>143

    そんで無垢な弟たちに何て話を聞かせてるんですかねこのお兄ちゃんは

  • 152二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:16:10

    悠仁とお兄ちゃんの絡みは勿論、その他の人達との掛け合いもとても素敵で、たくさん笑ったりキュンキュンしたりと楽しいお話でした…!
    本当にありがとうございました

    あと最後の最後に次男〜末っ子全員が気まずくなるだろう報告をするお兄ちゃんに笑わせて貰いました

  • 153二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:27:28

    >>148

    あのシーンのお兄ちゃんの手、ほんと、骨張っていて厚みがあって頼もしくて良いですよね!


    素晴らしい脹虎、ありがとうございました!

  • 154二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 05:27:40

    素敵なお話ありがとうございました!
    悠仁もお兄ちゃんもかわいくて本当に楽しませていただきました
    忌庫前で弟たちに報告してしまうお兄ちゃん微笑ましい…
    部屋で一人で恥ずかしがる悠仁も凄くかわいい!
    1年ズも仲良くてかわいかったしごじょせんもとてもらしくて楽しかったし最高です

    ただ今は感謝を…

  • 155二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 17:02:40

    改めて初代スレから読み直してきた
    ほんと好き…

  • 156124/04/07(日) 23:38:25

    壊相の脹相への全幅の信頼とか、脹相の兄弟の絆への信頼を見てると脹相の決断や考えに弟たちは同調してくれるんじゃないかと個人的には思ってます
    だからきっと…末弟で童貞卒業したって言われても…兄さん兄者よかったねって…なると…思う…たぶん

  • 157二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 08:49:57

    本誌の兄弟も最高でしたね……

  • 158124/04/08(月) 10:54:51

    バレてると思うけど本当に好きなんです、脹相が虎杖の後方腕組みお兄ちゃん面してるのが
    お兄ちゃんとして弟のことを考えるのが第一だから距離取るときは距離取るけど、悠仁に直接世話焼きたい(焼いてる)し、距離取るにしろサポートするにしろ結局甘やかしてるのには変わらないし、“まだ”“上手くできない”ってモノローグも甘やかしてるし弟を甘やかすのがお兄ちゃんとしての喜びなんだろうなっていうのがほんともう
    末弟はそれを享受している、享受した上でなんなら脹相は教えるの下手とか言っちゃう この
    よだれ出ました 助けてください

  • 159二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 11:08:34

    原作内のこの1か月の間での兄弟の距離がどうなったのかとても知りたいよね…
    先生この1か月の間のこと教えてくださいほんとに知りたい
    虎杖くんのツン成分たまらんしお兄ちゃんはツンツンする弟がかわいくてしょうがないに違いないし
    だから世話焼けるの楽しくて嬉しくて至上の喜びなんじゃないかと思ってます

    スレ主さんの小説読み直してきます!!!!ありがとうございます!!!

  • 160二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:34:44

    仙台のじいちゃんの墓参りいかないとね
    ただ、お墓の前でお孫さんの処女もらいます(もらいました)宣言はアカンで

  • 161二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:31:32

    本誌ネタバレ


    二人の共闘は見れるし、お兄ちゃんの『世話が焼ける』が出るし、お兄ちゃんの百斂悠仁が受け取るし、メチャクチャ燃えたー!!
    良いなあ、この兄弟。猫センセ二人を創作してくれてありがと…

  • 162二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:24:10

    本誌の共闘がちゃんと連携取れてるのめちゃくちゃいい……

  • 163二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:55:35

    弟がお兄ちゃんから教わったこと、全部開示してくれ 必要だろ

  • 164二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 01:34:43

    人気投票のハガキ書きつつ保守

  • 165二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 10:58:03

    脹相呼びばかりする虎杖の前で脹相を(虎杖くんの)お兄ちゃんお兄ちゃん呼びたい
    悠仁が俺の兄貴なんだけど…って拗ねるところが見たい

  • 166二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 11:10:13

    >>165

    それ脹相から

    「俺はオマエのお兄ちゃんではない」

    って言われるやつ〜

  • 167二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:01:13

    >>166

    違います『虎杖くんのお兄ちゃん』って意味ですって苦笑されて「そうか…すまない…」って照れてくれお兄ちゃん

  • 168二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:07:43

    周りに「虎杖君のお兄さん〜」って呼ばれてアレ? なんか外堀埋まってね? ってなる虎杖

  • 169二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:57:45

    綺羅羅は「悠ちゃんのお兄ちゃん」って呼んでくれる

  • 170二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 14:19:21

    今の原作内での呼び方って「虎杖の自称兄貴」だったっけ?
    自称だろうが何だろうが周りに虎杖の兄貴って呼ばれ始めてるのおもろい
    虎杖もそう呼ばれるの慣らされてそう

  • 171二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 00:03:43

    書きたいネタがあるので保守

  • 172二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 00:25:23

    >>171

    楽しみです!

  • 173124/04/11(木) 09:20:23

    >>171

    お待ちしてます


    今回捏造した設定だと死滅回游あたりのキャラとお兄ちゃんを絡ませられなかったですが綺羅羅ちゃんがお兄ちゃん呼してくるの良いですね…

  • 174二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:36:18

    保守

  • 175二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:47:05

    新作見たいので保守

  • 176二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 00:30:15

    保守

  • 177二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 11:35:39

    保守

  • 178二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 13:21:39

    保守

  • 179二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:49:43

    保守

  • 180二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 01:06:08

    個人的には『虎杖君のお兄ちゃん』さんと呼ばれて欲しい

  • 181二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 03:17:22

    原作沿いです

    死体埋める話(語弊)も書きたいですね……

    生きるをするがば、と大きな口を開けて弟──悠仁はパンに食らいついた。覗く犬歯は鋭く尖っており、肉食獣の牙を連想させた。牙を突き立て、肉を引きちぎるような、そんな。そんな姿を眺めていると、突然悠仁と目が合う。その瞳には明らかに困惑の色が滲んでいた。口の中のパンを咀嚼し、飲み込んだ後、悠仁は口を開く。

    「あの、さ……」

    「どうした、悠仁。具合でも悪いのか?」

    「……ちげーよ。そうじゃなくて、……そんなじっと見られると食い辛いんだけど……」

    「すまない。そんなに見ていたか」

    「……んなじっと監視するみてェに見なくても、食うよ。……ちゃんと食うから、ホントに」

    気まずそうに目を逸らす悠仁の頬は羞恥からか薄らと赤い。

    「……何を恥ずかしがることがある。兄弟とは助け合うものだろう」

    「だーっ! 仮に兄弟だとしても! 食べさせるとか! しねぇの! 恋人じゃねぇんだからさぁっ!」

    分かる!? と語気荒めにこちらに指を突きつけながら悠仁は吼える。

    「でもそうでもしなければ悠仁は食べなかっただろう」

    「…………ガキじゃねぇんだから食べたわ」

    割と長い沈黙の後、悠仁は決まり悪そうにモゴモゴと言うと、俺の視線から逃れるように、こちらに背を向け…
    telegra.ph
  • 182二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 05:56:30

    >>181

    まだ兄弟というには覚束ないような関係好きです!

    ありがとうございます、脹虎おいしい

    素直じゃない弟に世話焼くお兄ちゃん大好き

    寂しがりやですぐ絆される弟大好き…

  • 183124/04/13(土) 08:00:40

    >>181

    餌付けする兄、口を開くたびにやり込められる弟が、育児する親とてのかかる赤ちゃんみたいでキュンときました。なんやかんや兄がやり手で上手くいなされてしまう、そんで絆されるし絆されてることを自覚しながらもそうなるように仕向けるのは脹相の優しさなのでやっぱり受け入れてしまう虎杖が好きなんです…

    それでいて唇を指が掠めるところが妙にエロティックだったり ごちそうさまでした

  • 184124/04/13(土) 08:04:12

    いわゆる狩人期回避したSS書いといてなんですが、狩人期のおかげで脹虎にハマったと言っていいくらい好きです。
    2人につきまとう死、罪…などと、一心不乱に呪いを祓うことでそれに向き合ってるようで、逃避のようでもあり、その逃避行を廃墟でやっているというのがロマンチックだなと。
    若者が自分の死、命の使い所なんてことを考えるのはちょっと思春期っぽいなとも思っていて、狩人期が闇の思春期なら今回書いたSSは光の思春期的な、本編の2人はこんな明るい考えないだろうと思いつつあえて意識して逆に書いてるとこもあり、改めて狩人期って(自分にとって)脹虎の核だなとひしひし感じます

    死体埋め似合いますよねこの兄弟

  • 185二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 09:23:07

    狩人期が二人の核なのわかる
    この期間がなかったら今の二人はなかったんだろうな
    且つお互いをそばで見て知ることができた貴重な時間

オススメ

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