【SS】【閲覧注意】先生が惨たらしく〇んじゃう夢を見たアコがトラウマを負う話。

  • 1二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:51:20

    まずい事になった。
    冷や汗をかきながら立ちすくむ先生の視線の先には、ソファの上ですやすやと眠るアコがいた。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    当番のアコと適当な雑談をしながらダラダラと事務を片付けていくだけの、なんの変哲もない午後のひと時。
    ここ最近の激務でろくに寝ていないというアコに「少し仮眠をとっていけばどうか」と勧めたところ、最初のうちこそ「そうやって私を寝かせてサボる気でしょう。先生の魂胆はお見通しなんですから」と抵抗していたものの、結局眠気には逆らえなかったようで、思いの外素直に休憩を受け入れてくれた。
    自分の前で気兼ねなく午睡をしてもらえるほど親密になったのは素直に嬉しい変化である。

    備品室から適当な毛布と枕を引っ張り出してアコに渡し、彼女が「...まさかひょっとして、私が寝ている最中にイタズラするつもりですか!?」と言うのを笑っていなし、少女のヘイローが消えるのを見届けてから早数十分。そろそろ日も傾き始めた。さて彼女を起こそうか、と肩を揺するが一向に目を覚さない。はておかしいぞ、と不安になった私は、ふと枕のタグに何か書いてあるのを見つけた。どれどれ、と目を細めて小さな文字を読み込むとーー

    「エンジニア部謹製悪夢枕。この枕の使用者は、使用者の一番大切な人が酷い事になっちゃう夢を見ます。ちょっとしたイタズラにどうぞ。大体1時間もすれば目を覚まします。人体へは無害ですのでご安心を」。
    その横には手描き文字で「テスト済み。夢の内容が洒落にならなかったので廃棄。惨い。トラウマになる」

    ...シャーレをゴミ捨て場代わりにしないでほしい。
    そういえば最近ウタハが1時間ごとにモモトークで体調を確認してきたり、ヒビキが私の顔を見るたびに泣きながら謝ってきたり、ハサミやカッターなどの刃物を手に取る度にコトリが鬼のような形相で奪い取ってきたりしたが、何か関係があるのだろうか。

    アコの寝顔を覗いてみれば眉間にしわが寄り、うんうんと唸りながら苦しそうに寝返りを何度もうっている。寝汗はまるで滝のようだ。泣く子も黙るエンジニア部の成果物である、効果はしっかり出ているのだろう。誰の夢を見ているのかはわからないが、起きたらショックを受けているだろうから、しっかりケアしてあげなければいけないだろう。

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:52:49

    幸いアコが眠りに落ちてからそろそろ1時間、悪夢の終わりは近いだろうとその様子を見守っていると、突然アコが唸り始めた。

    「----ああ、あ、ぁああぁああっ、ああっ...」

    あまりに苦しそうで心配になり、思わずアコの手を握る。その手を握り返す力が少しづつ強くなりーーー

    「ーーーぁぁあああああああぁぁぁぁぁあああぁあああああああああっ!!!!!」

    絶叫と共にアコが目を開け、そのまま上体だけ勢いよく起き上がる。

    「あああああああっ!!!!ああああああぁぁあぁああああっ!!!!先生!!!先生!!!!やだあああっ!!!!せんせえええぇええっ!!!」

    突然自分の名前を呼ばれて面食らうが、私も彼女の夢に出演していたのだろうか。まあいい、今はとにかくアコを落ち着かせなければならない。

    「“アコ、落ち着いて”」

    「ああっ!!!!ああああっ!!なんでぇ!?先生、あああっ、ああ、あっ....あっ、ええ...?」

    叫びすぎたせいだろう、アコは苦しそうに喘いで必死に空気を肺に取り込もうとしている。大きく息を吸うたび、大粒の涙がボロボロと頬を流れ落ちていく。

  • 3二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:54:17

    「....ああ、あ、あっ、えっ...せん、せ、い?」

    「“うん、私だよ。大丈夫、悪夢は終わった。安心して”」

    目の前にあるものが信じられない様子のアコは、呆然とした表情でおずおずとその手を私の頬の伸ばす。

    「...せんせい、先生...生きて、生きてる…? でも、だって、先生、あ、あんな事に...なって。助けられなかったのに、あと少しだったのに、目の前で、ぐちゃぐちゃに、」

    喋っている最中も、アコの手は触れたものの存在を確認するように、私の体中をぎこちなく這い回っていく。どうやら夢の中の私は随分悲惨な目に遭っているようだ。夢で良かった。

    「“落ち着いて。全部夢。悪い夢だ。誰も死んでないし、酷い目にもあってない。ここはシャーレの執務室で、アコはちょっとお昼寝してただけ”」

    アコは涙やら何やらでドロドロになった顔をじっとこちらに向けながら、「....ゆ、め?」と呟く。

    「“うん、夢”」

    私がそう言うと、アコはしばし惚けたようにこちらを見つめ、次いであー、あー、と赤ん坊のように声をあげて泣き始めた。彼女があまりに強くこちらの体を抱きしめるものだから少し苦しい。私はアコの頭を撫でながら、ひたすらに大丈夫、大丈夫だよ、と言い続けるのであった。

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:55:22

    「その、お見苦しいところをお見せしました」

    ようやく落ち着いたらしいアコが、気恥ずかしそうに言う。

    「“気にしないで。私の方こそ、変な枕を渡しちゃってごめんね”」

    「大丈夫です、この件に関しては先生も被害者でしょうし。まったく、ミレニアムの方もとんでもないものを作ってくれましたね」

    憎々しげに枕を睨みつけるアコ。

    「“でも、夢の中で酷い目にあったのが私でまだよかったよ”」

    他の人ならアコの心はもっと傷ついていたかもしれない。本心から安堵してポロリと漏らした言葉は、しかしなぜだかアコの神経を逆撫でしたらしい。

    「...冗談でもそういうことは言わないでください。怒りますよ」

    もう怒ってるじゃない...と言い出せる空気ではない。

  • 5二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:56:41

    「そもそもの話をするなら、こんな枕がシャーレに持ち込まれたのだって先生が原因とも言えるんですからね。先生が甘いからみなさんシャーレに私物ばかり持ち込むようになって。そういえば生徒にシャワー室を使わせているなんて話も聞きました。割れ窓理論を知っていますか?荒れた場所を放置すればどんどん荒れていくんです。そう考えるとやっぱり先生が悪い気がしてきました。ええ、そうに違いありません。そもそもこの部屋の惨状はどう言う事ですか。出したら出しっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなし...先生、聞いてますか!?」

    机の上に散乱している書類やらフィギュアやらを睨みつけながら言うアコ。まずい、このままだと突発大掃除が始まってしまうかもしれない。
    話題を変えなければ。「“コ、コーヒーを淹れてくるよ”」と給湯室に足を向ける。
    が、後退りしながら方向転換したのが良くなかったらしい。無造作に積んであったダンボールに足を引っ掛け、思い切り転んでしまった。また掃除の必要性が証明されてしまう。

    「...せっ...先生...?」

    後頭部を強かに打ちつけ、痛みでアコの声にも反応できない。こりゃあデカいタンコブができてそうだ。数秒息を整え、なんとか気持ちを落ち着ける。いやあ転んじゃったよ、と起きあがろうとするが、その直前。

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:57:40

    「先生っ!!!!!!」

    アコが突然、もの凄い勢いで私に駆け寄ってきた。その顔は恐怖に歪み、歯の根が合わずにカチカチと小刻みに音を立てている。

    「うそっ、なんでっ、だってゆめだって、ぜんぶウソだって、やだ、なんで、やだっ、やだあっ」

    パニックになりかけているアコの様子に面食らう。よほど酷い転び方をしたのだろうか、私は。とにかく彼女を安心させないと。

    「“ごめん、びっくりさせちゃったね。大丈夫だから”」

    「でもっせんせいっ、こえかけてもっこ、こたえてくれ、くれない、ずっとこえかけてるのにっおなかからちがでて、それでおさえてもとまらなくて、どんどんつめっ、つめたくなって」

    しゃくりあげて切れ切れに漏れる言葉から察するに、夢の世界と混同しているらしい。これはしばらく尾を引くかもしれない、と苦笑する。エンジニア部のみんなにはあとで説教しなければいけない。

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:58:26

    結局、その日は一晩中アコと一緒に執務室で過ごした。彼女を家に帰そうにも、なんだかんだ理由をつけてずっと私の側から離れようとしなかったのだからしょうがない(流石にトイレに着いてこようとするのは止めた)。

  • 8二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 17:59:55

    「最近のアコちゃん、なんか変じゃない?」

    「“変って?“」

    「なんか全体的に。特に先生が絡んだ時とか、挙動不審になるっていうか...」

    「”そうだっけ...イオリ、そこの書類取ってくれる?“」

    「書類?ああこれね、どうぞ……そうだよ。この前、ちょうど先生がゲヘナに来た時とかさ、駅前で爆発事件があって。まあそれはいつもの事なんだけど」

    「“いつものことなんだ...“」

    「うん。だから対応もいつも通りにすればよかったんだけど、なんかアコちゃんが急にオロオロしだして。『先生は、先生は大丈夫ですか。巻き込まれていませんか』って」

    「”ふぅん。ところでそっちにホチキスある?“」

    「ホチキス?えーっと、あった。はい。まだあるよ、アコちゃんの奇行。先生が風紀委員の仕事に同行してた時にさ、たまたま先生の近くで銃を構えた子がいたじゃん。そしたらアコちゃん、血相変えてその子の銃をひったくって『先生に銃を向けるな!!!』って。普段アコちゃんって絶対そういうことしないからびっくりした」

    「”ああ、そういえばあったね...ごめん、この空欄こっちの数字で埋めてくれる?“」

    「ん、どれどれ...わかった、了解。あとはほら、ついこの間。連邦生徒会と風紀委員会の会議の時、先生ずっと咳してたでしょ、風邪気味だったとかで。会議が終わったあと、アコちゃんこの世の終わりみたいな顔して『お願いです、お願いですからすぐに救急医学部へっ...!』って言ってなかった?」

    「“そうだったね。ところで足舐めさせてもらええる?”」

    「足ね、わかった...いやダメだよ!?人が真面目な話してるのになに発情してんの!?このヘンタイっ!」

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:01:11

    前回の当番日からそれほど日も経っていないというのに、アコの人相はまるで別人のようになっていた。目の下にはクマ、髪はパサパサ、頬はやつれて肌も荒れている。

    「“アコ、今日は休んだ方が...”」

    「ご心配なく。単なる寝不足です。仕事を始めましょう」

    結局アコに押し切られ、黙々と仕事を片付けていく。とはいえ普段のアコではありえないようなミスが目立ち、なかなか進捗は芳しくない。

    「“...ねえアコ、今日はここで終わりにしよう。また毛布と枕を出すから、夜までソファで睡眠を”」
    「寝たくないんです」

    アコが遮るように言う。

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:02:16

    「...寝たら、またあの夢を見てしまうかもしれないから」

    そう言うアコの表情は見えない。

    「毎晩、寝る前に祈るんです。どうか、夢の中で先生が酷い目にあわないようにと。怯えながら目を瞑って、気がついたら朝になって。悪夢を見なかったことに安堵して、その度に思うんです。本当は今この現実の方が夢で、あの時の夢が現実なんじゃないかって。私はもう壊れてしまっていて、ただ幸せな夢に浸かっているだけなんじゃないかって...」

    今、ここで私が「大丈夫だよ」と言っても、彼女には届かないだろう。かと言って、勿論悩む生徒を放っておけるはずがない。かくなる上は。

    「“アコ、添い寝をしよう”」

    「................は?」

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:02:59

    「“悪夢なんていくらでも見ればいい。現実はこっちだ。起きたら目の前に私がいる。それならアコも安心でしょ?”」

    「なっ、何を意味のわからないことを...」

    「“そうと決まれば即実行。さあソファに行こう”」

    「ちょっと先生!?」

    有無を言わせずアコをお姫様抱っこする。羽のように軽い。ちゃんと食べているのだろうかと思いながらソファにポイと投げ落とすと、アコが「きゃんっ」と小さく声を上げる。そのままアコの横に潜り込み、準備完了。

    「“さあ、寝ようか”」

    「『さあ、寝ようか』じゃないですよ!?何考えてるんですか!?」

    「“アコのことを考えてる”」

    そう言った途端、アコの顔が真っ赤になる。しばらくモニョモニョと何かを言っていたが、結局観念したらしい。

    「...まあ、寝不足なのは確かですし。先生でも横にいればカイロ代わりにはなるかもしれません」

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:03:28

    結局アコはソファの上で10時間以上眠り続け、逆に私を心配させた。
    アコはすっかり元気になったようで、いつもの調子を取り戻した様子だ。

    例の悪夢枕はエンジニア部の方で責任を持って処分された、はずである。

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:04:25

    以上です。
    なんか唐突にアコ虐したくなったので書きました。
    後半尻切れトンボになっちゃったかも

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:06:13

    乙、短くまとまったいい曇らせだった

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:08:08

    おつおつ
    ……いったいアコはどんな悪夢見たんですかね……?
    いやまあ自分らで実験してるエンジニア部も大概なんだけど

  • 16124/04/04(木) 18:08:34

    なんかこのネタ色々流用できそうだからほかのキャラでも書くかも
    というかむしろ書きたい人がいたらぜひ書いてこのスレに投下してほしい
    おれ人の書いた曇らせSS読みたい

  • 17二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:13:02

    曇らせSSはいいものだ

  • 18二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:15:31

    一度目の前で先生を撃たれたことのあるヒナとかアズサとかこのネタ合いそうだなって思いました
    自分で書きたい気持ちもあるけど今日は時間ない…

  • 19二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:31:48

    >>18

    マジで書いてほしい

    というかこのシチュエーション結構汎用性あるな

  • 20124/04/04(木) 18:53:10

    ちなみに他にもこういう曇らせSS読みたいんだけれどお勧めあります?

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:57:30

    このレスは削除されています

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:59:25
  • 23二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:59:57
  • 24二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:00:26

    すっごいざっくりだけど、pixivで死ネタ 夢オチってタグ付いてるのはこういう方向性な気がする

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:02:10
  • 26二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:09:55

    >>22

    こういうのめっちゃ好き

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:20:14

    いつだったかの逆に先生の前で生徒が…っていうの結構好きなんだけど、アレは程よいに入るのだろうか…

  • 28二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:22:21

    個人的には全然ハード目のやつでいいからお勧めを教えてほしいんだぜ

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:23:11

    あー、スレ主じゃないけどSS書いてみて良いか?

  • 30124/04/04(木) 19:25:11

    >>29

    スレ主だけど書いて!!読ませて!!!読みたい!!!

  • 31二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:26:23

    婆さんや…続きはまだかのう?

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:30:40

    ――あの枕がなんやかんやあって処理し忘れてしまったのがいけなかった
    当番に来たアズサが仮眠の為に使ったのがあの枕で……現在、物凄い汗をかいてアズサは魘されている

    寝言で漏れ出る言葉は私、補習授業部、スクワッドのメンバーの名
    やがてアズサは体を丸めて震えだし……

    瞬間、跳ねて転がりながら叫びのたうち回った
    スクワッドと補習授業部、私の名を叫びながら「いやだ」「もうやめてくれ」と狂乱するアズサを宥めて……ようやくアズサは自分が見ていた者が夢であったと気が付いた様だ

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:31:42

    心がとっても強いアズサが…

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:35:45

    落ち着いて放心したアズサは……やがてヒフミから貰った子を抱きしめて泣き出してしまった
    ……思い出の品が無くなる系統のものもあるのだろうか

    泣き疲れたアズサはそのまままた枕の下で寝ない様に眠ってしまい、今度は良い夢を見ているのか穏やかだ
    それでも、大切なものを離さないというかのように抱きしめて丸まったままだ

    再び目覚めたアズサはいつもの調子を取り戻して謝り、当番に戻った

    ……その日からアズサは少し変わった
    変わったというより……些細なミスを恐れる様になった

    そしてもう一つある、私とヒフミの安全確認を随時という程確認してくるようになったのだ

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:41:56

    無理に聞き出してフラッシュバックを起こすのも危険だ
    だから少しずついつもの調子に戻る様に私とヒフミとで働きかけた

    やがて少しずつ元の調子に戻っていくアズサを確認し、私はカウンセリングを設けた
    何気ない会話を交わしながら情報を手繰っていくと……どうやら、今回アズサが見てしまった悪夢は『あり得たかもしれないもしも』を主体としている様だ

    明言はしないが、悪夢にはエデン条約編でのエピソードが反映されている様だ

    だからこそ、些細なミスも逃さない様に反動が出てきてしまったのだろう

    ならば、怖い夢を見てしまった子供に私は告げるべきだ
    “思い浮かんでしまうもしもに、怯えなくていいんだよ”
    “そんなもしもが近くなってしまっても”
    “私と、アズサの大切な人達がそのもしもを否定するから”
    “だから、アズサは自分のもしもに怯えなくていいんだよ”

    その言葉を告げると、アズサはようやく安堵の表情……思えば、あの枕を使って以来久しぶりにリラックスできた、安心したかのような表情をした――

  • 36二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:42:21

    大体こんな感じです!
    つたなくてごめんなさい!

  • 37二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:43:16

    >>36

    最高じゃよ…ワシもシロコで書こうかのお…

    いや、人の心ないから辞めとくか(正気)

  • 38124/04/04(木) 19:47:46

    >>37

    むしろ俺は人の心をなくしたSSが大好きなので是非書いてくれ

    楽しみにしてるぞ

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:05:11

    >>38

    プロットを作ったんじゃが結構長くなりそう…

    文章添付出来るやつの使い方知ってる人いたら教えてください…

  • 40124/04/04(木) 20:33:32

    SS投下を期待しつつ保守がてら短めにヒナバージョン書いたのでどうぞ。

    「っっっっっっっっはぁっ、はあぅっ、あっ、はっ、はっ……」

    全身から汗が噴き出ている。心臓はまるでドラムロールのような速度で鼓動をうち、口の中がカラカラに乾いている。

    「んっっ、は、はぁっ、あっ、はあっ、はあ、はああぁ、あ」

    ここはどこだ。ここは――暗闇の中に目を凝らすと、見慣れた鏡台や仕事用のPC、書類の山や本棚が見えてくる。私の部屋。枕元の目覚まし時計を見れば、針に塗られた蛍光塗料がぼんやりと光って「2時45分」を指している。深夜と早朝の境目。

  • 41124/04/04(木) 20:34:07

    やっぱり、あれは夢だ。そう、夢。夢?本当か? わからない。ただ、先生が私の目の前で――
    その先を思い出そうとした瞬間、胸の奥底から何かがせり上がってくる。思わず口元を抑え、トイレに駆け込んだ。
    びちゃり、と胃の中のものが口から外にあふれ出してくる。喉が焼け付くように痛い。
    足りなくなった空気を必死に吸い込みながら、どうにかして脳を回転させる。

    先生。そうだ、早く先生と連絡をとらないと。大丈夫、きっと何にもない。いつも通りに返事をしてくれる。

    すぐにベッドに戻ると、枕元に置いてあったスマホを取り上げてモモトークを起動し、先生の名前を見つけてタップする。

  • 42124/04/04(木) 20:35:02

    『せんs』
    『せんせい』
    『先生、だいじょうぶ』
    『?』
    『へんじして』

    手が震えて思うように文字を打ち込めない。何とか必要最低限の文字列を送信して、画面を見つめる。
    既読がつかない。おかしい。ダメ。やだ、怖い。どうして。先生、先生、せんせい。

    体がガクガクと震える。布団をかぶっているのに、雪山にいるような寒さだ。
    不安に押しつぶされそうになり、辛うじて押しとどめていた夢の――あるいは現実の記憶がまた脳裏に現れる。

  • 43124/04/04(木) 20:35:48

    先生に突き付けられた銃。手を伸ばす。はやく、はやく、先生が、■んじゃう。必死に体を動かそうとしても、まるで蜜の海を泳ぐかのような抵抗で、世界がスローモーションのように動く。
    マズルフラッシュのオレンジ色が一瞬だけ先生の顔を照らし、赤黒い何かが飛び散る。なんだろう、なまあたたかいものが、私の頬に当たる。先生の目が、こっちをみている。みているのかな?だって、もう、せんせいのあたまはふきとんでいるのに。

    あーあ、せんせい、■んじゃった。あなたのせいだ、ヒナ。

    ぷつり。頭の中で音がして、私は叫んだ。叫んで、叫んで、叫んで、それでも夢(げんじつ)の記憶は脳からこびりついて離れなくて。私はずっと、叫び続けた。

  • 44124/04/04(木) 20:36:25

    翌朝、ただ事でない様子のモモトークがヒナから送られてきていることに驚いた先生が大慌てでヒナの部屋に駆け付けたところ、ヒナは部屋の隅で小動物のように丸まっており、先生の顔を見ると緊張の糸が切れたかのように気絶してしまった。
    ヒナのベッドの上には廃棄したはずの悪夢枕が鎮座しており、一瞬ですべてを察した先生は頭を抱えるのであった。

  • 45124/04/04(木) 20:37:13

    以上でございます。なんか呪いの装備めいてきたなこの枕。

    皆さんこのスレにジャンジャン人の心のないSS投下してくれていいんですよ?

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:37:36

    スレ見てマコトで浮かんだ
    エデン条約で悪巧みが成功して、トリニティもヒナも消えてゲヘナを支配してるんだけど、気が付いたらアリウスも問題児も消して、違うこんなの求めてないってなってると身体が欠損した風気委員たちが「喜びなさいよゲヘナらしくさぁ」って追い詰めてきて、苦言を申した万魔殿の部下を消してしまった時、上半身だけのヒナが背中からもたれ掛かりつつ「見なさい、掃除屋を消すとまた掃除屋が必要になるのよ」って囁いて半狂乱になりつつ支配を続けて、気付けば骸の山に座っイブキに銃を向けて、自分が座る骸たちから「夢を叶えるんだ、ゲヘナらしくね」って責め立てられ、先生の声に「私を消してまで欲しかったんでしょ?今更、イブキやイロハだからって躊躇うのかい?ならやるなよ」って言われて引き金を引いて──
    ってところで目が覚めて嘔吐するんだ

  • 47二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:40:01

    >>46

    どくさいスイッチの悪夢パターン…

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:40:53

    >>46

    悪夢から覚めて妙にしおらしくなるマコト見てみたい

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:41:54
  • 50二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:01:07

    >>49

    ありがとう、早速シロコで書いてくるのじゃ…

    ところで思ったんだけど、このSSを書く場合枕の存在は必要不可欠かい?

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:02:56

    あまり枕に頼りすぎると発明者かつ自分で試して痛い目にあってるのに一向に枕を処分しないエンジニア部にヘイトが集まりそう

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:18:58

    >>51

    そこで『え…何で…確実に廃棄したのを確認したのに…枕があるの…?』という独り歩きした呪い化ルートですよ

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:20:18

    >>52

    まるでどっかの動物なかよしBDだ(直喩)

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:25:32

    邪魔者が消えた。だから支配した。今度は邪魔者を消した。そして支配した。更に邪魔者を消した。もっと支配した。
    トリニティを壊した。風紀委員会を壊した。アリウスを壊した。便利屋68を壊した。美食研究会を壊した。温泉開発部を壊した──血、肉、骸、蝿。青春は悍ましい赤色で彩られて、自分が座る玉座は朽ちた骸と腐った肉で作られていて。

    こんなの、求めてなんてない。

    血を吐くように出てきた言葉が、骸に嗤われた。身体が壊れた生徒たちが、自分を囲んで嗤っている。ほら、お前が望んだ自由と混沌を支配するお前だぞ。見知った顔、見知らぬ顔──もっとなれ、奪って壊した物に報いるために。塵として轢殺した屑たちのためにも。

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:26:13

    五月蝿いと叫んだ。銃を撃った。骸が黙って、骸が生まれた。それは『猫』だった。
    「あーあ、やっちゃった」欠けたイオリが嗤う。
    「本当に、何かを壊すことしかできないんですね」砕けたチナツが嗤う。
    「あれだけ欲しかった、ガラクタの山ですよ?笑ってくださいよ。何のために消えたかわかんないじゃないですか」燃えるアコが嗤う。
    「喜んでくれよ、お前が欲した結果だぞ?」骸たちが微笑む。黙れ、黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ──!!

    撃つ。ピンクの骸が生まれる。撃つ。黒い骸が生まれる。撃つ。赤い骸が生まれる。知った顔しかいない。サツキだった、チアキだった、イロハだった。残っているものは人と建物の残骸で作られたラビリンスと腐臭の玉座だけなのに、共に歩いて欲しい人から自分の手で消していって。

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:27:58

    いや、夢だ。夢なんだこんなもの。
    「本当に夢かしら──?」ヒナが、いる。背中からもたれかかって、私の首に手を回して。「夢は優しいものなのよ、マコト」まるであやすような声で。「現実は痛いことなのよ、マコト」まるで言い聞かせるような声で。「──ねぇ、それが現実だって誰が決めたの?」それとは、なんだ?「あなたもこれで分かったでしょ?屠殺場を消したら、屠殺場がまた必要になるのよ」クルリとヒナが正面に回った──その下半身を、何処かに無くしたまま。

    「どうして──」イブキ!イブキの声だ。そうだイブキ、イブキは……!?"
    すぐ近くだよ、マコト"先生が教えてくれた!なら間違いは──"君の、目の前だよ"
    気付いた。腐臭の玉座に座る自分に、涙ながらに銃を向けているイブキに。
    「なんで!?どうしてこんなことを!?」違うんだ、と続けようとして口が玉座に塞がれた。「夢を叶えろ。自由と混沌の名の下に」腕が玉座に動かされる。銃を握らせ、イブキに向けさせられる。嫌だ、もう嫌だ、誰でもいい助けてくれ!

  • 57二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:28:55

    "──ねぇ、マコト。気付いているかい"
    "あのとき、私もいたんだよ。ほら"

    焦げた残骸が、いる。

    "今更、躊躇うのかい?"
    "ダメだよマコト。奪ったものが全部無価値になる"
    "だからやるんだよ。やめる理由はもう自分で壊したじゃないか。今更──イブキ程度で止まれないだろ"
    「支配者に心はいらない」
    「支配者に個我はいらない」
    「夢を追うなら己はいらない」
    「記号となれ」
    「幻想となれ」
    「怪物となれ」
    骸が嗤う。

    「消えるがいい。お前は邪魔だ」口が開いた。指に力が入る。やめろやめろやめてくれ、私に撃たせないでくれ。見せないでくれ頼む頼む頼む頼む──!

    「マコト先輩」

    「欲しかったもの、手に入りましたか」

    イブキの、首を持った、
    ヒナを抱える、

    肉で作られた虎丸に繋ぎ合わされた、イロハが──

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:29:56

    目覚める。
    シャーレの便所へ駆け込む。自分の中の野心さえも流れ出てしまえと吐き出す、吐き出し続ける。やがて胃液も枯れ果てたんじゃないかと思えて、初めて現実にいる感覚が蘇った。
    フラフラと出て、顔を洗う。ひどい顔だ。まあ当然か。悪夢を見たのだからと笑って──

    「キキキッ、さてあれは本当に夢だったのか?ヒナも言ったろう?夢は優しいものだ、と」

    鏡の中の自分が、欠けた姿で嗤った。
    今度こそ、砕けた。

    ……数分後。
    「せんせえ……?」
    「もう、悪いことしないから──だから、側に、いて……」
    先生に発見されたマコトは、非常に錯乱していた。しかし迅速な対応と関係各所の懸命な治療により、三日後には綺麗さっぱり忘れていつものマコトは復活していた。

    ここ最近多発する悪夢、しかしあの枕は今度こそ処分したはず──なのに、何故?
    刹那、先生の視界にノイズが走る、何故が自分が自分を見ていて、横にはもう一人のシロコがいて。
    ……異なる時間軸が流入した影響なのか?問いに答えるものはいない。

  • 59二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:31:09

    マコ虐を言い出しっぺだから書いた
    オチはまあとりあえずで考えたので突っ込まんでくれ

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:37:42

    あー…多元解釈バリアの影響

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:00:07

    ここはドS先生の社交場
    みんなどんどん生徒をぎゃくたいするのだ

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:33:15

    シロコで心無い文を書いているものじゃ…
    明日には書き終わると思うので待っていておくれ…
    自分で書いてて可哀想になってきたのじゃ…寝る…

  • 63二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 01:34:41

    夢オチだからか過度の曇らせにならないところがいいね

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 01:47:23

    非ヒト的知性体の知覚が必要になってきたな
    違う認識世界からの視点と人間の認識世界の視点を組み合わせて認識の歪んだ現状から脱出するんだ

    つまりこれはジャムの仕業だ

  • 65二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:29:47

    丁寧な治療があったといえ
    3日で完全回復できるマコト凄くね?

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 03:36:35

    >>65

    前提として「エデン条約で策が成功している」だからこの未来は絶対に起こり得ないっていう認識さえさせれば、あとはマコト自身の図太い精神で持ち直せる想定

    まぁこびり着いた「起こり得ないからこその恐怖」「イブキさえも邪魔だからと切り捨ててしまう自分」は中々抜けない想定


    完全復活したのは事実だけど、じゃあ人に見られてないところではさて…って感じ

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 04:18:49

    選択を全てを間違えたナギサ様とか考えてたけど文章にできねえ

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 04:35:46

    スレ追いかけながら考えてたことがあって
    まず、そもそも夢とは何なのかっていうのに無意識の発露とか記憶の整理の副産物とかいろいろ説があって、まあ当然それがキヴォトスでも知識として存在するとする
    じゃあこの悪夢を見た生徒がひとしきり取り乱したあと冷静になって「なぜこんな夢を見たのか」を考えたとする。そしたら「先生がこうなることを私は無意識で考えていた……?」とか「こんな光景、見た覚えなんかないのに……」とかで二段階目の曇らせができるんじゃないかな〜と

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 07:17:09

    >>68

    夢は平行世界を移しているという仮説もあるらしいな

  • 70二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 14:46:27

    たまに悪夢見る時に拷問とかで腹えぐられたりするとめっちゃ激痛で目が覚めるけど便秘でも無いし筋やった訳じゃないしなにかの病気でもないあの脳の錯覚みたいなダメージって変な汗出るよね。キヴォトスだと余程じゃないとダメージ無いし夢で大ダメージ受けて痛みで目が覚めたらだいぶキツそう

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 15:07:27
  • 72二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 18:38:12

    シロコの未来が示唆された以上それは無視できない定数となって襲い来るのだ

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:37:32

    ナギサのも見てみたいですね…

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:44:16

    >>73

    言い出しっぺの法則というものがあってな

  • 75二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:01:35

    ノアは絶対鮮明に思い出せるからマジで再起不能寸前になりそう

  • 76二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 07:30:40

    あげ

  • 77二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:08:38

    「…救護騎士団とえいどトリニティということですか」

    先ほど彼女が持ってきた流動食を突き返しながら呟く。
    あれは肉汁と野菜ジュースを混ぜ合わせたようなひどい味でした。
    グレネードが無いのが心苦しいです。

    しばらくすると彼女が先ほどとは違う美味しそうな匂いを伴ってやってきた。

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:09:13

    朝から悪夢か…

  • 79二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:10:25

    セリナ…?

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:11:35

    >>77

    彼女は私の前にスープを差し出した。


    「これは?」


    「見様見真似で作りました」

    「お口に合うといいのですが…」

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:13:40

    >>80

    「ではいただきます」

    そのスープは美味しかった

    ただこれがなんなのかよくわからず彼女に尋ねた

    「この料理は何なのですか?」

    彼女は答える


    「チキンブロスです」

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:14:27

    わかる人にはわかるネタ

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:19:49

    >>81

    そんなはずはない…鶏肉からこんな味がするはずがない

    …そういえば先生は無事なのだろうか?

    咄嗟に庇ったものの一緒に墜落したはず


    「流動食で気づいたんです」

    「ちょっとした手違いで…馬鹿馬鹿しいですよね」

    「α-アミノ酸D型、これなら消化できますから」


    彼女は何を言っているのでしょう…

    先生はどこですか?

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:24:02

    >>83

    これ以上はハルナが男性の喋り方になりそうだったので断念


    ネタバレ言うとまあ察しの通り先生はハルナと一緒に乗っていた機体を撃墜されチキンブロスにされました


    何となく手元に戦闘妖精・雪風<改>があったのでこのネタなら美食だなと思ったのですが文章書くのって難しいですね

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:30:48

    >>84

    あとだれか雪風のインディアン・サマーのネタで書いて欲しい

    機械と認識されてペースメーカー撃ち抜かれる先生とか夢の中なら設定歪んでても違和感無いだろうし

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 17:42:19

    雪風ってなんだ…?

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 17:47:01

    >>86

    戦闘妖精・雪風シリーズのこと

    ハードSFだけど人とAIの描写が独自でかなり面白いよ

    OVAもあるけど戦闘描写だけ見ればいいよ

    https://dic.pixiv.net/a/戦闘妖精・雪風

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:52:03

    今サオリwith全系統異常なしを構想してる
    先生がオドンネる過程をどうしようか悩んでる

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:48:46

    アツコはどんな悪夢見るんだろうか

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 05:28:46

    このレスは削除されています

  • 91二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 15:26:14

    >>88

    オドンネる……?

  • 92二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 15:38:16

    >>91

    テスト飛行中の新型戦闘機が突如敵に襲われてオートパイロット起動して敵機を撃墜

    その際にトンデモ機動をしたせいで中のパイロットがシェイクされた


    で、その後そのパイロットの恋人が錯乱して遺体に銃弾をぶち込む流れ


    機械に○されたのでは無い自分が○した、って言い分



    銃弾撃ち込み繋がりでサオリにやらせたいところだが先生をテストパイロットにするのどうしよう…どうせ夢の中だし理由無しでやらせようかな

    ただ「起こりうるリアリティ」が無いからサオリが取り乱しそうにないんだよな…

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 15:42:41

    >>92

    ついでにオドンネルはテストパイロットの名前

  • 94二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:13:51

    目が覚めた時に見ていたものが夢だと気づいて怖かったことと夢で良かった安堵感でギャン泣きする子は誰が見たい?

  • 95二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:14:54

    「先生!逃げろ!」
    私はインカムを握りしめて叫ぶ。
    安全なはずだった。
    新型戦闘機のテストフライトに志願した先生は超低空で侵入してきた謎の戦闘機に捕捉されていた。
    先生は必死にミサイルをかわしているが限界が近い。
    このままでは撃墜される。
    私が無力感に苛まれるなかそれは起こった。

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:23:38

    >>95

    先生の機体は自己保存のために自律モードに以降したのだ。

    機体は狐のようにジャンプ。

    1発目のミサイルは下方通過直前、近接信管が作動したのだろう、爆発。機体は被害を最小限にすべく爆発面に尾部を向けて最大推力で離脱。

    0.3秒後に2発目を回避するために瞬間的に機首を振った。

    1発目の爆風が機体の尾部の右安定フィンにダメージを与えていた。

  • 97二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:29:37

    >>96

    機体は急激な回避運動でかろうじて2発目をやり過ごしたが、その機動でフィンが吹き飛ぶ。

    機体がブーメランのように回転しながら流れてゆく。

    機体の中枢コンピュータが機体に生じたアクシデントを調べ、直ちに回復させるべく各動翼を操作した。

    回転が止まり、通常姿勢に戻る。

    機体は即座に敵機に反撃。

    対空ミサイル2発を発射し、敵機に命中。スプラッシュ・ワン。

  • 98二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:36:35

    >>97

    冗談じゃ無い。こんなのは二度とごめんだ。

    「先生、応答してくれ。先生、聞こえないのか?しっかりしろ!」

    応答は無かった。


    機体は滑走路に着陸し、端まで来たところでエンジンパワーをアイドルまで落として停止した。


    私はすぐに機体に駆け寄った。

  • 99二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:40:29

    >>98

    機体のキャノピー開閉ハンドルを回して開ける。

    「先生、私だ!サオリだ!しっかりしろ!」

    先生は力無くシートに寄りかかっている。気絶しているんだ。

    私は先生のマスクをとった。と同時に思わず悲鳴を上げてしまった。


    なぜならマスクと口から赤い液体が溢れてきたからだ。

    先生の頭が傾いた。

  • 100二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:46:30

    >>99

    私は先生の口に手を当てながら声を掛ける。

    「先生…何か言ってくれ…お願いだ」

    口に当てた手の隙間から液体が溢れてくる。あって然るべき空気の流れは無かった。

    私は、私は銃を取り出して撃った。先生の胸に穴が空いただけだった。

    「違う…機械にころされるなんて、命の無い機械に先生が…」

    「先生は私がころしたんだ…私が…飛行機なんかに心を移した人なんてしんでしまえばいい…」

  • 101二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:52:00

    >>100

    こんなにことになってるのにこの飛行機は何も_

    「なんだ、この飛行機、先生が大変なのに…なぜ黙っている…やめろ離せ!先生が!先生が!」

    基地の人に引っ張られる中、機体のディスプレイに表示されているものが見えた。



    コーションライト-オールクリア

    全系統異常無し

  • 102二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:57:22

    >>101

    「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

    場面も状況も滅茶苦茶なのに妙に実感のある景色が消え去り私は寝ていたことに気が付いた。

    「ゆ、夢…?」


    _その後急いでシャーレ部室まで行き、先生がミレニアムの輸送ドローンの試乗イベントに行こうとしていたので必死に止めることになった。

  • 103二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 03:09:25

    ハナコはどんな恐ろしい夢を見ても必死で隠しそう
    でも先生には気付かれてしまう

    「こんにちは、先生♪」
    “ああ、こんにちは、ハナコ”
    いつも通り、完璧な笑顔を浮かべる
    「すっかり春めいて暖かくなってきて……ふふ、こんな日は脱ぎたくなってしまいますね?」
    “脱いじゃ駄目だよ!?”
    「あら♡」
    軽口も、返される言葉もいつも通り
    大丈夫、大丈夫なはずだ、だって先生の慌てる顔も─────
    「……先生?どうしたんです?そんなナニかを我慢するような」
    “ハナコ、何かあった?……その、悪い夢を見た、とか”
    ……見破られた
    いつもは軽口すら遮らず聞いてくれる人が、険しい表情で焦ったように問いかけてくる
    「……何故、そう思われたのです?」
    バレてしまってはもう抑えきれない
    声の震えも、手の震えも、滲む不安と恐怖も
    あぁ、いつからこんなに弱くなったのでしょうね?私は
    “手も声もいつもよりちょっとだけ震えてたし、それに何より……笑顔が不自然だった”“あと悪夢が最近ちょっと流行ってるというか……”
    悪夢が流行っているという謎の言葉に疑問が湧くも、今はそれどころではない
    「やっぱり敵いませんね、先生には」
    目を細める私に、先生は優しく微笑んだ

  • 104二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 03:10:33

    >>103

    「……夢というのは、わかっていたんです」

    幸いなことに誰もいなかったから、いつもの噴水に腰掛け、話し始める

    どこから、否、どこまで話せばいいのか悩む私を先生は静かに待ってくれる

    嘘なんて吐きたくないのに素直になれず、いつも遠回りで、なんとか言葉を紡いでも最後にはふざけて流そうとしてしまう、そんな臆病で不器用な私を

    こんな人だから、私は

    「ヒフミちゃん、アズサちゃん、コハルちゃん……大事な人たちが、一人一人、凶弾に倒れていきました」

    頑丈に出来ている私達にとって本来有り得ないはずの光景。でも、夢では何故かとてもリアルで、現実みたいで

    「私の作戦だったんです。それで、それなのに、私は生き残ってみんなは……ッ!」

    喉が引き攣る

    あの光景が浮かび上がる

    私を受け入れてくれたみんなが、友達と呼んでくれたみんなが、物言わぬ肉となって、地に伏して、辺りは、いちめんの、まっかな

    “……大丈夫、ゆっくりでいい”

    先生に背中を擦られ、はっと気が付いた

    滅多に生徒に、私に触れたがらない先生が、その大きな手で優しく背中を擦ってくれている

    その手に安心しつつ、最後のシーンも同時に蘇ってきてしまう

    「……先生、も」

    「先生も、倒れてっ!」

    そこから先は言葉にならなかった

    こわくて、こわくて、くるしくて、私を大事にしてくれた人達なのに私のせいでこんなことになってしまって、みんなみんないなくなって、ずっと一人だったのに、独りになってしまうのがこわくて

    そうして震えながら泣きじゃくるしかできない私を

    “大丈夫、私が側にいる。ハナコが間違えそうになったら止めるし、何があってもハナコをひとりになんてしないしさせない。だって私は先生だからね”

    “ヒフミも、アズサも、コハルも……きっと同じことを言うよ”

    “だってあの子たちはハナコの友達、でしょう?”

    先生は、優しく慰めてくれた

  • 105二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 03:17:20

    >>104

    「……ふぅ、スッキリしました♪その代わりとっても濡れちゃいましたけど♡」

    “ハンカチじゃ足りなかったねタオル使って!!あと上着貸すから着てね!?”

    すべてが終わって、私達はいつも通り

    ふざけて軽口を言う私と、照れて焦りながら返す先生

    “……落ち着いた?”

    「……ええ、先生のおかげですっかり本調子です♪」

    本当は、まだ少し怖いけれど

    “……そう、よかった。もしまた何かあれば、すぐに呼んでね”

    そう言って微笑む優しいあなたを信じたいから

    「さぁ、補習授業部に行きましょう!」

    泣き腫らした目で、心から笑うのだ


    その後、補習授業部に着いてからみんなにとても心配された

    少し申し訳なかったけど、でも、とても嬉しくて

    「ふふ、先生ったら優しくて……私、恥ずかしながら激しく啼いてしまいました♡」

    “ちょっとハナコ、語弊が”

    「え、エ、エッチなのは駄目ーっ!!もう!!心配して損した!!」

    「あはは……いつものハナコちゃんですね」

    「うん、よかった……」

    この時間がずっと続けばいいのにと、あの夢が本当に有り得ないようにと、静かに願った


    ハナコのエミュ難しいねおかしかったらごめんね

  • 106二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:05:58

    個人的に曇らせは曇る側に感情移入して読むんだけど、ここは特に良い作品ばかりでたまらない

    読み終えた後の深呼吸がほんと美味しい

  • 107二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 17:13:16

    イロハのSSを投げます

    個人的に一番効くのは「もう手遅れで、責められもしない」という状況だと思うんです

    イロハが悪夢を見た話 これは悪い夢だ、と一目で確信した。

     ミサイルが直撃して瓦礫の山と化したトリニティの大聖堂。瓦礫に圧し潰されたシスター服の生徒の腕がはみ出てきている。銃撃の音が断続的に聴こえてきて、今どこで何が起こっているのか分からない。

     蒼白い炎を纏った生徒らしき何かが視界の端を走り抜けていった。叫び声、怒号、断末魔。命が、生命の気配が、あちらこちらで消えていく。

     

    「……何ですか、これは」

     

     ふらふらと、どこへともなく歩き出す。「行かなければならない」という焦燥感が、「どこへ向かうんだ」と問う理性を捻じ伏せて強引に身体を動かしてくる。

     血塗れになった正義実現委員会の生徒数名とすれ違った。彼女たちはどこに向かっているのか、何と対峙するのか、その先どうなるのか。薄々分かってしまったが、考えを整理しようとして口を突いて出たのは荒い息遣いのみだった。

     

    「明晰夢、ですかね……これ……」

     

     夢だと自覚しながら見る夢。自分が今その最中にいるということは、本来いるはずのない場所にいることからも容易に想像がつく。記録として閲覧したものを、今私は追体験しているのだ。

     いや、追体験なんて生易しいものではない。死人は出な…
    telegra.ph
  • 108二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:46:50

    >>107

    これドチャクソ好き

    もっといっぱい書いてくれ

  • 109二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:54:47

    >>102

    "仕方ないな…じゃあ次は除雪車にでも"


    「それはもっとダメな気がする」

  • 110二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:24:10

    >>107

    責められない、ってある意味罵られるよりキツイよ…

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:26:08

    >>107

    いつも達観してるようなイロハが子供みたいな考えしてるの好き

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 08:28:35

    >>111

    受けいられないんだろうな…

  • 113二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:42:52

    ナギサ様SS来い……来い……

  • 114二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:42:28

    >>113

    この世には言い出しっぺの法則というものがあってだな

    エデン条約関連で巻き込んだ負い目あるしそこから繋がりそうだよね

  • 115二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:53:21

    スレが伸びてるあたり潜在的な曇らせ需要は大きいと見える
    こいつは大きなシノギの匂いがするな

  • 116二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:27:08

    ――ミカさんが死んだ
    私がミカさんを敢えて信じる為に疑ったらアリウスの者に足切りとしてヘイロー破壊爆弾を投げつけられ私を庇って
    ――ヒフミさんが行方不明になった
    後日、血まみれのヒフミさんが大好きなキャラのバッグが血まみれでずたずたに切り裂かれて送られてきた

    他にも、補習授業部の、正義実現委員会の、私が頼ろうとした人々が……何者かによって奪われていく
    最後に縋ったのは、先生

    靴を舐め、地面に頭をこすりつけて助けを希った
    先生は優しく私の手を取り、事態の収拾に協力してくれた
    失った私の心を癒し、そのまま解決まで目前に――

    凶弾が、先生を貫く
    私は泣きじゃくりながら先生の手を取った
    "……ナギサ、一言だけ伝えるね"
    助からない量の血の中で、先生は告げる
    "……もう泣かせないって約束、果たせなくてごめんね"

    私は泣いた
    悪夢から覚めても、あの夢での苦痛や絶望以前に、私は打ちひしがされた空虚さに大声を上げて泣くしかなかった
    それは、私が辿り得る末路の一つだったから……

  • 117二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:36:00

    ナギサはミカを守る為にあれだけの無茶をやったからなあ
    某スレのナギサテラーが「ミカもセイアもヒフミも信頼していた全員を死なせてしまって引くに引けずにトリニティを守る為の犠牲だったと正当化して、手段と目的が逆転してトリニティという場所だけを守り続ける墓守」だったしやはり親しい人を本当に失ってしまうナギサは、美しいな

  • 118二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:46:27

    >>109

    もうすぐ飛行機が着陸するというのにまだ滑走路で除雪作業をしている…あれは先生の除雪車だ!

    「先生何をしている!?早く退避しろ!!」


    だめだぶつかる…!

    次の瞬間光の筋が除雪車を貫きそこに空いた空間を飛行機が通っていった。


    飛行機は衝突を回避した。

  • 119二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:47:49

    >>118

    「あ"あ"あ"あ"!?…夢?またか…」

    「…?私はこんな枕持ってたか?」

  • 120二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:53:01

    >>119

    枕がここに来たか……

  • 121二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 07:52:49

    >>118

    キヴォトス・冬。先生に春は来ない

  • 122二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 17:19:56

    >>115

    なにせ夢オチで平和で幸せな世界に帰れる事が確定しているからな

    『そういう夢だったってことだ』で凄まじい曇らせも無かったことに出来るのはデカい

  • 123二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:45:37

    >>122

    しかしながらキヴォトスの環境からして「あの悪夢が現実になってしまったら」と完全に“無かったこと”にはならないのも絶妙な案配だ

  • 124二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 07:42:45

    >>123

    本当に上手くできているな…

  • 125二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:32:19

    >>122

    終わりが夢オチだから安心していくらでも曇らせられるもんな!

  • 126二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:13:23

    >>125

    完璧に曇りが晴れるなら幾ら曇らせても良いもんね

  • 127二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 07:41:37

    あげ

  • 128二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 17:32:56

    ミカの曇らせも良いぞ……

  • 129二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 05:30:14

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 06:11:22

    戦闘妖精雪風…
    主人公が堺雅人…
    先生が堺雅人…

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 06:25:59

    シロコ*テラー…

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 10:22:35

    しかし枕の正体って何なんだろうな

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 10:45:43

    >>132

    ペロロジラみたいに、都市伝説が具現化したとか?

    エンジニア部が作ったオリジナルは廃棄されたけど、広く注意喚起されたがために悪夢の枕の噂だけが独り歩きし続けて……みたいな。

  • 134二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 14:14:39

    >>131

    クロコはもうずっと悪夢見てるようなもんだから……

  • 135二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 20:21:23

    >>134

    確定された悪夢、か…

  • 136二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 20:29:49

    >>130

    中田譲治の方(ブッカー少佐)が向いてる


    先生だったり親友が光学反転した偽物になっちゃうとどんな反応してくれるかな

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:01:36

    >>136

    それは他の生徒でも見てみたい……

  • 138二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 04:42:24

    >>136

    >>137

    偽物や乗っ取りは呪術だけの特権じゃないぜ!

  • 139二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:24:57

    >>138

    隕石並みにどデカい一石だね…

  • 140二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 15:16:11

    >>139

    驕るな___!!!

  • 141二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 20:26:56

    後はヒマリは自分が車いすから倒れて身動きが取れない所、止血できていない先生が十数メートル先にいて這いずり回りながら手を伸ばすんだけど、あと一歩遅くて出血死しちゃう概念あったよね……

  • 142二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 06:51:22

    あげ

  • 143二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 17:26:00

    モモイはシンプルにシロコテラーゲーム開発部バージョンなんだろうな…

  • 144二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:58:18

    次はどの生徒に枕が現れるのだろうか?

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 03:58:27

    >>143

    ミレニアムはなくなり大好きなゲームをする余裕もなく先輩たちやゲーム部のみんなや先生がモモイの知らぬ間に倒れたり消えていったり死んだり殺されたりして一人になってしまうモモイですか……

    「あんなのしょせん夢!」と思っても「だから大丈夫!悩むより今はゲーム!」と振り切ろうとしても“自分が一人遺されてしまう”という孤独は経験したことのないもので「あの主人公も、あのキャラも、こんなに怖かったんだ……」と上着を掴む指先が震えてしまうモモイですか……

    何か託されたりクロコのように自分が殺さなければという立場になってしまったりすると立ち上がれてしまうし逆に恨み節を吐かれたら「○○はそんなこと言わないよ!」と言えてしまうからこそただすべてが無意味に終わって無価値になって守るものも目指す先も無い形の悪夢になるモモイですか……いやそれでも立ち上がりそうだけどこの子

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 09:37:48

    次はアツコのss書いてみるかー

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 11:33:03

    気づいたんだが、セイアにこの枕を使わせたらすごい曇るのでは?
    晴れるかわからんけど

  • 148二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 17:40:45

    >>145

    さあその筋書きでSSを書くんだ

    早くするんだ

  • 149二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 20:26:30

    スヤスヤと眠るアツコ
    私は枕があの悪夢枕ではない事を確認してアツコが昼寝をするのを見届けた

    他にも信頼のおける関係の子を同室に置いておいて私は外出した
    アツコの好きな飲食物を購入し、後は帰るだけであった

    ――アツコがパニックを起こした連絡を貰ったのは、その帰路であった
    アツコを預けられる子が何とか宥めて発作を抑えたのが幸いしたのか、ヴァルキューレが出張る事は無かった

    ……目には仄かな、鮮明な憎悪を宿した状態
    ――自分が拘束されている目の前で、助けに来た仲間達が何もかも……という夢を見たらしい

    ――アツコが寝ていたソファーには、あの枕が安置されていた

  • 150二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 00:20:32

    >>148に言われたから書くけどモモイ解釈甘い自覚はあるから他の人も書いて……

    「――――っ!!」

    橙の髪に桃色の瞳を持つ溌剌とした少女、才羽モモイ

    仲間が諦めかけてしまうほど困難な状況でも立ち上がり、周囲を鼓舞した過去を持つ、まさに明るさが取り柄の彼女の顔色が今はとても悪い

    「ミドリ……」

    ぽつりと呟き、隣にいる……いるはずの片割れを起こさないようにそっと起き上がり、その存在が確かであることを確認し、知らぬ間に額に滲んだ汗を拭う

    そして気が付く

    その手がひどく震えていることに


    「お姉ちゃん、最近なんだか様子がおかしいんです」

    「“モモイが?”」

    連邦捜査部シャーレの“先生”は首を傾げる

    つい先日、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部を訪れた際も元気にユウカと言い合っていたはずだが……

    「元気なのは元気なんです。でも、元気過ぎる、っていうか……なんだか無理してるみたいに思えてしまって」

    「“なるほど”」

    「あと、異常なまでに何かを恐れてるというか、やたらとユズに悩みはないか聞いたり、やたらとアリスちゃんに調子はどうか聞いたり、私にもその、お手洗いまで着いて来ようとしたり……」

    「“それは重症だね……”」

    「私が言ってもきっと「大丈夫だよ!」って言われるだけだと思うんです。だから先生に、その……」

    「“わかった、聞いてみるよ” “私は先生だからね”」

    “先生”の言葉にミドリは安堵した表情を浮かべた


    「“……というわけなんだけど”」

    「そっか〜〜〜、心配かけちゃってたか〜〜〜」

    本当になんでもないんだけどな~、と頭を抱えるモモイ

    彼女のような生徒には搦手を使っても意味がないと知っていたが少々ストレート過ぎたか、と“先生”が考えたその時

    「本当になんでもないんだよ?ただちょっと、ここ最近なんか夢見が悪いぐらいでさ」

    「“……夢?”」

    その単語に引っかかりを覚える

  • 151二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 00:21:32

    >>150

    何せここはあの枕の誕生の地であるミレニアムだ

    「いやぁ、ゲームの影響で変な夢を見ることはよくあるんだよ?よくわからない怪物に追いかけられたりとか、物理演算がおかしかったりとか。ただ最近のはちょっと……」

    「“生々しい?”」

    「そう!さっすが先生、冴えてるね!……だからかな、さすがの私もあんまり気分がよくなくてさ」

    モモイが視線を落とすのに釣られて“先生”も下を見る

    膝に置かれた彼女の小さな手は、微かに震えていた

    「こんなウジウジして、私らしくないっていうのはわかってるんだけどさ……でも、やっぱり怖くなっちゃうんだ。ほら、リアル過ぎるゲームをプレイした後みたいにさ、もしこのまま夢とおんなじにみんなが消えちゃったらどうしよーって」

    しんどいことがあったりとか、体調を崩したりとか、一人で何か背負おうとしてるんじゃとか、危ない目に合ったり、死んじゃったりしたらどうしようって

    「それでもきっと私は立ち上がる。その前に気付けたらと後悔しながら生きる。ユズや、アリスや、ミドリや……他の大事な人たちの分もこの世界で生き抜いてやる」

    震えながらも強い声で宣言する

    「……でも、でもさ?気付いちゃったんだ、私。今までゲームのキャラクター越しにしか知らなかったこと、モラルハザード8の冒頭で主人公が家族を喪ったみたいに、一人になるってことがどれだけ怖いのかって」

    「“モモイ……”」

    「おかしいよね。ミドリなんて最近までこんな仲良くなかったのにさ、ユウカなんて冷酷な魔王なのにさ、それでもいなくなったら寂しくて、一人で立ち上がるのはすごい大変で、それでも最初は頑張れたんだ」

    だって私はお姉ちゃんだから!と浮かべる笑みはいつもより弱々しく見える

    「でもさ、何日も何日も同じ、ううん、結果は同じなんだけど色んなパターンの過程の夢を見せられたらさすがの私も弱っちゃうっていうか」

    「“モモイ……”」

    「だって何をしてもどれだけ頑張っても変えられないんだよ?それでいてすごくリアルでさ、そのシナリオ力が私にあるならゲーム制作にも活用させてよって話だよ!」

    「“その”」

    「どうしたの?先生」

    「“枕、見せてもらえる?”」

  • 152二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 00:22:01

    >>151

    その後「先生ならいいよ!」と確認させてもらえた枕はやっぱり件のものだったし、エンジニア部は親しい後輩が被害に遭ってしまったことに落ち込みつつもキヴォトス各地を転々とする怪異と化した枕に興味を隠せない様子だったし、モモイは枕を変えた夜から熟睡できるようになった。というか、熟睡し過ぎて翌朝は寝坊して遅刻した。

    「本当にしょうがないお姉ちゃんですよ」

    でもよかった、と後に片割れは先生に語ったという

    そしてモモイの悪夢を元にしたホラーゲーム「永遠に続く悪夢」はミレニアムプライスで高い評価を得ることになるのだが、それはまた別のお話

    さらに悪夢の件を知ったユウカがちょっとだけモモイに優しくなり、調子にのったモモイに再びキレることになるのも、これまた別のお話

  • 153二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 08:14:41

    これは良ss

  • 154二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 16:47:36

    ジワ伸びしつつ定期的に良SSが投下される
    中々珍しいタイプのスレだな

  • 155二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 16:50:58

    ここまで投下された作品はどれも名作だけど

    特に>>54のマコトと>>107のイロハがすんげえ好き

    みんなはどれが刺さった?

  • 156二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 20:38:12

    原初のアコかな……

オススメ

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