ここはジョーダンのトレーナーが

1二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 21:30:53

重度の腰&くびれフェチなので悩まされている世界線

2二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 21:40:22

確かジョーダンの私服…

3二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:02:31

むっつりジョートレちょっと見たい

4二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:06:54

担当担当担当………と必死に耐えてる

5二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:25:07

(トレーナーの話ってわかりやすいーい…しかもすっごい目見て話してくれるし、向き合ってくれてる感あって嬉しいって言うか…)
とか思ってるジョーダンとは裏腹に何としても視線を下げまいと葛藤しているジョートレ？

6二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:32:18

ジョーダン「この新しい服良くね？あんた的にどうよ？」
ジョートレ「…ッ…ふぅ～………(天を仰ぐ)」

ジョートレ「とても似合ってるとは思うが風紀を考えような」

7二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:51:16

これを聞かされた日の夜とかとんでもない精神状態になってそう

>>25 >>29

8二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:56:52

ジョートレにそういう目で見られていると知って意識し出すジョーダンが見てぇ〜

9二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:58:18

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10二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 01:52:54

夜1人で慰めるの凄そうな世界線のジョートレ

11二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 02:10:43

ジョーダンの第二勝負服がお嬢並みの完全武装だったとき喜ぶのか悲しむのか……

12二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 02:14:47

はぁ～あ。どっかに
あったかくなってきたから露出の多い服でトレーナーとお出かけして、「アタシに見とれちゃってんのか〜うりうり〜」みたいにからかったらトレーナーがすごく取り乱したガチな反応をして（ワンチャンあるの？）って思っちゃうジョーダンの話はないかなぁ〜

>>13

13二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 03:13:22

>>12

気付けば4月も半ばだった。シチーたちとギャル花見はしたが、別にトレーナーとは何もしなかった。

まあ、あくまで学生とトレーナーって間柄だし。トレーナーはトレーナー同士で花見やってたっぽいし。そのうち二人で出かけることはあるっしょ。

なんて思っていたが、あと数週間もすればGW。既にシチーたちと約束しているし、それからはあっという間に夏合宿だ。

(……あれ？　アタシがトレーナーと遊ぶ暇、無くね？)

急にそれを意識しだした瞬間、ジョーダンは少し焦りを見せた。

なにせ今現在、他のギャルメンツはで自分たちの担当トレーナーとどこかに出かけているのだから。

シチーはモデルの仕事現場にトレーナーも行くことになったらしく「マジで気が散るから本当は断りたかったけど、どうしてもっていうから」って言ってた。

パーマーは「トレーナーがゴルフを体験したいっていうからさ」って言って、メジロ所有のゴルフ場に行って手取り足取りの指導をしてるらしい。

ヘリオスは「トレぴとデートだし！」なんてウキウキで言ってたが、デートってのは言葉のアヤトリ？的なやつで多分ジョーダンでしょ。

「でも皆、なんだかんだトレーナーと楽しいコトしてんだよなー……」

そう思うと、なんだかちょっぴりトレーナーに申し訳ないような気がして、気付けばそのまますぐにトレーナー室へ行き、思い切って今から出かけられないか話をしていた。

「どこかにお出かけ？　別に良いけど、なんかあったっけ？　それとも買い出し？」

「あーいや、なんとなく。ほら、シチーたちは今遊びに行ってて暇だったし？　トレーナーも暇なら、一緒に暇つぶしとかどーかなーって」

なんだか急に言い訳をしたくなるような気持ちがして、早口になる。

なにはともあれ、良いらしい。昼過ぎから出かけるということにして、校門前に待ち合わせることにした。

14二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 03:16:17

そういえば最近暑いし、少し露出高めでもいいよね。

どんな反応するかなー、真面目だし気にしないか……？　いや、意外とムッツリだったりして！

ふと、トレーナーからの反応を期待する自分が少し不思議に思った。

「いやいや、別にトレーナーのこと、何も思ってないし！　なんも……」

同室のチケゾーさんがいなくてよかった。聞かれてたら多分ちょっとうるさくなってたかも。

なんだか急に、心の中がモヤモヤしてよくわかんなくなってきた。

気付けば集合の時間を少し過ぎていて、慌てて部屋を出る。

既に校門前には、薄手半袖のポロシャツ姿のトレーナーが待っていた。

「お、おまたせー……」
「いや、自分もいま来たところだよ」

嘘だし。だって首筋から少し汗たれてて、襟が少し湿ってる。いくら暑くてもそこまではならない。少し待ってたんだ。

(そういうところにアタシは……)

……アタシは？　アタシはトレーナーに何を？

「ほら、じゃあ行こうか」

トレーナーからそう声をかけられて、我に返る。よくわからない気持ちを思いながら、トレーナーと早速出かけた。

15二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 03:17:28

が、少し問題があった。ただなんとなくトレーナーとどこかへ行きたかっただけだったので、行き先などは特に決めてなかったのだ。

行き当たりばったりのお出かけになったのに、トレーナーは自分のスマホで、近くにある涼める場所とか、面白いスポットか探してくれる。

(はー、アタシから誘っといて情けねえ……)

なんだか少しだけ落ち込んだ気分だ。

でも、一生懸命探してくれているトレーナーの姿を見て、ふと思った。

トレーナーから今日の服装、なにも言われて無くね？　そう思うと、ちょっとがっかりした気分になる。

一応、カワイイ系のコーデにして来たんだけど……。

「えっ、ああ、ごめん、セクハラになるかもと思って言わなかった」

思わず、先程思っていたことをそのまま口にしていたことに気付いた。慌てて口を塞いでも遅い。

(き、気ィ使わせちゃった。つーかセクハラってなんだし！アタシがそんなこというキャラに見えるわけ？)

そう思いながら横目でトレーナーをみる。

ちょっとだけトレーナーが照れてるように見えた。

16二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 03:17:51

えっ、なに、意外とウブ？　可愛いとこあんじゃん！

ちょっとからかってやろうと思いたち、両手の人差し指でトレーナーを指しながら、

「ちょっと〜、アタシに見とれちゃってんのか〜？　うりうり〜」

と行ってみた。でも、なんとなく返ってくる言葉は想像がつく。

「ははは」って笑い飛ばすだけかも。

「暑いだけだよ」って真面目に返すだけだったり。

「そういう露出高いのはどうかと」なんて説教しだしたら……ど、どうしよ。

でも、返ってきたのは意外な言葉だった。

「ま、まあ……」

思いがけない返答に、キョトンとしてしまう。

そしてふと思った。

(ワンチャンあるの？)

……ワンチャンってなんだ？　やっば、なんかアタシまで顔が熱くなってくる……。

まだ、二人の“お出かけ”は、始まったばかり……。

17二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 03:18:45

区切んの大変だったし初めてSS書いたわ。長くなってすまん。おやすみ

>>18 >>24 >>27 >>35

18二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 03:19:34

>>17

ありがとう、本当にありがとう……俺の心は尊みに溢れている

19二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 04:07:23

よかったよ

20二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 04:20:03

神の目線からすると割とチャンスありますね

21二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 06:46:57

‎

22二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 06:57:25

よくやるこのポーズが実は滅茶苦茶トレーナーに刺さってたということか…

>>26 >>34

23二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 08:02:12

お兄ちゃんが仲間になりたそうに見ている

24二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 08:16:47

>>17

控え目に言って最高

25二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 09:43:30

>>7

こんなん言われたら視線向いちゃうだろ…

26二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 09:57:36

>>22

これムラムラするからほんとやめてほしい

271224/04/18(木) 11:34:27

>>17

ありがとう…それしか言葉が見つからない…

28二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 11:40:36

ちょっと大胆なオフショルダーを着たジョーダンを見たトレーナー
（腰は出てないのか…）

>>30 >>31 >>37 >>45

29二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 11:41:06

>>7

以前とある女子陸上選手がテレビのインタビューで、

「ムキムキの太ももはアスリートとしては理想だけどオフで『女のコ』しようとすると大変」

みたいなことを言ってたのを思い出した

ジョーダンも他と比べてもがっしりしてる方みたいな描写もあった気がするので、似たような感じなのかな

30二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 13:31:47

>>28

こいつ…

31二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 18:51:53

>>28

良かった腰回りは隠れて…あれでも肩周りに胸元開けすぎじゃ…(ｷﾞｯ ※何か新しい扉が開きかける音

>>32

32二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 18:58:39

>>31

最終的に「性癖＝ジョーダン」になってしまうのでは…？

>>33 >>38

33二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 19:16:34

>>32

何か問題でも？

34二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 20:27:20

>>22

張りのあるお胸

ジーパンがちょいブカい見事にくびれた腰回り

ムチムチの太もも

良くないと思います(トレーナー並感

>>47

35二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 20:49:44

>>17

いい...

トレジョダはこれくらいの距離感から徐々に進んでいくのがすき...

36二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:12:43

はぁ～あ。どっかに
ジョーダンのことをそういう目で見てしまって（トレーナー失格だ）と思いつつも止められないジョートレと（どーせアタシのこと意識してくれるわけないもんね）ってダメ元で露出の多い格好ばっかりするジョーダンがすれ違う話はないかなぁ〜

>>52

37二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:17:02

>>28

（あ～でも緩めの服をコルセットで絞ることでより腰のくびれが見えずに強調され──うっ！！）

38二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 08:44:30

>>32

それはそれでハッピーエンドになりそう

39二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 17:15:43

ジョートレってあんまり恋愛径家はなさそう

>>41

40二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 19:50:19

仲良いな

41二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 01:04:11

>>39

恋愛経験ね

42二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 08:53:19

視線下げないようにしても胸元ガッツリ開いてるから詰んでるんだよね

43二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 09:22:37

ジョートレがジョーダンと服買うためのおでかけで、一方は無難で可愛い服とスカートだけど、もう一方は谷間も出るしヘソも出る服で、ホットパンツもすっごい剃り込みの奴でドがつくほどタイプなんだけど指導者として前者を選ぶべきか己の欲に従って後者を選ぶべきか、ジョーダンのトレーナーになって以降最大級に悩んでほしいですね(高速詠唱)

44二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 09:35:00

そんなフェチかかえてよくトレセントレーナーやってて爆発しねぇな

45二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 09:35:50

>>28

このカッコで背中の紐結ばせてくるんだろ？

ヤバい

46二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 09:44:14

どこ見てるん？？

47二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 13:33:53

>>34

瞳もキラッキラで顔もいいからもはや直視できないまである

48二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 15:31:23

ジョーダン「トレーナー…あんた…なにしてん？」

ジョートレ「ち、違うんだジョーダン！魔が差したんだ！(例のバニーゲームをしながら)」

49二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 15:38:37

へぇ。こういう感じの子が好きなんだぁ。
っていじってくるのか

タイトのミニを履いてお出かけするようになるのか…‥
我々調査班は真相を究明するためガーデンへと向かった。

50二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 21:16:59

可愛い

51二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 00:33:19

正直良いと思う

52二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 03:34:32

>>36

【Side:ジョーダン】

最近、担当トレーナーの様子がおかしい。

アタシのトレーナーは超真面目。

ジョーダンはあまり通じないし、トレーニングも鬼ハードだし。でも、勉強もトレーニング教えるのが上手で親身になってくれる、正直アタシには勿体ないトレーナーだ。

最近はトレーナーとよく出掛ける。だけどどういうわけか、やたら周りを気にする事が最近増えてるのだ。

チラチラアタシの方を見ては、すぐに周りを警戒しているようだった。

あまりにも気になって、トレーナーに声をかけてみることにした。

「ど、どうかしたん？」

驚くくらい声が震えていた。

もしかしたら、アタシはトレーナーからの返答が気になって、怖いのかもしれない。せっかく遊びに出かけてるのに、トレーナーの顔を見れない。

「あ、ああいや、二人きりのところを知られて、変な噂立てられたら困るな〜って」

「あ、あ～ね。それね。勘違いされても困るっつーかね」

なんて白々しい。本当はトレーナーの好みの服を着て、振り向いてもらおうとしてるのに……。

正直、毎回トレーナーにコーデ見てほしいし、褒めてほしいし、本当は意識してほしい。でも、邪な気持ちで着ていると思われたら、ここまで築いてきた関係が壊れてしまうのではないかと思うと、口に出せずじまいだ。

でも、アタシとの関係を気にしてるあたり、きっと脈なんて……。

（どーせアタシのこと、意識してくれるわけないもんね……）

それでもきっとこれからも、アタシはトレーナー好みの服を着てしまうのだろう。

>>57 >>59

53二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 03:35:19

【Side:トレーナー】
最近、担当ウマ娘の様子がおかしい。

名前はトーセンジョーダン。
コミュ力が高く友達も多い、いわゆるギャルウマ娘だ。本人はよく「アタシはバカだから」というが、要領が悪いだけでしっかりじっくり教えれば勉強もちゃんとできる子だ。

最近はジョーダンとよく出掛ける。だけどどういうわけか、露出の多いファッションが最近増えてるのだ。

日に日に過激な服を着てきて、もの言いたげな表情を私に向けるのだ。
あまりにも気になって、ジョーダンの顔を直視する事ができない。

「ど、どうかしたん？」

驚くくらい声が震えていた。
もしかしたら、私があまりにも挙動不審だったため、不安に感じたのかもしれない。せっかく遊びに出かけてるのに、これでは担当に申し訳ない。

「あ、ああいや、二人きりのところを知られて、変な噂立てられたら困るな〜って」

「あ、あ～ね。それね。勘違いされても困るっつーかね」

なんて白々しい。本当はジョーダンの服装を見て、恥ずかしくて目を逸らしただけなのに……。

正直、毎回ジョーダンに凄く似合っているし、自分の好みだし、本当は褒めてあげたい。でも、邪な気持ちで見てると思われたら、ここまで築いてきた関係が壊れてしまうのではないかと思うと、口に出せずじまいだ。

でも、そんな事を考えてるのがバレたなら、きっと嫌な顔を……。

(トレーナー失格だ……）

それでもきっとこれからも、私はジョーダンのことをつい見てしまうのだろう。

>>57 >>59

54二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 03:36:23

この間ぶりに書いたわ。コンスタントにSS書ける人ってやっぱ凄いな。おやすみ

55二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 14:33:49

うわーもどかしい！
気ぶりたくなっちゃう
書いてくれてありがとう

56二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 19:38:25

イイネ…こういう両片想いみたいなの

573624/04/21(日) 21:25:14

>>52

>>53

最高じゃないですか…もどかしいすれ違いっていいですよね…

ものは相談なんですが、ある時あまりに露出が多い格好でトレーナーと待ち合わせをしているところにチャラい男たちから声をかけられて固まってしまっているところにトレーナーがやってきて事なきを得たはいいけどなんか感極まって泣いてしまってとりあえずトレーナーの部屋に通してもらって意を決して「あのさ、ウチ、アンタのこと…」ってお互いの気持ちを告白し合う話を書いてもらえませんかね…

>>58 >>64

58二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 03:29:10

>>57

そのシチュもいいですね

59二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 04:09:55

>>52

>>53

ありがとう……とても良きものを読ませて頂きました……大好きです！！！！！！

60二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:14:48

誰かの指摘で急に話が動きそうでもある

61二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:06:23

他のギャル組トレーナーが仲立ちになってくれないかな

62二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 09:57:49

シチトレかフラトレあたりか？

63二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 17:31:56

卒業のタイミングでうまくやってくれよ

64二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:37:21

>>57

今、アタシはトレーナーの部屋にいる。トレセン学園内のトレーナー室ではない。正真正銘、アタシのトレーナーの自宅の中だ。

どうしてここにいるのか、それを話すと、ちょっと長くなるだろう。

アタシはトレーナーと遊ぶ約束をしていて、元々は駅前で待ち合わせをしていた。いつもより攻めた格好をして、ちょっと集合時間より早めに着いていた。

へそ出しにオフショルはマスト、足を長く見せるためピッチリのジーンズに、シチー監修のガチメイク。シチーからは「これで落ちない男はいない」ってお墨付き！

なんでこんなに気合を入れていたかと言われれば、アタシのトレーナーをからかうのが半分、喜んでもらうのが半分だった。

(まあ多分、トレーナーはアタシのことなんとも想って無いかもしれないけれど……)

でも、トレーナーはちょっとムッツリっぽいし、これでガチ照れ顔でも見られたなら、今はまだそれで満足だった。

しばらくして肝心のトレーナーからLANEにメッセが来て、「野暮用で少し遅れる」とのことだった。

ばか真面目なトレーナーにしては珍しい遅刻だった。けれどこうしてマメに連絡はくれるし、アタシも見せびらかすまでの楽しみが少し長くなったと思えば、全然苦じゃなかった。

――そう、そのはずだった。

65二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:37:57

「あれぇ？ウマ娘の姉ちゃん今１人？カワイーねぇ！」

「……は？アタシ？」

「そーそーアタシアタシ。ヒマなら俺らと遊ばない？」

待ち合わせの最中、急にチャラい男たちに声をかけられた。アタシよりもはるかに背の高い、4～5人ほどの男たち。
見るからに『自分イケてます』と勘違いしているような格好だ。

全く似合ってねえ、でかいイヤリングをつけた男。
センスの欠片もない十字架のネックレスをした男。
大して眩しくもねえのに、サングラスをかける男。

こんなのを好きになる奴も、まあ中にはいるんだろうけれど、正直アタシは無い。無し寄りの無しだった。

「あー、悪いんだけど、人と待ち合わせしてるんだわ。ヒマじゃねーし」

「そんなツレナイこと言わないでさぁ。待ち合わせって誰と？同じウマ娘とか？ならその子も一緒にさあ――」

「うっざいな！男だっつーの！」

チャラ男たちは余りにもしつこく、つい声を荒らげて言い返してしまった。
待ち合わせ相手が男なのは別に間違ってはいない。男付きだと分かれば、諦めてどっか行ってくれると思っていた。

66二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:38:46

「へー、カレシいんだ？結構遊んでんだねえ」

「でもさあ、まだ来てないじゃん。甲斐性のないカレシだねえ」

　思いのほかしぶとかった。ああ言えばこう言うで、どうやらアタシの前から去る気はない様子だった。

「俺たちならもっと満足させられるんだけどな〜」

「……は？」

「そーそー。そんな約束ほっぽってさ、俺たちと楽しいことしよーよ」

一番チャラいリーダー格の男がそう言うと、取り巻きがケラケラと笑う。

　正直、トレーナーを馬鹿にされたのが無性に腹立った。たしかにばか真面目だけど、こいつらに馬鹿にされていいわけがない。

「ねえ返事くらいしてよー。いいじゃん、そんなカレシほっといてさ」

チャラ男はそう言ってアタシの右手首を掴んだ。思わず反射的に、力いっぱい振りほどいた。

「触んな！」

「痛ぇーーーー」

白々しいくらいに棒読みな声で、チャラ男は「痛い痛い」と連呼する。あからさまに嘘……とは、簡単には言いづらい。
ウマ娘の力で普通の人が怪我してしまうことは、まあまあある話だ。正直この時は、「やってしまった」と内心思っていた。

67二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:41:21

「うわー、これ骨折れたわー。ウマ娘のくせに手加減もできねえのかよ」
「どーしてくれんの？医者代払えんの？それとも身体で払いますーてかー？」

ニヤニヤしながら、男たちがさらに詰め寄る。アタシは完全に壁に追いやられた。

「ちょ、近づくなし……！」

背の高い男たちの威圧に耐えきれず、思わず目を瞑った。再び腕を掴まれてしまう。

「は？お前が悪いんだろ？」

こわい。

「どーやって責任取るのかな〜？」
「馬鹿そうだし、案外チョロくね？」

やだ、こわい。涙が出てくる。

「ウマ娘も所詮女ってことよ」

だれか……。

「ほら、さっさと歩けよオラ」

あまりの恐怖にパニックになったのか、何も音が聞こえない。自分の声すら出せてるのか分からない。
たすけて……。

「――――――――ッ！」

たすけてトレーナー……！

68二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:41:52

　パシッ

　乾いた音が、静まり返ったアタシの周りに響く。さっきまで男たちの威圧的な声しか聞こえていなかったのに、この音だけはしっかりと耳に入った。

　おそるおそるまぶたを開けて、滲んだその目を前に向けた。

アタシのトレーナーが、そこにいた。

69二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:42:22

「ってぇなあ！誰だよ放せよ！」

「ならまず、彼女の手を放してくれないかな」

「うるせぇな！お前ぇ関係ねぇだろ！誰だよテメエ」

「……彼女の連れです」

こういうときに、多勢に無勢、なんて言葉を使うのだろう。トレーナーもチャラ男と同じくらいの背丈を持つが、さすがに威圧感には適わない。

「おー、コイツのダセェカレシさんか！見た目も真面目ちゃんって感じで、ダセェの極みだな！」

ダサいのはお前らだっつーの。

普段のアタシならそのくらい言えただろうが、この時ばかりはそんな反論もできる余裕はなかった。

「いい加減放せよ……。マジでウゼェんだけど」

「……」

トレーナーは黙ったまま、一言も話さずにチャラ男たちを睨みつけていた。チャラ男たちはそんなトレーナーに悪態を吐き続けた。
どれだけ酷いことを言われていただろうか。覚えていないけれど、それはそれは酷い言葉の嵐だったことは覚えている。

70二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:42:43

「分かったよ分かったよ放せばいいんだろ放せば！！」

ついに何も反論しないトレーナーに業を煮やしたのか、リーダー格の男はやっとアタシの腕を放してくれた。
それを見るとトレーナーも手を放して、スッとアタシの前に立ってくれた。きっとまた何かしてきてもすぐに対処できるようにだろう。
でも、チャラ男たちは興が削がれたのか、何か捨て台詞を吐いてどこかへ行ってしまった。

掴まれていた腕はジンジンを少し痛む。あの男の手形の跡がうっすらと残っていた。

「……大丈夫だった？」
トレーナーからそう言われた途端、これまでの緊張が一気に解けて、アタシはワンワンとその場で泣き出してしまった。

それからのことはあまり覚えていない。でも明らかに、これから遊びに行くなんて雰囲気ではなくなっていて、そうして気付いたら……。

トレーナーの部屋にいたのだった。

71二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:43:29

気分を落ち着かせるためだろうか、トレーナーはアタシにホットミルクを淹れてくれた。
アタシはボーっとしながら、そのホットミルクに口をつける。

初めて入った男の人の部屋。初めて入ったトレーナーの部屋。

ばか真面目なトレーナーらしい真面目な部屋。本がいっぱいで無駄な荷物の少ない部屋。

物珍しそうにきょろきょろと部屋を見ていると、ふと姿見に視線が入った。鏡の向こうにアタシがいる。
へそ出しオフショルは着崩れて、メイクは涙でぐちゃぐちゃ。アタシ史上一番のブサイク姿になっていた。

「落ち着いた？」

「……うん」

「ごめんな、急に俺の家なんかに入れちゃって。でも、こんな姿他の子にも見られたくは……ないだろ？」

「……うん」

いつも以上に優しく声をトレーナーはかけてくれる。いつも迷惑をかけてるのに今日はいつも以上に迷惑をかけてしまった。また、涙が目に浮かんでくる。

するとトレーナーは、スッとハンカチを差し出してくれて、アタシはそのハンカチで涙を拭いた。

一呼吸置いたのち、トレーナーが話し始めた。

「なあジョーダン。その、いつものその格好なんだけど……。やっぱり止めてくれないかな……」

「……」

何も言い返せなかった。だってこの格好のせいであんな目にあったんだし、この格好のせいでトレーナーに迷惑をかけてしまったんだから。

72二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:44:17

「……ごめん……」

「ああいや、その、謝ってほしいわけじゃなくて……」

「はっきり言ってくれていいよ。迷惑だったでしょ、アタシいっつもこういう格好してきて……」

ああ、ダメだな、アタシ。こういう目にあって弱ってる。自棄になって、思ってもないことを言ってしまう。どうしようか、これでトレーナーが「迷惑だった」なんて答えたら。

いつかバイバイするその時が、なんだか急に、一気に近づいてしまったような、そんな気配がした。心臓の鼓動がうるさい。うるさいうるさい、うるさい。

「……いやその、個人的に嬉しくは、あったんだけど……。そういう格好はあまり他に人に見せたくないっていうか……見せない方が良いというか」

アタシは目を丸くした。

え……？　嬉しかった？　それを他に人に、見せたくなかった……？
別の意味で心臓の鼓動がうるさくなる。

73二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:44:44

「ほら、そういうのは、やっぱちゃんと好きな人の前でするものであってさ。見せびらかすものじゃないと思うんだ。だからこれに懲りたら……」

「……し……」

「……え？」

「違うし！見せびらかしてるとか、そんなんじゃないから！最初から、最初からアンタに見せたくて……ッ！」

ああ、ダメだな、アタシ。でも、どうしてもこれだけは誤解のままにさせたくなかった。
そうだ、別に誰彼構わず見てほしいわけじゃないんだ。アタシが見せたかったのは、他の誰でもない、ただ一人――。

「ね、ねえ、今から言うこと、独り言だと思ってもらっていいから……。でも、でも！　どうしても今ちゃんと言っておきたくて……！」

まるでこれからレースに出るときのような高揚感と緊張感。顔はなんだかとても熱い。今アタシ、どんな顔をしてるんだろうか。

ふり絞るような声で、アタシはアタシのトレーナーに言い始めた。

「あのさ、アタシ、アンタのこと……」

to be continued...