- 1124/04/26(金) 21:53:36
- 2124/04/26(金) 21:55:24
ここだけリコの娘が未来からやってきた世界
原因はテラパゴスの力とする
とりあえず娘ちゃんの年齢
dice1d5=1 (1)
- 3二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:14:16
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:14:31
一才の子か
赤ちゃんだね - 5二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:16:45
一才の子ならパパママの区別はつくよね
ていうかお父さん誰だ - 6二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:17:14
- 7二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:21:56
誰だお前
- 8124/04/26(金) 22:27:03
フリード大変!空から赤ちゃんが降ってきたの!
どどど…どうしよう!この子のお母さんきっと心配してるよ!
ん?この子何か持ってる?
ちょっとごめんね…どれどれ?
過去の私へ
いきなりごめんなさい。私はdice1d40=年後の未来のリコです。
実は未来ではdice1d3=が起きていて大変なことになっています。
1 エクスプローラーズとライジングボルテッカーズの全面戦争
2 この子のお父さんとの喧嘩が派生して大きな争い
3 世界滅亡の危機
この子は私の娘です。このままだとこの子にも被害が及ぶと思いテラパゴスに頼んで過去に送ってもらいました。
この騒動が落ち着いたら必ず迎えに行きます。どうかそれまでこの子の面倒を見ていただけませんか?
よろしくお願いします。
未来の私より
随分字がよれてる…急いでたのかな
面倒を見ると言っても、赤ちゃんのお世話なんてしたことないしな…
とりあえずdice1d3=をしよう
1 ライジングボルテッカーズ全体に情報共有
2 子育てに詳しそうな人に相談
3 ミブリムがこの子の感情をキャッチできるか実験
- 9124/04/26(金) 22:28:07
ごめんなさい振り直しです
dice1d40=1 (1)
dice1d3=1 (1)
dice1d3=3 (3)
- 10二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:28:59
一年後!?
- 11124/04/26(金) 22:30:11
何回もごめんなさいスレ主です
1年後だと赤ちゃんの年齢と計算が合わなくなるのでプラス10年してもいいですか? - 12二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:36:58
+1年で矛盾しなくなりますよ
というのは冗談でスレ主のやりやすいようにしてください - 13124/04/26(金) 22:41:57
ありがとうございます。一応振り直しします。(5年未満ならプラス10年します)
dice1d40=2 (2)
「エクスプローラーズとライジングボルテッカーズの全面戦争!?未来のリコは大丈夫なのか!?」
手紙を一緒に読んだフリードが慌てるがこちらから未来を知る術はない。何より自分の娘らしいこの赤子の気持ちはどうなるのだろうか。いきなり過去に連れて来られて悲しい気持ちになっていたりしないだろうか。
「ミブリム、赤ちゃんが何考えてるかわかったりする?」
「ミ、ミー!」
リコはフードにいるミブリムに頼んでみた。ミブリムはフードから少し顔を出して抱えた赤ちゃんと視線を合わせる。ミブリムの鳴き声はどことなく嬉しそうだった。どうやら今の機嫌は良いらしい。一先ずはほっと胸を撫で下ろす。
- 14二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:42:15
2は草
- 15124/04/26(金) 22:57:36
- 16二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:10:38
ロイか!
- 17124/04/26(金) 23:15:17
10年プラスしておいてよかった…(遠い目)
父親とは
dice1d6=5 (5)
1 結婚してる
2 色々あってまだ恋人(婚約者)
3 別れちゃった…
4 提供者だから恋愛感情はない
5 実は父親が誰か分かってない
6 色々あって実は父親が別の人
「あぷー!まぁま!」
「マ、ママ!?私!?」
顔を赤くして驚くリコ。満面の笑みを向ける赤子。これにはラッキーもにっこり。束の間の温かい空気が流れる。
- 18二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:22:33
ロイが父親じゃないってことなのかロイ=父親だけど娘ちゃんが父が誰なのか分かっていないのか
- 19124/04/26(金) 23:23:14
どうしよう…どうしよう…(困惑)
何で分からないの?
dice1d6=2 (2)
1 酔っ払ってて互いに記憶がない
2 記憶喪失になったから(事故)
3 記憶喪失になったから(オーベムの能力)
4 単に不特定多数と関係があった
5 別の人と交際していたときの子だからどっちかわからない
6 >>21
- 20124/04/26(金) 23:30:57
ここでのわからないはロイ=父親だけどそれをリコが把握してない、です
わかりにくくて申し訳ないです…
事故とは
dice1d3=2 (2)
1 頭を打ちロイのことだけ忘れる
2 怪我が原因で互いに交際していたことを忘れる
3 ロイが亡くなったショックでロイのことだけ記憶から抹消してしまう
- 21124/04/27(土) 04:23:55
赤ちゃんの世話をするには色々道具が足りないため、一度船を街に下ろす必要があった。フリードがミーティングルームに皆を集め、モリーとリコの説明により未来から来た赤ちゃんのことは共有された。
「必要なのはLサイズのオムツとおしりふき、離乳食の材料、90センチ表示の服一式に生活用品一式…あと何かある?」
「おもちゃとかいるかな?」
「うわ~、出費が嵩むねぇ…」
「離乳食は俺に任せてくれ!」
「ありがとうマードック。赤ちゃんは私が連れて行くね」
「いやいや、赤ちゃんと留守番してた方が良いんじゃない?大変そうじゃん…」
初めて見る赤ちゃんにワクワクしているロイと残金を考えガックリするオリオ、張り切るマードックとオロオロするドットのように反応は三者三様であった。ライジングボルテッカーズの財布が少し…いや非常に痛むが買わないわけにもいかない。あと赤ちゃん用の衛生用品等も購入が決まり、話し合いの末モリーとマードック、人手のためにさらにフリードとロイが代表して街に行くことが決定した。
街に下りるまでの話題は赤ちゃんと未来の自分たちのことになった。リコは手紙の内容を皆と共有した。
「じゅ、12年後にそんなことが…」
「未来の僕たちエクスプローラーズと戦ってるんだ…強くなったのかなホゲータ?」
「ホゲ?」
未来のことをどのくらい気にしているか
1に近いほど気にしていない、100に近いほど気にしている
フリード dice1d100=2 (2)
リコ dice1d100=62 (62)
ロイ dice1d100=22 (22)
ドット dice1d100=4 (4)
マードック dice1d100=69 (69)
モリー dice1d100=84 (84)
オリオ dice1d100=43 (43)
ランドウ dice1d100=59 (59)
- 22124/04/27(土) 08:01:55
「12年後の未来かあ、ボーっとしてたらいつの間にかそのくらい経ってそうだね」
「まあ確かにそうかも」
オリオの発言にドットが同意する。大人のオリオはともかく子どものドットがそのようなことを言い出すとは…と言いたげクワッスはどこか呆れたようにドットを見つめていた。
「…12年ならリコたちまだ結構若いね」
「でもよーもうそんな歳なのか…何だか俺、うっううぅ…」
「な、なにも泣かなくても…」
モリー、マードック、リコは反応こそ三者三様であったが、未来で何が起きていたのかを考えていた。未来の皆を案ずるモリー、大人になったリコロイドットを想像し泣き出すマードック、未来から来た自分の娘のことを考えるリコ。
(この子のお父さん誰なんだろう…)
リコは至極当然のこの疑問を言い出せずにいた。
「まあ未来の俺たちなら大丈夫だろ」
「僕たちどのくらい強くなったのかなー!進化したのかな!」
「ホンゲ!ホンゲ」
フリードは未来の自分たちを信じていた。ロイはホゲータと共にまだ見ぬ未来に目を輝かせていた。
「しかし、油断は禁物。実際に未来のリコは娘を案じてこちらに連れてきた。この手紙だって何かの罠とも言い切れぬじゃろ。最悪の事態も想像しておかねば」
ランドウは一人目を光らせていた。
赤ちゃん(リコ娘)をどう思っているか
リコは母親だとわかっているため除外しておきます
1に近いほど苦手、100に近いほど可愛い
フリード dice1d100=83 (83)
ロイ dice1d100=14 (14)
ドット dice1d100=92 (92)
マードック dice1d100=72 (72)
モリー dice1d100=83 (83)
オリオ dice1d100=78 (78)
ランドウ dice1d100=52 (52)
- 23二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 08:37:09
軒並み数字高いのに未来のパパだけ苦手にしてる
ロイの住んでた村小さい子あんまりいなさそうだし慣れてないからかな - 24二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 17:18:39
どことなく自分に似てて同族嫌悪とか?いやでもロイはそういうキャラじゃないか…
- 25124/04/27(土) 21:47:47
「パーゴー」
「あぶー」
「パアーゴ!」
「あーぶ!」
かっ…可愛い!!
私と一緒に船に残ることにしたオリオとドットも赤ちゃんとテラパゴスの会話のあまりの可愛さに悶えています。ドットはスマホロトムを無音にしてパシャパシャと写真を撮っているし、オリオはハイテンションでベビーベッドを作ってくれています。
この子はまだ少ししか歩けないみたいで、ブレイブアサギ号をあちこち歩いたり座ったり這いずり回ったりしています。急いで全ての床を掃除し直しました…
驚いたのはブレイブアサギ号の設備や部屋の配置を理解していることです!ハイハイとヨチヨチ歩きで迷わずに私の部屋にたどり着いたときは本当に驚きました!
今はミーティングルームに敷いたカーペットの上でテラパゴスと遊んでいます。手を口に入れたり、その手でテラパゴスをペタペタ触ったり…今日からポケモンウォッシュを念入りにやらないと…だね。
現代のロイリコの好感度
1に近いほど友情のみ、100に近いほど恋愛感情を持ち合わせている
リコ→ロイ dice1d100=12 (12)
ロイ→リコ dice1d100=60 (60)
- 26二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:00:05
ロイ君だけ赤ちゃんへの好感度が低いのってつまりそういうこと……?
- 27124/04/27(土) 22:26:40
今さらだけど未来のロイ20歳くらいでパパ…?若くね?
「ロイどうしたんだ?何だか元気がないぞ?」
「え?ホント?」
一方そのころロイはフリードと共に荷物持ちに勤しんでいた。オムツだけでも大分嵩張る中必要な物はまだまだあるためどんどん荷物は増えていく。ついでに普段の買い物もしているため最早前が見えない状態なのに、フリードがいきなりそんなことを言い出したためロイは一瞬理解ができなかった。
「後は服だけかな。荷物持ってくれてありがとう、先に船に戻ってていいよ」
「う、うんわかった!」
「悪いなロイ、少し持つぞ」
「マードックありがとう!」
モリーの言葉に大きな声で返事をし、マードックが少し荷物を肩代わりしてくれたため前が見えるようになりヨロヨロしなくなった。しかしそれでもロイは浮かない表情のままだ。
「やっぱりロイ、元気ないぞ?
もしかして…小さい子が苦手だったりするのか?それで帰るのしんどかったりするのか?」
「え、ええと…」
「無理して俺たちに合わせなくてもいいんだぞ?」
フリードとマードックに心配され、ロイは何とも言えない顔をする。
「よく…わからないんだ。僕が住んでいたとこはじいちゃんくらいの歳の人ばっかりで、赤ちゃんなんて見たことなかったから」
「そっか、無理はしなくていいからな」
マードックが優しい言葉をかけると、フリードが真面目な顔で口を開く。
「ロイ、知らないことは悪いことじゃない。冒険者は未知との遭遇の連続だからな。これからあの子を知っていけばいい。関わっていってそれでも苦手だったら無理に関わらなくていい。ただ何も知らないままでいるのはやめてほしい。ロイならきっと大丈夫だ」
「フリード…わかった!マードックもありがとう!」
ロイの顔がわずかに晴れる。マードックとフリードはそれを見て微笑んでいた。 - 28124/04/28(日) 06:50:31
山のような荷物を抱えてロイ、フリード、マードックはブレイブアサギ号に戻ってきた。
「お疲れー」
「多っ!?運ぶの手伝うよー?」
「ありがとうオリオ」
買ってきた物の数が多く片付けるのも一苦労である。そんな中赤ちゃんは大人たちがバタバタとしているのが気になる様子。頭を動かしてそわそわ、目をキラキラさせている娘が邪魔をしてしまわないようにリコが抱いてあやす。赤ちゃんの可愛さに皆がぷるぷると吹き出しそうになりながらある程度荷物の配置を決め片付ける。時間がかかったため途中でモリーが合流したタイミングで休憩することにした。
マードックがおやつの準備をしてくれている間、ミーティングルームで一息つく。皆リコのひざの上で楽しそうにしている赤ちゃんに夢中だった。少し離れたところから観察しているランドウと、ロイを除いて。
「あうあうあー!」
「…ふふっ」
赤ちゃんは手を差し出したモリーの指をしっかりと掴んで握手のようにぶんぶん振り回す。生え揃った乳歯を見せてにこーっと笑う赤ちゃんにつられて思わず笑みがこぼれた。
ロイは赤ちゃんの様子を見てdice1d3=1 (1)
1 可愛いと思う
赤ちゃんへの好感度アップdice1d100=3 (3)
2 どう接したらいいかわからずあたふたする
3 母親であるリコのことを考えてしまいモヤモヤする
(未来のリコには好きな人がいるんだ…)的なこと
- 29二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 09:50:14
好感度が上がらない
まあ突然だもんなあ、受け入れるのには時間かかるよね - 301 24/04/28(日) 19:18:15
(赤ちゃんってちょっと…可愛いかも)
ご機嫌な赤子を見てロイは自分が抱いていた苦手意識が少し解けていくのを感じた。
「今日のおやつだぞー!」
マードックが持ってきたのはプリンだった。容器に入った人数分の他に別の容器が一つお盆に乗せられている。
「モリーから大体の成長具合は聞いてるからそれに合わせて作ってみたんだ!口にあうと良いんだがなぁ」
「ありがとうマードック!とりあえず、おやつは私があげるね」
子ども用の椅子に赤ちゃんを座らせると、リコはマードックから赤ちゃん用に作ったプリンを受け取る。そして一口で食べられる分だけスプーンで掬って赤ちゃんの口に寄せた。
「はい、あーん」
「あー」
リコから差し出されたプリンをむぐむぐと口に含むと、目を輝かせて腰をずんずんと激しく上下に揺らす。どうやらお気に召したようだ。これにはマードックもにっこり。皆もマードック手作りプリンに舌鼓を打ちながら和やかな時間を過ごした。
寝かしつけはリコが担当するとして他のお世話は皆も協力します。今日は誰が担当する?
1 フリード
2 リコ
3 ロイ
4 ドット
5 マードック
6 モリー
7 オリオ
8 ランドウ
風呂 dice1d8=4 (4)
おむつ交換 dice1d8=5 (5)
食事 dice1d8=5 (5)
着替え dice1d8=7 (7)
選ばれなかった人も赤ちゃんとの遊びや掃除洗濯など様々な面で協力していると考えてください。
- 31二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:41:02
- 321 24/04/28(日) 22:18:00
「あー!きゃあー!」
「わわっ、ちょっ動かないで!」
厳正なるくじ引きの結果、今日はドットが赤ちゃんのお風呂担当になった。なんでボクが…なんてイヤそうに言ったがイヤではなく少しドキドキしている。お湯の温度に気をつけたは良いもののテンションが高くジタバタと動き回るため悪戦苦闘している。
カヌチャンもよく動き回るがそれは鉄を探すためというれっきとした理由があるわけで、ポケモンウォッシュではドットの言うことをきちんと聞いてくれる。クワッスに至っては賢く待つことができる。だからこんなに意味もなく動く子を洗うのは初めてだった。
タンクトップもズボンもビショビショにしながら何とか赤ちゃんを洗い終えると脇を抱えて風呂場から出し、フカフカのタオルに包んで拭く。頭を拭いてあげているとサラサラの黒髪もインナーカラーの青もリコと全く同じだということに気付き、本当に未来から来たリコの娘なんだな…と感じる。前髪を上げたところで目があった赤ちゃんに満面の笑みを向けられてドキドキしているとオリオが着替えを持ってきてくれた。 - 331 24/04/28(日) 22:32:20
「ドット!ビショビショじゃんか!後はあたしに任せて、とりあえず着替えちゃいな!」
「う、うんありがと…」
ドットはオリオに赤ちゃんを託すと持ってきていた服を手に取り着替える。
「ほーら怖くないよー」
「うー?」
オリオの手には保湿クリームが握られていた。一日一回は塗るようにモリーに言われたことを思い出し抱っこしたままペタペタと全身を保湿する。マードックは赤ちゃんのときのドットの世話をしたことがあるらしく詳しかったためあれこれ聞いておいたことを活かす。そして赤ちゃんにおむつを履かせ、モリーが今日買ってきてくれたパジャマを何とか着せることに成功するとドットも着替え終わったところだった。
「髪の毛乾かす。ありがとオリオ」
「どーいたしまして!」
再び赤ちゃんを受け取ると、ドライヤーを近づけすぎないようにしながら風を当てる。まだ短い髪がサラサラと揺れ、ワシャワシャと髪をいじるときゃあきゃあと喜んでいるのか嫌がっているのかわからない声をあげた。
「もうちょっと、だからね」
ドットの言葉を理解したのか偶然か、赤ちゃんがピシッと手を挙げた。まさか返事してくれるとは考えていなかったため思わず吹き出してしまう。
手ぐしで髪の毛が乾いたことを確認すると、ドットはリコの部屋まで赤ちゃんを連れて行き、そのまま託した。
ドットはぐったりとした様子で部屋に戻り、ベッドに倒れ込んだ。クワッスが驚いたように見つめるが、疲れ切ったドットがそれに気づくことはなかった。 - 341 24/04/29(月) 01:47:45
「夕飯できたぞー!今日は豆腐ハンバーグだ!」
マードックの声と共に美味しそうな匂いが充満する。皆のご飯の他にも小さなハンバーグが乗せられているプレートを持ってくる。さっきまで部屋のベッドで休んでいたドットが船を漕いでいるのをリコとマードックが心配しているが赤ちゃんに食事を催促され慌てて椅子に座らせる。
「あー!んまー!!」
「そうかそうか!うまいか!」
両手を上下に振る赤ちゃんとにこにこのマードック。赤子だったときのドットによく離乳食を作っていたこと、そのときのことを思い出して目頭が熱くなる。
「懐かしいなあ、ドットは全然食べてくれなかったから色々工夫したもんだ」
「は、恥ずいから止めて!」
ようやく目を覚ましハンバーグを口に入れようとしていたドットが手を止め抗議する。しかしそれも姪っ子の成長だと受け取ったマードックには逆効果だった。
「うっうう、こんなに大きくなって…」
「ええ…嘘だろ…」
呆れかえるドットを尻目に皆夕飯を食べ終える。一人残されたマードックは次から少し時間を早めて赤ちゃんだけ先に食べさせ、その後皆で食べるようにすることを心に決めたのだった。 - 351 24/04/29(月) 06:20:25
今さらですが一人称視点書くことにします。
リコ視点
「あれ〜?リコ寝不足?」
「あはは…実はちょっとね」
アンは聡いなぁ。頬をポリポリかいて誤魔化すけれど、実は大分寝不足です。昼間あんなに元気いっぱいなら夜はぐっすりかなと思ったんだけど、何回も夜泣きで起きちゃって大変だったな…抱っこしないと寝ないし、ずっと「まぁま」って呼んでた。
だからかニャオハは朝からずっと操舵室に行っちゃって戻ってこないし、テラパゴスも眠たそうです。ミブリムは赤ちゃんの気持ちをキャッチしちゃったみたいで疲れてたから、今朝モリーに診てもらって赤ちゃんをそのまま預けてきました。少し離れた方がミブリムも休めると思ったからね。
あの子の本当のママは未来の私であって今の私じゃないから、やっぱり寂しかったのかな…
「ばーぶー!!」
「うわぁぁ!?」
昨日のことを思い出してると、すっかり聞き慣れてしまった赤ちゃんの声がする。いつの間に私の部屋まで来たの!?
「わあ〜!可愛い〜!!どうしたのその子?」
「え…えっと今ちょっと預かってるの!」
「リコに似てるね?」
「あ…親戚なの!」
あたふたしたら怪しまれちゃうかも、そう思った私は何とか取り繕う。
「この子名前なんていうの?」
アンがにこにこしながら質問してくる。ど…どうしよう!知らない!!手紙には書いてなかったし、皆「赤ちゃん」って呼んでるから何とかなってたし!でも正直に言ったらバレちゃう!
「わ、私!この子また預けてくる!!」
「え?もう授業始まるよ?」
「五分待ってって先生に伝えておいて!!」
「リコ!?ちょっと〜!」
誤魔化すこともできずこの場から去る。何とか授業には間に合ったけど、息切れしてたのを先生に心配されちゃった…
次は誰目線?dice1d3=2 (2)
1 ロイ
2 モリー
3 ??
- 361 24/04/29(月) 06:27:10
次の更新は夜中、場合によっては明日になります…
未来のロイリコの好感度とロイから赤ちゃんへの感情振っておきます。
本来は100ですが、今は互いが交際していたことを忘れてしまっているため好感度が100ではなくなりました。ややこしいですが記憶が戻ったら強制的に100になります。
1に近いほど友情のみ、100に近いほど恋愛感情あり
リコ→ロイ dice1d100=37 (37)
ロイ→リコ dice1d100=68 (68)
赤ちゃんへの感情
1に近いほど苦手、100に近いほど可愛い
ロイ dice1d100=40 (40)
- 37二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 12:53:14
楽しみにしてます
- 381 24/04/29(月) 21:43:23
モリー視点
「あぷあー!」
「ラキー!」
先ほど勝手に抜け出してリコのところまで行ってしまったこの子は、現在救護室のベッドの上できゃあきゃあと笑いながらラッキーの動きを真似ている。
未来から来た子どもなんてこの人生の中で生まれて初めて見たが、こうして見るとごくごく普通の赤子に過ぎない。健康診断の際も聴診器を触ろうとしたり動いたりと忙しなかったが決して泣くことはなかった。リコの様子から夜泣きはしていたようなので好奇心が旺盛なのか人慣れしているのか、はたまたこの子なりに緊張しているのかはわからない。ハイハイで駆けずり回る様子はまるで冒険者のようだったことから、非常に元気な子であることだけはわかる。
薬の在庫を確認し終わるとパソコン画面から目を離し、元気な声がする方に振り向く。
「ラッキー、ありがとね」
「ラッキー!」
相棒にお礼を言ってから、赤子をヒョイッと抱きかかえると容易に身体を預けてくる。わたしだけでなく船員皆に慣れている様子であること、ブレイブアサギ号全体の道のりを理解していたことからライジングボルテッカーズに所属していた可能性もあるとにらんでいる。まあ、全て偶然かもしれないが。
「名前なんて言うの?わたしに教えてよ」
「あうー?」
名前がわからないのは地味に不便だ。抱えた赤ちゃんと目線を合わせてそんなことを聞いてみるが望んだ答えは返ってこない。
「お散歩行く?」
「う!」
あまりよくわかってなさそうだが頭を撫でるとえへえへと笑う。こちらもつられて思わず笑みがこぼれる。可愛いな、なんて思ってもちもちの頬を堪能した後、ぎゅーっとくっつきながら医務室を出た。
どこに行こうか?dice1d6=6 (6)
1 甲板(ランドウがいる)
2 操舵室(フリードがいる)
3 ウイングデッキ(ロイがいる)
4 キッチン(マードックがいる)
5 機関室(オリオがいる)
6 ミーティングルーム(ドットがいる)
- 391 24/04/30(火) 04:51:39
しばらくお散歩タイムです。ダイスを振って救護室が出たら終了です。
モリーが赤ちゃんを抱えて向かった先はミーティングルームだった。部屋に入ろうとしたところで先客を見つける。
「あれ、ドットじゃん。珍しいね」
「あ…うん。ネタ切れでちょっと休憩」
そこに居たのはドットだった。彼女は昨日赤ちゃんを風呂に入れてからずっと元気がなかったのだが、さすがに一晩経った今は顔色が良くなっていた。
「モリーと一緒だったんだ。今何してんの?」
「ああ、散歩だよ」
「あい!」
モリーの腕から仰け反って赤ちゃんが返事をする。頭から落っこちそうになるのをぎょっとしながらもなんとか支えて姿勢を戻す。
「おっとっと、危ない…」
「だ、大丈夫?」
「あーい!」
赤ちゃんは危なかったにも関わらずきゃはきゃはと笑う。豪胆と言うべきか呑気と言うべきか悩みに悩んだドットが大きなため息をついた。クワッスも呆れたように自慢の髪を払い「クワッス…」と呟くのだった。
次はどこに行く?dice1d6=1 (1)
1 甲板(ランドウがいる)
2 操舵室(フリードがいる)
3 ウイングデッキ(ロイがいる)
4 キッチン(マードックがいる)
5 機関室(オリオがいる)
6 救護室(終わり)
- 40二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 05:11:33
楽しみにしてます!
- 411 24/04/30(火) 05:45:52
次にモリーは甲板に向かう。なんとなく外の空気が吸いたくなったからだ。船外への扉を開けるとまたまや人影が見えた。
「あれ、じっちゃん」
「おお、モリーか」
正体はランドウだった。彼はいつものように風を浴びながら釣りをしていた。なぜ空で釣りができるのかさっぱりわからないが、ときどき魚を釣っているらしくこれまたよくわからない。しかしそれがランドウだと考えているため特に疑問をもつこともない。
「あー、あう」
「ふぉっふぉ…気になるか?」
赤ちゃんが短い腕を伸ばしてランドウをじっと見つめる。ランドウは振り返ることなく釣り竿を握ったまま語りかけた。
「立場が違えば考えることも違う。誰かのためと思いつつ、誰かを傷つけてしまったり、自分が傷ついてしまったりするものじゃ。しかし、人との関係は水の如く形を変えることができる。恐れることはないぞ」
「う?」
赤ちゃんはよくわからなかったのか首をこてんと傾ける。風が布を揺らし、髪も揺らす。モリーはそろそろ船内に戻るべきだと考えた。
「船の中行こっか」
「あぶ」
モリーに抱えられた身を乗り出したままランドウにぶんぶん手を振る。振る角度がかなり違うためとてもバイバイには見えなかったが、ランドウは後ろ向きのまま手を振り返してくれた。そしてそのまま釣りを続けるのだった。
次はどこに行く?dice1d5=1 (1)
1 操舵室(フリードがいる)
2 ウイングデッキ(ロイがいる)
3 キッチン(マードックがいる)
4 機関室(オリオがいる)
5 救護室(終わり)
- 421 24/04/30(火) 15:22:51
次にモリーが向かったのは操舵室だった。これには理由があり、風がいつもより強くなっていたことから気になることはないかフリードに聞いておきたかったからだ。声をかけてドアを開けると、お目当ての人物フリードの他にキャップ、ノズパスがいた。
「フリード」
「モリー!この子も一緒なのか」
「うー、あぷ!」
フリードは双眼鏡を使って外を見ていた。なんだか薄暗い操舵室にてモリーは赤ちゃんが下りたそうにうごめいているのを見て、一時的に解放してあげる。
「何かあったの?」
「い、いやこれは言うべきか…」
「フリードはいつも一人で抱え込む癖あるから、ちゃんと報連相しろっていつも言ってるよね?」
「うっ…」
モリーにジトーっと視線を向けられるとタジタジになってしまう。この間もそれで注意されたばかりのフリードは言い返すこともできず両手を上げて降参のポーズをとる。
「今日は大丈夫だと思うんだが…明日からしばらく天気が荒れるかもしれない」
「それ言うべきことじゃん。何で言わない方がいいと思ったの?」
むしろ即急に共有すべきことである。なぜフリードが隠そうとしたのかモリーにはさっぱりわからなかった。フリードは気まずそうに目をそらす。
「いや…昨日まではこんなんじゃなかったんだ」
「天気なんてそんなものじゃないの?」
「まあその可能性もあるんだが…」
フリードはそう言うと何かを誤魔化すかのように頬をかく。 - 431 24/04/30(火) 15:25:14
普段は割と即決することが多いフリードだが今日は何だか歯切れが悪い。
「どうしたの?」
「昨日まではほのおタイプのポケモンのわざの調子が良かった、だからしばらく晴れが続くと考えていたんだ。それなのにこの天気の荒れ方だ」
フリードは外に視線をやる。確かに昨日までは晴れていた。…あの子が来るまでは。
「これはただの推測なんだが、あの子が未来から来たことによってこちらの未来が書き換えられている可能性がある」
モリーは言葉を失う。フリードはモリーと目を合わせることができなかった。
「もちろん偶然かもしれない。あくまで可能性の話だ。でもリコがそれを知ったら抱え込むんじゃないかと思ってな…」
「それはあり得る。とりあえずその可能性については隠しておいて、天気のことだけは伝えるべきだと思うよ」
「…そうだな」
「あう、あう!」
「ピ、ピカ…」
その頃、赤ちゃんは椅子の上で尻尾の力だけで立っているキャップが気になるらしく、つかまり立ちをしながら手を伸ばしていた。しかし全然届かないようで、しばらく押し問答が続いていた。
次はどこに行く?dice1d4=3 (3)
1 ウイングデッキ(ロイがいる)
2 キッチン(マードックがいる)
3 機関室(オリオがいる)
4 救護室(終わり)
- 44二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 20:08:18
オリオ…どう言う展開に?
- 451 24/04/30(火) 22:04:35
フリードから可能性の話をされてからモリーの心には突っかかりが残ったままだ。未来が変わるなんて伝説のポケモンの神話やSFだけの話だと思っていたし、とてもじゃないが信じられない。しかし抱っこされているこの子の存在から、少なくともリコが11年後に母親になっていることが判明してしまった。じわりじわりと何か良くないものが侵食しているような、そんな背筋が凍りつくような恐ろしさがモリーにまとわりついて離さない。考え事をしながら歩くといつの間にか機関室の目の前にいた。
「モリー?どうかした?」
「オリオ…」
中からちょうどタオルで汗を拭ったオリオが出てきたところで、ばったり出くわす。
「さすがに赤ちゃんは入っちゃダメだからねー?あれー?なんだかご機嫌だねー!」
「おーう!」
オリオと赤ちゃんが一緒に両手をばんざーいとあげ、モリーはそれをぼんやりと見つめていた。今のモリーはそれにのっかるような気分ではなかったのだ。
「モリーなんか元気ないね?大丈夫?」
「う、うん…そうだ、機関室のほのおポケモンたちどんな調子?」
「そうだ聞いてよモリー!なんかリザードンもマグマッグも昨日まで調子良かったんだけど急に元気なくなっちゃったみたいで!それで今日は時間かかったんだー」
腕を組み頭にクエスチョンマークを浮かべるオリオ。思い出したようにモリーが言葉を返す。
「フリードから伝言。明日から天気が悪くなるかも、とのこと」 - 461 24/04/30(火) 22:06:59
「それはまた急だね!今日のミーティングでそんなこと言ってたっけ?」
「あー…さっきまでなんか確信が持てなかったとかなんとか…」
「なるほど!伝えてくれてありがとう、モリー!」
ニカッと笑うオリオがモリーには眩しかった。思わず苦笑いを浮かべてしまい、また心配されてしまう。
「モリーもしかして、低気圧とかで具合悪くなった?ほら、急に天気変わったから!」
「あ、ああ…そうかも」
「燃料もう少しどうにかしたら赤ちゃんのお世話代わるからさ、そしたら少し休みなよ」
「うん、そうする。ありがと」
この子の目の前で本当のことを話すわけにもいかない。後で子どもたち以外には言うべきかフリードと相談しておくべきだったな、と考えながらモリーはこの場で取り繕った。バイバーイと言いながら大きく手を振るオリオに赤ちゃんとモリーは手を振り返した。
次はどうしようか?dice1d2=2 (2)
1 散歩を続ける(この場合キッチンに向かう)
2 もう終わり(救護室に戻る)
- 47二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 01:24:22
赤ちゃんってロイには全く似てない感じなんかな
- 481 24/05/01(水) 05:39:07
ロイ視点
「終わったー!!」
ようやく授業が終わり、ぐーっと大きく伸びをする。隣にいるホゲータも大きなあくびをしてぼくと同じような姿勢をとったと思ったらそのまま後ろに転げて行っちゃった。
「ホゲータ大丈夫?」
「ホンゲ…」
ちょっとしょんぼりするホゲータ。ぼくはホゲータを抱えあげ、膝に乗せた。ウイングデッキはぼくのお気に入りスポットだ。ここでよく授業を受けたりホゲータとカイデンと修行したりいにしえのモンスターボールを磨いたりするんだ。
でも授業が終わった今、何かをしようとする気が起きない。原因はおそらく昨日の出来事だろう。突然現れた赤ちゃん。リコの未来の娘だと言われ、皆があの子を可愛がる。ぼくは正直どうしたらいいかわからなかった。確かに可愛いと思う、でもリコは将来好きな人ができるんだなんて考えるとどうしてもあの子に対してモヤモヤが残っちゃう。まるで晴れない空のように、ぼんやりと雲がかかったようなそんな気分だ。
今まで悩んだことは何回かあったけど、誰かに聞いたり自分で考えたりして何とか乗り越えてきたから、こんなことは初めてだった。
「冒険者は未知との遭遇の連続…かあ」
フリードの言葉を思い出す。なんであの子が苦手なのかぼくもわからない。だけどこのままでは良くないのはわかる。だから知ろうと思う!いにしえの冒険者だってそうやってきたはず!きっと!!
「やるぞホゲータ!」
「ホンゲ!」
ぼくはホゲータを抱えたまま、腕を突き上げた。ホゲータもぼくの真似をして腕を上げる。赤ちゃんを知るためには…
何をするのがいいかな?dice1d3=2 (2)
1 ご飯をあげてみよう!
2 一緒に遊ぼう!
3 お話してみる!
- 491 24/05/01(水) 06:05:04
ロイの赤ちゃんへの好感度、これから変化するかもしれません。ロイの行動によってはロイリコの感情にも変化があるかもしれません。
好感度 現在17(苦手)
ロイ視点
やっぱり仲良くなるには、一緒に遊ぶのがいいと思う!
…と考えたはいいものの、赤ちゃんって何して遊ぶんだろう?全然わかんないや。ぼくが島にいたころは、木登りしたり森を探検したり秘密基地つくったりしたけど…ぼくはリコが島に来て一緒に過ごしたときのことを思い出した。でも全部船の中じゃできないや。
じゃあ…ホゲータとカイデンと遊ぶときを参考にしてみよう!ポケモンバトルはできないから…それだと鬼ごっことか、かくれんぼとか?危なくないしいいかも!
とは思ったけど、赤ちゃん今どこにいるんだろう?
リコはまだ授業を受けてるかもしれないから…誰に聞こうかな?dice1d6=4 (4)
1 フリード
2 ドット
3 モリー
4 マードック
5 オリオ
6 ランドウ
- 50二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 07:17:23
もし全部書けたら支部に投稿してほしい
- 511 24/05/01(水) 09:06:56
ロイ視点
お世話に慣れてたみたいだし、マードックなら知ってるかも!そう思ったぼくはホゲータと歌いながらキッチンに向かった。
「マードックー?いるー?」
「その声はロイか!おやつはもう少し待っててくれ」
「違うよー!おやつも楽しみだけど、マードックに聞きたいことがあって来たんだ!」
「聞きたいこと?」
いざ来てみると、マードックがキッチンであれこれしている最中だった。そういえばもうすぐおやつの時間だ。邪魔したらいけないと考えて、少し離れた入り口から聞いてみた。
「マードックは赤ちゃん見なかった?」
「赤ちゃん?見てないなあ。どうかしたのか?」
「えっと…仲良くなりたいなって思って、それには一緒に遊ぶのがいいかなって!でもどこにいるのかわからなくて」
マードックは料理の手を止めてこちらを見ている。ぼくの言葉に驚いているようだった。
「だ、大丈夫なのか?昨日から浮かない顔してたじゃないか」
「フリードが言ってくれたのもあるけど、知らないままは良くないかなって思ったんだ。それに赤ちゃんは皆にニコニコして皆も笑顔を返してるのに、ぼくだけずっとぎこちないのも嫌だなって。ホゲータも赤ちゃんが気になるみたい」
「ホゲ!」
きりりと頑張って表情を変えたホゲータが両手を精一杯上げる。
「そっか…それなら俺も協力するぞ!」
「ありがとうマードック!」
そんな話で盛り上がっていると、キッチンに誰かが入ってきた。一体誰?dice1d5=2 (2)
1 フリード
2 リコ
3 ドット
4 オリオ
5 ランドウ
- 521 24/05/01(水) 12:49:05
- 53二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 14:17:59
夜中までこのスレ保持しないとな
- 54二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 14:27:32
強すぎるリコ家系遺伝子…!
- 551 24/05/01(水) 22:50:31
「マードック、飲み物もらっても…」
「リコ!」
キッチンに入ってきたのはリコだった。先ほどまで盛り上がっていた話題の、ある意味での当事者である。
「ロイ!ロイも授業終わったの?」
「うん!
そうだリコ!赤ちゃんと一緒に遊んでもいい?」
「いいけど、どうしたの?」
首を傾げてリコが尋ねる。ロイは少しあたふたしながら答えた。
「ほら、リコに聞いておいたほうがいいと思ってさ!」
「私は大丈夫だよ?」
そう返すとフフッと笑った。リコはなぜロイがあたふたしているのかわからなかった。心配する必要はない、ただ自分から関わりを持つことに緊張しているだけである。
「あ、そうだ!それでね、赤ちゃんどこにいるかリコ知ってる?」
「赤ちゃんならモリーに預かってもらってるよ」
「モリーのところだね!ありがとう!」
そこまで聞くと、ロイは手を振りながら駆けていってしまった。遠ざかるホゲータの声が響く。
「じ、じゃあお茶もらってくね?もうすぐ授業終わるから、そしたら様子見に行くから安心して!」
そう言い残しリコもそそくさと出ていってしまった。マードックは何だか取り残されたような気分になり、料理の仕上げを待っていたマホイップをそっと抱きしめたという。 - 561 24/05/01(水) 22:55:31
「モリー?入ってもいーい?」
「…いいよー」
救護室にたどり着いたロイは中に居るであろうモリーに声をかけてからドアを開ける。そこにはベッドに靴を履いたまま上半身だけ乗せて横たわるモリーとベッドに座る赤ちゃん、その横に立っているラッキーがいた。
「モリーどうしたの?具合悪い?」
「あー…ちょっとね。寝たら良くなると思うから心配しないで」
モリーはなんだかぐったりしているように見えた。ロイはそっと近づくと、できる限り声のボリュームを下げて話す。
「赤ちゃんの面倒ぼくが見てもいい?」
「いいけど、大丈夫?」
「そうだね、赤ちゃん!ぼくは君と一緒に遊びたいんだけど、いーい?」
「いやそうじゃなくて…」
「あい!」
「やった!ありがとう!」
「いいんだ…」
モリーは昨日マードックからロイの様子を聞いていた。だから心配していたのだがロイは赤ちゃんを気にかけるだけだった。色々しんどくなっていたモリーに最早訂正する元気は残っていなかった。
意味がわかっているかどうかは置いといて、赤ちゃんがロイの方を向いて元気よく返事をする。ロイはホゲータを背中に乗せると赤ちゃんの脇を支えながら抱えた。ホゲータと同じくらいの重さだが、やわやわしていて初めての感覚。ちょっと怖かったが赤ちゃんはそのままロイに身体を預けてきた。人肌の温かさを感じる。
「ミーティングルーム行こっか!」
「ホンゲ!」
赤ちゃんを抱え直すとモリーに毛布をかけてからゆっくり救護室を出た。モリーは不安を抱いていたがラッキーが優しく撫でてくれる中での睡魔には勝てず、微睡みに身を任せた。 - 571 24/05/02(木) 03:02:49
ミーティングルームに着くと昨日敷いていたカーペットに赤ちゃんを下ろす。ロイは這いつくばりそうなほど屈んだ姿勢のまま赤ちゃんに話しかける。
「ねえ、鬼ごっこしない?」
「あう?」
「ぼくが鬼ね!よーい、ドン!」
ロイが合図を出すが赤ちゃんは動かない。しばらくの沈黙の後、ロイが指先でつんっと触れると赤ちゃんはきゃあきゃあと笑う。ロイ史上最速の終了だった。
「つ、次!次はかくれんぼしよ!君が鬼だよ!10数えるからね!」
ロイは数字を数えながらミーティングルームで隠れる場所を探す。しかし特になかったためとりあえず机の下に潜って背中を丸めてみた。
「9、10!もーいーよ!!」
丸まった体勢のままそう言う。しばらく静かな時間が流れるが、ペタペタとこちらに向かって歩いてくる音が聞こえてきた。
「あう」
赤ちゃんは丸まったロイの背中をぽんっと触る。ロイは姿勢を戻すと赤ちゃんをぎゅうっと抱きしめた。
「見つかっちゃった〜!」
おわかりいただけただろうか。赤ちゃんは鬼ごっこもかくれんぼもわかっていなかった。しかし偶然とはいえかくれんぼの形が取れ、ロイはそれを喜んだ。そして赤ちゃんは嬉しそうなロイを見て笑っている。コレを見てツッコミを入れるのは野暮なことなのかもしれない。
ロイの赤ちゃんへの好感度アップ
17 +dice1d20=15 (15)
- 581 24/05/02(木) 03:24:15
ロイから赤ちゃんへの好感度
現在32(普通)
「ホンゲ!ホンゲ!」
「ああごめんホゲータ!ホゲータも一緒に遊びたいよね!」
机の下から出るとホゲータがじたじたしながら不機嫌そうにしていた。ロイは謝罪をしてホゲータの頭を撫でた。
「よしよし、じゃあ次はホゲータも一緒にできる遊びをしよう!
…とは言っても、何があるかな?」
うーんと唸って考える。そして閃いた。
「そうだ、歌だ!一緒に歌おうホゲータ!!」
「ホゲ!!」
ロイの提案にホゲータが瞳を輝かせる。ホゲータは本来つぶらなひとみは覚えないはずだがそれはこの際置いておこう。
「ホ、ホ、ホ、ホゲー♪」
「負けるなホゲータ頑張れー♪」
「あ、う、あぅむあー♪」
ロイが手拍子を叩く。ホゲータは足でリズムをとる。赤ちゃんは全身でテンポをとる。実際はあまり噛み合っていなかったのだが、それでも2人と1体は楽しい時間を過ごした。
そしてその様子を誰かが部屋の外で見ていた。一体誰?dice1d6=5 (5)
1 リコ
2 フリード
3 マードック
4 オリオ
5 ドット
6 ランドウ
ロイの赤ちゃんへの好感度アップ
32+dice1d20=14 (14)
- 59二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 07:31:57
ドットは、ロイがなんか「らしくない」事に気付くのかな?
- 601 24/05/02(木) 08:29:55
- 61二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 19:46:20
赤ちゃん相手に「私に似てる?」するの凄いな
- 62二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 20:30:30
めちゃくちゃ続きが気になる
- 63二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:16:04
取り敢えず支援
- 641 24/05/02(木) 23:35:16
コメントや支援ありがとうございます!
ロイから赤ちゃんへの好感度
現在46
この様子を見ていたのはドットだ。撮影が終わり小腹がすいたのでキッチンに向かう途中だった。ホゲータとロイが歌っていたのは聞いたことがあったがまさか人が増えるとは思いもしなかった。可愛さと可笑しさからつい笑ってしまう。
「ふ…あはは!」
その声にロイが気付き、ドットの方に駆け寄ると歌に誘ってきた。
「あ!ドットだ!一緒に歌う?」
「いや…ボクはいいよ遠慮しとく!」
ロイの誘いを両手を振って全力で拒否する。ドットはそのままげんなりした表情を隠すこともせず、疑問をぶつけた。
「今日テンション高くない?いやいつも高いけどさ、なんか特に無理してそうな…」
「無理なんてしてないよ?」
そう返すロイに対して、ドットは口を耳に近づけて赤ちゃんに聞こえないようにしながらヒソヒソと会話を続けた。ちなみに赤ちゃんはホゲータとまだ歌っていた。
「やっぱ無理してるって。だって昨日はあの子の一挙手一投足に驚いてた癖に、今日は急に歌い出してさ」
「うーん…確かに昨日はびっくりしてたけど、赤ちゃんのこと知りたいなって思ったからさ。それに一緒に遊んでたらなんだか楽しくなっちゃって!だから無理はしてないよ?」
「そう…その子体力無尽蔵だから、それだけは気をつけてね」
ロイが笑顔で言うのでドットはこれ以上踏み入るのはやめた。ロイが楽しんでいるのはおそらく事実だろう。 - 651 24/05/03(金) 00:03:03
それにリコもテラパゴスやラクアのことを知りたいと話していたし、知るために最善を尽くすのは何も悪いことではない。そんなことを考え一人納得しているとマードックの声が聞こえてきた。
「おやつだぞー!お!二人とももう来てたのか!そんなにおやつが楽しみだったか?」
「そうだよ悪い?皆に連絡しとくから」
「ありがとうなドット!」
ドットの照れ隠しに喜ぶマードックの両手には今日のおやつがたっぷりのせられていた。
「うわ~いい匂い!ホットケーキ?」
「ああ!正確にはホットケーキミックスを使ったカップケーキだ!皆はお好みで飾り付けしてくれ!マホイップも張り切ってるからな!」
「マホ!」
ロイがふんわり漂う甘い匂いを嗅ぐと、ぐ〜っと大きな腹の虫が鳴る。ホゲータがいる方からも大きな音が鳴るとほぼ同時に、「ホゲ〜!!」と悲鳴が聞こえてきた。
「あむあむ」
「ホ、ホゲ〜!!」
「ホゲータ!?」
「た、食べられてる!?」
なんと赤ちゃんがホゲータの頭を口に含んでいた。ドットは困惑のあまり動けずロイが慌てて駆け寄り引き剥がすと、ホゲータはよだれでベトベトになっていた。
「ホンゲ…」
「あう?」
「もー!ホゲータ食べたらダメだよ?」
「うー…」
赤ちゃんは驚きが隠せないまま注意するロイの顔を見てしょぺ…と凹んだような表情をした。ロイは持っていたタオルでホゲータを拭いてあげながら(なんで食べたんだろう…お腹空いてたのかな…)と困惑していた。クワッスがホゲータに近づき慰める。赤ちゃんのよだれを拭いたり片付けたりしていたため、おやつの時間は少し遅れた。
ロイの赤ちゃんへの感情dice1d2=2 (2)
1 混乱が勝つ(好感度変化なし)
2 好感度が勝つ
2の場合の好感度
46+dice1d10=10 (10)
- 661 24/05/03(金) 03:42:48
ロイから赤ちゃんへの好感度
現在56(けっこう好き)
めっちゃ上がりましたね。何だったんだ14って。
「皆に伝えておきたいことがある。しばらく悪天候が続くためどこか安定した場所に着陸したいと考えている。この先の街に良いスペースがあるんだが、天気が荒れる今夜までに間に合わない。そこで今夜は森に着陸をして、次の日雨風が少し落ち着いてから街まで向かうことにした。皆いいか?」
おやつを食べ終わったあとミーティングルームでフリードが全体報告を行った。皆特に意見も不満もなかったため賛同した。報告が終わると解散になり、フリードやオリオは着陸の準備に取り掛かる。子どもたちは大人しくしているくらいしかすることがなかった。赤ちゃんがリコの膝の上でご機嫌にしている隣でロイが小さな手を握って遊んでいた。いつの間に仲良くなっていたのかとリコが驚いているとロイが尋ねる。
「あのさ、ぼくリコに聞きたいことがあるんだけど!いいかな?」
「うん!いいけど、どうしたの?」
dice1d3=2 (2)
1 「未来から赤ちゃんが来てびっくりしなかった?」
2 「リコは赤ちゃんと何して遊ぶの?」
3 「…今リコっているの?好きな人」
- 671 24/05/03(金) 04:01:42
「リコは赤ちゃんと何して遊ぶの?」
照れながらロイが聞いたのはそんな可愛らしいこと。リコは笑顔で答えた。
「私は…そんな大したことはしてないよ?ミブリムやテラパゴス、ニャオハとお話し?してることが多いから私とは手を握ってみたり、お話ししたり歌ってみたりするくらいだな。寝るときは頭を撫でたり身体をポンポンして安心してもらったりするけどね」
「そっか!ありがとうリコ!」
「何だか熱心だね?この子と仲良くしてくれてありがとう」
歌も手遊びも会話もロイは全て試したあとだった。安心という言葉を覚えたロイは、赤ちゃんに微笑みかけるリコを見てdice1d3=1 (1)
1 だからぼくもリコが笑ってると安心するのかな?と発言
2 やっぱりリコは優しいね!と発言
3 赤ちゃんが羨ましいとちょっと嫉妬(発言なし)
- 681 24/05/03(金) 04:19:32
「だからぼくもリコが笑ってると安心するのかな?」
「へっ?」
「えっ?」
ロイの発言で頬をカジッチュのように染めるリコ。それもそのはず、リコはドキドキしがちなそういうお年頃なのだ。
「えっと…それってどういう…?」
「え、ほら!泣いてるより笑ってるほうがいいなって思って!もちろんリコが泣いてたらダメってことではないんだけど!」
「そ、そっか…」
リコを見て自分の発言の意味をなんとなく察したロイはあたふたと身振り手振りで意図を伝えた。リコにつられてロイまで赤くなる。ホゲータみたいな色になったため椅子の下で休んでいたホゲータが喜んでいた。
「ニャオハ…」
そんな2人をじとーっと面倒くさそうな目つきで見ていたニャオハが呆れたように一鳴きした。
2人の好感度(恋愛)
リコ→ロイ 12+dice1d20=20 (20)
ロイ→リコ 60+dice1d10=8 (8)
- 691 24/05/03(金) 04:27:31
リコ視点
「うー…夜は冷えるね…」
「あーぶ」
「雨降りそうだね、少ししたら戻ろっか」
「うゆー」
「ニャオハ!」
しばらくの間悪天候になるため船を森に緊急着陸していたら夜になりました。ロイのさっきの言葉には驚いちゃったけど、それ以上の意味なんてないよね!だってロイだもん!とドキドキしていた自分を落ち着かせる。
この子は今日も夜泣きが凄くて、気分転換のために寝間着のままウイングデッキまで外の空気を吸いに行くことに。ニャオハたちに寝てていいよって伝えたんだけど、ニャオハはなぜか着いてきちゃって。ミブリムとテラパゴスは部屋で眠っています。
「なんか、目が覚めるなぁ…」
「ニャーオ…」
天気が悪くなる直前の匂いと風を感じて、気分転換にはなったけどむしろ目が覚めちゃいました。抱っこしたままの赤ちゃんも目が冴えてるような気がする…
どうしようかな…と考えていると、森の方からガサガサと物音が聞こえてきました。ニャオハが戦闘態勢になり、私はこの子を庇うように抱え直した。
音の正体は?dice1d3=2 (2)
1 ソウブレイズ
2 アーマーガア
3 野生のポケモン
- 701 24/05/03(金) 08:37:14
リコ視点
「フシャー!」
ニャオハが威嚇するけれど、視界は月も覆い隠すほどの暗闇。もしこの音の正体が敵なら、きっと向こうが有利だ。赤ちゃんを庇いながらスマホロトムは取り出せない。自分でどうにかしないと!
森から影が飛び出すと、音もなくウイングデッキの端っこに停まった。素早くてよくわからなかったけど、動かない今ならわかる。
「アーマーガア?」
物音の正体はアーマーガアでした。近くにいる私たちを襲うでもなく、何かを待っているような仕草をしています。何で停まったの?ここ止まり木ないよ!?とここから微動だにしない姿を見て驚いていると赤ちゃんが胸に顔をぐりぐりと押し付けてきます。寒いのか、心配してくれているのかはわかりませんが、この子が不安な気持ちにならないように優しく頭を撫でる。
よし、状況を整理しよう。アーマーガアの方が船内に近い位置にいるから、逃げるのは危険。かといって大声で誰かを呼んでも気づいてもらえる可能性は低い。だからここはスマホロトムの静音モードで確実に連絡を…!!
時間はかかるけどしゃがみ込んで赤ちゃんを全身で支え、スマホロトムを取り出そうとしたとき声が聞こえてきました。
「アーマーガア!ここにいたのか!急に飛んでいったから何事かと思えば…
ん…?ここは、もしかしてブレイブアサギ号か?」
新たな影は人のようです。アーマーガアに駆け寄るとそんなことを呟いています。もしかして… - 711 24/05/03(金) 08:40:51
「アメジオ!?」
「リコ!?なぜここにいる!?」
いやここブレイブアサギ号!それはこっちのセリフだよ!暗闇から出てきたのはアメジオ、アーマーガアもアメジオの手持ちの子でした。向こうも混乱しているため、どうやらこの出会いはただの偶然だったようです。でもまだ油断はできません。テラパゴスは船の中だけど、古城のときみたいに侵入するかもしれないから。
考えに考えた結果、警戒を解けずにいるとアメジオの方から切り出してきた。
「今のオレのねらいは黒いレックウザだ。お前たちじゃない」
「…どういうこと?」
「そんなに警戒しなくてもいいということだ」
「…」
足を踏ん張る形をとって、赤ちゃんを少しでもアメジオから離す。根から悪い人ではないとは思うけど、でも完全に信頼できるわけじゃない。
「何だ?子ども…?」
アメジオが赤ちゃんの方を見た。どうやら今気付いたみたい。どうしよう、なんとか誤魔化さないと!
「まぁま!」
「あ」
なんて考えてる間に赤ちゃんが話しちゃった!ああなんて良い笑顔。アメジオがポッポが豆鉄砲喰らったみたいな顔してる…気がする。実際は暗くてよく見えません。
「ふ…」
「ふ?」
dice1d3=1 (1)
1 フリード!(憤怒)
2 ふしだらな!(赤面)
3 ふ…ふふ…いつの間に…(困惑)
- 72二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 09:10:40
フリード…www
- 73二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 09:44:41
見損なったぞ、フリード……!(濡れ衣)
- 74二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 10:45:33
まあ〝今の〟時代だとアメジオの脳内で候補に挙がる男はフリードくらいしかいないからね仕方ないね
- 75二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 11:00:42
リコ達はこの赤ちゃんの父親が誰か知らないからフリードじゃないと断言できないってのがまた更に状況をややこしくするな・・・
- 761 24/05/03(金) 16:51:55
数レスの間、アメジオのフリードへの扱いがひどいです。(もちろん誤解です。ただダイスによっては誤解が解けるかも)
「フリード!!!」
な、なんかアメジオ怒ってる!?しかもなんでフリード!?今にも髪の毛を逆立てそうなほど声には怒りが乗っています。ミブリムがここにいなくて良かった…
そんなことを考えているとアメジオは深く息を吸って吐いてからこっちを険しい顔で見つめて話しかけてきました。自分を落ち着かせているように見えます。
「その赤子の父親はフリードか?」
「えっ!?わかんない…」
「わからないのか!!??」
なんで急にフリードの名前が出てくるの?確かに赤ちゃんの父親はわからないけど、それは私が未来で誰と結ばれるか知らないからだし…なんかアメジオの顔がますます怖くなってます。
「アメジオ、怒ってる?」
「怒ってない。リコには怒ってない」
じゃあ誰かに対しては怒ってるってことだよね?一体どういうことですか?アメジオが近づいてきたので、私は赤ちゃんをできるだけ覆い隠すように抱え直した。
「怒ってない…だから正直に言うんだ。あの男に騙されてるんだろう?たとえ口止めされてても関係ない。オレがなんとかする」
「急に何!?あ、あなたの方がよっぽど信頼できません!フリードを悪く言わないで!!」
「父親がわからない子がいるのにか?」
「それアメジオには関係ないよね!?」
「ま、まさか…グルーミングか?
勝負の最中に逃げるだけでは飽き足らず、児童虐待防止法を違反していたなんて…なんて奴だ…」
ぐるみんが何?さっきからアメジオが何言ってるのか全然わかりません。でもアメジオ自身も混乱しているのか、目をグルグル回しています。暗くてよくわからないけど、顔が青ざめているような…
具合悪いのかな…?
2人が言い合う中、助けが入ります。誰が来た?
dice1d3=2 (2)
1 フリード
2 ロイ
3 ドット
- 771 24/05/03(金) 22:23:00
今さらですがキャラ崩壊注意です。
リコ視点
アメジオが急におかしくなって困っていると、すごい勢いでこちらに来る影が!それは船の方からで、私とアメジオの間に挟まるように滑り込んできました。
「ロイ!?」
「リコから離れて!」
私を庇うように腕を伸ばして現れたのはロイでした。ロイはアメジオを睨みつけると啖呵を切りました。ロイの登場にアメジオは一瞬固まったけど、すぐに睨み返してきます。
「離れてほしいか。なら正直に答えろ、そこの赤子の両親は誰だ!」
「え?…いや、そんなのどうでもよくない?」
「どうでもよくない!!!」
ロイがどうでもよさそうに言うとアメジオが思い切り目を見開く。今まで見たことがないほど凄んだ表情に私もロイも固まってしまう。怖いよ…
「ふ、ふえぇ…」
「よ、よしよし大丈夫だよ!」
あ、赤ちゃんが泣きだしちゃいそう…!身体を揺らしてあやすけど、目にどんどん涙が溜まっていってぎりぎりの状態です。アメジオも赤ちゃんの様子を見て戸惑っているみたいだけど引いてくれるわけではないみたい。とにかく今は怖いとか考えてる場合じゃない!一刻も早くなんとかしないと…
「まさかお前たち2人ともあのバトル中断野郎に洗脳されて…?」
「本当に何言ってるの?リコわかる?」
「わかんない…」
なぜか焦った様子のアメジオを見て、ロイとヒソヒソと話し合っていると私たちを呼ぶ声が聞こえてきました。 - 78二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:39:30
バトル中断野郎は草
- 791 24/05/04(土) 03:00:48
「リコ!ロイ!大丈夫か!?」
「「フリード!!」」
慌てた様子でフリードが駆けてくる。2人がホッとしてフリードの方を向くとアメジオが再び凄い顔でフリードを睨みつけた。
「おいおい、随分なご挨拶じゃないか?」
「黙れ淫行博士」
「はっはっは……は?」
アメジオの言葉でフリードがピシリと固まる。リコはなぜアメジオがフリードを悪く言うのかわからなかったし、ロイに至っては悪口の意味さえわからなかった。
「え…なんだ急に。そんな風に言われる筋合いはないと思うんだが」
「うるさいぞ後見人失格男。それならそこの赤子の両親の名前くらい言えるだろう」
「???それと何の関係があるんだ?アメジオ、何を考えてるんだ?俺への悪口と一体どう関わっているんだ?」
「グダグダと往生際の悪い…一度しか言わないぞ!そこの赤子の母親がリコなのだろう!?先ほど赤子が呼んでいたぞ!
だから父親は誰なのかと聞いている!!お前たちの中で一番可能性があるのはフリード、お前だろう!!さっさと答えろ!!!」
青筋を何本も立ててアメジオが叫ぶ。コイツこんな感情的になるんだ…と圧倒されそうになるが負けるわけにもいかない。このままだとテラパゴス以外の理由でリコを連れ去って行きそうだ。
「あ…あー、なるほど。そういうことか。残念だがなアメジオ。お前は勘違いをしているんだよ」
「勘違いだと?」 - 801 24/05/04(土) 03:08:04
アメジオが眉間にシワを寄せてはいるものの、聞く姿勢をようやくとってくれたことにホッとしながらフリードが口を開く。
「この子は未来から来たリコの娘だ。そしてこの子は1歳。わかるか?そんなすぐに子どもは産まれない。だから可能性はゼロだ…現代の俺は、だけど」「それはつまり、未来のお前は有罪かもしれないってことか!?可能性はあるのか恋愛感情はあるのか!?未成年に対してあわよくばとか考えて躾けてるんじゃないか!?洗脳とかそういう良くないことしてるんじゃないか!!??」
「そんなのないから!!服を掴むな!揺らすな揺らすな!!」
フリードの言葉を聞いてさらにパニックになったアメジオはフリードの襟元を掴んでガンガン揺らす。フリードの頭がガクガク揺さぶられる中で、この状態では埒が明かないとフリードは考えていた。
「グルーミングは犯罪だぞ…?合意があればいいってものじゃない。16歳未満だと合意の有無に関わらずアウトだ」
「なんかやたら詳しくないか?」
「人間の風上にも置けない…!このバトル中断野郎め!お前の言いたいことはわかった。だがそっくりそのまま信じてもらえるとでも思ったか?」
アメジオが襟元を力強く掴んだままどす黒いオーラを纏って威嚇する。勘違いとはいえリコを本当に心配していることは伝わってきた。この状況を切り抜くためにはそれを利用するしかないとフリードは考えた。
「そんなこと言っていいのか?」
「どういう意味だ!」
dice1d3=3 (3)
1 父親は未来のお前かもしれないのに?
2 少なくとも今の俺は無罪だぞ?
3 赤ちゃんが聞いてるぞ?
- 811 24/05/04(土) 06:56:55
「さっきから口が悪いぞ。リコとロイだけじゃない、赤ちゃんが聞いてるんだ。正しかったら何を言ってもいいわけじゃない。少し気をつけろ」
「論点をずらすな!!」
「…バレたか」
フリードが真剣な顔で話すのだが、残念なことに信頼関係が皆無だったためろくに聞いてもらえなかった。その怒りはアメジオの後ろに燃え上がる炎が見えるほどであった。
「意外だな」
「何がだ」
「こういうときはポケモンバトルで決めるような奴だとばかり思ってたよ」
「人道がかかってるのに無責任なことできるか」
「ほお?てっきり負けるのが怖いからだと思ったんだがな」
「その手には乗らないぞ。お前こそ何も仕掛けないんだな。いつもならバトルといってオレを足止めし、目的を達成したらすぐ逃げるくせに」
「…ごもっとも」
両者にバチバチと火花が散っているように見える。リコとロイはこの状況の打破にはどうするべきかこっそり話し合っていた。
「どうしよう、アメジオなんか勘違いしてるのかな?」
「そうかも…何言ってるのかよくわからないけど、このままだと…」
そこまで言ったタイミングでリコがチラリとアメジオとフリードの方を見る。
「なんか、あの…馬鹿!」
「語彙力無くなってきてないか?」
「…アメジオが倒れちゃう」
「やっぱり疲れてるんだね、何とかして帰ってもらわないと!」
何をする?dice1d3=1 (1)
1 嵐になりそうだと伝える
2 リコが説得する
3 ロイが説得する
- 82二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 09:47:24
確かにアメジオとバトルのときのフリード本当にそうだよな
アメジオがフリードに対する信頼皆無になる訳だ… - 831 24/05/04(土) 17:34:18
「もうすぐ嵐がくるから帰った方がいいよって伝えるのはどう?」
「いいね!雨降ってきそうだし」
話し合いの結果、揉めに揉めている2人を止めるには帰ってもらう他ないと考えた。
ここでポケモンバトルはしないのかと思われる方もいるだろう。しかしアメジオから"ある意味で"敵意を感じなかったためニャオハはとっくにふて寝していたし、ホゲータもカイデンも起きなかったためロイは連れてこなかったのだ。しかも赤ちゃんを抱えた状態でバトルするのは万が一のときのことを考えると得策とは言えない。だからリコとロイは穏便に済ませようと策を練っていた。
「アメジオ!!」
「…なんだ」
「あの…腕離して…苦し」
「えっと、雨降りそうだよ!あの、危ないからそ、そろそろ帰った方がいいんじゃない!?」
「そうそう!アーマーガアに乗るんでしょ?危ないから今のうちがいいよ!」
2人がかりで説得を試みる。しかしアメジオは首を縦に振らなかった。フリードの助けを呼ぶ声は無視された。
「アーマーガアの飛行能力は信頼に値する、コイツと違ってな」
「辛辣すぎないか?」
「うぅ、ダメか…!」
ロイが顔をしかめる。どうしようかと考えていると、リコが前に踊り出た。 - 841 24/05/04(土) 18:35:51
「リコ!危ないから離れるんだ!」
「大丈夫!」
アメジオは譲らなかったが、負けじとリコも食い下がる。
「私!この子と過ごしてわかったの!
未来でこの子はちゃんと愛されてるって。過去に送ったのも身の安全を優先したからだって!じゃなきゃ、こんな危ないことできないよ」
リコはアメジオが気になるのかじいっと食い入るように見ている赤ちゃんの頭を愛おしそうに撫でる。赤ちゃんはもっとと言わんばかりに頭を擦り付けてきた。慈しむように微笑みかけると、再びアメジオの方を向いた。
「名前も知らない!わかんないことだらけ!でも私はこの子を愛してる!!」
望んだから、望まれたから赤ちゃんはここにいるとリコは確信していた。アメジオが言葉に詰まるが、リコはそのまま続けた。
「アメジオが私たちのことを信じられなくても、私は私を信じる!
未来の私を、未来のライジングボルテッカーズを、未来で私が愛した人を!」
その強い意志は暗い夜空の中でも宝石のように輝きを放っていた。それはアメジオがフリードから手を離すには十分すぎるほどの光だった。
「だからアメジオ、心配してくれてありがとう。私は大丈夫だよ」
「…」
アメジオはリコの言葉をdice1d2=1 (1)
1 信じる
2 信じない
- 85二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 18:40:45
良かった…信じてくれた
- 86二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 00:53:34
続き楽しみ
- 871 24/05/05(日) 07:04:07
アメジオはハァーっとため息を吐きフリードから手を離した。
「わかった。その言葉を信じよう」
「本当に!?」
「勘違いするなよ。オレはリコの言葉を信じるだけだ」
「ああ、リコを信じてくれてありがとう」
アメジオはフリードをじろりと睨む。あくまでリコの意思を汲んでくれただけのようだ。
「ふんっ。さっきは確かに言い過ぎたが、別にお前を信用したわけではないからな?フリード」
ツンデレの代名詞みたいな発言をしたアメジオはアーマーガアに飛び乗り、大きく羽ばたいていった。
アメジオが暗闇に紛れ見えなくなったとき、ポツリポツリと冷たい水滴が顔に落ちてきた。
「雨だ!」
「やっぱり降ってきちゃった!」
「急いで船の中に!」
急いで船の中に駆け込む。幸い降り始めだったこともありそこまで濡れなかったが、待機していたモリーたちにタオルを渡された。
「もう本当にいつも無茶して…」
「ご、ごめんねモリー…」
モリーは赤ちゃんとリコを拭いてあげながら泣き出しそうな顔をした。リコはしゅん…とするが赤ちゃんはよくわかってなさそうだった。
「ポケモンも連れずに飛び出すなんて危ないよー!アメジオだから何とかなったかもしれないけどさー!」
「ごめんね、リコたちが心配でつい…」
オリオに苦言を呈されロイもタオルを首にかけてしゅん…とする。
「フリード首元伸びてないか?」
「アメジオにやられた。いやぁ、まさかあそこまで信頼されていないとはな」
マードックにタオルを渡されたフリードが黒インナーを見せながらそんなことを話しているとロイがそちらを向いた。
「ねえねえフリード」
「どうしたんだ?ロイ」
ロイが気になったこと→dice1d3=1 (1)
1 アメジオ大丈夫かな?
2 なんでそんなに信頼されてないの?
3 "いんこー"って何?
- 881 24/05/05(日) 09:58:44
「アメジオ大丈夫かな?」
「アメジオがどうかしたのか?フリード」
眉尻を下げたロイの質問で皆が一斉にフリードの方を向く。フリードはバツが悪そうにしていたが、ようやく口を開いた。
「アメジオにこの子がリコの娘だってことがバレてな…なんか勘違いされたみたいでものすごく怒ってたんだ」
「勘違いって?」
オリオの問いには、ニャオハをタオルで拭いてあげていたリコが答えた。
「赤ちゃんの父親はフリードか?って聞かれたの。なんでアメジオがそう思ったのかはわからないんだけど…
あとグルーミング?が何とかって言ってたよ。確かに私はぐるみんのファンだけど、なんで急にそんなこと言い出したのかは全然わからないんだ」
「やっぱり疲れてたんじゃないかな?よくわかんないことばっかり言ってたし」
顔色悪かったもんねーなんて言って答えたリコと見合って頷くロイ。腕にはリコから一時的に預けられた赤ちゃんがいて、リコの方に手を伸ばしながらジタバタしていた。 - 891 24/05/05(日) 10:10:23
「あー、なるほどなー…」
「それは…災難だったねフリード」
「ちなみに何て言ってたかはわかる?」
マードックとオリオが納得したように頷いた横でモリーが苦笑いを誤魔化すようにリコとロイに尋ねる。うーんと…と悩みながら2人は答えた。
「呂律は回ってたよ。なんか、バトル中断野郎って何回か言ってたかな。今日バトルしてなかったのにすごく怒ってたよ」
「いんこー?博士とかこうけんにん?失格男がどうとか…意味はわかんないけど、あれ悪口だったの?どういう意味なの?」
屈託のない無垢な瞳で、大人たちを見つめるリコとロイ。空気はすっかり凍りついていた。
「本っ当に…」
「災難だったねフリード」
「……全くだな」
大人たちに同情されながら、フリードは顔を手で覆って深いため息をついた。
フリードは2人の質問(悪口の意味)を
dice1d3=3 (3)
1 正直に答える
2 誤魔化す
3 説明が難しいと判断し、助けを求める
3の場合誰に?dice1d4=4 (4)
1 モリー
2 マードック
3 オリオ
4 ランドウ
- 90二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 10:35:15
ここでフリードがじっちゃんに頼るところが年長者への信頼感を感じさせる
- 91二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:41:48
まあ、この手の話題はぼかして説明するにしても難しいわな
- 921 24/05/05(日) 19:59:10
「じっちゃん助けて」
「え、ワシ?」
フリードが服の裾をつまんで助けを求めたのは、こっくりこっくりと船を漕いでいたランドウだった。驚きを隠せなかったランドウだがフリード、リコ、ロイの順番で見ていくと、少し考えこんでからゆっくり頷いた。
「あいわかった。ワシにできることなら協力しよう」
こうしてフリード一行はミーティングルームに移動した。しかし赤ちゃんに聞かせるのは憚られるからとマードック、オリオ、モリーは救護室に行ってしまった。まあ実際のところは質問による飛び火を恐れたからである。
ランドウとフリード、リコとロイが隣同士になった状態で向かい合って座った。フリードとランドウは目だけで合図を送ったあと、話し始めた。
「後見人とは、自分の力だけで生きていくのが難しい人のサポートをする人のことだ。保護者に意味は近いが、法律的なサポートが主体で身の回りの世話はしないからそこが違いだな」
「まあ正確に言うとフリードは後見人ではないがのう。どちらかといえばリコとロイの保護者の代わりといえよう。きちんと挨拶をしてきたじゃろう?」
リコとロイがうんうんと頷く。どうやら第一関門は突破したようだ。 - 931 24/05/05(日) 20:49:33
ここからが問題なのだが、気まずさのあまりフリードが黙ってしまったためランドウが一人で伝えることにした。
「ここからのことはあまり人に軽々しく言ってはならぬぞ」
「なんで?」
ランドウの前おきにロイが疑問を抱く。ランドウは深呼吸をした後に答えた。
「人によって好きな言葉や嫌いな言葉があるであろう。これから意味を伝える言葉はどちらかといえば嫌う人が多いのじゃよ。厭う者に向かって話せば、それはナイフを投げつけるのと同じ。相手を傷つけてしまいかねないからのう」
「そっか…わかった!」
「私も!」
ロイの言葉に続きリコも納得した様子を見せた。ランドウはうんうんと頷くと、再び口を開いた。
「淫行とは…みだらな行いのこと」
「みだらって?」
「一般的に良くない行いのことじゃ」
「じゃあエクスプローラーズはみだら?ってこと?」
「…それだと意味が変わってしまうのう」
リコとロイの頭上にはたくさんのハテナが浮かんでいた。フリードはほとんど目を合わせなかったためランドウはゆっくり答える。 - 941 24/05/05(日) 21:12:43
「一般的にはいやらしいことともいえよう」
「「いやらしいこと?」」
「卑猥なこと、妖艶も意味としては近いかのう」
「全然わかんないよ、ねえフリード!フリードもわかんないの?さっきからずっとじいちゃんばっかり話してるじゃん!」
ランドウの言葉だけではイマイチ掴めないとロイが不満そうに言う。ここまで言われてリコは少し察してきたようだがロイは全く理解できていなかった。フリードは思い切り目をそらしながら消えそうな声で呟いた。
「………エ、エッチなこと…だ」
「ええ!そうなの!?知らなかった!!あれ?フリード耳真っ赤だよ?リコも顔赤くない?2人とも具合でも悪いの?」
ロイの優しさが突き刺さる。優しさは時に刃物より鋭利になることがある。たとえば今だ。
「ウォッホン!それじゃあ続きを良いかのう?」
「うん!お願い!」
「お願い、します…!」
ランドウの咳払いによってなんとか停滞した空気が変わる。ロイはもちろんのこと、リコも気を取り直して話を聞くことにした。 - 951 24/05/05(日) 21:23:33
「グルーミングとは本来毛づくろいのことを指すのじゃが、アメジオが使った意味としては子どもを手懐け搾取することが該当するのう。これは洗脳と似たようなものと考えてよいじゃろ」
※実際搾取や性的いたずらの意味までは含まないのだが、それら犯罪行為を目的とした手段に用いられることが多いためここではそう説明させてもらう。
ランドウの言葉に2人はゴクリと唾を飲み込み、口々に呟く。
「洗脳…」
「ポケモンじゃなくてもできるの?」
「もちろん。相手が無条件に信ずるようにあらゆる手を使うのだから、そこに人もポケモンも関係あるまい」
ランドウがきらりと目を光らせて言うと、リコもロイも納得したようだ。
「じゃあ…バトル中断野郎は?」
「それはバトルを中断する野郎のことじゃ」
フリードはアメジオとのバトルをリコたちを逃がす時間稼ぎとして使うことが多かった。それをアメジオは根に持っていただけだ。リコもロイもそれを理解していたから悪口として使われるのは胸が傷んだ。
説明間違っていたらごめんなさい。 - 96二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 21:45:34
わかりやすくて良いと思います!
アメジオがしっかり理解してるのがむしろ不思議な気がしてきた - 971 24/05/05(日) 21:59:14
「大丈夫だよ!バトルを中断しても、私はフリードのこと好きだよ!!」
「ぼくも好きだよ!!だってフリードがバトルを中断するのはぼくたちのためだってわかってるから!!だから安心して!」
「ど、どうも…」
深夜テンションも相まって最早わけが分からない状態になっているが、それを止める気力もない。フリードは気まずそうにそう答えるだけだった。
流れを変えたのは、耳をつんざくような赤ちゃんの泣き声だった。夜を無理矢理引き千切るような金切り声と共にミーティングルームに近づく存在がいた。焦ったマードックだ。
「すまんリコ!赤ちゃんを寝かしつけていたんだが、起きてからどうやっても泣き止まなくて!この子はいつもこうなのか?」
「ううん、そこまで酷くはないは…ず」
赤ちゃんはリコを見た途端に泣き止んだ。ひっくひっくとしゃくりあげた名残は残っているが、ぼろぼろ涙を溢しながらリコに向かって手を伸ばす余裕はあった。
「私に会いたかったの?」
「ううぅぅぅ、まぁま〜」
マードックに礼を伝え、リコは赤ちゃんを受け取った。 - 981 24/05/05(日) 22:42:48
赤ちゃんを抱えながらリコが指で涙をぬぐってあげていると、マードックに着いてきていたモリーがタオルをくれた。擦らないように注意して赤ちゃんの顔をふく。少しして赤ちゃんが落ち着きを取り戻したところで使ったタオルを赤ちゃんに渡した。興味を持ったのかにぎにぎといじっている。
次にリコはロイの方を向いた。
「ロイ、助けてくれてありがとう」
そう言って微笑みながら優しく頭を撫でた。ロイは一瞬状況が飲み込めず固まったが、遅れて理解してから顔をマトマの実より真っ赤にする。
「ど、どういたしまして!」
リコはふふっと優しく笑う。ロイはその笑顔のあまりの眩しさに口をキュッとすぼめて一生懸命照れを隠そうとしていた。
「おいロイ顔赤いぞ?具合悪いのか?」
「フリード邪魔しないで」
「そういうとこだよ本当」
「え、これ俺が悪いのか?」
フリードの言葉にモリーとオリオが心底嫌そうにする。ロイへの意趣返しも込めていたのに自分ばかり言われるためフリードは少々理不尽を感じていた。
ロイリコの好感度
リコ→ロイ 32+dice1d20=7 (7)
ロイ→リコ 68+dice1d20=20 (20)
- 99二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 23:21:37
ロイ最大値じゃん
やりとりかわいい - 1001 24/05/06(月) 06:27:35
??視点
この部屋は薄暗い。明度の低い光に照らされた機械がそこかしこに並んでいる。その機械の一つに適当に置かれた実験記録ノートの白紙のページを破り取ると、隣に合ったペンで要件をかいつまんで書きなぐる。
急いで書き終えると部屋の中央にそびえ立つ一際異彩を放つ大きな機械に目を向ける。探しものは分厚いガラスに覆われたそこに閉じ込められていた。自分一人の力ではいくら叩いてもびくともしないだろう。それでも伝えなければいけないことがあるためガラスを叩く。
「起きて!!あなたにしか頼めないの!!」
それはゆっくりと目を開く。近くにあった鉄パイプを手に取ると片手で赤子を庇いながらもう片方の手で思い切り振り上げガラスを叩き割る。部屋中に警報が響き渡るが何回も繰り返し、それが中から出てこれるまでの穴をつくった。
「テラパゴス!!お願い!この子を過去に連れて行って!!12年前、私が冒険を始めたばかりのころ、あなたが目覚めブレイブアサギ号が壊れる少し前のあの日あの時に!!」
先ほどのメモを折りたたみ、赤子の手にねじ込む。鉄パイプを放り出し赤子を両手で抱え直すと今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「少しの間お別れだね。大丈夫!必ず迎えに行くから!!だから過去の私を頼ってね!」
患者着のような服を着せられた自分より私服のままでいる赤子の方が足はつかないだろう。願いを聞き入れたテラパゴスが輝きを発すると、部屋は光で満ち溢れ何も見えなくなる。感触だけで赤子の涙を指でぬぐい取る。
「愛してる!ママはあなたを愛してる!!だから必ず迎えに」
言い切るより前に赤子が消える。自分から溢れる涙をぬぐうとテラパゴスを抱えて走り出した。
裸足のまま逃げる。できるだけ遠くへ、少しでも時間を稼ぐために。きっとこれも彼の想定内だろう。すぐに自分を捕まえに来るだろう。それでも構わない。2人が助かる道はこれしかなかった。
「待っててね…」 - 1011 24/05/06(月) 06:56:10
次の投稿は夜中になります。
現在のロイリコ好感度
リコ→ロイ 39(気になる)
ロイ→リコ 88(大好き)
ダイス振っておきます。
なぜアメジオは色々詳しかったのか?
dice1d4=4 (4)
1 賢いから普通に知っていた
2 第1話前に(仕事のため)勉強していた
3 エクスプローラーズだから
4 悪名高いのを気にしての自分なりの線引
赤ちゃんの名前これからdice1d2=2 (2)
1 出てくる
2 出てこない
(名前は既に決めています)
- 102二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 07:39:30
出てこないんかーい!
リロ、とかかな? - 103二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 08:25:42
未来のリコとロイは夫婦だからいいけど現代リコの好感度(恋愛)ダイスがロイの分しかないの惜しい
嫌な思い出しかないスピネルはともかくとしてリコとアメジオ様すっごいいい雰囲気だったからマイナス補正ありでもアメジオ様分の好感度ダイスも振ってほしかった - 104二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 09:47:27
彼…スピネルかな…
- 105二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 20:39:14
保守
- 106二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 22:09:20
保守
- 107二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 22:13:42
未来リコはスピネルに捕まってる?
>>15での父親候補がフリードロイアメジオスピネルだし誰が父親になった場合でも他のキャラも結構出てくる感じなのかな
- 1081 24/05/06(月) 22:34:10
コメントや保守ありがとうございます。
赤ちゃんの名前はこれから重要なときに何回かダイスを振って「名前が出る」が選ばれたタイミングで書きます。最後まで出なかったら完結後に公開します。
今さらですが41話と42話の間(パルデアに着くまで)の時間軸だと考えてください。
ご意見ありがとうございます。確かにフリードやアメジオに対してリコが全く感情がないとは考えられませんね。そこでリコ→ダイスで父親候補だった3人に信頼値で振ります。
フリードはアニメから考えて補正+30、アメジオは補正なし、スピネルは出てきた数字にマイナスを付けます。ちなみにアメジオ→フリードの信頼値は0です。
(補正込みで90超えたら好感度も振ります)
リコ→フリード dice1d100=12 (12)
リコ→アメジオ dice1d100=17 (17)
リコ→スピネル dice1d100=37 (37)
裏話①
父親候補のうちロイ以外が出たら2年後か12年後かを決めるダイスを振る予定でした。ロイが出たのでやめました。
- 1091 24/05/06(月) 22:39:26
??視点
「見つけましたよ」
「…!」
あれから逃げて逃げて逃げた。しかしそれも限界だった。地の利は向こうにあり、こちらの敵も多い。もとより勝てる勝負ではなかった。
「私たちには貴女がたが必要なのに、なぜ逃げるのですか?」
「痛っ!」
胡散臭い笑みを浮かべ、私を捕らえるために髪の毛を引っ張るのはスピネルだ。
「おや、赤子はどこにやったんですか?まさか捨て置きましたか?」
「違う!隠したの!あなたが絶対に見つけられないところにね!!」
「ほう、それはどこですか?」
「教えるわけないでしょ!!離して!」
半ば叫ぶように言葉を返すと、髪を引っ張る力を強くされる。スピネルは余裕のある笑みのままわざとらしくため息をついた。
「貴女が悪いのですよ?テラパゴスの眠りを覚ました者、可能性として考えられるのは本来貴女だけだった。だから貴女だけを調べれば良かったのに、子どもを産んだりしたから両者とも調べる必要性が出てきてしまった」
「そもそも!!あなたがテラパゴスを調べようとしなければ良かっただけでしょう!?」
「おやおや、随分とご立派な口ですね」 - 1101 24/05/06(月) 22:44:47
ネタバレですがスピネルはずっと敵です。これからのスレでスピネルに対する露悪的な表現に注意してください。
スピネルは冷笑したまま私の腕を掴んでくる。見た目とは裏腹に痕が残りそうなほど力強く、爪が食い込んで痛い。
「早くテラパゴスを渡しなさい」
「パゴ!パーゴ!」
「あなたに!渡すわけないでしょう!!」
身をよじるが逃げ場は無い。相手は冷やかな目つきのまま手を離してくれない。
「全く…手持ちのポケモンもいない丸腰の状態だからわざわざ私自ら来たというのに…まあいいでしょう。オーベム、彼女に催眠を」
「地面に向かってリーフストーム!!」
そのおかげかスピネルは真後ろにいた彼の敵と私の相棒に気づかなかった。一面を覆い尽くす緑はスピネルの目を欺き私と距離を置かせることに成功した。私は隙をみてテラパゴスを抱えたまま走り出す。
「待ちなさい!オーベム、サイコキネシス!!」
「ニャア!!」
あくタイプにエスパータイプの技は効かない。マスカーニャが攻撃を無効化し、私の隣を走り抜く。
「マスカーニャありがとう!」
「リコ!!」
私の名前を呼ぶdice1d3=2 (2)
1 フリード
2 ロイ
3 アメジオ
が投げてきて受け取ったモンスターボールにマスカーニャを戻し、そのまま彼のポケモンの背に飛び乗った。
- 1111 24/05/07(火) 02:45:19
御三家だけでなくロイのカイデンも進化したことにしてください。
リコがタイカイデンの背中に飛び乗ると、ロイが指示を出し風を切るように飛び出す。空気抵抗の中リコの格好はロイの目についた。一見するとよくある入院着のようなデザインだが問題は丈だ。リコはズボンを履いていない。ならばワンピースのようになっているとお思いだろう。しかし実際は太ももまで露出されワンピースにしてはあまりにも防御力が低い、丈が非常に短いデザインになっていた。
剥き出しの白い太ももはロイの目には毒だった。あまりそちらを見ないようにしながらロイは自身の上着をリコに渡した。
「これ着て」
「ありがとう」
ロイの顔が赤いことにリコは気づいていなかった。それどころではなかったから。ロイがテラパゴスが飛ばされないように姿勢を低くするとリコもそれに倣いロイにくっついた。
「このまま外へ!」
「リコ!あの子は!?」
「もうここにはいない!大丈夫、ここよりは安全な場所にいるから!!」
ロイは聞きたいことが山程あったが一先ずリコの言葉を信じ進むことにした。 - 1121 24/05/07(火) 02:49:55
リコ(未来)視点
「リコ!ロイ!!」
研究所内を何とかタイカイデンでくぐり抜け、(罠は放電で壊したみたい)無事にブレイブアサギ号に戻ることに成功した。私たちが来て次第すぐに出発できるように見張りをしていたフリードが駆け寄ってくれたが私を見ると絶望したような顔になる。
「あの子は!?まさかまだ研究所内にいるのか!?今から連れ戻しに行」「いない!もうここにはいないの!!」
「わかった。じゃああの子はどこにいるの?リコわかる?」
フリードの言葉を遮るように叫んでしまう。肩を震わせる私に対してモリーが優しく肩を叩いてくれた。私は何とか堪えていた涙を決壊させながら答えた。
「あの子は…過去に送った」
「過去に!!??」
「2人が助かるにはこうするしかなかった!!だからテラパゴスに頼んだの!!12年前のあの日にあの子を送ってって!必ず迎えに行くって…」
止まらない悲しみを受け止めるために、両手を使って顔を覆う。タイカイデンから降りたロイが私を支えてくれる。涙が止まらないまま私は皆を見て心に決めた。
「だから、早く終わらせよう
この戦いを」
そして半壊した研究所を睨みつけた。 - 1131 24/05/07(火) 07:08:07
ここで未来の設定を少し載せます。
ロイリコは一度成立したのですが皆にお付き合いの報告をする前に事故dice1d3=2 (2)
1 偶然起きた
2 スピネルの陰謀
3 ポケモンを庇って
に巻き込まれ、互いに交際していたことを忘れてしまいます。お付き合いの期間はdice1d3=2 (2)
1 3日
2 1週間
3 1ヶ月未満
リコは交際していた人がいたことは覚えていたのですが肝心の相手がわからず、ロイは交際していた人がいたことすら忘れています(ただ何か大事なことを忘れたという深い喪失感は持っています)。
その後妊娠発覚→出産の流れのためリコは未婚の母です。
御三家は最終進化済みとし、他の手持ちはダイスで決めます。(カイデンも進化したことにします)
1が最終進化、2が中間進化、3が進化しない
ミブリム→dice1d3=2 (2)
カヌチャン→dice1d3=3 (3)
- 114二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 07:12:59
最近の生き甲斐だから頑張ってほしい
- 115二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 09:53:50
- 116二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 19:35:27
報告する前だったとのことだけど誰もロイリコが付き合ってたことに気付かなかったのか薄々気付いてるのか気になるな
- 1171 24/05/07(火) 23:12:39
これからの話の流れで、独自設定(まだ確定でない情報)含みます。
「状況を整理しよう」
ライジングボルテッカーズはすぐに研究所から離れ、今は空の上にいた。ミーティングルームに集合し、フリードの言葉で皆が真剣な顔で向かい合う。リコもあの後すぐに自分の服に着替えてから来ていた。ちなみに安全性の理由から着せられていた服はロイのラウドボーンのかえんほうしゃにより消し炭になった。処分すること自体は決まっていたもののこの方法はロイの独断であるためラウドボーンは困惑していた。
「エクスプローラーズの目的はテラパゴスとラクアだ。だが何のためにリコたちを攫ったのか俺たちにはわからない」
「フリード」
フリードが机に手をつきながら話を仕切っているとリコが手を挙げた。
「研究所でスピネルが話してたことからいくつか考えられることがあるの。言ってもいい?」
「ああ、構わないぞ。話してくれ」
リコは胸に手を当てて一度心を落ち着かせてから語り始めた。 - 1181 24/05/07(火) 23:18:03
「スピネルはあの子も一緒に攫ったのは必要なことだったって話してた。私が子どもを産んだから両方調べることになったとか…だからもしかしたら私の血筋?というか、ご先祖様が関係してるのかも」
「わかった。ダイアナさんに連絡をして確認をとってみる」
リコの発言を聞いたフリードがスマホロトムを取り出す。リコは話を続けた。
「テラパゴスとは別の部屋に入れられたから詳しいことはわからないんだけど、波長を調べる機械?を付けられたり血を採取されたりして色々調べられたの。アゲートと色々研究してたみたいだから、もう向こうはラクアについて知ってるかもしれない…」
「ラクアはテラパゴスの望みだ。あいつらが土足で踏み荒らしていい場所じゃない、絶対止めないと」
リコが俯くとずっと黙っていたドットが口を開く。彼女の目元にはべったりと塗りつぶしたような隈が付着していた。その一言を皮切りにマードック、オリオ、モリーが頷く。
「もう避けられる争いではない。勝たねば、なるまい」
ランドウも神妙な面立ちでそう呟いた。ロイは皆を見て目を合わせて大きく息を吸う。
「みんなで戦おう。テラパゴスのためにも、ルシアスのためにも、あの子の未来のためにも!」
突き出された手は誰が合図をするでもなく、一連のハンドサインが行われる。ライジングボルテッカーズの証は弱く、それでも確実に燃えていた。これからの未来のために。 - 1191 24/05/08(水) 05:31:27
次の更新は夜中です。リアルの事情もありこれから頻度が下がる、次の更新までに丸1日かかることがあるかもしれません。申し訳ないです…
未来にてライジングボルテッカーズとエクスプローラーズの全面戦争勃発です。
誰と戦うかはダイスで決めます。
フリード→dice1d6=2 (2)
リコ→dice1d6=2 (2)
ロイ→dice1d6=5 (5)
ドット→dice1d6=1 (1)
ランドウ→dice1d6=1 (1)
マードック、モリー、オリオ→dice1d6=1 (1)
1 スピネル
2 サンゴ
3 オニキス
4 アゲート
5 ハンベル
6 アメジオ
複数人選ばれたら一緒に戦います。勝ったら他への助太刀に入ります。負けたら敵が妨害に入ります。たとえ勝っても場合によってはそのまま離脱するかもしれません。
アメジオ一行はdice1d2=1 (1)
1 エクスプローラーズのまま
2 ライジングボルテッカーズに寝返る
(2の場合戦わず直接他への助太刀に入る)
戦闘描写はdice1d2=2 (2)
1 書く(しっかり)
2 書かない(簡潔)
- 120二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 08:12:38
アメジオ一行が寝返らないのは良かったが戦闘描写なしか
ダイスの女神様の意向なら仕方ないが… - 121二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 13:53:19
スピネルと戦うキャラ多すぎるけど危険な相手だし妥当か…?
ロイ一人でハンベルと戦うの大丈夫か?超実力者相手だけど
もしかしてこの未来はロイが特に強くなった世界だったりするのかな唯一手持ち両方最終進化してるし - 1221 24/05/08(水) 22:06:04
「逃げられてしまいましたね」
ボロボロになった研究所でスピネルが呟く。暗闇の中ブラッキーと共に瓦礫が積み重なる道を通り抜け、ブレーカーのある部屋までたどり着くと備え付けのパソコンの起動ボタンを押した。しかしうんともすんとも言わない。研究所内のインフラは全て停止されていたのだ。ロイのタイカイデンとオリオにエレキッド、ドットの協力プレイの賜物である。
「スピネルってば鬼ウケる〜!逃げられてや〜んの!」
隣の部屋のドア(見るも無惨な姿になっており最早ドアというより空間)から煽るのはスピネルと同じくエクスプローラーズ幹部のサンゴだ。オニゴーリに乗る彼女がいた部屋に至っては天井に大きな穴が空いていた。
「おやおや、そちらこそ随分ゆっくりとしたご到着ですね?重役出勤かと思いましたよ」
「はぁ〜!?オニキスもアゲートも忙しーとかいうからわざわざ来てやったんだぞ!それにサンゴはすぐに来たっつーの!邪魔が入ったんだよぉ邪魔が!!ちょこまか動くウェーニバルが鬼ダルかったんだよー!!」
オニゴーリの上でジタバタ暴れる姿は12年前から何も変化していない。何なら見た目もほとんど変わっていない。スピネルに冷ややかな目線を向けられていることに気づかないほどイライラが募ったサンゴが話を続ける。
「このサンゴの邪魔しやがって!マジ鬼ギレだっつの!!このままじゃ腹の虫がおさまんねーよ!!!」 - 1231 24/05/08(水) 22:12:29
怒りのあまり今にも噛みついてきそうな彼女にブラッキーが威嚇する。スピネルはそれを嗜めると不敵な笑みを浮かべた。
「ではまた戦えばいいでしょう。今度は完膚なきまでに痛めつけてやりなさい」
「はあ!?逃げられたんだぞわかってんの!?次いつ会うかなんて」「わかりますよ」「…はあ!!??」
サンゴは大口を開けて驚く。済まし顔のブラッキーとは対称的にスピネルは堪えきれない笑いを漏らしながら続けた。
「奴らはすぐに来ます。間違いありません」
「本当かぁ?間違いだったら承知しねえからな?」
サンゴがドスの効いた声で詰め寄る。オニゴーリも不服そうな顔をしていた。
瓦礫だらけの床からコツコツと革靴の音が響く。スピネルとサンゴが音の鳴る方向に視線をやると、どこからやって来たのかハンベルがいた。
「スピネル様、お迎えにあがりました。サンゴ様も早くこちらへ」
「はーい」
「承知しました」
そのまま後ろを着いていく2人。不機嫌そうなサンゴの隣で、スピネルは影を落としながらほくそ笑んでいた。そして誰にも聞こえないように口を動かした。
「待っていてくださいね、リコさん?」
スピネル→リコへの感情dice1d3=3 (3)
1 闇々しい目的のための研究材料
2 大変興味深い研究材料
3 独占したい(個人的に)
- 124二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:37:27
3分の1の私情にあたっちゃった
これ子供の父親が誰かわからなくしたと言うか恋人になった記憶消したのも私情入ってる可能性あるんでは - 1251 24/05/09(木) 06:13:23
「ここだ」
ドットがGPSの光る場所を指差す。皆が覗き込むとそこには古城のような建物があった。ドットは研究所を破壊したとき、その場にいたサンゴにこっそりGPSを付けておいたのだ。
「ここがエクスプローラーズのアジト?」
「罠でなければ、おそらくそう」
研究所と雰囲気も似ていてキレイな見た目をしているがどこかおどろおどろしい。皆が固唾をのんで見つめる。
「着陸するぞ」
「わかった。さっき伝えた場所ならアジトから死角になるから」
「了解」
スマホロトムから聞こえるフリードの声。皆が覚悟を決める中、ブレイブアサギ号はアジトがある島に降り立った。
船のポケモンたちと回復治療のためにモリーが船内に残り、オリオとマードックが見張りにつくことを事前に決めていた。気を緩めることなく全員が島に足を踏み入れる、はずだった。 - 1261 24/05/09(木) 06:15:40
「やはり落とすなら城から、ですね」
船から降りたばかりのリコたちの目の前にいたのは先ほどまで研究所にいたはずのスピネルだ。研究所が大破されたばかりとは思えないほどの気持ち悪い満面の笑みを浮かべている。
「フリードたちは先に行って!コイツはボクが止めるから!!」
「ドット!」
ロイの後ろに並んでいたドットがウェーニバルを繰り出すと、リコたちを庇うように躍り出た。急いでフリードはリザードンを、ロイはタイカイデンを出して飛び乗る。リコもフリードに引っ張られ前に乗った。
「逃がしませんよ!ブラッキー」
「ヌオーよ、ハイドロポンプじゃ」
スピネルが指示を出すより前に水の柱に行方を遮られる。前が見えるようになったころにはリコたちは飛び立っていってしまった。
「じっちゃん!」
「ワシも戦うぞ。行くぞヌオー!」
ヌオーののんびりしたような雄叫びが轟く。モリーたちも船から出てきてラッキー、イワンコ、メタグロスを戦闘要員とした。スピネルは無表情のままオーベムとレアコイルを繰り出した。
「ブラッキー、レアコイル、オーベム。格の違いを見せて差し上げましょう」
こうしてブレイブアサギ号の目の前でスピネルとの戦いが始まってしまった。
ドットはブラッキーと、ランドウはオーベムとレアコイルとバトルします。(モリー、マードック、オリオは加勢という形で戦います。相手はオーベムとレアコイル固定です) - 1271 24/05/09(木) 08:26:26
次の更新は夜中になります。
ライジングボルテッカーズの皆がロイとリコの交際をどの程度察していたかのダイスを振ります。
1に近いほど全く気づいてない、100に近いほどもしかして…と考えている
フリード dice1d100=44 (44)
ドット dice1d100=35 (35)
モリー dice1d100=89 (89)
オリオ dice1d100=25 (25)
マードック dice1d100=66 (66)
ランドウ dice1d100=70 (70)
もしかして…と思いつつそれを2人に伝えないのは確信が持てないからです。もし交際をそれぞれ違う人としていたら?ヒドい目にあったリコが精神の安定のために存在しない恋人を作り出していたら?などの可能性があるため2人が不安定にならないためにも緘口令を敷いています。だから2人が思い出さない限りスピネル以外この事実に気づく人はいません。相棒ポケモンたちは知っていますが伝えるすべがないため除外します。
3が出たためスピネル→リコの好感度ダイスも振ります。ここでは恋愛感情の強さオンリーで考えます。
dice1d100=48 (48)
- 128二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 08:56:16
モリーが一番察してるのなんかわかるな
スピネルが知ってるのはやっぱりずっと監視してたんかな - 129二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 10:25:20
対戦表を見たけど未来ロイと未来リコ&未来フリードが最初から未来スピネルと戦わなくて良かった
ロイ相手にはスピネルは一対一なのを良いことに絶対私情と嫉妬でえげつないことしてきてたしリコ&フリード相手には間違いなくリコ達が息を合わせて向かってくるからこっちも私情と嫉妬でえげつないことしてきてた - 130二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 13:53:02
信頼じゃなくて好感度でダイス振ってほしかった
補正込みで90以上出さないと好感度ダイス無しなんてアメジオ様が無理ゲーすぎる
ロイリコを否定するわけじゃないけど敵であるアメジオ様を意識するリコという少女漫画なアメリコも見たかった
- 131二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 20:06:00
ダイスでロイリコに決まったし不特定多数と関係あった展開にもならかった以上他のキャラカプが厳しめになるのは普通では…?
どうしても特定のカプが見たいってのがあるなら自分でそのカプのダイススレなりSSスレなり立ててみるのはどうよ - 132二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 20:44:32
フリリコ好きですがロイとリコのペアも好きなので凄く私得のスレです!ありがとうございます!
赤ちゃんは可愛いですし赤ちゃんに優しく寄り添うライジングボルテッカーズの温かさにほっこりしますし
格好良く成長して頼もしい未来のライジングボルテッカーズも見れてエクスプローラーズの面々にも出番があって……と
かなり満足感のある素敵なスレだと思います
ダイスの女神様に振り回されて展開を一から考えて文章にする大変さはよく分かるのでこうして引き込まれるくらい
丁寧に物語を書けているのは凄いです!
様々な意見はあると思いますがダイスの女神様は絶対なのでこのままロイリコで突き進んで問題ないと思いますよ
語彙力が無いので月並みな言葉になってしまいますが完結できるよう応援しています!
- 133二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:24:59
ダイスの結果でロイリコが出た以上他カプの余地は無いよ
このままロイリコを突き進めて欲しい - 1341 24/05/10(金) 02:08:32
スレ主です。
様々なご意見拝読いたしました。温かいお言葉の数々本当にありがとうございます。こちらこそ励みになっております!
言い訳になってしまいますがスレ立てが初めてということもあり拙いところ、ご満足いただけないところたくさんあると思います。自己語りになりますが、スレ主はフリリコもアメリコもロイリコもスピリコも好きであり個性的なカプだな~面白いな〜と考えておりました。いつしか自分でもやってみたい!と思うようになりましたが全部好きだったため自分で決めるのも気が引けました。そこでダイスの女神様に決めてもらい、御心のままに突き進むダイススレを投稿するに至りました。
もうちょっとだけ続くのじゃ…と言い切りたいのですがダイスやスレ主の技量によってはパート2にいく可能性もあります。それでも、もうちょっとだけお付き合いいただけると幸いです。 - 1351 24/05/10(金) 02:11:50
リコたちはスピネルから無事?逃げることに成功した。しかし残していった仲間たちへの不安をリコが口にした。
「ドットたち…大丈夫かな」
「皆を信じよう!今は僕たちができることをするんだ」
「そうだなロイ!よし、このままアジトに」「見ぃーつけた!!」
上空から会話をする3人がアジトに侵入しようとしたところで立ち塞がる存在、サンゴがいた。
「んだよぉウェーニバルいないじゃんか!まあいいや、まずはお前たちとバトルだ!!そんで勝ったら叩きのめす!」
オニゴーリの上で仁王立ちしたままビシッと指を差す。自信に満ち溢れた表情は状況から考えてあまりに危機感がなく、どこか恐ろしかった。
「2人共慌てるな!!ここは俺が対処する!リコはロイのところに行って先に進むんだ!」
フリードがリコを移動させようとするがサンゴが至近距離まで来て妨害する。
「はぁ~!?行かせるかよぉ!!そもそもお前が逃げ出したりなんかしたからいけないんだろぉ!?」
「そんなの私のせいじゃない!」
「お前のせいだろうが!!スピネルはお前たちを狙ってたの!!特に!お前をな!!!」
リコとサンゴは磁石ならそのままくっついてしまいそうなほど距離をつめ顔を合わせる。ガンを飛ばすサンゴに対抗するリコがゴクリと唾を呑み込んだ。 - 1361 24/05/10(金) 02:14:13
「だからぁ、責任とれよなぁ!」
「…わかった。地上に降りよう」
「もちろん後ろの奴もな!!まとめてオニゴーリで遊んでやるよぉ!!」
喧嘩を売るサンゴにそれに答えるリコ、両者とも目が据わっている。リコの言葉にフリードは驚くが振り向いたリコは覚悟を決めていた。
「ごめんフリード。少し付き合って」
「わかった。ロイ!!」
フリードはサンゴがいる前を見据えたまま叫ぶように声を出す。
「いつ他の敵が来るかわからん!!ロイだけでも先に行くんだ!早く!!」
「わ、わかった!!任せたよフリード、リコ!」
ロイはタイカイデンに指示を出し、方向を転換させる。サンゴは追いかけることなくフリードたちを睨みつけた。
「地上ついたら覚悟しろよ?」
「覚悟なら、とっくに決めてる」
「そーいうの鬼ダルいんだよ!!」
2人の間に火花が散る。改めてとんでもないことが起きているとフリードは1人感じていた。 - 1371 24/05/10(金) 04:03:07
ロイはタイカイデンに乗り1人で上空を飛んでいた。アジトの入り口を見つけたところでそこに立っている人も見えた。警戒するが出入り口がそこしか見つからなかったため正面突破を試みる。ロイが地上に降り立つと向こうから話しかけてきた。
「ようこそいらっしゃいました。何用ですかな?」
「…大事な人を、守りに来ました」
目を離せない。見ただけでわかる強者の器。それでもロイは怯まなかった。扉の前に立ち塞がっていたハンベルは、そんなロイの目を見つめ返すと左目を光らせた。
「承知いたしました。ヨノワール、行きますよ」
ハンベルは姿勢を正したままモンスターボールを取り出す。ロイもそれを見て相棒を繰り出した。
確かに強くなった。ポケモンたちは進化もしたし、色んな技を覚えた。フリードやリコ、ドットとの修行でも日に日に立ち回りが上手くなっているのを他からの評価だけでなく自身でも感じていた。鳴り止まない心臓の音を聞きながら口角を上げる。
「行くよラウドボーン!」
「お手柔らかに、お願いしますね」 - 1381 24/05/10(金) 07:03:41
バトルの仕方
ダイスの女神様のご意思により簡潔に行うことになりました。他スレを見ながら我流に作ったルールを説明します。
①ポケモン1体につきHPは200。未進化は100とします。
②ダメージはdice1d(HP)で振ります。出た数だけダメージを与えます。強さによって10や50で固定する場合もあります。
③回復技を撃った場合もdice1d(HP)で振ります。出た数だけ回復します。
④ゾロ目が出た場合急所にあてたとみなし、出た数の1.5倍にします。
⑤リフレクターやひかりのかべ、タイプ相性によって0.5倍や2倍にします。合計ダメージ等は次のレスに記入します。効果抜群やいまひとつも適用した合計で考えます。
⑥ダメージを与えたら次のターンは残りHPでダイスを振ります。HPが0になるまで繰り返します。
⑦複数人でのバトルの場合、誰に攻撃するかもダイスで決めます。
例)〇〇→ダメージdice1d100=15 (15)
攻撃の相手dice1d2=2 (2)
1 △△
2 □□
進化済みポケモンやわざを出していないポケモンに関しては一部わざを捏造しております。
アニポケよりゲームのポケモンに近いルールとなっています。ご了承ください。
- 1391 24/05/10(金) 07:07:30
・スピネル戦
ラッキーのはたく→dice1d10=4 (4)
イワンコのかみつく→dice1d30=3 (3)
メタグロスのメタルクロー→dice1d50=24 (24)
ヌオーのハイドロポンプ→dice1d200=73 (73)
dice4d2=1 2 2 1 (6)
1 オーベム
2 レアコイル
(ラッキー、イワンコ、メタグロス、ヌオーの順番)
オーベムのサイコキネシス→dice1d200=151 (151)
レアコイルのエレキボール→dice1d200=157 (157)
dice2d4=4 3 (7)
1 ラッキー(HP150)
2 イワンコ(HP100)
3 メタグロス
4 ヌオー
(オーベム、レアコイルの順番)
ウェーニバルのアクアステップ→dice1d200=188 (188)
ブラッキーのイカサマ→dice1d200=147 (147)
- 1401 24/05/10(金) 07:08:09
・サンゴ戦
リザードンのかえんほうしゃ→dice1d200=115 (115)
マスカーニャのトリックフラワー→dice1d200=1 (1)
オニゴーリのふぶき→(リザードン)dice1d200=162 (162)
(マスカーニャ)dice1d200=127 (127)
・ハンベル戦
ロイはテラスタルをdice1d2=2 (2)
1 する(タイプ一致わざ2倍になる、相性一部変化あり)
2 しない
ラウドボーンのフレアソング→dice1d200=30 (30)
ヨノワールのシャドーボール→dice1d200=61 (61)
- 141二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 11:59:18
ハンベルさんとロイかっこいい
- 142二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 13:27:48
サンゴ強い・・・リコとフリード頑張れ!
- 1431 24/05/10(金) 16:20:48
オーベムに4+73→77ダメージ 残りHP123
レアコイルに3+24×0.5→15ダメージ 残りHP185
ヌオーに151ダメージ 残りHP49
メタグロスに157ダメージ 残りHP43
ウェーニバルに147×0.5→73.5ダメージ 残りHP126.5
ブラッキーに188ダメージ 残りHP12
リザードンに162ダメージ 残りHP38
マスカーニャに127×2→254ダメージ
オニゴーリに115×2→230+1×1.5→1.5=231.5ダメージ
ラウドボーンに61×2→122ダメージ 残りHP78
ヨノワールに30ダメージ 残りHP170
※ルール追加します!
⑧1ターンでやられた場合は絆耐えのダイスを振ります。
オニゴーリ→dice1d2=2 (2)
マスカーニャ→dice1d2=1 (1)
1 耐える
2 耐えない
⑨ゾロ目急所は下二桁が揃ったら、にします。次から適応させます。
- 144二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 17:21:53
オニゴーリが耐えられなくてマスカーニャが耐えるのなんかすごいな
- 1451 24/05/10(金) 19:48:27
「何だよも〜!!鬼ダル〜!!」
オニゴーリが目を回す。マスカーニャはフラフラとしながらも何とか立っていた。深手を負ったものの、勝負はフリードとリコの白星だった。
「縛られて放置されるか、このまま大人しくしてるか好きな方を選んでください」
「リコ…」
フリードは内心焦っていた。影を落として氷よりも冷ややかな視線を送り淡々と言葉を選ぶ姿は俺の知ってるリコじゃない、目茶苦茶怖い、どうしようルッカ先生になんて言おう…と勝負に勝ったのはフリードのリザードンの力あってのものであるにも関わらず情けないことを考えていた。
「わーったよ、降参こうさーん」
両手をヒラヒラと振って面倒くさそうに声を伸ばす。サンゴにしては随分と諦めが良いと、リコは訝しんだ。
「何が目的なの?」
「そんなんじゃねえっつーの。ただ、鬼ウケるもん見れたからスピネルに自慢してやろ〜かなって!」 - 1461 24/05/10(金) 19:50:45
「自慢?」
フリードが眉を潜めると、サンゴはケラケラと笑いながら勿体ぶるように口を開いた。
「だって…"縛る"だってぇ鬼ウケる!スピネルに言ってやんなよ〜アイツきっと喜ぶよ?」
「なんでそこでスピネルの名前が出てくるの?」
警戒を解けないままリコが睨むようにサンゴの方を向く。サンゴは心底楽しんでいる姿を隠そうともせず口を両手で覆いながらリコを見据えた。
「オニゴーリにボコボコにされちゃった癖にぃ偉そうにしちゃって♪まあいいや、面白いもん見れたし教えてあげる〜」
dice1d4=4 (4)
1 あの服、スピネルの趣味だよ?
2 アンタが欲しいらしいよ〜?
3 確かぁ子ども産ませたいってさ
4 って思ったけどやっぱや〜めた!
- 1471 24/05/10(金) 20:51:54
「って思ったけどやっぱや〜めた!」
サンゴはキャハハハと高笑いをする。目には涙を溜めながら八重歯が見えるほど大きな口を開けていた。
「言ってもいいんだけどさぁ、あとでスピネルがうるさそ〜だし?」
「…わかった。フリード」
「な、何だリコ」
敵より緊張する味方とは一体…とは思いつつも全く笑顔を見せないどころかフリードの方をチラリとも見ないリコに対して、フリードは背筋が寒くなりながら返事をする。
「やっぱり縛ろう」
「そうだな縛ろう」
即決だった。リコはどこから持ち出したのか自身の前に縄をやり、両手を使ってピンと張る。まるで女王様のような佇まいにサンゴは一瞬呆気にとられるが捕われてなるものかと激しく暴れた。
「触んなー!!離せよぉ!!!」
だが抵抗むなしくひんしのオニゴーリと共に柱にぐるぐる巻きにされた。いくら暴れても縄は全く解けない。
「何だよぉ!!サンゴちゃんは腰抜けに勝っても全く嬉しくないし!!お前、マスカーニャへの指示が遅れてたよなぁ!?言っとくけどこれは!負け惜しみじゃねえからな!!聞いてんのか!?おい!!!」
足をジタバタさせて減らず口を叩くサンゴを一瞥すると、2人は黙ってこの場を去っていった。 - 148二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 23:23:09
このスレ、毎日の楽しみです
- 1491 24/05/11(土) 04:09:30
「マスカーニャ、ごめんね」
「ニャ?」
サンゴがこちらを視認できないところまで歩くと、リコは一度立ち止まりマスカーニャをボールから出して謝罪した。
サンゴの言葉は図星であった。マスカーニャはなんとか耐えてくれたが一歩間違えればやられていたのはこちらだ。フリードとリザードンにも迷惑をかけてしまった。指示が遅れた、勝負に集中できなかった。バトルは一回一回が本番だってわかっていたはずなのに。
ぐるぐる考えてしまいながら、リコはテブリムを呼んだ。
「テブリム、お願いがあるの。マスカーニャとリザードンにいやしのはどうを打ってくれる?」
「…テ」
すごい不機嫌そうに返事をするも、リコのいうことは聞いてくれた。
テブリムのいやしのはどう→(リザードン)dice1d200=16 (16)
(マスカーニャ)dice1d200=139 (139)
「ありがとう。テブリム」
- 1501 24/05/11(土) 04:45:52
リザードンHP38+16→現在HP54
マスカーニャHP1+139→現在HP140
「ありがとうな、テブリム」
「テブ!」
フリードに返事をすると、テブリムは不機嫌を隠すことなくリコを見つめる。
「ごめんねテブリム。今考え事してて、頭がぐるぐるしてるのうるさいよね?」
「テ…」
リコの謝罪にうんうんと頷く。マスカーニャはえぇ…とでも言いたげな顔でテブリムの方を向いた。
「リコ、まだ戦えるか?」
「う、うんもちろん!」
リコの返事に対して目を合わせてフリードは正直に話す。
「俺は今のリコたちを戦力として見てる。庇うのにも限界はある。現にリザードンの体力は残り少ない」
「うん私…」
「確かにライジングボルテッカーズの最終目的はエクスプローラーズに勝つことだ。でもリコの最終目的は"勝つこと"じゃないだろ?」
「……!」
「焦る気持ちはわかる。だが一番大事なことを忘れるなよ」
リコはハッとする。そうだ。いつの間にか目的と手段がごちゃごちゃになっていた。リコの目的は娘を迎えに行くことだ。そのためにエクスプローラーズに勝たなければいけない、それだけだ。
「ありがとうフリード、私頑張る!マスカーニャ、テブリム、私に協力してくれる?」
「ニャ!」「テー!」
リコは両手で頬を叩き己に喝を入れた。マスカーニャもテブリムもリコの言葉に良い顔で返事を返す。リコはこれで大丈夫そうだ、とフリードはほっと安堵の吐息をもらした。
そしてボールに戻ってもらい、2人は先に進むのだった。 - 151二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 06:24:56
やっぱりリコとフリードのペアは最高だな
未来のリコ→フリードの信頼度は昔よりかなり上がってそうだしフリード→リコの信頼度もありそう - 152二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 07:04:43
リザードンが100以上の数値を出していなかったら次のターンでリコもフリードもサンゴに負けていた可能性があったのか
過去でも未来でもバトルやそれ以外のことでリコを助けて背中を押すフリードかっこよすぎて惚れる - 1531 24/05/11(土) 07:23:36
・スピネル戦
ラッキーのはたく→dice1d10=5 (5)
イワンコのかみつく→dice1d30=22 (22)
メタグロスのメタルクロー→dice1d50=48 (48)
ヌオーのハイドロポンプ→dice1d185=134 (134)
dice4d2=2 2 1 2 (7)
1 オーベム
2 レアコイル
(ラッキー、イワンコ、メタグロス、ヌオーの順番)
オーベムのあくのはどう→dice1d150=50 (50)
レアコイルのエレキボール→dice1d150=138 (138)
dice2d4=2 4 (6)
1 ラッキー(HP150)
2 イワンコ(HP100)
3 メタグロス(HP43)
4 ヌオー(HP49)
(オーベム、レアコイルの順番)
ウェーニバルのけたぐり(素早さ+1)→dice1d12=12 (12)
ブラッキーのイカサマ→dice1d127=8 (8)
・ハンベル戦
ロイはテラスタルをdice1d2=2 (2)
1 する(タイプ一致わざ2倍になる、相性一部変化あり)
2 しない
ラウドボーンのシャドーボール(特攻+1)→dice1d170=143 (143)
ヨノワールのシャドーボール→dice1d78=9 (9)
(フリードとリコは移動中のため不参加)
- 1541 24/05/11(土) 08:42:35
未来でのリコ関連の信頼値振ります。
(未来で好感度関わらせるとさすがにややこしくなるので信頼オンリーです)
ライジングボルテッカーズは全員補正+50です。ロイは好感度ダイス振り済なので除外します。
リコ→フリード dice1d100=80 (80)
リコ→ドット dice1d100=97 (97)
リコ→モリー dice1d100=7 (7)
リコ→マードック dice1d100=17 (17)
リコ→オリオ dice1d100=20 (20)
リコ→ランドウ dice1d100=55 (55)
フリード→リコ dice1d100=38 (38)
ドット→リコ dice1d100=87 (87)
モリー→リコ dice1d100=22 (22)
マードック→リコ dice1d100=66 (66)
オリオ→リコ dice1d100=64 (64)
ランドウ→リコ dice1d100=65 (65)
未来アメジオも振ります。こちらは互いに補正+10です。
リコ→アメジオ dice1d100=39 (39)
アメジオ→リコ dice1d100=48 (48)
- 155二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 08:53:16
ドットとリコがお互い一番信頼高いのいいな
今回のアニポケの話みたいな積み重ねがたくさんあったんだなって感じする - 156二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 09:07:23
異性ではロイの次にリコからの信頼が厚いんだなフリード
でも本編のリコを見ると納得っていうか
フリード→リコの数値が低めなのは学生の頃から見守って助けてきたから「俺が守ってやらなきゃ」みたいな気持ちがまだ抜け切れてないのかも - 157二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 09:33:02
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- 158二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 09:34:37
ドットとリコが互いに信頼高いの解釈一致過ぎる
この二人の関係アニメでも滅茶苦茶良いもんな
そういや未来のみんな12歳年取ってるんだよな… - 1591 24/05/11(土) 13:58:16
・スピネル戦
オーベムに48ダメージ 残りHP75
レアコイルに5×0.5+22+134→158.5ダメージ 残りHP26.5
イワンコに50ダメージ 残りHP50
138ダメージだが電気タイプのわざはヌオーには無効 残りHP49
ブラッキーに12×2→24ダメージ
ウェーニバルに8×0.5→4ダメージ 残りHP122.5
・ハンベル戦
ヨノワールに143×2×1.5→429ダメージ
ラウドボーンに9×2→18ダメージ 残りHP60 - 1601 24/05/11(土) 15:57:39
シャドーボールのぶつかり合いは、大きな衝撃を呼んだ。禍々しい波が収まるには少し時間がかかった。
勝負というものは最後まで立っていたものが勝つ。視界が開け、両者とも立ち上がりまだバトルは続く…と思いきやヨノワールが倒れ込んだ。今回勝利したのは、ラウドボーンだった。
「ヨノワール。お疲れ様でした」
ハンベルがヨノワールをボールに戻す。表情を変えないまま対戦相手の方をチラリと見ると、ラウドボーンの巨体を支える力がどこにあるのかわからないが、はしゃいで飛び跳ねて抱きついて喜びあっていた。
「少し、歳を取りすぎましたかね」
今でこそ敵対しているが、かつて共に冒険をしたダイアナにひ孫が産まれた。言わずもがなそれはリコの娘のことを指しているのだが、それだけの年月が経過していたのだと、ハンベルは柄にもなくそんなことを考えていた。
「ギベオン様…」 - 1611 24/05/11(土) 15:59:41
「私の思いよりも、あの青年の思いの方が強かったということなのでしょうか…」
「違うと思います!」
いつの間にかロイがハンベルの方を見ていた。ラウドボーンと抱擁を交わしたまま真っ直ぐに答える。
「僕が勝てたのは、おじさんより僕の方が強かったからです!思いが強ければ勝負に勝てるわけじゃない。僕はそれを何回も感じてきた!」
黒いレックウザ、六英雄、強者のトレーナーとのバトル、鍛え上げられたポケモンたち。負けるたびに歯痒い思いをしてきたし、そのたびラウドボーンとタイカイデンと修行を重ねてきた。
「だから、そんな悲しいこと言わないでください!」
忘れてしまった大切な何か、見てしまったリコの涙。もっともっと強くなりたいとロイは何回も思った。ドットやリコのようにはいかないけれど、視野を広げて自分なりに努力してきた。
確かに思いは強いだろう。だからといって、負けた方の思いが弱かったわけじゃない。そんな風には思えない。だって実力が足りないことと思いの強さは比例しない、じゃなきゃこんなに悔しい訳が無いと、ロイは理解していたから。 - 1621 24/05/11(土) 16:04:30
ロイの澄んだ瞳は、自分が随分入れ込んだ彼への思いを想起させた。ハンベルは少し考えたあと、手を構えロイに向かってお辞儀をした。
「おめでとうございます。どうぞ先へお進みください。この先は入り組んでおりますので、お気をつけて」
「…いいんですか?」
「ええ。勝ったのは貴方ですから。私はもう手出し致しませんよ。約束を違えれば彼に怒られてしまいますから」
「わかりました!」
ロイはラウドボーンをボールに戻し、ハンベルの横を駆け抜けていった。テラスタルオーブを使わなかったのに、バトルでのロイとラウドボーンはこの場の何よりも眩しかった。
「やはり、歳を取りましたね」
ハンベルはヨノワールが入ったボールを見つめると、遠ざかるロイを見送った。その目には一体何が映っていたのか、誰も知らない。
ここでダイス。ロイは回復アイテムをdice1d2=1 (1)
1 持っている
2 持っていない
- 163二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:07:11
ロイとハンベルさんの会話良すぎでしょ…
- 1641 24/05/11(土) 20:02:47
・スピネル戦
ラッキーのはたく→dice1d10=7 (7)
イワンコのかみつく→dice1d30=12 (12)
メタグロスのメタルクロー→dice1d50=34 (34)
ヌオーのハイドロポンプ→dice1d75=47 (47)
dice4d2=2 2 2 1 (7)
1 オーベム
2 レアコイル
(ラッキー、イワンコ、メタグロス、ヌオーの順番)
(ドットが助太刀に入ります)
ウェーニバルのアクアステップ(素早さ+1)→dice1d75=16 (16)
dice1d2=1 (1)
1 オーベム
2 レアコイル
オーベムのサイコキネシス→レアコイルの補助
レアコイルのでんじほう→dice1d150=1 (1)
(狙うためヌオーは除外)dice1d3=3 (3)
1 ラッキー(HP150)
2 イワンコ(HP50)
3 メタグロス(HP43)
4 ヌオー(HP49)
- 165二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 20:25:40
- 166二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 01:56:28
些細なことだけどロイが青年って呼ばれてるのにドキドキしてしまった
そうだよねもう青年だよね - 1671 24/05/12(日) 03:24:47
ラウドボーンはかいふくのくすりで全回復しました。次のバトルではHP200で戦います。残りのかいふくのくすりの所持数→dice1d3=2 (2)
さっきのダイスでイワンコが急所にあてていました。正しくはレアコイル残りHP15.5でした。ごめんなさい…
・スピネル戦
オーベムに47+16→63ダメージ 残りHP12
レアコイルに7×0.5+12+34×0.5→32.5ダメージ
メタグロスに1ダメージ 残りHP42
少し早いですが終わりにします。スピネルにはどうやらまだやることがあるみたいです。
「体勢を立て直しましょうか」
スピネルは倒れてしまったブラッキーとレアコイルをボールに戻すと、そんなことを呟きオーベムに目配せをした。
「逃すか!ウェーニバル!」
ドットの合図でウェーニバルがスピネルのところに駆け出すが捕まえる直前にフッと姿を消してしまった。
「やられた…オーベムのテレポートだ」
「ドット、助かったぞありがとう」
ドットが前髪をくしゃりと流して悔しがる。マードックが気を使ってか駆け寄り、ドットに感謝を述べた。
- 1681 24/05/12(日) 03:26:00
「早く追いかけないと…」
「ドット!!」
ドットが前のめりになりそのまま倒れ込みそうになったところをマードックが急いで支える。ドットの目元にはひどい隈ができており顔色も悪い。ここ数週間の無茶がこの場になって祟ってきていた。
ドットはリコと赤ちゃんの救出のため寝る間も惜しんで居場所を調べ続け、見つけてからはハッキング装置、インフラを破壊するために内部の機械を調べあげる作業などをほぼ徹夜で行ってきていた。
リコたちが攫われてからライジングボルテッカーズ全体に緊張が走り続け眠れない者もいたが、ドットは格段に酷かった。それを紛らわすという目的もあったし必要なことだったため声かけこそすれど強く止めることもできなかった。
「ドット、もう十分だ。十分やったさ」
「駄目だ!まだ終わってない、あとちょっとなのに!今やれなかったら一生後悔する…」
そう言いつつもフラフラで、ドットがとっくに限界だということは誰の目から見ても明らかだった。マードックは力なく首を振るだけ、空気は重い。 - 1691 24/05/12(日) 03:28:33
「でもこのままじゃドットが倒れちゃうよ!」
「少し休んでからにしたら…」
「それじゃ間に合わない!アイツとのバトルにも大分時間を取られたし、このままだとフリードたちが…早く助太刀に行かないと」
オリオとモリーの声にも決して首を縦に振らない。もう随分と無茶をしている。でもここで休むことを強制したら結果がどうであれ一番後悔するのはドットだ。ランドウも考え込んでしまっていると、動いたのはウェーニバルだった。
「ウェーニバル!?」
「ウェニ!」
ウェーニバルはドットをお姫様抱っこした。驚くドットに目配せをすると、ランドウがウェーニバルの意図に気付いた。
「なんと、自分が連れて行くとな?」
「ええ!?いいよウェーニバルが疲れるだろボク自分で歩くから…」
ウェーニバルはドットを抱えたまま首を横に振った。モリーが代弁する。
「…ダメ、だってさ」
「うう…わかったよ。でも疲れたらすぐに言えよ?」
「ウェニバ!!」
その後ラッキーのいやしのはどうによってウェーニバル→dice1d200=176 (176)
ヌオー→dice1d200=177 (177)
回復したドットとランドウはそのまま走り去っていった。
- 170二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 08:05:28
- 171二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 08:48:49
ウェーニバルイケメン…!
あのクワッスの最終進化だもんな、そうなるよな
ラッキーのいやしのはどうがさすがの数値 - 172二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 08:59:03
ウェニドト良過ぎるな
- 1731 24/05/12(日) 09:49:47
第一回戦が終わったため第二回戦振ります。
ここらで終わりにしたいですね。そろそろ娘ちゃんを書きたいです。
…スピネルは一体どこに行こうとしているのでしょう(白目)
フリード→dice1d4=3 (3)
リコ→dice1d4=1 (1)
ロイ→dice1d4=3 (3)
ドット→dice1d4=4 (4)
ランドウ→dice1d4=2 (2)
1 アメジオ
2 アゲート
3 オニキス
4 ジル&コニア
- 174二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 10:36:15
今度はフリードロイタッグだし相手オニキスさんとかいい男だらけで胸熱だな…!
っていうかリコはアメジオとバトルなのか…微妙な信頼値がどう関わってくるか - 175二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 10:40:45
かいふくのくすりを持っていてラウドボーンが全快してるロイと一緒になるフリード地味に運がいいね
ドットは一人でジルコニアを相手にするの凄く大変だけど頑張ってほしい - 176二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 10:47:15
そういやジルはドットがぐるみんだと知らない感じなの?
- 1771 24/05/12(日) 20:48:07
リコとフリードがアジトの入り口にたどり着くと既に重厚な扉が開いていた。フリードが中を少し覗き込み、リコを手招きしてそのまま入る。建物の中は薄暗く、蝋燭の火のような灯りがついているだけで窓一つない。フリードが前、リコが後ろに並び慎重に進んでいると見知った姿が見えた。
「ロイ!無事だったか!」
「フリード!リコ!大丈夫だった?サンゴはどうしたの?」
ロイを見つけたフリードが駆け寄ると、こちらに気付いたロイがホッとしたように聞いてきた。質問にはリコが笑顔で答えた。
「柱に縛ってきたよ!」
「え」「だからしばらくは大丈夫だと思う!ロイは誰かと戦った?」
「う…うん!執事みたいなおじさんと戦って、勝ったら入っていいよって」
リコの意外な一面に色んな意味でドキドキしながら、ロイは自分の身に起きたことを共有した。フリードが顎に手を当ててもう片方の手を腰に当てる考え事をする姿勢になって状況を整理した。
「ボスの側近…といったところか。となると残った奴らはアメジオとアゲート、そして」
フリードがそう言おうとした直前、巨大な石が地面からいくつも生えてきて、フリードたちを襲った。
「危ない!!」 - 1781 24/05/12(日) 20:51:48
急いでフリードは右に、ロイはリコを庇いながら左に避けた。間一髪岩は当たらず怪我もなかった。
(あれ…?この感じ、前にもどこかで…)
ロイの腕に庇われながら、リコは何か懐かしいようなぼんやりとした感覚に襲われる。思い出さなければいけないような、思い出してはいけないような妙な焦りと心拍の乱れを感じているとフリードの声が聞こえてきた。
「リコ!ロイ!大丈夫か!」
「うん!こっちは大丈夫!」
先に立ち上がったロイに手を引かれて起き上がる。目をこらすと岩が生えてきた方向から2つの影が見えてきた。
「侵入者発見。直ちに排除する」
ゆっくりとこちらに近づいてくるのはエクスプローラーズ幹部が1人、オニキスと相棒のキョジオーンだった。ロイはリコに背中を向けた。
「リコは先に進んで!ここは僕たちで何とかするから!」
そう伝えるとロイはラウドボーンを、フリードはリザードンを繰り出した。リコは一瞬迷ったが振り返ることなく走り出した。
「2人とも気を付けて!」
ロイとフリードは返事の代わりにオニキスとキョジオーンを睨みつける。薄暗い廊下でいくつもの炎とオニキスの瞳だけが妖しく光っていた。 - 1791 24/05/13(月) 04:42:28
「じっちゃん大丈夫かな…」
「ウェニー!」
「まあバトルは強いし、最悪自分で何とかするかな?」
ドットはウェーニバルに運ばれながらランドウを心配していた。というのも一緒に来たはいいものの、ランドウが息切れを起こしたためにやむを得ず置いていったのだ。
ウェーニバルの軽やかな足さばきでみるみるうちにアジトに近づいている。少しスピードが上がり、ドットはウェーニバルの首元にさらに強めにしがみついた。
「一人か?じいさん」
「ああ一人じゃよ。それがどうした?」
一方そのころランドウはアゲートと火花を散らしていた。チャーレムの存在に気付いたランドウはドットを先に行かせるためにわざと止まっていたのだ。チャーレムとヌオーもトレーナーと同様に対峙していた。
「随分自信家だな」
「そちらこそ」
ランドウが瞳を覗かせると、合図をする間もなくバトルは始まった。 - 1801 24/05/13(月) 07:08:40
次の更新は夜中になります。
未来のリコとロイの手持ちたちがどれほど二人の交際について理解していたかのダイスを振ります。(リコの手持ちはリコ→ロイに対して、ロイの手持ちはロイ→リコに対してどう思っているか)
1に近いほど仲間!であり100に近いほど特別な存在だと感じている
マスカーニャ→dice1d100=51 (51)
テブリム→dice1d100=18 (18)
テラパゴス→dice1d100=25 (25)
ラウドボーン→dice1d100=30 (30)
タイカイデン→dice1d100=35 (35)
未来編でテラパゴスが出てこないのは船にいるからです。連れていくのはあまりにも危険だとリコが判断したため船のポケモンたちと一緒にいます。
- 181二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 16:55:53
ほぼほぼ気づかれてない
もともと距離が近かったもんな
恋人!イチャイチャ!ってより一緒にいるのが当たり前みたいな雰囲気だったのかも - 182二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:37:08
テブリムが一番低いの意外だな
- 183二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:05:03
恋人というものがよくわかってないとか…?
そう考えるとマスカーニャが高めなのはなんかわかる気がする - 1841 24/05/14(火) 02:24:45
リコは走った。アジトの中を随分と進んだ。最早元の道に戻れるかと聞かれれば迷いなく頷くことはできないほどであった。今は一人きり、どこか言葉にできない悲しさが渦巻いていた。
しかしそれはわずかに晴れた。よく知った声が聞こえてきたからだ。
「リコ!」
「ドット!ウェーニバルも!
どうしたの?まさかどこか怪我でも…」
「違う違う!ただ体力の限界だっただけ!ウェーニバルありがとう。もうおろして」
リコが心配そうに尋ねるとドットは両手をぶんぶん振って否定する。そしてウェーニバルにそう頼むと少し嫌そうな顔をしつつも腕から降ろしてくれた。ドットが足をつけるとリコが気になっていた質問をする。
「ドット!ブレイブアサギ号は大丈夫なの!?スピネルはどうしたの?」
「逃げられた、あとちょっとだったのに…でもブレイブアサギ号は大丈夫。ウェーニバルもラッキーに回復してもらったから。まあでもボクを抱えてきたんだけどさ…本当に大丈夫なんだよな?」
「ウェ!」
手入れを施したツヤツヤな髪を手で払い、ウェーニバルはカッコよく返事をする。ドットは背中を丸めてため息をつくと、すぐに姿勢を正して話を進めた。 - 1851 24/05/14(火) 02:26:09
「さっきフリードとロイを見たんだ。廊下のど真ん中で戦ってた、おかげで遠回りする羽目になったよ…」
「うん…私たちも早く進もう」
ドットは目立たないようにウェーニバルをボールに戻すとリコと共に歩き出した。しばらく行くと、ある部屋の前で会話が聞こえてきた。二人はドアに背中を合わせ聞き耳を立てる。
「なあコニア…ぐるみんの動画は次いつ投稿されると思うか?」
「知らないわよそんなの、リアルの事情でもあったんじゃないの?」
「ぐるみんに中の人なんかいない!!」
「全く、仕事に集中しなさいよ!アメジオ様に何かあったらどうする気!?」
「心配には及ばない。オレは行く」
「あ、お待ちくださいアメジオ様!」
ツカツカと部屋で歩き回る音がする。どうやら中にいるのはアメジオ、ジルとコニアのようだ。
「…どうするリコ。今なら鉢合わせずに済むけど…」
ヒソヒソと声が聞こえないように注意しながらドットが尋ねる。リコは迷うことなく答えた。
「うん…行こう、この中に」
「え、ちょっ待って正気!?」
「何者だ!?」 - 1861 24/05/14(火) 02:31:42
ドットの声に反応したジルの大声が響く。リコはそのまま手を止めることなくドアを開けた。中にいたアメジオが、信じられないものを見るような、驚きが隠せない様子でリコと目を合わせる。
「リコ…?」
「アメジオ。今いいかな?聞きたいことがあるの」
「させるか!サイドン!」「ウェーニバル!」
ジルのサイドンが攻撃を仕掛けてくるも、ドットのウェーニバルの蹴りで軽やかに対処された。対応のためコニアもゴルダックを繰り出してくる。ドットが慌てて部屋に入るとリコに耳打ちした。
「ボクが二人を何とかするから、今のうちに聞きたいこと全部聞いといて」
「うん。ありがとうドット」
そしてウェーニバルのステップを横目にアメジオはリコと向かいあう。アメジオはまだ驚きが態度に残ったままだった。リコは静かに瞳を見つめる。
「アメジオ、あなたにどうしても聞きたいことがあるの。わからなかったらそれでいいんだけど、わかることは話してほしい」
「…なんだ」
拒否もせずアメジオが見つめ返す。敵ではあるが、他のエクスプローラーズとは異なりアメジオとは多少の信頼関係が構築されていた。それは彼の騎士道精神や外道には堕ちたくない本人の頑固さを長年見てきたことによるものであった。 - 1871 24/05/14(火) 02:39:16
「どうしてテラパゴスを狙うの?」
「…力?が必要らしい」
「それはラクアのための?」
「そこまではわからない」
「そう…じゃあテラパゴスの力には、私かあの子の存在が必要なの?」
リコの拳を握る力が強くなる。エクスプローラーズはまだ赤ちゃんである娘を巻き込んだ。せめてその理由は知っておきたかった。
「ペンダントの所有者…今はテラパゴス、それを管理しているのはリコだろう。しかもそれは君の祖母が託したものだ。力を引き出す者、その関係性を調べるのはごく自然なことだと思うが…どうした?」
「私は…スピネルを信じてないから、何を言われても疑ってた。だからアメジオに確認しておきたかったの」
「奇遇だな。オレもアイツは信用していない」
真面目に回答してくれるアメジオを見てどこかホッとするリコ。しかし目が泳いでいるのを見たアメジオが今度はリコに尋ねた。
「どうかしたか?確か君を捕らえていたのはアイツだったな、何かあったのか」
リコは目を逸らした。しかし相手にあれこれ聞いておいて自分が答えないのはフェアでないと感じ、小さく口を開いた。
dice1d4=2 (2)
1 なんか巫女服とか着せようとしてきて…
2 毎日自分の目の前で着替えさせて、しかもジロジロ見てくるの
3 娘への目つきがすごく怖い
4 言おうとしたが涙が溢れてしまって話せない
- 188二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:19:10
やっぱりアメジオはスピネル信用してしてないよね…
- 189二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:46:53
目の前で着替えは駄目だろ…!
- 190二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 09:03:57
選択肢に巫女服・・・
もしやこのスピはあのスレの世界線からルート分岐して恋愛感情が付与されたスピなのか!? - 1911 24/05/14(火) 09:58:17
「…毎日自分の目の前で私を着替えさせて、しかもジロジロ見てくるの」
「え、えっと…それは…君の服従を狙っていたのかもしれない」
「うん…そうなら良いんだけど…目がギラギラしてて笑顔だったから怖くて」
「なんか…それに関しては……すまない」
「ううん…アメジオのせいじゃないから…」
気まずい。非常に気まずい。多分セクハラ的なものだとなんとなく感じとったがアメジオにそんなこと言える訳もなく、冷や汗を流したまま変な空気が流れる。
「ラクアはテラパゴスの望みなの。ルシアスの宝なの。こんなこときっと望んでないよ、今からでもやめられないかな?」
「…オレの一存で決められることではない」
リコが再び勇気を振り絞って語るが、アメジオは力なく首を振るだけである。しかしリコは諦めない。
「ねえ、アメジオ。あなたたちの後ろにはもっと強いボス的存在がいるんでしょう?今もその人の指示で動いてるんじゃないの?」
「…!」
「お願い、その人に会わせて」 - 1921 24/05/14(火) 09:59:34
アメジオが一瞬息を呑むがすぐに驚いた表情を隠す。
「それは無理だ。オレだって好きに連絡がとれるわけじゃない。ハンベルならできるかもしれないが…」
「ならその人のところに連れてって」
「何故だ?何故そこまで拘る」
リコはアメジオに問われ考えるために一度目を閉じる。そして覚悟を決めたように目を見開き、手を拳にして胸の前においた。
「もう止められないの。ライジングボルテッカーズはもう幹部の何人かを倒した。今だってフリードたちは戦ってる。あなたたち…いいえ、ギベオンの望みを打ち砕くために」
「…!何故その名を!?」
アメジオが途端に動揺する。ロイが先ほど話してくれた情報の中にあった名前だが本当に当たった!とリコはこの場で少しドキドキしていた。そしてリコは真剣な顔のまま一つの提案をした。
「じゃあアメジオの大好きなバトルで決めよう。私は逃げも隠れもしないよ。だから私が勝ったら、案内して」
「…わかった。受けて立とう」
リコがマスカーニャのボールを突き出すと、アメジオも同様にソウブレイズのボールを取り出した。そこに一切の躊躇はなかった。
最後の戦いが、今始まる。 - 193124/05/14(火) 14:10:00
少し早いですが、今日の夜辺りに次スレ立てます。
いくらダイス神のご意向とはいえ、スピネルが変態みたいになってしまったのは反省しております…次スレに注意書きしておきます。あとこの注意書き必要ではないか?といったものがあればアドバイスいただけると嬉しいです。
ついでにダイス、娘ちゃんの名前dice1d2=2 (2)
1 出てくる
2 出てこない
- 194二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 15:20:11
アメジオやっぱ良いキャラだな…展開も凄く楽しみです
娘ちゃんはまたしても名前出てこないか - 195二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 17:51:25
そろそろ次スレ建てたほうが良さげですな
- 196124/05/14(火) 21:53:03
- 197二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 01:11:15
- 198二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 11:35:13
埋め
- 199二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 20:44:19
どんな展開になるのか楽しみ埋め
- 200二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 08:27:20
梅