- 1124/04/26(金) 21:53:36
- 2124/04/26(金) 21:55:24
ここだけリコの娘が未来からやってきた世界
原因はテラパゴスの力とする
とりあえず娘ちゃんの年齢
dice1d5=1 (1)
- 3二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:14:16
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:14:31
一才の子か
赤ちゃんだね - 5二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:16:45
一才の子ならパパママの区別はつくよね
ていうかお父さん誰だ - 6二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:17:14
- 7二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:21:56
誰だお前
- 8124/04/26(金) 22:27:03
フリード大変!空から赤ちゃんが降ってきたの!
どどど…どうしよう!この子のお母さんきっと心配してるよ!
ん?この子何か持ってる?
ちょっとごめんね…どれどれ?
過去の私へ
いきなりごめんなさい。私はdice1d40=年後の未来のリコです。
実は未来ではdice1d3=が起きていて大変なことになっています。
1 エクスプローラーズとライジングボルテッカーズの全面戦争
2 この子のお父さんとの喧嘩が派生して大きな争い
3 世界滅亡の危機
この子は私の娘です。このままだとこの子にも被害が及ぶと思いテラパゴスに頼んで過去に送ってもらいました。
この騒動が落ち着いたら必ず迎えに行きます。どうかそれまでこの子の面倒を見ていただけませんか?
よろしくお願いします。
未来の私より
随分字がよれてる…急いでたのかな
面倒を見ると言っても、赤ちゃんのお世話なんてしたことないしな…
とりあえずdice1d3=をしよう
1 ライジングボルテッカーズ全体に情報共有
2 子育てに詳しそうな人に相談
3 ミブリムがこの子の感情をキャッチできるか実験
- 9124/04/26(金) 22:28:07
ごめんなさい振り直しです
dice1d40=1 (1)
dice1d3=1 (1)
dice1d3=3 (3)
- 10二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:28:59
一年後!?
- 11124/04/26(金) 22:30:11
何回もごめんなさいスレ主です
1年後だと赤ちゃんの年齢と計算が合わなくなるのでプラス10年してもいいですか? - 12二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:36:58
+1年で矛盾しなくなりますよ
というのは冗談でスレ主のやりやすいようにしてください - 13124/04/26(金) 22:41:57
ありがとうございます。一応振り直しします。(5年未満ならプラス10年します)
dice1d40=2 (2)
「エクスプローラーズとライジングボルテッカーズの全面戦争!?未来のリコは大丈夫なのか!?」
手紙を一緒に読んだフリードが慌てるがこちらから未来を知る術はない。何より自分の娘らしいこの赤子の気持ちはどうなるのだろうか。いきなり過去に連れて来られて悲しい気持ちになっていたりしないだろうか。
「ミブリム、赤ちゃんが何考えてるかわかったりする?」
「ミ、ミー!」
リコはフードにいるミブリムに頼んでみた。ミブリムはフードから少し顔を出して抱えた赤ちゃんと視線を合わせる。ミブリムの鳴き声はどことなく嬉しそうだった。どうやら今の機嫌は良いらしい。一先ずはほっと胸を撫で下ろす。
- 14二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:42:15
2は草
- 15124/04/26(金) 22:57:36
リコちゃんは若ママになる運命なのかもしれません
急いでモリーのところに連れて行く
ひどく驚かれたが手紙を見せ、赤ちゃんの体調を診てもらった
「うん、健康だね」
「本当?良かった…」
リコがそんなことを言いながら娘を抱え直す。モリーは頬杖をつきながらその様子を見て、リコが既に母親のようになっていると感じた。
父親だーれだ
dice1d5=2 (2)
1 フリード
2 ロイ
3 アメジオ
4 スピネル
5 >>20
- 16二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:10:38
ロイか!
- 17124/04/26(金) 23:15:17
10年プラスしておいてよかった…(遠い目)
父親とは
dice1d6=5 (5)
1 結婚してる
2 色々あってまだ恋人(婚約者)
3 別れちゃった…
4 提供者だから恋愛感情はない
5 実は父親が誰か分かってない
6 色々あって実は父親が別の人
「あぷー!まぁま!」
「マ、ママ!?私!?」
顔を赤くして驚くリコ。満面の笑みを向ける赤子。これにはラッキーもにっこり。束の間の温かい空気が流れる。
- 18二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:22:33
ロイが父親じゃないってことなのかロイ=父親だけど娘ちゃんが父が誰なのか分かっていないのか
- 19124/04/26(金) 23:23:14
どうしよう…どうしよう…(困惑)
何で分からないの?
dice1d6=2 (2)
1 酔っ払ってて互いに記憶がない
2 記憶喪失になったから(事故)
3 記憶喪失になったから(オーベムの能力)
4 単に不特定多数と関係があった
5 別の人と交際していたときの子だからどっちかわからない
6 >>21
- 20124/04/26(金) 23:30:57
ここでのわからないはロイ=父親だけどそれをリコが把握してない、です
わかりにくくて申し訳ないです…
事故とは
dice1d3=2 (2)
1 頭を打ちロイのことだけ忘れる
2 怪我が原因で互いに交際していたことを忘れる
3 ロイが亡くなったショックでロイのことだけ記憶から抹消してしまう
- 21124/04/27(土) 04:23:55
赤ちゃんの世話をするには色々道具が足りないため、一度船を街に下ろす必要があった。フリードがミーティングルームに皆を集め、モリーとリコの説明により未来から来た赤ちゃんのことは共有された。
「必要なのはLサイズのオムツとおしりふき、離乳食の材料、90センチ表示の服一式に生活用品一式…あと何かある?」
「おもちゃとかいるかな?」
「うわ~、出費が嵩むねぇ…」
「離乳食は俺に任せてくれ!」
「ありがとうマードック。赤ちゃんは私が連れて行くね」
「いやいや、赤ちゃんと留守番してた方が良いんじゃない?大変そうじゃん…」
初めて見る赤ちゃんにワクワクしているロイと残金を考えガックリするオリオ、張り切るマードックとオロオロするドットのように反応は三者三様であった。ライジングボルテッカーズの財布が少し…いや非常に痛むが買わないわけにもいかない。あと赤ちゃん用の衛生用品等も購入が決まり、話し合いの末モリーとマードック、人手のためにさらにフリードとロイが代表して街に行くことが決定した。
街に下りるまでの話題は赤ちゃんと未来の自分たちのことになった。リコは手紙の内容を皆と共有した。
「じゅ、12年後にそんなことが…」
「未来の僕たちエクスプローラーズと戦ってるんだ…強くなったのかなホゲータ?」
「ホゲ?」
未来のことをどのくらい気にしているか
1に近いほど気にしていない、100に近いほど気にしている
フリード dice1d100=2 (2)
リコ dice1d100=62 (62)
ロイ dice1d100=22 (22)
ドット dice1d100=4 (4)
マードック dice1d100=69 (69)
モリー dice1d100=84 (84)
オリオ dice1d100=43 (43)
ランドウ dice1d100=59 (59)
- 22124/04/27(土) 08:01:55
「12年後の未来かあ、ボーっとしてたらいつの間にかそのくらい経ってそうだね」
「まあ確かにそうかも」
オリオの発言にドットが同意する。大人のオリオはともかく子どものドットがそのようなことを言い出すとは…と言いたげクワッスはどこか呆れたようにドットを見つめていた。
「…12年ならリコたちまだ結構若いね」
「でもよーもうそんな歳なのか…何だか俺、うっううぅ…」
「な、なにも泣かなくても…」
モリー、マードック、リコは反応こそ三者三様であったが、未来で何が起きていたのかを考えていた。未来の皆を案ずるモリー、大人になったリコロイドットを想像し泣き出すマードック、未来から来た自分の娘のことを考えるリコ。
(この子のお父さん誰なんだろう…)
リコは至極当然のこの疑問を言い出せずにいた。
「まあ未来の俺たちなら大丈夫だろ」
「僕たちどのくらい強くなったのかなー!進化したのかな!」
「ホンゲ!ホンゲ」
フリードは未来の自分たちを信じていた。ロイはホゲータと共にまだ見ぬ未来に目を輝かせていた。
「しかし、油断は禁物。実際に未来のリコは娘を案じてこちらに連れてきた。この手紙だって何かの罠とも言い切れぬじゃろ。最悪の事態も想像しておかねば」
ランドウは一人目を光らせていた。
赤ちゃん(リコ娘)をどう思っているか
リコは母親だとわかっているため除外しておきます
1に近いほど苦手、100に近いほど可愛い
フリード dice1d100=83 (83)
ロイ dice1d100=14 (14)
ドット dice1d100=92 (92)
マードック dice1d100=72 (72)
モリー dice1d100=83 (83)
オリオ dice1d100=78 (78)
ランドウ dice1d100=52 (52)
- 23二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 08:37:09
軒並み数字高いのに未来のパパだけ苦手にしてる
ロイの住んでた村小さい子あんまりいなさそうだし慣れてないからかな - 24二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 17:18:39
どことなく自分に似てて同族嫌悪とか?いやでもロイはそういうキャラじゃないか…
- 25124/04/27(土) 21:47:47
「パーゴー」
「あぶー」
「パアーゴ!」
「あーぶ!」
かっ…可愛い!!
私と一緒に船に残ることにしたオリオとドットも赤ちゃんとテラパゴスの会話のあまりの可愛さに悶えています。ドットはスマホロトムを無音にしてパシャパシャと写真を撮っているし、オリオはハイテンションでベビーベッドを作ってくれています。
この子はまだ少ししか歩けないみたいで、ブレイブアサギ号をあちこち歩いたり座ったり這いずり回ったりしています。急いで全ての床を掃除し直しました…
驚いたのはブレイブアサギ号の設備や部屋の配置を理解していることです!ハイハイとヨチヨチ歩きで迷わずに私の部屋にたどり着いたときは本当に驚きました!
今はミーティングルームに敷いたカーペットの上でテラパゴスと遊んでいます。手を口に入れたり、その手でテラパゴスをペタペタ触ったり…今日からポケモンウォッシュを念入りにやらないと…だね。
現代のロイリコの好感度
1に近いほど友情のみ、100に近いほど恋愛感情を持ち合わせている
リコ→ロイ dice1d100=12 (12)
ロイ→リコ dice1d100=60 (60)
- 26二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:00:05
ロイ君だけ赤ちゃんへの好感度が低いのってつまりそういうこと……?
- 27124/04/27(土) 22:26:40
今さらだけど未来のロイ20歳くらいでパパ…?若くね?
「ロイどうしたんだ?何だか元気がないぞ?」
「え?ホント?」
一方そのころロイはフリードと共に荷物持ちに勤しんでいた。オムツだけでも大分嵩張る中必要な物はまだまだあるためどんどん荷物は増えていく。ついでに普段の買い物もしているため最早前が見えない状態なのに、フリードがいきなりそんなことを言い出したためロイは一瞬理解ができなかった。
「後は服だけかな。荷物持ってくれてありがとう、先に船に戻ってていいよ」
「う、うんわかった!」
「悪いなロイ、少し持つぞ」
「マードックありがとう!」
モリーの言葉に大きな声で返事をし、マードックが少し荷物を肩代わりしてくれたため前が見えるようになりヨロヨロしなくなった。しかしそれでもロイは浮かない表情のままだ。
「やっぱりロイ、元気ないぞ?
もしかして…小さい子が苦手だったりするのか?それで帰るのしんどかったりするのか?」
「え、ええと…」
「無理して俺たちに合わせなくてもいいんだぞ?」
フリードとマードックに心配され、ロイは何とも言えない顔をする。
「よく…わからないんだ。僕が住んでいたとこはじいちゃんくらいの歳の人ばっかりで、赤ちゃんなんて見たことなかったから」
「そっか、無理はしなくていいからな」
マードックが優しい言葉をかけると、フリードが真面目な顔で口を開く。
「ロイ、知らないことは悪いことじゃない。冒険者は未知との遭遇の連続だからな。これからあの子を知っていけばいい。関わっていってそれでも苦手だったら無理に関わらなくていい。ただ何も知らないままでいるのはやめてほしい。ロイならきっと大丈夫だ」
「フリード…わかった!マードックもありがとう!」
ロイの顔がわずかに晴れる。マードックとフリードはそれを見て微笑んでいた。 - 28124/04/28(日) 06:50:31
山のような荷物を抱えてロイ、フリード、マードックはブレイブアサギ号に戻ってきた。
「お疲れー」
「多っ!?運ぶの手伝うよー?」
「ありがとうオリオ」
買ってきた物の数が多く片付けるのも一苦労である。そんな中赤ちゃんは大人たちがバタバタとしているのが気になる様子。頭を動かしてそわそわ、目をキラキラさせている娘が邪魔をしてしまわないようにリコが抱いてあやす。赤ちゃんの可愛さに皆がぷるぷると吹き出しそうになりながらある程度荷物の配置を決め片付ける。時間がかかったため途中でモリーが合流したタイミングで休憩することにした。
マードックがおやつの準備をしてくれている間、ミーティングルームで一息つく。皆リコのひざの上で楽しそうにしている赤ちゃんに夢中だった。少し離れたところから観察しているランドウと、ロイを除いて。
「あうあうあー!」
「…ふふっ」
赤ちゃんは手を差し出したモリーの指をしっかりと掴んで握手のようにぶんぶん振り回す。生え揃った乳歯を見せてにこーっと笑う赤ちゃんにつられて思わず笑みがこぼれた。
ロイは赤ちゃんの様子を見てdice1d3=1 (1)
1 可愛いと思う
赤ちゃんへの好感度アップdice1d100=3 (3)
2 どう接したらいいかわからずあたふたする
3 母親であるリコのことを考えてしまいモヤモヤする
(未来のリコには好きな人がいるんだ…)的なこと
- 29二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 09:50:14
好感度が上がらない
まあ突然だもんなあ、受け入れるのには時間かかるよね - 301 24/04/28(日) 19:18:15
(赤ちゃんってちょっと…可愛いかも)
ご機嫌な赤子を見てロイは自分が抱いていた苦手意識が少し解けていくのを感じた。
「今日のおやつだぞー!」
マードックが持ってきたのはプリンだった。容器に入った人数分の他に別の容器が一つお盆に乗せられている。
「モリーから大体の成長具合は聞いてるからそれに合わせて作ってみたんだ!口にあうと良いんだがなぁ」
「ありがとうマードック!とりあえず、おやつは私があげるね」
子ども用の椅子に赤ちゃんを座らせると、リコはマードックから赤ちゃん用に作ったプリンを受け取る。そして一口で食べられる分だけスプーンで掬って赤ちゃんの口に寄せた。
「はい、あーん」
「あー」
リコから差し出されたプリンをむぐむぐと口に含むと、目を輝かせて腰をずんずんと激しく上下に揺らす。どうやらお気に召したようだ。これにはマードックもにっこり。皆もマードック手作りプリンに舌鼓を打ちながら和やかな時間を過ごした。
寝かしつけはリコが担当するとして他のお世話は皆も協力します。今日は誰が担当する?
1 フリード
2 リコ
3 ロイ
4 ドット
5 マードック
6 モリー
7 オリオ
8 ランドウ
風呂 dice1d8=4 (4)
おむつ交換 dice1d8=5 (5)
食事 dice1d8=5 (5)
着替え dice1d8=7 (7)
選ばれなかった人も赤ちゃんとの遊びや掃除洗濯など様々な面で協力していると考えてください。
- 31二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:41:02
- 321 24/04/28(日) 22:18:00
「あー!きゃあー!」
「わわっ、ちょっ動かないで!」
厳正なるくじ引きの結果、今日はドットが赤ちゃんのお風呂担当になった。なんでボクが…なんてイヤそうに言ったがイヤではなく少しドキドキしている。お湯の温度に気をつけたは良いもののテンションが高くジタバタと動き回るため悪戦苦闘している。
カヌチャンもよく動き回るがそれは鉄を探すためというれっきとした理由があるわけで、ポケモンウォッシュではドットの言うことをきちんと聞いてくれる。クワッスに至っては賢く待つことができる。だからこんなに意味もなく動く子を洗うのは初めてだった。
タンクトップもズボンもビショビショにしながら何とか赤ちゃんを洗い終えると脇を抱えて風呂場から出し、フカフカのタオルに包んで拭く。頭を拭いてあげているとサラサラの黒髪もインナーカラーの青もリコと全く同じだということに気付き、本当に未来から来たリコの娘なんだな…と感じる。前髪を上げたところで目があった赤ちゃんに満面の笑みを向けられてドキドキしているとオリオが着替えを持ってきてくれた。 - 331 24/04/28(日) 22:32:20
「ドット!ビショビショじゃんか!後はあたしに任せて、とりあえず着替えちゃいな!」
「う、うんありがと…」
ドットはオリオに赤ちゃんを託すと持ってきていた服を手に取り着替える。
「ほーら怖くないよー」
「うー?」
オリオの手には保湿クリームが握られていた。一日一回は塗るようにモリーに言われたことを思い出し抱っこしたままペタペタと全身を保湿する。マードックは赤ちゃんのときのドットの世話をしたことがあるらしく詳しかったためあれこれ聞いておいたことを活かす。そして赤ちゃんにおむつを履かせ、モリーが今日買ってきてくれたパジャマを何とか着せることに成功するとドットも着替え終わったところだった。
「髪の毛乾かす。ありがとオリオ」
「どーいたしまして!」
再び赤ちゃんを受け取ると、ドライヤーを近づけすぎないようにしながら風を当てる。まだ短い髪がサラサラと揺れ、ワシャワシャと髪をいじるときゃあきゃあと喜んでいるのか嫌がっているのかわからない声をあげた。
「もうちょっと、だからね」
ドットの言葉を理解したのか偶然か、赤ちゃんがピシッと手を挙げた。まさか返事してくれるとは考えていなかったため思わず吹き出してしまう。
手ぐしで髪の毛が乾いたことを確認すると、ドットはリコの部屋まで赤ちゃんを連れて行き、そのまま託した。
ドットはぐったりとした様子で部屋に戻り、ベッドに倒れ込んだ。クワッスが驚いたように見つめるが、疲れ切ったドットがそれに気づくことはなかった。 - 341 24/04/29(月) 01:47:45
「夕飯できたぞー!今日は豆腐ハンバーグだ!」
マードックの声と共に美味しそうな匂いが充満する。皆のご飯の他にも小さなハンバーグが乗せられているプレートを持ってくる。さっきまで部屋のベッドで休んでいたドットが船を漕いでいるのをリコとマードックが心配しているが赤ちゃんに食事を催促され慌てて椅子に座らせる。
「あー!んまー!!」
「そうかそうか!うまいか!」
両手を上下に振る赤ちゃんとにこにこのマードック。赤子だったときのドットによく離乳食を作っていたこと、そのときのことを思い出して目頭が熱くなる。
「懐かしいなあ、ドットは全然食べてくれなかったから色々工夫したもんだ」
「は、恥ずいから止めて!」
ようやく目を覚ましハンバーグを口に入れようとしていたドットが手を止め抗議する。しかしそれも姪っ子の成長だと受け取ったマードックには逆効果だった。
「うっうう、こんなに大きくなって…」
「ええ…嘘だろ…」
呆れかえるドットを尻目に皆夕飯を食べ終える。一人残されたマードックは次から少し時間を早めて赤ちゃんだけ先に食べさせ、その後皆で食べるようにすることを心に決めたのだった。 - 351 24/04/29(月) 06:20:25
今さらですが一人称視点書くことにします。
リコ視点
「あれ〜?リコ寝不足?」
「あはは…実はちょっとね」
アンは聡いなぁ。頬をポリポリかいて誤魔化すけれど、実は大分寝不足です。昼間あんなに元気いっぱいなら夜はぐっすりかなと思ったんだけど、何回も夜泣きで起きちゃって大変だったな…抱っこしないと寝ないし、ずっと「まぁま」って呼んでた。
だからかニャオハは朝からずっと操舵室に行っちゃって戻ってこないし、テラパゴスも眠たそうです。ミブリムは赤ちゃんの気持ちをキャッチしちゃったみたいで疲れてたから、今朝モリーに診てもらって赤ちゃんをそのまま預けてきました。少し離れた方がミブリムも休めると思ったからね。
あの子の本当のママは未来の私であって今の私じゃないから、やっぱり寂しかったのかな…
「ばーぶー!!」
「うわぁぁ!?」
昨日のことを思い出してると、すっかり聞き慣れてしまった赤ちゃんの声がする。いつの間に私の部屋まで来たの!?
「わあ〜!可愛い〜!!どうしたのその子?」
「え…えっと今ちょっと預かってるの!」
「リコに似てるね?」
「あ…親戚なの!」
あたふたしたら怪しまれちゃうかも、そう思った私は何とか取り繕う。
「この子名前なんていうの?」
アンがにこにこしながら質問してくる。ど…どうしよう!知らない!!手紙には書いてなかったし、皆「赤ちゃん」って呼んでるから何とかなってたし!でも正直に言ったらバレちゃう!
「わ、私!この子また預けてくる!!」
「え?もう授業始まるよ?」
「五分待ってって先生に伝えておいて!!」
「リコ!?ちょっと〜!」
誤魔化すこともできずこの場から去る。何とか授業には間に合ったけど、息切れしてたのを先生に心配されちゃった…
次は誰目線?dice1d3=2 (2)
1 ロイ
2 モリー
3 ??
- 361 24/04/29(月) 06:27:10
次の更新は夜中、場合によっては明日になります…
未来のロイリコの好感度とロイから赤ちゃんへの感情振っておきます。
本来は100ですが、今は互いが交際していたことを忘れてしまっているため好感度が100ではなくなりました。ややこしいですが記憶が戻ったら強制的に100になります。
1に近いほど友情のみ、100に近いほど恋愛感情あり
リコ→ロイ dice1d100=37 (37)
ロイ→リコ dice1d100=68 (68)
赤ちゃんへの感情
1に近いほど苦手、100に近いほど可愛い
ロイ dice1d100=40 (40)
- 37二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 12:53:14
楽しみにしてます
- 381 24/04/29(月) 21:43:23
モリー視点
「あぷあー!」
「ラキー!」
先ほど勝手に抜け出してリコのところまで行ってしまったこの子は、現在救護室のベッドの上できゃあきゃあと笑いながらラッキーの動きを真似ている。
未来から来た子どもなんてこの人生の中で生まれて初めて見たが、こうして見るとごくごく普通の赤子に過ぎない。健康診断の際も聴診器を触ろうとしたり動いたりと忙しなかったが決して泣くことはなかった。リコの様子から夜泣きはしていたようなので好奇心が旺盛なのか人慣れしているのか、はたまたこの子なりに緊張しているのかはわからない。ハイハイで駆けずり回る様子はまるで冒険者のようだったことから、非常に元気な子であることだけはわかる。
薬の在庫を確認し終わるとパソコン画面から目を離し、元気な声がする方に振り向く。
「ラッキー、ありがとね」
「ラッキー!」
相棒にお礼を言ってから、赤子をヒョイッと抱きかかえると容易に身体を預けてくる。わたしだけでなく船員皆に慣れている様子であること、ブレイブアサギ号全体の道のりを理解していたことからライジングボルテッカーズに所属していた可能性もあるとにらんでいる。まあ、全て偶然かもしれないが。
「名前なんて言うの?わたしに教えてよ」
「あうー?」
名前がわからないのは地味に不便だ。抱えた赤ちゃんと目線を合わせてそんなことを聞いてみるが望んだ答えは返ってこない。
「お散歩行く?」
「う!」
あまりよくわかってなさそうだが頭を撫でるとえへえへと笑う。こちらもつられて思わず笑みがこぼれる。可愛いな、なんて思ってもちもちの頬を堪能した後、ぎゅーっとくっつきながら医務室を出た。
どこに行こうか?dice1d6=6 (6)
1 甲板(ランドウがいる)
2 操舵室(フリードがいる)
3 ウイングデッキ(ロイがいる)
4 キッチン(マードックがいる)
5 機関室(オリオがいる)
6 ミーティングルーム(ドットがいる)
- 391 24/04/30(火) 04:51:39
しばらくお散歩タイムです。ダイスを振って救護室が出たら終了です。
モリーが赤ちゃんを抱えて向かった先はミーティングルームだった。部屋に入ろうとしたところで先客を見つける。
「あれ、ドットじゃん。珍しいね」
「あ…うん。ネタ切れでちょっと休憩」
そこに居たのはドットだった。彼女は昨日赤ちゃんを風呂に入れてからずっと元気がなかったのだが、さすがに一晩経った今は顔色が良くなっていた。
「モリーと一緒だったんだ。今何してんの?」
「ああ、散歩だよ」
「あい!」
モリーの腕から仰け反って赤ちゃんが返事をする。頭から落っこちそうになるのをぎょっとしながらもなんとか支えて姿勢を戻す。
「おっとっと、危ない…」
「だ、大丈夫?」
「あーい!」
赤ちゃんは危なかったにも関わらずきゃはきゃはと笑う。豪胆と言うべきか呑気と言うべきか悩みに悩んだドットが大きなため息をついた。クワッスも呆れたように自慢の髪を払い「クワッス…」と呟くのだった。
次はどこに行く?dice1d6=1 (1)
1 甲板(ランドウがいる)
2 操舵室(フリードがいる)
3 ウイングデッキ(ロイがいる)
4 キッチン(マードックがいる)
5 機関室(オリオがいる)
6 救護室(終わり)
- 40二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 05:11:33
楽しみにしてます!
- 411 24/04/30(火) 05:45:52
次にモリーは甲板に向かう。なんとなく外の空気が吸いたくなったからだ。船外への扉を開けるとまたまや人影が見えた。
「あれ、じっちゃん」
「おお、モリーか」
正体はランドウだった。彼はいつものように風を浴びながら釣りをしていた。なぜ空で釣りができるのかさっぱりわからないが、ときどき魚を釣っているらしくこれまたよくわからない。しかしそれがランドウだと考えているため特に疑問をもつこともない。
「あー、あう」
「ふぉっふぉ…気になるか?」
赤ちゃんが短い腕を伸ばしてランドウをじっと見つめる。ランドウは振り返ることなく釣り竿を握ったまま語りかけた。
「立場が違えば考えることも違う。誰かのためと思いつつ、誰かを傷つけてしまったり、自分が傷ついてしまったりするものじゃ。しかし、人との関係は水の如く形を変えることができる。恐れることはないぞ」
「う?」
赤ちゃんはよくわからなかったのか首をこてんと傾ける。風が布を揺らし、髪も揺らす。モリーはそろそろ船内に戻るべきだと考えた。
「船の中行こっか」
「あぶ」
モリーに抱えられた身を乗り出したままランドウにぶんぶん手を振る。振る角度がかなり違うためとてもバイバイには見えなかったが、ランドウは後ろ向きのまま手を振り返してくれた。そしてそのまま釣りを続けるのだった。
次はどこに行く?dice1d5=1 (1)
1 操舵室(フリードがいる)
2 ウイングデッキ(ロイがいる)
3 キッチン(マードックがいる)
4 機関室(オリオがいる)
5 救護室(終わり)
- 421 24/04/30(火) 15:22:51
次にモリーが向かったのは操舵室だった。これには理由があり、風がいつもより強くなっていたことから気になることはないかフリードに聞いておきたかったからだ。声をかけてドアを開けると、お目当ての人物フリードの他にキャップ、ノズパスがいた。
「フリード」
「モリー!この子も一緒なのか」
「うー、あぷ!」
フリードは双眼鏡を使って外を見ていた。なんだか薄暗い操舵室にてモリーは赤ちゃんが下りたそうにうごめいているのを見て、一時的に解放してあげる。
「何かあったの?」
「い、いやこれは言うべきか…」
「フリードはいつも一人で抱え込む癖あるから、ちゃんと報連相しろっていつも言ってるよね?」
「うっ…」
モリーにジトーっと視線を向けられるとタジタジになってしまう。この間もそれで注意されたばかりのフリードは言い返すこともできず両手を上げて降参のポーズをとる。
「今日は大丈夫だと思うんだが…明日からしばらく天気が荒れるかもしれない」
「それ言うべきことじゃん。何で言わない方がいいと思ったの?」
むしろ即急に共有すべきことである。なぜフリードが隠そうとしたのかモリーにはさっぱりわからなかった。フリードは気まずそうに目をそらす。
「いや…昨日まではこんなんじゃなかったんだ」
「天気なんてそんなものじゃないの?」
「まあその可能性もあるんだが…」
フリードはそう言うと何かを誤魔化すかのように頬をかく。 - 431 24/04/30(火) 15:25:14
普段は割と即決することが多いフリードだが今日は何だか歯切れが悪い。
「どうしたの?」
「昨日まではほのおタイプのポケモンのわざの調子が良かった、だからしばらく晴れが続くと考えていたんだ。それなのにこの天気の荒れ方だ」
フリードは外に視線をやる。確かに昨日までは晴れていた。…あの子が来るまでは。
「これはただの推測なんだが、あの子が未来から来たことによってこちらの未来が書き換えられている可能性がある」
モリーは言葉を失う。フリードはモリーと目を合わせることができなかった。
「もちろん偶然かもしれない。あくまで可能性の話だ。でもリコがそれを知ったら抱え込むんじゃないかと思ってな…」
「それはあり得る。とりあえずその可能性については隠しておいて、天気のことだけは伝えるべきだと思うよ」
「…そうだな」
「あう、あう!」
「ピ、ピカ…」
その頃、赤ちゃんは椅子の上で尻尾の力だけで立っているキャップが気になるらしく、つかまり立ちをしながら手を伸ばしていた。しかし全然届かないようで、しばらく押し問答が続いていた。
次はどこに行く?dice1d4=3 (3)
1 ウイングデッキ(ロイがいる)
2 キッチン(マードックがいる)
3 機関室(オリオがいる)
4 救護室(終わり)
- 44二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 20:08:18
オリオ…どう言う展開に?
- 451 24/04/30(火) 22:04:35
フリードから可能性の話をされてからモリーの心には突っかかりが残ったままだ。未来が変わるなんて伝説のポケモンの神話やSFだけの話だと思っていたし、とてもじゃないが信じられない。しかし抱っこされているこの子の存在から、少なくともリコが11年後に母親になっていることが判明してしまった。じわりじわりと何か良くないものが侵食しているような、そんな背筋が凍りつくような恐ろしさがモリーにまとわりついて離さない。考え事をしながら歩くといつの間にか機関室の目の前にいた。
「モリー?どうかした?」
「オリオ…」
中からちょうどタオルで汗を拭ったオリオが出てきたところで、ばったり出くわす。
「さすがに赤ちゃんは入っちゃダメだからねー?あれー?なんだかご機嫌だねー!」
「おーう!」
オリオと赤ちゃんが一緒に両手をばんざーいとあげ、モリーはそれをぼんやりと見つめていた。今のモリーはそれにのっかるような気分ではなかったのだ。
「モリーなんか元気ないね?大丈夫?」
「う、うん…そうだ、機関室のほのおポケモンたちどんな調子?」
「そうだ聞いてよモリー!なんかリザードンもマグマッグも昨日まで調子良かったんだけど急に元気なくなっちゃったみたいで!それで今日は時間かかったんだー」
腕を組み頭にクエスチョンマークを浮かべるオリオ。思い出したようにモリーが言葉を返す。
「フリードから伝言。明日から天気が悪くなるかも、とのこと」 - 461 24/04/30(火) 22:06:59
「それはまた急だね!今日のミーティングでそんなこと言ってたっけ?」
「あー…さっきまでなんか確信が持てなかったとかなんとか…」
「なるほど!伝えてくれてありがとう、モリー!」
ニカッと笑うオリオがモリーには眩しかった。思わず苦笑いを浮かべてしまい、また心配されてしまう。
「モリーもしかして、低気圧とかで具合悪くなった?ほら、急に天気変わったから!」
「あ、ああ…そうかも」
「燃料もう少しどうにかしたら赤ちゃんのお世話代わるからさ、そしたら少し休みなよ」
「うん、そうする。ありがと」
この子の目の前で本当のことを話すわけにもいかない。後で子どもたち以外には言うべきかフリードと相談しておくべきだったな、と考えながらモリーはこの場で取り繕った。バイバーイと言いながら大きく手を振るオリオに赤ちゃんとモリーは手を振り返した。
次はどうしようか?dice1d2=2 (2)
1 散歩を続ける(この場合キッチンに向かう)
2 もう終わり(救護室に戻る)
- 47二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 01:24:22
赤ちゃんってロイには全く似てない感じなんかな
- 481 24/05/01(水) 05:39:07
ロイ視点
「終わったー!!」
ようやく授業が終わり、ぐーっと大きく伸びをする。隣にいるホゲータも大きなあくびをしてぼくと同じような姿勢をとったと思ったらそのまま後ろに転げて行っちゃった。
「ホゲータ大丈夫?」
「ホンゲ…」
ちょっとしょんぼりするホゲータ。ぼくはホゲータを抱えあげ、膝に乗せた。ウイングデッキはぼくのお気に入りスポットだ。ここでよく授業を受けたりホゲータとカイデンと修行したりいにしえのモンスターボールを磨いたりするんだ。
でも授業が終わった今、何かをしようとする気が起きない。原因はおそらく昨日の出来事だろう。突然現れた赤ちゃん。リコの未来の娘だと言われ、皆があの子を可愛がる。ぼくは正直どうしたらいいかわからなかった。確かに可愛いと思う、でもリコは将来好きな人ができるんだなんて考えるとどうしてもあの子に対してモヤモヤが残っちゃう。まるで晴れない空のように、ぼんやりと雲がかかったようなそんな気分だ。
今まで悩んだことは何回かあったけど、誰かに聞いたり自分で考えたりして何とか乗り越えてきたから、こんなことは初めてだった。
「冒険者は未知との遭遇の連続…かあ」
フリードの言葉を思い出す。なんであの子が苦手なのかぼくもわからない。だけどこのままでは良くないのはわかる。だから知ろうと思う!いにしえの冒険者だってそうやってきたはず!きっと!!
「やるぞホゲータ!」
「ホンゲ!」
ぼくはホゲータを抱えたまま、腕を突き上げた。ホゲータもぼくの真似をして腕を上げる。赤ちゃんを知るためには…
何をするのがいいかな?dice1d3=2 (2)
1 ご飯をあげてみよう!
2 一緒に遊ぼう!
3 お話してみる!
- 491 24/05/01(水) 06:05:04
ロイの赤ちゃんへの好感度、これから変化するかもしれません。ロイの行動によってはロイリコの感情にも変化があるかもしれません。
好感度 現在17(苦手)
ロイ視点
やっぱり仲良くなるには、一緒に遊ぶのがいいと思う!
…と考えたはいいものの、赤ちゃんって何して遊ぶんだろう?全然わかんないや。ぼくが島にいたころは、木登りしたり森を探検したり秘密基地つくったりしたけど…ぼくはリコが島に来て一緒に過ごしたときのことを思い出した。でも全部船の中じゃできないや。
じゃあ…ホゲータとカイデンと遊ぶときを参考にしてみよう!ポケモンバトルはできないから…それだと鬼ごっことか、かくれんぼとか?危なくないしいいかも!
とは思ったけど、赤ちゃん今どこにいるんだろう?
リコはまだ授業を受けてるかもしれないから…誰に聞こうかな?dice1d6=4 (4)
1 フリード
2 ドット
3 モリー
4 マードック
5 オリオ
6 ランドウ
- 50二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 07:17:23
もし全部書けたら支部に投稿してほしい
- 511 24/05/01(水) 09:06:56
ロイ視点
お世話に慣れてたみたいだし、マードックなら知ってるかも!そう思ったぼくはホゲータと歌いながらキッチンに向かった。
「マードックー?いるー?」
「その声はロイか!おやつはもう少し待っててくれ」
「違うよー!おやつも楽しみだけど、マードックに聞きたいことがあって来たんだ!」
「聞きたいこと?」
いざ来てみると、マードックがキッチンであれこれしている最中だった。そういえばもうすぐおやつの時間だ。邪魔したらいけないと考えて、少し離れた入り口から聞いてみた。
「マードックは赤ちゃん見なかった?」
「赤ちゃん?見てないなあ。どうかしたのか?」
「えっと…仲良くなりたいなって思って、それには一緒に遊ぶのがいいかなって!でもどこにいるのかわからなくて」
マードックは料理の手を止めてこちらを見ている。ぼくの言葉に驚いているようだった。
「だ、大丈夫なのか?昨日から浮かない顔してたじゃないか」
「フリードが言ってくれたのもあるけど、知らないままは良くないかなって思ったんだ。それに赤ちゃんは皆にニコニコして皆も笑顔を返してるのに、ぼくだけずっとぎこちないのも嫌だなって。ホゲータも赤ちゃんが気になるみたい」
「ホゲ!」
きりりと頑張って表情を変えたホゲータが両手を精一杯上げる。
「そっか…それなら俺も協力するぞ!」
「ありがとうマードック!」
そんな話で盛り上がっていると、キッチンに誰かが入ってきた。一体誰?dice1d5=2 (2)
1 フリード
2 リコ
3 ドット
4 オリオ
5 ランドウ
- 521 24/05/01(水) 12:49:05
- 53二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 14:17:59
夜中までこのスレ保持しないとな
- 54二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 14:27:32
強すぎるリコ家系遺伝子…!
- 551 24/05/01(水) 22:50:31
「マードック、飲み物もらっても…」
「リコ!」
キッチンに入ってきたのはリコだった。先ほどまで盛り上がっていた話題の、ある意味での当事者である。
「ロイ!ロイも授業終わったの?」
「うん!
そうだリコ!赤ちゃんと一緒に遊んでもいい?」
「いいけど、どうしたの?」
首を傾げてリコが尋ねる。ロイは少しあたふたしながら答えた。
「ほら、リコに聞いておいたほうがいいと思ってさ!」
「私は大丈夫だよ?」
そう返すとフフッと笑った。リコはなぜロイがあたふたしているのかわからなかった。心配する必要はない、ただ自分から関わりを持つことに緊張しているだけである。
「あ、そうだ!それでね、赤ちゃんどこにいるかリコ知ってる?」
「赤ちゃんならモリーに預かってもらってるよ」
「モリーのところだね!ありがとう!」
そこまで聞くと、ロイは手を振りながら駆けていってしまった。遠ざかるホゲータの声が響く。
「じ、じゃあお茶もらってくね?もうすぐ授業終わるから、そしたら様子見に行くから安心して!」
そう言い残しリコもそそくさと出ていってしまった。マードックは何だか取り残されたような気分になり、料理の仕上げを待っていたマホイップをそっと抱きしめたという。 - 561 24/05/01(水) 22:55:31
「モリー?入ってもいーい?」
「…いいよー」
救護室にたどり着いたロイは中に居るであろうモリーに声をかけてからドアを開ける。そこにはベッドに靴を履いたまま上半身だけ乗せて横たわるモリーとベッドに座る赤ちゃん、その横に立っているラッキーがいた。
「モリーどうしたの?具合悪い?」
「あー…ちょっとね。寝たら良くなると思うから心配しないで」
モリーはなんだかぐったりしているように見えた。ロイはそっと近づくと、できる限り声のボリュームを下げて話す。
「赤ちゃんの面倒ぼくが見てもいい?」
「いいけど、大丈夫?」
「そうだね、赤ちゃん!ぼくは君と一緒に遊びたいんだけど、いーい?」
「いやそうじゃなくて…」
「あい!」
「やった!ありがとう!」
「いいんだ…」
モリーは昨日マードックからロイの様子を聞いていた。だから心配していたのだがロイは赤ちゃんを気にかけるだけだった。色々しんどくなっていたモリーに最早訂正する元気は残っていなかった。
意味がわかっているかどうかは置いといて、赤ちゃんがロイの方を向いて元気よく返事をする。ロイはホゲータを背中に乗せると赤ちゃんの脇を支えながら抱えた。ホゲータと同じくらいの重さだが、やわやわしていて初めての感覚。ちょっと怖かったが赤ちゃんはそのままロイに身体を預けてきた。人肌の温かさを感じる。
「ミーティングルーム行こっか!」
「ホンゲ!」
赤ちゃんを抱え直すとモリーに毛布をかけてからゆっくり救護室を出た。モリーは不安を抱いていたがラッキーが優しく撫でてくれる中での睡魔には勝てず、微睡みに身を任せた。 - 571 24/05/02(木) 03:02:49
ミーティングルームに着くと昨日敷いていたカーペットに赤ちゃんを下ろす。ロイは這いつくばりそうなほど屈んだ姿勢のまま赤ちゃんに話しかける。
「ねえ、鬼ごっこしない?」
「あう?」
「ぼくが鬼ね!よーい、ドン!」
ロイが合図を出すが赤ちゃんは動かない。しばらくの沈黙の後、ロイが指先でつんっと触れると赤ちゃんはきゃあきゃあと笑う。ロイ史上最速の終了だった。
「つ、次!次はかくれんぼしよ!君が鬼だよ!10数えるからね!」
ロイは数字を数えながらミーティングルームで隠れる場所を探す。しかし特になかったためとりあえず机の下に潜って背中を丸めてみた。
「9、10!もーいーよ!!」
丸まった体勢のままそう言う。しばらく静かな時間が流れるが、ペタペタとこちらに向かって歩いてくる音が聞こえてきた。
「あう」
赤ちゃんは丸まったロイの背中をぽんっと触る。ロイは姿勢を戻すと赤ちゃんをぎゅうっと抱きしめた。
「見つかっちゃった〜!」
おわかりいただけただろうか。赤ちゃんは鬼ごっこもかくれんぼもわかっていなかった。しかし偶然とはいえかくれんぼの形が取れ、ロイはそれを喜んだ。そして赤ちゃんは嬉しそうなロイを見て笑っている。コレを見てツッコミを入れるのは野暮なことなのかもしれない。
ロイの赤ちゃんへの好感度アップ
17 +dice1d20=15 (15)
- 581 24/05/02(木) 03:24:15
ロイから赤ちゃんへの好感度
現在32(普通)
「ホンゲ!ホンゲ!」
「ああごめんホゲータ!ホゲータも一緒に遊びたいよね!」
机の下から出るとホゲータがじたじたしながら不機嫌そうにしていた。ロイは謝罪をしてホゲータの頭を撫でた。
「よしよし、じゃあ次はホゲータも一緒にできる遊びをしよう!
…とは言っても、何があるかな?」
うーんと唸って考える。そして閃いた。
「そうだ、歌だ!一緒に歌おうホゲータ!!」
「ホゲ!!」
ロイの提案にホゲータが瞳を輝かせる。ホゲータは本来つぶらなひとみは覚えないはずだがそれはこの際置いておこう。
「ホ、ホ、ホ、ホゲー♪」
「負けるなホゲータ頑張れー♪」
「あ、う、あぅむあー♪」
ロイが手拍子を叩く。ホゲータは足でリズムをとる。赤ちゃんは全身でテンポをとる。実際はあまり噛み合っていなかったのだが、それでも2人と1体は楽しい時間を過ごした。
そしてその様子を誰かが部屋の外で見ていた。一体誰?dice1d6=5 (5)
1 リコ
2 フリード
3 マードック
4 オリオ
5 ドット
6 ランドウ
ロイの赤ちゃんへの好感度アップ
32+dice1d20=14 (14)
- 59二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 07:31:57
ドットは、ロイがなんか「らしくない」事に気付くのかな?
- 601 24/05/02(木) 08:29:55
- 61二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 19:46:20
赤ちゃん相手に「私に似てる?」するの凄いな
- 62二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 20:30:30
めちゃくちゃ続きが気になる
- 63二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:16:04
取り敢えず支援
- 641 24/05/02(木) 23:35:16
コメントや支援ありがとうございます!
ロイから赤ちゃんへの好感度
現在46
この様子を見ていたのはドットだ。撮影が終わり小腹がすいたのでキッチンに向かう途中だった。ホゲータとロイが歌っていたのは聞いたことがあったがまさか人が増えるとは思いもしなかった。可愛さと可笑しさからつい笑ってしまう。
「ふ…あはは!」
その声にロイが気付き、ドットの方に駆け寄ると歌に誘ってきた。
「あ!ドットだ!一緒に歌う?」
「いや…ボクはいいよ遠慮しとく!」
ロイの誘いを両手を振って全力で拒否する。ドットはそのままげんなりした表情を隠すこともせず、疑問をぶつけた。
「今日テンション高くない?いやいつも高いけどさ、なんか特に無理してそうな…」
「無理なんてしてないよ?」
そう返すロイに対して、ドットは口を耳に近づけて赤ちゃんに聞こえないようにしながらヒソヒソと会話を続けた。ちなみに赤ちゃんはホゲータとまだ歌っていた。
「やっぱ無理してるって。だって昨日はあの子の一挙手一投足に驚いてた癖に、今日は急に歌い出してさ」
「うーん…確かに昨日はびっくりしてたけど、赤ちゃんのこと知りたいなって思ったからさ。それに一緒に遊んでたらなんだか楽しくなっちゃって!だから無理はしてないよ?」
「そう…その子体力無尽蔵だから、それだけは気をつけてね」
ロイが笑顔で言うのでドットはこれ以上踏み入るのはやめた。ロイが楽しんでいるのはおそらく事実だろう。 - 651 24/05/03(金) 00:03:03
それにリコもテラパゴスやラクアのことを知りたいと話していたし、知るために最善を尽くすのは何も悪いことではない。そんなことを考え一人納得しているとマードックの声が聞こえてきた。
「おやつだぞー!お!二人とももう来てたのか!そんなにおやつが楽しみだったか?」
「そうだよ悪い?皆に連絡しとくから」
「ありがとうなドット!」
ドットの照れ隠しに喜ぶマードックの両手には今日のおやつがたっぷりのせられていた。
「うわ~いい匂い!ホットケーキ?」
「ああ!正確にはホットケーキミックスを使ったカップケーキだ!皆はお好みで飾り付けしてくれ!マホイップも張り切ってるからな!」
「マホ!」
ロイがふんわり漂う甘い匂いを嗅ぐと、ぐ〜っと大きな腹の虫が鳴る。ホゲータがいる方からも大きな音が鳴るとほぼ同時に、「ホゲ〜!!」と悲鳴が聞こえてきた。
「あむあむ」
「ホ、ホゲ〜!!」
「ホゲータ!?」
「た、食べられてる!?」
なんと赤ちゃんがホゲータの頭を口に含んでいた。ドットは困惑のあまり動けずロイが慌てて駆け寄り引き剥がすと、ホゲータはよだれでベトベトになっていた。
「ホンゲ…」
「あう?」
「もー!ホゲータ食べたらダメだよ?」
「うー…」
赤ちゃんは驚きが隠せないまま注意するロイの顔を見てしょぺ…と凹んだような表情をした。ロイは持っていたタオルでホゲータを拭いてあげながら(なんで食べたんだろう…お腹空いてたのかな…)と困惑していた。クワッスがホゲータに近づき慰める。赤ちゃんのよだれを拭いたり片付けたりしていたため、おやつの時間は少し遅れた。
ロイの赤ちゃんへの感情dice1d2=2 (2)
1 混乱が勝つ(好感度変化なし)
2 好感度が勝つ
2の場合の好感度
46+dice1d10=10 (10)
- 661 24/05/03(金) 03:42:48
ロイから赤ちゃんへの好感度
現在56(けっこう好き)
めっちゃ上がりましたね。何だったんだ14って。
「皆に伝えておきたいことがある。しばらく悪天候が続くためどこか安定した場所に着陸したいと考えている。この先の街に良いスペースがあるんだが、天気が荒れる今夜までに間に合わない。そこで今夜は森に着陸をして、次の日雨風が少し落ち着いてから街まで向かうことにした。皆いいか?」
おやつを食べ終わったあとミーティングルームでフリードが全体報告を行った。皆特に意見も不満もなかったため賛同した。報告が終わると解散になり、フリードやオリオは着陸の準備に取り掛かる。子どもたちは大人しくしているくらいしかすることがなかった。赤ちゃんがリコの膝の上でご機嫌にしている隣でロイが小さな手を握って遊んでいた。いつの間に仲良くなっていたのかとリコが驚いているとロイが尋ねる。
「あのさ、ぼくリコに聞きたいことがあるんだけど!いいかな?」
「うん!いいけど、どうしたの?」
dice1d3=2 (2)
1 「未来から赤ちゃんが来てびっくりしなかった?」
2 「リコは赤ちゃんと何して遊ぶの?」
3 「…今リコっているの?好きな人」
- 671 24/05/03(金) 04:01:42
「リコは赤ちゃんと何して遊ぶの?」
照れながらロイが聞いたのはそんな可愛らしいこと。リコは笑顔で答えた。
「私は…そんな大したことはしてないよ?ミブリムやテラパゴス、ニャオハとお話し?してることが多いから私とは手を握ってみたり、お話ししたり歌ってみたりするくらいだな。寝るときは頭を撫でたり身体をポンポンして安心してもらったりするけどね」
「そっか!ありがとうリコ!」
「何だか熱心だね?この子と仲良くしてくれてありがとう」
歌も手遊びも会話もロイは全て試したあとだった。安心という言葉を覚えたロイは、赤ちゃんに微笑みかけるリコを見てdice1d3=1 (1)
1 だからぼくもリコが笑ってると安心するのかな?と発言
2 やっぱりリコは優しいね!と発言
3 赤ちゃんが羨ましいとちょっと嫉妬(発言なし)
- 681 24/05/03(金) 04:19:32
「だからぼくもリコが笑ってると安心するのかな?」
「へっ?」
「えっ?」
ロイの発言で頬をカジッチュのように染めるリコ。それもそのはず、リコはドキドキしがちなそういうお年頃なのだ。
「えっと…それってどういう…?」
「え、ほら!泣いてるより笑ってるほうがいいなって思って!もちろんリコが泣いてたらダメってことではないんだけど!」
「そ、そっか…」
リコを見て自分の発言の意味をなんとなく察したロイはあたふたと身振り手振りで意図を伝えた。リコにつられてロイまで赤くなる。ホゲータみたいな色になったため椅子の下で休んでいたホゲータが喜んでいた。
「ニャオハ…」
そんな2人をじとーっと面倒くさそうな目つきで見ていたニャオハが呆れたように一鳴きした。
2人の好感度(恋愛)
リコ→ロイ 12+dice1d20=20 (20)
ロイ→リコ 60+dice1d10=8 (8)
- 691 24/05/03(金) 04:27:31
リコ視点
「うー…夜は冷えるね…」
「あーぶ」
「雨降りそうだね、少ししたら戻ろっか」
「うゆー」
「ニャオハ!」
しばらくの間悪天候になるため船を森に緊急着陸していたら夜になりました。ロイのさっきの言葉には驚いちゃったけど、それ以上の意味なんてないよね!だってロイだもん!とドキドキしていた自分を落ち着かせる。
この子は今日も夜泣きが凄くて、気分転換のために寝間着のままウイングデッキまで外の空気を吸いに行くことに。ニャオハたちに寝てていいよって伝えたんだけど、ニャオハはなぜか着いてきちゃって。ミブリムとテラパゴスは部屋で眠っています。
「なんか、目が覚めるなぁ…」
「ニャーオ…」
天気が悪くなる直前の匂いと風を感じて、気分転換にはなったけどむしろ目が覚めちゃいました。抱っこしたままの赤ちゃんも目が冴えてるような気がする…
どうしようかな…と考えていると、森の方からガサガサと物音が聞こえてきました。ニャオハが戦闘態勢になり、私はこの子を庇うように抱え直した。
音の正体は?dice1d3=2 (2)
1 ソウブレイズ
2 アーマーガア
3 野生のポケモン
- 701 24/05/03(金) 08:37:14
リコ視点
「フシャー!」
ニャオハが威嚇するけれど、視界は月も覆い隠すほどの暗闇。もしこの音の正体が敵なら、きっと向こうが有利だ。赤ちゃんを庇いながらスマホロトムは取り出せない。自分でどうにかしないと!
森から影が飛び出すと、音もなくウイングデッキの端っこに停まった。素早くてよくわからなかったけど、動かない今ならわかる。
「アーマーガア?」
物音の正体はアーマーガアでした。近くにいる私たちを襲うでもなく、何かを待っているような仕草をしています。何で停まったの?ここ止まり木ないよ!?とここから微動だにしない姿を見て驚いていると赤ちゃんが胸に顔をぐりぐりと押し付けてきます。寒いのか、心配してくれているのかはわかりませんが、この子が不安な気持ちにならないように優しく頭を撫でる。
よし、状況を整理しよう。アーマーガアの方が船内に近い位置にいるから、逃げるのは危険。かといって大声で誰かを呼んでも気づいてもらえる可能性は低い。だからここはスマホロトムの静音モードで確実に連絡を…!!
時間はかかるけどしゃがみ込んで赤ちゃんを全身で支え、スマホロトムを取り出そうとしたとき声が聞こえてきました。
「アーマーガア!ここにいたのか!急に飛んでいったから何事かと思えば…
ん…?ここは、もしかしてブレイブアサギ号か?」
新たな影は人のようです。アーマーガアに駆け寄るとそんなことを呟いています。もしかして… - 711 24/05/03(金) 08:40:51
「アメジオ!?」
「リコ!?なぜここにいる!?」
いやここブレイブアサギ号!それはこっちのセリフだよ!暗闇から出てきたのはアメジオ、アーマーガアもアメジオの手持ちの子でした。向こうも混乱しているため、どうやらこの出会いはただの偶然だったようです。でもまだ油断はできません。テラパゴスは船の中だけど、古城のときみたいに侵入するかもしれないから。
考えに考えた結果、警戒を解けずにいるとアメジオの方から切り出してきた。
「今のオレのねらいは黒いレックウザだ。お前たちじゃない」
「…どういうこと?」
「そんなに警戒しなくてもいいということだ」
「…」
足を踏ん張る形をとって、赤ちゃんを少しでもアメジオから離す。根から悪い人ではないとは思うけど、でも完全に信頼できるわけじゃない。
「何だ?子ども…?」
アメジオが赤ちゃんの方を見た。どうやら今気付いたみたい。どうしよう、なんとか誤魔化さないと!
「まぁま!」
「あ」
なんて考えてる間に赤ちゃんが話しちゃった!ああなんて良い笑顔。アメジオがポッポが豆鉄砲喰らったみたいな顔してる…気がする。実際は暗くてよく見えません。
「ふ…」
「ふ?」
dice1d3=1 (1)
1 フリード!(憤怒)
2 ふしだらな!(赤面)
3 ふ…ふふ…いつの間に…(困惑)
- 72二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 09:10:40
フリード…www
- 73二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 09:44:41
見損なったぞ、フリード……!(濡れ衣)
- 74二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 10:45:33
まあ〝今の〟時代だとアメジオの脳内で候補に挙がる男はフリードくらいしかいないからね仕方ないね
- 75二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 11:00:42
リコ達はこの赤ちゃんの父親が誰か知らないからフリードじゃないと断言できないってのがまた更に状況をややこしくするな・・・
- 761 24/05/03(金) 16:51:55
数レスの間、アメジオのフリードへの扱いがひどいです。(もちろん誤解です。ただダイスによっては誤解が解けるかも)
「フリード!!!」
な、なんかアメジオ怒ってる!?しかもなんでフリード!?今にも髪の毛を逆立てそうなほど声には怒りが乗っています。ミブリムがここにいなくて良かった…
そんなことを考えているとアメジオは深く息を吸って吐いてからこっちを険しい顔で見つめて話しかけてきました。自分を落ち着かせているように見えます。
「その赤子の父親はフリードか?」
「えっ!?わかんない…」
「わからないのか!!??」
なんで急にフリードの名前が出てくるの?確かに赤ちゃんの父親はわからないけど、それは私が未来で誰と結ばれるか知らないからだし…なんかアメジオの顔がますます怖くなってます。
「アメジオ、怒ってる?」
「怒ってない。リコには怒ってない」
じゃあ誰かに対しては怒ってるってことだよね?一体どういうことですか?アメジオが近づいてきたので、私は赤ちゃんをできるだけ覆い隠すように抱え直した。
「怒ってない…だから正直に言うんだ。あの男に騙されてるんだろう?たとえ口止めされてても関係ない。オレがなんとかする」
「急に何!?あ、あなたの方がよっぽど信頼できません!フリードを悪く言わないで!!」
「父親がわからない子がいるのにか?」
「それアメジオには関係ないよね!?」
「ま、まさか…グルーミングか?
勝負の最中に逃げるだけでは飽き足らず、児童虐待防止法を違反していたなんて…なんて奴だ…」
ぐるみんが何?さっきからアメジオが何言ってるのか全然わかりません。でもアメジオ自身も混乱しているのか、目をグルグル回しています。暗くてよくわからないけど、顔が青ざめているような…
具合悪いのかな…?
2人が言い合う中、助けが入ります。誰が来た?
dice1d3=2 (2)
1 フリード
2 ロイ
3 ドット
- 771 24/05/03(金) 22:23:00
今さらですがキャラ崩壊注意です。
リコ視点
アメジオが急におかしくなって困っていると、すごい勢いでこちらに来る影が!それは船の方からで、私とアメジオの間に挟まるように滑り込んできました。
「ロイ!?」
「リコから離れて!」
私を庇うように腕を伸ばして現れたのはロイでした。ロイはアメジオを睨みつけると啖呵を切りました。ロイの登場にアメジオは一瞬固まったけど、すぐに睨み返してきます。
「離れてほしいか。なら正直に答えろ、そこの赤子の両親は誰だ!」
「え?…いや、そんなのどうでもよくない?」
「どうでもよくない!!!」
ロイがどうでもよさそうに言うとアメジオが思い切り目を見開く。今まで見たことがないほど凄んだ表情に私もロイも固まってしまう。怖いよ…
「ふ、ふえぇ…」
「よ、よしよし大丈夫だよ!」
あ、赤ちゃんが泣きだしちゃいそう…!身体を揺らしてあやすけど、目にどんどん涙が溜まっていってぎりぎりの状態です。アメジオも赤ちゃんの様子を見て戸惑っているみたいだけど引いてくれるわけではないみたい。とにかく今は怖いとか考えてる場合じゃない!一刻も早くなんとかしないと…
「まさかお前たち2人ともあのバトル中断野郎に洗脳されて…?」
「本当に何言ってるの?リコわかる?」
「わかんない…」
なぜか焦った様子のアメジオを見て、ロイとヒソヒソと話し合っていると私たちを呼ぶ声が聞こえてきました。 - 78二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:39:30
バトル中断野郎は草
- 791 24/05/04(土) 03:00:48
「リコ!ロイ!大丈夫か!?」
「「フリード!!」」
慌てた様子でフリードが駆けてくる。2人がホッとしてフリードの方を向くとアメジオが再び凄い顔でフリードを睨みつけた。
「おいおい、随分なご挨拶じゃないか?」
「黙れ淫行博士」
「はっはっは……は?」
アメジオの言葉でフリードがピシリと固まる。リコはなぜアメジオがフリードを悪く言うのかわからなかったし、ロイに至っては悪口の意味さえわからなかった。
「え…なんだ急に。そんな風に言われる筋合いはないと思うんだが」
「うるさいぞ後見人失格男。それならそこの赤子の両親の名前くらい言えるだろう」
「???それと何の関係があるんだ?アメジオ、何を考えてるんだ?俺への悪口と一体どう関わっているんだ?」
「グダグダと往生際の悪い…一度しか言わないぞ!そこの赤子の母親がリコなのだろう!?先ほど赤子が呼んでいたぞ!
だから父親は誰なのかと聞いている!!お前たちの中で一番可能性があるのはフリード、お前だろう!!さっさと答えろ!!!」
青筋を何本も立ててアメジオが叫ぶ。コイツこんな感情的になるんだ…と圧倒されそうになるが負けるわけにもいかない。このままだとテラパゴス以外の理由でリコを連れ去って行きそうだ。
「あ…あー、なるほど。そういうことか。残念だがなアメジオ。お前は勘違いをしているんだよ」
「勘違いだと?」 - 801 24/05/04(土) 03:08:04
アメジオが眉間にシワを寄せてはいるものの、聞く姿勢をようやくとってくれたことにホッとしながらフリードが口を開く。
「この子は未来から来たリコの娘だ。そしてこの子は1歳。わかるか?そんなすぐに子どもは産まれない。だから可能性はゼロだ…現代の俺は、だけど」「それはつまり、未来のお前は有罪かもしれないってことか!?可能性はあるのか恋愛感情はあるのか!?未成年に対してあわよくばとか考えて躾けてるんじゃないか!?洗脳とかそういう良くないことしてるんじゃないか!!??」
「そんなのないから!!服を掴むな!揺らすな揺らすな!!」
フリードの言葉を聞いてさらにパニックになったアメジオはフリードの襟元を掴んでガンガン揺らす。フリードの頭がガクガク揺さぶられる中で、この状態では埒が明かないとフリードは考えていた。
「グルーミングは犯罪だぞ…?合意があればいいってものじゃない。16歳未満だと合意の有無に関わらずアウトだ」
「なんかやたら詳しくないか?」
「人間の風上にも置けない…!このバトル中断野郎め!お前の言いたいことはわかった。だがそっくりそのまま信じてもらえるとでも思ったか?」
アメジオが襟元を力強く掴んだままどす黒いオーラを纏って威嚇する。勘違いとはいえリコを本当に心配していることは伝わってきた。この状況を切り抜くためにはそれを利用するしかないとフリードは考えた。
「そんなこと言っていいのか?」
「どういう意味だ!」
dice1d3=3 (3)
1 父親は未来のお前かもしれないのに?
2 少なくとも今の俺は無罪だぞ?
3 赤ちゃんが聞いてるぞ?
- 811 24/05/04(土) 06:56:55
「さっきから口が悪いぞ。リコとロイだけじゃない、赤ちゃんが聞いてるんだ。正しかったら何を言ってもいいわけじゃない。少し気をつけろ」
「論点をずらすな!!」
「…バレたか」
フリードが真剣な顔で話すのだが、残念なことに信頼関係が皆無だったためろくに聞いてもらえなかった。その怒りはアメジオの後ろに燃え上がる炎が見えるほどであった。
「意外だな」
「何がだ」
「こういうときはポケモンバトルで決めるような奴だとばかり思ってたよ」
「人道がかかってるのに無責任なことできるか」
「ほお?てっきり負けるのが怖いからだと思ったんだがな」
「その手には乗らないぞ。お前こそ何も仕掛けないんだな。いつもならバトルといってオレを足止めし、目的を達成したらすぐ逃げるくせに」
「…ごもっとも」
両者にバチバチと火花が散っているように見える。リコとロイはこの状況の打破にはどうするべきかこっそり話し合っていた。
「どうしよう、アメジオなんか勘違いしてるのかな?」
「そうかも…何言ってるのかよくわからないけど、このままだと…」
そこまで言ったタイミングでリコがチラリとアメジオとフリードの方を見る。
「なんか、あの…馬鹿!」
「語彙力無くなってきてないか?」
「…アメジオが倒れちゃう」
「やっぱり疲れてるんだね、何とかして帰ってもらわないと!」
何をする?dice1d3=1 (1)
1 嵐になりそうだと伝える
2 リコが説得する
3 ロイが説得する
- 82二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 09:47:24
確かにアメジオとバトルのときのフリード本当にそうだよな
アメジオがフリードに対する信頼皆無になる訳だ… - 831 24/05/04(土) 17:34:18
「もうすぐ嵐がくるから帰った方がいいよって伝えるのはどう?」
「いいね!雨降ってきそうだし」
話し合いの結果、揉めに揉めている2人を止めるには帰ってもらう他ないと考えた。
ここでポケモンバトルはしないのかと思われる方もいるだろう。しかしアメジオから"ある意味で"敵意を感じなかったためニャオハはとっくにふて寝していたし、ホゲータもカイデンも起きなかったためロイは連れてこなかったのだ。しかも赤ちゃんを抱えた状態でバトルするのは万が一のときのことを考えると得策とは言えない。だからリコとロイは穏便に済ませようと策を練っていた。
「アメジオ!!」
「…なんだ」
「あの…腕離して…苦し」
「えっと、雨降りそうだよ!あの、危ないからそ、そろそろ帰った方がいいんじゃない!?」
「そうそう!アーマーガアに乗るんでしょ?危ないから今のうちがいいよ!」
2人がかりで説得を試みる。しかしアメジオは首を縦に振らなかった。フリードの助けを呼ぶ声は無視された。
「アーマーガアの飛行能力は信頼に値する、コイツと違ってな」
「辛辣すぎないか?」
「うぅ、ダメか…!」
ロイが顔をしかめる。どうしようかと考えていると、リコが前に踊り出た。 - 841 24/05/04(土) 18:35:51
「リコ!危ないから離れるんだ!」
「大丈夫!」
アメジオは譲らなかったが、負けじとリコも食い下がる。
「私!この子と過ごしてわかったの!
未来でこの子はちゃんと愛されてるって。過去に送ったのも身の安全を優先したからだって!じゃなきゃ、こんな危ないことできないよ」
リコはアメジオが気になるのかじいっと食い入るように見ている赤ちゃんの頭を愛おしそうに撫でる。赤ちゃんはもっとと言わんばかりに頭を擦り付けてきた。慈しむように微笑みかけると、再びアメジオの方を向いた。
「名前も知らない!わかんないことだらけ!でも私はこの子を愛してる!!」
望んだから、望まれたから赤ちゃんはここにいるとリコは確信していた。アメジオが言葉に詰まるが、リコはそのまま続けた。
「アメジオが私たちのことを信じられなくても、私は私を信じる!
未来の私を、未来のライジングボルテッカーズを、未来で私が愛した人を!」
その強い意志は暗い夜空の中でも宝石のように輝きを放っていた。それはアメジオがフリードから手を離すには十分すぎるほどの光だった。
「だからアメジオ、心配してくれてありがとう。私は大丈夫だよ」
「…」
アメジオはリコの言葉をdice1d2=1 (1)
1 信じる
2 信じない
- 85二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 18:40:45
良かった…信じてくれた
- 86二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 00:53:34
続き楽しみ
- 871 24/05/05(日) 07:04:07
アメジオはハァーっとため息を吐きフリードから手を離した。
「わかった。その言葉を信じよう」
「本当に!?」
「勘違いするなよ。オレはリコの言葉を信じるだけだ」
「ああ、リコを信じてくれてありがとう」
アメジオはフリードをじろりと睨む。あくまでリコの意思を汲んでくれただけのようだ。
「ふんっ。さっきは確かに言い過ぎたが、別にお前を信用したわけではないからな?フリード」
ツンデレの代名詞みたいな発言をしたアメジオはアーマーガアに飛び乗り、大きく羽ばたいていった。
アメジオが暗闇に紛れ見えなくなったとき、ポツリポツリと冷たい水滴が顔に落ちてきた。
「雨だ!」
「やっぱり降ってきちゃった!」
「急いで船の中に!」
急いで船の中に駆け込む。幸い降り始めだったこともありそこまで濡れなかったが、待機していたモリーたちにタオルを渡された。
「もう本当にいつも無茶して…」
「ご、ごめんねモリー…」
モリーは赤ちゃんとリコを拭いてあげながら泣き出しそうな顔をした。リコはしゅん…とするが赤ちゃんはよくわかってなさそうだった。
「ポケモンも連れずに飛び出すなんて危ないよー!アメジオだから何とかなったかもしれないけどさー!」
「ごめんね、リコたちが心配でつい…」
オリオに苦言を呈されロイもタオルを首にかけてしゅん…とする。
「フリード首元伸びてないか?」
「アメジオにやられた。いやぁ、まさかあそこまで信頼されていないとはな」
マードックにタオルを渡されたフリードが黒インナーを見せながらそんなことを話しているとロイがそちらを向いた。
「ねえねえフリード」
「どうしたんだ?ロイ」
ロイが気になったこと→dice1d3=1 (1)
1 アメジオ大丈夫かな?
2 なんでそんなに信頼されてないの?
3 "いんこー"って何?
- 881 24/05/05(日) 09:58:44
「アメジオ大丈夫かな?」
「アメジオがどうかしたのか?フリード」
眉尻を下げたロイの質問で皆が一斉にフリードの方を向く。フリードはバツが悪そうにしていたが、ようやく口を開いた。
「アメジオにこの子がリコの娘だってことがバレてな…なんか勘違いされたみたいでものすごく怒ってたんだ」
「勘違いって?」
オリオの問いには、ニャオハをタオルで拭いてあげていたリコが答えた。
「赤ちゃんの父親はフリードか?って聞かれたの。なんでアメジオがそう思ったのかはわからないんだけど…
あとグルーミング?が何とかって言ってたよ。確かに私はぐるみんのファンだけど、なんで急にそんなこと言い出したのかは全然わからないんだ」
「やっぱり疲れてたんじゃないかな?よくわかんないことばっかり言ってたし」
顔色悪かったもんねーなんて言って答えたリコと見合って頷くロイ。腕にはリコから一時的に預けられた赤ちゃんがいて、リコの方に手を伸ばしながらジタバタしていた。 - 891 24/05/05(日) 10:10:23
「あー、なるほどなー…」
「それは…災難だったねフリード」
「ちなみに何て言ってたかはわかる?」
マードックとオリオが納得したように頷いた横でモリーが苦笑いを誤魔化すようにリコとロイに尋ねる。うーんと…と悩みながら2人は答えた。
「呂律は回ってたよ。なんか、バトル中断野郎って何回か言ってたかな。今日バトルしてなかったのにすごく怒ってたよ」
「いんこー?博士とかこうけんにん?失格男がどうとか…意味はわかんないけど、あれ悪口だったの?どういう意味なの?」
屈託のない無垢な瞳で、大人たちを見つめるリコとロイ。空気はすっかり凍りついていた。
「本っ当に…」
「災難だったねフリード」
「……全くだな」
大人たちに同情されながら、フリードは顔を手で覆って深いため息をついた。
フリードは2人の質問(悪口の意味)を
dice1d3=3 (3)
1 正直に答える
2 誤魔化す
3 説明が難しいと判断し、助けを求める
3の場合誰に?dice1d4=4 (4)
1 モリー
2 マードック
3 オリオ
4 ランドウ
- 90二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 10:35:15
ここでフリードがじっちゃんに頼るところが年長者への信頼感を感じさせる
- 91二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:41:48
まあ、この手の話題はぼかして説明するにしても難しいわな
- 921 24/05/05(日) 19:59:10
「じっちゃん助けて」
「え、ワシ?」
フリードが服の裾をつまんで助けを求めたのは、こっくりこっくりと船を漕いでいたランドウだった。驚きを隠せなかったランドウだがフリード、リコ、ロイの順番で見ていくと、少し考えこんでからゆっくり頷いた。
「あいわかった。ワシにできることなら協力しよう」
こうしてフリード一行はミーティングルームに移動した。しかし赤ちゃんに聞かせるのは憚られるからとマードック、オリオ、モリーは救護室に行ってしまった。まあ実際のところは質問による飛び火を恐れたからである。
ランドウとフリード、リコとロイが隣同士になった状態で向かい合って座った。フリードとランドウは目だけで合図を送ったあと、話し始めた。
「後見人とは、自分の力だけで生きていくのが難しい人のサポートをする人のことだ。保護者に意味は近いが、法律的なサポートが主体で身の回りの世話はしないからそこが違いだな」
「まあ正確に言うとフリードは後見人ではないがのう。どちらかといえばリコとロイの保護者の代わりといえよう。きちんと挨拶をしてきたじゃろう?」
リコとロイがうんうんと頷く。どうやら第一関門は突破したようだ。 - 931 24/05/05(日) 20:49:33
ここからが問題なのだが、気まずさのあまりフリードが黙ってしまったためランドウが一人で伝えることにした。
「ここからのことはあまり人に軽々しく言ってはならぬぞ」
「なんで?」
ランドウの前おきにロイが疑問を抱く。ランドウは深呼吸をした後に答えた。
「人によって好きな言葉や嫌いな言葉があるであろう。これから意味を伝える言葉はどちらかといえば嫌う人が多いのじゃよ。厭う者に向かって話せば、それはナイフを投げつけるのと同じ。相手を傷つけてしまいかねないからのう」
「そっか…わかった!」
「私も!」
ロイの言葉に続きリコも納得した様子を見せた。ランドウはうんうんと頷くと、再び口を開いた。
「淫行とは…みだらな行いのこと」
「みだらって?」
「一般的に良くない行いのことじゃ」
「じゃあエクスプローラーズはみだら?ってこと?」
「…それだと意味が変わってしまうのう」
リコとロイの頭上にはたくさんのハテナが浮かんでいた。フリードはほとんど目を合わせなかったためランドウはゆっくり答える。 - 941 24/05/05(日) 21:12:43
「一般的にはいやらしいことともいえよう」
「「いやらしいこと?」」
「卑猥なこと、妖艶も意味としては近いかのう」
「全然わかんないよ、ねえフリード!フリードもわかんないの?さっきからずっとじいちゃんばっかり話してるじゃん!」
ランドウの言葉だけではイマイチ掴めないとロイが不満そうに言う。ここまで言われてリコは少し察してきたようだがロイは全く理解できていなかった。フリードは思い切り目をそらしながら消えそうな声で呟いた。
「………エ、エッチなこと…だ」
「ええ!そうなの!?知らなかった!!あれ?フリード耳真っ赤だよ?リコも顔赤くない?2人とも具合でも悪いの?」
ロイの優しさが突き刺さる。優しさは時に刃物より鋭利になることがある。たとえば今だ。
「ウォッホン!それじゃあ続きを良いかのう?」
「うん!お願い!」
「お願い、します…!」
ランドウの咳払いによってなんとか停滞した空気が変わる。ロイはもちろんのこと、リコも気を取り直して話を聞くことにした。 - 951 24/05/05(日) 21:23:33
「グルーミングとは本来毛づくろいのことを指すのじゃが、アメジオが使った意味としては子どもを手懐け搾取することが該当するのう。これは洗脳と似たようなものと考えてよいじゃろ」
※実際搾取や性的いたずらの意味までは含まないのだが、それら犯罪行為を目的とした手段に用いられることが多いためここではそう説明させてもらう。
ランドウの言葉に2人はゴクリと唾を飲み込み、口々に呟く。
「洗脳…」
「ポケモンじゃなくてもできるの?」
「もちろん。相手が無条件に信ずるようにあらゆる手を使うのだから、そこに人もポケモンも関係あるまい」
ランドウがきらりと目を光らせて言うと、リコもロイも納得したようだ。
「じゃあ…バトル中断野郎は?」
「それはバトルを中断する野郎のことじゃ」
フリードはアメジオとのバトルをリコたちを逃がす時間稼ぎとして使うことが多かった。それをアメジオは根に持っていただけだ。リコもロイもそれを理解していたから悪口として使われるのは胸が傷んだ。
説明間違っていたらごめんなさい。 - 96二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 21:45:34
わかりやすくて良いと思います!
アメジオがしっかり理解してるのがむしろ不思議な気がしてきた - 971 24/05/05(日) 21:59:14
「大丈夫だよ!バトルを中断しても、私はフリードのこと好きだよ!!」
「ぼくも好きだよ!!だってフリードがバトルを中断するのはぼくたちのためだってわかってるから!!だから安心して!」
「ど、どうも…」
深夜テンションも相まって最早わけが分からない状態になっているが、それを止める気力もない。フリードは気まずそうにそう答えるだけだった。
流れを変えたのは、耳をつんざくような赤ちゃんの泣き声だった。夜を無理矢理引き千切るような金切り声と共にミーティングルームに近づく存在がいた。焦ったマードックだ。
「すまんリコ!赤ちゃんを寝かしつけていたんだが、起きてからどうやっても泣き止まなくて!この子はいつもこうなのか?」
「ううん、そこまで酷くはないは…ず」
赤ちゃんはリコを見た途端に泣き止んだ。ひっくひっくとしゃくりあげた名残は残っているが、ぼろぼろ涙を溢しながらリコに向かって手を伸ばす余裕はあった。
「私に会いたかったの?」
「ううぅぅぅ、まぁま〜」
マードックに礼を伝え、リコは赤ちゃんを受け取った。 - 981 24/05/05(日) 22:42:48
赤ちゃんを抱えながらリコが指で涙をぬぐってあげていると、マードックに着いてきていたモリーがタオルをくれた。擦らないように注意して赤ちゃんの顔をふく。少しして赤ちゃんが落ち着きを取り戻したところで使ったタオルを赤ちゃんに渡した。興味を持ったのかにぎにぎといじっている。
次にリコはロイの方を向いた。
「ロイ、助けてくれてありがとう」
そう言って微笑みながら優しく頭を撫でた。ロイは一瞬状況が飲み込めず固まったが、遅れて理解してから顔をマトマの実より真っ赤にする。
「ど、どういたしまして!」
リコはふふっと優しく笑う。ロイはその笑顔のあまりの眩しさに口をキュッとすぼめて一生懸命照れを隠そうとしていた。
「おいロイ顔赤いぞ?具合悪いのか?」
「フリード邪魔しないで」
「そういうとこだよ本当」
「え、これ俺が悪いのか?」
フリードの言葉にモリーとオリオが心底嫌そうにする。ロイへの意趣返しも込めていたのに自分ばかり言われるためフリードは少々理不尽を感じていた。
ロイリコの好感度
リコ→ロイ 32+dice1d20=7 (7)
ロイ→リコ 68+dice1d20=20 (20)
- 99二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 23:21:37
ロイ最大値じゃん
やりとりかわいい - 1001 24/05/06(月) 06:27:35
??視点
この部屋は薄暗い。明度の低い光に照らされた機械がそこかしこに並んでいる。その機械の一つに適当に置かれた実験記録ノートの白紙のページを破り取ると、隣に合ったペンで要件をかいつまんで書きなぐる。
急いで書き終えると部屋の中央にそびえ立つ一際異彩を放つ大きな機械に目を向ける。探しものは分厚いガラスに覆われたそこに閉じ込められていた。自分一人の力ではいくら叩いてもびくともしないだろう。それでも伝えなければいけないことがあるためガラスを叩く。
「起きて!!あなたにしか頼めないの!!」
それはゆっくりと目を開く。近くにあった鉄パイプを手に取ると片手で赤子を庇いながらもう片方の手で思い切り振り上げガラスを叩き割る。部屋中に警報が響き渡るが何回も繰り返し、それが中から出てこれるまでの穴をつくった。
「テラパゴス!!お願い!この子を過去に連れて行って!!12年前、私が冒険を始めたばかりのころ、あなたが目覚めブレイブアサギ号が壊れる少し前のあの日あの時に!!」
先ほどのメモを折りたたみ、赤子の手にねじ込む。鉄パイプを放り出し赤子を両手で抱え直すと今にも泣き出しそうな顔をしていた。
「少しの間お別れだね。大丈夫!必ず迎えに行くから!!だから過去の私を頼ってね!」
患者着のような服を着せられた自分より私服のままでいる赤子の方が足はつかないだろう。願いを聞き入れたテラパゴスが輝きを発すると、部屋は光で満ち溢れ何も見えなくなる。感触だけで赤子の涙を指でぬぐい取る。
「愛してる!ママはあなたを愛してる!!だから必ず迎えに」
言い切るより前に赤子が消える。自分から溢れる涙をぬぐうとテラパゴスを抱えて走り出した。
裸足のまま逃げる。できるだけ遠くへ、少しでも時間を稼ぐために。きっとこれも彼の想定内だろう。すぐに自分を捕まえに来るだろう。それでも構わない。2人が助かる道はこれしかなかった。
「待っててね…」 - 1011 24/05/06(月) 06:56:10
次の投稿は夜中になります。
現在のロイリコ好感度
リコ→ロイ 39(気になる)
ロイ→リコ 88(大好き)
ダイス振っておきます。
なぜアメジオは色々詳しかったのか?
dice1d4=4 (4)
1 賢いから普通に知っていた
2 第1話前に(仕事のため)勉強していた
3 エクスプローラーズだから
4 悪名高いのを気にしての自分なりの線引
赤ちゃんの名前これからdice1d2=2 (2)
1 出てくる
2 出てこない
(名前は既に決めています)
- 102二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 07:39:30
出てこないんかーい!
リロ、とかかな? - 103二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 08:25:42
未来のリコとロイは夫婦だからいいけど現代リコの好感度(恋愛)ダイスがロイの分しかないの惜しい
嫌な思い出しかないスピネルはともかくとしてリコとアメジオ様すっごいいい雰囲気だったからマイナス補正ありでもアメジオ様分の好感度ダイスも振ってほしかった - 104二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 09:47:27
彼…スピネルかな…