- 1ゼロ24/04/29(月) 17:09:03
- 2二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 17:09:55
猫マイスター…
- 3二次元好きの匿名24/04/29(月) 17:10:49
なんという湿気!
- 4二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 17:11:07
- 5二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 17:13:18
- 6二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 17:15:40
誰が上手いこと言えと
- 7二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 18:01:12
ほしゅ
- 8二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 18:13:26
マリーも堕として…?
- 9二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 19:16:16
セリカもかな?
- 10ゼロ24/04/29(月) 19:56:04
シャーレ執務室
”それにしても、ミサキたちカヨコにぞっこんだよね”
”初めて会った時はもうシャーレで激しく喧嘩してたのに…”
”みんなが仲良くなれたのなれたのもカヨコのおかげだよ”
カヨコ「先生…それは違うよ。私の場合はただ運が良かったのと、先生が私のサポートをしてくれたおかげ。」
”それでも、カヨコが居なかったらもう大変なことになってたと思うから…”
”あの時はありがとう”
カヨコ「…もう…。」
夕方のシャーレの執務室でカヨコは先生の仕事を手伝っていた。
今日は便利屋の仕事も休みだったので朝から仕事を手伝っており、激務な先生にとって大きな手助けになっている。
そんなときにカヨコとミサキたちとの出会いの話を先生がし始めたのだ。 - 11二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 19:58:42
でも、実際カヨコ×ミサキは個人的に相性が良さそうに感じるな…。
- 12二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:02:26
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:04:46
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:05:57
なんだろうねこの地雷原でタップダンスしてるような感覚
- 15ゼロ24/04/29(月) 21:29:39
”それで、そのあとみんなとどんな感じなの?”
カヨコ「ミサキは最近寝るときに私がそばにいてほしいみたい。時々連絡を取って会いに行ってる。キキョウとは最近色々な勝負をしてるよ。
チェスとか、対戦演習とかね。カズサは来月の学園祭のライブに向けて頑張ってるんだって。それで時々様子を見に行ってる…まあ、そんな感じかな。」
”そっか…本当に仲良くなったんだね。”
先生は満面の笑みでそう言った。
カヨコ「ホントだよ…みんなもお互いに仲良くなれたみたい。私がミサキの面倒見れない時はキキョウも代わりにやってくれるし、
カズサはこの前キキョウが作った百鬼夜行のスイーツや和菓子を貰ったんだって。おいしかったって絶賛してて可愛いかったよ。
…本当に初めて出会った時からは考えられないくらい。」
- 16二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:43:30
皆マジで仲良くなるのは初めて見た
いいぞもっとやれくださいお願いしますから - 17二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:50:55
モモイとミドリは見逃してください!付け耳なんです!
- 18ゼロ24/04/29(月) 22:03:03
ちゃんと続きがあるから安心したまえ!
- 19二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 04:20:20
ほ
- 20ゼロ24/04/30(火) 08:31:22
カヨコと先生の言う通り、カヨコとミサキ、キキョウ、カズサの4人は初めて会った時に一悶着あった。
4か月前のことである。
私の名前は桐生キキョウ。百鬼夜行連合学院の百花繚乱紛争調停委員会の作戦参謀。今日は私がシャーレの当番となり、
せっかくなので先生のために弁当を用意して来た。…なのに、この状況はどういうことなのだろうか。
カズサ「どう?先生?」
”おいしい…しっとりした食感にレモンの酸味が良いアクセントになってる”
カズサ「でしょ?このカップケーキ最近駅前に出来た店の人気商品だから、先生にもぜひ味わってほしくて。」
”カズサがおすすめする理由がよく分かったよ。ありがとう。”
カズサ「どういたしまして!」
キキョウ「…」
- 21二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 12:36:10
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 12:56:24
このレスは削除されています
- 23ゼロ24/04/30(火) 20:43:06
- 24ゼロ24/04/30(火) 20:59:50
”!?”
”(なんだかいきなり寒気が…)”
カズサ「え…?誰か来てたの?」
キキョウ「あっ…」
いけない。つい本音が声に漏れていたらしい。こんなことで先生に負担を掛けるわけにはいかない…
キキョウ「…先生。」
気を取り直して私は先生に声をかけた。何とか先ほどまでの不快感を抑えながら…
”あ、キキョウ!今回当番だったねそういえば。”
キキョウ「待たせてごめん。そういえば、今日は昼ごはん食べたの?」
”いや、まだだね…なかなか仕事が終わらなくって、それでカズサにも…”
キキョウ「やっぱりそんな事だろうと思った。あんたは生徒を頼らなすぎるところがあるからね。」
”…ははは…まあ確かに…”
キキョウ「だからお弁当作ってきた。ほら。」
”おおありがとう!助かるよキキョウ!”
キキョウ「どういたしまして。じゃあ、私も先生の仕事手伝うから、さっさと終わらせよう。」
”そっか、ありがとうね!”
”それじゃあキキョウには…”
カズサ「…」
- 25二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 21:03:16
というかアイリにすでに脳を焼かれてるカズサをよく堕とせたな
カズサの脳灰になってそう - 26二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 21:14:34
なんやぁこの地獄は
- 27ゼロ24/04/30(火) 22:19:39
- 28二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 08:53:11
続きは何処に
- 29二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 08:54:23
生々しいな
- 30ゼロ24/05/01(水) 09:48:22
”じゃあ次は…”
カズサ(この一瞬で…?どうやって…)
キキョウ「分かった。…。」
私は彼女の方を一瞥して次の手伝いを始めた。あの少女はやはり呆気に取られているようだ。
百花繚乱の鍛錬で培った技術をここで使うとは思わなかったが、あの子には負けてられない。
キキョウ「…先生、ここ字が違うよ。」
”え?あっ本当だ!助かったよキキョウ…”
”リンちゃんに指摘される前に気づけて良かった…”
キキョウ「連邦生徒会の書類の検閲はかなり厳しいと聞いたけど、その話は本当みたいだね。
スイーツなんかに気を取られて、仕事がおろそかになったら大変だよ?」
カズサ「なっ…!?あのッ…!」
”確かにそうかもしれないけど…カズサは私の体調を気遣ってくれたからね。”
”だからその気持ちを無碍にはできないよ。”
キキョウ「…それもそうだね。」
先生らしい答えだ。少し気に入らないけど、私の意見も汲みとってくれたし気にしないでおこう。
キキョウ「じゃあ、私は頼まれてた手伝いを続けるよ。」
- 31二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 13:47:27
いいじぞもっとやれ
- 32二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 13:48:44
猫っぽさはあるかもしれない
- 33二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:35:23
この辺はよく見る杏山カズサvs桐生キキョウだけど、戒野ミサキは今の修羅場に何も知らず立ち入ってくるのか、それとも日を改めるのか……
- 34二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 07:29:52
ミサキのメンタルが不安定なときにスパダリムーブするカヨコ見てェ〜〜〜〜ッッッ
- 35二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 09:05:43
- 36二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 17:07:04
- 37ゼロ24/05/02(木) 18:22:36
そうして私は次の仕事を始める。
カズサ(あの人のせいでしらけちゃったな…突然来たかと思ったら私の事なんか蚊帳の外かのように先生と話し始めるし…)
カズサ「先生…あの人誰?」
”ああ、カズサとは初めてだっけ。”
”彼女は桐生キキョウ。百鬼夜行の生徒で、百花繚乱紛争調停委員会に所属してるんだ。”
カズサ「へえ…トリニティで言うところの正義実現委員会みたいな感じ?」
”そうだね。まさにそんな感じだよ。”
カズサ(だからあんなに素早く…厄介そうだね…)
”(なんだかカズサの様子が変だな…)”
”あー…カz”
キキョウ「お待たせ先生。」
再び私は素早く先生のもとに戻る。
カズサ(また!?)「チッ…」
”えっ…?カズサ…?”
カズサ「あ…」(しまった…先生に恥ずかしいところを…)
カズサ「…何でもない!」
あの子が舌打ちしたってことは、私は先生との時間を獲得できているという事か。順調だ。
キキョウ「ところで先生…この膨大な数の書類をまさか1人で捌くつもり?」
”まあね…いつも通りそうしようかなと思ったけど…”
キキョウ「はぁ…じゃあ、私と分担してやろうよ。その方が絶対に合理的。」
”合理的かぁ…聞きなれたセリフだな…分かった。そうしよう。”
合理的…この言葉はシャーレに足しげく通っているミレニアムの生徒のことばが良く使う言葉だ。
別に彼女の真似というわけではないが、おそらく先生にとって安心感のある言葉ではないだろうか。
それ単体ならば事務的な言葉かもしれないが、先生もやる気になってくれたようだ。
カズサ「待ってください。」
- 38二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:19:15
ほす
- 39ゼロ24/05/02(木) 23:31:52
始めて彼女が強く私に声をかけた。少し面倒なことになりそうだ。
カズサ「今先生は休憩中なんです。スイーツで息抜きするのも大事でしょう?」
キキョウ「…まだいたんだ。一応言っておくけど、私は別に先生に休んでないで働けと言ってるわけじゃないよ。
実際私と分担することで先生の負担は減るでしょ?」
彼女の見え透いた建前に私は反論するが…
カズサ「…でも、先生はもうちょっと休んでも良いと思いますよ?いつも先生は身を粉にして働いてるんですから。」
キキョウ「…最もではあるね。けど、私にはその答えはあなたが先生と一緒に居たいがための口実に感じられるけど。」
カズサ「ッ!」
キキョウ「どうやら図星みたいだね。そう言う事ならあなたは他のことで先生のアシストしたら?
先生に休んでもらう事に必死なところを見ると、どうやら書類仕事とかは苦手みたいだし。」
カズサ「ッ…!」
”き、キキョウ…?”
どんどん彼女は不快感で顔を歪ませていく。良いものが見れた。もっとその顔が見たい。
- 40二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 00:59:46
- 41ゼロ24/05/03(金) 06:47:10
どうも疲れていて誤字に気づかなかったらしい…
- 42ゼロ24/05/03(金) 06:48:07
- 43>>33/>>4024/05/03(金) 13:17:02
「合理的」が口癖なミレニアム生徒…いったい何瀬ユウカなんだ…
- 44ゼロ24/05/03(金) 15:40:46
さあ、もっと見せて。私に嫉妬するその顔を!
カズサ「ッ…そういうあなたはⅾ」
キキョウ「まあ先生と一緒に居たいという気持ち、それは別に問題じゃないよ。先生は誰から見ても魅力的だし、仕方ないと思う。」
カズサ「!?」
恐らく彼女は「あなたは私と同じだ」とでも言おうとしたのだろう。
それを言う前にその気持ちを肯定することで相手はその反論がしづらくなるはず。
最も、それは私が先生と一緒に居ても何ら問題ではないという事にもなるが。
カズサ「先生!カップケーキまだ残ってるよ?食べさせてあげようか?」
”え!?カ、カズサ…!?”
キキョウ「ッ…」
大胆な行動に出たな…負けられない…
キキョウ「待って。それなら仕事に区切りがついた時にすると良いと思うけど。」
カズサ「は…?あなた…先生の休憩時間を邪魔するつもりなんですか?」
まだその建前を使うのか…
キキョウ「だから、さっきも言ったでしょ?休んでないで働けって意味じゃない。全部終わらせてからって言う必要もないしね。
切りの良いところで終わらせて、自分へのご褒美としてってのはどうかっていう話。」
カズサ「なら一口でも良いんじゃないんですか?それともあなたも先生と一緒に居たいだけじゃないの?」
キキョウ「それはあなたも同じでしょ?それに、その気持ちに何の問題が?大体私は先生の力になりたくてこう言ってるの。
仕事を後回しにして仕事が溜まり、後で先生が後悔するような事は嫌だからね。だから分担しようって言ったわけ。」
カズサ「…一口くらいで仕事が溜まるなんてことは無いと思いますけど!?」
キキョウ「どうかな?休憩が長引いてサボりになるっていうのはよくある話だよ。」
”ふ、2人とも一体どうs”
カズサ「とにかく!先生は私が休ませるから!あなたは先生の休憩の邪魔をしないで!」
キキョウ「あなたこそ先生の負担を増やさないで。それより先生と過ごしたいならあなたも先生の仕事を手伝えばいいじゃない。
…ああ、さっき言った通り書類仕事は苦手みたいだからあなたじゃ力になれないか。これはごめんね。」
カズサ「何ですって…今なんて言ったの?」
”ちょ、ちょっと待ってよ2人とも!喧k”
その時、部屋の扉が開いて誰かが入って来た。
???「先生。ちょっと時間貰えるかな?」
- 45ゼロ24/05/03(金) 17:23:51
入ってきたのはロケットランチャーを携えて黒いフードの上に白いコートを着て、
ボロボロのズボンを履いた黒髪の少女だった。背は私よりも少し高いようだ。
そういえばあのカズサと言う少女は私より背が低かったことを考えると、
恐らく私より年下かもしれない。だとしたらこの子は先輩にタメ口を聞いたことになるのか。
”ミサキ!どうしたの?”
ミサキ「…ちょっと先生に用があって来た。」
なるほど…今入ってきた少女はミサキと言うらしい…よく見れば結構痩せている気がする。
”もしかしてまた食糧絡み?”
ミサキ「…うん。あと…何か命令とかはある?」
”そうだなぁ…でもまずは食べ物を用意しないと。”
”私が用意するよ。”
ミサキ「いい。自分で出来るから…」
”…そっか。わかった。”
”そこの棚にカップラーメンがあるからそれでよければ自由に選んで。”
ミサキ「分かった。」
そう言って彼女は先生が指さした棚に向かっていった。
この少女はどうやら随分と先生に助けられているようだ。まあ、私には関係ないか…
カズサ「先生、こっち向いて。」
”え?”
次の瞬間、あの子は先生の口にカップケーキを一かけら乗せたスプーンを突っ込んだ。
”むぐっ…”
キキョウ「ッ…」
カズサ「どう?美味しい?」
”お、美味しいけど…”
カズサ「このカップケーキさ、初めて食べた時気分が爽やかになったの。仕事で疲れた時にピッタリじゃない?」
”ま、まあね…”
カズサ「やっぱりね。どうやら先生にはカップケーキ休憩が必要みたい。だからもうあなたは邪魔しないでくれる?先生の休憩をさ。」
彼女は勝ち誇ったかのような表情でそう言い放った…そうか。そっちがその気なら…
キキョウ「…良く分かった。」
- 46ゼロ24/05/03(金) 21:52:19
保守
- 47>>33/>>4024/05/04(土) 06:44:20
- 48ゼロ24/05/04(土) 09:38:44
- 49二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 09:43:06
- 50二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 15:19:13
正直
アッあのSSスレ保守忘れて……あああ落ちてるぅぅぅ!!みたいなことあるから自己保守でもなんでもしてくれたら全てかんしゃぁ〜してる - 51二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:29:43
ほ
- 52ゼロ24/05/05(日) 00:39:05
カズサ「分かったなら…え?」
彼女が言い終わる前にそう言って私は先生の右の椅子に座る。
キキョウ「先生、百鬼夜行に関する書類があったら私に貸して。優先的に処理できるはず。」
”ああ…分かった。じゃあこれをお願いね。”
キキョウ「分かった。すぐ終わらせる。」
カズサ「…」
そうして私は先生からもらった書類を処理していく。純粋に先生のサポートをしている私を見るとあの子も口を出しづらいようだ。
キキョウ「先生の隣だからかな。いつもより仕事に身が入りそう。」
”そう?”
キキョウ「うん…きっとあんたが思ってる以上にね。」
”そっか…ところでキキョウさん…”
キキョウ「何?」
”腕…離してくれない?”
キキョウ「離す?」
”うん…尻尾で私の腕を掴んでるよね…”
先生の言う通り、私は尻尾で先生の右腕を掴んでいた。
キキョウ「それは無理な相談かな。この方が私は仕事がしやすいの。」
”私は仕事しづらいけどね!?”
先生はそう私を非難する。それに対して私は…
キキョウ「じゃあ、この際休むのはどう?」
”え?” カズサ「…」
キキョウ「仕事がしづらいなら、ちょうど良いし休んだらどうかなって。」
”キキョウ!?さっきと言ってる事違うよ!?”
キキョウ「細かいことは気にしないで。あんたはただでさえ激務に追われてるんだから息抜きしなよ。」
”いや…でも…え?”
キキョウ「ッ…!」
俺焦ってたらしいな…ありがとう。頑張るよ。
- 53二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 08:45:33
ほしゅ
- 54二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 17:33:12
ほし
- 55二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:12:41
Ho
- 56二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:30:27
保守
- 57ゼロ24/05/05(日) 22:47:59
そんな話をしてたらあのカズサと言う少女が先生の左腕を掴んでいた。
カズサ「先生、私言ったよね?女の子を勘違いさせる行動ばっか取ってたらいつか襲われても文句言えないって。今がまさにその状況だよ。先生がそんなだからこの女は先生に引っ付いて離れない…だからこの際、
思い知らせてあげる。実体験の時間だよ。先生のその振る舞いの結果のね。」
”カ、カズサ…?ホントにどうしたの!?”
なるほど、先生を勝ち取るなら手段は選ばないというのか。面白い。
キキョウ「じゃあ、私もどっぷり浸からせようかな。先生を私の沼に…ね。」
カズサ「キキョウさん、あなたはそんなことしなくていいから。それよりも先生の負担を減らす作業、せいぜい頑張ってくださいよ。」
キキョウ「あんたこそ手を引きなよ。どうせ書類作業は無理なんだし、あなたにできるのは先生の休憩に付き合うくらいでしょ?」
カズサ「ッ…」
彼女は苦虫を嚙み潰したような顔をする。構わず私は続ける。
キキョウ「それに引き換え私ならそれプラス書類作業とか、先生の仕事の手伝いが出来る。だからもう手を引いたら?それしか能がないなら居るだけ無駄だと思うよ?」
カズサ「ッハ!でも、あなたは休憩に付き合うのと先生の仕事を手伝うの、同時にできるわけじゃないでしょ?」 キキョウ「ッ…」
カズサ「ほらね、顔に出てるよ?そこが私の弱点でーすって。じゃあ、私は先生を休憩させるからあなたは一人静かに仕事をこなしてね?」
生意気な…ほんと正直…反吐が出る。こうなったら…
キキョウ「…なら、もう1つお手並み拝見と行こうかな?」
カズサ「…何?」
キキョウ「先生の護衛、どっちが向ているか勝負するの。」
カズサ「へえ…やる?」
私の提案に彼女は目を光らせる。乗ったな。
カズサ「上等…受けて立つよ。」
キキョウ「決まりだね。じゃあ表出よう表。」
”ッ…!!2人ともいい加減に…うわっ!”
カズサ&キキョウ「ッ…」
彼女と争いを繰り広げてたらいつの間にかあのミサキと言う少女が後ろから先生に抱きついていた。
なるほど…あんたもなんだね。あんたもその気なんだ…
- 58二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 02:55:37
ほ
- 59>>33/>>4024/05/06(月) 08:21:56
- 60ゼロ24/05/06(月) 13:10:29
- 61二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 22:44:48
星谷
- 62ゼロ24/05/06(月) 23:17:38
”ミサキ?どうしたの…?”
ミサキ「別に。特に理由はない。」
特に理由は無いというなら引っ込んでて欲しいものだ。
”そう…なの?”
ミサキ「うん。ていうか、何で先生はこんな女をシャーレに出入りさせてるの?」
ミサキと言う少女は私の方を向いてそう言った。
キキョウ「…何それ、私のこと言ってるの?」
ミサキ「アンタ以外に誰がいるの?さっきから見てれば随分ともう片方を分析したみたいだし、書類作業もかなりのスピードで進めてた。
それを見るとかなり頭が切れるんじゃないの?」
キキョウ「…まあね。私は百花繚乱の作戦参謀だし。」
ミサキ「やっぱり。先生、気を付けて。この女何か企んでてもおかしくない。」
”ミサキ…!?”
ミサキ「作戦参謀って言う仕事についているんならシャーレの機能を手中に収める事だってできる。そんな女をシャーレに出入りさせてるの?」
何で俺カヨコのミサキたちの馴れ初めを書こうとしてこんな長々と正妻戦争SS書いてるんだろ…
- 63二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 01:39:24
この正妻戦争がこのあとサプライズカヨコによって鮮やかに蹂躙されてカヨコねこハーレムになると思うとワクワクが止まらない
- 64>>33/>>4024/05/07(火) 08:19:01
- 65ゼロ24/05/07(火) 10:00:36
- 66二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 18:23:48
保守
- 67ゼロ24/05/07(火) 21:15:32
”ミサキ、キキョウはそんな子じゃないよ。”
ミサキ「なるほど。随分と先生の信頼を得たみたいだね。一体どんな手を使ったのか…」
”ミサキ…!”
キキョウ「前に助けてもらっただけだよ。その事で世話になったからこうして時々世話になってるの。これで分かる?」
ミサキ「仮にそうだったとして、もう片方と一緒になって先生に害をなしてるのは事実だよね?」
カズサ&キキョウ「…」
確かにその通りかもしれない。だが…
カズサ「それはあなたも同じじゃないの?今だって先生に抱きついてるし。」
…彼女も思ってることは同じだったようだ。
キキョウ「どうせあんたも先生が目的でしょ?別にその気持ちは問題じゃないけど…」
カズサ「さすがに先生の仕事の邪魔になるからやめてくれない?」
驚くほど意見が重なっていた。その私たちにミサキと言う少女は反論する。
ミサキ「それなら一番邪魔になってるアンタたちがやめるべきじゃない?腕掴むのやめなよ。」
キキョウ「その考えこそ先生の邪魔になってると思うけどね?私は先生の仕事を手伝う上で腕を貸してもらってるの。
この方が仕事が進めやすいからね。」
カズサ「だったら腕じゃなきゃいいんだ。」
そう言われると一瞬手を引くのかと思いそうなものだが、彼女は先生の太ももに手をまわした。
”わっ!ちょっとカズサ…”
カズサ「これなら腕よりは仕事の邪魔にならないでしょ?先生?」
”ま、まあ…”
これくらいならいいか。
- 68二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 07:50:27
このレスは削除されています
- 69二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 08:07:26
これくらいならいいか。
↑何も良くなーい―――!! - 70二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 08:20:31
"マーオ……"
"マァーオ!"
"オォォァァアアーオ!" - 71二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 09:19:58
先生が猫になってどうするよ
- 72二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 17:58:27
Hi
- 73ゼロ24/05/08(水) 18:30:48
と、思っていたのに…
カズサ「よっ!」
”うわあっ!?カズサ!?”
彼女は先生の太ももの上にダイブした。
キキョウ「…」
ミサキ「チッ…」
”ミサキ…?今舌打ちs”
ミサキ「してない。」
カズサ「何その顔。腕じゃないんだから文句ないでしょ?」
そうか。そう来るのか…前言撤回。やっぱり良くなかった。
ミサキ「今度は先生が仕事に集中できない。どいて。」
キキョウ「あなたがどいて。頭が邪魔。」
ミサキ「は?」
”(居づらい…どうしてこうなるんだ…)”
さっきからミサキはカズサと口喧嘩するために先生と私の間に割って入っている。
邪魔でならない。
キキョウ「あんたの耳は何のためにあるの?邪魔って言ったの。私にとっても先生にとっても仕事の邪魔。流石にわかるよね?」
ミサキ「ッ…」
黙ってミサキは頭を引っ込める。そう…それでいい。
- 74ゼロ24/05/08(水) 19:05:17
カズサ「…だそうだよ。どうせあなたみたいなタイプは私が何しても文句言うだけでしょ?」
今度はカズサがミサキの相手をし始めた。
ミサキ「…根拠は?」
カズサ「あなたg…」
キキョウ「先生、ちょっと失礼。」 ”え?” 私はそう言いつつ先生の右手を借りる。今処理している書類を抑えるために借りたのだ。
ミサキ&カズサ「ッ…」
先生の体温を感じつつ私はまた素早く書類作業を進める。ある程度進めたところで邪魔な2人に念を押しておいた。
キキョウ「これで黙ってくれる?あんたたちの口喧嘩はホント先生と私に迷惑だから。」
カズサ「…もう我慢できない。」 カズサはそう言って起き上がった。
カズサ「例の勝負、アンタたち2人を相手して戦うよ。」 ミサキ「…勝負?」
カズサ「ああ、あなたは知らなかったね?この中で誰が一番先生の護衛に相応しいか勝負するっていう話。ごめんね?
これは知らなくて当然か。」
挑発混じりにカズサはミサキにルールを教えた。
ミサキ「…ムカつく。上等。」 キキョウ「お互い2VS1ってわけだね。良いよ。やろう。」
全員銃を取り出した…が、その時…
”ちょっと待ってくれよいい加減に喧嘩h”
(銃声)
”うわあっ!!”
カズサ「うっ!!」
キキョウ&ミサキ「ッ…!?」
突然の大きな銃声…と言うよりは轟音に私たちは耳を抑える。誰だ!?これが銃声なら誰が撃った…?
もちろん私が撃ったわけではない。私の銃はライフルだ。こんな近距離で撃つような代物じゃないし、これほどの轟音は出ない。
ミサキも違う。ミサキの銃はロケットランチャーだから撃ったらここら一帯が崩れるだろう。
カズサもうずくまっているという事は彼女でもない。私は周辺を見回した。
見ると白髪に黒いメッシュの髪を後ろでまとめた少女がこっちに向かって来て、恐ろしい形相で彼女は言った。
カヨコ「あなたたち…先生の前で一体何をしてるの?」 - 75ゼロ24/05/08(水) 19:29:40
キキョウ「ッ…」
私は凄みのある表情と声色に一瞬委縮してしまった。最も他の2人も同じようだが。
”カヨコ…”
カヨコ「…ごめんね先生。この子たちにお灸をすえるためにサイレンサーなしで拳銃を発砲させてもらったんだけど、
巻き込む形になっちゃったね。」
”ああいや…というか、いつからそこに?”
カヨコ「この子たちが邪魔だと言い合っている時かな…それで、一体何をしていたの?」
ミサキ「…誰?」
カヨコ「私のことはどうでもいい…一体先生の前で何をしていたのかと聞いているの。見たところ3人でケンカしていたみたいだけど。」
さらに凄みのある表情で彼女はそう言った。
カヨコ「はあ…ちょっと3人ともちょっと私についてきて。」
ミサキ「何で私がそんn…」
カヨコ「…早くしなさい。」
ミサキ「ッ…」
その時のことは今でも覚えている。ミサキが急に素直に正座したのだ。しかもその表情はかなり怯えているようだった。
ミサキ「はい…」
カズサ「…分かりました。」
キキョウ「…分かった。」
”カヨコ、お説教ならほどほどにお願いね…”
カヨコ「相変わらずだねあなたは。けど今回は先生の嫌いな事態だったし、見過ごせないよ。」
何だ…この先生との距離感は…まるで何年も一緒に居る夫婦のように感じる…。
”それは…そうだけど…”
カヨコ「…ねえ3人とも。今の先生の顔をよく見ておいて。先生の目をね。」
そう言われて私たちは先生の顔を見た。
そこには不快極まりないというほどではないが、先生の暗い表情があった…
百鬼夜行で起きた事件で、再会した時のナグサ先輩のような表情に近かった…。
その瞬間私は自分が何をしたのか理解した。先生が望まない事に夢中になっていたのだと。
- 76>>33/>>4024/05/08(水) 22:02:43
クライマックス(?)やって参りましたァ!!
- 77二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 23:53:40
ついにカヨコ出てきた
- 78二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 10:18:57
hos
- 79二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 20:17:21
ほ
- 80ゼロ24/05/09(木) 22:08:15
恐らく先生は見ているだけでも相当嫌な気分だったはずだ。
それにも気づかず私たちは…そして私は…
カヨコ「…いいかな?行くよ。」
ミサキ「はい…」
キキョウ「待って…」
付いてくるように指図されるが私は立ったままだった。そして私は先生に顔を向けずに言う。
キキョウ「先生…今日はごめんね。」
カズサ「…私も…ごめん。先生、今日はもうこのまま帰るよ。」
”キキョウ…カズサ…”
キキョウ「…2人とも、行こう。」
逃げるように私たちはカヨコについていく。とにかく先生のいる場所を離れたかった。あんな状態で向ける顔もない。
恐らくカズサも同じ気持ちだったのだろう。私の隣を歩く彼女は少し暗い表情で俯いている。
本当に恥ずかしい話だ。そうして私たちはシャーレ居住区の休憩室に連れてこられた。
カヨコ「そこに座って。」
ミサキ「はい…」
さっきからなぜミサキは敬語になっているのだろう…全然そんなタイプには見えなかったのに。
その怯え方もカズサ以上だ…ともかく私たちはカヨコの言う通り傍に会ったソファに座った。
- 81二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:20:22
アリウス時代のトラウマで高圧的に上から言われると委縮しちゃうミサキ、お労しや・・・
- 82二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 07:34:25
ばにたす教育被害者だったな…
- 83二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 11:28:02
そっか、威圧されることにはトラウマあるわな…
…このファーストコンタクトであそこまで落ちるのカヨコすごすぎねぇ? - 84二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 20:02:53
待機
- 85二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 02:11:38
ミサキのこの顔ってマジで青ざめてるんだな
- 86ゼロ24/05/11(土) 04:00:58
カヨコ「じゃあ詳しく話を聞かせてもらう。嘘偽りなく話してほしい。」
やはり彼女は圧を感じる表情と声色でそう言う。私の右隣りのミサキは大丈夫だろうか。
さっきまで激しく言い争っていた相手なのに心配になる…いや、言い争っていた相手だからこそ心配になっているのだろうか。
私はカヨコにこう言った。
キキョウ「その前に一ついい?」
カヨコ「何?」
キキョウ「…私の右隣りの子。彼女が圧を感じないように配慮してくれない?」
私がそう言うとカヨコはミサキに目をやる。するとミサキはビクッと反応しつつカヨコから目をそらす。
…やはり何かあるな…トラウマとかそういう類だろう。
カヨコ「…彼女は、あなたの友達?」
キキョウ「…ううん。今日初めて会った。」
カヨコ「…そう。とにかく、続けていいかな?」
キキョウ「いいよ。」
カヨコ「じゃあ…さっき言った通りこれまでのことを嘘偽りなく話してね。」
彼女…カヨコもミサキを見て私と同じことを察したのか、さっきより穏やかな印象で話す。
キキョウ「じゃあ、私が経緯について話そうと思うけど…いい?」
カズサとカヨコを一瞥しながら私は問う。
カズサ「…あんまり気が乗らないけど…お願い。」
カヨコ「…いいよ。」
- 87二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 09:00:23
延命
- 88二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 18:25:03
ほ
- 89二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 19:00:57
一気に読んだがこの概念いいな…
もっと続いてほしい - 90二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:45:26
ほし
- 91二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 04:23:09
なんでかカヨコてタチやらせるとめっちゃ似合うよね
某所ではアコ相手にやってたけどやっぱりしっくりきた - 92>>33/>>4024/05/12(日) 11:58:04
>キキョウ「じゃあ、私が経緯について話そうと思うけど…いい?」
偏見無く話せますように……
- 93二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:05:39
待機
- 94ゼロ24/05/13(月) 04:52:03
それから私はカヨコの言う通り、噓偽りなくこれまでの経緯を話した。
今日は私が当番で、カズサが先生にスイーツを渡しに来て、仕事を手伝いつつもカズサと先生の取り合いをし、
そこに先生に用があって来たミサキが加わったという一連の流れである。
キキョウ「あとはもう大体あなたが見て聞いた通りかな…」
カヨコ「なるほどね…それで、今回の自分たちの行動についてどう思ってる?」
キキョウ「…私は先生の顔を見た時、身勝手にも先生が嫌う真似をしたなって…そう思った。あれは色々なネガティブな感情が込められた表情だったから。」
カヨコ「そう…あなたは?」 そう言ってカヨコはカズサを見る。
カズサ「…もしかして…私に聞いてますか?」 カヨコ「うん。どう認識してるの?」
カズサ「…先生には…悪いことをしたなって思います。先生の感情を考えることなく先生を挟んで喧嘩して…」
カズサも私と同じことを思っていたようだ。私と同じように自分の行いを悔やんでいる。
カヨコ「なるほどね…そう言う事なら私から言う事はもうないかな。」
カズサ「…待ってください。」
カズサが若干納得できないという表情でカヨコにそう言った。
カズサ「…彼女には聞かないんですか?どうして彼女には何も聞かないんです?」
カズサはミサキを一瞥しながらそう言う。恐らくカズサはミサキの表情を見てないんだろう。
だから納得がいかないという感じにカヨコに問うのだと思う。そしてミサキはやはり怯えた表情で俯いている。
この状態ではカヨコがさっきの質問をしたところでまともに答えられないだろう。私はそんなカズサに声をかける。
キキョウ「カズサ。」
カズサ「…キキョウさん?何ですか?」
先生に迷惑をかけたことを悔やんでるとはいえ、やはり私に対する反感はマシになったとはいえ残っているようだ。
キキョウ「彼女の顔を見て。」
カズサ「顔?」 そう言ってカズサはミサキの顔を覗き込む。 カズサ「あ…」
キキョウ「…これで分かった?カヨコが彼女に質問しなかった理由。」
カズサ「はい…あの状態だと無理ってことですよね?」 カヨコ「うん…」
カズサも私と同じことを考えたようだ。今日のところは彼女は帰した方が良いんじゃないだろうか…
- 95二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 12:59:04
保守
そりゃトラウマにはなってるわな…
何年もあんな環境にいて… - 96ゼロ24/05/13(月) 16:00:54
- 97ゼロ24/05/13(月) 20:07:16
カヨコ「まあ、さっき言った通りあなたたちが反省してるならもう何も言う事は無いよ。あとはあなたたち次第。
けど、また先生に迷惑をかけるような真似はしないで。」
この人はきっと先生の望みを一番に考えているのだろう。だからこうして私たちにチャンスを与えたんだ。
そんなカヨコに私は答えた。
キキョウ「うん…もちろんそれは分かってる。私はしばらくシャーレに行かないようにしようかな…
今日は先生の仕事を手伝いたかったんだけど、自分への戒めにしないといけないなって思ってる。」
カズサ「私も同じかな…先生に顔向けできない。今日はしばらくシャーレに行かないことを話して帰ろうと思う。」
思っていたよりカズサは私と似た者同士かもしれない。さっきから考えてることがまるで一緒なのだから。
カヨコ「そう…」
キキョウ「ねえ、あなたはどうする?」
私はミサキにそう問いかける。
ミサキ「…え?」
やはりミサキは怯えたような表情だ…が、先ほどよりはマシな顔色にだっただろうか。目が覚めたように反応する。
ミサキ「…今日はもう帰る。」
そう言うとミサキはスッと立ち上がって足早に休憩室を出ていこうとする。
キキョウ「そう…待って、カップ麺はどうするの?」
さっき見たところミサキは取り出したカップ麺を食べることなく今に至ったようだった。だから気になってしまう。
だが、ミサキはそんな私の問いに答えることなく逃げるように休憩室を出て行った。
キキョウ「ちょっと…!ミサキ!」
ミサキを追いかけて私は休憩室のドアを開けて廊下を見回るも、もうそこにミサキはいなかった…。
カヨコ「…怖がらせちゃったかな…流石にやりすぎか…」
カヨコはそう言いつつ私について来た。
カヨコ「私、昔から顔が怖いって言われるんだけど、自分が思ったより圧をかけすぎていたみたい…」
それは私も同感だ。ミサキに対しては威圧しすぎていたと思う。だがそんなに怖い顔しているだろうか…私にはそうは見えない。むしろ美形だと思うが…
- 98二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:00:59
- 99二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:16:22
- 100ゼロ24/05/13(月) 22:30:55
- 101ゼロ24/05/13(月) 22:32:54
脱線したのでこの話は終わりにしてSS書くわ。
- 102ゼロ24/05/14(火) 01:01:03
カズサ「あの人はどこに?」
カズサも私たちについてきたようだ。ミサキがどこに行ったかの問いに私は答える。
キキョウ「見失った。」と。 カズサ「…そう、ですか…」
私たちは沈黙し、さっき以上に気まずい空気が流れる。
カヨコ「とりあえず、執務室に戻ろう。2人とも先生に伝えることがあるんでしょ?」
カズサ「…はい。」 キキョウ「…そうだね。行こう。」
こうして私たちは執務室に戻って来た。何やらさっきよりも書類の数が増えてる気がするが…
”カヨコ!それにキキョウとカズサも…あれ?ミサキは?”
先生はやはりミサキが居ないことが気になったのだろう。不安気な表情でカヨコに尋ねた。
キキョウ「なんか突然帰るって言ってそのままシャーレを出たみたい。あ、でも彼女はあの子のことを大して責めたりはしてないから、誤解しないで。」
出会ったばかりで、しかも私を説教した相手を庇うとは妙な話だ。だが、カヨコが私にチャンスを与えてくれたのもあってか、そう擁護せずにはいられなかった。
”…そっか。”
カヨコ「うん…ところで先生、なんかさっきよりも書類が増えてる気がするけど…」
すると突然先生はこの世の終わりを目にした後のような顔をして語り始めた。
”リンちゃんが…鬼で…追加の仕事が出来たんだ…”
”フヘヘ…このタイミングで仕事追加って…ヒヒっ…イヒヒ…”
今にも先生は泣きそうな声で笑いながら真っ白に燃え尽きる勢いだ。連邦生徒会は先生に休暇を与えるべきなんじゃないか。そう非難せざるを得ない。
とはいえ、そう憤ったところで先生の仕事が減るわけじゃないし…
キキョウ「じゃあ、私が仕事を手伝…」 手伝おうかと言いかけたところで私は言葉に詰まった。
(さっきしばらくシャーレに行かないと決めたのにもう手のひら返すの?ふざけたこと言わないで。あんたにそんなことする権利はない。)
私の中の私がそう私を責め立てる。先生の気分を害した私が先生の仕事を手伝うなんて…そんなことをして良いんだろうか…
- 103二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 01:36:31
保守
- 104ゼロ24/05/14(火) 02:43:25
カヨコ「じゃあ、手伝うよ。先生の仕事。」
ああ…そっか。その手があった。カヨコなら先生の手伝いをそつなくこなせるだろう。
きっと私より先生との付き合いは長いのだろうから。私は手伝いをカヨコに任せて手を引くことにした。
それなのに、その次にカヨコから出た言葉はそんな私を驚かせた。
カヨコ「私と彼女でね。」
彼女とは誰のことかとカヨコを見ると、カヨコの手は私を指していた。
キキョウ「え?私…?」
呆気に取られる私にカヨコは続ける。
カヨコ「うん。だって、先生の仕事を手伝いたかったんでしょ?それに今日のシャーレ当番みたいだし。」
カヨコは執務室の当番表を一瞥しながらそう言った。洞察力が凄い…本当に彼女はいったい何者なんだろうか…
”本当に!?大助かりだよッ…!!”
泣きながら先生はそう言う。そんな先生をよそに私はカヨコに尋ねた。
キキョウ「どうして私を…」
カヨコ「…先生の身を一番に考えられる人だから…かな。」
今思えばこの瞬間からカヨコに落とされたのかなと思う。
その答えは一見「私たちの行動は身勝手である」と自覚させた彼女の指摘とは矛盾してるように見える。
だが、だからこそというのだろうか…彼女は私の思いを汲み取ってくれた。
とにかく、この時私は思った。彼女には…鬼方カヨコには勝てない…と。
キキョウ「…ありがとう。私の思いを汲み取ってくれて。」
カヨコ「…ううん。それで、あなたはどうする?」
カヨコはカズサにこのあとどうするかを聞いた。そういえばカズサはどうするのだろうか。仕事を手伝うつもりはなさそうだが…
カズサ「…私は、書類仕事は出来ないから…今日はもう帰るよ。ごめんね先生。」
自分に手伝える事は無い…と言う事か。予想通り彼女はすぐに帰るつもりだったようだ。
”カズサ。今日の事を気にしてるんだったら…”
カズサ「ううん!そう言うんじゃないの。ただ、今の状態じゃ先生と顔合わせたら気まずくなっちゃうし…
それは、先生の望むところじゃないでしょ?だからしばらくシャーレには来ないつもり。」
”…そっか。” - 105ゼロ24/05/14(火) 02:46:47
因みにキキョウの画像は行数オーバーで入りきらなかった分の名残だ。
- 106二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 04:30:50
先生壊れちゃった…
- 107二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 12:16:55
保守
- 108二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:21:52
保守
- 109二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 00:43:25
保守
- 110二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 05:57:57
待機