- 1二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:04:51
誰が相手でも分け隔てなく接し、利益もないのに必死に生徒の為に奔走する
早瀬ユウカのような世話焼きとも似て異なる不思議な大人
別に意識をしている訳ではない、ただ学園には珍しい大人の姿に視線が吸い寄せられるだけだ。気が散ると言っても良い、この前も私が研究資料を探している際に突然現れ取るのに困っていた棚の上にある本を私に差し出した。
あの時の笑顔を見るだけで心拍数が自覚できるほどに増加して本当に気が散る、邪魔だ、本当に邪魔。
他の生徒と楽しそうに話している姿を見ただけで気が滅入り、その日が終わるまでずっと憂鬱な気分になった。
だが一応お世話になった事が無かったわけではない、先生のお陰で研究調査が進んだこともある。
なので、非常にどうでもいい事であり面倒この上ないが、世話になった義理を果たす必要がある。
そう、飽くまでも義理、この手作りのお菓子を渡すことには一切の他意はない。
完成品を作るのに幾度も失敗したが満足のいく物が出来た……今思うとお礼として私なんかのお菓子は軽いかもしれない、やはり考え直して現金でも……。
"あれ? どうかしたの?"
「………………………………」
"これ、くれるの? ありがとう!"
「………………………………」
よし、自然に渡せた。さっさと帰ろう。 - 2二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:10:17
緊張し過ぎてなんも喋れてねえじゃねえか!
- 3二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:12:06
"うーん、また話せなかった……"
"どれのせいかな……いや、あの子に関わりのないところのはずなんだけど…うーん……?" - 4二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:24:34
余計なことをした、私がお菓子なんてプレゼントしたせいで調子に乗った先生が私の研究室まで足を運ぶようになってしまった。いや、それだけならまだいい、問題は先生が思っていた以上にお喋りということだ。
私は無口という訳ではないが多弁な方ではない、なのでいつも先生の言葉に何を変えそうかと迷うことが多い。
"それでね、そのペロロ人形の中にタバスコ爆弾が入っててみんな大慌てで"
「………………………………」
"最終的にゴム手袋で代用したんだけど……あの時は大変だったなぁ"
「………………………………」
楽しそうに先生はキヴォトスで起きた出来事や生徒との思い出話をする。本当に楽しそうに。
何がそんなに楽しいのだろうか、そう思ったが口数の少ない私と話すより楽しいことなど幾らでもあるだろう。
全く無関係だが、前に図書館で楽しくお喋りできるようになる本を見かけたが効果はあるのだろうか?
どうでも良い事だが、唐突に興味が湧いて来た。暇つぶしに読むくらいは良いかもしれない、いや本当に今の状況とは全く関係ないのだが。 - 5二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:28:32
せめて一言何か喋れ
というかゴム手袋で代用って何があったの? - 6二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:58:54
何も自然ではないが?