静虎「やめてくれ鷹兄ィ！」

1二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 23:07:49

跳躍からの蹴りが顔面を狙い澄ましたかのように炸裂する。とっさに静虎は腕を前に出しながら後ろに飛ぶことにより衝撃を緩和。
しかし相手はあの長兄、蹴った脚は既に地面についており辺りが軋むほどの力を蓄えそのまま加速、吹き飛ぶ静虎より早く懐を侵略しその手は石のように硬く握られていた。
唸る拳は静虎の腹に直撃、ガードする隙さえ与えずそのまま壁の内側へとめり込ませた。
「何故なんだ、鷹兄･･････」
その声は虎とは思えないほど掠れていて意識は朦朧としていた。
「許せなかった･･･」

「熹一の生まれて初めての運動会で保護者対抗の枠を全部静虎が持っていくなんて‼︎ 綱引きは諦めるから玉入れくらいは私に参加させてほしかった･･･‼︎」

一方その頃熹一はいよいよ明日に迫った運動会の組別対抗リレーの練習に励んでいた。