お疲れ様です22話

  • 1二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:35:32

    身体がだるい。頭が痛い。喉もかなり。意識がボーッとしている。どうやら完全に風邪を引いてしまったらしい。
    昨夜の大雨。RABBIT小隊のみんなの様子を見に行った時にびしょ濡れになったのが直接の原因だろう。
    案の定ミヤコもサキもモエもミユもキャンプが崩壊しててんやわんやしていたから、意固地にここに残って立て直すと宣言していた4人を抱えてシャーレに連れて行き一晩泊めた。
    翌日、つまり本日の朝はそのキャンプの復旧を行なっていた。以前も似たようなことをした。その時は特に体調に影響はなかったし完全に油断していたのである。

    体調の変化は夕方に差し掛かったあたりから現れ始めた。溜まっていた事務処理に決着がついて緊張の糸が切れたのもあるだろう。薬を飲む、栄養価の高い食べ物を食べると言った選択肢を選ぶ前に身体が動かなくなってしまった。

  • 2二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:35:50

    >>1

    セリナ…は今日はいないな。いたらとっくの昔に私はベッドで看病されている。


    "(さて、どうしたものか)"


    思案するが何も思い浮かばない。というよりは意識が朦朧として何も考えられない。

    いっそのこと起きたら良い感じに回復していることを期待してこのまま意識を手放して…


    「先生〜お疲れ様…です?」


    聞いたことがある声が耳に飛び込んできた。

    呼びかけに答える元気もないので目線だけを移動させる。

    視界がぼやけている。誰だろう。目の前に誰かいることはわかるが判別ができない。


    「どうし…の?先……るーん…て?」


    何か喋りかけてくれている。うまく聞き取れない。すごく心地が良い声だ。

  • 3二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:36:07

    >>2

    「ねぇ……丈夫?……とか……」


    何かが額に触れた。手?冷たくて気持ちいい。


    「……え?………これ………い?」


    明らかにあわてていることだけはわかる。ごめんね。心配させちゃったかな。大丈夫だから。

    『大丈夫だよ』と声をかけようとするがうまく声に出せない。うめき声のような音が小さくなるだけだ。


    「先生!とり……ず…よ!」


    目の前の子が私の手を取ってどこかに連れて行こうとしてくれている。自分で体を動かすことができないので手を引かれただけでは無論動かない。

    見かねた彼女は私の体ごと持ち上げて運び出した。相変わらずキヴォトスの子は力持ちだ。でも良くないよこれは、風邪をうつしてしまう。本当に申し訳ない。

  • 4二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:36:15

    先生視点だと!?

  • 5二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:36:28

    >>3

    背中にクッションのようなものが当たる感覚がする。どうやら仮眠室のベッドに寝かせてくれたらしい。ありがたい。

    あわてた感じで走り回っている様子が見える。持っているのはプラスチック製のたらいだろうか。私の近くにおいて何かやっている。水音。顔に水が跳ねる。額に冷感。濡タオルを作ってくれたらしい。

    汗と火照りに蝕まれた体によく効く。意識が遠のいていく。せめて、せめて眠ってしまう前にお礼を言っておかねば。


    ぼやけた視界を映す目を精一杯よく凝らす。ケモミミのシルエット。猫かな?

    猫耳のある子で、シャーレに用事がある子…

    朦朧とする意識の中思い返す。


    そういえば百鬼夜行に行った時に必ずお礼をしに来る言われた気がする。


    "あ…りが…と。キキョウ…"

  • 6二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:37:25

    わぁ……ァ……

  • 7二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:41:39

    この子は実際にこういう状況になったらどういう反応をするんでしょうね

  • 8二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:43:05

    あまあまかと思ったら不意打ちで曇らせてくるのやめろ!
    セリカかもしれないだろ!

  • 9二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:46:52

    >>5

    "あ…りが…と。キキョウ…"


    「……誰?」


    --------------------

    私、杏山カズサは毎週末夜にシャーレに赴いている。目的は先生にお疲れ様と言うため。そして他愛のない話をするため…うん。それ以外の目的はない。…本当にない。


    しかし本日は少しばかり違った。

    いつものようにシャーレに行き座っている先生に声をかける。


    返事がない。


    異常事態だ。いつもならこの人が生徒から話しかけているのに反応をしないなんてことはありえない。

    様子を注意深く観察する。目の焦点が合っていない。三徹していた時の状態より酷い。

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:47:10

    >>9

    「先週の私みたいに先生も五月病…?」


    反応を見るためにちょっとした冗談を交える。

    …返事がない。


    流石にまずいと思い彼の額に手を当てる。沸騰したお湯のように熱い。え、やばくない?


    完全に体調を崩している。それもとびきりやばいやつ。どうしよう。正義実現委員会…じゃなくて救護騎士団…は団長が…

    とりあえず寝かせなきゃ!


    先生の手を引くが完全に脱力してしまっていて動かない。


    「う…こう言うのは私がやるのは違う気がするけど…仕方ない!」


    先生を持ち上げて落ちないように体制を整える。所謂お姫様抱っこというやつをしている。逆が良かった…なんて思いながら病人相手に文句を言うなんてことはありえないので仮眠室のベッドに寝かせる。

  • 11二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:47:27

    >>10

    「えっと…あとはなにを…すればいいんだっけ?」


    あいにく相手を看病が必要な状態になるまでボコボコにしたことはあるが実際に看病した経験は一切ない。

    必死に以前読んだ恋愛漫画の看病シーンを思い出す。


    「えと…確か…」


    近くにあったプラスチック製のいい感じの大きさの器と自分の持っていたハンカチを取り出す。器に冷たい水を入れて濡タオルを作る。

    ……いかん高い位置から絞ってしまった。先生の顔に絞った水がダイレクトに当たる。


    「うわーーっ!ごめん先生!すぐ拭くから!」

    「えーっと乾いた布…ない!?」

    「し…しゃあない。ええっと…失礼します…」


    自分のパーカーの袖でかかってしまった水を拭き取る。

  • 12二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:47:46

    >>11

    なんか…なんか…

    いやそんなこと考えてる場合じゃない!


    若干の恥ずかしさを振り払うように作った冷タオルを先生の額に乗せた。


    「とりあえずこれで…」


    "あ…りが…と。"


    「良いって良いって。私と先生の仲じゃん?」


    "キキョウ。"


    「…は?」


    一瞬思考がフリーズした。急に知らん女の名前を呼びだした。え、嘘。私ってわかってなかったの?…ここ最近毎週会ってるのに?

    いやまぁ体調とんでもなく悪そうだしそのくらいで怒るなんてことないけど…

    でもそのキキョウって人誰?この極限状態で真っ先に出てくるくらいの仲なのかな…


    「…誰?」


    数瞬の後に恐る恐る聞いてみるが、先生は穏やかな寝息を立ててすでに眠りに落ちていた。

  • 13二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:48:10

    >>12

    静寂の中を先生の寝息だけが闊歩している。

    私はというと先生の横でずっとモヤモヤしている。


    今のうちに救護騎士団のまともな人に連絡を入れるとか近くの病院探すとかそういう当たり前の行動をする発想がモヤモヤに阻害されていた。


    この程度でモヤモヤするなんてどうかしている。


    寝息を立てる先生をみつめる。大粒の汗をかき始めている。

    …拭いてあげなきゃ。


    首筋、顔、露出している部分を順繰りに濡タオルで拭いていく。

    すごい汗。きっと服の中もぐしょぐしょだろう。脱がして拭いてあげなきゃ。

  • 14二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:48:30

    >>13

    先生のYシャツを脱がす。思った通り、下のTシャツまでびちゃびちゃだ。このままだと風邪が悪化してしまう。


    「ほら!先生、バンザイして」


    寝ている先生の腕を上げて下着のVネックTシャツをを脱がしていく。先生の素肌が顕になった。


    「………」


    意外とがっしりしている。腹筋に関してもうっすら割れている。

    普段デスクワークばかりだからあんまりがっしりしている感じはなかったが、これは思わぬ収穫…


    そう、この時は本当にどうかしていた。

  • 15二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:48:55

    >>14

    汗を拭くことをダシにして私は先生の上半身をベダベタと触り始めた。言うまでもなく過剰に触っている。


    (…元はと言えば先生が名前間違えて私のことをモヤモヤさせたのがいけないんだから。)


    意識が朦朧としていた病人の極限状態での行動を免罪符にすると言う最低の行動をとっているが例えこれを自覚しようと止まらない。止まれない。


    だって…だって…悔しいじゃん。

    今1番近くで先生のこと心配してるのは私なんだからさ。


    だから、私がいるってことをわからせてやるんだ。


    「大丈夫。体は冷えさせないよ。私が布団になったげる」


    そう言って私は先生におおかぶさった。

  • 16二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:50:31

    卑しい…卑しい〜!

  • 17二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:56:40

    私の先生くらいになるとね

    他の猫からのオファーがメニーでスケジュールがタイトなの

  • 18二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 05:52:13

    セック スが見たいわ!

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