- 1124/06/02(日) 06:40:06
- 2124/06/02(日) 06:41:13
ここだけ未来からリコの娘がやって来た世界Part3
ロイリコ、スピ→リコ要素含みます。キャラ崩壊(特にスピネルの変態化)注意してください。
話が一段落するまでCP描写は未来時空のみとさせてください。 - 3124/06/02(日) 06:41:59
1スレ目
【CP・閲覧注意、🎲スレ】フリード!空から女の子が!|あにまん掲示板あ、危ない…なんとかキャッチできたけど、この子どこから来たんだろう?しかもどことなく私に似てる…というかそっくり!?いったいどうなってるのー!?bbs.animanch.com2スレ目(ロイリコ強め)
【CP・閲覧注意、キャラ崩壊注意、🎲スレ】フリード!空から女の子が!Part2|あにまん掲示板未来から私の娘がやって来て数日が経ちました。一時はどうなるかと思ったけど、みんなが赤ちゃんを可愛がってくれるのでとてもありがたいです!ポケモンたちもこの子とよく遊んでくれます!特にロイとホゲータと一緒…bbs.animanch.com前スレはこちらからどうぞ
- 4二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 06:50:22
このレスは削除されています
- 5二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 06:52:21
連投してしまいましたすみません…
前Partからのコピペ
現代軸
未来のことを気にしている割合
フリード 2
リコ 62
ロイ 22
ドット 4
マードック 69
モリー 84
オリオ 43
ランドウ 59
赤ちゃん(リコ娘)の可愛がり度
フリード 83
ロイ 14→56
ドット 92
マードック 72
モリー 83
オリオ 78
ランドウ 52
現在のロイリコの好感度
リコ→ロイ 39(気になる)
ロイ→リコ 88(大好き)
信頼値
リコ→フリード 42→70
リコ→アメジオ 17
リコ→スピネル −37 - 6124/06/02(日) 06:53:27
(前スレのコピペ)
未来軸ロイリコの好感度
リコ→ロイ 37
ロイ→リコ 68
赤ちゃんへの感情の強さ
ロイ 40
スピネル→リコの好感度48
・未来軸でロイリコは一度成立済み。
しかし皆にお付き合いの報告をする前に事故(実はスピネルの陰謀)に巻き込まれ、互いに交際していたことを忘れる。
・お付き合いの期間はわずか1週間。リコは交際していた人がいたことは覚えていたが肝心の相手がわからず、ロイは交際していた人がいたことすら忘れている(ただ何か大事なことを忘れたという深い喪失感はある)。
・その後妊娠発覚→出産の流れのため未来リコは未婚の母。アレックスさんは気絶した。
・アメジオ一行はエクスプローラーズのまま。
未来軸手持ち
リコ→マスカーニャ、テブリム
ロイ→ラウドボーン、タイカイデン
ドット→ウェーニバル、カヌチャン - 7124/06/02(日) 06:54:45
ロイリコの交際にどれだけ気づいていたか
フリード 44
ドット 35
モリー 89
オリオ 25
マードック 66
ランドウ 70
マスカーニャ 51
テブリム 18
テラパゴス 25
ラウドボーン 30
タイカイデン 35
未来軸リコ関連の信頼値
リコ→フリード 130
リコ→ドット 147
リコ→モリー 57
リコ→マードック 67
リコ→オリオ 70
リコ→ランドウ 105
フリード→リコ 88
ドット→リコ 137
モリー→リコ 72
マードック→リコ 116
オリオ→リコ 114
ランドウ→リコ 115
リコ→アメジオ 49
アメジオ→リコ 58 - 8124/06/02(日) 06:56:44
(Part1での説明一部変更あり、ほぼコピペ)
バトルの仕方
ダイスの女神様のご意思により簡潔に行うことになりました。他スレを見ながら我流に作ったルールを説明します。
①ポケモン1体につきHPは200。未進化は100とします。
②ダメージはdice1d(HP)で振ります。出た数だけダメージを与えます。強さによって10や50で固定する場合もあります。
③回復技を撃った場合もdice1d(HP)で振ります。出た数だけ回復します。
④ゾロ目が出た場合急所にあてたとみなし、出た数の1.5倍にします。条件は下二桁が揃ったら。
⑤リフレクターやひかりのかべ、タイプ相性によって0.5倍や2倍にします。合計ダメージ等は次のレスに記入します。効果抜群やいまひとつも適用した合計で考えます。
⑥ダメージを与えたら次のターンは残りHPでダイスを振ります。HPが0になるまで繰り返します。
⑦複数人でのバトルの場合、誰に攻撃するかもダイスで決めます。
例)〇〇→ダメージdice1d100=65 (65)
攻撃の相手dice1d2=2 (2)
1 △△
2 □□
⑧1ターンでやられた場合は絆耐えのダイスを振ります。
アニポケよりゲームのポケモンに近いルールとなっています。ご了承ください。
- 9二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 08:06:55
ありがとうございます!
- 10二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 09:16:12
スレ画スピネルじゃなくて未来リコに恐怖してるのか草
- 11二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 09:16:50
立て乙です!
展開楽しみです - 12124/06/02(日) 09:19:26
大人リコはフリードたちがいる場所に向かっていた。自分も早く準備を進める必要があると思ったから。袖で涙を拭い、ごうごうと雨が打ちつける音を聞きながらリコは歩みを進めていた。
次の瞬間、視界が暗闇で満たされる。船内中の電気という電気が一斉に消えたのだ。
「!?とりあえずフリードに連絡を…」
嵐による停電か、それとも…?とリコは考えすぐに現在の状況確認と仲間との連絡のためにスマホロトムを取り出そうとした。しかし、その手は阻まれてしまった。
突然手を掴まれスマホロトムの操作ができなくなってしまう。口を塞がれてしまい助けを呼ぶこともできない。リコは、自身を取り押さえるこの細くゴツゴツした手の感触に覚えがあった。
「んー!!んん"ーー!!!」
「ようやく見つけましたよリコさん。さあ、私と共に参りましょう?」
藻掻いた。抗った。手首をクロスする形で両手を掴まれているためモンスターボールを取り出すこともできない。必死に身を捩り、いるかもわからない誰かに助けを求めることしかできなかった。
dice1d3=2 (2)
1 誰も来ない
2 「ニャオハ、でんこうせっか!」
3 「ホゲータ、チャームボイス!」
- 13124/06/02(日) 12:20:18
「ニャオハ、でんこうせっか!」
後ろから聞こえる声に振り向く間もなく、素早い風が耳元を横切る。それは大人リコと取り押さえる人物の周りやその間を、何度も行ったり来たりを繰り返す。相手の手が緩んだ一瞬、その隙を狙ってなんとか逃げ出すことに成功した。
「大丈夫ですか!?」
「うん!ありがとう!」
子どもリコにお礼を言うと、暗闇の中、顔は確認できないが予想がついている人物を睨みつける。
「もう逃さない!
テブリム!サイコキネシスで捕まえて!」
「ではこちらも。オーベム、サイコキネシス」
すぐに振り向き、テブリムを繰り出した大人リコは指示を出すがそれは向こうも同じだった。サイコキネシスがぶつかり合い火花を散らす。そして跡形もなく離散してしまった。
このままでは戦闘が始まってしまいそうだが、船内での激しいバトルは乗組員全員を危機にさらすのと同じである。大人リコはマスカーニャを呼び出すか迷っていた。すると…
dice1d3=2 (2)
1 相手は逃げ出した!
2 「ホゲータ、チャームボイス!」
3 「ブラッキー、バークアウト」
- 14二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 17:20:58
ロイくんきたー!
- 15124/06/02(日) 18:44:53
「ホゲータ、チャームボイス!」
睨み合いの中聞こえてきた声。そして響くフェアリーの歌声。ロイと、相棒のホゲータのチャームボイスだ。
それは暗闇にて光る輪の模様をもつポケモンに直撃した。力の差こそあれど効果はばつぐんだ。相手が待機させていたブラッキーを一瞬怯ませることに成功した。その間に子どもたちは大人リコの前に躍り出る。
「ぼくたちが相手だ!」
「あなたには負けません!」
ニャオハとホゲータも臨戦態勢をとる。テブリムも、ポケモンバトルなど関係なく今にも殴りかかりそうな顔をしていた。
一触即発の雰囲気の中、一気に船内中の光が戻った。なんとか闇に慣れていた目が眩む。それでも目の前を確認すると、立っていた男はやはりスピネルだった。
「おやおや、思っていたよりも早かったですね。どうやら一筋縄ではいかないようです。
仕方がありませんね」
頬に手を当てるも、表情は無だった。困ったような素振りを見せることすらなくスピネルは淡々と呟いた。
そしてスピネルはdice1d3=1 (1)
1 全員をテレポートで連れ去った
2 テレポートを使って逃げた
3 ブラッキーを繰り出した!
- 16二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 19:52:25
未来リコ、現代リコ、現代ロイってスピネル的には色んな意味でどうにかしたい欲張りパックでは
- 17124/06/02(日) 21:59:41
スピネルが指を上に指す。次の瞬間リコたちは薄暗い洞穴の中へと移動していた。空気の冷たい屋外、出入り口の穴から見える景色は木ばかり。どうやらここは森の中のようだ。
「ニャオハは!?」
「ホゲータがいない!!」
子どもたちは辺りを見回すが相棒たちはどこにもいない。テブリムもいない状況からスピネルの目的は自分たちだけであること、自分たちだけがここに連れ去られたのだと察することが出来た。
「皆様お揃いで、随分都合が良かったです。おかげ様でサイコパワーを増幅させるこの装置を使うことができましたよ」
「一体何のつもり?この子たちまで連れてくるなんて!!」
大人リコは子どもたちを庇うように前に立ちスピネルを睨みつける。そして警戒したままマスカーニャを前方に繰り出した。先ほど唯一、表に出さなかった彼女の相棒。スピネルとブラッキーに対して爪を鈍く光らせ威嚇する。
「熱烈ですね。嬉しい限りです」
「ふざけないで!!」
大人リコの拒絶にも近しい言葉を聞いても、笑みを崩さないままスピネルは言い放った。
「ふざけてなどいません。私はただ、あなたが完全に屈伏する姿が見たいのです。
しかしどうやら、ここまでしてもあなたの芯は折れていないようですね」
「そんなの当たり前でしょ!私は負けるわけにはいかないんだから!!
マスカーニャ!行くよ!!」
「ふふっ。ブラッキー、行きますよ」
大人リコとマスカーニャ、未来スピネルとブラッキーが対峙する。薄暗く所狭しと置かれた機械に囲まれて、制約の多いポケモンバトルが今にも始まろうとしていた。
子どもたちも大人リコに加勢したかったが、現在手持ちはバトル経験のないミブリムと狭い洞穴では戦闘スタイルが活かせないカイデンだけだ。二人はただ応援することしかできない虚しさをギュッと握りしめ、大人しく後ろに隠れた。スピネルがロイに冷ややかな目線を送りつけていることに、気付かないまま。 - 18二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:08:39
未来のスピネルが未来リコと現代リコと現代ロイに何するか分からないな
目の上のたんこぶであるロイを始末してWリコゲットだぜ!という最悪な展開になる可能性すらある
フリードー!助けてくれー! - 19二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:29:18
俺、フリードを「リコ達が対処できる時は来ないけど大ピンチになった時に駆け付けるヒーロー」だと思ってる節がある
自分でもどうかと思ったが本編と同じであにまんフリードそういうとこあるから間違いじゃないなと冷静になった - 20二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 06:39:03
何にせよロイ、頑張れ!
- 21124/06/03(月) 06:57:57
「ホ、ホンゲ!?」
「ニャオハ!?」
「テブ!!??」
ホゲータ、ニャオハ、テブリムは驚きを隠せないでいた。理由は、先ほどまで隣にいたはずの相棒、自分のトレーナーがこつ然と消えてしまったから。どうにもできずウロウロ、わからなくてキョロキョロするが、いないことがわかって三体はすぐにフリードたちの元に向かうのであった。
「何だって!?リコとロイが消えた!?」
「こちらのリコもだと!?」
最初に声をあげたのは現代フリード、次に未来フリードだ。オロオロするホゲータ、ニャオハをなんとか落ち着かせてから現代フリードが話を続ける。
「二人がニャオハとホゲータをおいていくはずがない…何かに巻き込まれたと考えていいはずだ」
「ああ…状況から考えると、おそらくスピネルの仕業だろう」
「!?まさかホゲータたちをおいていったのは自分が有利になるため…?」
フリード同士の話を聞いて大人ロイがハッと気づく。それは恐ろしい想像で、でも現実として十分にあり得る話であった。準備した荷物を放り出しそうな勢いのまま居ても立ってもいられずロイは駆け出した。情報がなさすぎると気付いたフリードたちは、慌ててロイを追うのだった。
三人はどうする?dice1d2=2 (2)
1 すぐに外に探しにいく
2 手がかりがないか船内を探す
〈バトル開始〉
ブラッキーのリフレクター
マスカーニャのつじぎり→dice1d200=65 (65)
- 22二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 17:38:19
このバトルが最終決戦なのかな?
- 23124/06/03(月) 18:19:59
「待つんだ!!ロイ!」
なんとか走って追いついた未来フリードが大人ロイの腕を掴む。この時代からは考えられないほど立派な青年に成長した彼の腕はひんやりと冷たく、わずかに震えていた。
「離してフリード!!急がなきゃ!!急がなきゃリコが、この時代のリコと僕が!!!」
「焦る気持ちはわかる!!だが今のままじゃ情報がなさすぎる!!このまま闇雲に探してもきっと見つからない!!だから、まずは手がかりを探すんだ!」
「手がかり…?」
「そうだ、手がかりだ!おそらく、先ほどの停電も奴の仕業だろう。きっと何かしらの痕跡が残っているはずだ、そこから居場所をあぶり出すんだ!!」
ロイに負けじと叫ぶ未来フリード。急いては事を仕損ずる。フリードの必死の説得のおかげか、生き急ぐようだったロイがようやく止まる素振りを見せた。現代フリードが追いついた頃には呼吸も整い、焦るあまりキツくなっていた目つきもいつもの様子に戻っていた。
「二人とも大丈夫か?」
「ああ。今話がついたところだ」
「うん。フリードごめん!もう大丈夫!
探そう、手がかり!」
三人は手がかりを見つけ確実に連れ戻すという目的をはっきりさせると、改めて気を引き締めるのだった。
〈バトル続き〉
ブラッキーに65×0.5×0.5→16.25ダメージ 残りHP183.75
マスカーニャにダメージなし
ブラッキーのイカサマ→dice1d200=166 (166)
マスカーニャのトリックフラワー→dice1d184=107 (107)
- 24二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 19:33:38
ブラッキー流石の強さだけどマスカーニャも強いな!
トリックフラワーなら確定急所か
未来リコはロイやドットと一緒にバトルの面でもたくさん成長したんだろうなあ - 25124/06/03(月) 20:16:47
「ホンゲ!ホンゲ!!」
「ホゲータ!」
決意を固めていた三人の元にポテポテと一生懸命走ってきたのはこの時代のロイの相棒、ホゲータである。その後ろにはニャオハとテブリムも続く。ホゲータは大人ロイの足元にまで駆け寄ると精一杯背伸びをして何かを伝えていた。
「ホンゲ!ホゲー!」
「そうだよね、ホゲータだって僕たちのこと心配だよね!ごめんね、ホゲータたちの気持ち考えてなかった…」
大人ロイはしゃがんで視線を合わせると、ホゲータを抱きしめて謝罪した。
不安なのはなにも人間だけではない。ポケモンだって突然の出来事に気持ちが追いついていないし心配だってする。それはすましたようで眉間にシワをよせてジト目になったニャオハと、不機嫌なテブリムの様子からも感じとることができた。
「あはは…テブリムごめん。僕の感情がうるさかったかな?」
「テー!!テブ!!」
おさげを揺らして抗議するように怒るテブリムにも謝罪をするが、簡単には許してくれそうにもない。
「ニャオハ…」
「はは…やっぱりテブリムは手厳しいな」
これも未来時空ではよくある光景なのだ。実際大人リコもよくテブリムに怒られていたし、はたかれることも何回かあった。これに関しては未来フリードも察した現代フリードも、乾いた笑いをこぼすことしかできなかった。
そしてそれを見た、呆れた様子のニャオハが一鳴きした。
〈バトル続き〉
ブラッキーに107×0.5×1.5→80.25ダメージ 残りHP103.5
マスカーニャに166×0.5×1.5→124.5ダメージ 残りHP75.5
ブラッキーのでんこうせっか→dice1d76=76 (76)
マスカーニャのトリックフラワー→dice1d104=3 (3)
- 26二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 20:49:09
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:16:35
このレスは削除されています
- 28124/06/03(月) 23:20:10
ブラッキーに3×1.5×0.5→2.25ダメージ 残りHP101.25
〈洞穴side〉
なつき進化の絆は固く、電光石火の早業で相手の腹を貫くようにトドメがさされる。トリックフラワーで抗うも敵わず、マスカーニャが倒れてしまった。…リコの負けだった。
大人リコはマスカーニャをボールに戻す。口は固く閉ざされたままだ。何か発言してしまえば、身の毛もよだつような恐ろしいことが起きるとわかっていたから。凛と佇むブラッキーの隣、スピネルは目に闇を宿したまま微笑んで口を開いた。
「…さて、まずは、その餓鬼を始末しましょうか」
スピネルは一瞬真顔になってロイに視線を送る。殺気さえこもったそれに身がすくむが、庇う背中があった。前でずっとリコとロイを守ってくれていた大人リコだ。彼女は怯まなかった。
「やめて!お願い、この子たちには手を出さないで」
「なぜ貴女の言う事を聞かなければならないのですか?」
ニコリとしたまま尋ねるスピネル。大人リコは唇を噛み締め、手をわすかに震わせながらただ前を見据える。
「……なんでも、します。
だから…だから、この子たちには何もしないで、ください…」
唇を震わせて最後まで言ってしまう。薄暗い洞穴でも涙を滲ませた瞳が鈍く輝いていて、その美しさにスピネルは恍惚の表情を浮かべる。そしてあと一歩で彼女を手に入れられる事実に、ただ歓喜していた。 - 29124/06/03(月) 23:24:33
「いいでしょう。
リコさんが!そこまで言うなら仕方がありません。ただしそちらの見張りとしてオーベムをつけます。くれぐれも仲間を置いて逃げる、なんてことがないようにお願いしますね?」
口角を上げてオーベムに指示を出すスピネル。何か悪いことが始まるのだとわかっていても、子どものリコとロイにはどうすることもできなかった。手招きをするスピネルにゆっくり近付きながら、大人リコは一度だけ二人の方を向いた。
「お願い、目を閉じて。耳を塞いでて。
…終わったら、ちゃんと伝えるから」
そう言う彼女は安心させようとしたのか笑顔で、しかし大人リコはこれっきり口を開けなかった。子どもたちに対する「これ以上踏み入らないで」「何も知らないでいて」というメッセージ、最後の抵抗が含まれていた。その目には子どもたちを気遣う優しさと、ほんの少しの絶望が含まれていた。
「終わる?何が?
リコ?どうして目を塞ぐの?なんで?早く大人のリコを助けなきゃ!」
「…ロイ、お願い。何も知らないであげて」
意味が理解できなかったロイの目を、自身の震える手で塞ぐリコ。自ら目を閉じた彼女は、これから未来の自分の身に起きるおぞましいそれを知ることが恐ろしくて仕方がなかった。ロイは意味がわからないなりにリコの恐怖に気付き、言う通りにするしかなかった。 - 30二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 23:57:23
子供たちの前でなんて未来リコがあまりにも可哀想だからギリギリの所に未来ロイか未来フリードか現代フリードの誰かが先に駆け付けて未来リコを救って間に合うか三人揃って来て未来リコを救ってほしいな……
- 31124/06/04(火) 06:26:31
〈船内side〉
「とはいえどうしたものか…」
未来フリードが呟き、皆うーんと唸る。手がかりを探すと言っても何が手がかりになるのか皆目見当がつかない。とりあえず現代フリードはドットに連絡を、未来フリードはオリオに確認を取りに、大人ロイは発電の機械が置かれた場所に行ってみることにした。
ずっと冒険を続けてきて、ロイは色々なことができるようになった。そのうちの一つとしてフリードのようにはいかないが、予想して先回りすることを覚えたのだ。
近づく足音を聞いてそれは急いで隠れるが、ロイには完全にお見通しだった。ゴム手袋を着けた手で捕まえたのはレアコイルの一つ。残り二つがロイを睨みつけ電気を放とうとしてくるが、さっとコイルを前に出して言い放つ。
「スピネルのレアコイルだよね?早くスピネルがどこにいるか教えて。
君たちが互いを大切に思ってるみたいに、僕も大事な人を迎えに行かないとなんだ」
言い放ったロイの目に光は宿っていなかった。両者の睨み合いはしばらく続いたが、レアコイルが体勢を崩し白旗を上げる方が早かった。目をバッテンにして焦り、白い旗をフリフリとさせるレアコイルを見てロイは続けた。
「後で必ず君たちを戻すから、僕に着いてきて!手がかりを探すためにフリードとキャップのところにまで行きたいんだ」
掴んだレアコイルから決して手は離さない。緊急性の高さを理解していたため、珍しくロイに抜かりはなかった。 - 32124/06/04(火) 06:28:24
思ったよりも早くバトルが終わってしまったため〈洞穴side〉と〈船内side〉を交互に載せます。スピネルの変態化、スピリコ(無理矢理)描写含みます。本格的にヤバくなったらワンクッション挟みますが、ご注意ください。
〈洞穴side〉
洞穴の隅で黙って震えることしかできない無力な子どもたち。子どもたちがいる限り手出しはできない目の前の愛しい彼女。全員に催眠をかけて確実にことに及んでも良かったのだが、スピネルはどうしてもリコを自分の手で完全に屈伏させたかった。
自分というものがありながら別の男を選んだ、憎らしくて愛おしい女。抵抗こそしないがまだどこか諦めていないように見える。最高に面白い、やはり彼女はこうでなくては!とかなり面倒臭いムーブをかましていることに気づかないまま、リコの顎を掴んで視線を上げさせた。
「大丈夫ですよ。生娘のように優しくして差し上げますから」
リコは受け答えもせずに、スピネルから目を逸らすことしかできなかった。それでも溢れてしまう涙をスピネルが舌で掬って舐めてみせる。人間に向けるべきではない、お気に入りの所有物を見下ろすような瞳がただただ恐ろしく思えた。
座り込んだ子どもたちは恐怖と寒さから小刻みに震えるばかり。リコはロイの目を塞ぎ、ロイはリコの耳を塞いでいた。少し変な体勢になったが今はそれどころではない。オーベムとブラッキーが見張る中で、ロイは静かに涙を落とすリコを慰めるように寄り添うことしかできなかった。 - 33二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 07:18:36
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 08:16:21
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- 35二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 08:24:56
このレスは削除されています
- 36124/06/04(火) 08:56:09Writeningwritening.net
ご迷惑をおかけしました。
本編とは関係ない文章であるため、それでも大丈夫だという方はお読みください。
ダイスの結果次第とはなってしまいますが、タグからはできる限り外れないように頑張ります。
- 37124/06/04(火) 08:57:44
パスワードはruriです。
- 38二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 12:11:50
スレ主さん頑張ってください
という気持ち込で保守 - 39124/06/04(火) 15:32:31
〈船内side〉
レアコイルを掴んだまま未来フリードと連絡を取る大人ロイ。ミーティングルームに連れてきてほしいと言われたため急いで足を運ぶ。待機していたメンバーのうち、未来フリードと話をしていたオリオがロイの手にいるレアコイルに食いついた。
「レアコイル!?どこにいたの、てかそんな捕まえ方アリ!?」
「ロイ、要件って何?」
驚く姿には目もくれず、マードックと通話をつなげていたドットが会話に加わる。彼女は現代フリードと共に廊下に出ていた。どうやらこちらに向かっているらしい。
「要件?というか、えっと、フリードが教えてくれたやつ!盗聴器見つけたときの応用でレアコイル捕まえたよ!何か手がかり見つけられないかな?ドット!」
未来フリードが誇らしげにしているのとサラッととんでもないことを語る大人ロイにかける言葉もない。
「何もかも正気の沙汰じゃないな…でも今は有難い。今装置持ってくからそれで調べられる」
「そんなことできるの!?」
皆がドットの発言に驚いているとフリードと共にコードと機械を持ってきたドットが室内に入ってきた。
「盗聴器の話が気になるけど…まあそれは後にして。ロイ、レアコイルの後ろに付いた機械取って。小さいやつ」
「こんなの付いてたんだ」
ロイがゴム手袋を着けた手で指先ほどの小さな機械を取り外すと、フリードに持ってきてもらった機械とつなげるためにドットがコードを付けた。
「多分これが子機で、スピネルって奴がいる場所に親機があるはず。あの時の電波妨害とは違ってレアコイルがたくさんいたわけじゃない。それならあんな大規模な停電は起こせないってフリードが教えてくれなきゃこんな簡単なことにも気付けなかった」 - 40124/06/04(火) 15:38:31
少しだけションボリしたドットが準備を終えてスイッチを押すと、大きな機械が作動する音が響く。スマホロトムを使いながらドットは続けた。
「同じ機械で電気元がレアコイルなら電圧と波長が揃うはずだし、アイツもそんな遠くにはいないと思うから、この機械につなげた状態のままアプリで調べれば位置情報を検索できる。
これで居場所をあぶり出せるはず」
「さすがドット!」
「やめてよマードック、そんな大したことじゃないから…時間もかかるし」
姪っ子の凄さを褒めるマードックに謙遜するドット。そんなドットを見て現代フリードは首を振って思いを口にした。
「いいや、大したことだ。空を掴むも同然だった手がかりが見つかって、今リコたちを助けられるかどうかが現実味を帯びたんだ。それは間違いなくドットのお陰だ」
「そんなこと…」
「そんなことあるぞ。本当にありがとう、ドット」
「ありがとう!」
現代フリードに続いて未来フリードが感謝を口にした。それに続いて大人ロイもお礼を言う。
ドットは頬を赤らめながら、位置情報が完全に特定できるまでスマホロトムと格闘していた。わずかに温かくなった空気の中、捕まえられたレアコイルだけが気まずそうにしていた。 - 41124/06/04(火) 15:54:36
スレ主です。関係性は微妙ですが少し気になったことを。
皆様はワンクッションを置くときや背後注意と決めるときの基準はどうしていますか?
スレ主は一応「未就学児の目の前で読んでも罪悪感を感じないもの」を基準としているのですが、皆様の基準とはかけ離れてしまっているのでしょうか?どうしてもわからなかったのでご享受いただけるとありがたいです。
こちらも見るのは自己責任とします。スピ→リコ要素強めです。(見る人によってはスピリコ?かもしれません)
Writeningwritening.netパスワードはyaba1です。
dice1d100=94 (94)
大人リコ現在の怒り73
(100を超えたら闇堕ちします)
- 42二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 16:24:38
- 43二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 18:36:51
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 18:49:17
- 45二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 23:02:34
どうやって記憶を取り戻すのか気になるぜい
- 46124/06/05(水) 00:03:24
コメントありがとうございます。
大人リコ現在の怒り187
〈洞穴side〉
(なんでこんなことするの?)
彼は平気でリコを、リコの大事な仲間を傷つける。さもそれが当然だと言わんばかりに振る舞うのだ。ルリと共に拐われたときもそうだった。抵抗できないのを良いことに何度か辱めを受けた。自分が大人しくしていれば大事な人は守られると信じて、気持ち悪くても耐えていた。
(…これが一生続くの?)
しかし現実は非情で、スピネルは再びルリを拐おうとし、この時代のリコをも傷つけた。ここで従順でいても彼は変わらないだろう。このまま一生枷をつけられて、飛ぶことも死ぬことも許されない籠の中の鳥のような人生をおくるくらいなら、いっそ。
幾度となくリコを飲み込もうとするドロドロした醜い感情。決して飲み込まれてはいけないとずっと思っていた。ライジングボルテッカーズの一員として、ルリの母親として胸を張って生きていきたかった。
でも、もういい。
こんな辛い思いをし続けるくらいならこの手が汚れてもいい。たとえ違う枷をはめることになろうとも、二度と娘を抱きしめられなくても構わない。
余所から見れば最悪の手段だと揶揄されるだろう。でもリコはもう決めたのだ。もう二度と、大事な人を傷つけられないようにするために。 - 47二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 00:40:09
未来リコの闇落ち値って減少するのかな
ニャオハ&マスカーニャやミブリム&テブリムといったずっとリコの傍にいてくれるポケモン達が減少させたら熱い
未来ロイ&現代ロイが声を揃えて真っ直ぐな言葉で説得して記憶を失っていても心を揺さぶられて減少っていうのも泣ける
未来フリード&現代フリードが過去も未来も変わらず先走りそうになるリコを止めて最善の光の道へと導いてくれて減少するのも尊い
現代のライジングボルテッカーズが未来リコを構い倒してほのぼのチックに減少していくのもいい - 48二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 00:48:41
リコが手を汚す前に未来ロイとダブルフリードに間に合ってほしいが
未来ロイ →未来リコの旦那様でルリちゃんのお父さん(記憶なし)
未来フリード→恋愛感情は無いが未来リコにとても信頼されていてロイの次に名前を呼ばれる異性。タッグバトルでサンゴを撃破
現代フリード→現代リコが名前を呼んで助けを求める程に信頼されている異性。リコの声に応えるようにリコを救出した
誰が来ても未来スピネルの怒りを買いそう
そう考えると現代と未来のスピネルが手を組まなくて本当によかった - 49二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 01:42:41
スピネルの怒りを買わない相手っているのか…女性キャラか?いやどうだろうな…
とりあえず男性キャラは誰来ても怒りを買いそう - 50124/06/05(水) 06:20:08
〈船内side〉
「よし!見つけた!!」
「本当か!?」
ドットがスマホロトムとにらめっこして早10分。ようやく目を離した彼女は嬉しそうに口を開いた。予想通り居場所を見つけることができたのだ。
ドットは皆に地図アプリと連携させた位置情報を送る。しかし皆なぜかドットのスマホロトムから確認しようとギュウギュウに近づいた。
「なるほど…森の中に洞穴があるんだな。確かにそこなら雨風が凌げる」
「いや近いんだけど」
「スピネルが拐ったならリコとロイ、未来のリコもおそらくここにいるんだろう」
「だから近いってば」
「よーしわかった!すぐに行こう!!」
「聞いてないし!」
未来フリードと現代フリード、大人ロイはスマホロトムからさっと離れた。ドットの話を聞いたからではなく場所を把握できたからである。残ったのはドットに近い距離にいたマードックとオリオ、少し遠目で見ていたモリーとランドウであった。
そのとき、泣き疲れて眠っていたルリがパチッと目を開いた。そしてモリーの腕の中でまるで何かに気付いたように、耳をつんざく泣き声をあげた。 - 51124/06/05(水) 06:22:50
さっきよりも更に大きな声で泣き叫ぶルリ。モリーが身体を揺すっても、オリオやマードックがいくらあやしても全くおさまらない。ポケモンたちはみんな耳を押さえたり逃げたりと必死だった。必死に母親を呼ぶ姿に足を動かしたのは未来フリードだった。
「ルリ、リコたちは必ず俺たちが連れて帰ってくるから安心してくれ!」
しかしルリは一瞬泣き止んだあとすぐに泣き出してしまった。今度の声は悲鳴のようで、人間まで耳を押さえてしまうほどだった。そんな状況で次に動いたのは大人ロイだった。
「リコは…ルリのお母さんは強いから大丈夫だよ!きっと、きっと大丈夫!」
大人ロイはルリの頭を撫でてあげる。そしてルリの感情に合わせるように頷くと、ルリは大粒の涙を瞳に溜めたまましゃっくりあげるようになった。だがそれも時間の問題だろう。いつ防波堤の決壊のように泣き出すかわからない。あやしながらモリーが三人の方を向いた。
「ゔうぅ〜!!」
「よしよし。フリードたちもロイも、もう行って。ルリは私らに任せて」
「…リコたちのこと、頼んだ」
「嵐に気をつけろよー!」
「気をつけて行ってきてねー!」
「あとは任せたぞい」
皆に激励の言葉をかけられながら、三人はミーティングルームを出ていった。 - 52二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 13:18:23
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 16:14:54
スレ主様ロイリコ以外のカプ名出してるこのレスも荒らしなんで削除お願いします
- 54124/06/05(水) 19:56:02
スレ主です。
荒らしかどうかの判断について、スレ主の書き方伝え方に不備があったと思います。分かりづらいものを失礼いたしました。そこでスレ主の削除をしない基準についてご説明することとしました。またまた本編とは関係ない文章&長文ですがよろしくお願いいたします。
パスワードはruleです。
Writeningwritening.net - 55二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:16:34
つまりアウトが
「アメリコの共闘熱い!」
「スピリコの殺伐とした雰囲気好き!」で
セーフなのが
「アメジオとリコの共闘熱い!」
「スピネルとリコの殺伐とした雰囲気好き!」ってか
一方ロイとリコは好きなだけロイリコって言ってオーケーとな
縛りが多すぎてレスひとつにも気を遣うな
もっと緩くした方がいいんじゃないか - 56二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:26:59
CP以前にアメジオを出してほしい
アメリコ好きだけど恋愛なしの信頼関係も良いな好きだなって思ってたら雑にフェードアウトされてかなりショック - 57124/06/05(水) 20:41:34
〈洞穴side〉
「うぐっ!?」
大人リコは最後の砦を引き剥がそうとするスピネルの左肩にキツい一撃を入れた。ずっとそこだけ庇うように身体を動かしていたため、先ほどのボルテッカーで怪我をしているのではないかと考えたのだ。
判断は正しかった。いくら鉄板を仕込んでいたとしてもキャップのボルテッカーをくらって無傷でいられるわけがなかった。あの時の痛がりようから痣くらいにはなっているだろうと予想していたリコは、予想通り怯んだスピネルにもう一発くらわせそのまま押し倒した。
大人リコはそのまま馬乗りになり、靴を履いたまま痛がる左肩を踏み抜くように足蹴にする。肩にかけた黒いジャケットは押し倒されたときに肩をむき出しにするように形を変えてしまった。
大人リコは肩に食い込むほど強く足を乗せる。スピネルが苦痛に顔を歪めるのを見ても同情などなく、ただプツリと糸が切れたような感覚のみ。いつの間にかなす術もなく流すだけだった涙は枯れ果て、冷たい眼差しでスピネルを見つめることしかできなかった。
仰向けになった線の細い男の上に下着一枚の女が乗っていて、白魚のような腕から伸びる指が首に絡んでいく姿は驚くほど扇情的であった。
「来ないで、あなたのご主人がどうなっても良いの?」
大人リコは視線だけを動かして、こちらに来ようとしていたブラッキーを睨みつける。殺気にブラッキーは一度怯んだものの、スピネルを救出しようと唸りながら睨みをきかせる。 - 58124/06/05(水) 20:43:33
それを止めたのは意外にもスピネルだった。
「構いませんよ、ブラッキー。
リコさん。貴女にならたとえ殺されたって本望です。これで、貴女の中で私という存在が永遠になれるのだから!」
誰の目から見ても絶体絶命のこの状況でスピネルは不思議とワクワクしていた。瞳を輝かせて頬を染め、彼女が何をしようとしているのか知りたくて仕方がなかったのだ。今の言葉も全て本心だったが、死んでしまえば元も子もない。ブラッキーは本当にそのままにするべきか考えあぐねていた。
「そうですか、それなら…
死んでください」
氷のような眼差しを向けたまま、大人リコはスピネルの首に回した手で、男性にしてはか細い首の血管の道筋を封じ込めるように、ゆっくり確実に首を締め出した。
誰が止める?dice1d3=2 (2)
1 ロイ(現代)
2 リコとロイ(現代)
3 ???
- 59二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:44:51
このレスは削除されています
- 60二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:47:53
リコとロイがんばれ…
- 61二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:58:26
このレスは削除されています
- 62二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:01:45
このレスは削除されています
- 63二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:05:22
このレスは削除されています
- 64二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:32:09
セーフ!?
現代ロイリコには負担が大きいから早く未来ロイと現代未来フリードたちに来てほしい - 65二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:46:07
- 66二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:47:15
- 67二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 07:38:21
現代スピネルを今のうちに潰しておこうって発想にならないからまだ温情はある方か
- 68124/06/06(木) 08:21:07
スレ主です。
話の流れをぶった切ってしまって申し訳ないのですが、ダイス結果により入れられなかった未来時空投下しておきます。(大人リコたちが現代に来るまでの話です。)全て一つにまとめたため長いです。
Writeningwritening.netパスワードはbtntです。
次からは本編に戻ります。
- 69二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 08:36:19
未来のやりとり良すぎる…!!
大変な展開になってますがなんとかハッピーエンドになって欲しいです - 70二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 17:08:57
緊急時に特に頼りになってビシッと物事を決められる現代フリードと未来フリード好き
これはリコからの信頼が高くなるのも納得 - 71124/06/06(木) 18:14:02
〈船内side〉
ウイングデッキに移動している三人を追いかける足音があった。三人が振り返ると、そこにいたのはホゲータとニャオハ、テブリムだった。
現代フリードが足元に来たホゲータとニャオハを一度に抱きかかえる。腕の中で一生懸命身体を動かして説明しようとする姿を見て大人ロイがあることに気付いた。
「もしかして、自分たちも連れて行け!って言ってるの?」
「モンスターボールはリコたちが持ったままだからな…嵐の中リザードンに直接乗るしかないが大丈夫か?」
「ニャ!」「ホゲ!」
リコとロイを嗜めるように危険だから駄目だと言いたいところではあったが、元気の良い返事を聞いて現代フリードは考えたのちに頷いた。
「テブリムも、外は嵐で危険だぞ。本当にいいのか?」
「テブ!」
未来フリードの問いにテブリムもピョンピョン跳ねて返事をする。
「わかった!テブリムは俺のところに乗ってくれ。テブリムの能力でリコたちを見つけやすくなるかもしれない、お願いできるか?」
「テー!」
そして三人はレインコートを着込み展望台から外に出る。ニャオハは現代フリードが、ホゲータは大人ロイが、テブリムは未来フリードがそれぞれライドポケモンに乗せることとなった。
空を飛んでドキドキ半分心配半分のホゲータが飛ばされないように注意をはらい、強風に煽られながら三人はなんとか出発したのだった。 - 72二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 18:30:17
未来のフリードとアメジオのやりとり良いな…本当この2人かっこいいな
それからロイやフリードのライドポケモンに小さなポケモン達が一緒に乗ってるの想像するとかわいくて良いな
テブリムで思い出したけど明日はアニポケミブリム回ですね - 73124/06/06(木) 19:59:45
〈洞穴side〉
「待って!!」
巻き付く指を緩めたのは隅にいたロイの声だった。自身の目を閉じていたリコの手を優しく取りながら、泣きそうな顔のまま大人リコに精一杯語りかける。
「殺しちゃダメだよ!リコ!もし人を殺したら捕まっちゃうんだよ!そうしたらルリちゃんはどうなるの?お母さんに会えなくなっちゃうんだよ?」
「ロイだめ…ひっ!!」
ロイの言葉に慌てて目を開いた子どもリコが、目の前の惨状に小さな悲鳴をあげる。フードの中にいるミブリムはずっと震えていた。リコもロイの後ろに隠れながら、なんとか現状を直視する。
下着姿の未来の自分がスピネルの上に馬乗りになりながら首を絞めている。首筋や鎖骨にいくつも付けられた噛み跡や鬱血痕は、意味はわからなくとも状況を察するには十分すぎるほどの材料だった。
怖かった。何もかもが恐ろしかった。でも、震える手を握りしめながらリコは声をあげた。今ここで一歩を踏み出さなければ絶対後悔するとわかっていたから。
「やめて!!ルリちゃんは、私を待ってるんです!ずっと、ずっと!!今の私じゃなくてあなたを!未来の私を!!」
大人リコはゆっくりと二人の方を向く。子どもたちが見たのは先ほどまでの優しい灯火が消え去ってしまった、何も写さない虚ろな目だった。 - 74124/06/06(木) 20:02:49
「邪魔をしないでいただけますか?オーベム、取り押さえなさい」
大人リコの緩んだ手から声を出すスピネル。スピネルの指示を聞いたオーベムがサイコパワーを発動させると、言葉を振り絞ったリコとロイを襲う。
「うっ!!」
「ぐえっ!?」
腕を後ろに回された後強制的にうつ伏せにされ、地面に叩きつけられる二人。岩肌にぶつかった顔や胸の辺りがジンジンと痛むが、何かを"切る"ような音が洞穴に響いたことで二人はその衝撃を忘れてしまった。
「あの子たちに手を出さないで」
正体は大人リコからだった。声は低く鳴り、顔には色濃く影を落とし洞穴より暗く闇に染まっていた。剥き出しの素肌の白さとのコントラストがおぞましくも美しい。
左側の毛先数本が本体から切り取られ、ハラハラと落ちていく。スピネルの左頬からわずか数センチのところに、なんとナイフが突き刺さっていた。大人リコは一瞬の隙を使い、脱がされた自身の上着からポケットナイフを取り出していたのだ。元々キャンプ用に購入したそれを思い出したのはついさっきである。
「子どもたちを解放してください」
「…わかりました。オーベム、お止めなさい。ありがとうございました。
ああ、こんなにも強い感情を私に向けてくださるなんて嬉しい限りです。邪魔が入ってしまいましたが、これでまた私だけを見てくださいますか?」
恍惚として語りかけるスピネルに返事はない。
大人リコはdice1d2=2 (2)
1 子どもたちの言葉を聞く
2 スピネルへの怒りが勝つ
1の場合大人リコの怒り減少
dice1d20=20 (20)
2の場合大人リコの怒り増加
dice1d100=21 (21)
怒りが20以下になったら闇堕ち終了。
- 75二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 23:36:41
火に油を注いでる!
もうほんと早く来てくれロイとフリード - 76二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 23:42:17
これニャオハのアロマで怒りを鎮めるかフリードが力づくで担いで強制連行しないと未来リコ止まらないんじゃあ…
- 77124/06/07(金) 06:54:08
187+21→現在の怒り208
大人リコは体勢を崩さないままスピネルを見下ろす。子どもたちの声を聞いても尚、隙あらばその子どもたちにも手を出そうとするスピネルの悪辣さに怒りが上乗せされていくのを静かに感じていた。決して言葉にはしない、反応すれば喜ぶだけだとわかっていたから。落ちる闇は深くなるばかりであった。
大人リコは再び首に手をかける。先ほどよりも体重を乗せ、スピネルの耳に絞め付ける音が届くほど首を絞める力を強くする。確実に息の根を止めるために血管を圧迫するように絡めた指を余すことなく使うと、目の前の男が苦しみだすのがわかった。
だがスピネルはそれでも口角を上げたままで、苦しそうなのにどこか満足げな表情でいるのは不快だった。まあ、殺意に頭を支配されていたリコはスピネルの表情などすぐにどうでもよくなったが。
「リコ…ダメだよ…やめて……!」
なんとか起き上がって、絞り出した子どもロイの言葉はもう耳に入らない。ロイは起き上がる気力もなくした子どもリコを引っ張り上げることしかできなかった。
「…う、ううっ…」
「リコ…」
子どもリコはもう目の前を見ることができなかった。両手で顔を覆い落ちる涙はそのままに、言葉が届かない絶望に嗚咽を漏らすだけ。ロイは自分ができることなど何もないと気付き、せめてショッキングな光景をリコが見ないようにと小さな手で抱き寄せ、自ら壁になることを選んだ。
スピネルの視界が歪み、意識を失いそうになったそのときであった。段々と、こちらに近づいてくる声が聞こえてきた。
何の声?dice1d5=4 (4)
1 フリード
2 テブリム
3 ニャオハ
4 ロイ
5 ホゲータ
- 78二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 07:38:47
未来スピネルが未来ロイとフリード達の声を聞いた瞬間目をカッと見開きそう
未来スピネルが一方的に憎んで嫉妬してそうな男達だし私がこのまま意識を失ったらリコさんはその後にあの男達の元へ…って嫉妬心から生への執着心が一気に高まるというか - 79二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 19:25:04
保守
- 80124/06/07(金) 21:17:03
「リコ!!」
命の灯火を奪おうとする者と、今にも奪われようとしている者。どちらが悪いかは一旦置いておき、そんな両者に割り込んだのは大人ロイの声だった。彼はタイカイデンから飛び降りるとすぐにボールに戻して着地を決める。
レインコートを脱ぎ捨て腕の中にいたホゲータが怪我をしないように洞穴に飛び込むと、馬乗りになっていたリコを傷つけないように引き剥がした。
「リコ!!何やってるの!?」
「……ロイ?」
手が離れたことで気道が急激に広がったスピネルが激しく咳き込む。その隙に、抱えていたテブリムを降ろした未来フリードがスピネルの両腕を拘束してからうつ伏せにして取り押さえる。身体を揺らすほどに音を鳴らして酸素を取り込むスピネルを見て、少しの間状況が理解できていなかった大人リコが抵抗し始めた。
「離して!!!邪魔しないで!!」
「ダメに決まってるでしょ!!」
腕を振り回してスピネルに掴みかかろうとするも、大人リコは腹に両腕を回されて取り押さえられているため一歩も進めない。
「止まってよリコ!!ルリが待ってるんだよ!?リコのこと!!」
「だからやるの!!あの子の親は私しかいない!!私があの子を守らないといけないの!!!」
完全に怒りに支配されながら、大人リコは大人ロイのいる後ろに勢いよく振り返る。その瞳には一切の光が灯っていなかった。 - 81124/06/07(金) 21:20:02
「邪魔しないでよ!!ロイには関係ないじゃない!!あの子の父親でも何でもないんだから!!!」
思わず口走ってしまった言葉にハッとした大人リコは自ら口を押さえるが、一度口にした発言が撤回されることはない。怒りで我を忘れていたが、これが失言だと気付いたことでわずかに正気に戻ったようだった。
「ごめ、ロイ、今のは…」
「…そうだね。僕はルリの父親じゃないし、どんなに頑張ってもリコが愛した人にはなれない」
大人ロイは目を閉じて大人リコの言葉を肯定する。そして瞳に戸惑いが混ざったリコを射抜くように見つめ直すと、もう一度口を開いた。
「でも、僕は…僕たちは仲間だよ。リコもルリも、大事なライジングボルテッカーズの一員だよ!
だからもっと頼っていいんだよ!!一人で抱え込まないでよ!責任も、頑張りも、もっと僕たちに背負わせてよ!!」
大人リコは目を見開く。言葉にはできなかったが、ロイのどこまでも真っ直ぐな優しい言葉は、リコのわだかまりを少しだけ解いてくれたような気がした。
大人リコの怒り減少(補正+10)
208−dice1d50=49 (49)
- 82二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 21:20:35
大人ロイの言葉でも効果なしか…未来リコは闇堕ちしてるし怒りの数値高いし悲しいけどすぐには元に戻らないか
未来と現代フリードも何か言って未来リコの闇堕ち度を下げてくれ - 83二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 21:22:07
ロイが父親なんだよ…!頼む気づいてくれ…!!
- 84二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 22:50:02
最大値近く出しててすごいな
恋人だったこと覚えてなくてもやっぱりお互い特別な存在なんだなって数値だ - 85124/06/08(土) 06:43:19
大人リコの怒り149(20以下で終了)
「リコ」
今度は未来フリードが口を開く。リコを見据えるその表情はいつもより厳しく、複雑そうではあったが険しかった。
「目的を見誤るな、と言ったはずだ。リコがしたかったことはこんなことか?」
スピネルの首元には、リコの指の先までくっきりと手形が残っていた。あと数分駆けつけるのが遅ければ彼は完全にこと切れていただろう。
「リコ、その手は何のためにあるのか考えたことはあるか?こんな奴のために、本当に汚す必要があるものなのか?
スピネルを倒すことは俺たちでもできる。だがルリを心から笑わせてやれるのは、安心させてやれるのはリコだけだ」
フリードはここまで言うと一度息をつき、またリコに語りかける。
「…迎えに来るのが遅くなってごめんな」
「…?」
突然の謝罪に困惑することしかできないリコ。フリードは険しかった顔をわずかに崩していた。ここで声をかけたのは現代フリードだった。
「この時代のリコとロイは無事だ!助けてくれて本当にありがとう!」
彼は子どものリコとロイを保護しながらそう言った。未来フリードがそのまま発言を続けた。
「よく耐えた、戦ってくれた。
だが、一人にしてすまなかった」
耐えさせてしまった、戦わせてしまった。ミブリムが心を開くほど穏やかで心優しき存在であるリコの膨大な怒り。それはフリードにとって大切な仲間である彼女を、こんなボロボロに傷つくまで抱え込ませてしまったのと同じだった。
「その手は、ルリを抱きしめてやるために使ってほしいんだ」
フリードの言葉を受け止めたリコの手が、攻撃をしようとしていたその手がゆっくりと下りていった。
大人リコの怒り減少(補正+10)
149−dice1d50=11 (11)
- 86二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 07:50:06
- 87二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 08:00:12
フリードの言葉に最大値固定したいくらい感動した…リコとフリードの関係性やっぱり良いな
ロイリコスレだからダイスの女神様がフリードの数値を抑えたのかも
それでも最小値じゃなくてリコが冷静さを失っていると考えたらまあまあな出目
- 88二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 08:17:47
- 89二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 08:27:11
これ未来のスピネルは面白くないだろうな
未来のロイの一言で未来のリコの闇落ちが終了したわけではない
けど未来のロイと未来のフリードの言葉に未来のリコの意識が未来のスピネルから二人に移ったんだもん - 90124/06/08(土) 13:46:43
大人リコ現在の怒り128
フリードの言葉はまだこの場をしきっていた。
「ルリだけじゃない。マスカーニャは、テブリムは、テラパゴスはどう思っているか知っているのか?本当にポケモンたちのことも考えたのか?リコは親でもあり、一人のポケモントレーナーでもあるんだぞ」
「あ…」
リコはここでようやくボールにいるマスカーニャ、わざわざ来てくれたテブリム、未来で待っているテラパゴスのことを思い出した。怒りは視野をここまで狭めてしまう、リコにとって初めての経験だった。
テブリムがポカポカとリコの足元をはたく。リコの強い怒りにテブリムも怒っているのだろう。あまり痛くないように調整してくれているところに優しさを感じていると、ボールからマスカーニャが飛び出してきた。そして黒いレックウザとバトルをし、ニャローテに進化したあの時のように思い切り抱きついてくる。
フワフワの毛に植物の香り、進化しても変わらない温もりと愛情。それを見たテブリムもジャンプしてロイを少しだけ押しのけ首元に抱きついてきた。相棒たちとはもちろん定期的なスキンシップはとっていたが、なぜか今は懐かしく感じる。手持ちの抱擁は、色々なことが起こりすぎて荒んだリコの心を包み込み癒してくれた。
大人リコの怒り減少(どちらも10未満の際は10固定)
マスカーニャ dice1d30=20 (20)
テブリム dice1d30=30 (30)
- 91二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 13:54:02
リコは親でもあり、一人のポケモントレーナーでもあるんだぞ
これ言ったのが未来か現代か分からんけどフリードはさぁ…
そんな胸に響く台詞を言ったらスピネルと現フリード以外の信頼値が上がっちゃうじゃん
少なくとも俺は上がった - 92124/06/08(土) 14:25:57
すみません未来フリードです。
区別としては微妙ですが未来組はルリ(仲間だから)、現代組はルリちゃん(まだお客みたいな感覚だから)と呼びます。信頼値ダイスは最後に振るかどうかダイスで決めます。
一方そのころ、として現代組のやりとり挟みます。
「ホンゲー!!!」
「ホゲータ!!」
振り向いた子どもロイの胸に思い切り抱きつくホゲータ。その勢いでロイはひっくり返ってしまったが、その顔は喜びで満ちていた。
「リコ!ロイ!大丈夫か!?」
水が滴るレインコートを脱ぎながら駆けつける現代フリード。ニャオハはフリードの腕から飛び出し、子どもリコの膝に飛び乗った。
「…ミィ?」
「……っひ、ひっく…ニャオハ…わざわざ来てくれたの?」
「ニャオハ!」
さめざめと泣くリコとミブリムに対して当たり前でしょ!と言わんばかりの良い返事をするニャオハ。涙のあとをぺろりとなめると、スリスリとリコの頰にすり寄る。ふわふわの体毛の感触が心地よい。リコが思わず抱きしめると、さらにニャオハは足を踏み出して甘い香りを広げる。それは洞穴内でも香しく心を癒すアロマとなった。
「良い香り…」
「ミー!」
リコはいつの間にか泣き止んでいた。ミブリムも落ち着いたようだった。フリードはどうやら向こうと何かやり取りをしていたようだったが、子どもリコの様子を見てこちらに視線を戻した。
「二人とも、怪我はないか?」
「うん!」
「大丈夫だよ!」
「そうか、何はともあれ無事で良かった…!」
フリードは二人の肩を抱き寄せる。リコもロイもフリードに抱きつき返した。抱えていたホゲータとニャオハも一緒に。
鼻がツンとする感覚が三人を襲うがなんとか堪える。ホゲータとニャオハ、三人は温もりを分かち合い、しばらくの間ただ安堵していた。
- 93二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 14:30:45
リコロイフリードの3人組のやりとりいいな
- 94二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 18:24:06
リコとロイの組み合わせは勿論としてリコとフリードの組み合わせもロイとフリードの組み合わせも全部尊くて好きだ…
- 95二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 22:30:25
記憶を取り戻して欲しい
- 96二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 07:41:58
未来スピネルが現代リコまでオーベムの力で地面に叩きつけるとは思わなかった
現代リコに手を出して無理やり自分の物にしようとして現代フリードに邪魔された時はまだ辛うじて現代リコに意識が向いてた
それが未来リコが現れた途端そっちに意識が向いたから未来スピネルとしては未来リコが自分だけを見てくれていれば現代リコはどうでもいいのかな
…これは未来リコがロイと結ばれたのもフリードに絶大な信頼を寄せるのも当然 - 97124/06/09(日) 10:10:22
大人リコ現在の怒り78
相棒たちによる優しい抱擁に、行き場がわからない両手を彷徨わせる。大人リコはずっと戸惑っていた。激しく脈打つ血管を無理やり押さえ込んだ感触、大切なものを壊そうとするあの男の首を絞めた事実はリコに重たくのしかかる。
たとえどんなに許せないことがあったとしても関係ない。人を殺そうとした自分の手は、もう汚れてしまったのではないか?そんな手で大切な相棒を抱きしめ返して良いのだろうか?そんなことを考えたリコは行動にうつすことが出来ず、その光は未だに戻らないままだった。
八方塞がりの思考に頭を悩ませていると鼻腔に感じる優しく懐かしい香り。マスカーニャがまだニャオハだったときに何回も嗅いだうっとりするような匂い。ガラルファイヤーを落ち着かせる作戦にも使用したニャオハ特製アロマは、リコの凝り固まった考え方と頑なだった心を少し溶かしてくれた。
「ニャ?」
「テブリ?」
「抱きしめてあげないんですか?」
大人リコの耳に入ったのは相棒たちの声と過去の自分の声だった。子どもリコはミブリムとニャオハを抱えながら大人リコに語りかけた。
「この子たちは、きっと抱きしめてほしいんじゃないかな…って思います!私ならわかるでしょう?」
子どもの自分の真っ直ぐな瞳が眩しい。大人リコはその光を直視できなかった。
「…できないよ。だってもう、私は綺麗じゃなくなってしまったもの」
空を掴んだまま、憂いを帯びた目を伏してそう言うだけだった。 - 98124/06/09(日) 10:16:11
「そんなことない!!」
大人リコを真っ向から否定する声があがった。子どもロイだった。ホゲータを抱えながら彼は思い切り叫ぶ。
「リコはキレイだよ!!ずーっとキレイだよ!!初めて大人のリコを見たときびっくりしたもん!!こんなにキレイな人いるんだって!!!
今のリコもこんなにキラキラでキレイなのに!大人になったらこんなにキレイになっちゃうんだって思ったら、もうドキドキし過ぎてぼくどうにかなっちゃいそうだもん!!!」
「!?」
突然の褒めは子どもリコに飛び火した。彼女はロイの言葉に驚くあまり風を切るように振り向く。ロイの至って真剣な表情に燃えるように顔を赤らめながらも、大人リコの方を向き直して、ロイに続いて口を開いた。
「私たちを守ってくれてありがとう!!未来の私がずっと私たちのことを考えてくれていたこと、ちゃんとわかってるよ!だからそんな悲しいこと言わないで!!」
「ぼくももっと強くなるから!!」
「私も!あなたみたいな大人になりたいって思ったから!!だから…!」
二人の言葉に現代のフリードも続く。
「何度でも言うぞ、二人を助けてくれて本当にありがとう!自分を卑下することなんて何も無い!目の前のマスカーニャは、テブリムはリコのことをどう思っている?もう一度考えてやってくれ!!」
三人の言葉を聞いた大人リコは目の前の相棒を見た。マスカーニャも、テブリムも、いつも通りの笑顔を向けてくれていた。目頭が熱くなるのを感じる。彷徨っていた手は、ついに居場所を見つけることができたのだった。
大人リコの怒り減少
(ニャオハの香り補正+30)
(全員10未満のとき10固定)
子どもリコ dice1d30=17 (17)
子どもロイ dice1d30=17 (17)
現代フリード dice1d30=13 (13)
闇落ちは20以下で終了。
- 99二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 15:05:31
ニャオハの香り補正と合わせて闇落ち終わりかな?
良かった - 100124/06/09(日) 17:38:53
大人リコ現在の怒り1(闇堕ち終了)
大人リコの目からボロボロと涙が溢れだす。瞳が水を反射してキラキラと美しく瞬く。マスカーニャとテブリムを力強く抱きしめ、リコはまるで子どものように大きな声で泣き出した。ポケモンたちは嫌がることもなく大人リコにすり寄っていた。
彼女はもう大丈夫だ、と子どものリコでもわかった。娘と再会したときかそれ以上に大粒の涙を流し、人目もはばからないほど嗚咽を漏らす。ルリが泣くときの姿を思い出しつつ、ようやく光が戻ったのだと皆ホッと胸を撫で下ろした。…ただ一人を除いて。
「ハニャー!」
「テーブリ!」
「うわあぁぁん!!ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃ…!」
よしよしとマスカーニャがリコの頭を撫で、テブリムはすりすりと頬を擦り寄せる。わあわあ泣き喚く大人リコの元に、脱がされた服を拾っていた大人ロイが近づいていく。
子どもリコがその様子を見ていると、未来フリードに取り押さえられていた未来スピネルの口がわずかに動いていることに気づいてしまった。 - 101二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 18:46:02
嫌な予感しかしねえ
- 102二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 19:02:57
未来リコが闇堕ちから脱するまでの流れが皆でバトンを繋いでリコの心を救っていってる感じがして美しかった
信頼ダイスが発生するのが自然な気がするのでどうか信頼ダイス振らせてくださいダイスの女神様 - 103124/06/09(日) 23:44:26
「テブリー!」
テブリムのいやしのはどうが大人リコとマスカーニャを包み込む。みるみるうちにマスカーニャの傷が癒え、リコの首筋から胸元にかけて散りばめられていた噛み跡や鬱血痕が綺麗に消えていった。
「…テブリム、ありがとう!」
「カーニャ!」
感謝されニコニコのテブリム。涙を拭い泣き止んだ大人リコのところに近づいてきたのは大人ロイだった。
「リコ」
「ロイ?」
「…あの……服、着てください…」
畳んだリコの服を手渡してそう言う彼はリコの方を直視できず、その顔は洞穴の中でもわかるほど赤かった。下着一枚のみで、白玉のような肌が惜しみなくさらけ出された今の状態にようやく気付いた大人リコもまた頬を赤らめて頷く。
「あ…ありがとう…」
テブリムは首を傾げマスカーニャは呆れたような表情を見せる。服を受け取りながらも初々しいような二人の様子を見ていた子どもリコは、その近くで未来スピネルの口がわずかに動いているのを見逃さなかった。
「フリード…」
「リコ?どうした」
「なんか、あの人の様子が変だよ?」
「え?」
子どもリコはクイクイと隣にいた現代フリードの服の裾を引っ張って異変を伝える。報告されたフリードがスピネルの様子を確認するより早く、未来フリードに捕らえられてうつ伏せのまま、顔だけを上げて未来スピネルはブツブツと語りだした。
大人リコからの信頼値(好感度)ダイスdice1d2=2 (2)
子どもリコからの信頼値(好感度)ダイスdice1d2=2 (2)
1 振る
2 振らない
- 104二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:51:03
- 105124/06/10(月) 07:05:13
(自分の時代の)フリードとロイです。
…後でもう一回振ります。
「いつも通りの笑顔に戻ってしまいましたね、リコさん。ああ、泣いて笑って顔つきも戻ってしまって…貴女はもう私だけを見ては下さらないのですね」
スピネルは淡々と恨み節のようなそれを呟き続ける。しかし冷静さは全く欠いておらず、ただただ冷たい瞳を大人リコに向けるだけだった。
「私だけを見て下さっていたあの目は何物にも代えがたい美しさがあったのに…気に入りの芸術品が侮辱されたような気分です」
「何が言いたい?さっきから!」
敢えて語気を強め未来フリードが牽制する。拘束の手を強めるもスピネルは口角を上げるだけで怯む様子を見せない。
「悲しいですね、私からの印も完全に消えてしまって…貴女からの印はこんなにもくっきり残っているというのに」
大人ロイが大人リコを背に庇うように立つ。ポケモンたちも警戒している。現代フリードは何が起きても良いように子どもたちとの距離を詰めた。
「貴方がたが奪ったんです。何度も何度も私から彼女を。どうか償ってください…その身でね。
オーベム、メテオビーム」
スピネルの言葉に合わせて機械の裏に隠れていたオーベムが出てくる。今にも放たれそうなほど溜められた技の光がそこにはあった。オーベムの能力ありきで起こした誘拐、どこかにいることは想像に難くなかったがトレーナーを先に捕らえたことで完全に油断していた。
「逃げろ!!!」
未来フリードが叫ぶ。現代フリードが両脇に子どもたちを抱えて全力で走る。未来フリードは固まってしまっていた未来のリコとロイの元へ駆け寄ろうとしたが、その瞬間技が放たれ洞穴の外に放り出された。
宙に浮く身体のバランスを取りすぐにリザードンに飛び乗ったため怪我はなかったが、洞穴は完全に崩れてしまった。
大人のリコとロイはdice1d2=2 (2)
1 無事に脱出できた
2 取り残されてしまった
- 106二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 09:08:17
ピンチというか記憶失ったときの再現になってない!?
未来リコロイも心配だし未来フリードトラウマえぐられてそう - 107二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 09:16:34
これで逆に記憶戻るとかない?ないか…
- 108二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:42:27
未来時空はロイリコで固定で現代時空のCP描写に関してもロイ→リコ以外の描写は暫くない
スレ主さんの決定には全然不満なくて未来ロイリコ幸せになれ―って気持ちで見てる一方で
信頼値が90を超えたら好感度ダイスも振られるって最初のスレでスレ主さんが言ってたしあと何回信頼ダイスが振られるか
分からないけど終盤か番外編でフリードにドキドキする現代リコが見られる可能性が少なからずある…!?
こんな風にドキドキしちゃってます
でも好感度ダイスが最後まで無くてもリコとフリードの今の関係性も素敵なのでスレ主さんとダイスの神様にお任せします - 109124/06/10(月) 21:32:35
「リコー!!!ロイー!!!!」
未来フリードはリザードンに乗って旋回したまま何度も仲間の名を呼ぶ。しかし、無情にも声は返ってこない。胃の中がひっくり返りそうな感覚に襲われるが今は止まっている場合ではない、となんとか気を保つ。
「おーい!未来の俺は平気か!?」
間一髪脱出できた現代組は三人でリザードンに乗っていた。真ん中にフリード、前にロイ、後ろにリコが乗っており、乗せるスペースがないためホゲータとニャオハはボールに戻ってもらっていた。
「大人の私たちはどこですか!?」
現代フリードの背中にしがみついた子どもリコが二人の不在に気付く。未来フリードはリコの言葉に一瞬固まってしまったが、すぐに口角を上げると三人の方を向いて大声で答えた。
「二人なら大丈夫だ!!そっちの俺は子どもたちを連れて船に戻っていてくれ!!俺も合流したらそちらに行く!!」
「わかった!!そっちの俺も気をつけろよ!!」
現代フリードはそう言い残すとリザードンに指示を出して大きく羽ばたいていった。三人が見えなくなったのを確認してから、未来フリードはこみ上げそうになる感覚とフラッシュバックする記憶、吐き気をなんとか堪え気を取り直す。
そして二人の救出のためにリザードンと共に洞穴があった場所付近に降り立つのだった。
二人の現状ダイス
大人ロイdice1d4=3 (3)
1 大怪我をして動けない
2 頭を強く打って意識を失う
3 擦り傷だけ
4 奇跡的に無傷
大人リコ(ロイの出目が4のときは強制的に2とする)dice1d2=1 (1)
1 擦り傷だけ
2 無傷
- 110二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:46:10
めっちゃ助かっとる!
- 111二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 06:21:20
ロイファイト
- 112124/06/11(火) 11:40:22
「逃げろ!!!」
フリードの声が耳を通る。その焦りようからここが崩れてしまうのだとわかった。逃げないと、逃げないと…大人リコは自分が置かれた状況を理解していた。だが、何度考えても足が動かなかった。朧気ながらも残っていたあの時死に瀕した記憶が、彼女を止めてしまったのだ。
「危ない!!!!」
腕が、身体全体で自分を庇う存在が見えた。それが何者かを視認する前に、リコの目の前は真っ暗になった。
「う…」
「リコ!!大丈夫!?」
あちこちがジンジンと痛む。おそるおそる目を開き全身を覆う影の正体を確認する。そこにいたのはロイだった。あちこちに擦り傷をつくった彼の声を聞いて、リコはようやく今の自分が置かれた状況を理解できた。
自分たちを中心とした空洞を除き、一面の岩に囲まれた状態。二人は崩れた洞穴の中に閉じ込められてしまったのだ。
「マスカーニャ、テブリム大丈夫?」
「ニャ!」「テーブ!」
リコはすぐに目線を後ろに向けて相棒を探す。マスカーニャがテブリムを抱えており、返事をするポケモンたちは傷もなく元気そうだった。
「良かった…」
胸を撫で下ろすリコ。ロイはずっと抱き寄せていた手をパッと離すと、距離を取ってから一面の岩をペタペタと触って調べ出した。
「ぼ、僕は出口がないか調べるから!」
「それなら私も一緒に!」
「リコはまず服を着て!調べるのも情報共有もそれからだよ!」
「あ、はい」
手元にある服にようやく気付いたリコが静かに服を着始めた。ポケットナイフがないことにリコが気付いたのは、上着を身にまとってからのことだった。
ナイフはdice1d2=2 (2)
1 知らない
2 ロイが預かっている
- 113二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 12:41:06
ナイフが行方不明だと不安しかないからロイが持っててくれて良かった
- 114124/06/11(火) 18:25:52
「ねえロイ、ナイフ知らない?」
着替え終わったリコがロイに尋ねる。ロイは岩の方を見たまま自身のバッグを指差して答えた。
「僕が持ってるよ」
「回収してくれたの?ありがとう」
「言っとくけど、しばらく返さないからね」
「え」
目をぱちくりとさせて驚くリコの姿に、何とも言えない気まずい表情を浮かべたロイが言葉を返す。
「当たり前だよ!あんなに暴れて、凶器になる物なんて渡せないよ!」
「さっきはごめん!でももう大丈夫だからー!」
「ダメですー!」
拒否されてしまったリコはむむっと不機嫌そうに唇を尖らせるが、諦めたような仕草をとると気を取り直してロイに別の質問をした。
「出口、見つかりそうかな?」
「…難しそう。空気穴くらいはあるかもしれないけど、多分人が通れるような大きさの穴はないんじゃないかな?」
外は嵐なのに一切雨風も通らず光もなく、完全に外と封鎖されていることがわかる。彼らを閉じ込めた岩の数々をじっと見ていたときのことだった。
天井を作り出していた岩がぐらぐらと揺れ、再び二人のいる場所に落ちてきたのだ。空洞は数人が座れるほどのスペースしかなく、ロイの手持ちのラウドボーンとタイカイデンを出すことは不可能であった。リコはロイを突き飛ばして岩から逃がそうとしたが、ロイがリコを抱き寄せて庇う方が早かった。
ロイはdice1d2=2 (2)
リコはdice1d2=1 (1)
1 何か知ってる感覚が…?
2 何も思い出さない
脳裏にあのときの悪夢が呼び起こされ、リコの顔が強張りロイが口を閉ざす。動けなくなった二人の頭上に岩が落ちる、その直前であった。
- 115二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 19:12:27
岩の衝撃で記憶呼び覚ます感じか!?
- 116124/06/11(火) 20:53:21
「テブリー!!」
「ニャオ!?」
なんと意を決したテブリムが飛び出していってしまった。
テブリムを庇いながら自分たちの頭上に落ちてくる岩をトリックフラワーで退けていたマスカーニャ。危機はわかってはいたがトレーナーのところにまで駆けつける余裕がなかった。そんな中、いきなり飛び出したテブリムを止めようとしたが間に合わない。
「テブリム駄目!!」
「危ない!!」
飛び出したテブリムを心配し飛び出そうとするリコとそれを止めるロイ。だが、宙に浮いたテブリムが光り輝きだすのを見て二人は時が止まったような感覚に陥った。
光の中でお下げ髪が長く伸びて腕のようになり、体躯が倍以上に大きくなる。光が解け、桃色と水色を主体とした面影は残ったまま変化した姿はまるで大人のようだった。
その身体はドレスのようで、揺れる触手は髪がなびくように艶めいていた。そして、地に足をつける前に素早く頭の触手を腕のように振っていく。そこから放たれる大きな斬撃が鋭く飛んでいくと、パラパラと破壊された岩が何かの演出のように落ちていった。その動作一つ一つの美しさにリコたちは思わず息を呑んでしまっていた。
「ブーリム!!」
流れるような身のこなしは一つの踊りを見ているようで、触手を何度も振って技を放ち続ける。気がつくと、頭上にあったはずの岩は全て足元に落ちており、そのどれもが粉々に砕けていた。 - 117二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 21:07:44
リコとロイのピンチを助けるテブリムかっこいいな
- 118二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 01:12:17
未来リコロイの記憶が戻っても現代組にはルリの両親は自分達であることを伝えないでほしいかな
将来あなた達は結ばれて若い内に子供までできるんですって聞かされたら嫌でも意識せざるを得ないし現代までロイリコ固定になってしまう
スピネルは難しいかもだけどアメリコ推しとしてはカプ成立する可能性を完全に絶たれるのは辛いからパラレルワールドでも正規ルートでもいいから他カプ成立する未来も残しといてほしいところです
どうかお願いします - 119124/06/12(水) 05:41:59
「テブリムが、進化した!」
リコがテブリム…もといブリムオンに駆け寄る。すっかりリコより高くなった背で、身体全体と触手を使って抱きつく姿と表情は進化前と何も変わらない。
『ブリムオン。静寂ポケモン。棲み処の森に立ち入る者をビームで気絶させ サイコパワーで強化したツメで切り裂く。』
両腕が空っぽになったロイがロトム図鑑を開く。外部との連絡は取れなかったが図鑑機能は圏外でも使用できるようだった。
「ブリムオン、助けてくれてありがとう!進化もおめでとう!」
「ブリー♪」
「ニャー!」
後から来たマスカーニャもブリムオンを肉球で優しく叩き、「おめでとう!」と伝えていた。ロイも目を輝かせて感謝を述べる。
「すごい!すごいよ!!ブリムオンありがとう!!すごいカッコ良かった!!さっきのサイコカッターも!!!ビューンってさ!!」
「サイコカッター…?」
「ほら!アメジオのソウブレイズも使うやつだよ!」
「あぁ、それだね…」
サイコカッター。アメジオのソウブレイズも使用している技だ。リコのマスカーニャはあくタイプであるためバトルで使用されることはなかったが、フリードのリザードンとのバトルで使われていたことを思い出した。
うるさいんですけど!?と言わんばかりの表情でロイを見るブリムオンとタジタジになるロイを尻目にリコは考えていた。サイコカッターは斬撃を飛ばすわざであり、その範囲はポケモンの努力の賜物でもあるのだろうがかなり遠くにまで及ぶ。そしてこのわざがトリックフラワーと同じ非接触わざであったことも。
「それだよ!!」
リコは閃いた。ここから脱出するための作戦を。ロイに抱きとめられたときの胸のざわめきを、確かな違和感を、今だけ封じ込めて。 - 120二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 09:43:02
いや、スピネルだってリコちゃんを監禁して快楽を延々と与え続けてリコちゃん快楽堕ちスピリコENDやリコちゃんを洗脳してロイへの気持ちと記憶を全部スピネルに書き換えた偽りの家族ENDを見られるんだけど
他CPの選択肢を残してくれという意見には全面同意
- 121124/06/12(水) 20:08:12
「みんな聞いて!ここから出るための方法を思いついたの!」
リコの言葉に皆が振り向く。両腕を広げた彼女が、岩と岩の隙間を指差しながらある提案を持ちかけた。
「岩を壊せばいいんだよ!」
「ニャア?」
何言ってるの?と言いたげなマスカーニャ。ロイとブリムオンも不安気な表情を浮かべていた。出口を封鎖している岩を壊せば出られるのは当たり前だ。しかしそこに至るまでにいくつも問題点があるわけで、それこそが足止めをくらっている原因なのだから疑念を抱くのは当然のことだった。
まず岩をどこまで破壊すれば出口が見えるのかがわからないこと。次に一部を破壊しても上からさらに岩が落ちてくれば再び出口が封鎖されてしまい脱出できないこと。最後にそんな無茶をすれば岩同士の微妙な積み重ねでなんとか保っているこの場が完全に崩壊し、自分たちがいるわずかに残った空洞すら埋まる危険性があること。
リコもそれは理解していたため、みんなに考えた作戦を一から順に伝えることにした。
「マスカーニャはトリックフラワー、ブリムオンはサイコカッターでここの岩と岩の間を一度に攻撃して!そうしたら岩が砕けた分大きな隙間が生まれるはず。そうしたらその一瞬を狙って、ここが完全に崩れる前に脱出するの!」
「…危険すぎないかな?」
いつもなら率先して活動するであろうロイが珍しく弱気だ。土砂崩れに巻き込まれ大怪我を負った過去の恐怖が常にちらついていたからだ。そしてそれはリコも同じだった。
だがリコは引かなかった。祈るように両手を合わせてみんなに語り続けた。 - 122124/06/12(水) 20:12:21
「確かに危ないよね。でも、何もしなかったとしてももうすぐここは崩れると思う。だったら少しでも可能性がある方に賭けたいの!
お願いみんな、協力して!!」
もし攻撃が足りず出口が作れなかったら?岩が思うように破壊できなかったら?崩壊が速くて脱出が間に合わなかったら?あまりにも無茶な作戦、最早作戦と言えるものではないことはリコにだってわかっていた。
だが一歩踏み出さなければ何も始まらない、今回に至っては何もかもが終わってしまう。それがわかっていたから引かなかった。リコは両手を合わせたまま頭を下げて頼み込んだ。
トリックフラワーだけで大きな穴を生み出すのは岩の量を把握できていない今の状況ではマスカーニャの体力的にも得策とはいえなかった。ラウドボーンとタイカイデンはこの狭さでは出せないし体躯を活かしたわざを打つことも難しい。テブリムのぶんまわすは直接攻撃であり、非接触わざでないと岩の崩落に巻き込まれる危険性があるためそんなことはさせられなかった。テブリムがブリムオンに進化し、サイコカッターを覚えたからリコは提案をし、こうして思い切ることができたのだ。
「…そうだよね。ここから出るにはやるしかないよね!マスカーニャ、ブリムオン、僕からもお願い!協力してほしいんだ!」
それがわかっていたのはリコだけではなかった。リコの言葉に納得したロイも共に手を合わせ頭を下げる。マスカーニャとブリムオンは互いに見合わせ頷くと、笑顔でリコに抱きついた。
そこに言葉はなかったが、これ以上ないくらいの良い返事であった。
「マスカーニャ、ブリムオン…ありがとう!」
リコは二体を抱きしめ返した。こうして、リコの提案は実行されることとなった。 - 123二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:03:50
リコロイマスカーニャブリムオン脱出がんばれ
- 124二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:20:38
子供のリコを始めとした現代組を安心させるために笑って嘘を吐いた未来フリードかっこいいけど心の傷を思うと胸が痛い
擦り傷はあれど無事だったリコとロイを見て早く安心してほしいけどこれ未来のスピネルも洞穴内にいるよね…今度こそ未来のロイを手段を択ばず物理的に消しに来そうで怖い - 125二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 08:25:25
スピネルにはリコと自分だけテレポートで脱出してフリード達が来る前の続きをしてもらいたい
ロイがナイフを回収したことが仇になる、みたいな - 126124/06/13(木) 12:14:17
「マスカーニャ、トリックフラワー!ブリムオン、サイコカッター!」
構えたマスカーニャとブリムオンはリコの指示により岩と岩の間、とある一点を集中的に攻撃していく。威力はかなりのもので激しい衝撃音と共に岩が砕け崩れていく。
できる限り連発してわざを放っていくと、崩れた場所から風が通りだすのを肌で感じることができた。やがて人が通れるまでの高さまで穴をつくることができるとロイが叫んだ。
「今だ!!」
リコは構えていたモンスターボールにマスカーニャとブリムオンを戻し、ロイと共に穴に駆け込む。しかし石がすぐにパラパラと走る二人の肩に落ち、出口どころか洞穴自体が完全に塞がろうとしていたことがわかった。ロイは外にモンスターボールを投げタイカイデンを出すと、自分よりも逃げ遅れていたリコの腰を片腕で掴み、大股で穴を駆け抜け共にタイカイデンに乗り上げた。
「タイカイデン、ロイ、ありがとう!後でマスカーニャとブリムオンにもお礼を言わないと…だね!」
「リコ!!ロイ!!!」
「フリード!無事で良かった!」
「フリードは怪我してない?この時代のフリードたちはどこにいるの?」
ギリギリで脱出に成功した二人の元にリザードンに乗ったままフリードが近づく。全身ずぶ濡れなのも構わず二人に声をかける姿はひどく安堵しているようだった。
「この時代の三人と俺は大丈夫だ!先に船に戻ってもらった!
それより、二人とも怪我してるじゃないか!」
「僕は大丈夫だよ!」
「私も!みんな大丈夫なら、早く私たちのところに行こう!」
心配するフリードに笑顔で返すリコとロイ。二人を乗せたタイカイデンも元気そうに一鳴きする。ロイはリコの体勢が安定するように少し動いて自分の前に移動してもらうと、ポツリと呟いた。
dice1d2=1 (1)
1 好きだよ
2 早く船に戻ろう
リコにはdice1d2=2 (2)
1 聞こえた
2 聞こえなかった
- 127二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 14:08:14
難聴主人公
- 128二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 14:51:18
ここまでリコとロイのすれ違いが多いと今すぐ記憶が戻らなくてもいいのでは
- 129二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 15:19:53
全身ずぶ濡れのフリードこそ大丈夫かよ…自分よりリコたちを心配するの大人の男でかっこいいな惚れる
- 130二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 15:22:58
聞こえないのか…
- 131124/06/13(木) 18:31:34
「?ロイ、何か言った?」
「…えっとね、早く行こうって言っただけだよ!」
「そうだな!急ごう!」
ロイの想いをのせた言葉はごうごうと鳴る風と雨音にかき消され、誰の耳にも届かなかった。タイカイデンとリザードンは急いでもと来た道を戻りだしたのだった。
〈現代組視点〉
「ねえフリード」
「どうした?リコ」
フリードの後ろに乗っていたリコが、前を見たまま尋ねた。三人は激しい雨にうたれ続け全身がずぶ濡れだった。
「未来のフリード、なんか無理してなかった?」
「えっ、そうだったの!?」
リコの言葉にロイが驚きの声をあげる。フリードもリコに言われてはじめて未来の自分の発言を反芻しだした。
「スピネルって人もどこにいるのかわからないし…」
「いや…そいつは未来の俺たちが対処できるだろう。
ここは未来の俺たちを信じよう」
そう言って前を見据えるフリード。リコはこれ以上踏み入ることができなかった。結局未来フリードの発言の意図については有耶無耶のまま、三人は船に急いで戻るのであった。 - 132124/06/13(木) 20:08:11
一方そのころ、皆はブレイブアサギ号のミーティングルームに集合していた。モリーがずっと抱いていたルリはすっかり泣き疲れて今は眠っていた。ドットはレアコイルから回収した機器を調べていた。
マードックとオリオ、ランドウはゴム手袋をつけてレアコイルを一体ずつ離す作業をずっと行っていた。放っておくと自身の磁力で再びくっついてしまうためどうしても必要な作業だった。
「レアコイル、でんじほう」
そんな中、レアコイルだけに聞こえた声。離れ離れのコイルは目線だけで合図を送ると一気に電気を蓄えだした。磁力も強まり三人の手を離れるほどの力を得ると、くっついてレアコイルの姿に戻ってしまった。
「伏せるのじゃ!!!」
ランドウが叫ぶ。皆がレアコイルから距離を置こうとしたが間に合わない。そして膨大な電気が放たれ皆が地に伏した。電気わざをくらってもそう簡単に死には至らないこの世界の人間でも、少しの間意識を奪うには十分だった。
レアコイルと、モリーに庇われたルリを除いて皆が倒れてしまったミーティングルームに新たな影が現れた。それはモリーの腕から眠っていたルリを引き離す。そしてルリを起こさないように抱えると、一言も発することなくそのまま出ていってしまった。 - 133124/06/13(木) 21:57:00
「レアコイル、よくやりましたね」
スピネルの言葉に、レアコイルは磁力を持った体で嬉しそうにその場で回る。スピネルは濡れるのも構わずウイングデッキに立っていた。そこにはレアコイルだけでなく、オーベムとブラッキーも一緒だった。スピネルのその腕には、ルリがいた。
未来スピネルはルリが嫌いだった。過去の作戦の歯車を狂わせた張本人、殺したいほど憎いあの男の血を引いた赤ん坊。実の娘だというだけでリコから惜しみなく愛情をもらえる彼女は、スピネルにとって虫酸が走る存在でしかなかった。
目を覚ましスピネルを見たその瞬間から身を捩り大声で泣き喚く彼女を「かわいい」などと思うことは微塵もなかった。
「んぎいぃぃ〜!!!!」
「本当にうるさいですね。見た目はリコさんに瓜二つな癖に、中身は似ても似つかない。少しは大人しくしたらどうです」
スピネルの言葉にルリはさらに声を大きくして泣き叫ぶ。眉を潜め冷たい瞳でただ見つめていたスピネルは、ため息をつくとオーベムの方を向いてある指示を出した。
「オーベム、コレを浮かせてください」
スピネルの言葉を聞いたオーベムはサイコパワーを使いルリを浮かせる。スピネルが手を離すと、ルリをどんどん高く浮かせていった。
突然の浮遊感にルリは泣き止むどころかきゃあきゃあと喜ぶ。船の真上を避け森の方に移動させながら、やがて表情どころか姿すら見えない位置にまで空高く浮かせると、スピネルは至って冷静に微笑みながら淡々と言った。
「オーベム、もういいですよ。
ふふっ、これで静かになりますね」
オーベムがそのままサイコパワーを解くと、支えを無くしたルリは一気に空から落ちていった。 - 134二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:27:35
ルリちゃん!?未来のロイとフリードは現代の3人より後に移動したし多分間に合わない…
現代のロイのカイデンはこのスレではまだ進化してない…
現代のフリードどうかルリちゃんを助けて! - 135124/06/14(金) 05:47:21
雨風が強まる中、なんとか停泊している船が見えてきた。フリードは前のロイ、後ろのリコの身体が冷えているのを感じていた。早く船内に連れて行き温かくしてあげたいと思うがこれ以上スピードを上げるのは難しかった。リザードンも大雨の中三人を乗せたまま飛び続けるので大分体力を消耗させてしまっている。雨で視界が狭まる中進んでいると、ロイが上の方を指さした。
「フリード!リコ!あれ何かな?」
ロイが指さした先には豆粒のようなものが宙を浮いている。遠くてよく見えないためリコが目を擦る。目をこらしてもう一度見返すとフリードとリコはそれに見覚えがあったことを思い出した。
なんせその出会いは、空から降ってきた彼女を受け止めたことからはじまったのだから。
「ルリ!?」
短い腕と足をパタパタ動かすその子は船にいるはずのルリだった。明らかに普通ではない状況、何かの能力で宙に浮いていることがわかる。
訳が分からないがフリードは、リザードンにルリがいる方に向かうよう指示を出した。翼をはためかせてリザードンが方向転換したそのとき、ルリが重力に沿って落下していくのが見えてしまった。
「ダメー!!!!」
飛び出したのは?dice1d2=1 (1)
1 現代リコ
2 現代ロイ
- 136二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 06:49:35
本気で56しに来てる
- 137124/06/14(金) 06:52:06
フリードが止めるよりも速く、リコが飛び出した。
「リコ!!待って!!!」
「待て!ロイまで落ちる気か!?」
リコを追って共に落ちようとするロイをフリードが腹を抱えるように固定して静止させる。ロイが手を伸ばすが全く届かず空を切るだけだった。状況を判断したリザードンも急降下をはじめた。
リコがルリに手を伸ばす。リザードンから思い切り飛んだためその距離は少しだけ近づいていた。
「ミ、ミー!」
バサバサと風がうるさい中、フードにいたミブリムがねんりきを使いルリを少しずつ近づけてくれる。
リコも身体を動かし一生懸命にもがいていると、なんとかその小さな身体を掴むことができた。強く引っ張りすぎないようにしながらも自身にルリを引き寄せると、現在自分が置かれた状況を全く理解していないようにニコニコと笑っていた。
「もう…大丈、夫…だよ…」
空気抵抗がすごく声がたどたどしくなる。ルリがリコを掴み返してくれたため赤子が先に落下することを防ぐように抱き寄せる。
そこにもう一つ手が伸びた。リコが視線を向けると、そこには子どもリコと同様に大きく跳躍し、タイカイデンから飛び出してきた大人リコがいた。
彼女は子どもリコの腕を引っ張って自身に思い切り抱き寄せた。彼女は一言も発さないまま子どもリコの頭を胸元に寄せる。頭を庇ってくれているのだろうか、リコは柔らかいそれ越しにでもわかるほど大きく鳴っている大人リコの心臓の音を聞いていた。
そして子どもリコもまた、ルリを守るようにとルリを上にして自分の落ちていく姿勢を変えた。
現代フリードだけでなく、未来フリードと大人ロイがこちらに向かっているのが見える。大人リコは二人を抱きしめたまま背中から落下していった。
リコたちを救出したのは?dice1d4=4 (4)
1 現代フリード
2 未来フリード
3 未来ロイ
4 未来リコが自力でなんとかした
- 138二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:31:12
未来リコちゃん強いね
- 139124/06/14(金) 17:21:27
三人はみるみるうちに落ちていく。自由落下の風圧に耐えながら大人リコは絶対に子どもたちが下にならないように抱え直した。そして森に近付いてきたところで大人リコは、枝の上に着地できるように二つのモンスターボールを投げた。
「風をつくってマスカーニャ!!地面に向かってリーフストーム!!!」
着地したマスカーニャはすぐに跳躍をし大人リコたちのところにまで跳んでいくと流れるように下にリーフストームを放った。膨大な量の葉は一瞬で緑の渦を生み出し、真上にいるリコたちに向かって強い風が放たれる。
「ブリムオン!!サイコキネシスで私たちを浮かせて!!」
空気抵抗が生まれ落下するスピードが落ちたところで、ブリムオンが木の上からリコたちにサイコパワーを放つ。しかし高いところから落下した弊害か、すぐにリコたちが空中で止まることはできなかった。ブリムオンが全力で能力を使うと、地面に背中が接触するぎりぎりのところでピタリと止まることができた。
そしてふわりと数センチだけ浮いた後、大人リコの足からゆっくり着地した。子どもリコとルリはこのとき抱えられたままだったが、この直後に大人リコが膝から崩れ落ちる。
このときも子どもたちは大人リコの膝に乗っていたため衝撃は少なく、そこではじめて子どもリコは地に足をつけることができた。 - 140124/06/14(金) 19:36:22
おそるおそる未来の自分の方、上を見ると目が合った。俯く大人リコが口を開いた。先ほどまでの風圧が嘘のように空気が静かだった。
「怪我は…ない?」
「は…はい!」
「きゃははは!」
子どもリコは顔を引きつらせながら首を縦に振った。ルリは母親と再会できたからか全く怖がらず笑っている。そのまま腕の中で動き出したルリは子どもリコの腕から離れ、大人リコの胸に抱き着いた。
大人リコが我が子の頭を撫でると、娘はもっとと言わんばかりにぐりぐりと頭を近づけてくる。それから彼女は娘に怪我がないか確認するためにルリの両頬に触れた。もちもちの頬には傷一つなく、ずぶ濡れだがまだその肌は温かい。
鼻を近づければ赤ちゃん特有の甘い匂いがする。脇を持って抱えて娘の胸に耳を当てれば、トクントクンと心臓の鼓動が聞こえてくる。顔を見ればどこかを痛めた様子もなくはしゃいでおり、キラキラとした瞳で自分を見つめてくる。
そして驚いた様子の過去の自分の頬に触れてこちらにも怪我がないことを確認すると、膝の上にいる二人を思い切り抱きしめた。
「……無事で、良かった…」 - 141124/06/14(金) 19:41:16
大人リコは二人を抱きしめたまま大粒の涙を溢す。子どもリコの姿勢から顔は見えなかったが、嵐の中でも泣いていることだけはわかった。
「ごめんなさい、あなたたちを危ない目に合わせてしまって…」
「ううん…助けてくれてありがとう!」
抱きしめる未来の自分の手はひどく震えていた。子どもリコがそう答えると、ルリが大人リコに抱きつき返した。
「まぁま!」
「ああ…彼がどういう人間かわかっていたのに迂闊だった…何があってもこの手を離しちゃいけなかったのに、本当にごめんなさい私が手を離したから判断を間違えたからあなたをこんな危ない目に合わせてしまった、ごめんなさいごめんなさいママが悪かったの許してお願いママを許して…
本当に本当にごめんなさい私が悪かったのあなたにもしものことがあったら生きていけないのにごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
表情がわからない中で狂ったようにただただ懺悔する未来の自分の声を聞き続けていた子どもリコの背筋がぶるりと震える。頬を流れるそれが雨か涙かわからないまま、大人リコはひたすら娘に謝罪していた。
「まぁま〜?」
ルリは母親の口から漏れる言葉の意味もわからず、笑顔のまま甘えていた。全身が震えているのは寒さからか恐怖からかはたまた両方なのか、子どものリコには完全に察することができなかった。涙を流す彼女の瞳からは、また光が潰えてしまっていた。
はじめに駆けつけたのは?dice1d3=1 (1)
1 現代フリード&ロイ
2 未来フリード
3 未来ロイ
- 142124/06/15(土) 06:25:59
本編の大人リコについて、少し言い訳です。裏話です。本編ではないです。いらなかったら消します。内容的にヤバそうでも消します。
Writeningwritening.netパスワードはlikoです。
本編の更新はもう少しだけお待ち下さい。
- 143二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 07:33:47
それまでこのスレ守らなくてはね
- 144124/06/15(土) 14:53:33
降りしきる雨が頬を濡らす。震える未来の自分の手を掴めずにいると、よく知る声が聞こえてきた。
上を向くとリザードンがロイとフリードを乗せてこちらに降りてこようとしているのが見えた。しかし木々に囲まれたこの森はリザードンがそのまま降りてくるには狭く、少し離れた場所に降りてリザードンをボールに入れてから二人はこちらに歩いてきてくれた。
フリードもロイも長時間雨に打たれてずぶ濡れだった。大人リコは二人が来たことにも気づかず、寒さで紫色になった唇からただ謝罪を漏らしていた。
「リコ」
急に飛び出したことで怒られるかと思ったが、リコを呼ぶフリードの声はひどく優しかった。子どものリコはフリードの方に目をやったが、大人のリコには届かなかったようだ。見向きもせず、抱き寄せる手を緩めることもなく、ずっと自分を責めていた。
「…リコ?」
慈愛さえ含んでいたフリードの目に疑念が宿る。フリードは身動きが取れないほど強く抱きしめられた子どもリコの不安げな表情から、ようやく大人リコの耳に自分の言葉が届いていないことに気付いたのだ。
一瞬言葉に詰まったフリードを追い越してロイが駆け寄ってきた。そしてルリが苦しくならないように気をつけながら、大人リコの首元に優しく抱きついた。 - 145二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:17:23
昨日のアニポケで大分新情報投下されたけどここの話に影響とかあるのかな?
- 146124/06/15(土) 17:30:05
「ねえ、大人のリコ!リコとルリちゃんを助けてくれてありがとう!だからもう自分のこと悪く言わないでよ!!」
ロイは未来の自分に圧倒されて口をひらけなかったリコの代わりに言いたいことを伝えてくれた。間近で話したからかわからないが、大人リコが繰り返していた謝罪がピタリと止んだ。
「リコ見て!ルリを見てよ!!」
それからロイは少し緩んだ手で抱きしめられていたルリを抱えあげ、大人リコの視線をルリがいる方に誘導した。大人リコを見ていたルリは暗い表情で泣いている彼女とは対称的に明るくニコニコしていた。
「まぁま!」
「ルリ泣いてないよ!笑ってるよ!きっと、リコに会えて嬉しいんだよ!!
だからリコも笑って!!そうしたら、ルリはきっともっと嬉しくなるよ!!」
ルリと共に眩しいくらいの笑顔を向けるロイ。声を発さない大人リコの頭を、さらに緩んだ手から脱出した子どもリコが撫でる。
「よ、よしよーし…」
先ほど自分が撫でてくれたときのお返しだ。そんなことをしていると子どもたちの光を写した大人リコの瞳から、再び涙が溢れだした。
「えぇっ!また泣いちゃった!!」
「ふふっ、これは大丈夫だよロイ!」
驚くロイに笑うリコ。とりあえず、二人で頭を撫でてあげることにした。
現代時空は既に時系列を決定しているので、基本影響があるのは未来時空になります。よろしくお願いします。
- 147二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 17:47:55
良かったなあ
未来リコロイも記憶取り戻して幸せになってほしい - 148二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 17:48:07
現代フリードも駆け付けたことだし子供のロイと一緒に二人のリコにカッコいいとこ見せてくれるかなってワクワクした
でも何もできずに美味しいとこを子供のロイに取られて子供のリコロイのいちゃいちゃを目の前で見せられるという居心地悪い状況になってて笑っちゃったけど複雑な気分だ… - 149124/06/15(土) 18:28:04
「リコ」
「なに?フリード」
「あ、いや未来の方だスマン」
「ああ…ごめんね」
何度言っても慣れない会話が続く。リコとロイが離れたところで、静かに涙を流す大人リコの元にフリードが歩み寄る。そして座り込んでいたところに屈んで視線を合わせると、ゆっくりと口を開いた。
「リコ…まだ、戦えるか?」
大人リコはごしごしと右腕で両目を擦ると黙って頷いた。それを見て駆け寄ってきたのは、木の上から降りられなかったブリムオンを抱えて戻ってきたマスカーニャだった。
「ニャ〜?」
ブリムオンを降ろすと、マスカーニャは大丈夫なの?と言わんばかりに大人リコに抱き着く。ブリムオンも心配そうに見つめながら近づいてきた。
「マスカーニャ、ブリムオン。さっきは助けてくれてありがとう、私は大丈夫だよ」
マスカーニャの頭を撫でて微笑む大人リコに対してフリードは優しく肩を叩き、それから発言を続けた。
「まず、こちらの時代のリコを助けてくれてありがとう。リコはもう十分過ぎるほど戦ってくれた。未来の俺も言ってたが、ここからルリを守ることに専念したって誰も責めたりしないぞ」
「ありがとうフリード。昔のあなたも優しいね。ロイも、ずっと変わらない」
懐かしむように笑う大人リコの目には、もう涙は滲んでいなかった。 - 150124/06/15(土) 18:37:47
「これは私の問題だから、私がやらないといけないの。でももうルリの手も離せない、みんなの力だって借りることになる、迷惑を…かけます。それでも…いいですか?」
「…ああ。もちろんだ」
ニカッと笑って当たり前のようにそう答えるフリードの姿は、過去も未来も変わらない、強くて優しい立派な大人だった。いつまでも輝きを失わない黄金の瞳を見てから、大人リコも頷いた。
そしてフリードが大人リコの手を取り、起き上がらせようとした。しかしリコの足はへなりと落ちるだけ、すっかり力を失っていた。
「リコ大丈夫?」
「私、肩貸すよ?立てる?」
「…無理かも。腰抜けて立てないや…」
困ったように笑うしかない大人リコ。目に見える怪我こそないが、先ほどの精神的ショックは尾を引いていた。フリードは少し考えたのち、屈んで大人リコに言った。
「すまんリコ、ちょっと失礼する」
「え、わっ!」
フリードは片腕を膝裏に、もう片方の腕を背中に回しルリごと大人リコを抱え上げる。所謂姫抱きの体勢をとった。
「わ、わー…」
「かっこいー!」
照れたように両手で顔を覆うリコ、キラキラと目を輝かせるロイ。子どもたちの反応をよそに、フリードは眉尻を下げて大人リコに話しかける。
「悪いな、リザードンが出せる広めの場所に行ったらすぐ下ろすから」
「…やだ」
「えっ?」
大人リコが首を横に振る。フリードが理由を問う前に自ら答えてくれた。それは困った、だが至極当然とも言える発言であった。
「…もう、飛ぶのやだ……」
「……リザードンの飛行能力なら大丈夫だから、な?」
子どものようにフリードにくっつき、再び涙を滲ませて嫌がる大人リコ。フリードは困ったように笑うしかなかった。
フリードの言葉に大人リコはdice1d2=2 (2)
1 頷いた
2 首を横に振った
- 151二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 18:44:18
未来リコにとって現代未来問わずフリードって小さい頃からそばに居て頼れるし甘えられる大人でリーダーだったんだろうな
- 152二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 21:27:13
照れてるリコは可愛いし子供みたいにフリードに密着して甘えるリコさんは可愛いし嫉妬せず目を輝かせるロイは可愛い
可愛い子とかっこいい大人しかいないなこの空間 - 153二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 21:35:52
信頼値の高さ的に現代フリードさんにお姫様抱っこされる未来の自分を見て現代リコちゃんが羨ましく思ったりモヤッとしたりするんじゃないかと思ったけど平和に受け入れたね
自分がリコちゃんと同じ立場だったら拗ねてしまうかもしれないから現代リコは大人だね - 154二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 07:30:14
ロイとリコも良いけどフリードとリコも良き(n回目)
にやにやするやり取りを描写して下さってありがとうございます! - 155二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 14:53:55
ルリちゃんに酷いことをした犯人は現代フリードに甘える大人リコちゃんを見て何を思うのか
- 156二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:34:11
やっぱりロイリコ最高やね
- 157124/06/16(日) 22:27:32
「…やっぱり、いや……」
フリードの言葉にも大人リコは首を横に振るだけ。彼女も頭ではリザードンに乗っていった方が速いのはわかっていた。だが、それでも空を飛ぶのは嫌だった。
「弱ったなぁ…」
両腕が埋まった状態で困り果てるフリード。子どもたちもどうするべきか考えあぐねていた。
「リコー!!ルリー!!」
そんな最中、よく通る声が聞こえてきた。未来から来た方のフリードがこちらに駆け寄ってきていた。すぐ後ろでは大人ロイが手を振って走ってきている。彼らもリザードンとタイカイデンから降りてこちらに来たようだった。
「どうしたんだ!まさか、怪我したのか!?」
「ええっ!?そうなの!?リコたち大丈夫なの!?」
わざわざお姫様抱っこされている状況からして何か重大な怪我があったのでは!?と慌てて近づく二人の姿に驚きつつ、大人リコはふるふると首を横に振った。
「ああ、これはただ腰が抜けただけだ」
現代フリードの言葉を聞いた二人はポカンとしながら大人リコを見る。彼女は口を開かなかった。現代フリードによる報告はまだ続いた。
「それから、もう飛びたくないそうだ」
大人リコはルリを抱いたまま現代フリードにくっついて頷く。子どものように駄々をこねる姿は、こちらの時代のフリードにとって初めて見るものであり、また未来のフリードたちにとっても珍しいものだった。
なんか未来の私、子どもみたいだなぁ…と子どものリコにも思われていたのはここだけの話だ。 - 158124/06/17(月) 06:44:09
「とりあえず、怪我がなくてよかった」
「僕たちは先に船に戻るよ!スピネルがどこにいるか探さないといけないし、とにかく急がなきゃ!」
未来フリードは安堵し、大人ロイはすぐに切り替えるように船がある方向を指さした。大人リコへの心配もそこそこに、急くロイの表情は険しかった。
「…そもそも、ルリはどこから拐われたんだ?たしか、船内にいたはずなのに」
未来フリードが顎に手を当てて考えていると、今まで口を閉ざしていた大人リコが何かに気付いたように語りだした。
「そうだよ、ルリはこっちの時代のモリーに預かってもらってたはずなのに…
…まさか、ブレイブアサギ号のみんなに何かあったんじゃ!?」
「何だって!?」
「すぐ確認しに行かなきゃ!!」
大人リコの言葉に驚く未来のフリードとロイ。すぐに二人は離陸の準備をはじめた。大人リコも皆が心配だった、ついていった方が良いことはわかっていた。わかっている、それでもリコの体は震えてしまう。
彼女を空から連れて行くことは無理そうだと判断した現代フリードが大人リコを抱え直すと自分の時代のリコとロイに伝えた。
「俺は未来のリコと行く。リコとロイはどうする?俺と行くか、未来の俺たちに着いていくか。どちらを選んでもいい」
現代リコdice1d2=2 (2)
現代ロイdice1d2=2 (2)
1 未来組についていく
2 現代フリードと歩いていく
- 159二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 08:30:31
現代のリコロイフリードが仲良しな感じと未来リコちゃんが心配なんだなってわかるダイス結果でいいね
- 160二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 18:51:45
なんとかロイリコには幸せになって欲しい
- 161124/06/17(月) 19:57:53
「私も、フリードと歩いてくよ!」
「ぼくも!」
子どもたちは二人とも、自分の時代のフリードに着いていくことに決めた。ブレイブアサギ号のみんなも心配だが、やっぱり大人のリコが心配だった。
明らかにいつものリコとは様子が違っている彼女をフリード一人に任せるのは良くないと、子どもたちは互いに示し合わせることもなくそう考えた。
「わかった。俺たちは先に行く、こっちの心配はしなくて大丈夫だからな」
「こっちの時代のフリード!リコとルリのことお願いします!」
大人ロイは現代フリードにそう伝えるとあっという間に森を駆け抜けて行ってしまった。未来フリードもロイを追いかけるため、手を振った後すぐに走っていった。
「…さて、俺たちも行こうか」
「うん!」
「わかった!」
船までそう遠くはない。現代の三人はそう言うと森の中、獣道を歩き出したのだった。大人リコはわずかに笑顔を取り戻し、フリードの腕の中で温もりを与えるように、ルリをぎゅっと抱きしめていた。
未来スピネルと戦うのはdice1d2=2 (2)
1 未来フリード
2 未来ロイ
- 162二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 20:21:14
リコ→フリードの信頼値のダイスにプラス補正が付与されるくらいフリードが終始本当にかっこいい
- 163124/06/17(月) 20:45:11
タイミングなくしそうなので信頼値と好感度ダイスここで振ります。
大人リコ dice1d2=1 (1)
子どもリコ dice1d2=1 (1)
1 振る
2 振らない
1の場合大人リコ
リコ→フリード 130+dice1d50=48 (48)
リコ→ロイ 37+dice1d20=11 (11)
1の場合子どもリコ
リコ→フリード(10未満のときは10とする) 70+dice1d20=7 (7)
リコ→ロイ 39+dice1d20=11 (11)
大人リコ→現代フリードの信頼値は未来フリードと同じとします。(さすがに未来時空は信頼値オンリーでお願いします)
- 164二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:56:24
大人リコと子供リコロからのロイへの好感度が同値…!
- 165二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:59:46
大人リコのフリードへの信頼高くて危機的な状況だけどほっこりした
大人ロイへの好感度も着実に上がってきてるし記憶が戻るといいなぁ
子供リコは遂にフリードへの信頼が80に到達…補正込みで信頼が80か90になると好感度ダイスが振られるんだよね楽しみ
子供リコの子供ロイへの好感度が半分まで行った…!100まで一気に上がるのかどんでん返しがあるのか展開が読めなくて楽しみ! - 166124/06/18(火) 05:58:47
「あなたも強情ですねぇ!!」
「ッカチュー!!」
ウイングデッキの上で嵐に揉まれながら、ブラッキーとキャップが睨み合う。未来スピネルはルリが救出されたのを確認し、とどめを刺すために後を追うことを決めていたが邪魔が入った。外で見張りながらフリードを待っていたキャップが飛び出してきたのだ。
すぐにブラッキーがスピネルの前に立ち塞がり、キャップも先ほどの事態を学習していたためトレーナーへのダイレクトアタックはしなかった。ブラッキーもキャップもにじり寄り飛び跳ね威嚇する。
攻防が続く中、雨と共に空から降りてくる二つの影があった。リザードンとタイカイデンは翼をたたみ、背に乗せていたトレーナーとウイングデッキに降り立った。
「キャップ!!」
「次から次へと…」
時代が違うとはいえ相棒、目配せだけで語り合ったキャップとフリード。フリードはリザードンをボールに戻すと、スピネルとブラッキーが前を遮るより速くフリードが船内に入っていった。キャップとロイが外に残り、スピネルの前に立ち塞がった。
「貴方が相手になってくださると?」
「そうだよ!タイカイデン、行くよ!!
キャップも一緒に戦ってくれる?」
「ピカッ!!」
キャップが帽子を被り直し、タイカイデンが翼を羽ばたかせる。ブラッキーは前足を動かして構え直し、レアコイルとオーベムも両隣に躍り出た。ポケモンと共にトレーナーも構える。ロイが厳しい目つきでスピネルを見るとき、スピネルもまたひどく冷たい視線をロイに向けていた。 - 167二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 09:26:59
リコちゃんと子供のころから一緒で信頼も愛も手にして身も心も結ばれたロイVS人質を取ってリコちゃんに触れたたけで愛や信頼どころか手をかけられることさえなかったスピネル
- 168124/06/18(火) 10:49:52
〈バトル開始〉(途中で加勢あります)
キャップのかみなりパンチ→dice1d200=163 (163)
タイカイデンのおいかぜ(特性ふうりょくでんき発動)
dice1d3=3 (3)
1 ブラッキー
2 オーベム
3 レアコイル
ブラッキーのリフレクター
オーベムのサイコキネシス→dice1d200=106 (106)
レアコイルのエレキボール→dice1d200=90 (90)
(オーベム、レアコイルの順番)
dice1d2=2 (2)
1 キャップ
2 タイカイデン
キャップのHPを150にするか200にするかダイスで決めます。(強いから200にするか中間進化だから150にするか自分では決められなかったため)
今さらですがレアコイルのHPもダイスで振れば良かったな…と思いました。
dice1d2=1 (1)
1 150にする
2 200にする
- 169二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 12:45:17
- 170二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 13:37:10
ロイ&リコとフリード&リコの人気に嫉妬
大人ロイが負けて戦えなくなったらスピネル様には大人ロイに情けをかける理由がないし大人ロイを葬るか仲間の記憶を全部消すよね
スピネル様推しとしてはバッドエンド兼スピリコエンドを見たかったりする - 171124/06/18(火) 13:50:21
振り間違いがありました。
(オーベム、レアコイルの順番)
dice2d2=2 2 (4)
1 キャップ
2 タイカイデン
未来フリードはずぶ濡れの身体も船内が濡れることも走ったら危ないことも何も気にする余裕などないまま走っていた。足音と不安から鳴る心臓の音がうるさい。急いでミーティングルームに駆けつけると、倒れている皆の姿がフリードの目に入った。スピネルが何をしたのかを察したフリードは目を見開き、溢れ出しそうになるその淀んだ感情を今だけ封じ込める。
「しっかりしてくれ!何が起きたんだ!?」
膝をついてドア付近にて横たわっていたモリーの胴体を少し上げ肩を叩くと、瞼を震わせた後に目を覚ます。目に見える外傷もない。少しぼんやりとしていたが、心配そうに見つめる未来フリードの視線に気づくとハッとした様子で口を開いた。
「みんなは!?ルリは!?」
「ルリはリコが保護した、安心してくれ」
「う…」「俺たちは、何を…?」「皆…平気か…?」
モリーの声を聞いたオリオ、マードック、ランドウも目を覚ます。少しの間ヨロヨロとしていたが、しばらくすると意識がはっきりとしてきたのか口々にフリードに尋ねる。
「そうだよレアコイル!!」
「お前さんは確か、未来のフリードじゃな!?リコとロイは、無事じゃったのか!?」
「こっちは皆無事だ!!そっちは!?一体何があったんだ!?」
ドットに駆け寄り、無事意識を取り戻したことを確認したマードックが答えた。
「レアコイルのわざでみんな気絶してたんだ!ドットも無事だ!!こっちも大丈夫だ!!」
「うう…マードックうるさい…」
「良かった…」
未来フリードがへなへなと腰を下ろす。両手で顔を覆い隠すが、指の隙間から見えるその目には安堵がにじみ出ていた。
- 172124/06/18(火) 14:13:52
レアコイルに163×0.5→81.5ダメージ
残りHP118.5
タイカイデンに106+90→196ダメージ
残りHP4
〈バトル続き〉
キャップのかみなりパンチ→dice1d200=150 (150)
dice1d3=2 (2)
1 ブラッキー
2 オーベム
3 レアコイル
タイカイデンのほうでん(電気技+1)(キャップには無効、次のターンから電気技+1)(ブラッキー、オーベム、レアコイルの順番)
dice3d200=51 145 12 (208)
ブラッキーのイカサマ→dice1d150=7 (7)
オーベムのサイコキネシス→dice1d150=81 (81)
レアコイルのエレキボール→dice1d150=66 (66)
(ブラッキー、オーベム、レアコイルの順番)
dice3d2=1 2 2 (5)
1 キャップ
2 タイカイデン
本編はダイスによって常にスレ主の脳内での展開とは変わっておりますが、未来時空のCP固定、結末は最低限固定させてもらっております。ご了承下さい。
バッドエンドなどのifは本編が終わったあとに(スレ主の気力が残っていれば)番外編スレを作りますのでそれまでお待ち下さい。
- 173124/06/18(火) 18:33:11
「とにかく無事で良かった、俺はロイとキャップの加勢に行くから」
「待ってよ!!」
ガクガク笑う膝をなんとか押さえ込み、なんとか冷静を取り戻した未来フリードの足を止める声があった。声の主は、マードックの手を借りて起き上がっていたドットだった。
「ボクも行く、連れてってよ!」
「クワッスー!!」
ドットの覚悟に合わせたようにボールから出てきたクワッスも一緒に意気込む。フリードは首を横に振ってドットを見ながら答えた。
「外は嵐だ、それに奴は子どもだからと手加減してくれるような人間じゃないぞ」
「わかってる!!この時代でもボクはソイツに敵わないし、未来なんて尚更…
でも、ここで立ち止まってなんかいられない!リコとロイが今も戦ってるのに、ボクだけ何もしないのは嫌なんだ!!」
ドットの前髪から覗く瞳は真っ直ぐフリードに自らの意志を伝えていた。クワッスもドットの気持ちに同調するように横に並んでいる。未来フリードは少し考えた後、複雑な表情ながらも頷いた。
「わかった、だが俺やこの時代の俺が危険だと判断したらすぐに船に戻ってくれ」
「わかった!」
「ドット!気をつけてくれよなー!」
マードックの言葉に頷き、クワッスを抱えたドットは未来フリードと共にミーティングルームを後にした。 - 174二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 18:38:35
ドットとスピネル…何気に因縁の関係だよな…
- 175124/06/18(火) 19:13:51
ブラッキーに51×1.5→76.5ダメージ 残りHP123.5
オーベムに150+145×1.5→367.5ダメージ
レアコイルに12×1.5×0.5→9ダメージ
残りHP109.5
キャップに7ダメージ 残りHP143
タイカイデンに81+66×1.5×0.5→130.5ダメージ
「なんでルリを狙ったんだよ!!」
嵐による強風とタイカイデンが起こしたおいかぜによってウイングデッキ全体に、両足を踏ん張っていないと今にも飛ばされそうなほど激しい風が吹き荒れる。オーベムの撃破に成功したもののタイカイデンは倒されてしまいバトルも佳境に入ったそんなころ、ロイが叫んだ。
それは彼がずっと気にしていたことであった。スピネルがリコに対して並々ならぬ執念を向けていることは誰の目から見ても明らかであった。そしてそれは、決してリコの意思を尊重しているものではないということも。
「貴方がそれを言いますか…」
「…どういうこと?」
スピネルの呟きに、キャップが眉を潜める。ロイは意味がわからず聞き返すことしかできなかった。
スピネルはdice1d3=1 (1)
1 狂ったように笑う
2 鼻で笑うだけ
3 ただ睨みつける
- 176二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 20:55:31
これで分かるのかな?ロイが父親って
- 177124/06/18(火) 21:53:51
「あは、ははは、ははははは!!」
「!?」
狂ったように笑いだすスピネルを見て戸惑いを隠せないキャップとロイ。今の言葉からなぜ急に笑い出したのか彼らにはわからなかった。矢も楯もたまらず腹を抱えて大笑いしていたスピネルは、一度呼吸を置くと煽るようにロイに語りかけた。
「私、知ってるんですよ?
貴方もリコさんに恋慕していること」
「なんでスピネルが知ってるの!?」
カッと顔を赤らめるロイを見て、スピネルはまた抑えきれないように笑みを漏らす。それから自慢げに語った。
「何故って、私もそうなのですから当然でしょう?ライバルを調べるのは常識ですよ」
「僕はスピネルとは違うよ」
だがスピネルの言葉をきっぱり否定するロイ、空気が一段と冷えたような気がした。表情が一瞬崩れたスピネルがはっ、と小馬鹿にしたような笑いを漏らす。
「何故そう思うのです?」
「だって、スピネルはリコの気持ち考えてないでしょ?リコはルリのことを大事に思ってるのに、スピネルはその想いを汲み取らないじゃん。リコが望まないことばっかりしてさ!
リコが大事にしているものなら大事にしようよ!!これは、リコを愛してるなら当たり前のことだと僕は思ってる!!」
「だから、貴方は私とは違うと?」
頷くロイ。スピネルは意地悪そうな笑みを浮かべたまま、少し冷静さを取り戻したような表情ではっきり答えた。
「傲慢ですね」 - 178124/06/18(火) 22:55:35
唇に手を当てて、その長細い人差し指を伸ばして彼は続けた。
「貴方だって本当は、あの赤子のことなど大して気にかけてないのでしょう?所詮好いた女がどこの誰ともわからぬ男にその身を許し、挙句の果てには捨てられて、やむを得ず産み落とされただけの欠陥品でしかないじゃないですか。現にわからないのでしょう?その子の父親」
「そんな言い方しないでよ!!ルリだって大事なライジングボルテッカーズの仲間だよ!!大事に思ってるに決まってるじゃん!!!」
煽り続けるスピネルに、今にも怒りを爆発させようとするロイ。罠だと勘づいたキャップが止めようとするが、この濁りきった空気の流れを変えることなどできなかった。
「いい加減にしてよ!!さっきから何が言いたいの!?ルリを侮辱して、何考えてるのか全然わかんないよ!!」
「侮辱ですって?紛うことなき事実でしょう!!!
この男とあの餓鬼のせいで、もう二度と私が望む彼女は手に入らなくなったんです!!だったら彼女の大切なもの全てを破壊して、せめて一時でも彼女の視線を私だけのものにするしかないでしょう!?
そのためなら、私は何だってしますよ!!」
ロイの叫ぶような言葉に、それ以上の大きさで声を荒げるスピネル。語る内容、その中身の目に余るほどの理不尽さにロイは言葉も出なかった。 - 179二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:53:04
ダイス結果からとはいえやばいなこのスピネル
- 180124/06/19(水) 05:18:47
「わかんないよ、全然わかんない!!そんなことのためにリコを悲しませるなんて!!!ルリを傷つけるなんて!!」
ロイの叫びは続く。リコの大切なもの。両手じゃ抱えきれないほど多くて、それでも取りこぼさないように頑張っていて。ロイは、リコのそんな一生懸命なところが大好きで。
ルリはほとんどリコが一人で面倒を見ていた。皆がルリの世話をさせてほしいと頼んでも、リコは遠慮してしまうのだ。この子の親は自分なのだから、と言って。
だからせめて、仲間としてできる最大限のことはしてきたつもりだ。ライジングボルテッカーズ全員でなんとかリコの負担を減らそうと試行錯誤しながら頑張って、リコの目の下の隈がなくなるようにして。ドタバタした毎日を過ごし、ルリが無事一歳の誕生日を迎えたのはロイの記憶にも新しかった。
「わからなくて構いませんよ。貴方と私が相容れない存在であると証明できた方が、こちらとしても都合が良いので」
ロイも正直に言うと、ルリに仲間以上の感情があるかはわかっていない。あくまで特別に想っているのはリコだけだ。だか少なくともスピネルのように、ルリを傷つけてやろうと思ったことなど一度もなかった。
それがロイにとっての当たり前だったから。
「そろそろお遊びは終わりです。ブラッキー」
スピネルの口が開くのと同時に、空気が変わった。腹が重くなる、冷酷なそれに緊張感が一気に高まる。
「クワッス、みずでっぽう!」 - 181124/06/19(水) 06:05:02
臨戦態勢だったブラッキーとキャップの間に太い線を引くように放たれるみずでっぽう。スピネルとロイが水飛沫の元を見やると、船内から走ってくる子どもと大人の姿があった。ドットと未来のフリードだ。
「ボクも戦う!クワッス行くぞ!」
「クワッスー!」
「遅くなって悪いなロイ、俺たちも戦うぞ。リザードン!」
フリードは走りながらモンスターボールを取り出しリザードンを出した。キャップの隣にリザードン、クワッスが並ぶ。一気に逆転し、数はこちらが有利になったがスピネルの態度に変化はなかった。
「随分余裕だなぁ?」
「誰が相手だろうと変わりませんよ」
先ほどまでの表情の面影はどこにもない。スピネルは至って冷静に、冷酷に、ジロリと敵を確認した。そして振り返ったブラッキーと目線だけで合図をすると、再び戦いの幕が切って落とされた。
〈バトル続き〉(途中で加勢あります)
キャップのかみなりパンチ(電気技+1)→dice1d200=169 (169)
リザードンのエアスラッシュ→dice1d200=18 (18)
クワッスのみずでっぽう→dice1d100=57 (57)
(キャップ、リザードン、クワッスの順番)
dice3d3=1 2 2 (5)
1 ブラッキー
2 オーベム
3 レアコイル
ブラッキーのイカサマ→dice1d200=20 (20)
レアコイルのでんじほう→dice1d200=179 (179)
(ブラッキー、レアコイルの順番)
dice2d3=1 3 (4)
1 キャップ
2 リザードン
3 クワッス
- 182124/06/19(水) 06:06:46
- 183二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 07:09:40
キャップが相手に与えるダメージが大きい+キャップへのダメージが少ない
=自分が受けるダメージが少なくなるようにキャップが動いている、と想像しちゃいました
リサードンとキャップはどちらもフリードの頼れる相棒達で実力にそこまで差はないと思っています
ですが今回はブレイブアサギ号の船長としてバフがキャップに掛かっているのかなって胸が熱くなりました……!
スピネルとブラッキー達には申し訳ないですがリコとルリの笑顔の為にもロイとフリードとドットに勝ってほしいですね - 184二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:32:22
ロイ頑張れ!
- 185124/06/19(水) 19:57:36
ブラッキーに57ダメージ 残りHP66.5
レアコイルに169×1.5×0.5×18×0.5→135.75ダメージ
キャップに20ダメージ 残りHP123
クワッスに179×2→358ダメージ
リザードンにダメージなし
(クワッスのHPは100であることと相手が格上であることから、絆耐えのダイスは振らず強制的に耐えられなかったこととします。)
「クワッス!?」
レアコイルのでんじほうを直に受け、クワッスは吹き飛ばされる。なんとかドットが受け止めたが、クワッスはこれ以上戦える状態ではなかった。
「大丈夫かクワッス!!」
「ク…クワッス…」
しかしクワッスを一撃で倒したレアコイルもまた、キャップとリザードンの猛攻に耐えることができなかった。
キャップの戦いぶりは凄まじいものだった。的確に相手を落とし、自分のダメージは最小限に抑えるというさすがの実力。立ってこそいるが、疲労を蓄積させているように肩で息をするブラッキーとの睨み合いはまだ続いていた。大人ロイがドットを自らの背に隠したところで、バタバタと複数の足音が聞こえてきた。
「大丈夫か!?」
声の主は現代の方のフリード。ルリを抱えた大人リコを姫抱きしたまま開かれたドアから声をかける。そしてフリードが降りてくるより前に子どものリコとロイがウイングデッキに降りてきた。
「リコ!ロイ!無事だったのか!」
「ドットこそ!怪我してない?大丈夫?」
「ドットも戦ってたんだね!ぼくたちも戦うよ!!」
リコはニャオハ、ロイはホゲータをボールから出した。そして二人がわざの指示を出そうとしたその瞬間、音を立てて強まる豪雨と共に突風がウイングデッキ内を吹き荒らした。
風に飛ばされたのは?dice1d3=1 (1)
1 リコのニャオハ
2 ロイのホゲータ
3 ドットのクワッス
- 186二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 20:14:36
ニャオハ!?
展開読めなくてドキドキする - 187124/06/19(水) 20:53:34
「ありがとうフリード、もう大丈夫だから降ろして」
「リコ、もう平気なのか?」
「うん!」
「わかった、よっと」
フリードは了承すると大人リコを降ろす。震えは収まり、今度は両足をきちんと地につけることができた。しっかり腕に抱かれたルリはずっとご機嫌だ。ルリの方を見ていた大人リコは、ずっと自分を目で追っていたスピネルの凍りつきそうな視線、そこに秘められた嫉妬心には気付けなかった。
子どもたち、リコとロイは戦闘態勢をとった。しかしリコがマジカルリーフを指示しようとしたそのとき、強風にあおられたニャオハの足が浮き、そして宙を舞った。
「ニャオハー!!」
瞬間的に脳裏を横切るあの日の記憶。はじめてこのはが出せたあの日、一歩踏み出せたあの日、冒険がはじまったあの日、ニャオハが風に飛ばされて自身が何もできずにアメジオたちに拐われてしまったあの日。このままではあの日の二の舞だ。それだけは嫌だった。
リコが手を伸ばす。リコはdice1d3=3 (3)
1 ニャオハを掴み、一緒に宙を舞った
2 フリードに掴まれた
3 大人リコに掴まれた
- 188二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 23:04:28
そろそろ次スレ建設の季節ですな
- 189124/06/20(木) 06:45:28
「駄目!!危ない!!!」
この姿勢だと重心が崩れて自分も飛ばされてしまう、そんなことも気にせずに手を伸ばすリコを大人リコが掴む。相棒の危機とはいえいくらなんでも無鉄砲すぎる。ルリを片腕で、もう片腕でリコを支える大人リコの肝が冷えた。
「離して!!ニャオハが!!!」
「気持ちはわかるけど落ち着いて!!このままじゃあなたまで飛ばされる!!」
「いやー!!ニャオハー!!!」
手を伸ばしても届かない。リコの叫びは風と共に流されていくだけ、そう思われていた。しかし強風も気にせず飛び出した影があった。ドットを庇っていた未来のロイだ。
彼は高くジャンプし無事にニャオハを掴むことができた。しかし風にあおられたせいでその足をウイングデッキにつけることはできなかった。ニャオハを片腕で抱え込み、船の設備に掴まろうとしたが上手くいかず思い切り吹き飛ばされてしまった。
「ロイー!!!」
「ニャオハー!!!」
ロイとホゲータは現代のフリードが、ドットとクワッスは未来のフリードがその身を押さえ飛ばないようにしてくれていた。未来の自分の叫びを聞いて、リコは支えられながらもう一度相棒の名を呼んだ。わけもわからないまま、リコの真似をしたルリも手を伸ばした。
しかし、何も届かなかった。
大人ロイはdice1d2=2 (2)
1 着地に失敗し全身を強く打つ
2 着地に成功するが直後に岩が落ちてきて頭を強く打つ
- 190二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:10:30
えっ大丈夫かロイ
どっちの選択肢も頑強な身体を持つ人でも危険で2は特に運が悪くて下手したら...なコースだが - 191二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:37:20
この衝撃で記憶取り戻すのか?
- 192二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 08:24:40
次に信頼ダイスをフリード、アメジオ、スピネルで振ったとしてもリコからの好感度が発生するチャンスがあるのがフリードだけなの悲しい
アメジオが登場したら信頼ダイス100か200で振ってほしいです - 193二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 08:25:54
どうなるかわからなくてハラハラする…!
続きが楽しみだ! - 194124/06/20(木) 08:40:24
タイカイデンは先ほどのバトルで倒れてしまった。自分でなんとかするしかない。大人ロイは覚悟を決め、いつもタイカイデンに乗るときのように風に乗った。ロイはニャオハを庇いながら吹きすさぶ風を受け流し、なんとか着地に成功した。
それはただの偶然であった。だが、悪いことは重なるものだ。そこは崖の真下であり、二人の頭上に突風により崩れた岩が落ちてきた。ロイは逃げられないことを悟り、ニャオハを全身で庇った。自らの頭部は無防備なままで。
「ニャオハ?」
「ニャオハ…大丈夫?」
ロイは崖に背をつき、力なく腰を落としていた。ニャオハが心配そうに大人ロイを見つめる。頭から血を流し、その目は虚ろだった。ニャオハは無事を伝えるために抱かれた胸に両足を当てた。心臓の音は、まだ聞こえている。
「良か…っ……」
言い切る前に瞼が閉じられた。肉球でペタペタと頬を触るが反応はない。ニャオハは力を失った腕からピョンと出ると、空に向かってマジカルリーフを全力で打った。
未来フリードがリザードンに乗ってやって来たのは、それからすぐのことだった。
用事がありますので次スレは夜にたてます。よろしくお願いします。 - 195124/06/20(木) 20:12:30