【🎲時々閲覧注意】運び屋傭兵ルビコンeats⑧

[1 １ 24/07/09(火) 18:48:55]

チャプター３に入ったはいいけど、初っ端１個目のミッションやっただけで前スレ完走したってマジ？全方位のコミュやオリキャラの掘り下げしようとすると尺が足りないどこまでも
真の幼馴染属性が生えたオキーフは手遅れだからダメ！ヴォルタは相変わらずSAN値解けた末に渾身の選択ミスをしたからダメ！じゃあってんでこれもうまともな攻略対象フロイトしかいなくね？って思うんだけど、ダイス神のお導きで相変わらず横槍が入って二人は会えないまま、オイオイ七夕パロするにももう７日過ぎてんじゃないの？
ところがどっこい限界Twitterおじさんが現れ、遂に明かされる運び屋の傭兵の正体と各陣営の思惑
強き者は美しいから男が群がり、コイツ（ミシガン）も！コイツ（フロイト）も！コイツ（レイヴン）も！ってなわけでヒロインが超兵的なのと分かると封鎖機構もこぞって介入、来たら戦う？なら守ればいいじゃんってことで流れるミーティア、だけど自分が誰かも忘れたまま戦ったりするから結局何かを取り零す、ほーらやっちゃったぁ！

[2 １ 24/07/09(火) 18:53:05]

今までの

【🎲】ある独立傭兵がルビコンで生きる話｜あにまん掲示板

【🎲】運び屋傭兵ルビコンeats②｜あにまん掲示板

【🎲】運び屋傭兵ルビコンeats③｜あにまん掲示板

【🎲時々閲注】運び屋傭兵ルビコンeats④｜あにまん掲示板

【🎲時々閲覧注意】運び屋傭兵ルビコンeats⑤｜あにまん掲示板

【🎲時々閲覧注意】運び屋傭兵ルビコンeats⑥｜あにまん掲示板

【🎲時々閲覧注意】運び屋傭兵ルビコンeats⑧｜あにまん掲示板

[3 １ 24/07/09(火) 18:54:16]

ミスって今のやつ貼っちゃった

PART７のやつ

【🎲時々閲覧注意】運び屋傭兵ルビコンeats⑦｜あにまん掲示板

[4 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 18:54:33]

ちいかわとレイヴンは解凍マグロ仲間だった
そしてヴォルちいとフロちいは実質おねショタ(？)ってことになるのか…？

[5 １ 24/07/09(火) 19:09:30]

それを言うならおにロリでは？ペイター君は訝しんだ
濃すぎる主な登場人物
・私に好意向けてくる男がぁ！大体全員私んこと私より知ってるんだけど！「運び屋の傭兵」（ちいかわ）（でかつよ）（潔世一）（コーラサワー）（キラ・ヤマト）（超兵？）
・情報戦ガチ勢故にちいかわを皆が特別視する理由を知ってる誘拐都度２犯の男フラットウェル
・完璧なタイミングで毎回クソみてえな選択ミスをして事態を悪化させる擬態型地雷男ヴォルタ
・気になる女の本質を見抜き胸を撫でて（物理的に）消えない傷を入れた自称同類のレイヴン
・本人は比較的まともなのだが周囲にヤバいのしかいないので一緒になれないフロイト
・前の彼女も本当の彼女のことも知っていることが発覚しフロイトとBSSチキンレースしてるオキーフ

[6 １ 24/07/09(火) 19:12:17]

これまでに発覚したちいかわの人生（前スレの194参照）
（推定ヤバい産まれ方をする）→オキーフと一緒に過ごす→何らかの事情で離れ離れになり、また会う約束はする→子供のまま第二世代強化人間になる→→ラップ→→アイランド・フォーの動乱需要での在庫処分セール実施中に解凍される→フロイトと戦場で出会う→フロちい初恋→（この後フロイトがちいかわを殺した？）→終戦直後にC2-297が彼女だったとオキーフ気付く→三人全員アーキバス入り、オキーフとちいかわは第九世代になる→ちいかわモルモットになる→フロイトの知らないところでオキーフが脱走の手引きをした？→姿が変わって記憶喪失になったちいかわ、なんやかんやで傭兵になる→ルビコン入り→スレシリーズ

[7 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 19:14:41]

ロリ(本来はオキーフと同世代)

[8 １（お名前募集中！） 24/07/09(火) 19:18:16]

また現在このスレでは、ちいかわの現在の名前を募集しております
現在の候補
ミュール・イーグレット
ミラージュ・ストラトス
シャーロット・ローズウッド
後２つほど募集し、集まったらダイスしようと思います
名前候補を思いついたらこのレスに安価つけて書き込んでもらえると助かります

[9 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 19:33:12]

ここのAC6は某ガ○ダムSE○Dみたいな作画してそう()

[10 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 19:35:25]

※ただしレッドガンの男どもはスクライドになる

[11 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 19:59:49]

ここのイグアスとヴォルタはちゃんと話せているのだろうか

[12 １ 24/07/09(火) 20:07:48]

「アーキバスが何故お前を選んだのかまでは分からない」

トン、トン、トン

震えることしか出来ない私のこめかみを、フラットウェルの武骨な指が優しく叩いている

宥めすかすようなその力加減に、けど震えは止まらない

「だが連中はお前を素体に選び、お前は傷付きながらも生き延び続け…そうしてある日、そこから逃げた」

「……だとしても…なんで、それをアンタが…」

「……」

フラットウェルがこのことを知っているのはdice1d2=1 (1)

1=ベイラム側に潜り込ませている別のスパイから情報を受け取って知った

2=シュナイダー社員として潜り込んでいた際に、彼女を見た

[13 １ 24/07/09(火) 21:10:23]

「言っただろう、知り合いが多いと。…力戦だけで勝てるほど我々は強くないのだと言えば、お前はそれをミシガンに言うか？」

「……」

フラットウェルの言葉は暗に、アーキバスにもベイラムにもスパイが紛れ込んでいると言っているようなものだった

けどそれを言われたところで、私には何も出来なかった

そして彼も私が何も出来ないのを分かっているから、今そんなことを言えたんだろう

私が強化人間だと知る人は少なくて、情報を漏らしたのが誰なのかなんて少し考えればすぐに分かってしまう

でも分かったところで、その証拠も何もない私がミシガン総長に何かを言えるわけもない

集積コーラルに関する情報でもあるまいし、ミシガン総長は私の言葉で動くことはない

「お前自身、普段過ごしていて自分がどこかおかしいことに気付いている筈だ」

何も言えないままでいる私の頭はどこかぼんやりしたまま

それを優しく叩くフラットウェルの何の変哲もない指の感覚だけが、濁った脳にやんわり響いて暖かかった

「異常に頑丈な身体も、異様な回復力も、ただ脳を弄っただけでは身につかない。ミシガンがそのことに気付かないわけがない。だが奴は戦えないお前を手元で強い戦士に育てるわけでも、堅気の生き方を教えて手離すわけでもなかった。お前が奴から教わったのは、傭兵としての最低限の生き方くらいだろう？」

「……」

「奴にとって、お前は餌をやる前に餌をねだって芸をする犬だ。レッドガンの隊員じゃないお前には死ぬまで何も与えない。何人の隊員を死の淵から救い上げ、何度奇跡を起こして運命を変えようとな」

窓もなくドアをロックされた部屋は空気が篭っていて少し暑い

人肌に似た温度と強い紫煙の匂いに包まれて、頭がくらくらしてきた

ミシガンが自分に何も与えないと言われた彼女はdice1d100=23 (23)

…総長が何もくれなくても…アンタ等の手なんか…←５０→報酬はちゃんともらってる…私は、勝手に芸をしてるわけじゃ…

[14 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 21:19:21]

相変わらず総長への好感度高いな～

[15 １ 24/07/09(火) 22:09:46]

「…総長が、何もくれなくったって…別に良い…！」
眩む頭は、気を抜いた途端気持ちの良い方へ逃げようとする
それを微かに残っていた糸のような理性で必死に繋ぎ留めながら、虚勢を張り続けた
ここで堕ちたら、ここまで進んできた私を丸ごと否定するような気がした
私があそこでレッドを見捨てられなかったのは、何かが欲しかったからじゃない
私が、レッドガンを撃てない自分のまま生きることを決めたからだ
誰かの為なんかじゃなく、自分の意思で撒いて、自分の意思で守ると決めた花だ
そうに決まってる
私は私の想いの為に戦って、傲慢に生きて、その罪を贖う夜を過ごして
間違えて、間違えて、間違え続けても変われないまま、そうやって生きて
――俺は、そんなお前が欲しいわけじゃない！
（うるさい！）
「何もなくたって、私は…！」
「そうやって疲れ果てて、飛べなくなるまで戦い続ける気か？」
継ぎ接ぎで繋げたその虚勢を、フラットウェルが一言で断った
「飲まず食わずで飛べば、いつか鳥も飢えて飛んでいられなくなるんだ。欲しいものを何も得ないまま人は戦い続けられない。欲しい餌にありつけずに満たされないままなら、餌を求める場所を替えたって良い」
「……！」
くらくらして、ふわふわする頭を、優しい力で叩かれる
そのゆったりとしたリズムに合わせて、聞き心地の良い低い声が脳に沁み込んでいった
「ベイラムもアーキバスも、所詮はコーラル欲しさに傭兵を使っている企業だ。どれだけ尽くしたって、走狗の域を出ないお前が欲しいものを用意することなんてない。…だが、私達は違う」
こめかみを叩くのと反対の手が、いつの間にか目を覆っていた
血の通った人肌がじんわり温かくて、重い瞼の奥から勝手に涙が零れていく
「戦いが嫌いでも戦場に残り、善性を持ったまま誰かに尽くしてきたのを、私は知っている。より稼ぐ為により殺せるようになる道を選ばずにいられたお前を、私はちゃんと分かっている」
「ぁ……」
「教えてくれ」
心地よい真っ暗な闇の中で、フラットウェルの声がする
「お前は戦いの先に、一番何が欲しい？」

[16 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 22:21:02]

口がうまいな、流石策謀の鬼

[17 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 22:29:16]

知り合いや不審者との連戦、即興でのシステム改造、マニュアル操作での操作、目の前で機体爆散からの電撃誘拐で暗所に幽閉、更に過去暴露で疲弊もストレスも限界だからね多分
甘いこと言われて寝返りにうっかり頷いちゃっても仕方ないくらいにはコンボとタイミングが容赦なさすぎる

[18 二次元好きの匿名さん 24/07/10(水) 00:42:24]

新手のASMRかな？

[20 二次元好きの匿名さん 24/07/10(水) 07:12:59]

>>19

帥叔様が寝返りを促すために耳元で囁いてくれるASMR

…わりと需要ありそうな気がするな

[21 １ 24/07/10(水) 08:15:39]

「…報われたい」
籠る空気の中、網膜に投射される鮮烈な戦場に疲れきった目が人の温もりに涙を流している
コアの中で延々神経を苛んだ冷たくて静かな孤独とは違う、人の温度がする暗闇が心地良い
フラットウェルの脈拍を感じながら、気付けば私はそう零していた
「守りたいって想ったものを、守ることを…許してほしい」
「……」
「目の前のものを守りたいけど…同じくらい、後ろにあるものも、守りたいんだ」
孤独じゃない暗闇が、錆びた装甲を優しく剥いでいく
瘡蓋の取れた傷口から血が滲むように、ポロポロと自分が剥き出しになっていった
「けど、そんなのただの我儘だから。一人じゃ何も守れないけど、全部一人でやらなきゃいけなくて…それが時々、苦しくなるんだ」
何かを守ろうとする時は、何かと戦わなきゃいけない時だ
だけど何かと戦うのも私は嫌で…嫌なものから目を背けていくうちに、気付けばいろんなものが手の中から落ちていった
それでも自分で言い出した我儘だから、大義もない道にはどこまで行っても一緒に飛んでくれる仲間なんていない
全部一人きりの戦いで、戦う度に何かを取り零して、それでも一人で進み続ける先に何があるのか、何が残るのか、時々考えるだけで胸に寒い風が吹く
今自分がしていることに意味はあるのか
今自分がしていることは正しいのか
自信を持って答えられることの方が少なくて、その孤独の海の中で私の手を握ってくれる人が欲しくてたまらなかった
前まではヴォルタが私を離さなかった
でも、ヴォルタはここにはもういない
突き放されたまま、私は一人でここまで来てしまった
彼の言葉で咲いた花が、遠のいている
「自分のしてきたことは意味があったって、そう信じられる自分でいたい」
ヴォルタがいないなら、代わりに誰かがその穴を埋めてほしい
私が戦うことに意味があると、教えてほしい
誰かに求められる自分が良い
「一人は、嫌だ」

[22 二次元好きの匿名さん 24/07/10(水) 18:56:11]

保守

[23 二次元好きの匿名さん 24/07/10(水) 21:02:04]

>>8

アカシア・ナジノン

(ヴォルタ湖に注ぐヴォルタ川に咲く花+ヴォルタ川の支流の名前)

[24 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 07:12:14]

保守

[25 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 14:52:06]

>>8

“カーディナル”ロビン・ニコラシカ

ロビン…ミシガン州の鳥。この場合駒鳥ではなく駒鶫

カーディナル…赤ワインベースのカクテル。酒言葉は「優しい嘘」

ニコラシカ…飲むまで完成しないブランデーのカクテル。酒言葉は「決心」「覚悟を決める」

[26 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 19:20:16]

ベイラム「NTRやんけ～～！」
アーキバス「NTRやんけ～～！」

[27 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 20:45:09]

そういや621に気になる相手(？)がいる周囲の反応はどんな感じなんだろうな
ごす辺りは喜んでくれそうだが

[28 １ 24/07/11(木) 21:02:17]

※

仕事仕事仕事仕事ォ！！！な日々から帰ってきました

全く何も書けてないので、取り敢えず名前のダイスをしようと思います

数々のご応募、ありがとうございました！

ちいかわの現在の名前dice1d5=2 (2)

ミュール・イーグレット

ミラージュ・ストラトス

シャーロット・ローズウッド

アカシア・ナジノン

“カーディナル”ロビン・ニコラシカ

[29 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 21:03:49]

おかえりなさいませー
ミラージュさんか

[30 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 21:13:46]

ミラージュさん！？

[31 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 21:18:18]

ちいかわ改めミラージュはこの先生きのこれるのか

[32 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 21:23:23]

ミラージュ・ストラトス→成層圏の幻
名前、経歴、その他プロフィールがほぼ全部偽物の彼女の正体を知ってんのはオキーフだけだけど、川や湖や徒花じゃ成層圏には手が届かないんだよね…
そこの空色のロックスミスや鴉やシュナイダー勢は不問とする

[33 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 21:36:06]

成層圏ぶち抜いてきそうな奴らはなんなんだろうね…

[34 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 21:51:25]

それは"イレギュラー"であることの証なのでは…

[35 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 07:04:35]

保守

[36 １ 24/07/12(金) 12:49:11]

自分の蒔いた種が花をつけると知った今、不毛な大地に一人でいるのは心が悴みそうになる
だから一人は嫌だ
一人じゃ飛び続けていられない
誰かが近くにいてほしい
涙と一緒に溢れたそんな本音を、フラットウェルは黙って聞いていた
「なら、私といてくれ」
言いきってなお止まらない涙に濡れた指で目尻を撫でながら、ふと彼はそう言った
「ルビコニアンは酷く弱い。企業達相手に力押しでは勝てず、謀ってもまだ勝ちの目は遠い。終わらない飢えに憂い未来に怯える彼等には、夜を照らす星の光が必要だ」
こめかみを叩く音は、気付けば止まっていた
代わりに指は髪の間に潜り込み、私の頭蓋を包んで抱き寄せる
自分のものより大きな掌の温かさが冷えきった心に伝わって、温度がフラットウェルと同じになる
低い声が、まともに働かない頭に沁み込んでいく
このままじゃ何かが不味いとは分かっていても、もう何が不味いのかも分からなくなってきた私は、フラットウェルがトドメを刺すのを黙って待っていた
「お前がルビコンの夜空の雲を払ってくれるなら…それは必ず、無駄にはならない」
「……そうなの？」
「約束する。だから」
フラットウェルの穏やかな声の中に、微かに焦れるような色が混ざったのを感じた
頭を抱き寄せる手に力が入って、煙草の匂いが強くなる
間近から鼻腔を突くきつい匂いが、記憶の中の別の匂いを塗りつぶしていった
「私を選んでくれ。私の側で、ルビコンを守る英雄になってほしい」
「……」
彼の吸っていたやつは、どんな匂いだったっけ
これと違うのは分かるのに、記憶の中から引っ張り出そうとしても上手く思い出せない
籠る紫煙と人肌の温もりの中、過ごしてきた夜の温度を思い出せなくなっていく
「私には、お前が必要なんだ」
甘い言葉が、鼓膜を揺らしている
甘すぎて、温かすぎて、どろどろと私を覆うそれはチョコレートみたいだ
こんなの、浴び続けたら
「ミラージュ」
もう、致死量だ

[37 １ 24/07/12(金) 13:59:16]

※

メンタル限界すぎて雑魚度91/100のミラージュ

弱ってる推しの子に渾身のハニトラASMRしてくるフラットウェルの猛攻を断れるかというと

dice1d100=80 (80)

96〜で突っぱねる

ちなみにフラットウェルは必要に応じて人に媚びるしラスティにもスパイマスターとして多分その指南はしていますが、ここまで気合い入れたのは彼女くらいにしかしない

[38 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 14:30:59]

>>26

寝てから言え定期

[39 １ 24/07/12(金) 17:38:43]

「…なら、私を…使ってほしい…」
それが、今の私の答えだった
乾ききった喉から、掠れた声で答えを返す
「アンタがいるなら…金にならなくても、どんな無茶でも、構わないから…」
フラットウェルの言うことなんて、殆ど全部私を引き込むための甘言でしかないだろう
そんなこと、分かってる
でもただの甘言だったとして、それが何もないことより劣るわけがない
匂い立つ甘さに蝕まれながら、少しでも満たされていたい
だってまやかしでも噛みしめなきゃ、何もない空は寒すぎる
「……。ありがとう」
目を覆う手が外され、光が戻る
泣きっぱなしの眼に煙と光が刺さって、また涙が出たのを拭われる
ぼやけた視界の中、背後で私の手を拘束を解く音がした
足の拘束も解かれ、自由になった四肢が重力に従ってだらりと伸びる
力なんて込められない
立ち上がることも、この温度を払いのけることも、もう出来ない
動けないままでいる私の身体が、フラットウェルに抱えられて宙に浮く
「戦いが終わった先で夜明けを迎えたルビコンを、きっとお前にも見せられる日が来る」
フラットウェルに抱えられて、使われた形跡があまりないベッドに寝かされる
何の匂いもついていないそこに仰向けになった私の背後から抜けた両手が、濡れたままの頬を包んだ
「これから先、また長い戦いが始まる。少しでも、今は休んでおけ」
「…うん」
横になっているうちに急速に強まていく眠気の波に、意識が攫われていく
疲弊の果ての深い水底に誘われ、私の意識が抗いようもなく沈んでいく
「一人になんてしない…お前の戦いに、私が意味を与えてやる」
遠のく現実で、フラットウェルがそう言った気がした

[40 １ 24/07/12(金) 18:10:57]

※

帥叔が戦場で誘拐かまして女連れ込んでる（半分語弊）事実を他の戦士達は

アーシルdice1d2=2 (2) (知ってる/知らない)

知っていた場合dice1d100=81 (81)

インデックス・ダナムdice1d2=1 (1) (知ってる/知らない)

知っていた場合dice1d100=49 (49)

リング・フレディdice1d2=2 (2) (知ってる/知らない)

知っていた場合dice1d100=76 (76)

リトル・ツィイーdice1d2=1 (1) (知ってる/知らない)

知っていた場合dice1d100=78 (78)

六文銭dice1d2=2 (2) (知ってる/知らない)

知っていた場合dice1d100=96 (96)

知っていた場合の１００面

帥叔には考えがあるんだろうなと思っているので取り敢えず一旦騒がない←５０→どの面下げてここにいるんだ！帥叔を誑かしやがって！

なお帥父ドルマヤンはdice1d2=2 (2) (知ってる/知らない)

知っていた場合dice1d100=23 (23)

余燼（些事）なので特にコメントしない←５０→傲慢を忘れるなら女に惚れながら戦うのはやめておけ…（言わない）

[41 １ 24/07/12(金) 18:41:53]

※

少し視点を変えます

視点の変更先はdice1d2=1 (1) (アーキバス/ベイラム)

アーキバスの場合、視点主はdice1d3=1 (1)

1=フロイト

2=オキーフ

3=ラスティ

ベイラムの場合、視点主はdice1d2=2 (2)

イグアス

ヴォルタ

[42 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 19:02:57]

ここのフラットウェルミラージュが雌犬呼ばわりされたら訂正してくれそう

[43 １ 24/07/12(金) 19:06:41]

※

フロイトside

フロイトはVCPL社との共同開発に時間を持っていかれたので、今回の騒動に関しては完全に無関係です

オキーフの出撃に関してはdice1d3=2 (2)

1=封鎖機構介入や調査拠点喪失のバタバタもあって気付いていない（ミラージュ失踪に関しては報告で把握済み）

2=出撃したこと自体は分かっているが、戦闘ログのプロテクトが固すぎて詳細が分からない

3=機体の汚れなどから気付いたし、何なら戦闘ログを無断でぶっこ抜いて詳細を確認した

この後の予定はdice1d3=3 (3)

1=解放戦線と封鎖機構を引きずり出す。中央氷原ヒアルマー採掘場へ

2=…少しベリウス地方に戻ってスウィンバーンでも弄ってくるか

3=ロック・スミスの再調整を最優先に進める。少なくとも“今は”出撃しない

ちなみにちいかわこと、ミラージュ（フロイトにとってはミラージュではない）の電子戦の強さについてはdice1d2=1 (1)

1=知ってる。というか今のスキルは昔の彼女の真似事で覚えた

2=知らない。ただわざわざあの動乱やアーキバスに買われた以上何らかの技能があったとは思っている

[44 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 19:10:35]

さりげにオキーフさんも電子戦強いな？

[45 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 21:08:53]

前どっかでこのスレで初デューすんのフロちいなんじゃね？って言われてたけど最初の戦い見返してたらゼロ距離でコア同士が接触してる描写あるんだよな
これはもう実質デューなのでは？(ぐるぐる)

[46 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 21:40:31]

初恋トリオとかいう電子戦の鬼共
コーディ疑惑のあるミラージュはともかく、男達は　（特にフロイト）本当に何なの

[47 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 21:51:16]

🎲神「主人公の強さを盛ったので原作キャラの強さも盛ります」

[48 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 22:35:18]

ここのオキーフ長官はチャプター４まで黙ってないでどっかのタイミングで表舞台に出てきそう

[49 １（ボーナスで焼肉食ってた） 24/07/12(金) 22:52:27]

※

アーキバス内、フロイト視点でのイベントdice1d3=3 (3)

1=ロックスミスの調整中、変なプログラムを見つける

2=スネイルからミラージュ・ストラトスの捕獲指示が出る

3=解放戦線と封鎖機構を同時に相手取るべく、ファクトリー産無人機部隊の試験的導入の話が出る

またスネイルはミラージュになる前の彼女（C2-297）について何も知らないようですが、じゃあファクトリーで人権なくなった彼女に関する情報はないのかと言うとdice1d3=3 (3)

1=現ヴェスパーは誰も知らない

2=優秀な強化人間のスネイルは知らない。失踪に関わったオキーフ以外だと、比較的古い強化人間のスウィンバーンやホーキンスなら知っているかもしれない

3=彼女のことは知らないが、その成れの果てのことについてならスネイルも知っている

本当にここのフロイトの弱みが生身の脆さと運の悪さくらいしかない

初体験はヴォルタ、真の意味で初めて出会ったのはオキーフ、初恋はフロイト、初めてミラージュが欲しがってる言葉をくれたのはフラットウェル

初デューは誰だ

[50 １ 24/07/12(金) 22:57:25]

※

成れの果てについて知っているのは

フロイト…知らない

スネイル…知っている（ただし製品の開発経緯は知らない）

オキーフ…知っている

ラスティ…dice1d3=2 (2)

ホーキンス…dice1d3=2 (2)

メーテルリンク…dice1d3=3 (3)

スウィンバーン…dice1d3=2 (2)

ペイター…dice1d3=2 (2)

1=知っている

2=成れの果ての製品自体は知っているが、それが何なのかは分かっていない

3=製品自体も知らない

[51 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 22:59:27]

オキーフ以外全貌を知ってる奴がいねえ！

[52 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 23:03:23]

そりゃ初恋の幼馴染みがこんなことになってたら逃がすって

[53 １ 24/07/12(金) 23:42:08]

ミラージュ・ストラトスが任務の最中に失踪した
起用と実際のオペレーターを担当していたペイターからされたその報告は、ヴェスパーの番号付きが集まる会議の空気をそれまで以上にピリつかせた
それはそうだ、いつも通り青筋を立てるスネイルの話を半分ほど聞き流している俺だってそう思う
今回の仕事は、これまでのばら撒き依頼や比較的どうでもいい戦域での補給任務とは訳が違う
主戦場となった中央氷原で最初にパイにフォークを刺す者を決めるレースをアーキバスが自分達優位に進める為に依頼した仕事だったんだ
彼女が懇意にしているベイラムに先を越されないよう動向に常に目を光らせ、途中で寝返られる可能性を少しでも潰すべく最初から大金を積んで買った
だというのに肝心の本人が仕事に失敗した挙句帰投命令を放り投げて戦闘を続け、更にそのどさくさに紛れて消えてしまったんだから依頼主としては溜まったものじゃなかった
…今のアーキバス社内で彼女に対する評価は、「中央氷原に集積コーラルがある可能性が高い」というリークがなされる前から一変している
（俺のせいだ）
あの汚染都市での戦闘ログを解析班に見られた結果、今の彼女は「V.Ⅰを倒す可能性がある」という価値をこの企業の連中に知らしめてしまった
無人機を追いかけてほぼ無断でベイラムの縄張りまでちょっかいを出しに行った挙句機体を半壊させての帰投となれば、敵勢力の戦力解析の為ということでロック・スミスのログの開示請求は幾ら第一隊長でも断れなかった
その結果俺と彼女のあの蜜月はヴェスパー部隊全員の知るところとなり、その結果がこのチキンレースじみた値段の釣り上げとこの失踪だった
気付くのが遅れたとはいえ、やるなら完全に勝たなければいけなかった
俺達の世界に土足で誰にも入り込まれたくないなら、最初から世界の場所を誰にも気取られちゃいけなかった
この有様は中途半端に過去を思い出して、中途半端に再燃した恋に突き動かされた俺の失態だった
「聞いていますかフロイト」
「ああ、そうだなスネイル」
「…フロイト。１足す１は」
「ああ、そうだなスネイル」
「人の話を聞け！！」
何か喚いているスネイルを無視して、手元の作業を続行する
成してしまった失態は消せない以上、リカバリーしか出来ない
その為にも今は、俺に出来ることをするしかなかった

[54 １ 24/07/13(土) 01:39:42]

「…この際あなたの態度はもうどうでもいい」

肩で息をしながら、眼鏡を振るえる指で押さえたスネイルの声が飛びかけた理性を取り戻していく

「問題はフロイトに並びうると我々が判断した傭兵が無断で消え、現在どこの勢力と合流しているのかが分からないことです」

「……」

スネイルの言葉に、水を差す奴はいなかった

俺と並ぶ戦力がいつ、どの戦況を荒らしに来るか分からない——それがどれくらい厄介なことなのか、俺の模擬戦のスコアをよく知る彼等だからこその沈黙だった

壁で特攻に近い作戦を強いられ戦力を大幅に削られたベイラムや最初から戦力に余裕がない解放戦線と違って、少数精鋭のうちはまだ比較的戦力に余裕があった

だからこそ、ここまで戦線を大して絞ることもなく三つ巴の戦いを優勢に進めて来られてしまった

広大すぎる中央氷原の調査を進める為に広げ続けた戦域だが、それを本腰を入れて執行を開始した惑星封鎖機構に片っ端から襲撃されている

独立傭兵レイヴンに加え封鎖機構という新たな勢力が本格的に動かしているこの星では今、アーキバスに余計な喧嘩をしている余力は最早なくなっていた

なのに無視出来ない戦力となりつつある彼女はベイラムに回収されたのか、解放戦線に与したのか、はたまた封鎖機構に取り押さえられているのか、生きているのか死んでいるのか、その動向が全く掴めない

現場を取り仕切るスネイルとしては面白くないに決まっている

俺としては…dice1d3=1 (1)

1=結局ベイラムに戻ったと考えるのが一番自然だと思う

2=今戦力を一番欲しがっているのは、恐らく解放戦線だ

3=あの場で一番余裕があったのは…惑星封鎖機構か…？

（…まあ、何にせよ）

その場のことを何も知らない俺が考えたところで、結局答えは分からない

もしもこの場で正解を推理出来る人間がいるとしたら、それはあの場にいた人間だけだろう

無論そんな出撃の記録がある者がいるわけないのだが

「………」

視線の先では、第三隊長が相変わらず何を考えているのか読みにくい顔で口を閉ざしていた

[56 １ 24/07/13(土) 02:42:33]

「どこかの巣穴に隠れている野良犬を炙り出すなら、巣を燻してやれば良いだけのこと。そして氷原の調査データが焼失した今、集積コーラルへの到達レースを押さえる為にも戦線の縮小は出来ない。そこで各部隊へ通達します」

眼鏡を押し上げたスネイルの声が、完全にいつもの気取ったそれになった

「ファクトリーで調整をしていた機体の調整が完了したとの報告が入りました」

「……！」

「現在我々はベイラムと土着共を相手にしながら、封鎖機構とも事を構えなければならない。その為の増強要員として…これから先の作戦行動に備え、各部隊に無人ACで構成された小隊を試験的に投入します」

ファクトリー産無人機小隊、機体の数は1＋dice1d5=1 (1)

最初に導入される部隊はdice1d4=1 (1)

1=第一部隊

2=第三部隊

3=第四部隊

4=第七部隊

ちなみにC2-297が実験台になって集まったデータはこの無人機小隊にdice1d3=3 (3)

1=機体性能の方に関わってる

2=「無人」の方に関わっている

3=こっちには関わっていない

今夜はここまで

[57 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 09:11:13]

戦場に堂々と舞い降りて人一人拐ってるのに仲間内にも外にもほぼ情報が流れてないの何…？
ダイス神はフラットウェルをどうしたいんだ

[58 １ 24/07/13(土) 09:35:39]

※

おはようございます

多分アーキバス側が動向を掴めていないのは、オキーフのログがフロイトでも抜けないレベルで厳重に管理されているせい

解放戦線内で情報を掴めていないのは連中が知らない勢（アーシル、フレディ、ドルマヤン、六文銭）がベリウス地方に残っているから等の理由が考えられます

じゃあツィイーとダナムさんはなんで知ってんのかって？なんででしょうね

推しへの愛によって情報戦でも隠密機動でも誑し込みでも大概バケモン性能をしている当シリーズのフラットウェル

もう大体この人だけで良いんじゃねえかな…

そしてほとんど出撃する気のないフロイト（メタ的に言うと、このまま何もなければアイスワーム戦の裏でやる宇宙港襲撃まで出撃しない）が無人機小隊をお預かりすることになりました

この無人機小隊のCPUはdice1d3=2 (2)

1=ヴォルちいが壁でドンパチやってる間に回収したレッドガン隊員の残骸

2=数年前、フロイト並びにオキーフから提供された大量の戦闘ログ

3=子供より更に小さい、硬い容器の中で眠る生体CPU

[59 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 09:44:15]

この世界のフロイトオキーフの組織への貢献度すごいことになってそう

[60 １ 24/07/13(土) 11:18:11]

「まず実戦での運用を確かめる為、フロイトと共に行動してもらいます」
「何？」
スネイルのその発言に、思わずキーを叩く指の動きが止まった
それを俺が不機嫌になったサインだと感じたのか、にわかに周りの空気も微かに浮足立つ
「…試験導入なのに、使うのは第一部隊ですか？まずは第四部隊か第六部隊辺りに任せた方が良いのでは…」
「スネイル、流石にそれはまずいだろう。そもそもフロイトに僚機との連携は無理だ」
黙って聞いていれば、好き勝手言い出す下位の番号付き共
彼等は分かっているんだ
戦場の匂いを全て自分のものにして、飽きるまで堪能しなくちゃ帰ってこられない人間が俺だ
そんな俺に無人機なんて付けたら、どんなオチが待っているのか
「スネイル」
それをある意味一番よく分かっているだろう男の名前を呼びつつ、一度端末の電源を落とした
この作業は彼女へ手が届くようにする為の自分磨きだ、こんなメンタルでは進むわけもない
というよりも好きな女のことを想っているところに水を差されて、完全にやる気が削がれていた
俺に呼ばれた男は一度口を閉じ、黙ってこちらを見ていた
「わざわざ俺を指名するんだ、それなりの理由があるんだろうな」
「無論です。ですが私の口から説明するより、あなたの場合実際確かめてみた方が早いでしょう」
「…へぇ」
強化人間のくせに眼鏡なんて掛けているような男だ、スネイルの内心なんて俺に分かるわけもない
とはいえこの男のプライドが高く、無駄なことをとにかく嫌う性格なのは知っている（ただし無駄に喧嘩を売るような態度はする）
そんな男の人生には、「なんとなく」というものは凡そ存在しない
この男の言動には、必ず理由がある
「だったらそうするか。場所は？」
「いつもの試験場です」
それさえ分かっていれば、俺のすることは簡単だ
「リハビリついでだ。新人を揉んでやるとするか」
閉じた端末を抱えて席を立ち、会議室を後にした

[61 １ 24/07/13(土) 15:35:07]

あの汚染都市での戦いで腕を折られてから結構な時間が経った
既にギプスも取れた腕には大した傷もないが、治療中に筋肉力が落ちたせいでまだまだ細い
そのせいで久々に着たパイロットスーツは、少しだけ着心地が悪かった
でも良い
パイロットスーツを着るのは好きだ
高級レストランやオペラの鑑賞に行く時にドレスコードがあるように、戦場にもマナーというものがある
社風だの風紀だのは俺の知ったことではないが…これを着ている時は、心の爪先が戦場から離れずにいられる
これを着ている俺は、「戦場で最強のパイロットのフロイト」でいられる
彼女と出会い、彼女に心を奪われた頃の俺のまま、変わらないでいられる
だから出撃に備えているという名目で、俺は大体パイロットスーツを着て過ごしている
…まあ全身が締め付けられて血行が悪くなるので、厳密には四六時中というわけにもいかないのだが
「ミラージュ・ストラトス、か」
自分以外誰もいない更衣室で呟いた偽りの名前は、やはり今一つしっくり来なかった
彼女にこの名前を与えたのは誰だろう
ミシガンか、オキーフか、はたまた別の誰かなのか…誰にせよ、なかなかどうして的を射ている
「お前が成層圏の幻とはな」
自分自身のことを全て忘れ、実力すら忘れたまま弱い存在として運び屋の仕事ばかりしてきた彼女…今のその姿は、確かに何もかもが虚像だ
きっと彼女に今の名前を与えた人は、それをちゃんと分かっていたんだろう
だがこの星で彼女をミラージュと呼ぶ全ての人間は、それを知らないまま彼女を求めている
手の届かない高さの空に浮かぶ蜃気楼を見て、そこへ向かうわけでもなくただ焦がれている
俺からすればそれは酷く滑稽で、醜悪だった
彼女の本質は、空に浮かぶ虚像なんかじゃない
嵐に吹かれる花のように生き、一度は燃え尽きた心を灰の中から再び拾い上げ、その光の中で強さを失った、俺が惚れた一人の女だ
蜃気楼のベールの向こうで、本当の彼女は今どんな顔をして眠っているのだろう
腕が完治して機体の改良を済ませれば、間もなく俺は再び戦場に立てるようになる
そうして戦場に立てば…いつか彼女と再び出会い、触れて確かめられるのだろうか
だとしてもその時を迎えた時…周囲に邪魔者がいるのは、やはりどうにも我慢ならない気がした

[62 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 15:49:06]

C2-297時代は身体中傷だらけだったけど今の身体は最近の傷以外は傷一つない綺麗な身体してそうなミラージュ

[63 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 15:59:33]

>>45

621「自分もコアにふれて傷を残したので実質デュー未遂だったのでは？」

[64 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 18:26:10]

>>63

親しくもない奴が突然胸揉んで痕付けてくるのはもっとエグイ何かと思うんですけど（名推理）

[65 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 18:32:56]

>>64

ちょっと飼い主リード緩んでない？

[66 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 18:48:06]

ハレンチ封鎖機構を呼んでも秒で溶けそうなやつはやることが違うな…

[67 １ 24/07/13(土) 19:22:59]

「お前だって、好きでもない奴に裸を見られる趣味はないだろう」
思い出すのは、折れた手で触れたあの血だらけで眠る姿
ところどころ血で濡れながらも首より下を守っていたあのパイロットスーツの下を、瞼の下に隠された眼を、俺だってまだ見ていない
なのに彼女の本当の姿に触れる時、隣に訳の分からない無人機を侍らせておくのはいかがなものか
俺達が愛を語るには、お互いがいれば事足りる
そう結論づけ、更衣室を後にした
その足で試験場に向かえば、二機のACがじっと立ち尽くしてこちらを待っていた
見慣れないが、アーキバス系列の製品で固められたそのシルエットは比較的ありきたりだ
《遅いですよフロイト》
「そう言うな、少し考え事をしていた」
《…まぁ、良いでしょう。早速試験を開始します、搭乗次第シミュレーターを起動》
「分かっている」
管理室に入っているスネイルとやり取りをしつつ、既に見飽きてきた機体から目を逸らす
話は通っているらしく、既にロック・スミスのコンテナは試験場に移送されていた
備え付けのリフトでさっさと上がり、慣れ親しんだ、そして懐かしいコアの中へ入った
ハッチを閉じてしまえば息の詰まりそうな真っ暗な密室が俺を包んで、その後一拍置いて照明の電源が入る
少し深く息を吸い込むと、ここしばらく遠のいていた匂いが一気に脳に充満して思考を染めた
使い込んだシートの座り心地、握り続けてきた操縦桿の感触、そのどれもが俺に馴染む
神経を接続しているわけでもないのに、自分と機体が一体化していくような感覚がする
（ああ、これだ）
久しぶりの全能感に、さっきまで少し重たかった自我が完全に目覚めてハイになっていく
《シミュレーターを起動、パイロットの痛覚設定はいつも通り１００％に設定。模擬戦の条件は１対２、三本勝負とします》
スネイルの声は既に遠く、意識は目の前に立って待ち構える二機へ向かって研ぎ澄まされていた
あれは遊び相手じゃない
俺に引っ付いて彼女を見る気なら…どれだけ下らない存在だろうが俺にとっては恋敵に等しい
《メインシステム　戦闘モード起動》
「始めるぞ、ロック・スミス」
俺達の世界は、誰にも邪魔させない
二人の世界へ踏み込みかねない害獣を檻に放り込んで駆逐すべく、ロック・スミスが動き出した

[68 １ 24/07/13(土) 19:43:27]

※

今回試験的に導入される小隊（ツーマンセル）はAIを搭載しています

中身はdice1d2=2 (2)

1=フロイトの戦闘ログから出来たAIと、オキーフが持ち込んだ戦闘ログから出来たAIで別々

2=２人分（？）のログを統合して作った同じAIを乗せている

またオキーフが持ち込んだAIはdice1d2=2 (2)

1=オキーフ自身の戦闘ログ（少ない）

2=オキーフが入隊時に持ち込んだログが混ざってる。つまりオキーフ以外に、彼女のログも混ざっている

なお機体はdicw2d4=

1=完全に空力ッ!!!

2=機動力を生かして戦う軽量機

3=機動力と耐久・積載量をバランスよく両立した中量機

4=積載量とパワーにものを言わせた重量機

[69 １ 24/07/13(土) 19:43:57]

※

ダイスミスった

dice2d4=1 1 (2)

[70 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 19:44:35]

なんか草

[71 １ 24/07/13(土) 19:45:03]

うわああああああ無人機にしてデッドウェイトをマジで潰した頭空力だあああああああ

[72 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 19:46:39]

職人の遊び心を感じる逸品ですね()

[73 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 19:53:11]

耐久度外視の馬鹿機動力の紙飛行機！なんならコクピット周りの装甲や操縦システム撤去した分余計に軽い！でも無人なので紙耐久で殺人Gかけても無問題！ついでに操縦性無視した変形機構あります！
やってること完全に劇場版マクロスΔのヴィヴァスヴァットじゃねえか！

[74 １ 24/07/13(土) 20:05:09]

※

>>68でオキーフが持ち込んだのAIじゃなくてログでしたね、混同しました

この空力突き詰めすぎて人道パージしたような無人機ですが

dice1d2=1 (1)

1=人格多少つけた方が何故かスペックが上がったから喋るぞ

2=シュナイダーはともかくアーキバスには遊び心がないので喋んないぞ

喋る場合の人格はdice2d3=1 1 (2)

1=フロイトのようなAIにあるまじき自由気ままな男の人格

2=オキーフのような現実主義のダウナーな男の人格

3=最低限の会話しかしたがらない、ぶっきらぼうな女の人格

機体のベースは頭空力ですが（アセンダイス大会が消えた）、装備についてはdice2d3=1 2 (3)

1=近接武器や短距離射程の銃を積んだ近接型

2=レーザーライフルやグレネードを積んだ、典型的四脚の中距離射撃型

3=言わずもがなのミサイラー

[75 １ 24/07/13(土) 20:09:52]

※
第一隊長の自我強すぎない？
…流石にフロイトジェットストリームアタックは処理しきれない気がするけど、これはこれで滅茶苦茶おもしれー気がしてきたな…

[76 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 20:20:31]

設計担当者は家族をシュナイダー社に人質にとられているかすでに洗脳されているのかもしれない

[77 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 20:22:57]

目標:第一隊長が気に入るような無人機を作れという無茶ぶりに苦悩した末に五徹くらいして作ったんか？

[78 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 21:02:36]

>>77

ミラージュに恋したフロイトのドッペルゲンガー作ったら恋敵が増えたフロイト本人がキレるだけという

[79 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 21:06:44]

🎲神「最近シリアスな展開続きだったしネタに走ってみるか」

[80 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 21:16:51]

初恋の人（覚えてない）の人格が三連星してきたちいかわの明日はどっちだ

[81 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 21:17:35]

>>78

AIにミラージュいいよね…されてブチギレるフロイト？

[82 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 21:33:35]

死別した末に何年か越しに初恋再燃した無法フロイトVS初恋覚えたフロイトのコピー①VS初恋覚えたフロイトのコピー②VS覚えてないけど惹かれる元初恋の人の人格×３に死ぬほど愛されて眠れないミラージュ・ストラトス
何だこれ…

[83 １ 24/07/13(土) 22:17:24]

※

自分で書いといてあれだけど、フロイトジェットストリームアタックって字面がもう面白いな…

分身は！こうやるんだぁああああ！！してくるのがまさかフロイトとは思わないじゃん

近接空力フロイトと中距離空力フロイトはそれぞれdice2d3=3 3 (6)

1=彼女への男２人分の恋心が顕著な人格

2=あれだけ一緒にいて何も出来なかったフロイトへの殺意が顕著な人格

3=彼女と自分がいる戦場へ焦がれ続ける闘争を求める本能が顕著な人格

名前…というか、機体名はまた募集する形になるかなあ

各員、ジークムント・フロイトやサルバドールダリをググるんだ！

[84 １ 24/07/13(土) 22:18:34]

※

姿や人格が一緒で思考まで瓜二つだと本当に書き分けできなくなるので流石に片方振り直させてください…dice1d2=2 (2)

[85 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 22:24:03]

次席がみたら面白い反応してくれそうな気がする

[86 １ 24/07/13(土) 22:37:31]

※

きゃぁじぶんごろしみたいなフロイトと、身体が闘争を求めるフロイトですね

無法フロイト本人が恋心で動いているものとするとパターン①だから、まあキレイに別れたな…EXTRAの桜ファイブかよ

じぶんごろしフロイトはdice1d2=1 (1)

1=近距離フロイト、2=中距離フロイト

違う方が闘争フロイトです

>>85

オメー聞くより実際見た方が分かるだろっつったのその次席なんだよなあ…

それでは話もそこそこに、模擬戦に入ります

フロイトVSコピー×２

本人80＋dice1d20=12 (12)

コピー小隊80＋dice1d20=1 (1)

またフロイトは目利きどうぞdice1d100=10 (10)

…昔の俺か。悪いが今更負ける暇はない←５０→お前、アイツの…

…駄目だややこしすぎる！名前早速ですが募集します！

機体名でも識別名でも可能ですので、コピー小隊の二人の名前をこのレスに安価を付ける形で書き込んでいただけると助かります！

[87 １ 24/07/13(土) 22:47:25]

※

なおこのAIの開発者のコメントdice1d3=1 (1)

1=アーキバス本社に言われたんです！V.Ⅰの足引っ張らない最強のパイロットを作れって！！俺は悪くねぇ！！

2=知ってますか？人間って雄と雌の遺伝子しか最初組み込めないし、完全に能力を引き継げるわけでもないんですよ。でもこのAIはトップランカー三名の記憶を元に生まれた。人間の可能性を越えた、天才の偉業を後世へ遺す彼等の仔なんですよ！！（ハイライトのない曇りなきガンギマリの眼）

3=……？なんで怒ってるんですか？だってあの女はフロイト隊長ともオキーフ長官とも、子供なんて作れないじゃないですか

[88 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 22:50:04]

コピー小隊やる気なさすぎワロタ

>>86

じぶんごろしフロイト　ディザーター(英語で“脱走兵”もしくは“裏切り者”)

闘争フロイト　ラバー(英語で“強盗”、鍵師と対になるイメージで)

[89 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 22:51:23]

>>87

可哀想な社畜…

[90 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 23:01:09]

何個くらい募集します？

[91 １ 24/07/13(土) 23:06:48]

※

スレ主そろそろダイジェストって言葉を覚えた方が良いと思うの

バトルを終始無法フロイトが有利に進めていたのはdice1d100=71 (71)

コピー小隊が過去のフロイト達で、フロイトは昔より成長した天才だからだが…？←５０→お前達は確かに強い…しかし恋敵を前にして、昂らない男がいるものか！！嫉妬に燃える男は阿修羅すら凌駕する！

じぶんごろし近接フロイトはdice1d100=15 (15)

お前を認めない…！殺してやる…殺してやるぞ、V.Ⅰ…！←５０→V.Ⅰを殺すには、V.Ⅰを学習しなければ始まらない…

身体は闘争を求める中距離フロイトはdice1d100=97 (97)

違う、俺が欲しいのはこれじゃない…←５０→良いね…流石同じ女を好きになった男だ。オリジナルじゃ味気ない、兄弟とでも呼ぼうか？

>>90

４～５個くらいかなぁ

しばらく集まんねえな…と思ったらタイミング見て切り上げるけど

[92 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 23:10:14]

同担面してくるAIとは

[93 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 23:31:37]

CV:沖野晃司が三人(？)とか豪華だな

[94 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 00:34:44]

沖野さんを解放しろ
こんな〜気持ちは〜はーじめてー（３人に増えながら）

[95 １ 24/07/14(日) 01:49:45]

模擬戦は始まった時こそ、数の有利と初見の機体性能を活かした無人機小隊がやや有利に立ち回っていた
それが、今はどうだ
《なるほど、空の色は伊達じゃないか》
《どうした。やはり生まれたてじゃ、こんなものか？》
仮想空間の中で異次元的な機動力を惜しみなく披露する異形のAC二機
当初ロック・スミスを囲んで追い回すように飛び回っていた筈の彼等を、気付けばロック・スミスが舞台の中心に立って振り回していた
それを私達は、ただ息を呑んで見ていることしか出来なかった
限りなくリアルに寄せた仮初の戦場を、空の色の機体が駆け回る
遮蔽物のない空間をVCPL社製のレーザードローンが切り裂くように飛翔する
ドローンと本体の繊細な連携により、フロイトは頭数の不利を手数で補っていた
だが…見ていて感じるのは、その余りにも繊細かつ正確過ぎるドローン達の動きに対する違和感だ
（レーザードローンって、あんな動きだっただろうか…？）
私にとってヴェスパーとは、即ち徹底的に解析し攻略すべき敵の巣だ
そこで不動の一位を誇り続けている第一隊長のフロイトのことは、これまで何度もログの解析やシミュレーションを通じて研究してきた
だがこれまでそうして見てきたロック・スミスの動きと今の彼の動きは、どうにも私の脳内で合致しなかった
ロック・スミスだって無敵のACじゃない、だがそれをパイロットが己の技量で補うことで最強であり続けた
そこには何の背景も見えなかった
ただ何も言わず戦場の匂いを追い続け、闘争を求め、真人間でありながら戦場に適応し続ける恐ろしい存在…それがフロイトという男だった筈だ
…今の彼は、何かが違う
理由や細かい事情は分からない、だが感じるのだ
《戦って分かった。確かにお前達は弱くはない、何せ過去の俺達だからな》
《お前、気付いて…》
《だがな》
ホバリングしている方の機体がドローンを振り切ろうと変則的な軌道で逃げ回る中、ロック・スミスの左腕が閃いた
レーザーダガーが左腕ごと宙を舞う中、飛び続けてEN切れを起こした四脚が落下する
それと入れ違うようにドローンを従え飛翔したロック・スミスの碧眼が、二人の敵を睥睨した
《過去の俺なんて恋敵を前にして大人しくしていられるほど、俺は懐の広い男じゃない》
その一言と共に右肩から拡散バズーカが真下へ放たれ、動けないでいた二機がまとめて爆炎に飲まれていった

[96 １ 24/07/14(日) 10:44:33]

《これが俺とは…認めたくはないな…》
APが尽き、シミュレーションが終了するブザーが鳴る
仮想空間が消えていく中、意識を現実に戻していく俺を掠れた声が呪うのが聞こえた
《それだけ強くなれるのが俺なら…何故、何もしてこなかった…》
「………」
俺に似た、少し若い声が呟いている
それを俺は、真っ暗になった視界の中で聞いているしかなかった
遮ることは出来ない
《俺は…彼女を…》
「…やっぱり、お前は俺だな」
戦いの中で得た確信の先へ思い至る
《一緒にするな。俺は、何も出来ないままの俺を繰り返す気はない》
「そう言うところまで含めての話だ」
《…！》
その怨嗟の声は、俺に向けられて然るべき呪いだと分かっていた
俺だって今になって、自分自身をそう呪っているから
あれだけ一緒にいて、俺は彼女に何もしてあげられなかった
初恋だの愛し合うだの言っておいて、俺が何もしてこなかったから今こんなことになっている
だからこんなに過去の自分を呪わずにはいられなくて、全て知っていたくせに平然と今を一人で生きてきたオキーフが気に入らないんだ
誰が一番、彼女を傷付けてきたのか
そんなこと、俺が一番分かっている
分かるからこそ、これは紛れもない俺なんだと認めるしかなかった
「弱いな…」
《…そういうお前は、醜いな》
お互い口をついて出た感想は、きっとどちらも正しい
過去の俺は、何も出来なくて当然なくらい弱かった
そして何もしてこなかった今の俺は、酷く醜かった
「だが…だからこそだ」

[97 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 10:58:23]

>>86

じぶんごろしフロイト　エレメントリーダー

闘争フロイト　ウイングマン

(戦闘機の1番機とその僚機を意味する呼び方)

[98 １ 24/07/14(日) 11:24:52]

過去の己の弱さと愚かさを突き付けられた
彼女が生きていたと知った今になって過去から追いついてきた自分への怒りが、空虚な驕りを焼き払っていた
アリーナ１位になろうが、主席隊長になろうが、何度不可能を可能に変えてみせようが、それだけじゃ意味がない
一人で彼女の面影を探すように戦場をうろつき覚えてきたその全てが、間違いだらけのガラクタに変わっていく
ただ戦うことに最適化し続けて、俺は遂に全てを薙ぎ倒す台風にしかなれなかった
ロック・スミスの青は、普通の青空の色じゃない
全てを壊す嵐が過ぎた後の、何もない空の色だ
そう思えば、この機体は俺の人生そのものだった
俺が好きになった女がどんな人だったのかも忘れて、思い出を守ることすらしてこなかった俺の象徴
それを昔の俺が嫌うのも当然だ
俺は彼女を殺したいわけじゃない
彼女が生きる戦場で俺が欲しいのは、こんな力じゃない
闘争を求める俺も、こんな今の俺を憎む俺も、どっちも“俺”だ
彼等と対峙していくうちにぶつけられたあらゆる感情が、俺を覆う肩書や下らないプライドに火をつけた
全ては灰になり、俺の骨が剥き出しになっていく
けど、それでいい
邪魔な灰は振り払え、脂だらけの燃え殻は脱ぎ捨ててしまえ
そうやって全部打ち捨てて、漸く俺はやり直せるんだから
今の自分が醜いと分かったなら、また変わっていける
「今度こそ、ちゃんと変わるんだ」
灰の中から、生まれ直してみせる
好きな女の前でくらい、ちゃんと格好良い俺になる為に
「俺はもう、恋敵に負けている場合じゃないんだ」
その為に出来ることは、惜しんでいられない

[99 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 11:37:21]

遅れてきた青春感ある
ここから無人機たちに惚気だしたら笑う

[100 １ 24/07/14(日) 12:00:33]

※

フロイトはコピー小隊のことをdice1d100=87 (87)

作戦行動時の僚機として認める。けど彼女にちょっかい出したら消す←５０→俺の側においておけ。コイツらに抜かされるようなら、俺は所詮その程度だ

そしてこの盛大な惚気について観戦していた面子にはdice1d2=2 (2)

1=聞かれてない

2=バレてますねえ！！

バレてる場合

スネイルdice1d100=98 (98)

…くだらない←５０→これは（彼女の身柄を押さえれば上手いこと使えるな…）と考えている顔

オキーフdice1d100=20 (20)

口で言うほど簡単に人は変われない。お前は彼女の人生には必要ない←５０→…お前に、彼女は渡さない

ラスティdice1d100=42 (42)

ホーキンスdice1d100=30 (30)

メーテルリンクdice1d100=9 (9)

スウィンバーンdice1d100=31 (31)

この前ミラージュにドン引きしていたペイターdice1d60=48 (48)

止めといたほうが良いと思うけどなあ←５０→盛り上がって来ました！！！

[101 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 12:08:30]

悪役ムーヴのしどころを逃さないなこの眼鏡…

[102 １ 24/07/14(日) 12:16:31]

※

スネイルの知っている範疇でC2-297に関する研究データや技術はない、この無人機にも戦闘データが入ってるだけで研究の本命じゃない、でもミラージュの戦闘を見て何かに気付く、その上でまた悪だくみしている…というコンボが重なったことにより、まぁまぁ爆弾の規模が成長しています

これアーキバスが、というよりファクトリーとスネイルが単品でクソだな…

ギャラリーの皆さんの反応が冷えている理由

ラスティdice1d100=78 (78)

彼が変わろうとしているのは認めたいが、変われないだろう←５０→彼女のことは嫌いではないが、フラットウェルのせいで余計事態が拗れそうなので勧められないというか…

ホーキンスdice1d100=31 (31)

メーテルリンクdice1d100=91 (91)

スウィンバーンdice1d100=4 (4)

相手の生涯を買うならともかく、一緒にはなれないよ←５０→…あの、多分ベイラムに本命いるんだけど…？

ペイターdice1d100=25 (25)

傭兵と個人的に関係を深めるのはリスクが高すぎます←５０→あの女はイカレてる、個人の繋がりで押さえ込める存在じゃない

[103 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 12:21:29]

ミラージュへの好感度そんなに高くないけどそこらへんの機微に敏いメーテルリンクちゃんかわよ
平和時空で恋バナしてくれないかな(？)

[104 １ 24/07/14(日) 13:30:57]

※

あと大事なこと決めとくか、そろそろタイミング逃しそう

ミラージュのまだ発覚していない秘密（AM公が掴んでたアレ）について、企業側で誰が知っているのかを決めておきます

別星系の技術は

①先天的な遺伝子調整技術

②遺伝子調整を100%反映する為の人工子宮

③後天的能力拡張手術

で、二面ダイス振って１なら知ってるし２なら知らないものとしますが、これについて知っていたとしてもミラージュの出生の秘密に気付くのと＝にはなりません

多分人によって出身の星とかコロニー全部違うだろうし、ロマンあるよね

フロイト…何も知らない

スネイル…別星系の技術のことは知っているが、それがミラージュと最近繋がり出した

オキーフ…完全に知っている

ラスティ…dice3d2=1 1 1 (3)

ホーキンス…dice3d2=1 1 1 (3)

メーテルリンク…dice3d2=1 2 2 (5)

スウィンバーン…dice3d2=1 1 2 (4)

ペイター…dice3d2=2 2 2 (6)

ミシガン…dice3d2=1 1 2 (4)

ナイル…dice3d2=1 1 1 (3)

五花海…dice3d2=2 1 2 (5)

イグアス…dice3d2=1 2 2 (5)

ヴォルタ…dice3d2=2 2 2 (6)

レッド…dice3d2=1 2 1 (4)

[105 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 13:37:55]

めちゃくちゃそれっぽいダイスだ
ホーキンスさんが最初にミラージュをヘッドハンティングしようとしたのってそういうこと…？

[106 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 13:51:16]

レッド君！？

[107 １ 24/07/14(日) 13:54:03]

※

①か②技術について知っている連中はアイデアロールⅠを、③について知ってる連中はロールⅡを振ってもらう

アイデアロールⅠ（先天的遺伝子操作技術）

ラスティ…dice1d100=61 (61)

ホーキンス…dice1d100=42 (42)

メーテルリンク…dice1d100=28 (28)

スウィンバーン…dice1d100=78 (78)

ミシガン…dice1d100=12 (12)

ナイル…dice1d100=17 (17)

五花海…dice1d100=88 (88)

イグアス…dice1d100=64 (64)

レッド…dice1d100=27 (27)

そんなものもあったなぁ、程度の認識←５０→彼女もあんな感じで遺伝子を弄ってたりして…なんてね。大昔の技術だし、んなわけないか

アイデアロールⅡ（後天的能力拡張手術）

ラスティ…dice1d100=43 (43)

ホーキンス…dice1d100=69 (69)

ナイル…dice1d100=98 (98)

レッド…dice1d100=8 (8)

なんか前そういうのあったな…の認識←５０→彼女の戦闘時の動きは…考えすぎ？

[108 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 14:01:52]

ここでヴォルタに何も知らせないダイス神さぁ…

[109 １ 24/07/14(日) 14:05:26]

※

なお何処ぞの限界オタクはdice3d2=1 1 2 (4)

知っていた場合のアイデアロールdice2d100=38 40 (78)

[110 １ 24/07/14(日) 14:35:05]

※
これは死ぬほどどうでもいい余談ですが、フロイトパートや初恋トリオパートを書く時の最近のBGMは専ら「儚くも永久のカナシ」ですね
一方ちいかわ単体のパートだと８割INVOKE残りMETEORの西川貴教です
ヴォルタやフラットウェルパートにもそのうちBGMがつくんだろうか

[111 １ 24/07/14(日) 15:59:35]

「本当に良かったんですか、あのまま小隊を結成させて」
「あんなに火がついたフロイト君は久々に見るからね、多分僕達が何言っても無駄だよペイター君」
「そういうものでしょうか」
「そういうものさ」
無人機を部隊へ編入させる為の手続きにフロイトやスネイルが消えた後、あの場は流れで解散になった
とはいえとんでもないことをフロイトが口走った衝撃はかなりのもので、部下へべらべら喋るわけにもいかないので僕達はこうしてフィーカを片手に会議室でまた集まって駄弁っていた
ちなみにオキーフ長官は不在だ、最近の彼は何だか常に忙しそうにしている気がする
今度タイミングを見て自分の秘蔵の甘いものを幾つか彼に差し入れておいた方が良いかもしれない
「私としては今の第一隊長を放っておくのには反対です、リスキーすぎる」
「…ペイター君、最近やけに慎重だね」
「そうですか？」
話題となると無論それは主席隊長殿のあのセリフだ
彼がACをこよなく愛し独特な世界観を持って戦っていることは皆分かっている
しかし彼のそれが人に向けられるのは、長年一緒に働いていても初めて目撃した出来事だ
あのロック・スミスに乗って隙あらば何かを探すように戦場へ飛び出したがっていた男が、たった一人の女性を求めている…これが青天の霹靂じゃなくて何なのか
若者達の青春は枯れた中年から見ていると非常に眩しくて、くらくらしそうになる
一方で番号付きの中でも一番の若手である副官は、手元のフィーカに視線を落としたまま少し苦い顔をしていた
その表情はフィーカが苦かったせいだけではないのだろう
ミラージュ・ストラトスが失踪した例のミッションのオペレーターを担当して以来、彼はどうにも態度が硬くなっていた
「相手は今まで散々ベイラムが贔屓にしてきた独立傭兵です。彼女と第一隊長殿が距離を詰めてきた場合、ないとは思いたいですが彼が篭絡される可能性まで警戒しないといけなくなる」
「ハニートラップかい？かなり初心そうな子だったし、ないとは思うけど」
「…どうでしょうか」
無論自分とて、その可能性は真っ先に疑っている
そして今も、完全に彼女をただの女性として見ているわけではなかった
だが彼の硬い表情は何か、全く別のことを考えているようにも見えた

[112 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 16:58:12]

いっつもオープン回線で愛を告白してんなこの男

[113 １ 24/07/14(日) 17:36:49]

「第八隊長殿は何か、別のことを警戒しているようだね」
耳に心地良い、爽やかな声がした
シュナイダー社の方から呼び出されて席を外していたラスティ君が戻ってきたようだ
手に湯気の立つマグを少し赤くなった指で持った彼を横にずれて談笑の輪に入れると、少し肩の辺りが冷えた
（外で長時間のメール）
「オキーフは？」
「誘ったんだが振られてしまったよ。新しく気になることが出来たとかで」
「そうかい」
この組織の中では、本音を本音のまま言うことの方が難しい
野心と虚栄や打算に塗れ、皆何かしら嘘をついて生きている
本物の何かがあるとすれば、オキーフが泥のようと評するこのフィーカの不味さくらいのものだろう
「ラスティ君はどう思う？さっきのフロイト君の台詞」
慣れた顔で人の輪に入り込んだ彼にそう話を振れば、「あぁ、あの熱烈な」と返された
「あの主席隊長殿がああも真っ当な少年のように恋を語るとは、少し意外だったよ」
「少しで済むかい？」
「あー…少し“なるほど”と思うところもあってね」
高い知性の光を宿した眼を伏せながら返された言葉は少しキレが悪く、本人も少し迷っているような表情で言葉を続けた
「確かに彼がああもストレートに愛を説く日が来るとは思わなかったさ。だが開示された戦闘ログには目を通した限り、彼女の戦い方は確かに自由という言葉が似合うものだったと思う。運び屋の仕事に専念していた彼女があんな高い実力を隠し持っていたのは驚いたが、あのスタイルは確かに主席隊長殿の好みではあったんじゃないか？」
「…戦い方の先に、人格への好意が生まれたと？」
「生憎私は彼女と会ったことはないので、彼女の何が彼の好みなのかは分からなくてね。だがACに乗る者のことを知るのであれば…嘘の混じった百の言葉より、一度の真剣勝負の方が分かりやすい時だってある。特にあの男は、そうやって人の本質を暴くのが得意だろう」
そう言う男の言葉は割と無茶苦茶なようでいて、不思議と真に迫っていた
「この気持ち、まさしく“愛”…か」
いつかの戦いの中、何かを閃いた彼が叫んだ台詞をなぞる
若さという力を持って空へ羽ばたく彼が叫んだそれを、果たしてこの世界で一体何人が信じているのだろうか
《下らんな…。その手のものは結局打算か、はたまた無知な者が見る夢に過ぎんのだよ》
少なくとも猜疑心に凝り固まった友人は、それを信じそうにはなかった

[114 １ 24/07/14(日) 22:50:48]

「スウィンバーン」
《というかいつまで貴様ら喋っている気なんだ…。そちらはもう終業の時間だったか？》
端末越しに嫌味を吐いてくる旧友の声に、思わず苦笑した
「一人哨戒任務中だからって拗ねないでよ」
《誰が拗ねてなどいるか！こちらは中央氷原とは違って平和ではないのだ！》
「そういうところがモテないんですよ」
《は？》
「ペイター君！？」
会話に入ってきたスウィンバーンによって、多少空気が軽くなった…とはいえ、本人は決して本意ではないだろう
現在スウィンバーンは僕達とは別行動を取っている
主戦場が中央氷原に移ったとはいえ、他地方にコーラルがある可能性もまだないわけじゃない
それにあの壁は、ルビコンで活動する上で貴重な大型拠点だ
そこでスウィンバーンと彼の率いる第七部隊は海を越えずにベリウス地方へ残り、アーキバスが占拠している壁を他の勢力から防衛している
これがベイラムや解放戦線だけならまだやり方も手慣れたものだったのだが…封鎖機構との小競り合いも増えてきた今、一人でベリウス地方防衛の戦力を運営している彼の声にはどこか疲れが滲んでいた
《誰も彼も、口を開けば愛だ恋だと下らん妄想を…》
「ロマンがないなぁ、第七隊長殿。あれはほぼ一目惚れだぞ？」
《にこやかに運命論を語れば誰でもときめくと思わないことだな第四隊長》
「…肝に銘じておこう」
穏やかな顔で声を掛けたのをバッサリと切って捨てられ、ラスティ君の口角が微かに引き攣った
スウィンバーンの人間不信は、ヴェスパー内でも有名な話だ
企業の為に慣れない仕事を強いられ続け、コーラル代替強化手術を進化させる為に悪魔へ捧げられるモルモットの列に並ばされた
その過去がスウィンバーンの繊細だった神経を苛み、部下や同僚だろうが誰一人まともに信じられない臆病な人格を形成していた
それ故に彼は目に見えないものを一切信じず、己の目で捉えたものだけを信じる人だ
そんな彼に、恋やロマンといったものが信じきれるわけがなかった
《彼等の間にあったのが百歩譲って一目惚れだったとして、それは特別なものでも尊いものでもない。人間の一目惚れとは、互いの遺伝子が己にとって相性の良い相手を見つけたサインでしかないのだ》
人を信じないスウィンバーンにとって信じられるのは、データ上の数字と自然現象くらいだ
だからなのか元々教養人なのか、彼は変に博識なところがある人だった

[115 １ 24/07/14(日) 23:31:28]

※

もう面倒だし今のご時世なら分かりやすいし、遺伝子操作された人の名称コーディネイターでいいや

コーディネイターに対する各自の感情

ラスティdice1d100=40 (40)

ホーキンスdice1d100=94 (94)

スウィンバーンdice1d100=98 (98)

メーテルリンクdice1d100=89 (89)

無関心、あるいは多少弄ったから何やねんという話である←５０→望まれた通りの天才というわけだ。化け物め

[116 １ 24/07/14(日) 23:36:05]

※

ブルコスみたいなのばっかで草生える、これ地獄要素増えたかもしれねえな…

ついでにフラットウェルと話聞くペイター君も振っとくか

コーディネイターへの感情

フラットウェルdice1d100=23 (23)

ペイター君dice1d100=37 (37)

明日も仕事なので本日はここまで

[117 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 10:02:06]

フラットウェル「どんな過去があろうとちいかわはちいかわだ」

[118 １ 24/07/15(月) 10:54:52]

「一目惚れが…遺伝子のせい？」
ラスティ君が食いついた
爽やかな男前と言っても若者の気質か、この手のものはやはり好きらしい
考え事をしていたペイター君も気付けばスウィンバーンの方に視線を向けていた
話を聞く雰囲気になっているのを感じ取ったのか、画面の向こうで軽く咳払いした彼はまあ数あるうちの一説だがな、と前置きをしてから話し出した
《一目惚れとは要するに、生き物としての生存戦略の一種だ。人間は確実に遺伝子を残す為、より多様な免疫を持った子供を作ろうとする。だから惹かれるのは、基本的に自身の遺伝子に足りていない情報を多く持った存在だ。特に縁の遠い、より異なる性質の遺伝子を魅力的だと判断する。判断材料は顔立ちだったり体格、声と様々だが…人が人に突然惹かれるのはそういう絡繰だ》
「他にも一目惚れは目の錯覚説とか色々あるけど、だったらもっと早く惚れてるだろうね」
「つまり首席隊長の言う愛、とは」
《彼の遺伝子が遠い存在に反応しただけの生理現象だ》
にべもなく言い切った
《その現象に出会う確率が低いので人は奇跡だ運命だと呼ぶわけだが、私からすれば理解に苦しむな。運命の相手など存在しない。…コーディネイター共なら、運命の相手でも作れたがな》

[119 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 11:32:45]

まさかミラージュが妙にモテるのって…

[120 １ 24/07/15(月) 21:07:37]

「コーディネイター？」
「スウィンバーン」
その単語を聞いた途端、自分でも少し驚くくらい低い声が出た
…その存在は、話題に出すのすら嫌気が差す
それを察したのか、端末が一瞬沈黙した
《後進に教育をするのも我々の仕事だ、ホーキンス》
「…そうだけどさ」
「なら、私の方から話そうか？」
歯切れの悪くなった僕の態度を見かねたのか、ラスティ君に助け船を出された
こちらを見る目は穏やかで、本気でこちらを案じているように見えた…が、果たして腹の中では何を考えているのやら
ただペイター君は最新世代の手術を受けているし、離れているスウィンバーンだって馬鹿じゃない
…大丈夫そうかな
「悪いけど、ちょっと外の空気を吸ってくるよ」
その場に残る彼等に断りを入れ、席を立つ
マグの中に半端に残っていたフィーカをシンクに流して軽く洗えば、底はすっかり綺麗になっていた

[121 １ 24/07/15(月) 21:10:45]

《コーディネイターというのは、簡単に言えば遺伝子操作を受けて産まれた人間のことだ》
ホーキンスが立ち去った後、暫くしてから第四隊長が口を開いた
性格が歪なペイターだが、意外にも大人しく話を聞いている
《既に廃れた技術ではあるが…ルビコンとは別の星系で確立された技術だと聞いている》
「元々は、環境汚染の影響で産まれてくる子供に先天性疾患が多かったのを治療する為の技術だったという話だ」
第四隊長の話に付け加える形で、そう説明を入れておく
その始まりは、確かに人命の為のものだった
宇宙の方々に広がる星系を人類が開拓するようになって何年経っただろう
しかしそこまで進歩しても企業や民族同士の争いはなくならず、人類は進化していなかった
未開拓の星系に人が住もうとするのだから、当然未知の物質と文明を共にする者も増える
そしてたまたま“かなり人体に悪影響がある物質”が大量に眠っていたとある星に人が降り立った結果、そこは紛争の中で星中が人によって汚染された
人体が死ぬまで汚染され続ける死の星は封鎖機構によって封鎖されたわけだが、中で暮らす人々からすれば溜まったものではない
彼等は封鎖機構に封鎖解除を認めさせる為、除染技術の研究の傍ら、破壊された遺伝子を復元する治療技術の研究を進めていた
全ては清い星と、正しい人類の姿を取り戻す為に
正確に言うと、これは遺伝子の復元というより継ぎ接ぎが近い
両親となる男女の遺伝子を採取し、異常をきたしている部分は切り捨てて正常な部分だけを移し替える
そうして破壊されていない遺伝子を受け継ぐことで、子供は健康な身体で産まれてくるという…これがざっくりした仕組みだ
《…普通に医療技術ですよね、それ》
《まぁここまではな》
《だったら、何故…？》
そう、確かにこれは医療技術だった
だが四半世紀以上も前に廃棄された遺失技術だ
「…治療だけなら問題はなかったのだ」
遺伝子治療なら、本当に問題はなかった
現にその惑星では健康優良児の数が次第に増えていき、土壌の除染も進んで全てが順調に進んでいた
そこまでは良かったのだ
「…これが遺伝子組み換えになり、人の望む天才が産まれるようになるまでは」
人とは、どこまでも強欲で醜い獣だ
全ては人の悪意で歪み、腐り落ちる宿命にある

[122 １ 24/07/15(月) 21:19:47]

「先天的な遺伝子疾患を根絶する医療技術を、買収しようとした企業がいた」
《……！》
《企業からの買収の声は結局突っぱねられたが…既に五体満足で産まれることが奇跡ではない時代になり、とっくに人は気付いていたのだ。“金で健康を買えるなら、能力だって金で買える”と》
嘆息しつつそう語る第四隊長の伏せられた目は、長い睫毛に影を落とされ暗く染まっていた
…人の欲は、海に似ている
底が見えず、止まるところを知らず、本当に尽きることがない
一度その深さを認めてしまえば、どこまでも堕ちていけた
心肺機能、学習能力、容姿、色覚、五感…欲張った人間が手を付けたのは、人の持つ全ての能力だ
欲しいと思った能力を愛と称して子供に与え、その才気溢れる子供の親に自分がなる為に、技術者を買い取るべくそれはもう莫大な金が舞った
そして星の未来を切り拓く為に培われた技術の高さは、そうして産まれてきた子供達の才能によって証明されていくこととなる
学術、芸術、運動、戦闘…ありとあらゆる分野において、遺伝子操作を受けて産まれた者が世間を風靡した
突発的に産まれる天才はいた、与えられた才能を磨かず凡人として終わる者もいた
だが確かにその星の歴史は証明してみせたのだ
才能がなければ、人は戦いに勝てないのだと
そしていつしか、遺伝子操作を受けて産まれた人はそれ以外の人間から敬遠されるようになる
自分の在り方を親に最初から決められた、設計図通りに調整された人間
即ちコーディネイター、と

[123 １ 24/07/15(月) 21:20:39]

コーディネイター技術は確かに非常に優秀だ
だが時折、操作を受けても設計通りに産まれない子供がいた
特にそれは、様々な才能を付与しようと調整を重ねた場合に特に顕著になる
多額の費用を払って設計したのに、その通りに産まれなかった子供は悲惨だ
設計ミスの遺伝子を持ったまま産まれてしまった失敗作と烙印を押され、酷い場合は当の親が不良品の引き取りを拒否するパターンや、調整にそもそも子供自身が耐えられず産まれる前に死んでしまう例が相次いだ
失敗作として愛されず居場所を見つけられなかった子供、親に引き取られず一人で生きるしかなかった子供、与えられた才能に興味を持てず芽の出ない趣味に傾倒して破滅した子供、産まれる前に人の業に呪い殺された子供
遺伝子が健やかであっても、人の歪みは治せない
誰も何も出来ないまま愛されない子供が打ち捨てられ、それでも人と企業は理想を求めて愚行を繰り返した
作って、失敗して、捨てる
作って、失敗して、捨てる
作って、成功して、育てる
作って、失敗して、捨てる
作って、失敗して、捨てる
封鎖機構が外部から事態を把握した時には、もう手遅れだった
汚染物質の消えた地表の代わりに胎児にすらなれなかった何かが無数に葬られた大地で、捨てられたコーディネイターと、愛されたコーディネイターと、コーディネイターを憎む者が入り乱れて殺し合っていた
それを知った誰かが言った、これが人の業だと
だが別の誰かは言った、これは人の望みだと

[124 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 21:52:30]

ちいかわの兄弟たちが大地に…

[125 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 21:56:41]

下手したら仮面を被ったちいかわが「これが人の夢！人の望み！人の業！」してたかもしれない

[126 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 08:14:42]

>>107

ナイルさんが後者のが高いの、ミラージュが逃がしてくれた時の動きを目の当たりにしたからこんなに数値が高いのかな？と思ったり

[127 １ 24/07/16(火) 16:40:12]

《……それでその星は、どうなったんですか？》
「滅んだとも。最終的にコーディネイターもそうでない者も巻き込んで、全て跡形もなく消し飛んだ」
コーディネイター技術は、悪魔だ
莫大な金を積んで祝福された子供が、敷かれたレールの通りに走って既存の世界を粉砕する
その技術が星外まで流出し、宇宙規模でコーディネイターとそうでない者の争いが加速することを恐れた封鎖機構によって結局執行部隊が次々に投入され、星を丸ごと薙ぎ払う戦争になった
優秀なコーディネイターの軍隊を物量ですり潰すような戦いを続け、最終的に星には何も残らなかった
そして全てが死に絶える頃にはコーディネイター技術も灰になり、その技術を完全に葬り去られたことでこの世にコーディネイターなんて存在はいなくなった
「まあ何はともあれ…さっきのコーディネイターなら運命の相手を作れるという台詞は、そういう意味だ。連中の前には、遺伝子から作り出される全ての出来事が茶番だったんだからな」
呆然としているペイターの顔を眺めながら、そう話しを締め括った
…もしかしたら、封鎖機構が本当に恐れていたのは、宇宙規模の戦争とは別のことかもしれない
彼等が結局星一つを滅ぼすまで否定しきれなかった最大の懸念
即ち封鎖機構のシステムよりも、正しく組織を導けるコーディネイターが現れてしまう可能性を
それを否定するには、コーディネイターを絶滅させるしかなかった
星の中での終わらない争いと封鎖機構の介入の果て、彼等は滅びを迎えた
その戦争の経緯を踏まえ、今も先天的な遺伝子操作は禁止している星や企業が多い
というか後天的に脳にコーラル管理デバイスなどを入れる強化手術がここまで流行ったのは、先天的に設計されるコーディネイターへの忌避感による後押しが強かった
技術が廃れ年月が過ぎた今も、決して宇宙は忘れていないのだ
コーディネイターがいる世界の恐ろしさを
コーディネイターが生きている罪深さを

[128 １ 24/07/16(火) 16:49:43]

業務に戻った彼等との通信を終え、溜息を吐く
部隊長として割り振られている部屋は広く他の利用者もいない
だが殺風景な部屋は自分のささくれだった神経に似ているようで、私はあまりここが好きではなかった
ここにいると、まるで自分が何もない人間のような…はたまた、自分がどうでも良いインテリアとして部屋に転がっているだけの路傍の石ほような気がしてくる
だが他人が何を考えているのか読めるわけでもない以上、他の人間も触れざるを得ないACに乗っていつ誰が裏切るかも分からない戦場に立つ方が何倍も嫌だった
…最近、眠りたくても眠れない日が増えてきた
睡眠時間が足りないとかの話ではなく、何日も満足に眠れないのは業務の多忙さだけでは言い訳が出来ない
戦闘が専門ではない身で、一人ベリウス地方の防衛をしなければならない重圧と不安
昼も夜も問わずあちこちから飛んでくる侵入者達のせいで度重なるスクランブル
穏やかなデスクワークとは程遠い日々が、私の精神をガリガリと苛んでいた
ここで出来る気晴らしなんて、それこそ捕まえた侵入者を痛めつけてから再教育センターに放り込むことくらいだろう、とはいえ封鎖機構が介入してきてからはそれも控えめになってきているが
…強化人間とて疲れ知らずではない、眠れる時に横にならなければ本当にコンディションが悪化する
酒は駄目だ、いざという時戦えなくなる
若い隊員にはストレスを性欲と混ぜて吐き出す手に走る者もいるが、同じ手に走れるほど馬鹿でもない
となると取れる手は限られているわけで、自ずと手は机上の定位置に置かれた箱に伸びていた
箱から現れた銀のパッケージを破けば、掌に溢れてくる白い錠剤
掌の上のそれを口に放り込んでそのまま噛み砕けば、一瞬で口腔内に薬剤特有の苦味が広がった直後、凪いでいく精神がそれを許容した
穏やかな心のままベッドに倒れ込んだ私の頭が、次第に霧に飲まれていく
…他に縋るものがないとはいえ薬の減りが早い、そろそろ向こうへ他の資材と一緒に搬送を依頼しなくては
…ああでも…
「あの小娘、どこへ行ったんだ…」
戦えないから誰とも戦わないのだと言っていた彼女は、どうして戦わなかったのだろう
映像の中の彼女は…それこそ、戦うことこそが運命のようだったのに
そんなことを考えながら、次第に重くなる瞼を素直に閉じる
次に自分を起こしたのは、二時間後のサイレンの音だった

[129 １ 24/07/16(火) 18:43:52]

※

フロイトパートとは名ばかりのヴェスパーパート終了

視点はdice1d3=2 (2)

1=レッドガン視点に移動

2=解放戦線視点に移動

3=うるせえ♡オラッミッションいけ！！

レッドガン視点になる場合、視点主はdice1d6=5 (5)

[130 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 18:51:46]

誰視点だろ～

[131 １ 24/07/16(火) 19:02:31]

※

解放戦線の視点はdice1d4=2 (2)

1=何か前ダムでも雌犬が連れ込まれてるのを実は目撃しちゃってたダナムさん

2=家に帰ると大体推しが自分の寝室で寝てるフラットウェル

3=骨折がまだ治ってないのを良いことに出撃禁止令を出されているツィイー

4=出撃はしてないが居場所もないので延々コアに籠って作業してるちいかわ

[132 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 19:11:02]

運命が収束してる

[133 １ 24/07/16(火) 19:51:40]

※

お前とちいかわのコミュはさっきやったというかこれ以上やると他のルートのフラグが折れかねないんだよなぁ…

フラットウェルの方はというとdice1d4=2 (2)

1=ダナムさんらから雌犬に入れ込むのはやめておけ…されていた

2=あれを使うくらいならまず私を出せ！とツィイーが直談判に来ていた

3=新兵器の開発やアーキバスの動きについてどこぞのスパイと話していた。…待て、何だこの論文は

4=目を離すとコアに籠るし他の戦士に絡まれるミラージュを回収していた

[134 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 20:03:30]

女性陣からの好感度が軒並み死んでて悲しいなあ

[135 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 07:30:56]

いざとなったらミーティア流して脳焼くからセーフ

[136 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 07:51:31]

>>86

じぶんごろしフロイト　ディンプル(英語でえくぼ、くぼみ、さざ波+ピッキング対策になる鍵の種類)

闘争フロイト　バンピング(衝撃で鍵を開ける方法)

[137 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 12:11:24]

ちいかわの配達受取人に指名されて、対面した時にかすかに残るかつての“あの子”の面影に安堵する自分に自己嫌悪するオキーフさんはいた(幻覚)

[138 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 12:17:35]

多分フラットウェルもオキーフもそこそこいい歳したオッサンなんだけど、同じくらいの年代だった筈の幼馴染が超微量の面影だけあるJC〜JKくらいのクッソ初心な女の子になって目の前に現れた時のオキーフの心境を答えよ（配点30）

[139 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 12:41:08]

ちいかわにフィーカご馳走するオキーフさん見てえな
うお苦っ！みたいな反応でも意外といけるわみたいな反応でも美味しい

[140 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 13:11:40]

>>139

でも会った事ないはずなのに、何故か初めてフィーカ奢った時からミラージュの好きな味にしてくるんだよね…

[141 １ 24/07/17(水) 13:58:02]

「帥叔！本当にアイツのこと使う気！？」
「ツィイー、声を抑えろ」
各勢力に潜り込ませたエージェントとの連絡
彼等から提供された情報の精査、統合
そして各戦場の指揮
重なるばかりで軽減されることのない激務は、どれだけ効率化しても無情に時間を奪っていく
それもこれも偏に人材不足から来るワンオペが元凶なのだが、嘆いたところでどうにかなるものでもない
歳のせいかキツくなってきた徹夜を越えた頭には、彼女の刺々しい声がザックリ刺さって響いた
「…彼女が味方になって、損をすることはないだろう」
「確かにそうかもしれないけど…！でも、私達はアイツのことを認めたわけじゃない！壁で私達を捨てた奴のことなんか！」
「……」
吼える仔犬のように喚くツィイーの右腕は、今も有り合わせの布を代用した三角巾に吊られていた
彼女の言い分は分かる
以前壁での攻防の際、彼女はベイラムの生き残りと共に逃げることを選んだ
そして彼女を逃した結果、その後の捕虜救出作戦では敵対することになり、彼女に撃たれたツィイー達は命こそ助かったが不時着のショックで骨折した
自分達を裏切った女傭兵に骨を折られた彼女からすれば、その女傭兵が自分達より重用されているのは気に食わないだろう
正直なところ、戦争指導者として各戦況を見ている身としては「彼女の骨折程度別にどうでもいいのでは？」と思う、本人達には言えないが
以前ミラージュが指摘したように、ルビコニアンの戦力不足は劣悪な環境に由来する人手不足が原因だ
食料を回して身体を作らせても、回る頭がなければ鉄砲玉にしかならない
ツィイーはその典型例だ
独立傭兵だった彼女の両親は幼い彼女だけを遺して散った
ルビコニアンに拾われ育てられた彼女には外の星のように教育を受ける機会なんてものはなく、ただ比較的健康な身体とACへの多少の適性しか持ち得ない少女になってしまった
アーシル達が彼女を戦場に出したがらないのは、彼女が言葉を覚える前から世話してきたまだ幼い子供だからというのもあるが…それより手前に、「ツィイーにはこの戦況は変えられない」というある意味正しい認識があるせいだった
だが、周囲の思惑を彼女は殆ど知らない
あるいは、知っていても振り切ってしまう
彼女のアイデンティティを支える微かな戦闘力…それを容易く凌駕してしまえるミラージュの存在は、彼女にとって脅威にしかなっていないようだった

[142 １ 24/07/17(水) 14:29:36]

「アイツを頼るくらいなら、私が出て戦う！」
「それは認められん」
「アイツはルビコニアンの味方じゃない！金で企業に買われたら、またすぐ裏切る！なんで帥叔が分からないんだよ！」
ツィイーにとって、彼女は外敵だ
いや、ツィイーだけじゃないだろう
ダナム、フレディ、六文銭…解放戦線の面々にとって、彼女は企業に買われた経歴のある傭兵でしかない
彼女の本質は、戦場を知る者ほど見抜けなくなる
だが私の知るそれを彼女達に信じさせるのは、百の言葉を重ねても恐らく無理だった
「…彼奴は当分、金じゃ人を捨てられないよ」
「信じられるわけがない！あんなベイラムの雌犬！」
「ツィイー！」
無理だと分かっているから説得は半分諦めていたし、聞き分けの悪いツィイーの文句も聞き流せた
だが“それ”は、駄目だ
反射で出した大声に、小さな身体が震えた
彼女をよく思わない戦士が多いことは分かっている
戦力になるからといって、感情がそれを割り切れるかは別問題だとも理解している
だが彼女を雌犬と罵り、人以下の存在と見下すことは身内の腹いせだろうと看過出来なかった
彼女は、彼等にそうやって笑われて良い存在じゃない
「その蔑称を、私のいる場で使うな」
「……！？」
「分からないか？その蔑称で、彼女の名誉を汚すなと言っているんだ」
思えば彼女に対してこんな怒鳴り方をしたことはなかったなと、言ってから気付いた
ツィイーは幼い子供で、つい最近周囲の反対を押し切るようにして戦闘員になった未熟な戦士だ
現場の指揮から離れられない私にとってずっと疎遠な存在だったから、話す機会もそんなになかった
「ぁ、あ…や、やだ…！」
「…！？」
だから失念していたのだろう
私の大声に肩を跳ねさせた彼女の様子が急変するのを見て、私は己の失策を悟った

[143 １ 24/07/17(水) 14:33:50]

※

結局この場はdice1d2=1 (1)

1=半狂乱になったツィイーがどこかへ消えた。…そっち格納庫（ちいかわ作業中）！！

2=騒ぎを聞きつけたミラージュが突っ込んでくる方が早かった

ミラージュが突っ込んできた場合dice1d100=99 (99)

よく分かんないけど、雌犬呼ばわりはしたければすれば良いよ（クソボケ）←５０→フラットウェル！！！この馬鹿野郎！！！！（超速理解）

[145 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 15:07:04]

>>144

やべ、下はツィイーが突っ込んできたときか

初対面がこれか…

[146 １ 24/07/17(水) 15:14:46]

目を固く閉じて自由に動く方の腕で頭を抱え、耳を塞ぐ

さっきまでの仔犬のような態度から突如豹変してその場から数歩フラフラと後退る彼女は、明らかに正気ではない

まるで怖いものから身を守ろうとするような反応は、実際彼女にとってそうなのだろう

防衛本能のままに小さな身体を更に縮こませ距離を取る彼女は、私に怯えていた

…完全に、失念していた

今自分の部屋を拠点にしているミラージュとの間に一切そういうものがないのもあるが、完全に無遠慮になっていた

軽視していたとはいえ、忘れていたわけではないのに

いや、一瞬忘れていたのだろう

アーシル達に救出されるまで、ツィイー達がどこにいたのか

拠点に帰ってきた彼女が、どれだけ傷だらけだったのか

アーシルや六文銭と仲の良かった彼女が、“彼”等といるのを何故避けているのか

「や、やだ…！やだやだやだ！」

「ツィイー、落ち着け、私は、」

「やだああ!!来ないで、来ないでよぉお!!!」

取り繕うように出した声も、こうなっては意味がない

私という敵から逃げるようにその場で踵を返すと、ツィイーは全速力で駆けだした

それを追いかけようと思えば、今すぐに追いかけられる

だが、追いかけるのは正しいことか？

今の彼女にとって敵である私が後を追う意味、それは

そんなことを考えているうち、あっという間に彼女のただでさえ小さな背中は見えなくなっていく

足は一歩も動かないまま、中途半端に伸ばした手だけが無意味に虚空を切って、何も掴めないままでいた

格納庫にいたミラージュと、そこに現れるツィイー

ツィイー→ミラージュdice1d100=21 (21)

汚い、汚い汚い…！お前なんか！←５０→…もう、あんなの、やだよぉ…

ミラージュ→ツィイーdice1d100=77 (77)

（…この子、嫌味言いに来たのかなあ）←５０→…話、聞こうか？

[147 １ 24/07/17(水) 16:07:04]

「…取り敢えず最低限の復旧は終わり、かな」
物言わぬコアの中で伸びをする
朝起きてからここに籠ること数時間
休憩なしで続けていた作業に全身は思っていたより凝り固まっていたようで、背中からポキポキと小気味良い音がした
「随分派手にやってくれちゃって…」
メンテナンス状態のシステムに接続した端末を畳み、作業場と化してきたコアの内部を片付ける
誰かと通信しているわけでもなし…私の独り言に、誰かの声が返ってくることもなかった
キーを叩く音もしなくなったコアの中のその静かな闇は、やっぱりあまり好きじゃない
眠る分には良いけど、どうせもう少し広い部屋で人が待っているなら私は…
そんなことを思うようになった自分に呆れ半分の溜め息を吐いて、コアのハッチを開けた
…攫われる際フラットウェルに撃ち込まれたスタン弾
土壇場で書き換えた直後のシステムは手荒に強制停止させられた結果、データを滅茶苦茶にされた状態で沈黙していた
ルビコニアンが私の期待を積極的に直すわけがないし、そもそも改造されたシステムの復旧なんて出来るわけがない
そんなこと分かりきっているし、私だって私のことを信じていない人をコアに入れるくらいなら素直にオールマインドの支援を受ける
ただ改造の分はオールマインドも手の施しようがないので、そこだけは最初から自分一人で復旧作業を進めていた
それにしても、とリフトを操作しながら物思いに耽る
こうやって今、私は何の疑問もなくエンジニアの真似事みたいなことが出来ている
端末を前にすると、どうすればやりたいことを出来るのかが自ずと頭の中に浮かび上がるのだ
あとはその具体的過ぎる直感のままに手を動かせば、やりたいことはそのうち終わっている
けどそれは、そのプランを思い描くだけの知識がなければ出来ない
なら、私を突き動かす直感を支える知識は、一体いつ、どこで身についたものなんだろう
そんなもの、私は学習した覚えなんてなかった
…C9-715か、C2-297だった頃の私が覚えたものなのかも、よく分からなかった
考えても仕方ないとはいえ、自分のことが分からないのは自分が自分じゃないような気分になってくる
私を第九世代型にしたアーキバスに行けば…アイランド・フォーの動乱に参加していたフロイトに逢えば、その答えも分かるんだろうか
そこまで沈みかけていた思考は、次第に聞こえてきた軽い足音で中断された

[149 １（修正） 24/07/17(水) 16:52:57]

「……？」
聞こえてくる音は軽やかで、間隔が短い
多分小柄で身柄な子供の足音だ
とはいえこんな場所に子供なんて、いるのか？
ここはルビコニアンが貧しいなりに身を寄せ合っている集落とは訳が違うのに
果たしてその答えは、間もなく廊下の向こうから現れた
清潔とは言い切れない布を三角巾にして吊った腕、頭の後ろで雑に一つに束ねられた長い髪
服の袖や裾から覗くほっそりとした四肢には白い包帯が巻かれていて痛々しい
その姿に、頭が痛むような心地がした
「……」
ルビコニアンに余裕がないのは知っていた
BAWSやエルカノの製品を輸送した時受け取りに現れる人達は、その多くが酷く痩せていたから
拠点に立ち寄れば、その勢力を取り巻く様子はちょっと聞き耳を立てるだけでそれなりに分かってしまう
彼等の飢えは慢性的なもので、子供だって少なくない数犠牲になっているのはそうやって知った
（…けど、そんな）
子供すら満足に生きられない現状に業を煮やした大人達が、私達を恨んでいるのは分かる
ダナム達が私を受け入れられないのは理解出来るし、勝ち目がなくても自分で戦いたがるのも自然な事なのでどうでも良い
けど現れたその少女の吊られていない方の小さな手の中には、微かにタコがあった…操縦桿をある程度握り慣れた、AC乗りの手だ
自分より更に小さな女の子が、ACに乗っているなんて
今まで知る由もなかったその事実に、胸の中で嫌に寒い風が吹いた
全力で走り続けていたのか、俯いて息を整えていた彼女が顔を上げる
その真っ青な顔には絶望の色が強く広がっていて、大きな瞳は涙の膜が覆っていた
その様子に驚いて、反応が数秒遅れる
「ベイラムの、雌犬…！」
憎しみに染まりきった声で私を睨む彼女が再び駆け出し突進してくるのを、リフトから降りたまま固まっていた私はその場で受け止めるしかなかった

[150 １ 24/07/17(水) 17:32:06]

「離せよ！馴れ馴れしく、汚い雌犬が触るな！」
「だったらまず何も考えずに突貫するのやめなよ…骨に響くよ」
「離せぇ…！」
じたばたと暴れる彼女を抑え込み、溜め息を吐く
私も人のことを言えないくらい小柄だけど、これでも食事は十分に取っているし強化手術を受けている身体だ
強化されているわけでもない栄養失調気味の子供の身体なんて、力勝負で負ける方が難しい
（とはいえ…）
「汚い…！ううう～…！」
…なんで彼女は、私をこうも汚いと連呼するんだろうか
それを聞きたいのは山々だったけど、恐らく外様の私にいきなりそれを言い出すことはないだろう
私から彼女には用も敵意もないし放してあげたい、けど面と向かって話を聞き出すのは難しいだろうし、そもそも放したらまた殴りかかられそうだ
どうしたものかと考えあぐねている私を、下から大きな瞳が睨んでいた
「お前なんか、お前なんか認めるもんか…！帥叔を誑かした、雌犬…！」
「………」
やっぱり、そう伝わってるかあ…
年頃の女の子からは凡そ聞きたくないワードで罵倒されるのは、ちょっとばかり堪える
世の中そうされて逆に喜ぶ紳士もいるらしいが、私は微塵も嬉しくなかった
フラットウェルが私を攫ってくるのは二度目だけど、そうなる前から段階をすっ飛ばして個人的に入れ込まれている自覚はあった
そうじゃなければ、他の幹部級が毛嫌いしている私を何度も呼びつけて寝返るよう言ってきたりはしないだろう
その事実がまた彼等からの反感を買っているのは分かってはいるけど、彼の行動は私にはどうにも出来ない
そうこうしているうちに一度壁で軟禁され、そして今度はこうして懐に閉じ込められたわけだけど…私の方からフラットウェルを誑かした覚えはない、どっちかというと私は誑かされた側だ
そう言ってやりたくはある、が…信じてもらえるわけがなかった
彼等にとって戦争の実質的指導者にあるフラットウェルはカリスマ的存在だ
カリスマ的な男が特定の女傭兵に仕事と称して大金を突っ込んでいると言われたら、まず女が誑かしたとしか思わないだろう
「帥叔はお前のせいでおかしくなったんだ！」
「……」
だから彼女が金切り声で私を呪うのも、至極当然なことなのだ

[151 １ 24/07/17(水) 18:01:11]

「あんな汚い、ベイラムの連中に媚を売って！そうやって今度は帥叔にも媚を売って！そんな雌犬を雌犬って言って何が悪いんだ！」
彼女の怨嗟の声は止まらない
私達以外誰もいない格納庫に、私を呪う声ばかりがぼんやりと反響していた
「私はコーラルの戦士だ！欲深い企業の連中とも、金欲しさでそいつらに付く傭兵とも、依頼欲しさに汚い手ばっかり使うお前とも違う！」
「……」
「なのに帥叔はお前ばっかり…！お前は壁で見捨てて逃げたくせに！ベイラム側について、私やアーシルのことを撃ったくせに！」
「……え？」
止まることを知らず洪水のように溢れる怒りの中、私を責めるその言葉の破片に身体が硬直した
今、この子は何と言った？
ベイラム側について…私が、撃った？
私が戦闘を依頼内容として行なうようになったのは、本当に最近の話だ
ルビコニアンから後ろ指を指され喧嘩腰になったことはあれど、本格的に事を構えたことなんてほとんどない
私が解放戦線と敵対したのは、ヴォルタと一緒に壁から逃げた時…それと、その後…
そこまで考えて、頭から血の気が失せた
治りかけの傷、吊られた腕、アーキバスを含む「企業」ではなく「ベイラム」についた私を呪う言葉
（この子は、まさか）
「人を辱めることしか出来ない企業も！あんなことする連中に喜んで媚を売るお前も狂ってる！」
「……！」
「どいつもこいつも！汚いことばっかりする、汚い連中ばっかりだ！」
私の中に過った、ある意味最悪の予想
それを、大人とは到底言えないくらい幼い声の絶叫が肯定してしまう
「お前達なんか、皆いなくなれば良い!!!」
私を呪う声は、私だけを呪っているんじゃない
私の背後にいた、ベイラムを
かつて彼女を捕らえ、尊厳を踏みにじった男達を呪っていた

[152 １ 24/07/17(水) 18:19:38]

※

男所帯のベイラム連中に長いこと捕まって消耗しまくってた推定ロリとか無事なわけないんだよなぁ

しかもあいつ等ミシガンの指揮が通るレッドガンとは多分別系統の部隊だし（レッドガンではなくベイラムMT部隊表記）

この後dice1d2=2 (2)

1=ツィイー「お前は独立傭兵だろ…私の依頼を受けろよ…」

2=ミラージュ「…嫌なことがあったんだろうけど、深くは聞かないよ。急用入っちゃったからね」

現在のミラージュの内心dice1d100=44 (44)

ミシガン達と事は構えたくないけど…依頼してくれるなら、良いよ←５０→好きでもない人に勝手されるのが嫌なのは分かるから…ライン越えしたお前を〇す（瞳孔ガンギマリ）

[153 １ 24/07/17(水) 18:51:47]

自分より年下であろう子から振り撒かれた呪いは、あまりにもグロテスクだった
肉体を辱め心を踏みにじるその行為が、どれだけ辛くて一方的に凄惨な事なのか
誰かから求められて応じる多幸感も、そうじゃない虚しさも理解出来る私は…本当に運が良い部類だった
彼女を押さえていた手を離す
だけど自由になった彼女が私に殴りかかってくることは、もうなかった
「……」
彼女はその場から動くこともしなかった
ただあらゆるものを拒むような色をした目から、大粒の涙を流していた
ガーゼを貼られた頬に、重力に引かれた雫が伝っていく
それを拭ってあげることは、私には出来ない
触れるには信用が足りていないし…第一私の手は、そういうことをしてあげる為のものじゃない
されたことの凄惨さを理解出来ても、私にはその痛みを代わってあげることも癒してあげることも出来ない
私に出来ることは、そんなに多くない
それが分かっている以上、私が次にすることは殆ど決まりきっていた
「…これ以上は、聞かないからね」
それだけ言って、格納庫の出口に向かう
「どこに、行く気だ…！」
動けないまま一人取り残される彼女が、私の背中にそう言葉を投げてくる
しゃくりあげている中でも消えない棘に、けど今更私が腹を立てることもない
「どこって、仕事だけど」
「…！？」
「ちょっと急用が入ったんだ。…話してくれて、ありがとうね」
会話を短いうちに切り上げて、その場から走り出す
…あの子が個人的な私財を持っているとは思いにくい
となれば、私が戦う理由は他の人から搾り上げれば良い
強化人間の脚力でしばらく走っていれば、目当ての人物を見つけた
廊下に何故か立ち尽くしていた彼の肩を引っ掴んで、壁に叩きつけるように押し付ける
「ミラージュ…！？一体、何を…」
「フラットウェル！私に依頼しろ！」
私の言葉を聞いた彼が目を見開いた

[154 １ 24/07/17(水) 19:26:22]

「総長達と事を構えたくはないけど…！お望み通り、やってやるよ…！」
…多分、私は今もレッドガンの人達を撃てない
そんな私のことをきっとルビコニアン達が認めることはないし、これからすることが無事に終わったところで彼女の態度が何か変わるわけでもないだろう
寧ろ戦況を意味もなく刺激するだけに終わる分、余計に両陣営からやっかまれるだけだとも思う
けど、別に良い
だからといって何もしないままこの時をやり過ごして、フラットウェルに良いように扱わるまで“待て”をし続ける気にはなれなかった
「…戦って、くれるのか？」
「アンタの望み通りの英雄になる気はないけどね」
期待の光が渦巻く目に直視されて、そう吐き捨てた
人に担ぎ上げられて、何かの象徴になる気はない
英雄なんて呼ばれたところで、それで何かが出来るようになるわけでもない
寧ろ戦場で英雄と呼ばれるのは、人より多く人を斃してきた人だけだろう
そんなものなりたくもないし、きっとなれない
私が英雄になんてなる日は来ない
私は誰の敵にもなれないし、誰の味方にもなれない
誰のことも救えないし、誰のことも守れないし、誰の涙を拭うことも、笑わせることも出来ない
「ルビコンの為に企業と戦う気はまだないし、ルビコニアンの未来に命懸けてやる気もないけど」
私に出来ることは、ただ自分の為に戦うことだけ
“報われるかもしれない”可能性を少し夢見ながら…守りたいと思った何かを、何かから守る為に戦う
「泣くしかない子の代わりにキレるくらいなら、別に格安でやってやる」
あの子はきっと弱い
身体も未熟で、幼い身体以上に精神が成熟しているとは考えにくい
あの子は自分にされたことの痛みをやり過ごすことも、許さずに怒りのまま報復することも出来ないだろう
内に抱え込んだ彼女の傷を、けど弱い組織に過ぎない解放戦線はどうにも出来ない
だったら惑星に一人くらい…同情心で安い復讐をする、変な女がいたって良い筈だ

[155 １ 24/07/17(水) 19:52:26]

守りたいと想ったものを守ることを許してほしいと、あの時私は彼に言った

それを飲んで私にここにいて欲しいと言ったから、私はこの場に留まることを選んだ

今私が、守りたいと思うもの

それは言ってしまえば、たかが一人の子供の尊厳だ

その子が人に踏み躙られる存在のままだったとして、戦況に出る影響なんてたかが知れている

「フラットウェル」

それを守る為に戦うことを、彼は本当に許すだろうか

許してくれるなら、それまでのこと

許さないなら、それもそれまでのことだろう

「女の子一人分の尊厳に、アンタ幾ら支払える？」

私に英雄になれと言ってきた男の価値観を、知りたい

知らなければ、私は絶対にこの男の味方にはなれない

フラットウェルの答えはdice1d2=1 (1)

1=尊厳を買うのに払える金はない

2=望むなら幾らでも

[156 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 19:58:03]

おっと？

[157 １ 24/07/17(水) 20:27:36]

「…人一人の尊厳に、金を払えるわけがない」
壁に押し付けられた男の声は、それでも落ち着き払っていた
「今のルビコニアンにとって殆どの金が無用の長物だったとしても、それより優先して金を使うべき場面は山ほどある。お前が言っている女の子とはツィイーのことなんだろうが…彼女の名誉の為に大金を動かせるなら、今頃解放戦線は弔い合戦で壊滅しているだろうよ」
「……」
「私が傭兵に支払うのは、作戦への報酬だけだ」
冷静さを手放さない声は、完全にルビコン解放戦線の帥叔と呼ばれる男の顔をしていた
その理論に、私が付け入る隙はない
完膚なきまでに、合理的な判断だった
「だが」
しかしフラットウェルの台詞は、そこで終わらない
太い男の指が、耳の下を擽るように撫でる
そのまま顎を掬われ視線を合わされた先で、彼は微笑んでいた
「お前の信じる、お前が戦う理由にするに足る人の尊敬は…そもそも、金で買うものではないだろう？」
「……っ」
「お前がそういうものの為に戦える奴だから、私はお前が好きなんだ」
見透かしたような態度でそう囁く声に、鼓動が跳ね上がった気がする
けど、それが…それこそが、私の欲しい答えだった
「…あっ、そ」
動揺を悟られないように、押さえつけていた身体を離す
この男にこの手の問答を私が仕掛けるのは早計だったかもしれない、そんな後悔を少しだけしながら
けど私が手を離しても、フラットウェルの手は離れない
距離を取ろうとする私を引き留める手に捕まって、煙の匂いに包まれた
「…！？」
「お前はやりたいようにやれば良い。道は、私が用意する」
距離が近すぎて、その顔はよく見えない
ただ耳に流れ込む程よい低さの声と背中を押さえる太い腕の暖かさに包まれて、思考の輪郭がどろりと溶けていく
「お前の飛ぶ姿を、私に見せてくれ」
満点の回答の末にそう言われてしまったからには、最早断る方が無理だった

[158 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 20:32:12]

これが…好感度100！

[159 １ 24/07/17(水) 20:32:35]

※
軽率に金を積んだ場合、商売人でもない女の子の尊厳を金次第で買えると思ってんだぁ…と判断したちいかわがゴミを見る目でマジビンタしてました
依頼はこなして貰えるがフラットウェルの顎の骨と好感度は死ぬ

[160 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 20:40:07]

恋愛シミュゲーの罠選択肢かな？

[161 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 20:42:08]

ちいかわは時々CV桑島法子になるからな…

[162 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 20:50:47]

>>160

AC6はハイスピード恋愛アクションだから…(きしめん流しながら)

[163 １ 24/07/17(水) 20:55:05]

※

まるでcv桑島さんのキャラが軒並みめんどくさい女のような言い方はやめないか！

というわけでいくのはdice1d3=3 (3)

1=燃料補給基地奪還作戦（ベイラムが先に動き出した燃料基地）

2=執行部隊殲滅

3=本編でやってるミッションには該当なし。ベイラムのMT部隊総合演習の場に殴り込む

[164 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 20:57:01]

俺はやるぜ俺はやるぜ

[165 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 21:01:59]

ツィイーの敵は何処だァ！！(全キレちいかわ)

[166 １ 24/07/17(水) 21:02:47]

※

行く先は完全オリジナルのミッションです

向こうはMT部隊の演習をしているようですが、ACに関しては…

ミシガンdice1d2=2 (2)

ナイルdice1d2=2 (2)

五花海dice1d2=2 (2)

ヴォルタdice1d3=3 (3)

イグアスdice1d2=1 (1)

レッドdice1d2=2 (2)

1=いる、2=いない

ヴォルタに関しては1でいます

多分今日はここまで

[167 １ 24/07/17(水) 21:06:13]

※

嘘でしょ一番適性ない奴がソロかい…

振り直しはdice1d2=2 (2)

1=しゃあねえなぁ（解釈優先）

2=駄目です

振り直す場合

ミシガンdice1d2=2 (2)

ナイルdice1d2=1 (1)

五花海dice1d2=2 (2)

ヴォルタdice1d3=2 (2)

レッドdice1d2=2 (2)

※同条件

[168 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 21:12:12]

ダイス神そういうことするよな

[169 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 21:25:00]

ヴォルちいフロイちいオキちい抑えてフラちいが無双してるってマジ？
脳が破壊される〜

[170 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 21:25:37]

おつですー
隙あらばG4と絡ませようとするなww

[171 １ 24/07/17(水) 21:29:44]

※
今回の振り直しに関してはヴォルタと絡ませたいというより、盾役のイグアスって現状指揮官には向いてないのでは…？という疑いから浮かび上がった解釈バトルです
これで1（登場）を引いていれば、トラウマ＜フロイト達への敵意で前線に這い出ようとする執念の男になれたのにお前さぁ…
ただそれはそれそろそろヴォルタは話に絡まねえと突然AM公と一体化して最終局面に現れたイグアスよりも突然ラスボス化かナレ死しかねないのでいい加減出てこいとも思う

[172 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 21:39:28]

折角壁から帰還したのにメンタルが消し飛んだのがいたい
でもラスボス化した相棒を見てイグアス君がどんな反応をするのか気になる(邪悪)

[173 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 21:40:05]

>>170

自レス

G4→G5

[174 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 22:44:31]

ダイス神「能力的にも性格的にも心置きなく喧嘩できそうな人選にしました」

[175 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 22:50:55]

>>174

あの前回の幕引き…

[176 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 22:58:21]

>>172

・生き残ったけどSAN値が消し飛ぶ

・純情ぶっこいて責任取り合い共依存信仰ロマンティクス

・からの男女仲を（知らなかったとはいえちいかわが弱ってる最悪のタイミングで）自分から拒否する

・そしてチャプター３からは出番スキップスキップスロー

あのさぁ…初ロマンティクスのお相手の自覚足りないんとちゃう？

そんなんじゃこの先ネペンテスとレッドガン部隊迎撃やってけないよ？

[177 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 23:51:00]

（あれ？もしかしてヴォルちい復権のタイミングってここのチャプター逃したらもうない？）

[178 二次元好きの匿名さん 24/07/18(木) 07:12:41]

ヴォルちい蘇れ蘇れ…

[179 二次元好きの匿名さん 24/07/18(木) 18:48:08]

>>168

ダイス神「(選択肢に)あるのがいけない！！あるのがいけない！！」

[180 二次元好きの匿名さん 24/07/18(木) 19:14:58]

ワンチャン増援でこねえかなヴォルタ…

[181 二次元好きの匿名さん 24/07/19(金) 07:01:16]

保守

[182 二次元好きの匿名さん 24/07/19(金) 08:06:39]

公開告白のフロイト
ASMRのフラットウェル
これに対抗するには…公開デューするくらいしか思い付かねえ…

[183 １ 24/07/19(金) 14:30:02]

吹雪の中、MTが走る音と砲撃の音だけがする

コアの中にいてなお手術痕が引き攣りそうになる永久凍土に足跡をつける豆鉄砲達を、俺はなんともなしに眺めていた

（…茶番だ）

ここにある、何もかも

実弾を使うわけにもいかずペイント弾を詰めて撃ち出す模擬戦は、連中は真面目にやっているつもりなのかもしれない

だが俺からしてみれば、硝煙の臭いも悲鳴も遠く、砲弾が何かを焼くこともないこんなものは飯事にしか見えなかった

封鎖機構に強襲された拠点を奪い返す為に、同時に各方面へ仕掛ける急襲作戦…アーキバスもベイラムも、考えること自体は変わらない

とはいえ馬鹿の一つ覚えで何でもかんでも「物量による制圧」で解決するには、もうレッドガンだけじゃ手が足りない状況になっていた

大した経験もない部隊まで急遽引っ張り出して、前線で使えるように育てろなんて無茶苦茶だ

実際に撃ち合うのが高尚だと言いたいわけじゃない

だがこんな生温いものを訓練と呼べてしまえる、地獄を見たことも地獄に叩き落とされたこともないような奴等

そんな奴等が俺達に追いつけるなんて微塵も思っていなかったし、そんな奴等が何も出来ないまま何人野垂れ死のうがどうでも良かった

こんな演習、何の意味があるんだ

ペイント弾でどれだけ雪原を汚そうが、見えない死神が見えるようになるわけでもあるまいに

ミラージュのことはdice1d100=36 (36)

死んでないとは思っていた。会いたくもなかったけどな←５０→生きてたんなら丁度いい…俺と戦え

[184 １ 24/07/19(金) 20:22:16]

そんな時だった

砲撃の音すら飲み込む銀世界の向こうから、風を裂くようなブースターの音がした

吹雪が焼けて、風が切れ、軽量だがある程度の質量がある物体が高速で迫ってくることをアラートが遅れて知らせた

ACだ

「……」

MT部隊も反応に気付いたのか、呑気していた動きが俄かに慌ただしくなる

それもまたやっぱり俺にとってはどうでもよくて、連中を視界から追いやるように前へ出た

《G5、撤退までの時間を…！》

「…テメェらが気安く呼んでんじゃねえよ、潰すぞ」

通信から聞こえる声に神経が苛立つ

それが面倒臭い爆発を起こす前に、俺は外部からの通信を一時的にシャットダウンした

聞こえてくるブースターの音に、なんとなくだがそうしなくてはならないと言われているような気がしたから

斯くして立ち塞がる俺の目の前に、やがて一機のACが現れた

装備は少し変わっていて、土着企業のパーツが馴染んでいるシルエットは少し角張っていた

骨董品の腕に、老舗店の胴体、ベイラム製の脚、アーキバスの頭…なるほど独立傭兵らしい…特に誰にでも良い顔をしたがるこの傭兵らしい、統一性もない浮気性が丸見えなアセンだ

「やっぱり生きてやがったか」

毒づく俺の言葉に、そいつは何も返さない

ただ盾を捨てて代わりに両肩に得たシュナイダー製のパルスキャノンが、翼でも気取っているかのように広がった

右手武器dice1d3=2 (2)

1=HG-004 DUCKETT

2=MG-014 LUDLOW（ベイラム製マシンガン）

3=RF-025 SCUDDER（ベイラム製火力型アサルトライフル）

左手武器はdice1d4=3 (3)

1=VP-67LD（アーキバス製レーザーダガー）

2=VP-67EB（アーキバス製スタンバトン）

3= Vvc-770LB（VCPL製レーザーブレード）

4=QB-033M ASHMEAD（ベイラム製パイルバンカー）

[185 １ 24/07/19(金) 20:26:42]

※
というわけでこちらイメージ機体
完全ビジュアル機だが、多分もっと強い組み方が他にある

[186 二次元好きの匿名さん 24/07/19(金) 20:36:42]

ガンダムっぽい

[187 二次元好きの匿名さん 24/07/19(金) 20:39:21]

対戦回数堂々の一位イグアス
ここから抜かすキャラは出てくるのか

[188 二次元好きの匿名さん 24/07/20(土) 07:40:08]

保守

[189 １ 24/07/20(土) 07:49:18]

※

ガンダムっぽい頭一位は多分アルバ、犬耳だけ塗り替えたらアンテナになるし

こっちの頭はなんかウィンダムっぽくない？

ただ今のミラージュはキラ・ヤマト成分強めだからやっぱりガンダムなのかもしれない

どっちつかずの白、フロイト（青）、レッドガンの近くにいるけど一緒になれない存在（マゼンタ）で気付けばトリコロールになってました

実は腕は左右色が違ったりする

イグアスの戦闘意思dice1d2=1 (1)

1=撤退の時間を稼ぎ切ったら自分も逃げる

2=もう一度、この女と最後まで戦う

なおイグアスとしては、此度の蛮行はdice1d3=1 (1)

1=弱いからそうなるんだろ、俺の知ったことか

2=知らない奴なら止めない、知人なら止める

3=土着共はどうでもいいが、その手のやり口でしかプライドを保てない男全般が情けなさすぎて無理

[190 二次元好きの匿名さん 24/07/20(土) 08:39:09]

>>189

[191 二次元好きの匿名さん 24/07/20(土) 12:32:52]

ちいかわパートはノリわりと頻繁にサンライズ製になるからな…

[192 二次元好きの匿名さん 24/07/20(土) 22:33:02]

保守

[193 １ 24/07/21(日) 07:30:54]

※

フロムゲーはAC6が初だからよ…空気感間違ってても更新止めるんじゃねえぞ…

イグアスが撤退を選ぶのはdice1d3=2 (2)

1=自分がミラージュに勝つビジョンが浮かばないから

2=ミラージュのやってることが矛盾しているから

3=ミラージュの戦っている姿を長時間観測していると面倒なことになるから

一方その頃、拠点のヴォルタはdice1d10=7 (7)

1〜8=舞い降りたミラージュ機に目を奪われていた

9.10=撃ち落としてでも連れ戻す

次スレはなるべく日中立てる予定

[194 二次元好きの匿名さん 24/07/21(日) 10:40:48]

そろそろ10スレ目か…感慨深い

[195 １ 24/07/21(日) 16:50:58]

《…身構えてるところ悪いけど、今アンタには用はない》
カメラの向こうに佇む機体が、俺を横目に見ながらマシンガンを構えた
その銃口は俺の方を見ているようで見ていない
ただ俺の肩越しに、もっと無力な群れを睨んでいた
《用があるのは、そこにいるMT部隊》
「……」
その俺という存在を徹底的に無視するような態度に、ムカっ腹が立たないと言えば嘘になる
ただ苛立つのとは別に背骨の奥から滲み出す寒気が、怒りの導火線に冷水をぶっかけて頭を冷やしていた
《そこを退いて、イグアス。アンタとやり合う気はない》
久々に聞いたその声は戦場の傭兵には不釣り合いなくらい穏やかだ
だが、俺には何となく分かる
コイツが穏やかでいるのは、俺を取るに足らない存在だと思っているからってことくらいは
今のコイツにとって俺は最早不愉快な敵ですらなくなっている、その評価を決定付けたのが前回のあの模擬戦だ
お互い本音を吐いて、本気で相手を呪って…その果てで、俺は負けた
だが…今になっても俺に、最初から逃げるなんて選択肢はない
こちらを見ない女の乗ったコアに、リニアライフルの銃口を向けた
《…退けって、言ったんだ》
「木っ葉共はどうでも良いが、詰め腹を切らされんのは御免だ」
そもそもこの場に俺が引き摺り出されてMT部隊の面倒を見てやらなきゃならなかったのは、ベイラムが今そこまで追い込まれているせいだ
コイツらが何人死のうが、それ自体はどうでもいい
問題なのは、死んだ奴の穴埋めだ
ベイラムの社是を支える人柱が足りなくなれば、後方支援の連中を減らして頭数を増やすしかない
そして人柱として首を括られるのは、いつだって嫌われ者からだ
砲塔を腐らせたカブトムシなんて、まさに本社の連中は大嫌いだろう
だから、退けない
それを理解しているのかしていないのか、溜め息を隠すこともなく吐いた彼女は今になってようやく視線を合わせた
合図に、声も音も要らなかった
同時にブースターに火を入れ、一気に加速する
そして蹴り…と見せかけ、シールドで受ける
シールドと蹴りが交錯する近距離戦の最中、リニアライフルとマシンガンが交わった

[196 １ 24/07/21(日) 17:42:09]

《アンタ達レッドガンのことは嫌いじゃないし、ミシガン総長には恩だってある》
突き出してきたリニアライフルを白く塗られたマシンガンが逸らしてチャージショットの狙いをズラす
代わるようにこっちの眼を狙ってきた銃口を、今度はこっちが左手のマシンガンで殴って逸らした
その手を肩まで両断せんと唸りを上げたブレードをシールドで受け、その奥から相手の胴を蹴り飛ばす
そのダメージを後ろへのクイックブーストで軽減した隙をついてミサイルを撃つが、全て回避される
《それにアンタ等が死んだら残ったメンバーが傷付く、だから殺したくなんかない》
飛翔する機体の両翼が広がり、それに合わせてリロードを済ませたマシンガンの銃口が真上から俺を狙う
シールドが冷却時間に突入したタイミングに合わせたフルアタック、単発は弱くても束になったのをまともに受けたらFCSが間違いなく耐えられない
「……！」
《だけど！》
火ぶたを切って落として間もなく死の予感を感じ取った俺に、しかし終わりは来なかった
俺の頭上を、泡のようなパルスの弾丸が通り過ぎていく
「しまっ…！」
前のめりになった機体を強引に制御し、身体を張って盾になるが間に合わない
庇いきれなかった弾の数だけ、MTの装甲が焼けた
《運び屋の傭兵！何を…！》
《私にだって守ろうと思える、傷つけられて黙っていられないものくらいある…！だから！》
電磁パルスは実弾やミサイルに比べれば確かに火力自体は低い
とはいえACの装甲も焼くような兵器だ、MTの貧弱な装甲で耐えきれるわけがない
それをベイラムの隊員へ迷いなく撃ったその姿に、息を呑んだ
「お前…！」
以前、俺は彼女を「何も選んでいない」と評した
誰の敵にもならず、毒にも薬にもならない態度で生きている、気移りの激しい最低な女
そんな彼女が、ベイラムに引き金を引いた
《ベイラムMT部隊…私は、アンタ達の味方にはなれない！》
「……！」
俺の記憶する限り、それは彼女が初めて明確に誰かの敵になった瞬間だった

[197 １ 24/07/21(日) 18:05:55]

というわけで続きになります

【🎲時々閲覧注意】運び屋傭兵ルビコンeats⑨｜あにまん掲示板

今回はそこまで爆弾はなかったですね（道中がえらいことになった）

[198 １ 24/07/21(日) 18:10:36]

※

一方その頃、不穏なフラグを立てて言い出しっぺになったはいいが一向に出番が出てこないまるでポンコツのようなオールマインドちゃんはdice1d10=8 (8)

～4=独立傭兵レイヴンに接触する

5～7=オキーフに接触する

8.9=フロイトに接触する

10=ヴェスパー部隊の二人に接触する

[199 二次元好きの匿名さん 24/07/21(日) 18:10:38]

嫌な…事件だったね

[200 二次元好きの匿名さん 24/07/21(日) 18:45:50]

200！