- 1124/07/15(月) 20:02:58
- 2124/07/15(月) 20:04:06
ここだけ未来からリコの娘がやって来た世界Part5
ロイリコ、スピ→リコ要素含みます。キャラ崩壊に注意してください。
睡魔と文字数制限と戦っているうちにスレを落としてしまって本当に申し訳ないです…
本当の本当に、ラスト数回投稿したら本編終わるんですよね。そんな状況でスレをわざわざ立てるべきか悩みましたが、とりあえず完結してから決めることにしました。ごめんなさい。 - 3124/07/15(月) 20:04:34
1スレ目
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現代軸
未来のことを気にしている割合
フリード 2
リコ 62
ロイ 22
ドット 4
マードック 69
モリー 84
オリオ 43
ランドウ 59
赤ちゃん(リコ娘)の可愛がり度
フリード 83
ロイ 56
ドット 92
マードック 72
モリー 83
オリオ 78
ランドウ 52
現在のロイリコの好感度
リコ→ロイ 50(意識あり)
ロイ→リコ 88(大好き)
信頼値
リコ→フリード 80
リコ→アメジオ 17
リコ→スピネル −37 - 5124/07/15(月) 20:06:35
スピネル→リコの好感度 48
・アメジオ一行はエクスプローラーズのまま。
未来軸手持ち
リコ→マスカーニャ、ブリムオン
ロイ→ラウドボーン、タイカイデン
ドット→ウェーニバル、カヌチャン
未来軸リコ関連の信頼値
リコ→フリード 178
リコ→ドット 147
リコ→モリー 57
リコ→マードック 67
リコ→オリオ 70
リコ→ランドウ 105
フリード→リコ 88
ドット→リコ 137
モリー→リコ 72
マードック→リコ 116
オリオ→リコ 114
ランドウ→リコ 115
リコ→アメジオ 49→53
アメジオ→リコ 58 - 6二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:10:27
スレ立てありがとうございます!
- 7二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:18:11
保守。10まで行かないとスレが落ちやすくなる
- 8124/07/15(月) 21:32:42
しばらくすると手を離したのはドットの方だった。泣き腫らした目を擦るドットが、ちらりとロイの方を一瞥しながらこんなことを話した。
「ロイ、リコに話すことあるんだろ?ここまで来て日和ったりしたら許さないからな」
「!!ドット、ありがとう!」
「?」
ドットの言葉にロイが大きく頷く。モリーたちも腕を組んで見守る姿勢をとっていた。そんな中、先ほどのロイの話を知らないリコとフリードだけが首を傾げていた。
リコから少し離れるドット、リコに近付くロイ。リコの目の前で足を止めると聞こえてきたのは謝罪だった。
「ごめんね、今まで不安な気持ちにさせて。リコ一人に抱え込ませて」
リコはわずかに眉を寄せる。その感情は不快かはたまた怒っているのか、ロイにもそばで見ていたフリードにさえわからなかった。
「…謝らないでよ。今までのことは、別にロイのせいじゃないのに」
「リコのせいでもないよ」
リコが視線を下げていたところに即答され、驚いた様子でロイを視界に入れる。彼の表情は見たことがないくらいに真剣だった。
「これはただの、僕なりのけじめだよ」
互いに記憶を失って、リコは一人で子どもを育ててきた。きっと誰のせいでもない。スピネルの陰謀を知らない二人はそう思っていた。もちろん仲間として関わってきてはいたし、記憶がなくてもできる限りのことはしてきていたが、これはリコが嫌なら拒否してもいいものだ。ロイはそう思っていた。
「だからこれからの僕たちのこと、たくさん話し合っていきたい!だってリコとルリと、ずっと一緒がいいから!僕は、二人と家族になりたいんだ!」 - 9124/07/15(月) 21:35:33
言葉の一つひとつをはっきりと発音し続けた彼の言葉に返答はない。固まったままのリコの身を案じたドットが一歩踏み出したところで、リコの目からこぼれ落ちる存在に皆が気付いた。リコはテラパゴスとルリを抱え直しながらポロポロと涙を溢していた。
「…本当は、迷惑なんじゃないかなって思ってた。ずっとずっと、ロイは自分の気持ちを伝えてくれていたのに、どこか信じられない自分がいたの」
「リコ」
「だから、謝らないといけないのはきっと、私の方だよ」
「リコ!」
ロイは、涙を拭えない今の状況で目を伏せたままそう言うリコを抱きしめた。目を離せばすぐに自らを責めてしまう彼女を放っておく選択肢は、ロイにはなかった。そしてリコの頭を抱え込むように抱き寄せ、その手で優しく撫でながら笑顔でこう言った。
「もう!自分のこと責めるの禁止!」
「だって、だってぇ…」
二人の間、ずびずびと鼻を啜るリコの腕にいたルリが窮屈そうにしている。身をよじって抜け出そうとして、そのまま重力に従って落ちそうになったところをリコの頭から急いで手を離したロイが間一髪助け出した。
「あうー!!」
「あ、危ない…」
「ごめん!苦しかったよね、今の体勢」
リコがずっとテラパゴスもルリも抱えていた事実に、申し訳ない気持ちが芽生えたロイがルリをそのまま抱っこし始めた。
ルリもロイに身を預け、されるがままに抱き寄せられる。リコもテラパゴスを抱え直すが、涙はまだ止まっていなかった。 - 10124/07/15(月) 21:39:00
「うー、まぁま?」
リコのいる方に手をぶんぶん振るルリの目は不安を滲ませていた。ロイも心配が隠せない様子で見ていた。ちなみにテラパゴスは今の状況を理解していないのか楽しそうであった。
「大丈夫だよ、ルリ。ママは悲しくて泣いてるんじゃないよ」
リコがルリに向かって微笑む。彼女は泣いていても綺麗で、光が反射した涙が儚く散る宝石のようだった。
「嬉しいんだよ!ルリが、パパに会えたことが」
リコの言葉にロイが目を見開く。パパ、この単語でこんな感情を抱くとは夢にも思っていなかった。嬉しいような、むず痒いような、目頭が熱くなるような感覚。口角が自然と上がり、胸のドキドキに鼓膜が支配されそうだ。
一歩近付いたロイは、ルリを抱えたままリコの頬に手を当て、涙を拭うように指を動かす。しかし涙腺が決壊してしまっていたのか、リコはまだ泣きやまなかった。
「パーゴ!!」
何の脈絡もなくリコの胸の中でテラパゴスが鳴いた。ロイの表情につられたのか、ギベオンに会ったために興奮冷めやらぬ状態なのか、どことなく楽しそうだった。
リコとロイが驚いたままに見つめ合うと、どちらからともなく困ったように笑い出した。リコの涙はすっかり引っ込んでいた。テラパゴスもルリもニコニコと笑顔を見せていた。
彼らはこみ上げてくる幸せを享受するので手いっぱいだった。 - 11124/07/15(月) 21:42:08
「さては俺らのこと忘れてるな?」
「まあいいじゃん。二人にとってはようやく会えたって感じなんでしょ?」
リザードンを撫で終わってもまだ二人の世界だったため、フリードはとっくに皆の元に戻ってきていた。フォローするオリオも呆れた様子であったが、彼らの幸せを心から喜んでいた。
「あとで根掘り葉掘り聞いてやる、こんなの動画のネタにでもしないと気がすまない…まずは告白はどっちから?かな…」
「今日はお祝いだな!」
「雨降って、地固まる。二人の仲も、三人ならさらに強く固い絆となるじゃろう」
目元を赤くしたまま拗ねたように唇を尖らせるドットは、素直になれず呟いていた。マードックは冷蔵庫の中身で作ることのできるご馳走について考えを巡らせ、ランドウも祝福の気持ちを口にしていた。
「…仲良しナマコブシ」
そんなお祝いムードの中で、モリーがボソッと言った一言に皆がつい吹き出してしまう。何ともいえない不思議な光景であったが、これからの未来は良いものになると何故か信じられた。色んな意味で笑いっぱなしの彼らを、陽の光がキラキラと照らしてくれていた。 - 12二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 06:49:05
待ってました………本当にありがとうございます
- 13二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 16:07:42
お祝いじゃー!!
- 14二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 18:56:38
これってこれで終わりなのかな?
- 15124/07/17(水) 06:03:25
〈現代時空〉
未来組がいなくなった後、一同はミーティングルームに戻ってきた。昨日、夕食の前に自分たちで片付けたのだから当たり前なのだが、彼らがいた痕跡はすっかり無くなっていた。
「寂しい〜!!」
席に着くなりオリオが机に身を投げ出して嘆く。皆がそうではあったが、特に彼女は心の底から楽しそうにルリと遊んでいたため、そう感じるのは当然のことであった。
「そうだ、これ」
「何だ?モリー」
モリーが思い出したように懐から取り出したのは帯でまとめられたお札であった。枚数も二桁を越すほど重ねられており、皆が目を丸くしていた。
「札束!?どうしたんだ、それ」
「未来のリコに渡されたんだよね」
モリー曰く、ルリのものを購入した分資金が減っているであろうと心配され半ば無理やり握らされた、とのことであった。
「もちろん最初は断ったんだけど。買い取るからその分だけは受け取ってくれって、あの子聞かなくて…」
「そ、そうか…」
ため息をつくモリーに対してフリードが煮えきらない返事をする。確かに辺りを見渡すと、昨日まであったカヌチャン柄のガラガラもヒヒダルマ模様のでんでん太鼓もなくなっていた。カーペットは元々船内にあったものだったが昨日片付けてしまったため今は床が剥き出しの状態だ。彼らがいた証が消えた、と強く感じたのはそういった意味合いも兼ねていたのだろう。
「さて、出航の準備するか」
「フリード、その前に船の点検させて」
「ぼくも手伝う!」
「わ、私も!」
オリオの言葉にロイと一緒に乗るリコ。色々なことがありすぎたこの森を離れるのさえ寂しいが、パルデアに向かわなければならないのはわかっていた。だから今は少しでも身体を動かして気を紛らわそう、そんなことを考えながらリコは足を動かした。 - 16二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 06:43:55
未来の自分に手紙書くとかやりそう
- 17二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:52:13
またこのスレ落ちそう
- 18124/07/17(水) 21:06:25
あれからブレイブアサギ号は特に異常も見られず、いつものように空を泳いでいく。昨日までの嵐が嘘のように、船は一面の水色の中に浮かんでいた。
船の操縦のためにフリードはキャップと共に操舵室に、オリオは機関室に移動した。モリーは次に停泊する街での買い出しのために使った備品をチェックしに救護室へ、マードックは改めてお祝いだ!と話しドットに呆れられながらもキッチンに向かって行った。
ドットは溜まっていたぐるみんの動画編集作業があると言って部屋に戻ってしまった。ランドウとロイはわからないが、おそらく外に出て各々好きなことをしているのだろう。リコはミーティングルームの椅子に座りながらスマホロトムに日記をつけていた。
いつも通り、いつも通りの日常だ。はじめからルリがいなかったかのように時は進んでいく。今はこんなにも彼女で頭が支配されているというのに、全て忘れてしまうなんて到底信じられない。
大人の自分曰く記録媒体にも影響があるかもしれないとのこと。仮に日記にルリのことを書いたとしても何かしらの修正が入るかもしれないと思うと、先ほどから筆はちっとも進まなかった。
「パーゴ!」
「テラパゴス、どうしたの?」
机の下でテラパゴスが鳴いている。リコは椅子から降りてテラパゴスの様子を確認するために机の下にしゃがみ込んだ。テラパゴスがリコに気づき、口に咥えて渡してきたのはリコの片手に収まる小さなものだった。
「シュシュ?」
鮮やかな緑色、リコのヘアピンと同じ色のそれはシュシュだった。しかし布は千切れゴムも切れてしまっている。辛うじて原型を留めてはいるが、もう本来の役割を果たすことはできないであろう。 - 19124/07/17(水) 21:09:06
未来のリコがルリにあげたものであることをリコは知らない。あの一連の騒動によってルリの手から離れ、壊れてしまったことも。しかし、リコはそれから目が離せなかった。
「…ルリ」
壊れたシュシュを両手で持ち自らの胸に当てる。不思議と思い出すのは彼女の笑顔だ。するとどうだろう。そうだ、とハッとしたように思いが溢れ出す。これからあの子に会えるかどうかは、自分自身にかかってるのだと気付いた。
「そうだよね!私は私の目標に向かって、頑張らないとだよね!」
テラパゴスを抱きかかえ、リコはその目を輝かせる。あの子のためにも、テラパゴスのためにも、何より自分のためにも。テラパゴスをラクアに連れて行く、リコの旅路の果てに何があろうとも。寂しくても悲しくても、リコは自分ができることを精一杯やっていくだけだ。いつか大人になったときに、あの子に胸を張れるような人間でいたいから。
「ニャオハ!ミブリム!テラパゴス!
行こう!!みんなのところに!」
リコは相棒たちに声をかけ立ち上がった。部屋から出るために前に踏み出した足は、希望に満ちていた。
この先、長い道のりがリコたちライジングボルテッカーズを待っている。仲間は揃った。エクスプローラーズに追われる生活もしばらくは続くことになる。
天気は最高。敵は最悪。船は常に全速前進あるのみ。キャプテンピカチュウと共に在るブレイブアサギ号は今日も島を越え、雲を突き抜けて進んでいく。予定より遅れてしまったが、今からでも目的地へは1週間もかからない。日々成長していくリコたちが新しい一歩を大きく踏み出すのは、もう少しだけ後の話になるだろう。
パルデアまで、もうすぐ。
[終わり] - 20二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 03:26:39
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