♀トレ｢こんな時に限って降るのはなんでだろう…｣

1二次元好きの匿名さん21/09/08(水) 22:01:29

お疲れ様、トレーナー君。途中急に降り出してしまったが、今日も充実したトレーニングができたよ、ありがとう。どうしたんだ？……傘を忘れたのか。それなら私が持ってるから、私を寮に送ったらそのまま使ってくれ。それなら君も私も濡れずに帰れるだろう。お礼なんて良いんだ、いつも君には世話になっているしな。そんな事はない？謙遜する必要はない。それに些細な事だ。

さぁ、おいで。ふふふっ、こうして君と相合傘ができるなら雨も悪くない。この傘はあまり大きくないんだ、肩を濡らしてしまうからもう少し近くに……恥ずかしい？相合傘を恥ずかしがり、肩を濡らし風邪を引いて治るまで私に付きっきりで看病されるのと私を寮に送るまでの道を相合傘で身を寄せ合うのどちらか選ぶと良い。私はどちらでも構わないよ、君の看病も相合傘も喜んでしよう。

賢明な判断だ。残念そう？そんな事はないよ、君には健やかなまま私の隣りにいて欲しいからね。それに相合傘なら多少人通りがあっても君と身を寄せ合えるだろう。傘で隠せば、こうして唇が重なりそうなくらいに顔を近付けてもわからない。ふふふ、可愛らしい顔が真っ赤だ。誰にも聞こえないように、だが雨にもかき消されないように囁いていただけじゃないか。本当に君は耳が弱いな。このまま重ねてしまおうか、良いだろう？無言は肯定と見做す―――チュッ。一瞬キスしただけだろう。周りには居ないよ、誰も知らないしわからない。そんな顔で睨まれても可愛いとしか思わないよ、ふふふっ……。

そんなこんなで寮に着いてしまったな。ああ、その傘を返すのはいつでも構わないよ。置き傘も予備もあるから問題ない。君がずっと持っていても構わない。これからも私とずっといるのだから、関係ないだろう……照れ隠しをして……ふふふっ、また明日。