- 1124/11/02(土) 23:03:04
こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその16です
最近はそれ以外の設定の4スレSSもよく掲載されています。SSが掲載されない間は4スレを中心にした水星キャラや世界観についての雑談や、まったく関係ない作品の雑談などが入ります
基本となるSSは6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています。現在逃避行編は終了し、監禁編を連載しています
現在の更新速度は非常に遅くなっています
以下注意事項です
・4号×スレッタ
・独自設定、捏造過多※1
・犯罪行為、残酷な描写あり
・元スレに書かれたセリフの使用※2
※1)このSSの設定はアニメ本編のものとはだいぶ剥離しているものが多いです。独自設定ばかりで、例えばオリジナルキャラが横行していたりするので、どうしても気になる方はブラウザバックしてください
※2)元スレに書かれたセリフの使用は、意図せず思わぬ使い方をしている可能性があります。その際はお申し出くだされば、出来る限り修正をかけます - 2124/11/02(土) 23:03:21
- 3124/11/02(土) 23:03:40
元スレを参考にスレ主が書いたSSスレその1~10はこちら↓
[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSを掲載するスレです6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています参考にした元ス…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その2|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSを掲載するスレのその2です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっています。現在…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その3|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその3です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっ…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その4|あにまん掲示板これはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその4です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーになっ…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その5|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその5です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その6|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその5です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その7|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその7です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その8|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその8です6話以降のエラン4号がスレッタを誘拐、逃避行の末監禁するストーリーにな…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その9|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその9です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます基本となるSSは6話以降…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その10|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその10です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます基本となるSSは6話以…bbs.animanch.com - 4124/11/02(土) 23:04:37
その11~15はこちら↓
[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その11|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその11です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます基本となるSSは6話以…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その12|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその12です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます基本となるSSは6話以…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その13|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその13です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます基本となるSSは6話以…bbs.animanch.com↓その14だけ途中で落ちています
[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その14|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその14です。稀にそれ以外の設定の4スレSSも掲載されます。SSが掲載されない間…bbs.animanch.com[閲注・CP注]SS ごめんねスレッタ・マーキュリー(4号×スレッタ)その15|あにまん掲示板こちらはあにまん掲示板で立っていた元スレ「ごめんねスレッタ・マーキュリー」を参考にしたSSや独自設定などを掲載するスレのその15です(直前のスレは127レス目で落ちていますが、時間も経っているので14…bbs.animanch.com - 5124/11/02(土) 23:05:12
関連スレです
書き逃げSS様です。よくお邪魔させてもらっています。数が多いので最初と最新のスレを載せておきます
最初のスレ
書き逃げSS他|あにまん掲示板・タイトル通り、SSを書き逃げしていくスレです・話を思いついたけど、書けるところがない・スレの進行を止めたくない等、投稿したいけどする場所がないとき等に使って下さい・設定だけの箇条書きでもOKです・C…bbs.animanch.com最新のスレ
【閲覧注意】書き逃げSSほか その16.5|あにまん掲示板【閲覧注意】とありますが、未成年の方が見ている可能性もあるので『【閲覧注意】の作品に関しては』注意書きの記載や別リンクでの書き込みをお願いします。bbs.animanch.com - 6124/11/02(土) 23:05:51
スレにて頂いた素敵な絵です。今回のスレ画像にも使わせてもらっています
便宜上スレ主が勝手に題名らしきものを付けています
ありがたいことにたくさんの絵を頂いております。正直なところ常に見せびらかしたいのですが、レスが長くなりますので、保管庫を作ってみました
夜市へ行く2人(今回はこちらの元絵を使わせて頂きました)
↓以前に頂いた絵はこちらに纏めて保管してあります
ごめんねスレッタ・マーキュリー宝物庫
Write an article | Write a story | Write a blog | Publishing tool | BlankaryBlankary is a minimalist publishing tool. Write and publish with one click.blankary.com※現在『テレグラフ』さんでの画像貼り付けが上手くいかないので、別の単発ブログである『ブランカリー』さんを使わせて頂いています
- 7124/11/02(土) 23:06:37
【ごめんねスレッタ・マーキュリー本編SS保管庫】
基本的に閲覧注意作品となります
現在0話~35話まで掲載しています
SSをお読みになりたい場合は↓をクリックして保管庫に移動し、さらに各タイトル名をクリックして下さい
x.gd - 8124/11/02(土) 23:07:03
【ごめんねスレッタ・マーキュリー番外編SS保管庫】
本編SSでは書かれていないエピソードを時系列順に纏めたページです
物語の合間の出来事を書いた番外編は『端切れ話』、本編終了後の出来事を書いた番外編は『こぼれ話』として区別しています
新しいSSを各レスにて掲載した後は、きちんと推敲を行なった状態で番外編SS保管庫に収録する予定です
x.gd - 9124/11/02(土) 23:07:19
【水星の魔女 ごちゃ混ぜSS保管庫】
『ごめんねスレッタ・マーキュリー』のシリーズとは違う設定の水星の魔女SSを纏めたページです
4スレが多いですが、稀にそれ以外のカップリングやコンビを中心にしたSSも掲載されます
殆どが単発ものになります
x.gd - 10124/11/02(土) 23:10:10
という訳でさっそく新しいスレを立ち上げてみました
去年の今頃は来年はさすがに本編SSも最終回を迎えているだろうとか書いてましたが、まだまだ先は見えません
遅筆で申し訳ないのですが、これからもよろしくお願いします - 11124/11/02(土) 23:19:42
途中なので読み辛いかもしれませんが、スライムの続きです。どこまで読んだか思い出せるように数行だけさかのぼって見ました
【スライム転生】続き
淫獄迷宮で生まれたスライムの僕だが、とんと女体には縁がなかった。何故かと言うと、ここへ来るのはいかつい兄ちゃんかおっさんが殆どだったからだ。
若い女性が好き好んで貞操が危険に晒されるような迷宮に来るだろうか?答えは否である。
僕の頭に、勇者として過ごした日々が流れてくる。
───勇者であるならば、清廉潔白であれ───
国からの指示を忠実に守っていた僕は、夜の店などには見向きもせずに魔物と戦う日々を過ごしていた。
『お兄さん、パフパフしていかない?』
なんて綺麗なお姉さんからの客引きに遭遇したこともあったが、僕はいつもクールに断っていた。
内心はものすごくドキドキしていた。
勇者と言っても、そこは思春期の男子。本当はそういう事にとてもとても興味があったのだ。
『お兄さん、パフパフしていかない?』
この言葉にもし『うん』と頷いていたら。お姉さんの後について行っていたら。僕はどんな体験をしていたのだろう。
正直いつも妄想していた。
その妄想が、現実のものになっている。いや、むしろ妄想のはるか上を行っている。
僕が想像していたのは、お姉さんの豊満な胸で顔をパフっとされるくらいである。実際はパフっどころかパの字すらなかったが、今のこの状態はどうだ。
ちょっとやぼったい、けれどメチャクチャ可愛い女の子の胸で全身がパフパフされているのである。
これはもう究極のパフパフ。『アルティメットパフパフ』と言っても過言ではないだろう。 - 12二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 09:58:58
新スレめでたい!
- 13124/11/03(日) 15:53:15
嬉しいお言葉ありがとうございます!
このスレもまさかこんなに続くとは思いませんでしたが、このペースだと20の大台に乗ってしまいそうでちょっと恐ろしくも感じています
何とかペースアップしたいものですが、よく考えたら転生スライムとか書いている場合ではなかったのかもしれません(もう遅いですけども)
それでもコツコツ書いて行けばいつかはゴールにたどり着けるはずなので、少しずつ進んで行こうとは思っています
ところでネット環境が復活しているうちに転生スライムをテレグラフに移して公開しようかと思ったんですが、まだ次に公開予定の本編SSが書き終わっていない為、間を持たせるためにこのままチョコチョコ最後まで公開して行こうかと思っています
ただフツーにパフパフとか臆面もなく書いてますので、センシティブ過ぎたかもしれないな…とドキドキしております
あんまりやり過ぎたらスレ自体が削除されてしまうので、あまりパワーワードを使うべきではなかったかもしれません
一部伏字にするなどの配慮をするべきだった…!と今になって反省しております
そんなこんなでほんの少しだけ続きです
「きゃあっ!」
そんな事を思ってドキドキしていると、ガラッと大きな石が崩れる音と一緒に、女の子の悲鳴が聞こえてきた。
───はっ、まずい!!
僕はとっさに彼女の胸の谷間から脱出し、服からも飛び出し、高く空中に飛びあがった。そうして、一瞬で現状を把握した。
コボルトと女の子、両者ともに目立った外傷はない。けれど女の子の方は足を踏み外して大きく体勢を崩している。そしてコボルトは今まさに彼女を組み敷こうとしていた。
再三言うが、ここは淫獄迷宮である。住んでいる魔物は人間を攻撃するよりも性的に襲う方を優先する。
命の危険は少ないが、死んだ方がマシくらいの目に合わされる。少なくとも、若い女性が耐えられるものではない。
僕は飛び上がった勢いのまま、洞窟の天井に張り付き、ゴムまりのように勢いをつけて自身の体を射出した。狙いはもちろんコボルトである。
ベチイィィン…ッッ!!という音と共に、僕の体がコボルトの腹にぶち当たる。
「ギャンッッ!!!」
けたたましい悲鳴を上げたコボルトが、よだれを垂らしながらどさりと倒れる。咄嗟だからそんなに攻撃力は出なかったけれど、どうやら戦闘不能にできたようだ。
- 14二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 18:12:56
4号スライム、妄想を上回る体験ができて良かったね🎊
パフパフはドラ●ンボ●ルやド●クエで使われている単語なので、センシティブ判定はされないのでは? - 15124/11/03(日) 23:36:42
感想ありがとうございます
確かに言われてみれば天下のDBやド●クエでも堂々とパフパフと言う単語は出ています!(と言うか4号のパフパフの言及は正にDBやド●クエを前提にしたネタです)
少年漫画や全年齢対象のゲームでOKな表現なら別の作品でもOKな表現のはず
目から鱗でした
スレ主がやましい気持ちで書いていたので、釣られてパフパフもやましいモノとして見てしまっていたようです
伏字なんて最初から必要ありませんでした。高らかに書ける対象、それがパフパフなのです!
…と、書いていてやっぱりちょっと恥ずかしくなってきたので、後でこのコメントだけスルーする事になるかもしれません
それはそれとして続きです
「……えぇ?」
ぽかん、という感じで女の子が声をあげる。彼女は何とか体勢を立て直し、はぁ、はぁと息を弾ませながら、僕とコボルトを交互に見やった。
やがてコボルトが起き上がって来ないことを確認すると、息を整えながら大ぶりのナイフを仕舞い、安心したような笑顔になる。
「スライムさん、助けてくれたの?」
───ま、まぁね。
勇者だった頃はいくらだって人を助けたし、お礼を言われたことは一度や二度ではない。
けれどこの時の僕は何だかとっても照れてしまい、ぽいんっ!と跳ねてそっぽを向いた。
ちなみに今の僕はまん丸なので、女の子側からはどちらが正面か分かっていないと思う。
「ありがとう、スライムさん」
お礼を言われて、チラッと振り返る。すると女の子は両手をこちらに差し出していた。
吸い寄せられるように、ぽんっ!と跳躍して柔らかくて温かい手のひらに着地する。ほとんど無意識の行動だった。
そうして気が付いた。彼女は別に実力者という訳ではない。たぶん見たままの初心者冒険者だという事に。
先ほどの僕は、彼女に捕まえられたのではなく、自分から彼女の手のひらに乗ったのだ。
- 16124/11/04(月) 08:12:50
今見たら前スレがすべて埋まっていました
ありがとうございます!
───もしかして、きみ、テイマー?
だからこんなに惹かれてしまうんだろうか。僕はジッと女の子の様子を見てみた。
やっぱりちょっと野暮ったい。いかにも田舎でのびのびと育ちましたという雰囲気だ。
太い眉に、よく日に焼けた肌に、ピョンピョンと跳ねた赤い髪。あんまり手入れはしてなさそうだなと感じる。
でもキラキラとした碧の目と、口角の上がった優しそうな表情は魅力的だ。何より僕を柔らかく包み込む手のひらはとても惹かれるものがある。
「やっぱりきみ、冒険者に飼われてたんだよね。人間に慣れてるし、助けてくれたし。そのビー玉はおしゃれか、首輪代わりなのかな?とっても似合ってる」
女の子がふにふにと指の腹で撫でてくる。こそばゆくなってぷるりんっ!と震えると、彼女は楽しそうに笑いだした。
勘違いされているが、僕の体にはビー玉なんて入っていない。でも『核』ならある。
スライムなら誰しもが持っているもので、人間で言う脳や心臓のように重要な器官だ。五感のすべては『核』を通じて感じるもので、僕が周りを見る事も匂いをかぐことが出来るのもこれがあるからだ。小さなスライムの核は目に見えないが、強く大きくなると核も相応に育ってくる。
- 17二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 10:18:38
ぷるぷる(((( '-' ))))
- 18124/11/04(月) 22:09:02
ぷるぷる(((( '-' ))))
可愛いアスキーアートありがとうございます
4号スライムが実際にいたら、プルプルする様子を見るためにずーっと突いていると思います
僕の体はまだまだ小さく、オレンジよりもなお小さい。たぶんレモンと同じくらい。
それなのに見て分かるほどの大きさの透明な玉が入っているので、女の子は装飾品だと思ったんだろう。
ちなみに僕の体の色は透明な若草色で、核の色は青色だ。核は僕の体色の影響で一見すると濃い緑色のビー玉が入っているように見える。正直に言って、とても綺麗なスライムだと思う。
この迷宮には鏡なんてないけれど、助けた冒険者のピカピカの防具でチェックしたから知っているのだ。
僕が女の子の手のひらの上でコロコロ転がりながら自画自賛していると、休憩を終えた彼女がふーっと長い息を吐いた。
「よし、先に行かなくちゃ。今度は用心して進まないとね。スライムさんは…。危ないから、ここで飼い主さんを待ってる?」
問答無用で僕を連れて行くこともできるだろうに、女の子は僕を尊重してそっと地面に降ろしてくれた。固くてゴロゴロした岩の感触は彼女の手のひらとは雲泥の差だ。
見上げると、キリっとした意思を込めた面持ちの女の子が見える。彼女がどうして淫獄迷宮に来たのかは知らないけれど、何かしらの事情があるんだろう。
まぁ、まだ迷宮自体を間違えている可能性を否定できないけれど…。
僕が心配のあまりぴょいっと小さく跳ねると、女の子は目を和ませて手を振ってくれた。そして意識を失ったままのコボルトを迂回して、慎重に先へと進んで行く。
- 19124/11/05(火) 08:07:44
……。
…………。
………………。
小さくなっていく女の子の後姿を見守ったあと、僕は一度振り返って洞窟の出口を見た。
明るい光が差し込んで、まるでこっちに来なよと誘っているようだ。
事実、あそこを抜ければ久方ぶりに外の景色を拝めるんだろう。そうしたらこんなサイテーな迷宮なんて忘れて、勇者としての責務も忘れて、好きに自由に生きることができる。
だけど僕はもう決めていた。
ぴょんっ!と大きく跳ねて、女の子の後姿を追いかけていく。洞窟を出ようとしていた時よりも、力強く。
ぴょんっ!
ぴょんっ!
一回跳ねるごとに彼女の後姿が大きくなって、最後にぴょーんっ!と大きく跳躍して追い越した。
「きゃっ」
ビックリしたような彼女の声。ぽよんと振り返ると、綺麗な碧の目をまん丸にしたとっても可愛らしい顔が見えた。
「スライムさん?」
きょとんとした声に答えるように、真上にぽんっ!と飛び跳ねる。もう彼女の進行の邪魔はしない。けれどその代わり、自分も連れて行って欲しかった。
ぽんっ!ぽんっ!何度か飛び跳ねて、彼女の様子を見る。
彼女はしばらく戸惑った様子だったけど、僕の意思が伝わったんだろう。少し笑ったあとに、両手を差し出してきた。
柔らかくて温かい、居心地のいい手のひらをこちらに向けて。
- 20124/11/05(火) 15:30:45
帰りが間に合わないので保守しておきます
転生スライムですが、何やら終わりの雰囲気が漂ってますがもうちょっとだけ続きます
前編後編のつもりでしたが後編が長くなったので、保管庫に収録する時にはさらに中編後編と分けてもいいかもしれません - 21二次元好きの匿名さん24/11/05(火) 20:34:22
なんか和む……ぽいんぽいんぼいんぼいん
- 22124/11/06(水) 00:08:22
今のところちょいエロほのぼの路線の転生スライムです
4号自身がぽいんぽいんしつつ、スレッタのぼいんぼいん()も堪能しつつ、この世界のスライムの生態をさらっと開示していきたいなと思っています
ぽんっ!
真上ではなく前に飛び跳ねて、彼女の手のひらの上に着地する。
「わたしと一緒に来る?」
もう分かっているだろうに、きちんと確認を取ってくれる。彼女のそんな律儀なところが好ましくて、何だかとても嬉しくなって、僕はコロコロ転がった後にぽよんっ!と跳ねて返事をした。
───了承の合図だよ、分かってくれる?
僕の心が伝わったのか、彼女が嬉しそうに抱きしめてくれる。とは言っても僕はとても小さいので、胸にそっと押し当てられただけだ。
ちょっとドギマギしてしまうけど、厚みのある冒険用の服を着ているので感触までは分からない。…まぁ、僕は直接触れた事もあるのだけど。
先程の『アルティメットパフパフ』を思い出す。あれはすごかった。なんかもう、とてもすごかった。すごすぎてちょっと記憶が飛んでいるくらいだ。
蕩けた語彙と同じように、体もふにゃふにゃと形が崩れそうになる。このごわごわした服の下に存在する、スライムボディを凌駕するほどの魅惑の感触…。
───はっ!いけない!
僕は彼女が気付く前に、力を入れてぷるん!とした丸々ボディを取り戻した。
彼女は僕を無害なペットスライムだと思っている。生憎僕は普通のスライムで、いくら普段は美しい色や形を保っていても、気を抜くとデロデロとした不定形の生き物になってしまう。
一般的には嫌われ者のスライム、それが僕の正体だ。なので、このまま可愛くて無害なペットスライムのフリをしようと思う。
卑怯者と言うなかれ、これは処世術なのである。