- 1二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:36:24
- 2二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:38:44
枕元のスマホに手を伸ばした。
ホーム画面の表示は、間もなく日付が変わることを示している。
もう、はしゃぐような歳でもないのに、どうにもそわそわして眠れない。
タイキはとっくに寝ていて、部屋では一人だけがベッドでもぞもぞしている。
普段と変わらない一日がやってくるだけなのに、どうしてこんなにも落ち着かないのか。
再び画面に目を落とすと、ちょうどデジタル表示が変わって、0が三つになった。
しばしそれを眺める。何も起こらない。
「はぁ……」
当たり前である。律儀にする義理もないし、こんな時間なんだから友人たちはみんな夢の中に決まっている。
アイツもそこまで暇じゃないだろうし、もしかしたら知らないのかも――
勝手に期待して勝手に残念がって、ばかみたい。
暗闇にため息が溶けて、スマホの照明を落とそうとして――
「わっ!?」
突然振動したものだから、驚いて取り落としてしまった。
裏返しになった画面を拾い上げると、着信メッセージのアイコンがひとつ。
送信元は――トレーナーだった。 - 3二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:39:50
「ふふっ」
思わず笑みがこぼれた。
わざわざ中身を開かなくても、通知に出てきた冒頭だけで、何を伝えてきたのかはわかった。
わざわざ起きていてくれたのだろうか、それともまだ残業をしていたのだろうか。
どちらにしても、アタシのために送ってくれた一言が温かくて、嬉しくて。
プレゼント、用意してくれてるのかな。
練習が終わったら、どこかに連れていってくれたりするのかな。
おめでとう、って直接言ってくれるよね。
メッセージは、恥ずかしいから気づかなかったことにする。
朝起きたら、そこで初めて目にしたように返事をして、ちょっとだけからかってやろう。
スマホを元の場所に戻して、布団をかぶって目を瞑る。
彼が側に居てくれるから、きっとこれからの一年も素敵な年になるに違いない。
おやすみなさい、と心の中で彼に声をかけて、アタシは意識を手放した。 - 4二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:42:49
自給自足が出来るトレーナー、優秀。
- 5二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:43:12
なーんでこんな時間にこんな良文を投げちゃったのか…
- 6二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:44:21
…朝目が覚めると、枕元にはプレゼントとトレーナー直筆サイン入り色紙が有った。
- 7二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:52:10
良いね〜
- 8二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 02:02:39
前作
いってきます|あにまん掲示板 暖かな日差しが差し込む一室には、カチコチという秒針の音と静かな呼吸音だけが聞こえている。 ファインモーションは座布団を枕に眠っているトレーナーを眺めると、目の前にあるささやかな幸せに微笑んだ。彼女に…bbs.animanch.comベルちゃんお誕生日おめでとう!
夜中だし勝手に語らせてもらうんだけど、彼女は三本の指に入るくらいの推しなんですよね
この前まであった某脳破壊ドーベルスレにはいくつか(結構たくさん)投下したけど好きなのは変わらないし、あまあまの作品も書きたいと思ってたんです
ただ、今日の日付が変わる瞬間に合わせるつもりで書いていたのに間に合わなくて本当にごめんねベルちゃん……というところ
かといって何もお出ししないのはどうなのか、ということでいま書いたのが今作です
メジロドーベル(実馬)も、これからも元気でいてほしいですね
- 9二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 03:06:59
誕生日に間に合ったのだ、十分ではないか
誇れ - 10二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 03:27:40
最近お前が始めた物語を完成させる人多くない?
- 11二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 07:22:54
良いね…
- 12二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 19:10:11
あなたか!
- 13二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 19:15:41
なぜこんないいものを見逃してたんだオレは…
- 14二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 19:19:36