- 1二次元好きの匿名さん22/05/13(金) 03:32:23
私たちが徹夜するのは大抵実験やトレーニングメニューの考案に我を忘れて取り組んでいる時だが…娯楽に身を任せてみるのもありなんじゃないかい。
早く睡眠を取れるならそうするべきだ？
それは興醒めというものだよトレーナー君…。
せっかく君とやってみたいことがあったんだが…残念だ…。
おや、考えが変わるのが早いね。まあ付き合ってくれるというのなら嬉しいよ。準備は済んでいるからこっちのソファに座りたまえ…では再生するよ？
クククッ、実は急に深夜に甘いキャラメルポップコーンを食べながら映画鑑賞をしてみたくなってね。ああ、映画の内容はホラーだよ。そしてこの映画を見終わったらトレセン学園の廊下を少し散策するつもりだ。さぁトレーナー君…！いい反応を見せてくれよ！
ふぅン…。映画は面白かったしポップコーンは美味しかったが、私たち二人とも特に叫んだりすることも何事もなく終わってしまったね。…私の実験の方が怖い？いやいや、別にあれらは命の危険が完全に排除されているわけだから怖いはずがないだろう？まあいいや、それより今からが本題だよ。見えない存在について、私一人では遭遇したことがなくても、君となら何かしらの手がかりが掴めるかもしれない。懐中電灯を落とさないように気をつけたまえ。
はぁ…予想通り何も出ないな。幽霊という存在を科学で解き明かせば、レースどころかあらゆる技術を進展させられる可能性まであるというのに焦ったいものだね。さ、これ以上はバカらしいし…トレーナー室で仮眠でも取るとしよう。
…さっきからどうしたんだい、後ろばかり何度も何度も振り返って。影？私たちのものに決まっているだろう？睡眠不足で脳の働きが鈍くなったらしいな…ほら、特別にこの私が君の手を引くから一応大人なんだししっかり歩きたまえ。歩けない？まったく手をかけさせる…ふわぁ…抱え上げて運ぶからじっとしているんだぞ…？なるべく長く寝ていたいから、少し飛ばすとしようかな…。