【トレ♂×ファインSS】これって、もしかして――

  • 1122/06/08(水) 23:52:58

    「わあ……」
    チャペルの外観を見て、ファインモーションは感嘆の声を上げる。
    「資料で見てたより、ずっと雰囲気があるな」
    「うん!素敵な撮影になりそう!」

    今日はファインモーションと、フォトスタジオの広告を撮りに来ていたた。
    テーマは自然の中のフォトウェディングである。
    その現場らしく、教会は森に包まれるこじんまりとした教会で行われる運びとなり。
    担当トレーナーである俺も、付き添いとして共に来ることとなった。
    なお、今日は学園の代表として来ているため、俺も普段とは違い正装に身を包んでいる。
    せっかくだから白いネクタイが良かったなどと誰かさんにボヤかれたが、そこはそれ。

    「それではファインモーション様を控室までご案内いたします。こちらへ」
    「かしこまりました。ではトレーナー、また後で」
    スタッフに導びかれるファイン、SPさんたちが後を追う。
    いってらっしゃい、と快く送り出したが。
    彼女の瞳が怪しく光るのを見逃さなかった。

  • 2122/06/08(水) 23:54:58

    ファインの準備が整うまでは、正直手持ち無沙汰である。
    何とはなく玄関口に飾られたフロアマップを眺める。
    礼拝堂があるのは当然として、事務室、会議室、トイレ……と、建物内は割りとスタンダードだ。
    見るべきは外にある広場の数々だろう。
    青々と生い茂る深緑の森。
    四季折々の花が咲く花畑。
    穏やかに水の流れる小川。
    透明の水が張るため池に、木組みのアスレチック。
    果ては枯山水まであるらしい。……自然なのか?
    純粋に見学に来ても半日は潰せそうな施設の数々に感嘆してしまった。
    さすが、自然の中のフォトウェディングというテーマにふさわしいロケ地として選ばれただけはある。

    撮影スタッフに断りを入れて、礼拝堂に足を踏み入れる。
    「おお……」
    外観から想像していたよりもずっと広く、特に高い天井が施設の優雅さを醸し出している。
    華美な装飾こそないものの、厳かな空間を象る内装。
    大窓にはステンドグラスがはめ込まれ、色とりどりの陽光が礼拝堂全体を照らしている。
    雰囲気作りのためかパイプオルガンの演奏――正確にはその予行演習だろう――が鳴り響き、神秘的な印象に拍車をかけている。
    海を一望出来るチャペル、とか、木漏れ日が差し込むヴァージンロード、とまで凝っているわけではない。
    しかし、この神聖な空気を肌で感じただけでも、なるほど撮影現場に選ばれた理由にも納得がいくというものだった。
    ――まあ。たとえどんな背景であろうとファインなら力負けすることもないが。

  • 3122/06/08(水) 23:56:39

    さて。
    ファインモーションの担当トレーナーになってからそれなりの期間が経つ。
    さすがにアイコンタクトだけで以心伝心読み取れるとまではいかないにせよ、
    彼女が何か企んでいる、程度なら相応にわかってきたつもりである。
    問題はタイミングだ。一体何をやらかしてくれるのか。
    心構えだけでもしておいた方がいいだろう。
    と、考えていると、SP隊長さんが小走りでやってきた。
    「トレーナー様、殿下がお呼びです。こちらへ」
    「あ、はい」
    どうやらファインの準備が整ったらしい。
    鬼が出るか蛇が出るか。覚悟を決めて後に続いた。

  • 4122/06/08(水) 23:58:40

    「殿下、トレーナー様をお連れしました。――殿下?」
    ファインの控室、をノックする隊長さん。
    俺はと言えば、その後ろでそわそわというか、浮足立つ気分でやりとりを見守っている。

    ――歩いているうちに気付いたことがある。
    ファインが何かしら企んでいるのは確かだ。そこに対しては確信を持っている。
    では。その企てのタイミングが、撮影後だったなら?
    今のタイミングで特になにも無い場合。単純に、撮影用の衣装に着替えたファインモーションと対面することになるだろう。
    世界でただ一着、ファインモーションのために拵えたウェディングドレスを着た、彼女と。
    そう、先程決めた覚悟とは別種の覚悟を要求されていることにここに至ってようやく気付いた。
    ただ撮影用の衣装に着替えただけの担当ウマ娘を見るのに、何故こんなにも落ち着かない気持ちになるのだろう。
    自分でもよく分からない気持ちを抱えながら、控室からの応答を待っていた。

  • 5122/06/09(木) 00:00:26

    「……返答がありません」
    「えっ」
    「失礼します、殿下」
    再三のノックに答えがないことにしびれを切らした隊長さんが控室の戸を開け、部屋の中に入っていく。
    それを見て、俺も後に続く。
    「あれ?」
    たった今部屋に入った隊長さん以外には誰もいない。
    隊長さんが案内する部屋を間違えたなどということはあろうはずがない。

    ふと。
    机の上に置かれている1枚の写真が目に入った。
    めくって見る。
    ただ一言。
    『探してごらん?』と書かれていた。

    「我々は建物の中を捜索します。トレーナー様は外を」
    有無を言わさない勢いで部屋を飛び出していく隊長さんの背中を見つつ、ようやく理解する。
    人探しであれば人手が多ければ多いほどいいが、建物の内か外かまで指定する必要はない。
    確かに建物の内側にいる方が確率が高いが、かといって外を一人に任せる意味はない。
    だから、これは仕込み。
    いつぞややったドラゴン討伐の時のように、予めファインと結託しているのだろう。
    今度は謎解きゲームを仕掛けてやろうという魂胆なのだ。

    ふ、と笑みが漏れる。
    ただ振り回されるがままだったあの時とは違う。俺もファインモーションのトレーナーとしてそれなりになるのだ。
    彼女の考えていることなどお見通しだ、というところを見せてやる。
    受けて立とうじゃないか、ファイン。

  • 6122/06/09(木) 00:02:27

    ――5分経過。
    「全然わからない……」
    聖堂の玄関前、立ち尽くすトレーナーが一人。
    「そこまで遠くには行ってないと思うんだけど……」
    もう何度見直したかわからない施設案内のマップを睨む。
    森、花畑、小川、ため池、エトセトラ。
    先程見た内容から変わっているようなことはない。

    「本当に写真もこれでヒントになるのか……?」
    改めて、残された写真を見直す。
    写真はこたつの上に置かれたぬいぐるみ。
    こたつには見覚えがある。冬の間お世話になったトレーナー室に鎮座するそれに間違いない。
    問題はぬいぐるみ。
    狐の皮を被った牛、という珍妙な組み合わせのそれが、果たしてこれが何を意味しているのか。
    他にも何かヒントが隠れていないかないか目を凝らしても、写っている様子はない。
    いずれにせよ、到底場所を示すようなものには見えない。
    まさかこの短時間でトレーナー室に戻った訳ではないだろうし――
    「やりかねないから困るんだよなあ……」
    ヘリコプターの音でも聞こえていたら確信していたが、残念ながら多分その可能性はない。はず。
    とはいえ、あまりにも待たせてしまうのも忍びない。
    遠巻きにこちらを見守るSPさん達からの"はよ行け"みたいな視線もそろそろ痛く感じてきたところだ。

  • 7122/06/09(木) 00:05:41

    「どうでしょう、見つかりましたか?」
    流石に遅いと見たのか、隊長さんが急かしにやって来た。
    「内には元々いないのでしょう? なので考えている所でして」
    今の言葉で、隊長さんもこちらの考えを察したらしい。
    「殿下は『貴方なら分かるだろう』と仰っておりました。貴方なら、私がいる場所を見出すだろうと」
    「いえ、場所は分かっているんです。謎が解けていないだけで」
    そう、直感的にここだろうという見当は実は付いている。
    わからないと言っているのは、写真がその場所を示す理由について考えが及ばないということだ。
    「では、殿下の勝利ですね」
    「……そうですね」
    撮影自体はまだ始まらないが、さすがにそろそろ連れ戻さないとこの後のスケジュールに差し支える。
    意地を張るのもこの辺りにしておくべきだろう。
    「仕方ありません。甘んじて敗北を受け入れますよ」
    「お気になさらず。元々この勝負に関して殿下の勝ちは揺るぎませんので」
    「……?」
    意味深なことを口にする隊長さんを残し、心当たりの場所へ向けて歩き始めた。

  • 8122/06/09(木) 00:07:43

    「……あれ」
    この場所だろうと思っていたが、麗しの殿下の姿が見えない。
    「マジかあ……」
    外したのか。
    謎解きは出来なかったが彼女の思考は読めるんだ、などと大見得を切っておいて外したのか。
    顔を上げているのも辛くなり、ふらふらと木陰に身を寄せる。
    しまいには生い茂る林、そのうちの1本に額を当てるようにして俯く。
    「ああー……」
    果たして、この後どのようなツラをさげて"ファインモーションのトレーナーです"などと名乗るのだろう。
    どうやら自分が思っている以上にショックを受けているらしかった。


    「もし。まるで探し人が妖精に攫われたような様子ですがいかがなさいました?」
    後ろから。鈴を転がすような声で問いかけがあった。
    「人探しをしていたのは違いありません。でも、見つけられなかったようで」
    「いいえ。貴方はちゃんと私を見つけてくださいました」
    振り向く。
    色とりどりの花が咲き誇る花畑を背に。
    いつもとは違うドレスに身を包む、妖精の女王と見紛うような姿をしたウマ娘。
    ファインモーションは、してやったりといった顔でこちらを見つめていた。
    「お見事でした! 正解だよ、トレーナー」

  • 9122/06/09(木) 00:10:12

    牛、英語でOX。
    狐、英語でFOX。
    狐の皮を着る牛とは、頭にFを付けろという解法を意味している。
    そしてこのぬいぐるみはこたつ、つまり背の低い机に置かれていた。
    だから低いを意味する英単語、Lowerの頭にFを付けてFLOWER。
    FLOWERから連想されるものと言えば、花畑。
    一面に広がるこれこそ、画像が指し示す目的地となるわけだ。

    「外したかと思って本気で落ち込んだよ」
    「あはは。トレーナーならすぐに当てちゃうと思ってたから、ビックリさせようと思って隠れてたの」
    勘だった、というのは黙っておこう。
    「さあ、トレーナー。私が着ている勝負服【ドレス】の感想をどうぞ」
    エメラルド色の宝石で飾られた、ティアラやネックレス。
    四葉のクローバーの意匠を取り入れた、チョカーやベルトライン。
    そして、色とりどりの花を添えられた腰の飾り。
    全てが"ファインモーション"というウマ娘を象徴するもの。
    「これ以上ないくらい似合っている」

    だが、それ以上に。
    称えるべきは、これを着る彼女にこそ。
    「妖精みたいにきれいだよ」

    それを聞いて。
    愛しの殿下は、満面の笑みを浮かべた。
    「ふふっ♪ ありがとう。 ――もう。キミに気取った言い方は似合わないよ?」

  • 10122/06/09(木) 00:12:38

    「不安に感じて飛び出してたとしたらどうしようかとは思ったけど。ちょっと安心したよ」
    「そんなことはないよ、お役目だもの。ちゃんと弁えています。……でも」
    「でも?」
    「…うん、ごめんなさい。やっぱり、不安は少し感じてるかも」
    軽口のつもりだったが、知らず核心をついていたらしい。正直意外だった。
    「いつも通りいればいいよ」
    「うーん、それはそうなんだけど……」
    「それじゃあいつも通りのことを話そう。例えば――そう、祖国の結婚式はどんな感じなんだ?」
    「祖国の? うん、結婚式の日は朝から夜まで大騒ぎで、とっても楽しそうなんだ」
    いつも通り、祖国のことを話す彼女は誇らしげで。
    「見てて一番楽しそうな催しは何かあるかな?」
    「うーん、なにかあるかな。 ……あ、アレは面白そうかも」
    話しているうちに、だんだんいつもの調子が戻ってくるのがわかる。

    「新郎さんと新婦さんが教会の外で待ち合わせて、お互いの衣装を確認したりするの。ファーストルックって言って――あ」
    話しているうち、ファインは何か気付いたらしい。
    「ねえ、トレーナー。今私達がやってるこれって」
    気付いたまま、彼女はさらっと口にした。

    「これってもしかして――ファーストルック?」

    「気づいてなかったのか……」
    むしろ、それをやりたいがために企画したんじゃないかとさえ思っていたのだが。
    「ううん。そういえば、トレーナーと謎解きゲームってやったことなかったな、って思って。」
    きょとんとした顔でそんなことを言ってくる殿下である。
    どうやら本当に裏はないらしかった。
    「ふふっ♪ 夢、叶っちゃったかな」
    「まあ、この程度でいいならいくらでもやるけど」
    一部の曇りもない笑みをたたえるファインを見やる。どうやら、すっかり不安は解けたらしい。

  • 11122/06/09(木) 00:15:10

    「それはそれとして。俺が見つけられなかったら、どうするつもりだったんだ?」
    「あら。貴方なら見つけてくださるでしょう? 仮に問題を出してなくても、トレーナーなら言い当てたと思う」
    全幅の信頼を込めて。ファインモーションは断言した。
    問題を考慮しなかったことで居場所を特定出来た身としては心中複雑である。
    「でも、もう少しわかりやすくしてほしかったかな……」
    「残念。次はもっと頑張ってもらおうと思ってたのに」
    「次があるのか……」
    さて、何に対する次なのだろう。この場では聞かないほうが良さそうだ。

    ふと、隊長さんの一言を思い出す。
    ――『元々この勝負に関して殿下の勝ちは揺るぎませんので』
    問題が解けなければ、当然出題者の勝利である。
    しかし、"俺がファインの考えを読み取れるのか"という裏の題目が存在していたとしたらどうだろう。
    今回の謎解きは、結果としてファインが俺の思考を正確に読み当てた、とも言える。
    つまり。当てられたなら当てられたで思惑通りであり、彼女の勝ちとなるのだ。
    結局、どちらに転んでもファインモーション自身の勝利は揺るがないということを意味している。
    まったくもって、実によく出来た、出来レースである。

  • 12122/06/09(木) 00:17:27

    「うん、よし。準備整いました!」
    そんな俺の心境を知ってか知らずか。ファインは勝者の特権を振りかざしてくる。
    「ではトレーナー。式場までエスコート、よろしくね」
    白磁の指を差し出してくる満面の笑みのファインを。
    「かしこまりました」
    彼女の腰と膝裏に腕を通し、抱き上げることにした。
    「――え?」
    虚を突かれ、いつにもまして目を丸くするファイン。
    「エスコート、精一杯務めさせていただきます。マイ・スマイル・メイカー」
    「……ふふ」
    抱きかかえられた体勢では不安定らしく、ファインは俺の首に手を回してくる。
    こちらからは、彼女の顔は見えない。
    けれど、きっと微笑みをたたえていることだろう。
    敗北者の意地にかけて、一矢報いることができていればよいのだが。

    妖精が舞うように、歌うように。
    思いを込めて、俺の耳元に彼女はささやいた。
    「やっぱり、キミに気取った言い方は似合わないよ。――darling」

  • 13122/06/09(木) 00:21:55

    おわり
    新勝負服を精一杯調べ上げときながらSSのネタとしてはろくに使わなかったヤツがいるらしい

    衣装替えしたときの「これってもしかして――ファーストルック?」を聞いた時こんな感じのイベントシーンを見たはずなのですが他に見たという方が誰もいなかったので記憶を頼りに書き起こしました
    俺も見たぜって方いたらご一報ください

  • 14二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:23:51

    定期:はよ結婚しろ

  • 15二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:31:56

    クイズはわかんなかったよ!
    ムズくない?

  • 16122/06/09(木) 00:32:07

    おまけ

    「そういえば、今回は四葉なんだな」
    普段の髪飾りや勝負服に刻まれた模様では三つ葉のシャムロックを模していた。
    今回の衣装では、アクセサリーを含め、どれも四葉のクローバーを模している。
    「ビューティーさんがね、『ハレ舞台ならこちらがいい』って薦めてくれたんだ」
    「何か意味があるのか?」
    「うん。シャムロックには"幸運"とか"私を思って"って意味があるんだけど、四葉だと意味が増えるの」
    「どんな?」
    「――私のものになって、って」
    「なるほど、ファインらしいかもね」
    「えっ!?」
    俺の感想を聞くや否や驚愕を顔に浮かべ、心外といったリアクションをなさる。
    「らしい、というか、ファインのために、って言う方が近いのかな。
     一つくらい、ファインのものにしたって誰も文句は言わないんじゃないか?」

    「私の、ものに……」
    うんうんと唸り、深く考え込み始めるファイン。
    「まあ、まだ時間はたっぷりあるんだから、今決めなくても」
    「ううん、決めた! 」
    「何にしたんだ?」
    と聞いてみたところ、
    「キミにだけは秘密」
    と返された。
    「えっ」
    「じゃあ問題ね、"私のものになってほしいもの"は、一体何でしょうか?」
    「えっ、えっ」
    「ふふっ♪ 今日答えられなくてもいいよ。時間はたっぷりあるんだから! ねっ?」

  • 17二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:33:36

    鴨葱…

  • 18122/06/09(木) 00:37:10

    >>15

    5秒で思いついた謎掛けをろくに推敲しないまま書いたので確かに分からなかったと思います

    反省点が多い…

  • 19122/06/09(木) 00:48:08
  • 20二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 10:23:15

    花嫁勝負服解説の人だったのか
    どれも面白かったよ

  • 21二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 13:42:03

    過去作は1スレ分か〜って思ったらめっちゃある…寝不足確定じゃん
    過去作の不満点はハート押せない事だよね…

  • 22二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 17:22:01

    いろんな意味で貴方だったか……

  • 23二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 05:11:03

    すげぇよかった

  • 24二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 05:21:34

    花嫁衣裳、謎解き、ファインの祖国の結婚作法
    今回のイベントの全てを活用した完璧なSSだぁ
    ありがとうございます!

  • 25二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 11:40:42

    とても良かったです!

  • 26122/06/10(金) 21:40:46

    この髪型?
    すっごい小さい頃の話なんだけどね?
    お姉さまと同じのは嫌だー、ってわがままを言ったことがあったんだ。
    その時メイドさんが、「これはどうでしょうか?」ってやってくれてね。
    それがこの髪型なんだ。
    こっちに来る前にやり方も教えてもらって、今ではもう1人でセットまで出来るんだよ!

    何か失礼な事を考えてる顔をしてる。
    む、私は昔も今もおりこうさんだよ。
    ――ふふっ♪ よろしい。 お詫びはラーメンを所望いたします。

    『別の髪型にしたいって思ったことはないか』、って?
    うーん。グルーヴさんにも同じことを言われたことはあったけど……
    これは、私が「ファインモーション」であるための髪型なんだ。
    だからね、変えようって思ったことはあんまりないよ。
    それにほら、この勝負服【ドレス】にもよく似合っているでしょう?
    だからこの髪型!

    あ、でも。キミにならいいかな?
    いつか見せてあげるね。
    ファインモーションじゃない、"私"をね。

  • 27122/06/10(金) 22:02:11

    むかしむかしSSを書こうとしたときに「新勝負服が出たら髪型変えるよな…」と思ってボツにしたネタがありました
    でもファインといえばやっぱりこの髪型だよね

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