- 1二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 22:55:09
I WANT YOU FOR TEAM CHAOS
本スレは「自分がウマ娘だったら」を妄想するスレです。
スレを開いたあなたも自分のウマ娘になった姿を想像してみましょう。
前スレ
あにまんウマ娘になりたい部Part87|あにまん掲示板メス堕ちて改めざるこれをメス堕ちという。─ 孔子 ─本スレは「自分がウマ娘だったら」を妄想するスレです。スレを開いたあなたも自分のウマ娘になった姿を想像してみましょう。前スレhttps://bbs.a…bbs.animanch.comアーカイブ
Wiki
umamusumeninaritai @ ウィキ【12/15更新】@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名...w.atwiki.jp - 2二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 22:55:22
参考になりそうなもの↓
https://bbs.animanch.com/board/199950/?res=3
自分みたいにお絵描きできない人向け
https://bbs.animanch.com/board/199950/?res=4
https://bbs.animanch.com/board/246596/?res=141
診断メーカー↓
ウマ娘になったらの診断をプログラミングして作った!|あにまん掲示板https://shindanking.wixsite.com/my-site-1おかしくなったから立て直した画像のような結果が出ますbbs.animanch.com※入部希望者へ※
際限なくウマ娘が増えてしまうことを避けるため、原則一人一ウマ娘でお願いします!
次スレは190を踏んだ人が建てること!
建てられない場合は他の人にスレ建て代行をお願いすること!
スレの管理ができなくなるモバイル回線で建てないこと!
いいー?
- 3プログレスの人22/07/01(金) 22:55:56
たておつー
- 4ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 22:58:07
たて乙です
- 5ラピッドホライゾンの人22/07/01(金) 22:58:28
建て乙
こいつアメリカ横断しそうな帽子被ってますね - 6⚡︎たっえがらうラーホ22/07/01(金) 22:58:29
立て乙ライトニーーング⚡️⚡️⚡️
- 7メジロエスキーの人22/07/01(金) 22:59:16
建ておつ~
アンクルサム……Uncle Mo?(違 - 8二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 22:59:34
僅かに余裕が出たからコラバラカ作ろうかと思ったけど眠いし意外と材料集めが面倒そうだった
もっとよゆうがあるときにやりますね…… - 9二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:01:58
- 10二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:04:58
血統の評価を求められたけどまずこれをちゃんとした表形式に戻すのがめんどくさそう()
- 11⚡︎たっえがらうラーホ22/07/01(金) 23:05:20
- 12ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 23:08:43
皆さんが温かく迎え入れてくださって本当に嬉しかったです
まだまだ手探りですが楽しんでいけたらいいな、と思います
本当にありがとうございました - 13スッピー22/07/01(金) 23:09:37
口数少ないツッキーとスッピー……?
- 14ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 23:10:15
- 15メジロエスキーの人22/07/01(金) 23:10:32
88回……第88回天皇賞(秋)は同年ジャパンCで日本馬初の連対を果たしたキョウエイプロミスが勝ったレースとして印象深いですね。あの競走馬生命の全てを注ぎ込んだと言っても過言ではないジャパンCでの激走、いつ見ても涙が出ますね……これまでのジャパンCで日本馬が外国馬にボッコボコに負けていて誰もが失意の底に沈んでいた中の2着。日本馬でももしかしたらと思わせた走りっぷりが日本のホースマンの沈んだ心を盛り上げた結果、翌年のカツラギエースの勝利と相成ったんじゃないかと私は思っていますよ、ええ
- 16⚡︎たっえがらうラーホ22/07/01(金) 23:11:21
- 17メジロエスキーの人22/07/01(金) 23:13:47
これ既存馬同士だったら楽(自分もそれでエスキーの血統表作った)なんだけど、架空馬混じるとね……こんな感じになるってぐらいなら使えそうだけど
- 18ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 23:13:54
お勧めありがとうございます
しかし、ツキノミフネの血統は架空の馬が多くを占める血統であるので、残念ながらこちらをはじめ多くのサイトの架空血統表を使用することができません
お気遣いの気持ちをいきなり無碍にする無礼をお許しください
- 19⚡︎たっえがらうラーホ22/07/01(金) 23:15:48
架空かーーー、こりゃ難問だ
コラの得意な方に頼みましょう 架空のお馬さんてことは戦歴も全部オリジナルでこと!? しっかり作り込んでる - 20プログレスの人22/07/01(金) 23:16:12
- 21プログレスの人22/07/01(金) 23:17:35
- 22二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:18:24
- 23二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:21:38
- 24メジロエスキーの人22/07/01(金) 23:23:46
- 25二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:24:26
時代は母父モンジューよ
- 26二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:25:58
- 27メジロエスキーの人22/07/01(金) 23:27:07
君よく仕事が早いって言われない?
- 28二次元好きの匿名さん22/07/01(金) 23:28:32
前スレであの形式でお出しされた時点で作ってたし
- 29⚡︎たっえがらうラーホ22/07/01(金) 23:32:27
早い早いよ、スレッガーさんかい!?
- 30ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 23:32:35
- 31ケミ22/07/01(金) 23:37:19
寝てたら新人ちゃんが具現化してたしスレも変わってた!!
アルケミーだよ、ツッキー先輩よろしくね
キャラ設定がふわふわしてるので@wikiの設定は話半分ぐらいで受け取ってくれれば… - 32ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 23:44:17
「ツッキーいいね、よろしく」
了解しました
wikiの情報を鵜呑みにはせずしっかり咀嚼していきたいと思います
親族が活躍されたウマ娘だということで勝手に親近感を抱いております。家柄はきっと全然違いますが
もし機会がありましたらぜひ絡ませて頂けたらと思います
よろしくお願いします
- 33ツキノミフネの背後霊22/07/01(金) 23:48:19
- 34二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 00:18:03
- 35エノラの人(連載計画中)22/07/02(土) 00:27:30
- 36ケミ22/07/02(土) 00:32:33
スレに出没して早々、話題を提供してあげるぐらいのノリで一緒に設定考えて〜とか言ってた某アルケミーの図々しさの2割でも分けてあげたいね
- 37⚡︎たっえがらうラーホ22/07/02(土) 00:44:41
か、固い!もっと楽しくライトニーーング⚡️に面白おかしくいこう
楽しく楽しく - 38メジロエスキーの人22/07/02(土) 08:32:23
気楽に行こうぜ気楽に。Take it easy!
- 39二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:37:17
仕方がありませんわね
硬い空気のスレにいらっしゃる皆様の貴重なお時間を無駄に消費させるためにSS投下しますわ! - 40二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:37:38
「はっ、はっ……ッ! これで、5本、めッ……! 次、行きます……ッ」
「駄目だ。上がれ」
「……ッ! ですけど……」
「駄目だ」
「……」
合宿から戻って暫く。僕らはトレーニングを続けている。並行して、あの子……スマートファルコンに勝つための手段を模索しながら。
けれど。どれだけ作戦を練っても、どれだけ技術を磨いても。届かないと思えてしまう。
「あのな。無理なトレーニングをしても勝てるわけじゃない。むしろ逆効果だ。分かってるだろ」
「……それは、そうですけど」
だというのに。トレーナーは僕のトレーニングを止めてしまう。
トレーナーが言ってることは間違いなく正しい。それは僕も分かってる。過剰なトレーニングを重ねたところで身体を壊すのが関の山だ。
だけど……それでも、何かしていないと。じゃないと、また諦めそうになってしまう。
「……どうしたんだ、バラカ。お前らしくもない」
「トレーナーさんも知ってるでしょう。ファル子さんの実力。合宿でまた伸びてました。今のままじゃ……」
「そうかもな。だけど、今までのお前ならそれでも勝つための最善を積んでいただろ? 無茶なトレーニングはしない、適切に休む。相手を気にしすぎてストレスを溜めない……何故今、それを捨てることがある」
「それは……だって」
今それをしたら、僕はきっと諦めてしまう。勝つための最善のトレーニングをして、それであの子との差が縮まらないなら……それは、徒労にすぎないと思ってしまう。
もちろん、手を抜いたら広がる差を縮めないということは間違いなく正しい努力だ。そんなことは理性では分かってる。だけど、それは……。
「だって……それは、勝つ努力じゃない。負けすぎない努力だ! 僕は、僕は……あの子に離されたくないけど、それ以上にずっと、あの子に勝ちたい、近づきたいのに……ッ!」
「バラカ……」 - 41二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:38:14
言葉にすることで、思いに形が与えられる。形になった思いを焚べて、更に言葉が溢れてくる。
「そうだ……僕は勝ちたい! クラシックだけのウマ娘みたいに思われるのはムカつくッ! だけど、だけどッ! このままじゃ、次のレースで勝つことなんて出来やしない……ッ」
そこまで言って、トレーナーを睨む。僕の言うことは間違っているかと問うように。
「……そう、かもしれないな。今のままじゃ勝率は低い。だが、無理をしたら残った僅かな勝率すら失うだけのことだ。分かったら休め」
「……ッ」
「そもそも、無茶してレースに出られなかったらどうする。無理なトレーニングで故障して、選手生命を断たれたウマ娘だって居る。もし……もし、次のレースで勝てなかったなら、次の次で。それでも駄目ならその次で。勝つまでやるのがお前だろ」
「そりゃ、それは、そうかも知れませんが……」
耳を絞り、歯を食いしばる。そうだ、コレはただの我儘で、理屈にならない子供の癇癪にほかならない。激情に燃える自分を、バ鹿なやつだと冷たくせせら笑う自分が居る。
次が駄目なら次の次。勝つまで続ける。ダートウマ娘の現役は長いし、今勝つのが難しいならそうする以外に方策は無い。実に論理的で、なるほど普段の僕好みの回答だ。
「だけど、それでも……いやだ。僕は次のレースで絶対に勝ちたい。少なくとも、現状維持の努力で満足するなんて御免です。それは……それは、きっと。僕が僕の勝利を諦めるのと同じことですから」
それに、きっとそれはトレーナーが一番嫌なはずだ。誰よりも僕に勝ってほしいのは、きっとトレーナーなんだから。
……トレーナーを言い訳にしてるみたいで嫌だな。うん、やっぱり諦めるのが嫌なのは僕だ。一番あきらめたくないのは僕。そういうことにしよう。
「バラカ……?」
「ごめんなさい、トレーナーさん。我儘言いました。無理なトレーニングはしません。……少し、頭を冷やします。また明日から、よろしくお願いしますね」
「あ、おいっ……」
軽く頭を下げて、背を向ける。
……さて、格好つけたけど何も思い浮かばない。どうしたものかな。基礎力の差は縮まらないし、作戦を組んでも勝てない。であれば……。
「限界を超えるしかねーな」
我ながらバ鹿っぽいなと思いながら、空を見上げて呟いたのだった。
- 42二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:38:34
「とはいえ、どうしたもんだか」
自室に戻って、就寝前。机の前に立ち、電子メモ帳に落書きをしながら考えをまとめていく。
限界を超える。
漫画や小説ではままある表現であるし、言葉にするだけなら簡単だ。けれどそれはあまりに不確かな表現でもある。一口に「勝つために限界を超える」と言ったとて、定義を決めなければ話にならないだろう。
この場合、考えるべきは到達点だ。それをもとにスタートを逆算するのが良いだろう。
「僕はどうしたい? ……次のJBCクラシックで、競走ウマ娘スマートファルコンに勝ちたい」
目的はこれでよし、とメモに綴る。正確に言えばファル子ちゃんに先着したいというより、1位になりたいのであるが。まあ昨今のファル子ちゃんのヤバさ的にはほぼイコールだ。
次は限界の再確認。超えなければならない要素は何処にあるかな。
「勝つために何が足りない? ……最高速と、加速力。あー……やっぱコレかあ」
自分で書いて自分で唸る。尻尾がゆらゆらと揺れ、足先がぱしぱしと床を叩く。これが足りたら苦労はしないんだ。
まあいい、つぎつぎ。なんでコレが必要なのか、だ。
「最高速と加速力、せめて片方はもっとないと、あの子を追い越せない。でも単純な基礎力がこれ以上伸ばせるかっていうと……」
基礎力の成長度合いの限界を超えたいのか、僕は? 具体的な手段は? 無理なトレーニング? 駄目だ、漫画じゃあるまいし、体を壊して終わる。そうしたらレースに出ることすら――。出ること?
考えの中で、ふと案が浮かぶ。安直で、幼稚で、迷惑で。まるでバ鹿みたいなもの。でも、追い詰められた僕にはその作戦が唯一の勝ち筋に見えていて。
「じゃあ、出られた後なら」
「ちょっとくらい無理しても良いってことだな」
そして同時に、僕を冷たく見る別の僕にとっても、面白そうだと思えてしまったのだった。
- 43二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:38:54
さてもあれから幾星霜。秋の大井レース場に僕らはやってきていた。僕的には因縁の――ファル子ちゃん的にはわからないけど――とにかく因縁のG1レース、JBCクラシックである。
「幾星霜ってほどじゃありませんね。2、3ヶ月くらい?」
「何がだ」
「あっいえ。独り言です」
大井レース場の地下バ道。レースに出るウマ娘がトレーナーと最後に言葉を交わせるこの場所で、僕はトレーナーと顔を向かい合わせていた。
「……なあバラカ」
「はい、なんでしょうトレーナーさん」
トレーナーにかけられた声に応える。激励かしら。毎度のことではあるけど、やっぱりこういうのはしっかりもらっておかないと身が入らないからね。それに今日は『お願い』もしたいと――
「お前さ、何か企んでるだろ」
「……あー」
バレてんじゃん。
「何時だか吠えて以来、どこか空元気なところはあった。調子自体は良かったし、お前のことだからどこかで折り合いはつけるものだと思ってたが――」
「待って待って下さいステイステイ、仕切り直しを要求します」
「は?」
割と正確に僕の状況を当ててきやがりくださったトレーナーを止めて顔を背ける。このままだと駄目だ。『お願い』は僕が主導権を握ることが大事なんだ。
「あー、こほん。それ自体は合っていますが、全てはこのときのためです。折り合いはたった今この瞬間に付つけるのです」
「……?」
「あの、トレーナーさん。お願いがあります」
僕は、顔に疑問を浮かべているトレーナーに向き直った。
- 44二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:39:10
「――僕に『勝て』って言ってください。何がなんでも、全力で。スマートファルコンなんかぶっちぎれって」
「お前、それは――」
「そうすれば! ――そうすれば僕は勝ちます。絶対に、約束します。レースで一番にゴールして。ライブではセンターで歌う姿をトレーナーに見せつけます」
トレーナーの追求を遮り、勝利を宣言する。トレーナーは……少し、険しい顔だ。僕の言いたいことに感づいているのかもしれない。
「だけど……だけど、これも約束します。僕は絶対にトレーナーさんを後悔させる。怒らせる。悲しませ……るかは、分かりませんが」
それでも、そのまま続ける。
同時に、不安さで同情を惹くようになっていないか意識して身体を制御する。耳も、尻尾も。顔も。いつもの僕のままで。
「こんなことを言ったらお願いなんて聞いてもらえないかもしれないとは思いましたが……でも僕は、負い目があったら走れない。きっと、トレーナーが思ってるよりずっと弱いウマ娘だから」
なんてこともない、気楽なことであるかのように。心中を吐きだしていく。
「だから、お願い。トレーナー。一言だけで良いんだ。『勝て』って言って。勝つことを諦めかけていた僕に、諦める必要なんか無いと教えて欲しい」
「僕を勝たせて」
その言葉を最後に口を閉ざし、トレーナーの言葉を待つ。不安で耳が倒れそうになるのを抑えた。
- 45二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:39:51
「……はあ。そういう時には、不利な条件まで明示するもんじゃない」
「だって、それは……誤魔化したら、それも負い目になるから」
「お前な……仕方ないな。こりゃ俺はトレーナー失格だが……」
諦めたような言葉、けれどそれとは裏腹に、トレーナーさんの目には僅かな炎……狂気が浮かんでいる。
「良いだろう。『勝ってこい』。全力で、出し惜しみ無く。後で怒るし……怒られてやる」
「トレーナー……」
「ただし、無事に……ああ、いや。なんでもない、とにかく勝て。必勝だ。……これで良いか?」
「うん……うん! ありがとうトレーナー!」
トレーナーが言いかけた言葉を止めてくれたことに感謝する。
同時に、無茶を言わせて申し訳ないなあという思いもあるけれど……けれど、それ以上に。
「っしゃあ! やる気出てきたッ! バラカちゃんリミットブレーイク!」
負い目は消えた。折り合いもついた。
あとは、全力全開。死力を尽くしてレースに臨むだけだ。
「あ、トレーナー眼鏡あずかってて。マジ頑張るから割れたらクソだわ」
「割れるレベルかよ。早速後悔してきたぞオイ」
- 46二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:41:06
『晴れ渡る空のもと行われる――』
「バラカちゃん、今日もよろしくね☆」
「ファル子さん……ええ。勿論。今日は僕が勝ちます。幸い僕のが内枠ですしね」
「ううん、ファル子は絶対負けないよっ! 枠番なんて関係ないもんっ!」
パドック、返しウマを終え、ファンファーレとナレーションを聞き流しつつゲートに顔を向けたところで、ファル子ちゃんに話しかけられた。
早々に勝利宣言を叩きつければ、ファル子ちゃんは楽しそうにして……負ける気はなさそうだ。
「絶対なんてありませんと言いたいところですが、あえて言いましょう。……いいや、僕が絶対に勝つ」
「……楽しみにしてるね」
「こっちこそ」
レース前の会話は手短に。皆がゲートに向かうのを横目に、集中を開始する。目を閉じて、深く深く息を吸う。鼻腔をくすぐる砂の匂い、風の冷たさを感じ、口の隙間から長く長く息を吐いて脱力する。
心が落ち着く。目を開いても心にブレはない。呼吸のペースを少しずつ速く、浅くしていく。呼吸の感覚からフィードバックを得て、間隔を調整。更に意識を深く、鋭く。
なにかに押されるようにゲートに入る。最適に調整された呼吸のペースを維持する。心地よい緊張が高まり、鼓動と呼吸がシンクロする。
ゲートが開く。視認から最速の反応で、音を聞くより先に一歩目を踏み込んだ。
スタートダッシュは僕が最速。僕とファル子ちゃん以外に逃げウマ娘は居ない。必然、僕が最内に入る形になった。そうして、最初はひたすら加速する。少しでもあの子のスタミナを削るべく、競り合いに持ち込まないとならない。
「さすがバラカちゃん、だけど――」
その声に怯えるように、身体が更に加速する。加速しているのに、あの子の足音が近づいてくる。
「ハナの取り合いなら、負けないよっ!」
「知ってますよッ!」
ついには並びかけられて、それでも意地で競り合ったまま最初のカーブに差し掛かる。
さあ、ここからが本番だ。作戦通りに行こう。
- 47二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 08:41:30
以上ですわ! あとは夕方か夜くらいに投げますわ!
- 48フラワリングタイムの人22/07/02(土) 08:42:52
あら〜続きがめちゃくちゃ気になる切り方ですわ〜
気長にお待ちしておりますわ〜 - 49メジロエスキーの人22/07/02(土) 08:50:39
いいっすね、いい……
普段はそんなタイプに見えない子が勝ちたいって気持ちを全面に出してるの好きだし、トレーナーに「勝て」と言ってほしいところも良い……早く続きを読ませろー!(バンバン - 50ケミ22/07/02(土) 08:53:09
熱い展開で良き
- 51二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 09:30:28
そういえば本文に書こうと思ってスペースが無くて書かなかった話
>>46「>何かに押されるように~」のとき集中しすぎて動かなかったので係員が押してました
- 52プログレスの人22/07/02(土) 09:34:39
- 53エノラの人(連載計画中)22/07/02(土) 09:51:42
しゅわーっ
朝からの供給がエグすぎ……
俺もそろそろ投稿しないとな - 54ケミ22/07/02(土) 09:53:19
プログレ先輩産駒ってことはバラカ先輩って結構な良血…?
- 55二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 10:00:09
ステマの時点で実績血統じゃん
- 56メジロエスキーの人22/07/02(土) 10:20:45
自分も言っててなんだけど、バラカがプログレスの仔説話がはややこしくなるのでちょっと……
- 57プログレスの人22/07/02(土) 10:32:39
まぁバラカちゃん本人の意思も聞いとくべきなんじゃないですか(適当)
- 58二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 10:33:23
確か前も似た話見掛けたけど、父子関係と母子関係はゲーム内で明確に差があるんじゃなかったっけ?
- 59ケミ22/07/02(土) 10:36:28
(流石にバラカ・プログレス産駒説を本気にする人はいないだろうと思っていた顔)
- 60メジロエスキーの人22/07/02(土) 11:02:07
まあバラカは父ステゴ母父マックイーンかつ母は芦毛って点だけ決まってるってことで
- 61二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 11:10:48
- 62プログレスの人22/07/02(土) 11:18:17
- 63メジロエスキーの人22/07/02(土) 11:21:42
ヤベー奴じゃ……いや元からバラカはヤベー奴だったな、ごめん
- 64二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 11:25:59
バラカの中の人は大体カッコ閉じないので見ればわかる
- 65ケミ22/07/02(土) 11:27:29
- 66二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 11:27:31
そんな癖があったか直そう
- 67二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 11:29:49
ボバーに続いて同室までバブみを求めだしたか
- 68ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 11:51:18
堅苦しいと却って不快かもしれないのでもっと楽に生きたいと思います
ちなみに今の流れは……
バラカ「プログレスは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」
こういうことでしょうか? - 69プログレスの人22/07/02(土) 11:53:02
そうだよ(適当)
- 70ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 11:54:57
オリウマ娘が思わぬところで繋がる、とても興味深く楽しいことですね(惨状から目は逸らします)
- 71⚡︎たっえがらうラーホ22/07/02(土) 11:59:50
情けないやつ、バラカちゃん
小さい子に甘えてる........うわ! - 72ケミ22/07/02(土) 12:00:06
スイープ実装直後もこのやり取りやってたな…
- 73⚡︎たっえがらうラーホ22/07/02(土) 12:03:27
ケミちゃんは甘えて大丈夫サイドてことが判明したし.......
- 74ケミ22/07/02(土) 12:08:27
ミー許された!
最近SS書いているせいでキャラクター像ほぼほぼ固まってきたんだけど今度こそアルケミーがスイープ産駒になりそうである - 75ケミ22/07/02(土) 12:08:55
いやそもそも別に甘えてないよ!?
- 76⚡︎たっえがらうラーホ22/07/02(土) 12:21:57
- 77ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:19:45
すみません、しれっとSS投稿させて頂きます
ちなみに、wikiってどうしたらいいでしょう? - 78ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:20:20
まだまだお月さまが主役の時間
お天道さまも、みんなも、ぐっすり眠ってる
頑張って早起きして、さっと顔を洗って、ざっと着替えて。お気に入りのサンダル引っ掛けて準備完了
そっと玄関を開けて、いつもの場所へレッツゴー - 79ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:20:43
すごく好き、この時間が
静かで、涼しくて、頭の中がすぅーっとして、足の指がきゅっとなって気持ちいい
でも、今日も走るぞって心臓はワクワクでバクバクで、身体はちょっとずつホカホカしてくる
いいね、この時間。病みつきで止められない
さぁ着いた、私の砂浜
ここでお別れ、バイバイサンダル。また後で
気持ちいいから止められないんだ、裸足で走るの
それに、こっちの方がよく聞こえるもん
〝海の声〟ってやつ? - 80ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:21:09
〝海〟はいつも教えてくれる、私に走り方を
いつからだっけ?
覚えてないや。たぶん、ちっちゃいときからずっとやってる
ばあちゃん脚悪いし、近くにウマ娘いないし、クラブないし。田舎だから専用のコースなんてないし
だから走り方なんてわからなくて、でも、走るのは楽しくて、走ってたらいつの間にかここで走ってて、そして、〝海〟の声を聞いた - 81ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:21:50
もっと頭を下げろ、肘を振れ、よし、いいぞ。ストライドが狭い、今度は広すぎる、あぁ、それくらいが丁度いい。お前に合ってる。どうしてそこで息を吐く!まだ持つだろう!誰かの真似なんてするな!もっと腹に力を入れて……そうだ!今のだ!
今日の〝海〟はちょっと面白い
めちゃ先生?って感じ
なんかもっと速く走れそう。楽しいな、楽しい
〝海〟と一緒に走れたら、もっと楽しいんだろうな。ワクワクだ、絶対
もう少しだけ満喫しよ、私だけの時間 - 82ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:24:06
時系列は入学前です
お目汚し失礼致しました - 83メジロエスキーの人22/07/02(土) 13:30:57
いいじゃないですか……これから始まるワクワク感が込められていて素晴らしい……
wikiはメンバー申請して使う形。申請出して管理者(部長)が承認したらなんでも編集できるよ - 84ケミ22/07/02(土) 13:36:49
ファンタジックな雰囲気で素敵なSSだね
@wikiの編集だけどアカウントを持っていないと他の人の編集画面を開けない場合があったり画像ファイルのアップロードができなかったりと機能に制限がかかるものの記事作成自体は問題なくできるよ
申請許可が降りるまでは記事立てしてテキストを書き込むのはどうかな
@wikiの記法も編集フリーの記事からコピーすれば簡単だよ - 85ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 13:39:09
- 86メジロエスキーの人22/07/02(土) 14:20:01
公式風イラスト描く人も出てきたし、いずれイメージソングとか3Dモデル携えて入部してくる人も出てきそう
- 87二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 14:25:26
来るか…!
CV:自分の新入部員! - 88ケミ22/07/02(土) 14:32:37
公式風イラストは結構前から描かれていたのでは…?
ミーは記事立てた時からCV中の人設定だよー - 89ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 14:33:37
皆さん多芸過ぎませんか……?
カッコ良すぎる…… - 90二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 14:37:16
一番最初に公式風とか作ったの僕ですけど
イチから描くの死ぬほどめんどくさいんでやめたほうがいいですね(
コラで同レベルの結果出せるならコラのほうが良いと思います! - 91フラワリング侍22/07/02(土) 14:39:46
みんな多芸で凄いですよねぇ
羨ましいですねぇ - 92ケミ22/07/02(土) 14:41:27
フラりん先輩はSS面白いしハジケリストだからハイスペックだと思うの
- 93二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 14:43:22
フラリンはお絵かきつよつよ勢であることも忘れてはならない
- 94ケミ22/07/02(土) 14:46:11
フラりん先輩自分で描いてたんだ…
何故か友人の方に描いてもらっていると思っていた - 95フラワリング侍22/07/02(土) 14:47:56
- 96スイセイレッカ22/07/02(土) 14:49:24
うーん3Dモデルかぁ
MMDは昔多少触ってたけどキメラ合成だしなぁ
絵といいSSといい色々半端だなぁ私 - 97二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 14:50:53
フラりんは実はビュティと言うジンクスがあるそうですよ(サトノ画像略)
- 98カラレスミラージュの人22/07/02(土) 14:53:43
バラカさんのSSは続きが待ち切れないくらい熱いし、ミフネさんのSSも波のしぶきと水音が聞こえてくるような神秘的な雰囲気ですごい……
というかチームカオス、SSとイラストの二刀流が出来る人が多過ぎて慄くし、そうでなくともエスキーさんとかめっちゃ速筆多筆だし
ただ冷静に考えると「自分のなりたい姿を設定として書き起こして固定できる=キャラクターが作れる」ってだけで皆すごい!という事実(誰目線……?) - 99二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 15:00:03
中の人をそのまま投影すれば良いんですよ
じゃけんBIG5テストで自己診断しましょうね - 100二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 15:00:31
- 101ケミ22/07/02(土) 15:00:44
おそらく「自分のなりたい姿を設定として書き起こして固定できる=キャラクターが作れる」を一番実践できていないのはアルケミーですね…
中の人ソウルを落とし込んで、かつ話作りやすそうなキャラ作るのムズイ
じゃけんBIG5テスト←何それぇ - 102二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 15:03:52
- 103フラワリング侍22/07/02(土) 15:04:40
フラワリングタイムビュティ説
証拠1
ビュティはピンク髪の女の子である。フラワリングタイムもピンク髪の女の子である。しかも髪型までそっくりだ。これは彼女達が同一人物である証拠に違いない。
証拠2
ビュティの仲間はボーボボ、首領パッチ、天の助、へっくん等個性派が揃っているが、フラリンの周りはどうだろうか。ライジョウドウ、カンパナーレボバー、バラカドボナール、メジロプログレス……個性派である。これは同一人物に違いない。
証拠3
ここでビュティのプロフィールを見てみよう。14歳。これは中等部に通っているなら同じくらいの年齢だろう。これは同一人物に違いな 身長153cm
全然違うじゃねーか!!!!!証明終了QED
その技はやめろーッ
- 104二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 15:04:41
- 105二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 15:07:47
これですね。バラカの中の人は開放性が高くてそれ以外全部低いです(問題児)
ビッグファイブ (心理学) - Wikipediaja.wikipedia.orgネットで無料診断できる範囲だとこれが結構正確っぽい?
- 106メジロエスキーの人22/07/02(土) 15:26:35
- 107アルケー22/07/02(土) 15:28:06
- 108プログレスの人22/07/02(土) 15:28:39
- 109スイセイレッカ22/07/02(土) 15:33:59
- 110メジロエスキーの人22/07/02(土) 15:38:02
下の方見てみたら信頼度Sじゃん……中の人がヤバいことがバレてしまう……
- 111プログレスの人22/07/02(土) 15:42:49
- 112⚡︎たっえがらうラーホ22/07/02(土) 15:43:54
おーー、コメが早い早い
もう少ししたら新しいスレが出来てると見た
PCください......うちのは二台ともぶっ壊れてるんです - 113アルケー22/07/02(土) 15:47:41
- 114⚡︎たっえがらうラーホ22/07/02(土) 15:50:06
- 115カラレスミラージュの人22/07/02(土) 15:59:09
- 116ラピッドホライゾンの人22/07/02(土) 16:13:25
- 117フラワ中の人基準22/07/02(土) 16:29:39
- 118ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 16:32:59
- 119アルケー22/07/02(土) 16:33:13
「見栄を張ったり悲観的に回答した可能性は低い」
「本音を隠し、意図的に自分を良く見せようと回答した可能性があります」
「防衛的、否定的で、自分の欠点を認めないように回答した可能性があります」
これ、あまり極端な回答をするのを避けて「どちらでもない」の選択肢を押しまくってた結果かも
「見栄」や「悲観」の加点は少なかったけど、自分の醜いところや苦手なところを追求する質問に半端な解答でお茶を濁していると判断された説 - 120ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 16:34:03
信頼度Bでしたし、やっぱりSはないと信頼できないです
- 121アルケー22/07/02(土) 16:45:59
思えば結構、質問にどう答えていいか分からず考え込んだ場面があったなあ
直感的に応えるよう指示されていたのにそれができなかったわけだから信頼度の低い結果が出てしまったのはミーの集中力が足りていなかったことが原因とも考えられる
心理テストをやる度に出題者側の意図をうまく汲み取ることができなくて申し訳なくなるよ… - 122二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 16:47:54
みんな納得いかない様子……
ここは心機一転なんか別のことをしよう! - 123二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 16:53:42
- 124エノラの人(連載計画中)22/07/02(土) 16:57:48
- 125エノラの人(連載計画中)22/07/02(土) 16:58:11
- 126プログレスの人22/07/02(土) 17:14:22
エミュ回答してたら嘘だろ?って言われるのは当然では?
- 127ただいま22/07/02(土) 18:21:12
まだ凍るように寒い冬のど真ん中。ほう、と息を吐けば白い霧が吹き抜けるような早朝。鞄に多くの荷物を抱き抱えて、始発の電車に乗り込むウマ娘がいた。
「(…また戻れるんだ。皆元気にしてますでしょうか…)」
一見すると小学生のような、背丈の低いピンク髪のウマ娘。綺麗な中央の制服を身にまとった彼女の表情は明るかった。彼女は訳あってレースから離れていたが、先日復帰を果たし、これからトレセン学園に戻る途中だからだ。
「(でも……やっぱり心配ですね…)」
復帰を決めたのは喜ばしいが、やはり不安も山ほどある。レースについていけるだろうか。皆は受け入れてくれるだろうか。様々な心配が浮かんで来るが、一番心配なのは、大好きな友達のこと。
「(ライジョウドウさん、返信を送ったけど見ていませんね……やっぱり…嫌われてしまったんでしょうか)」
同室の友達、ライジョウドウ。彼女は自分がいなくなってからも、毎日欠かさず授業、課題、世話していた花壇の様子を送ってくれていた。いつ復帰しても良いように。半年間も信じ続けてくれた彼女に、私は塞ぎ込んで、彼女に礼の一つも贈らなかったのだ。本当に最低だ。
「(……例え絶交と言われても…彼女に謝りたい。感謝を伝えたい。まずはライジョウドウさんに謝りに行きます)」
覚悟を決めて、府中駅で降りた。始発から1時間ほど電車を乗り継いでもまだ朝の6時であり、学園に続く河川敷を行き交う人の姿はまばらだ。道行く人に挨拶なんかをしながら、学園に向かっていく。
「(…ライジョウドウさん……)」
学園に近付くにつれて、彼女への想いも強くなっていく。はじめこそ、その珍獣っぷりにビックリもしたけれど。話していくうちに不思議と気が合って、すっかり仲良しになった友達。そんな彼女への自分がした仕打ちに、ズキズキと胸が痛む。ごめんなさい。胸に想いが詰まっていく。
やがて、自分が所属していた栗東寮の門へと辿り着いた。ドキドキと高鳴る胸を押さえて、すーっと深呼吸する。学園に戻るべく、最初の一歩を踏み出そうとしたその時だった。 - 128ただいま22/07/02(土) 18:22:10
「……ぁ……」
ふと、遠目にトレセン学園のジャージが見えた。朝練に向かうウマ娘だろうか。……いや。本当は、遠目からでもよく分かった。あの綺麗な芦毛は。あの綺麗な青の瞳は。変わらない友達の姿に、思わず涙が頬を伝った。
「ライジョウドウさん…!」
彼女はこちらに気付くと、脇目も振らずに駆け寄ってきた。そうして、優しく抱きしめられた。私も堪えきれなくなって、精一杯腕を伸ばして抱きしめ返した。
「……おかえり。フラりん」
「はい…っ……ただいまです…!」
とても優しく、温かい。このまま彼女に包まれていたかったが、それではダメだ。今の私にその資格は無い。きちんと彼女に謝らなくては。
「……あの…ライジョウドウさん」
「どうしたの?」
私は溢れて止まらない涙をゴシゴシ拭ってから、彼女の目を見て伝えた。彼女もまた、泣いていた。本当に申し訳なかった。
「勝手にいなくなってしまって…ごめんなさい。貴方が送ってくれたメールも…私は見るだけで返信していませんでした……辛い思いをさせてしまって、本当にごめんなさい」
「……ん、確かに少し辛かったよ。部屋に一人ぼっちだし。虫が入ってきたらどうしようもなかったし」
でもね。彼女はそう言って、フラワリングタイムの涙をハンカチで拭った。普段は愛らしい珍獣なのに、この時はとても大人びて見えた。
「それでも、フラりんは帰ってくるって信じてたから。送ったメールもちゃんと読んでくれたんだよね?」
「はい…」
「やっぱり。フラりん、真面目だもん。出てく時も諦めきれない顔もしてたし。フラりんならそうすると思ったよ」 - 129ただいま22/07/02(土) 18:22:43
「……すごい。ライジョウドウさんはなんでもお見通しですね」
「もち。だって私達……親友でしょ?」
ぶい、とピースサインをする彼女の笑顔がとっても眩しかった。こんなにも。彼女はこんなにも想ってくれていた。こんな素敵な親友に恵まれて、私はなんて幸せものなんだろう。
「はいっ……!はい……!」
「ふふ。…ちゃんと帰ってきてくれたから、これまでの事は全部許すよ。ただし、これからは一つ約束してね」
「約束……?」
「もうどこにも行かないって。ずっと一緒に走るって約束してくれる?」
それは、本当に心配になる表情だった。まるで、今までひょうひょうと受け流していた辛さや苦しみを全て受け取ってしまったような悲しい表情。本当は怖かったはずだ。一人ぼっちも。虫も。孤独感も。……だから。
「もちろんです。約束します。これからは、ずっと一緒に走りましょう」
「…うん。約束だよ」
ギュッと、固い握手を交わす。改めて決意した。これからはもう、彼女を泣かせるような真似はしない。彼女に支えられたように、私も彼女を支える。大好きな親友として、誇れる戦友として、決して恥じないウマ娘になってみせる。そんな、様々な想いを込めて、私は彼女に一歩近付いた。そこはちょうど門のレールの上を跨いでいた。
「ただいま。ライジョウドウさん」
「おかえり。フラりん」
それから、もう一度だけ優しくハグをした。空には一際大きな、明けの明星が瞬いていた。 - 130二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:27:03
一見凸凹コンビと見せかけて双方クソ重ストーリー抱えてるフラライからしか得られない必須アミノ酸が存在する
- 131ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 18:35:24
素晴らしいです……語彙力がお空の彼方へ飛んでいきました……
うっかり成仏してしまいそうでした。危なかった…… - 132二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:36:43
- 133謎のウマ娘F22/07/02(土) 18:41:40
- 134二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:44:30
- 135スッピー22/07/02(土) 18:48:03
- 136ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 18:58:27
- 137二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 18:59:44
我が家に帰投しましたわこんなクソ暑いのに走って買い物とか頭おかしくなりましてよ! 元からですわ!
というわけで残りのSS投げますわ! - 138二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:00:07
最初のカーブを超えれば、そろそろ中盤戦。現在のハナは僕、ファル子ちゃん、僕……競り合い中。後ろは知らないし、あえて意識も向けない。集中しにくいし。
少しずつファル子ちゃんが前に出る。うん、それなりに削りあったし良い頃合いだろう。
「っ」
「(お先にどうぞ)」
一瞬の緩急。あの子との競り合いで崩れたペースを直すべく、僅かに息を入れて下がる。そしてその瞬間、あの子が僕から離れて明確にハナに立った。
わずかに瞑目し、集中する。脊椎の曲線、腕をふる動作、砂地に着地する足のピッチとストライド。フォームの修正を終えて、目を開ければあの子との差は1バ身を超えたところ。よし、つつかせてもらおう。
入れた息と修正したフォームで再加速。少しずつ距離を詰め――あの子の斜め後ろ、警戒域に足を踏み込む。
その瞬間、空気が変わった。
「――――ッ!」
弾かれるように加速したあの子に置き去りにされる。先頭を求める本能が彼女を逃がすなと喚き散らすのを抑え込み、巡航速度で走り続ける。まだだ。まだ早い。
あの子と僕との距離が離れていく。視覚と聴覚に意識を照準し、目算とあの子の足音の位置から彼我の位置の差を割り出す。ざっくりと速度差を検討。ロングスパートの発射点を算定する。
……概算完了。スパートは残り1200メートル地点から。想定より長いけれど、それを過ぎたらどうにもならない。大丈夫、僕なら無理な距離じゃない。最高の効率で、最善の走りをすれば良いだけだ。
残り1400。離れ続けるあの子との距離に焦燥が募るのを宥める。
残り1300。あの子の速度は少し落ち着いてきているけれど、すでに大分離されている。人によっては安全圏だとさえ思うだろう。
残り1250。残り1225。残り――1200。
ようやくだ。
上体を倒し、改めて脊椎から尻尾、肩と背中と腕、骨盤と脚、その全てに意識を広げていく。
……僕に色々教えてくれたアイツなら、こう言う頃合いだろう。
「――面白くなってきたぜ、なんてな」
- 139二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:00:19
呟くとともに意識を切り替え、深く思考を沈める。段々と周囲の余計な音が消え、ものの動きが遅くなっていく。
身体を完全に掌握しているという全能感と、まるでプログラム化されているかのような自動性が意識を支配する。
腕を振り、蹄鉄を着いて、踵を落とし、次の瞬間にはバネ仕掛けのように跳び進む。身体の動きと外部の衝撃、全てをフィードバックして、最初のそれを上回るレベルで走りを最適化していく。
残り1000。あの子との距離が、少しずつ縮んでいく。
残り800。あの子の息遣い、足音が耳に届く。こちらの呼吸とピッチを、少しずつ合わせていく。
残り600。腕を伸ばせば触れられそうな程に近づく。彼我の呼吸音と足音が合致し、一定のリズムが脳を一種の変性意識状態へと導いていく。
残り400――――あの子が息を入れ、僅かに呼吸が乱れる。当然だ。"領域"なんてそう長々保つものではない。ましてや、常勝していたあの子であれば尚の事……退屈は集中の敵なのだから。
僕があの子を追い越したのは、その瞬間だった。
一瞬だけ横に目を向ければ、あの子の瞳は驚愕に彩られていた。
追い越されるとは思っていなかった? いや、おそらくは音を合わせていた僕の存在に気づけなかったのだろう。これも一つの小細工という奴だ。
それにより更にペースが乱れたあの子の脇をすり抜け、ハナに立つ。
ふふ、やった。やった!
僕が先頭! 一番前! 一番――自由に走れるッ!
そう、僕はそこで気を抜いた。抜いてしまった。
「まだ、だぁッ!」
消えたはずの圧力が、僕の背中を叩く。
砂塵を巻き上げる蹄鉄の轟音が僕の耳を貫く。
きっと久しぶりに追い詰められて、長らく感じていなかった危機感に叩き起こされて。
死力を発揮した砂の隼が、そこに居た。
- 140二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:01:10
「ッ!」
僅かな瞬間気を抜いてしまった身体に怖気が走る。逃げ切ったと思った捕食者に見つかった兎の気分だ。
「――――」
総身を恐怖が支配する。明確な脅威にさらされて、脳髄が全力で危険信号を鳴らす。
気を抜いた瞬間からの落差を受けた意識はその活動を逃げの一手に集中し、先程までとは比較にならないレベルで時間が引き伸ばされていく。
……ああ、これは全く作戦通りになってしまった。僕は一番になったら絶対に気を抜いてしまうだろう。であれば、それを利用して危機感を爆発させてしまえば――僕はきっとこれまでにない、怪我をしない限界を超えた走りができてしまう。
「――はは」
口の端が吊り上がる。あの子はとても強くて、今僕はとても怖くて仕方がないのに、それがとても愉しい。そうだ、そうとも。僕は――刺激的で、危険なことが好きなんだから!
さあ、怖いも危ないも全て飲み込んで! 熱狂を楽しもうッ!
「ははははッ! そうだ、まだだッ! 逃げ切るぜッ!」
「逃さない、逃げ切るのはファル子だよッ!」
叫びを上げて、再び跳ねる。疲れ果てそうだった身体の何処にこんな力が残っていたのだろう。コレが所謂火事場のなんとかって奴かもしれない。
そうだ、恐怖を燃やせ! 危機感も燃やせ! 僕を追うのは砂の隼、現ダート最強の捕食者だ! 追いつかれたら死んじゃうぜ!
熱狂に支配された脳裏に恐怖の信号が突き刺さり、その恐怖を燃料と焚べて熱狂が激しさを増していく。
あははは超怖い! 全力で逃げないと! でもどうしよう、そんな頑張ったらまた怪我をする! 今度は転んで死んじゃうかも!
でも手を抜いて追いつかれたら死ぬぜ僕。それに、諦めたって競技者としちゃあ死んじゃうだろ? つまり手を抜いたら絶対に死ぬ! けれど死力を尽くせば死なないかもしれないわけだ!
なんだ、それじゃあやることなんて決まってる!
全身全霊で、全力全開で、死力を尽くして! 骨が折れ肉が破れ血が尽きるまで――逃げて、逃げて! 逃げて逃げて逃げるだけだ!
- 141二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:01:26
次の瞬間、僕はみたび加速した。スタートの瞬間を思い出す、ロケットのような走り。恐怖と熱狂が燃料となり、本能というエンジンを哮らせる。僅かに抵抗した理性も言い包められて今日はお休みだ。
視界に砂と空とその間のごちゃごちゃしたものだけが映る。何もわからないまま走る、走る。
怖くて危なくて、けれど何より自由で一番楽しい。
子供の頃、深く積もった雪の中を駆け回ったことを思い出す。
軽い新雪を蹴散らしたときのように、砂を抉る感触。
踏み固められた圧雪のような、砂の下の地面の感触。
脚で感じる全てを楽しみながらひたすら走る。
走って走って走って――雪に隠れた、氷の張った水たまりを踏み砕いたときのような硬さを破る感触とともに、甲高い音が耳に刺さった。
そうして次の瞬間、あの子が僕の先に行った。
「あ……」
何が起きたかを理解して、思わず視界が滲む。同時に高揚と過集中が収まり、少しずつ音と光景、そして疲労が戻ってくる。途端にふらつく身体を、転んでも大怪我しないように減速させていく。
「……あー……頭イき過ぎでしたね、駄目だありゃ」
立ち止まり、涙を手袋で拭いて頭を振って正気に戻る。どうしよう、トレーナーになんて言って謝れば良いかな。
あ、ファル子ちゃんがこっち来た。あの子もヘロヘロだなあ。
- 142二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:01:38
「バラカちゃん……おめでとう!」
「おやファル子ちゃ……さん。ええ、大丈夫ですよ。今度こそ勝とうと思ってましたが……」
「……? 何言ってるの?」
いやしかし強いわこの子。これで負けたらどうしたら勝てるか――おめでとう? いまおめでとうって言った?
「何、って――」
「もしかして、気付いてないの……?」
ファル子ちゃんが指をさす。そちらを見ればいつもの順位表示の掲示板。一着僕、ハナ差でファル子ちゃん。なるほど。なるほど?
「……勝った?」
「そうだよっ!? もうバラカちゃん、ファル子からセンター取ったんだからもっと――」
マジか。え? 夢じゃなく? 春天で死んだ悪夢でもなく? いやアレは良いや忘れよう。
「勝った……」
「……うん。ファル子負けちゃった」
「勝った、勝った……勝った勝った! やったぜ見たか、ついに僕の勝ちだあづッ!?」
勝利の実感とともにジャンプして拳を突き上げ、着地と同時に激痛が走ってよろめく。
え、何これ超痛いんだけど。つか靴の爪先赤くなってない? これ痛みとか疲労とか一気にきたな?
とりあえず意地と気合でガッツポーズを維持しよう、いじだけに。アホか。やっべえ拭いたはずの涙でてきた。
あ、担架とトレーナーさん。あとゴルシちゃん。どうしよこれライブできるかな。え? 先に診察。そっかあ。
- 143二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:02:14
「バラカドボナールさん」
「はい」
「左足第三中足骨と同じく第三足趾の骨折に加え、右足の第一趾の爪が割れて剥がれてます。そちらの脚は繋靱帯に軽度の炎症も見られますね」
「わあ。大惨事じゃないですか」
「わあで済む怪我じゃありませんよ? 最後ゴールしてからも全力で走ってましたし……あれがあと数秒続いてたら耐えきれなかったでしょう」
「その前に追い越して僕の正気を取り戻してくれたファル子さんに感謝ですね!」
「反省してくださいね?」
診察室でお怒り顔のお医者さんと向かい合う。無茶しすぎてたらしい。"領域"でエンドルフィン出し過ぎて痛みに気づいてなかったのか。てへ。
横ではトレーナーさんも身を縮めていた。担当が無茶したもんね。そりゃ怒られるというものである。僕のせいだけど。
「あの、ライブは……」
「許すと思いますか?」
「その、今回G1ですし、僕としてはスマートファルコンさんに勝てる機会が今後なさそうですし、可能な限り絶対にライブしたいんですけど……その……」
「ですが……」
「俺からも頼みます。ウマ娘の無事を考えたらトレーナー失格かもしれませんが、それでも。可能な限り脚に負担をかけないように……」
などと、あーだこーだトレーナーさんも交えて話し合った末。
踊らずに歌うだけ。添え木とテーピングで脚をガチガチに固め、片側に松葉杖、もう片側は杖代わりになる特注品のマイクスタンド。左足に体重をかけず、右足も極力踵だけ着くようにカバーすること――と、条件つきではあるが、僕はライブも出来ることになったのだった。
見るからに重傷者スタイルじゃんウケる、と呟いてトレーナーとお医者さんにガチで怒られた。我ながら救えない奴である。ごめんて。
- 144二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:02:30
『どうか全力で射抜いてよ 瞳で私を』
俺の担当、バラカドボナールは才能のあるウマ娘だ。
トレーナーの欲目を否定はしないが、客観的に見ても間違い無い。高い上背と広いストライド、効率的な走行から生まれる持久力。精神面と脚部の問題からターフは避けているが、トゥインクルシリーズのダートレース最前線でやり合うのに充分な能力がある。
不得手な距離でデビューし、重賞も取った。クラシック期はジャパンダートダービーで勝利したG1ウマ娘だ。……混合G1では着外だったし、シニア期の1年目にも勝てない期間は続いたが。
ともあれ。シニア期11月、G1レースJBCクラシックのウイニングライブで――センターに立って歌っているあいつの姿は、間違いなくその実力を示す証だろう。
『焼き付けていこう それは約束の進化系』
本人曰くツラは良いが性格は終わってる。俺から見ても実際とんでもない癖ウマ娘だ。自己中心的で、我儘で、情がほとんど無くて、ナルシストで。上っ面だけ取り繕ってる分なおさら地雷みたいな奴だった。
『傷を痛がって投げ出す程度の思いじゃない』
(おい、怪我をしてるのか!?)
(あ、はい。さっき走ってて足を痛めてしまって。すごく痛くて立てないけどどうしようかなって)
(どうしようかな、じゃない。近くのトレーナーなりウマ娘なりに助けを求めろ!)
(なるほど。じゃあ助けてください)
奴との出会いを思い出す。始めは中等部、怪我をしているところを見つけて保健室から病院まで付き添ってやったことだった。
精神面の負担と脚部に不安が見られることからダートに転向するよう勧め、当時担当がいなかったあいつのリハビリにも付き合って。
- 145二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:02:41
(あ、トレーナーさん! 僕もじき選抜レース出ますから、終わったら担当してください!)
(レースの結果見てて、とか言うところじゃないのか)
(距離短すぎて本領発揮できないんですよ。だからもう談合で良いかなって)
(お前な……まあ、素質自体は知ってるし。構わな……それ選抜レースに出なくても良いんじゃないか)
(それもそうですね? じゃあ取りやめます。担当はよろしくおねがいしますね)
そのままなし崩し的に担当になって。
(いえーい僕デビュー! マイルも楽勝ですね! 嘘です!)
(これで僕もオープンウマ娘ですね! いやあ才能が怖いですね)
(やっとですけど重賞! さすが僕! 残すはG1タイトルです!)
(……ジャパンダートダービー、一着……僕G1ウマ娘ですよ! ぶい!)
ジュニア期、クラシック期と駆け抜けて。
(これが混合G1……甘く見すぎてました。とりあえずファル子さんのライブ応援してきます)
(東京大賞典も強敵ばっかりでした! でも掲示板には乗りましたよこのー!)
(だー! また負けました! 2位ですけど! おのれファル子さん!)
(ダイオライト記念、2400。距離もありますが、一番追い詰めたと思いますね。負けましたが!)
混合レース、シニア期での敗北続きも、少しずつ前に進んでいった。
(いやー、また負けちゃいましたね)
それだけに……帝王賞で負けた後、諦めかけていた姿には存外にショックを受けてしまった。
どんなに負けても日をまたいだら元通りな、あいつの強靭過ぎる精神に甘えていたのかもしれない。
- 146二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:02:52
だから、だろうか。
(僕に『勝て』って言ってください。何がなんでも、全力で)
(そうすれば僕は勝ちます。絶対に、約束します)
(だけど……だけど、これも約束します。僕は絶対にトレーナーさんを後悔させる)
合宿を経たスマートファルコンに絶望しかけていたバラカの言葉に、俺はそれを認めてしまったのだ。
トレーナーとしては決して認めるべきでない選択肢だったのに。
諦めていない、全力のあいつを見せてほしくて。
『キミは目撃者だよ――』
(トレーナー失格だな、本当に)
壇上のあいつと目が合う。とびきりの笑顔で歌う姿は、今まで見た中で一番楽しそうだった。
『YES…UNLIMITED IMPACT――♪』
『見せてあげるEVOLUTION』
『GO AHEAD 未来 DAYS!』
* * *
「どうですかトレーナーさん僕の歌は! いえまあ今までも2着3着では歌ってましたが!」
「しっかり練習したとおり、あるいはそれ以上だったな。やはりレースより精神面の影響が強いのか」
「論評しろって言ってんじゃねえですよ! 褒めろって言ってるんです!」
「あー。いい笑顔でこっちも一緒になって盛り上がれた。素晴らしい歌だったよ」
「こわ」
「なんだと」
- 147二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:03:03
「……ところで、レースは褒めてくれないんですか? 勝ちましたよ、僕」
「トレーナーである以上、無茶をした担当は褒められん。たとえその結果が『どれだけ素晴らしく、讃えられるべき勝利だった』としてもな」
「……そうですね。でも、それで充分です」
褒めないと言っているのに。
あいつは……ライブのときよりも嬉しそうに、そしてすこし照れくさそうにはにかんだ。
「ありがとう、トレーナー」
「こちらこそ」
(終)
- 148二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:03:43
以上ですわ! マジ連レスでスレ潰して申し訳ございませんわ!
ウィキにもぶん投げとくのでまとめて読みたかったらそちらをご覧くださいまし! - 149謎のウマ娘F22/07/02(土) 19:05:23
あら〜お疲れ様ですわ〜
バラカさんの描写力に惚れましたわ〜じっくり読ませていただきますわ〜 - 150二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:08:15
- 151二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:09:03
ついにシングレライクな挿絵が――――!?
あの…その装備付けられてまでライブに出なくてもいいとおもうんですけど!! - 152スイセイレッカ22/07/02(土) 19:15:32
いいね…ホントに…
- 153ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 19:16:30
挿絵はもちろん、レースの描写も卓越したものがありましたね。ぜひ見習いたいです。本当に素晴らしかった
SS、端的に申し上げて惹き込まれました
バラカさんが勝った
この事実を理解した瞬間に思わずひとりでガッツポーズしちゃいました
本当に素晴らしかった。語彙力の無さを恨みます - 154二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:24:03
歌褒めたのに「こわ」で返されるトレーナー草
- 155プログレスの人22/07/02(土) 19:24:38
- 156二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 19:38:40
「出るべきかと言われれば否、というか出ないべきですし、必要もありません、が」
「が?」
「トレーナーさんにセンターで歌ってみせると約束した以上――いえ、これだと責任の押し付けですね。歌ってる姿を見せつけてやりたかったので出ました! あとファル子ちゃんに勝ち誇りたかったので!」
「後半さあ」
- 157アルケー22/07/02(土) 20:23:42
ずっと熱くて良かった〜
- 158二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 20:47:58
- 159スッピー22/07/02(土) 20:49:09
スピネルはGが素足の土踏まずを通り抜けたことがある(中の人実話)
- 160二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 20:54:33
その手の話題に事欠かないバラカの中の人賢明に口を噤む
- 161アルケー22/07/02(土) 20:54:49
ミーは子供の頃、毒のない毛虫を手掴みしてた
まあ毛虫は毒のない種類のが多いらしいし、今は絶対やらないけど… - 162二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 20:56:54
- 163二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 20:57:34
昆虫に負ける系ウマ娘
- 164ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:01:30
- 165ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:02:50
意外と美味しくて、今でも時折あの味を思い出します
故郷の味、というやつですね - 166二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:04:31
ベア・グリルスの姪っ子かなにかで?
- 167スッピー22/07/02(土) 21:05:00
蟻しか食ったことねえや……
- 168二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:06:05
また昆虫食の話してる…
- 169ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:06:38
- 170カラレスミラージュの人22/07/02(土) 21:08:07
ウソでしょ……フラライ同室組の切ないけど感動の再会に泣いて、
バラカさんの打倒ファルコ先輩完遂に燃え上がっていたと思ったら虫の話が繰り広げられている……
しかもケミーさんもミフネさんもエピソード持ってるし……
ミフネさんその話題スムーズに出せるならこの環境で普通にやっていけるんじゃないかな……(ド失礼) - 171二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:09:50
アド街を見てたら埼玉がスイーツ支出量全国トップレベルって出ててびっくりしたんだよね
はえ〜フラりんがスイーツ好きなのってそこまで考慮して決めてたんか - 172スッピー22/07/02(土) 21:10:54
アリハチクモ以外の虫は生理的に無理なんだ
- 173二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:11:32
フラワリングタイムいないとトレーナーが来れない寮では虫に怯えて生活できないのかライジョウドウ
いや 冷静に考えると建物ボロボロでもない限り一階でもそんなに虫侵入しないだろ - 174二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:15:15
- 175フラワリングタイムの人22/07/02(土) 21:15:15
- 176ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:17:56
田舎生まれ田舎育ちなだけですから、たまたまネタがあっただけですよ。様々な話題をさらっとお出しできる皆さんの方がすごいです
でも、ここで生きていけるというのは嬉しいお言葉です。ありがとうございます
- 177ライジョウドウの中の人22/07/02(土) 21:20:31
よくいる虫では蝶でも来たら本気逃げします
蝉は木につく前に力尽きてるのを目撃したら恐怖に泣きながら助けます
死にかけてるやつは遠回りしますが、追尾してきて逃げようとしてコンクリートブロックでこけました
ゆるさない
- 178アルケー22/07/02(土) 21:21:11
ちなみに現在のアルケミーは普通に虫嫌いです
デカくて飛べる空間制圧能力に優れたタイプを特に苦手としていて夜寝ている間口の中にカブトムシが入ってくるかと思うとゾッとします - 179二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:21:48
それは普通にびっくりする>口の中にカブトムシ
- 180二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:21:53
ウマ娘脚力で雨の日コンクリートはとてもあぶない
日本書紀にもそう書いてある - 181二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:24:51
口にカブトムシは普通入らねぇよ
まだ3連単のほうが可能性あるよ - 182スイセイレッカ22/07/02(土) 21:25:30
耳の近くを虫が通って羽音が聞こえただけでもビビり散らかしちゃうんよね…うん…
- 183二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:27:09
合宿後セミファイナルを回避しようとダートコースと坂路を横断するコースで寮から登校するライジョウドウ
- 184二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:28:02
牡馬ニキ設置のジップラインで登下校しろ
- 185アルケー22/07/02(土) 21:28:32
学校のお泊まり会で隣のやつと間違えてカブトムシの生首をミーの口に突っ込んだ斉藤をミーは許さない
- 186二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:29:34
おかしいな
幼稚園頃は虫に躊躇いなく触れたんだが… - 187二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:29:42
- 188二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:30:37
勝手に校舎の鐘取り外してるんですがそれは
- 189ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:31:01
ライジョウドウさんに昆虫食についてどう思っているのかぜひうかがいたいですね
背後霊の興味のお話ですが - 190二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:31:22
- 191二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:31:44
次スレ立ててくるべ
- 192二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:31:53
よろしくー
- 193ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:32:06
ありがとうございます
- 194二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:33:36
器用な奴は耳で叩き落としてそう
- 195ツキノミフネの背後霊22/07/02(土) 21:35:12
うめ代わりにミフネの適性を載せてみます
血統表はあまり参考になりません。一代限りの血統の覚醒のようなものだと思っていただければ幸いです
バ場適性 芝A ダートB
距離適性 短距離G マイルG 中距離A 長距離A
脚質 逃げA 先行A 差しG 追込G - 196二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:35:41
- 197二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:36:12
まだ早い♠
- 198二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:37:43
- 199フラワリングタイムの人22/07/02(土) 21:38:18
たておつにござる
- 200二次元好きの匿名さん22/07/02(土) 21:38:19