Duvet

[1 二次元好きの匿名さん 22/07/03(日) 20:42:50]

最近は毎日同じ夢を見る。羽毛布団の水底へ、ドンドン沈んで、溺れて、気がついたら息ができなくなって、そして私が消えていく。私が私で無くなっていく。私は、ワタシは──ダレ？
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「トレーナーさん…おかしなことを聞きますが…」
「トレーナーさんは…私がここにいると思いますか…？」
「…よくわからないけど、僕にはそこにいるように見えるよ」
「そう…ですよね…見ればわかりますよね…」
変なことを聞いてしまったと思う。トレーナーさんも少し困惑している様子だった。
「何かあったの？」
「はい…悪夢を…見まして…」
トレーナーさんに夢の話をした。私が私で無くなっていく夢の話を。
「最近…そういった夢をよく見るんです…なんだか私が…もうここからいなくなってしまったような気がして…」
「そうか…う〜ん」

[2 二次元好きの匿名さん 22/07/03(日) 20:43:02]

「カフェはさ、『お友だち』はいると思う？」
「それは…」
少し言葉に詰まるが、こればっかりは譲ることができない。
「いる…と思います…私には…確かにそこにいるように…見えてますから…」
「多分それが一番大切なことだと思うんだ。カフェがお友だちのことを見てるから、お友だちはそこにいる。だから僕やアグネスタキオンやお友だちがカフェのことを見てる限り、カフェはそこにいると思う。」
ハッとした。私は独りよがりだったのだ。私は自分の存在が鏡を見れば認識できるものだと思っていた。でもそうじゃなくて、誰かが見ていてくれるからこそ、私は私でいられるのだ。
「そう…ですよね…ありがとうございます…」
「うん、もう大丈夫そうだね」
悪夢から目覚められた気がした。
「あなたが私を見てくれるから、私はここにいられる…」
「だから…私のこと…ずっと見ていてくださいね…？」

[3 二次元好きの匿名さん 22/07/03(日) 20:43:42]

【SS】歌詞でSS書く｜あにまん掲示板

の37からネタを持ってきました

lain要素強めにしたので多分話が被ったりはしないんじゃないですかね　被ったら許してください

元ネタの話になるんですけど、自分(自分の意識、精神)と肉体は切り離しできるけどその場合自分は集合(ワイヤード、集合的無意識etc.)の一部になってしまう、だから肉体に自分を入れておくって言うのがアニメlainの話だと解釈してます

ただそれだけだと不十分だと思うんですよね

自己の確立には他者の認識が必要不可欠なんじゃないかってのが今回の話です

serial experiments lain、見たことない人はぜひ見てみてください

領域バトルくらい理解できないアニメですが面白いのでぜひ