- 1二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:23:37
- 2二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:24:39
テンテンで太陽の能力とか考えたけど流石に火力が高すぎるな…
- 3二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:25:01
テイオーVSルフィはアリよりのアリだから誰か書いて♡
それはそうと、ごめんなさい。
トレーニング用のシンザン鉄を戦闘で扱うことにすごい違和感を覚えてしまうの……
例えるなら鉄製のスリッパ履きながら戦場に出るような感覚。
まともに戦えるイメージが全くわかない。
それに、シンザン鉄はクソ重蹄鉄だから身軽さが特色のテイオーに合わないと思うの。
骨折をして脆くなった足で扱えるものじゃ無いと思う。 - 4二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:25:06
よくやった若い将校
- 5二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:25:10
- 6二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:26:10
ガチバトルはやめた方がいいな
やるなら>>5みたいな喧嘩っぽい理由がいい
- 7二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:26:35
- 8二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:27:06
あるとしたらゲームオリジナル展開でしょう、海軍を裏切らなかったテイオーみたいな
- 9二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:27:21
ルフィノニクタビチャウモンニー!
- 10二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:27:22
かわいい
- 11二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:28:18
とりあえず領域でそれっぽい見た目イメージが出るで済ましとこか
骨折も後遺症残るかとか人によってイメージまちまちやし扱いにくいねん - 12二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:28:25
何しやがんだテイオー!俺の肉返せよー!
- 13二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:28:37
でもよう、いつだったか頂上戦争でルフィVSテイオーSSが上がってたよね。
あれは解釈違いだけど、シチュエーション自体はありだから、エース開放前でコビーみたいにルフィに敗れるテイオーとかは?
殴られて、意識を取り戻した後にルフィにつくことを決心するとか。
……ナシかな、テイオーはもっと早くに決心すると思う。 - 14二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:28:50
エースシナリオで黒ひげ討伐したら解禁されるifストーリー的な
- 15二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:29:52
今考えたのが
ボーボーの実の発火〇〇(種族名)
メラメラの実のパラミシア版
違いは自身が炎そのものにならないことくらい
ただ口から火が吹けたりする
テイオーだけでなくお好きなウマ娘に使ってもいいですだ - 16二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:30:00
さっき出てたやつらはこんな感じやね
炎系ゾオン説(ネコネコの実モデル火車、トリトリの実モデル鳳凰、トリトリの実ヤタガラス、トリトリの実モデル朱雀、トリトリの実モデルヒクイドリ、トリトリの実モデル何かしらの猛禽類、ウマウマの実モデル?、トリトリの実モデル孔雀など)
炎系パラミシア説(ハカハカの実の発火人間、パチパチの実の着火人間、チャカチャカの実の着火人間、ビュンビュンの実のジェット人間など)
炎系ロギア説(ハレハレの実の太陽人間、メラメラの実モデルヘルフレイムなど)
炎属性の領域説
ヒートダイアル等の外付けガジェット説
地面との摩擦で着火説(シンザン鉄など) - 17二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:30:06
あと多分、その時分ならテイオーの方が強いと思う
- 18二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:30:33
エニエスロビーの後にガープと一緒に来れば戦わせられるかも
- 19二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:31:02
流石に義兄弟の杯を交わしてエース処刑に荷担するのは、
作中の杯の重さを考えると大罪にも等しいので、テイオーには速やかにエース救出に協力した挙げ句、
バレた時には即座に海軍にボコボコにされて半死半生のまま離脱して欲しい - 20二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:31:37
電気と違って炎の種別化が出来ないからな…
- 21二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:31:43
- 22二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:32:21
- 23二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:32:54
- 24二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:33:27
- 25二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:33:41
あといろいろあるけどタイシンは呪いの炎だから種別化出来てる
- 26二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:34:03
通常の炎に特攻入るみたいな描写もあったしな
- 27二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:34:32
- 28二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:35:35
- 29二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:35:45
- 30二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:35:57
骨脆くしたい勢の意見を汲むなら鳥部分ない再生の炎の能力とかでもいいんだけどね
チユチユの火属性版みたいな - 31二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:35:57
ルフィよりも年上だし、中将だから覇気を習得していても可笑しくないからルフィを圧倒するのはアリ
- 32二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:36:32
レッドホークで火出せるしウマ娘武術で火を出す奥義とかあってもよさそう
- 33二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:37:12
なんか炎っぽい重賞ってないか
- 34二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:37:21
鬼燃系の技か
- 35二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:37:26
~記念の技とか?
念を燃に当て字すればいいと思う。 - 36二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:37:57
2年前でも中将に一方的にやられない力量はあるだろう、まああの時は傷も癒えてない上不意打ちだったけど
- 37二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:39:30
ゴウゴウの実(炎の擬音と業)
地獄の炎を操って地獄の裁きを顕現させるとか? - 38二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:40:39
- 39二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:40:46
有魔・鬼燃……
これ地獄の炎召喚してるだろ - 40二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:41:44
- 41二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:42:51
有馬記念の他にも、刹気焼(さつきしょう)とかでもいけるか
- 42二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:43:39
タカラヅカ・キネンとアリマ・キネンは他のウマ娘武術とは大きく性質が異なる奥義
と今考えたことをてきとうに言ってみる - 43二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:43:40
- 44二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:43:51
- 45二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:46:01
- 46二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:47:29
結局のところ地獄って「許されるまで苦しんでね❤️」って場所やし……
- 47二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:47:56
- 48二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:48:39
煉獄にしても理屈は同じやね
- 49二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:49:40
ルドルフ「この技‥‥‥この型を”煉獄”と名付ける」
ルドルフ「ウマ娘が最速の看板を掲げているかぎり、
奴隷にしたがる天竜人は跡を絶たないだろう。
その無礼者どもの罪は――煉獄の炎‥‥貴君らの拳足で浄化させろ」
ルドルフ「煉獄はウマ娘武術の秘技とする。人前では絶対に使うな。
気づかれれば、お前らが煉獄の炎に焼かれる。
煉獄の炎から逃れる事はできない」 - 50二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:52:35
- 51二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:54:45
- 52二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:56:18
流石に地獄の炎を使うってのは、テイオーのポジションじゃないわな
- 53二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:56:20
近日投下予定って言ったじゃん?
今日です
ライブラ杯の育成進捗だめなので初投稿ですが、エピソードオブライスシャワーの投下よろしいでしょうか?
ちなみに前作はこちら
麦わらの一味 占い師 マチカネフクキタル 78スレ目|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/84086/https://w.atwiki.jp/luckycomestrue/pages/1.html#atwiki-jp僕はナミフク…bbs.animanch.com - 54二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:56:52
- 55二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:56:59
- 56二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:57:33
そんなとこ
- 57二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:58:10
ではちょっと長めですがスレお借りしますね…
………………
…………
……
「……ええ、はい。身元不明のウマムスメ族の子供です。おれの独断で保護しました。……勝手なマネをしてすみません」
「任務成功の際には海軍での保護をお願いします。あの子はまだ染まりきっていない。それに、あの様子ならこれからも……」
「……分かりました。ありがとうございます」
「……名前ですか?あの子の名前は――」
……
…………
……………… - 58二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:58:36
【エピソード オブ ライスシャワー】
【第二章 白い町の少年】 - 59二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:59:14
1.
――何もかもぶち壊したい。
それが少年トラファルガー・ローの願いであり、呪いであった。
何もかも失った。長くは生きられない。家族を、友を、故郷の人々を見捨てた世界を憎んだ。
だから海賊になる為にこのスパイダーマイルズまでやってきたというのに。
遥か上のゴミ処理場を見上げる。
先程まであそこにいたローは、"コラソン"と呼ばれる大柄な男によって投げ落とされた。
鉄屑の山に頭から突っ込み、切った額や唇から血が溢れ出る。
対話だけはまともにした"トレーボル"、"ディアマンテ"とは違い、あの男はローを見るなり頭を掴んで窓に放ったのだ。
――殺してやる……!
確かな殺意を持って、遥か上を睨みつけた。
「だ……大丈夫!?」
直後。聞こえてきたのは凡そこのゴミ処理場には相応しくないような鈴を転がすような声。
反射的に振り向く。鉄くずの山に、一人の少女が立っていた。
歳はローとあまり変わらないくらいだろうか。外側にハネる黒髪に、あまり日に焼けていない肌。
何より目を引いたのは彼女の頭から生える動物めいた細長い耳と、身体の後ろで時折揺れる尻尾だ。ヒトに近い見た目をしていながら、それらの特徴が彼女がヒトならざる種族であることを示していた。
- 60二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:59:24
一番妥当なのは
なんらかの鳥の悪魔の実を食べて、有馬記念をもじった技を習得。
炎の翼を纏い突貫する技に昇華するで良いと思う。
こうすれば他の有馬記念技を習得しているウマ娘と鳥、炎系の能力者との差別化はできるとおもう。 - 61二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 17:59:42
「あ……!た、大変!血が出てる……!」
少女は慌てたようにローに駆け寄ってきた。鉄くずに足を取られ、よろけながら。どこか危なっかしく。
ずい、と少女が近づいてきて、ローは思わず後退った。顔が少し熱い気がするのは出血のせいだろうか。
「ちょっと待ってて……」
少女はポケットからハンカチを取り出してローの傷口に宛てがった。上品な白いレースのハンカチがみるみる汚れていくのも構わず、少女は溢れる血を拭き取っていく。
少女の様子をぼーっと見つめていたローは、ややあってハッと我に返った。
「さ、触んな!」
「きゃっ……!」
突き飛ばされた少女は鉄くずの上に尻もちをついた。
眉尻を下げた気の弱そうな瞳がローを見上げる。チクリと刺す罪悪感から逃げるように目を逸らす。
――それが、トラファルガー・ローと少女……ライスシャワーの出会いであった。
- 62二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:00:09
2.
ドンキホーテ海賊団にやってきたライスシャワーが一番驚いたのは、"お兄さま"と慕うコラソンの変貌っぷりであった。
理由を明かすことはできないが、口をきけないふりをする必要があるとは聞いていた。コラソンに救われたライスシャワーは彼を信じ、秘密を守ることを約束した。
しかしファミリーに戻ったコラソンは口をきかないだけでなく、ライスシャワーとそう歳の変わらないような子供たちに"意地悪"をした。
転んだコラソンを笑った子供たちを腕で払ったり、突き飛ばしたり、長い脚で蹴飛ばしたり。
あの、ライスシャワーを優しく抱き締めてくれたコラソンが別の人間になってしまったかのような錯覚さえした。
怯えたような表情を浮かべ見上げてくるライスシャワーを見て説明不足に気づいたコラソンは、夜中に"能力"を使いながら事情を話した。
本来ならあんな子供が海賊になんていていい筈がない。だからわざと意地悪をして追い出そうとしているのだと。……最も、今残っている子供達はとても出ていきそうにないのだが。
「お兄さまはあの子達のことを考えてああいうことをしてたの……?」
「まあ、そんな大層なことでもないが……」
「よ、よかった……。お兄さまが突然怖い人になっちゃったのかと思って、びっくりしたの……」
「……本当に悪かった。怖がらせてごめんな、ライス」
説明さえすればライスシャワーは一応納得してくれた。
しかし、そもそも暴力をあまり好まない子なのでコラソンが他の子供に暴力を振るうところを見るのが辛いようだ。これも任務の内なので仕方がないとはいえ、子供達に暴力を振るう度にライスシャワーの悲しげな顔を見るのは心が痛んだ。
そうして、ライスシャワーがファミリーにやってきて半年ほど経った頃。スパイダーマイルズに新たにやってきたのがトラファルガー・ローだった。
子供を窓から放って鉄くずの山に落としたのはライスシャワーにとっては相当堪えたらしい。直接口に出すことはついぞ無かったが、「そこまでしなくても……」と視線が如実に語っていた。
- 63二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:00:37
そして、ローがやってきて三日ほど過ぎたある日のことだった。
コラソンは何故か朝から姿が見えないライスシャワーを探していた。
この半年でライスシャワーはファミリーに馴染んだ……とは言い難いが、子供達とはそれなりに交流できているようで、コラソンから離れて行動することも少なくなかった。
ファミリーでの立場上、コラソンが四六時中つきっきりでいられるわけではないのでそれはいいのだが、朝からいなくなるのは今までになかったことだ。心配で寝室を飛び出し、途中すっ転びながらも小さな姿を探した。
やがて……見つけた。
息を潜めて様子を窺う。ライスシャワーは件のローと一緒にいた。
「……なんの用だよ」
「あ、あの……ええっと……」
「なんだよ!お前が呼び止めたんだろ!」
ローに怒鳴られ、ライスシャワーはビクリと震えた。目は既に潤んでいて、いつ泣き出してもおかしくない。
ライスシャワーはえっと、あの、と何度か繰り返してから、意を決したように口を開いた。
「こっ……ここから、出ていってください!」
「はぁ!?」
まさかの言葉に隠れて聞いていたコラソンもつい声を上げそうになってしまった。
ローは鋭い目つきでライスシャワーを睨みつけて激昂した。
「なんでお前になんかにそんなこと言われないといけないんだよ!」
「だ、だって、ここは危ないから……」
「だからなんだ!おれはそんなの怖くねェ!」
「うう……で、でも……でもぉ……!」
「さてはコラソンの差金だな?ふざけやがって!」
ローはライスシャワーに人差し指を突きつけた。
- 64二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:01:23
「大体お前みたいな甘ったれがよくておれが追い出される意味が分からねェ。コラソンにエコヒイキされてるからって調子に乗るなよ!」
「ら、ライスは……そんなつもりじゃ……」
コラソンは小さく息を吐いた。
ライスシャワーの考えていることはなんとなく分かる。ローが痛めつけられるさまを見るのが辛くて、優しいコラソンがローに暴力を振るう姿を見るのが辛くて、手伝いのつもりでローを追い出そうとしたのだろう。
もっとも、優しすぎるライスシャワーに他人を傷つけるなどできない。ここに来て半年。刃物も銃もまともに扱えなかったし、耳や尻尾のことを子供達にからかわれてもじっと耐えていた。
結果、取った行動が言葉での説得だ。
残念ながらこんなところにわざわざやってくるような子供に穏やかな説得を試みたところで納得させられるはずがない。そんな子供ばかりであればコラソンももう少し楽ができている。
ライスシャワーが涙声になり始めたので、コラソンは偶然を装って姿を現した。それに気づいたローはコラソンを鋭く睨む。
「コラソン……!!」
「お、お兄さま……?」
コラソンはひょいとライスシャワーを抱き上げる。ローは何かされるのではないかと身構えた。腕の中のライスシャワーは怯えた顔をしている。
コラソンはローを一瞥すると、そのまま踵を返した。
今この状況で、ライスシャワーの目の前でこの少年を傷つけるのは流石に気が進まなかった。
一人取り残されたローは何もされなかったのが意外で、去りゆく背中をぽかんと見つめていた。
けれど、その大きな背中を見つめる目にはやがて強い憎悪が籠もっていった。
- 65二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:02:36
3.
ローがドンキホーテ海賊団にやってきて一週間が経過した。
夜、寝床に入る前にライスシャワーがコラソンの服の端を二度引いた。それは口のきくことができない男を演じるコラソンへの、"おはなししたい"の秘密の合図。
念の為寝室周辺に誰もいないことを確認してから、コラソンはライスシャワーをベッドに入れてやり、能力を発動した。
「……ローの話か?」
なんとなく予想はついていたのでそう問いかけると、ライスシャワーは小さく頷いた。
それは今日の夕食の時。ローが"珀鉛病"と呼ばれる病に侵されていること、"フレバンス"という町からやってきたことをライスシャワーは知った。
フレバンスという町の名前には聞き覚えがあった。今よりも幼い頃、母が話してくれたことがある。
「まず、ライスは珀鉛病とフレバンスのことはどのくらい知ってるんだ?」
「昔、お母さまから聞いたの。建物も、地面も、草や木やお花も雪みたいに真っ白なところがあるって。まるで絵本の世界みたいで、とっても綺麗な町……それがフレバンスだって」
「……珀鉛病は?」
ライスシャワーは首を横に振った。彼女が知っているのは、あくまで表層的な部分だけ。
コラソンは少し迷ったが、意を決して口を開いた。
「ライス……。これからする話は、お前にとって少しキツい内容になるかもしれないが……」
それから、コラソンはライスシャワーにフレバンスの真実と悲劇を伝えた。
フレバンスの幻想的な風景の源となった"珀鉛"の存在。世界政府によって隠された有毒性。
それによる"珀鉛病"の発症。感染症ではないのにも関わらず隔離され、見捨てられた国民達。
――そして、最後には病ではなく"人"の手によってフレバンスが滅んだことを。
全てを話し終える頃にはライスシャワーの表情は悲しみに溢れ、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。コラソンはサイドテーブルからティッシュを数枚取って、顔を拭いてやった。
- 66二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:03:40
「ぐすっ……じゃあ、ローくんは……ひっぐ……ローくんの、お父さまやお母さまは……」
「……ああ」
「どうして……!うつらない病気って、言ってたのに……!」
「ライス……」
そのまま泣き出してしまったライスシャワーを、コラソンはいつもしているように抱きしめた。震える背中を優しく擦る。
あんまりだと思ったのはコラソンも同じだ。
たった十歳の子供がそんな悲劇に見舞われて、自暴自棄になってこんなところまできてしまうなんて。
「もう何も信じていない」などと、迷いなく言えるようになってしまうなんて。
泣き疲れて眠ってしまったライスシャワーを腕に抱いて、夜は更けていった。
――翌日、事件は起こった。
今日の"襲撃"には不参加で、スパイダーマイルズでの留守番組だったライスシャワーは同じように拠点に残ったコラソンと共に過ごしていた。
鉄くずの山の中で、粗大ごみに腰掛けて新聞を読むコラソンの膝に座る。新聞の内容は難しくてよく分からない。けれど大好きな"お兄さま"であるコラソンと一緒に過ごせるだけでライスシャワーは幸せだった。
そうして暫くしてから、ライスシャワーはコラソンを見上げた。
「あ……あの、お兄さま。喉、渇いてない……?」
コラソンの視線が紙面からライスシャワーに向けられる。今は口をきけない演技をする必要があるので、夜のような"おしゃべり"はできない。
「ライス、お飲み物持ってくるね」
コラソンに頭を撫でられたライスシャワーは膝から降りると、建物の方へと向かった。
足場の悪い鉄くずの山ではトレーにカップを乗せて歩くのは難しい。だから、空き瓶にお茶を注いでポシェットに入れて運ぶ。火傷するとよくないのでいつも水出しにしている。
キッチンで二つの瓶を琥珀色のお茶で満たして、コルク栓で蓋をしたら完成だ。
ライスシャワーは再び鉄くずの山へと降りていった。沢山のごみを踏みしめて、大好きなお兄さまの元へと向かう。
その途中。ライスシャワーは鉄くずの山々の間を駆け抜ける影を見た。
特徴的な毛皮の帽子。ひと目見ただけで分かる。ローだ。
- 67二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:04:11
――コラソンお前調子に乗るなよ
――おれは必ずお前に復讐するからな……!!
昨晩の言葉が、背筋が冷たくなるような憎悪の籠もった目が脳裏を過る。いやに動悸が激しくなって冷汗が噴き出す。……両親がいなくなった嵐の夜の悪夢が、フラッシュバックする。
ローの姿が見えなくなってすぐ、ライスシャワーはコラソンの元へと全力で走った。
「――お兄さま!!」
ライスシャワーは息を呑んだ。
コラソンは鉄くずの上で蹲っていた。あばらの辺りを抑えた手の、指の間から真っ赤な血が流れ出ている。
「いやああぁぁぁぁっ!!」
ライスシャワーは甲高い悲鳴を上げてコラソンに駆け寄った。
「お兄さま!お兄さまぁ!!」
すっかりパニックに陥ったライスシャワーは泣きながら狼狽えることしかできない。
傷が深いのかどうかも分からない。ただ分かるのは血が沢山出ていること。もしかしたらコラソンが死んでしまうのではないかという不安で頭の中を埋め尽くされる。
「どうしよう、どうしよう……!だ、誰かっ……!」
「待て、ライス……!!」
誰か人を呼びに行こうとしたライスシャワーを、コラソンは腕を掴んで引き止めた。
そのまま彼女を引き寄せると、会話を聞かれないようナギナギの能力を使う。
- 68二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:04:34
「で、でも、お兄さま!血がいっぱい……!」
「このくらいは平気だ。別にどうってことはねェ」
言ってコラソンは、口の端から溢れた血を袖で拭った。
ライスシャワーは止め処なく涙を流しながら、コラソンを見上げる。
「ひょっとして……ローくんが、やったの……?」
「…………」
コラソンは答えなかった。
咄嗟に否定の言葉が出なかったのは肯定しているのと変わらない。
「ライス、聞いてくれ」
コラソンは泣いているライスシャワーと目線を合わせながら語りかけた。
「こんなのちっとも痛くねェ……!痛いのはあいつの……ローの方だ……!」
「ローくんが……?」
コラソンは頷く。
「故郷を滅ぼされて……家族も友達も亡くして……自分ももう死ぬからなんてよ……あんまりじゃねェか……!!」
ライスシャワーは目を見開いた。
見上げたコラソンは泣いていた。ライスシャワーに負けないくらい、双眸から涙を溢れさせて。
……昨晩の話を思い出す。御伽の国のようだと思っていたフレバンスの真実。そして悲劇。ローはその地獄を身を持って経験してきた。
- 69二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:05:09
- 70二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:05:46
コラソンの暖かくて大きな身体に包まれながら、ライスシャワーは考えていた。
家族を失う辛さはライスシャワーも知っている。フレバンスの真実を知った時、ローが体験したであろう地獄を想像した時、どうしようもなく悲しくなった。
一方でローがコラソンを傷つけたと知った時、どうして、なんでと責めるような気持ちも生まれていた。
こんな思いをしたのは初めてで、なんだかモヤモヤして眠れない。
……それでも。
(……ライスは……。お父さまとお母さまがいなくなって……お兄さまと会うまで……ずっと苦しかった……)
思い出すだけで嫌な気持ちになる言葉をたくさんぶつけられた。何もかもお前が悪いのだと激昂された。耳や尻尾を引っ張られたり、棒で叩かれたこともあった。
救いの手を差し伸べてくれたのは"お兄さま"――コラソンだけだった。
(ローくんも苦しかったんだよね……)
……いや、違うと思い直す。
ローは今だって苦しんでいる。治る見込みのない病魔が少しずつ、確実にその身体を蝕みつつある。
近い内に必ず訪れる"死"を、ずっと感じながら……。
(……お兄さま)
(ライス、まだまだ全然だめだめだけど……お兄さまみたいに上手にできないかもしれないけど…………)
(……ライス、ローくんの為に何かしてあげたい……!)
ライスシャワーはひとり、小さな決意を固めた。
- 71二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:06:52
4.
ローが正式にドンキホーテ海賊団の一員となって数日。
ローの近くにはいつもうっとおしい足音があった。どこに行くにもついてきて、振り向けばそこに奴がいる。
「……おい」
「……!な、何?」
「何?じゃねェよ!いつまでついてくる気だ!?」
振り向いて怒鳴ると、背後の小さな影……ライスシャワーはビクリとその身を竦ませた。
スパイダーマイルズにやってきた初日、コラソンに突き落とされたローの身を案じた少女。
頭からは細長い耳が、臀部からはふさふさの尻尾が生えている。どうも彼女はウマムスメ族と呼ばれる種族らしい。言われてみれば耳も尻尾も馬のそれと同じだ。
普通の人間と比べて力が強い種族らしいが、ローは今の所、彼女の強い部分なんて少しも見たことがない。それどころかあのコラソンなんかを"お兄さま"なんて呼んで甘えてばかりの鈍臭い泣き虫だ。
今だってローに怒鳴られたくらいでびくびくしている。こんな甘ったれが、コラソンに気に入られているというだけでここにいることを許されているなんて。そう思うと無性に腹が立った。
「あ……あのっ!」
ところが、今日は珍しく引き下がらなかった。
いつもは八の字に下がった眉をキリリと引き締め、目を逸らすことなくローを見つめ返す。想定外の態度にローは少したじろいだ。
「ライスね、決めたの」
「な……何がだよ……」
「ライスの方がおねえさんだから、ライスがローくんのこと守るって!」
「………………はあァ!!?」
そうして放たれた言葉に、ローは思わず声を上げた。
- 72二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:07:27
「だ……だから、ライスはローくんについてくついてく!」
ふざけてるのかと思いきや目の前の少女の表情は真剣そのもの。困惑せずにはいられないが、それを悟られないように言い返した。
「な……何言ってんだ!大体、おねえさんって……お前いくつだよ!」
「十一歳だよ」
「ひとつしか変わらねェじゃねーか!何がおねえさんだ!」
「で、でも、ライスの方がおねえさんだもん……!」
「チビのくせに歳上ぶるなよ!」
「お耳をピーンってしたら、ライスの方がおっきいよ!」
「うるせェ!!」
何がおねえさんだ。何が守るだ。コラソンがいないと何もできない甘ったれのくせに。
けれど、ついてくるなと怒鳴っても、睨みつけても、ライスシャワーはローについていくのをやめなかった。
ドンキホーテ海賊団に所属する子供達は、幹部達からそれぞれ様々な戦闘技術の手解きを受ける。
ディアマンテからは剣術を。ラオGからは体術を。
そして今はグラディウスから砲術の訓練を受けている最中だ。人間に見立てた紙を的に、子供の手には大きい拳銃を握って狙う。
「ロー。肘は伸ばしきらずに少し曲げろと教えた筈だ」
グラディウスの足が背中を小突く。
言われた通りに姿勢を直し、発砲。パァンと乾いた音と共に、紙のターゲットに穴が開く。中心を大きく逸れて。人体で言うなら脇腹の辺りか。真ん中を狙ったつもりだったのにと内心舌打ちをする。
- 73二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:07:58
「ひゃあっ!?」
その真横で発砲音と一緒に間抜けな声が上がった。
声の主はライスシャワーだ。銃口から白煙を燻らせる拳銃を手にひっくり返っていた。
どうやら銃声と衝撃に驚いたらしい。紙のターゲットは無傷。背後でグラディウスが盛大な溜息をついたのが聞こえる。
ローよりも半年早くこのファミリーに所属していたらしいのに、彼女は銃を持つことにすら怯えていた。
「……ライスシャワー。お前はもう何もするな。怪我をされても面倒だ」
「ご、ごめんなさい……」
呆れたようにグラディウスが言うと、ライスシャワーは今にも泣きそうな顔で下がっていった。
彼女はコラソンの"お気に入り"だ。一応はファミリーの一員であるのだから訓練には参加させるが、何かあったらコラソンから睨まれることになる。だから"面倒"なのだ。
ほら見ろ、とローは声には出さずに呟いた。
何が守るだ。武器一つまともに持てないくせに。一応ベビー5やバッファローのような能力者ではあるらしいが、この調子だと能力をまともに使いこなせているのかも怪しいものだ。
耳をしょげさせて座り込むライスシャワーを、ベビー5とバッファローがクスクスと笑う。
「やーい、怒られた」
「怒られただすやーん」
その光景を見ていると、なんだか少し苛立った。無抵抗で嘲笑を受けるライスシャワーに対してか、彼女を笑うベビー5とバッファローに対してか。……それとも両方か。
いつまでボーっとしているつもりだとグラディウスに背中を蹴られ、ローはやっと我に返った。
- 74二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:10:12
ある程度訓練を受ければ、当然"海賊"としての仕事に参加することになる。
ドンキホーテ海賊団が主に行っているのは闇取引だ。"悪魔の実"を始め表では出回らないような品々を取り扱う。
商品となる品物の収集、支払いを渋る客からの取り立て、時には海賊らしく略奪。
そしてその名が知れてくれば勿論、他の海賊との抗争は避けられない。子供であろうが関係なく、硝煙と血の匂いの漂う戦場へと駆り出された。
大人達に混ざり、怒号と銃弾が飛び交う中海賊達と交戦する。
当たり前だが訓練と実戦は違う。
特にローは能力者の多いドンキホーテ海賊団の中では非能力者。それだけで戦いは不利になる。
刀を握ったローは自分よりもずっと大柄な海賊に果敢に向かっていった。子供の小さな身体はリーチが短い。刀で斬りつけるのであればそれだけ相手の懐に飛び込む必要が出てくる。
刀を振り上げたところで、大きな腕があっさりとローを取り押さえた。がむしゃらに振り回した刃はかすり傷にしかならず、首を圧迫する手から逃れることができない。呼吸すらままならず、息苦しさに藻掻くばかり。
「やああぁぁぁーーーーっ!!」
視界がぼやける中、聞こえてきたのは少女の高い声。瞬間、ローの首は圧迫感から開放された。
後方にいた筈のライスシャワーが、ローを押さえつけていた海賊に突進したのだ。子供とはいえウマムスメ族渾身の力。そこに能力が上乗せされ、彼女よりもずっと大きな海賊の身体が転がる。
「――ローくん!」
酸素を取り込んで咳き込むローの元へ、ライスシャワーは駆け寄る。
しかし、そのすぐ背後には即座に体制を立て直した海賊が迫っていた。
危ない――と声を出そうとした時にはもう、ローの周囲の景色は変わっていた。
ローとライスシャワーは、一瞬にして先程の海賊から優に十数メートルは離れた地点に移動していた。
一体何が起こったのか分からなかった。ただ一つ分かるのは、これがライスシャワーの持つ"能力"だということだ。
……それから結局、ドフラミンゴを始めとした大人達の助けが入ってロー達は事なきを得た。
まだまだ力が足りないと改めて実感させられた。さっきだって、ライスシャワーが咄嗟に助けに入っていなければどうなっていたことか。
船まで戻る途中。ローはライスシャワーを横目で見た。
- 75二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:10:44
なんだかやけに疲れた様子だ。息を切らしていて、顔色もあまり優れない。足元もなんだか覚束なくて危なっかしい。
「……おい、チビ」
「…………はぁ……はぁ……」
「おいってば!」
「え……?ご、ごめんね、ローくん。何かな……?」
歩くので精一杯なのか。か細い声がいつも以上に弱々しい。
「どうしたんだよ。なんか変だぞ。顔色悪ィし。もしかして能力使った影響か?」
「う、うん……。いつもより早く走れるようになるけど、使うと疲れちゃうの」
「……なんだそれ」
たった二回使っただけで疲労困憊状態になってしまうなんてあまりにも不便すぎる。
「そんなんでよくおれのこと助けようと思ったな」
「だって……約束したから。ライスがローくんのこと、守るって……」
「…………バカじゃねェのか」
- 76二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:11:14
- 77二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:11:46
5.
どうしようもない悪夢が目の前に広がっていた。
逃げ惑う人々。飛び交う悲鳴。何かが焼ける音とにおい。
あんなにも美しかったフレバンスは嘘のように地獄と化した。
――最後まで病に侵された人々の治療を諦めなかった両親は殺された。
――慈悲を信じたシスターは殺された。
――絶対に生きると希望を抱いた学友達は殺された。
――病に苦しんでいた妹は、病院に火を放たれて殺された。
故郷は世界に見捨てられ、世界に滅ぼされたのだ。
涙が枯れるほど泣いた。喉が枯れるほど叫んだ。この地獄には慈悲も、希望もなかった――
――……くん…………!
……声が聞こえる。この悪夢にはなかった筈の声が。
――……ロー……くん……!!
涙と鼻水に塗れた顔を上げ、空を見た。
そして――
- 78二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:12:21
「――ローくん!!」
「……ッ!!」
殆ど反射的にローが跳ね起きると、「きゃっ」と小さな悲鳴が上がった。
咄嗟に周囲を見回す。目の前にはテーブルと本の山。広げたノートに書かれた文字は途中からミミズがのたくったような意味のない線になっていた。
どうやら、勉強中に寝落ちたらしい。最近は少しばかり根を詰めていたからその影響か。
「……で、お前は何してんだ」
何故か書斎にいたライスシャワーを横目で見ると、彼女は気まずそうに俯いた。
ここはドフラミンゴに見込まれたローに特別に宛てがわれた勉強用の書斎だ。普段はドフラミンゴかローくらいしか立ち入らない。
ライスシャワーはいつもみたいにえっと、えっと、と繰り返した。
「その……ローくん、最近いっぱいお勉強がんばってるから疲れてるんじゃないかって思って……。休憩できるようにお茶を淹れてきたの。そしたら、うなされてたから……」
見てみると、椅子の上にトレーと湯気の立つカップが置かれていた。
要するにいつものお節介焼きだ。
よりによってこいつにうなされているところを見られるなんてと、悔しいような恥ずかしいような気持ちになる。
「もういいから出てけよ」
そっけなく吐き捨てる。
今はそれよりもあの悪夢が鮮明に焼き付いて離れない。机の上に置いた拳を、白くなるくらいキツく握りしめる。
……その拳が暖かなものに包まれた。
「な……っ!?」
ライスシャワーの小さな両手が、震えるローの拳を包み込んでいた。
- 79二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:12:57
少なくとも二年前のルフィは中将より下
- 80二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:13:00
「な、何してんだよ……!」
「……昔ね。怖い夢を見たとき、お母さまがこんな風に手を握ってくれたの。そしたらホッとして……怖い気持ちがなくなったから……」
ライスシャワーの表情は穏やかで、とても優しいものだった。
手を跳ね除けてやろうと思った。なのに、できないでいた。久しく感じていなかった温もりをどうしても手放せなかった。
ややあって、ライスシャワーの手の上にもう片方のローの手が置かれた。
「ローくん……?」
「…………うう……」
まるで縋るように手を握り返す。
「う゛う゛う゛ぅぅぅぅ………」
泣き声は押し殺せても、両頬を伝い止め処なく溢れる涙は止まらない。
ライスシャワーは何も言わなかった。ただ、手を握ったままローの傍にい続けた。
……どれくらいそうしていただろうか。少し落ち着いたところで、ローは握り返していたライスシャワーの手をそっと離した。袖でぐしぐしと乱暴に涙を拭い、鼻を啜る。
「……おい。アイス奢ってやるから誰にも言うなよ」
「え……?」
きょとんとするライスシャワーに、だから、とローは続けた。
「おれが泣いてたの、誰にも言うなよ」
ライスシャワーは目をパチクリさせていたが、やっとローの言わんとしていることを理解したらしい。
彼女は小さく笑って言った。
- 81二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:13:43
「ローくん。ライスね、そんなのいらないよ」
「はぁ!?じゃ、じゃあ……」
じゃあ何を要求する気なんだ。そう言おうとしたローを遮るようにライスシャワーは微笑んだ。
「アイスなんかなくても、ローくんが話してほしくないことは言わないよ。ライス、秘密は守るよ」
「……!!」
ローは目を見張った。
忘れかけていた様々なものが一気にこみ上げてきて、少しでも油断をすればこぼれてしまいそうだった。
俯いて帽子の鍔を引っ張って下げて、ローはぶっきらぼうに言った。
「……おい」
「なぁに?」
「…………ありがとう、ライス」
「……!!ローくん、今ライスの名前……!」
なんだか一気に顔が熱くなって、ローは誤魔化すように大声を出した。
「あーうるせェ!もういいからさっさと出てけ!勉強の邪魔だ!」
「うん……!お勉強、がんばってね!ライス、応援してるから……!」
「言われるまでもねェよ!!」
そう叫んだローの表情がいつもより穏やかなものになっていたのは、当の本人も気づいていなかった。
「………………」
書斎の外。入口付近の壁にもたれかかったドフラミンゴは、眉をひそめて彼らの会話を聞いていた。
- 82二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:14:17
6.
海賊になると怪我を負う機会も増える。
何も他の海賊や海軍と交戦した時ばかりではない。ラオGやディアマンテとの訓練で、ローや他の子供達はいつも徹底的にボコボコにされていた。ドフラミンゴに目をかけられているローは特に念入りにだ。
ジョーラによる手当(包帯のちょうちょ結びが気に入らない)が終わると、ローは何気なくライスシャワーの方を見た。
ローと比べると圧倒的に甘めの指導を受ける彼女だが、最近は以前よりも訓練に対し積極的になってきたように見える。鈍臭いのは相変わらずだが。
どうやら足に怪我を負ったようで、ひとり包帯を巻いていた。
……もた……もた……。
……もた……もた……。
……もた……もた……。
「いや包帯巻くのヘタクソかっ!!」
「ひゃっ!?」
あまりにももたついた手つきと一ミリも合っていない巻き方に思わず叫んだ。
ライスシャワーは驚いて包帯を取り落としてしまう。転がった包帯は白いラインを引きながらどこまでも転がっていく。慌てて回収しようとしたところで、包帯を踏んづけて転んだ。奇跡のようなドジっぷりだった。
「あはは!ライス、コラさんみたーい!」
ベビー5が噴き出した。ローは内心同意した。
壁にぶつかって止まった包帯の束を回収し、巻きながらライスシャワーの元へ。どうやら顔からいったらしく、鼻の辺りを押さえていた。
「ライス、お前ほんと鈍臭ェな」
「うう……ご、ごめんね、ローくん……」
「いいから座れよ」
床に座らせてからめちゃくちゃな巻き方をされた包帯を一旦解いていく。それから慣れた手付きで螺旋状に巻き直していった。
ライスシャワーは感嘆の息を洩らし、その様子をじっと見つめていた。
- 83二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:14:52
「ほらよ」
「ローくん、すごい!」
「おれは医者の息子だ。このくらいできて当たり前なんだよ」
「でも、すごいよ!ライス、こんなに綺麗に包帯巻けないもん……!」
ローは少し照れくさそうに頬をかいた。素直な称賛の言葉というのは中々悪い気がしない。
すると綺麗に巻き直された包帯を見つめていたライスシャワーは顔を上げ、言い放った。
「ローくん、ライスに手当のやり方を教えて!」
「はぁっ!?なんでおれがそんなことしなきゃならねェんだよ!」
「おねがい!ライス、一人でも手当できるようになりたいの……!」
うるさい。面倒だ。おれにだってやることがあるんだよ。
浮かんだ拒否の言葉を吐き出そうとするも、つぶらな瞳にじっと見つめられて詰まった。
……ローは最近気づいたことがある。このライスシャワーという少女、気が弱くて大人しいと思っていたが意外としつこくて粘り強い。
ベビー5はひと睨みすればしくしく泣きながら引き下がるというのに、ライスシャワーは睨まれようが怒鳴られようが小突かれようがローについていくのをやめなかったのだ。
つまり。ここで突っぱねてまたしつこく付き纏われるよりは一応は引き受けてやった方がまだマシだろう。
「し……仕方ねェな。暇な時だけだぞ」
「……!ありがとう、ローくん!」
そう、それだけだ。あの目に見つめられて断るのは気が引けるとか、そういうのはない。決して。
- 84二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:15:27
それから、ローは時間を見つけてはライスシャワーに応急処置の方法を指南した。
「出血してる時はまず止血が先だ。こんな風に傷口を押さえて……」
「う、うん」
「だから、キツく締めすぎだって。血流が悪くなるだろ」
「ご、ごめんなさいっ」
「それだと関節が曲がらなくなる。だからこうやって交差させるんだ」
「えっと……こ、こう?」
自分から申し出ただけあって、ライスシャワーの態度は至って真剣だった。多少のぎこちなさは慣れないが故のもので、回数を重ねていけば改善されていった。
それにこれはローとライスシャワー。二人だけの応急処置講座だ。コラソンだってここにはついてこない。
素直で、物分かりがよくて、真面目で。そんな彼女につきっきりでものを教えるというのは、存外いい気分だった。
それから数週間ほど経った。
ライスシャワーは基本的な応急処置をものにしたらしい。ベビー5が包帯を巻かれた脚を見せてきた。
「ねえ見て、これライスがやってくれたの。随分上手になったよね」
「当然だろ。おれが教えたんだ」
手当のやり方を教える前の粗末さを思い出しながら、ローは得意げになって言う。
するとベビー5はニヤニヤとローを見つめた。
「ふーん」
「な、なんだよ……」
「意外。ローってライスのこと嫌いなんだと思ってた」
「べ、別に嫌いなんて言ってねェだろ」
- 85二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:16:04
確かに、最初は正直彼女に対して良い感情は抱いていなかった。
"コラソンのお気に入り"という立場に胡座をかいた、コラソンがいないと何もできない甘ったれだと思っていた。
けれど。彼女はローの危機を救ってくれた。悪夢に苦しむローの手を握ってくれた。それに、思っていたよりもずっと頑張り屋で……。
「――じゃあ好きなんだ!」
「ハァ!?」
ベビー5から飛び出した突拍子もない言葉に、ローは思わず声を上げた。
「ローはライスのことが好きー!」
「おいっ!別に好きでもねェよ!勝手なこと言うなっ!!」
きゃあきゃあと笑いながらはしゃぐベビー5を黙らせようと追いかける。
そのすぐ後のことだった。
何かが倒れたような大きな音が聞こえてきた。それとほぼ同時にライスシャワーの叫び声。
それだけでもう何が起こったのか想像がつく。覗いてみるとそこにあったのは案の定、このドンキホーテ海賊団では日常茶飯事となっている光景だ。ソファに座ったコラソンが何故かソファごとひっくり返り、それにライスシャワーが駆け寄っている。
陰に隠れながら、ベビー5とたまたま通りがかったバッファローが堪えるように笑った。
「お兄さま!だ、大丈夫……?」
ひっくり返ったまま、コラソンは大丈夫だとでも言うようにライスシャワーの頭を撫でる。
しかしライスシャワーはその手を取って、小さく悲鳴を上げた。
「た、大変!怪我してる!」
どこかに引っ掛けたのだろうか。コラソンの手の甲に切り傷ができており、血を滲ませていた。
どう見ても軽傷だ。騒ぐ程の怪我ではない。しかし大好きなお兄さまの怪我となれば、重かろうが軽かろうがライスシャワーにとっては一大事だ。
- 86二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:16:39
「ちょっと待ってて。ライスが手当、するね……!」
言うが早いが、ライスシャワーはどこかに駆けていってすぐに救急箱を持って戻ってきた。
その間にソファを起こして座り直したコラソンは、救急箱を抱えて見上げてくるライスシャワーを数秒見つめ、やがて手を差し出した。
ライスシャワーはガーゼを取り出し、丁寧に止血をして、手の動きを阻害しないように綺麗に包帯を巻いていく。……ローに教えてもらった通りに。
手当の終わった手の甲をコラソンはじっと見つめた。サングラスをかけているので表情は読めないが、どこか感心している風にも見えなくもない。
「手当のやり方、教えてもらったの。これからはお兄さまが怪我したら、ライスが手当するね」
そう言ってすぐ、ライスシャワーはハッとして、何故か一人で慌て始めた。
「……あっ!ち、違うの!別にお兄さまに怪我をしてほしいわけじゃなくて、えっと、その……!」
あの言い方ではまるで自分がコラソンの怪我を望んでいるように思われてしまうと思ったのか。
オロオロするライスシャワーを、コラソンは包帯の巻かれた手で優しく撫でるのだった。
(………あいつの為かよ!!)
一連の流れを見ていたローは、何故かどうしようもなく苛立ちがこみ上げていた。
別にライスシャワーが教わった技術や知識をどう使おうと、何に使おうと、それは彼女の自由だ。しかしよりによってコラソンの為に……と思うと腹が立って仕方がない。
腹が立つと言えばさっきからニヤニヤとローを見つめるベビー5とバッファローもそうだ。
「ローがフラれたー!」
「フラれただすやん!」
「うるせェっ!フラれてねェっ!!別に好きじゃねェって言ってんだろ!!」
ローは怒りに任せて叫びながら、一目散に逃げていった二人を追いかけた。
- 87二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:17:17
7.
ライスシャワーがドンキホーテ海賊団にやってきて、もう随分経った。
最近ではもうすっかりコラソン無しでもあちこち動き回れるようになって、ロー達とも仲良くやれているようだ。成長が嬉しいような、少し寂しいような、複雑な気持ちだ。
もしかしたらこれが親の気持ちというやつなのだろうか。おれまだ二十代なのになぁ。ルドルフ中将もこんな気持ちだったのかなぁ。
今夜もコラソンの寝室にやってきて、ベッドの上にちょこんと腰掛けるライスシャワーがいつか「お兄さま。たばこくさいから近寄らないで」なんて言い出したらどうしよう。そんなことをぼんやり考える。
「……ライス。今日は寝る前に見せたいものがあるんだが、いいか?」
「見せたい……もの?」
ナギナギの能力は既に発動済みだ。
コラソンは頷き、シンプルな小箱を取り出した。覗き込むライスシャワーの前で蓋を開ける。
ライスシャワーは目を見開き、息を呑んだ。
箱の中身は鮮やかな青色をしたバラの髪飾りだった。
「綺麗……!」
まるで絵本の中に出てきたかのような青いバラに、ライスシャワーは目を輝かせた。
「今日立ち寄った街で見つけてな。ライスにきっと似合うと思ったんだ」
「ら、ライスに……?」
コラソンの言葉に、ライスシャワーはどこか困ったように眉尻を下げた。
「こんなにすてきなもの……ほんとにライスなんかに似合うかな……」
「似合うさ。ほら」
そう言うとコラソンは髪飾りをライスシャワーの髪につけてやった。手鏡を渡し、どうだ?と笑いかける。
- 88二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:17:48
「見ろ。こんなによく似合ってる」
「……こんなにすてきな髪飾り、ライスなんかがもらってもいいの?」
「当たり前じゃねェか。ライスにつけてほしかったんだ」
するとライスシャワーはやっと口元を緩ませた。白い頬がほんのりとバラ色に染まる。
コラソンはそれが嬉しかった。この顔が見たかったのだ。ライスシャワーの隣に座り、語りかける。
「……ライス。お前は本当に優しい子だ。今まで散々酷いことを言われてきただろうに、そいつらを恨むどころか心配してた」
最初に出会った夜を思い出す。
酷い目に遭っても他人を責めず、自分を責めた。誰かを不幸にしない為に、自分が孤独になることを選んだ。
「ファミリーに来てからもそうだ。大変なこと、危険なこと。たくさんあっただろうに……お前は決して優しさを失わなかった」
つらくても苦しくても、自分以外の誰かの為になることを願うことができる。そんな優しい女の子。
ドンキホーテファミリーという過酷な状況に身を置いて尚、奇跡のような優しさがくすむことはなかった。
「なぁ、ライス。お前はおれを"お兄さま"だって言ってくれたが……それなら、お前はおれの"青いバラ"だ」
「青い、バラ……?ライスが……?」
――青年に声をかけられ続けた青いバラは、やがて元気を取り戻し、立派な花を咲かせました。
――美しく咲いた青いバラは、青年のおうちの窓辺に飾られました。
「ああ。お前がそうやって笑っていてくれるだけで、おれは幸せな気持ちになれるんだ。まさしく、"しあわせの青いバラ"じゃねェか」
――「ごらん、なんて素敵なバラだろう!」道行く人々は青いバラを見るたびに笑顔になりました。
- 89二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:18:25
「ライス、が……」
ライスシャワーの目がみるみる潤んでいき、目尻に涙が浮かんだ。
「――――ッ!!ら、ライス……ちゃんと咲けるかな……?絵本の青いバラみたいに……」
「ああ、勿論だ」
少しの迷いもない言葉に、ライスシャワーはとうとう耐えきれずに涙をこぼした。
「ぐすっ……!ありがとう……ありがとう、お兄さま……!」
「ああ――ライス」
コラソンはライスシャワーの背中をさすり、そっと抱きしめて――に゛っこりと笑った。
ライスシャワーはそれを見て、釣られて笑顔になった。
「――愛してるぜ」
「うん……うん……!ライスも、お兄さまが大好き……!!」
――こうして青いバラは、世界で一番大好きな青年の隣で、いつまでもいつまでも咲き誇り、人々に幸せを与え続けたのです。
- 90二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:18:59
翌日。
ライスシャワーが見覚えのないアクセサリーをつけているのを、ベビー5が目ざとく気づいた。
「わぁ、綺麗な髪飾り!ライス、それどうしたの?昨日はつけてなかったよね?」
「う、うん。お兄さまがくれたの」
「えーっ、いいなぁライスばっかり」
そう言ってベビー5は頬を膨らませる。
そして何を思ったのか、ローの顔を覗き込んで言った。
「ねえ!ローはどう思う?」
いきなり話を振られ、ローは目を瞬かせた。
ほとんど反射的に青いバラの髪飾りをつけたライスシャワーに視線を向ける。薄紫のつぶらな瞳がローをじっと見つめ返した。
愛らしい顔立ちだとは思う。幼いながらも整った目鼻立ちをしている。最初に会った時だって思わず目を奪われた。
小さな唇から洩れ出る鈴を転がすような声や、感情によってひょこひょこ動く耳や尻尾も中々可愛らしくて――
- 91二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:19:33
- 92二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:20:18
8.
ラオGの体術。ディアマンテの剣術。グラディウスの砲術。厳しい指導で身につけた技術もさまになってきて、ローは戦いにも少しずつ慣れてきた。
ライスシャワーは相変わらず戦うのは苦手なようだが、ウマムスメ族の素早い走りで敵を撹乱したり、能力を使って咄嗟のサポートを行ったりしている。
今日だってそうだ。咄嗟に斬られそうになったローを抱え、射程外へと高速移動。ウマムスメ族としての力は順調に育ってきているようで、ローくらいの子供であれば片腕で抱えられるらしい。……少し複雑だった。
「きゃあッ!」
聞こえてきたのはベビー5の悲鳴だ。ローとライスシャワーがはなれたところで脚を刃物に変えながら海賊に向かっていったようだが、腕力で弾き飛ばされて尻もちをついていた。
そこを見逃すほど敵は甘くない。鈍く光る大ぶりの曲刀がベビー5を狙う。
「ごめんね、ローくんっ」
言うが早いがライスシャワーはローを抱えたまま能力を使用した。一瞬でベビー5のところまでたどり着き、空いた方の腕で彼女を抱えて離れた場所へ。
移動を終えた瞬間。ローとベビー5の身体は宙へと投げ出された。砂利の上をゴロゴロと転がる。何事かと思えばライスシャワーが地面の上に倒れていて、何かに足をとられて転んだのだろうか。
「ちょっと、ライス!痛いじゃない!」
「助かっただけマシだと思え!!」
ライスシャワーの代わりとばかりにローが叫んだ。
「ご、ごめんね……」
肩で息をしながら、ライスシャワーがよろよろと立ち上がる。ローとベビー5を助けるのに連続で能力を使ったせいだろうか。かなり疲れている様子だ。
「おい、ライス……」
「ライス、大丈夫だから……頑張れるから……」
ぐっ、と拳を握り締めるライスシャワー。その目に以前のような気の弱さはない。
- 93二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:20:51
「……ライス。できるのよね?」
「うん」
「じゃあ、このまま続行でいきましょ。ライスの能力であいつに奇襲を仕掛けるの。私のこと、抱えてね」
「分かった。ライス、頑張るね」
「おい、何勝手に……」
「だって二人も抱えたらライスに負担がかかっちゃうでしょ。それにローより私の方が軽いもん」
ベビー5の言葉は正しい。ライスシャワーの能力が使う度に体力を消耗する特性を持つ以上、彼女への負担は少ないに越したことはない。それに、身体をあらゆる武器に変化させることのできるブキブキならライスシャワーの高速移動と合わせて奇襲に使いやすい筈だ。
ローはただ、押し黙るしかなかった。
ライスシャワーがベビー5を抱えて戦場へと戻っていく。
結果を言うならば――ライスシャワーの能力で背後から近づいたベビー5は奇襲に成功し、無事勝利を収めた。
複数対一人とはいえ子供達だけで海賊を倒せるようになったとなれば、ファミリーの大人達はどこか満足げであった。
仕留めたのはベビー5だったが、作戦の要となったのはライスシャワーだ。どこか彼女を見くびっていたグラディウスなんかは少しは彼女を見直すだろう。そう思ってライスシャワーを振り返った。
「…………」
ライスシャワーの身体がぐらりと傾いて、倒れた。
また転んだのかと思ったが、どこか様子がおかしい。起き上がろうとしていない。
「ヒュー……ヒュー……」
「ライス!!」
妙な呼吸音が聞こえてきて、ローは慌ててライスシャワーに駆け寄った。
顔は血の気が引いて真っ白で、呼吸が激しい。過呼吸を引き起こしていると、ローは気づいた。
思えば――ライスシャワーが能力をあんなに何度も使ったところは今まで見たことがない。元々数回使うだけで疲労状態に陥っていた。短いスパンで何度も使ったせいで思った以上に身体に負担がかかっていたのだ。
- 94二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:21:32
「ライス、落ち向け!ゆっくり息を吐くんだ、短い間隔でゆっくり……」
うつ伏せに倒れたライスシャワーの手を痛いほど握り締める。大丈夫、大丈夫だからと、半ば自分に言い聞かせるように洩らす。
ゆっくり、落ち着いて、ゆっくり……。そう語りかけて数分。ライスシャワーの呼吸は徐々に落ち着いていき、正常なそれへと戻っていった。ローは安堵の息を吐く。
直後。ローと倒れたライスシャワーを大きな影が覆った。
振り返ると、そこにいたのはコラソンだった。ローが何か言うよりも早く倒れたライスシャワーを大切そうに抱え上げ、船へと戻っていく。
まるで横取りされたような気になって、ローは小さく悪態をついた。
船に戻ってから、ローは子供達の寝室にやってきていた。案の定、ライスシャワーはそこのベッドの一つに寝かされていた。
傍にコラソンの姿がないのは確認済みだ。船に戻ってすぐ、ドフラミンゴに呼び出されていたのを見た。
周囲を見回し誰もいないのを確認し、ライスシャワーが寝かされたベッドまで向かう。
顔色は先程よりは随分マシになっていた。ローが近づいたことに気づいたのか。長い耳がピクリと動き、薄っすらと目が開けられる。
「……ロー……くん……?」
「……大丈夫かよ」
ぶっきらぼうな聞き方になってしまって、自分で自分が嫌になる。
ローがそんな様子なのも気にせずに、ライスシャワーは弱々しくも笑顔を浮かべた。
「うん……。ちょっと疲れちゃって……迷惑かけてごめんなさい……」
「別に迷惑なんて言ってないだろ」
ちょっとどころの話じゃない。能力の連続使用による身体への負担は相当なものだった筈だ。
あの時無理にでも止めておけばと後悔の念が芽生える。
- 95二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:22:06
「やっぱり……ライス、まだまだだめな子だ……」
「……ダメじゃねェよ」
「えっ……?」
「……お前は、ダメなんかじゃねェよ……」
だって、ローは間近で見ていた。
転んで泥だらけになっても立ち上がった彼女の姿を。いつものような気弱さではなく、強い光を灯した彼女の目を。
ただ、それらを直接口にするのはなんだか気恥ずかしくて、うまく言葉が出てこない。そこはかとなく気まずい沈黙に包まれる。
ややあって、ローはライスシャワーの毛布の中に手を差し入れた。探り出した小さな手を握る。
「ローくん……?」
「……こうするとホッとするんだろ」
「……!」
ライスシャワーは目を丸くしてローを見上げた。驚いた顔はやがて綻んで、毛布の中で手を握り返した。
「ありがとう……ローくん」
「……ん」
(お兄さま……。ローくんは時々意地悪なところもあるけど……でも、とっても優しい子だよ……)
- 96二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:22:43
9.
ローがドンキホーテ海賊団にやってきて2年ほど経った。
珀鉛病の治療の手立ては見つからない。ドフラミンゴが言っていたような悪魔の実は、未だ流れてこなかった。
皮膚の白い部分は既に首や顔といった部分にも及んでいて、それは病魔がローの身体を確実に蝕んでいることを如実に示していた。
補給に立ち寄った港町にて。ローは白くなってきた手を見つめながら呟いた。
「あと一年持つかな……。おれの計算より死期早ェかも」
「そんな……!」
その言葉にライスシャワーは目を潤ませる。ローはどこかばつが悪そうにしながらも、そっけなく言った。
「どうせ死ぬのは一緒だ」
「で、でもっ、ライスはローくんが死んじゃったらやだよ……!」
「……そんなこと言ったって仕方ねェだろ」
悲しげな視線から逃げるようにそっぽを向いた。死ぬ覚悟はとっくにしていた筈なのに、彼女を見ていると死ぬのが怖くなってきそうだった。
一方で、ベビー5とバッファローはローの死期にはそこまで関心はないらしい。良くも悪くもドライだ。
「それより本名あるなら教えろだすやん!!"二年前のこと"若にチクるぞ!!」
バッファローの言葉に、ローはちらりとライスシャワーへ視線向けた。
二年前。ローはコラソンを殺そうとして襲いかかり、背後からナイフで刺した。結果は失敗に終わってしまったが。その現場をバッファローに目撃されてしまったのだ。
当時はバッファローをアイスで買収し、何故かコラソン自身がローに刺されたことをドフラミンゴに申告しなかった為にローは粛清されずに済んだ。
……コラソンを心から慕うこの少女に、コラソンを殺そうとしたことを知られるのはなんとなく嫌だった。
ややあって、ローは口を開いた。
「トラファルガー・"D"・ワーテル・ロー。――本当は人に教えちゃいけねェ名前なんだ……!! 」
- 97二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:23:16
ライスシャワーは目をパチクリとさせた。
"D"は隠し名、"ワーテル"は忌み名であることを説明したが、ベビー5とバッファローは一瞬にして興味を無くしていた。自分から聞いておいて。ローは二人をギロリと睨んだ。ベビー5は泣いた。
その直後。
「わっ!!」
「お、お兄さま!?」
一体どこから現れたのか。コラソンがローを掴み、そのままどこかへ連れ去ってしまった。
何やらコラソンがいつもより神妙な表情をしていたのが、ライスシャワーには気がかりだった。
ベビー5とバッファローが二人を追いかけようとしていたので、ライスシャワーもそれについていった。
暫く歩いたところでコラソンとローの姿を見つけた。ローの口がぱくぱくと動いているのに、ライスシャワーのウマムスメ族の聴力を持ってしても何も聞こえてこない。
コラソンが"能力"を使用していると、ライスシャワーはすぐに気づいた。
(でも、どうして?お兄さま、能力のことは秘密にしたいって言ってたのに……)
とはいえコラソンの意図が分からない以上、下手に動くことはできない。様子を伺っていると、ローが勢いよく駆け出した。コラソンがそれを追いかけて蹴飛ばそうとする。しかしローは蹴りを難なく回避し、逆に勢いを利用してコラソンをゴミ箱へと投げ込んだ。タバコの火が引火したのだろう。ゴミがコラソンごと勢いよく燃え上がる。
「おっ……お兄さまーっ!?」
ライスシャワーが半泣きで悲鳴を上げると、ローは「やべ」と小さく呟いた。
コラソンの足を生やしたゴミ箱はまだ燃え上がっている。半泣きで助けに入ろうとしたライスシャワーだったが、ベビー5に服を引っ張られた。
「ほら、ライスも行くわよ」
「で、でも……!」
「もう、ライスってばいっつもコラさんばっかり。ほんと付き合い悪いんだから。いいから、ほら!」
「あううう……!」
そのまま有無を言わさず連れて行かれ、ライスシャワーはコラソンと合流することなく出港の時間を迎えることとなったのだった。
- 98二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:23:48
10.
「コラソンとローはどこだ!?」
「一度乗ったのは確認したがいない!!」
ドンキホーテ海賊団は現在、海上にて海軍と交戦中だった。どちらのものとも分からない砲撃音と大人達の怒声が飛び交う。
そして――甲板にコラソンとローの姿はない。
苛立つディアマンテにギロリと睨みつけられ、ライスシャワーは小さく悲鳴を上げ身を竦ませた。
「ライスシャワー!!コラソンはどこへ行った!?」
「わ、わ、わかりませんっ……!ご、ごめっ、ごめんなさい……!」
目に涙を浮かべ、震える声でなんとかそう返す。ディアマンテは舌打ちした。
港に戻ってから、ライスシャワーはずっとベビー5やバッファローと一緒にいた。その間コラソンと顔を合わせていない。ローは港に戻るまでは一緒だったが、いつの間にか姿を消していたのだ。
「若……!コラソンのハンモックに」
二人を探していたらしいセニョールが一枚の紙をドフラミンゴに手渡した。
そこには――こう記されていた。
《ローの ビョーキを なおしてくる》
TO BE
CONTINUED
- 99二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:24:13
今回のテーマ:日常系短編集
次回はメインがあの辺なのであっさりめのボリュームになるはず
【キャラクター解説とか】
○少年ロー
今回のメイン(多分)。思春期
ライスにはコラソンを刺したことは知られていないと思ってる
ライスに対しては素直になれないが、その優しさが救いになり、同時に遠からず死ぬと分かっている身としては苦しくもあった、というイメージ
書き手の人がローライス恋愛概念寄りなのでそっち寄りの描写になってるんですが、読んだ人が受け取った物が全てなので親愛解釈でもさして問題はない
しかしねぇ…ローライスで重要なのは恋愛か親愛かではなくてどちらであっても互いが互いを大切に想っていることなのだから…
○小ライス
身長は耳を含まない場合ローより小さい。「みんなを不幸にしちゃう…!」と嘆く前章よりも、「誰かの為にがんばりたい」と願う方向でちょっぴり強くなりました。コラさんセラピーの賜物
とはいえまだ身体が出来上がってないのとスタミナがついていないせいでカリカリの能力のデメリットに振り回される形に
能力持ちとはいえ本人が戦い自体を恐れている為戦闘能力はファミリー内最底辺。幹部からの印象もあまりよくなかったり。セニョール辺りは密かに不憫に思ってるかもしれない
ベビー5とは同性同士なので仲良くやりつつも、やっぱり舐められてる感じ
○コラさん
冒頭で外部に連絡を取ってたのはこの人
ルドルフ中将とは面識があり、彼女のダジャレを面白いと思って聞いていたという裏設定があります
ライスはそもそも追い出す必要がないのでライスにだけは演技でも意地悪をしなかった。夜中に内緒のおはなしとかしてた
ライスの大好きな絵本に出てくる青バラの髪飾りを贈ったり、お前はおれの青いバラだと口説き文句から愛してるぜで締めたり。ライスの男性観壊れちゃう……
ラストはローを誘拐まがいのやり方で連れ出したり荷物まとめたりしてる内にライスと合流できず、出港が迫る中探してる時間もなくてやむを得ず置いて出た形に。ライスが単独行動平気になったのが仇になってしまったのだった
○ドフィ
ドフィは次章に向けて力を溜めている…… ▼
次章【運命の島】(予定)
- 100二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:26:03
というわけでスレお借りしました。長々と失礼しました
ところで諸事情で没にしたSSのメモとか眺めてたら「ドフラミンゴさんが五色糸ならライスは五色米だね!」ってだけ書かれたメモがあったんだけど何が書きたかったんだこれ
誰か教えてくれ - 101二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:26:41
長い…一日中書いてたのかってくらい長い…
その分読み応えあったけども - 102二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:29:32
スレタイにすれば20レスくらいは付きそうなタイトルだな…
- 103二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:33:02
素晴らしいという以外言葉を見つけられない
- 104二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:41:10
交友関係でなんとなく分かるけどライス割とアホの子だからな……
- 105二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:41:23
最高&最高。
ローライスとコラライスが大量摂取できて……これは純愛? それとも親愛?
とどのつまりは──愛ですよッ!! - 106二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:45:56
ミホノブルボン
サクラバクシンオー
ハルウララ
メジロマックイーン
先生、この交遊関係は…… - 107二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:48:48
……がんばれ
- 108二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:52:22
執筆期間:だいたい一週間弱くらい
文字数:20000字弱くらい
ですかねー。前回も同じくらいだったはず
筆は遅い方です。禁書のかまちーくらいの執筆速度になりてぇっすわ - 109二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 18:55:19
- 110二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:02:12
本当に、ありがとう…それしか言う言葉が見つからない
- 111二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:21:52
乙
ベビー5大ちょんぼ。
このままの関係で大人になるのか闇落ちライスに思うところできるのか。 - 112二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:40:03
乙。相も変わらず、素晴らしい熱量のSSでした。
- 113二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:43:54
エニエスロビー戦終了後のテイオーSS投下します。
- 114二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:44:46
ウォーターセブンの激闘から二日後、
海軍本部より馳せ参じたガープ中将がアイスバーグ宅に殴り込みを掛け、
彼に同行したコビーとの再会となったルフィとゾロ。
その輪に入れてもらえずに拗ねるヘルメッポもいた。
「仕方ないよヘルメッポさん。過去は受け入れなきゃ」
「そうそう。それに、誰か忘れてるんじゃないかな?」
ルフィがコビーから視線を離し、声の主を探していると、
海兵達の一人が制帽を脱ぎ、――――瞬く間に消えた。
「“皐月掌”!」 「“ゴムゴムの拳銃(ピストル)”!」
互いの拳がぶつかり合い、ルフィは襲撃者をハッキリと視認した。
悪戯っぽい両目に闘志を燃やし、少女のポニーテールが鮮やかに揺れる。
それも束の間、飛び込んだ少女は至近距離に近づいたルフィに拳を突き出し、
ルフィがそれを避けようと身を捩った瞬間、その姿が消えた。
「こっちだもんねぇー! “優駿脚”!」
ジャブの勢いのまま捨身となって旋回した少女が後ろ回し蹴りを放ち、
体重の乗った蹴り足に押し潰され、吹っ飛んだルフィが地に伏した。
「へへーん、まだまだ僕には勝てないね。ルフィ!」
「テイオー! お前もじいちゃんと一緒に来てたのか!?」
勝気そうな表情を浮かべたテイオーに対し、
倒れたルフィは驚愕しながらも赤く腫れた拳を振っている。 - 115二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:45:06
「ルフィ、アンタ海軍に何人友達がいるのよ!?」
「そ、それに、またゴムのルフィを蹴り飛ばしたぞ!」
事態が呑み込めないナミとチョッパーに対し、
サンジは一人、納得がいかないように眉を顰めていた。
「ルフィ、その娘もまさか……」
「ああ、テイオーはエースと一緒に――――」
「“愛ある拳”ってやつか!?
そんなカワイ子ちゃんに、なんて羨ましいヤツだ……」
嫉妬の炎をメラメラと燃やすサンジに対し、ナミは冷ややかな視線を送った。
一方、フクキタルは別の意味で驚愕を隠せなかった。彼女の放つ二つの技だった。
「フクキタル、同じウマ娘でしょ? アンタ知ってるの?」
「いいえ、諸島では聞いたことないですけれど、あれは“皐月掌”と“優駿脚”!」
フクキタルの扱う“菊花掌”と同じく、“皐月掌”と“優駿脚”がウマ娘武術であり、
習得そのものに高い適正が必要とは、ナミも何かの雑談で耳にしたことはあった。
この三つ全てを習得できるウマ娘は現在でも数名しかおらず、
一つだけでも使えるのがスゴい話なのだと、朧気には覚えていたが。
「あの、諸島では見かけなかった貴方が、何故その二つを使えるんですか?」
「僕は会長に教えてもらったから、諸島にいなくても使えるんだよー」
胸を張って自慢げに語るテイオーの答えは判然としないものの、
実際に二つの技でルフィを倒した以上、事実として受け止めるしかなかった。
そもそも、じゃれ合い程度でルフィを倒す気はなかったのか、
テイオーも立ち上がったルフィと会話を交わしている。 - 116二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:46:02
「僕と一緒に海軍行って、ガープさんに鍛え直された方が良かったんじゃない?」
「うるせー、おれは海賊王になるって決めてるんだ」
「ふーん。それより、ガープさんも言ってたけど、
僕だってエースと同い年なんだから、もっと姉貴分を敬ってもいいんだよ?」
「テイオーはチビだから姉貴分じゃなくて、おれと同格だろ」
「あー、また言った! 僕だってちょっとは大きくなってるもんねー!」
「コビーに比べたらテイオーなんか、ちっとも変わってないじゃねぇか!」
物差しに使われたコビーは半笑いを浮かべて事態を見守っており、
流し目でテイオーに睨まれると、弱ったように頭をかいた。
「ルフィにもああいう友達がいたんだな」
「なんだかちょっと新鮮よね。あれでも人の子みたいで」
小さな言い争いに興じるルフィは、仲間の為にエニエスロビーに乗り込んだ無法者というより、
年相応の少年らしさを見せていて、それがサンジとナミにとっては物珍しかった。
「ウソップと話してる時みたいだな……」
チョッパーの寂しげな呟きを、二人は聞かなかったことにした。
ガープ達が破壊したアイスバーグ邸を修繕している間に、
ナミとフクキタルはプールへと行き、他の者は海軍の動向を監視することにした。
「コビー、ヘルメッポ。あっちで話そうぜ」
「僕も僕も!」
「テイオーは来るなよ。男同士の話だぞ」
「テイオーさん、ルフィさんは後でお連れしますから」
コビーの取り成しもあって渋々引っ込んだテイオーを後に、
三人はアイスバーグ邸から離れ、テイオーも何処かへと消えていった。 - 117二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:46:22
「姉ちゃん姉ちゃん、泳がないのぉ!?」
「気持ちいいですよー、ナミさんも泳ぎましょうよー!」
「ちょっと黙ってチムニー、フクキタル! 今、盗聴中なんだから!」
プールで遊ぶチムニーとフクキタルの呼び掛けを斬り捨て、ナミは電伝虫に耳を預けていた。
ルフィとコビーの他愛のない会話の中には海軍の機密情報も含まれており、
それらをノートに書き留めていると、大きな水飛沫がナミへと掛かった。
「すっごーい、大きなプールだー!」
「あっ、貴方はさっきの!?」
塀を乗り越えたテイオーがプールに飛び込み、突如の乱入者にフクキタルは驚愕していた。
見事な泳ぎを見せるテイオーは勝気な笑みを浮かべ、フクキタルへと振り返った。
「ルフィのところの海賊にだったら、泳ぎだって負けないもんねぇー!」
「むむむ、ルフィさんはロビンさんを取り返したばかりで、
本調子じゃなかっただけです!」
「それなら、僕に勝てたら認めてあげよーかなー」
「だったら尚のこと、負けられませんからね!」
悠々とプールを泳ぐテイオーを追って、対抗心を燃やしたフクキタルが水を蹴る。
水中の激戦を繰り広げる二人をチムニーが応援し、ココロも楽しげに観戦している。
盗聴の邪魔をさせまいと止めようとするナミだったが、コビーがベガパンクに触れると、
その会話の内容に誘われ、二人を無視して盗聴に専念することに決めた。
「ハァ……ハァ……。今日のところは引き分けにしといてあげるよ……」
「わ、私だって……。大吉の私にここまで競り合うとは……」
引き分けとなった二人はサンジの運んだジュースを飲みながら、互いの健闘を称え合った。 - 118二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:47:04
「ぼく達、もっともっと強くなりますから!
必ずまた、新世界で会いましょう!」
涙を振り切ったコビーがルフィに宣言し、海軍船へと走り去っていく。
ヘルメッポも後へと続き、それを離れたところでフクキタルとテイオーが眺めていた。
「ルフィさんのところへ行かないんですか?」
「僕はいいんだ。ルフィと話した夢なら、あの時と変わってないから」
テイオーもまた身を翻し、港まで競争をする二人を追って駆けようとする。
その前にフクキタルへと振り返り、小悪魔めいた笑みをフクキタルに見せた。
「僕以外のウマ娘を仲間にするなんて、ちょっと妬いちゃうな。
もっと強くならないと、僕がみーんな捕まえちゃうからね!」
「ルフィさんは海賊王となる方です!
テイオーさんにだって、絶対に逃げ切ってみせますからね!」
負けじとフクキタルが声を張り上げると、その叫びを追い風にし、
テイオーは二人の背へと駆け抜けると、瞬く間に追い付いてしまった。
「おーい、競争するなら僕も混ぜてよー!」
「てめぇー、ウマ娘の脚力は反則だろ!」
「テイオーさん! 今日こそ貴方に勝って見せますからね!」
不平を漏らすヘルメッポに対し、追いつかれまいと急ぎ足になるコビー。
小さくなっていく三人の影を見送るルフィは、常時通りの朗らかな笑みを見せた。
「コビー、テイオー。――――おれは負けねぇぞ」
------------------------------------------------------------------
終わりです。ルフィ→テイオーは対抗心、テイオー→ルフィは姉貴分気取りじゃないかな、と - 119二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:51:44
投下乙!
姉気取りのテイオーはかわいいなぁ…… - 120二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 19:52:41
テイルフィ姉弟しゅき♡
- 121二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:18:51
そうそう、テイオーの悪魔の実の能力だけど、トリトリの実 モデル・雉とかもありなんじゃない?
走るの早いし、蹴りも強いと聞いたことあるし。
あるいは、トリトリの実古代種 モデル始祖鳥とかもありだと思う。 - 122二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:20:29
飛行能力のある悪魔の実は数が限られてるって前にスレで出てたしトリトリでも飛べない系になるのかな
- 123二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:23:27
トリトリは一括りなんじゃない?
- 124二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:30:31
ぶっちゃけ炎さえなんとかなるならそれっぽい形にするのは理屈あんまりいらないし鳥要素は別にいいかな感ある
- 125二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:30:39
ペルとマルコ以外に飛んでるのって誰だっけ?
モルガンズは飛ばないんだったか - 126二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:31:29
- 127二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:35:07
- 128二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:37:26
- 129二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:38:55
- 130二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:40:16
- 131二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:41:07
モルガンズっていまんとこ人獣形態しか出てないから獣形態なら飛べる説は割とありそうなんだよな
- 132二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:44:43
そういえば鳥で言えばオーストラリアのトビは狩りに火使ったりする
草原に火の付いた枝落として獲物追い立てるらしい - 133二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:45:16
あの状態では飛べないだけで、助走つければ飛べれる可能性あるのか。
確認されてる5種のうちにふくまれてんのかね?
てかトリトリの実自体ウルトラレアなんか、モデルごとにいるなら
5種なんてもんじゃなさそうなのに、それこそモデル鳩とかスズメでも飛べる気がするが。 - 134二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:47:17
そのレベルでこじつけるなら普通に人類として火を使うのと変わらない…変わらなくない?
- 135二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:47:25
- 136二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:48:35
- 137二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:50:44
- 138二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:53:34
テイオーって不死鳥を除けば明確にモチーフとなってる鳥って存在しないしどれも微妙にしっくりこないんだよねぇ
でも現状ウマ娘にゾオンいなさすぎるからゾオン系能力者がほしいのはある
…ドトウってゾオン割とアリだったりしない…? - 139二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:54:29
イヌイヌの実モデルたぬきか?
- 140二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:54:32
タヌキ?
- 141二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:55:24
たぬきっていおうとしたら既にいわれてるな。
まぁおそらくあのデザインはねらってるだろうし、
フクがきつねっぽいのも考えるとやはり・・・ - 142二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:57:07
本格化前でも並みのウマ娘ならふっとばしちゃうフィジカルだから
ウマより強い生き物説もいいが、やりすぎるとウマ要素どこ?になりかねなくて難しい - 143二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 20:57:57
オダセン聖が金玉ネタ使いたいだろうからやめておこう
- 144二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:00:40
じゃあヤギとか?
- 145二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:01:08
ウシウシの実モデルゴートとか
- 146二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:03:08
今までで一番ひどい回避理由を見た気がする
- 147二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:04:53
- 148二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:05:42
信楽焼をわざわざ検索してコピらなきゃ打てない体になってたとはつゆ知らず・・・
- 149二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:05:46
火刑は流石にエグすぎて草
- 150二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:06:52
ドトウはタフタフの実の頑丈ウマ娘っていう案もあったけどウマ娘×ゾオンの話はいいね
現状唯一といってもいい強い幻覚ありのイナリワン+イヌイヌの実幻獣種モデル管狐の話も実装前だからか議論止まっちゃったし
他にもゾオンが合うウマ娘は誰がいるかな - 151二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:08:05
- 152二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:09:41
ゴルシにウマウマの実。
こういうメタネタやれるのゴルシぐらいだし。 - 153二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:11:14
ウマウマの実モデルゴールドシップを食べたウマ娘のゴールドシップ
- 154二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:12:29
なるほどボーノか
モデルはゾウとかアパトサウルスの巨大生物かもしくは巨人族あたりかな?
(巨人族が黒ひげのところのサンファンウルフと被る可能性はあるが)
個人的にはビコーペガサスにウマウマの実幻獣種モデルペガサスを食べさせてみたいけど安直かな?
そういやウマ娘達ってゾオンでは現在種や幻獣種に当てはまるのは多くても古代種はなかなかいなかったな、とふと気づく
- 155二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:12:59
あとはエルがトリトリ系ってのがたまにある位、黄金世代の能力持ちはウンス1人だけってのが強いからネタ止まりだけど
- 156二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:18:58
海賊海軍革命軍なんかの形でペガサスボーノウィンディをまとめたいな
3人とヒシアマゾンとは関係を比較的深めにしたい - 157二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:19:23
これはIFネタなんですけど、バットバットの実モデルバンパイアがあると聞いてじゃあハロライスはバットの実モデル夢魔とかどうだろうって構想をしてた
ライスがローより年下のIFルート。蝙蝠の羽が生えたウマムスメとして見世物にされてたのをコラさんに助けられる流れ
眠ってる相手の夢に干渉する能力を持ってて、良かれと思ってローに幸せだった頃の夢を見せて怒らせたりして。紆余曲折あって少しずつ親交を深めていく
このルートのライスはコラさんとローと三人旅して、最終的にはローと一緒にミニオン島から脱出しNOVEL LAWルートに行く感じ
ローがライスの絵本のこと知ってて、コラさんの代わりにおれがこいつを守る的な意思表明でライスの「お兄さま」になることを決意したりとか
ネタはぼんやり浮かぶんだけどモデル夢魔ってなんだよ何ができるんだよってうまくまとまらなくてお蔵入りした - 158二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:19:28
- 159二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:22:19
- 160二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:23:05
なるほどスイープのその解釈ありだな
今まで見た概念で一番しっくりくるかもしれん
正直ワンピ世界と魔法をどう絡めようか苦心してたとこだから助かった
自分の占いを魔法と言い張ってフクが飛ばされた先の(インチキ有能)占い師の婆さんとしょっちゅう言い争いしてそう
- 161二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:25:58
自分の幻覚ではベビー5と仮想パーティ(41歳も表向き善政っぽいことはしてたという想定で)のために街で選んだってのがあるな。
若しくは、吸血鬼といえば闇から現れて相手を襲うことからマスカレードホテルよろしく仮装した状態での暗殺のために41歳が用意した幻覚もある。
- 162二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:31:17
相当うろおぼえだけど
【能力者】
ウオッカ :ムギムギとか諸説
カレンチャン :ラブラブ
ゴールドシチー :シャラシャラ
ゴールドシップ :なんか色々
セイウンスカイ :モコモコ
ハルウララ :スカスカ
ヒシアケボノ :なんかでかくなる実
メイショウドトウ:タフタフとか
ライスシャワー :カリカリ
キタサンブラック:ブレブレ
タマモクロス :ビリビリ
メジロアルダン :ガラスのやつ
【謎能力持ち】
マーベラスサンデー:マーベラス空間
【よくわからん】
トウカイテイオー
ナリタタイシン
ビワハヤヒデ
ミホノブルボン
アドマイヤベガ
イナリワン
シリウスシンボリ
シンコウウインディ
スイープトウショウ
ゼンノロブロイ
バンブーメモリー
ミスターシービー
メジロパーマー - 163二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:34:59
パーマーは障害物を生やすジャマジャマの実ってのが最初の頃にあったな、ヘリオスにもアゲアゲとかあった
- 164二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:36:37
パーマーにジャマジャマが挙がってたのは覚えてたけどヘリオスにもあったのか
- 165二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:37:11
- 166二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:38:34
ヘリオスのは本当に最初、たぶんスレが1桁台の頃だけどね、10スレあたりでスマイル食べるのが確定したから無くなった
- 167二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:40:36
ハヤヒデが三大将直属になったときカミカミの実の髪の毛操作ウマ娘ってネタが出たけど
生命帰還で操れることから無能力ウマ娘になった記憶 - 168二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:40:55
能力者すごい少ないイメージだったけど割といるのか
- 169二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:41:57
たしか最初期にもモジャモジャとかでそんな能力出てたね
- 170二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:50:09
- 171二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 21:51:10
BNWはハヤヒデの代わりにタイシンが能力者になった
エンエンの妖火のロギアか、バシバシの反発のパラミシアかで - 172二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:00:29
ミスターシービーにバウバウの実のバウンド人間という案なかったっけ?
自身に弾性力を与える能力、大地が弾んでミスターシービー!
というわけで覚醒済みで、自身以外にも万物をトランポリンが如く弾性力を与える能力者。 - 173二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:04:17
フクと別れる時に被ってた帽子かベールみたいのが落ちてウマ娘であることが判明するシーンはあったような気がするわ
- 174二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:09:48
過去スレにあったシービーの能力
ギャクギャクの実を食べた逆向人間
彼女の周囲では常識は非常識となり、非常識は常識となる。能力者であるシービーはコントロール可能
例えばだが、多くの人は空を飛べないという事を常識としてるが、彼女はその非常識である飛行を行うことが出来る
まあシービー自体が封印されてるから語らなくてもいいけど - 175二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:14:49
シービーは実装までインペルダウンレベル6で封印だぞ
- 176二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:21:37
- 177二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:22:09
シービーは本当に情報がないからなぁ
未実装でもタマみたいに他のキャラストや漫画で情報があるならわりとイケるんだが
そういう点ではサポカ2枚とイベントストーリーとかでちょくちょく出てるメジロドーベルもいけそうか? - 178二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:22:45
- 179二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:25:09
- 180二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:25:33
- 181二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:25:47
- 182二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:26:21
- 183二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:28:21
- 184二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:40:39
無理矢理はカワイイじゃないから…
- 185二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:42:12
拙者光のローライス侍
ワノ国でローと一緒にホーキンスに捕まったライスだったが、ドレスローザの一件を乗り越えたことやローが一緒であることから気持ちを強く持ち、「拷問……慣れてないの?ドフラミンゴさんの方が上手だったよ」「そんな脅しは意味ないよ。もしローくんを殺すなら、ライスは何も話さない」と淡々と告げてほしいで候 - 186二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:43:05
ラブーンの事考えてたらマルゼンスキーさんがイルカのたっちゃんでたまに様子見にくるの想像した。
この前たっちゃん三代目という話が出てきてたっちゃんが代替わりするたびラブーン曇りそう。 - 187二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:45:57
- 188二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 22:48:27
そもそもキッドには全然効いてないと思ってる
- 189二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:08:31
スリラーバーグだとトレセン諸島からそんな経ってないからフクの成長を感じれていいね
- 190二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:12:11
- 191二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:13:35
まあ仏が出ているからモーマンタイよ
- 192二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:15:07
- 193二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:28:54
- 194二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:31:26
何があれってサンファンウルフの能力が分からないんだよね
そこがわかればなんとかなるんだけど - 195二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:34:09
ミニミニの実なんてもんもあるし最悪デカデカの実とかにすればいいさ
- 196二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:36:41
たしかに…>サンファンウルフの能力
ワノ国編終わったら、黒ひげ連中の詳細データも開示されないかしら…
体の大きさを変えられる能力の可能性から、そこに当てはまりそうな実を外しつつ、
かつボーノの体の大きくなる固有をイメージさせる実を考えないとだもんなぁ…
上のダイダラボッチは、そのへんを加味しつつ考えてみたんだけど、
場合によっちゃ被る可能性も無きにしも非ずってのが難しいところ。
- 197二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:38:04
個人的に思いついたのが人獣形態と獣形態では雲みたいなエフェクトを頭を中心に纏われていて、人獣形態では固有スキル時サイズ、獣形態では巨人族かそれ以上(最低オーズやワダツミあたり?)のサイズって感じで大きさで区別するとか?
ただ、雲みたいなエフェクトは、天つく巨大さを表現するためにここで独自に設定したものだから、原点にあるわけでは無いためちょっと怪しいかもしれない
- 198二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:39:31
200ならフクキタルとナミ、ロビンwithビビがうまぴょい伝説を踊る。
- 199二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:40:05
200ならライスはお兄さまとローにうまぴょい伝説を教える。
- 200二次元好きの匿名さん21/10/13(水) 23:40:21
200ならフラッシュがビッグマム海賊団入り