オウカ列島の歴史 その2

  • 1オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 14:03:31
  • 2オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 14:10:22

    ー 無限地獄(無間ではない) ー

    『ねぇウオッカ。あんた石油って名前だからあんなに石油にこだわってたの?』

    「ちげーよ。帝国に必要だったからだ。それに俺の名前はウォッカじゃない、ウオッカだ!」

    『本音は?』

    「・・・ちょっとだけ意識はしてたぜ」

  • 3オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 14:29:54

    さて。前回はアキハバラ国建国からその終焉までをお話ししましたね。

    オペラオー帝が即位したと同時に、例によってアキハバラの全てを否定したかったアヤベ大佐はアキハバラ歴を変更。帝国歴に変えました。

    オペラオー帝の治世は帝国歴

    dice1d19=11 (11) 年まで続き、その間にすっかり議会は形骸化、帝国議会と名前を変えられ、貴族化・形式化が進んでいきます。

    そして経済力を失い、格式が高くなりすぎたウマ娘レース・ライブ文化は徐々に衰退していきました。

  • 4二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 14:30:32

    悲しいなあ

  • 5図書委員会◆xuWkA5LP0ruo22/09/23(金) 14:34:33

    お疲れ様です!

    アヤベィ“大佐”は流石に笑う

  • 6オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 15:05:20

    帝国歴11年。
    前29年に若干40代で首相になったオペラオーですが、この頃には既に80歳を越しており、そろそろ後任を考えて・・・
    いませんでした。

    人間からしてみれば不思議にも思えますが、よく知られているようにウマ娘は十分な栄養さえ取れれば人間より15年ほど長く生きます。
    例えば、ギムレット帝時代に取られた国勢調査では、大ウオッカ帝国の人間の平均寿命は80歳前後でしたが、ウマ娘は16年ほど長い寿命でした。(出典・本編その4の157)

    この頃は人間の平均寿命は70代後半くらいだったと推測されますが、オペラオー帝は90歳、つまりあと10年くらいは大丈夫だと思っていたようです。

    しかし。この年に突然オペラオー帝を病魔が襲い、そのまま崩御してしまいます。
    まだ50代で元気溌剌だったアドマイヤベガは彼女の息子たちから後任を探そうとしますが、オペラオーの息子たちはどれも母以上に軽く、あまり適任とは言えませんでした。
     そこで、オペラオーの弟の娘であり、陸軍将校だったナリタトップロードを帝位につけることにしました。
    とはいえ当然オペラオーの息子たちから『ウマ娘至上主義だ、シンボリ派みたいだ』と反発を受けたので、『かの・・・彼はオペラオーの息子よ!』とアヤベ大佐は強弁し、以後は男かウマ娘が帝位を継いでいくことになりました。

  • 7二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 15:13:40

    ホント聖戦の系譜とかロマサガ2みたいな帝国史やな……

  • 8二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 15:54:00

    10レスまで進めよう

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 15:55:20

    オーキードーキー

  • 10オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 15:56:50

    (>>7そうですか?どっちもあんまり詳しくないのでどこら辺が似てるのか教えてくれませんか?)


    こうして帝国歴12年に即位した二代目皇帝ナリタトップロードですが、彼女にとってこの即位は不本意なものでした。


    前回話したように、オペラオーは西オウカの田舎町のごく一般的な家庭の生まれです。オペラオーの1歳下の弟もごく普通の人間であり、姉より真面目だったので地元で公務員になりました。トプロ帝も真面目な父と優しい母のもとで田舎でのびのび育っていました。


     しかし、いざ高校を出て自分も地元の公務員になった頃に、状況は一変します。一政党の党首でしかなかったはずのオペラオーおばさんが首相になってしまったのです。それまでも政治家の姪ということで好奇の目で見られていましたし、役所の面接試験の時もその点を勘ぐられて苦労したのですが、首相の姪となると話は変わってきます。トプロ帝は完全にお姫様扱いされるようになりました。


     普通ならここで調子に乗りそうなところですが、トプロ帝は父譲りの真面目な性格であり、この扱いは苦痛でしかありませんでした。

     なら父と同じ職場に就職しなければいいのに、と思うでしょうが、父は対して高い役職でもなく、また田舎ゆえに他にまともな就職先もなかったのです。

     それでも我慢していましたが、今度はそのオペラオー首相が無能の極みであると分かってきて、今度は白い目で見られるようになりました。

     逃げるように地元を離れ、バレるたびに色々な職場を転々とし、やっと結婚して落ち着いたと思ったら、おばさんを間違えて結婚式に呼んでしまってまたバレたので夫と他の地域へ・・・


     こんなことを繰り返した挙げ句、やっと落ち着いたと思ったら今度はクーデター。アヤベ大佐はオペラオーの弟がただの公務員では箔がつかないし、バカ息子たちと違って真面目な人じゃないの、と勝手に知事に就任させます。

     そしてオペラオーの皇帝即位により、弟とトプロはついに帝族ということにさせられてしまいます。アヤベ大佐はトプロのことも気に入り、強制的に陸軍に入隊させ、中佐にしてしまいました。

     自分は何の努力もしていないのに周りから神様のごとく扱われ、彼女の心はすっかり歪んでいきました。オペラオーとアヤベ大佐を心底憎みましたが、真面目すぎるゆえに形式上上官のアヤベ大佐には逆らえず、言われるままに皇帝に即位します。

  • 11二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 16:02:37

    おお…もう…

  • 12二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 16:03:23

    ひどい傀儡だ

  • 13二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 16:20:13

    誰一人まともに統治するつもりがない国初めて見た

  • 14二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 16:36:02

    血統より実力主義(実際は傀儡なのだが…)で皇帝を継承してるあたりがロマサガ感、陰謀が駆け巡ってる感が聖戦的なテイスト?言ってて自分でもよくわからんけど国が二転三転するあたりがそんなイメージに繋がるのかも

  • 15オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 16:39:12

    こうしてアドベ大佐に言われるがままに皇帝に即位したナリタトップロード帝ですが、ここであることに気づきます。

     一つ目は、アヤオペ朝においてもこの国の抱える少子化・物価高騰・地方の過疎化といった問題は解決しておらず、むしろ皇帝の風見鶏専制政治によって国民が風見鶏になって問題や汚いものを見て見ぬふりするようになったため、ウマ娘の卑猥な野良レースが規制を逃れて流行り出し、猥褻物の氾濫もむしろ地方では悪化しているという事実でした。
     二つ目は、あれほど恐ろしく大きい存在に見えていたアヤベ大佐が近くで見るとわりとそうでもなく、しかも大佐という役職しか持っていないということでした。

     自分が皇帝になった以上、心底憎いオペラオーとアヤベ大佐を好きなようにできる。自分を持ち上げたり白い目で見たりしたあの(悪い意味で)すごくすごい田舎も好きなようにできる。
     そう彼女は気づいてしまったのです。

     そこでまずは、相談役の面をして居座っているアヤベ大佐を軍籍から外し、摂政の地位を新たに作ってアヤベを就任させました。
     いつまでも大佐を名乗っているのもどうかと考えていたアヤベはそれに素直に応じ、摂政に就任したのですが、就いてみるとこの役職はかなり権限を制限されたものであると気づきます。なにしろ、『摂政は皇帝を輔弼する』としか憲法に書かれておらず、側近の一人もいない職でしたから。

     『とはいえトップロードさんは私の言うことをよく聞いてくれるし、大丈夫でしょう』とアヤベ摂政は思っていたのですが、『は??二人きりの時も陛下と呼んでよ、アヤベ』と見たこともない怖い顔で呼び捨てされ、そういえば軍籍を外されたから戦車を皇帝の許可無しには呼べないことに気づき、アヤベ摂政は実権を奪われることになりました。

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 16:41:12

    アカン(アカン)

  • 17二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 16:58:25

    おいたわしやトプロ帝……

  • 18オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 17:10:30

    こうしてアヤベ摂政を顎で使えるようになったトプロ帝は、皇帝専制政治を開始します。
     まずは前皇帝のテイエムオペラオー帝を(特にその人格面を)徹底的に批判し、猥褻な表現を弾圧してもどうせなくなりはしないのだから、見えないように都会から田舎に『下放』させてしまえばいいと、西オウカに漫画家や反体制派、過激派ウマ娘の残党、その他色々な汚いものを放り込みました。

     逆に優秀で美しい人材はどんどん登用し、全国からアキバに集まるように街の道路・学校・保育園の整備をアヤオペ時代より進め、大規模な再開発を行いました。その過程で独身の貧困層やホームレスは西オウカに捨てました。
     またアヤベ摂政の猛反対を押しきってウオッカダービー(旧アキハバラダービー)を含めたウマ娘レースを抑圧し、野良レースレベルまで衰退させて西オウカにポイ捨てしました。
     ついでにアヤベ摂政ですら『アキハバラ国のできる前からの地名だから流石に・・・』と変えなかった首都アキバの名前を汚いからとナリタに変え、首相官邸をそのまま使っていた宮殿を汚いからと、新たに帝室宮殿の建設に取り組みました。最もこの宮殿はあまりにも豪華すぎたため、建設が終わったのはトプロ帝が崩御した後でしたが。

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 17:13:11

    計画性ェ…

  • 20オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 17:25:34

    この帝室宮殿は実用性より豪華さと美しさを追求したもので、莫大な国費を使って建設されました。
     費用は反体制派から奪った金と、消費税の更なる増税で賄いました。この増税は永続的なものであり、建設が終わった後は浮いた分の税金が余りました。そのため帝室が溜め込むか、軍備増強や子育て支援に使われ、少子化の進行とともにギムレット帝時代の帝室の過度な金余りの遠因となります。

     また、首都ナリタはナリタ帝が崩御したあとも名前は変わらず、ギムレット帝が『ナリタ人民共和国と紛らわしいから』という理由でタニノに変えるまでナリタでした。

     さて。こうして国と自分を綺麗にしていったトプロ帝ですが、棄民された西オウカの民が黙っているわけもなく、やがて帝国歴20年に『西オウカ大暴動』と呼ばれる暴動が発生します。

  • 21二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 17:34:36

    真面目な人はこの列島ではすぐぶっ壊れてしまうんだな…
    狂ってなきゃやってられんのもこの歴史見ればわかる気がするわ

  • 22二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 17:41:15

    風見鶏!クーデター!棄民政策!
    これがオウカ政歴三点セットだ!

  • 23オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 17:46:05

    西オウカの暴動のきっかけは、トプロ帝の父である知事が亡くなったことでした。
    彼はオペラオー帝の一歳下、既に90代であり、死因は普通に老衰だったのですが・・・
    その少し前まで知事が元気そうに見えていたこと、トプロ帝が西オウカをさんざん冷遇したこと、そしてトプロ帝の冷遇の根底には昔の復讐があることなど知るよしもなかったので、『トプロ帝は父を殺し、西オウカを完全に滅ぼすつもりなんだ!』という陰謀論を唱え始めました。
    ちょうど西オウカの火力発電所の一つが老朽化で操業を停止し、廃止が決まったこともその陰謀論に拍車をかけました。
    『トプロ帝は石炭を完全に捨てて、油田の石油とガスだけで発電するつもりなんだ!』と考えたのです。
    実際には大ウオッカ帝国には水力発電もありましたし、石炭発電もその後も消えずに続いたのですが・・・
    原子力?それはもっと後の話です。

    ともかく、西オウカ人は恐慌にかられ、ある二人のウマ娘の煽動に乗ってしまいました。
    それが、幾度もの逮捕の末についに西オウカに捨てられたシリウスシンボリ(60代)と、その娘シンボリルドルフ(後の西オウカ共和国初代首相)でした。

  • 24二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 17:49:59

    >>23

    最終的には原始力になったのだったw

  • 25オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 17:51:35

    >>22

    ・・・・・どうしようもない歴史ですね。

    西オウカ島生まれの私でもそう思います。


    なぜこうなったのかといえば、やはり先頭共和国くらいしかまともなライバルがいなかったからでしょう。ナリタはライバルとしては基本的に弱体過ぎました。

    あと二、三ヶ国くらい大国があれば、もっと安定した歴史が築けたのでしょうが・・・

  • 26二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 17:53:38

    等活地獄かな?

  • 27オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 18:11:25

    すっかり年を取り、影響力も失ったシリウスシンボリですが、娘のシンボリルドルフを手駒にしながら再起を夢見ていました。
    しかし叶わず西オウカに捨てられ、意気消沈していたところにこの恐慌の発生。
    最後のチャンスだと考えたシリウスは、ウマ娘至上主義の看板を捨て、『万民絶対平等』という真逆の旗印を掲げて西オウカ人を煽動。
    最初は余所者を白い目で見ていた西オウカ人も徐々に乗せられてしまい、島中で暴動を起こします。

    これに焦ったのはトプロ帝です。
    警察ではとても抑えきれず、(そもそも一部の西オウカ駐在の警察が離反していたため)、アヤベがアキハバラ時代から多少増強したとはいえまだまだ軽武装な帝国軍では心もとありませんでした。
    何より、自国民を、しかも地元の人間を軍隊で殺してしまうのは自分の名前に傷が付く。そういう汚名を被るのはアヤベさんだけでいい。
    どうしよう。そうだ!ならいっそ島ごと完全に捨てちゃおう!

    というわけで、トプロ帝は『すごく西オウカ人に寄り添います!』と演説して西オウカを『西オウカ共和国』として独立させることを一方的に決定。
    独立させてあげる対価だと言って全ての資本を引き揚げさせ、公共サービスを停止し、軍も引き揚げ、火力発電所もすべて破壊し、シンボリのテロリストがトップだからという理由で即日断交し、船や飛行機の往来を禁じました。

    こうして西オウカ共和国があっという間に『誕生』したのです。

  • 28二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 18:14:31

    こう言う時だけ迅速なのあるあるだよね…

  • 29二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 18:18:26

    ひっでえ

  • 30オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 18:21:43

    これに対して、流石に南北オウカでも抗議の声が起こりました。
    しかしアヤベ摂政が街頭に顔を出すと彼らはトラウマに怯え、抵抗をやめて家に帰り、見て見ぬふりをしました。
    もはやアヤベ摂政に軍権は無かったのですが、国民は睨まれるだけで威圧されてしまったのです。


    アヤベ摂政自身も反対しませんでした。
    ダービーを捨てられた時点で意気消沈しており、まだ60代なのに一気に老け込んでいました。
    また、彼女は本質的に虚無主義であり、どうせ今の文明は長くないわよと思っていたので、まあ末法の世にはそんなこともあるわ、などと投げやりになっていました。

    代わりに彼女が陛下に上奏したのは、この事態を見た先頭共和国が増長する可能性と、それを抑えるための軍備増強の実施の必要性でした。
    この頃から、大ウオッカ帝国は軍国主義に徐々に傾いていきます。

  • 31二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 18:55:29

    軽いお神輿と怨念溜め込んでるやつしか上に立てんのかこの国……

  • 32オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 18:56:16

     一方のシリウスシンボリですが、一見飄々と振る舞いながらも、内心非常に焦っていました。

     何しろ電気がないのです。オウカ列島は赤道にかなり近いので冬はなんとかなりますが、夏は長く蒸し暑く、クーラーも扇風機も電車も冷蔵庫もなくてはみんな倒れてしまいます。
     都会育ちのシリウスにはこの状況を何とかする術は思い付かず、仕方がないので『西オウカ共和国初代大統領』に就任し、とりあえず真理に従って、ウマ娘を優遇してヒトミミを奴隷にすることにしました。

     しかし、これは人間だけでなくウマ娘からも批判を浴びます。やがて夏が来ると熱中症で倒れる人が続出、火力発電所の復旧にも失敗し、袋小路に陥ったシリウスは大ウオッカ帝国になんとか亡命できないかと海を眺めていたところを娘に見つかり、『革命を裏切った』『シリウス、お前が産まれたときから嫌いだった』と罵倒されながら沈められてしまいました。

     こうして母を海の藻屑にしたシンボリルドルフは、翌年西オウカ共和国の初代首相に就任します。
     シリウスシンボリは『西オウカを売ろうとした』として名誉剥奪され、大統領の職位自体も凍結しました。
    そして、大暴動の年を元年とした共和国歴を制定し、改めて西オウカ共和国の建国を宣言したのです。

     この年を事実上の西オウカ建国の年とする学説もありますが、ここでは主流の説に従って帝国歴20年を西オウカ共和国建国の年、帝国歴21年をシンボリルドルフ首相の就任の年(共和国歴2年)とします。

  • 33二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 19:01:43

    >>27


    この首相達からギムレットまで手腕を発揮したカシラが少ないんじゃないか疑惑が大ッカにある哀しみ。なお、西オウカは蛮族とされながらもかなり可哀想な流れになってきてる

  • 34二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 19:06:48

    直接的に流れた血の量はそう多くないにしてもドロドロ過ぎる

  • 35二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 19:17:23

    大体自らの力と美貌に酔って増長したウマ娘朝が起こると国がすごいことになるって感じはする

  • 36オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 19:31:49

    >>33

    少ないといいますか、真っ当に国を指導した皇帝や摂政はギムレット帝の時代までほぼいません。

    あと、西オウカはこれから更に苦難の道を歩みます。何しろ最終的に二次方程式もまともに解けなくなりますから。


    >>35

    歴史上、その力と美に過剰に増長したウマ娘は何人もいました。

    しかし大抵はまともな結末を迎えませんでした。そもそも人間の男性がいなければ子を残せない上、人間の3倍の腕力というのは支配するには半端なのです。仮に30倍だったらウマ娘は人類を支配していたでしょう。

  • 37オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 20:07:33

    さて。話を戻しまして、西オウカ共和国初代首相、『生徒会長』シンボリルドルフの話をしましょうか。
    彼女はシリウスシンボリの唯一の子供で、シリウスが全てをかけて作り上げた後継者でした。
    最初の逮捕・服役の後にまた活動を開始し、学生ウマ娘を煽動・オルグして活動を続けていたシリウスですが、その後また逮捕され、活動に限界を感じていました。
    そこで、二回目の釈放の後にある陸上競技選手を篭絡し、子供を作ります。その子供がルドルフでした。
    子供が産まれるとあっさりその選手と別れ、警察や、この頃から創立された中央情報局の監視の目をかい潜りながらルドルフをウマ手一つで『ウマ娘の皇帝』となるように厳しく育てました。

    そうして凛々しく育ったルドルフをシリウスは手駒にし、ウマ娘の支配する帝国を夢見たのです。

    しかし、ルドルフの内心はシリウスの思惑とは違うものでした。
    彼女はシリウスに厳しい『しつけ』を受け続け、各地を転々としたので友達もまともに出来ず、就職もできない状況に強い憎しみを感じていました。
    ちょうどシリウスや、トプロ帝が感じていたように。いえ、ルドルフの場合は母がテロリストだったのですから、その憎しみは何十倍も大きいものでした。

  • 38二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 20:12:10

    >>36

    「真っ当に国を指導した皇帝や摂政はほぼいません」

    コワー…

  • 39二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 20:16:04

    ダメだコイツら憎しみでしか動いてねえ

  • 40オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 20:26:44

    >>38

    居たらああはなってません


    西オウカが独立させられる原因を作り、大統領に就いたはいいもののまともに国政を担えずに民がバタバタと倒れていくのを放置するシリウス。

    そんな不甲斐ない彼女を見ていたルドルフは、シリウスが南オウカの方の海を眺めていたのを見て遂に積年の恨みが爆発、革命の敵を粛清し、邪魔してきた数人のシリウスの取り巻きも沈め、自らが首相になりました。


    そんな彼女がどのような思想を持っていたかというと、簡単に言えば『全ての人が夢を叶えられる世界の実現』でした。

    ルドルフはシリウスの唱えるウマ娘優位思想を内心で否定し、独自の社会を夢見たのです。


    そしてその社会を作り上げるのに、この地はうってつけでした。何しろシリウスの『万民平等』の建前に乗っかった人たちで構成された国でしたから。


    シンボリルドルフがやったこと、それは・・・・


    全ての工場・発電所・鉄道・商品・食糧・畑・土地、その他全てのものを国家と国民の所有とし、みんなで平等に働き、平等にご飯を食べるというものでした。

    帝国が資本を引き揚げてしまったなら、みんなで1から作ればいいのです。

    後に社会主義と分けるために『共産主義』と名付けられる思想の、これが初めての試みでした。


    そしてこれは、全くうまく行きませんでした。

  • 41二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 20:29:53

    >そしてこれは、全くうまく行きませんでした。


    この最高に無慈悲な一言を文末に付けるの、素晴らしく美しい。

  • 42オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 20:52:25

    なぜうまく行かなかったかといえば、理由は3つ。

    一つ目は、そもそもの状況がどんどん悪化していたこと。
    元々の住民はともかく、南北オウカから棄民されたり、弾圧を避けて疎開してきた人々は泳いででも帰ろうとし、次々溺れて死んでいきました。
    なぜこれほどオウカ人が泳ごうとするかというと、温暖な島国ゆえに昔から海や川に親しんで来たためです。水温も冬でも比較的高く、一見行けそうな気がしてしまい、案の定溺れるのでした。
    運良くたどり着けても、待っていたのは『強制送還』でした。要するに警察に捕まって海に叩き込まれたのです。
    直接殺してないからセーフというのがトプロ帝の感覚でした。
    またこの分裂劇を見た先頭共和国は、西オウカからの漁師の領海付近への侵入を完全にシャットダウンしようとしました。漁業資源を守るためだけでなく、漁師のふりをした難民が来て混乱することを恐れたのです。
    結果、漁師は西オウカ付近にも行けず、警察や海保に捕まるので南北オウカ島付近にも行けずと、漁をする場所を失いました。

  • 43二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 21:08:19

    オウカ水泳の歴史は長い……

  • 44二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 21:10:10

    もしかしてネイチャがやらかした5000万遺棄も歴史で見たらどこもやっていて大したことではない可能性が?

  • 45オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 21:19:33

    二つ目は、ルドルフの理想があまりにも非現実的だったこと。

    確かに状況が状況なので、みんなで団結して平等に分け合うしか無かったのですが、監視システムの類いがあったわけではないので、どんどん不正をするものが増えていきました。
    帳簿と実際の個数は全く合わず、人口すら実際とずれていきました。

    三つ目は・・・・
    シンボリルドルフが、母以上に政治能力が無かったことです。

    いえ、美貌とカリスマはありました。脚も凄まじく速かったと伝わっています。
    しかし、彼女はシリウスシンボリから教育はされていましたが、逃げ回る生活だったのでまともに学校に通えず、就職もマトモにしたことがなかったので人を実際に動かす方法も知らず、レース場の芝よりも青臭すぎる思想のもと、30代なのにまるで高校の優等生のような、そう、『生徒会長』のような政治を続けました。

    結果、元々崩壊寸前だった西オウカ共和国の社会は完全に崩壊。
    南北オウカに救援を求めてもガン無視され、仕方がないので先頭共和国からのスパイがいるのだと煽り、第一次西先(先頭共和国側では先西と呼ぶ)戦争を引き起こしてしまいます。

    当然まともな軍など無いのでぼろ負けし、大ウオッカ帝国の仲介で講和するまでの間、血の気の多い先頭軍に徹底的に艦砲射撃・空爆され、なけなしのインフラをズタボロにされました。

    それでもルドルフは政権にしがみつき、邪魔するものをどんどん自ら海に沈めていきました。
    そう、部下ではなく自らの手で。その腕力はウマ娘の中でも突出していたといいます。

    そんなルドルフも遂に共和国歴10年に暴徒にハンバーグにされ、共産主義体制も潰えました。
    同じ頃、ナリタトップロード帝も崩御。西オウカの酷すぎる現状を知ったことによる精神錯乱とも、過労とも言われています。
    三代目の皇帝はトプロ帝の息子でしたが、引退したアヤベ摂政の代わりに自らの息子を摂政とし、母の言いつけを守って西オウカとの徹底的な断交と、帝室の権力の強化、そのための神に代わる選民主義的な『理性』の崇拝、またアヤベの意見を聞いて更なる軍拡を進めていきました。

    こうして、西オウカと大ウオッカとの分断は固定化したのです。

  • 46二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 21:21:13

    ハンバーグにも歴史あり

  • 47二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 21:45:53

    >>45


    りせい、こわれる。

  • 48オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 21:55:45

    >>44

    いえ、ナイスネイチャ首相の『5000万人事件』は西オウカ共和国の歴史の中でも愚策も愚策と酷評されています。


    どんどん悪化する西オウカ共和国の状況について、『帝国史』には『愚かな者たちの自業自得です!とトプロ陛下は吐き捨てた』とあります。

    しかし、実際にはそうは言いつつも、「私のせいであんなことに・・・」


    と罪悪感に苦しんでいたという説が有力です。

    なぜ有力かというと、彼女は真面目な性格だったので、若い頃から欠かさず日記を書いていたためです。


    日記は帝国により保管されていましたが、トプロ帝が1000年は絶対に開かないようにと表紙に書いていたので、歴代皇帝は開くことはしませんでした。

    その後も開かれることはなく、1000年後、つまり100年ほど前に遂に開かれ、その苦しみが明らかになったのです。


    血も涙もないと称されたこともある彼女ですが、実際にはとても繊細な性格でした。

    本来は田舎の役所の窓口ウマ娘で一生を終えていたはずなのに、血筋と真面目さだけで皇帝になってしまったのだから当然と言えば当然ですが・・


    苦しむ彼女は西オウカを見て見ぬふりをし、国民にもそれを強制しましたが、それでも耐えられなくなると、信仰に頼りました。

    それは三女神やニンジン・・・ではなく、人間の理性でした。

  • 49二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 21:57:31

    真面目か!真面目だった

  • 50二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 22:29:48

    古来より確立してたサラリとハンバーグにする流れ

  • 51オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 22:56:31

    理性の崇拝。

    これは大ウオッカ帝国の事実上の国教であり、また最大の病理でもありました。


    元々は、ゼンノロブロイという高名な医者で慈善家・哲学者でもあったウマ娘が提唱した概念でした。

    筋金入りの無神論者だった彼女でしたが、信仰心や民族意識、共同体意識が年々薄れていることが、オウカ人の道徳心の乱れや、出生率の低下、慈善団体・医療団体への募金や献血の量の低下などを招いていると考えていました。


    また上手く隠してはいましたが、無茶な専制を続ける帝政に批判的でした。とはいえ民主主義者というわけでもなく、真に理性的な哲人たちによる政治を夢見ていたのです。


    そこで彼女は、従来の信仰に変わる、新しい信仰を考え出しました。それは実在しない霊的な存在を奉るのではなく、人間のあらゆる善性の基となるもの。理性を奉るものでした。


    彼女のそれはただの思考実験であり、哲学的概念の域を出ないものでした。ですがその著書である『理性の崇拝について』は、作者が高名だったこともあり哲学書としては異例の

    dice4d100=83 50 36 57 (226) 万冊のベストセラーとなりました。


    そして、トプロ帝もその本を読みました。

    哲学などほとんど習ったこともない彼女でしたが、まあ、だからこそ、『ドハマり』してしまったのです。

  • 52二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:22:01

    その理性信仰の成れの果てがアレだったわけだが
    何がダメだったのかも明かされていくのか

  • 53二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:23:33

    過剰なまでの飲み込みの良さは民族性かあ

  • 54オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 23:33:05

    理性の崇拝という概念にドはまりしたトプロ帝は、作者のゼンノロブロイと面会を重ね、講義を受け、遂に帝国歴27年には弟子入り。翌年の第一次西先戦争によっていよいよ西オウカの惨状が明らかになると、ますます精神のバランスを崩して、アヤベ摂政がドン引きするほどゼンノロブロイに依存していきました。

    依存されたゼンノロブロイですが、最初は困惑しきりでした。しかし、トプロ帝が本気で悩み苦しんでいるのを見抜くと、自らの夢見る哲人政治と理性崇拝社会を実現するという野望と、自らがその頂点に立ち、人類を導くという野心に駆られます。
    簡単に言えば、『この高卒田舎ウマ娘を操れば、私がオウカを、人類を救うことができます。』と考えていたのです。

    とはいえ、トプロ帝の頃はまだそこまで彼女はでしゃばりませんでした。アヤベ摂政がいたためです。
    しかし、トプロ帝が崩御し息子が帝位に就くと、疲れきったアヤベ摂政は引退。一気に全面に出てきて、帝室だけでなく帝国全体に理性崇拝を広めていきました。
    西オウカの件で罪悪感に駆られていた国民に、『理性の崇拝』、すなわち『頭のいい人は正しく偉い。悪い人は偉い人に従いなさい。』という概念を植え付け、罪悪感を消し去りました。
    その効果はゼンノロブロイの予想以上でした。彼女は愚かな人間を啓蒙して救わねば、と見下していましたが、まさかここまで選民的になるとは思っていなかったのです。
    しかし今さら間違っていましたとも言えず、理性崇拝は帝国の国教となり、ゼンノロブロイの死後には表現規制や軍国主義とも一体化し、暴走していくことになりました。

  • 55二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:37:58

    ようやくまともに国を導く気がある人物が出てきたぞ

  • 56オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 23:39:41

    ー 天国 ー

    いや~。改めてみると酷い歴史だ。
    しかもまだまだ序ノ口だからねぇ。

    ちなみにトプロ帝が崩御し、ルドルフ生徒会長が亡くなった帝国歴30年は、私が産まれた年でもあるんだよ。

    これから百年間、西オウカは復興とスラム化を繰り返していくことになるねぇ。

  • 57二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:41:18

    ここまで酷いと資源があったのがよかったのか悪かったのかわからなくなってくる…人類とは…平和とは…

  • 58二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:45:18

    ……これ儒教じゃな?

  • 59オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 23:46:04

    さて。トップロード帝崩御まで話し終わったので、一旦年表を示しましょうか。

    帝国歴元年~10年 レース・ライブ文化の衰退
    帝国歴11年 オペラオー帝崩御
    帝国歴12年 ナリタトップロード帝即位
    帝国歴13年 アヤベ大佐が初代摂政に就任、皇帝の専制へ
    帝国歴16年 ウオッカダービー廃止。以降公的なウマ娘レースは、大フラッシュ帝国時代まで復活しなかった。
    帝国歴17年 首都アキバをナリタに改称
    帝国歴18年 帝室宮殿の建設開始
    帝国歴20年(共和国歴元年) 西オウカ大暴動、
    西オウカ共和国が分離独立させられる
    帝国歴21年 シンボリルドルフ、西オウカ共和国初代首相に就任
    帝国歴27年 トプロ帝、ゼンノロブロイに弟子入り
    帝国歴28年 第一次西先(先西)戦争
    帝国歴30年 ルドルフハンバーグに。トプロ帝崩御、アグネスタキオン生誕
    帝国歴40年 ゼンノロブロイ死去。以降、理性崇拝は暴走していく。

  • 60オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 23:50:44

    >>58

    dice1d3=1 (1)

    1煉獄

    2地獄

    3天国


    儒教?なんでしょうかそれは?

    私はただ、生まれた国と人類を医者として助けたかっただけです。

    自分が人類で一番賢いと思っていたので、少しやりすぎてしまいましたが・・・

  • 61二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:52:14

    傲慢さ!飲まれやすさ!無駄な行動力!いつになっても変わらんなあ!

  • 62オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/23(金) 23:57:11

    ゼンノロブロイとそのゼンノロ哲学については、1000年たった今でも一定の影響を与えています。
    その傲慢さには批判の声が大きいですが、神に依らずに道徳を守ろうとしたその本質は評価されているのです。
    あとは・・・本人がすごく可愛らしいことも、多少影響していますね。

    さて、ここで遂にあの人物が登場します。
    そう、『西オウカの知恵袋』ことアグネスタキオンですね。
    100年余り生きた彼女は西オウカの良心であり、生き証人でもありました。

    ※今日はここまでにします。
    ありがとうございました。

  • 63二次元好きの匿名さん22/09/23(金) 23:59:39

    おつ
    確かに100歳近いとなれば建国からほとんど全てを見てるのか
    歴史の浅さの割に生臭えなあ…

  • 64二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 00:00:02

    >>56

    もしかして唯一人を殺してないオウカ民なのかタキオン

  • 65オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 01:00:37

    >>64

    少なくとも天国に行ける程度には、悪いことはしてないねぇ

  • 66二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 03:13:23

    聖戦の系譜とロマサガ2というより聖戦の系譜とサガフロ2(ただしパケットヒルでギュス様敗北からの全滅。最悪ジジマゴのみの戦いで卵どうすんの)
    かなぁ
    年表も建国当時から現代まで進めていく演出があるってのがあるし
    特に聖戦の系譜と被ってるのが多い気がする
    本編開始前にトップや為政者がやらかしてるそのツケを最終的に主人公たちが払う、本編開始時に割と詰んでる、初戦が蛮族、主人公が善良でクソ強い、皇帝に殺される

  • 67二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 10:39:30

    遂に来るのかタキオン

  • 68二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 11:32:01

    このやばい両国からウオッカとスカーレットが出たという奇跡
    スカーレットは馬鹿だけど、一般西オウカ人より頭は良かったし、馬鹿だけど

  • 69オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 11:38:08

    ※再開します

    アグネスタキオン。
    彼女には様々なあだ名があります。
    『西オウカの知恵袋』、『鉄オタの聖女』、『姪の育成以外は全て成功した女』・・・

    基本的にはどの時代にも好意的に扱われることが多いですね。
    そんな彼女の半生を見ながら、オウカの歴史を辿っていきましょう。

  • 70二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 11:41:41

    きたわね

  • 71オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 12:04:06

    彼女は帝国歴30年(共和国歴10年)に、西オウカ共和国の研究者の父と警察官ウマ娘の母の間に産まれました。
    タキオンの父は、元は帝国でレースウマ娘に関する研究をしていたのですが、帝国歴16年にレースが完全に廃止されるに伴って失業し、就職できずに『独身の貧乏人』として西オウカに追放されてしまいます。
    その直後に西オウカ共和国が『独立』。故郷に帰れなくなった彼は、生活のため仕方なくルドルフ政権に取り入り、彼女にとって都合のいい『ウマ娘の優位性に関する研究』の研究者となりました。

    しかし、ルドルフ体制は社会を完膚なきまでに壊し、戦争で国そのものも崩壊。タキオンの父はハンバーグ化を逃れるため、同じく体制の末端で市民を弾圧していた警察官ウマ娘の母と逃亡生活を始めました。ちょうどその頃、タキオンは産まれたのです。

  • 72二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 12:12:00

    基本平民の子しかいない

  • 73二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 13:29:56

    こいつさえ生きていればなぁ
    性ちゃんはともかくキングも生きていられただろうしウオッカ様ももっと正気でいられただろうに
    心蛮族共はさぁ、まぁ人口問題は解決したんだけど

  • 74図書委員会◆xuWkA5LP0ruo22/09/24(土) 13:32:32

    お疲れ様です!

    迫真の「何しろ最終的に二次方程式もまともに解けなくなりますから」という説得力よ。
    やっぱ精霊(チート)も無しに共産主義国家は無理ありましたね……。

  • 75オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 13:36:45

    幼いタキオンとその両親は各地を転々としましたが、その間にも西オウカの状況は目まぐるしく変わりました。

    ルドルフが暴力で押さえつけていたものが一気に吹き出し、禁欲的な共産主義体制の反動で犯罪とうまぴょいが激増。


    (なお、例の行為をうまぴょいという隠語で語るようになったのは、トプロ帝が広めたものです。レース・ライブを弾圧した彼女は、ライブの定番曲である『うまぴょい伝説』のうまぴょいはウマ娘との行為のことだと難癖をつけました。そして、本当に帝国の国語辞典を書き換えてしまったのです。)


    物資・食糧はないのに子供は無駄に産まれるという事態に陥ります。またルドルフの後を継いだのは、彼女に弾圧されていたそれ以前の西オウカ地方の有力者や政治家でしたが、彼らは元々国を動かす経験などなく、また先頭共和国との対立状態や大ウオッカ帝国との断交状態も継続していたので、右往左往していました。


    それでも国民はまだこの頃は良識が残っており、なんとか自主的に学校やインフラを再建。両親もやっと落ち着くことができ、タキオンも両親の身分を隠しながらですが、なんとか学校に通うことができました。


    幼いタキオンはとても頭がよく、いつも成績は一番だったようです。

    また、dice1d4=4 (4)  歳下の彼女の弟も姉ほどではないですが頭はよく、近所で評判だったといいます。

  • 76オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 13:56:13

    しかし帝国歴44年、タキオンが14歳のころ、トプロ帝の息子である大ウオッカ帝国の三代目皇帝が崩御。この力の空白の隙をつくように先頭共和国と西オウカ共和国はまた戦争状態に陥ります。第二次先西戦争です。
    前回のように先頭共和国の圧勝かと思われましたが、ここで西オウカ側は前回の恨みを晴らすために意外な粘りを見せます。
    どうやったのか?国民を根こそぎ動員したのです。
    健康な大人は学校の先生だろうと、身分の不明な怪しい人間だろうと容赦なく安月給で徴兵し、子供も防空壕掘りや空爆された道路や線路の修繕、軍需工場で働かされました。

    学校は開店休業状態となり、資材を軍に接収されたり、先頭軍に校舎を空爆されたりしました。タキオンとその弟も線路の修繕に回されました。タキオンはウマ娘としては身体が弱かったので苦労したようですが、頭は良かったので鉄道の知識を独学で理解し、何度空爆されてもしぶとく走り続ける電車に感動を覚えたといいます。

    結局戦争は47年まで3年も続きました。先頭共和国は思わぬ苦戦に焦り、新興国のナリタ共和国(この頃はまだそれほど帝国の影響を受けていませんでしたし、一党独裁でもありませんでした)に支援を要請。常に食糧不足だったナリタは、先頭が魚を安く売る代わりに武器を提供する密約を交わします。

    しかしこの事が西オウカにバレ、西オウカ人は激怒。何しろ、ナリタは西オウカから石炭を得るために、西オウカと国交締結と貿易をする代わりに石炭を安く買う契約を交わしていたので、裏切られたと感じたのです。

    国民の怒りに押された西オウカ政府はナリタに先頭から魚を買わないように要求。これをナリタが拒否すると西オウカ市民は怒り、ナリタの新築の大使館を大使ごとバーベキューにしてしまいました。
    ナリタは激怒して国内の西オウカ大使を追放し、大使館を閉鎖。西オウカと断交し、先頭に武器弾薬をガンガン供給。
    その弾薬で先頭は西オウカに大空爆を行いました。
    このまま戦火が広がることを恐れた大ウオッカ帝国の仲介で講和が成立しますが、西オウカは完全に孤立。また講和の内容は事実上の勝利者である先頭に有利であり、国内の漁業はまた壊滅。莫大な賠償金も課され、国として破綻しました。
    一方のナリタは、石炭の輸入先を失ったのと、西オウカの野蛮さに脅威を感じて大ウオッカ帝国に接近。徐々に帝国の衛星国と化していきます。

  • 77オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 13:59:53

    >>74

    そもそもウマ娘という存在自体が『人類皆平等』という考えと致命的に合わないですからね。

    無理がありました。

  • 78二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 14:02:00

    クルーゼ様がハッスルしそう

  • 79オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 14:35:06

    帝国歴48年。戦争が終わってやっと強制労働から解放されたタキオンを待っていたのは、留守中に盗賊に荒らされてボロボロになった自宅と、11歳までしか学校に通えなかった弟と、徴兵されて戦死した両親の遺骨でした。

    タキオンはこの世界とこの国に絶望しましたが、感傷に浸っている暇はなく、自分自身と弟を養うために再び線路工事の現場に行き、毎日脚を引きずって、腕から血を流しながら働きました。

    やがて弟も成人し、同じく孤児だったウマ娘と結婚。帝国歴54年には、二人の間にダイワスカーレットが誕生します。
    タキオンはスカーレットを我が子のように可愛がり、幸せな生活が続き・・・・

    ませんでした。

  • 80オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 14:56:03

    ここで、西オウカ共和国の人口を見てみましょう。
    まず建国時、帝国歴20年の西オウカ共和国の人口は
    2200万人でした。その後のルドルフ体制の10年間で200万人が餓えや過労、病気、粛清などで死に、
    帝国歴30年ごろには2000万人まで減っていました。
    ちなみに、同時期の大ウオッカ帝国の人口は2500万人です。この頃は大ウオッカ帝国の方が人口が多かったのですね。

    その後西オウカの人口はどんどん増えていきますが、戦争の影響で100万人がまた死亡し、2200万人まで回復したのは50年でした。
    ですが、戦争に二度も負けた西オウカは労働力や兵力の増強のために多産を推奨し、また国民も先頭や大ッカを恨み、同時に親を失うと共に急速に学力や倫理観を失いつつあったので、猛烈な勢いで子供が増えていきました。
    貧困化が進み、娯楽が衰退・陳腐化したこともうまぴょいの増加に拍車をかけました。
    タキオンの弟もその一人で、何かに取り付かれたように子供を作ります。最終的にはスカーレットの下に10人の弟や妹ができました。

    たったの10年、つまり帝国歴60年には、人口は倍以上の5000万人に増えていました。
    そして、西オウカ共和国にはこの予想以上の大量の子供たちをまともに教育するだけの財力や意思はなく、6歳になったスカーレットが通う頃には、学校は急速にレベルが落ちていました。生徒はわんさかいるのに教師は全然足りず、学級崩壊は当たり前・・・
    そんな状態だったのです。

  • 81二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 14:57:26

    ネズミかな?

  • 82オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 15:45:12

    それでもスカーレットは地頭が良く、先生に教わらずとも教科書を読んで九九もすぐに覚え、両親のもとで元気に育ちました。
    ・・・育ったのですが、何しろ両親とも小学生で動員、中学生で孤児になったのでまともな子育てがよく分からず、そのくせどんどん作るので家庭はパンクしていました。
    タキオンが代わりに面倒を見ようにも、彼女は鉄道技師として現場の労働者を指導する立場になっており忙しく、また本人も中学までしかまともに通っていないので、大したことはできませんでした。

    タキオンはスカーレットを溺愛しましたが、その教育まではできなかったのです。

    その上、帝国歴63年にはまた戦争が起こります。第三次西先戦争です。
    スカーレットの母は徴兵されて戦死。またまた学校は爆撃され、インフラは破壊されて敗戦しました。

    何回戦争するのか、ですか?スカーレット政権までに6回、それ以降に2回ですから、計8回ですね。しかも全て西オウカは負けます。
    負けるたびに軍は肥大化し、特権を貪るようになります。
    一方で昔からの有力者や政治家は敗戦するたびに責任を取らされて失脚し、議会はポピュリストが煽動合戦を繰り広げる場所となっていきました。
    哲人政治と理性崇拝の暴走で、形骸化と貴族化が進んでいった帝国議会とは対照的でしたが、どちらも国を腐らせたのは一緒でした。

    帝国歴66年には第四次先西戦争が起こります。これはまた3年続き、まだ12歳のスカーレットは『ウマ娘だし、まあギリギリ行けるだろ』という理由で軍需工場や港に動員されます。

    3年経って帰ってきた頃には、学校は孤児と乞食の溜まり場と化し、脚を失った父はアル中になっていました。
    結局スカーレットはタキオンに育てられることになり、溺愛・・・といってもまたまた爆撃で鉄道を破壊されたので、すっかり西オウカの鉄道管理を統括する存在に彼女はなっており、あまりにも忙しいので物だけ与えまくってほぼ放置・・・され、勉強は簡単な算数と国語、歴史以外は全く分からない状態で成人することになりました。

  • 83オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 16:02:12

    「子供の育て方がよく分からないねぇ。まず私が大人になる前に親を失ったからねぇ。」

    「あまりにも忙しくて自分が勉強する暇もないねぇ。何しろ労働者や技術者の質が年々落ちてるからねぇ。若いのは二次方程式もまともに解けないんじゃないかい?ベテランはみんな徴兵されて死んだねぇ。」

    そんなタキオンは、帝国歴75年に政府に引き抜かれて鉄道省事務次官に抜擢されます。
    民間人で、統括する存在とはいえただの技術者のタキオンがそのポストに就いたのは、それだけ人材不足が深刻だったからでした。
    多産政策は取り止めたのに、孤児が子供を作るといった有り様でどんどん人口が膨れ上がっていったのです。

    もはや学校制度は機能せず、若者は勝手気儘に生き始めました。
    娯楽がなくて暇なので大陸から密輸入された漫画や、ポピュリストが煽動のために配った薄型テレビ(大ウオッカ帝国から公費で密輸)を見たり、卑猥な絵を描いたり、うまぴょいしたりうまぴょいしたりしました。

    人口は80年には1億人を越え、流石にその後は一旦増えかたが緩やかになりますが、政府や官僚、つまりタキオンは頭を抱えることになります。

  • 84二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 16:03:12

    おお…もう…

  • 85二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 16:04:14

    この世の地獄か?

  • 86二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 16:04:43

    やることなくてヤることは増えたな
    心の中のクルーゼならもう浄化されてるぞ
    ここまで根深くひどいとCEの方がかろうじてマシなんじゃないかって思ってるけど

  • 87オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 16:32:08

    帝国歴83年。タキオンは当時の与党から出バ要請されて選挙に出て初当選。とはいえこの選挙は与野党の出来レースで、タキオンが出バさせられたのは優秀な彼女を議員にし、鉄道・インフラ大臣にするためでした。

    政府に入ったタキオンは、官僚時代より更に低下した政治家の質に呆れつつも、上司の首相に軽い気持ちでこう話しました。
    「多すぎる人口を何とかしたいなら、周辺国に労働者を移民させればいいんじゃないかい?」

    首相はその案を妙案と考え、早速周辺国と国交の回復に取りかかります。

    とはいえ、国交の回復は歴代の首相がことごとく失敗したことであり、どうせ無理だろう・・・

    と周囲は見ていたのですが、なんと翌年には、先頭共和国と大ウオッカ帝国との国交を回復することに成功してしまったのです。

    先頭共和国が国交回復に応じたのは、幾度もの戦争に疲れきっていたためでした。
    西オウカだけでなく、ナリタとも関係は微妙であり、またニゲキリ大陸の統一戦争を行うも失敗。労働力も不足し、移民は歓迎でした。

    大ウオッカ帝国が国交回復に応じたのは、西オウカの野蛮人からまともな人間を引き抜き、大ウオッカ人にしようという思惑があったからでした。
    大ウオッカ帝国は長年の少子高齢化が収まらず、また軍国主義に基づき様々な紛争地帯に派兵して、その度に若者を失ったため、84年には人口が1900万人まで減っていました。
    約50年後には1000万を割るという予測もあり、移民は歓迎でした。

  • 88二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 16:36:45

    ここまで生産的なことをやっている登場人物が一人もいないように見えるのは私だけでしょうか

  • 89オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 16:41:02

    >>88

    そんなものはありません

  • 90図書委員会◆xuWkA5LP0ruo22/09/24(土) 16:41:17

    何が酷いって、無計画にうまぴょいしまくる西オウカの国土面積は 北 海 道 ぐらいしかないんですよね……。

  • 91二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 16:44:59

    インドもびっくりだよ

  • 92オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 16:59:58

    >>90

    『その通り。住む場所が足りなくて郊外に巨大なスラムが出来てるねぇ。


    何とかしなくては。』


    こうして双方の思惑は一致、国交回復と、移民の受け入れが始まったのですが・・・


    タキオンは、移民はまずは1000人くらいからのスタートだと思っていました。何しろ若者の大半はまともに教育を受けていないのですから、そんなに何万人も出したら騒動になります。


    しかし、実際にはこの狭苦しい島から抜け出したい若者が殺到。首相はそれを片っ端から送り出してしまったのです。

    その人数は帝国歴85年の一年間だけで、

    先頭にはdice1d300=万人、

    大ウオッカ帝国にはdice1d100=万人に及びました。


    当然受け入れ先では大混乱が発生。

    『貧乏で頭も悪く手癖も悪い』連中が大挙して押し寄せたのだから当然です。


    大ウオッカ帝国は彼らのごく僅かを選別して受け入れ、後はさっさと送還しました。そして以後、形式的な国交以外は行わなくなりました。

    先頭共和国はそこまでスマートな対応が取れず、排斥運動が一気に拡大。

    奴らを絶滅させろという声が強まり、領海問題を口実に第五次先西戦争を起こします。帝国歴87年のことでした。


    この戦争自体は西オウカが非を認めてすぐ収まりましたが、先頭の怒りは収まらず、腹いせに焼夷弾をばらまいて帰っていきました。

    その後も国交と貿易は一応続きましたが、後に起こる第六次先西戦争もあって関係は冷え込み、移民の受け入れも永久凍結されました。

  • 93オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 17:00:40

    訂正


    その人数は帝国歴85年の一年間だけで、


    先頭にはdice1d300=249 (249) 万人、


    大ウオッカ帝国にはdice1d100=35 (35) 万人に及びました。

  • 94二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:02:26

    同じ過ちをよりひどい内容で繰り返したネイチャ・・・

  • 95二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:11:12

    伝統ある因数分解式選別法はここで生まれたのかな?
    差別階級から市民階級に引き上げると市民側には抵抗がありそうだが穢れの感覚より理性信仰が勝ってるんだろうな

  • 96二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:13:44

    あまりに先祖代々から争いを続ける世界に絶望し心の中のうちはマダラ誕生

  • 97オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 17:32:29

    >>95

    ギムレット帝時代末期に行われた西オウカ人を使った代理母ビジネスしかり、大ウオッカ帝国人は西オウカ人を、『穢れた蛮族』と『啓蒙・利用するべき蛮族』の両方として都合よくレトリックを使い分けながら見ていた部分があります。

    また、この頃(80年代)はまだ西オウカと統一されていた頃の記憶がある老人がまだそれなりに生きており、同族意識が完全には消えていなかったのも影響していました。

    ちなみに受け入れの基準は『正弦定理が解けるか』で、ここで数千人が引き抜かれたことで、西オウカに正弦定理が解ける人はほぼいなくなりました。


    さて、こうして戦争勃発の遠因を作ってしまったタキオン大臣は強烈な罪悪感と西オウカへの失望に苛まれ、開戦の責任を取るとして大臣も議員も辞任。


    その後は屋敷に引きこもり、ひたすらウマ娘や鉄道、国防兵器など、あらゆる物の研究に逃げるように没頭しました。

    この頃に彼女が書いた鉄道や核兵器、ミサイルに関する論文は、後の西オウカ共和国に大きな影響を与えることになります。


    こうして彼女は実に12年も引きこもっていたのですが、また表舞台に引っ張り出される時が来ます。


    そう、姪のスカーレット(当時46歳)がタレント候補として桜花党から出バ、議員にトップ当選したのです。

    その光景は、タキオンにとって自分の遠戚であり、最終的に西オウカに捨てられて無念のまま亡くなったアグネスデジタルの再来のようであり・・・


    また、西オウカにとっては更なる地獄への布石でもありました。

  • 98二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:33:46

    地獄への布石多すぎない?

  • 99二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:34:59

    知れば知るほど思う元は同じ民族だからという一点でなんとかしようと奮闘したウオッカの聖人っぷりが際立ちますわね……

  • 100二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:36:02

    そして知れば知るほど元は同じ民族だけあって、大ウオッカの市民も大概なんですよねえ……

  • 101オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 17:38:39

    ー 無限地獄 ー


    >>98

    何言ってるのよ。最終的には9億総盗賊になるのよ、このくらい布石を打たないとダメよ。


    さて、とうとう次はアタシの出番ね。

    その前に、タキオンおばさんと西オウカ共和国の年表をまとめておくわね。


    帝国歴30年 アグネスタキオン誕生

    帝国歴34年 タキオンの弟誕生。スカーレットの実父

    帝国歴44年 三代目皇帝崩御。第二次先西戦争勃発(44年~47年)。

    帝国歴47年 ナリタ大使館バーベキュー事件。西オウカは孤立し敗戦

    帝国歴54年 ダイワスカーレット誕生

    帝国歴63年 第三次先西戦争(63~64年)、スカーレットの母戦死

    帝国歴66年 第四次先西戦争(66~68年)

    帝国歴75年  タキオン、鉄道省事務次官に就任

    帝国歴80年 西オウカの人口が1億人を突破

    帝国歴83年 タキオン、鉄道・インフラ大臣に

    帝国歴84年 西オウカと先頭・大ウオッカ帝国の国交回復

    帝国歴85年 先頭に249万人の移民を送り出す、排斥運動が激化

    帝国歴87年 第五次先西戦争、4週間で敗戦

    帝国歴88年 タキオン大臣辞任、長い隠遁へ

    帝国歴100年 スカーレット、タレント候補として桜花党に入党、議員初当選

  • 102二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:40:41

    すげえ…この世界ここまでも(恐らくここからも)破壊と無秩序な改革しかしてねえ

  • 103二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:41:01

    このレスは削除されています

  • 104二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:42:15

    饅頭たくさん設置してもこうはならない

  • 105オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 17:50:18

    >>104

    饅頭?泥団子?

    それがなんだっていうのよ。


    何人色狂いがこようとも、叩いて伸ばして肉団子にして食べちゃえば同じよ!

  • 106二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:54:33

    >>97

    そう考えると西オウカを真っ当に見ていたのはウオッカと派遣されて1ヶ月かそこらで順応して西オウカ文化(という名の帝国では絶対に手に入らない猥褻物)を満喫していたマックイーン司令くらい……?

  • 107二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 17:58:00

    >>105

    なんかカッコよく言ってますけど要するに野蛮のレベルが高すぎるってことでは

  • 108二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 18:13:24

    >>106

    やっぱあの饅頭アンコの代わりにピンク詰まってんじゃねぇか?

  • 109オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 18:18:01

    さて。アグネスタキオンの前半生をご説明し終えました。

    ここからは彼女の後半生に入りますが、それは実質あのウマ娘の人生です。


    そう。ダイワスカーレットですね。


    ダイワスカーレットのあだ名で一番上品なのは、あなたのドラマのタイトルでもある『赤ワイン』。

    赤い目と名前、そしてその極端な多産政策で、オウカの海を赤く染める結果を招いたことが理由です。


    そして一番率直なのは、

    dice1d4=4 (4)

    1『バカ』です。まあ、文字通りですね。

    2『西オウカの炎』です。スカーレットは炎の色とされますからね。あとは国を焼いたからです。

    3『鮮血』です。まあ、文字通りですね。

    4『鮮血宰相』です。鮮やかな血によって国を満たし、結果的に仇敵大ウオッカを滅ぼすことに成功しましたからね。

  • 110二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 18:18:53

    結果オーライと言っても限度があるだろ!?

  • 111二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 18:21:27

    結果的というか…帝国の自滅というか…時間の問題だったというか……

  • 112二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 18:27:38

    毎回冒頭で論争してるから忘れてたけど、この世界のスカーレットとウオッカ20歳くらい年齢差あるんだよな……
    スカーレットが政治家になったこの頃、ウオッカも誕生したはず
    ……普通このくらい年齢差があったら、大国の若き摂政が小国の老獪な首相に翻弄されながら成長するはずでは?ナゾデスワネ−

  • 113二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 18:30:19

    >>106

    マックちゃん瀕死の重傷だったけどあれから無事に回復したんだろうか…

    でも仮に目を覚ましてたとしても浦島太郎状態になってそう

  • 114オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 18:48:13

    >>112

    『20歳くらいの年の差なんて、1000年地獄で一緒にいればすぐに埋まるわ!』


    >>113

    それはまたあとで詳しく話しますが、マックイーン司令官は結局回復は

    dice1d3=3 (3)

    1しました

    2しませんでした

    3しました


    さて。鮮血宰相ダイワスカーレットは、前述の通り帝国歴54年に、タキオンの弟と、彼らと同じように孤児だったウマ娘の間に生まれました。

    スカーレットの両親の仕事ですか?

    父は姉と共に技師として鉄道工事に従事し、母は流しの歌手でした。

    幼い頃のスカーレットは母の歌声が大好きで、いつも母にベッタリだったと、タキオンは日記で書いています。


    しかし一方で、スカーレットの両親はあまり『いい親』とは言えませんでした。いえ、当時の西オウカの若者はみんなそうだったのですが。

    両親とも娘を愛してはいましたが、まともな子育ての知識などなく、頼れるのはタキオンくらいで、そのタキオンも50歩100歩といった感じだったので、また6歳のスカーレットがどんどん増える赤ちゃんをあやす始末でした。

  • 115オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 19:41:57

    それでもスカーレットは両親のことを愛してましたし、賢くて優しいタキオンおばさんのことも大好きでした。


    しかし、スカーレットが6歳になって小学校に通い始めると、>>80で述べたように学校は機能不全に陥っていました。

    子供たちは教師に逆らうのが当たり前で、雨が降るとお休み状態、勉強なんてまともにできる状態ではありませんでした。

    家に帰れば、また増えた弟や妹の世話。そもそも6~7年で10人も子供を作るのは計算がおかしいのですが、おそらく4~5人は双子や三つ子か、そこら辺の孤児を両親が拾ってきたのではないかと予測されています。


    それでもスカーレットは物覚えがよく、タキオンに『スカーレットちゃんは天才だねぇ』と持ち上げられながら元気に学校に通っていたのですが・・・


    帝国歴63年に第三次先西戦争が勃発。

    両親は徴兵され、職責の重さにより徴兵されなかったタキオンに預けられたのですが、タキオンは多忙でまともに構うことができず、寂しい毎日を過ごしました。

    その上通っていた小学校は空爆され、学校に行けない状態に置かれます。



    それでも両親の帰りを待ち続けたのですが、父は帰ってきましたが、母は骨も帰っては来ませんでした。

  • 116オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 20:07:26

    母を失って悲嘆にくれたスカーレットですが、苦難は続きます。
    学校はなかなか復興せず、妻を失った父はすっかり覇気を失ってしまいました。
    その上数年後にはまた戦争。中学校に行く年なのに軍需工場で弾丸造りに取り組み、港が焼き払われるとその復旧に動員されました。
    流石にまだ幼いのと伯母がどんどん偉くなっていたので徴兵はされませんでしたが、この戦争で彼女の父は右足を失い、あまり通えなかった中学校に行ってみれば、そこは孤児と乞食の溜まり場と化していました。

    結局、父が事実上の育児放棄をしてしまったので彼女は10人の弟妹と一緒にタキオンに養育されました。
    しかし、タキオンはますます多忙になっており、お金はたくさん渡されつつもあまり構ってはもらえず、弟妹たちを世話しながらスカーレットは次第におばさんへの反感を募らせていきます。
    悔しいのでおばさんのように賢くなろうと考えるも、勉強の基礎ができていないので頭に入らず、タキオンに説明してもらっても難しすぎてよく分からないといった有り様でした。

    それでも、彼女は長女としての責任感からいい子を演じ続けたのですが、ある時転機が訪れます。

    それは彼女が18歳の時でした。かつての母のファンが戦後のどさくさ紛れに成り上がっており、歌手にならないかとスカウトされたのです。

    タキオンは『なんか怪しいねぇ』と難色を示しましたが、いい子を演じ続けていたのと、自分の経験から18歳はもう大人にだろうということで渋々オーケーしました。

  • 117二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 20:13:12

    弟も庇ってやれよ…

  • 118オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 20:27:49

    結論からいえば、彼女をスカウトした『トレーナー』は全うな善人でした。スカーレットは普通に歌手デビューし、そこそこの人気を集めます。
    ただ、そこそこどまりでした。理由は色々ありますが、最大の理由はトレーナーのプロデュース能力がイマイチだったことでした。
    それでもスカーレットは、10年以上の下積み時代を彼と過ごしました。『他にいなかったからよ』というのが彼女の話した理由でしたが、優しかった父親の幻影を見ていたのではないかという説もあります。

    そんな彼女が注目されるきっかけになったのは、タキオンが鉄道・インフラ大臣になったことでした。
    俄然注目を集めるようになると、その類いまれな美貌と母譲りの美声、西オウカには中々いない善良な人間にしかできないスマイルが受け、大人気になります。

    更に87年に第五次先西戦争が勃発すると、真っ先に各地を慰問して回り、国民的歌手にまでのしあがりました。
    まともな娯楽も産業も金も食い物もない、石炭の堀り方すら忘れつつあった西オウカ人にとって、彼女は希望の光でありヒロインでした。

    おばさんの失脚も何のその、加齢も逆サバ読みで誤魔化して、彼女は歌い続けました。
    そしてそろそろ引退かしら?と思い始めた46歳の頃、与党桜花党から出バ要請が来たのです。

  • 119二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 20:29:27

    良識があってマトモなことやったのこのトレーナーが初めてじゃないか

  • 120二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 20:30:38


    ここまで地獄
    ここからも地獄

  • 121オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 20:54:03

    (>>120どうしてこうなった)


    桜花党がスカーレットに出バ要請した理由は簡単で、客寄せウマ娘にするためでした。

    一方でスカーレットとしては、既にトレーナーと結婚して子供も9人おり、(そのうちdice1d8=5 (5) 人は大御所としての権力と美貌と腕力で他の男を手篭めにして作ったものでしたが。)

    最初はもうおばさんのように隠遁したいと思っていたのですが、父が遂にアルコール中毒で亡くなったことや、長年おばさんに構ってもらえなかった事への複雑な思い、戦争も暴力も汚職もない平和な社会を作りたいという思いなどから、出バを決めました。


    こうして出バし、トップ当選した彼女でしたが・・・


    お世辞にも政治家としての能力があるとは言えませんでした。元々フワッとした理想しかありませんでしたし、他の政治家もロクなのがいませんでしたので、まともな相談相手になるのはタキオンおばさんと夫くらいのものでした。

  • 122二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 20:55:14

    俺にはもう誰を恨めばいいのかも分からんよ

  • 123二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:06:11

    >>122

    世界を恨め

  • 124二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:09:37

    やっぱタキオンさんは摂政時代のウオッカ帝並の有能者だったか

  • 125二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:10:26

    なぜ暗殺した!なぜそっとしておかない!

  • 126二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:14:28

    なんと言うか、読んでて辛えなぁ…
    少しは居たであろう良い人もみんな焼き付くされちゃうよ…

  • 127二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:29:53

    この世界の最後の扉はガバガバ

  • 128オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 21:30:37

    そんな状態ではありましたが、何度も再選するうちに段々と政治家としてのやり方というものが身に付いてきました。
    問題は、そのやり方というものが完全にポピュリズムだったことでした。

    また、この国の病理である人口過密や産業の劣化、蔓延る貧困、学校の崩壊といった問題について知識を深めました。
    問題は、タキオンはともかくトレーナーは戦争を度々起こした先頭やこの国の既存の政治家、元凶である大ウオッカ帝国を深く恨んでいたことでした。

    彼女は自分なりに考え、あるアイディアを考え出します。
    『多子化が問題視されてるなら、いっそ開き直っちゃいましょう!
    先頭とぶつかって毎回負けるなら、いっそ一番の敵を大ウオッカにしましょう!
    打倒大ウオッカのためだって多産を正当化するのよ!子作り万歳!
    気にせずどんどん産みなさい!アタシがもし首相になったら、公営団地と保育園をガンガン立ててやるわ!だから働いて、稼いで、うまぴょいして、子供を育てて、国を強くするのよ!
    そして最終的にはタキオンさんの力を借りて核武装するわ!』
    と煽り始めたのです。

    彼女は、こんな政策が無茶なことくらい分かっていました。
    人気取りができればそれでよかったのです。

    しかし、国民はこの『新しい考え方』に熱狂しました。
    あっという間に彼女は桜花党の次期党首候補になってしまいます。
    また、桜花党の政治家たちは増え続ける問題と減り続ける支持率への対処を半ば諦めていました。
    そこに来てこの熱狂です。これは乗るしかないとスカーレットに同調し、遂に彼女は党首になってしまいます。

    そのままの勢いで桜花党は大和党に名称変更して選挙に望み、圧倒的大差で勝利。『緋色旋風』と呼ばれました。

    帝国歴115年。遂にダイワスカーレットは首相に就任。
    以降帝国歴131年まで、超長期政権を築くことになります。

    ちなみに115年の時点で既に、西オウカの人口は2億8000万人を越えていました。そのため仮にスカーレットがいなくとも、西オウカの人口は20年で5億は越えていただろうとする識者もいます。

  • 129オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 21:45:52

    >>124

    西オウカの知恵袋ですから。


    >>125

    (ナリタズが悪い(責任転嫁))

  • 130二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:47:02

    行くも地獄戻るも地獄

  • 131二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:53:20

    >>128


    たくさん人口が増えて、大ッカは人口が減り続けて結局バランスを取ったのが同民族の融合だったとはなあ

  • 132二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 21:55:16

    心の中のクルーゼ、吐き気を訴え始める

  • 133オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 22:18:41

    何はともあれ、彼女は首相に就任しました。

    どう考えても無理のある『アタシは永遠の20代、だから今年も来年も25歳よ!』などという主張を真面目に演説し、『タキオンさんならすぐにでも核武装できる!』と言ってタキオンを家から引っ張り出して『大臣は民間からでも登用できるわ!』と国防大臣にし、保育園と団地をやたらと建て始めました。


    それでも、最初のうちは支持率も50%くらいで、出生率は7.5くらいでした(それでも多いですが)

    彼女と西オウカが暴走するきっかけになったのは、帝国歴117年に第六次先西戦争が勃発したことでした。


    理由としては、先頭共和国に貿易のために派遣されている西オウカの駐在員の一部が狼藉を働いたこと、西オウカの核武装や多産の加速を警戒して阻止しようとしたこと、大ウオッカ帝国もそれを警戒していたこと、漁業問題などでした。

    最も、更に根底には先頭共和国政府の残虐性と適当さがあったのですが・・・


    ともかく戦争が始まると、命の危機を感じた国民は更に子供を作り始めます。

    前の戦争から30年たっていたことも、逆にトラウマを加速させていました。


    スカーレットは必死に講和しようとしますが、相手はまったく聞く耳を貸さず。

    多くのインフラが破壊され、何千人もの国民やベテランの軍人が命を落としました。その中には彼女のトレーナーもいました。


    最終的には、タキオンの一世一代のハッタリである『中距離核ミサイルの開発成功』により講和にこぎ着けるも、既にスカーレットの怒りは頂点に達していました。


    『みんなどんどん産みなさい!先頭と、そのバックで彼らを操ってる(ハズの)大ウオッカ帝国を踏み潰すのよ!』


    彼女は吠え、国民は団結し、凄まじい勢いで子供を作り始めます。

    この年の出生率は15.dice1d9=6 (6)  にも達しました。この年に産まれた子供には、あの奇書『えるとぐら』のモデルとなった二人もいると言われています。

    ともかく、この敗戦以降西オウカは子供と失業者で溢れ、軍はハリボテ核ミサイルが効いたことで緩んでますます腐敗し、怒れるスカーレットの号令で軍拡と、各地のテロリストに支援を始めました。

    ハリボテ核ミサイルも最終的に75発作られ、先頭や大ウオッカとますます激しく敵対していくことになります。

  • 134二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:21:01

    ダイスが誤差すぎる

  • 135二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:30:03

    そろそろシリーズ開始時点が見えてきたから最初から読み直したくなってきた

  • 136二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:30:12

    まさかの小数点以下の数字を決めるダイス

  • 137二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:31:37

    だってもう地獄が確定してるし小数点以下なんて誤差だよ誤差!

  • 138オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 22:37:48

    その後、一応は平和になったので出生率は徐々に下がり始めますが、夫の死を乗り越えて冷静になったスカーレットがやんわり宥めても国民の反ウオッカは収まらず、むしろ加速していきました。


    そもそも2億どころか1億でも人口過密な国にどんどん人が溢れ、政権末期の帝国歴131年にはなんと

    人口9億9800万人

    人口10万人あたりの年間窃盗件数40万件

    絶対的貧困率57%


    という惨状でした。それにもかかわらず、スカーレットの支持率はプロパガンダや反大ッカ感情のおかげで90%と高止まりしており、図に乗ったスカーレットは全部を大ウオッカ帝国のせいにし始めます。

    その事に文句をいったタキオンは資源・エネルギー庁に押し込み、大ウオッカ帝国を極度に警戒しながら、


    dice1d2=2 (2)

    1なんとかしようと右往左往して、更に事態を悪化させることを繰り返しました。

    2なんとかしようと右往左往しつつ、開き直って好き放題汚職しまくっていました。

  • 139二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:39:24

    よく天国に行けたな

  • 140二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:39:25

    うーんこれは地獄行き

  • 141オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 22:43:15

    >>135

    「バカねウオッカ」「バカはそっちだスカーレット」|あにまん掲示板dice1d4=@2 (2)@1チューリップ島を統一する2オウカ列島を統一する3シュウカ大陸を統一する4世界唯一の覇権国になる「のはアタシよ」「いや俺だ」両者の国の経済力ウオッカ    dice1d1…bbs.animanch.com

    今はここですね。ドラマで言うところのプロローグです。


    >>139

    文が分かりにくいですが、これは主語はスカーレットですね。

    (本編では本人の汚職の有無まではハッキリ決めてなかったので、多分してるだろうなと思いつつ振ってみたら案の定でした・・・・)

  • 142二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:43:38

    お、汚職ぐらいならみんなやってるし

  • 143二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:44:22

    プロローグから重くてシュールなドラマっすね…

  • 144二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 22:50:32

    西オウカで唯一二次方程式が解ける知性を買われて、帝国統治下の西オウカの首相になったと言われるタキオン首相ですが、一方で帝国外務省文書には「頭のいいものは汚職天国の軍部にいる。この者たちが民間にいればあの蛮族も多少はましになるだろうに」と記されたものがあると聞きました
    実際新生西オウカ軍元帥のマヤノトップガンや、ウオッカ帝崩御後西オウカの指導者となったライトハロー元帥はかなり頭が切れる用に思えます
    結局のところ、タキオン首相が唯一二次方程式を解けるというのは、文字通りの意味なのか、帝国内で反発が少ないであろう民間人・文官では唯一タキオンのみだったという意味なのかどちらが通説なのでしょうか?

  • 145オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 23:13:21

    >>143

    これまでも何回もドラマ化・映画化されていますからね。このシュールさは皆さん慣れています。


    >>144

    いい質問ですね。ウオッカ帝は『タキオンは西オウカで唯一二次方程式が解ける』といっていました。

    これは

    dice1d3=1 (1)

    1文字通りの意味です。当時の西オウカに二次方程式を解けるものはタキオン以外にいませんでした。ただし、ライトハローやマヤノトップガンなどの軍幹部は数学は苦手でも、軍人としての専門分野は直感でしっかりと理解していたと見られています。

    2文字通りの意味です。当時の西オウカに二次方程式を解けるものはタキオン以外にいませんでした。ただしこれは鉛筆以外の道具を使わずにという意味であり、軍の士官学校では電卓とそろばんの使用法をまず習い、必ず持ち歩くように訓示していたといいます。

    3あくまでもウオッカ帝の観測範囲で、という意味であり、軍には何人か二次方程式を解けるものもいたそうです。ただ、こっそり電卓を使っていたという説もありますが。

  • 146二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:14:53

    マヤ分かっちゃった。を繰り返してたのか

  • 147オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 23:18:09

    さて、一区切りついたのでここで恒例の年表を一旦貼りましょうか。

    ダイワスカーレットの半生

    帝国歴54年 ダイワスカーレット誕生
    帝国歴63年 第三次先西戦争(63~64年)、スカーレットの母戦死
    帝国歴66年 第四次先西戦争(66~68年)
    軍需工場に動員される
    帝国歴69年 父がアルコール中毒になり、これ以降タキオンに養育される
    帝国歴72年  スカウトされ、歌手になる
    帝国歴83年 タキオン、鉄道・インフラ大臣に
    帝国歴87年 第五次先西戦争、慰問を重ねて国民的歌手に
    帝国歴88年 タキオン辞任、隠遁へ
    帝国歴100年 スカーレット、タレント候補として桜花党に入党、議員初当選。父がアルコール中毒で亡くなる
    帝国歴114年 桜花党、大和党に名称変更
    帝国歴115年 『緋色旋風』でダイワスカーレット、首相に就任。以降帝国歴131年まで続く長期政権を築く。タキオンは国防大臣に就任
    帝国歴117年 第六次先西戦争、ハリボテ核ミサイルで降伏を免れるも、トレーナー死去。出生率が15.6にも達する。
    帝国歴131年 虚構が全てバレ、再選挙するも支持率回復せず、スカーレット政権崩壊。

  • 148二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:18:58

    ここからが本当の地獄だ…

  • 149二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:20:00

    このあと戦犯ネイチャ出てくるんやね

  • 150二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:21:40

    >>145


    ハロー、崩壊後から台頭してきて国を引っ張るんだから地頭っていうのは大事

  • 151二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:22:05

    >>148

    何回も言われすぎてありがたみがない地獄

  • 152二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:27:09

    >>148

    既に十分地獄なんですけど…

  • 153オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 23:27:50

    >>148

    その通りです。


    ちなみに、ダイワスカーレット政権はそのあまりの悪政ゆえに後世まで語られているのですが、実は本人の私生活の類いはこれまで謎に包まれてきました。

    後の動乱により資料が紛失してしまったこと、西オウカ人のほぼ全てが汚職より悪いことをしていたので目立たなかったことなどか主な原因です。


    しかし近年の研究によりますと、

    >>138のように汚職しまくっていたと伝わっています。

    具体的には、

    dice1d4=1 (1)

    1別荘として団地の何百倍もの広さの豪邸を建てていた

    2子供たちが飢えないように専用のニンジン畑を確保していた

    3首相官邸をちょっと改築して豪華にしていた

    4トレーナーや父に似た顔の、何百人もの若い男を侍らせていた

    という記録が残っています。

  • 154二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:28:25

    スカーレットの初当選とウオッカの摂政着任がほぼ同時期だから、政治センスの差を嫌というほど見せられるんだよな
    5年前の映画はスカーレットを有能な指導者に書こうとして脚本家は頭タキオン、こいつがここまで有能ならウオッカ帝はあんな目に会わずに済んだとえらく不評だったね

  • 155二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:30:21

    (豪邸建ててなかったらもうちょっと団地減らせたんじゃないか)

  • 156オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 23:44:54

    >>155

    ??『何言ってるのよ!流石にそれは誤差よ誤差!』


    スカーレット首相は、表向きは首相官邸と地元の村の跡地に建った団地以外に住居はないとしていました。

    しかし、実際には『灯台』の名目で、海岸沿いに国有地を設置して団地建設を阻止し、巨大な豪邸を建設していました。

    『大ウオッカの宮殿になんか負けないわよ!』と吠えていたといいます。


    しかし、結局建設が完了する前にスカーレットは失脚してしまいました。



    そう。『セブンティーセブンゲート』によって。

  • 157二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:46:51

    自分の宮殿が無事に竣工した君主がウオッカ様しかいねえ…

  • 158二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 23:57:32

    美魔女とは???を超えた77歳バレ事件

  • 159オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/24(土) 23:57:56

    (遂に本編に入ります)

    帝国歴131年。共和国歴111年。
    西オウカ共和国はボロボロでしたが、スカーレット政権は絶頂期にありました。
    支持率は90%を維持し、野党は自然消滅。
    首相は25歳を堂々と名乗り、あと20年は首相をやるつもりでいました。

    しかし、事態は急展開を見せます。

    きっかけは、大ウオッカ帝国の摂政ウオッカが、西オウカにあると見られる海底大油田を狙ったことでした。

    この油田は長年見つかっていなかったのですが、この10年ほど前にたまたま海底で地震が起こったことで、その存在が明らかになりました。
    その油田の想定される埋蔵量は大ウオッカ帝国の海底油田の約9倍と見られており、なんとか手に入らないかと考えたのです。

  • 160オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:04:37

    また、大ウオッカ帝国としては西オウカがこの油田の存在に気がついているのか、いるのならなぜ掘らないのかと不思議がっていました。
    『蛮族だから掘れないのでは?』という意見もありましたが、流石にそれはないだろうとウオッカは否定しました。

    ですが、それはほとんど当たっていました。
    西オウカには海底油田を開発する技術力がなかったのです。

    掘削船はもちろん、技術者もほとんどおらず、多少技術や知識や地頭があるものはみんな軍にいました。
    そもそも民間ではまともに仕事にありつけず、ありついてもハイパーインフレでニンジンもまともに買えないのですから、当然といえば当然でした。

  • 161二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:06:40

    こんなんドラマにされても鬱になればいいのか笑えばいいのか分かんねえ

  • 162二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:12:26

    油田って狙ってたんだっけ?とりあえず偵察出しただけだった気がするけど歴史的にはそうなったのか?

  • 163オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:13:09

    ウオッカ摂政は、とりあえず相手の出方を伺うために巡視船『ヴィクトリア』を派遣します。

    派遣された側のスカーレットは焦りました。遂に大ウオッカ帝国が攻めてきたかと思ったのです。

    何しろ、腐りきった共和国海軍はまともに確認もせずに『軍艦が領海スレスレにいる』と報告してきたのですから。

    共和国海軍大将のカレンチャンは、日誌に『いや~。領海に入ったならともかくスレスレならまあいいかなって思ったんだけどな~。』と、やる気のない感想を述べています。

    一応は急かされて軍艦を出しましたが、よく見たら巡視船だったので特に何もせずに見守っていたら、巡視船側は帰っていきました。

  • 164二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:13:27

    スカーレット・西オウカに感情移入するとネイチャの首相就任家のラッシュで死ぬ
    ウオッカ・帝国に感情移入するとセイちゃん大将自害あたりから頭がおかしくなってきてウオッカの運命の過酷さで死ぬ
    どうでもいいけど今回のドラマウオッカ帝とスカーレット主役で2クールらしいけど大丈夫?尺足りる?
    スカーレット及びカレンチャン大将銃殺あたりで終わらない?

  • 165二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:14:37

    >>164

    なるたるが実質OPで終わったからそこまでひどいけどひどくなかった的な何かみたいな感じになるやつ

  • 166二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:15:47

    ここからあんな大崩壊が始まるとはこのリハクの目をもってしても…

  • 167二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:16:58

    今回はお前を節穴と呼ばないでやるよ・・・

  • 168オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:22:26

    >>162

    ウオッカが油田を狙っていたのは歴史的通説です。一方で、この時点では『西オウカが気がついていないならそのままにしておくべきだな』ともウオッカ摂政は述べた、とも記録されています。どちらかというと『敵の出方を伺った』だけと研究所では考えますね。


    >>164

    どうなんですか、脚本家さん?

    ・・・・・・もし尺が足りなかったら劇場版に続けるつもりのようです。


    さて。ウオッカ摂政の思惑を知らないスカーレットは大いに焦ります。

    大ウオッカ帝国が油田を狙っている!タキオンさん助けて!


    しかし、当然開発する技術者がいなくては何もできません。



    そこで彼女は・・・


    ルドルフ政権時代の『革命警察』の流れを汲む『中央情報局』ナイスネイチャに電話をかけました。

  • 169二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:23:47

    本編中ちょくちょくホットラインないはずなのにスカーレットとウオッカがやり取りしてたり、妙に説明口調なのが引っかかってたけど、無限地獄にいるウオッカたちが過去の自分たちを見ながら会話してたら違和感は一発で解消されるんだよな
    最初からダイス神の手の上で運命は決まっていて、そこに至るまでの過程を俺たちは見せられていた……?

  • 170オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:32:18

    >>169

    dice1d3=2 (2)

    1その通り

    2だいたいその通り

    3え、あ、えーと、うん。そうだよ。


    ナイスネイチャ中央情報局長官。

    彼女については首相時代の方が重要なので後で詳しく話すとしまして、彼女がスカーレットから受け取った指令は

    『ウオッカ帝国から技術者を拉致してきなさい!』


    というものでした。

  • 171二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:34:50

    足りないものは持ってくる!単純だな!

  • 172オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:37:38

    『この国に人材がいないなら、他所からもってくればいいのよ!奴らへの妨害にもなるし一石二鳥ね!』

    そう考えていたスカーレットですが、この作戦は完全に裏目にでます。

    なんと、西オウカの送り込んだ工作員はあっさり警備員に捕まってしまった上に、警備員がニンジンをあげたら泣きながらそれを食べ、聞かれるがままに、いえ、聞いた以上のこと、
    -つまり技術者の致命的な不足について-
    を全て喋ってしまったのです。

  • 173二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:38:29

    (この警備員、ひょっとして善人では?)

  • 174二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 00:39:13

    比喩じゃなく都会にスラム民送り込んでるからな
    そりゃ一発でその辺の警備員に止められる

  • 175オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:47:46

    >>173

    この警備員には後にこの功績で勲章が送られたのですが、『俺は警備員として当たり前のことをしただけなんですがね・・・』と述べていたようです。


    この事を知ったウオッカ摂政は、帝国の情報局に情報の秘匿と、更なる詳細の調査を指示します。


    これに大焦りなのはネイチャです、すぐに全面的な防諜を指示します。


    一度目はうまく防ぐことができました。何しろ、帝国のスパイたちはニンジンで吐いた工作員を見て『所詮蛮族だな』と相手をやや舐めており、そのくせ真面目なのでセオリー通りに金で情報を引き出そうとして失敗してしまいます。


    共和国情報局110年の伝統は固かったのです。

  • 176オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 00:56:24

    しかし、帝国情報局が金でダメならニンジンならどうだとニンジンを賄賂として渡し始めると、その固い伝統もついに破られ、全てが白日のもとに晒されました。


    核兵器は全てハリボテで、軍は腐敗しまくって巡視船と軍艦の区別もつかず、ハイパーインフレで国民はニンジンもまともに買えず、技術者は軍以外に存在せず、国民の半分が貧困でほぼ全部が泥棒で、スカーレットは国民を洗脳して操ってるというよりは出生率の暴走を止められずにいるだけで、コワモテで取り繕ってるだけ・・・


    そして77歳だということが。

    帝国はスカーレットの実年齢を

    dice1d3=1 (1)

    1 50代くらい

    2 40代くらい

    3 60代くらい


    と見ていたので、これは驚きでした。

  • 177オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 01:02:24

    ウマ娘。
    十分な栄養があれば、人間より15年ほど長生きするこの種族は、実のところ老化も少しだけ遅いのが普通です。

    ですが、50年も逆サバを読んだウマ娘は後にも先にもスカーレットだけでした。それであまり違和感がなかったほどの美貌を持っていたのも彼女の他には数人しかいませんでした。

    今でも『世界三大美魔女』の一人に数えられたりしています。


    そしてこの『セブンティーセブンゲート』により、スカーレット政権の支持率は急落。
    一気に窮地に追い込まれることになります。

    ※今日はここまでにします。ありがとうございました。

  • 178二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 01:05:01

    おつ
    一国の大統領の出生も判然としない西オウカの混沌さよ…

  • 179二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 01:06:34


    この序盤設定ダイス特有のドライヴ感狂おしいほどすき

  • 180二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 01:09:32

    この時点ではやべぇことやってんなオイ、カオスだなぁくらいにしか思ってませんでした

  • 181二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 06:24:19

    地獄要素が多すぎて年齢詐称とかもはや大した問題ではないな!

  • 182二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 07:54:14

    えるとぐらはこの時代ではどんな扱いされてるんだ…
    奇書ってなんなんだよぅ…

  • 183オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:05:02

    ※再開します

    『セブンティーセブンゲート』により、16年分の嘘がバレて支持率が36%まで急落したスカーレット政権。
    さらに各地で暴動が発生。

    バンブーメモリー共和国警察庁長官は、
    『スカーレット政権は支持率が高かったから、久しぶりの暴動っス!鎮圧するっス!』
    と書き残しています。

    とりあえず数の力で鎮圧しましたが、それでも国民の怒りの声は収まりません。

    それに対してスカーレット首相が取った手は、国民への謝罪会見でした。

  • 184オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:07:35

    『えー、色々と国民の皆様に誤解を招く発言や政策や態度を取ったことを、真摯にお詫びいたします。


    今回の混乱は全て私の不徳の致すところでありまして、責任を心から痛感しております。』

    と、

    dice1d3=1 (1)

    1心からの声で

    2やや棒読みで

    3だいぶ棒読みで


    謝罪したスカーレットですが・・・・

    逆に支持率はさらに急落。にっちもさっちもいかなくなります。

  • 185オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:14:46

    『スカーレットちゃん。総選挙するべきだねぇ。』

    そうタキオンおばさんに言われて素直に従うも、大和党以外の政党は既に自然消滅しており、完全な茶番でしかありませんでした。
    スカーレット政権は再選されるも、支持率は12%に低迷。

    それでもこのまま居座るかと思われていたのですが、意外にもあっさりと辞職しました。

    そもそも茶番が効果がないことはスカーレットも理解しており、また内心で自分が政治家に向いていないことも理解していました。

    こうしてスカーレット政権は終わり・・・

    あのナイスネイチャが首相になりました。

  • 186二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 11:15:34

    ああ…

  • 187オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:24:57

    ナイスネイチャ中央情報局長官・共和国首相。

    『5000万人事件』の主犯。


    彼女はこの時

    20+dice1d60=59 (59)  歳でした。

  • 188二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 11:25:44

    えーっ!?

  • 189オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:38:46

    ナイスネイチャに関しては、その立場ゆえに経歴はかなり秘匿されていました。

    年齢ですらも『大体60~70代』としか長年分かっていなかったのですが、


    最近の研究により、当時79歳だったことと、


    dice1d4=1 (1)

    1 ウマ娘ゆえに14歳で第四次先西戦争に出兵させられ、従軍中に偵察部隊を見つけたことで表彰され、以降諜報畑を歩むようになった

    2親の七光りで官僚になり、腐敗した国を長年食い物にしてきた上、バカな国民を心底見下していた

    3ルドルフの提唱した『みんなが平等に暮らせる社会』を本気で信じていたが、それゆえに理想のためならバカが何千万人死んでもいいと考えていた

    4若い頃から面食いであり、イケメンだけの国を作りたいという野心が根底にあった


    と明らかになっています。

  • 190オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:49:40

    彼女にはスパイ狩りや防諜の天賦の才がありました。

    その能力は中央情報局においていかんなく発揮され、一般家庭出身にも関わらず長官まで登り詰めたのです。


    また愛国心も強く、本気で国のためになると信じて政策を断行していました。

    その膨大な犠牲に関しても、『誰かがやらなければならないことだから仕方ない』と、まるで自分に言い聞かせるように繰り返し日誌に書き残していました。


    ただ、いよいよ追い詰められると彼女はあっさりと亡命しています。

    これに関しては、

    dice1d2=2 (2)

    1結局は自分に居心地がいい『国』を愛していただけだった

    2彼女は何よりも自分を一番に愛していた

    と推察されています。

  • 191オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 11:59:12

    そんな彼女は、完全に貧乏くじと化した首相の職に座ると、
    諜報機関のトップらしく各団地ごとに国民の相互監視組織を制定。

    そして、怪しい国民、盗みすぎな国民、親ウオッカ派の国民、暴動を起こした国民、なんか気にくわない国民、無能な国民、2+2を5と答えるほど頭の悪い国民、容姿の悪い国民を摘発させ、


    一番近いところからでも163キロある北オウカ島に泳がせて棄民しました。

  • 192オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 12:08:11

    その狂気的な政策内容もさることながら、対象として摘発された人数も凄まじく、総数は5100万人、国民の5%強にも及びました。


    当然『みんな溺れちゃうわ!それに大ウオッカが受け入れるわけないわ!』とスカーレット前首相からも批判の声がありましたが、


    『元はと言えば全部あなたのせいですよスカーレット議員。

    それにウオッカ側は海軍・海保を出してるみたいだし、助けてくれますって~。』

    とこれを一蹴。


    集められた人の中には、

    dice1d3=2 (2)

    1百歳越えの老人

    2中学生

    3小学生

    も含まれていました。

  • 193二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 12:09:48

    観客が言葉も出せなくなってら

  • 194オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 13:07:50

    『ほら。さっさとバカ共を泳がせなよ。

    怖がって動かない?なら機関銃で『応援』してあげりゃいいじゃん。

    ほら、フレー、フレー、ズバババーンってさ。』


    こうして5100万人もの国民が海に投げ出され、強制的に泳がされました。

    温暖な海なので凍死はしませんでしたが、そもそもマトモに食べていないのもあって体力が持たず、どんどん溺れ死んでいきます。



    一方の大ウオッカ帝国側は焦り、集められるだけの軍艦・巡視船を出して掃討と救助に当たりました。

    彼らが見たのは、海一杯に広がる必死に泳ぐ人の大群。


    『青が3割で肌色や色とりどりの服の色が7割。人が多すぎて海が青く見えなかった』

    と、海軍将校の一人が書き残しています。


    ウオッカ摂政はこの事態に対し、『全員助けるのはどうせ無理だから、因数分解が分かるやつだけ選別して助けろ!後は沈めちまえ!』

    と命令。『人生期末テスト作戦』を決行させました。


    この『因数分解』という基準は、かつての『正弦定理』よりは多少甘いものの、泳ぎながらスピーカーで問題を聞かされて暗算できるものなど西オウカにいるはずもなく、結局彼らは全ての船に無我夢中でしがみつきます。


    この作戦はウオッカ摂政の発案ですが、

    dice1d3=2 (2)

    1彼は本気で助けようとしていたらしく、なぜ皆が因数分解を解けると思っていたのかは不明です

    2彼自身が因数分解を小学校で習っていたため、ある程度はみんな解けると思っていたという説もあります

    3『もっと簡単な問題にすればよかった』と後に悔やんでいたことが明らかになっています。

  • 195オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 13:11:35
  • 196二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 13:13:08

    たておつ
    この辺からウオッカ様の優しさが見えてくる

  • 197二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 13:23:29

    うめ

  • 198オウカ列島歴史研究所◆zYSTXAtBqk22/09/25(日) 14:00:30

    埋め

  • 199二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 14:01:11

    建て乙

  • 200二次元好きの匿名さん22/09/25(日) 14:01:35

    ドラマの視聴率50%突破祈願

オススメ

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