【独自設定・閲覧注意】今日も階下を目指し行く Part.7【イマジナリー】

  • 1二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 21:16:14
  • 2『??』への道22/12/20(火) 21:23:28

    ……ここは……、


    ……我々がよく来ていた倉庫の中…ですね…。


    …そうか……帰ってこれたのか……。


    ……あぁ……何だか……やけに懐かしく感じるな…この空気感…。

  • 3『??』への道22/12/20(火) 21:25:40

    ……兄様…、


    …あ、すみません…感傷に浸っている場合ではありませんよね…優桜を探しに行きましょうか…。


    フフフ…えぇ、そうしましょう。

  • 4『??』への道22/12/20(火) 21:29:48

    〜数分後〜



    …そういえば、兄様…。


    …はい?


    …兄様は私が来るまでの間、『白昼夢』の中でどのような話をされていたのですか?


    …………………。

  • 5『??』への道22/12/20(火) 21:36:10

    そうですね…いろんな話をしていましたよ。

    …自分の兄弟の話、天気の話…そして、彼等が『白昼夢』に来た理由など…、


    …本当に、いろんな話を聞きました…そしてその結果…俺達が歩むことのなかった、様々な人生のかたちを知りました…。


    ……!

  • 6『??』への道22/12/20(火) 21:40:03

    …あの場には、貴方を殺した俺がいました…優桜を殺した俺がいました…優桜に見捨てられた俺がいました…貴方も優桜も失って、孤独になった俺がいました…。


    …ですから…今、俺達がこうして手を繋ぎながら歩いている時間が、優桜が俺達の帰りを待ってくれているという状況が、どれほど恵まれていることかを知れました。


    ……俺達、本当に幸せ者なんですね…これからはずっと、三人で一緒に生きていられるんですから…。

    (勇作の手を握る力を強める)

  • 7『??』への道22/12/20(火) 21:45:02

    ……兄様……、


    ……えぇ、本当に……私も今、とても幸せですよ…。


    ですから…早くこの幸せな気持ちを、兄上様にもお届けしなければいけませんね。


    フフ…そうですね、急ぎましょうか。

  • 8『??』への道22/12/20(火) 21:50:33

    ……………………、

    (椅子に座ってうたた寝をしている)


    おい『訪問者』、起きろ。

    (切れ目から顔を出す)


    …ん…あぁ、おはよう勇助…どうしたの?


    百之助と勇作が戻ってきたぞ。


    本当!?

  • 9『??』への道22/12/20(火) 21:55:28

    優桜!優桜!起きろ優桜!お前の弟達が帰ってきたって!

    (優桜の身体を勢いよくゆする)


    ……う………お、とう、と……?


    そう、弟!だから早く起きろ!


    ……ぇ……え……?

  • 10『??』への道22/12/20(火) 22:01:20

    おとうと…?ほんとうに、おれのおとうと…?ゆめじゃないのか…?


    あぁそうだ!これは夢じゃない、現実だ!だからほら、早く行こう!

    (切れ目を開いて優桜の腕を引っ張る)


    ……ぇ…う、うん……、

    (切れ目へと入っていく)

  • 11『??』への道22/12/20(火) 22:06:25

    ……………………、


    はぁ…まったく、相変わらず落ち着きの無い奴だ…。


    (…星の降る音…。)


    "フフ…そうだな…"

  • 12二次元好きの匿名さん22/12/20(火) 22:59:32

    おやおや、傍観者さん おやおや?(星の降る音)

    何はともあれまずは帰ってこられて良かった…!これ以上何も起こってくれるなよ…

  • 13『??』への道22/12/21(水) 08:46:59

    あの…勇作殿…。


    はい…どうされましたか?兄様。


    …俺が向こうに行っている間、優桜の様子はどうでしたか…?…少なくとも、元気ではなかったとは思いますけれど…。


    ……、………。

  • 14『??』への道22/12/21(水) 08:58:43

    …兄上様は、兄様がいなくなったあの日から常に精神が不安定な状態になってしまわれて…特にここ最近は、あの南端の木の下で独り泣いていらっしゃるばかりでしたね…。


    ……そう、ですか……。


    …じゃあ、早く見つけてやらないとだな…とりあえず、南端の木のところまで行ってみますか。


    …分かりました。

  • 15二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 15:17:32

    南端の木…!

  • 16二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 20:54:48

    運命の場所だね…(dkdk)

    ここの優桜さんのSAN値がピンチ過ぎてもはや訪問者さんに引っ張られてるの草なんだ
    あと少しだ頑張れ頑張れ

  • 17『??』への道22/12/21(水) 21:27:19

    〜南端・木の下〜



    ……ほんとうに、ふたりはかえってくるのか…?うそじゃないのか…?


    『傍観者』が『戻ってきた』って言うんだから間違いないよ。だからそんなに疑わないでくれないかな…"優桜"に疑われると結構傷つくから…。


    …ぇ……わ、わるい……。

  • 18『??』への道22/12/21(水) 21:33:50

    …………………、


    ……でも……やっぱり、しんじられないよ、おれ…、


    …なにかきせきでもおきないかぎり、ししゃがよみがえるわけがないし……、


    だ〜か〜ら〜!百之助は死んでないんだってば!何度言ったら分かるんだお前は!


    ……え……ぁ…す、すまない…。

  • 19『??』への道22/12/21(水) 21:40:37

    …さて…もうそろそろですかね…。


    (…優桜、いるかな…。)


    …!兄様、見てください…!


    …?


    …あ…、

  • 20『??』への道22/12/21(水) 21:43:48

    …!


    …優桜、後ろを見てごらん。


    …ぇ……?

    (振り返る)


    …あ…、

  • 21『??』への道22/12/21(水) 21:50:04

    …ひゃくのすけ…?…ゆうさく…?

    (二人にゆっくりと歩み寄る)


    …ただいま、優桜。


    お待たせしてしまい申し訳ありません、兄上様…ただいま戻りました。

  • 22『??』への道22/12/21(水) 22:01:07

    …い、いきてる、のか…?ほんもの…?ゆめじゃ、ない…?


    えぇ…私達は皆生きておりますよ、兄上様。…ほら、暖かいでしょう?

    (優桜の左手を握る)


    大丈夫…これは夢なんかじゃない、現実だ。…俺達、三人で帰れるんだよ。

    (優桜の右手を握る)

  • 23『??』への道22/12/21(水) 22:05:59

    …………………、


    ………あたた、かい……いきてる……いき、て…、


    …う、うぅ……、

    (俯く)


    …?優桜…?


    兄上様…?

  • 24『奇跡』22/12/21(水) 22:09:24

    遅い…!!お前ら今までどこに行ってたんだよこのばか…!!おれを独りにしやがってぇ…!!!

  • 25『奇跡』22/12/21(水) 22:13:24

    …!?


    え…!?…えっと、説明すると長くな、


    本当に怖かったんだぞ…!?おれ、もういっしょうお前たちに会えないんじゃないかって、独りになっちまうんじゃないかって…ずっとずっとこわかったんだからなぁ…!!!?

  • 26『奇跡』22/12/21(水) 22:24:16

    このバカ…!!いじわる…!!兄不孝者…!!うあぁあぁぁあぁあん…!!!

    (泣き崩れる)


    …………………、


    …………………、

  • 27『奇跡』22/12/21(水) 22:29:41

    …うん…心配かけてごめんな、優桜…もう何処にも行ったりしないからな…。

    (優桜を抱きしめる)


    あぁ…どうか泣かないでください、兄上様…もう誰も悲しむ必要など無いのですから…。

    (同じように優桜を抱きしめる)


    うあぁあぁああぁ…━━!!!

  • 28二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 22:35:48

    優桜さんがようじょになってる…かわいい…よかったねえ

  • 29二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 22:46:16

    (脳内に流れ出すアニメ4期EDテーマ)
    今度こそ3人でのエンディングに辿り着けたんだよね…?『奇跡』の結末は嘘じゃないよね?
    良かった、良かったぁ……!!

    今だけは自分の弟達と一緒に思いっきり泣いてくれ、優桜さん…

  • 30二次元好きの匿名さん22/12/21(水) 23:11:57

    三人全員揃って……!
    あぁ、ほんとに良かった…!!良かったね優桜さん!百之助!勇作殿!!

    この兄弟達が揃うよう助けてくれた人達皆に感謝感激雨あられ!!

  • 31『奇跡』22/12/22(木) 09:10:29

    (…あの優桜は今度から泣き虫と呼ぶことにしようかな…。)


    フフ…。


    (……優桜…今日、お前達と同じ『幸福』を掴み取ることが出来た兄弟が生まれたよ。まるで『奇跡』そのもののような兄弟がね…。)


    (…お前はこの話を聞いたらどんな反応をするのかな…?フフフ、楽しみだなぁ…。)

  • 32『奇跡』22/12/22(木) 19:55:06

    〜数分後〜



    …ぐすっ……うぅ……、


    …落ち着いたか?優桜…。

    (優桜の背中をさする)


    ……うん……、

  • 33『奇跡』22/12/22(木) 20:01:42

    フフ…俺なんかよりお前の方がよっぽど泣き虫だな。


    ……うるさい……。


    (兄様、まだ引き摺っておられたのか…少々意外だ…。)


    (フフフ…何とも可愛らしい方々だなぁ、私の兄弟は。)

  • 34二次元好きの匿名さん22/12/22(木) 21:35:48

    意外と根に持つタイプの百之助、ケンカする相手はなかなか苦労しそうだ
    …なんて想像できる平和が愛おしい

  • 35『奇跡』22/12/23(金) 08:01:02

    泣き虫の時間は終わったかい?優桜。

    (三人に歩み寄る)


    ……、……オレは泣き虫じゃない゛…。

    (若干声が掠れている)


    ハハ…そんな顔と声で言われてもまるで説得力が無いぞ。

    (優桜の肩を叩く)


    ………………。

  • 36『奇跡』22/12/23(金) 17:30:09

    さて…皆今日は疲れただろうし、部屋に戻って休むといいよ。


    …嫌だ…も゛う家に帰りたい゛…、


    …気持ちは分かるけど今は我慢してくれ優桜…帰るならせめて夜じゃないと。


    …うぅ…、

  • 37『奇跡』22/12/23(金) 17:48:50

    …優桜…。

    (優桜の背をさする)


    大丈夫ですよ、兄上様…私達はもう何処にも行きませんから…。


    それに、休憩をとるのはとても大事なことです。世の中には『急がば回れ』という言葉もありますし…。


    …………………、


    ……ん……。

  • 38『奇跡』22/12/23(金) 18:03:15

    ……えっと…じゃあ、俺と優桜は先に帰りますから…また明日お会いしましょう、勇作殿、訪問者。


    えぇ、了解しました!


    また明日な。


    ほら…行こう、優桜。

    (優桜の手を引っ張る)


    ……ん……。

    (俯きながら歩き出す)

  • 39『奇跡』22/12/23(金) 18:26:20

    …………………。


    やれやれ…優桜があんなに泣き虫だったとはな…。


    …私、初めて見ました…兄上様のあのような姿…。


    ハハハ…じゃあ、これからは二人との付き合い方に気を付けないとだな。


    えぇ…そうですね。

  • 40二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 19:15:01

    訪問者さんが傍観者殿だった頃の彼と人の子優桜殿の関係が大好きだったから、彼が『優桜』に弱いというか優しいというかなの好きなんだよなぁ
    白い蝶々さんの語りもグッときたし、元赤目さん現傍観者さんの心に星を降らせてるのも感慨深いしそんな傍観者さんの変化に気づいて優しく笑ってる鈴桜さんも愛しい 三兄弟愛しい

    この世界の優桜百之助勇作は「人の子三兄弟」みたいに名前がつくなら「奇跡の三兄弟」とかになるのかな?なにか別の名前かな
    三人で鍋を囲む日も近そうで嬉しいな……勇作さん本当に未来の為に献身的にがんばってくれてたくさん労われて甘やかされてほしい

  • 41二次元好きの匿名さん22/12/23(金) 19:37:02

    色んな事の反動ですっかり子供返りしちゃってるような優桜さんかわいいね…
    故郷に帰ったら3兄弟一緒にゆっくりと心身癒してほしい
    百之助と共に改めて自分の存在の真実に向き合う時は来るだろうけど、勇作殿もいるからきっと大丈夫だと信じる

  • 42『奇跡』22/12/24(土) 00:46:07

    〜数分後〜



    ふぅ…やっぱりここに来ると落ち着くな…。

    (自身の寝台に腰掛ける)


    …………………。

    (立ったまま百之助を見下ろしている)


    …?…優桜、どうした…?


    ………ねむ、い…━━、

    (百之助に向かって倒れる)


    わっ…!?…おい、優桜…?

  • 43『奇跡』22/12/24(土) 00:57:43

    ………………。

    (規則正しい寝息をたてている)


    ………………、


    ………………、


    ……はぁ……、


    …まったく…仕方のない奴だな…。

    (優桜の背中をさすりながら一緒に横になる)

  • 44『奇跡』22/12/24(土) 10:40:58

    …………………。


    ━━━━━━━━━━


    ━━━━━━━


    ━━━━


    『…無事か…?百之助…』


    『……、…ゆう、さく…?助けてくれたのか…?』


    『…べつに、助けたわけじゃない…ただ奴等の作戦の邪魔をしただけだ…』


    『……そ…そう、か…』

  • 45『奇跡』22/12/24(土) 10:59:47

    (…"優桜"はいつも本心を話してくれない…きっと、俺に正体を隠し続けてきた人生のせいでそうなっちまったんだろうな…。)


    (……いつか…俺が『全部思い出した』って言ったら、優桜はどんな反応をするだろう…また逃げ出したりしないかな…また泣いちまったりしないかな…、)


    (……全部、笑って受け入れてはもらえないのかな…なぁ…、)

    …優桜…。

    (優桜を抱きしめる)


    ……………………。

  • 46『奇跡』22/12/24(土) 22:10:07

    …ねえ勇作。


    …?どうされましたか?『訪問者』殿。


    …その…もしよかったら、なんだが…『夢』の中での話を聞かせてもらってもいいかな?


    『夢』の話、ですか?


    あぁ…オレ達は性質上、あの世界に行くことはほとんど無いからな…だから、『夢』の中にはどんな景色が広がっているのか、亡霊達は日々どんな会話をしているのか…是非教えて欲しいな。

  • 47『奇跡』22/12/24(土) 22:19:06

    …………………、


    …今回私が訪れた場所は、『白昼夢』という名の付けられた真っ白な場所でした…とても暖かくて、とても静かな場所…。


    …『白昼夢』…。


    えぇ…そして我々は、他の世界の兄様達と…白く輝く羽を持った不思議な蝶に出会いました。


    え…白い蝶…?

  • 48『奇跡』22/12/24(土) 22:26:51

    …?はい…そうですが…、


    頼む、その蝶についてもっと教えてくれ。知ってること全部話してくれ。


    わ、分かりました…。

    (『訪問者』殿、急に真剣な顔つきに…一体どうされたのだろう…。)

  • 49『奇跡』22/12/24(土) 22:56:05

    えっと…白蝶さんは、自分自身についての記憶をほとんど失ってしまったそうで…我々には、白蝶さんがどのような人生を送ってきたのかは分かりませんでした…。


    ……そうか…。


    ですが…兄様達との接し方を見るに、生前からとても優しく暖かい方であったのは間違いないと思いますよ。


    …………そうか……。


    …?

  • 50二次元好きの匿名さん22/12/24(土) 23:57:23

    このレスは削除されています

  • 51二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 00:51:29

    蝶のことは訪問者さんも知ってるんだもんな、昔の自分の夢で…
    あの白蝶もきっと「もしも」の可能性で、訪問者さんはこれ以上知っても知らなくてもどうにもできないだろうけど
    もう察してはいそうだからどちらにせよ色々複雑だろうなぁ…

  • 52二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 08:49:37

    訪問者さんは白蝶さんの正体に心当たりあるだろうし話聞きたいだろうなぁ
    こういう事を言う人にどうしても幸せになって欲しいと願ってしまうタイプなので辛くなる…
    鈴桜さんもかつて自分の領域に迷い込んできた相手をこんな風に追い返してくれたなぁと思い返したりもした

  • 53二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 09:07:02

    >>50

    改行多過ぎたのが違和感でやっぱ消しました…

    読んでた時はワ…ワァ…で頭がいっぱいだったけど冷静になると訪問者さんて一貫して知らない物事を知らないままにしない人だったネ……

    弟の前だと強がっちゃうけど…情緒不安定になったりもまだするけど決して弱い人ではないんだ……心配になるけど


    『白昼夢』と『白蝶の夢』を知らなかった?なら夢の世界のどこを救いと見てたのかな訪問者さん…(傍観者さんが「いっそ夢の世界を破壊するか?」と聞いたときの返答)

    なんか前より抱えることが増えてないか心配になりますね…

  • 54二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 10:25:41

    >>53

    それこそ文字通りの「亡霊」になって、弟にも会えず永遠に独りで終わった世界を彷徨うよりは

    同じような存在が一つ所に集って一緒にいられる方が(例え自分達以外を忘れたり傷の舐め合いでしかなくても)いくらか救いがある…って考えてるのかも

    尾形優桜という存在が何よりも「孤独」を恐れるのは曲がりなりにも同じ優桜である訪問者さんもよく解ってるだろうし

  • 55二次元好きの匿名さん22/12/25(日) 11:29:21

    >>54

    あぁ〜…なるほどそれっぽい…すごく分かりやすい解釈…

    じゃあ戦場の亡霊達のあの所業を見た後に裏人格?の亡霊と直接出くわしても殺さずに脅して追い払うだけなのってそういうことなのかな…

    慈悲深過ぎんか訪問者さん…

  • 56『奇跡』22/12/25(日) 21:49:56

    …他に何か知ってることはないか?ソイツの一人称とか…。


    一人称、ですか?


    それが…私には、白蝶さんが何を話しているのかは分からなくて…『訪問者』殿の鈴の音に似た音を聞くことしか出来なかったのです。…ですから、白蝶さんがどのような話し方をしているのかは分かりません…。


    ……鈴……そうか…。

  • 57『奇跡』22/12/25(日) 22:01:27

    …じゃあ、その蝶の大きさは?羽の形は?模様は?どんなだった?


    えっ…えっとですね…、


    大きさはこれくらいの…とても小さな蝶です。羽の形は…他の蝶に比べると少々丸みを帯びているように感じましたね。そして、その羽には特にこれといった模様は無く…文字通り、真っ白な羽でした。


    ………、……そうか……。


    …?

    (…『訪問者』殿、本当にどうされたのだろう…。)

  • 58二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 01:02:23

    これは…もう白蝶さんが何者か分かってそうですね…
    訪問者さんは何を思うのか、これからどうするのか

  • 59『奇跡』22/12/26(月) 11:11:50

    (…『白昼夢』……暖かくて真っ白な世界…。)


    (……そうか……"お前"はそこにいるんだな…、)


    (……"お前"も確かに存在しているんだな……皆から忘れ去られてしまった哀れな白蝶…、)


    (………オレの…『もしも』の姿……。)

  • 60二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 13:41:44

    白蝶さん自分のことほとんど忘れて好きな人からも忘れ去られてしまっても、本質がなんか人を慰める者というか人に寄り添う者というか…って感じで
    あの強い勇作殿が白蝶さんにだけ心の内を吐露したのなんか泣けてしまったんだよな
    (上手く言語化できないんだけど…前スレ最後の方のシーン好きだなって…)

  • 61『奇跡』22/12/26(月) 22:16:56

    …色々教えてくれてありがとう、勇作。おかげでスッキリしたよ。


    …そう、ですか…?


    ならよかったです。


    フフ…。

  • 62『奇跡』22/12/26(月) 22:28:28

    じゃあ、そのお礼に…オレからもその白蝶についての話をしてあげよう。


    え…?


    その白蝶はね…かつてはお前達と同じ人間だったんだ。少し子供っぽくて、落ち着きのない人間だったんだ。

    (窓の外を眺めながら話し始める)


    …!


    …やはり、そうなのですね。


    …うん。

  • 63『奇跡』22/12/26(月) 22:30:54

    …どうして白蝶さんは、あのような姿に…?


    それは…罰を受けたからさ。


    罰…?

  • 64『奇跡』22/12/26(月) 22:39:20

    …オレは例外だから多少は許されているが…基本的には、オレ達は他の世界の住人達と接触することは禁じられているんだ。お互いの人生に影響を与えてしまう可能性があるからな。


    …だが、その白蝶は…とある世界の住人を好きになってしまったんだ…まるで恋する乙女のように、ソイツのことが好きで好きでたまらなくなってしまった…。


    ……だから、罰を受けた。…二度と人間に戻れず、そして誰からも忘れ去られた状態のまま…一生孤独に生き続けるという罰をな。


    …それが、白蝶さんの歩んだ人生なのですか…。


    …まあ、そういうことだな。

  • 65『奇跡』22/12/26(月) 22:46:27

    …どうしてそんなにもお詳しいのですか?白蝶さんのこと…。


    ……、…"哀れな白蝶"の話は有名だからな…直接会ったことは無いが、なんとなくどういった存在かは知っているんだ。


    …なるほど…。


    (…"有名"、か…一体、誰から聞いたのだろう…。)

  • 66二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:18:35

    世界の理なんてそんなの知ったこっちゃねぇよ!旅人優桜さんだってそう言ってた(意訳)……!いやそんな簡単じゃないのかもしれないですねすみません…
    でも人が人を好きになるだけでこんな罰はどうしても胸が痛くなってしまうな…
    直接関係ないけどそういえば旅人優桜さんは以前訪問者さんから(人の子優桜さんと勘違いされて)白い蝶の夢の話を聞いたりしていたなとふと思い出したりした

  • 67二次元好きの匿名さん22/12/26(月) 23:56:42

    そういえば「鈴の音を辿り行く」の後半で示唆されてた白蝶ルートの選択肢、ストレートに好きだった事を伝えたら蝶にすらなれないバッドエンド行きだったようだから

    【独自設定・閲覧注意】鈴の音を辿り行く Part.6【イマジナリー】|あにまん掲示板【プロローグ】(>166〜)https://bbs.animanch.com/board/929911/【前スレ】https://bbs.animanch.com/board/1074491/bbs.animanch.com

    (このスレの99参照)

    あの白蝶さんも結局最後に好意すらちゃんと伝えられなかったまま…なのかな

  • 68二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 01:03:20

    >>67のスレを読み返してたら墓守の優桜さんは呪文使うと目が青く光るって…

    じゃあやっぱり三回目の優桜さんは墓守のIFだったのかなあ…?

    というか墓守の優桜さんにもシャンが入っていたんだろうか

    神話寄りのルートだからありえそうな話だが

  • 69『奇跡』22/12/27(火) 08:43:47

    …………………。





    『知らないのか?今のは"Я тебя люблю"…"愛してる"を意味する言葉だぜ?』


    『…は…???』





    …………………。


    (…優桜、元気にしてるかな…。)

  • 70二次元好きの匿名さん22/12/27(火) 17:23:12

    ちょっとだけ本気だった愛の言葉……
    お互い元気に生きられてる(確信)今は文字通り誰も知らない内緒話にしておいた方がいいよね

  • 71『奇跡』22/12/28(水) 00:13:15

    〜数分後〜



    …ん〜……、

    (気だる気に首を傾げながらゆらゆらと揺れている)


    『訪問者』殿…もしかして、眠いのですか?


    うん?…うん、そう…今日はずっと眠い日なんだ…。


    でしたら、こちらへどうぞ。

    (自身の寝台から立ち上がろうとする)


    あぁ…いいよ、大丈夫…オレは椅子で寝るから、勇作はそのままそこで寝ていなさい…。

    (切れ目の中から椅子を取り出して座る)

  • 72『奇跡』22/12/28(水) 11:00:31

    …本当によいのですか?


    うん、大丈夫……椅子で寝るのは慣れてるから…ね……、


    …………………。

    (腕を組みながら項垂れる)


    (…一瞬で寝てしまわれた…。)


    (…よほど疲れが溜まってしまっているのだろうな…あぁ、もう一つ寝床があったらよかったのに…。)

  • 73          22/12/28(水) 21:55:44

    …う…ううん…?何処だ、ここは…。





    "……優桜"




    え…?


    …お前は、俺の兄弟だよな。

    (優桜の横を通り過ぎていく)

  • 74          22/12/28(水) 22:05:10

    ぇ……、


    あ、当たり前だろう…何を言ってるんだ。

    (百之助の後をついていく)


    お前は俺のこと愛してくれているよな。


    あぁ、愛してるさ。…心の底から愛してるよ。


    …そうか…。

  • 75          22/12/28(水) 22:12:39

    じゃあどうして未だに本当のことを教えてくれないの?

  • 76『奇跡』22/12/28(水) 22:17:37

    っ…、…あれ…?


    ………………。

    (優桜を抱きしめたまま眠っている)


    ……百之助……、


    …ふう……夢か…。

  • 77二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:10:21

    このレスは削除されています

  • 78二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:21:03

    >>77

    いやこれは普通にここの優桜さんの夢じゃないかな

    直前が訪問者さんが寝るとこなのと画像で見分けつかないからややこしいが…

    おっ母の毒殺の件を話すかどうかの話がここで来るか…

  • 79二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:24:50

    >>78

    あっそっちかぁ…(自分がアホ過ぎて辛いので77は消した)

    いやそれでもつら…大丈夫、今は2人だけじゃないから大丈夫だよと言いたい…!

  • 80二次元好きの匿名さん22/12/28(水) 23:26:39

    百之助に抱きしめられたまま眠ってたって事は訪問者さんじゃなくてここの奇跡優桜さん(仮)だろうな
    "優桜"はいつも本心を話してくれないっていう前フリが旅人優桜さんの亡霊(仮)にも訪問者さんにも奇跡優桜さんにも掛かっているような感じだ…

  • 81『奇跡』22/12/29(木) 10:21:35

    (だが、今の夢はどういう意味だ…?早く百之助に全てを教えろということか…?それとも逆に…百之助はもう、真実に気付いているということか…?)


    (どっちだ…どっちなんだ…分からない…分からない…、)


    (……怖い…。)

  • 82『奇跡』22/12/29(木) 21:08:53

    ……………………、


    (…とりあえず…もう一度寝るか…。)


    ……ふぅ……、

  • 83          22/12/29(木) 21:15:23

    ━━━━━━━━━━━━


    ━━━━━━━━━


    ━━━━━━



    "……優桜"



    えっ…!?

    (また同じ夢…!?)


    どうして本当のこと教えてくれないんだ?なあ。


    そ、それ、は…、

  • 84          22/12/29(木) 21:25:07

    俺達"兄弟"なんだろ?だったら隠し事なんかする必要無いじゃないか。


    そう、だが…、


    お前、前に言ってたよな?『全部話せばよかったんだな』って言ってたよな?あれは何だったんだよ。


    っ…!ま、待ってくれ百之助、話をさせて、

  • 85          22/12/29(木) 21:27:19

    優桜の嘘つき。

  • 86『奇跡』22/12/29(木) 21:34:06

    っ…!!!


    う、うぅ…、

    (百之助から離れようとする)


    う、ううん……?


    …優桜…どうした?


    ぁ…ひ、百之助……、

  • 87『奇跡』22/12/29(木) 21:41:02

    ……少し…厠にでも行こうかと…、


    …そうか…。


    …じゃあ、一緒に行こう…独りは怖いからな。


    ………………、


    …あぁ…ありがとう…。

  • 88二次元好きの匿名さん22/12/29(木) 23:32:26

    今の百之助はちゃんと愛を自覚できる強さを持てるようになった(上で真実を思い出してる)から、たとえこれまでの方法が間違ってたとしても
    きっともう優桜さんから離れてはいかないよ…大丈夫だよ絶対…

  • 89二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 00:45:10

    このレスは削除されています

  • 90『奇跡』22/12/30(金) 11:22:13

    …今日は星が綺麗だな…。


    …そう…だな…。


    …?…優桜、どうしたんだ?…何か嫌な夢でも見たのか?


    ……いや…そういうわけじゃないんだが…。


    …"だが"…?

  • 91『奇跡』22/12/30(金) 11:34:59

    ……………………、


    …百之助は、何か…オレに言って欲しいことがあったりする…のか…?


    え…、


    …いや…今は無いよ…大丈夫だ。


    …そう、か…分かった…。

    (…"今は"、か…。)

  • 92『奇跡』22/12/30(金) 22:25:10

    〜数分後〜



    …付き合わせて悪かったな、百之助…。


    べつにいいよ…優桜とゆっくり話せる時間が増えるのは嬉しいしな。


    …ありがとう、百之助…。


    …じゃあ、また一緒に寝ようか…。


    うん…。

  • 93『奇跡』22/12/30(金) 23:00:44

    ………………、


    (……何だか、急に寒くなってきたな…。)


    ………うぅ………。

    (百之助を抱きしめる力を強める)


    …?

    (…今日の優桜は何か変だな…、)


    (……もう、ここにいるだけで精神に負担が掛かっているんだろうか…困ったな…。)

  • 94二次元好きの匿名さん22/12/30(金) 23:40:12

    ああ、また寒さが…
    一緒に帰る時まで離すんじゃないぞ百之助

  • 95『奇跡』22/12/31(土) 11:16:29

    …………………。


    …う…うぅ……。

    (寝苦しそうにしている)






    "…………………"

    (二人を見下ろしている)

  • 96『奇跡』22/12/31(土) 11:47:09

    "……やはり罪の意識は消えないのか…今にも凍りつきそうなほど、お前の中に生まれた罪悪感は大きくなっているのか……"


    "…何故だ…お前の勇作は生きているのに…百之助だってお前を愛しているのに…一体何故…"





    "…̵̡̮̥̉̒͛̋̓͝お̵̡̦̮͖̜҇̋̂̒前̶̧̞̞̱̀̄̅͌̓͞は҈̡͈͚̠̓̀͋͒͛͠幸̷̡̤̥͉̓̃̅̒͡せ̷̛̥͖̦̦̦̀̄̒͢に̴̧̛͍̗̞͛͛́な̸̟҇̆͌̽͢ͅり҈̢̲̟͊̇̎͌̐͝た̸̧̛̣̩̳͖̭̅̃̀́̋く̸̡̭͔̘̿̀̋͡な̴̧̬̠͒̍͞い̵̨̳̝̲̥̞͆̑͞の̴̡̰̬̦́̃̽̾̀̕か̷̤̬̙͋̎̓̓̓̕͜?̸̡̠͖̞̈̓͡せ҈̢̟̟͓̬̗͒̑̌̉͠っ҉̨̬̝͂̕̚か̵̟̰͙͇͖͌̐͒̉͜͡く҉̨͎̗͖҇̄͛̑͛̚助̸̢̛̭͙͇̤͕͊̈́け̵̨͎̯̍̑͛͝て̶̢̛̩̯̜̀̾̓͆ͅͅや̸̨͎̖̏̀͞っ̷̢͈͚͔̀̓̄̚͡た̷̢̣̜̜͔̿̎͐͝の̶̨̦͎̒̇́́͠に̵̢̳̥͛͌͡…̵̢͇̞̠̏̂̀͆͠"

  • 97『奇跡』22/12/31(土) 12:02:21

    "…………………"


    "……あぁ、駄目だ……このままじゃオレの方が先に正気を失くしちまう……"


    "……、…さっさと過去との決着をつけろよ、尾形優桜……"

    (優桜の頭を小突く)





    "…҉̡͖̠̂̋͂̕で̶̡͎̥̘̦̔̇̑̈́̕な̴̨̱̞̘̤̳̈̅͡け̷̡̛̗̩̭͊̽̅͊り̵̧̠̗͓̏̍́̏̓͡ゃ̵̡͙͖̖͆́̉́͞、̸̘̖͚̠҇̇̐͜も̶̡̘͇͐̌̕う҈̨̛̘͚̫̞͚͒͋̓̑̀二̶̤͇̳̌̍̆͐͌͢͠度҈̨̦̘̳̖̓̽͆͠と̴̖͉̦̑̈͜͡弟̵̧͎͕͛̀͐̅̉͞に҈̢͓̦͉̍͛̕会̴̡̖̖̞̈͌͆͆̂͠え̴̡̪̤̗̃͗͡な̵̡͈̝̘͂̏̈́͠く̴̢̖̤̭҇̏͌̾̄̌し҈̨̛͎͔͇͈̮̉̏̏て̴̨̖̗͍́̾̈͞や̷̧̗̥͋͂̄͞る̶̡̯̞͖̤̱͗̾̓̾̕か҈̨̪͍̖͈̯̅̌̓̅͝ら̴͉̠͚̇́͛̋́͜͝な̷̢̞̝̬͍̉̓̈́̇͡…̶̢̜͓҇̂̒́̅"

    (闇の中へと静かに消えていく)

  • 98二次元好きの匿名さん22/12/31(土) 14:43:16

    ヒエッ(ヒエッ) 年の瀬のホラーやめろぉ!

    『お前は幸せになりたくないのか?せっかく助けてやったのに』
    『…でなけりゃ、もう二度と弟に会えなくしてやるからな…』
    旅人優桜さん(仮)の亡霊も紙一重のところでやっぱり「亡霊」って事…なんだろうな…
    (少し羨望も混ざってそうなのが傍観者だった頃の訪問者さんを思い出してしまう)
    勇作殿たすけて

  • 99          23/01/01(日) 01:33:15

     叶いもしない夢を見て
       変えられもしない過去を嘆いて
    辛い現実から目を背けて
      遠くに見える小さな背中を追いかける

    「なあ、待ってくれ。何処へ行くんだ?」

    そう呼びかけてみても反応はない
    小さき者は何も言わずに走り続ける
    暗い夜道を 
       どこまでも
          どこまでも

    「なあ、頼む。もう少しだけゆっくり走ってくれないか?」

    足枷でも付けられたかのように  なった足を
                  重く
    必死に動かしながら呼びかける
      やはり反応はない 
    少し泣きそうな気持ちになったその瞬間 足を滑らせ沼へと落ちる
    一人孤独に底の無い暗闇の中へと沈んでいく
      身体が動かない
               息が出来ない
    助けて     助けて 
         誰か 
                助けて



    ……たすけて

  • 100『奇跡』23/01/01(日) 11:39:03

    〜翌朝〜



    う、うぅ…ぅ……、


    …う…ん……?


    …優桜…?


    うぅ…う、ぁ、…はぁ……はぁ……、

  • 101『奇跡』23/01/01(日) 11:49:41

    …優桜?…どうした…?

    (優桜の額に手を当てる)


    …熱い…ひどい熱だ。


    ど、どうしよう…勇作殿と『訪問者』を呼びに…でも、優桜を一人にするわけには…、


    …う、ゲホッ…ゲホッ……う、うぅ……、


    わ、ァ…どうしよう…!どうすればいいんだ…!?

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/01(日) 12:53:15

    待って今一瞬百之助がちいかわになった!!(逃避)
    これは純粋に心労が祟った風邪かな…?そうであってほしいなあ

  • 103С Новым Годом!23/01/01(日) 13:21:54

    一先ず夜が明けて良かった…けど風邪引いちゃったか…
    百之助の助けの声…!届け鈴桜さん!(伝で訪問者さんへ!)
    観測者側、干渉も含まれてから忙しいな…?

    優桜殿の中の罪悪感…過去との決着……
    優桜殿は…何を話すのだろうか…
    弟達の方が大分真実を知ってて優桜殿だけ置いてかれている感がある状況、あまりないのでは……?(主観だけど)

  • 104『奇跡』23/01/02(月) 00:20:54

    う、うぅ〜ん…よく寝た…。


    ………………。


    ………………。


    (…勇作はまだ寝ているか…、)


    (…仕方ない、起きるまで本でも読みながら待っていようっと…。)

  • 105『奇跡』23/01/02(月) 11:25:34

    おい、『訪問者』。

    (切れ目から顔を出す)


    ん…おはよう勇助。どうした?


    …百之助が何やら慌ただしくしているらしい…様子を見に行ってやれ。


    百之助が…?


    分かった、ありがとう。

  • 106『奇跡』23/01/02(月) 22:22:01

    百之助〜。

    (切れ目から出てくる)


    …!『訪問者』…!

    (慌てて寝台から降りる)


    よ、よかった、今お前を呼びに行こうか悩んでたんだ…早くこっちに来てくれ…!

    (『訪問者』の腕を引っ張る)

  • 107『奇跡』23/01/02(月) 22:34:09

    おっと…どうしたんだ?そんなに慌てて…。


    優桜が大変なんだ…!昨晩からずっと寝苦しそうにしてると思ったら、今朝になってひどい熱を…、


    …熱…?


    ふむ…それはたしかに大変だな…どれどれ…?

  • 108『奇跡』23/01/02(月) 22:46:14

    …優桜、オレの声が聞こえるか?

    (優桜の肩に手を置く)


    う、うぅ……う、ん……、


    調子はどうだ?


    …あ゛、たま、痛い……、


    ……そうか…。

  • 109『奇跡』23/01/02(月) 22:56:58

    …ほ、うもん…しゃ…っ…、

    (『訪問者』の腕を掴む)


    ん?…どうした?優桜。


    たの、む…ゲホッ…帰らせて、くれ……はぁ…故郷に…、


    …もう…いやだ……、

    (気を失う)

  • 110『奇跡』23/01/02(月) 23:06:02

    …優桜…。

    (優桜の頭をそっと撫でる)


    …『訪問者』…優桜は大丈夫なのか…?


    …まさか、このまま治らなかったりしない…よな…?


    …大丈夫だよ、百之助…見た感じ、ただ疲れが出ちゃっただけみたいだから。


    …そ、そうか…よかった…。

  • 111『奇跡』23/01/02(月) 23:16:43

    …でも、この様子じゃあこれ以上ここに居続けるのは無理そうだな…。


    え…、


    …もしかして…家に帰らせてくれるのか…?


    フフフ…まあ、そういうことだな。


    …!

  • 112『奇跡』23/01/02(月) 23:29:42

    でもその前に、まずは勇作を呼びに行かないとだから…少しの間優桜と待っててくれないか?百之助。


    うん…うん…待ってるよ。


    フフフ…百之助は本当にいい子だね…。


    …じゃあ、ちょっと待っててな。

    (切れ目へと入っていく)

  • 113『奇跡』23/01/02(月) 23:33:39

    …聞いたか?優桜…もうすぐ故郷に帰れるんだぞ、俺達。


    ……長かったな…。

    (優桜の手を握る)


    …………………。

  • 114二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 00:11:22

    ひとまず命に関わる何かじゃなさそう?で良かった…
    後は本当に優桜&百之助間の対話と、それによる優桜さんの心の決着さえつけられれば大団円になれそうだけど……いけるか?
    こっちはもう信じるしかないぞ、勇作殿もいるんだ(重い信頼)

  • 115『奇跡』23/01/03(火) 10:53:29

    勇作、起きて。

    (勇作の肩をゆする)


    う、ううん…?…『訪問者』殿…?


    どうされましたか…?


    …少し問題が発生してな…。

  • 116『奇跡』23/01/03(火) 11:00:55

    ━━…ということなんだ…だから、急遽お前達を故郷に帰らせることになった。


    …兄上様が…、


    …分かりました。すぐに行きましょう。


    フフ、了解。


    …じゃあ、こっちにおいで。

    (勇作の手を引きながら切れ目へと入っていく)

  • 117『奇跡』23/01/03(火) 21:23:39

    兄様…!


    …!勇作殿…。


    兄上様の様子はどうですか…?


    …この通り、ずっと寝込んだままです…。


    ……………………。

  • 118『奇跡』23/01/03(火) 21:41:03

    …兄上様…。


    ……『訪問者』殿…本当に、兄上様は大丈夫なのですか?


    …とりあえず、お前達三人で故郷に帰ってしまえばもう亡霊達に連れ去られる心配は無いし、この風邪も命に関わるようなものではないから…大丈夫、と言っていいはずだよ。


    …そう、ですか…。

    (『訪問者』殿、いつもより元気がないような…私の気のせいだろうか…。)

  • 119『奇跡』23/01/03(火) 23:05:49

    う…うぅ……、


    …!兄上様…!?


    優桜…!


    ……ひゃくのす、け……ゆ、さく……?







    "       ?"

    (二人の間に立っている)

  • 120『奇跡』23/01/03(火) 23:11:53

    ひ、ひぃ…!!

    (壁際に逃げる)


    ど、どうした?優桜…。


    あ、あ、あァ、ァ…アあぁア…!!


    お、落ち着いてください兄上様…!どうされたのですか…!?







    "         ?"

  • 121『奇跡』23/01/03(火) 23:18:45

    うわァぁァ!!む、Муче━━、


    …!Спокойной ночи!

    (優桜に向かって手を伸ばす)


    ……っ…、


    う、うぅ……、

    (その場に倒れる)

  • 122『奇跡』23/01/03(火) 23:26:45

    ……ゆ、優桜…?

    (優桜の肩をゆする)


    …安心してくれ百之助…ただ眠らせただけだから。


    そう、か…よかった…。


    …でも、もうここにはいない方が良さそうだな…おいで、二人共。家に帰るよ。

    (切れ目を開いた後に優桜を抱き抱える)


    は、はい…分かりました。

  • 123『奇跡』23/01/03(火) 23:35:19

    ……………………。


    (…オレにも見えない何かが、今の優桜には見えているのか…。)


    (…負けるんじゃないぞ、優桜…お前はもう『幸福』の世界に生きる存在になったんだからな…。)

  • 124二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 23:59:25

    「お化k…違う!死んでない!幻覚ゥ!!」と脳内が叫んでしまった
    罪悪感からは逃げられない

    本当の幸福に向かってどうか負けないで優桜さん
    離さないであげて百之助、勇作殿
    できれば奇跡の兄弟を見届けてあげて観測者兄弟達
    自分は…見守り続ける準備だけは出来てるから…(コソコソ

  • 125『奇跡』23/01/04(水) 09:43:24

    (…さっきの優桜…まるで何かに怯えているみたいだった…。)


    (…一体、何に対して怯えていたんだろう…優桜があんな風になったことなんて、今まで一度も無かったのに…。)


    (……何だか…怖いな…。)

  • 126『奇跡』23/01/04(水) 20:30:18

    さあ、着いたよ二人共。


    …ここが…兄様達が暮らしていた家…。


    すぅー……はぁ……、

    (深呼吸する)


    …あぁ…懐かしいな…この匂い…。


    フフ…オレも同じ気持ちだよ。

    (優桜達の家と同じ匂いがする…。)

  • 127『奇跡』23/01/04(水) 20:37:04

    ………………、


    ……優桜…。

    (優桜の手を握る)


    …大丈夫だよ百之助。ここで数日安静にしていればすぐに良くなるさ。


    ……うん…。


    …兄様…。

  • 128『奇跡』23/01/04(水) 20:49:22

    …私、兄上様のお布団を用意してきますね。


    あ…俺も手伝いますよ。そこら中埃まみれでしょうし、勇作殿にはまだこの家の間取りが分からないでしょうから…。


    …!ありがとうございます、兄様!


    …べつに、礼などよいのですよ…弟を助けるのも兄の務めですから…。

  • 129『奇跡』23/01/04(水) 20:59:51

    ………………。


    (…やはり暖かいな…"弟"という存在は…、)


    (…なぁ?お前もそう思うだろう?…優桜。)


    ………………。

  • 130二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 21:44:14

    実家での3兄弟静養が効いてくれればいいなと思う反面、生まれた場所だからこそ今の優桜さんだとふとした事でまた不安定になってしまわないかという心配
    ドキドキ……

  • 131二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:26:40

    今までの挙動を最初から思い返すと『奇跡』の優桜さんもしかしたら過去一繊細かもしれないな
    もっと酷い状態に固定されてしまってる優桜さんは他にもいるけれどアンバランスという意味で

  • 132『奇跡』23/01/05(木) 09:44:11

    〜数十分後〜



    よし…準備できたぞ、『訪問者』。


    はーい…お疲れ様、二人共。


    よっこいしょっと…。

    (優桜を布団に寝かせる)


    ……う…ぅ……。

  • 133『奇跡』23/01/05(木) 09:54:24

    …とりあえず、あとはこのまま数日間安静にしていれば優桜も落ち着くはずだから…それまでは絶対に離れるんじゃないぞ、二人共。


    はい!分かりました!


    うん…。


    フフ…。

  • 134『奇跡』23/01/05(木) 10:02:38

    …じゃあ、オレは元の世界に帰るとするよ。あんまり長居すると弟に怒られるんでな。

    (立ち上がる)


    …『訪問者』殿…。


    …もう、会えないのか…?


    ハハハ、そんな悲しそうな顔するなって…大丈夫、また必ず会いに来るよ。


    …!…よかった…。

  • 135『奇跡』23/01/05(木) 10:09:27

    …では、また会う日まで。

    (切れ目へと入っていく)


    今までありがとうございました『訪問者』殿…!!必ずまた来てくださいね…!!


    …優桜と一緒に待ってるからな。


    フフフ…。

    (二人に手を振りながら切れ目を閉じる)

  • 136『奇跡』23/01/05(木) 10:19:58

    …行ってしまいましたね…。


    …えぇ…。


    …でも、何でしょうね…優桜が元に戻ったら、すぐまたここに来てくれるような…そんな予感がします。


    フフ…私も今全く同じことを考えていました。


    フフ…やはりそうですよね…。

  • 137『奇跡』23/01/05(木) 10:38:45

    …優桜、あとはお前だけだぞ…だから、早く目を覚ましてくれよな…。

    (優桜の手を握りながら隣に寝転がる)


    お前が目を覚ました後は、三人で一緒にいろんな場所を見て回って…三人で一緒に鍋でも食べながら、いろんな話をして…それで…夜になったら、三人で一緒に寝るんだ…、


    …な…?最高だろう?優桜……だからお願いだ…早く、戻ってきてくれ…。


    …兄様…。

  • 138『奇跡』23/01/05(木) 21:28:20

    その後、私と兄様はつきっきりで兄上様の看病をしましたが、兄上様はそれ以降一度も目を覚ますことはありませんでした。

    呼吸は少しずつ安定し始め、熱も下がりつつあるというのに、です。

    そんな状況が数日続いたせいか、兄様も日に日に元気をなくしていき…私は自分の無力さに打ちのめされていました。



    ━━…しかし、そんなある日の夜のこと…突然"その時"はやってきたのです。

  • 139『奇跡』23/01/05(木) 21:33:05

    …………………。


    …………………。





    …………………、


    ……う、ううん…。

  • 140『奇跡』23/01/05(木) 21:39:03

    …う…ん……?

    (静かに起き上がった後、辺りを見る)


    (…ここは……オレ達の家…?…オレ、いつの間に帰ってきたんだ…?)


    (……ダメだ…頭がボーっとする…。)

  • 141『奇跡』23/01/05(木) 21:44:52

    ━━タッタッタッ…。

    (子供の足音が聞こえる)




    …うん…?誰だ…?







    "      "

    (外に出ていく姿が見える)

  • 142『奇跡』23/01/05(木) 21:51:01

    …百之助…?

    (立ち上がって追いかける)






    …ん…、…優桜…?


    (無言で外に出ていく)


    …っ!!優桜…!?

    (飛び起きる)

  • 143『奇跡』23/01/05(木) 21:59:25

    おい優桜!何処に行くんだ!おい!


    (近くの森の中へと入っていく)


    わ、ァ……優桜…!

  • 144『奇跡』23/01/05(木) 22:02:43

    勇作殿!勇作殿!起きてください勇作殿!

    (勇作の身体を勢いよくゆする)


    …う、ん…?どうされましたか?兄様。


    優桜が、優桜が一人で森に…!!まだ熱も下がりきっていないのに…!!で、ですから早く追いかけないと…!!!


    え…兄上様が…!?


    それは大変です…!すぐに追いかけましょう…!!

  • 145『奇跡』23/01/05(木) 22:07:25

    〜数分後〜



    …道が二手に分かれてしまっていますね…。


    …ゆ、優桜……、


    ………………、

  • 146『奇跡』23/01/05(木) 22:13:19

    …兄様…この先には何があるのですか?


    …!…えっと…昔、一度だけ祖母と散歩に来たきりなので、今はどうなっているか分かりませんが…おそらく、右の道に行けば大きな木がある少し開けた場所に出て…左の道に行けば、途中に沼がある道に繋がるはず、です…。


    ふむ…ならば私は…、


    (>>149)

    ①右の道に行く

    ②左の道に行く

  • 147二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:30:46

    ヤ…ヤダー!!!!


    >>99がヒント…だと思うけど、その場合今の優桜さんの方には

    百之助が行った方がいいのか、勇作殿が行った方がいいのか

    …勇作殿の声なら届いてくれるか?②に行くか?

  • 148二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 00:25:48

    安価前&夜ついでのあげ
    (即バッドエンド系の選択肢じゃない…と思いたいけど、やはり悩ましい
    木のある場所には縁あれど、亡霊も手出しできない光の勇作殿に沼の方へ行ってみてほしくもあるし…)

  • 149二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 00:48:38



    今の優桜さんに必要なのは百之助と一緒に過去と向き合うことなんだろうが、今までと違ってやり直しができないこの状況で何かあったら怖いので…

  • 150『奇跡』23/01/06(金) 09:21:04

    >>149

    私は左の道へ進みます。…ですから、兄様はそちらの道での捜索をお願いします。


    …分かりました…。


    …では、また後で。


    えぇ…また後で。




    (二人は左右に分かれて森の奥へと向かった…)

  • 151『縺セ繝、縺九@』23/01/06(金) 20:15:37

    待ってくれ、百之助…はぁ…何処まで行くんだ…。

  • 152『螟「迚ゥ縺後ち繝ェ』23/01/06(金) 20:17:57

    "      "


    百之助…頼む、待ってくれ…今は、ゲホッ…そんなに早く、走れないんだ…。

  • 153二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 20:22:21

    このレスは削除されています

  • 154『邨オ遨コ繧エ縺ィ』23/01/06(金) 20:25:29

    "          "


    う…ゲホッ、ゲホッ……、


    …はぁ…なあ、百之助……お前、何に対して怒ってるんだ…?

    お前の自由を奪い続けてきたことか…?お前に理不尽な教育をしてきたことか…?お前から友人を引き離したことか…?勇作を除け者にしていたことか…?お前を殺そうとしたことか…?…それとも…今までずっと、嘘をつき続けてきたことか…?

  • 155『遐ゆク翫ヮ讌シ髢」』23/01/06(金) 20:28:11

    "           "


    なあ、頼む…教えてくれ……オレ、いくらでも謝るから…いくらでも償うから…!

  • 156繧ュ霍。縺ッ襍キ縺薙i縺ェ繧、23/01/06(金) 20:31:06

    だから、お願いだ百之助…オレを置いてか━━ッ!!?

    (足を踏み外す)







    "҈̡̛̮̳͇̈́́̊嘘҉̨͔͇̙̈́̒͌̽̀̉̚͠つ̶̧̝̲͔̉̌̾͝キ̷̨̛͔̱͉̦̑̀ͅの҉̡̳͚̰̗͚͎̌̓̂̽͡兄҉̢͎̘̪҇̇̃͆͂̽̈́̀弟̸̨̰̯̂̃͝な҉̡͉̱̜̲̇̑͡ん̵̖̩͖͕̟̾̌͜͝テ̶̧̬̯̲̗̮҇̊͐͐̐̏̇い҈̧̝͎͉̘͎̙̤̾̂̈͐̀̅̇͡ラ̴̧̖̲̙͎̪̩̈́͒̕ナ̶̢͎̲͎͉͓̗̓̄̊͗̎͞い̵̢̫̲̤͈҇͂͊͂"̴̠̘͔͍̮̞́̊̉̂̿̔͜͠ͅ

    (空中に浮かびながらこちらを見ている)

  • 157谿句ソオ縺ァ豁サ繧ソ23/01/06(金) 20:36:32

    あ……、


    (…そうか…お前は……、)


    (…お前は…、)

    (沼の中に落ちる)

  • 158          23/01/06(金) 20:38:57

    …あぁ…冷たい……

    …苦しい……何も見えない……


    ……あの夢と、同じ………そうか…オレは、死ぬのか………




    ………結局……独り…なのか………





    ……せっかく……帰れたのになぁ…………

  • 159          23/01/06(金) 20:53:17

    ………………………



    ………………………



    ………………………





    ……?……だれか、とびこんできた…?

  • 160『奇跡』23/01/06(金) 20:55:59

    ━━━━━━━━━━━



    ━━━━━━━━



    ━━━━━



    兄上様ッ!!兄上様ッ!!しっかりしてくださいッ!!!

  • 161『奇跡』23/01/06(金) 21:02:01

    う、ゲホッ!ゲホッ!!かは、ぁ……、


    兄上様…!!


    …あ、あぁ、ア…ご、ごめんなさい…ごめんなさい…赦してください…、

    (勇作に弱々しく縋り付く)

  • 162『奇跡』23/01/06(金) 21:10:07

    落ち着いてください兄上様…!さあ、家に帰りましょう、まずは身体を拭かなければ、

    (優桜を抱き上げる)


    うわァぁァあぁアぁア!!!?

    (手足をジタバタさせる)


    …っ!?あ、安心してください兄上様、私は何もしませんから…!


    あぁ、ア、ァ………ぁ…?


    …ゆう、さく…?

  • 163『奇跡』23/01/06(金) 21:15:57

    えぇ、そうですよ…私は貴方の弟の勇作ですよ、兄上様。


    ………………、

    (辺りを見回す)


    ……百之助、は…?


    今は別行動をしているのでここにはいらっしゃいませんが、家に帰ればまた会えますよ。…だから大丈夫です。

  • 164『奇跡』23/01/06(金) 21:24:01

    ……家……?


    …そ…そう、か……。


    ………………、


    ……ふぅ……。

    (…危なかった…私、もう少しで、また…、)

  • 165二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 21:33:58

    信じてた、信じてたよ勇作殿…!


    『まヤかし』
    『夢物がタリ』
    『絵空ゴと』
    『砂上ノ楼閣』
    キ跡は起こらなイ
    残念で死タ
    (名前欄の翻訳)

    優桜さんが謝るべきだとしたら過去じゃなくて幻でもなくて、今ここで兄を心配して愛してくれてる百之助だよ…
    独りにならなきゃいけない理由なんて誰にもないんだ…生きろ……

  • 166二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 21:34:24

    勇作殿、勇作殿のせいでは全然なくても「救えなかった」兄弟の記憶がたくさんあるからゾッとするよな…そうだよな…
    早くお家に帰って温まってほしいね

  • 167『奇跡』23/01/07(土) 08:33:55

    (…優桜…いない…。)


    (ということは…勇作殿が向かわれた方にいるってことか…?そういうことだよな…?…大丈夫、だよな…?)


    ………………。


    (…とりあえず、引き返そう…勇作殿と合流しなければ…。)

  • 168『奇跡』23/01/07(土) 19:22:53

    〜数分後〜



    寒くはありませんか?兄上様。


    …あぁ…大丈夫だ…。


    ……そう言うお前こそ大丈夫なのか?…勇作…。

  • 169『奇跡』23/01/07(土) 19:29:39

    ご心配なく!私、寒さには強い方ですので!


    ……そうか…。


    ………ごめんな……オレなんかのせいで、お前までぐしょ濡れにさせちまって…。


    む…兄上様が謝る必要などありません。私は兄弟として当然のことをしたまでですから。


    …ぁ……悪い…。

  • 170『奇跡』23/01/07(土) 21:25:43

    ……勇作殿が戻ってこない…。


    ………優桜はもう見つかったのかな…それとも、まだ見つかっていないのかな…。


    ……一応、見に行ってみよう。

    (左の道へと進んでいく)

  • 171『奇跡』23/01/07(土) 21:33:09

    〜更に数分後〜



    …百之助…遅いな…、


    ……ひょっとして…、


    だ、大丈夫ですよ兄上様。兄様が貴方を置いて何処かへ行かれるわけがないでしょう?


    ………うん……。


    (…兄様…一体どうされたのだろうか…?)

  • 172『奇跡』23/01/07(土) 21:40:17

    ……変だな…優桜どころか、勇作殿すらいない…。


    …ひょっとして…二人共、もう家に帰ったってことなんだろうか…。


    ……、…とりあえず…俺も一旦帰ってみるか…。

    (来た道を引き返す)

  • 173『奇跡』23/01/07(土) 21:44:47

    〜更に数分後〜


    …………………。
    (勇作の手を握りながら俯いている)

  • 174『奇跡』23/01/07(土) 21:52:56

    …兄上様…大丈夫ですか…?


    ……お、遅い…いくらなんでも遅すぎる…。


    き、きっと隅々まで見て回っているのですよ…ほら、兄様ってとても真面目な方ですから。


    ……そ…それって、つまり…オ、オレのせい…っ、


    …!?お、落ち着いてください兄上様…!大丈夫ですから…!

  • 175『奇跡』23/01/07(土) 21:58:26

    ……ふぅ…。

    (すっかり遅くなってしまった…。)

    (玄関の戸を開ける)


    (…!…これは…、)


    (間違いない、優桜と勇作殿の靴だ…!)

  • 176『奇跡』23/01/07(土) 22:04:50

    優桜…!勇作殿…!


    …!お帰りなさい兄様…!


    百之助…ッ!!!

    (百之助に駆け寄り勢いよく抱きつく)


    わっ…!?

  • 177『奇跡』23/01/07(土) 22:16:10

    ごめんなさい…!ごめんなさい…!今まで嘘ついてごめんなさい…!オレ、いくらでも謝る…!いくらでも償うから…!だから頼む、赦してくれ百之助…赦して…、

    (徐々に声が小さくなっていく)


    ………………。


    …大丈夫…大丈夫だぞ優桜…お前はもう俺達に謝る必要なんか無いんだから…。

    (優桜を抱きしめ返す)


    …ぇ…?…そ、それって、どういう…、

  • 178『奇跡』23/01/07(土) 22:26:50

    …俺、全部思い出したんだ…俺が母を殺したことも…お前がその事実を隠して俺の心を守り続けてくれていたことも…お前が俺の心から生まれた存在であるということも…。


    え……ぇ…ゆ、ゆう、


    あ…一応言っておくが、勇作殿にもちゃんと全部話してあるぞ。


    えぇ、全部教えていただきました。


    ………………。

  • 179『奇跡』23/01/07(土) 22:34:12

    …安心しろ優桜…俺だって男なんだ。…もう、自分のことくらい自分で守れる。…過去にだって、目を向けられる。


    …だからな、優桜…お前はもう、何も隠さなくていいんだ…俺の罪まで背負わなくていいんだ。


    …もう、普通の兄弟に戻っていいんだよ。


    ……兄上様…。

    (優桜を背後から抱きしめる)

  • 180『奇跡』23/01/07(土) 22:44:32

    (……暖かい…、)


    …そうか…もう、お前達に嘘をつかなくていいんだな…全部全部、曝け出していいんだな…、


    ……お前達と、本当の兄弟になれるんだな……なっていいんだな……、


    …………嬉しいよ……百之助…勇作…。

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 23:18:49

    足音が明日をノックする
    流した涙 いつか花咲く
    この願い叶う その先へ……
    (最近気に入ったとある歌の歌詞)

    沢山の絶望も希望も味わった先に現れた本当の奇跡
    今度こそもう大丈夫だよね…?

  • 182『観測記録』23/01/08(日) 10:23:08

    ━━…新たな肩書きが生まれた。

    どうやら奴等はそれぞれ『奇跡の担い手』、『軌跡の継ぎ目』、『輝石の守り人』…という肩書きを授かったらしい。

    …一人だけ不相応な奴がいるような気がしなくもないが…まあ、決まっちまったもんは仕方ない。我々は黙って受け入れるのみだ。

  • 183『奇跡』23/01/08(日) 21:39:04

    〜数日後〜



    "明けない夜も歌が途切れないように"

    "当てなく迷う夢がもつれないように"

    "すれ違った足跡たち 振り返らぬように"

    "踏み外した貴方でさえ手離さないように"

    (縁側に座りながら歌を口ずさんでいる)


    優桜…もう体調は大丈夫なのか?


    ん…あぁ、もうだいぶ良くなったぜ。


    お前達がつきっきりで看病してくれたおかげだよ…ありがとう、百之助。


    フフ…いいんだよ、礼なんて…俺達は家族なんだからな。


    …あぁ…そうだな。

  • 184『奇跡』23/01/08(日) 21:45:56

    兄様、兄上様、食事の用意が出来ましたよ。


    …!そうか…分かった。

    (立ち上がる)


    いつもありがとうございます、勇作殿。


    礼などよいのですよ兄様。私は兄様と兄上様のお役に立てるだけで嬉しいですから。


    ハハ…そうですか。

  • 185『奇跡』23/01/08(日) 21:50:19

    (…こういうところ、本当にそっくりだなぁ…可愛い奴等め…。)


    …なあ、二人共…。


    ん?


    どうされましたか?兄上様。

  • 186『奇跡』23/01/08(日) 21:58:59

    食事が終わったら、一緒に散歩に行かないか?オレ達の故郷を見て回ろう。


    いろんな話をして、いろんな場所を見て回って、帰ってきた後はいろんな本を読んだりして、そして夜には星を見よう。


    …子供の頃に出来なかったことをたくさんしよう…もう、オレ達を縛るものは何も無いんだから…、


    ……オレ達は…兄弟なんだからな…。

  • 187『奇跡』23/01/08(日) 22:08:35

    フフ…いいな、それ…賛成だ。


    私も賛成です!


    …ありがとう。


    じゃあ、さっさと飯を食っちまおうか…まあ、もちろんちゃんと味わって食うがな。


    …喉に詰まらせるなよ?優桜…お前はまだ病み上がりなんだからな。


    ははぁ…百之助は心配性だなぁ…言われなくても大丈夫だよ。

  • 188『奇跡』23/01/08(日) 22:18:14

    …………………。


    (…あぁ、暖かい…これが"幸せ"というものなのだろうな…。)

    (胸元に手を当てる)


    (…兄様…兄上様…笑顔でいてくださってありがとうございます…生きていてくださってありがとうございます…三人で一緒に生きていく道を選んでくださって、本当にありがとうございます…。)


    (…お二人のおかげで私…今とても、幸せです…!)

  • 189『奇跡』23/01/08(日) 22:28:24

    さあ、散歩の時間が減ってしまうのはもったいないですから早く食べてしまいましょう!今日はお二人の大好きなお鍋ですよ!


    おやおや、そいつは何とも素晴らしいご馳走だな…なぁ?百之助。


    あぁ、優桜の言う通りだ。


    フフ、ありがとうございます!舌を火傷しないよう、気をつけて召し上がってくださいね。


    了解。

    了解です。

  • 190『奇跡』23/01/08(日) 22:52:33

    こうして、私の『幸福』を追い求める奇妙な日々は幕を閉じ…新たに平和で暖かな日常が始まったのでした。

    …私は今までのことを二人に伝える勇気が出ないので、このまま真実を伝えるつもりはありませんが…その分、最後まで『幸せだった』と思えるような人生を歩んでいこうと思います。

    …今までに死んでしまった兄様と兄上様達の分まで、幸せになってみせたいと思います。
    …それこそがきっと、これからの我々が背負うべき役目であるはずと願って。

  • 191二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 23:51:09

    良かった…本当に良かった…!

    あんなに大変な目に遭っても遭わされても最後まで他世界の兄の事まで考えられる勇作殿マジ高潔…

    この世界でもどうか末長く幸せに生きてくれ、3兄弟

    (そしてスレ主も本当にありがとう)


    >>182は傍観者さんの記録だと思うけど、沢山助けられた泣き虫の「優桜」に対するちょっとした不満かしら…?

    だけどどれも綺麗で良い肩書きだよ

  • 192二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 05:41:14

    この勇作殿兄二人に置いて行かれてしまった遺しものルートだったはずなのに、最後までそれを悟られずに優桜さんと百之助の橋渡しをし続けたの本当に……本当によく頑張ったとしか言えないな…語彙よ
    優桜さんと百之助も、ただ勇作殿と出会う前の安定に戻ったんじゃなくて勇作殿と出会う前より自分を肯定だったり客観視できるようになれてるのがそうだよそれが自分を愛するって事だよ~~って感じで成長にじわっとする

    それから後方支援の観測者三兄弟をたくさん見られたのもすごく嬉しかった
    傍観者さんの感情が羽に出るのとか、鈴桜さんが「月が綺麗ですね」を分からないのとか、訪問者さんが二人の弟を可愛がりながら亡き弟を思ってもいるのとか、やっぱりあの"優桜"さんは特別なんだなとかなんかもう方々に愛着がわきすぎて大変…大好き…

    (番外解説とかで次スレあるかな…あってほしいけどなかったら貴重な1レスを使ってしまう…と思って詰め込み詰め込みしてしまった)(スレ主ありがとう!!!)

  • 193          23/01/09(月) 13:28:20

    ……聞いたか…?優桜……アイツ等…ちゃんと幸せになれたんだってさ……

    ………そうか…それはいいことを聞いた……今日はよく眠れそうだ……

    ……、…じゃあ、一緒に寝よう……奴等が迎えに来る前に……

    ……あぁ、いいぜ……寒かったらごめんな……

  • 194          23/01/09(月) 22:47:50

    "〜〜〜〜…♪"

    『白蝶さん、今日は何だか機嫌がいいね…どうしたの?』
    『何かいいことあった…?』

    "うん…今日は何だか、幸せな気持ちになる日なんだ…"

    『…どうして…?』

    "うーん…どうしてだろう…皆と一緒にいるから、かな…?"

    『…べつに、大抵いつも一緒にいるじゃねえか、俺達…相変わらず変なことを言う奴だな…』

    "フフフ…"

  • 195二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 02:02:59

    白昼夢の世界の話かな…白蝶さん達と、亡霊の旅人兄弟?
    みんなもあの3人を守って、助けてくれてありがとうね(…とそっとお礼を置いていく)

  • 196星の海原23/01/10(火) 12:09:44

    …何だか今回は妙に疲れたな…オレは少し寝る

    "……オレも……少しだけ休むことにする……"

    へぇ、珍しいこともあるもんだな…

    おやすみ、二人共。ゆっくり休んでていいからね

    ……さて、オレも色々と準備しないとだな…紙と鉛筆どこだっけ…?

  • 197訪問者23/01/10(火) 22:07:10

    やあやあこんばんは。ここからは毎作恒例解説の時間だぜ。


    今回もいつも通りオレが一人ベラベラと喋っていくんで、何か聞きたいことがあったらその都度聞いてくれよな〜。

  • 198二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:54:45

    やったぜ
    ゆるりと楽しみに待ってます

  • 199訪問者23/01/10(火) 23:13:13
  • 200誰かの独白23/01/11(水) 00:17:05

    ……何処からか、鈴の音が聞こえたような気がした。

    …自分は特に鈴の音に思い入れなんかなかったはずなんだが、何故かその時は思わず空を見上げてしまったんだよな。…一体何故だろう?

    うーん…不思議なこともあるもんだなぁ…。

    ……、…とりあえず、部屋に戻って本でも読むか。

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています