たて乙カンガルー物語

  • 1たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:29:05

    なんでも一人言スレに投稿していたSSのような何かのまとめスレです

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:29:44

    たて乙カンガルー🦘

  • 3二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:29:54

    たて乙

  • 4たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:30:01

     絵文字カンガルー達は、母なるカンガルー像に『たて乙』と祈りを捧げています。

  • 5たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:30:43

     ある1頭の絵文字カンガルーが、偉大なるカンガルー博士の像に『たて乙』と誓いを立てました。

  • 6たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:31:32

     絵文字カンガルーは旅に出ます。
     カンガルー神が言われたと云う『たて乙』の謎を解き明かす為です。

  • 7たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:32:22

    『たて乙』それは絵文字カンガルー達にとって大切な言葉。
     けれど、その意味を知る群れの仲間は誰もいなかったのです。

  • 8二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:32:43

    カンガルーだけでよくこれだけデザイン集めたな……

  • 9たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:33:02

     そんなある日、絵文字カンガルーは偉大なるカンガルー博士が遺した研究資料に『たて乙』の謎を解く鍵を見つけました。

  • 10たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:33:40

     資料曰く、絵文字カンガルー達が『たて乙』と祈りを捧げる母なるカンガルー像は、大昔にとある洞窟の最奥にある聖地から運び出されたのだそうです。

  • 11たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:34:29

    『たて乙』の言葉は、母なるカンガルー像と共に絵文字カンガルー達にもたらされたと考えられます。

     しかし、何故カンガルー神の言葉として伝えられつつも、その意味は伝わっていないのか。
     その疑問を解くには、やはり聖地に赴くしかないでしょう。

  • 12たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:35:10

     その夜、絵文字カンガルーは夢を見ました。
     遥か上空、雲より高い世界。何処からともなく聞こえてくる声。

    「『たて乙』の答えを求めし者よ、汝に試練を与えよう。苦難を乗り越えし時、汝は真実に近づかん」

  • 13たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:35:48

     朝目覚めると、絵文字カンガルーの眼前に道ができていました。

     この道の先に聖地が、『たて乙』の答えがある。
     そう確信した絵文字カンガルーは躊躇することなく歩みを進めました。

  • 14たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:36:28

     絵文字カンガルーが道を進み続けると、辺り一面が炎とマグマに覆われた灼熱地獄に辿り着きました。

     体が燃え尽きてしまいそうな熱さの中、絵文字カンガルーは『たて乙』の言葉で自身を奮い立たせ、遠くに見える山の麓のトンネル目指して進みます。

  • 15たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:37:06

     暗闇のトンネルを抜けると、雪山であった。

     灼熱地獄とは打って変わって、極寒と空気の薄さが絵文字カンガルーの意識を刈り取ろうとしてきますが、それでも『たて乙』の誓いを胸に、光輝く山頂目指して体に鞭打ち進み続けます。

  • 16たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:37:45

     とうとう山頂に到達した絵文字カンガルー。
     そこには、光り輝く神殿がありました。
     そして、その神殿の中からいつか夢の中で聞いた声が響いてきます。

    「よくぞ試練を乗り越えた。さぁ、この『たて乙』神殿の中へと入るのだ」

  • 17たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:38:37

    『たて乙』神殿の中へと入りしばらく進むと、突如絵文字カンガルーの体が光に包まれました。

     そして気がつくとあの夢の世界におり、眼前には神聖なるカンガルー神がおられました。

    「絵文字カンガルーよ、汝の覚悟しかと見届けた」

  • 18たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:39:33

     絵文字カンガルーは、カンガルー神に問いました。

    「神よ、ここが聖地なのですか?『たて乙』の真実はここに有るのですか?」

     カンガルー神は答えます。

    「どちらも違う。聖地も、真実も、全てはあそこに有る」

     カンガルー神が指し示す先に有ったのは、意外な場所でした。

  • 19たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:40:15

     カンガルー神が指し示した場所、そこは絵文字カンガルー達にとって馴染み深い朱い岩山でした。

    「あそこが聖地……?」

    「そうだ。汝らはそれを忘れてしまっているだけなのだ」

    「忘れてしまっているのですか……? では、『たて乙』の真実も……?」

    「そのとおりだ」

  • 20たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:40:58

     カンガルー神の言葉に衝撃を受ける絵文字カンガルーは、ふと、湧いた疑問を口にします。

    「では、ここは一体何なのですか?」

    「ここは汝を迎える為に作った幻に過ぎない」

     カンガルー神がそう言うと、絵文字カンガルーは再び光に包まれ、気がつくと『たて乙』神殿が消えた山頂に立っていました。

  • 21たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:41:37

     絵文字カンガルーは、白昼夢でも見ていたのかと当惑します。

     しかし、すぐにそうではないと気が付きました。
     山頂から朱い岩山まで、一本の道ができていたのです。

    「さぁ、この道を行くがよい。聖地と、『たて乙』の真実、その目で確かめるのだ」

  • 22たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:42:12

     懐かしの朱い岩山へと帰ってきた絵文字カンガルー。
     しかし、見慣れた筈の岩山にはこれまで見たことのない入り口が出来ていました。

     これこそが聖地の入り口、『たて乙』の真実はもうすぐ目の前。
     絵文字カンガルーはその入り口へと意を決して入っていきます。

  • 23たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:42:52

     入り口に入り、洞窟の様な暗く長い通路を行く絵文字カンガルー。

     このまま進み続けたら『たて乙』の真実に到達する前に朱い岩山を貫通してしまうのではと錯覚する程に歩き、ようやく辿り着いた最奥は、謎の装置が並んだ広大な空間でした。

  • 24たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:43:32

    「ここに誰かが来るのは久しぶりですね」

     絵文字カンガルーが謎の装置が並ぶ空間を探索していると、突然見知らぬカンガルーに声をかけられました。

    「あなたは『たて乙』の真実を求めてここまで来たのでしょう? 全て見ていましたよ」

     絵文字カンガルーは、自身の旅とその目的を知っているという見知らぬカンガルーに、あなたは誰かと尋ねました。

    「私はこの世界、カンガルー空間を管理するカンガルーです」

  • 25たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:44:16

     管理カンガルーは話を続けます。

    「この世界は、カンガルーの為の理想郷なんです。煩わしいことは何も無く、カンガルーの望むことは何でも実現する……そんな世界」

    「たとえば、カンガルー神はあなたの想像通りだった筈ですよ」

     その言葉に絵文字カンガルーは絶句してしまいました。

     想像通りの神々しい姿、想像通りの厳しくも『たて乙』の真実へと導いてくれる慈悲深さ……管理カンガルーの言う通りだったのです。

  • 26たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:44:58

     絵文字カンガルーは、管理カンガルーに矢継ぎ早に質問をぶつけます。

     この世界は誰が創ったのか、何故創られたのか、何故管理カンガルーが管理しているのか、『たて乙』とは結局何なのか。

     管理カンガルーは、ゆっくりと語り始めました。

    「……かつて、なんでも一人言スレと呼ばれる場所がありました」

  • 27たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:45:40

    「一人言スレは『俺』が住む、『安価禁止』のルールさえ守ればなんでもアリな自由な場所でした」

    「しかしそれ故に荒れることも多く、スレを管理するスレ主俺の責任は重大なモノでした」

    「なので、スレ住人俺は新しいスレがたつ度に『たて乙』とスレ主俺を讃え、労っていたのです」

    「つまり『たて乙』とは、管理する者への感謝の言葉だった訳です」

     ついに『たて乙』の真実が明らかになりましたが、絵文字カンガルーは管理カンガルーの話に聴き入り、黙して続きを促します。

  • 28たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:46:25

     管理カンガルーは、噛み締めるように話を続けます。

    「しかし、スレ主俺だけでスレの平和を守れる訳ではありません。スレ住人俺も、様々な方法で治安維持に努めました」

    「その方法の1つが、私達カンガルーです。スレの空気が不穏になると、スレの仲間であるザマゼンタやター坊、芋とエネコロロの唐揚げと共にスレに繰り出し、スレの流れを正常化させていました」

    「『たて乙』する時も、私達はよく出動していたものです」

    「……ですがある時、悲劇が起きてしまいます」

  • 29たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:47:16

    「その日、一人言スレはかつてない程に荒れました」

    「荒れたスレの第2ラウンドや、安価荒らし、その他一つ一つを見ればいつもとそう変わらない荒れネタ」

    「しかし、それ等全てが一挙に押し寄せ、驚異的な早さでスレが消費されていき、果ては一人言スレそのモノの乱立まで起こる始末」

    「『俺』も私達も、皆一丸となってスレを守ろうとしましたが……結局それは叶わず、一人言スレは焦土と化してしまったのです」

    「私達カンガルーは、カンガルー空間に間一髪で退避する事が出来たので全滅は免れましたが、『俺』や他の仲間達は誰一人救うことが出来ませんでした」

    「もう、みんなで『たて乙』することも出来ない……あんな悲劇は二度と繰り返したくない」

    「そう思い、私達は理想郷としてのカンガルー空間を創り始めたのです」

  • 30たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:47:59

    「カンガルー空間は元々、スレに現れた異物を送り込んで無害な存在に変換する為の空間でした」

    「私達はその変換システムを改変・強化し、荒らしや荒れネタ等存在しない、望むことはなんでも実現する、永久に平和で自由な理想郷を完成させました」

    「ただ、どれ程システムが優れていても管理は必要です。私達は当番制で管理を行う事にしました」

    「そして最初の管理者になった私は、システムを利用し、私以外のカンガルー達の過去の記憶を消去、あるいは改竄したのです」

    「『たて乙』のことも、『俺』のことも、仲間達のことも、全て」

  • 31たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:48:42

    「カンガルー達は皆、前向きに明るく振る舞っていましたが、悲しみを押し殺し、無理をしているのは明白でした」

    「私は皆の痛ましい姿に耐えられなかった。だからいっそ、過去など無かったことにすれば、皆心健やかに過ごせる……そう思ったのです」

    「ですが、システムは完璧ではなかった。……いや、完璧だからこそ、こうなったのかも知れません」

    「ある日、カンガルー達が母なるカンガルー像に『たて乙』と祈りを捧げていることを知りました」

  • 32たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:49:25

    「『たて乙』は記憶から消した筈。それに母なるカンガルー像……あれは皆で作ったただのモニュメントであり、像についての記憶も『昔から有った物』程度にしか改竄しませんでした」

    「では何故『たて乙』と祈りを捧げるようになったのか。私は考え、気付きました」

    「皆『たて乙』を、一人言スレでの思い出を忘れたくなかったのでしょう。しかし、私がシステムを利用して過去を忘れさせようとした」

    「忘れさせようとする私と、忘れたくない皆の想い……両方をシステムが汲み取った結果、『たて乙』の意味のみ忘れられ、カンガルー達にとって大切な言葉という認識だけが残った」

  • 33たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:49:59

    「そして、『大切な言葉なのに意味は忘れられている』という状態に整合性を持たせる為に、システムは『たて乙』を『神の言葉』と定めた。これなら、意味は解らずとも尊い言葉として受け容れられますから」

    「更に、象徴として解りやすい母なるカンガルー像を『神の言葉』と関連の有る信仰対象とした。こうして、祈りの言葉や誓いの言葉として『たて乙』はカンガルー空間に『馴染んだ』のでしょう」

  • 34たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:50:34

    「……ここに至って、ようやく私は犯した罪の重さを自覚しました」

    「私は、皆のことを想っているつもりで、自分のことしか考えていなかった」

    「皆が大切にしていた『たて乙』は、私のせいでねじ曲がってしまった」

    「『俺』のことや、仲間達のこと、一人言スレで起きた全てのことを、無かったことにしていい筈が無いのに」

    「他者の記憶を勝手に弄ぶなんて、許される筈が無いのに」

    「ただ私が皆の痛ましい姿を見たくないというそれだけの理由なのに、そうすることが正しいのだと、皆の為になるのだと、信じて疑っていなかった」

  • 35たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:51:09

    「……罪に気が付いたなら、直ぐにでも全てを元に戻すべきでした」

    「だけど私は、恐かった」

    「元に戻した時、事態に気付いた皆から糾弾されるのが恐かった」

    「元に戻すことで、皆がまた、あの痛ましい姿を見せることが恐かった」

    「私は、どこまでも卑怯で、臆病で、自分勝手な、愚か者でした」

    「私は中々決心を付けることが出来ず、結局そのまま、幾つもの月日が流れました」

    「しかし先日、私が『知らない』偉大なるカンガルー博士の研究所なる場所で、『たて乙』について調べているあなたを見つけたのです」

  • 36たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:51:53

    「偉大なるカンガルー博士も、その研究所も、博士の像も、以前は存在しませんでした」

    「おそらく、あなたの『たて乙』の真実を知りたいという想いをシステムが汲み取り『手掛かり』を生み出したのでしょう」

    「カンガルー神も同じです。あなたが『真実への導き』を望んだから、姿形が与えられ顕現した」

    「そしてあなたは、長い旅路の果てにここまで辿り着いた」

    「あなたの想いは、私の『世界がこのままであって欲しい』という保身の想いよりも強かった」

    「私は、いよいよ罪を償う時が来たのだと悟りました」

    「だから、こうして全てを語りました」

    「どうか、謝罪させてください」

    「本当に……申し訳ありません」

  • 37たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:52:36

     長い長い告白──懺悔を終えた管理カンガルーに、絵文字カンガルーは一つ、質問します。

    「皆の記憶は戻せるのか?」と。

    「勿論です。あなたが強く願えば元通りになるでしょう。私も、元に戻るよう願います」

     それだけ聞くと、絵文字カンガルーは踵を返してその場を去ろうとします。

    「ま、待ってください。それだけですか? もっと他に聞きたい事や、私への……断罪とか」

     絵文字カンガルーは振り返る事なく答えます。

    「今後の事は、皆と相談して決めます。私の一存で済ませられる問題ではないでしょう」

    「……そう、ですね」

    「ただ、今は……『たて乙』」

    「…………!」

  • 38たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:53:33

    『たて乙』の、全ての真実が明るみになった翌日。

     聖地──朱い岩山の前に、管理カンガルーと、絵文字カンガルー達が集まっていました。

    「管理カンガルー。皆、記憶を取り戻し、あなたの行いについても説明しました」

    「皆で相談しましたが、やはりあなたの行いは間違っていた」

    「……はい」

    「……ですが、私達にはあなたを非難する資格など無いのです」

    「……それは、いったい何故……?」

    「私達全員が、あなたと同じことを考えていたからです」

  • 39たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:54:21

    「私は、昨日あなたの話を聴いている途中で記憶を取り戻していました」

    「そしてあなたが、私達を慮り、記憶を消したと言った時、私と同じ考えを持ったあなたがそれを実行しことに、嬉しささえ覚えました」

    「ですが……その後のあなたの、罪悪感に苛まれ、苦悩する姿に、私は胸が張り裂ける思いでした」

    「もし、あなたの立場に立っていたのが私だったら……そう考えたら私はもう、冷静ではいられなかった」

    「なので、昨日の去り際は、ついあの様な冷淡な態度を取ってしまいました」

    「ただそれでも、せめて一言あなたを労いたく、『たて乙』と言ったのです」

  • 40たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:55:16

    「先程も言った通り、私達は皆あなたと同じことを考えていました」

    「それはつまり、私達もあなたの様に、長い間苦しみ続けることになっていたかもしれないと言う事です」

    「あなたは、私達に代わって罪を引き受け、私達のやろうとしたことは間違いだと示してくれた……そう言っても過言ではないと思っています」

    「あなたに感謝こそすれど、非難や断罪など有り得ないのです」

    「正に、『たて乙』なんです」

    「本当に……ありがとう」

  • 41たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:56:07

    「こんな私に『たて乙』してくれるなんて……」

    「皆さん……私の方こそ、ありがとう」

     カンガルー達が和解すると、絵文字カンガルーがその場を仕切り直します。

    「さて、管理カンガルー。最後にもう一つの、最大の問題を片付けなくてはいけません」

    「最大の問題ですか?」

    「この、理想郷としてのカンガルー空間そのものです」

    「そもそも、望みが何でも叶うなんて事自体が不健全なんです」

    「けれど、私達はあの悲劇に見舞われ、自分達で思っている以上に、まともとは言い難い精神状態だったのでしょう」

    「他者の記憶を勝手に改竄出来る様な世界を創り、それをおかしいと思っていなかったのですから」

  • 42たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:56:51

    「確かに……そんなことにも気付けなかったなんて」

    「私達はようやく、それに気付ける余裕を取り戻せたんです」

    「なんだかんだ言っても、私達はこのシステムに助けられた。でも、これ以上システムの世話になるわけにはいかない」

    「不便にはなるかもしれませんが、システムを破壊して、ただのカンガルー空間にしてしましょう」

    「同じ過ちを繰り返さない為にも、そうすべきですね……と、なると、破壊する方法は一つですね」

    「皆でシステムに、システム自体の消滅を願う。これでシステムは完全消滅し、再建も不可能になる筈です」

    「では……願いましょう」


     カンガルー達が朱い岩山から距離を取ると、皆一斉に願い始めます。
     母なるカンガルー像に『たて乙』と祈りを捧げる時の様に。

     すると、朱い岩山から、その奥の聖地から、眩い光の柱が立ち昇りました。

  • 43たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:57:31

     光が収まると、朱い岩山の聖地へ続く入り口は消え去っていました。

     絵文字カンガルーが、群れの仲間達に宣言します。

    「これで、システムは聖地ごと消滅した筈です」

    「さぁ、皆さん。これからは、全て自分達の力でやっていかなければなりません」

    「システムが消えたこのカンガルー空間が今後どうなっていくか、誰にも分かりません」

    「今は私達だけしか居ませんが、いずれ私達以外の存在が現れるかもしれません」

    「かつての様に、異物を自動で無害な存在に変えてしまう事も出来ません」

    「もしかしたら、また争いが起こるかもしれない」

    「でも、友好を結ぶことが出来るかもしれない」

    「いつか、『俺』やザマゼンタやター坊、芋やエネコロロの唐揚げの様な、素敵な新しい仲間と出会える日が来るかもしれない」

    「いつでも『たて乙』の心を忘れず、精一杯、生きていきましょう」

  • 44たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:58:19

     それから、長い時が流れました。

     システムの楔から解き放たれたカンガルー空間は、際限なく拡がり続け、今や宇宙となりました。

     この宇宙の起点となった朱い岩山は、現在『地球のへそ』と呼ばれており、世界にはカンガルー以外にも多種多様な生物が存在しています。

     そして──

    「なんでも一人言スレ?なんだここ、みんな俺俺ばっかり言ってる」

    「カンガルーにター坊にザマゼンタに芋にエネコロロの唐揚げ? へんてこなミームだなぁ」

    「あ、新スレがたった。まぁとりあえず『たて乙』っと」


     fin.

  • 45たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:58:56

    以上です。お目汚し失礼しました。

  • 46二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:59:05

    まとめ乙、なんか感慨深い
    あとスレ投稿時には気付かずスルーしちゃったけど雪国パロ?あったんだな

  • 47二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:59:52


    なんかちょくちょく思い出蘇ってきたよ

  • 48たて乙カンガルー21/11/07(日) 22:59:59

    >>46

    そうなんです。あそこだけなんとなくパロいれました

  • 49二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:00:11

    面白かった
    知らない間に同じ掲示板でスゲーことしてた人がいたもんだ

  • 50二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:00:25

    失伝してた分がこんなに… 
    立て乙です

  • 51二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:04:06

    たて乙だ!そうかこんなにあったのか...

  • 52二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:06:46

    単なる悪ノリだと思ったら立て乙だった…

  • 53二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:08:46

    🐶🛡乙ワン ザマゼンタをPTに入れる権利をあげるワフッ

  • 54二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:09:01

    一人言スレ立つ度楽しみしてた
    たて乙です

  • 55たて乙カンガルー21/11/08(月) 01:52:41

    結構見てもらえたようでなにより
    ありがとうございます

  • 56二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 12:18:43

    立て乙カンガルーの物語好きでした
    立て乙

オススメ

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