【閲覧注意】尊い犠牲でした【その7】

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 22:40:33

    砂埃が舞うパティスリー
    もう増えることのない芸術作品
    二度と配信が始まらないチャンネル
    活気を失ったマリナード市場
    シャッターの閉まった宝食堂
    閉鎖されたライブステージ
    化粧品を見て悲嘆する人々
    沈黙が響くナッペ山

    彼女の心は砕かれました
    少女の笑顔は失われました
    平穏は無残に潰され、跡形もなく
    太陽は堕ち、子供達を照らす事は無い

    貴方たちの居てくれた世界を覚えています
    私も、彼等も、人々も、覚えているのです
    あの宝物のような輝く日々を
    続いていくはずだった未来を
    諦められる訳が無かったのです
    どんなに壊れてもここはパルデア地方
    ここでは誰もが宝物を探しています
    自分だけの、宝物を……
    …… ……
    …… ……
    平凡とは、普通とは、日常とは尊いもの
    貴方はよく言っていましたね、アオキ
    ……私たちの世界に、光あれ

    めのまえが まっくらになった

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 22:47:08

    たて乙、ありがとうございます
    SSやファンアートとか、まだまだ語りたいことがたくさんあるので
    建ててくれてうれしいです

  • 3二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:03:21

    前スレのポピー同士の戦いSSいいな…
    ミュウツーの逆襲を思い出した
    目の前の相手は悪じゃないけど、打倒しなければならない理由が互いにある遣る瀬無さ

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:09:01

    1

    【閲覧注意】尊い犠牲でした|あにまん掲示板突如エリアゼロの大穴から湧き出した未知のポケモンたちの侵攻巨大化したいわば『ぬしポケモン』と呼ばれるポケモンたちの大量発生その裏に潜む悪の組織の野望地域に根ざし見守って下さっていたジムリーダーの方々が…bbs.animanch.com

    2

    【閲覧注意】尊い犠牲でした【その2】|あにまん掲示板……しかしながら残された爪痕はあまりにも深いものです一部地域では未だ大穴から這い出た未知のポケモンやぬしポケモンの現存が報告されています万が一それらしきポケモンを発見した場合すみやかにポケモンリーグ本…bbs.animanch.com

    3

    【閲覧注意】尊い犠牲でした【その3】|あにまん掲示板「ハッコウジムが未配信のまま残されてたナンジャモちゃんの動画上げてくれててさ」「久しぶりにグルーシャくんの現役時代のインタビュー見返しちゃった」「有志の手によって未完成だったコルサさんの作品が発掘され…bbs.animanch.com

    4

    【閲覧注意】尊い犠牲でした【その4】|あにまん掲示板元のスレ主じゃないけど立ててみました。迷惑だったらごめんなさい救いは…救いはないんですか?bbs.animanch.com

    5

    【閲覧注意】尊い犠牲でした【その5】|あにまん掲示板マイクテス マイクテス…… ……お元気ですかこの声が届いた皆さま私はパルデアポケモンリーグ理事長オモダカでも皆さまの知るオモダカではありません皆さまが無事乗り越えて来た過去あるいはこれから辿る可能性の…bbs.animanch.com

    6

    【閲覧注意】尊い犠牲でした【その6】|あにまん掲示板…………ザザッ…………なるほど、そうですかそちらの私は受け入れたのですか……彼らのいない世界を乗り越えて、未来を見据えて時折後ろを振り返りながらも、前に進む事が出来るのだと、そう言うのですね『尊い犠牲…bbs.animanch.com
  • 5二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:18:11

    立て乙

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:19:00

    冒頭のSSいつもいいですね……

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:22:40

    スレ立てお疲れ様です
    原ポピーちゃんVS尊ポピーちゃんのSS最高です…ありがとうございます

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:22:47

    感想スレ

    【閲覧注意】尊い犠牲でした 感想スレ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1398476/起きたら完走していたので少しだけ語れたらいいなbbs.animanch.com

    派生(レジェンドSV)

    【閲覧注意】『レジェンドSV』を妄想するスレ|あにまん掲示板ただしこの世界線の未来を舞台とするhttps://bbs.animanch.com/board/1398476/冒険の舞台は今や禁足地と呼ばれるパルデア地方機械なのかポケモンなのかもわからない存在が蔓…bbs.animanch.com

    派生(幽霊)

    【閲覧注意】尊い犠牲・ここだけ......|あにまん掲示板エリアゼロから始まった一連の事件による環境変化やストレス・ショック等で①パルデア出身の人々②当時パルデアにいた人々③ ①又は②から生まれた子供達が、全員霊能力に目覚めて死人が見える様になってしまった世…bbs.animanch.com

    派生(他地方)

    【閲注】他地方vsパラドックスポケモンPart3|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1403350/?res=189本家https://bbs.animanch.com/board/1398476/bbs.animanch.com

    派生(無事終了)

    [番外編]パルデアvsパラドックス|あにまん掲示板ここはエリアゼロから大量のパラドックスポケモンが湧き出し侵攻してきたパルデア地方しかしジムリーダーや四天王、アカデミー教師や生徒たち総出で挑んだ結果誰の犠牲もなく撃退できた世界線です曇りがあっても晴れ…bbs.animanch.com

    派生(掲示板)

    ここだけ尊い犠牲世界の掲示板|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1398476/ ここは尊い犠牲世界の掲示板ですスレ立てするの初めてなので色々と至らぬ点があると思いますが、皆様よろしくお願いしますbbs.animanch.com
  • 9二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:23:11

    前スレのポピーちゃん同士のSS悲しいけどめっちゃよかった……
    犠牲世界のポピーちゃんだって、きっと最初は原作世界を祝福してたはずなんだ
    前を向いて歩いていくのが正しい道ではあるけど、それを目指すにはあまりにも傷が深かったんだ…

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 23:23:22

    ドーナツホールPV描いてくださってる方、
    犠牲世界軸VS本編世界SS書いてくださってる方
    時たまファンアート投げてくださる方
    いつも楽しみにしています……

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:03:02

    >>9

    だから誰かが叱ってやる必要があるんですね……

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:12:04

    ま 前スレのアオキさんタイムリープ概念
    それが1スレめの結果に繋がり そ そして原作世界線侵略に繋がって
    あああああ こんなんじゃ誰も報われない

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:17:56

    冒頭SS、これ

    彼女の心は砕かれました
    →廃人チリちゃん
    少女の笑顔は失われました
    →無表情ポピーちゃん
    平穏は無残に潰され、跡形もなく
    →損傷が酷く遺体も見つからないアオキさん
    太陽は堕ち、子供達を照らす事は無い
    →教員辞めた里長ハッサク先生

    って事?そうなら辛いけど良すぎる…

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:18:46

    何かもう辛い思いをしたみんなそれぞれ大切な人に抱きしめられてて欲しい「よく頑張ったね」って

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:26:22

    成程だから並行世界から生きてる人たち連れてきて精神分析させる必要があったのか
    まあ一緒向こうに連れて行かれてたら並行世界の住民が黙ってないけど

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:26:26

    タイムリープ概念は誰でも脳内でローリンガールしだすからやめて!!!!!
    もう失敗、もう失敗。
    間違い探しに終われば、また、回るの
    やっぱやめんでくれ〜〜

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:26:31

    乙です
    あまりの救いのなさに胸が締め付けられそうになってきておつらい…
    まず前提として未だ未解禁の円盤生物(仮)自体がとんでもない厄ネタだろうから解禁されたらますますえげつないことになりそうですね…

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 07:03:35

    >>17

    チリちゃん廃人化の原因の一端が円盤ポケモンにあるんじゃないか、と妄想したことはありますね……

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 07:21:29

    犠牲世界のアオイ(ハルト)とかネモ達は
    きっと救われたであろう本編世界にどう思うんだろう
    本当なら救われたってことをどう思うんだろう

  • 20二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 07:30:04

    なんだこのシュタインズゲートめいた世界…

  • 21二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 16:42:12

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 17:08:21

    血塗れた道具の数々と埋もれてしまった人々と、その後に残された空虚で救えない灰のようなもの。
    前者の方しか知らないのは、私が大穴で戦った内の一人で、埋もれた内の一人だからだ。
    そしてそんな私が良いのか悪いのか、結果目に残酷に映ったのは、救われた世界だった。
    活気のある声や表情。些細な事で笑ったりすることができる人達。
    最初は大穴の事がないことにされているのかと思って現実を見ないようにしていたけど、
    すぐに現実は迫ってきた。

    「 あっ この世界をすくった、ヒーロー の おでましだ ! 」

    明るく、そして茶化すように言う子供の声が後ろから聞こえる。そんなはずはない。そんな。
    ペパーも私もボタンもネモも余す事なく生きていて、親のことがあったはずのペパーだって
    曇った顔で行き場のない手を残虐な事に使う少年にはとても見えなくて。わかってしまうから。

    「 ああ 」

    いいなあと、思って。
    私に力はなかった。私に救いはなかった。彼らは救われた。
    そのひたすらに輝く事実が眩しくて、目を瞑った時の不安な真っ暗さをわかってほしくて。
    でもきっと、そんな日は彼女らには訪れない。ここで私が私と入れ替われたらとか
    不純な事は思いつくものの、どうせ私は実行できないんだろうな。入る隙間もない。
    そもそも、私と彼女は違いすぎる。
    " 救われた彼女と救えなかった彼女 "
    そう表現されてしまえばもうおしまいで、今は現実逃避でせいいっぱいなぐらいなんだから。

  • 23二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:21:11

    仮称■■■やら円盤ポケモンの情報が解禁された場合、このスレの概念がどんなえげつない化学反応起こすのかちょっと楽しみだったりする((

  • 24ドーナツホール描くよーの人23/01/18(水) 22:24:59

    写真の件は問題ないのだ
    妹弟に手伝いを要請してスクショを貰ってるから
    ただこの先私学年試験の勉強やら大会やらが待ってるので
    だいぶペース落ちると思われる
    3月までに…終わるかなぁ

  • 25二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:11:17

    前スレポピー対決ssのものです
    投下した翌日に「そういえばデカヌチャンってかたやぶりじゃなかったっけ!?やべえっ!!!」となるなどしましたがとりあえず様子見て次のss投げる気になったらそこら辺盛り込んだ展開をやろうと思います。マジで土下座案件でした………

  • 26二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 03:04:53

    ポピーちゃんやナンジャモちゃんがループしてる概念もあったよね…

    アオキさん→ナンジャモちゃん→ポピーちゃんで能力が移っていったとか?


    >>24

    すごい!ドーナツホールな雰囲気満点!

    前のイラストも絵柄寄せてあるとことかすごかったけど…

    動画で見れるの楽しみにしてる!


    >>25

    確かにポピーのデカヌチャンはかたやぶりだね…

    でもそんな事忘れちゃうくらい迫力満点SSでよかったよ!

  • 27二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 07:08:04

    >>25

    気にせずともよいのです

    SSマジで楽しみにしています!!

  • 28二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 07:08:53

    >>24

    めっちゃすごいな…

    着々と進んでいて感謝

  • 29二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:14:32

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 18:13:39

    >>24

    す、すっげ〜!!

  • 31二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 21:16:17

    並行世界線に行くというの、サンムーンでの日輪/月輪の祭壇から行ける昼夜が反転した世界を連想させるな
    本編世界線と犠牲世界線も昼夜が反転してたりしそう

    本編主人公は主にどういう役目になるだろうか
    リーグ関係者が攫われた人を救出するのに専念、主人公は露払いとして内部に潜入し下っ端を退治とか
    そうこうしてるうちに何かの偶然で主人公が真相の一端に抵触し……みたいな

    並行世界に行くにはウルトラホールを開けるという手もあるけど、それにはソルガレオやルナアーラの力が必要なんよね
    そういえばソルガレオのタイプに「はがね」が……いや伝説まで投入するのは向こうの戦力インフレが過ぎるか

  • 32二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 22:18:15

    >>31

    自分はやっぱり主人公のカッコいいところが見たいから手助けしに来てくれた犠牲世界のアオイorハルトと先行突撃して情報収集とか救助してる主人公が見たい

    犠牲世界の人が原作世界に行く方法についてはパラドックスポケモンから狩ったブーストエナジーを改造して並行世界への道を開くエネルギー源にしてるとか考えてた

  • 33二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 23:50:03

    俺的このスレのナンジャモイメソンはこれ

    稲葉曇『とこしずめ』Vo. 星界

    追い払って追い払って

    もっと好きにさせるからさ

    取り壊して とこしずめ

    名前だけ残そうか

    …ループ説や四災襲われSSにも合うと思ってるゾ

  • 34二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 03:50:28

    桃源郷なんてなかった

    個人的なVS編犠牲世界生存四天王イメソン

  • 35二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 07:09:12

    前スレの
    カシオペアが犠牲世界軸の面々にかつての自分と同じシンパシーを抱きながらも、自分たちの宝を守るために戦う胸熱展開よすぎる

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 17:57:03

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 23:16:04

    >>34

    この曲が昔は違う曲名だったこと込みでぴったりだわ…

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 23:27:42

    それにしても人の身体に結晶が生えやがて結晶に侵食されて死に至る奇病が見つかってから原因を詳しく調査した所によると原因は長期間のテラスタルの使用によるものでテラスタル結晶が実は人間に害をなすものと分かってからの世間の騒ぎようは恐ろしかったね…
    その事に気付いた時点で既に結晶は大穴どころかパルデアの各地に侵食をしていたのだから…大穴に近いチャンプルタウンは特に汚染が酷いせいで既に立入禁止区域になってしまっていたからね

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 00:10:47

    何度見返しても飽きない概念。
    5→6の冒頭SSの流れ汲んで、初代尊い犠牲世界が、原作VS時空尊い犠牲世界見たら、爆速で曇らせられそうでイイ。自分らと似た末路の世界が平和を脅かしてる気分はどや?

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 01:10:19

    ボタン「...これで、うち、ほんとに終わりなん...」
    エリアゼロの洞窟、このバケモンども捌いてもキリはないし、一個体が強い。アオイ(/ハルト)やネモ、ペパー、スター団のみんなのためにも、粘らないワケにはいかなかったけど......ブイブイたちはとうとう全滅。うちの目の前には、トドロクツキ、だっけ?...が佇んでいる。元からバカみたいな火力なんに龍の舞をクソほど積まれた。相性有利なはずのニンフィアもなすすべなし。
    んな状態でうち自身に辻斬りをしてくるもんだから、もう詰んだ同然。もはや痛みすらどうでもよくなってきた。
    「はぁ...時間稼ぎくらいにはなったんかな......」
    ふと、こういうときに、いつもはドがつくほどウザいオヤジも頼りになるんだよなー...ということを思い出した。
    .......なんだかんだ世話にはなったんだし、最後の連絡くらい入れてやってもいいかな.....
    「もしもし...」

    ーみたいな感じで連絡入れて、それを聞いたピオニーが血相を変えて隊長(マサル/ユウリ)にアドベンやらで捕まえた伝説などの強ポケを貸してほしいと頼みこみ、急ピッチで育て上げたアーマーガアでパルデアの大穴に赴く...みたいな妄想したい。多分鋼の大将だしデカヌは倒すか手懐けるかしてそう。んで隊長はボックス1つ分くらいかそれ以上の伝説準伝諸々(技構成はちゃんと有能なのにしているし努力値や性格も調整した奴ら)と共に、バトルタワーで愛用していた育成済みの味方回復特化ポケや耐久殲滅型ポケをピオニーに送りつけるんや。で、後にピオニーからパルデアの惨状を改めて聞き、前に暇を持て余し育成しまくった産物である数百体のポケモンを連れて自身もパルデアに行くんや。最後には親友のシャクヤちゃんの妹であろう子に会って仲良くなってほしいし、その子にはザシアンザマゼンタ(歴戦の勇者、つまりオフ時の姿)にもミラコラ同様じゃれつかれててほしいし、オヤジとの冒険の話や仲間にした冠の王とその愛馬について話したい。

    っていう平和なハピエン妄想でした。
    このスレの現実はこんなに甘くないようだ、ズアのみ10個ミックスハーブカレー並に渋くて苦くて辛いのだろう。

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 02:10:10

    ハピエンむずいよな…
    あらゆるポケを従え、あらゆる地方を制覇した最強の俺妄想すればイイんだけど、
    パルデア民の力だけでハピエン迎えて欲しい俺に邪魔される…
    災害が、・パラポケ氾濫・ヌシ・悪の組織って、ギリ全捌きいけそう感あるのが悪い!

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 02:46:44

    ループ能力&派生のレジェンドSVのジムリーダの生き残りのグルーシャ概念で思いついたんだけどさ、生き残ったけど、ハルト/アオイに目の前で死なれたグルーシャがこの能力を手に入れたら軽率な地獄が出来るんじゃないかな 
    他ジムリーダはハピエンが思いつくけどこの人はバドエンしか思いつかない
    巻き戻る時期によっては自身の夢を取るか、自身の大切な人をとるか(会えるかどうかという保証すらない)という残酷な選択を突きつけられそう

  • 43二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 06:23:21

    娘を救えなかったピオニーが大量の伝説のパワーをバドレックスに使ってもらって
    ループして娘を救おうとする概念…
    駄目だ、なんか十回以内のループで救いそうだあの鋼の大将…

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 10:38:44

    お疲れ様でスター!がエル・プサイ・コングルゥ説

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 16:24:08

    へるmp / 歌愛ユキ

    ・独り「HEAL」唱えて

    夢の中 また魘されてる

    ・世界ひとつ救ってみても

    私救われないから

    ・世界ひとつ壊してみても

    私救われないけど


    完全に趣味選曲だけどここらへんの歌詞合うなって思ってる

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 17:01:54

    奪ってきて一般人的にはどうなってるんだろう
    どこからか漏れて伝わるとして奪ってきていることを知っているかとか
    色々あるよな…

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 17:11:08

    投下失礼します

    キハダ先生推しなのでメインはキハダ先生とリップさん。

    捏造や解釈違い注意。

    どうせだったら救わないで激しく打ちつけられたかの様な死体を見て、                  綺麗だった彼女が崩された事実と自分がいつまでも中途半端に守れないこと。   

    「 … ああ はやく 綺麗に してやるからな … 」

    強いと表された彼女のこと、いつまでも美しかった彼女を尊敬していたから、   決して彼女の酷く目にするのも辛い姿を気持ちを一周してそう持ち上げた。



    喉につっかかった嗚咽も吐き出せない中途半端。                私に同情したのか彼らはリップを連れていくことはなく、項垂れた私の方に近付く。私ではないと分かっていてもリップに触れてほしくなくてその手を払う。     綺麗なままで、せめて彼女が望んだであろう姿でいてほしいのだ。        

    彼らが去って、自分の目を細めてリップに笑いかける。             すると腹の音が鳴ってしまって、一回目は気にも留めなかったが、        二回目は少し気になってしまい、今だけは美味しいと口に沢山頬張る食事も、   それを食べないと生きていけない体も憎く感じた。               

    そして何度か台所に向かってぴかぴか点滅する擦り切…
    telegra.ph
  • 48二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:28:40

    ネームプレートに「チリ」と書いてある 部屋だ

    カギがかけられていて入れない!
    部屋のカギを使いますか?

    ▶はい
     いいえ

    〇〇(主人公)は部屋のカギを 使った!

    壁には じめんタイプのポケモンたちが描かれている!

    車椅子に乗って ドオー柄のポンチョを着込んでいる女性だ
    ぼんやりと 窓の外を眺めている……
    話しかけますか?

    ▶話しかける
     やめておく

    「…… …… ……
     …… …… ……」

    …… ……女性は 何も反応を示さない……

    ドオー「どどどう……」
    車椅子の傍のドオーは
    悲しげな表情を 浮かべてる……

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:36:09

    >>46

    いきなりすべてを公表しても混乱を招いてしまうから、最初は徹底的に情報封鎖して

    情勢が落ち着いたころに少しずつ情報開示していく感じでないかと思ってる

    ……他の世界から人をさらう所業をよく思わない人が、事態の瓦解を願ってどこかに情報流すとかもありそうだけど……

  • 50二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 19:45:03

    犠牲軸って大枠でも分岐複数あるのがややこくて好き。パラドックスポケモン大量放出理由すらバラバラなんよな
    VS原作世界にどっぷり浸かり過ぎて、元祖スレ主SSに、ジムリーダー以外犠牲者居ないの?!チリが精神崩壊してない!って新鮮なビビりを得た

  • 51二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:00:37

    決まってたのってジムリ全滅までだったよね
    そっから無数の分岐が出来ててほんとすごいこの数だけ世界線があると思うと......
    今んとこ完全なハッピーエンドがセレビィくらいしか思いつかない難しさもまたいい
    パルデアだけで解決に向かおうとしたらジムリ全滅は最低ラインであろう事は間違いないよね
    ループしても死亡フラグ折るの難易度高そう
    アオキさんが最難関なのは多分共通認識だと思うけど何となくコルサさんとかリップさんとかもフラグが複雑そうだな......

    個人的には絶望に立ち向かえなかった人が狂気に飲まれて突き進んでしまうのが好みだからVS世界はめちゃくちゃアリなんだよな

  • 52二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:05:38

    よく話題になる軸って
    1.初代尊い犠牲(ジムリのみ全滅軸)
    2.初代尊い犠牲が救った全員生存(スレ5?の最初のSSで救われた軸)
    3.尊い犠牲でジムリ全滅→チリちゃん発狂軸
    4.後のレジェンズ軸(チリちゃん発狂済みなら3とほぼ同じかね?)
    5.5スレ目後半あたりから登場した、尊い犠牲で失われたジムリを別世界から誘拐する軸(vs原作軸)※失われたジムリ軸のチリちゃんは発狂済み

    の5種類?

    ※申し訳ないけど他(スレになってる幽霊、他地方、無事終了、掲示板)はオリキャラとか苦手なのあるから見てないので知らん

  • 53二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:12:46

    >>52

    レジェンド軸が好きすぎてずっと張り付いてしまう

    完全に元通りとはいかずとも、希望に満ちた未来へのハッピーエンドにギリギリ行けそうなのがあそこくらいしかないっていうのもある

  • 54二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:27:30

    >>52

    主人公関連の軸は?ザ・ホームウェイの成功失敗、ホームウェイ組の生き死に、そもそも主人公が存在しない考察もあったぞ

    それと現地ポケモンや一般人の犠牲あり軸も流行ってた印象。

  • 55二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:31:23

    ジムリが全滅した段階では一般の犠牲者は出なかったけど、その後でジムリが全滅したから防衛力さがってしまい、パラポケが一般ポケに紛れて避難所に入り込むとかして一般の犠牲が出始めたとか

  • 56二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:33:09

    アオキさんが欠けたことで四天王とトップがこんなことになっちまうとかアオキさん死んでも死にきれねぇよ…

  • 57二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:35:37

    >>56

    せやから幽霊として本編世界線に助言するんや

  • 58二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:39:51

    >>52>>54

    そうだった。主人公とか、一般人関連漏れてたわ、ありがとう。


    あと、四天王の正気、発狂もチリちゃん以外もあったな。ハッさんが正気で発狂(会話は出来るけど、メンタルダメなってたやつ)してるのとか、辛い(好き)だった


    これ分岐考えるとめっちゃ色々あるな。スレ、レスごとの流行あるとは言え、みんな話がある程度通じるのがすげぇわ

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:59:06

    >>58

    7スレも続いてるんだ、そりゃごっちゃになる

    見返してたらクラベルも犠牲になる軸あってビビったわ

    そしてハッサクの、分かる。こっちもオモダカの過労、前見過ぎて孤立概念、辛いけど好きだし

    どっかで見かけた、死んだ笑顔でコルサの作品を直すハッサクってやつ刺さって抜けん

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:03:04

    廃人チリちゃんと大人ポピーちゃんがぶっ刺さってな……

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:06:41

    おっと!忘れちゃいけないループ軸!
    いい概念だから掘り下げて欲しい…
    ナンジャモがループしてる説は目からウロコだった…

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:01:00

    >>57

    アオキさんが死ぬ間際に遺した最後のメッセージとある希望へ繋がる物のお陰でチリちゃんが立ち直るきっかけや四天王の皆が再び集まったシーンは胸熱だったね…まったくズルい男だよ

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:11:46

    テラスタルしたデカヌチャンがハンマーを構える。ジバコイルがポピーを守るように前に出る。
    警戒すべきは依然デカハンマー。テラスタルによるブーストで相性不利でも一撃で撃沈させかねない威力を誇るあの技が、急所に当たらないことを"お祈り"する他ない。"がんじょう"があっても嫌に不安が付き纏う。
    そこまで考えて、ポピーはハッと、一番忘れてはいけないことを忘れていたことを思い出す。
    「デカヌちゃん、デカハンマー!!」
    デカヌチャンが跳ぶ。
    「ッ……!ジバコちゃん、ラスターカノンでハンマーをはじきとばすのです!!」
    反応が一瞬遅れた。ジバコイルのラスターカノンが発射されるより早く、デカヌチャンのデカハンマーが脳天に叩きつけられた。衝撃でラスターカノンのエネルギーが放出できずにその場で弾け、爆風が起きてポピーの小さな身体を吹き飛ばした。

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:12:23

    「きゃあっ!!」
    辛うじて頭は庇った。しかし思い切り吹き飛ばされて転がったせいで、背中や膝が痛い。煙幕の向こうで、向こうのポピーが怒りと憎悪と軽蔑の混ざり合った眼で睨んでいるのが見えた。
    ジバコイルは地に付した。その上でデカヌチャンはハンマーを肩に担いで、倒れたジバコイルの身体を踏み台にしている。
    痛む身体をなんとか起こして、自分の浅慮を呪う。
    "かたやぶり"。相手の特性の効果を無視して技を通す、デカヌチャンの特性だ。それによって、ジバコイルの"がんじょう"は無為にされた。言葉を突きつけることにばかり思考を割いて、前提としていなければならないとこを頭から外していた。
    慢心、油断、否、視野狭窄。
    「ぐ、うぅ……」
    痛みによる生理的な涙が頬を伝って流れ落ちる。悔しさのあまり胃を締め付ける感覚がした。

  • 65二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:13:11

    「もういちどだけ、これはさいごのけいこくですの」
    ずしりと重い声が投げかけられた。
    「かえって。ポピーたちから、"いつもどおり"をうばわないで」
    遂に断絶された。もはや、言葉での交渉の余地は無くなった。
    「かえらないなら、にどとかえれなくしてやりますの!!」
    デカヌチャンがジバコイルを蹴って、ポピーに向かって突っ込んできた。どっちだ。デカハンマーは連続して使えないはず。では、じゃれつくか。
    「アーマーガアちゃん、てっぺき!!」
    よろけながらボールからアーマーガアをくり出す。飛び出したアーマーガアはポピーの指示を聞き取って、滑り込むように身体を硬質化させて自身の防御をぐーんと上げる。デカヌチャンのじゃれつくを翼で受け止め、力だけで押し返した。
    アオキたちを取り戻すためにも倒すべきだ。倒さなければもはや彼女たちは止まらない。だが、それで彼女たちの心をどうやって救うのか。ポピーはそこで二の足を踏む。だから、自分から攻撃できない。

  • 66二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:13:58

    「デカヌちゃん、デカハンマーでそのひとごとたたきつぶして!!」
    流石にギョッとした。ポピーもアーマーガアも、デカヌチャンも。
    慌ててポピーはまんたんの薬をアーマーガアに使う。てっぺきで防御を上げていても怖いものは怖い。況してや、自分の不手際でジバコイルを一撃で沈められたばかりだ。
    「アーマーガアちゃん、もう一度てっぺき!!たえて!!」
    受け止める、それ以外に打てる手がない。正確には殴り返してしまえるのだが、ポピーはそれをしたくなかった。
    ハンマーがアーマーガアの身体を直撃する。大きく鈍い音がして、アーマーガアが顔を顰める。だが、耐えた。四段階上昇した防御力が、テラスタルの暴力を上回った。畳み掛けるようにストーンエッジが放たれるが、半ばヤケクソ気味に出されたそれはアーマーガアの身体を掠めすらしなかった。
    ふとポピーは気付く。今のデカハンマーの音が、ジバコイルが受けた二度と音が違うことに。前者はガァンッ、という豪快な打撃音。そして今アーマーガアが受け止めたのはゴンッ、という鈍い打撃音。音量は、どちらも似たようなものではあったけれど。

  • 67二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:14:30

    本意ではないのだ、ポケモン達にとっても。それでもトレーナーの苦しみを哀しみを側で見てきた彼ら彼女らは、少しでもそれが和らげられるのであればと。
    だが、迷った。
    正しくないことを理解していた。それを突きつけられて、迷いが生まれた。そういうことだ。
    止まれない主人を、誰かに止めて欲しいのだ。
    そうと悟ったポピーは、ギリ、と歯を食い縛り小さな拳を握った。
    「アーマーガアちゃん!!」
    泣きそうな顔をしたポピーが声を絞り出す。
    「デカヌちゃん!!」
    激情に満たされた眼をしたポピーが声を張り上げた。
    「ボディプレス!!」「デカハンマー!!」
    アーマーガアが天井近くまで飛び上がり、デカヌチャン目掛けて胴体で押し潰さんと急降下する。デカヌチャンがそれを迎え撃つようにハンマーを振りかぶる。
    技同士がぶつかり合う、その直前に。

    「やめろ……ポピィイイイイイイイイ!!!!!!」

    聞き慣れた声が、もう聞けなくなったはずの声が、響き渡った。

  • 68二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:56:29

    きっとこの尊い犠牲世界のイメソンは宇多田ヒカルの誰かの願いが叶うころ…

  • 69二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 23:45:09

    >>61

    それ提唱したのは私っす

  • 70二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:25:13

    そのひとごとって、ま、まさか……そこまで切羽詰まって……いや流石にアカン一線こえる誰か止めてやって((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

  • 71二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:28:13

    >>52

    どう足掻いても発狂してるチリちゃんさんさあ…

  • 72二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:29:14

    わるいこポピーちゃんSSの続き来てる!嬉しい!
    描写でデカヌチャンの気持ちが痛いほど伝わって来る…
    自分の主人と同じ顔の子を叩き潰せって言われるなんてそりゃ嫌だよね…
    また続きが楽しみ!

  • 73二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:34:03

    じ、じぶんのポケモンに、ひ、ひとを、おま
    それはダメだって犠牲世界線のポピーちゃ……

  • 74二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:52:56

    >>47

    痩せ衰えたキハダ先生を見て驚くリップさんが目に浮かぶよ

    ご飯を食べるのが当たり前じゃなくなっちゃってる描写が悲しい…


    >>48

    鍵をかけたのは誰だろう?壁の絵はハッサク先生が用意したのかな?色々想像が膨らむ

    チリちゃんが無言ってだけでインパクトあるよね

  • 75二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 08:14:18

    >>63

    続きたすかる

    縋りついてしまうのが分かっていてもって感じあって

    辛くて好き

  • 76二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 08:58:30

    悪い子ポピーを同じアーマーガア、同じダイオウドウで圧倒する、
    「子供の癇癪を止める強い父親」なピオニー概念は流石になんか違うかな?

  • 77二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:26:34

    ※ポピーループ軸全員生存END達成におけるジムリ攻略難易度妄想

    ☆☆☆ふつう
    ・ライム
    立地上会いに行くのは少し大変だが、ループをすぐ信じて生存に努めるようになってくれる大変心強いおばちゃん。
    ラップで鍛えた強靭な精神や人生経験から出る言葉で、他のジムリーダー生存にも高確率で貢献してくれる。
    戦局が崩れても悪態をつきながら冷静で居ることが出来、周囲や自身の安全を確保しつつ、敵にはおはかまいりを叩き込む。
    自分を大切にする大切さを分かっている人は強し。
    ・ハイダイ
    こちらもループの事を話すと無条件で信じて生存に努めてくれる。
    戦況が悪化して来ると、話さない場合よりポピーを思って前線にガンガン出るようになってしまうデメリットはあるが、総死亡率は低い。
    街を発展させた手腕は凄まじく、周囲との連携で非常に強力な防衛線を張ることが出来る。
    ポピーのポケモンちゃんみたいにカッチカチです…

    ☆☆☆☆少したいへん
    ・カエデ
    それが普通ではあるのだが、ポピー単体だとなかなかループの事を信じて貰えない。
    信じて貰えた後も、自分の力への自負から無理をしてしまう危うい部分があるため油断禁物。
    とはいえどんなピンチでも粘り強く勝ちを狙い、基本安定して生存してくれる。
    ・リップ
    カエデと同じくなかなかループの事を信じて貰えないが、諦めずポピーなりの言葉で根気強く説明しよう。
    信じてくれた後はちゃんと生存に力を尽してくれるが、負けた相手の言う事を聞く勝負を仕掛けて来た時は最大限警戒しよう。
    苦境に対して強く見せているが、影で相応に傷付いてしまっているので、見逃さず包容力のある人たちとフォローしに行こう。

  • 78二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:27:10

    >>77

    ☆☆☆☆☆たいへん

    ・コルサ

    ループの事は大抵信じてくれる。

    が、それはそれとして芸術を守るべく全力を尽くすので、死亡率が減るかといえば全くそんな事はない。

    コルサの死はアート界の損失である事を猛アピールしよう。

    ちなみに説得の際にハッサクやメロコへ言及するのは高確率で逆効果。

    初見殺しですの…

    ・ナンジャモ

    意外と手強い。そして信じて貰えた後が一番問題。

    下手にループのことを詳細に語ってしまうと、ポピーにええかっこしいしようとして、寧ろ話さない場合より死亡率が跳ね上がる。

    ナンジャモが居なくなった時のみなのものをたっぷり語って思い留まらせよう。


    ☆☆☆☆☆☆とてもたいへん

    ・グルーシャ

    信じてもらえるまでが長い。

    信じて貰えたあとは、全員生存状態ならとても心強い味方。

    …裏を返せば、誰かが危険な目に遭うと非常に不安定になってしまう。

    思い詰めると知らない間に特攻をかましにいってしまうので、周囲との交流を促進してあげるのが重要。


    ☆☆☆☆☆☆☆ラスボス

    ・アオキ

    脱落一番乗り常連。

    基本エリアゼロ入り口で死ぬ。

    説明しても高確率でエリアゼロへ死にに行く。

    エリアゼロ入り口死亡を阻止しても、他シティへ遠征して死に、悪の組織に突撃して死に、誰かを庇って死に、エリアゼロにとんぼがえりで死に、怪我を隠して悪化させ死に、とにかく豊富なパターンで死ぬ。

    何度ポピーを泣かせたか分からない。

    どうやったらおじちゃんは死なないんですの?

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:42:53

    >>77>>78

    それぞれ納得でしかないw


    ライムさんとハイダイさんの年長組が生存した時の安定感凄そう。この2人が生きることで、他ジムリの生存が上がりそうだ。逆にこの2人のどちらかが欠けた時点で他ジムリの何人かは死亡確定しそう


    少し大変組は納得させるまでが大変だけど、納得して貰った後は凄い心強いの良いね!カエデさんが生きてれば、リップさんのストッパーに。リップさんが生きてればカエデさんのストッパーになって生き残る確率上がりそう


    大変組は問題児組か。コルサにハッさんの話するのNGと、ナンジャモも話さない方が生存率高いとか、ここも問題児かよwちょっと捻くれた攻略になりそうなのが2人を表してていいね!


    グルーシャは1人にしたり、モブ市民と行動共にさせると危なそうだな。生存したライムさんとハイダイさんで挟んで生存ルートまで突っ切って貰わねば。死にそうになっても三途の川から引き摺り戻す大人がキーかな


    ラスボスw話しても話さなくても、エリアゼロ初期対応で生存しても死亡フラグが消えないのはむずいな。グルーシャ同様誰かを側に置いとく必要が?(いや、その側につけた誰かを庇って死ぬフラグが立つけど…。ど、どうすれば!?)

  • 80二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:22:29

    >>78

    アオキさんがしぬとほぼ連鎖でチリちゃんもアウト……

  • 81二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:46:56

    >>80

    これは未来を知ってるチリちゃんなりハッサクさんの協力を得て更にはトップからキツく言ってもらわないとアオキさんは助からないヤツや…

    アオキさん生存ルートはほかのジムリを全て生存させたりエンド回収後のトゥルーとして最後の最後に解禁されそう

  • 82二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 15:26:38

    >>77

    >>78

    最低値が3なのなんか笑えてくる

    パルデア、結構過酷

  • 83二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 15:39:02

    >>82

    まず中心に厄ネタの大穴があるしヌシは凶暴化してるし守り神居ないし…

    あれ…これ結構詰んでない…?

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 20:28:41

    >>83

    その大穴も、博士がタイムマシン発明する前からパラドックスポケモンがいたっぽいし

    しかも円盤のポケモンとかいう特大級の厄ネタが控えてるしで

  • 85二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 20:36:39

    悪い子ポピーVS犠牲世界線ポピーSS最新作の最後に、聞こえた声は誰なのか……

  • 86二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:25:43

    VS原作世界SS見る限り、戦場となっているのは犠牲世界線の方のリーグ本部で、
    仮にそこが何らかの要因で崩壊なんかしたりしたら、自発的に動けない廃人チリちゃんがヤバいのではないかと思ってしまった
    傍に誰かいるならポケモンの力を借りて何が何でも守り通すけど、仮に孤立してしまってた場合……
    ああ……考えるのはやめよう……(DPコウキ感)

  • 87二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:31:36

    >>86

    自レス

    状況によっては本編軸チリちゃんが廃人チリちゃんを守りながら崩壊するリーグから脱出するというちょっとシュールな状況にもなりかねない

    (カーテンとかあったら申し訳ないがちぎって廃人チリちゃんが落ちないよう車椅子に固定する即席のシートベルトにし、全速力で車椅子を押す 落ちてくるガレキは手持ちのポケモンたちの力で地面隆起なりなんなりしてしのぎ切る)

  • 88二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:32:51

    >>86

    「…アオキさんのとこいけるん?…ならええよ…」と言って無抵抗のまま全てを受け入れるやつなら作中屈指の鬱イベントになるやつ

  • 89二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:50:59

    崩壊するリーグから犠牲世界の面々と原作軸の面々が協力して脱出する事になったら楽しそう

    原作チリ「後一時間でリーグ崩壊するって、どないなっとん!?こっちのトップは耐震ガバ設計でもオッケー出したんかいな!」(犠牲チリの車椅子押しながら爆走しつつ、ツッコミを忘れない)

    原作アオキ「ムクホーク。貴方の主人は自分ではありませんが、協力して下さい。彼等を一人でも多く救うには、貴方の力(翼)が必要なんです!」(犠牲のアオキ手持ちの生き残りと原作アオキの手持ち連れて協力して脱出するけど、殿務めてそうで危ない)

    原作コルサ「ハッさんとハッさんが協力している姿はアヴァンギャルドだな!鏡写しのようで、中々に違いがあるじゃないか」(原作、犠牲ハッサクが協力もしくは喧嘩しながら爆音波とかで瓦礫破壊して道を作る)

  • 90二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 00:17:23

    悪い子ポピーVS犠牲世界ポピーが戦ってる戦場の奥の部屋に本編アオキさんがいるとして、
    犠牲世界ハッサクさんが捉えたジムリたちに食事を持ってきているSSから察するに
    本編アオキさんと廃人チリちゃんは同じ部屋にいるっぽい?
    ポピーたちの戦いの余波すごいから、部屋の中まで伝わってきた衝撃で廃人チリちゃんの車椅子倒れたりしちゃわない?と思ったけど、そうなったら本編アオキさんがとっさに支えるか……
    その瞬間に廃人チリちゃんが泣きだしてあたふたする本編アオキさんという幻覚もよい……

  • 91二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 07:06:39

    >>88

    原作チリ「しんだらアッカァァァン!!!」

  • 92二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 18:15:01

    保守

  • 93ドーナツホール描くよーの人23/01/23(月) 18:29:21

    カエデさん以外も載せとこう
    残念ながら学校の宿題が増えてしまった
    しばらくはペースダウン…アイディアはあるのに
    あとはどうにか清書すれば…

  • 94二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:42:01

    >>93

    ドーナツホール大変たのしみにしております


    VS犠牲世界SSも楽しみです

  • 95ドーナツホール描くよーの人23/01/23(月) 19:52:51

    >>94

    ありがとうございます

    こつこつ頑張ります~

  • 96二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:21:19

    「さて、啖呵切ったはええけどどないしよ」
    二人のポピーが意志の断絶を起こす少し前、オモダカの指示を受けて別世界のポケモンリーグに侵入を果たしたチリは、異なる結末を経た自分を見遣る。叱ってやってくれ、と頼まれたからにはやり遂げてみせるつもりではあるが、では一体優先すべきは誰か、或いはどれかと考える。ジムリーダー達の救出に、此方の世界が自分たちの世界に干渉するに至る手段とその成立経緯の調査、そして此方の世界の皆を叱りつけてやること。
    いや、多いねんやることが。
    最後を安請け合いしたのは自分なのでしょうがないとはいえ、チリは頭を抱えた。
    「ちゅーか、てっきりこっちのチリがおるとこにアオキさんもおるか思たけど、おらんねんな?どこ連れてかれたんやろ……」
    頭の中のリーグの間取りを検索する。此方のチリの様子を見る限り、あまり離れた場所に連れて行くことはないと思いたいのだが。
    そんなことを考えていると、部屋の外から靴音が聞こえた。明確に近づいてくる音に、チリは背中に冷や汗が流れるのを感じ、咄嗟に壁に沿うようにして設置されたロッカーの一つをこじ開け中に隠れた。

  • 97二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:22:42

    ドアが開く音がして、誰かが部屋に入ってきた。チリは口元を手で覆って息を潜める。
    「チリ、大事ないですか?」
    聞こえてきた声は、ハッサクだった。なるほど、此方のハッサクか。チリは音を立てぬよう細心の注意を払いつつ、耳を澄ませた。
    「すみませんですよ、一人にさせてしまって。しかし、今は少しだけ、アオキのポケモン達に譲ってあげてください。彼らも、アオキに会いたがっていたのですよ」
    車椅子の彼女は応えない。凪いだ眼で、セルロイド人形のようにじっと座したまま。
    「それに、彼方側の世界の方々が此方に侵入しているとのことですので、できれば貴女は安全な場所に居ていてくださいですよ。小生はこの不届者達を追い返してきますですので」
    バレてる、と思った。が、すぐにハッサクが言う侵入者がおそらくポピーやチャンピオン達であることに気付いて、チリは呼吸音をなるべく抑えて息を吐く。

  • 98二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:23:50

    「落ち着いたら、みんなでピクニックでもいきましょうか。流石に遠出は出来なさそうですが、そうですね……オリーブ大農園の辺りまでならトップも許可してくださるでしょう。サンドウィッチと、アオキの好きな焼きおにぎりも持っていきましょうね」
    靴音がドアの方へ移動していく。チリが隠れたロッカーの前をハッサクが通り過ぎる、その刹那。
    「……ッツ」
    ゾワッ、と全身の産毛が逆立つ思いがした。今度こそバレたか、とオモダカから託されたアオキのチルタリスのボールに手を触れる。
    「……気のせいですかね」
    ポツリと溢して、ハッサクはそのまま部屋を出て行った。
    気配が消えて、ドアが閉まったのを音で確認すると、チリは倒れるようにロッカーから転がり出た。
    「っぶゎっは!!怖っわ!!ハッサクさん怖っっわ!!」
    喉の途中で詰まり倒していた息をドッと吐き出した。これまでの半生で一番恐怖を感じたかもしれない。
    しかしなるほど、アオキは今此方のアオキが遺したポケモン達といるのか。

  • 99二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:25:07

    「もしかしたらアオキさん以外のジムリーダーもそうなんかな?どっちにせえ此処に長いことおってもしゃあな———」
    立ち上がって部屋を出ようとした、その瞬間。
    爆音が響いて、床が、建物が思い切り揺れた。不意打ちで揺れを喰らったチリは、咄嗟にさっきまで入っていたロッカーの角を掴んで転倒を防いだ。
    「えっ、ちょ、なん!?なんや今の!??!?」
    誰かが近くで戦っているのか。だとしたら加勢に行った方がいいだろうかと考えが行ったところで、ガンッと硬いもの同士がぶつかる音がした。
    音の方を振り返る。物言わぬチリの座った車椅子が揺れの衝撃で一人でに動いて、背面から壁に激突したらしかった。それでも、チリが特に痛がったりする様子もないのだが。
    くしゃ、とチリは思わず髪が乱れるのも構わず頭を掻いた。意味のある言語にならない呻き声を数度上げて、仕方がない、これしかないというようにロッカー全てをこじ開けた。
    その中の一つからなんとか見つけたワイシャツを引っ掴んで、チリは物言わぬチリの身体をそれで車椅子にくくりつけた。

  • 100二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:26:30

    「流石に自分、此処に置いてくわけにいかんわ。堪忍な」
    自発的に動けない彼女は、誰かがいなければふとした拍子に車椅子から落ちて転倒しかねない。何よりさっきの揺れを考えるに割合近場で戦闘が起きているのであれば、余波でこの部屋の壁や天井が崩れないとも限らない。何が嫌って、おそらく戦っている当人達はリーグの建物がどうなろうか知ったこっちゃないだろうことだ。本当に酷い。
    ボールからチリの手持ちの中で比較的速い方(ナマズンも割と速いのだが彼は本来水生のため陸で長時間運動させるわけにはいかない)で、床を下手に傷付けない(ダグトリオは脚こそ速いが地面を掘って進むため建物が余計に壊れかねない)ドンファンを出し、車椅子の押し手を握る。
    「乗りかかった船や!自分も一緒に来い!!」
    車椅子を押して、物言わぬチリを連れ立って、チリは部屋を飛び出した。まずは、この先で周りのことを考えずに好き勝手暴れているであろう者達に説教だ。
    ガラガラと車椅子の車輪が回る。走って、走って、音が近くなる。

  • 101二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:27:35

    言い争う声が、否、片方が一方的に言い立てているのが聞こえてきた。だんだん声と音が近付いて、遂にその姿を視界に捉えた。
    同時に、マズイ、と思った。既に互いのポケモンが技を出してぶつかり合おうとしている。取り返しつかなくなる前に、止めなければ。しかし、どうやって。
    半分ヤケクソ気味に、走りながらボールを手にした。間に合え、と内心で叫びながら思い切り投げる。
    「やめろ……ポピィイイイイイイイイ!!!!!」
    喉が潰れんばかりに叫んだ。投げたボールがぶつかり合おうとする二体、アーマーガアとデカヌチャンの間にチリのエース、ドオーの姿を割り込ませる。ドオーはボールから飛び出すや否や、"まもる"を発動した。
    カァンッ、という高い音が二重に響き、アーマーガアのボディプレスとデカヌチャンのデカハンマーが同時に防がれた。
    「間に合っ……どあぁ!!!?!??」
    急ブレーキをかけて、車椅子ごと止まろうとして止まりきれず、チリの細い身体が勢い余って宙を舞った。物言わぬチリはガクンッ、と上半身が前につんのめり、身体を固定するシャツが腹に食い込んだのか僅かに生理的な呻き声を出した。

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:28:23

    「わ、わぁああああ!!ドータクンちゃんサイコキネシスー!!!」
    幸いなことに、ボロボロになっている方の少女、ポピーがドータクンを出して、サイコキネシスでチリの身体が床に叩きつけられる前に受け止めことなきを得た。
    「……なんで」
    無傷の方のポピーが、信じられないものを見るような顔をしていた。

  • 103二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:21:37

    SS続きキターーーー!
    犠牲軸ハッサクおじちゃん、ホントに気づいてないのか、それとも気づいた上であえて泳がせてるのかちょっと判断つかないけど
    どっちにしろ廃人チリちゃん連れ出したことがバレたらヤバいのでは……

    主人公はリーグ崩壊しても、ミラコラに乗って華麗に脱出しそうな安心感がある

  • 104二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:30:38

    アオハルは……なんやかんやの偶然が重なり、犠牲軸の総大将であろう犠牲軸オモダカさんとドンパチやってそう

  • 105二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:37:54

    あっちのポピーちゃんはどうやったら説得できるんだろうか……
    原作アオキさん攫ってったの、大部分が廃人チリちゃんのためだろうし、もしかしたら彼女が元に戻るかもしれない一縷の望みにかけたのかも
    その廃人チリちゃんが今の状況を良く思ってないっぽい、というのを知ったら説得の成功率は多少なりともあがる……かなぁ……上がるといいな……

  • 106二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:10:18

    犠牲世界軸、最初はタイムマシン使おうとしたんだろうか
    でも人間は送れないという話が出てきて、どっかから並行世界に行く事ならできるって話が飛び出して、そっちを選んじゃった感じかな……

  • 107二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:22:20

    ……よくよく考えたらこおりジムリのグルーシャいるし、彼のポケモンたちで一時的にでも崩落食い止められるのではと思った

  • 108二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 00:28:20

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  • 109二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 00:29:49

    >>107

    と思ったが、内部にいる人たちや囚われてるジムリ達やポケモンたちのことを考えると、安易に氷漬けというのも危険かもしれない

    崩壊を食い止められるのはあくまで一部分かも……

  • 110二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:06:02

    犠牲軸のチリちゃん→アオキさんの個人的なイメソン、ア.ディ.ショナル.メ.モ.リ.ー

  • 111二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:11:24

    永遠にループ続けて止めたらそれ一回きりがあったらどうなるんだろう
    きっと最高の結末を望んで何度もループするけど
    いっそ最初の方がマシだったみたいなことになりそう

  • 112二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:53:24

    「……どうして自分は、平凡な人生からどんどん遠ざかっているのでしょうか……」

    一つしかない施錠された扉、外には守衛、窓には鉄格子、没収された手持ちのポケモンたち。
    軽食や飲料、清潔なベッドまで用意されているとはいえ、軟禁と呼べる状況に思わず頭を抱えた。

    『チリちゃんと、ふたりでむかえにきたのです』
    目の前に、あのチリとポピーが現れた時、ひと目で自分のよく知る二人とは別人だと分かった。
    『ハッサクおじちゃんも、あっちでまってますの』
    分かりはしたが、それだけだった。

    『アオキのおじちゃん、かえりましょう』

    そこから事態を理解する間もなくバトルが始まり、結果的に自分は負けた。動揺がなかったと言えば嘘になるが、油断や手加減をしたつもりは毛頭ない。彼女より上の、三番手の四天王として最善を尽くしたつもりだ。
    あのポピーは、表情や戦法が違うだけではなかった。彼女には、どんな手を使っても自分を連れて行こうとする覚悟があった。
    逃げようと思えば逃げられた。力技で抵抗することも出来ただろう。それが出来なかったのは、一重に二人の様相が無視出来ない有様だったからだ。本来の人となりを知っているからこそ、その変わり様が信じられなかった。

    何が起これば、この二人が、ここまで変わり果てるというのか?

  • 113二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:54:02

    気づけばポピーに手を取られ、"こちら"の世界に連れてこられていた。彼女から聞いたこの世界の傷は、想像を絶するものだった。
    大穴から現れたパラドックスポケモンによる侵攻。犠牲になったジムリーダー。失われたたくさんのもの。そこから立ち直ろうとした時に、観測された世界。取り戻すと決めたこと。

    ……間違っていると思えど、何も言えなかった。
    少しだけ顔を合わせた、別人のようなハッサクにも。
    弱々しく自分の手を握る、人形同然のチリにも。
    軍人のようになってしまった、ポピーにも。

    道中、この世界で起きたことを話す彼女は、笑顔など忘れてしまった様だったから。

    堂々巡りに陥っていた思考が、ふとした瞬間に途切れた。
    部屋の外が、何やら騒がしい。
    「……?……て…………!」
    「な……!…………を!……!」
    驚いたような声に、何かが走る軽い音が重なる。どこか焦ったようなやり取りの後、ゴトンと重い物が倒れるような音を最後に、扉の向こうは静かになった。
    …………何かがいる。
    何が起きても対処出来るよう、椅子から立ち上がった。扉には外から鍵が掛かっている為、逃げるとしたら相手が室内に入って来た後だ。手持ちのポケモンが一匹もいない状況下で、どこまでやれるだろうか。警戒しつつ、扉を見つめる。
    ガチャン、と鍵が開く音がした。
    固唾を呑んで待つ中、ゆっくりと開かれた扉の向こうに居たのは――

  • 114二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:54:46

    「キワマッタ!」
    「……キマワリ……?」
    瑞々しい葉を輝かせる、一匹のキマワリだった。
    自分を見つけたキマワリは、嬉しそうに寄って来たかと思えば、足元にじゃれついてニコニコしている。困惑しつつも思考を巡らす中、以前リーグ営業部の仕事で赴いた時に見せられた、とあるジムテストを思い出した。
    「あなたは、もしかしてボウルジムの……」
    「アオキ?なんだ、キサマここに居たのか」
    聞こえた声に、扉の方へと再び顔を上げる。声の主は、腰から下げているロープで、昏倒した守衛二人を縛り上げていた。
    「コルサさん……」
    咄嗟に、彼が自分のよく知るコルサではない可能性を考えて、直後にそれはないと思い至った。
    ポピーの話が本当なら、こちら側のジムリーダーは自分も含めて全滅している。目の前の男とて例外ではないだろう。
    つまり、このコルサは自分と同じだ。
    「……あなたも連れてこられていたんですね」
    「ああ。ハッさんに負けて、な」
    なるほど。自分の前に現れなかったハッサクは、コルサの所に行っていたらしい。負けたということは、自分と同様バトルをしたということだ。室内に入って来たコルサにキャッキャとしがみつくキマワリを見て、ふと疑問が湧く。
    「よく手持ちを奪われませんでしたね。自分は丸腰にされましたが」
    「奪われたとも。このキマワリは普段ジムテストの方にいる子だ。バトルにもほとんど出さないから、気づかれなかったのだろう」
    「そうですか……そちらの守衛はどうやって?まさか殺して……」
    「殺すわけあるか!先程手持ちの……厳密に言えば違うが、キノガッサと触れ合う機会があってな。胞子を少し貰い受けて、それを使った」
    そんなことより、と前置きをして、コルサは睨みつけるようにこちらを見据えた。
    「アオキ、キサマはこんな所で何をぐずぐずと燻っているのだ」
    「…………」

  • 115二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:55:29

    「……どんな言葉をかけたらいいのか、分からなかったんです」
    ぽつりと口から出た言葉は、いつにも増して心もとない声量だった。
    「平凡な自分が、普通で在ることが出来なくなってしまった彼女たちに、何が言えるでしょう。何を言っても傷つけるだけで、何も届かないような気がして……彼女たちの行動は、間違っているとは思います。でも真っ向から否定することも出来ませんでした」
    コルサは口を結んで、静かにこちらの話を聞いている。足元のキマワリは何かを察しているのか、自分と彼を交互に見ていた。
    価値観が遥かに異なると分かっていて、それでもコルサに問いかける。
    「あなたがここに居るということは、あなたでもハッサクさんを説得出来なかったということですよね。あなたはこちらのハッサクさんを……こちらの世界を、どう思っているんですか?」

    「……キサマは、接ぎ木を知っているか?」
    「……?」
    唐突な質問に疑問が顔に出ていたのだろう。苦笑したコルサが話を続ける。
    「簡単に言えば、二つ以上の植物をくっつけて一つの個体にするのだ。元は違う木だったとしても、適合すれば切断面が癒着する。新品種の増殖や、木々の傷を治療する目的で行われる」
    「……それと、今の話に何の関係が?」
    脈絡なく飛んできた草タイプ専門らしい雑学に戸惑い、思わず問いかける。コルサはこちらをひたと見据えて答えた。
    「つまり、ジムリーダーを失った傷を、同じジムリーダーを連れてきて治そうとする彼らの考え方は、接ぎ木と同じなのだ。彼らの傷を癒す為に必要なことなのだとすれば、植物を愛する者としては納得せざるを得ない」
    「……!」
    「さらに言えば、ワタシは芸術家だ。芸術家とは、この世の理の全てを作品へと昇華させる者。人もポケモンも愛も憎悪も、光も闇も、生も死も全てだ。そういう意味で言うならば、こちらの世界は正に……インスピレーションの宝庫といえるだろう」
    「……ッあなたは……!」
    ああやはり、自分と彼では何もかもが違いすぎるのだ。まるで、傷ついたこの世界を創作の素材としか見ていないような言葉に、つい声を荒立てる。

  • 116二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:56:11

    「だがな」
    少し熱くなりかけた自分に、コルサの言葉が割り込んできた。その声は、先程までの静謐さが嘘のように、一言で分かるほど苛立っていた。
    「……ジムリーダーでも芸術家でもないただの人間の、ハッサクの友としてのコルサの魂が叫ぶのだ…………そんなものは!ノットアヴァンギャルドだとな!!!」
    あっという間に燃え広がっていく山火事ようだった。コルサは自身の髪をくしゃくしゃにしながら、頭を抱えてこちらを睨みつける。
    「葉脈の数や花弁の形が同じ花などないように!一つのテーマを描いたはずの絵が十人十色なのと同様に!ワタシはこのワタシただ一人だ!どの世界だろうと、コルサは唯一無二でなければならん!簡単に代替が利くと思われたことが許せんのだ!」
    気圧されて何も言えない自分より、キマワリの方が冷静なくらいだった。やれやれしょうがないな、とでも言いたげな表情でコルサの足を叩いている。図らずしも、ボウルタウンにある彼の作品にそっくりな表情だった。キマワリを見て少し落ち着いたのか、コルサは激情を抑え込むように腕を組み、まっすぐにこちらを見据えた。

    「従って、ワタシはこちらのコルサとして生きるつもりも、大人しく助けを待つつもりもない。こちらのハッさんに、必ず間違いを認めさせてやる!やりたいことを自由にやればよいのだと、他でもない彼のお陰で気づけたのだからな!……キサマもそうだぞアオキ、シンプルなのが一番強いのだろう!キサマがやりたいようにやればよいのだ!」
    「……シンプルに……」
    喉に詰まっていた物が、心臓を通り過ぎて落ちていくような感覚がした。なるほど、こんな親友が傍に居れば、自分の声は小さく聞こえて当然だ。
    「あなたを通して、ハッサクさんに説教されているような感じがしました」
    「ハッさんの説教に関しては、キサマの態度の問題だと思うがな!」

  • 117二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:57:08

    「……自分は、あんなチリさんを放っておくことは出来ません。ハッサクさんは、あのよく分からないマントより、四天王の手袋と絵の具の匂いが似合います。ポピーさんは、戦いのセンスを正しく磨いてほしいです。彼女たちを、どうにかしたいと思います」
    全てシンプルな自分の気持ちだった。後先のことなど何も考えていない、ただの願望だった。コルサとの対話がなければ、口にも出していなかったであろう、無責任で平凡な言葉だった。
    そして自分には、何としてでも話をしなければならない人物がもう一人いる。
    「……でもその前に、こんなとんでもない事態を容認している、上司と話をつけてきます」
    「……ハハハ!キサマ案外強気だな!思考に時間を割く分、一度決めたらブレないタイプとみたぞ!」

    一人は普通を愛する平凡でありたい男。
    一人は普通とは程遠い在り方の芸術家。
    嗜好も性格もまるで正反対、共通事項などジムリーダーである事とハッサクの関係者である事くらいしかない。
    そんな自分たちの指針が、一致した瞬間だった。

    「元の世界に全員揃って戻り、タイムカードを切るまでが自分の業務です。シナジー効果は……あまり期待しないで下さい」
    「何を言う!そんなワタシ達の合作、それもまたアヴァンギャルドだ!」

    青木【和名アオキ】
    花言葉『変わらぬ愛』『初志貫徹』

    菜の花【西名Colza】
    花言葉『快活な愛』『元気いっぱい』

  • 118二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 16:02:09

    SS助かります …
    声を荒げるアオキさん良すぎるしコルさんも裏切らなくて好き
    花言葉天才すぎて死んだ
    ありがとう ………

  • 119二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 16:19:33

    花言葉愛コンビ??????
    最高か??????????

  • 120二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:00:40

    これは胸熱展開

  • 121二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:00:09

    >>112

    叱ってやってSSの人!?

  • 122二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:48:54

    ドータクンによって安全に床に降ろされたチリは、大きく息を吐き出して、吸って、もう一度吐いた。そして、面接官として職務に対応するように、勤めて淡々と。
    「どっちのポピーも、そこに直れ」
    ス、と人差し指でチリの前を指し、二人のポピーを並ばせた。アーマーガアとデカヌチャンもその隣に並んで思わず縮こまった。
    「二人とも、どこでバトルしとるかわかっとったんか?バトルコートと違うて、リーグの廊下はポケモンの大技に何度も耐えられるわけちゃうねんで」
    傷だらけの方のポピーがどんどん小さくなっていく。無傷の方は、若干バツが悪そうだがしかし、不服であると隠しもしない。
    「見てみい、壁やら床やらとんでもないことなっとるん、わかるやろ。チリちゃんも床揺れて転けそうなるし、車椅子勝手に車輪転がって壁に激突するし、大変やってんで」
    「うゔぅ……」
    ヒビだらけの壁や穴や凹みのできた床を示して指摘すると、傷だらけの方のポピーの顔がどんどんしょぼくれていった。具体的には、数年前に流行った映画に出てきたハードボイルドな声で喋るピカチュウのような。

  • 123二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:49:45

    「二人がどんな話して、何考えて、何感じたんかチリちゃんは知らん。けど、もうちっとだけ冷静になりいや。四天王やろ」
    はぁ、とため息を吐く。二人に対しての説教はこの辺りまでだ。
    「で、や。チリちゃんそもそもこっちのポピーに言わなならんことあんねんよ」
    スイ、と視線を無傷の方のポピーに向ける。赫い視線に射抜かれたポピーは、ゔ、と呻いてほんの僅か身体をのけ反らせた。半ば強引に戦闘を止められて、クールダウンを挟んだことで罪悪感を覚える程度には良識を取り戻したらしい。
    片膝をついて目線を合わせる。
    「ポピー、人のもんは取ったら泥棒って、わかるよな?」
    ポピーはぎゅっと小さな掌を握りしめて、俯く。
    「人にされたら嫌なこと、自分もしたらあかんってことも、わかるな?」
    キュッと眉を顰めて、小さな口を真一文字に結ぶ。
    「ポピーは賢いから、こんなことしたって善うないこと、ちょっと考えたらわかるんちゃう?それでも止まれんかったんは、なんで?」

  • 124二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:50:27

    泣きそうな顔をして、表面張力ギリギリになる程目に涙を溜めて、ポピーは少しだけ高い位置にあるチリの顔を見上げた。
    「……だって、だって、ポピーたち、つらくて、かなしくて、それで……っ」
    「しんどいの、苦しいの、どうにかしたかったん?それで、アオキさんら連れてったん?」
    僅かに縦に首を振る。その拍子に、限界まで堪えられていた涙が、ポロリと落ちた。
    「チリちゃんに、げんきになってほしくて、ハッサクおじちゃんに、またわらえるようになってほしくて、トップに、ちゃんとよるおやすみなさいができるようになってほしくて、だから……っ!」
    ボロボロと涙が停めどなく落ちていく。多かれ少なかれ、此方の人々がこの事態を起こした動機は、似たようなものだろう。しかし。
    「でもな、ポピー。そないなことして欲しくないって、言っとる人もおるんよ」
    チラ、と車椅子のセルロイド人形へ視線を向ける。何も映らない赤い眼は、何を語ることもない。

  • 125二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:51:32

    「チリちゃんな、叱ってやって、って言われたんよ。こんなことして、何やっとんねん自分ら!って言ったるって約束したんよ」
    ポピーが揺れる。そんな、うそだ、そんなはず。視線があっちこっちにとっ散らかって、落ち着かなくなる。
    あ、と傷だらけの方のポピーが空気を読まずに言った。
    「やっちゃだめなことといえば、ポピー、こっちのポピーにデカハンマーでアーマーガアちゃんごとつぶされそうになったのです」
    「おっと」
    「な……っ」
    いきなり何を。言う前にチリが「お説教追加やな」と呟いたのが聞こえてしまった。
    「ポピー」
    ポピーが今まで聞いたことのないくらい低い声が、チリの喉からした。
    「ポケモンで人攻撃したらあかんの、トレーナーやったらその理由も含めて理解しとるやろ。大怪我どころじゃ済まへんねんで」
    「……っ」

  • 126二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:52:23

    「相手が怪我するだけちゃう。そうせえて言われたポケモンも、この先一生抱えなあかんかもしれんくらい傷付くんやで。ポピーはデカヌチャンに、人怪我させて苦しめたいんか?」
    「っ、ち、ちがう!!そんなこと、そんなことは!!」
    「でもやってもうたんやろ」
    「っ……!」
    言葉が出なくなった。その通りだった。ポピーは自分がトレーナーとしてやってはいけないことの中でも、一際やってはいけないことを、やってしまった。未遂に終われど、事実は覆らない。
    「トレーナーなら、ポケモンの気持ちも考えたらなあかん。ポケモンで人を傷付けようなんて尚更」
    わかるな、ポピー。
    チリの真っ直ぐな視線が痛い。ポピーは身体をふるふると戦慄かせて、遂に。
    「ふ、う……ぅあああああああん!!!!!」
    大声で泣き出した。堰を切ったように涙がぼたぼたと頬を伝って床に落ちる。

  • 127二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:53:54

    「ごめんなさい!ごめんなさい!!チリちゃん、ごめんなさい!!デカヌちゃん、ごめんなさい!!」
    喉が潰れるんじゃないか、そんな心配が過るほど泣き叫ぶポピーを、チリはそっと抱きしめて頭を撫でてやる。
    「よしよし、ちゃんと謝れたな。ええ子」
    「うわぁああああん!!ごめんなさい!!ごめんなさいぃいいいい!!!!」
    その様子を見て、傷だらけの方のポピーは胸を撫で下ろす。とりあえず、彼女はもう大丈夫だろう。
    そして、ハッと思い出した。自分は今、チリを含む大人達に黙って勝手に此処に来ていることを。
    やばい、怒られる。そんなわけはないのだが、一度その考えに至ると振り解けず、気付かれないようにそぉーっと、忍び足でその場を離れようとした。その時。

  • 128二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:54:49

    「———あぇ?」
    ぐらり、と眩暈がした。足元がおぼつかない。身体に力が入らない。ポピーの泣く声が遠くなる。
    「ポピー!?」
    傷だらけの方のポピーの様子がおかしいことに気付いたチリの声がして、意識が落ちる直前に視界に映ったのは。
    「———……」
    僅かに瞼が大きく開いた車椅子のセルロイド人形、もとい、物言わぬチリの赤い眼だった。

  • 129二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 19:51:26

    SS続きありがとうございます
    やっぱ生きてる人つれてきての精神分析が必須やったんや……
    チリちゃんのオイタした子に言い聞かせる感じ(実際にそう)がめっちゃよかったし、たぶん廃人チリちゃんもずっと言いたかったことなんだろうな……
    しわしわピカチュウ顔のポピーちゃん想像したらちょっと面白かったww
    ……と思ってたらそのポピーちゃんがががが
    あと叱ってやってと告げてからずっと無反応だった廃人チリちゃんがわずかに反応を
    周囲の状況が把握できてないわけではないのね

  • 130二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:01:56

    伏線に次ぐ伏線のSS、先が楽しみすぎる

  • 131二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:14:39

    アオキさんコルサさんとチリちゃんお説教のターンという一挙二本立てSS
    めっちゃ楽しかったです

  • 132二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:15:59

    Q.ポピーちゃん倒れたのなんで?

    A.全速力で走りながら迎撃かましたりSAN値チェック必須なクソヤババドエン動画見たりラスカノ暴発で吹っ飛んだりして幼女が無事なわけないでしょ(つまりだいぶ限界だった)

  • 133二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 22:23:54

    ここぞという時に一瞬だけ正気を取り戻す(がすぐに廃人に戻ってしまう)廃人チリちゃん概念を練ってたら、ピンチに陥った時「ドオー! 隆起せえ!」と一瞬だけ声を張り、なまじ声がいっしょなだけに原作チリちゃんの支持と勘違いしたドオーがわざを放って窮地を脱するみたいな幻覚を受信した

    SSいいっすね……犠牲世界線ポピーちゃんへの説得ロールはクリティカル叩きだしたっぽいが、
    これ犠牲ハッさんや犠牲オモダカさんにも通ずるかどうか保証はないというのが……
    犠牲オモダカさんのほうは原作アオキさんが行きそうではあるけど

  • 134二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:03:19

    ドキドキ

  • 135二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:21:11

    花言葉SSの人と悪い子ポピーSSの人って別人だと思ってたけど同じ人なん?
    花言葉の方は一人称視点キャラの心情の変化がよく分かって、最後が負けるか!決意表明!いざハピエンへ!って感じで終わるのがすごい好き
    悪い子ポピーの方はバトルの臨場感とかもだけど、キャラクター同士の対話や説得のシーンの話聞けやコラ!感が凄くて、自分も思わず頷いちゃう感じですごい好き

  • 136二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 00:22:04

    このスレちょっと見ない間に爆速で進んでる時あるからビビる…

    絵の人もSSの人もすごい(小並感)


    >>69

    な、なんだってー!

    犠牲軸開始前にループしてる人が居るって発想はなかった…

    是非掘り下げて欲しいです

  • 137二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:25:58

    ループに疲れて何もできず結果最悪な未来を見続ける誰かが見たい
    これ博士AIにあってもそれはそれで鬱

  • 138二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 09:12:52

    >>137

    ここにアオハルくんちゃんがおるじゃろ?

  • 139二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 09:17:15

    >>137

    アオキさんがこれだった結果心は折れなかったけど常に無気力な人間性が出来上がるとかいう想像をしてしまった

  • 140二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 11:25:58

    チリちゃんの、ダメなことはダメだと諭す、切々と語りかけるお説教がすごい心にしみる
    チリちゃんにお説教されたい人生だった

  • 141二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 14:23:43

    並行世界の別人物とはいえ、帰ってきてほしいと願っていたであろう元気なころのチリちゃんに、ずっと抱えていたモヤモヤを洗い出されて
    真摯に向き合って諭されて
    それが、犠牲軸ポピーちゃんの心に染み入って……

  • 142二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 14:54:28

    実は密かにループしていた故にどんどん人からかけ離れていくオモダカさんとかいいよね
    ラスボスが犠牲世界のオモダカさんとか…

  • 143二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 20:54:37

    並行世界の観測にテラスタル使用してるとしたら、そのうち犠牲軸リーグが少しずつテラスタルの結晶に覆われていくとか……

  • 144二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 21:18:10

    散々言われてるけどテラスタル結晶がファフナーの同化現象の結晶にしか見えないんだよ!絶対アレろくなもんじゃないよ!

  • 145二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 21:30:52

    >>144

    キラフロルの花弁と同質の結晶なんだからやべーやつに決まってる定期

    オモダカさんちょっとホントキリキリ知ってること吐いてもろて。ジニア先生とクラベル校長もほら

  • 146二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 00:12:40
    スレの流れをぶった切って途中で力尽きて会話文だけになったssを供養&深夜テンションでそおい!
    ちからつきた「はぁ、ハァッ――っくそ、最悪だ……!」

    肩で息をしながら、ライムは悪態をついた。ライムの周囲は未知のポケモン達に取り囲まれている。その未知のポケモン達が足蹴にするのは、ライムが下した無粋不躾な侵略者達の屍。

    「ジュペッタこごえるかぜ!ミミッキュはかげうちで撹乱!」

    ジュペッタが放った冷気に凍えるテツノカイナ達の影に飛び込んだミミッキュが、影の中を駆け抜けざまにその鋭い爪で引き裂いていく。あまり大きなダメージは与えられた様子はないが、本命はミミッキュではない。

    「今だっ!ぶちかましなストリンダー!」

    テツノカイナ達の防御がほんの少し崩れた隙に、ストリンダーのばくおんぱが突き刺さる。そこらの野生のポケモンなら、これで既に瀕死か逃げ帰るだろう。

    だが、パラドックスポケモン達はそうではない。ぐらりと大きく体を揺らしはしたが、それでもその目はハッキリとした殺意を宿したままだった。

    「ミミッキュかげ――!」

    即座に次の指示を繰り出そうとする。しかし、ミミッキュが爪を振るうよりも、テツノカイナ達が動き出す方が早かった

    『ミギュゥウッッ!!』

    「っ、くそ、戻れ!」

    テツノカイナのアイアンヘッド。効果は抜群。それが何重にも…
    telegra.ph

    雪崩を呼ぶグルーシャさんとその作戦に乗るライムさんが好きすぎて昂ぶって書きました。前半はライムさんがパラドックスポケモンと戦ってるだけです

    ポケモンが死にます

    後ろから呼んでもまぁ大丈夫だとおもいます

    ライムさんの言語を一朝一夕でコピるのは無理なので諦めて普通に喋らせてますゆるしてください腹は切る準備が出来てます

  • 147二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 00:36:27

    >>146

    あ〜個人的にめっちゃ見てみたかった雪山組タッグの共闘ありがたい…

    激アツなはずなのに同時に凄い鬱展開で辛い ありがとうございます

  • 148二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 00:43:12

    ここは良質なSSが多いインターネッツですね

  • 149二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 08:33:28

    >>146

    レジェンズ派生にもこの流れ汲むとすると、ナッペ山の地形かわってそう

    雪に隠れてた洞穴とかが姿を現しそう

  • 150二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 14:07:27

    もしかしたらパニックに陥った廃人チリちゃんを原作チリちゃんが落ち着かせるみたいな状況になり得る可能性も
    自分で別世界の自分を落ち着かせるのってなんかシュールな気もする

  • 151二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 16:35:24

    ループ能力がとある条件によって人に入れ替わる概念
    疲れたと思って寝ていると自分に能力がなくなってて「 あ 」ってなるやつ
    逆に救えそうになっていたのに能力は移ったり

  • 152二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 16:36:48

    いっそループしてる人だけ酷い現実を過ごしていて
    他の人は別の世界線に生きてるとか
    ループじゃなくて蹴落としていく感じのでもいいよね

  • 153二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 18:03:03

    コルサさんの接ぎ木のたとえ話とか、チリちゃんの切々と諭すお説教とか
    グルーシャくんライムさんの雪山ジムリによる共同雪崩作戦とか
    昂るSS多くていやぁすきですね(コンテスタ会長)
    チリちゃんのダメなことはダメだと諭すお説教、泣きたくなるほど心に沁みる

  • 154二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 18:56:22

    安楽椅子(車椅子)のヴァルキュリアは動かない。
    言葉を発することもない。
    もとより痩躯の彼女の身は骨と皮と、無理矢理に詰められた内臓のみでできている。
    心の翼は無惨に捥がれ、地を穿つ槍は果敢無く朽ちた。
    翠の髪は色褪せて、磨りガラスのように曇った赤い眼は、まだ、何も映さない。

  • 155二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 18:57:02

    沈んでいた意識が浮上する感覚があった。休日の朝の父親のように濁った声が喉から出て、ポピーは目を覚ました。
    真っ先に視界に飛び込んできたのは、見覚えのあるようなないような、ぼんやり既視感のある天井。次いで、心配そうに自分を見る赤い眼と、瓜二つの顔をした少女。それから少し遠い場所でじっと動かない、車椅子に座った人形のような彼女。
    「ぅぇ……ここ、どこですの……?」
    掠れた声でなんとか問う。
    「あー、医務室?みたいなとこやね」
    「ただしくはきゅーきゅーどうぐのほかんしつ、ですの」
    同じ顔の、此方側のポピー曰く、復興までの間医療用の備品や救急道具をリーグとアカデミーで分担して備蓄してあり、この部屋はその一つだという。ポピーが寝かされていたのは、緊急用の簡易ストレッチャーだった。
    此方側のポピーに、ペットボトルの水を渡される。そういえば、喉がとても渇いていた。蓋を開けて、グッと喉に水を流し込む。
    「手当てできるとこはしといたけど、どっか痛いとこないか?」
    チリに頭を撫でられた。よくよく自分の姿をあらためれば、顔の擦り傷にガーゼが当てられている。

  • 156二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 18:57:48

    「おかげさまで、へっちゃらもへもへですの!……ところで……その……」
    ポピーは若干言いにくそうに、視線を部屋のドアの方へ向けた。
    此方の様子を見て微笑ましげにしているのは、拉致されていた筈のジムリーダーの一人、カエデだった。
    「大丈夫ですよポピーさん。今のところ厄介そうな方は来ていらっしゃいませんので〜」
    「ちがいますそうじゃないですの」
    ゆるゆるふわふわしたカエデに、ポピーは思わず頭を抱えた。なんでいるの、この人。
    「気持ちはわかるで、ポピー。チリちゃんらもびっくりしたもん」
    チリが苦笑いをしていた。此方側のポピーも、沈痛な面持ちでいるようだ。主にどうしてこうなった、という意味で。
    どこから話したもんかな。チリがポピーの気絶中にあったこと、此処に至るまでのことを掻い摘んで話した。

  • 157二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 18:58:22

    意識を失ったポピーをドンファンの背に乗せて、此方側のポピーの案内で怪我の手当てができる場所へ向かう。命に別状有る無しに関わらず、彼女を休ませてやる必要があるだろう。
    人気のない廊下を進み、曲がり角を曲がろうとした、その時。
    「きゃあ!」
    「わっ」
    「おん!?」
    先導するポピーが、角の向こうから来た誰かとぶつかった。小柄な身体は衝撃に耐えられず、後ろに転げて尻餅をつく。
    「あらあら〜、ごめんなさいねえ。怪我はない?」
    そこにいたのは、捕えられているはずのセルクルジムのジムリーダー、カエデだった。
    「カエデさん!?え、待っ、えぇ!?捕まっとったんや!?」
    流石のチリもこれには動揺を隠せない。ポピーも、なんで此処に、という顔をしている。
    カエデは普段と変わらぬ様子でふわふわした笑顔を浮かべて言う。
    「ムクロジのシフトの時だけセルクルタウンに連れて行っていただけるので〜、戻ってきた時にこう、護送役の方の背後から腕を回して首をキュッと」
    「締め落としたん!?!?!!?」
    「ごそう……まちがってないですけど……」

  • 158二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 18:59:04

    この人怖すぎる。チリとポピーの心が一つになった瞬間であった。
    「ホンマにようやりましたな……格闘技やってるわけでもあらへんやろうに」
    「あら〜、チリさんご存知ありません?お菓子作りって、意外と力仕事で体力勝負なんですよ〜?」
    「せやったこん人、リーグの体力測定総合成績男連中差し置いて三位やんけ!!」
    のあぁあああ!とチリが天井を見上げるように呻いた。余談だが、当時の体力測定一位二位はオモダカとハッサクである。
    「ですけど〜、やっぱりポケモンがいない状態だと実質丸腰なので、取り返しに行きたいんですよね〜。ステゴロに自信がないわけではないのですが〜」
    「ステゴロ言うたでこの人」
    ゆるゆるとした空気を纏ったまま物騒な言葉が飛び出すカエデに、チリは若干引いていた。雰囲気と発言がちょいちょい合わへんのよこの人。
    「そ、そういうことなら、ポピー、あんないできますの」
    おず、と此方のポピーが控えめに手を挙げる。カエデはふい、と気絶してドンファンの背に乗せられているポピーを見てから、此方のポピーに視線を向けた。

  • 159二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:00:05

    「何、企んでいらっしゃいますか?」
    笑顔が消えた。威圧感にたじろいて、ポピーはビクッと震えて小さな悲鳴を上げる。チリは慌てて弁解、否、経緯の説明をしようと口を挟もうとして、しかしポピーの震える手に制された。
    「たくらんでる、わけじゃない……ですの。ただ、ポピーは……ポピーは……っ」
    ぎゅっと両目を瞑る。泣く寸前のようにしゃくりあげて、しかしすぐに頭を振ってキッとカエデを見上げる。
    「ポピーは……つみおろしがしたいですの!だから……チリちゃんたちのおちからになります!」
    ポピーはもう間違えない。その幼気な眼を曇らせていた影は溶かされた。チリはポピーの様子に安堵する。
    「それを言うなら罪滅ぼしな。ミガルーサちゃうねんからおろしたらあかんよ」
    「ミガルーサじゃなくても3枚におろさないでくださいね〜。というか下剋上でもなさるおつもりで?」
    「そんなつもりなかったけど、ええなそれ。どっちにせえ用事片付いたら、こっちのトップもどつき回さんならんし。まぁ今うちらのトップがキャッキャうふふしとるんやけども」
    「そんな色気もクソもないキャッキャうふふは願い下げですね〜」

  • 160二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:01:09

    冗談めかしてチリが言う。カエデもポピーに裏がないことを確信して、またゆるふわとした空気を纏って微笑んだ。
    「あ、でもポケモンたち回収すんのちょっと待ってえや。ポピー休ませたらなあかんねん」
    チリがドンファンの背を指差す。カエデはドンファンの背中に乗せられて意識を失っているポピーを見て、大丈夫ですよ、と返した。

  • 161二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:01:54

    「———と、言うわけでカエデさんも一緒におるっちゅーわけや」
    「あぐれっくすがすぎますの……」
    「アグレッシブな。なんや新種のポケモンみたいやないか。せやから、アオキさんらのとこ行く前ににカエデさんのポケモン取り戻しに行くで」
    「がってんですの」
    ビシッとポピーは敬礼のポーズを取る。ストレッチャーから降りて、邪魔にならないように外されていたボンネットを被り直したところで。
    ———ぐぅ。
    ほぼ全員の腹の虫が控えめに主張した。
    「あー……そういえばチリちゃんこっち来てからなんも食べてへんな……そんで食べれるもんも持ってきてへんな……」
    「おなかすいてるってわかったら、よけいにおなかすいてきましたの……」
    チリとポピーは項垂れた。此方のポピーも、くぅと鳴る腹を両手で覆って天井を仰ぎ見た。
    そんなポピー達を見て、カエデはエプロンのポケットを漁る。

  • 162二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:03:16

    「よければ、こちら食べてくださいな」
    取り出したのは、ムクロジのマークをアイシングしたクッキーだった。
    「どないしたん、これ」
    クッキーを受け取って、チリが問う。生地は、色から見てココアだった。
    「シフトが終わってこちらに戻される時に、店員からポケモン達と食べてくださいって渡されたものよ〜」
    多分、こっちの私が遺したポケモン達と、って意味だと思うけど。
    そう告げるカエデの声色は、僅かに物悲しさがあった。
    サク、と歯で割ったクッキーを咀嚼して、此方のポピーはフッと眼を伏せる。ココアのほろ苦さは、或いはこの世界の有り様のように。砂糖の甘さは、或いは自分達が縋り付いてしまった見せかけの希望のように。

  • 163二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:03:49

    パチンッ、と頬を叩く音がした。振り向けば、ポピーが自分の頬を両手で挟むように叩いて、フンッ、と胸を張っていた。
    「ポピー、げんきまんたんですの!カエデおねーちゃんありがとうございます。いつでもどこにでもいけますの!」
    服はボロボロで、手当はしていても傷や痣が残る小さな身体で、それでもポピーの表情は如何にも頼もしかった。
    「カエデおねーちゃんのポケモンちゃんをたすけたら、アオキのおじちゃんのところにいって、それからそれから、ハッサクおじちゃんにめっ!ってするのです!」
    チリが頷く。カエデが笑む。此方のポピーがスカートの裾を握りしめる。そして、車椅子のチリは———。
    「…………」
    ゆっくりと瞬きをした。

  • 164二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 19:28:28

    SS続きだウッヒョー!
    カエデさん割と荒っぽいww

  • 165二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 20:12:27

    うわカエデさんっょぃ
    強い女は大好きです!!!!!

  • 166二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 20:18:42

    カエデさんお強いwww
    そらパティスリー切り盛りしてれば体力筋力付きますわという説得力よ

  • 167二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 20:25:17

    ハイダイさんに鍛えられたんやろなぁと思ってたらオモダカさんとハッサクさんの方が上で笑いが堪えられなかった。え?オモダカさんそんなにお強くあらせられるので?

  • 168二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 23:54:40

    >>146

    これ書いてから昂ぶりを抑えられず、死んでしまったコルサの亡骸を涙を流しながら抱えるオリーヴァの姿を妄想し脳が焼け、そこから連想して

    死んでしまったコルサさんや仲間の手持ちポケモン達の亡骸を、せめて綺麗なまま残したいと、文字通り森となって亡骸を守る手持ちの子達と、そんな手持ち達からコルサさんの亡骸を受け取るハッサク先生

    というネタを思いついたんだが、ちょっと意志のある生きた森の時点でファンタジー色が強すぎて仮に書けたとしても果たしてここに投げ付けて良いものか悩んできた

    書き上げられるかどうかもわからないので、取りあえず先ネタ供養という形でおきみやげしていきますね……

  • 169二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 00:20:28

    >>168

    それレジェンドSVの方でリージョンオリーヴァとか新しいダンジョンとして作れそう

    向こうで考えてみていいかな?

  • 170二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 00:35:16

    >>168

    意志ある森と言えばオーロット……

  • 171二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 00:47:08

    とりポケモンになる夢を見ていた
    終わりのない広い空をどこまでもずっと飛ばねばならず
    不安と疲れで重くなる体で必死に藻掻きながら前へ進み続けるのだ
    最後にはふと「自分はどこへ行こうとしていたのだろう?」と疑問を持ちながら羽ばたくのを止めて……
    …… ……
    …… ……
    ……電子ピアノの音が聞こえる

    「sind Dornen ohne Zahl zu meiner Seele Qual……」

    ……それに合わせ小さく紡がれるのは ハリがあるのに感情は感じられない淡々とした歌声
    夢の結末を拝む前に背筋がゾッとして一瞬で目が覚めてしまった
    まぶたを開けると 見慣れた天井が映る
    ただし それは日中限定であって朝や深夜には拝みたくない仕事場の天井であった
    ソファで切々と今後について頭を悩ませている最中に寝落ちしてまったらしい
    起き上がろうとするとするりと茶色の毛布が床に落ちそうになったため とっさに鷲掴む……自分にかけられていたらしい

    「……おはようございます アオキ ソファに寝るのは身体に悪いですよ」
    「今 何時ですか」
    「10時です 遊びに来てから5曲も弾いてしまいました 随分とお寝坊さんですね……あと ちゃんと挨拶は返しなさい」

    キーボードに向き合っていたハッサクさんが弾き語りを止めてこちらを向いた
    その顔からは何も読み取れない 虚無を見ているかのような気分になった
    あんなに喜怒哀楽豊かだった同僚の 何度見ても見慣れない異常な表情
    ただでさえ 勤め先で眠るなどという慣れない行為を何度も経験させられて 悪夢まで見てしまった精神においうちをかけられ 寝起きからため息をつきたくなる
    胃に重いものを抱えながら座り直す

  • 172二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 00:49:34

    >>171

    「はぁ おはようございます これ お返しします」

    「それはチリのものです 眠るあなたから目を離さないものですから お借りしてかけさせて頂いたところ当たりだったようで」

    「どうも……あと 目覚ましをかけていなければこんなものでは?」

    「おや 小生気が利きませんでした 今日中に持って来させますね」


    毛布の所在に困って持ち主を聞いたところ 普段ならば納得する人物の名前が出て来た

    横になった姿勢から座り直したばかりでまだぼうっとする頭を振って重い腰を上げる

    ハッサクさんは目覚ましがなくとも決まった時間に起きられるのだろうか? いかにもこの人らしい……

    思考を巡らせながら言い返すとハッサクさんは少し目を細めた

    笑っているつもりなのかと気が付いたのは 言葉の意味を飲み込んでからだった


    「ありがとうございます…… ……えっと 毛布 お返しします」


    チリさんはハッサクさんの横で車椅子に座り ぼうっと天井を見ている

    鋭く冷たそうな見た目との印象とは裏腹に 至って明るく豪快な性格から 暑苦しい表情をしていることもしょっちゅうであった彼女

    今はそのどちらでもない 生きていることを疑ってしまうほど生気の失せた 別人のような顔で鎮座していた

    自分の声にもあかがね色の瞳を向けて来るだけで返答は無い

    相手の反応を待っていても仕方がないようだったので 毛布は以前にも増して痩せた細い脚を覆うように掛けることにする

    少しでも以前の彼女の影を見つけられないかと 一連の動作の間ちらちら様子を伺ったが ただ空洞と目が合うだけで何の発見も無かった

    その後もずっと彼女を観察し続けるのは憚られて視線を逸らすと 机の上に鎮座するキーボードが目に入る


    「何故ピアノを?」

    「おこがましいとは思いますが チリの閉ざされた心に何か良い影響を与えられればと……到底魂を震わせるとは言い難い 楽譜をなぞるだけの音ですが 何も刺激が無いよりはいいでしょう」

    「美術教師らしくアートもお見せしたかったのですが…… ……いえ 最近は筆を握ってもインスピレーションが降りてこないもので」


    誤魔化し混じりに尋ねると 鍵盤に指を滑らせながらハッサクさんは語る

    さっきの曲はどこか陰鬱で お世辞にも情操に良いとは思えなかったが 口を噤んだ

    返事をしないでいると気にした様子もなくキーボードを片付け始める

  • 173二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 00:52:44

    >>172

    「オモダカ嬢は相変わらず出払っておいでですから ポピーが到着したら朝食にしましょう 何がいいですか チリは」

    「…… ……」

    「何でもですか 分かりましたですよ……アオキは」


    ハッサクさんが楽器ケースを開きながら投げかけた問いに答えは返らない

    チリさんはハッサクさんを無言で一瞥したものの それ以外反応らしい反応をせず 再び視線を天井に戻してしまった

    虚しいやり取りに無駄にまばたきが増える 驚くほど居心地が悪い

    そうこうしていると自分にも同じ問いが回って来て不覚にもほっとしてしまう


    「自分も何でもいいです……昨日の飯も案外うまかったので」

    「それはよかったですが 案外とは失敬な……ライムさんには『まずまずだがその顔でまずくなる』と言われてしまいましたから 改善の余地はもちろんあるのでしょうが」


    「そうでしょうね」という言葉をすんでのところで飲み込んだ

    ふいに出て来た知る名前に心臓が少しうるさくなる

    ……日が経つにつれハッサクさんやポピーさんから出る名前が増えていく

    ライムさんも捕まってしまったのか 話を聞くに元気にはしているようだが焦りは募る

    こちらの世界でトップと会えた試しがないというのも 一層不穏で焦燥感を掻き立てられる

    大人しくこの世界の住人になる気はまるで無い

    無いのだが……このおかしな日々から抜け出すことに 躊躇を覚える自分が日増しに大きくなっていく

    彼らが自分を攫い……もとい『迎え』に来た時から贈与 要求を全て拒否し 徹底的に交流を避けていればよかったのかもしれない

    この人たちを自分の知る人の姿をしたただの敵と認識したままで居れたならば……

    ……いや それは彼らが彼らである限り無理な話だっただろう

    ただの敵と認識するには この世界に満ちる願いはあまりにも切実過ぎた

  • 174二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 00:57:57

    >>173

    「全く仕方がない方ですねチリもアオキも ポピーが何と言うか次第でしょうか……」

    「……サンドイッチでいいのでは?それぞれ好きなように具材を挟めばできますし……」

    「なるほど四天王で協力して作り上げれば良いと……グッドアイデアです アオキからそんな言葉が出るなんて思いもよりませんでした チリも喜んでいますですよ」

    「…… ……」

    「では早速準備をしていきましょうか」


    口角すら上げず 興味の無い文書を読み上げているような声色では 貶されている気も褒められている気もしない チリに至っては声すらもない

    しかし自分の脳裏には感動して顔を覆い泣きだしてしまったり 驚き半分呆れ半分で苦笑したりする彼らの姿がまざまざと浮かぶ 浮かんでしまった

    疲れきったとりポケモンの自分が頭をよぎる 目眩がしそうだ

    …… ……それでも自分は何時かここを飛び立たねばならない

    帰るべき我が家 戻るべき古巣はここではないのだから

    ただ 帰り道を塞がれてしまった今だけは 彼らの日常になってしまった異常に寄り添ってもいいだろう



    (手を取る選択も手を払う選択も出来ず 立ち止まってしまっただけの癖に)


    脳内でボヤく自分に蓋をして……






    長考中のアオキと鳥かごとやさしい同僚たち

  • 175二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 03:37:39
    行方不明者が発見されました「見えてきましたよ。ハッサク先生」

    そらをとぶタクシーの運転手の声が、静まりかえった空に響く。タクシーの下を通り過ぎるボウルタウンは、もう、廃墟と呼ぶべき場所となっていた。

    あれほど美しかった町が、ひび割れ、焼き焦げ、毒に侵されて――荒廃した廃墟と化した町を、呆然とハッサクは見下ろしていた。

    「相変わらず、酷い光景だ。元はあんなに自然が豊かで――先生?」

    遠くに飛んでいた意識を取り戻して、ハッサクは運転手の方を仰ぎ見る。その目の、なんと痛ましいことか。運転手は思わず言葉に詰まって、ばつの悪そうに正面へと視線を戻す。

    「ハッサク先生、やっぱり、よしといた方が……」

    「……いえ。いいのです。どうか、連れて行ってください」

    そう言って、ハッサクもまた、視線を前へと向ける。

    そこには、途轍もなく巨大な木々が生い茂る、大森森が広がっていた。

    「あれが、噂の……」

    「ええ。何度見ても、目を疑いますよ。」

    あんな森が、たった一晩で出来たなんて。

    その呟きを、鋭い風がさらった。


    「では、私はこれで。夕暮れ時には迎えに来ます」

    そう丁寧に頭を垂れてから、男は羽ばたき、他の足を待つ者の元へと羽ばたいていく。

    「お気をつけて」…
    telegra.ph

    明日書こうと思ってたのに眠れないわなんやで書き切ってしまった。何処かで見たハッサク先生はコルサさんのこれからの未来を期待していたぶん余計にダメージがデカいんじゃね?という概念を勝手に織り込んでいます

    オリーヴァ推しなのでオリーヴァを死なせるかどうかで三十分悩みました。

    >>169

    勿論大歓迎!いくらでもフリー素材にして好きなように派生させてくれ

  • 176二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 04:00:32

    >>175

    自レス失礼。ごりごりの自己解釈への注釈も補足無しに未来パラドクスに人語の機械音声で生体IDとか言わせてしまった。

    未来パラドクスは現代のモンボで言うこと聞かせるみたいに人間の命令聞くモードを搭載されててそこをオンにするとこんな感じになるみたいなそういう解釈してます。普段はちょっと動きがめかめかしいテカテカしたかわいいポケモンだよ……

  • 177二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 07:00:30

    >>171

    英文?の部分なんて読むんだろう

    表情が抜け落ちたハッサクさん、心を壊してしまったチリさん

    自分が知る二人とはまるで別人のように変わり果てて、

    というか自分の知ってる職場も別の場所みたいな雰囲気に満ちて(実際に別の世界だけど)

    割り切れんかったアオキさん……


    >>175

    コルさんの亡骸を直視してしまったことで、ハッサク先生もどこかぶっ壊れちゃったんだろうか……

    遺体が見つからないから生存の希望をもって、それが遺体を発見することで粉々に打ち砕かれるっていうの、犠牲世界線のパルデアではそう珍しくないんだろうな……


    素晴らしいSSが次々紡ぎだされていく……

  • 178二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 07:14:15

    >>171

    彼らから聞く人の数が増えていくって読んでぞっとした

    この表現死ぬほど好きだ

    >>175

    泣いてる先生が目に浮かぶ…

    切ない

  • 179二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 09:28:16

    >>175

    このあとハッサク先生が亡骸を抱えて運ぶことになるのおつらい

    結構体格差あるし持ち上げた瞬間小ささと軽さを感じてまた泣き出しそう

  • 180二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 13:22:01

    >>175

    行方不明者が見つかった時、生存している場合は【保護】しましたって言うんだよね。安否確認後は保護対象になるから。

    逆に見つかったけど死亡していた場合は【発見】になる。

    タイトル……保護じゃない、発見……発見だったんだよなハッサク先生ってなって……しんどい……

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 20:19:22

    >>171

    グーグル翻訳に英文?打ち込んでみたらドイツ語だったっぽくて、

    「私の魂の苦痛への無数のとげです」って訳されたんだけど絶対 本来の文じゃない……

    私の魂には、無数のとげが刺さっていて苦痛みたいなニュアンスに解釈したけど……

  • 182二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 20:55:40

    >>171のドイツ語はバッハの作曲したカンタータ『来たれ、汝甘き死の時よ』の一節みたいだね

    Wikipediaによれば世や肉体に縛られる人生への諦観を歌いつつ、死後の安寧を望むテキストとなっているそうだ

    歌詞の日本語訳読んでハッサク先生の心情を考えるとすごく……すごいよ(語彙力)

  • 183二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 22:13:42

    犠牲軸のハッさん、廃人チリちゃんとほんとに意思疎通できてるのかな……たぶん出来てなさそうだな……とか思ってしまって……

    前スレで、テラスタルが邪魔してパルデアではメガシンカできない的な考察があったけど、犠牲軸パルデアの生態系や磁場がめちゃくちゃになってるならメガシンカできるようになってたりしないかなー……という希望的観測……
    いやだってメガシンカ行使する犠牲軸ハッさんとか見てみたくもあるし……

  • 184二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 23:46:53

    >>117

    本編で絡みがないキャラ同士の二次創作っていいよね…

    VS犠牲世界が終わって無事元の世界に戻ってきたアオキさんとコルサさん、ちょっと仲良くなっててほしい

    たまに食事行ったり飲みに行ったりする感じ

    なおチリちゃんとハッさんがすごい顔で見てる

  • 185二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 00:06:53

    >>182

    すげぇ…またひとつ賢くなっちゃった…このスレのSS職人さん博識すぎる…

    これをハッサクさんが毎日廃人チリちゃんに聴かせてるのが本当に「壊れてる」感凄くてゾクゾクする

  • 186二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 00:48:02

    >>182

    検索して見てきた。聞いた事ある題名だと思ったら某ロボットアニメの曲だったわ


    うん

    こういう時どんな顔すればいいのかわからないの

  • 187二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 01:01:48

    >>186

    ちなみにエ〇ァの方はビートルズのヘイジュードという曲が元ネタなんだけど元ネタの方は「大丈夫、きっと上手くいく」的なノリなのに対して「無に還ろう」とひたすらリフレインしてるから尚更救いがないぞ!

  • 188二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 08:33:10

    保守

  • 189二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:20:35

    深淵の底を指し示す羅針盤は、北極星を見ない。

  • 190二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:21:08

    備蓄された救急用品から、ポケモンの回復道具と人間用のガーゼと絆創膏を拝借して、ポピー達は此方側のポピーの案内で連れ去られたジムリーダー達のポケモンの奪還へ向かう。
    ジムリーダー達のポケモンはボールに収まった状態で一部屋に集められているらしい。決まった時間に二人分ずつ、世話のためにボールから出す以外は、ほぼ監禁同然だった。
    「あのこたちにも、ごめんなさいってしなきゃ……」
    道すがら此方側のポピーが溢した。
    ポケモン達が集められた部屋の前には、当然ながら見張り役の職員が立っていた。角に隠れて様子を伺うポピー達は、さて、どうしたものかと思案する。
    「殴って気絶させますか〜?」
    「心の底からやめて」
    うんうん唸って、なんとか確実かつ穏便に見張り役を無力化できないものかと考えて、此方側のポピーが手を挙げた。
    「あ、の……こういうのはどうでしょう」

  • 191二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:21:53

    とてちてとてちて、小さな身体が駆け寄ってくる。連れられてきたジムリーダー達の手持ちポケモン達の勾留部屋の見張りを任されていた職員は、駆け寄ってきた人物を認めると表情を和らげて、目線を合わせるために片膝をついた。
    「ポピーさん、どうなさいましたか」
    「あの……こんなじょーきょーなので、ポケモンちゃんたちがぶじなのかきになってしまいましたの。それで……」
    不安げなポピーの表情を見て、職員は安心させるように頭を撫でる。
    「大丈夫ですよ、ポピーさん。今の所は不審な人物は見かけておりません。ですから、ご安心くださ———」
    言い切る前に、背後から影がかかる。え、と疑問を口にするより早く、影———ジバコイルが職員の背中に磁石ユニットを押し当てて電流を流した。防犯グッズの護身用スタンガンより少し強い程度の電流だが、大人一人を気絶させるには十分過ぎる。職員はギャ、という悲鳴を上げて気絶した。
    見張り役の職員が気絶したのを確認し、曲がり角の影に身を潜めていたチリとカエデが駆け寄って職員の両手を後ろに回し、備蓄室から掻っ払った包帯で手首を縛った。

  • 192二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:22:27

    「猿轡しておきます〜?」
    「起きた時言いふらされたらかなんしなあ、やっとこ」
    「そのすじのかたですの???」
    テキパキと職員に包帯で作った猿轡を噛ませ、スーツのポケットから鍵を盗む。妙に手慣れてないか、この二人。
    盗み取った鍵でドアを開ける。中にはモンスターボールが並べられた棚と、タイプ別のポケモンフーズ、それからポケモンウォッシュ用具があった。
    カエデはボールが並べられた棚の中から一段分、五つのボールを回収する。その中から一つだけ手にして、ポイ、と投げた。
    中から飛び出たのは、カエデのエースポケモンのリングマだった。
    「くまちゃ〜ん、無事でなによりですよ〜」
    手を伸ばして、少しだけ高い位置にあるリングマの横顔を撫でる。ぐるる、と控えめに鳴いたリングマは、ひし、とカエデを抱きしめた。
    「あらあら〜、どうしたのくまちゃん。甘えん坊さんですね〜」
    「大丈夫なんカエデさんそれ。折られへん?」
    「私のリングマはちゃんと力加減ができる子ですから、心配いりませんよ〜」
    わしゃわしゃとカエデはリングマの背中に腕を回してその毛並みを撫ぜる。

  • 193二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:23:11

    どうせ他のジムリーダー達も解放しに行くのだ。一人一人助け出すたびにここに戻ってくるのは面倒なので、チリ達は手分けしてジムリーダー達のポケモンの入ったボールを回収していく。チリがアオキとグルーシャの、カエデがハイダイとライムの、ポピーがコルサとリップの、此方側のポピーがナンジャモの。
    気絶させた見張り役の職員を部屋の中に転がして、外から鍵をかけた。ごめん、事が済んだら出します。此方側のポピーは両手を合わせて頭を下げた。
    「"チリ"」
    チリが、車椅子のチリに歩み寄る。
    「アオキさんに会いにいくけど、ええよな?イコールでアオキさんこっから出ていくって意味でもあるわけやけど、確認させてえな」
    チリの問いかけに、車椅子のチリは応えない。濁った赤い眼は、未だ虚空を見つめ続ける。
    頷きもせんな、そらそうか。チリが諦めて、車椅子の押し手の方に回ろうとした時だ。
    「———あい、たい」
    掠れ過ぎて殆ど聞き取れないような声量で、返事が来た。
    全員が、車椅子のチリを見る。ふる、と唇が僅かに震えて、濁った赤い眼が涙で歪んだ。

  • 194二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:23:51

    「あっ……て、ちゃんと……おわかれ、した……い……」
    さよならすら言えなかった。知った時には遅かった。だから、今度はきちんと顔を見て。
    そう言っているように、聞こえた。
    「……っ、チリちゃん……!」
    此方側のポピーが泣きそうな顔で、車椅子のチリに抱きついた。衝撃でチリの眼から涙が零れ落ちる。
    「……じゃあ、いきましょうですの」
    ポピーがフイ、と車椅子のチリと此方側のポピーに背を向けた。
    「せやね。ポピー、案内頼めるか?」
    チリはポケットからハンカチを出して、車椅子のチリの目元を拭った。此方側のポピーはズッ、と鼻を啜って頷く。
    廊下を進む。四人分の靴音と車輪の回る音だけが響く。道すがら、ポピーが此方のナンジャモの最後の配信動画で見た惨劇を、チリとカエデにも伝えた。
    「パラドックスポケモン、なあ。人が連れてこん限りエリアゼロの中にしかおらんかったはずのそいつらがぎょうさん湧いて、暴れてもうたんが始まり、か」
    「私たちの知ってるポケモンちゃんと似た姿でありながら、異なる能力をしているのも厄介さを加速させてますね〜」

  • 195二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:24:22

    二人の感想はそんなものだ。パラドックスポケモン達が出てきた理由までは、流石に動画に映ってなかったが、大凡バリア装置の不具合か、或いは人為的に切られたかだろう。
    「あのへやですの。アオキのおじちゃんのポケモンたちはあそこに———えっ?」
    此方側のポピーの言葉が途切れた。さもありなん、チリたちも思わずえっ、という声が出た。
    職員が二人、倒れている。生きてはいるようだが、何事か。
    サッと倒れた職員たちに駆け寄る。よく見れば何者かによって、やたら見覚えのあるロープで拘束されていた。
    カエデが職員の口元に何かを見つける。粉、或いはこれは、胞子———?
    ポピーが部屋のドアを開けた。中はもぬけの空、デデンネ一匹いない。
    点と点が繋がった。そして、カエデとチリは。
    「「……あんの、アバンギャルドォオオオオオオオオオオ!!!!!!!」」
    怒りの籠った絶叫が、廊下に響き渡った。

  • 196二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 12:31:52

    なまじ専門タイプのポケモンと似てるが故に対応をミスって致命傷を負うナンジャモ(vsスナノケガワ)やカエデ(vsテツノドクガ)とかがいた時間軸もあったんやろうなあ…

  • 197二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 12:46:16

    >>195

    車椅子チリちゃんの言葉に泣いてたはずなのに最後で草生え散らかした

    叫びたいのもわかるが呼び方それでええんかwww

  • 198二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 13:05:10

    徐々に車椅子チリちゃんの精神が戻りつつあることに感動したいのに
    どっかのアヴァンギャルドめ

  • 199二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 14:47:03

    安楽椅子のヴァルキュリアって文面すき

  • 200二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 17:12:14

    チリちゃんはともかくカエデさんにまでアヴァンギャルド呼びされるのはさすがに草テラスタル

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