【SS・CP・閲覧注意】幼少期からウタの匂いを嗅ぐのが好きなルフィ PART5

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:41:48
  • 2123/01/28(土) 22:42:52
  • 3123/01/28(土) 22:43:17
  • 4二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:43:38

    待ってました

  • 5123/01/28(土) 22:43:41
  • 6123/01/28(土) 22:46:53

    ここはウタ限定匂いフェチな幼ルフィと「ルフィならまあいいよ」な幼ウタが嗅ぎつ嗅がれつしたり一緒にお風呂入ったりする文をスレ主がつらつらと投げていくスレです

    前スレでルフィは山に連れて行かれてゴードンさんは航海術を覚えウタは2歳年を取りました

  • 7123/01/28(土) 22:50:06

    すまんが更新は明日になる

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:51:11

    ゴードンさんはワンピース世界でも有数の聖人だと思ってる

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:52:33

    8万字超え!大作だァ!!
    いつもありがとうスレ主

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:52:47

    10まで保守

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:59:56

    待機

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 02:43:58

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:21:58

    お待ちしてます

  • 14123/01/29(日) 14:20:34

    いや参ったね
    RED公開から数えたらもう全部で24〜5万字ぐらい書いてることになるよ

    もう少し増やしていこうか

  • 15123/01/29(日) 14:21:36

    「ホントにフーシャ村に着いちゃった……」

    「天気が良くてよかった。無事に辿り着けて何よりだ」

    「もしかして、この為にゴードンさんも勉強してたの?」

    「ああ。まああくまで2人で行ける範囲での話にはなるがな。無理をして君を危険に晒すわけにはいかない。

    平和な東の海の近隣の島々なら何とかなるが、それ以上はまだ危険だ。もし行くことになったとしても、無理せずに他の手段を探すとしよう。

    そもそもこうやって商船に頼らずにこの村まで帰れないかと思って始めたことだ。思いの外時間はかかってしまったが……」

    「そっか……」


    まさかこんな展開になるとは。

    別に隠さなくてもよかったのに……とも思ったけど、もしかするとゴードンさんは特に隠してるつもりはなかったのかもしれない。

  • 16123/01/29(日) 14:26:27

    「ルフィ君……は今は居ないんだったな。だがマキノさんなら酒場にいるだろう、挨拶に行くかい?」

    「うん!」


    ────────────────

    「マーキーノーさーんっ!」

    「え? ……あら!ウタちゃんじゃない!帰ってきてたのね!」

    「うん!久しぶりマキノさん!」

    「ええ、久しぶりね。どうやって帰ってきたの?今日は商船が来る予定はなかったはずだけど……」

    「ふふふ……なんと!」

    「なんと?」

    「ゴードンさんが船で連れてきてくれたんだよ!」

    「……? ゴードンさんが?船で?」

    「そうだよ!ゴードンさんってばこの為に航海術覚えて船まで用意してたんだって!すごいよね!」

    「そ、そうなんだ……結構器用なのねあの人」

  • 17123/01/29(日) 14:29:07

    マキノさんは少しだけ苦笑いをしていた。

    どうも人間は意外なことに直面すると苦笑いすることが多いらしい。


    「まあいいや。ところで、ルフィはしばらく帰って来てないんだよね?」

    「そうねえ、相変わらず山の中で暮らしてるわ。電伝虫もそこにいるわよ」

    「そっか……せっかく帰って来たなら会いたかったけどなあ」

    「猛獣達がもっと大人しい時期なら一緒に連れて行ってあげられたかもしれないけど……今はちょっと危ないわね。

    ……ところでウタちゃん、少し背が伸びたんじゃない?」

    「え?」


    「…………いいえ、やっぱり伸びてるわ。ちょっとこっちいらっしゃい」

    「う、うん」

  • 18123/01/29(日) 14:34:13

    柱の近くで手招きするマキノさん。

    その柱をよく見ると、わたしの目線ぐらいのところに傷が何本か入っていた。


    「何するの?」

    「印をつけるのよ。ほら見て、ここの傷」

    「これは?」

    「ルフィの身長を記録した跡よ。ウタちゃんも船長さんの船でやった覚えはない?」

    「あー、やったことある!こうやって……んしょ」

    「そうそう、柱に背中をくっつけて身長を測るのよ。


    ……髪の毛がぴょこぴょこして測り辛いわね」

    「あ、ごめんなさい」

  • 19123/01/29(日) 14:38:42

    「……うん!今のウタちゃんはこのぐらいよ」

    「おー……ルフィのよりだいぶ高いね」

    「まあルフィも最後に測ったのは2年ぐらい前だったかしら……きっとルフィも身長伸びてるはずよ」

    「そうかな……いつか抜かれちゃうのかな」

    「あら、抜かれたくないの?」

    「……うん」


    一番最初の対決が身長対決だったっけ。

    あの時はまだ普通に勝ってたけど……



    ……いつからだったかな?


    ああいうふうに思うようになったのは。

  • 20123/01/29(日) 14:43:51

    「…………まあわたしの方がお姉さんだし?ルフィには負けてらんないよね」

    「ふふ、ウタちゃんもルフィ相手には結構負けず嫌いだものね。

    これからも時々は帰ってくるんでしょ?それならまたここに来るといいわ。これからどんどん伸びていくだろうし、また測ってあげるわね」

    「うん。これからは商船に頼まなくても、ゴードンさんにお願いすれば帰って来られるみたいだし……


    ……あっ、そうだ!マキノさん、お店っていつから開店?」

    「え?そうねえ……もう少し仕込みが終われば開くつもりよ」

    「それじゃあさ、お店で歌ってみてもいいかな?練習した歌をお客さんのみんなに聴いてほしいんだ!」

    「あらいいじゃない!ウタちゃんのウタを聴けるなんて、きっとみんな喜ぶわ!」

    「やった!じゃあ私も準備してくるね!」


    練習してから人前で歌うのは今日が初めて。

    エレジアのあの日みたいに大勢って訳じゃないけど、ちょっとだけ緊張しちゃうなあ。

  • 21123/01/29(日) 14:47:24

    お昼はここまで

  • 22二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 14:48:16

    お疲れ様です!

  • 23二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 15:51:26

    なるほどねぇ。いきなりコンクールとかじゃなくて酒場でちょっと歌うとかでも他人に披露することになるし、いいかも

  • 24123/01/29(日) 20:57:04

    もう伏目がちな昨日なんていらない
    今日これから始まる私の伝説

    夜の部行こうか

  • 25123/01/29(日) 20:57:52

    ────────────────

    「ゴードンさーん」

    「ん?」


    ゴードンさんは村のお店で買い物をしていた。

    帰りの航海に必要なものとか、商船で売ってないものを買ってたらしい。


    「どうしたんだいウタ。マキノさんの酒場には行って来たのか?」

    「うん!それでね、お客さんの前で歌わせてもらえることになったんだ!」

    「成程、それはいいじゃないか。今の君の歌声を披露するには良い機会だ、存分に歌うといい。

    そうだな……よし、私も手伝おう」

    「?」


    そう言って船に戻ったゴードンさんが持って来たのは、厳重に梱包されたバイオリンだった。

  • 26123/01/29(日) 21:02:50

    「エレジアから持って来ておいてよかった。こういう風に君が歌を披露する機会に使えればいいと思ってね」

    「わー……いやあの、演奏してくれるのは嬉しいけど……

    音楽の王様のバイオリンとか、わたしの歌霞んじゃわない……?」

    「何、そのくらいの加減は弁えているさ。主役を食ってしまうようでは奏者としてはまだまだ未熟だ。

    それに君の歌声はバイオリン一つで霞んでしまうようなものではないだろう?

    私の教えを受ける前の君でさえ、あの日のパーティの壮大な伴奏にも決して負けていなかった。自信を持って歌いなさい」

    「そ、そうかな……」

    「……とはいえ、そう気負い過ぎなくともいいさ。マキノさんの酒場のお客さんなら、君の顔見知りもいくらかはいるんじゃないか?」

    「うーん……マキノさんはよくしてくれたけど他の村の人たちはどっちかと言えばシャンクス達を避けてたし……

    そもそもわたしがあんまり覚えてないんだよね。ずっとシャンクス達かルフィと一緒にいたからさ」

  • 27123/01/29(日) 21:08:20

    「そうだったのか……まあ商船が停泊を取りやめるぐらいだ、世間一般にはそういう反応の方が多いのも当然か。

    しかし、知らないなら知らないで好都合だ。これから活動の場を広げていくのであれば、知らない人の前で歌うことのほうが多くなるだろうしな、いい経験になる」

    「確かに……それもそうだね」

    「いきなり大きな舞台じゃなくてもいい。少しずつ場数を踏んで、一つ一つ経験を積んでいくんだ。

    近道ではないかもしれないが、遠回りになることもない。大丈夫、君の実力なら必ず夢は叶えられるはずだ」


    「……わかった!じゃあゴードンさん、伴奏お願いします!」

    「ようし、任せておきなさい。ならば曲目を決めておこう、流石にアドリブで対応するのも限度があるからな」


    笑顔でいそいそと準備を始めるゴードンさん。

    そんなゴードンさんを見て、わたしは少し前から自分の心の中に浮かび始めている一つの疑問が大きくなっていくのを感じていた。


    だけど、下手なことを言って今の関係が壊れてしまうのは……ちょっと怖い。

    ……これを聞くのは、もっとわたしが大きくなってからにしよう。

  • 28123/01/29(日) 21:13:39

    ──────────────

    「戻りましたー!」

    「お帰りなさいウタちゃん、そろそろ開店……あら」

    「突然押しかけてすまなかった。マキノさん、貴方もお元気そうで何よりだ」

    「ゴードンさんもいらしたんですね、お久しぶりです。

    でもウタちゃんから聞きましたよ。比較的穏やかな海とはいえ、まさか遥々自分達の船で来るなんて……」

    「ハハ、何事もやってみるものだな」

    「ところでその持っているものは……」

    「バイオリンだ。ウタがこのお店で歌わせて貰えると聞いたので、私も伴奏で手伝おうと思ってな」

    「まあ、素敵ですね。ウタちゃんの歌とゴードンさんのバイオリン、私も楽しみです。

    ウタちゃん、もうそろそろ開店よ。でもお客さんが来始めるのは少し経ってからだから、もうちょっとだけ待っててね」

    「うん!」

  • 29123/01/29(日) 21:19:08

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    「お楽しみ中にすみません。皆さん少しよろしいでしょうか?」

    「ん?どうしたんだいマキノちゃん」

    「何か催しでもあるのか?」

    「その通り!今日は特別ゲストとして、小さな歌手の女の子が来てるんです。

    お食事中の人も少しでいいので、ぜひ手を止めて聴いてあげてください。


    じゃあウタちゃん、どうぞ」


    「はーい!」


    緊張はするけど、それ以上に楽しみでもあった。

    この2年間、ゴードンさんにつきっきりで教えてもらったわたしの歌声。


    シャンクスでもルフィでもない、わたしの歌を知らない人には、どう聞こえるんだろう?

  • 30123/01/29(日) 21:22:33

    「可愛いお嬢さんだね」
    「この辺じゃ見ない顔だな?」
    「何かあの髪色、見覚えがあるような……」


    ……やっぱり覚えてる人は覚えてるのかな。

    でもいいや、大事なのはそこじゃない。


    「じゃあゴードンさん、お願いします」

    「ああ」


    ♪〜♪〜♪〜〜

    ♪♪〜〜♪〜


    「お……」

    「な、何か凄そうだぞ」



    〜 どうして あの日遊んだ海のにおいは 〜


    〜 どうして すぎる季節に消えてしまうの 〜

  • 31123/01/29(日) 21:27:23

    ───────────────

    「ルフィ、今日はイノシシ行くか?」

    「いいねー!イノシシ鍋美味ェよなー!」

    「よし決まりだ。今日は足引っ張んじゃ……ん?」


    「……………………」


    「……? おいどうしたルフィ、何ぼーっとしてんだ?」

    「あ……いや、悪ィ」

    「何だよ、分かんねー奴だな」


    「………………」


    そんなはずはない。彼女は今遠く離れた場所にいる筈、ましてやこんな山奥にまで届くはずはない。

    頭では分かっているルフィだったが、今しがた味わった不思議な感覚には、思わず足を止めざるを得なかった。



    …………ウタの歌が、聞こえた気がした。

  • 32123/01/29(日) 21:31:33

    ────────────────

    「……ふう。ありがとうございました!」


    よし、手応え充分!ミスなく歌えたし、音程だってバッチリ。自己評価は完璧に近かった。

    さて、お客さんの反応……は……


    「「「………………」」」


    「……あ、あれ?」


    誰一人何も言わない。

    みんなポカンとした顔で固まっていた。

    予想外のリアクションを受けて急に不安になってしまう。恐る恐る隣のゴードンさんの方を見てみると……


    「………………」


    何も心配はいらない、とでも言いたそうな顔で、穏やかに微笑んでいた。

  • 33123/01/29(日) 21:34:57

    「え……」


    パチ……パチパチ……

    パチパチパチパチ……


    「!」


    まばらだった拍手が、瞬く間にお店全体に広がっていく。

    その拍手はお店の入り口周りに集まっていた人達にも伝染していった。


    「い、いやあお嬢ちゃん、脅かして悪かったね」
    「あァ〜あ、あんまりにも凄すぎておれ達ゃ言葉を失ってたんだ」
    「今日はいい日だ!こんなとんでもない歌声がタダで聴けるなんてよ!」

    「あ……ありがとうございます!」


    あの日のパーティより規模も人数もずっと少ないけど、だからこそ近くで聞いてくれた人達の声がよく聞こえる。


    ここがわたしの、世界一の歌手への第一歩。

    ごめんねルフィ、一足先にスタートしちゃうね。

  • 34123/01/29(日) 21:39:31

    ────────────────

    「フフ、どうだった?」

    「うん……楽しかった」


    帰りの船の上で。

    ゆっくりのんびりと進む船からは、綺麗な星空がよく見えた。


    「……君にとって、シャンクス達と一緒に歌うのが一番楽しいということは分かっている。

    だがこういうのも悪くないだろう?君の歌声には皆を幸せにする力が確かにあるんだ」

    「みんなを幸せに、か……」


    わたしが目指すのは、わたしの歌でみんなが幸せになれる新時代。

    ウタウタの力をちゃんと制御できるようになって、もっとみんなの夢を叶えたりとか、そういうことを考えてたけど……

    能力を使わなくても、今日わたしの歌を聞いてくれたお客さん達は、みんなわたしの歌で笑顔になってくれていた。


    歌で幸せにするって、案外こういう単純なことなのかもしれないなあ。

  • 35123/01/29(日) 21:41:49

    本日はここまで

    次回更新では10年時を飛ばします

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 21:44:15

    キングクリムゾン!(10年飛ばし)

  • 37二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 21:44:19

    健全な精神が育まれている…素晴らしい…

  • 38123/01/29(日) 21:48:53

    因みに>>24の一文は

    アイドルマスターシリーズより

    『THE IDOLM@STER』の歌詞を引用しております

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:22:53

    ゴードンさんがどんどんスーパーマンになっていく

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:24:30

    10年後に航海術だけじゃなく料理狙撃船大工操舵戦闘医療全てを兼ね備えたエアプゴードンが...

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:25:24

    ウタの匂いで足止めたのかなと思った

    歌声だった……

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:29:39

    村から山の中まで届く匂いは例えいい匂いでもキツいっす...

  • 43二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 23:23:40

    足の匂いに見えた

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 23:26:01

    告白はまだ先かな…
    しかし楽しみだ

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 23:27:39

    10年すっ飛ばしということは、もしかしてウタちゃんがフーシャ村に帰ってきたときに一度もルフィと会えてなかったりする?
    よく耐えられたな

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 07:00:22

    おはよう

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 16:30:13

    あげとこ

  • 48二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 16:32:33

    さすがに10年間一度もタイミングが合わなかったということはないだろうし、時折会っていたとは思いたいね

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 20:26:43

    ウタちゃんとルフィ会っててほしいな。

  • 50123/01/30(月) 23:54:06

    隔日

  • 51二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 07:01:09

    おはよう

  • 52二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 15:13:54

    はたしてどうなる

  • 53123/01/31(火) 21:43:06

    いや10年会ってないよ(本日分をどうぞ)

  • 54123/01/31(火) 21:43:43

    それからは、毎日の練習の合間にゴードンさんが近くの島まで連れて行ってくれるようになった。

    マキノさんのお店と同じような酒場で歌わせてもらったり、劇場でやってるショーに無理を言って飛び入りで参加させてもらったり。

    そういう活動を繰り返していくうちに、段々とわたしの評判が東の海で広まっていった。

    いつの間にか、相手の方からゴードンさんに『あの子に歌ってほしい』って依頼が来るようにもなっていたらしい。


    ゴードンさんはわたしの負担や体調も考えながら、あれやこれやと色々手伝ってくれていた。

    制御できるようになったウタウタの力は、パフォーマンスの為に使うように。

    ウタワールドの中なら、わたしの歌と合わせて思い通りの演出ができる。

    最初はウタワールドを怖がる人もいたけど、一曲歌えばみんな笑顔になってくれた。


    ウタウタの本には、『あること』をすればみんなに『ずっと』ウタワールドにって書いてあった。

    最初に読んだ時はこんな方法があるのかと感心したもんだけど……


    多分……これ言ったらルフィは怒るんだろうなあ。

  • 55123/01/31(火) 21:49:00

    そうそう、ルフィとの電伝虫での通話ももちろん欠かせない。

    マキノさん頼りだから、本当に数ヶ月に一回とかそんなレベルだったけど……

    会ったことはないけど、ルフィのお兄ちゃんとも電伝虫越しに友達になった。エースっていうらしい。


    昔ルフィはお兄ちゃんが2人増えたって言ってたけど、もう1人は事情があっていなくなってしまったらしい。

    まあ……その話をしていたルフィの感じからして、その事情とやらも何となく察せてしまったけども。


    でも、いつまでも引きずるようなルフィじゃなかった。次に話した時はすっかり切り替えて、山での暮らしの話を聞かせてくれる様になっていた。

    ルフィの方もなんだかんだ楽しそうにやってるみたいで良かった。


    やがて時は流れて、柱の傷の位置が高くなり、私の視点がマキノさんと殆ど変わらないぐらいになった頃。

    ルフィからの電伝虫は、いつものように唐突に鳴った。

  • 56123/01/31(火) 21:53:46

    ───────────────

    それはいつかの日の夕方、いつもより激しめのダンスの自主練をしていた最中だった。

    滝みたいな汗をタオルで拭いていると、傍に置いていた電伝虫が鳴り始めた。


    プルプルプルプル

    プルプルプルプル

    「ん?電伝虫だ、マキノさんかな?」


    ガチャ

    「もしもーし」

    『おうウタ!おれだ!ルフィだ!』

    「あっ、ルフィだ!わーい久しぶりー!

    今日はどうしたの?またマキノさんが来てくれたの?」

    『いいや、今日はマキノの店に来てんだ!おれもウタの声が聴きたくなってよ!』

    「そっか、もう一人で帰れる様になったって言ってたもんね!

    あ、そう言えば新聞見たよ、エースが載ってるやつ!エースってあんな顔なんだね、ちょっとかっこいいじゃん」

  • 57123/01/31(火) 21:58:05

    『お、ウタも見たのか!すげェよなエースは!

    けどおれもすぐに追いついてやるからよ!待ってろよエース!』

    「追いついてやる……って、アンタまだ海にも出てないじゃん。もうそろそろ出るの?」

    『ああ、そのことで連絡したんだ。


    おれ、そろそろ海に出るよ!

    もう頑張ってるウタには遅れちまったけど……もうすぐおれもスタートだ!』


    「……ふふ、そっか。頑張ってね!

    いつ出発する予定なの?私も見送りに……」


    『ああ、明後日の朝一番だ』

    「そっか、明後日の……




    は!?明後日!?」

  • 58123/01/31(火) 22:02:59

    『おう!もう準備してる途中だ!もちろんこの電伝虫も持って行くしよ、出発したらおれも……』


    「もっと早く言いなさいよバカ!!」ガチャ


    持っていた受話器とタオルを投げ捨てて私は部屋を飛び出した。

    こうしちゃいられない。ルフィが出航する時は絶対見送りに行くってずっと前から決めてたのに。

    ……まあ、驚かせようと思って言ってなかった私も悪いのかもしれないけども。


    「ゴードーン!!!」ドダダダ

    「ど、どうしたウタ?そんなに慌てて」

    「こんな時間に急にごめん!!フーシャ村まで全速力でお願い!!」

    「な、何?フーシャ村?何だかよく分からないが……分かった、すぐに支度しよう!」


    事態は一刻を争う。ゴードンはもう手慣れたもので、出航準備もあっという間。

    私も最低限の荷物だけポーチに詰め込んで船に飛び乗った。

  • 59123/01/31(火) 22:08:08

    「急にごめんねゴードン。明後日の朝までにフーシャ村、行けるかな?」

    「幸い天候も良好だ。夜通し行けば明日の夜には到着出来るだろう」

    「明日の夜か……ギリギリ間に合うかな……」

    「しかし、理由も聞かず飛び出して来たが……何かあったのか?」

    「実はね……」


    ────────────────

    「ハハハ、それはまた急な話だな」

    「笑い事じゃないよ全く……こっちはどれだけ会いたかったと思ってるんだか」

    「うむ、しかしそういう訳なら絶対に遅れるわけにはいかないな。必ず間に合わせよう。

    だがウタはさっきまでダンスの練習をしていたんじゃないのか?疲れているだろう、フーシャ村までは休んでいるといい」

    「うん、ありがとう……


    ………………」

  • 60123/01/31(火) 22:12:04

    「……? どうした?」

    「……いや、あのさ……」


    少し冷静になってから自分の状況を顧みる。

    自主練の最中にかかって来た電伝虫を受けて、全部放り投げて大慌てで出発して来た私(と何も言わずに船を出してくれたゴードン)。


    それ即ち、練習中の格好そのまんまで飛び出して来たことになる。

    汗はタオルでちょっと拭いたぐらいだし、服だってその時着ていた練習着のまま。


    少しだけ乾き始めたシャツの胸元を摘み上げて、恐る恐る顔に近づけてみる。



    あ、結構ヤバい。


    「……シャワーか……せめて着替えるぐらいはして来た方がよかったかなって……」

    「あ、ああ……」

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 22:13:55

    ルフィが興奮して出航が1日遅れちまう...

  • 62123/01/31(火) 22:15:32

    「…………少し離れていた方がいいか?」

    「そこで変な気つかわないで……余計辛くなるから……」


    しくしくと涙を流す私を見てゴードンは苦笑いする。

    生憎この船にはお風呂みたいな気の利いたものはないし、あっても着替えがなければ同じこと。

    大慌てで詰め込んだポーチの中に香水でも入ってれば良かったけど、財布とかハンカチとかホントに最低限のものしか持って来てない。

    そもそも汗と香水は混ざったらちょっと不味いらしい。逆に良かったかもしれない。


    あーあ、それもこれもルフィのせいだ。会ったら文句言ってやるんだから。

    いやでもこの状態で会うのやだな、せめて着替えて……


    ……なんて憤りを感じたりもしてたけど、練習の疲れと心地いい波の揺れには抗えず。

    いつの間にか眠ってしまっていた私が次に起きたのは、次の日の太陽が真上を過ぎてからだった。

  • 63123/01/31(火) 22:20:04

    ───────────────

    「さあ見えて来た、もうすぐ着くぞ」

    「ありがとうゴードン、ホントありがとう」

    「うむ、何とか間に合って良かった。

    ……時間が許すなら、あの酒場を訪ねればいいんじゃないか?もしかするとシャワーや着替えを貸して貰えるかもしれないぞ」

    「……! それだ!」


    救いの神とはこのことか。

    早めに到着してくれたおかげで少しだけ時間に余裕がある。


    ゴードンの船が船着場に着いた後、私は一番にマキノさんのお店に向かった。

    ラッキーなことに店じまい前で、他のお客さんはいなかった。

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 22:20:22

    17歳ルフィが19歳ウタの汗かいてろくにシャワーも浴びれてない身体を嗅ぐのだいぶ絵面ヤバくない?ガープ横に置いとく?

  • 65123/01/31(火) 22:23:15

    「マキノさーんっ!!」

    「え……?

    ……あら!ウタちゃんじゃない!こんな時間にどうしたの?」

    「ルフィが明日出発するって言うから、ゴードンさんに大慌てで送ってもらって……」

    「そうだったのね、間に合って良かったわ。ルフィなら明日の朝、あの港から出港するはずよ」

    「やっぱりか。もうちょっと早く言ってくれればもっと余裕持って来られたのに……」

    「……ところでウタちゃん、その格好は……」

    「あ、あはは……いやあ恥ずかしい。ルフィからの連絡受けて全部放り投げて来ちゃったから……

    ……ヤバいかな、やっぱり」

    「え、ええ、ちょっと……

    ……あ、良かったらお風呂借りて行く?私のお古でよければ着替えも貸してあげるわ」

    「やった!じゃあちょっとお邪魔して……」




    「あーーーーーっ!!!!」

  • 66123/01/31(火) 22:27:23

    「え?」

    「あ」


    夜のフーシャ村の静寂を引き裂く様な大声。

    振り返った私の目に飛び込んできたのは、以前よりも麦わら帽子が似合う様になった彼だった。


    「ウタ!!お前ウタだろ!!」

    「ルフィ!!ルフィだーーっ!!!」


    笑顔で両手を広げて突っ込んできたルフィに、負けじと私も飛び込んでいき、道の真ん中で抱き合った。

    お互い大きくなっていたとはいえ、見間違えるはずもない。何年ぶりだろう。もう10年になるかな。

    声は何度も聞いていたけど、いざ会えたとなると本当に天にも昇るぐらい嬉しい。ルフィの背中に回した腕にも自然と力が入る。

    自分の頬を涙が伝うのが分かった。本当に嬉しい時の涙ってすっと出てくるんだなあ……





    ……そんな夢見心地の私を、肩越しに聞こえるすんすんという鼻を鳴らす音が現実に引き戻した。

  • 67123/01/31(火) 22:30:06

    悪いなのび太、スレ主も半分忘れてたけどこのスレ閲覧注意なんだ(本日はここまで)

  • 68二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 22:37:44

    次がヤバそう

  • 69二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 23:10:30

    何ということだ

  • 70二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 23:13:39

    よし、ウタワールドを展開するんだ! それで解決!(なおこの状況でいつも通り歌えるかというと)

  • 71二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:11:22

    >>67

    タイトル回収(閲覧注意)来たァァァァァ!!!!

  • 72二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 06:24:22

    そんなに怖いか?新時代(意味深)が!!!

  • 73二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 15:09:26

    頑張ったニオイってヤツだな

  • 74二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 15:50:21

    ウタが発狂しそうだな…

  • 75二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 21:34:35

    >>74

    もしかしたらルフィも発狂(匂いに夢中になり過ぎて)するかも

  • 76123/02/01(水) 23:06:02

    明日まで待ってくれよな

  • 77二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 23:24:02

    待つさ……いくらでもな……(無理せずに!)

  • 78二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 06:49:54

    待つ

  • 79二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 07:01:25

    !!

  • 80二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 07:34:35

    ここから新時代して2年のシャボンディ出航時に赤ん坊抱きながら見送りてのが浮かんだ

  • 81123/02/02(木) 07:40:37

    新時代はしません
    書けないので

  • 82二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 07:49:21
  • 83二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 15:12:58

    待機

  • 84二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 16:52:38

    >>82

    どんだけ期待してたんだよ

  • 85二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 17:08:08

    >>81

    書けないじゃない、書くんだよ

    お前が始めた物語だろ

  • 86二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 17:09:52

    待てよ、好きな女の子の匂いを熱心に嗅ぐのはもはや新時代したと言っても過言じゃないんだぜ?

  • 87二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:40:48

    やっと再会できたの嬉しいな

  • 88123/02/02(木) 22:37:49
  • 89123/02/02(木) 22:39:58

    「……ん?」スン

    「あ゛」


    「ん? ……ん〜?」スンスン

    「ちょちょ、ちょっと……!ダメだってルフィ、今はホントダメ……!」


    何だこれ。何だこの状況。

    嗅ぐどころかもはや吸ってる。思いっきり吸われてる。


    「ね、ね、ルフィ?一旦、一旦離れよ?私今色々あって汗くさいし、マキノさんも見てるしさ?ほら、ねえってば……」

    「んー…………」ギュウウウ


    ……いや力つっよ。離す気全くないじゃん。

    少なくとも悪感情を抱いてるってわけじゃなさそうだけど……


    せめてルフィの顔が見たい。今ルフィどんな顔してるの?



    「ウタ、お前……」

  • 90123/02/02(木) 22:43:52

    「え?」

    「……いや」


    ……変なの、何だか煮え切らないルフィ。

    そのくせ私を抱きしめる力は一向に弱まる気配はない。


    「……どうしちゃったのルフィ?なんか変だよ?」

    「………………」


    「今私汗くさいから離してって言っても全然離してくれないし。


    ……私の汗のニオイ、そんなに好き?」

    「違ェよ!人を変態みたいに言うなよ!そんなんじゃねェ!


    ……そんなんじゃねェよ」


    ルフィの腕にもう一つ力が入る。

    ルフィが今どんな顔してるか、何となく分かった様な気がする。

  • 91123/02/02(木) 22:48:40

    「……そっか。

    …………じゃあ、私に会えて嬉しかったから?」


    「…………うん」


    ……こういうとこ素直なの、好きだなあ。

    そういえば昔から私のこと嗅ぐのも好きだったっけ。


    「……私もすっごく嬉しいよ。ずーっと会いたかったんだから」

    「………………」


    「……でもさっきから鼻ふんふん鳴らしてるのは言い訳させないよ?このスケベめ」

    「うぐ」


    「……もー、しょうがないなあ。もういいよ、ルフィだから許してあげる」


    何かもう恥ずかしがるのもバカらしくなってきたので、遠慮なく私からも抱きしめることにした。

    後ろで見てたマキノさんが何とも言い表せない表情してたのはちょっとだけ怖かったけど。

  • 92123/02/02(木) 22:52:21

    ───────────────

    「お待たせー」

    「おう」


    結局その後はマキノさんにシャワーと着替えを貸してもらった。

    ルフィはたまたま戻って来ていただけで、この後は一度山の中で面倒を見てくれていた山賊のところに戻るらしい。


    「でも、なんで風呂入って来なかったんだ?」

    「誰のせいだと思ってんのよ……ダンスの練習中だったのにアンタが急に出発するとか言い出すから慌てて来たんだよ」

    「あ、そうなのか?ごめん。

    でもおれも出航したらお前のいる島にも行くつもりだったんだぞ?何だったっけ名前……」

    「エレジア。来てくれるつもりだったのは嬉しいけど……だとしても見送りぐらいさせてよ、アンタだって私のこと見送ってくれたでしょ」

    「んー、まあそれもそうか……ごめん!おれが悪かった!」

    「いいよもう、別に怒ってるわけじゃないから」

  • 93123/02/02(木) 22:55:38

    「……いよいよルフィも出航かあ。海賊デビューだね」

    「ああ。まずは仲間集めと、それから海賊旗だな。シャンクス達にも負けねェようなスッゲー仲間を集めんだ」

    「ふふ、それも中々ハードル高そうだねえ」


    酔い潰れたヤソップや食べ過ぎたラッキー・ルウがよく倒れてた、マキノさんのお店の前のちょっとしたスペース。

    2人で並んで座るには、ちょうどいい場所だった。


    「……今回は10年ぶりだったけどさ」

    「ん?」


    「……次はいつ会えるかな?」


    邪魔しちゃいけないのは分かってるけど、つい言葉が口から漏れてしまう。

    でも10年ぶりに会えたんだし、少しワガママ言うくらいなら許して欲しいな。

  • 94123/02/02(木) 23:00:26

    いつものヘッドホンを首まで下ろして、ルフィの肩に頭を預けてみた。

    今までルフィが頑張って来た証のゴツゴツした感触と、ゴム特有のぐにぐにとした感触が合わさって……何か変な感じ。


    だけど、相変わらず自分で作ってるだろう石鹸のいいニオイは、昔とおんなじだった。

    ……私はさっきまでくさかったのに。ちょっとくやしい。


    「……私が今までも時々フーシャ村に帰って来てたのは知ってるよね?

    その時私、『もしかしたらルフィがいるかも!』って毎回期待しながら帰って来てたんだ」

    「………………」

    「まあ結局今日まで会えなかったんだけど、それでも『もしかしたら』ってだけで私毎回楽しみに帰って来てたんだよ。

    ……でも、ルフィが船出しちゃったらもうフーシャ村で会える可能性は無くなっちゃうでしょ?そう考えちゃうと、どうしてもさ……


    …………寂しいな、って」

  • 95二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:01:52

    >>93

    実際どんくらいなんだろ

    シャボンディ諸島に入る前くらいかな

  • 96123/02/02(木) 23:03:55

    「………………」

    「……だから行かないでほしい、なんてことは言わないよ。海賊になるのはルフィの夢だったもんね。

    けど……やっぱり、寂しいものは寂しいからさ。だから……」


    「…………うし」

    「?」


    ぎゅっ

    「!」


    何かを決意したようなルフィの声が聞こえたかと思ったら、不意に肩を抱き寄せられた。

    私の顔とルフィの顔の距離が一気に近くなる。カッコよくなっちゃってまあ。


    「……どうしたの?」

    「ダダンのとこにはまた明日行くよ。折角会えたんだ、おれもウタと一緒にいてェからな」

    「ダダンって、山賊だったっけ?大丈夫なの?」

    「ああ、世話になったって挨拶だからな。何なら出航に近い方がいい」

  • 97123/02/02(木) 23:07:26

    「……そっか」


    私の右肩を抱き寄せるその腕の力は、確かに10年前よりずっと強い。

    だけど、その腕の中には確かな温もりと優しさと……そして、私への愛を感じることができた。


    「……えへへ、嬉しいな」


    私はもう一つ身体の力を抜いて、ルフィに全身を預けた。

    体型には気を使ってるとはいえ、流石に10年前と同じ体重というワケにはいかない。

    その増えた分の体重を一気に乗せても、顔色一つ変えず受け止めてくれるルフィ。

    ホントに強くなったんだなあ。何だか私まで嬉しいや。


    ……心なしかルフィの顔が私の頭……というか髪に近かった気がするのは触れないでおこう。

  • 98123/02/02(木) 23:12:14

    「でも、ウタも色々頑張ってんだろ?」

    「まあね。今日みたいにゴードンさんに色んな島に連れて行ってもらってるんだ。まあ東の海の中だけだけどね。

    最近あちこちで噂になってるみたいだし、もしかしたらルフィの行く先でも私の名前出てくるかもね?」

    「へー、すげェんだなウタ!おれも負けてられねェな!」

    「ふふん、私に追いつけるかな?このまま私が先に『新時代』作っちゃおっかな〜?」

    「何おう!?すぐ追い抜いてやる!おれの方が先に『新時代』作ってやるからな!」

    「あはは、せいぜい頑張んなさいよ。

    ……ところで、アンタの言う『新時代』、結局決まったの?」

    「ん?」

    「子供の時聞いたら決まってなかったでしょ?海に出るって言うからにはちゃんと決まってるんでしょうね?」

    「ああ!そういやウタには言ってなかったな。


    教えてやるよ!おれの『新時代』!」

  • 99123/02/02(木) 23:18:10

    「…………………………は」


    ルフィの語った『新時代』は、私の想像を遥かに超えていた。

    ルフィにとっては、海賊王も最終目標じゃないらしい。

    そもそも、海賊王がどの程度のものか私はよく分かってないけど……

    きっとこの男の夢は、そういう世界をひっくり返せるような男にしか叶えられない。それぐらいぶっ飛んでいた。


    「……アンタすごいこと考えつくわね……」

    「ん?そうか?」

    「……もしそれ実現されたら私もう勝ち目無くなっちゃうなあ」

    「もしされたら、じゃなくてするんだよ!これがおれの『夢の果て』だからな!」

  • 100123/02/02(木) 23:24:10

    「…………プッ、あはは!やっぱりルフィはすごいよ!大真面目にそんなこと言うなんてさ!」

    「何だよ、ウタまで笑いやがって……これ言ったらシャンクスにも笑われたんぞ」

    「へー、じゃあ私シャンクスと感性似てるんだ。

    ……ちょっと嬉しいかも」

    「お前ホントにシャンクス好きだなァ」

    「あれれ、嫉妬?心配しなくても、シャンクスへの好きとルフィへの好きは違うから安心してよ。

    ……私の夢は変わらないよ。私の歌でみんなが幸せになれる新時代を作るの」

    「それ昔から言ってたもんなァ。でもウタなら絶対大丈夫だ!新時代を作るのはおれだけどな!」

    「ふふ、ありがと。


    ……それでさ」


    「?」

    「私、ずっと考えてたんだ。どうすれば世界一の歌手になって、シャンクスに迎えに来てもらえて、みんなを幸せにできるか……」

  • 101二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:31:57

    >>100

    さらっと告白してないか?

    ルフィは友達の意味で好きだと思ってスルーしたのかな

  • 102123/02/02(木) 23:32:31

    「それでね、やっぱり歌だけじゃなくて、私の夢の力……ホントは『ウタウタの実』っていう悪魔の実の力らしいんだけど……

    この力も必要だと思ったんだ。だから歌と一緒に能力を使う練習もしてるんだよ」

    「へー、ウタの夢ん中の。あれも悪魔の実の能力だったんだな」

    「うん。いっぱい練習したから、夢の中なら何でもできるようになったんだ。

    ライブの演出だって自由自在だし、食べ物とか楽しそうなものとかもいくらでも出せるし、どんなに強くて悪い敵だって倒せるようになったし……

    ホントすごいんだよルフィ。また入ってみる?」

    「いやおれはいいよ……」

    「ちぇー。アンタがあの世界好きじゃないのも変わんないわね。


    …………でもさルフィ」

    「ん?」



    「そんな風に何でも望みが叶う世界にずっといられるとしたら、すっごく素敵だと思わない?」

  • 103123/02/02(木) 23:40:42

    「……ずっと?でもお前、あの世界はお前が寝ちまったら消えるんじゃなかったっけか?」

    「まあね。普通に能力使いながら歌ってたらすぐに体力切れで眠くなっちゃうし。

    でも、エレジアにあるウタウタの実の本を読んで勉強してたらさ、こんなことが書いてあったんだ」


    『こっちの世界』の能力者が──ば、ウタワールドは永遠になる。

    その時、ウタウタの世界の中にいる人達も、そのまま永遠にウタワールドの中で暮らせるようになる。

    何でも望みが叶うウタワールドの中で、ずっと幸せに暮らせるようになる……


    「……誰が見つけたんだろうねこんな方法?よくやるよねー。

    でも、この方法ならみんな……」


    そこまで言って、ルフィの顔をチラリと見てみた。




    見たことがないぐらい怖い顔をしたルフィが、そこにいた。

  • 104123/02/02(木) 23:43:41

    本日はここまでだねえ


    >>101

    彼らは告白してお付き合いしてないだけで10年前にお互いがお互いのことを好きなことは既に自覚しております

  • 105二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:44:42

    シ、シリアス……

  • 106二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:46:07

    ゼハハハ!相変わらず親父の焦らしプレイは最高だな!気になりすぎて眠れねえ!

  • 107二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 00:05:30

    ひえ〜…

  • 108二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 04:40:46

    そりゃキレる

  • 109二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 06:45:33

    そりゃこうなる

  • 110二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 12:29:43

    急にシリアス持ってくるじゃん…
    どうか拗れないでくれ

  • 111二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 19:48:49

    あばばば
    急に来るから胃がきゅっとなったじゃないですか

  • 112二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 20:15:33

    まあ生死概念の違いはいつかぶつかるよなあ

  • 113二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 22:08:44

    ウタちゃん…それはルフィも怒っちゃう…

  • 114123/02/03(金) 23:17:40

    ほんの少しだけ続きを

  • 115123/02/03(金) 23:20:16

    「………………」


    「…………ルフィもそんな顔するんだ」

    「……当たり前だろ」



    「…………やっぱりね」

    「?」


    「前にもさ、ゴードンに同じ話したんだよね。こんなのはどうかなーって。


    ……そしたら、初めてゴードンに叱られた。

    お前の歌声はそんなことをするためにあるんじゃない、そんなことは絶対にしてはいけない……って。

    ルフィはどう思う?ゴードンとおんなじ気持ち?」


    「……分かんねェ」

    「分かんない?」


    「……けど、絶対ダメだ。おれはそんなこと許さねェ」

  • 116123/02/03(金) 23:25:41

    「……そっか」


    ルフィの顔があんまりにも怖くて、ちょっとだけ目を逸らしてしまった。


    ……でも正直言うと、ルフィがこんな反応をすることは分かってた。


    何でも願いが叶う夢の世界で永遠に暮らす……

    聞こえはいいけど、それはつまりみんなの身体を放棄して、心だけを永遠に閉じ込めるってこと。


    何でも自分で体験したがるルフィにとっては、退屈なことこの上ないハズ。

    それに……ルフィだけじゃない。他の皆んなだってきっと「サボがいなくなっちまってよ……」


    「……?」


    思考の最中にルフィの声が割り込んできた。

    サボ……って、エースともう1人いたって言うお兄ちゃんの名前だったっけ?

  • 117123/02/03(金) 23:30:40

    思考の最中にルフィの声が割り込んできた。

    サボ……って、エースともう1人いたって言うお兄ちゃんの名前だったっけ?


    「……もっと強くなるって決めたんだ、おれ。

    エースは死なねェって約束してくれたけど……

    もっともっと、もっと強くなって……

    今いる大事な奴らも、これから仲間になる奴らも、全部守れるようになりてェ。


    もう誰にもいなくなってほしくねェって、そう思ったんだ」

    「………………」


    「……なのに……ウタにまでいなくなられたら、おれは……」


    私の肩を抱いていた腕に、ぎゅっと力がこもる。

    たまたま帽子が影になって表情はよく見えなかったけど、どんな顔をしてるかは声だけですぐに分かった。



    「……あーあ。そんな顔させちゃうなんて、ルフィの好きな人失格だなあ、私」

  • 118123/02/03(金) 23:33:52

    ほんとに短いけど今日はここまで

    皆恵方巻きは食ったな

  • 119二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 01:17:13

    >>118

    全然忘れてた

  • 120二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 01:18:55

    恵方巻ルウタを妄想して終えたよ

  • 121二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 08:30:31

    待機

  • 122二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 08:48:10

    >>120

    ポッキーゲームならぬ恵方巻ゲームか。

  • 123二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 14:03:02

    >>122

    絵面がスゲェことになるな

  • 124123/02/04(土) 14:27:27

    小出し更新と纏めて更新のどちらがいいんだろうか

    とりあえずまた少しだけ

  • 125123/02/04(土) 14:28:11

    「え……」

    「……私ね、身体がなくても心があれば、それでいいと思ってたんだ。

    一緒にいる時は良かったんだけど、シャンクス達が戦ってる時の船番とか、そういう1人の時は……まあ、結構寂しかったんだよ。

    だけど、夢の中なら楽しいし、寂しくなかった。だからいつからか、あっちの世界があればそれでいいと思うようになってた」

    「………………」

    「多分、私が今でもシャンクス達の船に乗ってて、狭い世界のことしか知らなかったなら……今でもそれは変わってなかったと思う。

    と言うか正直、そこは今でもあんまり変わってないんだ。

    今はゴードンが一緒にいるし、ルフィとも時々電伝虫越しに話してたから、ずっと寂しいってわけじゃなかったけど……

    やっぱり、時々ふっと急に寂しくなっちゃうことがあるんだ。ルフィに会いたい、シャンクス達に会いたい……って」

  • 126123/02/04(土) 14:32:45

    「そんな時はいつも夢の中に逃げ込むの。

    昔よりも色々出来るようになったし、やっぱり寂しさも紛れるからね。


    それで、時々思うんだ。


    ずーっとこの世界にいられたらいいのに。


    みんなもこの世界で暮らせばいいのに。


    私が何でも望みを叶えてあげられるこの世界なら、みんなも幸せになれるのに……


    ……そう思ってた」


    「………………」



    「…………でも、みんながみんなそうじゃないんだよね」

  • 127123/02/04(土) 14:37:21

    「!」

    「……色んな島に行って、色んな人に会って……色んなことを知れたんだ。

    東の海だけでも、ホントに色んな人がいた。フーシャ村みたいに平和なところもあったし、滅ぶ前のエレジアみたいに華やかなところもあった。

    ……でも、街や村を悪い海賊に襲われて……明日の生活も不安だって人もいた。

    シャンクス達のことは勿論好きだけど……


    ……私、海賊のことは、ちょっとだけ……嫌いになったかもしれない」

    「…………そか」


    「……でもね、そういう時こそそんな人達のために歌ってあげるの。

    そしたら、能力を使わなくてもみんな笑顔になってくれて……『また明日からも頑張れる』って、そんなことまで言ってくれたんだ。

    初めて言われた時は嬉しくてちょっと泣いちゃったよ。私の歌で幸せになってくれたって思ってね。


    ……幸せの形は人によって違う。考えてみれば、当たり前のことだよね」

  • 128123/02/04(土) 14:41:38

    「ルフィみたいに大きな夢があって、その夢に向かって頑張ってる今のこの瞬間が好きだって人もいたし……

    辛い境遇にいて、そんな環境に負けそうな人も、負けないで頑張ってる人もいた。


    今が辛い人も、そうじゃない人も……私はみんなに歌で寄り添って、勇気づけて、背中を押して、その人たちの『幸せ』を後押ししてあげたい。

    みんなが私の歌で幸せになれるって言ってくれるなら……私、もっともっと頑張ってたくさん歌いたい。


    ……最近は、そう思えるようにもなったんだ」


    そこまで言って、恐る恐るルフィに視線を向ける。

    私が見たことのない顔をしていたのは変わらなかった。だけどその顔は……



    「……うん。それでこそウタって感じだな」


    私の知ってるルフィからは想像もできないくらい、穏やかに笑っていた。

  • 129二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 14:49:32

    お昼はここまで

  • 130二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 15:18:04

    お疲れ様です!
    変に拗れなくてよかったァ…!

  • 131二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:21:58

    生死感自体はあんま変わってないけど視野が広くなった感じか

  • 132二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 20:46:03

    いい変化だね
    まっとうに成長したウタって感じ

  • 133123/02/04(土) 22:34:35

    何か最近掲示板が重い気がするわね

    でもお話の方は重くないから安心してくれよな

  • 134123/02/04(土) 22:35:03

    「……ごめんね、試すようなこと言って。ホントはあんな計画最初からするつもり無かったんだ」

    「……そうなのか?」

    「うん。ただこの話したら、ルフィがどんな反応するか見てみたかっただけだからさ」

    「何だそりゃ……おれが怒るって分かっててやってんだろ」

    「うん、予想通りだった」

    「シュミ悪ィなあお前……


    …………嘘でももう言うなよ」

    「……うん」


    ちょっと乱暴に頭を撫でられた。

    ルフィにあんな顔させちゃって、少し……いや、かなり後悔。

    それにあの顔見た時、私自身も思ったよりダメージ受けちゃった。

    もう二度と言わないようにしとこっと。

  • 135123/02/04(土) 22:40:12

    「そんじゃあ、ウタの夢は結局どんななんだ?」

    「ふふふ……よく聞いてくれたね!それはもう決まってるんだ!


    まず、もっともっと歌の練習して、ダンスとか楽器とかも出来るようになって……」

    「おお」


    「東の海だけじゃなくて、世界中で私の歌が聞かれるぐらい有名になって……」

    「おお!」


    「いつか、世界中のみーんなが参加できるぐらいの!すっごい大きなライブを開くの!!」

    「おおー!!」


    「……どう?」

    今度こそ本当の私の未来予想図を語って、もう一度ルフィの顔を見る。


    「すげー……すげェぞウタ!世界ライブかァ!」


    先程までとは打って変わって、子供みたいにキラキラしたルフィの笑顔が飛び込んできた。

  • 136123/02/04(土) 22:45:14

    「ふふ、凄いでしょ!まあどうすればそんなライブが出来るかはまだ分かんないんだけどね……

    でも、いつかきっと開いてみせる!私の歌でみんなが幸せになれる、私の夢でもあるライブだからね!

    あ、勿論ルフィも来てよね?そのこれから出会う仲間の人達と一緒にね。ちゃーんと特等席用意してあげるからさ」

    「ししし、勿論だ!絶対行くよ!」


    もう真っ暗な夜なのに、ルフィの笑顔は太陽みたいに輝いていた。

    そんな笑顔をほんの一瞬でも翳らせてしまったことに、もう一度だけ自己嫌悪。


    だけどルフィは、変わらず私を優しく抱き寄せてくれている。

    そんなルフィに身体を預けていると、何だか胸の辺りがちょっとずつぽかぽかしてきた。


    これを何て呼ぶのかは分からないけど、心だけの世界じゃきっと味わえない、すごく幸せな気持ちだった。

  • 137二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 22:51:03

    ニヤケ面が収まらないのだが何故かな...ペルよ

  • 138123/02/04(土) 22:51:42

    「……へへ」

    「……? 何笑ってんだ?」

    「……んーん。


    …………今、しあわせだなあって思ってね」

    「……そか。


    …………よし!」

    「え、どうしたの……うわあ!」


    身体を預けていたルフィの身体が徐に動いたかと思えば、そのまま私はルフィに抱え上げられた。

    本で見たことある。俗に言うお姫様抱っこってやつだ。

    女の子はみんな憧れるって書いてあったけど……


    ……なるほど。身を以て分かった。

    すっごい恥ずかしいけど……すっごい嬉しいや、これ。

  • 139123/02/04(土) 22:56:28

    「……ど、どうしたの?」


    顔の紅潮の抑え方なんて知らない。きっと今の私の顔、りんごみたいになってる。

    でも何となく悟られるのも癪だったから、努めて冷静に尋ねた(つもり)。


    「ししし、久しぶりに一緒に寝るぞ!」

    「へ?」


    ……唐突なのは相変わらずだ。お互い身体は大きくなったのに、考え方は子供のままかも?

    だけどこうやって抱え上げられてしまった以上、私に抵抗の余地は無い。無いったら無い。


    「……もー。そんなこと言って、程のいい抱き枕にでもするつもりなんじゃないの?ニオイ付きの」

    「何かやらしー言い方だな……別におれはそんなつもりじゃ……」

    「……ふふ、いいよルフィなら。私もルフィ成分チャージしたかったところだし、Win-Winの関係ってヤツだね」

    「ん、そか!」


    それだけ短く返事したルフィは、私を抱えたままのしのしと自分の家に向けて歩き始めた。

  • 140123/02/04(土) 23:01:11

    ────────────────

    「最近は時々、お客さんがウタちゃんの話をしているのが聞こえますよ。ウタちゃん順調みたいですね」

    「ああ、機会さえ設けられればあの子なら何も心配はいらない。現時点でも、私が今まで見てきた歌い手の中で右に並ぶ者はいないレベルだ。

    ……だが……」

    「……? 何か問題が?」

    「……問題はその機会をどうやって設けるかだ。東の海でこそ順調に活動できてはいるが……

    それだけではいずれ限界が来る。何とかして、この東の海以外の海にも彼女の歌声を届けてやりたいんだ。

    だが、その方法がてんで思いつかない。どうすればいいのか……」

    「ああ……確かにそれは問題ですね。どんなに素敵な歌声でも、聞いてもらえなければ広まりようがないですものね」

    「かと言って、素人の付け焼き刃でしかない私の操舵では他の海まで足を伸ばすのも無理だ。命を投げ捨てる行為に等しい。

    何か画期的な発明品でもあればいいんだが……」

  • 141二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:02:31

    ベガパンク「私にいい考えがある!」

  • 142123/02/04(土) 23:05:18

    ────────────────

    翌朝。

    目を覚ますとルフィは既にいなかった。言ってたように山賊のところに行ったらしい。

    ルフィの面倒を見てきた山賊かあ。一度会ってみたいなあ……


    戻ってきたルフィを村のみんなで見送る。

    村長さんは最後までルフィが海賊になることを反対してた。どうしよう、視線がちょっと痛い。

    それから、ルフィの船を見てゴードンが隣で頭を抱えてたけど……そっとしておこう。


    「電伝虫もちゃんと持った?じゃあ行ってらっしゃい!

    アンタの活躍新聞で見るの、期待してるからね!でも、あんまり悪いことばかりしてちゃダメだからね?」

    「ししし、それは分かんねェ!おれは海賊になるんだからな!


    じゃあおれ行くからよ!!ウタもみんなも元気でな!!」

  • 143123/02/04(土) 23:10:12

    そう言ってルフィは元気よく大海に漕ぎ出して行った。

    出発した矢先に出会したあの近海の主を一撃でやっつけるのを見て、何だかちょっと安心した。


    「……行っちゃったか」

    「ああ、寂しくなるなウタは」

    「うん……でも、下向いてばかりもいられないよ。

    新時代勝負はまだ私がリードしてるんだから!これからもよろしくね、ゴードン!」


    「…………ああ、私に出来ることなら何でもやろう」

    「……?」


    一瞬ゴードンの顔が曇ったのは気のせいだろうか。

    気のせいじゃなければ、最近ゴードンのこんな顔をよく見る気がする。何かあったのかな……?

  • 144123/02/04(土) 23:16:38

    ────────────────

    帰りの船の上で、思い切ってゴードンが浮かない顔をしている理由を聞いてみた。

    その理由は薄々私も感じていたものと同じものだった。東の海でだけ活動していてもいつか限界が来る。

    人伝に私の評判が他の海にも広まってくれればいいんだけど……どうせなら、他の海にも直接歌声を届けた方がよっぽど早い。

    だけど届ける方法がない。こればかりはどうしようもない。


    「「うーーん…………」」


    考えれば考えるほど手詰まり。

    誰も悪くないのに、帰りの船は少し憂鬱な雰囲気だった。




    そんな現状を打破するきっかけが、まさか私達フーシャ村に行っている間にエレジアに流れ着いてるなんて、予想できるわけないよね。



    「……あれ?何だろうこの電伝虫、見たことない種類だな……」

  • 145123/02/04(土) 23:19:28

    本日はここまで

    ライブ開催まではあと三波乱ぐらい

  • 146二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:19:44

    た、たのむぞ 偏った情報が入りませんように

  • 147二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:20:08

    来たわね新型電伝虫

  • 148二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:23:31

    あと三波乱、ね

    ふーん、じゃおれ船に帰って寝るよ!

  • 149二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:41:54

    なんならルフィの方も最初の大渦で電伝虫無くす可能性あるからな...

  • 150二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:53:10

    おれはハッピーエンド信じてるぜ!

  • 151二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 00:00:00

    >>149

    ウタ「ルフィー!何やってんだお前ー!!

  • 152二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 08:32:20

    おはよう

  • 153123/02/05(日) 13:43:14

    ぜんぜんわからない
    おれ達は雰囲気で新種の映像電伝虫を解釈している

  • 154123/02/05(日) 13:44:02

    ────────────────

    「んー……これで映ってるのかな?……お、良さげ。

    えーっと、初めまして!私ウタっていいます!みんなよろしく!

    みんないきなりでびっくりしたかな?私もこういうの初めてだから、あんまり勝手がわからないんだけど……

    ちょっと前に、私の住んでる島に見たことない映像電伝虫が流れ着いてたの。この映像はその電伝虫を通して発信してるんだ。

    どうもこの電伝虫、不特定多数の色んな電伝虫に映像を送れるらしくてね……それでこうやって、私の映像をみんなに届けて……


    ……あ、1人で喋っちゃってた……

    と、とにかく!この電伝虫で悪いことしたりするつもりはないから、安心してね!


    それでいきなりなんだけど私、世界一の歌手になるのが夢なんだ。その為に今歌の勉強をしてるんだよ。

    今日はお近づきの印!一曲歌ってみるから、よかったら聴いてってくれると嬉しいな!」

  • 155二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 13:48:07

    五老星「え!?ウタウタの能力者が全世界に向けて歌配信を!?」

  • 156123/02/05(日) 13:48:46

    ────────────────

    「……ふう。あんな感じでよかったのかな?」

    「お疲れ様。感触はどうだったね?」

    「うーん、いきなりだったからみんなびっくりはしてたけど……

    歌い始めたらみんなちゃんと聞いてくれたよ!一曲だけのつもりだったけど、楽しくなってもう一曲歌っちゃった!」

    「それならよかった。ウタの歌は映像電伝虫越しでも充分に通用するということだな」


    「ねえゴードン、いつか……シャンクスのところにもこの配信が届いたり、しないかな?」

    「さあ……それは分からないな。この電伝虫の仕様も理解し切れたわけではないし、まだ何もかも手探りの状態で確かなことは言えない。

    だが、彼らがこの映像を直接は見ないにしても、お前が今の活動を頑張って続けていけば……

    いつかはきっと、お前の評判はシャンクスの耳にも届くはずだ」

    「そっか……ならもっと頑張らないとね!」

  • 157123/02/05(日) 13:53:54

    それから私は、この電伝虫を通して色んな人に歌を届ける活動を続けていった。

    一度歌の配信を見てくれている人に「どこに住んでるのかな?」って何気なく聞いてみたことがある。

    そしたら、


    『シロップ村です』

    『ローグタウンです!』

    『ウォーターセブンだ!』

    『ドレスローザ!』

    『ホールケーキアイランドよ!』


    と様々。

    名前を聞いても私は分からなかったけど、ゴードンに聞いてみたら東の海だったり偉大なる航路だったり新世界だったり……

    本当に世界中人たちが私の歌を聞いてくれているらしくて、何だかすごく嬉しくなって……

    もっともっと頑張って、色んな人に歌を届けてあげたいと、そう思えるようになった。

  • 158二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 13:58:36

    おっと出身地のなまえが

  • 159123/02/05(日) 13:59:13

    もちろん、東の海でのライブ活動も忘れちゃいけない。

    映像を通してもいいけど、こうやって直接目で見て聞いてっていう活動も大事な経験だ。


    配信活動とライブ活動。前よりやることが増えて、負担も増えてきたけど……

    夢に向かって頑張ってると考えたら、不思議と頑張ることができた。


    それでも、身体を壊したら元も子もないから、ゴードンは体の休め方や体に負担のかからない歌い方も教えてくれた。

    そのおかげか、能力を使っても前より長く歌えるようになった気がする。すぐに眠くなってちゃ世界ライブなんか出来ないもんね。


    そして、忘れちゃいけないのが……


    「もしもーし」

    『おう、ウタか!どうした?』

  • 160123/02/05(日) 14:04:13

    ルフィとも時々こうして電伝虫越しに話している。

    ルフィの仲間にも私の配信を見てくれてる人がいるみたいだけど……私とルフィがこうやって喋ってるのは知ってるのかな?


    「急に声が聞きたくなっちゃった。ごめんね、忙しくなかった?」

    『大丈夫だ!ウタの方からかけてきてくれておれも嬉しいぞ!』

    「ふふ、そっか。どう?海賊は順調?ケガしたりしてない?」

    『ああ!仲間も増えてきたし、そろそろメリー号も労ってやらないとな!次は船大工の街に行くんだ!』

    「へー、船大工の街かあ。配信見てくれてる人が言ってたウォーターセブンってところかな?

    ……あ、そうそう。そういえばこの前行った街、ルフィに救われたって言ってたよ。アンタ一体何したの?」

    「ん?どこのことだ?」

    「えーっと、確か……」


    何だかんだルフィも楽しくやってるみたい。

    ルフィの話を聞いてたらシャンクス達のことを思い出して……時々、ちょっとだけ寂しくなったりもした。

  • 161123/02/05(日) 14:10:04

    昼は短め

  • 162二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 14:12:03

    エレジアライブでウタと親密なことが初めて一味にバレて殴られそうなルフィだぁ...

  • 163二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 15:59:47
  • 164二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:01:54

    そろそろエニエスロビー襲撃が新聞に載るあたりか...
    いやまあ電話できてるんだから誤解とかはないだろうけども

  • 165二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:31:28
  • 166二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 19:44:25

    四皇のナワバリに七武海の統治国まで…目をつけられないか心配だねぇ

  • 167123/02/05(日) 20:01:41

    んでも海賊より先に目をつけられたらまずい組織があるねえ

  • 168123/02/05(日) 20:02:20

    ───────────────

    「みんな、元気?ウタだよ!さあ、今日も配信を始めるよ♪」


    『ウタ』という人間を知ってもらう為に、時々歌以外の配信もするようにしている。

    ダンスの練習風景だったり、滅んじゃったけど割と綺麗なまま残ってるエレジアを散策したり。

    そして、今日の配信は……


    「ふふふ、画面が真っ暗でびっくりした?私が今どこにいるかわかるかな?

    ヒントはねー……この私の声の響き方!すっごい響くでしょ!これがヒントかな?


    ……お、正解!正解はお風呂配信でしたー!」


    今日はちょっと、シャンクス達が知ったら怒りそうな配信をやっています。

  • 169二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:05:27

    ちょっとウタちゃん!!?

  • 170123/02/05(日) 20:06:07

    「とは言っても、私も悪魔の実の能力者だからあんまり長風呂はできないんだけどね〜……

    ま、お風呂だからって特に何をするってわけでもないよ。たまにはこうやってみんなとのんびりお話ししたいと思ったんだ〜」


    半身浴でふにゃふにゃになりながらみんなの質問にのんびりと答えていく。

    いつもより見てくれてる人が多いのは気のせいだろうか。


    「……あ、そういえば。

    みんなに一度聞いてみたかったんだけどさ、みんなはお風呂で使う石鹸に拘りとかってある?

    私はあるんだ〜。というか実は、子供の頃から自分で石鹸作ってるんだよ」


    『へー、石鹸の自作なんて珍しいね』

    『石鹸ってどうやって作るの?』

    『どうして自分で作ろうと思ったの?』

  • 171二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:07:51

    いかん!どっかの四皇の縄張りから覇王色の覇気が!

  • 172123/02/05(日) 20:10:24

    「えーっとね、作り方は子供の頃に友達に教えてもらったんだ。作り始めたのもその時からかな?

    昔私が風邪ひいちゃった時、治った後にその友達が自分で作った石鹸をくれてね。なんでくれたかって言うのは……まあ、色々あったんだ。色々。

    みんな知ってる?石鹸のプレゼントには快気祝いの意味があるんだって。その時は私も友達もそれ知らなくて、ただの偶然だったんだけど……」


    昔の話する時も一応ルフィの名前は出さないようにしとこう。

    村とか街とか救ったって言ってるけど、ルフィもちゃんと海賊だしね。


    「……あ、そうだ!よかったらまた次の配信で石鹸の作り方教えてあげるよ!

    実は私、昔すごく辛いことがあって……もう嫌だ、全部投げ出したいって挫けそうになってたんだけどね……

    友達が作ってくれたこの石鹸のおかげでいい方向に転がせて、今こうやって立ち直れてるんだ!

    だからみんなも作ってみなよ!効果は私が保証するよ!」

  • 173123/02/05(日) 20:14:53

    ────────────────

    〜数日後 海軍本部〜

    『みんな、元気?ウタだよ!』

    「……あ、始まったわ!ウタちゃんの配信!」
    「ほら急いで、見逃しちゃうわよ!」

    「皆挙って何を見てるんだい?」

    「あ、おつる中将!ご存知じゃないんですか?」
    「歌姫ウタちゃんの配信ですよ!可愛くて優しくて、とっても歌が上手い素敵な女の子なんです!」
    「おつる中将も如何ですか?今始まったばかりですから」

    「ふうん、若いのの流行りにはどうにも……」


    『じゃあ、約束通り!今日はこの前言ってた石鹸の作り方を教えちゃうよ!』


    「……ん?」


    『材料はこんな感じ!今日はラベンダーを用意してみたけど、つける香りで効果も変わってくるから皆色々試してみてね!

    じゃあまずは材料をこうやって……』


    「…………これは……」

  • 174123/02/05(日) 20:18:06

    ───────────────

    「ガープ、ちょっといいかい?」

    「ん? おー、おつるちゃんか。どうした?」

    「アンタ、最近流行りのウタって女の子を知ってるかい?映像電伝虫でウタを配信してるっていう……」

    「あー……確かうちの部隊の若い連中も挙って見とったな。何でもとんでもなく歌が上手いとか……

    まあ任務に支障があるわけでもなし、特別口を挟んだりはしとらんがな。でもそれがどうしたんじゃ?」

    「知ってるなら話は早い。もう一つ聞くよガープ。昔の話だけど、アンタの孫にあたしが石鹸の作り方を教えてやったのは覚えてるかい?」

    「うむ、覚えとるぞ。確か赤髪の娘にプレゼントしたいとか言っとった気がするな……」


    「偶々今日のその配信とやらをちらと見たんだがね。

    その娘、昔あたしがアンタの孫に教えたのと同じ石鹸の作り方を話してたんだよ」

  • 175123/02/05(日) 20:23:24

    「……何じゃと?」

    「友達同士って言うんなら、石鹸の作り方の1つや2つ共有してても何ら不思議じゃない。むしろ並んで2人で作っていたかもしれないね。

    …….だが、重要なのはそこじゃない。アンタの孫に作り方を共有するような友達はいたかい?」

    「いや……村にはおらんかったな。歳の近い友人なぞ、それこそその赤髪の娘くらいしか……

    …………そういえばルフィのやつ、赤髪の娘のことを確か……」


    「…………ウタ。


    あの子が言っていた赤髪の娘の名前も確かそうだったはずさね。名前が同じぐらいならいないわけでもないが……

    話を聞く限りは石鹸の作り方を教えたその友達……恐らくはアンタの孫と中々に親しくしていたらしい」

    「ルフィと友達、名前が同じ……ということはつまり……」

    「そういうことさね。まだ確信は出来ないが……


    今巷で話題の歌い手ウタと、10年前フーシャ村にいた赤髪海賊団の娘ウタは、おそらくは同じ人間だね」

  • 176123/02/05(日) 20:27:29

    「……成程。わしらしか知り得ん情報じゃが、そう考えるのが自然じゃな」

    「だが、分からないのがその子が今いる場所だ。若い連中に聞いたら、その子は今エレジアに元国王と2人で住んでいるらしい」

    「エレジア?エレジアと言えば確か……昔その赤髪が滅ぼしたって国じゃろ。なんでそんなとこにおるんじゃ」

    「そんなことあたしが知るわけないだろ。だが……」

    「恐らくは何か隠されている……か。

    エレジアが滅んだ時、確か生存者が2人だけおったことはわしも覚えとるが……

    確かに、滅ぼされた国の元国王と滅ぼした海賊の娘が一緒に暮らしているなんて、どう考えてもおかしいのう」

    「だろう?若い連中曰く、2人の関係も中々良好らしい。少なくともどちらかが脅されているとかそういうのではなさそうだね」

    「うーむ……」

  • 177123/02/05(日) 20:31:09

    「それに、赤髪の娘だという情報が無くとも、上層部や政府はウタを警戒している」

    「ん、それは何故じゃ?」

    「ウタも悪魔の実の能力者らしいが、能力の特徴を聞く限り、ウタが持っているのは『ウタウタの実』の能力だ。

    能力自体は悪用すれば危険なもんだがね、持ち主のウタが悪意を持って運用しない限りは危険性は大きくない。

    幸いなことに、本人は皆に寄り添うとても優しい性格をしているそうだ。誤用はあれど、積極的に悪用するなんてことは考えづらい。


    だが政府が問題視しているのは、増え過ぎた彼女のファンが革命の一大勢力となってしまうこと。


    そしてウタという『ウタウタの実の能力者』が、『エレジア』にいることだよ」



    「……トットムジカとやらか」

  • 178二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:33:07

    よっしゃ!海軍でトットムジカ討伐や!
    ウタワールド三大将、現実ガープセンゴク中将達で行けるやろ!(適当)

  • 179二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:34:35

    >>178

    ウタ暗殺の方が早いっすよ……

  • 180123/02/05(日) 20:35:50

    「ああ、アンタも名前ぐらい知ってるさね。遥か昔にエレジアに封印されたという古の魔王。

    とある楽譜をウタウタの実の能力者が歌うことで実体化するという……何とも傍迷惑な楽譜だね。

    だがもし、故意にしろ偶然にしろ、この魔王が再び現れるような可能性があるのなら……

    そこに悪意が無かろうと、政府は恐らくこの子の討伐命令を出すだろうよ」


    「………………」

    「そうなれば赤髪との全面衝突は必至だ。結果がどうなろうと、海軍も相応の被害は避けられない。

    もしそうなった時に、いきなり四皇の一角に襲われるのと迎撃の準備ができているのとでは大違いだ。

    これからどうなるかは分からないが、あたしは確認が取れ次第あの子が赤髪の娘だということを上に報告することにするよ」

    「…………そうか」


    「……何だいその間は。アンタまさか変なこと考えてるんじゃないだろうね」

    「ぶわっはっは!思いついたところで今のわしらにそんなことをしている余裕なんてないわい!」

  • 181123/02/05(日) 20:39:30

    ───────────────

    「ん、ふああ……」


    今日もいい朝。配信の疲れなんかもいい具合に作用して、最近はぐっすり眠れる。

    この季節はカーテンを閉めずに寝る。キラキラ眩しい朝の日差しが、今の私の目覚ましがわり。


    「うーん……っ」


    ひとつ伸びをして、私はゆっくりとベッドから降りた。

    窓を開け放てば、小鳥の囀りに風の戦ぐ音。こういう些細なところからも新しい曲のインスピレーションが湧いてくる。

    ドタドタと慌ただしい足音も聞こえてきた。これもまたインスピ……


    「……ん?」


    足音?

    このお城で足音を立てる存在なんて、私とゴードンしか…………



    「ウタ!!!」

  • 182123/02/05(日) 20:43:09

    ゴードンが血相を変えて部屋に飛び込んできた。

    誰がどう見ても只事じゃない。何があったんだろう……?


    「ど、どうしたのゴードン……?」

    「こ、これを……!!」



    ……前にも経験したはずなのに、どうして気がつかなかったんだろう。


    幸せっていうものは、思わぬきっかけであっさりと壊れる。


    震える手でゴードンが私に差し出したのは、



    『麦わらの一味 壊滅』の文字が一面に踊る、今朝の新聞だった。

  • 183123/02/05(日) 20:45:45

    なにやらふおんなくうきがただよってまいりましたがほんじつはここまでといたします

  • 184二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:48:12

    海軍世界政府が動きそうでやばいよー

    ルフィ達は、シャボンディ諸島のアレかな

  • 185二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 21:24:27

    ウォーターセブンって言ってたからエニエスロビー後にガープがルフィに伝えてくれたりするのかなと思ってたらもうシャボンディ諸島まで行ってたのか…
    ウタどうなるんだ…3D2Yの間に…

  • 186123/02/05(日) 21:53:50

    ウソやん

  • 187二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:04:33

    昔の自分の読書感想文書いて欲しかったわ

  • 188二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:06:00

    壊滅してから頂上戦争でルフィの生存が確認されて、さらにそっから16点鐘で完全に生存が確認されるまでどのくらいの期間あったっけ...

  • 189二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 07:06:33

    hosy

  • 190二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 12:40:48

    このレスは削除されています

  • 191二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 21:45:13

    >>188

    あんま憶えてないけど大した期間じゃなかった気がする

  • 192123/02/06(月) 23:03:19

    次スレは明日建てるよ

  • 193二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:20:12

    >>188

    おそらく2、3週間程かと

    シャボンディでの壊滅〜エースの処刑の日まで1週間だから

  • 194二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 03:40:00

    >>186

    10万文字ヤバ過ぎる

  • 195二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 11:57:21

    あげとこ

  • 196二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 21:13:19

    >>194

    文豪だ!!

  • 197二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 23:39:55
  • 198123/02/07(火) 23:50:56

    忘れてた
    ありがとう

  • 199二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 08:35:26

    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 08:35:54

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