5歳になった樫本代理の息子

  • 1二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:07:44

    11月15日。
    秋の涼しさが冬の寒さに流れる時期。
    そんな季節に、トレセン学園近くの神社ではちょっとした人だかりとすら言えるような人数の集団が集まっていた。
    「社長、この布材何に使いますか?」
    「簡易更衣室を作るのに使う。そちらも急いでくれ」
    境内を忙しそうに動き回るスーツ姿の老若男女を見て、トレセン学園理事長代理樫本理子は嘆息した。
    「神社貸し切り、自分の社員さんを大量動員ですか。吹っ切れたようにお金使いだしましたね」
    「償いさ。今まで仕事にかかりっきりで君やあの子の相手が出来なかった。これからは君達のために生きるよ」
    「毎日これは家計が火の車になるのでやめてくださいね」
    「大丈夫さ。会社の金庫には札束がぎっしり詰まっている」
    「平然と横領する社長とか最悪なのでやめてくださいね!?」
    「社員にもそれなりに資金は与えてるさ。今回働いてもらってる連中にだって、50万の特別ボーナスを約束している」「普段の勤労意欲が削がれるかもしれないのでほどほどにしてあげてくださいね」
    「だが、君のところも僕のところと同じくらいくせ強いぞ」
    彼女の旦那である社長が見つめる先には
    「キャー!こっち向いて!次このポーズして!」
    「イケショタ!今流行りのイケショタよ!」
    「ほんと顔がいいわね5歳児なのに!」
    「当たり前でしょ誰が母親だと思ってるのよ!素材が違うわ素材が!」
    「作ってよかった~絶対似合うと思ったのよあの王子様コスチューム」
    「大きくなったらいっぱいお金稼いでね。そしてお姉ちゃん達を養ってね」
    彼女の担当ウマ娘であるチームファーストの面々が、王子様服に身を包んだ彼女達の息子、樫本理央を撮影していた。

  • 2二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:09:50

    今日は七五三。5歳になった男の子はいつもより豪華な衣装に身を包み、神に参って飴を舐める日。
    そしてその5歳児本人は、母の担当ウマ娘のお姉ちゃん達が言ってることは何一つ理解していない表情で大人しくシャッターの光を浴びていた。
    「アレみんな君の担当かい?」
    「……はい」
    「コラー!お金稼いでだの養ってだの何言ってるのよダメな大人共!!」
    儀式の準備を手伝っていたリトルココンが、もはや我が子同様に愛するトレーナーの子を守るためにダメな大人共の元へ怒鳴り込んできた。
    「ほぼ一人しか言ってないわよ~」
    「だってお父さん社長なんでしょ?この子が将来会社継げば資産がたんまりと」
    「何つー目で見てるのよ!言っとくけど絶対アンタらにこの子は渡さないわよ!!」
    「この子は渡さない…?」
    「え、ココン。何でそんなナチュラルに自分の子扱い…」
    「え、あ、いや、これはその、言葉の綾というか……」
    一方話題の中心にいる少年は、自分の真ん前でしどろもどろになっている「ココンねーちゃん」に大して興味を持っていない様子で、先程から左手に持っていた袋から白い棒を取り出した。
    千歳飴である。原料がジャガイモなのでココンのアレルゲンチェックを潜り抜けた代物であった。
    その甘い棒を幸せそうに舐めている少年に、一人の小さなウマ娘が駆け寄った。
    「りーお君」
    「ライスちゃんだー」
    ここにいるウマ娘の中で唯一チームファースト所属ではなく、ココンと同じくらいこの少年と共に過ごしてきた天皇賞ウマ娘ライスシャワーであった。
    「それ何食べてるの?」
    「ちとせあめだって」
    「へぇ、ライスも一口食べていい?」
    「いいよ、はい!」
    「ダメに決まってるでしょ!」
    慌てた様子のリトルココンが言い訳を切り上げライスと理央の元へ駆け寄った。
    「飴共有はダメ!普通の子じゃないんだから!経口感染で細菌がこの子に入ったりしたら目も当てられない!普通じゃならないような病気になることだってあるの!」
    「ご、ごめんね……そうだよね、忘れてた。理央君も、ごめんね。ライスのことは気にしないでね」

  • 3二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:10:06

    「……じゃあ、はい」
    少年は千歳飴の先を折ってライスに渡した。
    「ぼくがライスちゃんとおなじとこなめちゃだめなんでしょ?じゃあライスちゃんがぼくがなめたとこたべるのはいいよね?」
    「え、えぇ、そうね」
    「よかった。はい、ココンおねーちゃんにもあげる」

    その様子を、両親が遠巻きに見ていた。
    「こちらは特に何かしたわけでもないのに、頭の回る子に育ちましたね」
    「何もしてないから、自然に君に似てきたのさ」

  • 4二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:11:29
    久々に絵を描くので|あにまん掲示板お題代わりに自分の推しウマ娘1人レスくれると嬉しい1キャラずつ・10人で締め切りでゆるくやりますbbs.animanch.com

    スレ画を描いてくださった絵師様のスレです!!

    無茶苦茶な注文を聞いてくれて本当に嬉しかったです……!!!

  • 5二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:17:57

    飴分け合ってるの可愛い…

  • 6二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:20:23

    頭回るのはそらそうなんだろうけど、平然と飴あげれる器の大きさよ
    本当に5歳児か?

  • 7二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:20:56

    こんな顔だったんだ
    そらココンもライスもメロメロになるわ

  • 8二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:37:20

    ファーストのみなさん趣味に走りすぎではないですか?

  • 9二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:53:57
  • 10二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 00:01:09

    旦那ようやく出てきたな

  • 11二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 08:20:05

    (黒いクレヨンでグシャグシャになった父の日の絵がよっぽどこたえたんでしょうね…。仕事がある程度落ち着いたっていうのもあるのかもしれないけど、やっとあの子の父親、代理の夫らしいことしてくれるようになったわ。…家政婦兼シッターとして同居して約6年、そろそろ潮時かしら)

  • 12二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 15:17:04

    >>10

    社長だったんか

  • 13二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:11:25

    >>12

    逆になんで今まで出てこなかったんだろうな?

    出てくるタイミングはあったはずなのに完全にココ×理子の百合夫婦状態だったし

  • 14二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 06:30:25

    ビターグラッセがいないっぽいけどアレルゲンとしてまたハブられた?
    …実馬側が忙しいから来れなかったとかならいいけど

  • 15二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 17:57:08

    >>13

    仕事忙しかったのが理由だろうな

    メタ的な理由としては作者が考えてなかったか

  • 16二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:10:41

    ファーストの面々は今幾つくらい?

  • 17二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:14:47

    >>16

    多分20代前半くらいかな

  • 18二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:19:12

    ココンが住み込みの家政婦兼子守りで、それ以外の子たちは大学生しながらドリームシリーズかな?

  • 19二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 07:13:53

    理子ちゃんと旦那の馴れ初め知りたい

  • 20二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 12:35:11

    理子ちゃんが元URA幹部で元学園理事長代理なんだから社長とかそういう人の集まる会合よく出るだろうし、引く手数多だよね

  • 21二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 20:51:59

    不粋な事だけど社長と出会ったのはアプリトレーナーの後だよな?

  • 22二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:38:38

    >>21

    大卒後新卒でトレーナーになったとしてもそのあとURAに転職から幹部職員に上り詰めてるし、若くても30代半ばだよ?

    とっくに結婚しててもおかしくないよ

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