【SS】ダイイチライブラリー

[1 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:50:24]

UMA-1 グランプリ･･････それはトレセン学園漫才大会の名称である。



多数のコンビの中から優勝の栄冠を掴むのは果たして誰なのか！？



エントリーナンバー393番、ダイイチライブラリー

[2 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:50:49]

ｹｾｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ

ルビー「みなさまどうもごきげんよう。ダイイチルビーです」

ロブロイ「ゼンノロブロイです。2人あわせてダイイチライブラリーです、よろしくお願いします」

ルビー「ではタイマースタート」

ロブロイ「えっ？」

ルビー「私がこの舞台に割ける時間は10分です。それをお忘れなき用」

ロブロイ「貴重な時間をありがとうございます」

ルビー「やるからには全力で挑ませていただきます」

ロブロイ「そう言ってもらえると心強いです」

ルビー「では始まるザマスよ」

ロブロイ「はい！………はい？」

ルビー「後9分です」

[3 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:51:38]

ルビー「ロブロイさんは図書委員として図書室にいるところをよく見かけますね」

ロブロイ「そうですね、私自身本が好きなのもありますし委員の仕事がなくても行っちゃいますが」

ルビー「なんでも巷では図書室のボスと呼ばれているとか」

ロブロイ「初耳ですけど」

ルビー「図書室を荒らす相手は容赦なく中山の坂に沈めると聞いています」

ロブロイ「そんな乱暴なことできませんよ！？」

ルビー「図書室の地下では粗相をした生徒たちが泣きながら本を作る仕事をさせられているそうですね」

ロブロイ「トレセン学園って地下室ありましたっけ」

ルビー「しかしダイイチの調査の結果そのような事実はないことが明らかになりました」

ロブロイ「調査の前に気づいて欲しかったです」

ルビー「4億円かけたのに………」

ロブロイ「何にお金を使ったんですか！？」

ルビー「後8分です」

[4 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:52:52]

ルビー「ところでロブロイさんは地図を覚えるのが得意だと聞いています」

ロブロイ「あ、はい。ちょっとした特技ですね」

ルビー「私が覚えられなかった地図があるのでぜひ覚え方を教えていただきたいです」

ロブロイ「私のはその、あまり参考にならないかと………」

ルビー「これなんですが」

ロブロイ「これはただの迷路です！」

ルビー「どうしてもゴールへの行き方がわからないのです」

ロブロイ「子ども用の一本道迷路なのに………」

ルビー「うさぎが座っていることを考えるとこの管状の道を往く方法がわからなくて」

ロブロイ「絵に重力は適用しないでください」

ルビー「後7分です」

[5 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:53:46]

ルビー「そうそう、私もこの度本を出すことになったんですよ」

ロブロイ「そうなんですか？読んでみたいです！」

ルビー「タイトルは『ルビーの指環』」

ロブロイ「寺尾さん！？」

ルビー「ちなみに誕生石はダイヤモンドです」

ロブロイ「ならダイヤの指環でいいんじゃ」

ルビー「私はサトノではありませんので」

ロブロイ「ダイヤさんの誕生石はガーネットです」

ルビー「付録で本物のルビーの指輪が付いてきます」

ロブロイ「それ本がおまけになりませんか？」

ルビー「一冊20万円です。ぜひ買ってくださいね」

ロブロイ「本だけください」

ルビー「申し訳ありませんが書籍のみの販売は致しておりません」

ロブロイ「抱き合わせ販売じゃないですか！」

ルビー「後6分です」

[6 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:54:10]

ルビー「ロブロイさんはイギリスに遠征に行っていましたね」

ロブロイ「はい、インターナショナルステークスのために」

ルビー「ともなればやはり観光なんかもなされたのでは？」

ロブロイ「そうですね。大英博物館やバッキンガム宮殿、ビッグベンなんかを見てまわりました」

ルビー「私実はロンドンには行ったことなくてですね」

ロブロイ「えっ、そうなんですか？意外です」

ルビー「だから未だに気になっていることがあるんです」

ロブロイ「私に答えられることなら言いますよ」

ルビー「ロビンマスクは国外追放を解除されたのかという件なんですが」

ロブロイ「いつの時代の話ですか！？」

ルビー「令和最新漫画かつアニメですよ」

ロブロイ「多方面に怒られそうなのでこの話はやめておきましょう………」

ルビー「後5分です」

[7 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:54:42]

ロブロイ「ルビーさんといえば大きなリボンが目立ちますよね」

ルビー「このリボンは特注品ですからね」

ロブロイ「やはり何か思い入れがあったりするんですか？」

ルビー「もちろんです。このリボンをつけていると人混みで見つけてもらいやすいです」

ロブロイ「あっ、それは普通にありがたいですね」

ルビー「身長が低い分装飾で目立つようにするのは大切ですよ」

ロブロイ「私も何か目立つような物考えてみましょうか」

ルビー「一つ悩みがあるとすればリボンを外すと途端に認識されなくなることですが」

ロブロイ「リボンが本体！？」

ルビー「後4分です」

[8 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:55:10]

ロブロイ「ルビーさんは船上パーティーなんかにもよく参加されていますよね。なにか思い出とかありますか？」

ルビー「そうですね、私が特に覚えているのは先月のパーテーです」

ロブロイ「どんなことがあったんですか？」

ルビー「パーティーの余興として私が一曲踊ることになったのですが、その曲がソーラン節でした」

ロブロイ「ソーラン節」

ルビー「拒否することも考えましたがパーティーの主催の出身が北海道だったこともあって断るのは失礼と考えましたので踊ることになりました」

ロブロイ「まあそれは仕方ないですね」

ルビー「はぁーどっこいしょ！どっこいしょ！」

ロブロイ「今再現するんですか！？」

ルビー「後3分」

[9 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:55:44]

ルビー「そういうわけでソーラン節を踊り切ったのですがその時にトレーナーさんが一言申しまして」

ロブロイ「ルビーさんのトレーナーさんもいたんですね」

ルビー「北の海で魚と格闘する漁師の心が入っていないとお叱りを受けました」

ロブロイ「熱いトレーナーさんですね」

ルビー「そしてお手本としてソーラン節を踊ってもらったのですが、それがまるで本当に漁に出ているかのような動きでして」

ロブロイ「そういう時に全力で取り組める方はいいですよね」

ルビー「主催が漁師としてスカウトしていましたね」

ロブロイ「引き抜き！？」

ルビー「今はオホーツク海にいることでしょう」

ロブロイ「受けたんですか！？」

ルビー「後2分」

[10 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:56:10]

ルビー「トレーナーさんは足腰を鍛えるコツを身につけるために船に乗ったのですが」

ロブロイ「トレセンのトレーナーさんたちは何からでもアイデアを持ってきますからね」

ルビー「果たしてそれが私のレースに生かされるかは甚だ疑問ではあります」

ロブロイ「できちゃいそうなのが怖いところ」

ルビー「この前も本棚をDIYしたときからアイデアを得てきましたね」

ロブロイ「もしかしたらお箸が転がってもアイデアを閃くかもしれません」

ルビー「あの柔軟な発想力は見習いたいものですね」

ロブロイ「そうですね、いろんな物を見る視点が変わりそうですし」

ルビー「あっ、連絡が。………乗り換え上手のヒントを得たそうです」

ロブロイ「タイムリー！」

ルビー「後1分」

[11 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:56:34]

ロブロイ「では最後に何か言いたいことがあれば」

ルビー「ここまでの話はフィクションです。実際の人物・団体・事件等とは一切関係がありません」

ロブロイ「それを聞いて安心しました」

ルビー「でもリアルな部分が一つだけあります」

ロブロイ「え？」

ルビー「残り時間です。そしてこれで時間切れ」

ロブロイ「私ももうお腹いっぱいです」

ルビー「どうもありがとうございました」

[12 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:58:01]

ごめん、スレ画のせいでスレタイを

ダイチチライブラリー

って空見しました

[13 二次元好きの匿名さん 23/05/27(土) 11:58:20]

お嬢に漫才をやらせたかった、それだけ。

お嬢ならスケジュールさえ合わせれば多分やってくれる。相方をロブロイにしたのはボケるお嬢が見たかったから。

過去作

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