- 1二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 17:23:33
- 2121/12/26(日) 17:26:59
過去スレ
【Part1】(これを読めば大体のあらましはわかります)
お久しぶりです、トレーナーさん|あにまん掲示板「ああ、久しぶり、フラッシュ。…そんな風に君に呼ばれるのも、本当、懐かしいな」 トレーナーと呼ばれた男は眩しそうに目の前の妙齢のウマ娘をみる。フラッシュと呼ばれた女性は、懐かしむように目の前の男と視線…bbs.animanch.com【Part2】
[SS]卒業後フラッシュとトレーナーさん|あにまん掲示板気がついたら完走してしまったようなので前作https://bbs.animanch.com/board/75583/同じかんじでフラッシュとトレーナーのイチャイチャ話を思いつき次第投下予定。ただ前回ほ…bbs.animanch.com【Part3】
【SS】卒業後の再会を経てイチャイチャするエイシンフラッシュとトレーナーさんand more 【part3】|あにまん掲示板ありがとう。皆さんと駄弁りながらだけどパート2も完走できたみたいです。このスレは引退の時に思いを伝え損ねたけど、再会後に同棲することでトレーナーさんと燃え上がってしまったエイシンフラッシュさんアンドモ…bbs.animanch.com【Part4】
【SS】【フラッシュ×♂トレ】卒業後の別離を経て同棲するエイシンフラッシュとトレーナーさんand more 【part4】|あにまん掲示板題名通りエイシンフラッシュと♂トレーナーさんが卒業後に同棲しながらイチャイチャするお話しと彼女たちを取り巻く方々のお話しです。希にルドルフ×トレーナー、マルゼンスキー×トレーナーなどもあったりします。…bbs.animanch.com【Part5】(スレ落ち)
【SS】【フラッシュ×♂トレ】卒業後の別離を経て同棲するエイシンフラッシュとトレーナーさんand more 【part5】|あにまん掲示板題名通りエイシンフラッシュと♂トレーナーさんが卒業後に同棲しながらイチャイチャするお話しと彼女たちを取り巻く方々のお話しです。徒然に書いていくので時系列はバラバラとなります。(現役時代、別離期間、同棲…bbs.animanch.com【Part5.5】(前スレ 温泉編)
【SS】【フラッシュ×♂トレ等】卒業後の別離を経て同棲するエイシンフラッシュとトレーナーさんand more 【part5.5】|あにまん掲示板題名通りエイシンフラッシュと♂トレーナーさんが卒業後に同棲しながらイチャイチャするお話しと彼女たちを取り巻く方々のお話しです。徒然に書いていくので時系列はバラバラとなります。(現役時代、別離期間、同棲…bbs.animanch.com - 3121/12/26(日) 17:28:02
基本的に本編より後の話となります。トゥインクルシリーズ後、一年をフラッシュと共に歩んだものの引退を契機にエイシンフラッシュはドイツに帰国してマイスターへの道を歩み始めます。それから一年と半年後、再び日本で二人が寄り添うことになったというお話です。詳しくはpart1を参照のこと。
主な登場人物
・エイシンフラッシュ
メインヒロイン。別離の一年半の反動でトレーナーさんとの蜜月をたっぷり味わっている。一時期へたれていたが関係を確固たるものにしてからはグイグイ迫っている。
・トレーナーさん
エイシンフラッシュのトレーナーさん。一番の果報者。エイシンフラッシュとの時間を今は一番大事にしている。現役時代に比べるとかなりフラッシュに対して押され気味。
・チーフ
ルドルフのトレーナー。フラッシュのトレーナーさんの上長みたいなかんじ。世話焼きな一面もあったりなかったり。
・シンボリルドルフ
カイチョー。カリスマっぷりは健在。こっちもちょっと二人に気を回していたりする。元生徒会のメンバーとかフラッシュとかのパートナーとの蜜月っぷりを羨ましく思っている。
・マルゼンスキー
チャンネー。グンバツのスタイルを誇る、ルドルフとは別の意味でカリスマを誇るが引退済み - 4121/12/26(日) 17:29:09
すみません、昨日は更新できず…!
というわけで改めてスレを立てました。よろしくお願いします。 - 5121/12/26(日) 17:39:34
一昨日あと1日で終わるっていってましたけど無理でした。すみません。
本日投下分です。 - 6旅館の思い出2221/12/26(日) 17:43:05
むくりと布団から先に起き上ったのはトレーナーであった。寝覚めはたいそう悪そうである。時間を確認して昼まで寝過ごすようなことにはならなかったことにほっとしつつ、いくらなんでもやりすぎたか、という自己嫌悪に陥る。隣の彼女が布団にくるまっている。彼女の方はいつも通りの時間に起きることはなかった。やりすぎたのかとも思うが極上のスイーツを口にした時以上に幸福そうな顔をして寝息を立てているのでその心配はなさそうである。
昨晩の快楽に溺れた時よりも彼女のこの顔を見たことのほうがずっと大きな幸福感を与えてくれる。滑らかな黒い髪を彼女を起こさないようにそっと撫でる。少し開いた唇に唇を重ねたくなるのをとどめ、音をたてないように腰を起こし、露天風呂にまだ気怠い体を向ける。
「うーん……やっぱりここの風情もいいものなんだな」
体を流してからゆっくりと湯につかり外を眺める。冷たい空気が心地よい。昨日はこういって風呂を楽しむ心の余裕はまるでなかったので、こうして楽しめたことで改めてフラッシュの提案にお礼をしたくなる。まばゆい朝日を眺めながらの入浴というのはいかにも贅沢なものだ。疲れに少し熱い湯と、冷えた空気が染みる。呆けて景色を眺めていると、どうしてもうとうとしてしまう。瞼を半ば閉じて船を漕ぐトレーナー。意識が次第に落ち始める。
さぁぁ、と誰かが後ろで体を流す音が聞こえる。朝風呂楽しみに来た人が他にもいるのかな、などと思うトレーナーはうつらうつらとした意識を戻してくる。あれ?でも待てよ。自分は大浴場でなくて部屋に備え付けのお風呂に入っていたはず。ということは……。
ぴちゃん、と真横で音がするのに思わず振り返る。現役時代に自分を最高に魅了したその脚が、温泉にのばされてつかっていく。ちょっとだけ肉付きがよくなっているのが今のトレーナーを別の意味で最高に魅了してしまっているその脚だ。慌てて目を反らすトレーナー。
「おはようございます、トレーナーさん」
「ああ、おはよう。フラッシュ」
朝の寝顔は見れても、今この顔を正直正面から見れない。当然である。彼の頭の中には昨晩の痴態がぐるぐると駆け巡っているのだ。乱れた、という一言で表すには難しいめくるめく彼女の艶姿を思い浮かべてしまっている顔は、朝に彼女に向ける顔としては到底相応しくない。先ほどまで落ち着いていた心臓がまたもバクバクである。 - 7121/12/26(日) 17:43:53
というわけで本日分の投下でした。
もう少しよろしくお願いいたします。 - 8二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 18:05:43
てっきり25日も♡ってことかと思ったがそんなことなかった。
- 9二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 19:46:12
約束の時がきたか…?
- 10二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 20:17:38
わーい続きだ
- 11二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 20:19:00
きたわね!
- 12二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 20:44:11
ここが約束の場所ですか!
- 13二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 23:47:49
遂にpart6かぁ…
- 14二次元好きの匿名さん21/12/27(月) 09:22:31
朝ですね
ラウンド2が始まりますね - 15二次元好きの匿名さん21/12/27(月) 15:06:14
そういえば一泊じゃないんでしたね
ラウンド5くらいありそう - 16二次元好きの匿名さん21/12/27(月) 19:10:39
フラッシュの温泉見れた!サンキューサイゲ!尊死にました
- 17121/12/27(月) 23:05:46
うおお、すみません。
更新は明日で…!
やっぱ師走いそがしい - 18二次元好きの匿名さん21/12/27(月) 23:18:31
- 19二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 04:03:07
シーツの洗濯大変そう
- 20二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 13:39:29
また「温まって」しまうー!
- 21121/12/28(火) 23:15:09
- 22旅館の思い出2321/12/28(火) 23:16:04
「もう、トレーナーさん、意地悪です。お風呂入るなら、起こしてくだされば良かったのに」
そういう彼女は膨れ面である。起こして一緒に入ろうと言ってくれて当然では?というのが彼女の気持ちというものである。そんな彼女に対してトレーナーはちょっと言い訳がましい態度を取る。
「いや、君が気持ちよく寝ていて、起こすのが悪かったし…というか、その前に何故?」
「何故?」
トレーナーの言葉に首を傾げて心底わからないといった表情をするフラッシュ。トレーナーとしてみれば何故入ってきたのかわからないと言いたかったのだが、フラッシュからしてみればその質問自体が不可解といったところのようだ。
「何故も何も、昨日お約束しました。トレーナーさんご自身がおっしゃっていましたよね?」
人差し指をぴんと立てるフラッシュは堂々としたものである。ついでに耳と尻尾もぴんとしてる。
「あ……」
言った。確かに言ってしまっていた。迂闊な譲歩は命取りとはこのことである。フラッシュと付き合ってからこの手のやりとりで勝てたためしはそうはない。そしてトレーナー自身としては口にしたことを撤回するような真似はあまりしたくない。不誠実さを彼女に見せるなんてもってのほかなのである。
「思い出してくださいましたか?トレーナーさん」
「あ、ああ」
フラッシュの自慢げな顔にどきりとしながらも、トレーナー自身は水面に浮かぶ見事な北半球にも視線を吸い寄せられてしまう。今更見慣れているでしょうに、などとフラッシュは口にするが、トレーナーとしてはそれで済ませられるものではない。視界に映る量感だけでなく、とびきりの感触もトレーナーの指と脳は覚えてしまっているが故に視線を向けてしまうのである。
「トレーナーさんって、実はそういうところありますよね?」
詰るわけではない、軽妙な問いかけが故にトレーナーの心をかき乱す。視線を外して外の景色に目を向ければ、彼女もさりげなく体をトレーナーに寄せて同じ景色を見る。距離は先ほどより近いのにトレーナーの心臓は落ち着きを取り戻している。景色を見る彼女の顔があまりに穏やかだったものだから。そんな彼女を見ていると、頭の中をそういうので埋め尽くしていた自分を恥じる気持ちが湧いてくる。 - 23121/12/28(火) 23:16:52
次回を待て!!
楽しみにしてくださっている人ありがとうございます!
ちょっと12月から1月にかけていそがしいのでまばらですがよろしく! - 24二次元好きの匿名さん21/12/29(水) 06:51:05
忙しいよねー。ガチャストックならぬSSストックで頑張るぞ!おー!(ライス感)
- 25二次元好きの匿名さん21/12/29(水) 12:28:23
師走は忙しいよね
- 26二次元好きの匿名さん21/12/29(水) 16:15:04
美味しいよねシワス
- 27二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 00:13:00
トレーナーさんはフラッシュボディにたえなきゃいけないのがたいへん
- 28二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 08:47:48
例えばどうにかしてフラッシュがトレーナーさんの中に入っていってその目からフラッシュを覗いたら色んな我慢しなきゃいけないことちょっとはわかるかも
- 29二次元好きの匿名さん21/12/30(木) 16:09:18
北半球も南半球も良いよね
何度見ても飽きないね - 30121/12/30(木) 23:03:04
- 31旅館の思い出2421/12/30(木) 23:03:37
穏やかにただじっと景色を見つめる。温泉の熱とお互いの体温が伝わるが、それでも気持ちが穏やかになってくる。
「こういうのって素敵です。何にも追われず、貴方とただこうしているだけということが」
露天風呂ならではの開放的な気分と相まって最高の時間を演出してくれる。何にも追われることがない時間というのは何より貴重だ。肩を寄せ合い、ただただ無言で朝の空気と静かな景色を堪能する。
フラッシュがよりかかってくるのを感じる。すこし彼女もうとうとしてしまっていたようだ。
「のぼせないように気をつけないとね」
「あ…。ごめんなさい。トレーナーさん、そうですね。それだけはお互い気をつけないと」
のぼせて体調を崩してしまっては折角のお休みが台無しである。フラッシュの肌を出来るだけみないようにして半身浴に切り替える。外気が体を冷やして気持ちが良い。
「そんなに一生懸命目を反らして、今更ではありませんか?」
「今更であってもその、君の肌をまじまじと見るなんて無礼なことは」
「チラチラのほうが無礼では?」
「う……」
そう言われてしまうと返す言葉がない。直視できないでいる彼に対してくすくすとフラッシュは笑声がこぼれる。ドイツでは入浴施設で肌を異性にさらすこともある故の余裕なのであろうか?
「体を冷まし切ってしまう前に、お背中を流しましょうか?」
フラッシュの提案に即座に首を横に振るトレーナー。
「ダメ、絶対ダメ」
「そうですか、残念です」 - 32旅館の思い出2521/12/30(木) 23:05:38
分かってくれたのかとほっとするが、やけに聞き分けがいいのが気になる。こういう時、彼女は結構粘ってくるものなのである。
「こういうことは一方的というのは、確かによくありませんものね」
ちらっとこちらに流し目を向けるフラッシュ。こういう手管は流石に現役時代には備えていなかったものだ。どこで覚えてくるのだろう。天性のものだとしたら恐ろしい女性をパートナーにしたのかもしれない。
尻尾をふりふりして、何かを言いかけるフラッシュ。この後に及んで彼女が照れを見せるとはいったい。そうしてトレーナーは小さく彼女が唇を動かすのを目にしてしまう。
「ダメ、絶対ダメ!」
「……まだ何も言葉にしていませんが?」
またもこちらをひるませるフラッシュ。
「トレーナーさん、どんなことを考えたんですか?ひょっとして……」
ゆだってしまったからではない赤い顔で、フラッシュは耳元で彼が想像したことをゆっくりささやく。これは今日もゆっくりするだけでは済まなそうだ、と覚悟を決めざるをえないトレーナーなのであった。
「時間はいっぱいあるのですから、ね?」
蠱惑的な彼女の表情は、これもスケジュール通りと言わんばかりのものであったとか。 - 33121/12/30(木) 23:06:32
了!
なんだかちょっと長くなっちゃいましたがありがとうございます!
次のネタあんまり考えてませんでしたが、何か思い浮かんだらまた更新いたします! - 34二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:16:22
よいお年を
- 35二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:31:04
フラッシュのやる気は絶好調を維持している〜ッ!
- 36二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 00:33:06
どーぞごゆっくり(意味深)
- 37二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 11:28:26
イチャラブは心が洗われるんだ…
- 38二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:43:50
いつかくるだろうフラッシュの別衣装は何がくるかな
- 39二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:21:19
ことよろですッ!
- 40二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 10:23:45
温泉回もっと見てぇ〜!
でも他の回も見たいぜ… - 41二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 18:31:45
"こういう事"をトレーナーの為に勉強するフラッシュもまた良い…!
- 42122/01/01(土) 21:52:48
- 43おもいこみ0122/01/01(土) 21:53:58
「ハロー、ルドルフ!元気してる?」
バルコニーに佇む碧のドレスの皇帝に声をかけたのは、真紅のドレスの「怪物」と綽名されるウマ娘であった。その異名とは異なり彼女の態度は至って朗らかで明るい陽の気を保っている。
「マルゼンスキーか。会場では挨拶し損ねていたな」
彼女にトレーナーが同伴している姿を確かに目にしていたが、中々声をかけるタイミングがなかった。バルコニーでこうして一息ついている間に声をかけてくれた彼女に謝辞を述べる。そんなルドルフにあくまでマルゼンスキーの方は軽い態度である。
「いいのよ、こういうことってよくあるのだし。それよりルドルフ」
「ん?何かな」
「そういえば、トレーナー君は一緒ではないの?」
ルドルフはそう問われて意外そうな顔をする。
「トレーナー君?いや、流石にこういった私事に付き添わせるわけにはいかないだろう?」
今回のパーティはトレセン学園の業務とも、一介のウマ娘としてのそれでもない為、トレーナーの介在する余地がない。その為、むしろルドルフには自身のトレーナーを伴っているマルゼンスキーの方がむしろ奇異に見えた。パーティ会場の方でどうやらマルゼンスキーの家族につかまってしまっているらしい。えらく恐縮している様子であることがバルコニーからでもわかる。ルドルフの返答に対して、マルゼンスキーは子供っぽさすら感じる大きな目をぱちくりと開いて、首を半分傾げる。
「そう?別段珍しくもないとは思うのだけれど。メジロさんのところもそうだったでしょ?」
「……言われてみればそうかもしれないな」
かの至宝と呼ばれた彼女も自らのトレーナーを伴っていたのは確かだ。するとこの場においてはむしろ自身のほうが奇異に映るのか。
「そうそう、折角だし付き合ってもらえばよかったじゃない。うちのトレーナー君も最初は渋っていたけどちょっとお願いしたら来てくれたんだから。ルドルフのトレーナー君も、愛バのお願いを聞いてくれないような人ではないでしょう?」
確かに事前に付き添ってくれないかと告げれば、彼はスケジュールを調整して付き添ってくれるだろう。付き合いの良さは出会った時から変わらない。というより、彼の付き合いの良さが遠因でトレーナーとして彼を迎え入れることになったのである。あの取材に付き合ってくれることが無ければトレーナーとして自らの隣に立つのは別のトレーナーであっただろう。 - 44122/01/01(土) 21:54:31
次回につづく!
ちょっと日はあくかもしれませんがよろしく! - 45二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 06:45:59
落とさせやしない!
- 46二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 15:11:38
みんなのドレス姿もなぁ〜みてぇなァ〜
- 47二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 18:09:10
保守
- 48二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:40:26
新年早々にいいもん見た
- 49二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 09:31:58
ひさかたぶりのルドルフ
- 50二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 16:33:34
メジロさんはどのメジロだ…!
まさか全員…? - 51122/01/03(月) 21:27:57
- 52おもいこみ0222/01/03(月) 21:28:20
しかし、何の為に共に足を運んでもらうというのか。名目も理由もはたと思い浮かばない。
「何も難しく考える必要はないと思うのだけれど?」
「そういうものだろうか?」
ルドルフは困ったように眉根を寄せる。彼を呼ぶ理由が特に無い。ルドルフやメジロがトレーナーを伴っているから、という理由は、シンボリルドルフが口にするには根拠が薄いもののように思える。トレーナーの多忙さはわかっている。無為に彼の時間を使うような真似をしたくはない。
「もう、そんなに難しい顔をするようなことじゃないのに」
「ふむ……」
「まぁ今日すぐとかそういう話でもないし、次回検討するっていうことでしょうしそんなに考え込まなくていいと思うわ。折角のドレスなのに難しい顔させちゃってメンゴメンゴ!」
おどけつつも手をあわせて謝る彼女に肩の力も抜ける。そもそも彼女が何か悪いことを言ったわけではない。勝手にこちらが考え込んだだけである。
「君は何も悪くないだろうに」
「ん、それでも、ね。それにしても似合ってるわね、ドレス」
「君のほうが着こなせているとは思うが。こういうのは慣れてはいるし、泣き言を言うようなことではないかもしれないが君と並ぶと霞むだろうな」
マルゼンスキーのイメージカラーにあわせたドレスは彼女の情熱的な性質がよく表れている。スタイルに関していえばルドルフ自身、自信はあるが流石にマルゼンスキーには叶わないとも思う。彼女の愛車の祖国のイメージにもぴったりとあてはまる。
翻って自分はドレスを着ていてすらある種の威圧感を与えてしまっているところがある。制服ですらたまに似合っていないのではないかと考えてしまうこともある。率直に言えばマルゼンスキーの持つ愛嬌とか華々しさに羨望を覚えたことは幾度かある。
「あら、皇帝サマは堂々としていなくてはダメじゃない?」
大げさにウィンクしてみせるマルゼンスキー。こういうところは本当に叶わない。
「君の言うとおりだな。いついかなる時も泰然自若としていなくては」
「ふふ、冗談よ。ま、それはそれとして、ルドルフ?」
「何か?」
答える前にマルゼンスキーはウマホのカメラを構えていた。ちょっとぎこちないところもまた愛嬌である。それに少し相好を崩すと、あ、いい顔、などと彼女は茶々を入れる。
- 53122/01/03(月) 21:28:57
次回へ続く!
フラッシュも合間合間にシチュ思い浮かべたら短編差し込むかもしれません。
ゆっくりお待ちください - 54二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 08:20:13
名前しか知らないラモーヌであった
持ってるメジロがライアンしか居ねえ…
ルドルフも居ねえ…ほしい… - 55二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 16:08:36
おつ
- 56二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:07:07
フクの温泉良かった保守
- 57二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 09:03:20
ルドルフもマルゼンも絶対ドレス似合うジャン…
- 58二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 16:05:07
フラッシュがいたら連れてきたトレーナーさんと事あるごとに二人の世界に入って何しに来たんだってなりそう…
- 59二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 21:15:15
良い意味でのクソボケになっちまうー!
- 60122/01/05(水) 21:22:28
- 61二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 09:00:41
ルドルフは公私わきまえてるけど私事にトレーナーを巻き込まないのね
もっと一心同体になって - 62二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 09:07:58
ルドルフが欲しくなるぅ…
- 63二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 17:35:28
めっちゃ雪降っとる…その時1は閃いた!このシチュエーションはフラトレssのヒントになるかもしれない!
- 64122/01/06(木) 20:48:43
- 65おもいこみ0322/01/06(木) 20:49:28
その瞬間にフラッシュが焚かれる。砕けた表情を見せてしまったようだ。
「マルゼンスキー……」
「ふふ、いいじゃない。レアな表情ゲットってとこかしら?」
呆れたようにするルドルフを軽い形でなだめるマルゼンスキー。
「ルドルフ、この写真、送りたいのだけど構わないかしら?」
「…別に構わないが。しかし、このようなものを見て喜ぶものがいるのかね?」
皇帝に求められるパブリックイメージとは異なる姿である。いや、このように気の抜けた姿ではないが、意外な姿を求められたことは過去にもあったか。過去、自身がトレーナーと縁を持つことになった契機を思い浮かべる。学園の生徒を見守る姿を彼に切り取られ、そしてトレーナーを選ぶ場で彼はその写真を示してみせたのである。過去を懐かしんでいる間に、マルゼンスキーはサクサクっと送ってしまったようである。過去には苦手などといっていたウマホにも慣れたようである。
「ルドルフ、ありがと。…ん、もう返事が返ってきたわよ」
「ん?」
「よく似合っているとお伝えください、だって。簡潔ね、彼」
「彼?」
その言葉に妙にひっかかりを覚えるルドルフ。交友関係を幅広く把握しているわけではないが、彼、などという言い方をするということはこちらも知っている人物だろうが、マルゼンスキーの周りで親しい男性で、「彼」と呼ばれそうな男性が思い浮かばない。彼女自身のトレーナーなら声をかければいいだけなので、そちらは最初から対象に含めなくてよいであろう。
「ん、彼ったら彼よ。君のカレ?」
「……待て、マルゼンスキー」
茶化した様子の彼女の言いたいことを察する。
「まさかとは思うが、その「カレ」というのは私のトレーナー君のことかね?」
「モチのロン♪」
ピースをするマルゼンスキーに気が抜けかけるが、その前にルドルフの口からは疑問がついて出た。
「何故、トレーナー君のアカウントを知っている?」
マルゼンスキーは、その語気にあてられるも、ほらほら、ピリピリしない、と宥めにかかる。
「いや、ピリピリしているわけではないよ。単純な好奇心というやつだね」
「別に否定することはないのに。大丈夫よ、心配するようなことはないわ。私にだって大事なトレーナー君がいるわけだし?」
ぱちんとウィンクする彼女にも、ルドルフの様子は変わることは無い。 - 66122/01/06(木) 20:49:55
というわけで次回につづく!
そんなに長いお話にはならない予定です。 - 67二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 20:54:21
これが本家の独占力…
- 68二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 04:16:28
ばっちグー☆みたいなウインクしてるやつだ!
- 69二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 15:37:01
ルドルフ未所持な所為で俺のルドトレイメージの7割くらいがチーフになってる…
- 70122/01/08(土) 00:39:40
うおお、更新できずにすみません…!
明日は更新できるはず…! - 71二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 10:56:41
やっぱ写真1枚で面接行けるの色々とヤベーよ…
- 72二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 21:50:35
俺は温泉収集トレーナー。ドトウの温泉旅行券をあてる周回中のため未だすり抜けできた秋会長のピョンピョンを生で見れてない
- 73122/01/08(土) 22:42:36
- 74おもいこみ0422/01/08(土) 22:43:26
「心配もしていないのだが、それで?」
マルゼンスキーの目から見ると、皇帝として平静を装おうとしている自身に気が付いていないルドルフの様子が可愛らしく見えてしまう。が、揶揄いすぎるのも良くはないので、彼女の求めている答えを返す。
「私のトレーナー君がね?ウマホとかパソコンとか?そういうのわからない時はルドルフのトレーナー君に聞けばいいって教えてくれたからたまに教えて貰ったりしてるってワケ。先生みたいなものかしら?」
トレーナーは教職員としての性質も持つものが多いので、教えを乞うこと自体はおかしなことでも何でもないだろう。それにお人よしなところは彼の美点で自身の契約のきっかけにもなっている。改めて見直すべきにも拘わらず靄がかった自分の心持ちにルドルフは納得できないでいる。
「ゴメンね。やっぱりこういうのは貴女を通した方が良かったわよね」
合掌して申し訳なさそうにするマルゼンスキーに対して、ルドルフは困惑する。
「いや、特にその必要はないだろう。トレーナー君の交友関係に対して私を通すというのもおかしな話だろう」
「でも私と貴女の仲じゃない?」
確かにそういって微笑むマルゼンスキーは「友人」という枠で見ればルドルフにとって貴重な関係と言える人物である。生徒会の面々は同士に近い形であるが、対等な友人関係とは言い難いところもある。対等と言えるのはシービーか彼女かといったところだろう。
「それにね、ルドルフ」
「ん?」
「例えば、逆の立場だったら私はモヤモヤしちゃうと思うから。トレーナー君が自分の知らないところで私の知ってる人と親しくしてたら」
「……そういうものかな」
「ええ、理屈だけじゃないのよ、そういうのは」
そんな風に言えてしまう彼女が大人びて見える。幼い顔立ちなのはマルゼンスキーの方であるが、落ち着いているとみられる自分よりよほど成熟していると感じることが多い。こういった安心感ゆえに後輩にも頼られるのだろうか。その点は羨ましいが、ルドルフはマルゼンスキーのようには振舞えないことも自覚している。それ故に助力を頼むことも多いのだが。
「まぁ、ワガママみたいな気持ちではあるんだけどね。でも、こうして専属トレーナーとしていてくれる間はそういう独占欲っていうの?そういうのあるのっておかしなことではないと思うのだけれども」 - 75122/01/08(土) 22:44:07
次回に続く!!
PC環境もそろそろ更新したい…! - 76二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 08:44:59
配慮できるマルゼンさんはお姉さんの鏡
- 77二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 17:42:56
ガンガンいこうぜ会長!!!
もっと押せ…押せ…ッ!!! - 78二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 21:10:01
しかしねぇ、少し弱気な会長もそれはそれで良いものなのだから…
- 79122/01/09(日) 23:41:17
- 80二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 11:18:14
そういえばマルトレは孤軍奮闘中なのか…
- 81二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 11:18:24
保守
- 82122/01/10(月) 20:57:54
すみません体調不良でやすみです…
うごご - 83二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 06:44:04
お腹いたいよ保守
- 84二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 12:23:24
oh…お大事に…
- 85二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 22:42:52
冬だし体調不良には気をつけて
- 86122/01/11(火) 23:11:16
- 87おもいこみ0522/01/11(火) 23:12:16
「ふむ……そういうものかね」
ルドルフは得心がいくようないかないような、複雑な表情をするが何故かマルゼンスキーはそれに少し呆れているようでもあった。
「ルドルフはそういう気持ちは持ったことがないワケ?」
「どうかな。よくわからない」
ふと、トレーナーと勉強の一環で鑑賞した恋愛映画の一幕が思い浮かぶ。あれがマルゼンスキーの言う気持ちと似たようなものなのだろうか。なるほど確かに自分は疎いらしい。
「でもさっきはそういう風に思っているように見えたけれども」
「どうだろうな。そう言われればそうな気もするけれど、違うと言われれば違うような」
曖昧な言い方に終始するルドルフ。こういったルドルフを見るのは付き合いがそこそこ長いマルゼンスキーにしてみても珍しい。耳を垂れているあたり本当に困惑しているようにも見える。
「ま、どっちにしろね?こういう機会でもトレーナー君と一緒にっていうのは悪くないことだと思うのよ。一緒に居ることの出来る時間って無限ではないわけだし。レースの道から離れるまでの間のこと、大事にしたいじゃない」
遠くを見つめるようなマルゼンスキーの様子に、ルドルフは目を見開く。
「離れるのか?君がターフから?」
ルドルフの様子に、マルゼンスキーは苦笑して返す。
「やだ、すぐにとか予定が決まっているとかそういう話ではないわ。でも、いつかはね」
軽い言葉の中でいつかは、という言葉に重みが少しだけ加わる。視線は彼女のパートナーの方にわずかに注がれる。マルゼンスキーの翠の瞳が揺れる。普段の彼女とは違い、どこか儚げにも見える。双眸が彼女のトレーナーからルドルフに注がれる。
「貴女の方がむしろそういうことは考えているのかなと思っていたのだけれど」
将来という意味ならば、確かに彼女の言う通りルドルフの方がターフを離れた後のビジョンというものは持っているのだろう。ルドルフがそれに答えるのを待たずに、マルゼンスキーは独り言ちる。
「思い出はたっくさん積み重ねておいた方がお得でしょ?」
そうはっきりと口にした栗毛の少女の美しさは一層眩しく見えた。しかしながら、マルゼンスキーのその言葉には疑義がある。
「まるで、ターフを離れることが君のトレーナー君との今生の別れのように言うのだな」 - 88122/01/11(火) 23:13:59
次回へ続く!
ペースゆっくりですがお付き合いいただければ…! - 89二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 07:43:50
FUU活!保守
- 90二次元好きの匿名さん22/01/12(水) 17:57:07
寒いわ仕事多いわでキツいのわかるわかる…
- 91二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 00:05:10
ねんのためほしゅ
- 92二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 08:22:31
うおおおおお!ほしゅ!
- 93二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 18:52:57
保守
- 94二次元好きの匿名さん22/01/13(木) 21:54:48
うおおおおほしゅ!
- 95二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 08:46:20
雪がヤバい
- 96二次元好きの匿名さん22/01/14(金) 19:18:36
日本海側ヤバそうだね雪
- 97122/01/14(金) 22:32:45
うおおお!仕事ががが…
今日はプチ作品で続きではありません。単発です。 - 98初詣22/01/14(金) 22:35:21
初詣というのも久方ぶりな気がします。これで4回目となるでしょうか。
ええ、最初はシニア路線に入った時の不安に押しつぶされそうになっていた時、2回目はトゥインクルシリーズを無事貴方と走り抜けた時、3回目は……。
ええ、色々思い出してしまいました。本当に遠い昔のことに思えますけれど、初詣を欠かしたのは帰郷していた去年のみということになるのですね。トレーナーさんは去年の初詣はいかがでしたか?
去年はおひとりで、でしたか。君の幸せを願った、なんて。そう、そんな風に思ってくださっていたのですね。悲嘆にくれている時間があったのなら、本当はすぐにでも貴方に会いにくるというのが正解だったのかも。そんな勇気は、あの時は持てていませんでしたけれども。トレーナーさんの時候の挨拶はそっけなく見えてしまいましたし。そんなに申し訳なさそうな顔をなさらなくても。トレーナーさんを責めているわけではありません。
でも、そうですね。トレーナーさんのお願いをかなえてくださった神様にご挨拶をしなければ。近すぎる、ですか?…これくらいぴったり密着しているくらいでないと、神様が願いが叶わなかったのか、なんて勘違いしてしまうかもしれません。そんな失礼は、あ……。
ん……と、トレーナーさんったら、いきなりなんですから。え?これくらいしないと、わかってもらえないかも、ですか。本当に、トレーナーさんには敵いそうもありません。あの頃も、今も。
帰ったら、もっと私が貴方に敵わないっていうところをたっぷりと教えてくださいね?トレーナーさん?あ、藪蛇を踏んだという顔をなさいましたね。一昨年の私の願いと、昨年のトレーナーさんの願いが叶ったお祝いをかねて、ゆっくりお互いを温め合うとしましょう。 - 99122/01/14(金) 22:36:06
というわけでちょっと時期外れですが!
しかしながらさむい…。フラッシュに温めてもらえるトレーナーさんうらやましすぎる - 100二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 06:40:21
トレーナーさんにわからさられてる…
- 101二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 12:27:01
不意打ちで激甘!!!
俺は死ぬ - 102二次元好きの匿名さん22/01/15(土) 22:41:07
誰が誰に敵わないって?
- 103二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 07:08:33
フラッシュに暖めてもらっても汗だくで冷えそう
- 104二次元好きの匿名さん22/01/16(日) 16:10:43
やってくれたぜオニャンコポン!
- 105122/01/16(日) 23:53:07
なかなか更新できずすみません…!
うう、熱々フラッシュ書きたい…!
直ぐ反撃うけちゃってるけどね!
やっぱりたまにフラッシュかかないとね!
本来お互いの弱点つきまくってるはずなのになぜか負けっぱなしや…トレーナーさんがんばれ
ひと汗かきませんか?展開か…
おめでたい!
小ネタ
最初に来たときにどうして寝不足になったのかの具体的なお話を耳元で甘く囁いてトレーナーさんを決壊させるフラッシュさん
「トレーナーさん、貴方のことを想って。布団にこうして一人でくるまって」
「え?あの、フラッシュ…」
「寝不足になるくらいに、妄想の中の貴方に耽溺したっていう証拠、折角なのでお見せしようかと。時効ですから」
「俺が寝不足になりそうなんだけれども」
「あの時やきもきしてしまった分はお返ししておいたほうがよいかと思いまして」
「フラッシュ?その、凄く楽しそうに見えるのだけど」
- 106二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 08:47:40
ほしゅ
- 107二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 18:51:23
- 108122/01/17(月) 22:31:34
保守ありー!
ではルドルフの続き。1レスです - 109おもいこみ0622/01/17(月) 22:32:02
ルドルフにしてみればその口ぶりが不可思議に見えた。確かに共にいる時間は大きく減るかもしれないが学園を離れても傍にいることが不可能なわけではないだろうに。その疑問に対する答えとは別の言葉をマルゼンスキーは返す。
「ねぇ、ルドルフ。中央のトレーナーになるのって本当に大変なことなのよね」
トレーナーの資格は相当の難関である。トレセン学園に集うのはウマ娘も上澄みだがトレーナー側も上澄みの人材となる。条件を満たして中央のトレーナーとなる資格のある人材は貴重である。トレーナーという職業への強い思いがなければ資格を取得することは無理であろう。
「私ね。結構ワガママなところがあるの」
そういって瞼を閉じるマルゼンスキーは滔々と語る。
「もしよ、もし、私がね。走るのをやめた時が来たとして、自信がないのよ」
「自信とは?」
弱弱しく、センチメンタルな風情を醸し出すマルゼンスキーはルドルフの相槌に答える。
「我儘を言わない自信がないの」
「……君は周りを思いやりすぎるところはあるからな」
ずけずけとものを言うこともあるのだが、マルゼンスキーは心配りの女性である。一歩引いてしまうこともあるということか。頭を振るマルゼンスキー。
「そんな美しい心持ちならいいのだけれど。でもね、その時が来た時に彼がトレーナーを続ける姿に、きっと私は耐えられない。私に注いでくれたような気持ちを他のウマ娘に、なんてなったら彼にみっともない姿を曝け出してしまうもの。そうしたらね、きっと私はトレーナーとしての彼を応援できなくなってしまう。私をこんなにも幸せにしてくれた人が求めたものをね?」
儚げに微笑む彼女。それを杞憂と言ってしまうだけの根拠はルドルフは持たない。下らない意地だと切り捨ててしまってよいものかどうかは、自分が口出しすることができない領域のものだろう。
「ま、だからね。その時が来るまでは出来るだけ一緒にいようって思っているの。彼のことを振り回すことになっても、その時が訪れた時に、思い出だけでも笑っていられるくらいにね」
そう強く言い切る彼女の笑顔が、ルドルフには羨ましくも思えた。だからね、とぽんとルドルフの肩を叩くマルゼンスキー。
「貴女もトレーナー君に変に遠慮なんてしないことをお勧めするわ。甘えるところは存分に甘えてしまいなさいな」 - 110122/01/17(月) 22:32:46
というわけでまた次回に続く!
フラッシュのを時折差し込むかもしれません。 - 111二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 06:33:17
いい女だよマルゼンさん
- 112二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 16:27:40
フラッシュと違ってマルゼンやルドルフは卒業後どうするのか全然イメージが湧かない…
育成してたら言及されてるのかな - 113二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 22:01:03
保守ー
- 114二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 08:08:23
もっと我儘に…ッ!遠慮なく…ッ!
- 115二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 14:40:11
保☆守
- 116二次元好きの匿名さん22/01/19(水) 20:42:55
しゃい☆
- 117二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 01:33:06
マルおねいいよね
- 118二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 12:25:54
トレーナーは大なり小なり走りに惚れて担当してるわけで
引退する時にその後の関係性はどうなるの?っていうのは永遠の課題
実際フラッシュはああなったわけで - 119122/01/20(木) 22:18:57
- 120温泉卓球0122/01/20(木) 22:46:55
軽快な乾いた音が響くのは温泉旅館の一角。軽い運動に興じるのは一組のカップルである。方やウマ娘、方や人間ということもあり、白熱した勝負というよりはレクリエーション的な色彩が強い。二人のラケットとテーブルの上を球が行き来する。カン、カンという鳴る音が心地よい。レクリエーション的とはいえ、二人とも真剣ではある。
「あ!」
男性の方が跳ねる球を取りこぼせば、悔しそうな表情を浮かべる。床に落ちた球を手に取ると、ふぅ、と一息つく。
「やっぱりもう少し体は鍛えとくべきかな」
トレーナーを務めているということもあり、運動はする方ではあるし、不健康そうには見えない体格だが本人には多少は思うところはあるようだ。そんな相方をウマ娘の少女の方は宥める。
「ふふ、今のは少し私がギアを上げてしまったのも原因ですから。少し悪戯心が湧いてしまって」
浴衣姿が似合う彼女は周囲を魅了するほほ笑みを彼に向ける。それを向けられるのには慣れてはいるが、意識してしまうと照れが混じるトレーナーは頬をかく。
「でも良いものですね、温泉と卓球って」
「ああ、程よく汗がかけるしね。とはいってもフラッシュはちょっと物足りないんじゃないか?」
「いいえ、いい運動になっていると思います。少し汗もでてきましたし」
自らの頬を指差すフラッシュ。確かに汗が雫になるほどではなくてもうっすらと汗がでているように見える。トレーナー側はしっかり体の方も汗をかいているので雲泥の差があるのは確かだが、運動にはなっているという彼女の言葉は偽りではない。フラッシュはまじまじとトレーナーの方を見つめている。
「どうしたんだい?」
「いえ、少し昔を思い出して。トレーナーさんと球技というと、サッカーに付き合っていただいたことが何度かあって」
「ああ……」
遠い目をするトレーナー。現役時代、たまに彼女が運動に誘ってくれた時はたいていサッカーであった。チームで戦うわけではなくパス練習やゴールキックといったことを楽しんだのだが、勿論こちらもレクリエーションみたいなものである。本気のウマ娘のシュートを止めれる程にはトレーナーは強くはない。ただ彼女を楽しませるには運動量が相当に必要だったのも確かだ。それに比べれば卓球はだいぶ負荷は小さいといえよう。 - 121122/01/20(木) 22:47:39
というわけで続く!
次がどっちになるかは未定ですわ。
それにしてもアニバに向けてたかぶってきてしまうぜ…! - 122二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 08:09:41
浴衣で卓球を!?
マズいですよ!なにがとは言いませんが! - 123二次元好きの匿名さん22/01/21(金) 17:24:06
何がまずい?言ってみろ
…アカン - 124二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 00:33:44
何がとは言わないけどまろび出そう
- 125二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 11:59:42
お前らそれしか頭にないのか!
- 126二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 20:13:07
- 127二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 20:14:13
- 128122/01/22(土) 21:45:50
- 129温泉卓球0222/01/22(土) 21:46:57
「トレーナーさんに随分ご無理をさせてしまったこともありました」
「フラッシュが楽しんでくれたならそれで良いよ。トレーナーとしてはね。今だって同じ気持ちさ」
恋人になった彼女に、あの頃より衰えたとか逞しさがないなんて思われたくないという格好つけたい気持ちもトレーナーにはある。隣にも自分たちと同じような恋人同士か、あるいは夫婦かといったカップルが和気藹々と軽い音をたてて卓球を楽しんでいるのに妙に対抗心を煽られる。球を一回弾ませると、再度ラケットを構える。
「フラッシュ、行くよ」
「はい、お願いします」
大きくふりかぶって思い切ってラケットを振る。フラッシュは浴衣の裾を揺らしながら球を捉えて軽快に返す。加減してくれるが故に大ぶりな動きがかえって華やいで見える。ラリーを繰り返してるうちにフラッシュの顔に汗が滴り始める。その姿も余計に美しい。競技者であった彼女にはやっぱりこういう姿も似合う。
「…あっ」
つい見惚れてしまって返球を誤る。フラッシュはそれにすら素早く反応してラケットの先で返球するが、明後日の方向に飛んでしまう。
「すみません!」
隣に飛んでいってしまったのでそちらのカップルに謝罪すると、拾ってくれた女性が笑顔でお気になさらず、と放物線を描くように投げ返してくれた。
「ありがとうございます!…フラッシュもごめん」
平謝りにするトレーナーにくすくすとフラッシュはおかしそうにする。
「そんなに謝らなくても。ですが、少々集中力がかけていらっしゃったのでは?」
そんな風に彼女にからかわれるとうっと言葉に詰まる。トレーナーが返す言葉は次の言葉が精一杯であった。
「君に見惚れてしまっていたから」
次に言葉を失うのはフラッシュの方である。口元を抑えるエイシンフラッシュは、いつものように頬を赤くする。
「っ…!」
「フラッシュ?」
「本当にトレーナーさんは狡い方なのですから」
お互い様だよ、なんて言葉を返すと、暫く無言の甘い空間が形成されるのであった。隣のカップルにとってみればこちらの方が球が飛んでくるより集中力をそがれる要因になる。
ついじっとその様子を眺めてしまっている隣からの視線にはっと気が付けば二人で頭を下げるものの、カップルにこっちが邪魔してしまいましたか?などと気を使われる始末であった。 - 130122/01/22(土) 21:47:56
次回に続く!
お、おかしい。気が付いたらこいつらイチャイチャしてる… - 131二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 06:51:58
「君に見惚れてしまっていたから」
フラトレはこういう事言う - 132二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 14:40:55
これが当てウマってやつですか?
- 133二次元好きの匿名さん22/01/23(日) 23:22:19
🏓🐴
- 134二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 08:05:18
イチャイチャのダブルパンチ喰らう卓球くんの気持ち…
- 135二次元好きの匿名さん22/01/24(月) 18:21:00
こういう卓球がやりたかったな〜!
- 136122/01/24(月) 22:17:51
- 137温泉卓球0322/01/24(月) 22:18:21
二つの卓で球の往来が再開する。小気味よい音と男女の掛け声が響く、いたって朗らかな光景である。変わったことと言えば先ほどより全般的に汗の量があがっているのと、トレーナーとフラッシュの組がややハイペース気味なことくらいである。
「よっと」
「はい」
左右に大きく打ち分けるのを心掛けるが、フラッシュは難なく球を返してくる。ちょっとした特訓めいてきてトレーニングに次ぐトレーニングをフラッシュに課していた頃も思い出す。今とて担当ウマ娘達を相手にトレーニングを課しているわけだが、思い出すのは二人で研鑽を積み上げたあの日々のことである。汗をしっとりとかくフラッシュを見るとどうしても熱が入ってしまう。それ自体は悪いことではないのだが、一つ重要な点が思考から抜けていたことを、この後トレーナーは思い知ることになるのであった。
「……!」
左右にふられるフラッシュの姿を見て、思わず息を飲む。少しづつフラッシュの浴衣の合わせ目が緩んで見えたからである。ちらっと首元から眩しい谷間が見えそうでつい視線をそちらにやってしまうのは、男の性というものだ。動転するとまではいかないが、さしものトレーナーも慌てる。
「ふ、フラッシュ…」
「えいっ…?トレーナーさん?」
言葉に詰まっているトレーナーを見ながらもラケットを振るフラッシュ。トレーナー側も反射で返球してしまう為、ラリーは途切れない。大ぶりでラケットを振る為、余計に浴衣がずれないかそわそわする。ちょっとだけ首筋から肩にかけてのあたりが見えるのが妙に煽るものがある。バックハンドで浴衣の裾をはためかすのにもハラハラしてしまう。その一方で妙に高揚してしまう自身の矛盾にトレーナーは涙する。が、肩にかかるのがずれて汗が伝う北半球が顔を覗かす前に、球を手でつかんで一度止める。
「トレーナーさん?」
フラッシュには突然の行動に見えたのか目をぱちくりとさせていた。 - 138122/01/24(月) 22:19:00
次回へつづく!!!
フラッシュの季節限定がこないかガクブルする毎日である - 139二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 06:21:35
このままはだけさせたいトレーナーvs人目から守護りたいトレーナー ファイ!
- 140二次元好きの匿名さん22/01/25(火) 17:09:43
念のため保守
- 141122/01/25(火) 23:13:59
- 142温泉卓球0422/01/25(火) 23:15:02
多少息を荒げてはいるが、トレーナーが中途半端なところで急に止めた理由はフラッシュには見当がつかなかった。首を傾げるフラッシュが声をかけようとしたとき、横から軽い球が跳ねるところが見えた。
「すみませーん!」
隣のテーブルのカップルの男性が足早に駆けよってくるが、跳ねる球がこちらに到着する方がはやい。跳ねる高さが徐々に低くなるそれにあわせて、フラッシュは屈みこんでその球をキャッチする。
「あ、ありがとうございます」
「いいえ、お互い様ですから」
先ほどはこちらのボールがとんでいったのだから、お互い様なのは間違いない。こちらに笑顔を向けていた男性も球を受け取ろうと屈みこむが、その表情がぴたっと固まってしまった。
「?」
フラッシュの頭の上にハテナもないところに移動しているのがわかる。自然と目の前の男性の視線を追ってしまうと、フラッシュは前かがみの自分の浴衣が、胸元にかけて緩んでしまっていることにようやく気が付いた。あとほんの少し緩んでしまっていれば肌との隙間がくっきり晒されてしまうことになっていたであろう。自覚するとともに急に体温が上がる。
「~~~!!!!」
顔を真っ赤にして慌てるフラッシュ。しっとりとした肌に胸元にかけて伝う汗や、もう少しでほどけてしまいそうな浴衣の無防備さに視線を注いでしまったのは不躾ではあるものの、男性を責めるのは少々酷というものかもしれない。同性でも目を奪われかねない光景であっただろう。楚々とした美人の浴衣と胸元の間の隙間はあらゆる視線を奪ってしまう。その先の神秘に人は心奪われざるをえないのだ。が、そこに吸い込まれたのは視線や助平心だけではなかった。
「…きゃっ!」
慌てて手元が狂ったせいで、ボールが床にワンバウンドした上で、ぴょいっと浴衣とフラッシュの隙間に滑り込んでしまった。
「あ、ああ…!」
ボールの冷たさが肌に伝わり刺激になり、乱れた浴衣のまま身悶えしかける。肌の上を滑る感触が妙な刺激となってしまう。羞恥と刺激で眉を寄せて唇が少し開き嬌声が漏れる。 - 143122/01/25(火) 23:15:36
次回へつづく!
それにしてもさむい…フラッシュに温めてもらえるトレーナーさんが羨ましい - 144二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 04:23:02
これがTo LOVEる だったらリトさんが卓球の球を取ろうとして何故か盛大に浴衣が全部はだけてましたよ!
- 145二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 16:18:04
ほしゅ
- 146二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 20:29:03
バレンタインフラッシュきたら…俺は───耐えられない
- 147122/01/26(水) 22:35:37
うう、今日はお休みです…
自分でかいといてあれだけどフラッシュの谷間少しの間だけでもみるなんて羨ましすぎる… - 148二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 09:46:34
ピンポン球になりたいなって思ったのは初めてだなぁ!
- 149122/01/27(木) 21:15:18
オアアアアバレンタイン!!!
- 150二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:30:23
次の中距離チャンミが楽しみだなぁ〜!
会長と一緒に独占力出しまくるんだ…! - 151二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:34:33
来やがったな…バレンタインフラッシュ!!
- 152二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:46:23
エイシンフラッシュが独占力ある(意味深)けど大丈夫トレーナー?他の子に一瞬でも鼻伸ばそうものなら誰の彼氏かしっかり教え込まれない?
まあ別いいか… - 153二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 22:31:06
独占力に強い圧力を感じる…
- 154二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 08:01:36
これは1には天井してもらって特別衣装イベントの内容をフィードバックしてもらわないとね(ニッコリ)
- 155二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 08:05:54
あと4時間…!
- 156二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 14:35:58
(SSを)書けば出るを証明するんだ1ィ!
- 157二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:48:54
衣装違いフラッシュ引いたらそれで書いてくれや
- 158122/01/28(金) 22:39:23
- 159温泉卓球0522/01/28(金) 22:40:45
「ふ、フラッシュ!落ち着いて!」
トレーナーはさっとフラッシュに駆け寄り、彼女をなだめようとする。フラッシュの体を優しく抱きかかえながらはだけている浴衣の裾を抑えるようにして隠す。愛する男性の腕に抱えられていることを自覚するとフラッシュの方も落ち着きを取り戻すが、刺激の残滓で瞳は潤んだままである。
「トレーナーさん…」
落ち着きを取り戻しつつあるフラッシュと対照的に、彼女の肢体を抱えるトレーナーの方が逆に心を乱され始める。
「だ、大丈夫かな。フラッシュ」
「はい。貴方のおかげです。トレーナーさん」
照れが見える愛する彼の顔に微笑む。が、身じろきすると違和感を感じて再び羞恥が顔に出る。
「……トレーナーさん、申し訳ないのですが」
「うん?」
トレーナーが浮かべた疑問符に、口ごもりながらも上目遣いで抱きかかてくれる彼に告げる。
「……貴方の指で取って下さいませんか?ボールを」
「……」
トレーナーは言われた意味に気が付いて固まる。ボールを取ってと潤んだ瞳で言われても、手を伸ばせば届く位置にはいない。ということは、帯を解く他ないが、流石に公衆の面前でそのようなことをするわけにはいかない。いつの間にか連れの女性に睨まれて小さくなっている男性に、自分たちが使っていた方のボールを渡すと、すみません、と挨拶してフラッシュを連れて足早に部屋に戻る。
「ふぅ……」
一息をついたトレーナーはフラッシュに向き直る。
「ちょっと迂闊だったよ。いや、早めに注意すべきだった…」
さっさと気が付いたときに彼女に注意していれば起きなかったトラブルである。
「いえ、私もちょっと気が抜けすぎていましたね。はしたないところをお見せしてしまうことに…」
しゅんと耳をたれるフラッシュ。確かに事故とはいえ浴衣の胸元を他の男性にみられてしまうことになりかねなかった。そのことを考えるとどうしても湧き上がってくるものがある。
「トレーナーさん?」
「あ、ああ。ごめん。フラッシュ、ボールは返しに行こうか」
あまりよくない感情を振り払う。そもそも一旦部屋に戻ってきたのは何の為だったか。フラッシュはなぜだか顔を上気させたままである。
「トレーナーさん、先ほどお願いしましたよね?」
いじらしく口にするフラッシュの言葉の意味を捉え損ねるトレーナー。だが、意図を察するとトレーナーは無言になり生唾を飲む。 - 160122/01/28(金) 22:42:26
次回へつづく!
なんにせよエイシンフラッシュさん衣装違いおめでとー!
しかしあれだ。好きなキャラの衣装違いはホント縁がないんですよな…
マルゼンさんもカイチョーもいないから無理っぽい…
(オリジナルの方は三人ともいるんだけど) - 161二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 10:08:44
ウマ娘にもサプチケ欲しいよね…
- 162二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 21:03:36
彼氏の方は羨やんだらいいのか同情すればいいのやら…
- 163二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 21:04:06
ブルボン当てるので精一杯だったよ…
- 164二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 09:02:39
俺のところにフラッシュは来てくれませんでした…
- 165二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 20:13:20
みんな…特に1が軽症で済むように祈っておくよ
- 166122/01/30(日) 21:03:56
- 167二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 07:42:41
バレンタイン前イベントもホワイトデーイベントも良いぞ〜
フラッシュもだがフラトレも可愛いのだ… - 168二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 08:04:35
神よ…サイゲの神よ…この素晴らしい1だけにはバレンタインフラッシュをあててやってくれっ!!!
- 169二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 18:28:04
中距離チャンミが楽しみだぜ〜!
躊躇い独占力出しまくって牛蒡抜きにしてやんよ - 170122/01/31(月) 22:18:02
- 171温泉卓球0622/01/31(月) 22:18:45
そもそも部屋に戻った時点でフラッシュが自身で帯をほどけばいいだけなのに、あえてトレーナーにお願いする意図というのはそういうことであろう。
フラッシュの態度がわかっているくせに、とでもいいたげなものに見えてきてしまった。
「フラッシュ、その、そういうのは夜にまた別でいいんじゃないかな?」
「そういうの、ではありません。ボールを取っていただくだけですから、ね?」
甘い吐息混じりのその声に、「そういうの」であることを否定するニュアンスは言葉以外に見受けられない。
「本当に取るだけだからね?」
「ええ。勿論ですとも」
そうして瞼を閉じてこちらに委ねてくるフラッシュに対して、己の理性が心配になってくるトレーナーであった。
一方、卓球場に残されたカップルの男性は相変わらず気まずそうな顔をしていた。
彼女の冷たい視線が突き刺さる。理由は分かっている。思わずあの絶景に鼻の下を伸ばしたからであろう。目を背ければよいだけであったが、それは出来なかった。浴衣の襟があの豊かなお山の頂に視線を誘うようになっていたのである。
もう一つ理由がある。これは彼女の視線が冷たい理由の一つでもあるのだが、二人とも現役時代にエイシンフラッシュのファンであったからだ。引退済みであるしプライベートのウマ娘相手にそういった話を持ち出すようなタイプではなかったのでちょっと距離を取って見守っているくらいの気分だったが、そんなところに大爆弾が落とされたのだ。大人びた女性としての魅力と、愛する人とともにあるが故の子供っぽさの二つを併せ持った現在のエイシンフラッシュはかつての印象を残しつつも感じる色合いは違うが、一人の女性としての魅力は増しに増して見える。そんな彼女が事故とはいえ息を荒げながら隙だらけの運動後の汗が伝う胸元をこちらに向けることになったのだから目を背けるのは無理というものだろう。ちょっと角度が違えば山嶺の冠雪が目に飛び込んでくるのではと錯覚するほどであった。あの浴衣の中に小さくなって潜り込みたいと思う心を止めれるほどには彼は達観していなかった。縮こまりつつも思い出してしまう。というか、あれだけはだけてなおカップが見えなかったということは……。
ギン、と更に彼女の視線で温度が下がったのがわかる。思い切り顔に出ていたみたいである。 - 172122/01/31(月) 22:19:54
というわけでまた次回…!
- 173二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 08:45:00
カレシくんと考えてる事が同じだったな…
- 174二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 20:31:08
蔓防無かったら保守できんかったな…あっぶね
- 175二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 08:02:45
こればかりは彼氏クンを責められない…
- 176二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 18:38:34
見ないほうが失礼定期
- 177122/02/02(水) 21:56:53
- 178122/02/02(水) 23:42:02
- 179二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 00:59:49
わりと見覚えのある天井だ…
- 180二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 06:12:11
1の望みは叶わなかった…叶うのはサイゲの望みだ…
- 181二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17:50:03
ここで天井は周年サポカが怖いっスね
- 182二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:47:55
くるか…SSRフラッシュ!
- 183二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09:11:48
そういや会長が新シナリオのリンク対象だったなって
サポカ出るんだろうなって… - 184二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09:51:51
友人細江さんと賢さルドルフのコンボ!!
- 185二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 19:02:41
さすがに魔改造ダートフラッシュはいないかな
- 186122/02/04(金) 23:46:56
- 187温泉卓球0722/02/04(金) 23:48:32
「見てたよね?…フラッシュ「様」の」
にらみつけるような視線の理由は勿論嫉妬というか彼の助平心を詰る気持ちも込められているが、かつてターフ上の姿を応援していたエイシンフラッシュに対して不躾な視線を送ったということも理由にあたる。
「フラッシュ…様?」
タジタジになっていた男性に意外なところから救いの手が差し伸べられた。いつの間にか戻ってきていた、そもそもの原因となったエイシンフラッシュとそのトレーナーのカップルである。仲睦まじく彼の腕に絡んでいる彼女は、自分の名前を敬称で呼ぶ彼女に目を丸くしていた。
「あ……」
慌てて自らの口をふさぐ彼女だが、もう遅い。その言葉の意味するところを当然フラッシュには気取られている。腕組みしつつ顎に指をあてて考え込むフラッシュだったが、思い当たることがあったようで腕組みを解いて指をぴんと立てる。
「ひょっとして――」
フラッシュの想定は当たっていたようである。彼女の口ぶりと、お相手の男性からファンレターを送ってくれた人物のPNを想定したのであったが、ぴったりだったようだ。現役時代、エイシンフラッシュの元にはファンレターが数多く寄せられていたがその中にフラッシュのファン同士として付き合いをはじめた人が居る、ということがつづられたものがあり、ピンときたのである。直接言葉を交わすことは無かったが、感謝祭や競技場で観客席で声援を送ってくれた男女のようである。
「す、すみません、フラッシュ様、いえ、フラッシュさん達には余計な気をつかわせないように、と思っていたのですけれど」
恐縮する彼女に、エイシンフラッシュとそのトレーナーは顔を見合わせつつ微笑む。レースは引退しているものの、ファンであった人物に気づかいをされるというのはフラッシュにとっても、そのトレーナーにとっても嬉しいものであった。
「顔を上げてください。貴女がたのお気遣いに感謝します」
恭しく一礼を捧げるエイシンフラッシュの凛とした一面は、現役時代と変わらない。その眩しさを至近距離で直に受けて、思わず彼女も舞い上がってしまう。 - 188122/02/04(金) 23:51:55
- 189二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 10:52:42
直接話せた×ファンレター読んでくれてる×PN覚えてくれてる×至近距離でお礼を言われる
ファンサが厚い…!惚れる…!惚れてたわ - 190二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 21:41:32
マイルかダートだけなら頑張れた
両方魔改造はキツ過ぎる…来月の大阪杯頑張ろうなフラッシュ… - 191二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 09:09:19
光芒一閃ガチャ要素強すぎません?
- 192二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 19:15:02
(名前はカッコいいけど直線よりコーナーの方がよかったなんて言えない…!)
全身全霊といい性能上がらんかなって… - 193二次元好きの匿名さん22/02/06(日) 22:35:22
贅沢は言わないから後半限定にしてくれればまだ!
- 194二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 09:11:49
短めのポニテが俺を狂わせる…かわいい…
- 195二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 10:25:24
狂わされニキきたな
- 196二次元好きの匿名さん22/02/07(月) 20:18:19
バレンタインフラッシュのイベントはどうでしたか?
- 197122/02/07(月) 22:02:19
うおおお、い、いそがしい…
今日は1レス…! - 198温泉卓球0822/02/07(月) 22:04:12
そんな彼女を見て、フラッシュはトレーナーの方をちらっと向き直って目を合わせる。こくんとトレーナーが笑顔で頷くと、フラッシュは舞い上がる彼女の手を取る。
「袖振り合うも他生の縁という言葉があると聞きます。私たちは今から大浴場に汗を流しに向かいますが、折角ですしご一緒にいかがでしょう?」
思わぬ提案に更に舞い上がる彼女。パートナーの彼も衝撃の申し出にあらぬ妄想が首をもたげる。浴衣でも隠しきれていないナイスバディがまさかまさかのバスタオル越しに、なんていうのが球をよぎったものの、フラッシュもそのトレーナーも平然としていることからそれはありえない。お邪魔では?と聞き返す彼女に対してフラッシュが大浴場では一緒ではありませんし、と返したのがその答えであった。ほっとしたのが6割で彼も胸を撫でおろす。
「あまりこうしたお話をトレーナーさん以外とすることもありませんし、私も嬉しいのですがご迷惑な申し出でしたか?」
そういわれてしまえば、ファンであった彼女も首を横に振るしかない。決まりですというフラッシュの一声で、連れ立って大浴場に向かう。浴場では彼女の方は緊張しつつも憧れの女性との裸のお付き合いに感じ入って、パートナーの彼はトレーナーとの組み合わせになったので少々戸惑いはしたものの、彼との会話が思いのほか弾んだので二組ともあっという間の入浴時間を過ごすこととなった。 - 199温泉卓球0922/02/07(月) 22:05:03
浴衣からまだ湯気が立ちそうなくらいにぽかぽかになったフラッシュは心地よさそうに声をあげる。
「さっぱりしました。大浴場は良いものですね」
「ああ。やっぱり普段は絶対に味わえないものだしね。それに思わぬ連れ立ちというのも。お二人ともありがとうございます」
お礼を述べられた二人はかえって恐縮する。それでは、とぴとっと寄り添って去っていく二人を見送る彼女と彼。フラッシュとトレーナーの姿が見えなくなったところで、彼女は彼の方に振り返る。
「……さっきはゴメン。詰るような言い方して」
「ん?ああ……」
いや、見ていたのは事実なので責められるのは当然だと感じたので謝られるのは彼にとって意外だった。その理由はすぐに明らかになったのだが。
「あれは見ちゃうよね…仕方がない」
しみじみとフラッシュが去った方を見つめて呟く彼女。自分が引き寄せられてしまったあれをおそらく至近距離でノーガードで見ることになったのであろう。それならば同性すらも惹きつける力があるというのは正直納得である。
「うん……」
グッドルッキングは引退した今でも伊達ではない、ということを思い知らされたカップルなのであった。 - 200122/02/07(月) 22:06:22
というわけで一旦了!
って200やんけ…どうしよ