【みんなで実況】ジョジョの奇妙な冒険 第5部連載中スレ その2.5

  • 1奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:41:15

    週刊少年ジャンプ 1995年52号より「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」という漫画がスタートした


    この漫画を連載当時に帰った気分で思う存分語りましょう


    尚、この漫画はゴールド・エクスペリメンスが一日一話ペースで新たなジャンプを生み出しているようです


    たまに感覚が暴走して変な時期に休載したり合併号になったりしますが気にしないでくださいね



    連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話~最終話まで順々に、


    『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。


    ●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、


    ●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。


    ●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)


    ●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、


    ●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。


    前スレ

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  • 2奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:43:01

    前回はホスト規制を受けて書き込めなくなってしまいました、申し訳ない
    今日からまた再開させていただきますので、見て下さってる方はまたお付き合いよろしくお願いしますねー

  • 3奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:43:35

     第33話 仲間のために!


    冒頭、ホルマジオとの闘いが始まる前に…ナランチャが組織<パッショーネ>に入った経緯が語られる

    本名、ナランチャ・ギルガ 1984年しし座生まれ 母は10歳の時目の病気で死亡したという

    父は子供に関心を持たない男で、母が死ぬと息子に対し無関心になっていくばかり 

    そのうち学校に行かなくなったナランチャは、悪ガキたちとつるむようになり…

    ある日の事、年上の友人に「金髪に染めたら超イケるぜ」と言われたナランチャはその気になって同じ色に染めるが

    その翌日、突然ナランチャの前に警官が乗り込んで捕まり、少年院にぶち込まれてしまう


    ナランチャには何がなんだかわからなかったが

    話を聞くとある老人の家に泥棒が入り、その犯人がナランチャという話になっていたという

    まさか親友が犯人なのでは…とも思い浮かぶが、友情を大切に重んじるナランチャはすぐにそれを否定…


    それから一年後、少年院から出たナランチャは警官に殴られた傷が元で目を患っており

    少年院を出たナランチャを出迎えたのは、仲間たちの侮蔑の眼差し 

    彼の目の病気は母からうつったもの、付き合えば自分もうつるという噂が広がっていたのだ


    …母の病気の事を話したのは親友にだけ、親友が自分を売った事を幼いナランチャも完全に理解するが

    その噂を一番恐れたのは、ほかならぬナランチャ本人…自分も母と同じように目の病気で死ぬんだ、と…

    行くところも失ったひとりぼっちのナランチャの絶望は、15歳にしてもはや人生を捨ててしまっていた


    それでも食べなければ生きてはいけない、レストランの残飯をのらねこのようにあさっていたナランチャの横に

    同じくらいの年の少年、フーゴが通りかかる その姿を見つけたフーゴはナランチャをレストランに招き入れると

    開口一番、席についていた仲間と店の人に叫ぶように言う


    「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですがかまいませんね!!」

  • 4奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:45:17

    フーゴの叫びに、テーブルについていたその仲間は何も聞かず
    目の前の薄汚い少年に嫌悪感を抱く事もなく、自分のスパゲティをナランチャに差し出す
    食事が終わると、彼はナランチャを医者に見せてあげる 3週間も入院すると目の病気はだいぶ良くなってきた
    ……その間、男は何も言わないのでナランチャの方から男に問いただす 何で自分にこんな事してくれるのかと
    その男…ブチャラティはナランチャの問いに答えることなく ナランチャは彼が「ギャング」ではないかと感じ
    何でもやるからあんたのとこで仕事をさせてほしいと頼み込むが
    その言葉に突然ブチャラティは怒りの声を上げ、ナランチャを厳しく𠮟りつけるのだった

    そうして、退院したナランチャは彼の言う通り、家に戻り学校にも通い、日常へと戻って行くが…
    そんな中でナランチャの頭の中に浮かぶのは、『なぜ彼はイキナリ怒ったのか?』という一つの疑問
    ただその怒りは「恨み」や「嫌悪」のような人を侮辱するものは感じなかった 
    名も知らない少年に対し、本気で怒ってくれたのは彼だけであった 彼の態度を考えると、ナランチャの胸に勇気が浮かぶ
    そうしてナランチャは、彼とその仲間のために働きたい、真剣にそう思うようになり
    半年後、ブチャラティには内緒で組織幹部『ポルポ』の試験に合格 パッショーネの一員となるのだった―――

    ナランチャとホルマジオの戦いに視点を戻し… ようやくナランチャも、自分自身の体が「小さく」なっていってることに気付く
    もはや小さくなり過ぎて車も運転できない、ここは一度仲間に連絡を取るべく、公衆電話の元へと向かうナランチャ
    ―――が、小さくなり過ぎた事で入口の自動ドアが反応してくれない! 
    弾き飛ばされるナランチャが悲鳴上げながら街灯の鉄棒にしがみついてると、何かその鉄棒が上に動いているような―――
    いや違う、もはや目に見えるほどのスピードで見る見るうちにナランチャが縮んでいってるのだ! 

  • 5奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:45:30

    もはや1mを示す部分も下回っており このままいけばどうなってしまうのか…戦慄が浮かびながらも

    ここは一刻も早く仲間に助けを求めなくては…! そこでナランチャは勢いよく大ジャンプ!その衝撃で自動ドアを開くことに成功

    …するが自動ドアのしまりが早い!走り切る事が出来ずその首がはさまれてしまう…!!


    そんなナランチャの醜態をすぐ背後であざ笑うホルマジオ

    それに電話しようにも、ナランチャが持っている財布も小さくなっており、電話は不可能とほくそ笑むが

    次の瞬間!ナランチャはエアロスミスの機銃で自動ドアを破壊! さらに公衆電話も一つぶち抜いて中のコインを溢れ出させる!

    結果的にホルマジオの狙いを出し抜くことに成功したナランチャ このままこのピンチを切り抜けられるか!?


    <続く>

  • 6奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:47:29

    ひとまず10まで保守

  • 7奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:48:25

    保守

  • 8奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:51:20

    保守

  • 9奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:53:37

    保守

  • 10奇妙な粗筋書き24/01/11(木) 19:54:25

    保守終わり 今回もよろしければお付き合いのほどをよろしくお願いします(ぺこり

  • 11二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 21:36:07

    ホルマジオふつーに厄介だが
    この手の状態異常タイプはカタにはまるとどん詰まりってやり口で攻めて来るけど
    ジョジョだと意外にパワープレイやら機転で切り抜けるからあんまし勝負を決める要素にならんよな

  • 12二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 22:30:01

    ナランチャの過去悲惨だな…
    歳の割に背が小さいのも栄養不全だからだろうし

  • 13二次元好きの匿名さん24/01/11(木) 23:54:39

    こんな良い馴れ初めなのにナランチャをド低能呼ばわりするフーゴはどんな性格だよw

  • 14二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 07:26:55

    新スレ乙
    しかしこんな固有エピソードを挟むあたり、ナランチャある意味死亡フラグでてない・・・?
    見せるもん見せたから遠慮なく殺せるって感じで

  • 15二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 11:42:02

    たておつ!
    ナランチャの過去辛いな
    フーゴいい奴やん

  • 16二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 18:11:46

    小さくなってもオラオラ決める承太郎のようなパターンは無いだろうけど
    ブチャラティめっちゃカッコいい、新法以降縮小してる任侠映画のノリだ…
    翻ってジョルノが出番少なくなってきてるけど、これ5部は群像劇要素強くしてるのかも

  • 17奇妙な粗筋書き24/01/12(金) 19:02:32

     第34話 なぜバレた!?

    仲間の元へ、助けを求める電話を試みるナランチャ これには背後に潜むホルマジオもその表情が強張る
    自分の能力を仲間にしゃべられることもだが、敵の存在が伝えられれば、「娘」は別の場所に移されるだろう それは絶対にマズい
    だがナランチャもあと2~3分もすればゴキブリサイズにまで縮む(現在62cm)
    そうなればどうにでも料理できるが、その2~3分を待っていては仲間への連絡を許してしまう…

    そこでホルマジオは、自分の存在を悟られるリスクを承知で、電話をかける前にそのケーブルを切断!
    ナランチャも切断された電話線に気付き、辺りを探そうとするが そんなナランチャの焦りをほくそ笑むホルマジオだが
    ……そのホルマジオの目の前を、威圧的なエンジン音を響かせながら宙を滑空するエアロスミスの姿に、ホルマジオも僅かに表情が強張る
    ここはこのままナランチャのポケット内に隠れて、ナランチャが縮み切るのを待とうとする……が

    「わかったぞッ!ちくしょうッ! オレの体のどっかにいるッ
     ズボンか!? ズボンのどっかに隠れてんのか!?

     シィィ‐ン

     わかったぜッ! 左ケツのポケットに"いやがったのか"!野郎ッ!」

    先ほどまでホルマジオの位置を全く把握できていなかったナランチャは、容易く背後のホルマジオを見つけてみせる!?
    片手で握り込んで身動きを封じながら、エアロスミスの機銃で撃ち殺そうとするが
    次の瞬間、その腕に握り込んでいたホルマジオは、いつの間にかポールペンと化していた!

    手のひらにはボールペンの先端が突き刺さり、激痛にうずくまりながらホルマジオの行方を探すナランチャ
    いつの間にかホルマジオは店外の標識裏にその姿を隠していたのだった

  • 18奇妙な粗筋書き24/01/12(金) 19:03:28

    実は彼の能力『リトル・フィート』は相手を縮めるには時間を食うが、元に戻すのは一瞬

    その力でボールペンを元に戻し、その力を利用して自分の体を吹き飛ばす事でナランチャの傍から逃れたのだ

    だがなぜ自分の位置がバレたのか…そんな疑問も出るがここはこの場で隠れて時間を稼いだ方が…

    そう言いかけたホルマジオの背後に、いつの間にかエアロスミスの姿が…!


    そしてふり返った瞬間、エアロスミスが機銃掃射! だがホルマジオも標識から飛び降りてそれを回避

    道路へと降りて車の下へと逃げ込もうとするが、一発足に食らい倒れ込むホルマジオ そこへエアロスミスの追撃が―――

    寸前!『リトル・フィート』の刃でタイヤを切り裂き、その吹き出した空気で自分の体を吹き飛ばす事で逃れることに成功!

    これによりエアロスミスもホルマジオも見失い、排水溝の鉄格子にぶら下がって安堵の息をつくホルマジオだが

    その真上にはエアロスミスの姿…! その姿にホルマジオも、エアロスミスが何らかの方法で自分を見つけて追跡していることを確信するのだった


    <続く>

  • 19二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 19:58:08

    この火力に加えてサーチ能力?までついてるとかまじで極悪な性能だなエアロスミス
    スタンド能力のパワーは本体の頭の悪さに比例してるのって冗談抜きにマジかもしれんw(億奏のザハンドとか前例もあるし

  • 20二次元好きの匿名さん24/01/12(金) 22:49:52

    ホルマジオ何気に強いなw
    効くのには時間かかるけどどんな相手でも縮めて踏みつけたら一発やし

  • 21二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 07:42:55

    なんだろうこのホルマジオのほうが主人公みたいな構図

  • 22二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 08:30:54

    よく見たらコクピットにちゃんと人が乗ってるんだなエアロスミス 
    ピストルズと違ってたんなる飾りつけかもしれんけど
    何も言わずナランチャの命に従う無骨な歴戦パイロット、みたいに想像するとカッコイイよね
    そうやって見るとエアロスミス、ナランチャのカッコイイと思うもの全部乗せみたいな感じあるスタンドだなーw

  • 23二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 18:44:58

    ほす

  • 24奇妙な粗筋書き24/01/13(土) 19:25:24

    *敵スタンド『リトル・フィート』の能力値解説

    スタンド名-『リトル・フィート』
    本体-ホルマジオ

    破壊力-D スピード-B 射程距離-E
    持続力-A 精密動作性-D 成長性-C

    能力-
    人差し指部分が鋭い刃になっているのが特徴。
    この人差し指で切りつけた相手をどんどん小さくする。
    いったん切られたら、もう射程距離に関係なく、どこに逃げても無限に縮んでいく。

  • 25奇妙な粗筋書き24/01/13(土) 19:25:48

     第35話 時間が来た!

    ナランチャの身長はもはや50cmを下回り、車のタイヤよりも小さくなってしまう
    ナランチャもピンチだが、隠れているホルマジオも正確にその位置を突き止められ、互いにその表情を強張らせる
    そこに外敵に気付いたネズミが威嚇の奇声をあげると、同時にエアロスミスも排水溝を破壊!ホルマジオを追いつめる!!
    水中に落ちたホルマジオをも、エアロスミスは正確に感知!機銃攻撃を仕掛ける!!

    とっさにホルマジオもリトル・フィートで機銃攻撃をガードしながらも、予想以上のナランチャの能力には舌を巻く
    さらに小さくなれば逃げ切れるか…との考えをホルマジオ自身が否定 この場でさらに小さくなればネズミやクモに襲われる危険がある
    だがこのままではエアロスミスに撃たれてしまう、どうすれば―――

    するとホルマジオは、下水道の中にネズミの死体も落ちて来るのに気づく
    ネズミも機銃掃射で撃ち殺したようだが、何でそんな真似を―――
    そこへエアロスミスが真っすぐにこちらへと向かって来るのに気づき…
    そこでその探知のからくりに気付くように、口を塞いで呼吸を止めると
    ホルマジオを目の前にしながら、エアロスミスはその真上を素通りする…!

    その姿にエアロスミスは『呼吸』を探知して対象を追っているのだと気づく
    さらに逃げるネズミに機銃を打ち込む姿から、その予想は確信に変わる
    するとホルマジオは自ら出て辺りを見渡すと……ネズミの住みかを発見 これでもう怖くはない、とする

  • 26奇妙な粗筋書き24/01/13(土) 19:26:15

    レーダーのようなものを覗き込み、敵の存在を探知しようとするナランチャの方は

    突然そのレーダーが大量の光点を映し出す様子から、ネズミたちが一斉に動き出したのだと気づく

    そしてホルマジオは、そのネズミの一匹にまたがりレーダーの目を誤魔化すことで、もはやエアロスミスは無力

    すれ違いざまにエアロスミスに一撃! 高笑いを上げながら自らの勝利を確信するが――― 

    その瞬間、エアロスミスは自分の眼前へと正確に立ち塞がる 何で無数のネズミから正確に自分の位置を…


    「同じ動き……… 全部同じ動きだ…… でも1コだけ大きい息をしているネズミがいるぞ!

     こいつ何で息が荒いんだ? いっぱい息を吐き出している!

     疲れてんのか!? ハァーハァーいってよォー 重いものでも"のっけてて疲れてんのかよ"………!!」


    …そこでホルマジオも、自分がまたがるネズミの荒い息に…気づいた時には、機銃掃射がホルマジオの全身を貫く!!


    顔面も、胴体も穴だらけにされたホルマジオ これで決着…と思われたが レーダーにはひときわ巨大な光点が浮かび上がる

    そう、ホルマジオは寸前のところで自分の体サイズを元に戻す事で致命傷を回避していた

    すでにナランチャの身長、13・2cm エアロスミスのスタンドパワーも同様に小さくされており

    それが無ければ自分は死んでいた、と荒い息と共に安堵の声を漏らすホルマジオであった


    <続く>

  • 27二次元好きの匿名さん24/01/13(土) 21:42:48

    呼吸を追う機能ってなかなか便利
    ただ呼吸の大きさでしか相手を判別できないのがちょっと大変そう

  • 28二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 07:50:18

    普通に賢いじゃんナランチャ

  • 29二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 09:46:48

    デカけりゃ強い、逆に言えばちいさけりゃ弱い。
    シンプルながらサイズ差と言うのはどうしようもないな…。

  • 30二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 12:18:32

    >>28

    億泰もそうだったけど、普段バカだけど戦闘になると頭良くなるやつ多いよな

  • 31二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 13:22:23

    本能かもしれんけど重ちーも賢かったよな

  • 32奇妙な粗筋書き24/01/14(日) 19:29:35

    *『エアロスミス』の能力値解説

    スタンド名-『エアロスミス』
    本体-ナランチャ・ギルガ(17歳)

    破壊力-B スピード-B 射程距離-数十メートル
    持続力-C 精密動作性-E 成長性-C

    能力-
    飛行機のように飛び、弾丸や爆弾を持つ。
    人や動物の呼吸(二酸化炭素)を探知し追跡、発見できる。
    精密な動きはできないのでメチャクチャに攻撃しないと命中しない。

  • 33奇妙な粗筋書き24/01/14(日) 19:30:14

     第36話 "罰"の小包!

    現在ナランチャの身長、13cm 
    もはや人間サイズの敵にはエアロスミスの攻撃でも致命傷を与えられないほどに、スタンドパワーも低下していた
    捕まればひとたまりもない、一度エアロスミスを排水溝から脱出させ、ここはどこか物陰に隠れようと試みる
    相手も必死、捕まれば何が何でもナランチャから『ボスの娘』の居場所を吐かせようとするだろう

    だが小さいという事は、歩幅も小さい 空き瓶が並ぶ路地裏への道のりが遠い…!
    更に目の前には野良猫が立ちはだかるが、ナランチャもエアロスミスの機銃で野良猫の耳を貫く!
    野良猫を排除し、空き瓶の向こう側へとよじ登ろうとするが―――突然の激流に押し流される!?
    ……そう、すでにホルマジオはナランチャに追いつき 真上からジュースの中身をぶちまけてその体を押し流していたのだ
    そしてその体を踏みつけ、身動きを取れなくさせるホルマジオが娘の居場所を聞き出そうとするが
    ナランチャも死を覚悟の上、ただの『女』を人質に取ろうとする相手の外道な行為には決して屈しようとしないが……

    「くだらねえ「次元」の話をしやがって しょうがねーなあ―――
    「仲間」だとか「女」を守るだとかよォ―――ッ そんな「次元」の話をしてんじゃあねえぞナランチャ…
     ボスを倒せば何百億って利益を生む『麻薬のナワバリ』を手に入れる話をしてんだ~~~
    『何百億』だぜ… 何人死んだってちっとも変じゃあねえ金額だ
     オレたちが手に入れるッ! もう後には引けねえェ~~~~~
    『娘』だ! ボスの正体を知るためにはあの『娘』が必要なんだ………!!」

    ナランチャの言葉を冷たく見下しながらそう吐き捨て、その胸の中に静かな決意を宿すホルマジオ
    ・・・ここからは、ホルマジオが属するチームがなぜボスの娘を狙うか…
    ボスの縄張りを、ボスの正体を狙うか という点に視点を移す事となる

  • 34奇妙な粗筋書き24/01/14(日) 19:31:15

    ホルマジオが属するチームは『暗殺』を主な仕事として受け持っていたが、組織からは冷遇された扱いを受けており

    自分たちの実力ならもっと稼ぎが出てもいいはず、と組織への反感を抱いていた

    そんな暗殺チームの中で、『ソルベ』と『ジェラート』という二人組は密かに「ボスの正体」を調べていたのだが

    …ある日、彼の自宅にてジェラート本人の死体が見つかる 死因は布切れをのどに詰まらせてに窒息死

    彼の衣服には"罰"と書かれた紙が張り付けられており、ボスの正体を調べた制裁として処刑されたのだ


    当然ホルマジオ達暗殺チームの皆も怒りに燃えるが…彼の相方、ソルベの方が行方不明となっておりそのあたりの疑問も浮かぶ

    それから数日後、暗殺チームのもとに額縁の付いた絵のようなものが届けられる

    絵、というよりは何か…ガラスのケースに入った、何か正体不明の物体 それが何個も送られ総数36個になり

    すべて開封した時、ホルマジオ達はその正体に気付く それは36分割に輪切りにされ、ホルマリン漬けにされたソルベの肉体だったのだ…!!


    その凄まじい殺され方にホルマジオ達も絶句、だが同時に"別の事を理解する" それはジェラートの死因

    おそらく二人は同時にボスに捕まったのだろう その際、ソルベはジェラートの"目の前で輪切りにされていった"

    目の前で輪切りに切り刻まれる親友の姿に、ジェラートは恐怖と絶望とショックのあまりにさるぐつわを自ら飲み込んで死んでしまったのだ…


    あまりに巨大で残忍で、なおかつ計算された冷徹さを演出した、ボスからの「無言のメッセージ」

    それを受けた暗殺チームの皆も、ボスの縄張りを奪うことをあきらめかけていた… ボスの娘がいる、という情報を手にするまでは―――


    ―――ナランチャとホルマジオの闘いに視点を戻し ホルマジオはボスの娘に関してこう考えていた

    ボスと血のつながった娘なら、間違いなく彼女も『スタンド能力』を持っている! 

    そしてそれこそがボスの正体を掴むヒントになる、ボスはそれを知られたくないのだ、と…!


    それと共にホルマジオは、懐からガラスケースにしまった巨大なクモ(10cm台)を取り出し

    ナランチャへと見せつける ボスの娘の居所を掴むため、ホルマジオの拷問はさらに苛烈さを増す…!


    <続く>

  • 35二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 21:30:14

    ホルマジオ何考えてんねんw

  • 36二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 21:46:32

    36分割がストレートにグロい…

  • 37二次元好きの匿名さん24/01/14(日) 22:26:31

    >>ボスと血のつながった娘なら、間違いなく彼女も『スタンド能力』を持っている! 

    >>そしてそれこそがボスの正体を掴むヒントになる、ボスはそれを知られたくないのだ、と…!


    でも肉親でスタンド能力が似てるのってダービー兄弟(あとネズミ)くらいなもんだけどな

    もう藁にもすがる思いなのだろうか

  • 38二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 02:10:33

    すげえな、マフィアの制裁で口の中に石を詰め込んだ死体を放置するとかは知ってるけど
    少年漫画で地に足付いた裏社会の怖さや残酷さを描くのは珍しい
    どっちかというと漫画的に軟化されたりファンタジーなのが多いんだが
    この輪切りにスタンド能力が使われていようがいまいが裏社会物って感じが強く出てる
    今まで以上に対象年齢高くなってる気がする

  • 39二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 07:53:08

    これ場合によっては暗殺組との共闘展開もありうるんでなかろうか
    今回で間違いなくボスも倒さなきゃいけないド外道なのがハッキリしたし(一応ジョルノの目的もボスの座を奪うことだし)

  • 40二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 17:37:13

    >>38

    3部の頃だったら良くも悪くも少年誌っぽく描かれてたよな

  • 41奇妙な粗筋書き24/01/15(月) 19:54:55

     第37話 思い出した!

    現在ナランチャの身長7,1cm もはやちょっとした虫ケラ程度にまで縮められており
    そんなナランチャに向け、ホルマジオは下水道で捕まえた一匹の蜘蛛を突き付ける
    南米には人間も殺せる毒を持つ蜘蛛もいるが、もちろんホルマジオが捕まえたのは人間には無害
    だが普通の蜘蛛にだって毒は持っている 『数cmの虫けら』を麻痺させて食うには十分なほどの…!

    ナランチャもエアロスミスを展開!蜘蛛を捕まえたビンへと機銃を放つが
    ホルマジオも簡単にその機銃を回避、さらにリトル・フィートの手でエアロスミスを捕まえる事で、完全に抵抗の手段を奪う
    そしてナランチャを空き瓶の中へと押し込み、その中が人間VS蜘蛛の異種格闘マッチのリング…!
    空き瓶の中を縦横無尽に駆け回り、エモノを見つめる蜘蛛の姿にナランチャも戦慄が浮かぶ…

    そんなナランチャにホルマジオは、丁寧丹念に、目の前の蜘蛛がどうやって獲物を捕食するかを解説
    まずは獲物を麻痺させる毒を注入させ、身動きを奪う ここまではまだ意識はあり、娘の居場所も話せはする
    だが次にクモは、獲物にかぶりつき「消化液」を注入する そうなれば絶体絶命、中から溶かされその中身を吸いつくされることになる
    それでもまだ意識はあるだろう…とはいえそうならないうちにしゃべった方がいいとするホルマジオ 
    自分も人間がクモに食われるシーン何てみたくはないと言うが―――

    そしてクモがナランチャへと襲い掛かる! だがナランチャも懐に隠していたガラス片で抵抗、タダではやられないが
    いつの間にかクモは糸を吐き、ナランチャの足に絡めていた とっさにその糸を切り離そうとするナランチャだが
    さらにクモの糸はナランチャの肩、腹にも伸ばしており そして次の瞬間クモがナランチャの元へ飛び掛かる!!

    ナランチャもその攻撃に対応しきれず、ついにそのクモの牙がナランチャの体に突き刺さる……!!

  • 42奇妙な粗筋書き24/01/15(月) 19:55:34

    獲物を麻痺する毒を注入され、さらにクモ糸でがんじがらめにされてしまい、もはや脱出不能

    喋るならもう今のうちしかないが、ナランチャも意地でも白状しようとはしない…

    だがそこに、ふとホルマジオが何かナランチャから落ちた紙切れのようなものに気付く

    広げてみるとそれは一枚の地図 各所に印をつけたそれは、ナランチャが通った道路を示している


    この道順を逆にたどれば、そこが即ち娘の潜伏場所! 

    勝利の高笑いを上げながらマヌケなナランチャに感謝の言葉を贈るホルマジオだが―――

    ……何か、クモの毒で意識がもうろうとしているのか…ナランチャは不意に、自分の『エアロスミス』の性質を話し始める…?

    エアロスミスは二酸化炭素を追跡する能力を持つ 

    だが二酸化炭素というものは生物の「吐く息」からだけ発生するものではない としてさらに続ける


    物が焼ける炎からでも二酸化炭素は発生する それと共に先ほどナランチャが思い出したのは

    ホルマジオとの闘い初めの時、自動車を撃った時にガソリンタンクにも穴をあけたはず

    そしてそれを狙い撃った、と 先程のエアロスミスの攻撃はクモを狙ったのではなく―――


    ナランチャの言葉に、その意図に気付いたホルマジオが振り返ると 背後には炎が燃え広がる車が…!

    そして気づいた瞬間!自動車が爆発!!その爆発にホルマジオが巻き込まれる!!


    ホルマジオが爆発にやられたことで、リトル・フィートの能力が解除 ナランチャは無事もとの身長へ戻る

    買い物した物全部焼けてしまい、ぼやきながらも安堵の声を漏らすナランチャであった 身長5.5cm→170,5cm


    <続く>

  • 43二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 20:39:18

    普通にナランチャ賢いんかいw
    ホルマジオの拷問まじで地獄絵図すぎるわ
    グロすぎ

  • 44二次元好きの匿名さん24/01/15(月) 23:04:02

    家庭環境で勉強できなかっただけで地頭はいいぽいなナランチャ
    能力に関係することだからフーゴあたりが一生懸命教えたのかもだけど

  • 45二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 00:23:54

    めちゃくちゃだけど理詰めで行動してはいるんだな、ナランチャ
    周りの被害を考えないのはアレだが、スタンド自体も強いしハマれば相当凶悪なタイプっぽい

  • 46二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 07:21:09

    ジョジョ世界の馬鹿というワードはもう信用ならんな 
    ポルナレフ、億奏といい…
    いやポルナレフはコメディキャラなだけか

  • 47二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 07:30:49

    しかしこれだけ大ごとになった以上、もう完全にこの爆発は開戦の狼煙やな
    ある意味ホルマジオが単独行動してたのは不幸中の幸いだったのやもしれない

  • 48二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 17:46:28

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 18:35:46

    次のバトルはフーゴの出番なんだろうけど、結構良い奴っぽいのにギャングの道に入ったのはどういう理由なんだろう
    ナランチャの回想までは「キレちゃった(笑)」で納得できそうだったんだが

  • 50奇妙な粗筋書き24/01/16(火) 20:17:21

     第38話 もっとでっかく!

    自動車の爆発に巻き込まれたホルマジオ、その全身が炎に焼かれながらも怨嗟の声を吐き出しながら
    ホルマジオはリトル・フィートの刃で自身の手首を切り裂き、その血しぶきで体の火を消化!
    それと同時に小さくする能力で、その姿がナランチャの目の前から忽然と消えてしまう…!!

    潜伏場所はすでにバレている、このまま逃げられるのはマズイ…
    エアロスミスのレーダーを覗き込んでホルマジオを探そうとするが、辺りにはおびただしい光点が…!
    そう、幸か不幸か先ほどの炎で二酸化炭素が辺りに充満 レーダーが使用不能になってしまう
    そこへどこからか聞こえてくるホルマジオの声…周囲を探すナランチャだがその姿を見つけられない
    あとは逃げて仲間たちと共に始末するだけ…勝利の高笑いを上げるホルマジオだが 次の瞬間、さらに車が爆発!?

    「おまえの『呼吸』を探知できねーんならよォ―――――ッ
    『炎』が"でかすぎるってんならよ"ォォ―――ッ もっとでっかくしてやるぜェ~~~ッ!!」

    さらに周囲に止まっていた自動車にも機銃掃射 一瞬にして通りは火の海に包まれる
    こうすれば小さいホルマジオは炎に巻かれて焼け死ぬという寸法 何が何でも逃がしはしない…!

    「"キレ"……… てんのか………? ………この野郎………」
    その瞬間、不意に聞こえる声にふり返ると そこには元のサイズに戻った、顔面に火傷跡の刻まれたホルマジオの姿があった
    姿を現したホルマジオを前に、街中には火を付けずに済んだ、と涼しい顔で返すナランチャ

    だが結果的に、至近距離の真正面で対峙する形となったホルマジオとナランチャ
    この距離ならば自分のスタンドの方が素早い ナランチャの打った手は自殺行為も同然だとするが…

    「………かもな………」
    「来い…… ナランチャ………」

  • 51奇妙な粗筋書き24/01/16(火) 20:18:21

    ―――西部劇の抜き打ちが如く 重いプレッシャーが包む中で静かに対峙する二人…
    そして、先に動いたのはホルマジオ! リトル・フィートの刃がナランチャの首を掻っ切ろうとするが
    それを前にナランチャは真っすぐ右ストレート!同時に右腕から発進したエアロスミスの機銃がリトル・フィートを貫く!!

    「うげっ…… ……… しょおおがねーなああああ~~~ たかが「買い物」来んのもよォォ―――
     楽じゃあ…なかっただろ? え?ナランチャ……
     これからはもっと・・・・・・・・・ しんどくなるぜ・・・・・・ てめーらは・・・・・・」

    そう言い残し、力尽き倒れるホルマジオ こうして二人の闘いに決着がつくが…
    ナランチャもギリギリだったか、荒い息をつきくずおれながら、ぼやく声を漏らす

    「『買い物して来い』って ハァー ハァー 命令……… 『未』完了………
     カネも品物も… 全部燃えちまった………」


     本体名前-ホルマジオ
     スタンド名-リトル・フィート 
     (死亡)


     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 52二次元好きの匿名さん24/01/16(火) 22:18:56

    ナランチャ勝利おめ
    初勝負からこの激戦とか凄まじい熱量だなw
    そしてホルマジオの方も、自分の死すら「しょうがねーなー」で済ませるあたり、本気で5部は今までと一味違う雰囲気があるわ

  • 53二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 07:06:06

    スタンド使いの犯罪者が敵ってのは4部もなんだが
    ギャングという「組織」に所属してる「人間」という面が敵も味方も強く出てる
    外道には外道になる理由もあるし外道なりの法も秩序もあるってのは現実ではヤクザの言い訳だろうけど
    こういうのはやっぱドラマになるなあ

  • 54二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 17:45:45

    これでスタンド見せてないのふーごだけだから次バトルはフーゴ回ほぼ確定かな
    本人のぶちギレ本性を反映したようなエグいスタンドに期待w

  • 55奇妙な粗筋書き24/01/17(水) 20:15:51

     第39話 乗り物の鍵<キー>


    ボスの娘を狙う刺客を倒した後、ブチャラティ達の潜伏するぶどう畑の隠れ家にて

    アバッキオはすでにこの隠れ家はヤバい、すぐに出るべきだと提案するが

    問題はどうやって移動するか… ナランチャの話では敵は暗殺の訓練を受けたプロ

    下手に動けばそれだけ敵に捕捉される危険も増す 動けば動くほど、危険は増す…


    だがフーゴもアバッキオの提案には賛同 理由はナランチャのド派手過ぎる大立ち回り

    通りの車に火をつけまくったことでの、異変の『のろし』は敵にも悟られているはず

    フーゴの厳しい言葉に、ナランチャも悲痛な顔で頭を抱えるが…

    そんな彼にジョルノは、ナランチャは的確に動いたとフォローの言葉を贈る 

    それと共に「賢明なボスなら『逃げる方法』を指示するはず」と見ていた


    ジョルノの言葉を示す様に、直後にボスからのメッセージが(ノーパソに)入ったと報告するミスタ

    …ブチャラティの元へは初めて送られるボスからのメッセージに

    どこか戸惑いが浮かびながらもその内容を確認 指令の概要は以下の通り


    ポンペイの遺跡にある犬の床絵 そこにボスの場所まで安全に向かえる乗り物の鍵があるという

    まずはそのキーを手に入れる事 その後の指示は追って送るとのことである

    その指令を受けたブチャラティは、フーゴ、アバッキオ、ジョルノの三人にポンペイの鍵探しを命じる

    ここからならポンぺイまで、鍵探しの時間を考えても1時間程度で完了するはず 早速三人はポンペイへと向かうのであった

  • 56奇妙な粗筋書き24/01/17(水) 20:16:47

    『ポンペイ』

     この1km四方の遺跡都市がヴェスピオ火山の火山礫と溶岩により

     あっというまに壊滅し 埋もれたのは紀元79年の8月24日

     その後1800年間 当時の生活のままの姿で土中に眠っていたのはあまりにも有名


     家も 道路も ワインの瓶も 馬車のわだちのあとや人間の遺体までも噴火時の姿で残った

     その遺跡都市の中に『悲劇詩人の家』という場所がある 

     ジョルノとフーゴとアバッキオが向かうのは……… その家の「犬の床絵」のある場所だ………


    1800年の歴史を持つ遺跡都市ポンペイにて、3人は早速『犬の床絵』の元へ向かうが

    …遺跡の壁にあった鏡 柱の陰からこちらの様子を伺う何者かの存在にフーゴが気づく…

    二人には敵に警戒心を抱かせないよう注意しつつ、今はキーを手に入れるのが最優先とするが…


    ただ二人からは、敵の姿は横目では伺えないようでフーゴに正確な位置を求めるが

    鏡には、柱の陰から姿を現した男の姿が――― いない!? 

    ふり返るとそこには誰にもいない、だが鏡には確かに謎の男の姿があり、フーゴたちへと近づいてくる…!


    <続く>

  • 57二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 20:50:33

    3部の両手右手の男とちょっと似てるな
    今回はどういう原理なんかな

  • 58二次元好きの匿名さん24/01/17(水) 22:03:26

    こういう遺跡的なところ憧れるわ、ファンタジー小説のなかに入り込んだ気分になれそう

  • 59二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 05:44:58

    お、日本の杜王町だけだった4部に比べるとまた3部や2部のようにあちこち行くみたいだな
    イタリアの名所はローマやバチカンとか、著名なのいくらでもあるから期待
    イタリアの近国だとフランスもあったし、ポルナレフゆかりの人とかも出そう

  • 60二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 08:57:26

    >>59

    なんならいっそポルナレフ出てきてほしいw

  • 61二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 17:59:12

    トニオ関係とポルナレフ関係、どっちが出るだろう?
    まさかの吸血鬼が出たらビビるが…

  • 62奇妙な粗筋書き24/01/18(木) 19:39:07

     第40話 ひとりずつ!

    遺跡都市ポンペイにて、敵の姿を発見したはずのフーゴだったが
    ふり返るとそこには誰もいない、困惑しながらも鏡には確かに…
    そう言いながら鏡に向き直るフーゴは、鏡に映り堂々と近づいてくる謎の男の姿を見る…!

    改めて振り返るがやはり誰もいない それなのに鏡には謎の男の姿があり、フーゴもその表情が強張る
    さらに謎の男はスタンドを展開する様子が見える ここは誰が対応するか、ジョルノとアバッキオに問うフーゴだが…
    そのフーゴの言葉に、二人は何やら困惑の反応で返す 二人には鏡にはっきり写っているはずの男の姿が見えていない…!?
    そうしてるうちに、男は背後からジョルノとアバッキオの目前まで近づく フーゴが二人を守ろうと突き飛ばすが
    その瞬間、ふたりの体がフーゴの目の前で細かく砕け割れ、消えてしまう…!?

    ・・・辺りを見渡すが、ジョルノとアバッキオ…さらに鏡に映った謎の男もいつの間にか消えてしまっていた
    一体ヤツは何をしたのか…ジョルノとアバッキオはどこへ… そこでふと、フーゴは何か周りの風景に違和感を感じる…?

    「ここだ」「ハッ!!」
    次の瞬間、鏡に映っていた男が突然フーゴの目の前に現れ、スタンドの腕でフーゴを殴り飛ばす!!
    その一撃になすすべなく吹き飛ばされるフーゴ …男はフーゴに追撃することなく、懐から彼の情報を記したファイルを取り出す

    「本名………『パンナコッタ・フーゴ』 16歳 1985年 ネアポリスの裕福な家柄の生まれ
     IQ152という高い知能を持ち 若干13歳の時 すでに大学入学の許可を与えられるが
     いかんせん……外見に似合わぬ短気な性格のため 教師との人間関係がうまくいかず
     ある教師を重さ4kgの百科事典でメッタ打ちの暴行……以後 落ちに落ちてブチャラティんとこの下っ端になる……

     いっしょに来たのは『レオーネ・アバッキオ』と えーと資料がないな……
    「ジョルノ」とか呼んでたな? 新入りのチンピラか?」

  • 63奇妙な粗筋書き24/01/18(木) 19:39:44

    謎の敵を前に、フーゴも二人をどこへやったと声を荒げるが

    …ふと、自分の腕時計の違和感に気付く 秒針が逆方向に動き、文字盤もその数字が鏡に映したようになっており…

    そして壁にあった『鏡』を見てフーゴも敵の能力の正体に気付く 消えたのはアバッキオ達ではない、自分が『鏡の中に』引きずり込まれたのだ…!


    フーゴの考え通り『鏡の外』では突然姿を消したフーゴを探すジョルノ、アバッキオの姿があり…

    そして男はフーゴを孤立させつつ、彼らがなぜここに来たのかを考え

    彼が出した結論は『娘を守るために必要な何かを取りに来た』と言うもの… 正確にこちらの意図を見抜く敵にフーゴも表情が強張るが

    何を取りに来たのか、そう問いただす敵にはフーゴもはっきりと「断る!」と返して見せる!


    「ならばしねッ!」

    「違うね! ……死ぬのはぼくの能力を見るおまえの方だな」


    <続く>

  • 64二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 20:39:39

    フーゴのバックボーンちょっと単純すぎるなw
    今までが結構悲劇的というか、社会に適応できなかったはみ出し者のつらさみたいなのが感じられただけに
    単純に短気で落ちたというのは考えにくいし、教師を殴った理由もなんかあるんだろうなあ

  • 65二次元好きの匿名さん24/01/18(木) 20:40:45

    あったよ!鏡の中の世界!

  • 66二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 00:13:04

    普段は腰が低いがいったんプッツンするとだれにも止められない、てのは仗助と似てるかも
    ただ、仗助は髪型って分かりやすい怒りのスイッチがあったけどフーゴのほうはホントになんの前プレもなくぶちギレそうな怖さがあると思うわ

  • 67二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 08:03:37

    >>65

    まあ、その存在しない鏡の中の世界を創り出すのがこいつの能力なんだろう

    ある意味デス13の夢の世界と同じで

  • 68二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 16:49:26

    >>65

    つまりこれでジョジョのジャンルはSFではなくファンタジーやメルヘンになったわけだ

  • 69二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 18:06:00

    >>68

    元々のジャンルはロマンスホラーだぞ

  • 70奇妙な粗筋書き24/01/19(金) 19:10:16

     第41話 近づくな!


    ジョルノの目の前でこつ然と姿を消してしまったフーゴ 戸惑いながらも彼の最期の言葉を思い出す

    目の前の『鏡』に何かカギがあるのではないかと見て、注意深く観察しようとするが…

    そこへアバッキオは、どこか血相を変えた様子でジョルノにゆっくりこっちに来るように言う


    「ゆっくりと 何ですって?」

    「いいから来いって言ってんだ!ボゲッ! もう"ゆっくり"じゃあねえ早く来いッ!」


    ―――そこでジョルノは、背後から獰猛な声を上げる、座り込んだ謎の存在に気づく…!

    とっさにジョルノも身構えようとするが、アバッキオは目の前の存在は敵ではないと言う

    目の前の存在はフーゴの『スタンド』だが、そいつからは早く離れるよう声を荒げるアバッキオ 

    ここはジョルノも素直にアバッキオの指示に従い、アバッキオの所まで後ずさり


    フーゴのスタンド、「紫の煙」<パープル・ヘイズ>

    コイツが出るあたりフーゴは無事なようだが、フーゴ本人はどこにもいない 

    …フーゴが鏡の中に閉じ込められていることは、二人も知る由もない…


    そして『鏡の中』では、閉じ込められたフーゴと相対する敵との闘いが始まろうとしていた

    スタンドを展開し、フーゴに襲い掛かろうとする敵に、フーゴも自身のスタンド『パープル・ヘイズ』を展開しようとするが

    ―――自分のスタンドが、出ない…!? 戸惑うフーゴに、敵はそのカラクリを解説する


    自分たちがいる『鏡の中』には彼が許したものしか入る事はできない それはスタンドパワーすら例外ではない…!

    抵抗すら許さない極悪な能力に、フーゴも成すすべなく敵スタンド『マン・イン・ザ・ミラー』に全身を滅多打ちにされる!

  • 71奇妙な粗筋書き24/01/19(金) 19:11:12

    『鏡の外』ではフーゴのスタンド『パープル・ヘイズ』がゆっくりと立ち上がろうとする動きを見せ

    アバッキオもどこか、パープル・ヘイズへのただならぬ警戒心を示す様子に、ジョルノも困惑が浮かぶが

    次の瞬間パープル・ヘイズは突然何もない空中にこぶしを振るう!? 

    その様子にアバッキオは、一刻も早くここを逃げるよう叫ぶが、流石にこれにはジョルノも異を唱える

    だがアバッキオも反論を許さない あのスタンドの拳にはフーゴの凶暴な面を象徴した秘密があるそうで…

    そしてパープルヘイズが壁を『殴り』、もはや一刻の猶予もない 急いでこの場を離れるよう叫ぶアバッキオ…!


    同時に『鏡の中』でも、破壊された壁の瓦礫が敵に襲い掛かるが

    フーゴの奇策も全く通用しない、容易くその瓦礫をフーゴに向けて殴り返されてしまう…!!

    フーゴのスタンド能力がどんなものであろうが、鏡の中の自分には決して通用しない そしてそのままトドメを―――


    瞬間、敵の目の前にいきなり一羽のカラス死骸が落ちてきて 思わず敵も目を丸くした様子でその足が止まる

    …鏡の外ではパープル・ヘイズの攻撃が始まった様子に、アバッキオもその表情を強張らせる…


    「"近づく"なよ……「パープル・ヘイズ」が「拳」を使うとき 何者もそばにいてはならない…」

    ―――さらにもう一羽、空を飛んでいたカラスが突然、内部からグズグズに溶かされたような姿で地面に落ちる…!

    その異質すぎるカラスの死に方に、思わず敵もその顔が凍り付く… 


    「『殺人ウイルス』だ あれがフーゴのスタンド『パープル・ヘイズ』の能力

     敵はフーゴをどうやって隠したのかわからんが…

     敵にとって…フーゴとスタンドを離したのがちょっとした幸運だってところだな……」


    <続く>

  • 72二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 19:27:52

    殺人ウイルスって…
    炎より強力で使いづらい能力だと思うんだが大丈夫か?

  • 73二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 20:37:31

    パープルヘイズもだけど敵のスタンドも凶悪すぎるな、スタンドすら持ち込めないと言うのはデスサーティーンを思い出す。
    許しがないと入れないっていってるあたり、スタンド展開しながら引きずられてもダメだろうしどうすんだコイツ。

  • 74二次元好きの匿名さん24/01/19(金) 22:27:01

    ハングドマンじゃなくてデスサーティーンやんw

  • 75二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 06:55:11

    さっきから殺意強ない…?

  • 76二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 14:08:19

    BC兵器スタンドって…サリンじゃん!ヤバすぎだろこれ
    少年誌だし症状も違うから連想する読者はそう多くないだろうけど
    地下鉄サリン1年前だぞ…それなりに年いってたらどうしたって連想する
    まだ裁判終わってないが、下手するとジャンプの方がお蔵入りになるぞ

  • 77奇妙な粗筋書き24/01/20(土) 19:11:42

    *敵スタンド『マン・イン・ザ・ミラー』の能力値解説

    スタンド名-『マン・イン・ザ・ミラー』
    本体-イルーゾォ

    破壊力-C スピード-C 射程距離-「鏡の中」の世界では数百メートル
    持続力-D 精密動作性-C 成長性-E

    能力―――
    「鏡」を入り口としてその「鏡の中の世界」に選択した人間(生物)をひきずりこむ。
    鏡の中の物質は「死の世界」のもので『マン・イン・ザ・ミラー』以外、絶対に動かす事はできない。
    鏡の中の人間が、衣服(物質)を身につけて動いているのは、精神エネルギーとしてのイメージである。

  • 78奇妙な粗筋書き24/01/20(土) 19:12:18

     第42話 何かある!

    冒頭、アバッキオはフーゴのスタンド『パープル・ヘイズ』の能力に関して解説
    その拳に丸いカプセル状のものが三つあり、その一つが先ほど壁を殴ったことで破れている
    そのカプセルに仕込まれているのがパープル・ヘイズ最大の武器、『殺人ウイルス』
    カプセルが破け空中に散ったウイルスは呼吸か皮膚から体内に侵入すると、30秒以内に発病し死に至る…!
    一度ウイルスがまかれたらもう制御不能、敵でも味方でもお構いなし もちろんスタンドも例外ではない…!
    発病すると先ほどのカラスのように、肉体の内部から腐るように殺されてしまうのだ

    その凶悪なウイルスの説明を聞いたジョルノも表情を強張らせながら、ウイルスの射程はどれほどなのか問うが
    この距離なら心配ないとするアバッキオ 殺人ウイルスは光に弱く、室内ライト程度の光でも数十秒で死滅するそうだ

    「「どう猛」! それは……『爆発するかのように襲い…そして消える時は嵐のように立ち去る』……
     まさにその性格を象徴したようなスタンドだな」

    …ただパープル・ヘイズ自身はあんまり頭がよくないスタンドのようで
    自分の足についたよだれを手首で拭いて上機嫌、と思ったら自分の手首がベトベト
    逆の手首で拭いたら逆の方も汚れ、舐め取ってさらに被害拡大 そんな様子にはジョルノもちょっとリアクションに困る

    「スタンド自体はほとんど知的さはないみたいですね…」(;
    「凶暴な面だけを発現させているのだからな…」(;

    ただあの様子から見ても、フーゴ自身もパープル・ヘイズを展開してもコントロールはできてないのだと見るが
    〔うばしゃあ あ あ 〕次の瞬間!奇声と共にパープル・ヘイズが『鏡』を殴る
    やはりコントロールできてないのだと見るアバッキオだが、ジョルノの見解は逆 あの『鏡』に何か秘密があるのだと見ていた

  • 79奇妙な粗筋書き24/01/20(土) 19:13:38

    一先ずアバッキオは、今は敵の姿は見えないのでまず鍵の確保を優先 ジョルノに先を急ぐよう命ずるが

    ……フーゴを見捨てるかのようにアバッキオの行動には、ジョルノも異を唱える

    だがアバッキオとて好きで見捨てるわけではない、ジョルノの返答にはアバッキオも激昂の形相で返す

    今は仲間を救うより、『鍵』を手に入れブチャラティの元へ届けるのが最優先だとするが

    ジョルノは危機に陥っている仲間を救うことこそが、任務の達成に必要な事だと真っ向からアバッキオの主張を否定


    3人が全滅するより、一人ででも任務を達成する事が大切だとするアバッキオ

    仲間を助け、敵を倒す事こそが皆の安全を守る事が重要だとするジョルノ 真っ向から対立しあう両者の見解……

    一先ずアバッキオは、命令に従わないジョルノと消えたフーゴを放置し、ひとりででも犬の絵の元へ向かうのであった


    鏡の中では異様な死にざまを見せる『鏡の中』へ入って来たカラスの死体に敵も戸惑いが浮かぶ

    そこへさらに、傍にあった鏡がパープル・ヘイズの攻撃で割れるが 鏡そのものはただの鏡 

    自分のスタンドには何の影響もない 生きている限り「ウイルス」ですら侵入は不可能…!

    そして『マン・イン・ザ・ミラー』の拳が、抵抗できないフーゴにトドメを―――


    そこへ石畳に、足音のような音が聞こえその場から遠ざかるような様子に気づく

    その音が、フーゴの仲間が彼を見捨てて目当ての物を取りに行くことを優先しているのだと気づく

    その判断は正解だとフーゴをあざ笑うようなにやけ笑いで言い放つ敵も、ここはその何かを奪う事が最優先

    倒れるフーゴを無視し、犬の絵へ向かったアバッキオを追うのであった


    犬のゆか絵の前にたどり着いたアバッキオ、辺りを見渡し目当ての『鍵』を探していると

    犬の絵から少し外れたひび割れの部分に光るものを発見 それこそが探していた鍵…!

    アバッキオがその鍵に手を伸ばそうとすると…何か、鏡の破片が壁の所にかけられているのに気づく

    だがこんなもの今まであったか…?首を傾げるアバッキオだが、その鏡に映るのは、彼も鏡の中に引き込もうとする敵の姿…!!


    <続く>

  • 80二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 20:42:59

    こんな連係もなにもあったもんじゃないスタンドもなかなかないよな
    今後フーゴの出番はほぼソロ専、よくてジョルノがサポートするくらいでないと見せ場来ないかも

  • 81二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 20:46:11

    なんか恐ろしすぎるんだけど、フーゴのスタンド…
    これ知ってるアバッキオもフーゴもどうやって知ったんだ
    下手すりゃ自爆か巻き添えくらうだけでは

  • 82二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 20:49:58

    ほぼ制御不能なパープルヘイズ見てると、あの威力で完全に制御してるマジシャンズレッドってやっぱりおかしいわ

  • 83二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 21:26:25

    >>82

    スタンド自体のパワーはわかんないけど、火と熱を操るってのが既に強力なんよね

    同様にパープルヘイズもスタンド自体のパワーはまだ不明だけど、ウイルス使いってだけで生物相手に強すぎる

    遠隔操作型にしろ近接型にしろ、遠隔操作なら相手発見した時点で勝てるし、近接だと仲間との連携が難しい

    仲間の能力開示後はチーム戦と思ってたがどうすんだろこれ

  • 84二次元好きの匿名さん24/01/20(土) 22:34:15

    フーゴのスタンド使い勝手悪すぎ
    周りに人いたら絶対使えんやん…

  • 85二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 06:42:42

    レーダーによる索敵、広範囲爆撃による面制圧のエアロスミス
    ジッパーで潜入、捕まえた敵の拷問も兼ねるスティッキィフィンガーズ
    巻き戻しによる何らかの手がかりを掴むためのムーディーブルース
    暗殺と支援、射程の長さから偵察もできるピストルズ

    こうして並べるとホントに直接戦闘しかできない、それも味方巻き込む危険の高いパープルヘイズ使い勝手悪いな…

  • 86二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 13:06:40

    >>85

    改めてピストルズ使い勝手良すぎるな

  • 87二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 14:28:46

    >>81

    ブラック・サバスの矢の試練で目覚めたんだろうけど、絶対最初の発動時に一般人巻き込んでるよな…

  • 88二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 15:07:21

    何気アバッキオ先輩ジョルノ守ろうとするの優しいっすね

  • 89奇妙な粗筋書き24/01/21(日) 19:10:23

     第43話 おまえのだ!

    「こ…こいつはッ!まさかッ!」
    「"オレの姿が見えたのなら"………!! "おまえももう"おしまいだッ!」

     スタンド名―――マン・イン・ザ・ミラー
     本体名―――イルーゾォ

    アバッキオの目の前に現れ、そう言い放ち彼も鏡の中へと引きずり込もうとする敵の追手、イルーゾォ
    だがアバッキオもとっさに鏡を蹴り飛ばす事で、鏡の部分からその身を外す事に成功
    同時にフーゴが消えた理由も察する 今のように『鏡の中』から攻撃されて引きずり込まれたのだ…

    ともあれ鏡の無効化に成功し、改めて鍵に手を伸ばそうとするアバッキオ―――その腕が鏡の破片に引きずり込まれる!?

    「攻撃をかわそうとこなごなに破片にしたのは逆効果だぜ…アバッキオ…
     おまえを引きずり込む「入口」が逆にいっぱい増えたって事だ
     映ればそれは「外と中」の出入り口! 破片になって「出入口」がたくさん散ったっていうだけの事だッ!
     おまえをつかめる「出入口」がなッ! そして許可してやるッ!
     おまえ自身"だけ鏡の中に入る事"をーッ」

    こうしてアバッキオも鏡の中へと引きずり込まれ、その術中に落ちた――― そう、思われた次の瞬間
    アバッキオ自身が、マン・イン・ザ・ミラーの首を掴み上げる!? 
    だがスタンドに触れられるのはスタンドだけ、生身のアバッキオが抵抗できるはずが…困惑するイルーゾォにアバッキオが言い放つ
    鏡を破片にしたのは全て作戦通り、鏡が小さくなればのぞき窓も小さくなる 
    そう、取り込んだのはアバッキオではなく『自分自身』を再生させてなりすましていた彼のスタンド、ムーディー・ブルース!

  • 90奇妙な粗筋書き24/01/21(日) 19:10:44

    見事、アバッキオの策により逆転 『鏡の外』ではアバッキオが破片を持ち『鏡の中』の景色を確認

    倒れるイルーゾォも、まんまとしてやられたとしながら立ち上がり、マン・イン・ザ・ミラーが足払いを放つが

    ムーディー・ブルースがその足ごと同時に顔面もブったたく!!


    どうやら『鏡の中』に引きずり込むことで大量のエネルギーを使っているらしい敵スタンド、直接戦闘は苦手なようだ

    …だが、このピンチにありながら、イルーゾォは自分の勝利を確信している言葉で返す 

    鏡を通してでも自分の姿を見た以上、アバッキオは『もう終わって』いると返し―――

    地面に落ちた鏡からイキナリ引きずりだしたのは、アバッキオ自身の腕!?


    「言っただろう 映るものであるならばそれは全て「出入口」!

     おまえをこうやってもうひとつの鏡で映せばそれもまた「出入口」……

     わかったか? 引きずり込まれているのは……… おまえの腕だ!」


    イルーゾォの気転により、逆転を許してしまうアバッキオ 

    さらに本体とスタンド、両方を"体半分"だけ引きずり込まれることで、二人とも身動きが取れなくなってしまう…!


    …だが、このまま鍵を取られて敵に始末されるというのは、新入りジョルノの指摘した通りの結果を許す事

    それだけはアバッキオのプライドが許さない…! だが体半分でアバッキオにできる事はあるのか…!?


    <続く>

  • 91二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 20:55:23

    一杯食わせたと思ったが敵の方が一枚上手だったか…
    五部はマジで敵もガチだな、三部にあったおマヌケ感がまるでない

  • 92二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 21:50:38

    なんか4部は戦闘以外に応用できるスタンドも結構出たけど
    5部はとにかく戦闘特化って感じがする、ギャングの抗争が題材なんだから当然と言えば当然だが
    それにしても今までのパターンから状況の打開まではフーゴ単独かと思ったが、アバッキオも加わるし
    ジョルノもおそらくキーの確保に回ってそうだし、既にチームバトルっぽくなってるな
    ジョルノ出番が少ないと思ってたが、むしろ群像劇感が出てる

  • 93二次元好きの匿名さん24/01/21(日) 22:45:54

    体の一部だけを引きずり込むことができるってほんと極悪だな

  • 94二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 06:53:43

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 16:47:49

    >どうやら『鏡の中』に引きずり込むことで大量のエネルギーを使っているらしい敵スタンド、直接戦闘は苦手なようだ


    言われてみればマンインザミラーのステータス、Cばっかでそこだけ見ると弱スタンドなんだがなー

    とにかく備わった能力でハメころすのがスタンドバトルの基本みたいなとこあるよな、勿論基礎能力が高ければゴリ押しも不可能では無いんだろうけど

  • 96二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 17:05:32

    実際本体が吸血鬼とかだったら引きずり込んでも返り討ちにされそう

  • 97二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 17:26:15

    このハイレベルの戦いがこれから続いてくのか…

  • 98奇妙な粗筋書き24/01/22(月) 19:03:28

     第44話 さっさと行け!

    フーゴを助け、敵の謎を解くことが皆の安全を守る事だと主張していたジョルノ
    だがそれを3人が全滅する危険より、ひとりででも任務を達成する事が重要だとするアバッキオ
    …結果として、ジョルノの主張が正しい事を自らの身をもって証明してしまうが
    このままやられることだけは彼のプライドが許さない どうにかキーにその腕を伸ばそうとするが
    イルーゾォが倒れるアバッキオの顔面を思い切り蹴り上げる!! そのままその口にガラスの破片を押し込み
    キーのありかを教えてくれたアバッキオに感謝しながらトドメを刺そうと―――

    寸前、いつの間にかひびわれの部分にキーが無い事に気付く 辺りを見渡すがどこにも見えず…
    だがスタンドと本体が半分ずつのアバッキオ、キーを隠した程度では悪あがきにしか過ぎないとするイルーゾォだが
    そこでもう半分の顔面、ムーディー・ブルースの額の数字が動いている事と、アバッキオ自身の体からおびただしい血が溢れ出ていることに気付く

    慌ててイルーゾォがアバッキオの身を起こすと、アバッキオ自身の右手がいつの間にか切り落とされている!?
    思わず狼狽する声が出てしまうが…鏡の中で手を切り離したなら、『鏡の外』のムーディー・ブルースの腕はどうなっているのか…
    鏡の外の気配を確認すると、ムーディー・ブルースの右手が同じように切られているが、その手がどこにもない…!
    そう、すでにムーディー・ブルースは『巻き戻し』を発動して自分の手首だけを移動させていたのだ!!

    こうなればアバッキオを仕留めて腕の動きを――― もう遅い、曲がり角の向こうでキーが落ちた音が響く
    あとはジョルノがキーを拾ってその場を離れれば、イルーゾォの任務は失敗 自分たちの任務は果たされる
    アバッキオとフーゴは、自分たちが死んででも、一人ででも任務を達成できればそれでいい、とするが……

    慌てて鍵を追いかけたイルーゾォの笑い声が、曲がり角の向こうで響き、アバッキオの元へと戻ってくる…?
    困惑が浮かぶアバッキオに、『鏡の外』の景色を見せつける そこではジョルノがキーを手にしゃがみ込んでいたのだ…!

  • 99奇妙な粗筋書き24/01/22(月) 19:03:53

    まるで逃げる気配もないジョルノの姿に、嘲りの笑い声を響かせるイルーゾォ

    アバッキオも愕然としながら、ジョルノに早く行けと叫ぶが、鏡の中からでは聞こえようがない

    もはや絶望にうずくまるアバッキオ… そしてイルーゾォはまずジョルノを始末してからキーを奪う事に死

    ジョルノの体も鏡の中へと引きずり込み、そのまま間髪入れずジョルノの首を―――


    だがその寸前、引きずり込んだジョルノの腕が泡立ち腐り落ちていっている!? 

    さらにその指先には、パープル・ヘイズの『ウイルスカプセル』が張り付いていた…!


    「なっ なにィイイイィ―――――ッ "こ"…… "こいつ"………バ…バカなッ!」

    「「キー」を渡す事はない そしてフーゴもアバッキオも無事でみんなのところに帰る!

    「「ウイルス」だッ! こ…こいつ ジョルノ!正気か!?てめーも死ぬぞ!

     フーゴの『パープル・ヘイズ』で……… 汚染されてやがるッ!!」


    <続く>

  • 100二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 20:27:44

    !?どうすんのこれ?時間制限は少年漫画的な一瞬がやたら長く感じる現象でどうとでもなるにせよ、解毒しないと死ぬじゃん
    とりあえず思いつくのは鏡の中にウイルスだけ吸引するか、ジッパーで身体を切開して光を当てるくらいなんだが…

  • 101二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 22:51:58

    任務のために自分の手を犠牲にするアバッキオも覚悟ガンギマリすぎる・・・

  • 102二次元好きの匿名さん24/01/22(月) 23:07:01

    作中密度まじですごいな…
    もう40話か

  • 103二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 07:27:36

    ほしゅ

  • 104二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 08:50:31

    >>102

    というか康一君来てから多分まだ2.3日くらいしか経ってない

  • 105二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 19:16:00

    まじかー
    1週間とか2週間ぐらいの話になるんかね

  • 106奇妙な粗筋書き24/01/23(火) 19:58:24

    *フーゴのスタンド『パープル・ヘイズ』の能力値解説

    スタンド名-『パープル・ヘイズ』
    本体-パンナコッタ・フーゴ

    破壊力-A スピード-B 射程距離-C
    持続力-E 精密動作性-E 成長性-B

    能力-
    両手の拳のところにカプセルが数個ついており、それを割ると「殺人ウイルス」をまき散らす。
    ウイルスに感染した生物は30秒で肉体組織がドロドロに溶かされたようにくずれて死ぬ。
    なおウイルスは日光で殺菌されるが、ウイルスははまた成長もするのだ。

  • 107奇妙な粗筋書き24/01/23(火) 19:58:40

     第45話 外に出れば!

    冒頭、レオーネ・アバッキオがなぜパッショーネに入ったか、その経緯が語られる
    アバッキオはもとは警官 なりたてのころは純粋な正義感から人々を守りたいとの憧れもあったが
    警官としての生活の内に、ある「矛盾」が浮かび上がる……

    警官は『命をかけて人々を守る』のが使命だが、同時に守られる大衆たちはその目を誤魔化し悪事を働くもの…
    そして同時に、トラブルが起きれば無責任に悪口を叩く さらに悪を捕えてもカネさえ積めば寛大に釈放される…
    …そんな矛盾に気付いたアバッキオ そのうちに彼もまたカネのために悪を見逃す、その矛盾をはらんだ一人となり果てていた

    ある日の事、強盗の通報を受けたアバッキオは、相棒の警官と共に現場に駆けつける
    だがその犯人はアバッキオが裏金を受けていたポン引きの男 
    だが銃を向けられた男も、自分が捕まればアバッキオの悪事も明るみにでると、言葉巧みに銃口を下ろさせる…
    そしてその言葉に迷いが浮かぶアバッキオに、男は隠し持っていた銃を背中から取り出し―――

    「何してるアバッキオッ!! そいつ銃を持っているッ!」
    そこへ相棒の警官がその場になだれ込む! だが即座に男も相棒の方へ銃を向け
    両者が放った銃撃が互いの体を貫き…その一撃により相棒は即死 アバッキオの未来はそこで終わった―――

    汚職警官として罰を受けただけでなく、自分の行動で相棒を死なせてしまったという、外す事の出来ない十字架を背負い
    身も心も「暗黒」へおちたアバッキオには、心を動かす生き甲斐も消えてしまっていた 誰が死のうが、自分が死のうがどうでもいい…
    …だが一つだけ、アバッキオを動かすものがあった それは『絶対的なものの出す命令』
    それこそがアバッキオを突き動かすただ一つの物 ただ命令を遂行する事こそが大切だが
    それだけに自身をウイルスに感染させてでも仲間を守るジョルノの行動は、アバッキオの理解の範疇を越えている…! 

  • 108奇妙な粗筋書き24/01/23(火) 19:59:00

    …同じく鏡の中に閉じ込められていたフーゴは、割れた鏡の破片が数枚足りないことに気付く

    その事から敵の能力の謎を推理し、対抗するためにジョルノはあえて、ウイルスに感染されて引きずり込まれたのだ…!


    そしてウイルスに感染したジョルノを引きずり込んだことで、イルーゾォにもウイルス感染の症状が指先に現れ始める

    『パープル・ヘイズ』のウイルスは30秒程度で全身に増殖して回って行く 自分を引きずり込んだ時点で彼はもう終わりなのだ

    もっとも自分の方が速く死ぬだろうが…自身の死を前にも涼しい顔でジョルノはそう言い放つ


    ―――だが、まだ遅くはない 自分の能力ならまだどうにかできる…自分も覚悟はいるが、まだ…!

    涙目になりながらも石畳に落ちた破片から、『鏡の外』へと脱出しようとする ただし、『ウイルスは許可しない』!

    それにより感染した左腕が、バラバラに引き裂かれていく…! 


    「アバッキオの野郎だって「キー」のために自分の手を切断した…

     このイルーゾォだって こっ…… こォォれしきィィの事ッ!!!」

    こうして腕ごとウイルスを隔離し、脱出に成功したイルーゾォ… 

    これで今度こそ、対抗手段は消えた・・・ がっくりと俯くフーゴだが

    ジョルノは鏡の外に逃げたのは予想通りと言うように笑みが浮かぶ そしてフーゴに鏡の外へ出た敵にトドメを刺すよう言う


    そして鏡の中の世界で、外にいる敵の位置を探る手段もジョルノはすでに仕掛けている

    外で展開させたゴールド・Eが一個のレンガを蛇に変化させた これにより鏡の中でもレンガ自体が動きを見せている

    ヘビと言うのは人間の体温を探知する能力がある その動きを追えば敵の位置がわかる…!


    そして鏡の外では、脱出に成功したイルーゾォが、腕のちぎれた激痛に悶えながらも

    自らの勝利に高笑いをあげるが――― その瞬間、背後に立っていたパープル・ヘイズがイルーゾォの首を掴み上げる!!


    <続く>

  • 109二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 20:12:33

    おー勝利おめ
    アバッキオ元警官なのか…過去辛いな

    フーゴのスタンド破壊力Aで精密さがEなのはやばいなw分かってはいたけど

  • 110二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 21:44:54

    元警官だからムーディー・ブルースが捜査系統の能力だったのか

  • 111二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:50:39

    巻き戻し能力は「あの時のことをやり直せたら…」って後悔から発現した能力なのかな…
    なんと言うかアバッキオ、ジョルノにたいしてはいけすかないやつだと思ってたけどだいぶ見方変わったかもしれん

  • 112二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 06:56:08

    予想以上にイルーゾォも覚悟決まってんな

  • 113二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 12:16:57

    アバッキオ、こんな過去があるのに公然わいせつ物をレストランで出してアバ茶振る舞いなんてやってたのかよ…

  • 114二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 18:55:10

    >なおウイルスは日光で殺菌されるが、ウイルスははまた成長もするのだ。


    地味にここの文めっちゃ不吉だな 成長率Bと合わさって今でもひどいのにさらにエグくなんのコイツって思うと恐ろしい

  • 115奇妙な粗筋書き24/01/24(水) 19:23:26

     第46話 くらわせろ!

    ウイルスの脅威から逃れたはずが、パープル・ヘイズに首根っこを掴まれ絶体絶命のイルーゾォ
    腕を捨ててまで脱出したのに、このままではウイルスの直撃を受けてしまう…!
    だがそこで、鏡破片が傍に落ちていることに気付く まだ運命は、イルーゾォを見離してはいない…!!

    「『マン・イン・ザ・ミラー』 最後の力をふりしぼれ―――――ッ!!」
    振り上げる拳に対し、マン・イン・ザ・ミラーの両腕で受け止める事に成功!!
    あとはこのまま鏡の中へとパープル・ヘイズの腕を突っ込めば――― 
    その瞬間、受け止めた拳からウイルスのカプセルが剥がれ落ち イルーゾォ傍の壁に張り付いた

    「えっ ………(ピ ピキピキ) なっ(ピキピキ ピキ) 何だってェェエ~~~~~」(ピン ピン ピン プッシォォォォォォ)
    そして静かに割れるカプセルから噴き出したウイルスが、悲鳴を上げるイルーゾォの顔面に直撃!!
    頬から泡立つイルーゾォの顔面に、パープル・ヘイズがダメ押しのラッシュで殴り抜けるッ!!

    「 ふ あ あ あ ~ 」 
    そのままくずおれるイルーゾォは、気の抜けた声を漏らしながら全身が腐り落ち 骨も残らず消滅してしまうのであった

    消滅したイルーゾォの残骸と、彼を下したパープルヘイズの存在に気づいたフーゴ
    辺りを見渡すと文字も時計も元に戻っている、つまり鏡の世界の脱出に成功したのだ!
    ・・・だが、勝利こそしたがジョルノもすでにパープル・ヘイズのウイルスが全身に回りつつある…
    一度ウイルスに感染したら、フーゴ自身にもどうにもできない…だがジョルノは迫る死に笑顔で返す
    ヤツが鏡の外へ逃げた事で、自分は死ぬ前に自分が作った『蛇』に会う事ができた、と…

    そこでフーゴが気づく その蛇、パープル・ヘイズのウイルスの中にいるのに発病していない!?
    ジョルノいわくこの蛇は、ウイルスの場所から"あえて生まれさせた"生き物
    『ウイルス』だらけの場所で生まれたことで、この蛇にはウイルスに対する『免疫』がある
    そして免疫を持った生き物からは、ウイルスを防ぐ『ワクチン』を作る事が出来る…!!

  • 116奇妙な粗筋書き24/01/24(水) 19:23:57

    「『ゴールド・E』ッ! このヘビの血液からワクチンを取り出し ぼくの体に注入しろッ!」
    ジョルノの命により、ヘビの血を抜き取ったゴールド・Eがその指をジョルノ自身に突き刺す!!
    だがその衝撃は相当な激痛、ズッキュゥゥ~~ンと全身に走る痛みに悶えながらも、ウイルスからの生還に成功する

    「……… ジョルノ………ジョバァーナ」
     こいつ……仲間のみんなは新入りで何を考えているかわからないヤツだと思っているが
     いや… 実際ぼくもそう思っていたが…… とんでもない事を考え実行するヤツだ……
     そして その行為には「信頼」できるものがある 言葉で表現するものではない真実の信頼が こいつにはある!

    「ジョルノッ! おまえの命懸けの行動ッ! ぼくは敬意を表するッ!」
    その大胆な発想と行動力にフーゴもそう声を上げるが… うずくまるジョルノはその言葉を否定
    自分の行動は全て予想したうえのもの 本当の命懸けはアバッキオの行動だとする 
    自分よりも彼の手当てを… そう言い残し、限界いっぱいのジョルノは力尽き倒れるのだった

    「……… くっそォ――― ジョルノ… ボゴボゴにブン殴ってやろうと思ったが…
     手がこんなんじゃあそれもできねーか…………… いずれって事にしといてやるぜ…」

    …物陰でジョルノの話を聞いていたアバッキオもひとり、そう呟く
    少しだけ、アバッキオもジョルノへの態度を見直した…かもしれない


    \指令の『キー』はゲットしたッ!/

     本体 イルーゾォ(病死)
     スタンド名 マン・イン・ザ・ミラー

     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 117二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 19:48:49

    それはワクチンではなく血清だろw
    しかしジョルノ久々にスタンド出たけど、本当に応用力高いな
    強力過ぎて使いにくいのかもしれないが、フーゴもその手のスタンドだし
    このチームこの二人だけ理由付けて出番少なくされそう

  • 118二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 19:52:11

    ゴールドエクスペリエンス有能すぎるわw

  • 119二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 20:46:55

    あれ?血を抜き取るなら、その際自分の身体のどこかに風穴…とまではいかずともどこかが裂けているはずなのでは?
    久々の出番で設定忘れちゃった?

  • 120二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:17:48

    パン食べるヘビといいジョルノにとってのヘビは何なんだよ

  • 121二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 07:08:11

    >>120

    あのパンはうまいからな・・

  • 122二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 07:24:13

    「ウイルス」で死んだから死因は病死になるのか

  • 123二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 07:32:13

    イルーゾォの死にざま、5部どころか全編含めてもトップレベルに悲惨な死に方じゃなかろうか…((((;゚Д゚))))ガクブル

  • 124二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 18:43:03

    保守

  • 125奇妙な粗筋書き24/01/25(木) 19:11:13

     第47話 はまった!

    ポンペイの鍵を回収し、ジョルノ達はあらたなる目的地へと向かっていた所
    その最中、アバッキオが鍵を持ってるナランチャにもう一度鍵を見せてほしいと願うが

    「ええ…… はいよ!アバッキオ」 ナランチャが鍵ぽいっちょ
    「まっ待てッ!投げ…… (切られた手首に鍵がボトン) うああああああいいいい痛ッ
     ………るなっ ………てっ言おうと…したのにィィィ―――ッ!この野郎ッ!」

    アバッキオもこれには思いっきり悶絶 
    切られた手首はブチャラティの「ジッパー」で繋いだだけなので治ったわけではないのだ
    と言うかそもそもアバッキオが手首切ったのも30分前の話なので…まあそこは置いといて
    鍵の中央、宝石部分を覗き込むアバッキオ どうやらそこに『次の指示』が書かれているようで…
    その指示はネアポリス駅にて、『カメ』のいる水飲み場でこの鍵を使い、列車でヴェネツィアに娘を連れてくる事、との事

    …ただ、この指示だけでは鍵を何に使うのか、そこに何があるかも一切不明
    ボスは『敵に見つからずに移動できる方法』のために鍵の入手を命じた 一行はそれを信じるしかないが…

    「ボ…ボスは……『ヴェネツィア』に"いるのかな"? そ…その文面によると……」
    「そんな事は考えなくていい! オレたちは指令どおりやるだけだ 6番ホームの水飲み場に行き……そして列車に乗る!」

    今の時間だと10分後のフィレンツェ行き特急が一番早いのでそれに乗る事に決めるブチャラティ
    後部座席のミスタに尾行は無いかを問うが、今のところは問題ないそうで
    ただミスタも駅は危険と見る 不特定多数の人たちがひしめく駅内では自分たちの動向はすぐにバレてしまうだろうが…

  • 126奇妙な粗筋書き24/01/25(木) 19:11:52

    ……ふと、フーゴは自分の隣でどこか憂いの表情を浮かべるボスの娘、トリッシュの姿を見つめていた
    会ったこともない父親のために自分の身を狙われるというのは、どんな気持ちなのだろうか…
    それに彼女も本当にスタンド使いなのだろうか…そんな疑問が浮かんでいると、何やらミスタが横から声かけてきた

    (そーかそーかフーゴ ケケケ オメーも彼女のアレが気になってしょうがねーのかよォ~~
     さっきからオレもなんだよォ~~~) ヒソヒソ

    ・・・そこでミスタの言葉から、フーゴも気づく トリッシュの上着から覗く、tkbの存在に…!
    だがあまり見つめるのはまずい ボスの娘に色目を使った、なんて告げ口されたら…

    「ギィ――――!! (首かっ切りポーズ) だぜッオメー」
    「なっ 何言ってんですかッ! ぼくは何もッ! 君が言ったからッ………!!」(;
    これにはフーゴもいやな汗出ちゃう そこへ駅に着いたと車が急停止 
    その勢いでおもわずフーゴの体が、トリッシュへともたれる形になり見つめ合う二人…
    なんだけど横のミスタが必死に?フーゴの行動の弁解するもんだからいい雰囲気もなにもありませんでした

    [16:31]
    ネアポリス駅にて 駅の水飲み場に座り込むブチャラティの姿を発見する二人組
    すぐに発見される駅に全員で来る辺り、よほど追い詰められているか、あるいは追跡をかわす手段があるか、と見るが…
    その姿を見つけ、「ブッ殺してやるッ!!」と息巻く男の相方には、兄貴と呼ばれた男も苦言を呈する

    「『ブッ殺す』…そんな言葉は使う必要がねーんだ
     なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
     実際に相手を殺っちまって "もうすでに"終わってるからだッ! だから使った事がねェ―――

     ペッシ オマエも"そうなるよな"ァ~~~ オレたちの仲間なら…わかるか?オレの言ってる事…え?
    『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!」

  • 127奇妙な粗筋書き24/01/25(木) 19:12:51

    ひとまず追手の二人組…兄貴とペッシは列車の中と外から攻める挟み撃ち作戦で行く

    一方、カメのいる水飲み場に座り込むブチャラティ

    ジョルノもそろそろ列車の発車時間が近いと声をかけるが、ブチャラティの顔には困惑の脂汗がにじむ

    ポンペイで手に入れた鍵の使う場所がどこにも見当たらないのだ…!

    周囲にある鍵穴には手に入れた鍵はまるで合わない この『水飲み場』のどこにもない…!

    いったいこの手に入れた鍵をどう使えばいいのか… ジョルノも一列車遅らせることを提案するが

    敵も何かを掴んでいてもおかしくない、一刻も早くこの場を離れなくては…


    ―――そこでブチャラティは、指示の文言にある『亀』の存在に着目すると

    ちょうど亀の甲羅に、その『鍵そのもの』がハマるような隙間が存在している

    それに気づいたブチャラティが、その亀の甲羅にキーを"はめ込む"と

    次の瞬間、ブチャラティの手が亀の甲羅の中へと吸い込まれるようにめり込んでいく!?


    (ま…まさかこの亀 『スタンド使い』!?)


    <続く>

  • 128二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 21:01:54

    動物のスタンド使いってネズミや鳥とかで結構強力なイメージがあるんだが
    敵もコンビ組んで来たか…一度に3人も新スタンドが登場するとかホント5部はスタンド大盤振る舞いだな

  • 129二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 21:28:08

    いい雰囲気ならんかったんかいw
    確かに亀で移動するなら絶対敵側は見つけられんわ

  • 130二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 22:05:43

    アニキとやらはまだわからんけどペッシとやらはなんだか三下感あるなあ。
    億泰みたいに顔はチンピラだが強キャラ(アホだけど)の可能性もなくはないが、こっちはあっさりやられそうな気がする。

  • 131二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 07:14:24

    ほう

  • 132二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 07:34:24

    トリッシュはお色気担当ですね、わかります
    今まで女っけほとんどなかったからなあこの漫画
    リサリサせんせいは50代だったし由花子はヒロイン言うにはやべー奴だし

  • 133二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 17:48:02

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  • 134二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 17:49:05

    なんかペッシの顔、こいつに似てる気がする
    名前の響きも近いし、意外と元ネタ同じだったり?

  • 135二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 18:48:53

    >>132

    それこそ一部のエリナまで遡るという

  • 136二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 19:17:45

    やっぱヒロインいたら嬉しいわ

  • 137奇妙な粗筋書き24/01/26(金) 19:21:47

     第48話 どこにもいない!

    ネアポリス駅構内にて、ブチャラティの存在を目前にまで追い詰める二人の追手
    するとブチャラティは列車へと飛び込み、外のアニキもダッシュで駆け出しブチャラティを追いかけようとするが
    ……入った列車の入り口で、何故か兄貴とペッシがお互いに顔を合わせる 
    これにはペッシも首かしげ、兄貴も困惑 …周囲を探し回るがさっき入り込んだはずのブチャラティの姿がどこにもないのだ
    勿論ペッシ側も誰にもすれ違ってはいないし物影に潜んでいるものも変装してる風なのもいなかった
    ・・・そんな二人の言い争いをよそに、足元では一匹の亀がのそのそと物影へと歩いていた
    そしてその亀の甲羅にはまり込んだ『鍵の宝石』の中には、ブチャラティチームの姿があった…!!

    どうやらここは亀の中にある異空間 あの『鍵』が文字通り能力のキーだったとみるブチャラティ
    …ナランチャがその亀の中の室内、天井部分に腕を伸ばすと ズガボォ と一気に亀の外へと吐き出される!
    なのだが丁度亀がいるのが、椅子の下かどこかだったので顔だけ出てきて見つからずに済んだ模様 どたまにタンコブできてたけど

    どうやら中にある家具も全て本物、なぜか電気まで通っておりテレビまで付けられる 「キャプテン翼やってるぜ」
    おそらくはボスが気を利かせて入れてくれたという所か… ともあれ確かにこれなら安全にヴェネツィアまでいけそうだ

    …ブチャラティの姿を見失った追手の二人、列車内部を探してるうちに列車の発車時間になり
    ペッシの方はおそらく駅のどこかに隠れて自分たちをやり過ごすつもりではないか、との考えも浮かぶが
    兄貴の方はブチャラティが水飲み場で何かを拾ったかのような様子を見逃してはいなかった…!

  • 138奇妙な粗筋書き24/01/26(金) 19:22:37

    そこで兄貴は、勘であるがブチャラティ達は列車のどこかにいるような気がするとしてペッシにも列車に乗り込むように言う
    とはいえ自分の勘だけではない、ブチャラティ達も列車で移動しても大丈夫と言う自信があるからここに来たはず、と考えており
    そしてその自信の根拠は、ボスが何らかの手段でブチャラティ達を手助けしているのではないか、と見ていた

    と言う訳で列車に乗った兄貴とペッシ 切符買いたくないとか言ってたのに、とかぶつくさうるさいペッシ黙らせつつ
    探すと決めた以上はこの列車を先っぽから尻尾まで徹底的に荒らしまくると決め、まずは先頭車両、運転室の方から探る事にし
    ペッシには彼のスタンド能力、『ビーチ・ボーイ』で中を攻撃するよう命じる 
    …その命にペッシの眼差しが鋭さを帯びると共に、彼の人差し指からは『釣り糸』のようなものが現れ―――

    「やれッ!」 次の瞬間、ペッシの手から一本のスタンド釣り竿が引き出される!!
    そしてスタンド釣り竿『ビーチ・ボーイ』の釣り針が運転室のドアを、まるで水面に沈むように透過
    糸を垂らしてからすぐに、釣り糸のリール部分に微かに[チリ…チリ…]と反応を示すが

    「やっぱり7人もいないよ この中にいるのは…… 二人だ」
    ―――次の瞬間、ビーチ・ボーイの釣り針が頬に食い込んだ列車の運転手を引きずりだす!

    しかしどうやら、確かにブチャラティ達が隠れられるスペースはない模様 兄貴もぼやく声を漏らすが
    が、そこでペッシも首を傾げる 生き物の気配は「2人」だったはずだが…
    そして物影に隠れて寝ている『カメ』の存在には、兄貴とペッシも気づいてはいないのであった


    [フィレンツェまでの所要時間 3時間30分
     次の停車駅ローマまでノンストップ (1時間半)]

  • 139二次元好きの匿名さん24/01/26(金) 22:39:49

    まあ亀の中にいるなら見つからんわな
    ここからどうやってペッシたちと戦わせるんだろ

  • 140二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 03:10:09

    装備品タイプのスタンドはかなり久々だな
    このてのスタンド持ちはジョセフとかホルホースとか曲者が多いイメージだったから、ペッシも意外と切れ者だったりするやもしれん

  • 141二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 07:55:27

    イタリアのキャプ翼はやっぱり翼くんもイタリア人なんだろーか…w

  • 142二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 09:43:32

    でも一般人の目からは釣りのパントマイムしてるようにしか見えないからかなり間抜けだよな

  • 143二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 16:47:06

    >>142

    ていうか基本スタンドバトルって周りから見たらパントマイムなんよなw

    ポルナレフみたいなスタンドとか特に

  • 144二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 17:35:09

    そんなスタンドバトルを一般人なのにしっかりと実況解説していた川尻早人という小学生

  • 145奇妙な粗筋書き24/01/27(土) 19:14:56

     第49話 とことんやるぜッ!
    (*扉絵はフィレンツェ行きの特急列車の旅路)
     故郷ネアポリスを出発 時速150km
     ローマまでの所要時間 1時間30分


    「おいペッシッ! この列車を「先っちょ」から「ケツ」までとことんやるぜッ!
     どっかに潜んでいるブチャラティどもをひきずり出してやるッ!おまえは「運転室(そこ)」にいろッ!」
     
    ブチャラティ達はまだ自分たち追手の存在には気づいてないだろうが、もし気づけば列車を止めに動くはず
    奴らはボスの娘を抱えており、娘が一緒なら自由な動きはできない そこが自分たちの有利な点だとする兄貴
    一先ずこの場はペッシに任せ、その場を後にしようとする兄貴 
    …なのだが、ペッシには先程『ビーチ・ボーイ』が「二つの気配」を感じ取りながら
    その場にいたのが運転手一人と言うのがどうしても引っかかる 小物のロッカー開いてみるが当然誰もおらず

    「やっぱ運転手はひとりだよなあ―――(キョロキョロ) オレは兄貴と違って『勘』が悪いからな…」
    すると、ふとペッシが椅子の椅子の下にいる何か…カメの存在に気づきその手を伸ばそうとするが―――
    不意にペッシの目の前を、何か煙のようなものが横切り…それに気づいた瞬間、ペッシも血相を変えてその煙から飛び退く!

    「うわあああ! あ…兄貴ィ!!!! ま…まさかッ!」
    振り返ったペッシが目にしたのは、兄貴が展開したスタンド…上半身のみの姿にむき出しの腸、二本腕で立ち、その腕を含め体中に瞳が展開された不気味なスタンド
    どうやらその煙はスタンドの体中から開いた瞳の部分から放出されているようで…

    「『ザ・グレイトフル・デッドッ!』」
    「ちょっ! ちょっと待ってくださいよッ!
     や やるんですかい!? 乗客"ごとやるつもりですかい"!
     しかもヤツらがまだ確実に列車内にいるってわかってもいないのに!」
    「言っただろうがよォ――― "トコトン"やるってな! ヤツらは絶対いるッ!
     それに"たいしたこたァねーだろ"ォーッ 毎年 世界中のどっかで旅客機が墜落している…それよりは軽く済むッ!」
     

  • 146奇妙な粗筋書き24/01/27(土) 19:15:34

    …『亀の中』のブチャラティ達へと視点を移し ひとまず一行は思い思いに休息中

    ミスタは天井を見上げて見張り中のナランチャに、冷蔵庫開けて何か飲むかと声をかける

    なのだが妙にナランチャの反応が悪い 少々疲れ気味なのか、ついでにミスタが見張りを交代する事に

    なんだか肩も腰も痛い感じするナランチャ、椅子にどっこいしょ、と腰掛けテーブルに置かれた雑誌に目を通す

    なんだけど色々ある雑誌から、なんでか庭のカタログに目を通すナランチャ、うっとりした溜息出ちゃう


    ・・・すると、やはり調子が悪いのか妙に咳き込むナランチャだが

    口の端から何か垂れているのに気づくミスタもげんなり気味 だがよく見るとそれ…ナランチャの歯…?

    ……とりあえずミスタもその顔を引きつらせながら、何かのジョークということにしようとするが―――


    「え? またなんか言ったかい?ミスタ

     小さいんだよ声がぁぁぁぁぁぁ よく聞こえなかったんだけどさああああああああ」


    ―――顔を上げたナランチャの異変…まるでしわがれた老人と化した姿にミスタが気づく…!

    「ブチャラティッ!」「わかってるッ!」 

    さらにミスタにつかみかかろうとするナランチャだが、不意に彼の髪の毛がごっそりと抜け落ちる

    もはやその姿にトリッシュも驚愕に目を見開き、ブチャラティもこの異変が敵の攻撃であると確信する…!

    ・・・すると騒ぎに気付いたジョルノが、うたたねから目覚めるが……

    彼も、横のフーゴもアバッキオも同じようにしわしわの老人と化した顔と化し、テーブルの花も静かに散り始めていた…!


    「と… 年を"とっている"!!」


    ……そしてこの攻撃は、ブチャラティ達だけでなく列車の乗客たちにも影響が出始め

    母親にぐずり泣く赤子までもが、赤子の体のままで老人となってしまっていた…!


    <続く>

  • 147二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 22:47:21

    老人になった赤ちゃんはきついわ
    ナランチャの抜けた歯とか髪ってあとで戻るよな…

  • 148二次元好きの匿名さん24/01/27(土) 23:21:58

    赤ん坊のまま老人担ってるあたり、時を進める老化じゃなくて、身体変化による老化なんだな

  • 149二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 06:36:39

    アレッシーとやりあわせてみたいな、アニキ
    老化と若返りはどっちが勝つのか

  • 150二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 09:14:24

    時速が記載されてるってことは電車のスピードがミソになってくるのか?

  • 151二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 09:33:59

    >>149

    >>148の通りだから老化した子供ができるだけだぞ

  • 152二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 13:13:06

    >>151

    あー、言われてみれば確かに。若返ったまま年寄りになるだけなのか。

    そうなるとミスタとブチャラティがなぜ無事なのかが、このスタンド攻略の鍵になりそう。

  • 153奇妙な粗筋書き24/01/28(日) 19:01:50

     第50話 老いる条件!

    列車内を静かに歩き、煙のようなものを放出する敵スタンド『ザ・グレイトフル・デッド』
    そしてその影響により、ブチャラティ達は老化という攻撃を受けていた…!
    …ミスタ、ブチャラティ、トリッシュはまだ比較的症状が浅いが、少しずつ3人にも影響が出始める…
    まさかココがバレたのでは!?狼狽える声が出るミスタを制するブチャラティ

    もし敵に『亀』の事がバレているなら、もっと直接的な攻撃に出ているはず
    それをしないという事はまだ見つかっていないが、自分たちが何処かに隠れていると確信し、無差別攻撃に出ているのだと見る
    この状況、ブチャラティ達に取れる選択は二つある

    (1)-トリッシュを連れてこの列車から脱出する
    (2)-この射程距離のわからん敵を先に探し出して始末する

    「当然(2)だろう 彼女を連れて脱出するには列車を止めねばならない……危険が多すぎる
     暗殺の方が確実だ………おれの『ピストルズ』での暗殺のほうがな………」
    「確かに…そのとおりか……… しかし時間はないぞ ものスゴイスピードで年をとっている」

    特に症状の重いナランチャの状態は深刻
    テーブルに腕を置いただけでその手の骨がボキボキと鈍い音を立て
    指の皮がボロボロに崩れ落ち、更に背骨まで樹木が枯れるように朽ち果てていく…!
    たしかに一刻の猶予もない、ミスタもすぐにでも―――

    「待ってください……ミスタ…… 行くのは………まだ ………早い………」
    ―――が、それを引き止める声を上げるのは、ジョルノであった 何でもまだ調べなくてはならないことがある、そうだが…

  • 154奇妙な粗筋書き24/01/28(日) 19:02:08

    ジョルノの疑問は、『老い』のスピードの差 自分たちとブチャラティ達とで早さが違うのは何故か
    それに敵が無差別に殺そうとしているなら、敵の目的であるトリッシュまで死なせてしまう
    ならばこの『老いる』スピードには条件があるはず、トリッシュだけを殺さずにすませる区別が何か…

    ジョルノの考えは、敵が「男」と「女」を『体温の変化』で区別しているのではないか、というもの
    なんでも女性は脂肪が多いため、男性より体温が変化しにくく、その分『老い』に強く寿命が長い説もあるそうな
    …だがこの説だとミスタ、ブチャラティが無事な説明が付かないが… そこでふと、トリッシュが気づく

    「『体温の変化』 そういえばわたしたちは体がちょっぴり冷えていた………
     今まで冷たい飲み物を飲んでいたから……… 彼(ナランチャ)は飲んでいなかった…」
    それと共に、コップに残っていた氷を取り出し、ナランチャの顔に当てると
    見る見るうちに氷を当てた部分のしわがれた肌が元どおりになる!
    その光景にミスタもみんなを助けるためにも冷蔵庫から氷を取り出そうとするが

    「待てミスタ! その氷はおまえが持っていかなければならないッ!」
    ブチャラティの命に、ミスタも気づく 残った氷はたった2ブロックのみ…
    とても全員分の氷を作るには時間が持たないし、どの道「敵」を始末する事に変わりはない

    「ミスタ おまえがその氷をもって敵を倒しに行くんだッ!
     氷が溶けて……『スタンドパワー』と『体力』が"なくなる"前にッ!」

  • 155奇妙な粗筋書き24/01/28(日) 19:02:26

    ……亀の潜む椅子から辺りを見渡し、周囲の様子を伺うミスタ 近くにいるのは倒れた運転手のみ

    同時に外に出た瞬間ムシ暑さを感じ取り、やはり敵が無差別攻撃を仕掛けているのだと見る


    「この亀も年とっているのかな……? でも亀は万年生きるっていうからな オレたちよりも長生きか」

    するとミスタ、エアコンのスイッチを発見 スイッチを入れて部屋を冷やせば

    老いの進行も遅くなるかもと考え、そのスイッチに手を伸ばし―――


    その頃ペッシは食堂車にて、氷ガリガリ頬張り 自分まで「年」とったらどうすんだとぶつくさぼやきつつ

    すると、横に立てかけている『ビーチ・ボーイ』のリールが、僅かに反応したのに気づき―――


    「"きた"ッ! くらいついたぜッ!餌にィ―――ッ」 ペッシがビーチボーイを手に声を上げる

    そして同時に、ビーチ・ボーイの釣り針がエアコンスイッチを押そうとしたミスタの手の中へと入り込んでくる!?

    さらにミスタの体も、その糸に引っ張られる形で強烈に壁に叩き付けられてしまい、この攻撃にミスタも敵が『二人』いる事に気付くのだった


    <続く>

  • 156二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 19:53:25

    ジョセフはじじいになっても頼りになるな

  • 157二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 19:54:29

    ジョセフじゃないジョルノだw
    ジョセフはもともとじじいだしw

  • 158二次元好きの匿名さん24/01/28(日) 22:18:43

    なんかこう…みんなが老いてくの見るのは複雑やわ!w

  • 159二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 00:53:55

    老いってほんとそれだけでデバフなんだな
    それを思うと四部時点でボケてるとは言えあんだけ元気なジョセフってすごいな

  • 160二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 02:09:44

    範囲無差別型のスタンドなのかこれ
    フーゴもそうだけど5部に出てくるスタンド物騒過ぎないか

  • 161二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 07:08:49

    >>156

    実際3部では頼りになったし

  • 162二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 08:34:04

    これナランチャ、老化解けても後遺症酷そうだなあ
    まあ今バトル終わったらダメージはなかった事になるだろうけど(何)

  • 163二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 18:34:03

    地味にトリッシュも(まだ)スタンドの事なんてなんも知らない小娘だろうに
    目の前で老化したナランチャに動揺しながらも怯えるでもなく、しっかりスタンドの特性に気付くあたり優秀やな
    早人くんもそうだったけど、なんも力のない一般人が工夫と気づきでしっかり貢献してくれるの大好きだわ

  • 164奇妙な粗筋書き24/01/29(月) 19:01:17

     第51話 探せ!!

    自らの能力、『ビーチ・ボーイ』でブチャラティの一味を捉える事に成功したペッシ
    リールを回しながら捉えた獲物を前に、ニヤリと笑みを浮かべて舌なめずり
    糸の感覚から、捉えたのは男である事を感じ取りながら、周囲には誰もいないものと見る

    (しかしまあすぐにわかる… "こいつが誰か"すぐにわかるーっ)
    それと共に、しなる釣り竿を思い切り振ると捕えられたミスタが思い切り壁に叩き付けられる!!
    ミスタもいきなり手の中へと食い込んだビーチ・ボーイの釣り針に困惑しながら周囲に銃口を向けるが
    敵は近くにはいない様子、亀の事がバレたわけではなさそうだが、「敵は二人いた」という事実に
    その表情を強張らせるミスタが・・・ 不意に、その釣り針がさらに深く腕の中へと食い込んでいるのに気づき…
    次の瞬間、釣り針が一気に急加速!!腕を登りミスタの胴体まで入り込もうとする!

    スイッチから出てきた糸を切るため、銃弾をブチ込むミスタだが 糸は弾丸を真っ二つにするようにすり抜け、攻撃が通じない…!
    同時に糸から伝わる銃弾の衝撃を感じ取り、ペッシも捉えた相手がミスタであることを確信

    「オレの『ビーチボーイ』の「糸」はよお 獲物以外の物体は水と同じように通過できる!切断はできねえ
     …とはいえよう 「衝撃」は「糸」を伝わるんだ! 「糸」はおまえの左腕に深ーく食い込んでいるんだぜ…
     おまえの神経にスデニねっとりからみついてるんだぜ! つーことは!撃った「衝撃」はどこへ伝わんのかな!?」

    ―――その瞬間、銃弾の「衝撃」が糸を通してミスタの全身に走る!! 
    全身を貫かれる激痛に悶えるミスタ、ペッシもその隙を突き、その身を吊り上げんとミスタの体を引っ張り上げ、強烈に壁に叩き付ける!
    なんとか釣り針を引き抜かんとその糸を引っ張り上げるミスタだが、ビクともしない どんどん腕を登ってついに首にまで到達…!
    やむなくミスタは、その糸に対抗する手段として、自分自身に銃撃!体内にピストルズ達を送り込み釣り針を止めようとするが
    ピストルズ達のパワーではとても止められない、3人がかりでもまとめて引きずられてしまう…

    「ち…ちくしょう……探すしかねえ………!! 探すしか ねえぞッ
     No6 No7 用意はいいかッ!」

  • 165奇妙な粗筋書き24/01/29(月) 19:02:03

    敵本体を探すため、ミスタは客車にむけて二発銃撃 

    二人のピストルズを動員して老化する乗客たちから、敵を探そうとするが…

    ペッシもその銃撃音に気付き、その無駄な抵抗をあざ笑う―――次の瞬間

    放たれた銃撃はペッシの近くにあった氷入りのグラス上部を貫いた


    …突然の出来事に一瞬、呆然となるペッシだが 続けて襲い来る銃弾がグラスを完全破壊!氷を辺りに散乱させる!

    自分を守る氷を失い、悲鳴を上げるペッシ その動揺からか喉元まで到達していた釣り針が、一瞬でミスタの体から消失


    「探してブチ割ったようだな… 野郎だって「冷やしてる」はずなんだ 我を忘れるほど 大切な「氷」で…」

    ・・・さらに悲鳴を上げてしまう姿から、ピストルズ達に自ら敵であることを暴露してしまうペッシ

    もはや青ざめた表情で、声にならない嗚咽をもらすしかできないペッシであった


    <続く>

  • 166二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 21:17:43

    ペッシちょっと頼りなさそうな感じが憎めんわw

  • 167二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 22:19:51

    ペッシ、結構面白いスタンドなのに兄貴の言う通り半人前感凄いな
    ギャングの戦闘員という良くも悪くも「覚悟してきてる」連中だっただけに
    いかにもなチンピラ・下っ端って感じで笑うw

  • 168二次元好きの匿名さん24/01/29(月) 23:34:28

    ちょっとまて、この釣り竿の射程幾らだ?
    電車1両でも20メートルはあるはずで、相手の探索と捕獲に特化してるっぽいが
    糸への攻撃無効があるなら一度捕獲されたら死んで釣られるか、どうにか死ぬ前に釣られて接近戦挑むしかないって事?
    ペッシが間抜けじゃなければ遠隔操作の距離で、かなりの殺傷力持ってるかなりヤバいスタンドじゃねえのか?

  • 169二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 09:05:32

    スタンドは優秀だけど、中身が仕上がってないペッシのために兄貴が付いてるってことか
    しかしこの手のタイプはだいたいニパターンだよなあ

    ①ヘマしたペッシを「どこまでも使えん奴」と切り捨てる兄貴

    ②兄貴がやられながらも命懸けでペッシを逃がし、後半の山場で復讐鬼として再度立ちはだかるペッシ

    ①タイプならペッシ仲間入りも在りそうだけど、ここまでほぼ全員死んでる五部の作風上、どう足掻いてもペッシ死にそうだなあ…

  • 170奇妙な粗筋書き24/01/30(火) 19:00:56

     第52話 兄貴ィ!


    老化を防ぐ氷を狙うというミスタの気転により、ペッシの存在を突き止めることに成功

    そしてペッシも氷を失い、このままでは自分まで老化で死んでしまう ここは逃げ―――

    だが背を向けた瞬間、助けを求める老化した乗客に捕まってしまう

    ペッシも振りほどこうと手を上げた瞬間、更に飛んできた銃弾がペッシの手を貫く!


    だがピストルズもこれ以上は乗客に被害が出る危険があると見て、一旦ミスタを呼びに向かう

    そして悲鳴を上げるペッシの前に、ゆっくりと、ゆっくりとミスタが銃口と共にその姿を見せる…!!

    まずは頭巾に仕込んだ弾丸をリロードしてピストルズを呼びもどす 一人はしっかり氷を持って来て

    全員が戻ったのを確認すると、改めてペッシにその銃口を向けるミスタは、彼に向け一つだけ、簡単な問いをすると言う

    2秒以内にこたえなければ、ペッシの目玉に一発ずつ弾丸をブチ込む 猶予は二秒、それ以上は待たない


    「それでは質問するぜ 『てめーの"もうひとりの仲間はどこにいる"?』 1<ウーノ>!」

    「し…… 知るかよッ!オレだって知らねーんだよッ!」

    「2<ドゥーエ>! じゃあしね!覚悟はして来てんだろ?」


    ―――が、そこへ先ほどペッシに助けを求めた乗客が、今度はミスタへとすがりつく

    ミスタも声を荒げて追い返そうとするが…


    「おい!どいてろッ! すぐにまた肉が食いたくなるからよォ―――ッ」

    「いいや… もう何も食えないさ! ただし "おまえが"だ………『ミスタ』」


    突如そう言い放つ老人に、目を丸くするミスタとペッシ …そしてその老人は、ミスタの手を両手で力を込めて握りしめる!?

    とっさにミスタもその老人に銃口を向けようとするが、次の瞬間ミスタは一瞬でしわがれた老人と化してしまう…!!

  • 171奇妙な粗筋書き24/01/30(火) 19:01:18

    「「直」は素早いんだぜ パワー全開だぁ~~~ 『グレイトフル・デッド』の「直」ざわりはよおおお」

    「お お ご お おおおおおっ ピ… ピス…トルズ! こ・・・このスピード・・・しまった」


    拳銃に潜んだピストルズ達も、老化の影響を受け弾倉からボロボロ零れ落ちていく

    …その姿にペッシも気づく、目の前の老人の正体に それと共に老人は、氷も無しに自然と若返って行く…!

    そう!彼こそがもう一人の刺客! 老化のスタンド使い、その名もプロシュート兄貴!!


    プロシュート兄貴の見事な活躍にはペッシも喜びの声を上げるが…プロシュート兄貴の返答はペッシへの鉄拳制裁

    さらに倒れたペッシの顔面を容赦なく踏みつけながら、先ほどのブザマな醜態を𠮟りつける兄貴

    ペッシもさっきは氷を撃たれて仕方なく、と言い訳するが…確かに気づくのはかなり早いが兄貴とてそれは織り込み済み


    「まだわかんねーのか ママっ子野郎<マンモーニ>のペッシ!

     いいかッ!オレが怒ってんのはな てめーの「心の弱さ」なんだ ペッシ!

     そりゃあたしかに「氷」をイキナリぶっ飛ばされたんだ 衝撃を受けるのは当然だ!

     自分まで「老化」しちまうんだからな オレだってヤバいと思う!


     だが!オレたちのチームの他のヤツならッ!

     あともうちょっとでノドに食らいつけるって「スタンド」を決して解除したりはしねえッ!

     たとえ腕を飛ばされようが 脚をもがれようともなッ!

     オメーは「ママっ子」なんだよペッシ! ビビったんだ…甘ったれてんだ!わかるか?え?

     オレの言ってる事 「氷」のせいじゃあねえ 心の奥のところでおめーにはビビりがあんだよ!」


    そうしてペッシには、成長しなければブチャラティ達に勝てない 自分たちは栄光を掴めないと諭す

    同時に自分たちのチームはそこらの仲良しクラブが「ブッ殺す」と大口を立てて、仲間と慰め合うような負け犬どもとは違う

  • 172奇妙な粗筋書き24/01/30(火) 19:01:38

    「「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」


    そう宣言すると共に、プロシュート兄貴はミスタの拳銃を手に取り 倒れるミスタの脳天を撃ち抜いた

    いとも簡単にミスタを殺したプロシュート兄貴、脳天から血を溢れ出させるミスタの姿にペッシも絶句…


    ミスタを始末した事で、改めてペッシに付いてくるよう命ずる兄貴

    先ほど兄貴はミスタが1両目から出てきたのを確認 それと共にペッシが運転室に何かの気配を感じた事を思い出し

    娘は運転室にいると確信、ブチャラティ達を追いつめんとする…!!


    <続く>

  • 173二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 19:34:44

    名言ktkr

  • 174二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 19:41:09

    ミスタまじか…ピストルズも好きだったから寂しいわ
    まじで大ピンチやん

  • 175二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 22:06:19

    いや、いやいや まだミスタのエピソードきてないし生き残ってるはず…というか生き残ってくれ…
    脳天撃ち抜かれてどう命を拾うのかは全く想像できんがとにかく生きててくれ…

  • 176二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 22:33:57

    ええ…まさかこんなタイミングで死亡者?
    ギャングの抗争が舞台なんだから死者は出てもおかしくなかったが
    これ仗助無しでどうやって生存できるんだ?
    しれっと治療していて助かったアブドゥルパターンをやるにも孤立状態だしマジでどうすんのこれ

  • 177二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 23:15:59

    ミスタをころした相手ながら、良い兄貴してるなプロシュート。
    しっかりペッシにギャングの心構えを、その行動で示してるあたり有能な兄貴だがそれだけに強敵なのが悩ましい。
    ホルマジオからそうだったけど暗殺組みんな覚悟決まってて、それがブチャラティ組に襲いかかるから見ててハラハラするな。敵が魅力的なのはジョジョが名作の証拠であろうが。

  • 178二次元好きの匿名さん24/01/30(火) 23:29:00

    やってることはゲスな無差別攻撃なのにかっこいいなプロシュート兄貴

  • 179二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 07:33:13

    いい兄貴だ、これはペッシを見捨てるルートはほぼ無さそう

  • 180二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 17:45:04

    >>175

    撃たれた回数は3回だ つまり死なない

  • 181二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 18:31:17

    地味に今回でUNOがイタリア語なの初めて知った。そういう意味なんか。

  • 182奇妙な粗筋書き24/01/31(水) 19:46:18

    *プロシュート兄貴のスタンド『ザ・グレイトフル・デッド』の能力値解説

    スタンド名-『ザ・グレイトフル・デッド』
    本体-プロシュート兄貴

    破壊力-B スピード-E 射程距離-列車一本程度は十分
    持続力-A 精密動作性-E 成長性-C

    能力-
    生物を無差別に、身も心も記憶力も老化させる能力。
    体温の微妙な上昇差によって男女の区別をする。
    (つまり、体を氷で冷やせば男でも老化のスピードは遅くなる)

  • 183奇妙な粗筋書き24/01/31(水) 19:46:34

     第53話 ひとり足りない!!

    亀の中では、老化し衰弱しきったナランチャに向け、トリッシュが氷を当てようとするが
    ブチャラティがそれを止める 身を護る氷はトリッシュが一人で使うものだと…
    だがナランチャも仰いだ風や、水を付けたタオル程度では効果がない 
    やはり氷を直接当てなくては…このまま放置すればナランチャも死んでしまうが
    ナランチャも自分たちも、覚悟の上だとするブチャラティ… それにこの「老化させる敵」はミスタが何とかするはず
    ・・・だが、目の前でボロボロに朽ちていく花に…ブチャラティもトリッシュも、重いプレッシャーに言葉が出なくなる…

    「なんとか………してくれる……はずだ ミスタ さもなきゃあ……」
    ―――だが、そのブチャラティの願いも空しく ミスタはすでに敵の手で始末されていた……

    そしてプロシュート兄貴とペッシは、列車先頭、運転席の方を探索中
    それと共に列車に乗る前、ブチャラティが駅のホームで何かを手にしていたのを思い出す 
    おそらくはそれが「ボス」から受け取ったものだと見て、ペッシに先ほど感じた気配に関して問うが
    …ペッシの方は自身の勘に自身がないようで、兄貴の言葉に申し訳なさそうに目をそらしてしまう…
    が、そんなペッシをプロシュート兄貴が優しく諭す その気になればペッシの『ビーチ・ボーイ』は誰にも負けないし
    先ほど感じた気配と言うのはかなり怪しいと見る兄貴 ここが正念場…!

    兄貴の言葉にペッシも気をよくしたところで、改めて問う 何か妙なものはなかったか…
    そう言えば確かに、先ほどは座席の下に何かを見つけて覗き込もうとしたところ 改めてそこを覗き込むが
    ―――だが、そこに潜んでいた『亀』はすでにその場を離れており、姿を消していた

  • 184奇妙な粗筋書き24/01/31(水) 19:47:39

    ・・・やはり自分なんかじゃ…申し訳なさそうに謝るペッシだが 兄貴は逆にペッシをでかしたぞと声を上げる

    それと共にすべての「謎」は解けた、ブチャラティ達がどこに隠れているか、ボスから何をもらったか、全て…!

    そうして、プロシュート兄貴が指したのは運転席横に落ちていた『動物のフン』 何でこんなところにあるのか

    ネズミならとっくに老化で死んでいる それにちょうど今した感じのもの

    ここから推察できるのは、物陰を移動する『スタンド能力』を持った小動物がいるという事…!


    運転席にあるものをグレイトフル・デッドで壊して回ると、物陰に潜んでいた亀を発見!

    そして亀の甲羅に張り付いた鍵の宝石には、トリッシュ達の姿も確認でき

    あとはこの亀に直に『老化の力』を叩き込めば、トリッシュ以外は死ぬ 遠慮なくトドメを―――


    「ちょっ ちょっと待って兄貴ッ! "こいつら"! "ひとりたりないンじゃあないスか"ッ!」

    寸前、ペッシが亀の中の違和感に気付く 確かに亀の中にはトリッシュの他に4人…"ひとり足りない"のだ


    ―――同時に、倒れたミスタに視点を戻し…ミスタの脳天から突如、撃ち抜かれた銃弾が飛び出してくる

    それと共に頭巾の穴から姿を見せたのは、氷を持っていたなきべそのピストルズNo5だった

    実は氷を帽子の中に仕込んでいた事で、冷えていたNo5だけが廊下から復帰でき、銃弾を防ぐことができたのだ

    さらにNo6も氷で復活させ、ブチャラティに敵が迫っていることを知らせに言ったという


    「そうか………言ったか… それでOKだ…オレにはもう 「氷」は必要ねえ・・・からな」


    そして亀の前のプロシュート兄貴とペッシも、亀の中にいないのが『ブチャラティ』であると気づくと共に

    彼らの背後、電車の天井部分にジッパーで開いた切れ目からブチャラティがその姿を見せる…!! 


    <続く>

  • 185二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 20:25:44

    おお…ええ?ミスタ生きてるんかー!よかったわ
    それにしても連絡係までできるとかピストルズ有能すぎるわw

  • 186二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 20:58:35

    最近スタンド能力値の射程距離が機能してない件
    鏡の中では数百メートルのマンインザミラーとか、弾丸が届く距離までのピストルズとか それをA~Eで表せと言いたい
    とりあえず50m越えたら(エコーズACT1が一例)だいたいA越えの超射程って具合でいいんだろうか

  • 187二次元好きの匿名さん24/01/31(水) 22:06:43

    カンが鈍いって割に一度は亀に気づきかけるし、真っ先に一人足りないって気づくしわりかし優秀よなペッシ
    その実力に自信が追い付いてないのが難点であるが、ブチャラティにとってはそこが付け入る隙と言うところか

  • 188二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 07:25:15

    たびたびペッシへの「成長」を促してる当たり、これはペッシの仲間入りも…
    流石にないよなあ、こんな状況で加入してもスパイ疑いでお断り案件だ
    その辺の雰囲気も含めて5部はいろいろジャンプらしくない気がするわ、今までなら仲間入りしてただろうに

  • 189二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 18:58:41

    保守

  • 190奇妙な粗筋書き24/02/01(木) 19:07:25

    *ペッシのスタンド『ビーチ・ボーイ』の能力値解説

    スタンド名-ビーチ・ボーイ
    本体-ペッシ

    破壊力-C スピード-B 射程距離-糸の距離
    持続力-C 精密動作性-C 成長性-A

    能力-
    まるで水面のごとく壁や床に糸を垂らし獲物を釣る事ができる。
    釣り針には餌を付ける事ができ、それは壁についているエアコンのスイッチであったりして、
    スイッチに触った人の指に針が食い込む。
    また、力は本体ペッシの腕力であるが、竿の弾性に釣られた者にとって極度の体力の消耗となる。

  • 191奇妙な粗筋書き24/02/01(木) 19:08:05

     第54話 幹部の条件

    ブチャラティチームが潜む亀の存在を、目の前まで捉えたプロシュート兄貴とペッシ
    だがそこにブチャラティの姿がいない事に気付き…プロシュート兄貴の背後、天井からブチャラティがその拳を振るう!
    しかし寸前、背後から風を感じたプロシュート兄貴がとっさにふり返り、ギリギリでその奇襲を防ぐ…!

    だが突然の奇襲にペッシも驚愕、さらにプロシュート兄貴も横のピストルズNo6に気付き、困惑の声を漏らす
    ひとまずブチャラティもNo6から敵の能力の詳細は聞いている その相手への注意をNo6が促しつつ
    そしてブチャラティとプロシュート兄貴、二人の激しい乱打戦が展開される!
    ―――プロシュート兄貴がその攻撃を寸前で回避…いや、顎にその拳がかすめ、顎部分がジッパーで開かれる

    「くっ…… は…速い!!」 
    ブチャラティの実力には、プロシュート兄貴も思わず面食らう声を漏らす そしてさらにその乱打は速度を増す!!

    もはやプロシュート兄貴も防戦一方、やむなくペッシに亀の中の仲間を殺すよう指示を出すが
    寸前!ブチャラティがペッシの顔面に蹴りを入れて止めるが――― その一撃により、プロシュート兄貴への明確な隙を晒してしまう…!

    「甘いんじゃあねーか!ブチャラティ 『ミスタ』のヤツに………
    (どうやって生きてるのか理解できねーが)せっかく知らせてもらったのによ……
     仲間を切り捨てても娘を守るためオレを倒す! それが任務じゃあねえのか? 「幹部失格」だな」

    そして『グレイトフル・デッド』の拳がブチャラティの顔面に叩き付けられ―――
    いや!その攻撃をブチャラティは、自らの顔面をジッパーで真っ二つに開くことで回避成功!!
    さらに脇腹にカウンター一閃!プロシュート兄貴をぶっ飛ばし脇腹をジッパーで切り開く…!!

    「『任務は遂行する』……… 『部下も守る』
     おまえごときに両方やるというのは そうムズかしい事じゃあないな」

  • 192奇妙な粗筋書き24/02/01(木) 19:08:21

    組織の幹部として、圧倒的な実力差を見せつけるブチャラティ

    プロシュート兄貴も、ブチャラティのスタンドの方がスピードは上である事を認めざるを得ないが

    自身もそれは承知の上、事態を本当に理解していないのはブチャラティであると、息を切らせながら返す


    お互いに全力でぶつかり合った事で、二人も息切れするほどに体力を使っている

    じっとしていても『老化』は進行するのに、そんな状況でスピードを上げればどうなるか…!

    気づけばプロシュート兄貴の指摘の通り、ブチャラティの老化も一気に加速!氷まで効かなくなってきている…!

    急速に進行した老化の影響で両脚も震え、いつの間にかプロシュート兄貴の顎ジッパーも消滅・・・


    そこに放たれた『スティッキィ・フィンガーズ』の一撃は、もはやプロシュート兄貴も容易く掴めるほどに弱体化

    腕を掴んだことでブチャラティの老化も一気に加速、これでみな殺しだと勝ち誇る声を上げるプロシュート兄貴だが―――


    「承知の上だ……… 体が"あったまってくる…のなら"な 捕まえられるのも覚悟の上だ…

    『任務は遂行する』『部下も守る』 「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな

     覚悟はいいか? オレはできてる」


    …気づけばブチャラティとプロシュート兄貴の立つ床と壁部分に、巨大なジッパーが取り付けられており

    ブチャラティの「両方」の狙いに気付いたプロシュート兄貴、一気にその顔が青ざめる…!


    「てめーバ…バカなッ! は…放せッ! 外は時速150kmだぞ………」「おいおい掴んだのはオマエだろうがよ」

    「うおおおおおおお死ぬ気か!?ブチャラティ!! きさま―――ッ」


    プロシュート兄貴の叫びと共に、二人が開いたジッパーから列車の外へと投げ出される…!!


    <続く>

  • 193二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:48:30

    ブチャラティかっこよすぎやろ!
    まじで最初のアレはなんやったんや…

  • 194二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 20:57:37

    ブチャラティめっちゃカッコいいけど、従来ならここで活躍するのってジョルノじゃね?
    主人公なのにどーも影薄くなってきてるな
    4部までの作風からは想像できないノリだが、これはこれで新鮮

  • 195二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:05:09

    >「『任務は遂行する』……… 『部下も守る』

     おまえごときに両方やるというのは そうムズかしい事じゃあないな」


    ここマジでカッコいいわ…相性差もあるだろうがここまで強かったのかブチャラティ。

    ジッパー取り付けが自分の防御にも使えるのはうまい発想で、思ってたよりかなり万能能力だな。むしろよくこれに勝てたよジョルノ。

  • 196二次元好きの匿名さん24/02/01(木) 21:37:30

    プロシュート兄貴とブチャラティの名言が止まらん…
    実はプロシュート兄貴たちは外道のボスを倒すために、非情に徹してグレイトフルデッドで殺しも辞さない極道だったとかにならない…?
    やられるには惜しいキャラ過ぎる…

  • 197二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 07:31:56

    また射程距離さんが仕事してない件
    しかしビーチボーイの説明を見るに、針を体の奥へ奥へと食い込ませていくのは純粋にペッシのフィッシングテクによるものと思って見ると、確かに潜在的な実力は高いと思う
    単体に食い込んだら逃げさないビーチボーイと、それを補う広範囲弱体化のグレイトフルデッドで結構スタンド相性もいいんだなこのコンビ(ペッシが未熟なせいで逃がしたけど)

  • 198二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 19:17:30

    保守

  • 199二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 19:23:25

    >>196

    地下鉄サリン以降どんな目的でも民間人(モブキャラ)を無差別に殺すのはダメだろってノリ増えてるからなあ

    フィクションとは言えそう言うのは無いと思う、むしろ正々堂々卑怯に悪役を貫いて欲しい

  • 200奇妙な粗筋書き24/02/02(金) 19:24:17

     第55話 ツイてない奴!


    ブチャラティの蹴りにより、一瞬気を失っていたペッシ プロシュート兄貴の叫び声に目を覚ますが

    すでにプロシュート兄貴は、ブチャラティもろとも列車の開いたジッパーから外へと投げ出されてしまっていた…!


    「これでおまえも………!!おまえの「老化の能力」も消え去り………

     そして部下は「復活」し 娘<トリッシュ>は「保護」されるッ!」

    「てめ ェ エ ブチャラティィイイイ―――――ッ!!」


    とっさにペッシは列車を止めようと運転席の機器に目を向けるが―――

    「とっ・・・「止め方」なんてわかんねェ―――ッ!! 間に合わねえーッ兄貴ィイイイイイーッ」


    悲鳴のごとく叫びながら『ビーチ・ボーイ』展開!列車の外の兄貴へと釣り針を放つ!!

    そしてその針は見事、吹っ飛んでいくプロシュート兄貴の右手に食い込み、寸前で兄貴を救うことに成功する

    だがブチャラティも、ギリギリでプロシュート兄貴の足を掴むことで転落を阻止


    辛うじて生き残る事に成功し、プロシュート兄貴もペッシも安堵の声を漏らす

    だがこの体勢、プロシュート兄貴とブチャラティの重みを釣り上げ壁に張り付けの形になったペッシには

    亀への攻撃も列車の減速も不可能 この場を切り抜けるのはプロシュート兄貴、ブチャラティのどちらか・・・


    ―――列車の外に視点を戻し…脚に張り付くブチャラティを、プロシュート兄貴は冷たく見下ろしながら

    彼の命をかけた行動には、「幹部失格」との言葉を撤回すると、彼への覚悟に賞賛の言葉を贈る


    「だがな…ブチャラティ おまえは"ツイテ"ない「幹部」だ!

     落ちていくんだな―――ッ!! 時速150kmの地獄へッ!」


    そして自分の足にしがみつくブチャラティを蹴り落そうとするも、ブチャラティも『スティッキィ・フィンガーズ』で反撃する

    だが今だ老化の影響下にあるブチャラティの攻撃を見切ることは容易い―――が

    そこでブチャラティは、自らプロシュート兄貴の足から腕を離し、両腕での攻撃を繰り出す!?

  • 201奇妙な粗筋書き24/02/02(金) 19:25:17

    だが何をしようが老化した攻撃ではただの悪あがき

    プロシュート兄貴もたやすくその攻撃をガードし、最後の攻撃も通用しない―――と、思われたが


    「やはりガードしたな……… いや… だから両手をはなしたんだ "おまえがガードせざるを得ないようにな"!

     まったく…弟分がおまえを引っ張ったその『糸』に救われたぜ」


    そう語りながら…『スティッキィ・フィンガーズ』の拳は兄貴を釣り上げる

    その『糸』へと食い込んでおり…プロシュート兄貴もその目を見開く…!

    まさか、ツイてなかったのは自分自身の方…殺したはずのミスタが生きてたというのがそれを示していたのか…


    〔オレガ伝エニ来タ情報ダ… 釣リ糸ヲ攻撃スル『エネルギー』は…釣ラレタ者ニ帰ッテ行ク!〕

    『ビーチ・ボーイ』の性質はNo6から聞いている そしてその結果…プロシュート兄貴の意図が食い込んだ手がジッパーで開かれる!!


    「ブチャラティィィイッ! ゴバッ!!」 糸を失い、プロシュート兄貴が列車から転落!

    そのままブチャラティがビーチ・ボーイの糸に釣られることで、その激闘を制する


    ビーチ・ボーイの手ごたえが一人分の体重を失ったことを感じ、ペッシも喜びの声を上げる

    だが落ちたのがプロシュート兄貴であることを、ペッシはまだ知らない…


    <続く>

  • 202二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 20:36:05

    さすがブチャラティかっこいいな
    それで落ちたのが兄貴だと知らないペッシよ…

  • 203二次元好きの匿名さん24/02/02(金) 20:53:24

    これは兄貴を失い覚悟を決めペッシ覚醒の予感

    しかしミスタは大丈夫なんだろうか、正直虫の息だと思っていたんだが
    6番が意外と元気だし案外どうにかなるか、それともトリッシュが治療系のスタンドに目覚めるのだろうか

  • 204二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 05:59:44

    野暮なツッコミだが、時速150kmの暴風に晒されてるブチャラティ、体冷えて老化無効化出来てるんじゃなかろうかw

  • 205二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 09:30:45

    ブチャラティは本気で道連れ地獄を覚悟してただろうが
    ペッシのファインプレーで兄貴じゃなくてブチャラティが生き残ったのはまさに運命の皮肉やな

  • 206二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 11:38:30

    見方を変えればブチャラティを糸に捉えて仕留めるチャンスではあるのよな。
    まあ兄貴失ったことに気づいたペッシのメンタルでそれができるかって言うと…。
    流石にこのままブチャラティに気づかないで、ご対面からのオラオラエンドはペッシ良いとこ無さすぎるから勘弁してほしいが、このまま行けばそうなるのが濃厚よなー。

  • 207奇妙な粗筋書き24/02/03(土) 19:20:15

     第56話

     <マンモーニ>

     ママッ子のペッシ!!


    老化のスタンド使い、プロシュート兄貴を列車から叩き落としたことで

    ブチャラティの老化が解除され、元に戻っていく これで亀の中のジョルノ達も復活するだろう

    ブチャラティも列車の天井部分に乗り移り、あとはもう一人のペッシを片付けるだけ…!


    兄貴が落ちた事に気づいていない列車の中のペッシも、ふと、釣り糸の感触に違和感を覚える…

    先ほど針は兄貴の「右手」に食い込んだ なのに今針は「左手」にある…!

    いったいこれはどういう事か…困惑するペッシに答えるように、客室からも老化が治りつつある乗客が姿を見せる


    「ま…まさか!まさかッ! まさかッ!この糸から墜落した"ひとり分の「体重」っていうのは"ッ! うっ うそだッ!」

    もはやその事実に、乗客の声も聞こえず半狂乱で泣きわめくペッシ 兄貴に頼りきりだったペッシにはひとりではもはや何もできない…

    ついにはその場にうずくまり、わめきたてるしかできないペッシ 

    そんなパニック状態のペッシには乗客もペッシをママっ子<マンモーニ>とバカにした声が出るが


    ―――次の瞬間、突然乗客の老化が再び始まる!? 

    だがプロシュート兄貴は列車から落ちたはずなのに… さらに列車上のブチャラティにも再び老化が襲い掛かる…!

    ブチャラティが列車の下部分を覗き込むと… そこには車輪部分に体をはさむ形で、列車に留まるプロシュート兄貴の姿が!!



    「 兄 貴 ィ ィ ィ イ イ イ イ イ イ イ イ 」



    それと同時に、兄貴を見つけたペッシの慟哭の叫びが響く―――!

    ・・・兄貴はさっき、ペッシに向けてこう言っていた 

    『いったん食らいついたら腕や足の一本や二本失おうとも決して「スタンド能力」は解除しないと』

    もはやボロボロの重体、死を待つだけの状態にありながらなおも闘う事をやめないプロシュート兄貴、自らの命をもってその言葉を証明してみせた…

  • 208奇妙な粗筋書き24/02/03(土) 19:20:47

    ―――本当の意味で、兄貴の言葉を理解するペッシ その涙を止め鋭い形相で決意を、覚悟を露にする…!!


    「わかったよプロシュート兄ィ!! 兄貴の覚悟が! 「言葉」でなく「心」で理解できた!

     ブッ殺すって思った時は兄貴ッ! すでに行動は終わっているんだね」

    その言葉と共に、足元で倒れる老化した乗客の首を踏みつけ――― その首をへし折った


    「フウウ―――・・・ 初めて………人をやっちまったァ~~~♪ でも想像してたよりなんて事はないな

     そしてオレに向かって「マンモーニ」<ママっ子>だなんて言えるヤツは もうこれで誰ひとりいねーからな…」


    鋭い形相を浮かべて、ひとり呟くペッシ そこには自分の決断に自身を持てない気弱な弟分の姿は、もうどこにも存在しなかった


    場面は列車上のブチャラティに戻り…とにかくここは腕の釣り針を外すことが先決

    手をジッパーで切り開いて、その糸を取り外そうとした…瞬間!針が自らジャンプし開いた手首へと再度入り込む!?


    「何をしようとしているのか…ブチャラティ すべて動きは読んでやる!

     そして兄貴が死ぬ前に(グレイトフル・デッドの能力が消える前に)!!

     おまえとのカタをつけてやるッ!おまえさえ倒せば娘が手に入る状況にかわりはねえ!」


    兄貴の命をかけた覚悟に触れ、成長したペッシ ブチャラティにとっては最大の難敵として、その前に立ちはだかる…!


    <続く>

  • 209二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 20:56:39

    ペッシ人殺すの初めてってやっぱ今まで兄貴の方がそういう役回りをしてくれてたのかね
    兄貴の方もかっこいいな

  • 210二次元好きの匿名さん24/02/03(土) 21:55:13

    そうなると>>138の運転手あれで死んでないんだな

  • 211二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 03:11:28

    こんな出来損ないの人造人間16号みたいだったペッシが一気に顔つき変わりやがるとは
    このバトルすっげー名場面・名セリフの嵐で凄い面白いんだけど
    ジョルノの出番、兄貴のスタンドの謎を解いただけで終わるのだろうか?

  • 212二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 03:38:21

    プロシュート兄貴がマジで理想の兄貴すぎる・・・
    時に厳しく接しながらも、しっかりギャングの心構えを文字通り命懸けで実践して見せるとかペッシでなくても惚れるわ
    地味に暗殺メンバーの中では唯一、ペッシの可能性を見出していたからこそついていたのかもなー兄貴

  • 213二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 06:28:51

    初めて殺した、てのが文字通り、首をへし折った客が初めてのヤツなのか
    それとも自分の意思で殺したのが初めてで、兄貴から言われたらなにも考えずヤってたのかで意味合いも違ってくると思う
    実際ミスタは仕留める寸前まで行ってたし、一応ぶっ殺すと息巻いてはいたし

  • 214二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 11:14:14

    >そしてオレに向かって「マンモーニ」<ママっ子>だなんて言えるヤツは もうこれで誰ひとりいねーからな…」


    ここのペッシがどこか寂しく見えるな

    未熟だった新米がひとかどのギャングになった瞬間なだけに、もう青臭さみたいなのが消えてしまった感じ

    ここまで暗殺チームみんなブチャラティ組なみにキャラ濃いから、こいつらメインの外伝みたいなのも欲しいなあ

  • 215二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 15:35:16

    ヤクザ物だと人を殺して一皮剥けたり兄貴分が舎弟の覚醒を促すみたいなのはあるけど
    ここまで兄貴が兄貴するとは…ペッシは外道に墜ちてでも成し遂げるって顔してるし
    虹村形兆より正に兄貴って感じだ

  • 216奇妙な粗筋書き24/02/04(日) 19:22:03

     第57話

     針をはずせ! (本日巻頭カラー)


    成長したペッシの『ビーチ・ボーイ』は、針が食い込んだ位置を数cm単位で正確に読み取ることで

    何度ジッパーで開かれ針を外に出されても、、腕の位置そのものを掴み腕の中へと再度侵入する…!


    「「針」を瞬間 腕の外に取り出したところで 絶対におまえの体を見失うものか…ブチャラティ!

     ビーチ・ボーイの「針」は腕を登っていき心臓に食らいつくだけだ!

     そして『娘』<トリッシュ>をゲットしてプロシュート兄ィの意志はオイラがとげるッ!!」


    ここはNo6も、一旦列車下に引っかかったプロシュート兄貴にトドメを刺す事を提案

    ヤツさえ始末すれば『亀の中』のジョルノ達も復活して、糸の敵も叩いてくれるが…すでにそれもムズかしいと返すブチャラティ

    ブチャラティの体は釣り糸の強烈なパワーに引っ張られ、その身が列車上で右往左往してしまい

    そしてペッシは兄貴と同じ苦しみを味あわせるべく、ブチャラティの体は列車外へと投げ出される!!


    だが寸前、スティッキィ・フィンガーズの指が天井のボルトを引っかける事で辛うじて転落を阻止

    ペッシもブチャラティの動きに気付き…だったら今度は上!釣竿を上げるとブチャラティの体も真上にはね上げられる!!

    そしてそこには150kmで迫る電線!このままでは持ち上げられたブチャラティの体は電線で真っ二つにされる…!

    しかしブチャラティ、この攻撃も寸前で凌ぐことに成功 天井部分を円状に開いて盾にする事で直撃を阻止


    電線に叩き付けられた衝撃を糸に感じながらも、まだ生きていることを悟るペッシ

    同時にブチャラティが列車内部に入り込んだと見る… この状況、ブチャラティの勝ち目はペッシ本体を叩くしか方法はないが…

    だがそれももう今では厳しい…ブチャラティが釣り針に引きずられている最中も、その糸は奥へ奥へ進みすでに胴体まで到達…!

  • 217奇妙な粗筋書き24/02/04(日) 19:22:57

    「外の老化の男さえ倒せばもうオレたちの勝利かと思っていた…だが甘く見ていた

     この列車の中で本当にやっかいなのは「老化させる能力」の男の方ではなかった

     真に恐ろしいのは………!! この「釣り糸」の男のほうだった!


     だから"見せつける"しかないんだ!

     この男の能力を倒すには! こいつ以上の『覚悟』が"ある事"を!!

     こいつ自身に"見せつけるしか"ねえッ!」


    その叫びと共に、ブチャラティは自分の体に食い込む針にスティッキィ・フィンガーズの乱打を浴びせる!?

    だが糸への攻撃にたいする力は100%自分へと帰ってくる、No6も声を上げるが

    ―――次の瞬間、ブチャラティの体は糸のカウンターによって、自分の体がバラバラの細切れになる…!!


    このブチャラティの手によって、ビーチ・ボーイの針はバラバラになったブチャラティの「体」を見失わせることに成功

    だがこのままバラバラになったままでは、ブチャラティが死んでしまう…!! 

    狼狽える声を上げるNo6に、ブチャラティも『覚悟』とはこういう事だと返すのだった…


    <続く>

  • 218二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 19:34:06

    巻頭おめ
    さすがブチャラティの覚悟えぐいわ
    ブチャラティにここまでさせるペッシ強敵やな

  • 219二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 22:46:34

    5部では覚悟ってのが重要な要素っぽいな
    勝つのはブチャラティだろうけど絵面のヤバさがすげえ
    これ勝ってもブチャラティとミスタは一時離脱もあり得るのでは

  • 220二次元好きの匿名さん24/02/04(日) 23:00:27

    ピストルズすっかり実況解説役だな

  • 221二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 05:24:09

    ソフトマシーンの兄ちゃんはジッパーで首だけにされてもふつーに生きてたような…
    まあその辺はその場の勢いやなw

  • 222二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 08:31:04

    >>220

    ミスタも瀕死のはずなのに6番元気だよなw

  • 223二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 16:26:47

    しぶといなぁ・・・

  • 224奇妙な粗筋書き24/02/05(月) 19:01:42

     第58話
    『覚悟』の行方!!

    『ビーチ・ボーイ』の釣り針による攻撃を凌ぐため、自分の体をバラバラにするという決死の覚悟を試みるブチャラティ
    だがその手段にはNo6も狼狽える声が出てしまう 
    肉体が形を成してないということは頭に血も通ってない、呼吸もできない 即ちこのままでは『死』が待っている…!
    だが確かにペッシも、この手段によってブチャラティの『脈』も『呼吸』も感じ取れなくなる
    突然ブチャラティの気配を完全に見失ったことに困惑するペッシ まさかすでにこの場を抜け出しこちらに向かっているのでは…
    だが疑心暗鬼は心の弱さ、プロシュート兄貴なら自分を信頼してくれるはず…自分にそう言い聞かせながら糸を最大限に伸ばし部屋中に張り巡らせる!

    その光景にNo6も早く体を戻して逃げるよう叫ぶが、ブチャラティの見立てはその「逆」
    糸を部屋中に伸ばし始めたという事は、敵が自分の位置を見失った事を意味している…!

    「このまま……だ… このまま……"何ひとつ" ………動かさないでいれば"切り抜けられる"!
     "今 何もしないってのが………オレの…「覚悟」だ"……!!」

    すると針は、椅子に横たわっていた乗客の胸を貫く!! だが手ごたえからブチャラティとは別人と見るペッシ
    そのまま乗客の胸をかっさばき さらに時計、ヘッドホンステレオなど、僅かな動きでもあるものは全て貫く!
    …すると、その糸がブチャラティの切り離した心臓に触れ――― 
    気づく前にブチャラティは自ら心臓を真っ二つに分離!強引にその鼓動も止めてしまう!
    あまりにもブッ飛んだブチャラティの覚悟に、もはやNo6も唖然 言葉も出ない…

    (く…くそっ! "な"…"ないぞ"ッ! この部屋には"もう「動くものは」何も"感じないぞッ!
     や…やっぱりヤツは「ジッパー」でどこかへ移動しちまったのかッ!)
    「何をやったんだァ―――――ッ!? ヤツは"いったい"どこだァアァアアアアアア―――――ッ!!」

    自分の体をバラバラにしてでも、動きを止めるなど想像の範疇外…思わずペッシも叫び声を上げる
    そこでペッシは亀のほうに目を向け…まさかプロシュート兄貴にトドメを刺しに向かったのでは…!?
    そうはさせるかとペッシは釣り針をその部屋から離し自分の手元へと戻す!

  • 225奇妙な粗筋書き24/02/05(月) 19:02:25

    見事この場はブチャラティの粘り勝ちとなり、喜びの声を上げるNo6

    …が、ブチャラティも逝ってしまう寸前… No6の声で辛うじて意識を取り戻し

    切り離した心臓へ手を伸ばす No6も逆側から押して少しでも手助けするが

    次の瞬間!列車がカーブに入ったことで、切り離された胴体がすべてブチャラティの元から離れていってしまう…!!

    もはやブチャラティにはその肉体に手を伸ばす力はない 力尽きたブチャラティが、静かに目を閉じる―――


    「予想以上に   ねばる男だった・・・・・・ ヤツの勝ちだ・・・・・・・・・」


    だがブチャラティが兄貴の元へと向かったと疑うペッシは、列車の操作盤を無茶苦茶にブッ叩いて列車を止めようとする!

    そしてその大暴れにより、列車のブレーキが作動!急ブレーキがかかった列車は、その反動でブチャラティの元へ切り離された体が戻ってくる…!!


    列車が止まり、すぐにでもプロシュート兄貴の元へと向かおうとするペッシ

    だがその前に、肉体を取り戻したブチャラティが、ジッパーで壁を開き立ちはだかる…!!

    まさしくブチャラティの『覚悟』の勝利…そして互いに相対したペッシとブチャラティの「最後の一騎打ち」が始まる…!


    <続く>

  • 226二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 20:42:35

    承太郎もブチャラティもちょっとなら心臓止めてられるの何なんw
    最後奇跡の復活やん

  • 227二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 22:02:37

    状況的にはもう勝ち確BGM来てるような展開でアツイぜ
    流石に覚醒ペッシもここまで詰められたら釣竿ではどうにもならんだろうが、もう一波乱起こしてくれるかな

  • 228二次元好きの匿名さん24/02/05(月) 22:14:42

    知的バトルのようで最後はド根性と勢いで誤魔化すのは、この作品のジャンプ漫画らしい部分だが
    今回のバトルは名言の嵐と互いのスタンドの特性を生かした裏の掻きあいに土壇場の逆転と、見どころが多すぎる
    接近戦はブチャラティの方が強そうだが、能力的にも覚悟的にもペッシも一矢報いるくらいはするかも

  • 229二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 07:55:10

    そう言えばビーチボーイ
    ブチャラティの横でうるさい6番にはノーリアクションなあたり、スタンドは流石に探知できない模様
    ただ成長性Aでもあるからそうなる可能性もあったよな 
    そこまで育ち切ってなかった、本人の覚悟ブーストにスタンドの方が追い付いていなかったのも勝因という所か

  • 230二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 19:08:18

    保守

  • 231奇妙な粗筋書き24/02/06(火) 19:12:52

     第59話
     どっちが早い!?

    「何よりも『困難』で……… 『幸運』なくしては近づけない"道のりだった"………
     おまえに近付くという道のりがな……」

    数々の困難を切り抜け、ついにもう一人の敵、ペッシと直接相対するブチャラティ
    だがこの結果は決して『幸運』ではない、ブチャラティの『覚悟』が引き寄せたものなのだ…!
    No6も列車の車輪部分に横たわるプロシュート兄貴のスタンドがボロボロに崩れ落ちていく姿に気付き
    兄貴の方はもうすぐ死ぬはず、老化の能力も弱まるとみてこの闘いはブチャラティが有利だとするNo6 だが―――

    ペッシに向けて一歩、足を進めようとするブチャラティだが
    突然ペッシの持つビーチ・ボーイが甲高い音を響かせると、突然歩みが止まりブチャラティの表情が凍り付く…?

    「なぜさっきおまえの心臓の動きを見失ったのか………わからねーが……
     全てはオレがオメーにここで兄貴への償いをさせることで オレたちの「任務」は終了するッ!
    『スティッキィ・フィンガーズ』 老化している"わりには"さすが接近戦はお得意の『スタンド』
     今の攻撃 "よく「見切れ」たな"…」

    ―――瞬間!ブチャラティの足首が突如弾け、勢いよく血が噴き出す!?
    先ほどペッシはブチャラティの足に向けて釣り針を放っていたのだ その攻撃、No6にはまるで見えなかった…
    ものすごいスピードと正確な動きでの攻撃、これを潜り抜けてペッシ本体を叩けるのか…!?
    …そしてブチャラティも、ペッシの表情の変化に気付く 先程見た時はこんな「目」をした男ではなかったが
    まるで10年も修羅場を潜り抜けたようなスゴみと冷静さを、ペッシの眼差しから感じ取っていた

    「栄光は・・・・・・ おまえに・・・ある・・・・・・ぞ・・・」〔!! ハッ〕
    「やれ・・・・・・やるんだ・・・ペッシ オレは・・・・・・・・・おまえを 見 守って・・・・・・いるぜ・・・」
    さらにプロシュート兄貴も意識を取り戻して、最後の力を振り絞りペッシの援護を放つ
    この状況、No6もさっきは有利と言ったけどやっぱり不利かもしれない…

  • 232奇妙な粗筋書き24/02/06(火) 19:13:32

    「兄貴が逝っちまう前に 兄貴の目の前でよオオオオ――― 償いはさせるぜェェェェ―――――ッ」


    ペッシの雄叫びと共に、ビーチ・ボーイの釣竿をふりあげブチャラティに釣り針の一撃を放つ!

    その攻撃に対しブチャラティは、真正面からその攻撃へと駆け出すと、両腕でガードしてその針を腕で止める!!

    腕でガードすれば針が心臓を捉えるまでには時間がかかる、その前に勝負を決めるつもりだと見るNo6だが

    ペッシもその考えは見抜いており――― 釣り針は両腕を貫通!ブチャラティの胴体に直に突き刺さる…!!


    「腕を登って心臓まで行くなんて「やり方」は………「"はずすかも"」って自信がなかった時だけやってた安全策だ!

     "必ずやるって"決めた時は「直線」だッ! 今のオレは何がなんでも「直線」で突っ切るのよッ!


     心臓に食らいついたッ! ブッ殺してやるッ えぐれろッブチャr


    だが心臓に釣り針が突き刺さる直前、ブチャラティのスティッキィ・フィンガーズは両腕を広げて自ら糸を伸ばすと

    伸ばした糸をペッシ自身の首に絡ませ、そして一気に糸を引っ張りペッシ自身の首をへし折った―――!!


    「「ブッ殺してやる」ってセリフは…終わってから言うもんだぜ オレたち「ギャングの世界」ではな」

    血反吐を吹き出すペッシに向け、ブチャラティはそう言い放つ

    ・・・自らの敗北を、死を悟ったペッシは、だがタダでは死なないと返し―――

    ペッシの懐からは突如、トリッシュが姿を現す!? 

    さらに気づけば、ペッシはいつの間にか仲間たちが入っている亀を手にしていた…!!


    <続く>

  • 233二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 19:35:50

    まじで戦況が二転三転して飽きんわ
    ペッシが最初に比べて成長してるのがなんか寂しいな

  • 234二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 19:49:56

    ペッシ、最後の最後で気が緩んだか…

  • 235二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 20:21:58

    死の直前にあっても奮起を願っていた舎弟を励ますプロシュート兄貴がかっこよすぎる
    一般人の巻き添えを電車で出すとのは、やはり地下鉄サリン事件を想起させてしまうんだが
    プロシュート兄貴の語っていたギャングの心得で返すブチャラティも決まってて実に爽快

  • 236二次元好きの匿名さん24/02/06(火) 23:01:05

    地味に今のペッシ、ポルナレフ級の達人にまでなってる気がする
    心持ちひとつでこうも変わるんだな、男ってヤツは

  • 237二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 07:04:32

    保守

  • 238二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 13:11:44

    ジャンプ漫画だとスーパーサイヤ人を筆頭に精神力でパワーアップってのは珍しくもないんだが
    能力自体はそのまま使い方が自信に満ちた事による強化は結構珍しいな
    能力にルールあるバトル漫画自体ジョジョ位だけど

  • 239奇妙な粗筋書き24/02/07(水) 18:58:04

     第60話
     地獄に墜ちた魂

    ブチャラティに敗れたペッシは、取り出した亀からトリッシュを解放
    だが彼女以外…亀の中の部下たちはこのままでは済まさない
    血反吐交じりの血走った形相で、仲間たちも道連れにしようとする…!

    ペッシの最期の抵抗に、ブチャラティもやめた方がいいとするが
    もはや死が待っているペッシは、ブチャラティに「絶望」を残してくたばれるなら喜んでやると返す
    ・・・そんなペッシの姿にブチャラティは彼への「失望」の眼差しを向ける…

    「………さっきおまえの目の中に ダイヤモンドのように硬い決意を持つ「気高さ」を見た…
     だが…堕ちたな…… ただのゲス野郎の心に………!!」
    「「おちる?」 落ちるだって? 落ちてくだけるのはウヒャハハハハハ"こいつ"らの方だアアア―――ッ」

    狂気の叫びと共に亀を岩に叩き付けようとするペッシ 
    だがそれよりも早く『スティッキィ・フィンガーズ』の拳が――― ペッシのコートだけを貫く!?
    突然目の前で消えたペッシにブチャラティもNo6も戸惑うが トリッシュはペッシが亀の中に入った事に気付く
    そう、これこそがペッシの真の狙い!落ちて草原を転がっていく亀の中には、倒れる仲間たちの首に釣り糸を伸ばすペッシ…!!

    「ひっかかりやがったなッ!!ザマあ見やがれェェェ―――ッ!!」
    〔もう間に合わねええッ! 遠すぎるッ!〕

    ―――だがブチャラティは雄叫びと共に自分の腕を殴り、ジッパーを取り付ける事で強引に腕を伸ばし!
    そしてその拳が、仲間たちにトドメを刺そうとするペッシの顔面に突き刺さる!

  • 240奇妙な粗筋書き24/02/07(水) 18:58:48

    「何をやったってしくじるもんなのさ ゲス野郎はな」
    そしてペッシの首を掴んで、亀の中から引きずりだすとダメ押しのラッシュがペッシの全身を滅多打ちにする!!

    「アリアリ
     アリアリアリアリアリアリアリアリ
     アリアリアリアリアリアリアリアリアリ
     アリアリアリアリアリアリアリアリアリ
     アリアリアリ

     アリーヴェ デルチ!」(さよならだ)

    別れの言葉を告げると共に、ペッシの全身がジッパーでバラバラにされ そしてその肉片は川の中へとバラ巻かれる
    ・・・ペッシとの闘いに決着がつくと同時に、ブチャラティの老化も解ける 
    ふり返ると、亡骸となったプロシュート兄貴がその場に横たわっていたのだった…

     プロシュート-死亡
     スタンド名 ザ・グレイトフル・デッド

     ペッシ-死亡
     スタンド名 ビーチ・ボーイ

    ……亀の中で意識を取り戻したジョルノが、仲間たちの老化が解けた様子に気付く
    寝てたフーゴとアバッキオは攻撃を受けた事すら気づいておらずナランチャもすっかり記憶から抜け落ちてたのでした
    一方ブチャラティは、プロシュート兄貴の死体を探る 予想していたがやはり仲間への連絡はすでに行っていた模様
    自分たちの行き先も亀の事もすでに伝わってると見ていいだろう こうなるとこのまま列車に乗るのは危険か…

    「「亀の中」に隠れるのは続けてもいいがここからは別の方法で移動しなくてはならない…
     あと4~5時間あまりでヴェネツィアに到着できると思ったが… 何日かかかるたびになるかもしれない…」

  • 241奇妙な粗筋書き24/02/07(水) 18:59:34

    そこへ、座り込んでいたトリッシュが不意にブチャラティに聞きたい事があるという
    だがブチャラティもボスから娘の質問に答える事は許されていない、自分たちの任務が護衛だけだと返すが…

    「どうしても………答えてもらうわ……… あたし!
     いったい『何者』なの? なぜ最近急に奇妙なものが見えるようになったの?
     何よこれは!?この地面はなに? なぜあたしは知らない父親のために追われるのよッ!?答えなさいッ!」

    そうブチャラティに問いただすトリッシュの傍の字面には、まるで獰猛な怪物の足跡が湯気をたてて刻まれていた…!
    その光景にブチャラティも、彼女もやはり「スタンド使い」としての素質があったことを理解する
    その様子から見るに、自分の能力に目覚めかけているのだろう… 
    だが何であれ、ブチャラティにはその問いに答える事は許されていない 彼女の目覚めかけた力も、命を狙われる理由も……


     To Be Continued
    ←―――――――――・・・


    あとついでに、ブチャラティとペッシの熱戦に夢中だったNo6
    完全に自分のご主人である瀕死のミスタの事忘れてましたとさ

  • 242二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 19:12:07

    アリーヴェ デルチ!はかっこいいけどアリアリラッシュでツボるてw
    何か訳の分からん事に巻き込まれてるトリッシュがちょっと可哀想だわ

    主人のこと忘れてたNo6はかわいいなw

  • 243二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 19:19:09

    オラオラとかのラッシュをジョースター一族でもないブチャラティが使ったって何気にビビる
    ジョルノのスタンド強くしすぎちゃったからブチャラティの出番増えてない?

  • 244二次元好きの匿名さん24/02/07(水) 19:40:30

    ペッシも成長次第では黄金の精神が宿ってくれたろうに…
    手に入れた力に心の方が追い付いてなくて、兄貴から命懸けで教わった高潔な精神が単なるヤケっぱちにまで堕ちてしまったのはただただ悲しい

  • 245二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 03:52:43

    そういえばホルマジオ戦から始まってから今回までで、まだ1日すら立ってないんだよな…スケジュールが急ピッチ過ぎる
    ミスタに至っては前日?でのサーレー戦でも銃弾受けまくりだったし、仗助みたいな回復持ちもいないのにタフ過ぎんだろ…
    また出番くる可能性もあるのが怖いし(そろそろ味方にも死人出そう、的な意味で)

  • 246二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 07:32:52

    ブチャラティはこう言ってるけど、たとえゲスに落ちようとも自分の役割は果たして見せる、と強固な意志を示して見せたともいえると思う。
    まーその結果、完全に発狂しちゃった具合なのは否定できんけど。

  • 247二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 07:48:43

    ペッシというか5部の連中には正義の輝きの中にある黄金の精神ではなく
    深い夜の中でも迷わぬ決意と覚悟、月光の精神と言いたくなるものを感じる
    みんなギャングになるには相応の理由があるとはいえ、ギャングである以上決して正義とは言えないだろう
    正義とは何かとか考えるとキリがないというか、ジョルノ達もあくまでシノギの麻薬を止めたいだけで目指すのがギャングには違いないからな

  • 248二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 17:51:46

    保守

  • 249二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 18:37:45

    ジョルノもそういうところをこれから見せるのだろうか

  • 250奇妙な粗筋書き24/02/08(木) 19:06:03

     第61話 受胎せよ!

    プロシュート兄貴とペッシとの闘いを終えた列車の傍に、バイクに乗った男が姿を見せる
    二人の敗北を携帯電話で何者かに伝える男は、二人を下したのがブチャラティであると見る
    当然だがすでにブチャラティ達はこの場を離れているようで、ハイウェイを北に向かったと推察する

    ≪追跡は…可能か? 『メローネ』……?≫
    「……… プロシュートとペッシは敗北したが……
     二人の仕事は十分追跡を"可能にしてくれている"!「血液は採取できた」! "ブチャラティのな"!」
    そう言って『メローネ』と呼ばれた人物は、地面に落ちた血液を綿棒ですくい、小瓶に収めるのだった…

    ・・・ブチャラティ達は現在、トラックの荷台に亀を潜ませて移動中 現在フィレンツェまであと295km
    しかしなにやら、ブチャラティとトリッシュの間にある険悪な雰囲気をナランチャも感じ取っており
    その様子にジョルノは、おそらくブチャラティが"何も言わないから"不安を感じているのだと見る

    (トリッシュはたぶん「自分でも気づいていないスタンド使い」 そして謎の父親…それはとても不安だろう
     そしてブチャラティは「掟」でその話に触れる事は禁じられている
     "ぼくなら"……何とか彼女の能力を調べたいものだ… そしてそれは「謎のボス」へのヒントになるのだろう…)

    …だがこの状況で泣き言一つ言わないトリッシュには、意志の強い女性だと感心げな声が出るジョルノ
    このまま何事もなければ明日か明後日には目的地の『ヴェネツィア』までたどり着けるだろうが…
    その横ではなんだかミスタのピストルNo5が泣きべそかいてた お腹空いたようです
    とはいえ今は食事は亀の中になく、我慢してもらうしかないが…そんなミスタの頭の上で、No2と3がハンバーガー食ってた

    \ゲプイィィ/ \ウメェエエエエ/
    「おっ おめーら……!!(:
     そ…そのハンバーガー"どっから"持って来た? ま…まさか!!」
    /クレークレー\  /ワケヤガレー\

  • 251奇妙な粗筋書き24/02/08(木) 19:07:18

    そう、二人が持って来たのはトラック運転手のハンバーガー 異変に気付いた運転手が、亀の存在にも気づく…!!

    寸前!ミスタが亀の上にこぶしを振り無理矢理に運転手を黙らせる!!

    辛うじてバレずに済んだがそのおかげで事故ったトラック

    見張りをしてたミスタに何かあったかフーゴが問うが、ここはすっとぼけておきました


    ・・・立ち往生した電車の方へと視点を戻し、騒ぎになっている様子に個室の女性がぼやく声を漏らす

    が―――そこにいつの間にか、見知らぬ男が対面上に座っている…!?


    ブチャラティの血を小瓶に納めたアイマスクの男…『メローネ』

    小瓶を揺らしながら、メローネは女性に健康状態は良好ですかと問いかける

    だがいきなりの図々しい来訪者には女性も声を荒げるが…

    メローネは持っていたノートパソコン状の機械に、小瓶を納めるとさらに勝手に女性の持ち物を物色

    彼女の生年月日が確認できるものを見つけ、何かに満足したか<ベリッシモ>(とてもいい)と声を上げる

    さすがに女性も怒りの平手打ちを浴びせるが…その一撃に、メローネはどこかうっとりとした恍惚の表情が浮かぶ


    「スゴクいい! いいビンタだ!! 手首のスナップといい腰の入れ方といい

     こういう元気なビンタを繰り出せるんなら 君の健康状態はまちがいなく 『良好』だ!」


    そう言いながらメローネは、平手打ちを浴びせた女性の手首に ペロリ と舌を這わせる…!

    もはやその異常な男の様子に、女性も怒りよりも恐怖が浮かぶ 悲鳴を上げながらメローネから後ずさりし

    自分は警察や政界に顔が利く一族の出 自分に何かあればあんたなんかひとたまりもないと言うが…

    メローネは彼女の名前や生まれ育ちには興味はないとして、重要なのは彼女の健康状態と生年月日、血液型だけ

    そう言いながら手持ちのノートパソコンに何やらデータを入力しつつ


    「うお座のO型!それが重要なんだ

     ブチャラティは牡羊座のA型だから占いによると 相性が君ととても悪い

     それがスゴク最高にいいッ! 見たところタバコを吸えるようだし 今お酒もやってるしな

     ドラッグはやってるかい?麻薬やってるならもっと君は最高に ディ・モールト(非常に)いいんだがなああ」

  • 252奇妙な粗筋書き24/02/08(木) 19:07:30

    「お・・・お金ならあげるわ…;

     も…もっとほしいんならクレジットカードの暗証番号も教えてあげる」

    「あのな…しゃべらずに聞いてくれないか……? これからの質問が最も大切な事なんだ

     何かを始める時というのは楽しんでやらなくちゃあいけない そうだろ?

     君がイヤな事はスゴク良くない事だ! 重要なのは君の好みだ 君はどれが好みなんだい? 番号キーを選んで押してくれ

     なんでも1500年前のインドの「カーマスートラ」という本には48以上もの「仕方」がのってるそうだ

     でも とても重要なことだと思うんだ りっぱな『子供』を生むための「始まり」としてはな」


    そう言ってメローネが女性に見せたのは、無数にある『キスの仕方』…!!

    もはや女性も恐怖心が頂点に達し、その場を逃げ出そうとした瞬間―――


    「『ベイビィ・フェイス!』」 

    メローネの持っていたノートパソコン状の機械から手足が生え!

    その場に女性の悲鳴とヒビ割れた窓ガラスの音が響く…!



    [受胎完了]

     出産まで3分03秒

     母子ともに健康


    〇ブローノ・ブチャラティの血液から採った『DNA』を解析。

     この『DNA』を探知追跡できるように体内に組み込んで育成しますか?

    (1)はい

    (2)いいえ


    「ああ 育成するとも………極悪なヤツにな」

    そう呟きながら、メローネはキーボードの(1)を入力するのだった―――


    <続く>

  • 253二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 19:35:02

    いや問題は全くないはずなんだけどさあ…何でか少年誌でやるにはグレーに見えるわw
    スタンドが出来上がるまでの過程がやばいなw

  • 254二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 20:31:39

    まあ、昔載ってたブラック・エンジェルズってマンガでもヒロインが敵のボスにレ◯プされてたから…

  • 255二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 22:52:17

    変態だ―――!!

  • 256二次元好きの匿名さん24/02/08(木) 23:14:53

    なんだこの気色悪いたまごっち野郎

  • 257二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 06:48:20

    スタンド展開してなくても、自分の意思持っちゃってるから勝手に出てきちゃうのか、ピストルズ
    ある意味持久戦には決定的に向いてないタイプだなw

  • 258二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 07:59:52

    なんでミスタ平気な顔してんのよwww
    生きてるのは良いけどあの怪我は病院送りでしょw

  • 259二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 18:49:35

    スタンドを育てるスタンド?
    確かに今やたまごっちとかの育成ゲームだけど、卵じゃなくて生贄から産まれてる?
    なんかすごいオドロオドロしい奴だな…

  • 260奇妙な粗筋書き24/02/09(金) 19:02:49

     第62話 ブッ殺す!!

    扉絵にて新たな敵スタンド使い紹介
    本体名『メローネ』 スタンド名『ベイビィ・フェイス』

    メローネの持っているノートパソコン状の機械モニターには、出産までのタイムカウントと
    カウントが進むうちに、見る見るうちに成長していく受精卵のような細胞…
    そして、カウントゼロ 出産完了の表示が出ると 同時にメローネに襲われた女性が目を覚ます
    気づけばその場にメローネの姿はなく・・・いったい何が…?

    ―――まさか!? 女性が慌てて自分の下腹部をまさぐるが、何も異変がないようで安堵のため息を漏らしながら…
    自分の無事を確認すると共にあの男、メローネへの怒りがふつふつと湧き上がる
    ひとり、メローネへの罵声を喚き散らしながら電車の車掌を呼び出そうとすると―――

    □「ブッ殺す」とはいったい何ですか?

    すると外に出ていたメローネの機械モニターに、ひとりでにそう入力される
    その様子から自分のスタンド『ベイビィ・フェイス』が生まれ、母親から学習を始めたのだと見るメローネ
    彼女の「殺す」という意思に反応を示し、才能面は十分と声を上げる

    「りっぱに育てよォォ~~~~~!!
     ブチャラティの細胞が発するエネルギーを『自動追跡する遠隔パワー型スタンド』にな…」

    その後も、ベイビィ・フェイスの母親として選ばれた彼女は部屋に入った車掌に罵声を浴びせ
    ―――その背後…後頭部辺りに、なにかがうごめき始める…
    それと共にメローネは並行して、『ベイビィ・フェイス』へおべんきょうタイム

  • 261奇妙な粗筋書き24/02/09(金) 19:03:24

    図鑑からライオンさん、ゾウさん、キリンさん、シマウマさんを差し
    続けてブチャラティの写真を『人間』として指し、それらの動物たちでブチャラティを踏み潰す様子を見せる

    「おやおや~ これが「殺す」ってことだ わかったか?
    「死なすこと」…または「始末する」ともいう 次のページ見てみようか…
     こんどは子供のする遊びだねー 「コマまわし」に野球だ
     これがボウリングで………これがアイススケート」

    続けてそれらの道具で、ブチャラティの部下たちを惨殺する様子を見せてあげるメローネ
    これで死んだのが『クソ野郎』どもと教えつつ、「死なす方法」は本能のままにやっていいとする
    ただし「トリッシュ」への攻撃は許さない 殺さず捕まえるのが最優先と教えつつ
    するとモニターに再び『ベイビィ・フェイス』からの入力が打ち込まれる

    □おしっこしたい。どうすればいいですか?

    「どうするって…… ……… "する"しかないだろう… 赤んぼはみんな平気でするもんだ」
    メローネからの許しを得たベイビィ・フェイスは、女性の後頭部からおしっこジョロジョロ
    女性もすぐに自分の後頭部に流れる汚水に気付き悲鳴を上げる

    「うっ! くっ……くさいッ! な…なんなのよォ~~~~~この列車ッ!
     気持ち悪いわッ!汚らわしいわッ!汚らわしいわッ! 気持ち悪くって汚らわしいわ!!」

    □お母さんがぼくの事 "くさい"と言っている。
    「汚らわしく」て「気持ち悪い」とののしっている。

    「ああ そうらしいな で おまえはそんな彼女のことどう思う?」

    □……… なんていいお母さんだ!

  • 262奇妙な粗筋書き24/02/09(金) 19:04:08

    「良しッ! ディ・モールト ディ・モールト(非常に 非常に)良いぞッ! 良く学習してるぞッ!」

    学習の成果はすこぶる順調、メローネも喜びの声を上げる

    だが、おなかもすいた、と出てくるモニターにメローネもまだ学習は済んでない、我慢するよう必死で引き止めるが……

    同時に女性も我慢の限界、全部鉄道会社に責任を取らせてやると声を荒げて部屋を飛び出した―――その直後!


    突然!女性の顔面が、まるでサイコロステーキ状に細かく切れ目が走る!!

    それと共に、女性の切れ目の破片が何かに削り取られ、女性の中から何かをすする音がひびき―――


    「証人・・・・・・ ジュルジュル ジュルジュルジュルジュルジュル ゴクゴクゴク なってちょうだ い 」


    そこからは凄まじい勢いで、女性の体が細切れに削り取られ バッグとハイヒールだけを残して消えてしまう

    これにはメローネも"いい母親すぎた"と複雑な声を漏らしてしまう 

    まだ早い、との事だが……直後、バイクにまたがる存在に気づくメローネ バイクが走り去ると同時にモニターにも表示が出る


    □ブチャラティの「DNA」は現在動いていない……。

     北の方向の ある場所で静止している。


    おそらくは今走り去ったのが、ブチャラティの攻撃に動き出した『ベイビィ・フェイス』であろう

    メローネも勉強は途中なのにしょうがないやつとぼやく声を漏らしつつ、才能は申し分ないとする


    「自動追跡は完ぺきに始まったッ!

     手間はかかるがベイビィ・フェイスの息子は『無敵の遠隔型スタンド』!! おまえを倒せるものはいないッ!」


    ・・・その頃ジョルノ達は、ローマまで南東12km 旧アッピア街道に入っていた所

    ふとジョルノは背後を見やり…見晴らしのいいこの場所は危険だと見ていた


    <続く>

  • 263二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 19:34:42

    エボニーデビルと同タイプのスタンド?
    でもなんか成長より教育が大事なんかな、確かに育てゲーっちゃ育てゲーっぽい

  • 264二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 21:35:57

    とんでもない勉強タイムやなw
    こんな赤ちゃん嫌すぎるw

  • 265二次元好きの匿名さん24/02/09(金) 21:40:21

    本人も言ってるように手間がかかるスタンドだな
    その分能力は強そうだが

  • 266二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 06:25:44

    しれっとれいぽうネタまでぶちこむあたり(未遂だけど)ヤング行きでも狙ってるのだろうか荒木センセ
    その前もトリッシュのチチチラもあったし、ギャングをテーマにしてるのも相まって五部はつくづく大人向けな雰囲気出てると思うわ

  • 267二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 14:15:06

    先輩の先輩がこんなところにいたのか!

  • 268二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 15:28:15

    >>267

    とりあえずスレの方向性を知ってからレスしような

  • 269奇妙な粗筋書き24/02/10(土) 19:04:28

     第63話 攻撃!

    ジョルノ達一行は、現在とある駐車場にて、逃げる手段に関して意見が分かれていた
    車を盗むか、相乗りさせてもらうか… 盗む手段ではすぐにバレ、追いつかれるだろう
    ヒッチハイクは他人まかせで信用度に欠ける、どうすべきか・・・

    「『1台盗めば』あっという間に見つかってしまうでしょう
     だが『100台盗めば』 どの車に乗っているのか…見つけるのは困難になるでしょう」

    そこへそう、解決策を提示したジョルノは『ゴールド・エクスペリエンス』を展開
    周囲の車10台ほどを殴りカエルに変化 その上で別の車に乗っていけば、単純に10倍の時間がかかるだろう
    これには一同も目を丸くし…フーゴはジョルノのたびたび見せる判断力、行動力に彼への大きな可能性を感じていた…

    亀の中ではトリッシュとブチャラティが二人きり どうもトリッシュ、トイレ問題に直面している模様
    亀の中にトイレはなく、この問題に声を荒げるトリッシュ そこでブチャラティの提示した解決策は

    「ゆかに「ジッパー」をつけましょう 押し入れの中です これで解決だ(ビィィィィィィ)
     この下はどこに続いているのかたぶん亀は平気でしょう けっこう栄養にするかも」

    ・・・デリカシーの欠片もないブチャラティには、トリッシュも頭抱えちゃうのでした
    そこへジョルノが、亀の中のブチャラティに車が見つかったと報告 ブチャラティが一瞬、ジョルノに目を向けると
    いつの間にか、亀の部屋内にトリッシュの姿がない……? だが外にもトリッシュが出た様子は無く
    亀を手にしたジョルノの傍には、いつの間にか一台のバイクが止められていた

  • 270奇妙な粗筋書き24/02/10(土) 19:05:27

    ジョルノも周囲に警戒を示す中、亀の中のブチャラティは床に落ちたトリッシュの腕に気付く

    ―――だが悪ふざけではない、トリッシュの腕が小さな戸棚に引きずられていく…!?


    「な ん だ っ て ェ―――――っ」


    ブチャラティも血相を変えてトリッシュの腕をとると

    そこには何かをすする音と、細切れの切れ目が広がるトリッシュの姿…!!


    「ば…ばかなッ! こんなことをする『パワー』!

     なぜこいつが誰にも気づかれずここに入れたんだ…? こいつ遠隔操作のパワーじゃあない…

    『本体』は近くにいなきゃあおかしい! なぜここまで近づけたんだ?」


    そして次の瞬間!ブチャラティの脳天にも、全身にも四角形の穴が開く!!

    「トリッシュがさらわれるッ!こいつは!このスタンドの能力はッ!!」


    □ボスの娘トリッシュはゲットした。

     ブチャラティも捕まえている。この後どうしますか?


    ―――そこへベイビィ・フェイスの報告を受けたメローネ この最上の結果に喜びの声を上げるメローネ

    「ディ・モールト!! ディ・モールトッ!ディ・モールトッ!

    (非常に非常に)よくやったぞッ! 『ベイビィ・フェイス』(息子)

     ゲットしたか!でかしたッ!!当然すぐに戻って来るんだ!トリッシュを捕まえる事それが最優先だッ! ブチャラティはすぐに殺せ!」


    が、そこへ更に亀の出口のところに、知らない顔の人間がいると報告を受け

    メローネがそいつが新入りであると見る どうしても出る時に見つかってしまうが

    見つかってしまうなら、その新入りを始末するしかないだろう、と息子に命令を下すメローネ

    ジョルノとベイビィ・フェイス、そのぶつかり合いはもはや秒読み段階…!!


    <続く>

  • 271二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 19:15:12

    >>『100台盗めば』 どの車に乗っているのか…見つけるのは困難になるでしょう

    こういう発想が出て実行するあたり、やっぱりDIOの息子だよこいつ

  • 272二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 19:20:26

    というかゴールド・エクスペリエンスって破壊力Cのはずだけど車壊せるんだな(あれから成長して上がったのかもしれないけど)

  • 273二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 19:33:00

    まー、うん。一人になって考える時間、整理する時間も欲しいってトリッシュの気持ちも分かるし
    一人にはさせておけないってブチャラティの言い分も分かる

    だからってその解決方法はちょっと・・・w

  • 274二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 20:02:32

    ジョルノ頭いいけどさあ!解決方法よw

  • 275二次元好きの匿名さん24/02/10(土) 20:13:03

    うんちょだったらどうするのよブチャラティw 亀だって体内に直に出されるのイヤだろw

  • 276二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 06:18:11

    メローネの言からするとブチャラティまだ生きてるのか
    全身削られて切れ目入れられて、どういきてるのか…その辺の謎が攻略のカギとなりそう
    直接対決の前に、トリックを解き明かす 推理漫画も流行ってるからかその辺の要素も大きいよな五部

  • 277二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 12:41:42

    息子の活躍にスゲースゲーと歓声を上げるメローネ
    ここだけ見ると微笑ましいがコイツ最上位の変態だからなあ…w

  • 278奇妙な粗筋書き24/02/11(日) 19:14:38

     第64話 けずりとる
    *扉絵のイタリア地図、ローマ付近にいるジョルノ達とメローネの現在地 現在ローマ東南12km
    (敵に目的地はバレていない 列車なら約4時間 高速道路なら5~6時間で到着)

    トリッシュとブチャラティの無力化に成功したメローネの『ベイビィ・フェイス』
    だが傍にはジョルノの姿があり、彼の始末は息子に一任するメローネ
    ただし誰にもバレないよう「静か」にやるのが条件 仲間に見つかれば面倒、あくまで『娘のゲット』が最優先とするのだった

    フーゴたちの方は盗む車を物色中 周囲に人の姿はなく今なら盗み時だが
    亀を持ったジョルノとは少し離れた一同 ジョルノの方はいつの間にか止まっているバイクに警戒を示し
    亀の中のブチャラティに声をかけようとするが…いつの間にかカメの中にブチャラティとトリッシュの姿がない…!?

    そこにわずかに開いた戸棚に気付くジョルノ、まさかすでに敵の攻撃は始まっているのか…!?
    だが今、敵にブチャラティは殺せない 死体を残せば能力がバレる危険があるからと見る
    二人を探すためにもジョルノは『ゴールドエクスペリエンス』を展開、戸棚を開くが…そこには何もない

    「気のせいではない……… 敵がどうやってここに侵入したのかはわからんが何かがこの亀の中にいる いる
     家具の中だって勘ははずれたが………」〔いや 当たりだ 家具で当たっている〕

    その瞬間家具から声が聞こえ―――瞬間!ジョルノの喉に四角形の穴が開く!?

    (ば…かな ありえない…… どんなに隠れて潜んでいるスタンドだろうと攻撃する瞬間 姿が見えないなんてことはありえないんだ…
     と…取られたのか!!首の部分を取られたのか!?)
    喉を取られたジョルノ、息もできず声も出せない… ジョルノの異変に仲間たちも気づいておらず……

    □攻撃は成功。とても静かです。 のどの一部を奪いましたから。
    「ディ・モールト 良くやった! そのまま始末して早く帰って来い」

  • 279奇妙な粗筋書き24/02/11(日) 19:15:14

    だがジョルノも喉を奪われながらも必死に抵抗 戸棚を蹴り壊すゴールド・エクスペリエンスだが
    今度はその足首に穴が開く!? 家具を破壊したのに攻撃は止まらず、その正体が掴めない…
    そしてトドメに、ジョルノの右目も奪われてしまう…!! この一撃でジョルノの命も奪われてしまう―――と思われたが

    □攻撃は不成功。
     突然ですがやつに正体がバレました どうしますか?
    「……… なん……だって?」

    ベイビィ・フェイスの報告に、首を傾げるメローネ 
    ベイビィ・フェイスいわく、ジョルノが背中の鍵を外したという 
    キーを外すと生きているものは外に出されてしまうようで、自分の体が部屋の外に追い出されていくと…

    「………なにを言ってるのかわからんが……「生きている者」?
     スタンドのオメーが生きてるだとか関係ねーだろーがッ! しかもおまえの能力は無敵だ!

    □たしかに自分の能力とは関係ない。
     しかし今 奪ったばかりのヤツの『眼』を持っちまっています。
     やつの眼は「生きています」 その「眼」に引っ張られて浮いちまうのです。
    (どうやら奪われる瞬間狙って やつは「鍵」をはずしたようです。)

    そしてその瞬間!破壊された戸棚が亀の中から飛び出すとともに、その家具にも四角形の切れ目が走り
    家具は目の前で細かく四角形に分解 見る見るうちに分解された四角形は
    小石へ姿を変えると共にジョルノの奪われた右目の破片も転がり落ちる

  • 280奇妙な粗筋書き24/02/11(日) 19:15:46

    「なるほど 「敵」が見えないんじゃあ………なくて とっくに見えて………いたんだな

     この「能力」は人間をバラバラに『細かくして』 まったく別の物質に「大きさ」までも組み立て直してしまうわけか…

     どれかわからないがブチャラティとトリッシュはまだ亀の中にいるな…」


    □メローネ どうしますか。どうしますか。どうしますか。

    「……… どうするって………能力がバレたからってどーだっつーんだ

     そいつは「息」ができねーのは依然かわりねーんだぜッ! そのまま「亀ごと」連れて戻って来い!」


    <続く>

  • 281二次元好きの匿名さん24/02/11(日) 22:14:47

    めっちゃ強いな
    喉奪われたら助けも呼べんし窒息するやん

  • 282二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 05:42:57

    空間じゃなくて物質を削り取るザハンドと考えたらそら強いわ

  • 283二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 08:32:53

    能力そのものは極悪だけど、よく考えるとこれって
    子供がよくやるブロック遊びの表現も表してるのかな 四角を組み替えて奪ったり、別の物に作り替えたりと

  • 284二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 11:17:02

    今更だけどディ・モールトってめちゃくちゃ汎用性高いな

  • 285二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 11:34:48

    というかベイビィ・フェイス(子供)って、全部同じ能力なのか作られる個体ごとに違う能力になるのかどっちなんだろう

  • 286奇妙な粗筋書き24/02/12(月) 19:48:08

    *メローネのスタンド『ベイビィ・フェイス』の能力値解説

    スタンド名-『ベイビィ・フェイス』
    本体-メローネ

    破壊力‐A スピード-B 射程距離-A
    持続力‐A 精密動作性-教育次第 成長性-教育次第

    能力―
    (1)本体から離れた遠隔操作スタンド(距離が遠いほど普通、パワーは弱くなる)
       なのにもかかわらずA=超スゴイ破壊力をもつ。
    (2)人間や物質を細かくバラバラに刻み、組み立て直す事によって違う形にしてしまう事ができる。
    (3)人間の女性の体を借りて産ませた実体化したスタンドで誰でも見える。
    (4)それはスタンドそのものの独自の『自立心』を植え付ける「自動操作型」を発展させたものだが
       教育を間違えると暴走するので要注意。
    (5)スタンドへのダメージ=本体への影響ではない。

  • 287奇妙な粗筋書き24/02/12(月) 19:48:50

     第65話 成長する!

    ジョルノの機転により、敵スタンドの能力を見切る事に成功したジョルノ
    だが転がる小石…変化したベイビィ・フェイスがジョルノ右目の破片に当たると、その右目はさらに細かく分解されてしまう

    「バラバラにして…人間を別の「物体」に……『組み替える』………『能力』ッ!」

    メローネはベイビィ・フェイスに向け、現在のジョルノの考えをこう見ていた
    この危機を仲間に知らせる、トリッシュとブチャラティの位置、ベイビィ・フェイスの身体能力、本体である自分の位置…
    だが能力がバレても依然、状況は変わっていない 呼吸のできないジョルノはほっといても死ぬが、キッチリトドメを刺すよう指示
    ジョルノに近付く小石に向けて、ジョルノもゴールド・Eの拳を振るうが 小石は自ら真っ二つに割れてその攻撃を回避する…!

    (ゴ…『ゴールド・E』の拳が命中しているわけではない…
     こいつ…命中する直前自ら『分解』して身をかわしている… ……とするとさっきの家具の時と同じように……)

    そこへ何かが小石から飛ばされるが、寸前でジョルノも辛うじて回避 
    だが迂闊に近づけばえぐり取られるのは確実 しかも今のジョルノは喉を奪われ呼吸もままならない
    ジョルノもその身を引きずらせて、仲間たちの元へ合流しようとするが、もちろんベイビィ・フェイスもそれを許しはしない
    再度分解、再構築させジョルノの元へと転がってくる……寸前!ゴールド・Eの拳が小石を叩き割る!!今度のは手ごたえあり―――

    〔いや!それは本物の「石」だぜ オレはすでに今…塀の一部になった〕
    次の瞬間、蠢く塀から覗く眼光――― そこから放つ一撃が、ジョルノの喉ブロックを更にもう一つ奪う!!

  • 288奇妙な粗筋書き24/02/12(月) 19:49:30

    致命的な一撃を受け、意識が薄れるジョルノ… 
    せっかく追跡を凌ぐ手段を手に入れられると、いうのに… 力無く、その場に倒れるジョルノ

    「つ…強い こいつ……… 無敵・・・か ・・・・・・」
    その言葉を最後に、ジョルノの瞳が光を失う・・・

    ジョルノを始末した事で、ブロック塀から『ベイビィ・フェイス』本体の肉体が構築され
    多少のハプニングはあったが仲間に気付かれずに亀とトリッシュの入手に成功
    メローネも息子の活躍にディモールトと声を上げる そのままバイクに乗ってメローネの元へ帰還しようとするが―――
    その背後から、何者かの足音が聞こえてくる・・・?

    「人間を『組み替えて』『物質』にするか まったく良いヒントをくれたよ君の能力は…」

    ―――そこには自分が仕留めたはずのジョルノが、立ち上がり目の前に立ちはだかる…!!
    分解し再構築する、ベイビィ・フェイスの能力はジョルノにヒントを与えてくれた
    同時に死ぬ寸前まで追い詰められたことで、ジョルノ自身も少しだけ、自身の成長を感じ取る

  • 289奇妙な粗筋書き24/02/12(月) 19:49:55

    えぐり取られた足もいつの間にか血が止まっており

    奪われた喉を、ジョルノは『自ら生み出し』、その傷跡を塞いでいた…!

    …目の前のジョルノの姿に、戸惑う声を漏らすベイビィ・フェイス その報告にメローネの方も困惑


    〔服からむしり取った「ボタン」が目玉になっています 手の上で!「目玉」になっています

     はめ込みました…「目玉」を…ポッカリ開けてやった顔の穴にはめ込みやがりました!

     のどもはめ込んであります 足も歩いてきやがります〕

    ≪おい『ベイビィ・フェイス』 何を言ってるのかさっぱりわからんッ! 死んだ新入りがどうしたって!?≫


    〔こいつ 「生命」を創り出す能力ですッ! 自分の部品を作ったッ! オレと逆の能力だッ!〕


    強敵ベイビィ・フェイスとの闘いは、ジョルノに新たな感覚、新たな能力への気づきを生み出させる

    いや、もっと…今以上の何かが生まれそうな気がする そんな確信を感じ取っていた


    <続く>

  • 290二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 20:40:50

    まさか今回ジョルノのパワーアップイベントだったとは、完全に予想外だった
    これは今後、ゴールドEもクレDみたいに回復持ちとして働けると言うことか…例えば手が千切られても、この力で新しく「手」を作れるって感じで
    ただそれはそれで、今後の戦いの血量がエグいことになりそうなのがこわいな…

  • 291二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 20:44:44

    ヒーラー誕生かあ!
    しかも仗助とは違って自分の傷も治せるの強いわ

    ベイビィ・フェイスも教育次第でほぼほぼAにできるの強いw

  • 292二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 21:47:21

    恐らくだけど、あまりにジョルノのスタンドを強くし過ぎて出番が少なくなってたから
    ゴールドエクスペリエンス・アクト2にして、戦闘への参加を増やすんだろう
    しかしDIOの息子がヒーラーとは…ヒール(悪役)的な能力の方が似合いそうなもんだが
    まあ5部は殺傷能力の高すぎるスタンドが多かったから、ヒーラーの加入はあるにしてもトリッシュかと思ってた

  • 293二次元好きの匿名さん24/02/12(月) 23:10:18

    これはダメージ反射は消えたか
    まあ、強力だけど結構使いづらい能力だったからな

  • 294二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 01:09:14

    これ命の誕生と物理反射能力がそのままなのか否かで、弱体化なのか成長なのか判断に迷う

  • 295二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 08:30:51

    ふり返ってみると、ジョルノのバトルって入団試験以来なのか
    いちおう列車の時のアドバイスみたいに、きっちり主張はしてるからそこまで扱い悪いとは感じないけど
    なんというか5部はジョルノ一人じゃなくて、ブチャラティ組そのものが主人公って感じ

  • 296奇妙な粗筋書き24/02/13(火) 19:10:52

     第66話 「必要」は「発明」の母!

    ≪「物」から生命を創り出した………だと…?
     だ…誰がだ!? さっきから誰のこと言ってるんだ『ベイビィ・フェイス』≫
    〔新入りがだぜッ! こいつ「復活」して来やがった!!〕

    ベイビィ・フェイスに奪われた体の一部を、自ら『生み出す』ことで復活したジョルノ
    だがベイビィ・フェイスもとっさに足を分解させてゴールド・Eの拳を間一髪で回避するも
    もう片方の足にはいつのまにか木の根が絡み、ベイビィ・フェイスの脱出を許さない…!!

    やむなくここはバイクでの離脱をあきらめ、自身の体を最小レベルにまで分解
    バイクと亀から姿を消し、ジョルノはベイビィ・フェイスが再び小石に紛れたのだと見る
    ベイビィ・フェイスからの報告をうけたメローネも、ジョルノが自身の能力で復活したという事実に困惑が浮かび…
    そしてジョルノは、亀へ向かって一直線に走り突っ込む! 

    これにはベイビィ・フェイスも拾わせるものかと声を荒げるが、メローネが待ったをかける
    今度はスピードだけでは通用しない、復活できないよう確実に仕留める必要がある
    何か考えがあるのか、ジョルノにはワザと亀を拾わせるように言うメローネ

    ジョルノが亀を回収、周囲を警戒するも動きはなく・・・
    その背後から、『ジョルノの影』に紛れて攻撃を仕掛けるベイビィ・フェイス!!
    とっさにジョルノも反撃の拳を振るうが、その腕ごと分解して貫通!ジョルノの顔面に人差し指を突き出す…!!

    〔とったぜッ! ちょっぴりだがこのオレを手こずらせやがってこの野郎!
     これで確実にてめーの頭をえぐり取ってやるぜッ! くら……〕

  • 297奇妙な粗筋書き24/02/13(火) 19:11:27

    「人間を「部品」にするという 君の能力からとにかく学ばせてもらった」

    トドメを刺す寸前、ジョルノの言葉にベイビィ・フェイスの攻撃が一瞬止まる


    「運命なのか… それとも似たようなスタンド同士の引力で君とぼくは出会ったのか…

     人というのは成功や勝利よりも「失敗」から学ぶことが多い………

    「部品」にする君の能力……… 君のおかげでぼくの『ゴールド・E』はとにかく成長できた」


    ・・・そこでふと、ベイビィ・フェイスが気づく 今分解して落としたゴールド・Eの手首がどこにもない…!?

    困惑するベイビィ・フェイスに、ジョルノもその表現は正しくない、として「自分自身の手首」を見せつけながら

    自分の攻撃よりも身を守る方がいいと忠告 そんなジョルノに声を荒げてトドメを刺そうとするベイビィ・フェイスだが

    次の瞬間その腕の中から何かがボゴボゴと体内へと登ってくる!?


    「切り離した「手」はすでにちがう「生き物」となっている おまえの腕の中に『侵入し』『喰い進む』生き物にな…!!」

    そう、その生物とは獰猛なピラニア!次の瞬間ベイビィ・フェイスの背中をピラニアが食い破る!!


    ≪ど…どうかしたのか!? 『ベイビィ・フェイス』 どうしたんだ!!答えろッ!≫

    □う…うるせェーぞ、黙ってろ!メローネ…。

     全て……てめーの言うとおりやったからこんな目に逢っちまったんだ……。

    「『影』に化けろ」とか「確実にやれ」とかくだらねーこと言いやがってよォ―――ッ!」


    ・・・思わぬ反撃を受け重傷を負うベイビィ・フェイスは、結果的にこの状況を引き起こしたメローネに向けて怒りの声を露にするのだった


    <続く>

  • 298二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 20:36:30

    ベイビィフェイス君、早めの反抗期(生後1~2時間)

  • 299二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 22:07:12

    あら?スタンド名はアクト2とか付かないのか
    しかしスタンドの成長性って部分、飾りとまではいわないが微妙なステータスと思ってたが
    設定の後付けにも便利だし結構面白いな

  • 300二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:18:07

    メローネに怒るベイビィフェイスなんか笑うわw

  • 301二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 06:53:10

    ご存じピラニア好き

  • 302二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 07:35:38

    ベイビイフェイスはともかく、本体のメローネをどう対処するかまるで見えなかったが
    これはベイビィフェイス反逆からの裏切りもあるか? 
    メローネも教育が不十分で早すぎると言っていたし、この反抗期が本体を叩くカギになるのは間違いないはず

  • 303二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 09:14:16

    >> 「切り離した「手」はすでにちがう「生き物」となっている おまえの腕の中に『侵入し』『喰い進む』生き物にな…!!」

    もはやDIOの息子というよりカーズの息子だろ

  • 304奇妙な粗筋書き24/02/14(水) 18:56:19

     第67話 シンプルで行こう!

    自分の『ベイビィ・フェイス』が直撃を受けたという事実に、メローネも驚きを隠せない
    新入りのジョルノの情報さえあれば、こいつを最初に始末していたというのに…
    そしてベイビィ・フェイスは、背中に大穴が空いていながらもまだ動いている姿に
    彼が話に聞く『自動追跡タイプ』のスタンドであると見るジョルノ

    ジョルノの攻撃を受け、怒りと激痛に表情を歪ませるベイビィ・フェイス 
    メローネもどうにか息子の怒りを抑えつつ、この状況はまだ自分たちが有利だとする
    ブチャラティとトリッシュも物質に変えたまま、仲間に連絡も取っているため
    ここは現状維持に努めるべき、隠れて仲間を待つように指示を出すが・・・

    □亀のクソだ…。これは亀がたれたクソだ! オ…オレの顔に…。
     なんでオ…オレの顔に………こんな…… なんでオレがこんな目に逢わなきゃいけねぇーんだ
     なんで亀がここにクソを… オレのこの心の痛みは………この償いは てめえッ!
     てめえの「屈辱ある死」でもって支払ってもらうぜ!!

    もはやその屈辱で怒りが頂点に達したベイビィ・フェイス メローネの言葉も聞き入れようとしない
    そもそもメローネの言う事を聞いてたからこんな目に逢ったんだと、反抗心を露にする

    (ヤバイぜ… 自動追跡の欠点はオレの指示を100%聞かない事だ…)
    この息子の反抗期にはメローネも表情が引きつってしまう どれだけ抑えてももはや聞く耳を持たない

    「おまえを破壊しなければブチャラティとトリッシュが元に戻らないというのなら…… 必ずやる………!!逃がさない!
     そして今度は『ゴールド・E』をおまえの頭部にブチこむ それでも動いていられるかな
    〔…… 頭部にだと "やってみろよ"……〕

  • 305奇妙な粗筋書き24/02/14(水) 18:57:06

    ―――そしてジョルノとベイビィ・フェイス、最後のぶつかり合いが始まる
    先手を繰り出すのはベイビィ・フェイスの拳 だがジョルノもここまで「5発」も喰らっている もう間合いは見切っているとするが
    回避したベイビィ・フェイスの拳が、ゴールド・Eの目の前で突然そのリーチが伸びる!?
    そして返す刃で振り下ろされる腕をジョルノも回避しきれず、肩から袈裟斬りを受けてしまう…!!

    そう、ベイビィ・フェイスは今の怒りのパワーで、更に肉体が急成長していたのだ
    更なる成長を見せるベイビィ・フェイス、ここまでの成長の一員はやはり母親に選んだ女の性格もあるだろう
    自分の指示を100%聞かない性格は難ありながら、これなら任せてもいいかもしれない…!

    〔シンプルがいい! オレはオレのやりたい方法でこいつを殺すぜッ!〕

    そしてベイビィ・フェイスは、ジョルノと同等レベルの体躯にまで急成長、ジョルノの前に立ちはだかる…!!
    ここはジョルノも一旦、切り離された手首を回収し、その拳で向かって来るベイビィ・フェイスの顔面に叩き付ける!

    「命中した 破壊しろ!『ゴールド・E』!   !! ハッ」
    〔よく見ろよ 頭には命中してねえ! 勝った!とどめだ!くらえッ!〕
    ―――が、ベイビィ・フェイスは自らの肉体を『組み替え』腕と頭の位置を入れ替える事でその攻撃を防ぎ
    放たれた拳を握りしめ、脱出を阻止しながらベイビィ・フェイスの振るう拳がゴールド・Eの顔面に―――

    「それは正しくない よく見るのは君の方だ 『ゴールド・E』が戻したのは自分の『手』ではないんだからな」
    その瞬間、何故かベイビィ・フェイスは盛大に空振り 頭から地面へと倒れてしまい
    それと共にベイビィ・フェイスの腕に、全身にバイクのパーツが突き破る!?
    そう、先ほどジョルノが戻した『手首』は本物ではなく、バイクを変換させたものだったのだ
    だがこの程度、また分裂して逃げればいいだけのこと・・・

  • 306奇妙な粗筋書き24/02/14(水) 18:57:26

    「思い出せ… バイクにはガソリンが"ついている"! 点火プラグもな
     おまえが分裂して逃げようとしても間に合わないぐらいの爆発はおこせると思う…」

    ―――バイクと一体化したベイビィ・フェイスの体には、すでにガソリンが肉体にしみ込んでおり
    気づいたベイビィ・フェイスが叫び声をあげた瞬間!バイクが大爆発!!爆発がその体を吹き飛ばす!!

    「やりたいようにやったところで無駄だったようだな どっちみち…」

     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 307二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 21:36:25

    成長ベイビィ面白い闘い方だったのにあっさり終わったな

  • 308二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 21:57:51

    ベイビィ・フェイスさんばりばり反抗期じゃないですかw
    とりあえず勝ててよかった

  • 309二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 03:25:05

    たまごっちみたく教育だけじゃなくて、ちゃんと母体の性質も影響してんのかね
    それとも教育の時間と質の問題なのか
    ただ生まれや育ちがクソな連中でも気高い精神を持っているジョルノ達が、こんなスタンドをぶった推すのは結構爽快

  • 310二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:36:01

    読み返すとベイビイフェイスの敗因って、いちいちジョルノの言葉に耳傾けて、手を止めてた事が原因じゃなかろうか…w
    その辺もまだ子供=実戦経験の無さからくる敗因と言えるかもしれんが 例えばこれがミスタならなんか言ってても構わず銃弾ぶちこんでるだろうし

  • 311二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 16:51:57

    >>299

    あくまで新しい能力への「目覚め」ではなく、新しい発想への「気づき」だからだろうね

    エコーズACT2なら音に力を込められるようになった=新しい力だけど

    今回のゴールドエクスペリエンスは生命を作る=生きてるものなら生物だけじゃなくて部品単位でも作れるのに気づいた 

    って形だから、あくまで新しい力が発動してるわけじゃないのよね今回

  • 312奇妙な粗筋書き24/02/15(木) 19:04:49

     第68話 ボスからの指令!!

    バイクの爆発から車を調達していた仲間たちも、ようやくジョルノの異変、すぐ近くで起きていた戦いに気付く
    だがベイビィ・フェイスはバイクの爆発を受け、全身がバラバラに分解され焼け焦げていく 
    断末魔の悲鳴と共に、その能力が解除され…『椅子』に変化させられたトリッシュ、『テーブル』にされたブチャラティが元の姿に戻っていく

    □コゲコゲコゲコゲコゲコゲ
    「消…消えた…連絡が消えた も…燃えるだと………!?
     く…くそっ信じられねえ!なんてことだ!信じられねえ!」

    ・・・闘いを終えてから暫くして…燃えるバイクが火柱を上げる駐車場の傍に、一台の車が勢いよくドリフト停車
    時刻は7:45を回っており、すでにジョルノ達の姿は駐車場からは消えていた模様

    「ヤツらを探し出すために………『根掘り 葉掘り 聞き回る』の… 『根掘り 葉掘り』……ってよォ~~~~~
    『根を掘る』ってのはわかる スゲーよくわかる 根っこは土の中に埋まっとるからな…
     だが『葉掘り』って部分はどういう事だああ~~~~~っ!? 葉っぱが掘れるかっつーのよ―――――ッ!
     ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ~~~~~ッ!!
     葉っぱ掘ったら裏側へやぶれちまうじゃあねーか!掘れるもんなら掘ってみやがれってんだ!チクショ―――ッ」

    なんか一人で呟きながら自分の疑問にイラついて車ベコベコにぶん殴る、ドリフト停車した車に乗ったメガネの男
    するとメガネの男は携帯電話でメローネに連絡を取る 彼もまた組織の追手のようだ

    男の連絡に、駅に着いたメローネも表情を強張らせながらも、まだしくじったわけではないと返す
    自分のスタンドは「自動追跡遠隔操作」の性質を持っており、ブチャラティの「血液」がある限り何度でも再生産が可能…!
    さっきよりもいい「母親」を見つけ、一番厄介な新入り、ジョルノも今度は真っ先に始末すると狙いを定める
    学習も万全にさせてさっきよりもパワーアップさせた完全無敵の『ベイビィ・フェイス』を差し向けんとするが―――

  • 313奇妙な粗筋書き24/02/15(木) 19:05:57

    そんなメローネの足元に、何かヘビのようなものが通る なんでローマの駅内にヘビが…?
    停車した電車の線路に降りてその下を覗き込むが何もいない…と思った次の瞬間!メローネの首元にヘビが落ちてくる!?
    体に焦げ目がつき、所々から黒煙がにじむその蛇…まさか―――!

    「"あの" 「新入りの能力」ッ! おれの『ベイビィ・フェイス』の残骸を ひいいいいいいいいッ!」
    悲鳴を上げるメローネの舌を、ヘビが食らいつく!!

    ヘビが噛みつき、首を締め上げられたメローネ ブチャラティの血液も割れて失い
    メガネの男の電話に、倒れたメローネはもはや応える事はなかった

    ジョルノ達の方は、車を走らせてから4~5時間が経っており
    その間、尾行するようなそぶりの車はずっと見ていない…ひょっとして逃げ切れたのかと、ミスタも喜びの声が出る
    目的地のヴェネツィアまではあと1~2時間という所で…亀の中で休憩中のブチャラティ達は「ボス」からの新しい指示が届いている模様

    [全員無事だろうか? 娘を護衛してくれていることに感謝する。 最後の指令を送る。]
    『アバッキオの「ムーディー・ブルース」をダイニングチェアーのそばにて10時間以上巻き戻せ』

    アバッキオの能力を指名するその指令の文面には、アバッキオ本人も首を傾げるが
    ともかく指示通り、ムーディー・ブルースの巻き戻しを実行 するとムーディー・ブルースは一人の老人へと姿を変える
    その老人、一同も見おぼえがある トリッシュをブチャラティの元へ連れてきた幹部の一人、ペリーコロさんだ
    するとムーディー・ブルースが再生させたペリーコロさんが、一同に向けた最後の指令を送ると、語り始める
    このような方法を使うのは、万一のための盗聴を避けるためであり、ヴェネツィア到着時に絶対に知られてはいけない重要事項
    ボスへのトリッシュ引き渡し方法を伝えるからだという…!

  • 314奇妙な粗筋書き24/02/15(木) 19:06:51

    「それでは言う トリッシュがヴェネツィアに無事付いたなら
     この彫刻のところへ行き 像の中の『OA‐DISC』を手に入れよ!
     DISCの中に受け渡し場所がデータ入力されている」

    そう言ってペリーコロさんが一枚の写真を見せるが、その瞬間写真に火をつける!
    どうやら証拠は残さないようで、ここはムーディー・ブルースを一時停止させて、写真が燃える前にその内容をチェック
    その結果写真の場所はヴェネツィアの入り口、『国鉄サンタ・ルチア駅前』にある彫刻だとわかる

    命令は以上、自分のこともすでに敵にバレているとするペリーコロさんは
    彼らにとって最も重要な点は『どうやって安全にトリッシュが父親のボスと会うのか』と言う点
    だとして、ブチャラティ達の無事を心から願う、と最後の言葉を贈ると共に―――

    「何ひとつ 証拠は残せない "後片付けは"………何も知らないわしの部下にまかせてある」
    懐から取り出した拳銃で、ペリーコロさんは自身の脳天を撃ち抜く……!!
    その衝撃の最期に、ブチャラティ達も言葉もなく・・・

    トリッシュ護衛の旅路もいよいよ佳境 一路、次の目的地、ヴェネツィアへと向かうブチャラティ達であった


     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 315二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 19:59:26

    根掘り葉掘りにキレんなよwww
    癖強そうな敵やなw

  • 316二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 20:02:13

    しかし血液(DNA)さえあれば手間がかかるとはいえ再生産可能って、ベイビィ・フェイスホント厄介だな
    即座にメローネ殺.して正解だったな

  • 317二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 21:04:51

    回復だけじゃなくて遠隔追跡までラーニングするとかなんなのこの人…(白目)
    今回でジョルノパワーアップしすぎやろ、暗殺組全滅したらメローネ大戦犯もあり得るわ

  • 318二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 21:22:21

    ペリーコロさん…めっちゃ覚悟決まってるやんけ…

  • 319二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 06:33:40

    保守

  • 320二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 16:45:37

    ボスめちゃめちゃ用心深いなあ…
    ペリーコロまで始末しちゃうんか

  • 321二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 17:44:52

    なにも知らない部下が、いつの間にか幹部死んでたらパニックなるやろ…

  • 322奇妙な粗筋書き24/02/16(金) 19:51:13

     第69話 ミスタ!!

    冒頭、語られる『グイード・ミスタ』の過去
    彼の人生観は少年時代から、「単純に生きる」というもので、日々を気ままに過ごしていた
    時にはコテンパンにやられて警察のお世話になる事もあったが、ハッピーに過ごしてきたミスタ
    彼の単純さは「愚直」ととられる面もあろうが、複雑に考える事は「恐怖」を心に招く事だと考えていたそうで

    そんなある日のこと、彼はとある「運命」に導かれるような事件が起こる
    そしてその事件は彼に『人間にはそれぞれ定まった運命があるもの』という事を学ばせる…

    ミスタが17歳になった時、ひとり夜道を歩いてると車の中で男が女を殴っている様子に出くわした
    それも生易しいものではない、顔のいたるとこから血を流し、意識を失いかけた半裸の女性の姿に
    ミスタも一瞬、関わり合いになるのはどうかと思ったが 彼のシンプルな性格から、気づけば体は男にひざ蹴りをブチこんでいた
    だがその男、どう見てもプッツン来てる街のゴロツキ さらに車には仲間が二人ほど乗っており
    ミスタの行動はゴロツキ共に逆上の機会を与えて事となる ミスタにやられたゴロツキは胃液を吐きながら拳銃を取り出し2発発砲
    だが冷静さを失っていたゴロツキの放つ銃弾は、2発ともミスタの脇の下をかすめてしまう
    さらにミスタがこちらに足を向けて向かって来ると、パニック状態のゴロツキはさらに発砲 3発、4発!5発!6発!
    どれだけ撃っても、ミスタの体にはかすりもしない…!!

    更に仲間の二人も銃を取り出し発砲するが、もはや奇跡としか言いようがないレベルで、これも一発も命中しない
    その間ミスタは、自分自身の『静かなる集中力』の発見に、自分でも驚きながらもそれを表には出すことなく
    そしてなんとミスタは、ゴロツキの撃ちつくした「空の銃」を奪い、弾丸も奪うと
    銃弾がが飛び交う中で冷静に空の弾倉へと弾丸を込め直し、看護婦が注射針を差し込むように、ゆっくりと銃口を向け―――
    三人の顔面に向け、正確に 4発引き金を引き男たちの脳天を貫く!!

  • 323奇妙な粗筋書き24/02/16(金) 19:52:09

    それからのこと ミスタは3人を殺した罪で禁固刑15~30年の刑が言い渡される
    その判決に異を唱えたのはミスタ一人 殺されそうになったのは自分なのだから「正当防衛」で無罪ではないのかと訴えるが
    ハッキリ言って、「飛んでくる弾丸の中で銃を奪って弾倉に弾を込め直した」なんて事を信じるものは誰もいなかった
    ただ「込め直した」という部分だけが抜き出され、凶悪性と受け取られてしまったのだ 助けた女性もどこかに消えており弁護する者もいない

    常に楽観的な人生を送るミスタも、30年も刑務所送りと聞いたこの時ばかりは頭を抱えたが…
    ・・・そんな『すぐに誰も忘れるであろう事件』に、注目する人物が、"ひとりだけいた"

    「この男は正当防衛だ…まちがいない
     そして……… という事はとんでもない『銃の才能』と『精神力』の持ち主という事でもある………」
    そう言ってミスタの写真を覗き込むその人物、ブチャラティ だが彼のことを幹部の『ポルポ』に報告すべきか…
    僅かに悩むが、ブチャラティは報告を決心 でなければミスタは刑務所で2年も持たないだろう、あるいはミスタの方が刑務所の中で殺しをするか・・・

    「彼の「判決」をくつがえせるのは『組織』の力だけだ…
     このミスタ 「矢」の試練を受ける事になるのだろうが… これは彼の「歩むべき道」なのだ……」

     こうしてグイード・ミスタは無罪判決の取引をし……… 入団試験に合格したのだった

    ―――現代に視点を戻し、現在ジョルノとミスタが二人で車に乗っていた所 時刻は午前4:43 日の出まで30分ほど
    後方を警戒するミスタは、依然尾行する車の気配はなく、街もまだ眠りについており走る車は自分のだけだが・・・

    [朝もやの中に浮かぶ海上要塞都市 ヴェネツィアッ!
     本土からこのあまりにも有名な街に来るまで行く方法は一本の道路だけ
     浅瀬の海にかかる3・5kmのリベルタ橋を渡る事になる
     橋と並行して鉄道鉄橋が左側を走っており 「駅」は橋を渡り切ったところッ!
     つまりヴェネツィアの入り口にある! 車で行けるのはそこまで!
     目的の「DISC」の入った像はその駅前広場にあるッ!]

  • 324奇妙な粗筋書き24/02/16(金) 19:53:15

    なのだが、なにか妙に車の窓が曇る ミスタもぼやきながら窓をふくが

    ジョルノが運転する車が突然横滑り、ミスタの顔面が逆側の窓に激突しました

    どうもなにかに足を取られてタイヤがスリップした模様 直線の橋なのに、なんてミスタも声が出ちゃう(ジョルノも免許持ってないけど)


    とはいえ確かに窓が曇る様子にはジョルノも気づく ここは一旦窓を開けて曇りに対処しようとするが

    …ふと……ミスタは窓のところに張り付いたものに気付く なにか・・・指のような物…?

    自分の手を見ると…自らの小指がちぎれている!?

    そしてジョルノが窓を開けた瞬間! 開いた窓から放たれた強烈な冷気交じりの風圧がジョルノに襲い掛かる!!

    それとともにジョルノの顔面に張り付いたのは、ペリーコロさんが焼いたはずの『指令の写真』…!

    さらに自動車の屋根の上から、何者かの声が聞こえてくる

    ジョルノが自動車を10数台盗んで逃げた時は見失ったが、ペリーコロの方を追った仲間のおかげでジョルノの行方を突き止める事ができたという

    …が、そこで屋根上の敵は、車の中に『亀』の存在が無い事に気付く 亀はどこだと敵が問いただすが―――


    「なにをしているんだミスタ!屋根ごと敵を撃ち抜くんですッ!」

    「そこなんだ 問題は……… この車!ものスゴイスピードで冷やされている 冷たいと感じるヒマもないほどに………

     指が凍って一瞬のうちに窓にひっつき ポッキリと折れたのに気がつかないほどスサまじく…」


    ―――いつの間にかミスタの顔面は、凍り付いた窓に張り付き身動きが取れなくなっている…!

    このままでは脳ミソまで凍り付くが、顔面を犠牲にして脱出と言うのも悪手で…

    すると屋根上の敵は、亀がいない理由が、ブチャラティチームが二手に分かれての別行動をとっていたことに気付く

    それはつまり、ヴェネツィアの駅に何かある、という事に敵も気付くという事…!!


    プッ プ プッ ブシ――― ちぎれたミスタの小指部分から、血が滲み勢いよく溢れ出る

    「やっと指から血がでやがったぜ」


    <続く>

  • 325二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 20:18:41

    5部はメインキャラの過去編は全員やるつもりなんかな
    ここまで警備が厳重な中で居場所突き止める暗殺チーム有能すぎるわ

  • 326二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 20:52:59

    そしてそんな有能なチームを冷遇していたボス…

  • 327二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 07:14:45

    普通に殺してて笑う

  • 328二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 09:22:16

    順番的に次の過去話はフーゴだろうけど、イルーゾォが簡単なフーゴの経歴語ってたからな
    トリッシュは間違いなく護衛終わるまでメインに来ないだろうし、案外ブチャラティの方が先にくるかも

  • 329奇妙な粗筋書き24/02/17(土) 19:11:14

    ヴェネツィアを目前にして、新たな敵の襲撃を受けるジョルノとミスタ

    どうやらブチャラティ達は別行動をとっているようだと気づくその敵

    そしてそれは同時に、その念の入りようから写真の場所に重要な「何か」がある事を気づかせてしまう

    二人を始末した後で、じっくり探す事にしようとする敵だが――― ミスタの返答は全弾発射!!



      第70話 どんどん凍る!!



    だがミスタの銃撃は、屋根に乗った敵…メガネの男を包む、氷のような透明な装甲に阻まれてしまう!?

    銃撃が通用しないその相手に、ピストルズ達も面食らう中…不意に、メガネの男が口を開く


    「フランスの『パリ』ってよォ……… 英語では『パリス<PARIS>』っていうんだが

     みんなはフランス語通り『パリ』って発音して呼ぶ でも『ヴェネツィア』はみんな『ベニス』って英語で呼ぶんだよォ~~~

    「ベニスの商人」とか 「ベニスに死す」とかよォ―――

     なんで「ヴェネツィアに死す」ってタイトルじゃあねェーんだよォオオォオオオ―――ッ

     それって納得いくかァ~~~おい? オレはぜーんぜん納得いかねえ……


     なめてんのかァ―――――ッこのオレをッ! イタリア語で呼べ!イタリア語で!(内部から装甲ガスガス殴り

     チクショォ―――――ムカつくんだよ!コケにしやがって! ボケがッ!」


    ―――そこに眼鏡の男を包む氷が広がり伸びて、ピストルズNO2、3をも取り込んでいく…!

    さらにミスタが開けた天井の穴から、強烈な冷気がジョルノとミスタに襲い掛かる!!

    その凄まじい冷気は、瞬きしただけでまつげがひっつき目が開かなくなるほど…!

    そう、敵の行動は全て計算済みの行動 高速で走る自動車はその分風圧の影響が強い 

    今の一瞬で自動車内はおおよそ-20℃は冷やされているのだ 外は-100℃は越えてるはずと見るジョルノ

    止めようにもブレーキペダルもすでに凍り付き、ハンドルすら動かなくなってきている…

    それも超高速の襲い来る冷気は、小指の血も凍ってかたまり、呼吸の湿気で鼻や口すら塞がれもはや呼吸すらままならない…!

  • 330奇妙な粗筋書き24/02/17(土) 19:11:44

    「と…止めろッ!ジョルノ とにかく!車を止めろッ!

     車をカエルにするとかあるだろォーッ とにかく止めろッ!」

    「それもすでに……努力しました……… しかし…-100℃の中で生まれる『生物』はいません………

     ぼくの『ゴールド・E』は 温度が必要です」


    ジョルノもゴールド・Eもその超冷気にさらされ、顔面も体も凍り付き始める

    …自分にできるのは、弾丸を拾うことくらい・・・もはや運転もおぼつかなるジョルノの姿にニヤついた笑みを浮かべるメガネの男

    それにミスタの拳銃も、これ以上オレにぶっ放す事も出来ない、と言い放つ 

    これ以上車体に穴を開ければさらに超低温の餌食に――― だが更なる銃撃が男に放たれる!?


    「たしかに……… 車を止めろと言うオレの望みはかなえられねーが……

     ブッ放せば『弾丸』は"あったまってるよな"……… ジョルノに拾ってもらった弾丸をブッ放せばよォ―――ッ

    『温度』はある! そしてとりあえずジョルノの代わりにオレが叫ばせてもらうぜ…」



    『ゴールド・E』<エクスペリエンス>!



    ミスタの叫びと共に、放たれた弾丸には小さな植物の根が伸びると 車体に張り付く氷にヒビを入れ!

    甲高い音と共に氷が割れ、車体上部の男を突き落とす事に成功する!


    「やった…突き落としたぞ 植物の根ってよお――― アスファルト道路を持ち上げ岩をも砕く生命力があるからな!

     ハンドルを持て!ジョルノッ! 速攻で冷却されたのと同様に速攻で温まって来たッ!」


    ―――だが、追手の追撃はまだ終わっていない 

    振り落とされた男は道路を転がりながら自身を包む氷を甲冑のごとく変形!

    足の部分をスケート靴状にして、車の速度に負けないスピードでジョルノとミスタの乗る車を追いかける…!

  • 331奇妙な粗筋書き24/02/17(土) 19:12:12

    「……… ヤロー………ああやってこの車に乗り移って来たのか…!!

     しかも「スタンドを身にまとう」………おい あんなタイプのスタンドは初めてだな 『追ってくるぞッ』!」



     本体名 ギアッチョ

     スタンド名 ホワイト・アルバム


    <続く>

  • 332二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 20:18:58

    こんな沸点ゼロなやつがなんでこんな極低温のスタンド使いなんだろう…w

  • 333二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 20:46:35

    同じ氷使いだが、ペットショップと比べて冷気特化の能力だな
    ゲブ神とアクア・ネックレスといい、似たような能力でも差別化するのがうまいよな

  • 334二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 20:55:53

    なんでこいつこんな面倒くさいんやw
    迷言が多いw

  • 335二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 21:02:38

    ちなみに「根掘り葉掘り」の葉っぱは腐葉土=土と一体化してる葉っぱを指しているらしい
    なので言葉自体は間違ってない模様 

    しかしギアッチョのこのセリフ関連はイタリア語に直すのきつそうやなw
    ことわざをよその言葉に直すというのがそもそも難易度高そうだしw

  • 336二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 04:24:55

    >-100℃の中で生まれる『生物』はいません

    ここまで温度下げられるならひょっとして最強クラスのスタンドでは

    まず究極生命体カーズをほぼ完封できるし、気化冷凍法と違って触れる必要が無いなら対抗手段かなり限られる

    フーゴの殺人ウイルスも不活化温度次第で無効化できるし、アブドゥルの炎や太陽とか以外はかなり苦戦するだろ

    5部のスタンドは殺意の高いスタンドが多いとは思っていたが、ちょっとどんどんヤバイスタンド出て来てる気がする…

    付け入る隙もあったからインフレしてるとまでは思わなかったが、流石にヤバくね

  • 337二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 09:19:57

    この手のタイプは確かに、イエローテンパランスくらいしか前例無いな(着込むスタンド
    アイツも物理攻撃に関しては無敵ではあったが、まだ本体がマヌケだから勝てたよなあ
    さらに今回のホワイトアルバムに関しては、鉄壁の防御だけでなく超冷凍攻撃が凶悪すぎて、本気で勝ち筋が見えんな…
    まず銃弾が効かないって時点でミスタガン不利だし、直接捕まれば一瞬で氷の彫像出来上がりだろうし
    直接戦闘でコイツに勝てるの、本気で数えるほどしかいないってレベルでトップクラスの実力者だと思うわ

  • 338二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 18:28:49

    >>337

    むしろ着込むという事は、これに耐冷服機能がある可能性がある

    内側に潜り込めたら案外もろいかも

  • 339奇妙な粗筋書き24/02/18(日) 19:36:19

     第71話 振りきれ!

    車から振り落としながらも、なおもジョルノとミスタの乗る車を追う新たな追手、ギアッチョ
    ミスタも銃撃を浴びせるが、ギアッチョが身にまとう氷のスタンドには攻撃が通らない…!

    「弾丸の無駄だな オレの能力『ホワイト・アルバム』は極低温で空気中の水分を凝結させて 装甲のように身にまとっている
     それでスベることもできるし 弾丸ごときが撃ち抜く事はできねーほど強力なパワーで固定もしているッ!」

    これ以上スピードを上げようにも、まだ車体の冷えは残っておりスリップの危険がある
    しかも敵にはすでに『駅』のことが"バレてしまっている"…ジョルノも表情を強張らせる
    とはいえ敵にバレたのが『亀の方』ではないのは、いい面でもあるとするミスタ
    …そしてもはや、敵の腕が車の後部へとしがみつこうとする寸前、ミスタが銃撃を放つが
    寸前!屋根上のNo2、3を招集 放った弾丸を地面へ蹴とばし、スケート靴のブレードへと銃弾をはめ込ませる!

    「"キスでもしてんだな"‥‥‥‥ "スピードがついてる"分だけ 「道路さん」に熱烈なヤツをよォ―――――ッ」

    これによりバランスを崩したギアッチョは盛大に横転、道路のガードレールへと一直線に激突する
    ―――だが、それでもなお、敵を振り切れてはいない 車の氷が解けた水滴が一瞬で凍り付き
    車へと張り付くとそれをロープのように伝ってギアッチョが追ってくる…!
    もう一度銃撃を放とうとするミスタだが、一瞬のリロードの隙を突かれて車へ張り付かれる!!

  • 340奇妙な粗筋書き24/02/18(日) 19:36:57

    こうなったらまた車が凍ってブレーキも効かなくなる、車を止めるよう叫ぶが 

    ジョルノに目を向けたスキに、車後部を氷でこじ開けミスタの腕を掴み上げるギアッチョ

    そして腕から直にミスタを凍りつかせ――― 寸前!ゴールド・Eの拳がギアッチョの顔面を殴り飛ばす!!

    が…殴ったゴールド・Eの拳が凍り付くがギアッチョの纏う氷はヒビが入るのみ、思わずジョルノも「こいつ 無敵か…」と声を漏らす


    「ジョルノ そいつから離れろ―――――ッ」

    「ミスタ 脱出してください…ヴェネツィアに着きました!運河に突っ込みます」


    そのままジョルノ達の乗る車は、ギアッチョごと運河に転落!!

    沈みゆく車だが、すぐに水面に氷が走り沈むのを止める車 そしてその目の前には、目的地であるサンタ・ルチア駅前のライオン像があった


    「もしも無事なら………」 現在時刻は4時44分 どこかの家屋にて

    「そろそろ到着する頃か……… この『ヴェネツィア』に………」 そう呟き開いた窓を閉じる何者か―――


    「……… 『DISC』を… 手に入れろ…

     手に入れなければ… 私に会う事はかなりむずかしくなる…… 肝心な事は最後にあるものだ… 我が娘『トリッシュ』よ」

    暗闇の中で座り込む、一人の男・・・ 彼がトリッシュの父にして、組織<パッショーネ>のボス なのであろうか・・・


    <続く>

  • 341二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:31:52

    もはや運動エネルギー無効レベルでは
    水の中なら瞬時に凍結して相手の動きも制限されるだろうけど
    相手以上にこっちの動きも制限されるだろうし
    どうやって勝つんだろ

  • 342二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:43:57

    > 現在時刻は4時44分 どこかの家屋にて

    ミスタいじめがひどい と思ったけど今がこの時刻なら死の運命は越えた、と思っていいのかな・・・

    そろそろ本気で味方側も死にそうなのが怖いのよな、ジョジョ

  • 343二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 20:52:52

    >>殴ったゴールド・Eの拳が凍り付くがギアッチョの纏う氷はヒビが入るのみ

    それでもヒビはいるなら全盛期のスタプラだったら破壊できそう

  • 344二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:33:30

    >>342

    現在のジャンプだとマキバオーでチュウ兵衛親分が死んだくらいで

    他は全然死にそうにない作品だからなあ

    ジョジョは味方に死者が出るのは1部の頃から有ったけど、幹部以上の敵相手だしまだ大丈夫だと思う


    ギアッチョが実は幹部だったとか言い出したら死にそう

  • 345二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 21:46:50

    >>342

    改めてミスタの弱点致命的すぎるよなw

  • 346二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:37:06

    うん?ボス引きこもりか?

  • 347二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:42:13

    >>344

    滅茶苦茶強いのは確かなようだけど

    冷遇されていた暗殺チームの一構成員だからなあギアッチョ…幹部権限とかねーのかってなるよ(こいつにそんなもん持たせていいのか?)

  • 348二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:56:50

    各個撃破の形とはいえ、1日でこの強敵達をほぼ全滅まで倒してるブチャラティチームも大概頭おかしい実力だよなあ…
    他のチーム、例えば麻薬担当もこんなガチの実力者揃いなのか…カチコミ担当とかきたらもう想像したくないレベルw

  • 349二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 15:30:28

    ペットショップといい氷のスタンド使いは執念深いな

  • 350二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 18:39:12

    この場面に限らないけど携帯電話あったらお互い連絡取って色々できたのではないかと思う
    まあ連載開始当時はまだまだ大衆化してなかったけど、ここ1年で一気に大衆化してきたので
    2001年…4年後ならなら小学生でも持ってて不思議じゃない感じしてんのよな

  • 351奇妙な粗筋書き24/02/19(月) 19:12:59

     第72話 本当の『勝利』とは!?

    「東の空がかなり白んで来たなあぁ ヴェネツィアの空は…「晴れ」だな… 今日はよオオオオオオオ」

    ジョルノ達とギアッチョが戦っているころ…海側の方では一つの小舟がヴェネツィア内に向かっていた
    そこに乗っていたのは、別行動をとっていたナランチャ達 レーダーで周囲を警戒しながらヴェネツィア内へと侵入する
    順調にいけばミスタとジョルノが駅に着き『DISC』をゲットしている頃だが・・・

    現在ジョルノとミスタは新たな追手、ギアッチョとの激戦の真っ最中 
    ゴールド・Eのラッシュで敵を足止めしながらミスタに早く脱出するように叫ぶジョルノ
    だが極低温の装甲を身にまとうギアッチョの前では、ラッシュを浴びせるジョルノの腕の方が凍り付き砕け割れてしまう…!!

    「理解してると思いますがミスタ… ぼくらの最優先は『例のもの』をゲットする事であり
    「あれ」を手に入れる事がぼくらの勝利でありヤツの「敗北」です
     ここはぼくの事はいい! 早く岸に向かってくださいッ このままでは2人とも車に閉じ込められてしまうッ!」
    「わかってるぜ ジョルノ…!! だが「勝利」ってとこが気に入らねえッ!
     ヤツをブッ殺してオレもおめーも無事であれを手に入れる事 それが勝利だ!いいなッ!ジョルノ」

    だがギアッチョもみすみすミスタを逃がしはしない、水面に直接腕を沈ませると、一瞬にして水面に氷が走る
    とっさにミスタがボンネットから手をはなすことで、手の皮が剥がれる程度で済むが…

    「飛び込んでみなよ―――ミスタァ!! 運河を泳いで逃げてみなよォ~~~~~ッ
     おめーの泳ぎが早いか…オレの氷が早いか 賭けてみるのも悪くね―――ッ」

  • 352奇妙な粗筋書き24/02/19(月) 19:13:27

    敵がここまで強力な能力持ちだったのは完全にジョルノの誤算 これではミスタが運河に飛び込めば一巻の終わりだが

    そこでジョルノに対応策を指示するミスタ、ボンネットの上はまだ完全に冷えていない、今のうちに車体を植物に変えるよう声を上げる

    しかしすでに周囲は極低温に包まれており、ツタのような長い植物を作るには温度が足りない

    ジョルノに作れるのはせいぜいツンドラ域の短い草のみ… ジョルノも自分の判断ミスを詫びるが…


    「誰が「ツタ」を岸までのばせって言ったよジョルノ "これでいいんだよ"

    「短い草」がいいんだよ! 寒い地面に生える「短い草」がいいだんだよ!

     だが"もっとだ"ジョルノ もっとはやすんだッ!もっとッ!」


    そう声を上げながら、どんどんその短い草を生えた端から抜き取るミスタ

    しかしついに車が全体が凍り切ってしまう もはや万事休す―――と思われたが


    「よくやったジョルノ! "凍って来たぜ"!これで「おめー」は助かった」

    するとミスタ、その短い草を一カ所にかき集めると、板状に敷き詰め

    即席の「そり」…いや、「ボート」を作り上げ、凍った水面を一気に滑り!一気に駅前へとんでいこうとする!!

    ・・・だが、当然ミスタも敵がおめおめと逃がすはずはないと見ており、であれば次に取る行動は―――


    「『ホワイト・アルバム』!一時冷却を解除しろッ!」

    ギアッチョの叫びと共に、凍結が解除されミスタの乗る草のボートが剥がれ

    ジョルノの体中を覆っていた車内の氷も一瞬にして溶け落ちる


    凍結の危機は乗り越えたが、敵は一旦凍らせるのを解除しただけ

    運河の中に落ちたミスタを再度凍り付かせようと、氷から飛び降り追いかけるギアッチョだが…


    「追い詰められてるのはかわりねーが……… あった……!やはり飛び込んだカイがあった…

     見つけたぜ………こいつの「弱点」を……… 仕留める方法がッ………!!」


    <続く>

  • 353二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 20:46:38

    とにかくみんな頭いいな
    ミスタが何考えてんのか全く想像つかんわw

  • 354二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 21:41:55

    実際こいつ、ブチャラティ組だと真っ向勝負で勝ち目あるのいるだろうか
    銃弾効かない以上、エアロスミスは機銃攻撃も通らんだろう(ミサイル攻撃なら通るか?)
    パープルヘイズもウイルスすら凍りつかせそうだし
    ムーディーブルースの巻き戻しではどうしようもない
    やはりスティッキィフィンガーズのジッパー開けで装甲をこう、ATフィールドぶち割るが如く切り開くくらいしかない気がするが…

    ミスタの気づいた弱点とやらが勝負の決め手となってくれれば良いが
    「本当の勝利」に関する言葉からしても、完全勝利を果たせず犠牲になるミスタ…みたいなフラグも立ってる気がするんよなー

  • 355二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:12:41

    >>354

    仰る通り-20度(冷凍庫並)ならともかく-100度となると爆弾の性質によっちゃ不発

    ウイルスは高温には弱いが低温には強いけど、ここまでの低温だと耐えられるウイルスは限られる

    もちろんスタンドの爆弾やウイルスの性質では通じるだろうけど

    正直その辺で爆発を起こして温度を少しでも上げるかしないと、この二人で勝てる気がしねえ

  • 356二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:23:16

    あくまでスタンド能力による冷却だから解除すれば一瞬で水に戻るのちょっとずるい

  • 357二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 06:58:14

    ミスタ馬鹿に見せかけてむっちゃ頭いいじゃん…
    と思ったがジョジョの馬鹿キャラ基本戦闘のセンス高かったな

  • 358二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 16:54:29

    保守

  • 359奇妙な粗筋書き24/02/20(火) 19:05:50

    氷に包まれたジョルノを救うため、自らをおとりにしたミスタ
    おかげでジョルノはどうにか危機を逃れたが、運河に飛び込んだミスタに、この後の考えはあるのか…?

    「超低温は『静止の世界』だ…… 低温世界で動ける物質はなにもなくなる 全てを止められる!
     オレの『ホワイト・アルバム』が完璧なのはそこなのだ!
     暴走する機関車だろうと止められる! 荒巻く海だろうと止められる! その気になりゃあなあ―――っ」


     第73話 「殺る」のは今だ!!


    ギアッチョの叫びと共に、水面に腕を叩きつけると ミスタに向けて氷が走る!
    岸に上がろうにも壁が高すぎて間に合わない、ミスタも銃弾による反撃を試みながら 
    ミスタには敵の能力に関してある考えが浮かんでいた 
    それは敵が「氷」で自分を完璧に包んでいるなら、「呼吸」はどうしているのか?というもの…
    つまり敵の装甲にはどこかに『呼吸の穴』があるはずと見ており、それを探すためにもミスタは運河に飛び込んだのだ

    「弱点が"あるのなら" "それはその穴だ"ッ!」

    そしてミスタの放つ銃弾は、ギアッチョの傍で泡立つ水面に向けて飛び、その首を貫く! ―――が
    その攻撃はギアッチョをわずかにのけぞらせるのみ ここではないのか…!?
    更に反撃に放たれた氷に、ついに捕らえられるミスタ 壁に叩き付けられ氷が全身に走り絶体絶命…
    そこへジョルノがミスタに向けて、水に浮くボートにして集めた草を集めるよう声を上げる

    ・・・ジョルノの意図を理解したミスタは、水に浮く草に向けて銃弾を放つと 草は一瞬でボルトに変化!?
    そして銃弾に弾かれたボルトは、ギアッチョ脳天の装甲に突き刺さる!

  • 360奇妙な粗筋書き24/02/20(火) 19:06:11

    「「草」を集める………なるほど………『短い草』は『ゴールド・E』を解除すれば『車の部品』に戻る…

     車に生命を与えて作ったのだからな……… てめーにブチ込めるようになあああああああ」


    そこからさらに、突き刺さったボルトに銃撃!押し込まれたボルトがついに、ギアッチョ自身の脳天を貫く!!

    …が、浅い 致命傷までは行かないが、運河に倒れ込むギアッチョ 今のうちに例のものを回収するよう言うジョルノだが…


    (ライオン像を破壊すればどこからか『DISC』が出てくる…それを拾って街中に隠れる…

     10数秒あればできる! しかし身を隠したとして完全に逃れられるだろうか?

     "逃れられるかも"しれない しかし"逃れられないかも"しれない…


     だが…オレの推測ではあるが『弱点』はあるはずなんだ………! 『呼吸の穴』を見つけるなら今だ!

     水の中に沈んでる今ならヤツの『呼吸の穴』がわかるはずだ "この野郎は危険すぎる"!

     しかももしこいつがブチャラティ達と出会ったなら 最悪のぬきさしならない状況と言うのはそっちの方だ!

     こいつを始末するのなら水の中の今しかない! 「穴」を見つけるチャンスは今だけだッ!)

    「だめだッ!ジョルノ こいつは今始末するッ! 今しかねえッ!殺るのはッ!」


    沈んだギアッチョを追い、ミスタも運河の中へと飛び込む!

    すると、ギアッチョの身にまとう『ホワイト・アルバム』の背中…首の後ろ部分から空気が漏れ出ているのが確認できた

    ミスタの推測は正しかった あとは水面に出た時にその弱点を狙うだけ 勝機も見えてきたミスタ、この強敵を打ち崩せるか…!?


    <続く>

  • 361二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 19:18:30

    まさか空気穴が空いてるとか思わなんだ
    むしろ密閉して外部の冷気が入ってこないようにしないと中身が凍死するかと
    でも解除するだけで瞬時に解凍してるんだし、そういうのもありか
    というか、この弱点が無いとこの二人での勝ち筋が全く見えなかった

  • 362二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 21:54:56

    ジョルノの考えを即座に見抜いて実行に移すミスタが有能すぎる
    実際この2人相性いいかもなあ なんだかんだでミスタのキャラが使い勝手いいのもあるだろうけど

  • 363二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 21:59:52

    ジョルノの相棒枠ミスタな気がしてきた
    正味ブチャラティとの共闘よりミスタとの共闘の方が多いし

  • 364二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 23:52:16

    ダメージ反射はなくなったみたいだけど、今回みたいな使い方もできるようになって一概に弱体化とは言えないな

  • 365二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 06:18:06

    >>364

    そうか、根っこごと引き抜かない限り、どっか千切れてるはずなんだ

    ただそうなると加工もできるようになったわけだし。確かに弱体化というにはしっくりこないな

  • 366二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 07:35:33

    装甲で止まってるとはいえ脳天にボルトブッ刺さったらふつーに再起不能(リタイヤ)やろ・・・
    本当にそういう意味でも五部は殺意マシマシすぎ、殺すまで止まらんし殺されるまで終わらん

  • 367二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 17:41:18

    しかしこいつら器用だな

  • 368奇妙な粗筋書き24/02/21(水) 19:00:40

    敵スタンド、『ホワイト・アルバム』の弱点を探るため自ら運河に飛び込んだミスタ
    だがそれは危険すぎる賭け、先ほどの脳天のボルトのダメージで怒りと用心が強くなっているはずとするジョルノだが…
    そして運河に沈んだミスタを、顔面から血を流すギアッチョが血走った眼で睨み付ける…!


      第74話 ジェントリーウィープス!


    これにはピストルズ達も怯えた声が出ちゃうが、ミスタは敵が攻撃するなら水面に浮上してからとみており
    その行動こそが完璧な防御なんかない証拠だとするミスタ 
    敵の弱点、首の後ろの穴を狙い撃つのは水面に出た時 それが最初で最後のチャンス…!
    狙撃体勢に入るため、ピストルズ達に配置につくよう指示を出す―――が
    背後に回ったピストルズNo1、ヘルメット部分で首後ろの穴が見えなくなったという…!
    水面に出るために、ちょうど首を上げる姿勢になったことで、穴が隠れてしまったのだ このままでは狙撃できない…!

    「てめェよくもオレの額にィィ!!」 そして水面に出たギアッチョが怒りの声を上げる
    それに対しミスタは、何やら水中の魚へと銃弾を放つ いったいその狙いは…?突然のミスタの行動を訝しむギアッチョだが
    撃たれた魚に目を向けた事で、ギアッチョ後ろの首穴が露出! これこそがミスタの狙いだったのだ!
    これなら行ける、ギアッチョの弱点へ本命の一撃を放つミスタ 背後についたNO1,2が銃弾を正確にその穴へと蹴り込む!!
    これで勝負は決まった!喜びの声を上げるピストルズ、だが――― 突然、ギアッチョ周辺に何か 『ギュイン ギュンギュン』と甲高い音が響く!?
    そして首筋を狙い撃たれたはずのギアッチョが、ハッキリとミスタを睨みつける…!!

    『超低温は全てを止める』、と先ほども語ったギアッチョだが、それは攻撃を止めるというだけではない
    文字通り、動く物質を全て止めるという事 動く「気体」は流れる「液体」に 、「液体」は全て止まって「固体」になる…

    「ちなみに『空気』は-210℃で『固体』となって凍り始めるッ!
     みえないか? "止まった空気"が見えないか? よく見ろよ!」

  • 369奇妙な粗筋書き24/02/21(水) 19:01:31

    ―――そう、その音は先ほどミスタが放った銃弾が空中で跳ね返っている音!

    そしてその銃撃は、ミスタ自信へと跳ね返りその体を貫いてしまう…!!


    「『ホワイト・アルバム ジェントリー・ウィーブス!(静かに泣く)』

     すでに氷の凍った壁を作っていたぜ!!」

    ギアッチョ周辺には細かい氷の壁が、いつの間にか展開されており その壁≪ジェントリー・ウィーブス≫が銃弾を弾いていたのだ

    『ホワイト・アルバム』のスタンドパワーもかなり消耗するが、この技の前では何者であろうと通しはしない…!


    ・・・自らの判断ミスに、無念の声を漏らすミスタ ほうほうの体で岸へと上がりなおすが…

    ギアッチョは瀕死のミスタを無視し、駅前に上がって写真の場所を探っていた所 その姿にミスタも苦悶の表情が浮かぶ…

    その姿にジョルノは、ミスタが自分のミスが招いたこの状況に 

    彼が捨て鉢になっており、自分の身を挺してでも『責任』を取るとの覚悟を感じ取るが・・・


    (だが暗闇に道を開くのは「覚悟」のあるものだけだ… おもしろくなってきた…… 最悪で犠牲は必要だが…

     このぼくとミスタの「責任」は! 「覚悟」が道を切り開く!!)


    <続く>

  • 370二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 19:18:10

    -200度以下まで温度下げられるってどんだけヤバいんだよ
    空気が凍るの自体は間違ってないが、ここまで温度下がると銃弾の運動エネルギーが消失して、反射しないでその場に落ちるぞ
    ジャンプ読者はその辺気にしないだろうけど、シンプルに温度下げるというだけの能力が、シンプルさ故に最強格の能力になっとる…

  • 371二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 19:52:48

    これまでスタンド名=技名みたいな感じになってたから純粋な技名は久々だな

  • 372二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 21:49:34

    クロスファイヤーハリケーンとかエメラルドスプラッシュとか、そういう系譜か

  • 373二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 22:03:44

    三部のかくげー版では、条太郎の技名がやたらシンプルだったなあ
    「マッハオラ」だの「ブッツンオラ」だの、条太郎のその手の名付けセンスがあんまりない感じに初見時は笑ったわw

  • 374二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 22:16:31

    >>373

    ここだけ現代

    3部の格ゲーはまだ先じゃなかったけ

  • 375二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 22:47:32

    >>374

    指摘で気になったんで調べた感じ、98年リリースだったんか…もう少し手前頃に出てたとばかり(三部ゲー

    ギリギリアウトかセーフかの見切りどころが難しい時事ネタを出すのは現在の進行も含めて難易度高いですな、申し訳ない

  • 376二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 04:53:55

    なんかもうギアッチョはウルトラ怪獣辺りのスペックに到達してる気がする
    というか冷凍怪獣でも精々-百数十度の冷凍光線とかだし
    氷属性とかはジャンプじゃキグナス氷河かカル=スくらいしか思い当たらないくらい珍しかったけど
    低温というのを生かした能力と言い強さと言い、まさかポケモンの影響か?

  • 377二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 07:23:07

    ミスタの決死の覚悟を目の前にして「おもしろくなってきた」とか考えるあたり、やっぱコイツDIOの息子だわ

  • 378二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 17:52:50

    固まった『気体』をどうやって空中に浮かせてるんですかねこいつ・・・。

  • 379二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 18:32:47

    >>378

    個体空気なので地面から生えてても良いし、ホワイトアルバムのどこかに繋がっててもいい

    なんなら瞬時に個体窒素を作って反射と同時に蒸発しててもいい


    消耗が激しいって辺り乱発はできないんだろうけど

    どれにしても-210度以下の極低温で空気を固体化できるというなら

    そもそも瞬時に二人を凍死させることさえ可能な気もするが…

  • 380奇妙な粗筋書き24/02/22(木) 19:24:46

    *敵スタンド『ホワイト・アルバム』の能力値解説

    スタンド名-『ホワイト・アルバム』
    本体‐ギアッチョ

    破壊力‐A スピード-C 射程距離-C
    持続力-A 精密動作性-E 成長性-E

    能力―
    超低温のスーツのようなスタンドを身にまとい アスファルトの道路を氷上をすべるかのように追撃してくる。
    スーツの中は、とてもあたたかでぬくぬくらしい。弱点は呼吸のための空気を外から取り入れねばならないこと。
    ちなみに、この世の最低温度は摂氏マイナス273.15℃だとか。 最低温度に置いて、すべての物質は運動をやめる。

  • 381奇妙な粗筋書き24/02/22(木) 19:25:08

     第75話 血の覚悟!!

    駅前を探索するギアッチョは、ついにライオン像に仕込んだ『DISC』を発見してしまう
    だがそれだけは決して渡すわけにはいかない…! たとえミスタの身がズタズタに朽ち果てようとも…!!
    今度こそ、至近距離まで近づければ空気の穴をねらえるはず…捨て身の覚悟でなおも闘おうとするが
    だがそれはヤケっぱちの自己犠牲でしかない…ミスタのその姿に、ジョルノはそう感じとる

    (だがッ! 追い詰められた根性ではないッ! 「覚悟」だッ! 「覚悟」が必要なんだッ!)
    「「覚悟」とは……… 犠牲の心ではないッ!」

    そしてボスに会う方法を記した『DISC』を手にしたギアッチョ あとは二人を始末して娘を確保するだけ…!
    『DISC』を奪ったギアッチョに向け、雄叫びを上げながらミスタが突撃しようとする――― が

    「ミスタァアアアアーッ」 
    寸前!ジョルノの叫びがミスタの無謀な突撃を止める それと共にジョルノは傷だらけの腕を突き上げ、氷へと叩き付ける
    その衝撃で鈍い音を立てるジョルノの腕から、噴水のごとく一気に血が溢れ出る!!

    「「覚悟」とは!! 暗闇の荒野に!!"進むべき道を切り開く事だ"ッ!」
    ジョルノがばらまいた血しぶきは、ギアッチョが周囲にまとう空気の壁、『ジェントリー・ウィーブス』へと降りかかり
    宙に浮かぶ細かい氷に血で色を付ける事で、その無数の氷を視認させることに成功、ハッキリと銃弾のたどる道を示す…!!

    そしてミスタが放つ銃弾が、鉄棒へと跳弾させて!ピストルズ達が蹴り飛ばし!!
    今度こそ『ホワイト・アルバム』背後の空気穴へと入り込む!! ―――と、思われたが…

  • 382奇妙な粗筋書き24/02/22(木) 19:25:32

    「血しぶきで防御のスキ間を見つける そう考えたってわけか?

     おめーら『ホワイト・アルバム』の能力…… 解説した事を理解してねえようだな…

     どーゆう事かをよォ~~~ え!?おい」


    首筋を今度こそ貫かれたはずなのに、平然とそう返して見せるギアッチョ

    ギアッチョいわく、『空気』も超低温で凍って固まっている 

    そしてその『凍った』空気の塊を、スーツ内に取り込めば呼吸の心配はない…! 

    そう、すでにギアッチョはミスタの狙いに気付いており、空気穴を塞いでしまっていたのだ!

    これにより弾かれた6発の弾丸が、ミスタ自身へと跳ね返り 体中を銃弾に貫かれ血しぶきが上がる…が―――


    「ああ…たしかに「覚悟」はできたぜ…ジョルノ

     おまえの…「行動」がなかったなら……おれは…ヤケに…なっていた……」

     おまえが…「覚悟」をくれなかったなら…… この「道」は見えなかった

     自分の弾丸を"あえて"身に受けるこの「覚悟へ」の『道』は……!!」


    ミスタの体から溢れ出る血しぶきは、ギアッチョの纏う『ホワイト・アルバム』顔面の部分へと降りそそぎ

    これにより目の前が自身の超低温で固まった血しぶきによって見えなくなるギアッチョ これこそがミスタの本当の狙い

    あえて自分の血を浴びせる事で、視界を奪い戸惑っているところに銃撃を放ち、のけぞりよろめくギアッチョ

    その背後には、先ほど跳弾させたことで、鋭い杭を作り上げた鉄柱! 

    トドメに足のスケートに銃撃を浴びせて倒れ込ませ、首筋の部分にその杭が突き刺さる……!!


    <続く>

  • 383二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 19:30:06

    ミスタの覚悟かっけえ…

  • 384二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 20:58:14

    ついに決着か・・・まじで強敵だったなギアッチョ 大ボス張っててもおかしくない極悪性能だった
    ・・・決着だよね?さすがに これで生きてたらマジでもうどうしようもないし・・・

  • 385二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 22:16:45

    そういえば覚悟のススメ終わったなあ…
    この覚悟の啖呵も熱いし、勝つには勝ったが
    能力犯罪者は4部でもいたけど、5部は敵も味方も能力犯罪者だからか
    勝っても負けても死者が出るし、殺意の高い能力ばかりで結構読むのも疲労するな…

  • 386二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 23:41:02

    終わったか
    ジャンプ漫画で氷の使い手ってあんま思い浮かばなかったが
    ここまでヤベーのは正直思いつかんかったな…
    ペットショップも結構強くはあったが、熱力学が理解できる脳味噌持ってるのが脅威だった
    魔術師の赤とかも強すぎたスタンドだが、熱エネルギー扱えるスタンドは正負どちらの方向にしても強くなるな

  • 387二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 07:13:36

    属性系統のスタンド使いはだいたい強キャラよな
    説明不要のブ男炎使いと氷の鳥を省いても

    水筒くらいの水で首を千切りとる威力を遠隔操作で出せるゲブ神(水
    普通の水に潜んで暗殺、ラベルを作って化ける程度の事も可能なアクアネックレス(水
    電気残量さえあればまさに無敵のレッチリ(雷
    極低温の攻撃と氷の装甲で攻防一体、ホワイトアルバム(氷

    パット思い付くだけでもだいたい強キャラが多い、アクアネックレスはちょいと怪しいかもだが

  • 388二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 10:45:14

    血で目潰しとしたDIOと血で仲間の道を見えるようにしたジョルノということかな?

  • 389二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 18:06:13

    辺りが常温常圧なのに空気の固体化が出来るギアッチョ、いっそ暗殺チームに入れるより、人間液体窒素プラントにして
    割り引いた値段で密売しまくれば結構な儲けが出たのでは…
    利益率はわからんが、この能力だけ他の暗殺メンバーより殺し以外に幅広く悪用できそう

  • 390奇妙な粗筋書き24/02/23(金) 19:17:25

    銃弾を弾いてとがった鉄柱の先端が、『ホワイト・アルバム』装甲を貫きギアッチョ自身の首に突き刺さる
    自分の首から溢れ出る生暖かいもの…それが自身の出血だと、ギアッチョも信じられない思いが浮かぶ…

    「おまえ…このオレに…… 「覚悟」はあんのか…と… 言ったが 「!!」
     見してやるぜ ええ…おい 見せてやるよ
     ただしおまえにもしてもらうぜッ!~~~~~
     ブチ砕かれてあの世に旅立つってェェェェ 「覚悟」をだがなあああああ~~~~~ッ」

    そして目の前には、体中を銃弾で貫かれながらも、尚もギアッチョと闘おうとするミスタの姿があった…!!


     第76話 覚悟の行方!!


    ミスタの狙いは、このままギアッチョの体をもっと鉄柱に押し込んで仕留める事…!
    ギアッチョも鉄柱を引き抜こうと抵抗するが、当然ミスタもそれを許しはしない!
    さらに銃撃を放ち、深くギアッチョの体を押し込もうとするが 
    依然、銃弾を弾く壁≪ジェントリー・ウィーブス≫は健在 撃てば撃つほどその銃撃はミスタ自身に跳ね返ってくる…!!

    「突っ切るしかねえッ! 真の「覚悟」はここからだッ!『ピストルズ』!てめーらも腹をくくれッ!」
    そしてギアッチョを押し込むミスタの銃撃と、ミスタへと銃弾を弾き返すギアッチョとの、壮絶な覚悟の闘い…!!

    体中に銃弾が突き刺さり、ミスタももはや限界 スタンドパワーが維持できずピストルズ達も徐々に掻き消えていく…
    が、その瞬間白目を向いたギアッチョの首から一気に血しぶきが溢れ出る!! これでついに仕留めた―――

    「違……う…な… ガブッ! 「覚悟」の強さが………「上」……なのは… オレの……方だぜ…グイード・ミスタ…」
    だが、血反吐を吐きながらもミスタに向けてそう返して見せるギアッチョ…! 
    ギアッチョは先程噴き出した血を利用し、自ら血を凍らせる事で自分の体を鉄柱に固定させたのだ!
    そしてさらに、最後の一撃がミスタの脳天を貫く……!!

  • 391奇妙な粗筋書き24/02/23(金) 19:18:00

    ―――瞬間!ミスタの頭を貫いた傷跡が一瞬で消滅!? 戸惑いギアッチョが、次の瞬間目を見開く
    ギアッチョの目の前には、傷だらけのミスタを抱きかかえ 昇る朝日を背に浴びる、ジョルノ・ジョバァーナの姿があった…!!

    「ミスタ… あなたの「覚悟」は…この登り行く朝日よりも明るい輝きで『道』を照らしている
     そして我々が これから『向かうべき…正しい道』をもッ!」

     無 駄 無 駄 無 駄 無 駄 無 駄 無 駄

    そしてミスタに変わり、ゴールド・Eの無駄無駄蹴りラッシュが、ギアッチョの体を鉄柱へと深く押し込む!!
    そのラッシュでついに、鉄柱の刃がギアッチョの首を貫通 断末魔の声を漏らしながら、彼を包む氷の鎧が消失
    こうして、栄光の朝日が照らす中で、その闘いに決着がつくのであった―――

    ・・・ふと、倒れるミスタは、ここ最近は新入りのはずのジョルノの言ったとおりに事が動いていることに気付く
    それに、今の覚悟はジョルノの「覚悟」でもあった…それがミスタ自身にもその心に伝わった 
    まるでブチャラティ以上に、幹部のように自分を動かした… その底知れぬ「カリスマ」を、ミスタも感じ取っていたのだった…

    ひとまずジョルノは指令の『DISC』はミスタのおかげで回収したとしつつ
    ミスタもジョルノに、自分が死なないうちに早く傷を治せと命じるが

    「もちろんですミスタ しかし…はっきりさせときたいんですが
     ゴールド・Eの能力は正確に言うと「治す」んじゃなくて 体の「部品」を作るんです
     めり込んだ弾丸に生命を与え 破壊された血管や組織を作って埋めるんです
     直すんじゃあないから 「痛み」は当然残るんですからね 後で文句はたれないでくださいよ」

    ズギュン!とミスタの体中の銃創を塞ぐジョルノだが、その激痛にはミスタも悲鳴が出ちゃう
    優しくやってと言われても無理な相談、傷跡はあと10か所あるし、傷口を塞ぐために服も脱ぐ必要がある―――

  • 392奇妙な粗筋書き24/02/23(金) 19:19:32

    ・・・ギアッチョの闘いを終えてから少しして、別行動をとっていたナランチャの乗るボートが駅前に到着
    一先ず駅前にはレーダーに反応を二つ確認 おそらくジョルノとミスタだろう
    その見立て通りナランチャも二人の姿を見つける・・・の、だけど・・・・・・

    「ああ!ジョルノ!もっとやさしく そこはダメ!ダメ!ダメッ! ダメッ! ああ!y


    *センシティブなため省略されました 続きを見たい人はアヒージョアヒージョと書き込んでください


    そんな衝撃的な場面に遭遇しちゃったナランチャ、思わずほっぺに両手当ててびっくり
    ≪どうだナランチャ いたか 2人は?≫
    「え! い…そッその…あの い…いえ!
     あれッ!急に目にゴミが入った! 見えないぞッ2人なのかよくわからないぞッ!!」
    (見ていない!オレは見てないぞなあーんにも見てないッ!)

    という事にしといたナランチャ、ちょっとだけオトナの階段上ったかもしれない

    〇DISCゲット!
    〇本体-ギアッチョ
    〇スタンド名-『ホワイト・アルバム』(死亡)


     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 393二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 19:57:25

    朝日を背にするジョルノかっけえええぇぇぇぇぇ
    …て思ってたらラストで台無しだよwww

  • 394二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 21:34:19

    オラオラじゃなくて無駄無駄だったり、容赦のなさや妙なカリスマといい、やっぱディオの子なんだろうけど
    仲間意識の強さや覚悟を決めた時の爆発力とか、ジョースターの血もやっぱ強いんだろうけど
    ラストのおちゃらけたオチで確信した、こいつはジョースターの血の方が濃いw

  • 395二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 06:00:07

    前から感じてたけど、五部は男の友情と言うにはちょっとアレなとこが多いと思う。
    暗殺チームのソルベとジェラート(輪切りのアイツら)もデキてんじゃないかって文もあったくらいだし、この分だともう2、3回はこの手のネタがきそうだわ。
    ナランチャとかそういう意味でも色々オイシイポジだしw

  • 396二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 07:32:57

    無駄無駄ラッシュ気持ちいいなw

  • 397二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 08:19:13

    ( ゚∀゚)o彡゜ アヒージョ!アヒージョ!

  • 398二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 13:42:29

    DIOがジョースター家でもし改心していたらこういう性格になっていたんだろうな

  • 399二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 18:06:36

    そういや地味に、ミスタエピソードも挟んでたのに
    肝心のミスタが病的に「4」を嫌う理由は結局書かれなかったな
    チンピラたちに「4発」撃ったのがはじまりだと思うけど、この分だとラストまで明かされなさそう

  • 400奇妙な粗筋書き24/02/24(土) 19:03:46

     第77話 ミーティング・ポイント!

    [全員無事なのだろうか?
    『我が娘トリッシュ』の護衛 心から感謝する]

    ボスからの指示を納めた『DISC』を回収したブチャラティ、ノーパソにDISCを入れると、そのような文言が最初に現れる 
    現在ブチャラティが再度『DISC』の内容を確認中 その目的地に進む仲間達には用心しながらボートを進めるよう命じつつ…

    まず最初に断っておく部分として、DISCに入力した情報はブチャラティ達がネアポリスから列車に乗った時点で入力されたもの
    そのため『追手』が何に残っているか、ブチャラティチームが何人失ったかは知る由もない事、としつつ
    トリッシュの身柄を狙う暗殺チームの追手は、あと一人残っているはず ヴェネツィアに到着してるかは不明だが…

    そして『DISC』の情報は、ボスが『娘』と安全に出逢う方法であると同時に、ブチャラティチームへの『最後の指令』でもある
    同時に、これから述べる『指令』と少しでも違った行動は許さない、と厳命
    それはたとえ偶然の事故であろうとも『"悪意ある危険信号とみなす"』とするボスの文言… そして指令の本題に入る

  • 401奇妙な粗筋書き24/02/24(土) 19:04:35

    [それでは指令を述べる! これより君たちが向かうのは 「サン・ジョルジョ・マジョーレ島」!!

     たったひとつの教会のある島<ラグーン>で そこにはたったひとつの大鐘楼(島)がある!

     娘を連れてくる場所はその「塔の上」ッ! 「塔の上」に娘を連れて来た時点で終了するッ!]


    ・指令(1)

     島には階段はなく 現在エレベーター一基のみで塔上に登る事ができる!

     エレベーターに乗るのは 「トリッシュと護衛 "ひとりのみである"」!


    ・指令(2)

     護衛の者はナイフ・銃・携帯電話などあらゆる者の所持を禁止する!


    ・指令(3)

     島にはこのDISCをゲットしてから15分以内に上陸しなくてはならない!

     なおこのDISCには発信機がついており ライオン像からDISCが移動している事はすでに確認している


    ・指令(4)

     他のものは船上にて待ち… 上陸を禁止する!



    ついにたどり着いた最終目的地、これで自分たちの任務も終わりとなると一同も安堵の声が洩れる

    ちなみにヴェネツィアははイカスミパスタや毛ガニのサラダなどが名産 とくに『チプリヤーニホテルのカルパッチョ』は絶品だそうな


    「おいナランチャ! レーダーを見張っていろッ! てめーらもまだ気 抜いてんじゃあねえッ!」

    そんな緩んだ一行をブチャラティが𠮟りつけつつ… 一方、トリッシュはついにボス…実の父との対面を前に表情を強張らせる…

    するとそこへ、ジョルノがトリッシュの護衛を志願すると声を上げるが・・・ これにはアバッキオもジョルノに食って掛かる


    「イキナリ何言ってんだよてめー なんで護衛すんのが新入りのてめーなんだよ!?」

    「ボスが「誰」とは指示していませんし……… 任務はもう終わったも同然なら 連れて行くだけならこのぼくが」

    「幹部のブチャラティが連れてくに決まってんだろーがァ―――ッこのタコッ!

     ボスは誰が無事かわかってねーからこう指示してるだけだろーが!」

  • 402奇妙な粗筋書き24/02/24(土) 19:05:37

    ……ブチャラティも当然、自分が行くとしつつ…ジョルノの目くばせに、ブチャラティもその真意に気付く・・・
    ボスに最も接近できるこの機会は、ボスの正体を探る絶好のチャンス… キッカケだけでも掴んでおきたいが…
    するとブチャラティ、最後の任務がうまくいくように、ジョルノの胸にかざられたテントウ虫のブローチ…「お護り」を譲ってほしいという

    「てんとう虫は「生命の虫」 生命の象徴だったよな 「お護り」なんだろ?そのブローチ」
    「……… ああ……そうでした ええそのとおりです 「てんとう虫」はお天とう様の虫です…幸運を呼ぶんです」

    ブチャラティの言葉に、一瞬怪訝そうな表情を浮かべながらも、自らのてんとう虫のブローチを差し出すジョルノ
    ・・・ブチャラティの手の中では、受け取ったてんとう虫のブローチが微かに脈動していた…

    (『ゴールド・E』の能力… 「てんとう虫」のブローチに生命を与えた… このブローチは『探知機』になる…
     どうにかしてオレが"これ"をボスの体につければ ジョルノにはその居場所がわかる…
     今は「正体」をつきとめるだけだ…… 必ず…)

    ―――そうして、ブチャラティはトリッシュを連れ、大鐘楼へと足を踏み入れるが
    エレベーター前にたどり着いたところで…トリッシュは怯えた様にその場にうずくまっていた
    無理もない事、いきなりブチャラティ達ギャングに拉致され、命を狙われ、会ったこともない父の前に連れていかれる…
    自分はこれから、どうなるのか…不安と恐怖で震えあがるトリッシュ… 
    そんな彼女に、ブチャラティはトリッシュがこれから辿る運命に関して、自身の考えをこう述べる

  • 403奇妙な粗筋書き24/02/24(土) 19:06:05

    まずトリッシュは違う名前に変わり、身分も戸籍も違う人物となる 顔も変えられるかもしれない

    そうして自分たちの知らない所…どこか遠い国で幸せに暮らすと…ボスはそういう力を持った人物でもあるとして

    震えるトリッシュに手を差し出すブチャラティ、トリッシュも不安でしゃがみ込んでいたわけではないと気丈に返してエレベーターに乗り込むが…

    ・・・エレベーターが動き出してから少しして、ふとトリッシュが口を開く


    「あたし……… 父親の事……… 好きになれるのかしら」

    「そんな事を心配する親子はいない」

    「……… そうよね… その通りだわ……… そんな事心配するなんて………おかしいわよね………」


    話してるうちに、二人が乗るエレベーターは目的地の塔上までたどり着こうとするが・・・

    ―――いつの間にか、エレベーター内に トリッシュの姿がない…!? 

    気づけばブチャラティが握っていたトリッシュの腕は 切り落とされて腕だけとなっていた…!!



    「なにイィィィィィィィィィ―――ッ トリッシュ!!!!!!!!!!

     まさかッ! そんなッ!まさか―――ッ!!

     まさかッ!ボスはッ! 自分の正体を完全に消し去るために………


     "オレたちに護衛の任務をさせたのはッ!" "自分の娘を確実に自らの手で始末するためなのかァァァァァ"―――――ッ!!」



    <続く>

  • 404二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:40:18

    わーお…そりゃそうだろうけど、ボスはマジで外道か
    極道の間じゃ血よりも濃い水って言葉もあるが、これを実践するのがジョルノ達で
    ボスは血すらも信頼しない犯罪者か…でもコンドーム使ってたらこんなんする必要なかったよね?

  • 405二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 23:26:09

    イタリアだと実際テントウムシはラッキーグッズの定番らしく
    テントウムシデザインのお守りが売られている
    でもイタリア語だとテントウムシは天道じゃなくてマリア様と関連付けられているそうなんだが、まあ分かり易さ重視か

  • 406二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 00:28:16

    まさかこれでトリッシュ出番終わり?
    流石にそれは無いだろうけど、ここだけ見てもボスのスタンドもなんかヤバそうだな

  • 407二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 07:04:58

    伝統的に時間関連かもしれないがどういうのだろうか
    時を止める2回目ということはなさそうだし

  • 408二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 07:18:11

    ジョルノの目的がボスの打倒な以上、ボスを善玉にするわけにはいかんだろうが
    わざわざ自分で殺すために娘を守らせてたのはわりとやり口が支離滅裂だよなボス
    娘を殺すだけならそれこそペリーコロさんにやらせれば良いと思うが…アレか、ボスは自分以外誰も信用してないってタイプか
    自分の正体がバレるのを何よりも恐れてるみたいだし、中身はわりと小物なんじゃないかと思う

  • 409二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 09:33:07

    トリッシュがまじで可哀想すぎる…もう出番ないの寂しいな
    ブチャラティはボスと戦うのかな

  • 410二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 11:11:14

    いやトリッシュはまだスタンド能力に目覚めてるっぽい伏線が回収されてないし
    恐らくボスのスタンド能力に類似した能力に目覚めて、ボスの謎を解くカギになると思う
    まあブチャラティがトリッシュを助けたらボスと敵対するし、ボスに似てないトリッシュのスタンド能力で助かるとかの可能性もあるが

  • 411二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 13:45:44

    >>410

    確かにそういえばまだスタンドの話とか終わってなかったなあ…忘れてたわ…

    じゃあまだ何かしらの方法で助かったりするんかな

  • 412奇妙な粗筋書き24/02/25(日) 19:01:45

     第78話 

    <ホイールズ・オブ・フォーチュン>

     運 命 の 車 輪  


    ブチャラティ、幼少期のエピソード―――

    ブチャラティが7歳のころ、彼の両親は結婚十年目にして 『離婚』したという

    離婚の原因が何なのかは、両親の間でしかわからない事だろうが…ともあれ、息子ブチャラティは両親と離れ離れとなるが

    両親が話し合った結果、二人は7歳のブチャラティに『一つの選択』をさせる 父と暮らすか、母と暮らすか・・・


    母は自分と一緒に暮らすよう、自分と暮らす良さを誘導的にだが、息子に語る 不器用な父はただ黙っているのみ

    7歳となれば母親に甘えたい年ごろ、母と暮らすのが自然なのだろうが… ブチャラティは、その選択に『父』を選んだ

    その決断には母も父も驚愕 その意志の強さに母も当惑しながらも、頭のどこかでは息子の選択に涙を流しながらも納得もしていた


    息子は本能的に、この離婚で心にダメージを受けるのは父の方だと知っていた

    母はきっと過去を忘れ、元気にやっていけるだろうが 父は過去を引きずりダメになってしまうだろう、と―――

    『いっしょにいてやらねばならないのは 父の方なのだ』 それが息子の生まれた時からの性格だと、母も分かっていた

    そんな息子を、母は誇りに思いながらもその優しさが自分の人生を『不幸』にしなければいいが…そんな不安も浮かぶのだった

    息子が本能で感じ取った通りに、母は二年後、村を出た後ミラノの男性と再婚 そしてそこからブチャラティの≪運命の車輪≫が動き出す・・・


    ある日、とある二人の釣り客がブチャラティの父に小島まで連れていってほしいと持ち掛けて来たのだが

    釣りに来たというのに、その客の一人は船に釣竿を忘れて上陸していったのだ 父は親切心からその釣竿を届けに行こうとするが

    そこで目にしたのは、二人の釣り客とギャングとの、麻薬の密売現場であった…!!

  • 413奇妙な粗筋書き24/02/25(日) 19:02:11

    悲鳴のような息子の叫び声が響く中、血まみれになった父は病院へと搬送される
    だが父は様々な『幸運』が重なり、意識不明ながら一命は取り止めるが―――

     しかしながら『幸運』……… ブチャラティの人生にとってはむしろ…
     父親は即死してくれていた方が 今思い返してみると『幸運』だったのかもしれない

    「『運命とは 自分で切り開くものである』とある人はいう… しかしながら!
     自分の意志で正しい道を選択する"予知などない 『抜き差しならない状況』"というのも人生の過程では存在するッ!」

    ……夜も更けたブチャラティ父の病室にて、ナイフを手に窓から侵入する二人の男 
    麻薬の密売現場を見られた二人が、証拠隠滅のために父を殺そうと試みるが
    ナイフの切っ先を父へと叩きつけようとした瞬間、突然男ののど元に包丁が突きつけられる!?
    ベッドの下に隠れ、姿を現したのは父の息子、ブローノ・ブチャラティ 

    そしてブチャラティは 躊躇することなく、男の胸元を包丁で切り裂き もう一人の目にも包丁の刃を突き刺した

    父を守るためとはいえ、二人の人間を殺したにもかかわらず ブチャラティは表情を変えることなく
    どこか遠い目で、眠る父に優しく言葉をかけるのだった…

    だがこの殺人は、まだ12歳のブチャラティが越えてはならない領域に踏み込んだことを意味していた
    仲間を殺されたゴロツキ達の「報復」と「口封じ」は必ず続く 
    何の力も持たない親子を守るものは、街を裏で支配すると言われた『組織』の力のみ……
    そうしてブチャラティは『組織への忠誠と奉仕』とひきかえに身の安全を保障され 幹部のポルポにも気に入られその身は安泰となるが

    だが皮肉にも、ブチャラティが正義と信じた「組織」は
    彼の「組織」への加入とほぼ同時期に、彼の人生を壊したきっかけとなる『麻薬』の売買ルートを開拓し始めていた…

    そして―――今 ボスはブチャラティの目の前で 自分の娘トリッシュを手にかけようとしている…!!

  • 414奇妙な粗筋書き24/02/25(日) 19:03:11

    「吐き気をよもおす『邪悪』とはッ!

     なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!! 自分の利益だけのために利用する事だ…

     父親がなにも知らぬ『娘』を!! てめーだけの都合でッ!


     ゆるさねえッ! あんたは今 再びッ!"オレの心を"『裏切った』ッ!」


    激昂の形相で声を荒げながら、ブチャラティは『スティッキィ・フィンガーズ』を展開

    エレベーターの床をジッパーで開くと、そこにはトリッシュの身柄を捉える何者かの姿があった


    (いた…!どうやったのか知らんがやはり塔の下へ…!! トリッシュはまだ生きている)

    「あんたの正体だけを知るつもりだったが… 予定がかわったッ! あんたを始末するッ! 今ッ!」


    <続く>


     

  • 415二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 19:39:06

    ブチャラティ…

    最終学歴小卒…?(まったく笑えない)

  • 416二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 19:41:51

    ブチャラティかっこいいな
    トリッシュ生きてるのもまじで良かった
    どうやって助ける…ていうかボスのスタンドって何なんやろ

  • 417二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 20:34:05

    やっぱこいつら、それぞれ生まれも育ちもギャングになるべくしてなったんだろうけど
    そんな中でも仁義を通すっていう生き方は貫く、要はヤクザ物の構図なんだな

  • 418二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:04:12

    >>415

    ツッコまんといてーやw

    笑ったらあかんのに真面目に文字にされたら笑っちゃうってw

  • 419二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:28:08

    >>415

    だからナランチャに「学校にいけ」って言ってたんだろうな…

  • 420二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 05:57:49

    まだボスの事がなにもわからない時点でボスとの決戦…
    あかんこれブチャラティがしげちー枠確定だ…

  • 421二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 07:07:58

    助かりそうにないんだけどブチャラティ…

  • 422二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 17:20:18

    保守

  • 423二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 18:27:12

    流石に若頭相当であるブチャラティが死ぬとしたらもっと先、ジョルノを庇ってとかだと思うけどなあ

  • 424奇妙な粗筋書き24/02/26(月) 19:20:28

     第79話 暗殺!

    ボスがその身を連れ去ったトリッシュを救うべく、ボスと対峙する覚悟を決めたブチャラティ
    ただ、ボスはブチャラティに気付くことなく『何らかの方法で』トリッシュをエレベーターから連れ去った
    おそらくはボスの『スタンド能力』によるものだろうか…ブチャラティもその正体不明の力に表情を強張らせる

    ひとまずエレベータ内から、下にいる人影を覗き込むがその顔は伺えず
    状況は一刻の余裕もない、ボスは数秒後にでもトリッシュを始末するはず そのまえに動かなくては…!

    「そして今!ボスはまだオレが「裏切る」とは考えてないッ!
     方法はッ……!『暗殺』だ! ボスのこの教会脱出ルートを先回りし!そこで殺るッ!」

    開いたジッパーからエレベーターのワイヤーを掴み階下に降りるブチャラティ
    一階まで降りると、壁をジッパーで開き周囲の様子を伺うと 戸棚の所に血痕を発見
    戸棚を開くと、中には大穴が空けられている おそらくは教会を裏から脱出する抜け穴であろう
    その先にあるのは、教会なら必ずある『納骨堂』への階段 
    そこなら邪魔が入らずトリッシュを仕留められるし、そこを抜けて教会を脱出するつもりと見る
    やるのはそこしかない…! ジッパーで壁を開き、先回りを試みるブチャラティ

    そして階段を降りる足跡が響く、納骨堂の広間にて 柱の陰に身をひそめ待ち構えるブチャラティ…
    トリッシュを抱きかかえるボスが、階段を下りたところでブチャラティが仕掛け―――

    「そのまま帰った方がいい……… ブローノ・ブチャラティ………
     その柱から出たら……… おまえは死ぬ事になる」

    瞬間、ボスからの声にブチャラティも脂汗をにじませ表情を強張らせるが…
    ブチャラティの決意は変わらない、鋭い眼差しを浮かべながら、『スティッキィ・フィンガーズ』の拳を振るう!
    だが柱越しに『スティッキィ・フィンガーズ』の拳を繰り出した瞬間 同じく柱の陰に隠れるボスの腕がその拳を握り、強烈に捻り上げる!!
    ここはブチャラティもとっさに自分の腕をジッパー化させて逃れつつ、柱を切り裂き反撃しようとするが
    その反撃も読まれていたか、すでにボスはその柱の陰から姿を消していた

  • 425奇妙な粗筋書き24/02/26(月) 19:21:00

    どうやらブチャラティの追跡は、すでにボスに察知されていたようだが

    再び姿を消すあたり、たいした「実力」はないと吐き捨てるブチャラティだが


    「理由を聞いておきたい………」「!」


    そこへ再び響くボスの声に、ブチャラティも周囲を攻撃し柱を切り裂くがその姿は見えず…

    ボスがブチャラティに問いただすのは、命懸けの任務を終えたというのになぜ自分を裏切るのか、という点

    だがそれは決して、出世欲に目が眩んだわけでも、自分の実力を過大評価しボスを蹴落とせると自惚れたわけではない


    「トリッシュが目を醒ましたのなら 父親など最初からいなかったと伝えておこう…」

    「……… トリッシュだと?トリッシュがなんだというのだ? 娘の事はおまえにはなんの関係もないッ!」


    「きさまにオレの心は永遠にわかるまいッ!」


    ハッキリとボスへの決別の意志を示すブチャラティ 

    自分の顔面にジッパーを取り付けると、隠していた通信機を取り出す 通話の主はもちろんジョルノ

    実はブチャラティ、エレベーターでトリッシュを攫われた際に

    上から「てんとう虫のブローチ」を落としてボスの衣服の端につけていたのだ

    そして現在、ブローチはちょうどブチャラティの背後…螺旋階段下2m先の柱の傍にいる

    ジョルノの指示を受けたブチャラティは、即座に柱の陰に隠れるボスへと攻撃を仕掛け!!

    切り裂かれた柱の向こうに、ついにボスの姿を捉える…!!


    <続く>

  • 426二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:20:49

    ブチャラティ…

    ボス撃破なんてしなくていいんだ…
    トリッシュ抱えて逃げおおせればいいんだぞ…(これはこれで無理難題じゃねーか)

  • 427二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:24:26

    うわあ…なんかシーザー思い出しちゃった……
    最後に見せるのは人間の魂ならぬギャングの意地とかなんとか言って
    ボスの正体を掴んでジョルノに託して死んじゃいそう……
    相手がワムウとかの幹部じゃなくてボス相手というのが余計にヤバい雰囲気出てる

  • 428二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:34:33

    相手がボスっていうのがさあ…もう悪い予感しかせんわ…

  • 429二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 22:03:22

    A.ブチャラティがその身を犠牲にしてでもトリッシュを助け出す

    B.危機一髪、ジョルノがきて助けてくれる

    C.どちらも助からない、現実は非情である

    ポルナレフネタに合わせてだけど、今後の浮かぶ運命はこんなところか
    流石にボスとはこれで決着がつくとは思えんし、ここで誰か死ぬとしたら消去法でもブチャラティしかいないと思う
    今対峙してるボスよりもさらに上の存在がいるならわからんけど(初代パッショーネ創設者とか)

  • 430二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 07:21:41

    >>429

    Aかなあ…この場面で生き残りの目が出てきたのはむしろトリッシュに思う

    今のジャンプ、刀使ってるのにろくに死人が出ないるろうにが看板とはいえ

    メイン級のキャラを殺して、実は生きていたとかもないのはジョジョとマキバオーだし

    ここまで舞台が整ったらブチャラティ派手に死にそうだが

    無駄死には流石にしないと見る

  • 431二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 18:08:10

    >>429

    B B B

    ただし助けはトリッシュの可能性もあると思ってる

    人気やパターンを考えても5部は15巻前後で終わると思うので、ここでブチャラティが死ぬのは流石に早すぎると思う

  • 432奇妙な粗筋書き24/02/27(火) 19:17:02

     第80話 ボス!!

    教会地下にて、ボスとブチャラティが対峙しようとする最中だが
    そこから少し時間を戻し、教会外の小舟で待っているジョルノ達の方へと視点を移す
    ジョルノは手持ちの端末から、ブチャラティに渡した「てんとう虫のブローチ」が塔から動いている様子から
    ブチャラティがボスの衣服にブローチを取り付けたのだと見る そしてそれは地下納骨堂へと向かっており―――

    「ジョルノ すまないがそこの水を取ってくれないか?のどがかわいたよ
     それと気を付けた方がいい ぼくたちは今…
    『島に上陸してはならない…ボートにて待て!』と命令されているんだからな」

    …フーゴの指摘通りジョルノは小舟の先端から島のほとりに身を乗り出し上陸していた寸前 ここは素直に船に戻り
    すると今度はなんだかミスタとナランチャの方が騒がしい どうやらおやつのチョコを隠して一人だけ食べてたようです
    これにはミスタもご立腹 「こいつ」「セコイ野郎だな」フーゴとアバッキオも白い目
    皆もお腹空かせてるのでチョコは没収 これにはナランチャも必死でミスタに縋るが




    いつの間にか箱にはチョコが消えていた これにはミスタが食った、と涙目で胸倉を掴み上げるナランチャだが
    「おめー口のまわり何つけてんだよ」「え?」
    気づけばナランチャ、いつの間にかチョコ三個とも頬張ってました ナランチャ自身も首を傾げるが、チョコの甘さにご満悦
    フーゴもいつの間にか水を口につけていた だがジョルノが水を渡した覚えは無いはずなのだが・・・?
    さらにジョルノのズボンには、いつの間にか近くにいたねこの足跡が刻まれている…!

  • 433奇妙な粗筋書き24/02/27(火) 19:18:54

    「何か………!! 奇妙だ!! 何かわからないが…!!変な雰囲気だッ!」

    その言いようのない違和感に、ジョルノもいやな汗が浮かぶ 思わず島へと足が向かうジョルノ

    そんなジョルノを引き止めようとアバッキオが声を




    荒げたアバッキオ本人が、いつの間にか島の敷地に立っている…!?


    「"普通じゃあない"……!! "なんなんだ!?これは!! この雰囲気は一体!!"

     何か!異常な事が起こっているッ!……まずいッ! ブチャラティのところで今何かが起こっているッ!

     ま…まさか『ボス』にッ!」

    正体不明の異常事態に、ブチャラティの所へ駆けつけようとするジョルノ

    そこへブチャラティからの通信が届けられ、ブチャラティにボスの位置を伝える情報を送るが―――


    「しかし待て!ブチャラティッ!! 何かただならぬ事がッ! 起こっているんだァ―――ッ!!」


    ―――ここで場面はボスとブチャラティの対峙の瞬間へと戻る

    切り裂いた柱から姿を現したボスに、ブチャラティはすかさず『スティッキィ・フィンガーズ』での攻撃を仕掛けようとするが

    その拳が突き刺さったのは…自分自身・・・!? さらに、今しがたボスに向けて殴ったはずの自分自身が掻き消えていく…!!


    「最後だから教えてやろう……… おまえがたった今 目撃しそして触れたもの………

    『未来』のおまえ自身だ 数秒過去のおまえが 未来のおまえ自身を見たのだ


     これが我が『キング・クリムゾン』の能力! 『時間を消し去って』 飛び越えさせた…!!


     誰だろうとわたしの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない 決して

     確実に消え去ってもらう」

    そしてボスのスタンド、『キング・クリムゾン』の拳が ブチャラティの胴体を背後から貫いた―――


    <続く>

  • 434二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 19:38:05

    答え、C
    答え、C
    答え、C

    orz

  • 435二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 20:44:43

    嘘でしょ!?
    まさかボスの能力を読者に見せるためだけに死なせる気!?
    ダイアーさんかよ!

  • 436二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 21:12:40

    いや、ミスタもこんくらいの怪我して生き残ってるし
    まだわからん

  • 437二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:05:25

    えええ?いや情報処理追いつかんて
    えこれブチャラティは助かるん?トリッシュちゃんと逃がせるん?
    絶望的過ぎんか…

  • 438二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:10:09

    ボス時間系のスタンドかよ…
    時間系は強すぎるんよ…

  • 439二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:16:47

    しかしこれどういう能力なんだ?
    ジョルノ組見てもブチャラティの受けた攻撃見ても全く正体がつかめん
    時間系でいえば停止、巻き戻しと来たらあとは早送りなんだけど、そんな感じでもなさそうだし「時間を消し去って」という表現もまったく理解不能の重ちー状態
    浮かんだものとしては、ボス周囲の時間ごと瞬間移動するワープ系の能力とか?

  • 440二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 23:14:09

    4コマ漫画の2コマ目からいきなり4コマ目になるみたいな能力?

  • 441二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 07:30:02

    能力に関しては予知能力系っぽくはある
    表現が分かりにくいけど、おそらく数秒先の時間を予知(吹っ飛ばしてる間に見た光景)して
    自分だけがその予知に介入する?みたいな?
    ただジョルノ達の違和感の気が付き方からして吹っ飛ばし=時間の早回しっぽさもあるような?

  • 442二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 14:03:52

    >>440

    あー!確かにそれっぽい

    分かりやすいな

  • 443奇妙な粗筋書き24/02/28(水) 19:16:55

    正体不明の異常事態を感じ取ったジョルノは、通信機でブチャラティにそこから逃げるよう叫びながら

    ブチャラティの元へと駆けつけようとするが、すでに通信機はボスによって壊され

    そしてブチャラティの体も、ボスのスタンド『キング・クリムゾン』の拳に貫かれていた…!


    「ブチャラティ……… おまえのトリッシュ護衛の任務は… これにて終了だな」



      第81話 キング・クリムゾン!



    ―――だがこの状況下にありながら、ブチャラティはいまだ抵抗の意志を失わない!

    自らの腹の傷跡をジッパーで塞ぐと共に、ボスの腕も挟み込んで動きを止め、脇腹に肘うちをブチ込む!!

    思わぬ反撃にボスも一瞬たじろぎながらも、さすがは「幹部」の試練を通過しただけの事はあるとするが


    「しかしッ!! 『キング・クリムゾン!!』すでにッ!」


    更に反撃を繰り出そうとするブチャラティに対し、ボスの能力が発動 その瞬間、

    地面がひび割れ、

    大地が沈み、

    世界が切り離される―――



     << >> □ [   ] ●

  • 444奇妙な粗筋書き24/02/28(水) 19:17:10

    「『読める』……… 動きの『軌跡』が読める…… 『未来への動きの軌跡』が…」

    暗転した世界の中、ゆっくりとスローモーションで繰り出されるブチャラティの攻撃
    その攻撃に対しボスはたやすくその背後に回りながら、自分の能力の正体を語る

    「『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び……
     そしてすべての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!
    『空の雲はちぎれ飛んだ事に気付かず!』 『消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!』
    『結果』だけだ!! この世には『結果』だけが残る!!
     時間の消し飛んだ世界では 「動き」は全て無意味となるのだッ!

     そして私だけがこの『動き』に対応できるッ!!
     おまえがどう『動く』か全て見えるッ!これが『キング・クリムゾン』の能力だッ!」

  • 445奇妙な粗筋書き24/02/28(水) 19:17:59

     << >> □ [ > ] ●


    ―――1瞬のうちに、背後に回り込んだかのような動きでブチャラティの攻撃を回避するボス

    そして振り下ろした手刀が、ブチャラティの胴体を袈裟切りに裂く…!


    「こ・・・・・・ この「能力」・・・・・・は!!」

    「どんな人間だろうと… 一生のうちには『浮き沈み』があるものだ 『成功したり』『失敗したり』………

     だが 未来という目の前に……… ポッカリ開いた「落とし穴」を見つけ!それに落ちる事がなければ

     人生は決して『沈む』事がない 『絶頂』の"まだでいられる" わたしは!…… そうじゃあないか?え?」


    圧倒的なボスの力を前に、成すすべなくボロぞうきんのように『始末』されるブチャラティ

    そしてボスは改めて、横で倒れるトリッシュに足を向け…… 彼女が「自分の娘」である事を直感的に実感する

    同時にそれはトリッシュからも、ボスを感じ取れるという事 

    自分の「正体」を感じる存在は血のつながった娘であろうと生かしてはおかない…それは自分の人生の「落とし穴」になり得る存在

    ・・・ブチャラティも瀕死の状態にありながら、尚もトリッシュを助けようとその身を引きずろうとするが、もはや体が動かない…

    目の前で、父が娘の命を奪うという凶行を見る事しかできないブチャラティ―――だが

    次の瞬間!突然ボスの体がてんとう虫のブローチに吸い込まれる!?

    そしてボスの体が完全に消えると…てんとう虫のブローチは一匹の亀へと姿を変えるのであった


    その光景、間違いなくジョルノの能力によるもの おそらくはあの亀の細胞もブローチに埋め込んでいたのだろう

    そしてブチャラティとの通話が途切れた事で、危機を感じたジョルノがその能力を発動させ間一髪のところでトリッシュの命を救ったのだ…


    (あいつはオレにいつも「勇気」を与えてくれる

     オレの体…もう動けないと思ったが… まだだ…まだ…あと少し動かなくてはならない…少しでいい…)

    「『任務』は終わっただと?ボス 違うぜ……まだ続いてる! トリッシュは…おれ自身の命令で護衛するッ!!」


    <続く>

  • 446二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:27:51

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  • 447二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:30:52

    ボスの人生論吉良と正反対やなw
    トリッシュ間一髪助かったけどこれ勝ち目なくないか…ボス強すぎるて

  • 448二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:35:20

    ある意味時止めと似てる感じなんかな?ちょっと違うけど

  • 449二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 19:51:25

    >>448

    >>440のたとえに近くて、ボスだけはその飛ばされた3コマ目を自由に動けるということなんだろう

  • 450二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:34:42

    >>447

    戦って勝つ必要はない、この場を逃げ切ればそれでブチャラティの勝ちと言える

    なんとか仲間のとこまで戻れば、正体バレを恐れてるボスは手出しも出来んはずだし、一度に全員を殺せるほどの時間ワープは出来ないであろう

    (出来るならトリッシュが連れ去られないでそのまま殺されてる)

    逃げたあとの展望はまるでないけど、とにかくこの場は逃げれば勝ちと割りきってくれれば全員生存もありうるが…

  • 451二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 20:44:35

    >>450

    確かに言われてみれば今この場合は逃げたら勝ちなんか

    でもやっぱ言ってる通り逃げた後の展望が絶望的やんなあ…どーすんねんっていう…

  • 452二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 21:47:17

    ブチャラティがかっこよすぎて正直ここだけ見たらこいつが主人公だ

  • 453二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 07:33:58

    未来の先読みは確かに脅威だけど、自分で意識して発動しないといけないのが弱点だと思う
    つまり警戒してない所、無意識の所からのアンサツならば討てるんじゃないかって感じ
    まあボス本人もこれを自覚してるからこそ、正体を隠して表に出てこないんだろうけど

  • 454奇妙な粗筋書き24/02/29(木) 19:08:10

    ジョルノのサポートにより、辛うじてトリッシュが殺されるのは免れたブチャラティ
    ボロボロの状態にありながらも、ブチャラティはボスの『能力』の正体を探るべく考えを巡らせる
    自分の攻撃がすべて読まれ、そしてかわされたことさえ「認識」させないその能力、まさに無敵と言うべき代物だが
    そんな中でも、ブチャラティが一つだけ見抜いた点がある…!それと共にブチャラティはボスの入った亀へと拳を振るう!


     第82話 予測しろ!


    しかしその一撃は転がる亀に命中せず――― いや、ブチャラティの狙いは亀ではない、その下の床
    ジッパーで床を切り裂くと亀はボスごと下水へ転落し流されていく!

    「この能力! 『動き』が読めるのはそんなに長い時間ではないッ!少しの時間だけだッ!
     5秒か10秒程度といったところか………!! 石柱の背後に回り込める程度の時間……!!
     あるいはエレベーターの天井からトリッシュを連れ出し塔下まで滑り落ちる程度の時間………
     距離だッ! 今はとりあえず距離を取るんだ…ボスがトリッシュに追いつけない『距離』をッ!」

    満身創痍ながらも、気絶するトリッシュを引きずりどうにか階段を登ろうとするブチャラティ
    せめて自分が上に行くまで、自分の体がもってくれ、と願うしかないが… だがその願いは、最悪の形で裏切られる

    「『裏切者』が"もうひとり"……… いたのか………」
    階段の上には、すでにボスの姿があり ブチャラティの行く手を阻む…!!
    さらにボスを打倒するつもりで入団したジョルノの存在にも気づかれてしまい
    もはや状況は絶望的…その体が力なくくずおれるブチャラティに、ボスはゆっくりと近づく

  • 455奇妙な粗筋書き24/02/29(木) 19:08:57

    「ブチャラティ おまえもう動こうとするな………

    「精神力」なのか…なぜおまえが動けるのか理解できないが その「傷」…心臓にまで達している!

     致命傷なのだ…! そのまま休んでいれば 一階には行けないが…あの世には楽に行ける

     この『キング・クリムゾン』の前では何者だろうとその「動き」は無意味となる!!

     まず!トリッシュを始末する!! 動くなよッ!ブチャラティ―――ッ!」

    「ジョルノがくれたチャンスはッ!無意味ではないッ! 「動き」を予想するというのなら!

     オレもすでに読んでいたぜッ! あんたが下水管に落ちるより早く「能力」で脱出するだろう事はなッ!」


    声を上げてその身を起こすブチャラティ

    それと共に自分の右腕はいつの間にかジッパーで伸ばし、階段部分もジッパーで開くとそこに右腕を潜ませ

    ボスのいる場所の階段を切り開き、その顔面に一撃をブチ込m



     << >> □ [   ] ●


    だが寸前でボスも『キング・クリムゾン』の能力を発動、頬を切り裂かれながらもギリギリの所で回避に成功する

    ボスも「あ… 危なかった…!!」と安堵の声を漏らす 

    そしてボスの顔面から外れたブチャラティの一撃はそのまま明後日の方向へ飛び、ブチャラティ傍の石柱を切り裂く


    「だがブチャラティ……… 今のおまえ 常人を越えた大した精神力である事は認めるが…

     なんであろうと時間をブッ飛ばした『キング・クリムゾン』の世界では無意味な行為である事に変わりなかったな………」


     << >> □ [ > ] ●



    ブチャラティの奇襲を寸前で回避したボス そしてそのままトドメを刺しにかかろうとするが―――

  • 456奇妙な粗筋書き24/02/29(木) 19:09:30

    「やはり…あんたの「能力」! ………「無敵」だが…「動き」を読めるのは……短い時間だけらしい!

    『先』を読んでいないッ! 『時間の先』をッ!

    『スティッキィ・フィンガーズ』で攻撃しようとしたのは"あんたではない"ッ!


     この『柱』だッ」閉じろジッパ―――ッ!!!


    その叫びと共に、柱に刺さった腕で展開したジッパーを掴み、その勢いで一気に地下から階上へと駆け上がる!!

    とどめの一撃が空を切り、思わずボスも驚愕の叫び声が溢れ出ながら、キング・クリムゾンがその目を見開く…


    「オレの……『未来の動き』を読んでみろ…ボス…… これから数秒後 オレがどう行動するか?

     時間の先を見てみるがいい… "すでに"一階に登ってるオレが…見えるはずだ」


    見事、『時間の先』のさらに先を読んでボスを出し抜くことに成功したブチャラティ

    そして教会に駆けつけたジョルノが、倒れるブチャラティとトリッシュの姿を発見! ボスも苦悶の声を漏らす…


    <続く>

  • 457二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 19:26:26

    逃げられそう!?
    まだ先は分からんけどとりあえずは全員生還もありえるやん!

  • 458二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:34:00

    がんばれブチャラティ!

  • 459二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:06:56

    ギリギリで時間飛ばしの回避に成功したけど、その時のボスの反応からやっぱり根っこは小物な気がするわ
    能力抜きでのガチンコ殴り合いに持ち込めれば脆さが露呈するかもしれん

  • 460二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 07:00:36

    初見殺しを開幕に食らってここまでやれてんだからブチャラティもだいぶ頭おかしい実力してるわ
    活躍ぶりからいっても、荒木センセのプッシュ具合からもボスを倒した後はブチャラティが組織のボスになること間違いなしやわ

  • 461二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 08:53:53

    >>459

    DIO以上に小者っぽい気がする

  • 462奇妙な粗筋書き24/03/01(金) 18:59:23

     第83話 裏切り!

    血まみれで倒れるブチャラティの姿を発見したジョルノ
    戸惑いながらもここは『ゴールド・E』でブチャラティの傷を塞ぎつつ、開いたジッパーから地下を覗き込む
    だが当然、そこから見える場所からはボスも姿を消しており…だがまだ近くにはいるはず…
    状況は掴めないが、ボスとのぶつかり合いがあったのはほぼ確実、ならボスがこのままブチャラティを逃がすわけはないが―――
    だがそこでジョルノは、倒れるブチャラティの様子がおかしい事に気付く
    開ききった瞳孔に、まぶたに張り付くハエ さらにはどんどん朽ちていく『スティッキィ・フィンガーズ』のジッパー… まさか…!?

    「み…脈がッ…! ば…ばかな!!"ない"ッ!
     傷の部品は創ったッ!手当ては済んだんだ そんなバカなッ!!」

    一方ボスは納骨堂の天井に張り付き、駆けつけたこいつがジョルノであると確信する
    そして同時にボスも、ジョルノを決して逃がしはしない このままスキを伺い、命を奪おうとするが―――

     ジョルノ・・・ おれだ・・・ アバッキオ達を呼べ!
     脱出するんだ・・・この教会から 急げ!

    「え?」 その瞬間突然、ジョルノの背後からブチャラティの声が聞こえる!?
    思わず戸惑いながら後ろにふり返ると・・・

    「ジョルノ アバッキオたちを 呼べといったのだ……
     脱出するんだ!! この教会から 急げ」

    脈が無かったはずのブチャラティが息を吹き返し、ジョルノの肩を掴む!
    無事に蘇生したブチャラティにジョルノも喜びの声を上げるが、話は後 ここは脱出が最優先だとするが
    同時にボスも『キング・クリムゾン』の射程まで二人を捉える 
    あとは『時間を飛ばし』てしまえば自分の姿すら認識させない、一瞬で終わる―――!

  • 463奇妙な粗筋書き24/03/01(金) 19:00:15

    だが寸前!ジョルノは手にした端末をトビウオに変化!
    アバッキオたちの方へと飛ばして、自分の存在を仲間たちに認識させることで皆もその場に駆けつけてくる
    集まった仲間達の姿に、ギリギリの所でボスは攻撃を中断せざるを得ない…

    「ジョルノ…おまえがいたからかろうじて脱出できたが 理解できない………
     なぜ…ボスが何者からも恐れられ 君臨できているのかを! ボスには勝てない! 今は! 脱出するんだ!
    「正体」か……… ―――もしも仮に"あるのならだが"――― あの「能力の弱点」を"つかむまでは"!」

    流石のボスの『キング・クリムゾン』でも6人が相手では姿を見られる危険がある ここは一旦、直接対決は避ける事にするが
    だがボスとてこのままで済ませはしない、ブチャラティ達をヴェネツィアから逃がしはしない…!

    ―――それからブチャラティ達は教会外を出て、船着き場にて…
    トリッシュを連れて来た様子のブチャラティに、困惑する仲間たちが何が起きたかを問う
    ジョルノとブチャラティは互いに目くばせし…自分の選んだ選択を彼らに告げる

    「トリッシュを連れ帰ったのはたった今! オレが「ボス」を「裏切った」からだッ!
     おまえたちとはここで別れるッ! これからおまえたちがオレといっしょに行動すればッ!
     おまえたちもオレと同じ「裏切り者」になってしまうからだ!」

    ・・・ブチャラティの衝撃の宣言に、仲間たちも絶句 その言葉を信じられない…
    だがこれ以上は聞かない方がいい、とするブチャラティだが 
    ジョルノの方は、ブチャラティについてくる者もいるかもしれない、と説明すべきだという 

  • 464奇妙な粗筋書き24/03/01(金) 19:00:30

    だがそんなジョルノの態度にはアバッキオも胸倉を掴み上げ声を荒げるが…次の瞬間、突然ブチャラティがよろめき膝をつく!?

    皆もブチャラティのもとに駆け寄るが、少し血を失ってめまいがしただけと返す 

    だがジョルノも傷の『部品』と一緒に血液もしっかり補給しておいたが――― その時ジョルノは

    ブチャラティの手に、波止場の折れた釘が突き刺さりながらもその傷跡から血が出ていない…!?

    ジョルノもその姿を、何かの見間違いだと思う事にするが―――


    「ブチャラティ 詳しい説明を聞きたい!」

    そして仲間たちは、皆が目の前の裏切り者から去る事をせず、詳しい説明を求めるのだった


    <続く>

  • 465二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 19:13:48

    ブチャラティ無事復活したんかって思ったけど何か違うっぽい?とりあえずはみんな脱出出来てよかった
    これからみんなでボスと戦うぞ!って感じになるんかなあ

  • 466二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:38:11

    ブチャラティの今の状態、死んでるけど死んでないって事か…?
    自分でもなに言ってるのかわからんがそうとしか言えない具合
    なにかトリッシュのスタンドが無自覚に発動してるのか?とかもあり得るけどそれはそれでトリッシュのスタンドが「死体を操る」なんて味方とは思えないエグいのになりそうなのが…
    あとそうなると、ブチャラティが「死んでる」のが確定事項になって別の意味でキツいし…
    判断材料が足りなくて予想できんな、その辺は今後の展開しだいか

  • 467二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 06:01:38

    あと一人残ってるっていう暗殺チームの生き残りも気になるところ
    敵の敵は味方、てぐあいでブチャラティ組と手を組んだり…
    流石にないよなあ、ほとんどがブチャラティ達にやられてる以上
    かといってボスと離反してるのも明らかだからなー、いっそこの最後の一人は今後に絡まないで終わったりもあるかも

  • 468二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 08:05:50

    4部早人も、どう考えても死んでる瞬間に仗助の治療がセーフ判定で死ななかったことがあるけど
    ちょうど死の瞬間に「命を作る」ゴールドエクスペリエンスの力が作用して、実質ジョルノの使い魔になったとか?

  • 469二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 10:39:17

    ジョルノは有能なんだが主人公というより有能な仲間の立ち位置な気がしてきたな

  • 470二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 15:32:39

    カリスマ担当の親分と実際に動く主役の若頭ってのはヤクザ物の定番だけど
    ブチャラティとジョルノの二人は年齢も行動も兄弟分って感じだしなあ
    ただなんとなく思ったんだが、各キャラの回想とかを見ても5部は群像劇要素が強いのかもしれない

  • 471奇妙な粗筋書き24/03/02(土) 19:15:29

    *ボスのスタンド『キング・クリムゾン』の能力値

     スタンド名-『キング・クリムゾン』
     本体-?(組織のボス)

     破壊力-A スピード-A 射程距離-E
     持続力-E 精密動作性-? 成長性-?

    能力―

     簡単に言うと「時間」を飛び越える事ができる。
     正確に言うとこの世の「時間」を十数秒消し去り、その中で自分だけが動く事ができ
     他人の動きを予知するように見る事ができる。
     時間を消された、この世の全ての人間や生き物は、 その時間を体験しておらず、記憶はもちろんない。
     時間の針や飛ぶ鳥は瞬間移動したように見え、読んでいた本もどこまで読んだのか覚えていない。
     弱点は射程距離と持続力がないため、複数の人間相手だと本体の正体がバレてしまう。

  • 472奇妙な粗筋書き24/03/02(土) 19:16:04

     第84話 ボートに乗るのは!?

    トリッシュを救うため、ボスを裏切るという選択を選んだブチャラティ
    そして彼の仲間たちにも詳しい経緯を話すべきだとするジョルノ ボスの元を離れるにも、仲間は必要…
    その言葉にブチャラティは、苦い顔でボートに横たわるトリッシュを見やり…
    自身の裏切りの理由、ボスが自分の正体を感じ取る娘を自分の手で始末するためにその身を護衛させたことを語る
    ブチャラティにはそんな外道を見て見ぬふりをしてゆるす事は出来ず、だから「裏切っ」たという
    …そんなブチャラティの宣言に、ジョルノ以外の皆も恐怖にその顔を引きつらせてしまう…

    「「助け」が必要だ……… ともに来る者がいるのなら……この階段を降りボートに乗ってくれ
     ただしおれはおまえたちについて来いと「命令」はしない…… いっしょに来てくれと「願う」事もしない………
     オレがかってにやった事だからな………だからオレに義理なんぞを感じる必要もない
     
     だがひとつだけ偉そうな事を言わせてもらう オレは「正しい」と思ったからやったんだ
     後悔はない…こんな世界とはいえオレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!
     弱点さえ見つければ… 今は逃げるだけだが ボスは必ず倒す 『弱点』が必ず見つける!!」

    ・・・だが、そんなブチャラティの言葉に…仲間達は皆が、ブチャラティに背を向け、俯き、震え上がる………
    フーゴもブチャラティの言ってることは正しいが、それでも残念だがボートに乗る者はいない、とする
    ブチャラティに恩はあるが、それで命をかけてついて行くかは別… ギャングの世界は理想だけでは生きられない
    そして自分たちはこの組織無くしては生きられない者たちばかり…その言葉と共にフーゴは、ブチャラティから一歩、後ろへと下がる
    フーゴの言葉にアバッキオも、ブチャラティの行為は自殺に等しい事だとする 
    もはや世界中どこに行こうと、強大な組織の前では「安息」は訪れはしない 
    それと同時にアバッキオが忠誠を誓ったのは、「組織」であってブチャラティではない… そう、吐き捨てるアバッキオ だが―――

  • 473奇妙な粗筋書き24/03/02(土) 19:16:21

    「しかしだ……… オレももともとよォ~~~ 行く所や居場所なんてなかった男だ…
     この国の社会からはじき出されてよォ――― オレの落ち着ける所は………ブチャラティ あんたといっしょの時だけだ………」
    そう言ってアバッキオは、ボートへと乗り込む…!! 彼は「組織」ではなくブチャラティを選んだのだ…!いや、アバッキオだけではない

    「ボスを倒したのならよォ――――― 実力から言って………次の幹部はオレかな」
    それに続き、ミスタもまたブチャラティを選ぶ! ジョルノには「亀」を渡しつつ、こっそり耳打ち

    (オレはブチャラティの性格はよく知ってるぜ ヤツは頭がいい
     あんな事言ってるが勝つ見込みのない闘いはしない男だ 絶対にばく大な「金」が手に入るんだ……
     ボスの隠し財産とか知っているに違いない! そうなんだろ?ジョルノ オメーもそれを狙ってんだろ?あとで教えろよ ヒヒ)

    命懸けの状況で、ミスタの裏の考えがやたら俗っぽいのは置いといて
    そんな二人にはフーゴも声を荒げて二人を引き止めようとするが…そんな中、ナランチャは今だ選ぶ事ができない様子で
    救いを求めるように、ブチャラティにどうしたらいいと涙目で縋るが… こればかりは「命令」できない、とそんなナランチャを厳しく突き放す
    ただ、忠告として…「来るな」とするブチャラティ ナランチャは頭を抱えうずくまるばかりで……

    「行くぞッ! ボートが離れたのならおまえたちは「裏切り者」となるッ!」
    こうしてブチャラティ達は、フーゴとナランチャを失いながらも、組織と決別する道を選ぶ
    去り行くブチャラティ達の姿に、フーゴもおもわず彼らの正気を疑う
    なにせトリッシュ、つい二日前にあったばかりの女、会話もほとんどしてはおらず彼女のことなど何も知らないというのに…
    ・・・そこでナランチャは、倒れるトリッシュの手首からあふれ出る血に気付く……

    「トリッシュは…… 信じる人に見捨てられた……… オレも昔……見捨てられた……
     父さんからも…信じてた友達からも………見捨てられた………
     同じだ……… トリッシュと「オレ」は なんか…『似てる』………」

  • 474奇妙な粗筋書き24/03/02(土) 19:17:17

    教会を離れるブチャラティ達を乗せたボート、ひとまずトリッシュは亀の中に入れようとするが
    そこへジョルノが何かに気付いた様子で、ブチャラティに後ろを振り返るように言う

    「ブチャラティィィィィィ 行くよッ!オレも行くッ!行くんだよォ―――――ッ!!」
    ―――そこにはボートを泳いで追いかける、ナランチャの姿があった!!
    叫び声を上げながら必死にボートを追うナランチャの姿に、ブチャラティ達もどこか微笑が浮かぶ

    「オレに「来るな」と命令しないでくれ―――ッ!
     "トリッシュの腕のキズはオレのキズだ"!! トリッシュはオレなんだッ! "オレだ"!」
    そうして、ナランチャも加えたブチャラティ達 その場に残るのはフーゴただひとりであった……

    だが不意に、ジョルノはブチャラティのある異変に気付く 
    亀を受け取ろうとしたジョルノが、ブチャラティの手首に触れると…その手首から『脈』を感じない…!?
    一体どういう事なのか…ジョルノもその異変に困惑の声が洩れ出るのだった

    そしてボスも彼らを逃がしはしない、手下に「裏切り者」の始末を命じる
    はたしてブチャラティ達は、『組織』の手の内であるヴェネツィアから脱出できるか!?

     ボスの本体-謎
     スタンド名-キング・クリムゾン
     
     時間を一時消し去ってしまう能力。この事により未来の予測可能。無敵


     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 475二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 19:40:25

    フーゴ離脱か…離脱とかあるのな…
    ミスタの考えやたら俗っぽいのは笑うわ!ほんでナランチャは新手のプロポーズかよw
    とりあえずブチャラティはもう人間って形で生きてはないんかな?

  • 476二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 19:47:50

    一時退場なんだろうけど、やっぱり殺人ウイルスが使いづらかったんだろうな…

  • 477二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 20:57:56

    フーゴは最後のボス戦で合流するのかな

  • 478二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 21:25:17

    むしろボスとの戦い前に、ブチャラティ達と涙の再開(ボスについたフーゴとの戦い)…となる予感がひしひし感じてしまう
    そうなるとやっぱり相手するのはナランチャになるだろうか

  • 479二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 03:31:12

    たった二日でここまでトリッシュに情が移る辺り
    ブチャラティにとって「親」というのはよほど大事なんだろうけど
    これで母親が既にブチャラティの事忘れて幸せに暮らしてたら、どんな顔するだろうな

  • 480二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:28:12

    ブチャラティはボス戦後に死亡確定っぽいけど、なんかナランチャもそのうち死にそう…
    まさかとは思うけど、ギャング全員死亡して皮肉にも街が浄化された全滅エンドとかならんよね?

  • 481二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:00:37

    そういやボスの正体は誰も知らないってことは
    ジョルノ達がボスを打倒して、頭がすげかわっても誰も気づきはしないって事だよな
    ある意味ジョルノが組織を乗っ取る下地は、ボスの異常な秘密主義のおかげで出来上がってるのか…そこだけはボスに感謝やな
    もちろん今後、秘密主義のボスを裏で操る本当のボスとかいる可能性もないでもないが

  • 482奇妙な粗筋書き24/03/03(日) 19:00:46

     第85話 ボスの謎を探れ!!

    教会を離れたブチャラティ達一行は、いったん食事をとっていた所 
    ジョルノは周囲を警戒していたが、ブチャラティも事態がこうなってはコソコソしても仕方ないと声をかける
    ヴェネツィア脱出の最大の問題は「海」 四方を海に囲まれた街から脱出するかである
    海を渡る際に確実に見つかるなら、それを『迎え撃つまで』 隠れることに意味はないとする
    とはいえ警戒は必要、たとえば食事に毒を入れられる、と言うのもあり得るが―――

    そこへひとりの通行人が食事してるナランチャにぶつかり、持っていた赤ワインが男のスーツに飛び散る
    これには男も怒りの声を上げてナランチャの胸倉を掴み上げるが ナランチャは問答無用で男の顎に一撃!

    「敵だなてめー」「なに 敵か!」「敵かッ!」「敵かッ!」 
    そのままナランチャとミスタで倒れた男にけりけりゲシゲシ そこにアバッキオが止めに入る
    どうやら本当にただの一般人だったようです まあちょうどいいのでこいつに食事を『毒見』させとく
    ・・・そんな中で、ジョルノの頭には一つの懸念があった それはブチャラティの体にある『異変』…

    先ほどジョルノがブチャラティの手首を触った時、彼の手首から"脈拍"を感じ取れなかった
    それに今も食事に一切手を付けようともせず、手をケガした時も血が出ていなかった
    …それにブチャラティは確かに、ボスとの闘いで心臓が停止していた なら今はどうなっているのか…?
    とはいえこの状況下、その事を追求する時ではない… その事実は一旦、ジョルノの胸の内にだけ納める事とするのだった

    ひとまずブチャラティに、今後の見通しがあるのかを問うアバッキオ
    ブチャラティはそれに対し、ボスと対峙した際の能力、その脅威を語る 
    時間を消し去り、自分だけが自由に動く まさに『無敵』と言うべき力だが…

  • 483奇妙な粗筋書き24/03/03(日) 19:01:26

    「ただし… ボスの「正体」をつきとめた時は別だ!
     ボスの素顔さえ知る事ができればッ! こちらからの「本体」への「暗殺」の可能性がでてくるからな!
     なんとかして「ボスの正体」を知らねばならないッ!」
    「しかし…どうやって探すんだ? ボスはあらゆる『人生の足跡』を消してきてる男だぜ……」
    「『トリッシュ』だ!…… 『トリッシュ』に何かヒントがあるんだぜッ!
     みんなトリッシュを追い……そしてボスはトリッシュを始末しようとしていた! だろ?」

    それに関して、ナランチャはこれ以上トリッシュを巻き込むことに否定的な様子
    何も知らないトリッシュが目を醒まして、実の父親に殺されそうになったと知ればそのショックは大きいだろうが…

    「その必要はないわ ナランチャ
     もうすでに 理解しているもの……さっきから…」

    ナランチャの言葉に返すのは、トリッシュ本人 いつの間にか亀の中から出てきたトリッシュがそう、どこか遠い目で返す…
    そしてトリッシュは一つ、父…ボスに関して一つ思い出したことがあるという
    トリッシュの母は昔『サルディニア島』でボスと知り合ったそうで 母が旅行した時に知り合ったらしいが
    『すぐに戻ってくる』といったきり「写真」も「本名」も、何一つ残さず消え去ったという―――

    「サルディニアよ サルディニアに「過去」と「正体」はきっとある!」
    「なぜオレたちに教える !? オレたちは実の父親を殺すかもしれないッ!
     いや!倒そうと決意しているんだぞ」
    「倒すとか倒さないとかはあたしにとっては別問題だわ!
     あたしはどうしても知りたい! 自分が何者から生まれたのかをッ!
     それを知らずに殺されるなんてまっぴらゴメンだわッ!」

    自分たちが思っている以上に、タフな精神力を見せつけるトリッシュに、一同も目を丸くするのであった

  • 484奇妙な粗筋書き24/03/03(日) 19:02:08

    こうしてヴェネツィアを脱出した後、次の目的地は決まった 『サルディニア島』にボスの手掛かりがあるはず…

    そんな話の最中、ふとナランチャが何か、食事の違和感を感じとる 

    手にもっていたはずのスプーンがいつの間にか無くなっており、辺りを探すがどこにもなく…

    しょうがないのでもう一本スプーン持って来て食べようとするが スープの底に何かがあたる

    すくいあげたのは、先端がえぐられたスプーンの破片…! それと共に突然、スープの中にサメの背びれが出現する!?


    「『敵』だ 敵がいるぞッ! スープの中に…… サメがいるッ!」


    <続く>

  • 485二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 19:56:22

    通行人かわいそうw
    トリッシュいいなあ…好きやわこういう子

  • 486二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:23:53

    ジョジョのモブの扱いなんてこんなもん

  • 487二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 02:20:32

    というか未成年で赤ワインなんて飲んでるの、いろいろと大丈夫か?w

  • 488二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 07:56:30

    スープの中にサメがいる サメ映画の題材でふつーにありそう

  • 489二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 16:56:35

    運河のそばでのオープンカフェ、潮の匂いと料理の香りが合わさっていい香りがしそう
    こういうロケーション憧れるなー こんなとこで食べるパスタ、ピッツァなんて絶対うまいわ

  • 490二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 18:41:50

    >>487

    ギャングにそんなこと言ってもねぇ

  • 491奇妙な粗筋書き24/03/04(月) 18:52:49

     第86話 水が!!

    突如、スープの中に敵と思われる姿を発見したナランチャ
    ここはナランチャも『エアロ・スミス』で先制攻撃!機銃掃射をスープに打ち込む!!
    突然の襲撃にブチャラティ達も即座に警戒態勢 だが、割れたスープの中に敵の姿はない…?
    するとナランチャ、手にしたスプーンに残っていたスープにサメの背びれが浮かぶ様子に気付き―――
    次の瞬間!そのサメがスープから飛び出し、ナランチャの舌をえぐり取る……!!

    床に落ちたスープに着地した三つ目のサメはナランチャの舌を見せつけるように貪り
    ナランチャもうめき声を漏らしながらエアロ・スミスの攻撃を仕掛けようとするが
    次の瞬間、サメはスープから突然、ペットボトルの水へと瞬間移動!?

    その事を仲間に伝えようにも、舌をえぐり取られたナランチャの状態ではそれを伝える事ができず
    次々にテーブルの水を瞬間移動するサメは、ナランチャの飲んでいた赤ワインに転移 ナランチャもその赤ワインを指すが
    ミスタは水が飲みたいのか、とその赤ワインそばの水を手にしようとする このままでは―――!
    とっさにナランチャは自らガラス片で舌を切り裂く事で、仲間たちに自分の異常を伝える事に成功する
    サメも舌打ちしながら、いったん赤ワインから姿を消すのだった…

    だがナランチャの治療をしようにも『ゴールド・E』ではえぐられた舌を作るまでに時間がかかり、その間に窒息してしまう危険がある
    そこでジョルノはミスタからペンを借りると、そのペンをナランチャの喉に突き刺す!!
    このペンを呼吸穴にすることで、呼吸と舌の作成を同時に行うジョルノ ひとまずナランチャはこれで一安心だが…

  • 492奇妙な粗筋書き24/03/04(月) 18:53:40

    「なるほどな……… 「ジョルノ・ジョバァーナ」

     ちょっとわかりかけて来たぜ ボスが情報で言ってたことを

     一番用心しなくてはならないのは あの『新入り』の小僧だってな」

    「ああ…正直言ってオレの「クラッシュ」の攻撃だけで十分と思っていた仕事だけど」


    そんなブチャラティ達の様子を、向かいのテラスから覗き込む二人組の姿

    一人が手にするコップの水中には、先ほどナランチャを攻撃したサメの姿もあった

    やはり五人を全滅させるには、君の協力も必要だとする(おそらく)サメのスタンド使い

    どうやらもう一人のスタンドは『作戦通り』にナランチャの口の中へと仕込んで来たとの事で…


    「"ひとりずつだ"! 油断は禁物だ…作戦がものをいう」

    「ああ ナランチャを使ってな…」


    ―――そうしてるうちに、無事にナランチャの治療は完了 

    咳き込みながらも、先ほどの攻撃から受けた敵の特徴を仲間たちに伝えようとするナランチャだが…

    えづくナランチャの舌には何か、奇妙な存在が張り付いている…!?


    「大丈夫か?ナランチャ」

    「ゴホッ ゴホッ もう大丈夫 しゃべれるよ!!


    〔運河を行くべきだよッブチャラティッ!

     やつは石コロみたいな"やつ"ででっかくて建物の奥に逃げてった!〕」


    自分が攻撃された存在とはまるで見当違いの事を口にするナランチャ その言葉にナランチャ自身も戸惑いが浮かぶのだった


    <続く>

  • 493二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 19:26:26

    ええ…さっそくエグい
    サメもやけど舌の方のスタンド厄介そうやなあ

  • 494二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 19:38:36

    運河の町で水から水にワープするサメとか絶対強い、ボスの親衛隊と言うことからもヴァニラアイスを彷彿とさせる極悪さだ

  • 495二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:17:53

    >>487

    漫画だし



    と、いうので済まなくなるかもしれない世の中だが

    実はイタリアでは18歳未満への酒の販売は違法だけど、譲渡や飲酒は合法らしい

    …なんかパッショーネのシノギに三店方式の未成年酒類販売とかありそうね

  • 496二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 07:41:49

    >>495

    販売は良くないのに飲むのはいいん!?よく分からんwすごい国やなあ

  • 497二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 18:05:52

    ここんとこ直接戦闘能力の高いスタンドばっかだったから
    搦め手型のスタンドはどんなもんが出るかと思ってたら、これもこれでエグい…
    よくこんなチーム戦で出会いたくないスタンド思いつくなあ

  • 498奇妙な粗筋書き24/03/05(火) 19:06:55

    *敵スタンド『クラッシュ』の能力値解説

    スタンド名-『クラッシュ』
    本体-スクアーロ

    破壊力-D スピード-A 射程距離-B
    持続力-A 精密動作性-A 成長性-C

    能力-
    「水」から「水」へ瞬間移動でき、食らいついたものを運ぶ事ができる
    遠隔操作で破壊力は弱いがのどを切る程度はできる。
    ただし、フタがされていたりする閉じられた場所へは移動できないようだ。
    水の体積というか量によって、体の大きさも大小するみたいだ。

  • 499奇妙な粗筋書き24/03/05(火) 19:07:38

    ボスからの追手の襲撃を受けるナランチャは、ジョルノの治療により無事ですむが
    何故かナランチャ、攻撃を受けた存在とはまるで見当違いの事ばかり口にしてしまう
    ミスタも先ほどは「スープの中にいたという」のに、でかいスタンドが襲ってきたという矛盾しまくりなナランチャの言動を指摘するが
    その上でなお、ナランチャは「〔敵はドでかいスタンドだったぜッ!〕」と力強く断言 …その言葉にナランチャも困惑


     第87話 本当に見たの!?

    *扉絵にて新たな敵の紹介

     スタンド名『クラッシュ』 遠隔操作
     水から水へ瞬間的に移動して水面に近付いたものをひき裂くように攻撃する。
     獰猛だが破壊力が弱いらしく急所を狙う。   本体名 スクアーロ

     スタンド名『トーキング・ヘッド』 遠隔操作
     ベロにひっつく。 本体名 ティッツァーノ



    「い…いや オ…オレ今 "また"!何て言った?」
    「"どでかいだって"?スープの皿の中に"いたっていうのに"「でかい」のか?
     おめーの"でかい"っていうのはどのくらいのサイズだ? (顎くらいに指伸ばし)
    「〔ううん!〕(首振り)   え い…いや! ち…ちがうそ…そうじゃあない!そうじゃあなくて」

    「じゃあこのぐらいか?」(胸くらいまでのばし)
    「ちがう! ちがうよミスタ!そうじゃあないんだッ!
     サイズのことじゃあなくって 何かオレ違うんだよ」

    「違う? じゃあこのぐらいかよ?」(両腕めいっぱい伸ばし)
    「〔うん! そう!〕(コクリ) え!? あれっ!?あれ?あれ~!?」

  • 500奇妙な粗筋書き24/03/05(火) 19:09:03

    ナランチャも自分の口から出てくる言葉の違和感に戸惑いながらも
    更に仲間たちの追求にたいし、まるででたらめな事を繰り返すばかり
    …そこでナランチャもこの異変に関して、まさか自分の舌に何かされたのではと気づき
    手鏡で自分の口中を覗き込むと、自分の舌に張り付いた奇妙な存在に気づく…!

    勿論状況は悪ふざけなど許さない、ミスタも声を荒げてナランチャを追求するが
    やはりナランチャは自分の思っている事と真逆のことが出そうになり、とっさに口を塞ぐ
    だがミスタから攻撃を食らった負け惜しみで言ってるだけではないかと疑われ、ナランチャも意地でも答えるべく、力一杯首を振り上げ―――

    「もちろん見た・・・・・・ (ヴ ギギギ ギ ギギ) 〔ねえ…〕 えがっ がッ! なにィ~~~」
    だが自分の首が無理やりねじられ、やはり逆の言葉が出てきてしまう…!

    とはいえ攻撃を受けたのは確か、遠距離操作型ならどこかで自分たちの様子を伺う本体もいるだろう
    この場はすぐにボートで移動するべきだと提案するジョルノ だが水を移動する敵に対してそれは自殺行為…!!
    ナランチャも必死で止めようとするが、口から出る言葉は是非とも行くべきだと賛同する言葉ばかり 
    もはやナランチャパニック状態 口では行くべきだと言いながら、必死に引き止めるというナランチャの構図と化してました

    「ジョルノ!〔2+2は5だッ! 3×3は8だッ!〕 わかる?ジョルノ?オレの言いたい事君ならわかるよな?
    〔サメは植物だ! 富士山は世界一高い山だ! オレは女だッ!ブルース・リーも女だッ!
     スタローンも女だ!ネコも空を飛んで今日の天気は雨降りだッ! トマトの色は黒い!雪も黒い!! フェラーリの色も黒…もあるか!〕 
     ベロッ! ねえオレのベロみて! あ~~~ん 見て!見て! オレの言いたい事わかる? ねえベロになにかついてない!?」
    「ナランチャ…… 君 大丈夫ですか?」
    「〔うん大丈夫〕    ああああ違う!ちがう!ちがう!!!」(道路に頭ガンガン)

  • 501奇妙な粗筋書き24/03/05(火) 19:10:18

    ―――とはいえブチャラティも先ほども言ったように、運河を行ってもどうせ追いつかれる

    それ故にこの襲撃は逆にチャンス、仕掛けてきた敵を追撃して倒すべきだとする

    ボスにとってもブチャラティ達の裏切りは予想外 それ故に自分たちの追手となるボス直属の親衛隊も何人もそろっているとは思えない

    であれば、この相手を仕留めればヴェネツィア脱出のスキをつける可能性も大きくなる 

    ここは攻撃優先、運河を進んで逃げることはしない方針を決めた様子に、ナランチャも安堵のため息を漏らすが…


    だが次の手として、『ムーディー・ブルース』のリプレイで敵の正体を探る事を試みるようだが

    そうなればムーディー・ブルースが、敵の潜む水の中に入って行くという事…それはまずい…!

    何とかして敵の正体、その真実を伝えなくては… そこで言葉ではなく文字で伝える手を試みるが―――

    ・・・一同に見せつけたその文言に、一同も目が点 その様子にナランチャも自分に書かれた文を確認すると


    [水はビキニなんだ!][オレの下はスタンド!だ。]


    書く事すらでたらめになっており、もはやどうしていいのかわからないナランチャ 涙目で頭抱えちゃう

    ―――そこへ、運河に浮かぶサメの背びれ…! とっさにナランチャも運河の方を指差そうとするが

    腕が勝手に動き、トイレの方を刺してしまう 否定しようにもかってに頷いてしまい、皆もトイレへと殺到

    その瞬間、『クラッシュ』は運河から、ナランチャの涙へと転移


    〔行クゼ!グラッツェ!!〕 

    嘲り交じりに感謝の言葉をナランチャへと伝えながら、涙からまた別の場所へ転移

    ナランチャも敵の真意を理解する、こうして自分を利用して一人ずつ「水」の傍へと誘い込むつもり…

    だがこの状況、ナランチャに真意を伝える手段はあるのか…!?


    <続く>

  • 502二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 19:22:39

    ナランチャかわいそうwみんなから疑われてるやんw
    書くのもジェスチャーも無理ってなったら助けも望めんし1人で戦うしかないんか…

  • 503二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:32:18

    これは流石に異常には気が付きそうだけど、味方の情報が信用できないだけでも割といやらしいな…

  • 504二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:38:49

    サメの相方は「ウソを操る能力」ってところか
    反対の事しか言えなくなる、というのが予想以上に悪らつだな
    状況が状況だから「組織への裏切りで精神的に参ってる」と解釈も出来ちゃうのがうまいことハマってるわ

    ただ、失礼ながらウソしか云えなくてパニック状態のナランチャには何かカワイイものを感じちゃうw 本人は必死なんだろうがそこが余計にw

  • 505二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 07:06:39

    俺は女は草

  • 506二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 07:32:38

    >オレの下はスタンド!だ

    ナランチャの下はエアロスミス級ですって(白目

  • 507二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 18:56:49

    保守

  • 508奇妙な粗筋書き24/03/06(水) 19:24:18

     第88話 ジョルノォォォ!!


    ナランチャの目撃証言により、レストランのトイレを探索するブチャラティ達

    だがそれは敵の仕掛けた罠…ナランチャはせめて、周辺の水をすべて力ずくででも排除して敵の侵入経路を塞ごうとする

    が…ナランチャの舌が突然ニロニロと伸び、先ほど閉めた水道の蛇口を思い切り開けてしまう!?

    ナランチャも悲鳴を上げながら、もう一度蛇口閉めると…

    ムーディー・ブルースがトイレに反応したようでそちらに近付こうとするのに気づいたナランチャ 

    無理やりにでもそれを止めるため、ナランチャがとった手段は、覗き込もうとしたトイレで盛大に用足しはじめました


    「うおおおッ!のぞいてくれッ!(のぞかないでくれ) 中を覗いてくれェ―――ッ(中をのぞかないでくれーッ)」 ジョロジョロジョロ

    一同に見せつけるように用足ししはじめ、更にそう声を上げるナランチャには一同もドン引き

    …しかしジョルノはナランチャの様子から、なにか違和感を感じとる 

    ナランチャも、これならもう少しで理解してくれるはず、と内心喜びの声を上げるが 

    その辺の尋問担当がミスタだったので、結局うやむやに終わりました ジョルノがいいのに><


    どちらにしてもムーディー・ブルースの追跡は、敵の術中にはまるようなもの

    アバッキオが変身する前に、どうにかしてジョルノに自分の異常を伝えなくては…

    …不意に、ナランチャの舌はいつの間にか懐のナイフをからめとっている事に気付き 

    瞬間!そのナイフがナランチャ自身の両手を切り裂く!? いったい何を―――


    そこでジョルノが、ケガをしたナランチャに気付き、その傷口を見ようとするが

    …ナランチャがある事に気付く まさか『自分の血』を介してサメが移動してくる気では…!?

  • 509奇妙な粗筋書き24/03/06(水) 19:25:28

    「血を止めてあげますよ! さ…見せてください!」


    (だ…だめだッ!く…来るなッ!ジョルノッ! 血のそばに来ちゃあだめだ!)

    「〔うん 治しておくれよ!ジョルノ〕 え!?ああっ!!あっ!」


    敵の狙いに気付いたナランチャは、とっさに傷口を隠そうとするが

    自分の口からは勝手にそう言葉が出てきてしまう だが口を塞げばジョルノに傷口を晒してしまう

    このままではジョルノがやられる…自分のせいで…!


    (こ…これがこの敵の「作戦」だったんだッ! ま…まず「ジョルノ」を殺る気なんだッ!

     ジョルノはみんなのケガを治療しちまうからッ! "このオレを使って"! ちくしょう!ちくしょうッ!)


    だがナランチャもいいようにされたままで済ませはしない

    ジョルノが傷口に手を伸ばそうとした、寸前!ナランチャが『エアロスミス』を展開!

    トイレ傍のパイプを掠めるように機銃掃射し、機銃で熱を持ったパイプで、自分の傷を無理やり止血して見せる…!!


    「ナランチャ……… もしかして君は "さっきからずっと"君だけが何らかの攻撃を受けているのに

     ぼくらに真実を伝える事の出来ない理由があるとか………?

     口の中に何か残されたのですか!? 最初の攻撃でッ! たとえば逆の事しか話せない能力だとかッ!」


    ナランチャの姿から、ジョルノもその真意を理解する ついに自分の意図が伝わってナランチャも大喜び、だが―――

    機銃掃射を受けた曲がったパイプの根元から いつの間にか『水が漏れて』二人の足元を濡らしていた…!


    「バカなッ!しまっ………

    その瞬間!!水からサメのスタンド『クラッシュ』が転移!ジョルノの首へと食らいつく!!


    <続く>

  • 510二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:44:48

    ちゃんと気付いてくれるジョルノ有能すぎるわ

  • 511二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 00:12:23

    まじでとっさの判断力、理解力は高いよなナランチャ。計算とかお勉強とかは苦手だけどそれだけでは人の賢さは測れないということか。

  • 512二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 08:38:17

    ここまで主人公なのに、ジョルノ個人での活躍ってイマイチないよなあ 今回も囚われのピーチ姫になってしまった
    暗殺組でもメインどころベイビイフェイスだけだし(ギアッチョ戦はトドメの良いとこだけ)
    生命を作るってのが便利過ぎてサポートに回らんと他のメンバーの見せ場が作れんのかも知れんが、仮にも主人公なんだからもっと自己主張がほしい

    あと五部全体が「敵の先制攻撃でメンバーの一人が負傷、行動不可になって助けるために立ち向かう」ってのがパターン化しすぎなする
    追われる立場だからここは仕方ないのかも知れんけど…

  • 513二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 17:22:19

    全員がスタンド使いで、しかもギャングという犯罪者集団とはいえ
    能力を利用した「犯罪」より「抗争」が主だからなあ…
    戦闘中心で緊迫感が強い分、息を抜けないのは長所にして短所だと感じてる

  • 514奇妙な粗筋書き24/03/07(木) 19:58:03

     第89話 逃げられた!!

    敵の策略にハマり、洩れ出た水を媒体にジョルノが敵スタンド『クラッシュ』に食らいつかれてしまう
    とっさにナランチャもジョルノを助けるべく、エアロスミスの機銃掃射をクラッシュに放つが
    次の瞬間、クラッシュはジョルノごと水から転移 別の水たまりへと移り機銃攻撃を回避

    (こいつ……ジョルノの「体」まで連れて……「水から水へ」の瞬間移動をッ――― こんな少量の水なのに………)

    助けを呼ぼうにも、トイレの外へ出た仲間達へは、自分の口がかってになんでもないと返してしまう
    そしてその様子を屋根上で観察する敵スタンド使いの二人組 まず傷を治すジョルノを仕留めれば残りの奴らを潰すのは容易
    とはいえ捕えたジョルノはすぐに仕留めるべき ナランチャのエアロスミスは二酸化炭素を探知できるため
    水から水への瞬間移動でも、ジョルノの呼吸を追ってくる危険がある 先回りされる前に、ジョルノの『呼吸』を止めなくては…!

    「この敵は………うっ う ぐはっ!! すでにこの『敵』は…… ナランチャ………
     すでに『2つ』のスタンドが…… 来ていた……のか」
    「〔ジョ…ジョルノ このサメをこっち向けてくれェ―――ッ〕」
    (動くなよチクショオ! そのクソったれをブチ抜いてやるッ!)

    だがエアロスミスの機銃掃射は瞬間移動で回避されてしまい
    外せば外すほど水を周囲に飛び散らせ、自分が不利になる…! 辛うじてレーダーによる探知でジョルノを追えるが…
    その様子から敵も、ナランチャの狙いが先読みによる攻撃と気づき、はやくジョルノにはトドメを刺した方がいいとする相方のティッツァーノ
    クラッシュのスタンド使い、スクアーロも水から水への転移を繰り返し、ナランチャをかく乱しながらの動きではットドメは難しいと返す

    そして瞬間移動を繰り返す内、ついにエアロスミスの軌道と敵との軸が合う 攻撃するなら今がチャンス!
    放たれた機銃攻撃は――― クラッシュがジョルノの喉元にもぐりこんで回避! さらに流れ弾がジョルノの体を貫いてしまう…!!
    それと共にクラッシュはその場から姿を消し…レーダーから光点・・・つまりジョルノの呼吸が消えてしまう

    「呼吸が…呼吸の印が… ジョルノの呼吸が…
     レーダーの印が消えたッ! しまったアアアア 逃げられたああああああ〕

  • 515奇妙な粗筋書き24/03/07(木) 19:59:04

    悲鳴のごとく叫ぶナランチャの姿から、スクアーロも仕留めたと声を上げる

    が…ティッツァーノは先程のナランチャの言葉による、ある『矛盾』に気付く


    「うっかり聞き逃すところだったが……… ナランチャは今…たしかに 言ったぞ!

    『逃げられた!』…と… 『声に出して』!! レーダーの「印が消えた」ともしゃべった

     オレの『トーキング・ヘッド』がやつの舌にひっついているのに「逃げられた!」と言ったんだッ!」


    ナランチャが逃げられたと言ったのは、自分たちの油断を誘うための罠 早くそこを逃げるよう声を上げるが

    それよりも早く、エアロスミスはいつの間にかクラッシュの潜む下水管の中へと入り込んでいた…!


    (ジョルノはわざと動いて……… あの時…わざと撃たれたんだ………

     呼吸を止められる前に…硝煙を作ってオレが追跡できるように… ヤツのいる場所はのどの中だッ!

     よくわかるぜ…ヤツの位置がよくわかる のどの位置は硝煙から約5cm上!)


    硝煙が発する光点を追い、瞬間移動するよりも先に機銃攻撃をクラッシュにぶち込むことに成功!!

    スクアーロの片腕、片足に機銃を受けた大穴が開く―――!


    ジョルノも呼吸こそ止められたが、完全に死んだわけではない 

    まだ蘇生できる可能性はある 意識さえ取り戻せばジョルノは自分の部品も作れる…!


    そしてクラッシュ自身が攻撃を受けたという事は、今度はその硝煙を追ってくるという事

    ティッツァーノの言葉通り、瞬間移動しながらもナランチャは即座に、水槽に転移したクラッシュとジョルノを捉える

    ピンチから一転、クラッシュを追いつめるナランチャにスクアーロも苦悶の表情を浮かべるのだった


    <続く>

  • 516二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 20:38:08

    >>511も言ってるけどナランチャ言うほど頭悪くないというか戦闘に関してはむしろ頭いいのよな

    ガソリン爆発させたりわざと相手の油断誘ったりで

  • 517二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 06:03:41

    ジョルノへの信頼っぷりがもう長年コンビを組んだ関係レベルで尊い
    加入してからの日数、一週間も立ってないはずなのに、恐らく実際に長いことコンビでやってる敵以上のコンビプレイを見せてくれてるわ

  • 518二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 07:35:26

    本当にジョルノは主人公というより有能な仲間という感じがするわ

  • 519二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 18:13:57

    保守

  • 520二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 18:54:06

    よく考えたら前のナランチャ回のとき
    ナランチャ完全に単独だったから、ジョルノと一緒に動くの今回が初めてなのな
    つまり今回で、ナランチャがジョルノスゲーぜ、ってやる前振りでもあるわけだ(何

  • 521奇妙な粗筋書き24/03/08(金) 19:15:53

    *敵スタンド『トーキング・ヘッド』の能力値解説

    スタンド名-『トーキング・ヘッド』
    本体-ティッツァーノ

    破壊力-E スピード-E 射程距離-B
    持続力-A 精密動作性-E 成長性-E

    能力-
    もし人間の舌にとりつく事ができたなら、その人間はウソだけをしゃべる事になる。
    力やスピードなどはないに等しいが、ベロを伸ばして物をつかんだりする事もある。

  • 522奇妙な粗筋書き24/03/08(金) 19:16:39

     第90話 勝利の行方は?

    アバッキオたちがムーディー・ブルースでワイングラス内の水でリプレイをしていた所だが
    「そのコップの中」のリプレイはムーディー・ブルースの再生は一瞬しかできず、それ以上の事が何もわからない
    敵の能力が瞬間移動持ちという可能性も考えるが、直接攻撃を受けてないアバッキオたちには答えが出せず…
    そしてそんな彼らを横目に、ナランチャは敵スタンド『クラッシュ』と対峙していた

    もはやクラッシュの位置は完全にエアロスミスのレーダーに探知されている
    ナランチャがここまでやるとは、敵も完全に誤算…血反吐交じりに苦悶の声を漏らすが
    だがこの事態を引き起こしたのも、ジョルノの機転によるもの 
    ワザとエアロスミスの攻撃を食らうことで、硝煙の反応を追わせていたのだ 

    「ここから今移動したら… 瞬間 その場ですぐに攻撃してくるだろう…なんとかして姿を消さなくては…
     このままジョルノを連れてヤツの探知できねえ所で姿を消せば…オレたちの「勝利」だ
     …予定通りひとりずつ!…ひとりずつ…! 次はナランチャに決めているが…ブッ殺せる!!」

    ―――だがここまでで敵も手の内を見せすぎた
    再び水から水への瞬間移動で逃げ出そうとするが、一回のジャンプで飛べる距離はそう長くないと見るナランチャ
    そして瞬間移動の先読みをし、転移した位置に正確に機銃掃射!
    ついにクラッシュに直撃しジョルノを解放する事に成功する!!これでジョルノは助かるとナランチャも喜びの声を上げるが…

    「スクアーロ!…わかっていると思うがジョルノをかけ「移動」が遅くなってるとはいえジョルノは決して離してはならない
     たとえこのまま死んでも… この「暗殺」はボスの直接の命令なのだ… こらえろ!こらえて逃げ切るのだ!」

    敵もボスの任務を果せなければその辿る運命は言うまでもない、彼らも必死…
    そしてエアロスミスがトドメを刺しにかかろうとするが…その瞬間、エアロスミスの動きが止まる
    そう、先ほどの機銃掃射でガスコンロにも流れ弾が飛び、ガス漏れが発生していた
    実は先ほど撃たれたのもスクアーロの狙い通り、この状況で撃てば火花が散り、ガスに引火する危険がある
    焼け死なないにしても、辺り一面が燃え広がれば二酸化炭素だらけでクラッシュの識別が不可能と化す…!が―――

  • 523奇妙な粗筋書き24/03/08(金) 19:45:53

    「撃てねえ―――んなら撃てねぇーんでよオオオオオ てめーを殺る方法はあるぜェェェェェ―――ッ!!」

    エアロスミス自身がクラッシュに突撃!そのプロペラでクラッシュの体を切り裂き弾き飛ばす!!


    「やったッ!ジョルノを取り戻してやったぜッ!

     敵をやったぞッ! ブチャラティ― ミスタ―ッ 敵はここだッ!ここにいるんだッ!

     アバッキオ!敵は自ら水へ移動するヤツなんだッ


     え? ……… オレ今 なんて…言った?」


    ジョルノを助けた事で喜びの声が出るナランチャだが、不意に自分から出た声に戸惑いを覚える

    もうひとり、自分の舌にも敵がとりついているはずなのに…なんで今本当の事が…


    「スクアーロ……ナランチャの「舌」にいるわたしの『トーキング・ヘッド』を…解除しました

     "これで"我々の「勝利」だスクアーロ  あなたの予定通りです そう!「予定」どおり……!!

     かなり負傷はしましたがボスは満足してくれるでしょう…」


    そこへナランチャの叫びを聞きつけた仲間たちがその場に駆けつけ、倒れたクラッシュにトドメを刺そうとするミスタ

    だがガス漏れが発生しているキッチンで銃を撃てば爆発してしまう ナランチャも止めようと声を上げるが


    「〔撃てェーミスタ!撃つんだぁぁあ ブッ飛ばしてや…!!〕 なにっ!! ま…またッウソを!!」

    そして銃撃により台所が爆発!! レーダーに一気に光点が広がり、これでは敵との区別がつかない

    ジョルノが蘇生したというのに、これではまた敵にさらわれてしまう…!どうするナランチャ!?


    <続く>

  • 524二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:38:28

    敵も能力の使いどころが賢いなあ
    ナランチャがんばれ

  • 525二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 07:09:40

    能力の解除も織り混ぜるってやり口は今までなかったな、なかなかありそうでなかった発想

  • 526二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 07:15:48

    保守

  • 527二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 10:09:42

    地味に今回、光を斬ったポルナレフみたいなことしてんなあナランチャ
    これで精密動作低い方なんだから、動かす精度(うごかしかたの上手さ)だけで言えばポルナレフよりも上の可能性あるぞこの子

  • 528奇妙な粗筋書き24/03/09(土) 20:45:29

     第91話 見つけたぞ!

    辛うじて意識を取り戻したジョルノだが、敵の策によりエアロスミスのレーダーが無効化され
    敵の位置を探知する事が不可能、そしてその隙を突かれジョルノが再び『クラッシュ』に食いつかれ!
    そしてジョルノはてんとう虫のブローチを残して、クラッシュにさらわれてしまう…!

    さらにクラッシュはいつの間にかミスタのそばの水へと転移しており
    とっさにナランチャが声を上げるが、やはり『トーキング・ヘッド』の影響で逆の方向を口にしてしまう
    そしてその隙を突き、目にもとまらぬ高速移動でブチャラティ達を切り裂く!!

    (だっ!…だめだッ! お…思わずッ!しゃべっちまうッ!
     もうしゃべれねえッ!どうしよう!!どうしよおおおお~~~ッ!!
     ちくしょう!ジョルノが…ジョルノが完璧にさらわれてしまった! 見失った!
     今度という今度はジョルノが確実にとどめを刺される… そして戻って来て今のようにみんなを再攻撃するつもりだッ!)

    ここはナランチャ一人で、この強敵に立ち向かうしか手がない…!
    ジョルノはさらわれる寸前「本体」を探すように言っており、店を出ながらその真意を考える
    …敵も負傷しており、"きっと呼吸も荒くなっている" ならばそれを探せという事か…!?

    「『呼吸の荒いヤツ!』 たしかに遠隔操作のスタンド使いだが………
     この付近の"どこかにいるはずだ" 時間はねえッ! 急いで探すんだッ!」

    ―――階段部分に潜む敵の二人も、街をかけ出すナランチャの姿に気付く
    その姿に二人もまさか、クラッシュではなく自分を探しているのではないかと気づくスクアーロ
    だがそんな事は不可能、ただ打つ手が無くなってあがいているだけ、と不安がるスクアーロをなだめるティッツァーノ
    そもそもこの近辺100mだけでも大勢の人が行き交っており、その中にはサッカーして遊ぶ子供もいれば急ぎ足で歩く人もいる
    それらと負傷している呼吸とが、区別がつくはずはない… が―――

    「"見つけたぞ"! "そこに"! "いるな"!」 その瞬間、ナランチャの叫び声が通りに響き渡る!?

  • 529奇妙な粗筋書き24/03/09(土) 20:46:29

    その叫びに動揺するスクアーロだが、今のナランチャは『ウソ』しか言えない状態

    『見つけたぞ』と叫ぶという事は『見つからない』という事なのだが…


    「"ウソしか" 言えないとわかりきっていながら なんでヤツはワザワザ「見つけた」なんて言うんだ」

    「だから君を『疑心暗鬼』にして 呼吸を荒くさせようという気なのだ……

     落ち着くんです 焦る事はヤツの思うツボです ナランチャのやつは…君を区別なんかできっこないッ!

     最期の悪あがきというわけだ これは… 呼吸を整えるのですッ!」


    そこへ再び、ナランチャの「見つけ………たぞ!」の叫びが広場に響き渡る 

    だが自分の『トーキング・ヘッド』が張り付いて有る限り、それがウソであることは―――

    ・・・そこでスクアーロが、気づく ナランチャの手にしたナイフに『トーキング・ヘッド』の張り付いた舌が突き刺さっている事に…!!

    その姿にさしものティッツァーノも動揺が浮かぶ 舌を切り落として生きていられるハズが、ましてや喋ることなど…


    「見つけ……… ガハッ …"たぞ"おおおおおお "そこに"いるなああああああ」

    血反吐と共に、空いたナランチャの口には 切られた舌の根元にべつの「舌」がくっついている…!?

    そう、ジョルノはさらわれる寸前、ゴールド・Eでナランチャの舌の『部品』を作って託していたのだ

    …だが、「見つけた」のはハッタリに決まっている…自分にもそう言い聞かせるように、スクアーロを諭すティッツァーノ

    もし自分たちを探知しているのなら、すでに攻撃しているはず、だが…


    「この人の数だ………いろんな「呼吸」がある…… 『荒い息』! 『ゆっくりの呼吸』! いろいろあって見分けがつかない!!

     だが待っていたぜ……… オレは"これを待っていた"! 急に「呼吸」を『大きく乱す』"ヤツを"!!


     オレがナイフで舌を切り取ったのを見て! 急激に『呼吸を乱す』ヤツを!!

     自分のスタンドがベロごと外に出ているのを見て………大きく動揺するヤツを!!待っていたぜッ!

     もう見失ったとあきらめかけていたのによォ~~~~~ッ」」


    その言葉と共に、ナランチャが鋭くスクアーロとティッツァーノの二人を睨みつけ、ついにその敵を眼前にとらえる!


    <続く>

  • 530二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 20:55:03

    おお!ジョルノナイスやしナランチャ賢い…
    次ぐらいに決着かな?

  • 531二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:56:19

    おお…これは面白い、やろうと思えば第3の目とか腕とかも作れるのかGE
    正直スタンド弱体化したんじゃないのかと思っていたが、応用範囲が広がって見応えの有る物になっていると実感
    そしてそれを生かしたナランチャも見事
    チームバトルが1対1+1対1じゃなくて2対2になっててジャンプらしからぬ頭を使う展開

  • 532二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 06:44:54

    しかしこれ、ジョルノが残したブローチを何か仕込んでると信じて躊躇なく自分の舌斬ったってことだよな、ナランチャ
    実際それしか手がないのも解るが、そこまでジョルノのこと信頼してるの見てると、だいぶDIO級のカリスマ出てきてるな
    もちろんDIOは結局のとこ自分以外はカスだと思ってるので、仲間を信じて後を託す仕込みはキッチリやってるジョルノとでは、似ているようで大きく違うだろうが

  • 533二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 10:41:25

    ナランチャの「うそ」にしっかりと気づくティッツァーノもなかなかやるな
    さすがに舌ごと自分のスタンドを外に出すというのは想定外だっただろうが
    ウソしかいえなくなる想定外の事態でパニクリながらも、キッチリ結果を出して見せたナランチャともいい対比になっておる

  • 534奇妙な粗筋書き24/03/10(日) 19:01:52

    ナランチャの狙いは初めから、攻撃で負傷したサメ使いスクアーロの方ではなく、ウソを操るスタンド使い、ティッツァーノの方だったのだ 
    二人に向け、切り落とした舌に張り付いた『トーキング・ヘッド』を突き付けるナランチャ
    その事実に動揺から、心臓の鼓動が跳ね上がるティッツァーノ…

    そして最大の問題は、二人が今いる広場には「水」がない これではナランチャに攻撃ができない…!

      第92話 「ひるむ」だって!?

    二人の目の前に、エアロスミスが急接近 ジョルノを救うべくトドメを刺しにかかる
    対抗手段のないスクアーロはなすすべなく、その機銃掃射に貫かれようとするが――― 
    その攻撃を前にティッツァーノが身を挺してスクアーロをかばう!?
    全身に機銃攻撃を食らい、ティッツァーノの全身から血しぶきがあがり 倒れ込みながらスクアーロに告げる

    「これなら………ナランチャの所まで……… ジャンプできる「水」ができたろう…スクアーロ
     ほんのちょっぴり……… 予定どおりではなかったが……… 「勝利」"にはかわりがない" "オレたちの「勝ち」には"…… な」

    その血しぶきはナランチャ自身にも降りかかり――― 肩の血部分に、いつの間にかサメの背びれが浮かぶ…!

    「「ボスの命令」…… そんな事はもう…どうでもいい… 「任務」が動機でヤツを殺るのではない………
     ティッツァーノ……オレはおまえのためにヤツを始末する……… 死体は破片も残さねえ…
     ナランチャの仲間も皆殺しだ… こなごなにして償わせてやる…全員に!」

    『クラッシュ』! 喰いやぶれェェェェェのどをヲヲヲヲヲオオオオオオオオオオ

    スクアーロの激昂の怒声とともに、クラッシュがナランチャの喉を貫く!!
    ―――が、喉を食い破られる致命傷の攻撃をうけながらも ナランチャは動じず、ひるまず、仁王立ち…!!
    そしてエアロスミス自身が、スクアーロのどてっぱらに体当たりをブチ込む!!

    「ひるむ……… と! 思うのか…… これしきの ………これしきの事でよォォォオオオオ
     オレたちはよォ……… このヴェネツィアを……… 何事もなく…みんなで脱出するぜ それじゃあな……」

  • 535奇妙な粗筋書き24/03/10(日) 19:02:33

     ボラボラボラ
     ボラボラボラ
     ボラボラ

     ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな)

    そのまま体当たりからのゼロ距離射撃が、スクアーロの胴体を貫く!
    吹き飛ばされたスクアーロと共に、のどに食いついた『クラッシュ』もナランチャからはじき出される
    …ナランチャの決して揺るがない、圧倒的な『精神力』に敗北を喫したスクアーロ
    裏切り者のくせに…ボスに始末されるという絶望の未来しかないやつらだというのに、こいつらを突き動かす希望とは・・・

    ……その言葉を最後に、息絶えるスクアーロ それと共に井戸の所からジョルノが姿を現す
    だが呼吸を示すレーダーに光点は――― わずかだが、反応を示す…!
    辛うじて、敵もジョルノを仕留めるヒマは無かったようで、そのおかげでギリギリながら一命をとりとめたようだ

    (アバッキオは… ジョルノ おめーのこと軽く見てるけどよォ
     なにか…知らず知らずのうちにおまえの決断する方に動いて行ってるんだよなあ まるで「指導者」のようによォオーッ
     おまえがいれば… 希望があるかもしれねえ この「旅」は… さ…さあ…みんなのところへ戻ろうぜ)

    こうしてボスからの追手を撃退したナランチャとジョルノ 攻撃が始まって4~5分といったところ
    彼らの他に『追手』がいる可能性は低いだろう ヴェネツィアを脱出するなら今がチャンス!
    ブチャラティは次の目標を、飛行機の入手と定める どのみちサルディニア島に行くためには海を渡る必要がある
    サルディニアで「ボスの過去」を入手する事が彼らの勝利条件 逆に言えば、見つけられなければ彼らの負けが確定する事となる…
    ヴェネツィアを脱出したブチャラティ一行は、飛行機入手のために空港へと向かうのであった

     本体名-ティッツァーノ(スタンド名・トーキング・ヘッド) 死亡
     本体名-スクアーロ(スタンド名・クラッシュ) 死亡

     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 536二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 20:31:48

    かっこいいけどラッシュの使い手多いな!?w

  • 537二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:06:25

    アリアリとボラボラで思ったんだが、5部は血の因縁以上の絆や登場人物それぞれにスポットを当てた群像劇なのではと思った
    これがジョルノのスタンドを強くし過ぎた結果の路線変更なのか、元々のコンセプトなのかは判断できないが
    オラオラやドラドラではなく無駄無駄なのは、ジョースターよりもDIOの血が成せるモノと思っていたが
    DIOもジョースターも関係ない連中が使うなら、これは血の成せる業ではないという事になるから、ある意味この時点でジョルノ達はDIOや家庭の血の因縁や宿命といったものを断ち切った感じがする

  • 538二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 03:17:52

    出てきた時、なんかそんな雰囲気あったが
    今回でもうデキてるの確定やん、スクアーロとテッツァーノw
    ホント五部はなんだかその手の要素多いな、思えばブチャラティの汗なめからそんな耽美な雰囲気をまとわせてたが、ギャングものってそんな要素が一般的なんだろうか

  • 539二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 07:48:33

    ナランチャのラッシュかっこええやん、体当たりからのゼロ距離射撃とかたまらんぜ
    ただブチャ組あとラッシュ叫びできるようなのいなさそうだな
    ミスタは小人&リボルバーだし、フーゴがやったらグロくなりそうだし
    アバッキオに関しては直接戦闘以外のところで見せ場があるタイプだろうし、後はトリッシュがどんなスタンドになるか次第か

  • 540二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 12:12:03

    >>538

    ヤクザやギャングは結局表社会で生きていけなくなった人達の受け皿としての面があるので

    同性愛者も一定数流れ着く界隈ではあったらしい

    最近徐々に同性愛者やらに対する扱いも変わってきてるし、新法以降のヤクザ界隈とかは同性愛者を受けてる余裕もなくなってるそうだし

    外国じゃ同性婚とかも認められてきてるからギャングも受け皿になれてない気がするけど、その辺までは知らない

  • 541奇妙な粗筋書き24/03/11(月) 19:27:49

     第93話 飛行機で行こう!!

    空港を訪れたブチャラティ一行は、さっそく飛行機を拝借しようとするが
    当然、警備員たちに止められる ブチャラティ達はそんな警告をガン無視 警備員も声を荒げるが

    「いいところで出会った…… ああ……もし多忙でなければ……
     ひとつ ちょっとした質問に答えてくれるとありがたいんだが… 空港は広くてよくわからないんだ……
     これから 飛 行 機 を 盗 み た い んだが それってどの辺に停まっているのかな?」

    そう尋ねながら、いつの間にか警備員の手にしたサブマシンガンが腕と一体化 ジッパーで腕と銃を繋ぎ合わせてました
    戸惑っているうちに、ついでにその辺の電柱へとサブマシンガンが貫通 いつの間にか脱出不能と化してました
    仲間たちも、別の警備員に尋ねたところ 飛行機の場所に目星がついた模様

    「ディ・モールト グラッツェ」(どうもありがとう)
    動けないままの警備員にお礼を言ってその場を後にするブチャラティでした

    ・・・そこへふと、ナランチャがある重大な事実に気付く
    飛行機を盗む手段、乗る事ばかりを考えていたが 肝心の『パイロット』がいない!
    これにはナランチャも声を荒げるが そんな緊急事態を「おめーだけだ」とアバッキオがつめたく返す

    …確かに一行の中に飛行機を操縦できるやつはいない 
    だが飛行機を「操縦"した"」やつは何時間か前に"いたはず"だとするアバッキオは
    『ムーディー・ブルース』で「パイロットを再生」させて、飛行機を飛ばそうと考えていたのだ!
    これでパイロット問題は解決 飛ぶ前にジョルノも飛行機の生命反応をチェック
    その結果飛行機の中には、ゴキブリ一匹「生き物」は乗っていない事が確認される ゲットするなら今がチャンス

    「ミスタ!ジョルノッ!この機に何人たりとも…いや!いかなる『生き物』ッ! いかなる『機械類』をも近づけるなッ!
     離陸後 飛行機は高度数千から一万メートル上空を時速800kmのスピードで滑空する!
     一度飛び立てば そんな距離をそのようなスピードとパワーで 地上から遠隔操作できるスタンド使いなど存在しないッ!
     行き先は『サルディニア島』!! フライト時間は約2時間弱だ!!」

  • 542奇妙な粗筋書き24/03/11(月) 19:28:45

    ただムーディー・ブルースのリプレイでは、サルディニア島に向かったとは限らないハズだが

    何でも飛行機には「INS」という目的地をインプットさせる自動操縦の装置が付いているそうで

    目的地をインプットしなおせば問題ないとするアバッキオ 映画の知識なのがちょっと不安だけど


    「アバッキオ 離陸まで時間はどのくらいかかる?」

    「わからねえ テレビで見た時は機内の気圧を調整しない限りエンジンが作動しないシステムだった! 「テレビカヨ」

     こればっかりは早送りできねーぜ 10分ぐらいかかんじゃあねーか」


    …ふと、トリッシュもブチャラティの足のキズに気付く レストランでの戦闘でついたものだろうか

    だがかなり深手に見えるが、その傷からは血がほとんど出ていない…? 僅かだが、トリッシュもその姿に違和感を感じとる…


    ―――そこへエアロ・スミスのレーダーに反応! 何者かが近づいてくる!

    ミスタもナランチャが示す方へ向き直ると、そこには怪しい風袋の男が、こちらへと近づいてきていた 

    レーダーの射程に反応しているのは、その男ひとりのようだが… 近づく男にミスタも「そこで止まるんだ―――ッ」と警告を発する


    「勝手なことを言わしてもらうがこの飛行機に近付く者はたとえ聖人だろうと射殺させてもらうッ!

     聖人ならよォー ここに来るはずはね――し 自分の幸福を願うならよォ――― 飛行機に背中見せてこの滑走路から消えるんだ…」


    だが男はその警告に、妖しい笑みを浮かべながら止まることなく… ミスタが男の足に向けて発砲!

    膝をつらぬかれ、その場に倒れ込む男に向け、ミスタはもう一度だけ警告 見逃してやる、と 

    それでも男は止まることなく…そしてスタンドを展開!


    しかし男が何か仕掛ける前に、ミスタも全弾発射!ピストルズを集めて男の顔面を穴だらけにする!!

    レーダーに反応が消え、死亡確認 だが一人ではないかもしれない、ミスタはナランチャとジョルノに周囲を警戒するよう声を上げる


    <続く>

  • 543二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 19:32:05

    敵にしては今までと比べてやけにあっさりしすぎというか
    やっぱりここから何かしらあるんかね

  • 544二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 19:43:12

    >一度飛び立てば そんな距離をそのようなスピードとパワーで 地上から遠隔操作できるスタンド使いなど存在しないッ!


    正直ここがもうろこつなフラグにしか見えない

    自動追跡型のスタンドとかでもブラック・サバスみたいに陰から影への瞬間移動ができる、とかの前例もあるだけに

    たとえば『雲』がスタンドとして立ちはだかる、みたいなのもあり得るが

  • 545二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 20:44:59

    チープ・トリックみたいに死ぬことで発動するスタンドと見るが
    あれは精々巻き添え一人って感じだったしなあ
    操縦者を狙えない限りどうにも難しそうだが

  • 546二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 05:45:25

    滑走路は広いからね…
    適任の追手がいるとすれば遠距離に攻撃する能力…わりと矛盾したワガママだな

    狙撃手でもいれば飛行機壊して逃亡阻止…無理があるか

  • 547二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 16:07:21

    デーボみたいなタイプで飛行機に憑依してるかもしれんぞ

  • 548奇妙な粗筋書き24/03/12(火) 19:31:27

     第94話 異常なし!?


    飛行機を奪おうとするブチャラティのもとに、ボスからの追手が姿を現すが

    ミスタの攻撃により、追手を倒す事に成功 ・・・だが、あまりにあっけなさすぎる…ジョルノも不自然さを感じるが

    単にその相手がはるか「格下」でしかない、とするミスタ 

    こんな相手しか追手に差し向けてこないあたり、ヴェネツィアの手勢はガラ空きとの証明でもあるが…

    ひとまずジョルノも死体を調べ、確かに生命エネルギーの消失を確認 もはやゴールド・Eでも治療不可能である


    そこへ飛行機の離陸準備が整ったようで、二人も飛行機に乗り込む

    ナランチャには離陸まで『エアロスミス』で索敵を続けるよう指示するブチャラティ

    その場に残された追手の死体に、ジョルノも僅かに目を向けるが……

    そして無事、飛行機は離陸に成功 滑走路上にも待ち伏せている敵の反応は無く ヴェネツィア脱出に成功するのであった

    ・・・ふと、トリッシュは窓から覗くヴェネツィアを見つめながら、ブチャラティに尋ねる


    「あたしの「父」は……… いいえ………"あなたたちの「ボス」は"… あたしがサルディニアに『過去』を探しに行くと…予想するかしら?」

    「『元』…だ 元…オレたちのボスだ 当然予想はするだろう………オレたちがただやみくもに組織から逃げてるわけはないとな…

     だからサルディニアには2時間で到着するが時間の余裕はない 一刻を争っている 一刻も早く ボスの過去をつきとめなくてはならない………」


    ブチャラティの考えでは、ボスもサルディニアにてトリッシュの母と知り合った時点では単なる若者と予想しており

    その後で正体を隠すギャングへとなったとみていた ボスの「14年前の素顔」は必ず残っている…

    トリッシュが思い浮かべるのは『カーラ・ディ・ヴォルペ』と呼ばれるリゾート地 

    そこで母はボスと知り合ったそうで、サルディニア出身だとも言っていたらしい

    とはいえ単なる母の思い出話、何を探せばいいのかはトリッシュ自身にも見当が付かないが…ブチャラティも「行けばわかる」と返す


    「君は唯一のボスと血のつながった者…だからこそボスはこの世から君を消そうとしているのだ…

     しかも 「キツネの尾」<カーラ・ディ・ヴォルペ>という入江だな 行き先は限定されたわけだ………!!」

  • 549奇妙な粗筋書き24/03/12(火) 19:32:15

    ・・・そこにジョルノは、何か異変を感じとる 戸棚の所に、何か…「カリ カリカリ」と何かをひっかくような音が聞こえてくる…?

    ジョルノも表情を強張らせながら近くにいたミスタを呼び、拳銃を構えるよう指示を出す

    だがジョルノ自身、この飛行機に自分たち以外の生命は一切ないのは確認したハズ 今も『生命エネルギー』は感じないが…

    それに今いる場所は時速8000km 高度一万二千メートル 敵からの襲撃はあり得ない 

    ジョルノも警戒しすぎかもしれないが念には念を入れて… ゆっくりと、慎重に戸棚を開けると

    そこから現れたのは――― 製氷機で作成中の氷がカリカリと音を立てているものであった 

    確かに神経質になり過ぎていたか…ジョルノも冷や汗をぬぐうが 後ろのミスタはなぜか戦慄の形相を浮かべている…!?


    「……… ジョルノ……… "てめー"なんの冗談だ……… いつこの冷蔵庫に入れたんだ…

     鶏肉の食い残しなんかで このオレを脅かそうなんてよォ――― 何かおもしれえのかよこんな事してよ」


    ミスタの言葉に、ジョルノも冷蔵庫に入っている骨のようなものに気付く

    ・・・だがその骨、鶏肉のものではない 人間の指…!? それもまだ血が新しい…!

    ジョルノも動揺が浮かび、ミスタも声を荒げてジョルノを問い詰めようとするが

    一瞬、その骨から目を離すと…いつの間にか、冷蔵庫の中に指の骨が増えている…!?


    (な…なんだって バカな…ヤツは死んでた 確かに

     い…いや たとえ生きてたとしても 遠隔操作はあり得ない)

    いったい骨はなんなのか…敵の攻撃なのか、なんなのかすらも不明 はたしてその正体はいかに


    <続く>

  • 550二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:47:50

    冷蔵庫から指ってホラー映画みたいw

  • 551二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:50:54

    忘れてたけどジョルノもジョースターの血筋と言うことは
    ジョセフの飛行機を墜落させる運命力もうけついでるんではなかろうかw
    実は飛行機を落とすのはジョセフ個人の運命じゃなくてジョースターの血筋にふりかかる宿命って具合でw

  • 552二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 07:12:07

    やっぱりあの撃たれて死んだ奴囮だったんじゃねえか…?
    一人で来たように見せかけて実は二人…何か取り憑いてたみたいな…

    影にでも化けて…いやそれはもうやったわ(ベイビィフェイス)

  • 553二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 09:34:30

    >>551

    実際ジョージの時点で馬車が事故ってたからな

    乗り物に乗ると事故る運命なのかも

  • 554奇妙な粗筋書き24/03/13(水) 19:05:21

     第95話 ピッツァが食べたい!!

    ジョルノ達が乗った飛行機の冷蔵庫内にて、正体不明の指の骨を見つけるジョルノとミスタ
    ひとまずジョルノは皆にトリッシュのガードと、改めて戸棚などをチェックするよう声を上げる

    「空港の男の「指の骨」なんて事はありえないッ! 彼の死は『ゴールド・E』が完璧に確認したんですッ!」
    「ああ! それはわかっているぜッ! オレがブチ込んだのは全弾ヤツの急所に命中させたんだからな!
     だからオレはおめーの冗談だと思ったんだ! だが…だったらよォ――― これは何者の骨なんだっつーんだ?
     新しい血だ? いつどうやって 誰がこんなこそぎとったような指をこの機内に置いたんだ!?」

    仲間達も機内を探すが、ほかに怪しいものは見当たらず 当然飛行機の外にも怪しいものの存在は検知できない
    先ほども言ったが、ジョルノは機内に『生命エネルギー』は一切ない ハッキリと断言する
    その骨を調べようと手を伸ばすジョルノだが、ブチャラティも「さわるなジョルノ」と命ずる

    「用心深くあつかうんだ この上空で遠隔操作のスタンドという事はありえないが
     さわらなくていいものに触れる必要はない」

    そこでジョルノはゴールド・Eの力で草花を生やしてそれを骨へと伸ばすと、骨にも植物が生い茂る
    これが「生きていたり」「スタンド」ならば植物の根が生えはしない 正真正銘、単なる骨のようだ
    だがこれが「異常な代物」である事は間違いない 攻撃の気配こそないが、何らかの目的があって置いたのだろう
    これは外に捨てる事を決めるブチャラティ …だが飛んでいる飛行機のドアを開けるのは気圧差で危険だが

    「ドアを開けるだと?ドアにまで持っていく必要はない みんな何かにつかまれ… 『スティッキィ・フィンガーズ!!』」
    「えっ!! なにッ! まさか『ジッパー』をここで!」「!!」

    これにはみんなも悲鳴を上げて座席につかまろうとする、が―――
    次の瞬間には ポン.. と冷蔵庫ごと壁をジッパーで開けて一瞬で投棄しときました これには皆さんも力なくずっこけ

  • 555奇妙な粗筋書き24/03/13(水) 19:06:25

    外を見ると確かに、骨は冷蔵庫ごと地上へと落下していくのが見える ジョルノも『ゴールド・E』の植物が離れていくのを感じとる
    とはいえどうにもスッキリはしない あれが敵のものなら何の目的で持ち込んだのか… 
    何か起こる前に見つけれたのは良かったのかもしれない、とするミスタ 一先ずこの件はこれで決着、と思われたが…

    [ピッツァマルガリータが食べたい] ふと、窓の所にそんなラクガキのようなものを見つけたジョルノ

    「ピッツァマルガリータか……… そういやぼくもピッツァが食べたいな……
     故郷ネアポリスに返って……シンプルなマルガリータ(チーズとトマトだけの種類)を…」
    そんなラクガキに、ジョルノもふるさとの味を思い出す のだが、何かそれ以外にもラクガキが多いのに気づく
    …そのラクガキのひとつに、[サルディニアへ行きたい]との文言を見つけるジョルノ

    [ぼくたちは] その続きの文言は非常口の蓋部分で途切れており 内蓋を開いて中を確認すると 
    その中身にジョルノも目を見開く…!

    [死体に 食われる。 助けてくれ。    死体だから もう殺すことはできない。
     敵スタンド の 名 は 『ノトーリアス・ B・I・G』
     助けてくれ・お願いだ。   もう助からない   死ぬ前に 故郷ネアポリスのピッツアが食べたい]

    「だ…!!! 誰が書いたんだッ!? いつ!!こんな事を誰が書いたのだ!!」
    そしてそのラクガキ最後の部分に、名前が刻まれていた   [ジョルノ・ジョバァーナ]と…!!

    いつのまにかジョルノは、自分の右腕の袖部分にボールペンが引っかかっており、脈打つようにひとりでに動いているのに気づく…
    自信の袖をめくるとそこにあったのは、ジョルノの手首にひっつくもう一つの手!?
    グジョリグジョリとグロテスクな音を立てるその手に、ジョルノも驚愕の叫びがでてしまう

  • 556奇妙な粗筋書き24/03/13(水) 19:06:43

    だが指の骨はついさっき外に捨てたはず、ジョルノも触っていないのにこの手は一体…!

    そこで一つ、ジョルノには心当たりがあった それは滑走路上で倒した刺客の「死体」を調べた時の事

    ラクガキに書かれている[死体に食われる]とはこの事か…!? だが死んでいるのに発動するスタンド能力なんてあるのか…!

    ・・・事実として、ジョルノの手は攻撃を受けている さらにその手は今もグロテスクな音を立てながら、どんどん大きくなっているのに気づく


    やむなくジョルノも『ゴールド・E』で自分の右腕ごとその手を切り落とそうとするが

    振り上げたゴールド・Eの右腕がいつのまにかボロボロにえぐられている…!? 

    丁度その形は、ジョルノの手首に張り付いた手の肉と同じもの スタンドをも「同じ形」に「食って」いるのだ…!


    ("この事"だったのか!!!! スタンドが食われてるッ!

     そして… バ…バカな ペンでラクガキしたのはぼくだった! ミスタは冗談はやめろといった

     そのとおりだった…… 滑走路から「指」を持ち込んだのはぼくだったのだッ!)


    <続く>

  • 557二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:28:19

    ノトーリアスBIG…
    本体が死ぬことで発現する能力…?
    まさかとは思うけど…

    人を食い終わったらあの無言ふとっちょ野郎が復活したりする…?

  • 558二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:42:52

    >>557

    まじでそれならめっちゃ無敵やん…相手食って自分は復活とか…

  • 559二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 06:13:45

    えーと…つまりどう言うこと?
    ジョルノが死体を調べて触れたことで、ジョルノに敵スタンドが張り付いてしまったって認識でええんかな。
    それはそれでジョルノの名を騙るダイイングメッセージが理解できんが。
    腕がえぐられても気づかんくらいステルス性能高いんだから、気づかせる必要はないよな…あるいは康一くんみたいにゴールドEアクト2発動の前触れでもあったり?

  • 560二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 08:36:59

    凶悪なスタンドではあるようだがよくわからん
    滑走路の奴が使い手だったとして、発動後にスタンドだけが独り歩きなのか、死をきっかけに誰かに憑りついたのか
    どちらにせよ気になるのは

    これ使い手は自分の能力把握してたのだろうか?

  • 561二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 19:19:08

    >>560

    本人にこの能力の自覚があったとして

    (「本人も見たことがなかった」とあったが「知らなかった」とは書いてない)


    「私には死ぬことで発動する能力があります!」なんて言い分ボスは信じるのか?試せないぞ?


    それとも

    ボスは4部のヘブンズドアーの下位互換的な

    スタンド能力を分析する能力者でも抱えてたのか?あっもしかしてそれが参謀?

  • 562二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 19:20:39

    チープトリックのように、何となく気づいていたとか?

  • 563奇妙な粗筋書き24/03/14(木) 19:40:39

    *敵スタンド『ノトーリアス・B・I・G』の能力値解説

    スタンド名-『ノトーリアス・B・I・G』
    本体-カルネ(死亡)

    破壊力-A スピード-∞(無限) 射程距離-∞ 
    持続力-∞ 精密動作性-E 成長性-A

    能力-
    本体が死ぬ事によって、その怨念のエネルギーではじめて発現したスタンド。
    攻撃した者の肉体や またはスタンドのエネルギーなどをとりこんで成長する。 本体は死んでいるので射程距離はない。

  • 564奇妙な粗筋書き24/03/14(木) 19:42:14

     第96話 目標は!?

    飛行機に敵の攻撃を持ち込んだのは、まさかのジョルノ自身であった
    おそらくは敵の死体を調べた時に張り付いたその手、ジョルノの腕に張り付いてどんどん大きくなっていく
    このままではジョルノの右腕だけではない、その全身まで食われていくことになる 
    あらためて、無事な左腕で自分の右腕を切り落とそうとするが、その手の肉片は自ら真っ二つに割れて攻撃をかわす!?
    いや違う、その肉片はふり下ろしたジョルノのチョップにも食いつこうとしているのだ!

    (まずいッ! 「何か」を探知している! 探知していなければこんな動きはしないッ!
     まずい!!このまま左腕をふりおろすのはまずいッ!)

    ―――寸前!ミスタがジョルノの右腕に発砲!!肉片ごと右腕を切り落とす!!
    壁に張り付いた肉片は僅かに脈打つが、やがて力なくずり落ちる 
    ブチャラティもその正体不明の攻撃を受けたジョルノに向け、その正体を問うが
    ジョルノも息も耐え耐えながら、敵が今までの常識を超える存在であると語る

    敵の本体は空港ですでに死んでいる そしてスタンドの「エネルギー」だけを攻撃に用いているのだ…!
    本体が死んではじめて発動するスタンド そして本体が"いないから"飛行機にもスタンドだけがついていけているのだ…
    しかし動きそのものは鈍い様子、ミスタの銃撃を受けて動かなくなった肉片、と思われたが……

    「動かねえだと……… ………違う…ナランチャ 「食事中」"だから"動く必要がねえんだ…
     近づきすぎた…素早いぜ… 捕まえるスピードは "こいつ"… オレのピストルズが………今ので「4…体」 半分以上だ…
     ヤバイぞ…こいつ… 近づくのはやばい みんな……… 近づくな」

    ―――次の瞬間、ミスタは頭から、腕から血が溢れ出てくる……!!
    気づけばいつのまにかピストルズ達が、腕の肉片に取り込まれていた…!!
    そして倒れ込もうとするミスタを、ナランチャが駆け寄ろうとするが、肉片が動きその前に立ちはだかる!
    その姿からジョルノは、肉片が何かを探知して攻撃しているのではないかと気づくが…

  • 565奇妙な粗筋書き24/03/14(木) 19:42:52

    「なめやがって チクショオオオオ 近づかなきゃあいいんだろ…近づかなければ

     だがオレの『エアロスミス』なら近づかずに ブッ飛ばせるぜえ―――ッ」


    肉片に向け、エアロスミスの機銃掃射を放つが…その攻撃に対し、肉片は自ら枝分かれし機銃弾を残らずつかむ!!

    その動きからジョルノも敵が何かを探知している事を確信 そして肉片はエアロスミスをもからめとる…!

    ここは一旦トリッシュを亀の中に避難させる事にするが、飛行機の奥に逃げようとするトリッシュに対し

    肉片は突然エアロスミスから離れ、間にいるジョルノ、ブチャラティを越えて一直線にトリッシュに向かう!?


    「なにイィィィィ~~~~!! ト…トリッシュを!!

     バ…バカな!! オレやジョルノを飛び越えてトリッシュに向かうだとッ!なぜトリッシュなんだ!?」


    トリッシュにドアを閉めるよう叫ぶが、間に合わない!もはや肉片はトリッシュの目前まで―――

    その寸前、突然ジョルノが何もない場所へ無駄無駄ラッシュを放つと、肉片はジョルノへとUターン その腕に張り付く

    そこからジョルノは、肉片が探知しているものが「動き」だと気づく 「動いている者」に反応し攻撃しているのだ


    ―――そしてゴールド・Eの拳が飛行機の窓をぶち割り、自身の左腕ごと肉片を飛行機の外へと追い出そうとする…!


    <続く>

  • 566二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 20:15:19

    つ、強えー…あっという間にミスタ、ナランチャ、ジョルノがやられたぞ…
    おまけに動きを追ってくるとか、飛行機から落としても翼にしごみついて離れないくらいはしそうだが、こんなんどうやって倒すんだ…

  • 567二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:37:10

    能力値えぐすぎんかこれw
    破壊力A、スピード∞ってやばすぎやろ…

  • 568二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 07:29:40

    なにこれ…小学生が考えたような能力値で、凶悪すぎる
    単純にスペックで殺されるか、パラシュートで減速脱出するくらいしか結末見えないんだけど…

  • 569二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 09:01:20

    考えてみたら、スタンドの力は精神の力で成り立ってる以上
    何が最大出力出せるかっていうと「殺された恨み」の精神エネルギーだよな…そういう意味では理にかなってる…のかなー

    ただ別の人も言ってたけど、コイツの能力が死んで発動する以上、その内容確かめようがないよな
    ボスもいちかばちかの博打くらいで差し向けたんじゃなかろうか(ミスタが言うように他に手勢がいないのもあったろうが)

  • 570奇妙な粗筋書き24/03/15(金) 19:11:21

     第97話 再起不能!

    動きに反応し、相手に食いつく肉片を追い出すため ジョルノは窓をぶち割り自身の左腕ごと切り離そうとする
    だがすでに右腕を失ったジョルノが、さらに左腕まで失ったら、誰がその傷を治すというのか…!
    ブチャラティが自分に肉片を移すよう叫ぶが もう間に合わない 
    必死の叫びも空しく、ジョルノの左腕は窓のガラス片で切り落とされてしまう…!!

    どうにかその肉片を機外に追い出す事に成功したが、被害は甚大… 
    サルディニアにつく前に、ジョルノだけでなくミスタとナランチャまでやられてしまう
    狭い飛行機の中でなければ、こうまでみんなに被害が行かなかったはず…ブチャラティも自分の考えが甘かったと、悔やむ声が出てしまう
    ひとまず三人の傷の手当てをしなければいけないが…トリッシュもジョルノの能力で治せるのではないかとブチャラティに問うが…

    「ジョルノの『ゴールド・E』やオレの『スティッキィ・フィンガーズ』は両方の拳で叩くか触れるかして能力を発現する………
     オレたちにとって今までで…最大のダメージだ… ヴェネツィアを脱出できたのはいいが 早くも……最大の危機だ…

     ジョルノ・ジョバァーナは再起不能だ! …おそらくミスタとナランチャも…
     "ジョルノには失った腕は もう創れないのだ"ッ!」

    …その絶望的なブチャラティの言葉に、トリッシュも一瞬、理解できないようにぼう然としてしまう
    そしていったん、アバッキオに報告のためコクピットへ向かうブチャラティ 
    …一人になると、トリッシュはその顔を強張らせながら、ひとり呟く……

    「……… あたしは… 自分だけのためにサルディニアに向かってる…
     自分だけの身の安全のために… そして自分の未来のため 父の「鍵」を知りたいと思っている…
     でもジョルノ達は違う… 自分の未来や安全よりも… 「正しい」と信じる事のために行動している………

     でも あたしには…理解できないわ ジョルノがいなかったら あたしがあのスタンドにやられていたけれども…
     とても理解できないわ………」

  • 571奇妙な粗筋書き24/03/15(金) 19:12:00

    ―――ふと、窓が割れた時に吹き飛んだ、傍のナイフに何か違和感を感じとる
    キラキラと光るナイフの刃に映る飛行機の翼…その上にサッカーボールのようなものが転がっている…?
    とっさにトリッシュが窓の方にふり返るが、すでにそこからはボールのようなものは消えており……
    恐る恐る、窓から身を乗り出して飛行機の翼の方を覗き込むと――― 突然、窓に張り付く一体のスタンドの姿が!!

    そう、それは先程ジョルノが自分の腕を犠牲にしてまで飛行機から追い出したはずの肉片『ノトーリアス・B・I・G』!!
    思わず悲鳴を上げるトリッシュだが、逃げ出そうとする寸前、壁から落ちたナイフを掴む肉片に、その性質を思い出す
    そしてそのまま『ノトーリアス・BIG』は窓を塞ぐ戸棚の隙間から侵入、トリッシュの目の前でグロテスクな音を響かせる…

    (ば…バカなッ! 吹き飛ばされなかったというの…
     飛行機の外は時速800km!! そのスピードにふり落されなかったというの?
     い…いや違う!……逆だわ……! ジョルノはこの「敵」は「動く」物に反応して攻撃するといっていたわ…
     だったらむしろ飛行機は空を"動いてるわ"ッ… 時速800kmで… 速ければ速いほど…優先して追いついて来るのよ…
     今もナイフを落としたからナイフを襲ったんだわ… そして動かなければ こ…こいつもゆっくりになっている… "動いてはいけない"!)

    動くものは何であろうと吸いつき、生きていれば取り込むその存在 逃げれば追いかけ、叫べばそのパワーに反応する
    ゆっくり・・・目の前の肉片が反応しないレベルで "動かないように"ゆっくりと逃げなくては… 恐怖心を押し殺すトリッシュだが
    だがトリッシュがわずかに、座席のシートから手をはなした動きだけでも、肉片が反応する…!
    ―――が、突然『ノトーリアス・BIG』はトリッシュの目の前で方向転換、ひとまず助かるが一体何に反応したのか…
    ふと床を見ると、ジョルノの身につけていたてんとう虫のブローチが落ちていたのが見える どうやらそれに向かっているようだが
    そこでトリッシュは気づく、脈打つような動きと共にブローチが指のようなものを形成しているのを…!

  • 572奇妙な粗筋書き24/03/15(金) 19:12:40

    そう、ジョルノは自分の腕を切り落とす前に、失った『手』をすでに作っていたのだ

    ジョルノはまだ再起不能ではない そのブローチの『左手』を守り切る事ができれば…

    ―――だが、闘う力を持たないトリッシュが、どうやって…!?


    <続く>

  • 573二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 20:37:53

    もしかしたら次トリッシュのスタンドの掘り下げとか来たりする?
    と思ったけど相手がこれじゃさすがに厳しすぎるしブチャラティが助けに来るのかな

  • 574二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 00:50:07

    5部になってからスタンドのインフレが激しい気がする…
    まあ応用が利かない、戦闘特化型のスタンドが多すぎるんだろうけど
    スペックだけで言えばボスどころかスタプラ以上だろこれ

  • 575二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 05:35:04

    ジョルノの何がいちばんの脅威かと言うと、この抜け目の無さだよな
    だいたいその動きにはきっちり保険効かせて、ピンチから一転、その仕込みから逆転みたいなのは王道パターンだしw

  • 576二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 08:12:28

    ジョセフにちょっと近いいい意味でのずる賢さがあるよねジョルノは

  • 577二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:18:23

    動きに反応してどこまでも追ってくる敵…
    順調にこの飛行機も墜落の用意が整ってきましたね(白目)

  • 578奇妙な粗筋書き24/03/16(土) 19:07:42

     第98話 イツモ アナタノ ソバニ... (本日フルカラー)

    敵の襲撃により失われたはずのジョルノの左手は、ジョルノ自身の気転により新たに生み出されていた
    だが生成途中の脈打つ左手のブローチは、その動きに反応して敵スタンド『ノトーリアス・BIG』が食いつこうとしている
    この場にいるのはトリッシュ一人 そのブローチを守ればジョルノは復活し、ミスタとナランチャの治療も可能だが…
    闘う力を持たないトリッシュに、何ができるというのか… 
    ブローチよりも早く動けば、先にトリッシュが殺され、ブローチも食われるだけ 
    この場はそのブローチに気をとられているスキに、距離をとって隠れるしかないが……
    ・・・ふと、トリッシュは自分の傍にある、『リクライニングシート』のスイッチに気付く

    (指でこのスイッチを『オスだけ』で… シートの背もたれが電動で後ろに"倒れていくわ"!!
     たぶん『ブローチ』よりこのシートの『動き』を先に襲うわ… そ…そのスキに…
     ブローチを拾って ブチャラティのいるコクピットまで…い…行けるかも………!!)

    自分自身、その考えが無謀であることはわかっている 自分にそんなことできっこない、と自分に言い聞かせるが
    自分の指は、その意思に反してリクライニングのスイッチを押してしまっていた

    (あたしったら"自分で何をやってるのかわかっているの"!!)
    ―――次の瞬間倒れる動きに反応し『ノトーリアス・BIG』はブローチからシートに体当たり!
    一撃でシートを破壊するその破壊力に、トリッシュも悲鳴を辛うじて押し殺す…
    『賭け』なんかしたくなかったのに…自分で自分の行動が信じられないが、こうなってはやるしかない…!
    今の動きでブローチまでの道は開き、ブチャラティ達のいるコクピットにもそのまま行ける
    だが中国人のやる太極拳のように、ゆっくりと、ゆっくりと動かなくてはいけない…

    (急いではいけない!! 急いだら 死ぬッ!)

  • 579奇妙な粗筋書き24/03/16(土) 19:08:44

    シートを破壊した『ノトーリアス・BIG』は再び、トリッシュの方へ向かおうとするが

    リクライニングシートのスイッチはまだ4つある、ブローチを回収するまでは十分な余裕があるが

    ―――シートを動かしているのに、『ノトーリアス・BIG』の触手はトリッシュの足を掴む!?


    気づけばいつの間にか、トリッシュのブーツ部分がぬれており、その水滴のスピードに反応したのだ

    実は先ほどトリッシュが倒したシートには飲み物の瓶も置いて有り、先ほどの突撃で割れたビンの中身が足元にかかってしまっていた…!

    そしてブーツごと、トリッシュの足がその触手に握りつぶされていき…!さらに伸びた一本の触手がトリッシュの顔面へと伸びていく!


    「た 助けてッ――― ブチャラ……… きゃああああ あ あ あ」


    ―――だが次の瞬間、『ノトーリアス・BIG』の纏わりつくブーツが突然、トリッシュの足から脱げる

    突然の出来事にトリッシュ自身も困惑 そのままブーツごとゴロリンと転がる『ノトーリアス・BIG』

    …ブーツが脱げたというよりまるで、自分の足をつらぬいたように"倒れた"ような様子

    戸惑いが浮かぶトリッシュ、手にした肘当ての部分に獰猛な爪痕のようなものが刻まれており―――


    〔サア……… ソノブローチヲ拾ッテ…… トリッシュ

     アワテテハイケナイガ ココデノンビリシテルワケニモイカナイ〕

    「え? ……… だ…? 誰……? 誰かいるの?」


    それと共に突然、どこからか女性の声が聞こえてくる いったい今のは誰の…


    〔ズット前カライマス… アナタが幼イ時カラ イツモ アナタノソバニ イマシタ

     トリッシュ ソコノブローチヲ 拾ッテクダサイ アナタハ自分でソウキメテイル

     ジョルノの左手を守ルト スデに決心シテイルッ! 「迷イ」は「弱サ」にツナガリマス

     ソシテ… 命令ヲ…シテクダサイ…ワタシに…〕


    そんなトリッシュの疑問に応える、一体のスタンド…! そう、トリッシュのスタンド、ついに顕現!!


    <続く>

  • 580二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:51:17

    トリッシュも機転利くなあ
    スタンドも発現したし勝つとまでは言わずとも上手く逃げる事は出来そうで良かった

  • 581二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:25:56

    ハイウェイ・スターとかの「一定の条件を満たし続けないと危険」なタイプのスタンドの中でも、これが実際最強クラスなのではないかという気がする…
    時速60キロとか背中を見せないとかに比べて条件が厳しすぎる
    ここでトリッシュのスタンドが発動したのは熱いが、どうすんだろ?
    逃げるにしても相手か周辺物の動きを加速させるとかで自爆狙いくらいしか思いつかんが…

  • 582二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:37:37

    そういえばこのスタンド、実質自動操縦型で本人の意思が無関係だし
    振り返ってはいけない小道でなら倒せるな…
    果たしてどういうスタンドで切り抜けるんだろう

  • 583二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 05:10:23

    ノトーリアスを倒せそうな能力といえは…

    マジシャンズレッドで火葬か
    ヴァニラのガオンか
    ザ・ハンドの手で飛んで火にいる夏の虫状態か
    ホワイトアルバムの超低温で全てを止めるか…結構いるな

  • 584二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 10:02:22

    >>583

    炎の分子運動は下手すると取り込みかねないぞこいつ…

    本体が無いからフィードバックダメージも狙えないし

    トリッシュ、ボスと類似のスタンドなら時間操作系だろうし、対象の時間を遅くするとか加速するとかでやり過ごせそう

  • 585二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 13:52:31

    マンインザミラーもいけそうだが、鏡の中に誘い込むまでが難易度高そう
    説明なかったけど鏡の中に入れる時は相手が鏡に触れてたり、とか物理的な干渉とかが必要になるとさらに難度跳ね上がる

  • 586奇妙な粗筋書き24/03/17(日) 19:02:13

     第99話 あなたの名は?

    突如、トリッシュの目の前に現れたのは『彼女自身のスタンド』
    アナタは誰と問うトリッシュに、目の前のスタンドは「自分はあなた自身」だと返す
    そしてトリッシュのスタンドは「ジョルノの左手」を守るようにトリッシュに言う

    〔守リ切レバ…… ジョルノたちミンナノ未来ハ開カレル! アナタ自身ノ未来モ!!〕
    …だが突然現れたその存在に困惑してばかりのトリッシュ
    そうこうしているうちに『ノトーリアス・BIG』は「ジョルノの左手」の脈動に反応し向かっていく
    その寸前でトリッシュもブローチを手に取るが、それはそのまま攻撃対象が自分に移っただけのこと…!

    「もうおしまいだわッ! 『守る』って一体!!どうすりゃあいいのよォォォォォォ―――ッ」
    悲鳴を上げながら座席シートに倒れ込むトリッシュ 
    ―――その瞬間、シートの背もたれはまるでゼリーのようにトリッシュの体をすべり
    そのまま『ノトーリアス・BIG』の攻撃が突き刺さる寸前、シートの後ろへと倒れるトリッシュ…!

    〔"コレガアナタの能力"ッ! 『座席シート』ヲ "柔ラカクシマシタッ"!〕
    そしてノトーリアス・BIGの拳が"柔らかくなったシート"に突き刺さり、トリッシュの目前にまで迫るが…
    拳はシートを貫通することなく、逆にその反動で思い切り弾き飛ばされる!!

    「こ これは!! ……!! "柔らかくする"って座席シートが………貫通するみたいに通り抜けられたわ!
     そして……… "ヤツ"にダメージがあったわッ! 肉片のような物がひきちぎれている!
     ミスタの弾丸を止め…飛行機に追いついてくるスピードで動いている物はとことん破壊する力のくせに……
     停止している物に自分の方からぶつかるとダメージがあるわ!

     "あんたはひょっとして"……… "あたしなの"? これは"あたしがやった事なの"?
     さっきの「ブーツ」の時も"今みたいに"ッ!」

  • 587奇妙な粗筋書き24/03/17(日) 19:03:13

    〔重要ナノハ……… トリッシュ… 「ブローチ」ヲ「拾ッタ」"ソノ"迷イヲ吹ッ切ッタ「固イ決意」デスッ!
     アナタハ強クナッテイル! 人間的ニモ!精神的ニモ強クナッテイルッ!
     ソシテッ! アナタハこの世ノアラユル『物質ヲ柔ラカクスル』事ガデキル!
    『柔ラカイ』トイウ事ハ 『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイッ!!〕

    だが『ノトーリアス・BIG』も引き続き、トリッシュに狙いを定めて向かって来る
    トリッシュのスタンドは、〔今度ハソノママ動カナイデ〕と指示を送るが、こちらに向かう以上そうはいかない
    クローゼットに飛び込むトリッシュを追い、迫りくる『ノトーリアス・BIG』 間一髪でドアを閉める事に成功するが
    ドア越しでありながらも、正確にトリッシュの位置を感知し、「柔らかく」なったドア越しにその腕を伸ばそうとする…!!

    (も…もうだめだわ… あたしは「スタンド使い」で自分には「スタンド能力」があるって事がわかりかけて来た…で…でも……
     こいつは無敵だわッ!強すぎるッ! 何をやっても追跡をやめやしないッ!本体もすでに死んでいるッ!
     誰だろうとこいつを倒すことはできないわッ!)

    ―――さらにドアの隙間から、肉片がジュルジュルうごめき、そこからクローゼットに入り込んでくる…!
    …逃げ場のないクローゼットに逃げてしまったトリッシュの判断ミスに、トリッシュのスタンドも苦言を呈するが
    ジョルノの左手が今も脈動してる以上、逃げないわけにはいかない、とトリッシュも声を荒げる
    彼女の能力で「柔らかく」しても、この状況では身をかわすだけで"精一杯"・・・

    そしてついに敵が完全に侵入!『ノトーリアス・BIG』が振るう触手が――― トリッシュ横の時計に叩き付けられる!?
    だがその攻撃を受けながら、時計は破壊されず秒針を刻み続ける 「柔らかく」なった時計は棚をズロリと垂れ下がり
    さらに時計へ攻撃を仕掛ける『ノトーリアス・BIG』だが、叩きつけられても締め付けられても、その秒針は止まらない…!

  • 588奇妙な粗筋書き24/03/17(日) 19:03:43

    〔置時計ヲ"柔ラカクシマシタ" アノ時計ハモウ少ナクトモ電池ガナクナルマデハ永久ニ壊レル事ハナイ!!

     ソシテアナタガアノ「秒針」ヨリモ早ク動カナケレバ………!! ヤツハ「針の動き」ニ反応シ 優先的ニ何度モ何度モ時計ヲ遅イ続ケマス!


    「動クナ」ト言ッタノハ 正確ニハ ユックリデス! ユックリと動クノデス!

     アノ秒針ノ「動き」ヨリモ! ユックリトッ! 超スローにスピードは出サズ…!!

     スピードは出サズ! タダシッ!「万力」ノヨーナ力を込メテッ!

     コイツヲ細切レニ切リ刻ンデ ブッ殺スノデスッ!〕


    それと共にトリッシュのスタンドは、ハンガーの棒を手に取り 

    ゆっくりと、ゆっくりと『ノトーリアス・BIG』の体を引き裂いていく…!!

    その攻撃と共にあらん限りの罵声をあびせるスタンド …ふとトリッシュはひとつ、彼女への疑問が浮かぶ


    「な…名前…… あなた……名前はあるの? あんたの事何て呼べばいいの?」

    〔『スパイス・ガール』!!〕


    「そう…… 一味………ちがうのね………」



     スタンド名 『スパイス・ガール』

     本体名 トリッシュ


     能力 物質の硬度を柔らかくする事ができる

     タイプ 近距離パワー型



    <続く>

  • 589二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 19:28:45

    親子でもやっぱりスタンドは全く似てないなあ…まあそういうものやんな
    トリッシュのスタンド名ちょっと洒落てて好き

  • 590二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 20:06:53

    >『柔ラカイ』トイウ事ハ 『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイッ!!〕


    ???「オレのヘアースタイルがゴムボートみてーだとお~~~ッ!?」プツウーン

  • 591二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 20:56:54

    >>590

    おは仗助w

  • 592二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 02:01:19

    あぁーーー!
    そうか、動きに反応するとはいえ運動エネルギーを無効化してるわけじゃないのか
    スピードは出さず、力を籠める、つまりローギアで攻撃すればダメージ通ると
    無敵に思えるスタンドでも一応付け入る隙は作ってんのは流石だな、面白い

  • 593二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 06:22:32

    アクト3といいベイビイフェイスといい
    なんで自分の意思持ってるタイプのスタンドってだいたい口が悪いんだろう…w

  • 594二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 16:26:19

    保守

  • 595奇妙な粗筋書き24/03/18(月) 19:11:59

    *トリッシュのスタンド『スパイス・ガール』の能力値解説

    スタンド名-『スパイス・ガール』
    本体-トリッシュ

    破壊力-A スピード-A 射程距離-C
    持続力-B 精密動作性-D 成長性-C

    能力-
    スパイス・ガールが殴った物質は、たとえ、岩だろうと金属だろうと、ゴムのように柔らかいものになってしまう。

  • 596奇妙な粗筋書き24/03/18(月) 19:12:43

    〔WOOOOGGGGGYYAAAAHHHHHHHHッ!〕

    『ノトーリアス・BIG』の反応を下回るスピードでゆっくりと、ゆっくりとその身を鉄棒でつぶしていくトリッシュ
    その攻撃を受け細切れになっていく体と共に、断末魔のような悲鳴を上げながら次第にその破片が蒸発していく…!
    ・・・だがふと、いつの間にか自分のスタンド『スパイス・ガール』の姿が無い事に気付くトリッシュ
    辺りをキョロキョロ見渡しながら、どこに行ったのか問いかけると… 扉の向こうから姿を現し声をかける

    〔「ドコニ行ッタノ」ナンテ イツマデモソンナ質問ハ……… トリッシュ モウシナイデクダサイ
     ワタシハイツダッテアナタノトコロニ居マス アナタガワタシナノデス
     ワタシハアナタノ命令で動キ… アナタノ意志デ闘ウノデス!

     コレガアナタノ能力ッ! 『スパイス・ガール』ッ!〕


      第100話 くそ野郎


    こうして新たに生まれたトリッシュのスタンド『スパイス・ガール』の活躍により、無敵の存在を打倒する事に成功
    これであとはジョルノに「左手のブローチ」を渡せばミスタもナランチャも元に戻るが
    ・・・ふと『スパイス・ガール』は、トリッシュを結果的に成長させたジョルノが、不思議な存在だとの思いが浮かぶのだった
    闘いが終わり、客室の方にブチャラティが顔を出すと トリッシュも安堵のため息交じりに、ブチャラティにいいニュースを伝えようと―――

    「それ以上しゃべるんじゃあないッ!」」 だが突然ブチャラティがトリッシュに向け、怒声を上げる!?

    「い…いや…ゆっくりだ…トリッシュ ゆっくりとこっちに来るんだ」 すると今度は、表情を強張らせてそう告げるブチャラティ…
    操縦席のアバッキオは、飛行機がどんどん高度を下げている様子に困惑の声を漏らす ムーディー・ブルースでもどうにもできないが
    ブチャラティは降下している原因がわかったと返しながら…

    「だが……"どうしろ"と……"いうのだ"……? "これ"を…どうすればいいというのだ」
    「ブチャラティ? 一体何を言ってるのか……」「動くんじゃあないといってるんだッ!! トリッシュッ!」

  • 597奇妙な粗筋書き24/03/18(月) 19:13:27

    ―――そこでトリッシュも気づく まさか……!
    そして同時に、振り返ったアバッキオも驚愕の形相が浮かぶ…

    「エンジンだ…… 『ジェット……エンジン』 なにが起こったのかはわからんが…それしか考えられない……
     ジョルノは…ヤツが『動く』物に追いついて それを取り込む能力といった…エンジンのエネルギーを……こいつが…"それを"…今
     トリッシュ ふり返るな… 決してあわてるなよ……… そのままゆっくりと……歩いて来るんだ」

    トリッシュの背後にはいつのまにか、飛行機の通路を覆いつくすまでに巨大化した『ノトーリアス・BIG』の姿があった…!!
    そして(おそらく)エンジンに取りついた影響で飛行機もどんどん降下 このままでは数分後に激突か、エンジンが爆発が待っている…
    この状況では不時着しか手段がないが そのあとで自分たちに何ができるというのか…まさに誰にも殺せない、無敵の能力・・・
    ・・・だがトリッシュは、操縦席に向かって一直線に突っ走る!?

    「バ…バカなッ!! 何をやっているんだッ!!追いつかれるッ!」
    「ええ!追いつかれるわッ! ゆっくり動くなんてスットロい事やってたらいずれ追いつかれるわよ どっちみち!」

    そしてトリッシュはブチャラティを押し込むように、ともに操縦席に入ると共に
    『スパイス・ガール』の力でドアと壁を「柔らかく」することで、敵の侵入を防ぐ!!

    「不時着するですって………?ブチャラティ その考えなら……逆よッ!
     全員無事に生き残ってサルディニアに到着したければ………」
    〔この飛行機は!! ブッ壊スッ!!〕

  • 598奇妙な粗筋書き24/03/18(月) 19:13:55

     ワアアアアアアア ナ ビィ―――――ィ――――

    〔WAAAAAAANNABEEEEEEEEEEE〕


    スパイス・ガールの叫びと共に、飛行機の壁に向けてラッシュをブチ込んでいく!!


    「ヤツがスピードの速さを優先的に追跡して来るというのなら!

     墜落の方が速いわッ! ぶっ壊した飛行機の墜落の方が………!! このパラシュートよりッ!」

    それと共に飛行機の操縦席が切り落され、「柔らかく」なった影響でその部分は急減速

    『ノトーリアス・BIG』はスピードで勝る、墜落した飛行機に張り付いたまま そして飛行機が空中で爆発を起こす!


    「良しッ!クソ野郎ッ!!」


    <続く>

  • 599二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 19:33:41

    トリッシュも意外と豪快w

  • 600二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:13:53

    ほんと女性陣が精神的な意味でもタフだなこの漫画w
    守られてるだけだった自分自身への負い目もあった感じだったが、これが自信に繋がってくれたらいいな

  • 601二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 07:23:30

    一気にかっこよくなったな

  • 602二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 17:23:04

    「固くする」のは定番の能力だけど「柔らかくする」ってなるとなかなかないよなーそういえば

  • 603奇妙な粗筋書き24/03/19(火) 19:49:15

     第101話 血のつながり!

    トリッシュに発現したスタンド『スパイス・ガール』の力に目を丸くするブチャラティとアバッキオ(二人でパラシュート操縦席広げつつ)
    そして『ノトーリアス・BIG』の張り付いた飛行機はそのまま空中で大爆発し、海面へと墜落
    ブチャラティ一行のダメージも大きかったが、飛行機が墜落したという事は自分たちの生死を『ボスの追手』も確認しようがないという事

    「これで『"組織はオレたちの足取りを見失ったッ"』! 時間ができたという事だぜッ!
     これからボスの正体を追跡してよォォォォ―――ッ 探し出すための時間がよォォォォ―――ッ」

    ボスの追手を振り切り、アバッキオも喜びの声を上げるが… ブチャラティは、表情を強張らせて返す
    まだ少し、自分たちのダメージは増えるようだと・・・ 
    気づけばいつの間にか『ノトーリアス・BIG』の肉片は、操縦席内部の壁に張り付いていた…!!

    「な…なんだ………と!! ま…まさか…」
    「どこまでも……無敵な…ヤツだ… こいつを…殺す方法は…ない
     追い出す…しか… スピードとともにジョルノが やったように………」
    ―――そして肉片がアバッキオの顔面に張り付く寸前!スティッキィ・フィンガーズの拳が空を切り、その腕に移らせようとする…!

    「やめろォ―――っ おまえまで再起不能になるというのかァーッ」
    「いいえアバッキオ 誰も再起不能になんか…ならないわ」

    『ノトーリアス・BIG』の肉片が張り付いたスティッキィ・フィンガーズの腕を『スパイス・ガール』が切り落とすと共に
    二人にはジョルノが作った「脈打つ左手」を見せ、今度こそ落ちていく敵に向け 「アリーヴェデルチ」と別れの言葉を贈るのだった

  • 604奇妙な粗筋書き24/03/19(火) 19:50:20

    「グイード・ミスタ」「ジョルノ・ジョバァーナ」「ナランチャ・ギルガ」「ブローノ・ブチャラティ」   再起不能

    [ヴェネツィア マルコ・ポーロ空港で何者かにハイジャックされた自家用ジェット機は
     ティレニア海サルディニア島北東沖 約50km地点で謎の墜落。迷宮入り。 乗客は全員-(行方不明)]


    飛行機が墜落し・・・海上では『ノトーリアス・BIG』が飛び出す
    そして『ノトーリアス・BIG』は周囲の動き…「波」を追い、喚く声を上げながらひたすらに触手を伸ばし続けるのだった―――

     スタンド名『ノトーリアス・BIG』 完全サツガイ不可能
     海上でさく裂する波しぶきを永遠に自動追跡しつづけている。
     時々、波の動きより早く動く通りがかりの船舶などを攻撃し沈没させる事もある。
     のちに付近の漁師たちからこの海域は「ティレニアの胃袋と呼ばれ 不吉がられる。

     本体名-カルネ(死亡)

     To Be Continued
    ←―――――――――・・・





    「消したつもりでも… 「過去」というものは人間の真の平和を がんじがらめにする
     信じられん… これだからやっかいなのだ…『血のつながり』というものは……
     他人ならどうでもいい事が 血縁ではぬきさしならない事におちいらせる……」

    とあるホテルの一室にて、トリッシュの情報をパソコンにて調べる一人の男・・・
    それと共にパソコンの画面は、一つの荒れた部屋の画像を映し出すと、ソファ傍にあった写真のひとつを拡大させる
    「だが…"それだけ"なのだ 「血のつながりだ」 "それさえ消せば"オレは人生の絶頂のままでいられる…」

  • 605奇妙な粗筋書き24/03/19(火) 19:51:28

    拡大した写真には、トリッシュと一緒に移る一人の女性… そしてその女性が一人、岸辺で笑顔を浮かぶ写真が収められていた

    その部屋は幹部、ペリーコロがトリッシュを確保した後、裏切り者の暗殺チームがボスの手がかりを追って家探しをした跡地

    追手たちは誰も気づかなかったが、この一枚の写真こそが自分へとつながる最大のヒント…そう、その男…『ボス』は見抜いていた

    トリッシュが生まれてからずっとその部屋で朝を迎え、毎日のようにその写真を『思い出』として過ごし育っている…


    「このただのポートレイト オレでさえ…みのがしてしまいそうだった "こんなもの"が……!!存在していたとはッ!!」

    激昂の声と共に、ボスの『キング・クリムゾン』は怒りのままにキーボードをへし折る

    そしてボスは皮肉にも自分が忌むべき「血のつながり」により、娘トリッシュが生きている事を感じ取っていた

    同時に操縦していたのがアバッキオの『ムーディー・B』なら同時にアバッキオも生きている それこそがボス最大の懸念…


    「この写真の『場所』に『ムーディー・B』を行かせてはならない!

     トリッシュは…今は気がついていないかもしれないが まちがいなく思い出す!この写真の存在をッ!

     そしてサルディニアへ行けば悟るだろう!この場所でッ!!

     15年前ッ!この『若き日の母親』のポートレイトを撮影したのがこのわたしであるという事をッ!

     それを「ムーディー・B」の能力に再生<リプレイ>させるわけにはいかないッ!


     直接…行かねばならないッ! こればかりは…このわたしが… どんな部下だろうと…まかせられない………」


    ―――不意に、部屋のドアが開き 部屋にいたボスの姿にメイドさんも目を丸くしながら頭を下げて詫び


    ふり返ると壁一面に貼る付けていたはずの、ブチャラティ一味の資料もテーブルも、『ボス』も 一瞬で姿を消していた


    「……… あたし何しに来たんだっけ? あ そうだ…掃除よ掃除だよ さっお仕事お仕事……」

    『消し飛んだ時間』の異変に、メイドさんも気づくことなく…わずかに開いた窓からジョルノを写した写真が、風に乗って舞い上がるのであった



     To Be Continued

    ←―――――――――・・・

  • 606二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 20:05:16

    ボスこだわるというか用心深いなー
    自分で手下しに来るのか…

  • 607二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:06:26

    まあたしかに、過去を消したいボスにとって、巻き戻し能力があるムーディーブルースは思いっきり突き刺さるわな
    ただそうなるとつまり、ボスが直に狙い定めるアバッキオの致死率が一気に跳ね上がるが大丈夫かねー・・・

  • 608二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:26:30

    >ティレニアの胃袋

    なんだかボヨヨン岬とかに比べてかっこいいぞ

    イタリアだから?

  • 609二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 23:14:55

    あーなるほど、トリッシュの母親を納めた写真を撮ったのがボス本人と言うことか
    若気の至りというのは恐ろしいもんですなあニヤニヤ

  • 610二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 08:52:54

    避妊は大事
    この言葉をボスに送りたい

  • 611二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 13:14:34

    >>607

    四部にムーディー・ブルースがいたら速攻で話が終わるな

  • 612二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 18:08:52

    ムーディーブルース
    人型スタンドがそこにあった他人の過去の動きを再現する

    人生が過去に既に終わっているかのようなアバッキオに発現した…警察の現場検証に適した能力

    この才能が警官やめてから出てくるとはなんという皮肉

  • 613奇妙な粗筋書き24/03/20(水) 19:00:32

     第102話 秘密!!

    とある街の大通りにある茂みにて、虫を捕まえようとする少年の姿
    しかし寸前のところでぴょんと逃げられ、追いかけようと道路に飛び出す少年 そこにトラックが―――!

    「おい小僧ッ!危ねーぞッ!」 それを見た瞬間、ひとりの青年が子供を助けようと道路に飛び出す! ……ん、だけど
    「知ってるよ うっさいなあ小型トラックだろ?」 ひょいっと少年がその助けの手をすりぬけ

    助けようとした青年の方が、あわやトラックに轢かれかける 
    どうにか無事ではすむけど盛大に転倒、カバンも壊れて膝もすりむき、水たまりに体全体で突っ込んでしまう
    ・・・そんな不運な青年に声をかける、一人の男 裏通りに簡単な店を構える、どうやら占い師のようだが・・・
    ひとつ占っていかないか、とする占い師 青年もそういうのはコワイから見ないタイプと遠慮しとくけど
    占い師は青年が、サルディニア出身であることを見抜くが、その程度は身なりから推理できると青年も返す

    さらに占い師は彼に「秘密」がある事を感じとる 『光と影』、『表と裏』、『二つの人生』といってもいいが……
    そんな彼に何か惹きつけられるものを感じるのか、占い師は半額、いやいまなら75%オフで占わせてほしいとする
    青年も「秘密」なんて誰でも持ってるものだとして、誰にでも当てはまる事だと白い目で返すが―――

    「人を探している…… 君は今大切な人を探している…」
    「だからさ~~~ 誰だってみんな人を探して生活しているよ… 
     どこかにすてきなガールフレンドがいないかなとか…「良き友人」だとかこの世のみんなが探している事だよ
     でもズバッとはっきり言ってもらえると気持ちいいですね… 少し興味がわいてきましたよ 500円でいいの?」
    「いえ すでにもう占っている……… 今そのズボンについたドロの形でわかる…
     ジプシー占いでは数千年前から 偶然にできた形で見るのが一番よくわかるといわれている… それは『運命の"印"』だからね…」

  • 614奇妙な粗筋書き24/03/20(水) 19:01:26

    その"印"から読み取れたのは、青年が「娘」を探しているのだと見る 10年…15年前に別れた娘を探して―――
    ・・・そこで占い師も自分の言う事の違和感に気付く、20代手前ほどという青年のその若さで、15年前の子供…?
    だが自分の見立てでは確かに彼に「娘」がいる 矛盾だらけなのは自分でもわかっているが、だからこそ彼には引きつけられる
    もはや占い師の方がお金払うから、彼を詳しく見せてほしいと頼み込んじゃう 青年もこれにはタジタジだが

    「くそやかましいぞ!!さわってんじゃあねえ―――ッ 見てどおすんだよ あああ!!これからおっ死ぬてめーがよォォォォォ―――ッ」
    次の瞬間、いきなり青年が豹変!?占い師の顔面を掴み上げ壁に叩き付ける!!
    白目を向き痙攣する青年のまぶたが、新たな眼差しを浮かべる その瞳、『キングクリムゾン』のもの……!?
    さらに青年の筋肉が見る見るうちに隆起し、その体格はまるで別人のものへと変わっていく…!!

    「お    ま え・・・ 「スタンド使い」ではないようだが
     人の本質を『見抜く知恵』を持ち……… それを道ばたへの商売にさいたのは……… おまえ自身の最大の不幸だ………
     このわたしの本質を! ほんのちょっぴりでもわかるものが………この世に存在してはならないのだ……
     わかるな?わたしの言ってる事が……… 君はもう!この世にいてはならない それはもうくだされた私の決定だ…
     だが占い師としてはおまえは『超一流』である事がよくわかった…… それに敬意を表して一瞬たりとも苦しまないよう殺してやる
     だからこれから わたしの知りたい事に答えてから死ぬのがいい… いいかな?」

    そう言って、豹変した青年が見せるのは、一枚の顔写真 
    「リゾット」という名の彼も娘を探してる裏切り者との事で、彼の居場所を占ってほしいとする
    …占い師はその男に関して、居場所まではわからないが近いうちに出会うだろうと見ていた 復讐を胸に秘めて確実に来る、と…

  • 615奇妙な粗筋書き24/03/20(水) 19:02:09

    「なるほど…… わかった………それで十分………」

    「ちょ…ちょっと待ってくれ…この「手相」 ………やはり………わたしの目に間違いはなかった…

    「光と影」…! 「表と裏」…! 『二重の人格』

     この秘密がある限り…人の死がどんどんあなたを幸福にし……その栄華はすたれることがない…」


    その美しい手相に、占い師も恍惚とした表情でその手に頬ずりをするが…

    不意に、その手相の『寿命』がまるでないことに気付くが… いつの間にかその手は、ちぎれた自分の手となっていた


    そして発狂した高笑いを上げる占い師を 『キング・クリムゾン』の拳が砕き割った―――


    …先ほどであった虫取りの少年が、その殺人を目撃していた 虫取りのかごを落とし恐怖に震え上がる

    それに気づいた青年が、ゆっくりと少年へと近づき、逃げようとする少年の手を掴み上げるが―――


    「君がいる事は……知ってたんだ… ずっとさっきからね…背後から でも…ふまれなくてよかった…」

    いつの間にか青年は、元の姿?へと戻っており 少年ではなく虫さんにそう声をかける

    そして青年は虫さんをにがし、その場を逃げる少年を無視してその場を立ち去るのであった・・・


    <続く>

  • 616二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 19:17:57

    おいおいおいおい二重人格って…
    見た目まで変わるとかさこっちからしたら不利すぎやん

  • 617二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 19:29:08

    近年2重人格とかよく題材になってたけど、ジョジョも遅れ気味ながら流行に乗ってきたのか
    それこそ同じジャンプに遊戯王とか載ってるが
    変身というより、変装の一要素として活用してたり、意外と着眼点面白いな…
    しかし占い師さん興奮していても割と落ち着いた雰囲気だったのに
    「なるほど、うわははははははは、これはオレの手でしたァぁぁぁ」
    唐突にテンション爆上がりでなんかワロタwww

  • 618二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 19:52:12

    そういやジョジョの連載直前の予告では「二重人格者ジョジョ」って載っていたらしいな
    あるいみ原点回帰したわけか

  • 619二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 20:11:07

    裏の人格の方が強いってのはお約束だけど
    表の方が出てるうちに攻撃すればどうにかなりそうなくらい表が弱弱しい…
    というか「裏目」を全て表の人格に引き受けさせてるってことか
    運命操作系のシンデレラと出会ったらどんな結果になるかちょっと興味あるw

  • 620二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 20:17:16

    >>618

    ジャンプ嘘予告多いよなw

  • 621二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 06:45:45

    なんか今回ブチャラティもジョルノもでてこねーなーと流し読みしてたらめっちゃ衝撃的だったわ今回
    なんつーか、コイツがボスの正体…?てことでいいのかな
    ジョジョだからもう少しひねったりもあるかもしれん、アヌビス神みたいに実はキングクリムゾンそのものがボスの正体、肉体は自分が動くために寄生してるだけ、とか

  • 622二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 17:49:34

    二重人格と言えばジキルとハイドを思い出すな

  • 623二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 18:33:30

    そう言えば人格が二つなんだし、同時使用は無理にしてもスタンドが二つとかいうのもあるかもしれない

  • 624奇妙な粗筋書き24/03/21(木) 19:02:56

    前回登場した青年の視点から、話は続き―――
    タクシーに乗った青年は、タクシーの運転手に携帯電話を持ってないか尋ねる

    「どこでか知らないんだけどぼくの壊れちゃって… ぼくってよく 物 壊れるんだよね
     カバンをトラックにひかれたのは覚えてるんだけど 多分その時かなあ… そのあとは占い師に会っただけだし…」

    そう言って自分の壊れた携帯電話を運転手に見せる青年 占い師を殺した事は、記憶にないのか…?
    すると青年、目的地を見つけたのかここで降りる、としながら懐から一枚の封筒を取り出し、青年はひとり呟く

    「"あの建物"だ 間違いない "ぼくはこれからあの場所を" 見張ればいいんだ」
    取り出した写真は、トリッシュの母を移した海岸線の一軒家を写したものであった…

     サルディニア――― コスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)
    [今からほんの30数年前 インドのある富豪が
     その風と岩の出会うこの海岸の景観に魅せられ住み始めるまで ここは『時間の外の孤地(こち)』であった]


      第103話 ドッピオ!!


    その地は鍬も入らない痩せた土地と岩山ばかりの過酷な地であるが故に
    幾多もの侵略者からの支配をうけたが、決して開発される事なくただただ搾取されるばかりの土地だったという
    …だからこそ、ここに住む民族は他のどこよりも『静かな反骨心』を秘めた気風を持っているという…

    話を戻して、青年はカバンを手にタクシーを出ようとするが、それを運転手が引き留める
    おつりなら取っといていいと返す青年だが――― いつの間にかメーターの料金が一桁増えている!?
    だが先程見た時は確かに……戸惑う青年に運転手もいきなり豹変!まるめた5000円を青年に投げ飛ばし
    青年からさらに金を巻き上げようとする悪質運転手 声を荒げる運転手に青年もすっかりタジタジで、手持ちも足りないのだが…
    先ほど運転手が懐に封筒を隠しているのを見たとする言葉に、青年はその目を見開き―――

  • 625奇妙な粗筋書き24/03/21(木) 19:03:46

    「や…やめてください 金じゃあない 持ってないです
     本当ですお願いです何もないです 困るんです……ぼく……気…気分 本当に 困るんです
     さ・・・触らないで ず・・・頭痛 が 頭が いたい

     心配するのはてめーの方だぜこのアホがアアア!!」

    運転手が封筒を奪い取った瞬間!再び青年が豹変!激昂の形相で運転手の目玉をえぐりとる!!

    「いつも寄ってくる………こんなアホが……… この世はアホだらけなのかァ~~~~~ッ!!
     なんで見に寄ってくるんだ……?見なくてもいいものをッ!
     見なくてもいいものを見たものは!! この世に存在してはならねーんだッ!」
    そして青年はそのまま、触れてはならないものに近付いた運転手を始末しようと―――――

    「とおるるるるるる るるるるるるるるる」
    その瞬間どこからともなく電話音のようなものが辺りに鳴り響く
    だが青年の持ってた携帯電話は壊れてるはずだが…えぐり取ろうとした目玉を戻しつつ、どこで鳴ってるのかを尋ねると

    「とうおるるるる るるるるるる るるるるる るるるん   おっ!また聞こえるぞ」(キョロキョロ
    どう聞いても青年の口で電話の呼び出し音を奏でてました 
    そのヘンテコというかなんというか、異様な姿には運転手も困惑 
    すると青年、バックミラーのとこにかけていた犬のお人形を手に取り、そこから『電話』にでる青年

    「ぷつッ!!もしもしはいドッピオです もしもし
     あ…ボス…あ…はい はいわかりました 今到着したところです……眺めのいい丘の上にいます」

    いぬのお人形を『電話』として、ボスからの連絡を受けている様子の青年、ドッピオ
    ボスからの命令によれば、運転手には中身までは見られていないため、見逃していいというもので…
    そんな傍目にはあぶないヤツにしか見えないドッピオの姿には、運転手もこれ以上は関わることはせず、逃げるようにその場を後にするのだった
    何はともあれ目的地に到着したドッピオ、これから建物の見張りに入るとするが―――

  • 626奇妙な粗筋書き24/03/21(木) 19:04:22

    「『"見張りはこれからだと"?』 『"違うぞッ"!』 『"わたしの"……… "ドッピオ"!!』」

    ―――ボスからの電話に出るドッピオの顔面は、その半分が痙攣し『キング・クリムゾン』の瞳を宿していた…!!


    「よく見るんだ…… だがゆっくりだ…… そのまま自然に…怪しい行動はとるな!

     今 見張られようとしているのは…『おまえの方だ…ドッピオ』 『目立つ動きはするなッ!』」


    そこでドッピオは、背後の岩陰に何者かの姿がある事に気付く!

    その黒衣の人物には見覚えがある、『もう一人のドッピオ』が探していた人物、裏切り者のリゾットだ

    どうやら彼もまた、サルディニアの写真の存在にきづいたようだが 彼の襲来は占い師からの証言で予測はできていたこと

    まずは裏切り者、リゾットの始末が優先 さもなければトリッシュを始末する時にじゃまをされる危険がある…


    「『ヤツを始末するのはこのわたしだが…』 

     『おまえの正体は決してバレずにヤツに近付かなくてはならない リゾットの能力はわたしにとっても謎だからな………』

     『電話を切るぞ……わたしのドッピオ』   …はい…わかりました ボス」


    <続く>

  • 627二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 19:15:03

    >バックミラーのとこにかけていた犬のお人形を手に取り、そこから『電話』にでる青年

    はい?それは電話なのか…?w

  • 628二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 23:10:26

    前回は気弱な青年に見えたけど、ドッピオ自身も結構やばい性格してるな

  • 629二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 05:24:21

    これってはたからみたら、自分で自分と会話してるみたいな具合なんだろうな、ボスの電話に受け答えするドッピオ
    壮大な独り言だけどこの辺にもボスとドッピオの関係がうかがえると思う
    前回を見るに、自分の正体を探るものにはボスが表に出てきて「消す」感じだったけど、あくまであの豹変はまだドッピオのままなんだろう
    ボスが出るまでも無いときはドッピオが暴走しないように「電話」って形で止めてる、みたいな 
    ボスからは呼び出せるけどドッピオからはボスとの会話は出来ない感じがあると思うわ(今後ふつーにドッピオから「電話かける」とかあるかもだけど)

  • 630二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 13:55:43

    まさかまさかの暗殺チームラストワンはボスとの直接対決とは これは燃える
    ドラゴンボールでのナメック星編ベジータみたいに、第三勢力の介入っていいよね

  • 631奇妙な粗筋書き24/03/22(金) 19:02:58

     第104話 2メートル
    *扉絵は暗殺チーム最後の一人、リゾットのプロフィール

    [名前 リゾット・ネエロ] 1974年 シシリー生まれ(28歳)
    ・彼が14歳の時 いとこの子供が酒酔いによる自動車にひかれ死亡。
     社会はドライバーを数年の刑で済ませたが、彼は決して許しはしなかった。

    ・4年後 18歳の時そのドライバーを暗殺。以後リゾット・ネエロは裏の世界で生きる事となる。

    ・21歳の時『スタンド使い』となり、チームの一員となると組織の脅威となる者は
     政治家だろうとアメリカのギャングだろうと全て取りのぞいて来た。 失敗は一度もない。

    ・しかし「暗殺」というきたない仕事をする者は必要な時は利用されるだけされるが、
     決して誰からも信頼されたりはしない。

    ・ボスは重要な縄張りを彼らに与える事は絶対にしなかったし、リゾットはその事に反感をいだいた。
     2年前ボスの予想通りチームのうちの2名がボスの正体を調べ始めたので処刑。

    ・以後リゾット・ネエロのチームは「首輪」をつけられた状態になっていた。

    ・トリッシュ(娘)のうわさが流れるまで。

  • 632奇妙な粗筋書き24/03/22(金) 19:03:51

    どこからか鳴り響く『電話』にて、ボスからの直接の命令を受けるドッピオ
    彼の任務は、現在ドッピオを観察する裏切り者、リゾットをどうにかおびき寄せ
    『キング・クリムゾン』の有効射程、2m圏内まで近づく事である…

    ―――だが、ボスからの電話を終えたドッピオは、意識がもうろうとした状態で、先ほどの命令を断片的にしか覚えておらず…
    海岸線の建物を見張って、「近づいて」、その後はなんだったか・・・

    「オレはおまえに……… 近づかない」
    その瞬間、ドッピオの目の前にはいつのまにか暗殺者リゾットの姿があった…!!
    思わず振り返ろうとするドッピオだが、足元にナイフを投げつけられつまづいたドッピオが顔面から地面に激突
    顔面からおびただしい血を溢れ出させ、悲鳴をあげるドッピオを冷たく見据えるリゾット
    だが突然襲われたドッピオは、抵抗する意思も見せず、情けなく許しを請うばかり
    ・・・そんな姿にリゾットは僅かだが彼への警戒心が緩む

    「……… 気のせいか……… 
    「追手」かと疑ったが コイツノ表情には演技ではない「無知」と本物の「おびえ」がある……
     このオレを"あえて"『追跡してくる者』ならこんな衝撃を受けた態度はとらない… しかも赤子以上にスキだらけだ…」

    リゾットは彼への攻撃は止め、ナイフを回収しようとドッピオに近付こうとするが
    その瞬間、ドッピオの眼差しが『キング・クリムゾン』の物を宿し―――「2メートル」の命令を思い出すが…
    寸前でリゾットは、ナイフを回収しようとする手を止めて、わずかに距離を取りながら訪ねる

    「そうだ……!!そういえばおまえは今…演技風なところが"ひとつ"だけあった
     おまえスっころぶ時何かを反射的におれに見えないように隠したな?
     何か手に持っていた たしかに封筒だった なぜ封筒をとっさに隠したんだ?」

    そう、リゾットはドッピオがとっさに封筒を足元へ隠したのを見逃してはいなかったのだ
    そしてその反応から彼からウソの表情を感じとるドッピオ もはや言い逃れはできない…

  • 633奇妙な粗筋書き24/03/22(金) 19:04:20

    「その左足を上げてみろ その足を上げてみればわかる… 立ち上がって………左脚を上げてみせてみろ…

     "立てと言ってるんだ"―――――っ 立てッ!」

    リゾットの怒声に思わず飛び上がってしまうドッピオ ・・・だが封筒の中には何も入っていない

    狙ったのか偶然か、ドッピオの血が足まで流れ、その血で写真が足裏に張り付いていたのだ


    たしかにドッピオの『怯え』が演技ではないし、ウソもつけない小心者であることは理解したリゾット

    だがそのために、逆に彼への興味がますますわいて来たとするリゾット… 

    その理由は今かすかに聞こえたエンジン音のような『音』への反応―――


    「おまえもあの音が聞こえたな? おまえはやはりスタンド使いだ

     自転車の音なんかではない…今おまえは あの『音の方』をチラリと見た


    <ドルン ドルルルルン ドルンドルン


     探っている音だ 用心深く偵察しているぜ………」


    ……そう、その音は『エアロ・スミス』のエンジン音!

    ついにブチャラティ達がサルディニア島に上陸したのだ!!


    「そして…こんな重要な場所に来るおまえは何者!? ボスに相当信頼されてる部下という事だ…

     しかも一方ではまじにおびえた心も持っている………!! 2つの事が矛盾しているぞおまえ」

    「やかましいッ! ひーひーこれからおびえるのは……… てめーの方だぜッ!」


    ドッピオが振り返ると同時に、『キング・クリムゾン』の眼差しを宿す 声を荒げて敵意を露わに―――

    だがその瞬間、ドッピオの喉になにか違和感を感じ取り… 嗚咽の声を漏らすと共に、口から吐き出されるのは大量のカミソリの刃!?


    「興味はある… おまえが何者かという好奇心はな… しかしのん気にもしていられない

     スタンド使いなら死んでもらうぞ…… ヤツらが間もなくここに来る……」


    <続く>

  • 634二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 19:16:17

    ドッピオ状態とはいえボスにダメージ与えたのはすごいな
    もしかしたら敵の敵は味方的な感じでリゾットと協力プレイになったりする?

  • 635二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 19:29:23

    >2年前ボスの予想通りチームのうちの2名がボスの正体を調べ始めたので処刑。


    これもしかして、暗殺チームに首輪を付けさせるためにわざと冷遇させて

    裏切るように仕向けさせたってことか・・・うへえ、悪らつ・・・

  • 636二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 06:01:01

    ?「ガールフレンドに言うのが適切な言葉だが」
    ?「自分たちが思っているよりお互いの距離はずっと近いみたいだぜ」

  • 637二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 08:28:26

    近付かない、って明言してるあたり遠距離型のスタンドだなイカスミリゾットさん
    というかそのシーンのポージングがめちゃくちゃセクシーで色んな意味で反応に困るw

  • 638奇妙な粗筋書き24/03/23(土) 19:15:00

     第105話 暗殺者リゾット!
    *扉絵はボス、暗殺チーム、ブチャラティ達の因縁を囲む図
     複雑なためここではドッピオ=ボスの概要だけ紹介

    ・ボスとドッピオ
    [ヴィネガー・ドッピオ]
     小心者のドッピオは正体を知られそうになるとキレて、ボスの性格が表れてくる
     心が落ち着くとその時の事はまったく覚えていない。
     ドッピオは自分はボスの腹心の部下だと信じている

     ↑
    [同一人物で2重人格]
     ↓

    [ボス]「正体」
     スタンドはキング・クリムゾン
     ふだんは少年の姿だが、ボスが出現する時は、なぜか肉体まで大人になっている。

  • 639奇妙な粗筋書き24/03/23(土) 19:15:41

    裏切り者の暗殺チームリーダー、リゾットと対峙するドッピオだが
    突然ドッピオの胃の中から大量のカミソリの刃が吐き出される 一体リゾットは何をしたのか…
    苦しむドッピオを横目に、リゾットは島に到着したブチャラティ達を示す、偵察中の『エアロ・スミス』を睨んでいた

    「ついに来たか………トリッシュはあのそばのどこかだ…………
     どんどんこっちに来る… 確実に仕留めてやる… …確実に…」

    そしてドッピオも血反吐とカミソリを吐き出し、苦しみながらもリゾットを睨み
    ボスからの命令、『2m以内に近付く』を遂行すべくリゾットに向け突撃!
    だがリゾットもその姿から、彼のスタンドの性質を『近距離パワー型』と睨む

    「射程2~3m それさえわかれば………『殺り方』は!! "できている"………」
    ―――次の瞬間ドッピオの頬が膨れ上がり、今度はドッピオ顔面を内部から大量の針が突き破る!?
    またも正体不明の攻撃を受け、ドッピオもひるみながらもむちゃくちゃに腕を振り回すが
    それをゆらりとした動きで回避しながら、リゾットの体は岩場から転落するように一瞬だけ姿をくらました瞬間
    リゾットの姿はその場から完全に消えてしまう…!

    だがリゾットがスタンドを展開した瞬間は一瞬も見てない、自分の口の中でもわかるはず…

    「「暗殺者」………!! 何かわからないがこれが…!?暗殺の能力なのか!!
     …やばい…!!このままここにボケッとしてるのはやばいぞッ!」

    敵の攻撃は針やカミソリでのもの、そこまで強力ではないがこのままではすぐにズタズタにされてしまう・・・
    ―――そこにドッピオ、再び(自分の口で)電話音が響くのを耳にする 辺りを見渡すと…

    「ハッ! 信じられねえぜ… こういうのを軌跡って言うんだな めったにある事じゃねぇ…
     こんな海岸の岩かげに偶然 公衆電話があるなんて… き…きっとボスからだ……」
    そう言ってドッピオは「がちゃり」と岩場に見つけた公衆電話(どうみてもカエル)を手に取りボスからの電話に出ると
    ドッピオの中のボスは、なんとしてもリゾットの2メートル以内に近付くよう命ずるが…

  • 640奇妙な粗筋書き24/03/23(土) 19:16:38

    「ボ…ボスッ! ど…どこにいるんですか?ボス!! オレの近くにいるのですかッ?いるならすぐに来て下さい!!


    『それはダメだ』 『おまえがヤツの2m以内に近付くまで』 『わたしが行くわけにはいかない… わたしの姿を見られもしヤツにそこで逃げられでもしたらおしまいだからな…』


     しかしッ!野郎の能力がなんなのかわからねえ!

     すぐにもまた襲われそうだッ! 口も開いてねーのにオレの中に針とかカミソリを入れてきやがるッ!」


    『ドッピオよ…』 『おおドッピオ…』

    『わたしのかわいいドッピオ………おまえにわたしの『キング・クリムゾン』の能力の一部を与えてやったのを忘れたのか?』

    『それを使うのだ』


    ボスの言葉と共に、いつの間にかドッピオの額部分には『キング・クリムゾン』の額にある「もう一つの顔」が浮かび上がっていた…!

    今のドッピオには『キング・クリムゾン』の「腕」と、額の顔「エピタフ」が装備されている

    その力を使って『未来の動き』を見据え、その先の動きを予想するように命ずると

    ちょうどドッピオの前髪部分に、ドッピオの『未来の光景』が映し出される……!


    前髪の未来が映し出す様に、岩陰から鳥が飛び出すのを確認するドッピオ

    ・・・すると岩場の部分に、一瞬だが岩に溶け込むような迷彩を身にまとうリゾットの姿を発見する!

    その姿から岩場を直視するドッピオだが、肉眼ではリゾットの姿は発見する事ができない


    リゾットの姿は予知したからこそ発見できたもの そこからの数秒後の『動き』をよく見て、その攻撃の正体を見きわめるように言うボス

    ―――そこに岩場に動きがあり、リゾットの姿を視認する事に成功するドッピオだが

    次の瞬間、『未来』はドッピオの喉内部からハサミが突き破るのを目にする…!?

    だがその姿はドッピオの死の瞬間ではないとして、ドッピオには落ち着いて見きわめるよう指示を送るボス


    『リゾットは組織の誰もが見つけられなかった暗殺者だ! 多少のダメージは覚悟するのだ

     どうやってヤツが攻撃してくるのかッ!? その動きを「数秒後」しっかりと見きわめろ!!』


    <続く>

  • 641二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 19:57:18

    いやリゾットまじですげえ
    これと戦うことなく済んだジョルノたちは運が良かったというか命拾いしたな…

  • 642二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 20:33:45

    地味に今回、ドッピオ=ボスなの完全に確定した形やな その辺はある程度濁すかと思ってたけど

  • 643二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 20:41:28

    ドッピオは自身のスタンドは持ってないけどボスからキンクリの一部を貸し与えられているかんじか

  • 644二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 06:32:21

    ブチャラティとの戦い見返したら、確かにおでこにかおついてんのなキンクリ
    この二つの顔が「二つの人格」を示してたと言うことなんかね

  • 645二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 17:22:18

    リゾットどういう能力なんだろう

  • 646奇妙な粗筋書き24/03/24(日) 19:01:39

     第106話 なぜ動かない!?

    彼のスタンド能力によるものか、周囲の背景と同化し姿を隠すリゾット
    だがドッピオも『キング・クリムゾン』の一部、「未来予知」の力でその姿を捉えるが
    次の瞬間「未来」は、自分の喉の内側からハサミのようなものが形成され、顔面を突き破ろうとする光景を写す…!

    「ち…近づいて来るって事は…ボス 遠隔操作のスタンじゃあねえって事は確かだ…
     オ…オレの喉に…これからハサミを入れられるっていうこの画面は… 数秒後に実際に起きる「動き」だと…!?
     もう変えようがないでき事なのですか!? ボスッ!?

    『そうだ』!! 『その画面を見たからには覚悟を決めなければならん…』」

    未来が映し出された以上、その光景はもう決定事項 だが、だからこそ見きわめるべきだとするボス
    その攻撃をしっかり見極めれば、その弱点もわかる 弱点がわかれば2m圏内の接近のチャンスもうまれる…!
    ・・・ドッピオも覚悟を決め、姿を消したリゾットの所へと拳を振るうが すでにリゾットはそこから岩場の上に移動していた

    「大ざっぱ…… とはいえ…… このオレの位置にこんな近くまで突っ込んで来たのは………
     これまでの暗殺の経験で……おまえが初めてだ…… 興味が湧く なぜわかったのか?おまえの能力への興味はな…
     "とはいえ"… 死んでもらうッ!」

    言い放つと共にドッピオの喉にハサミが…展開するよりも先にのど元を押さえるドッピオ その姿にリゾットも目を見開く
    だが、確実にドッピオは指一本触れられていないはずなのに、首の皮裏にはハサミが完成している…!
    しかもスタンドが振れてもいないのに、ドッピオの喉を掻っ切ろうとひとりでに開かれていく…!!

    辛うじてドッピオも、ハサミがのどを切る前に首からハサミを取り出すことで、首を掻っ切られるのは阻止
    その動作からリゾットも、彼の能力を警戒 その正体を見きわめ、次で確実に殺すためにも再び姿を消す

    今の攻防ではリゾットの能力の正体は掴めなかったが…次の瞬間『未来』は、ドッピオの足がちぎれ吹き飛ぶ光景を映し出す…!!

  • 647奇妙な粗筋書き24/03/24(日) 19:02:56

    ボスからの電話に対し、覚悟を決めたとするドッピオの様子から

    不審なものを感じ取ったかドッピオを問いただす…

    次の未来は自分の右足が吹っ飛ぶという代物に、ボスも早くそこを移動するよう声を荒げるが…


    「リゾット・ネエロ……「暗殺者」! 用心深くふるまっておきながら…キッチリと殺しの準備は整え済ませている

     すでに足に力が入らないんです 走れるかどうか……

    「カミソリ」「針」「ハサミ」... この体力の消耗のヤツは準備していたんだ」


    ドッピオの中のボスも、もはやドッピオでは勝てないことを確信してしまう

    だがここから自分が「出ていく」にしても10秒はかかる… 足のダメージだけは最小限に抑えなくては…


    「しかしボス…お言葉ですが… だから動かない方がいいんですよ……… 体力を消耗している………

     だから動かない方がわかりやすい! ヤツの能力は!!」

    ―――次の瞬間、地面に刺さっていたハサミを投げつけると

    その近くにいたカエルの全身からはカミソリが展開され、全身がズタズタにされていた!


    「「どこからハサミやカミソリで攻撃してくるのか」とばかり考えていたが…

     それは違う! この「カエル」とオレの体力の消耗が答えだ! 「作」っているんだッ!

     生き物は体内に鉄分という栄養素を持っているからなッ! おまえのスタンド能力で……鉄のカミソリを『体内で作って』いるんだッ!」


    そしてドッピオが投げつけたハサミは空中で何かに突き刺さる

    今置いたカエルは『目印』、ドッピオより先にカエルにカミソリが出てきたという事は 「敵」はその先にいるということ!!

    そしてそれと共に、ドッピオの投げつけたハサミは『未来の光景』の通り、リゾットの『足がちぎれ飛ぶ』!!


    「動きの予想は正確ですね…ボス 足はふっ飛ばされた

     そして謎に包まれた暗殺者の全ぼうが少しずつ見えてきましたね…ボス」

    見事、その強敵にカウンターの一撃をブチ込むことに成功したドッピオ

    なのだがカエル(電話)を失った事で、自分の中のボスとの会話手段も失ってしまうドッピオであった


    <続く>

  • 648二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:20:32

    未来が見えるっていうのもそれはそれで嫌やなあ…自分が傷付くの覚悟するのはきついわ
    ていうかリゾットの能力まじで強くないかw

  • 649二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:29:39

    >>648

    本来だったらその都合の悪い未来をふっとばすのがキンクリの能力なんだな

  • 650二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 08:28:03

    鉄分ってそういう「鉄を構成する成分」って意味じゃないと思うんだけど・・・どうなんだろ実際

  • 651二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 16:32:55

    ドッピオの考えをボスも把握出来ないあたり、しっかり二人の間での境界はあるのか
    正直ボスが正体隠すための操り人形くらいのもんだとおもってたが、けっこうドッピオ自身もガッツあるし色んな意味で見方変わったかも

  • 652奇妙な粗筋書き24/03/25(月) 19:28:27

     第107話 メタリカ!!

    カエルを失った事で、ボスとの連絡手段も失ったと思われたドッピオだが
    すぐに変わりの電話を発見(たばこの吸い殻) その前には逆襲を食らい、驚愕に目を見開く暗殺者リゾットの姿があった
    これで敵も動けない、トドメは自分かボス、どちらが刺すかをボスに問うドッピオ

    「『でかしたドッピオ…わたしのドッピオよ……』 
     『だが……』 『リゾット・ネエロ』の始末は…確実にやっておきたい……』
     『やるのはわたしだ 近づけッドッピオ ヤツから2mのところでッ!』 わたしがそこに行くッ!」

    ドッピオの肉体が強靭に、太く盛り上がりを見せ そのままトドメを刺すべくリゾットに近付こうとするが
    次の瞬間リゾットのちぎれた足がひとりでに飛び上がる!?
    〔ロオオオオオオオ オオド ロオオオード〕 さらにその足首の切断面には、なにか細かい蛆虫のようなものが大量にわきでている…!!

    「おまえ 「予知のような能力」を持っているな あらかじめ何が起こるのかオレの「動き」を知っていた…
     でなければオレの位置と攻撃方法が見抜けるわけがない…

     確かに最初はひとりでは何もできない小心者だった… だが何者だ…今のおまえは…
     すでに性格が「自信」に満ち溢れた者になっている その顔つきも何だ?すでに少年の「目」ではない…
    「2人」いるかのようだ ひょっとしてオレは…自分が気づいていない以上に!! オレが"求めるべきものに"!近づいているのかッ!
     知りたいぞ おまえが何なのか……… おまえの真の姿を……… 息の根を止める前に何としても知りたいッ!」

    その姿にドッピオも気づく リゾットのスタンドは『体内』にあると…!
    そしてちぎれた足は、リゾットの足首へと引き寄せられると共に、金具のようなものが展開 ちぎれた足を結合させる

  • 653奇妙な粗筋書き24/03/25(月) 19:29:14

    「ブッた切ってやった足が…… リゾット・ネエロ………完全に能力が見えた………!!
     …「磁力」だな!! その距離からスタンドの「磁力のような能力」で操作している…!
     体内には「鉄分」がある 磁力のような力で鉄分を操作し…そしてオレの体内からカミソリやハサミを作ってはき出させたんだ
     おまえが姿を消すのもたぶん スタンドが「磁力」を使っている! 磁力で細かい鉄の砂を体の表面に付着させ!体に周りの景色を描くんだッ!
     保護色のように! そしてまわりの景色と同化しているんだ」

    「『当たり』だ… だが 我が「メタリカ」の正体を知った所で… もう遅いんだぞ
     "すでに"おまえはな……… "出来上がっているのだからな"!」

    そう言いながら、再び保護色によって姿を消すリゾット
    それと共に『未来』は、ドッピオの四方周囲を囲む、大量のメスが映し出される…!

    「「鉄分」…当たりだよ そしてそれはこの地球上でどこにでもあるものだ…
     砂の中にはもちろんあるし湧き水の中にもある 植物の中にもある
     地表に出る金属の中では最も多い金属なのだ」

    そしてドッピオを取り囲むように、地面から大量のメスが形成 いっせいに襲い掛かる!!
    ドッピオも『キング・クリムゾン』の腕で叩き落すが、数が多すぎてさばききれない
    …いや、それだけではないようだ 何かドッピオの様子がおかしい…
    荒い息をつき倒れるドッピオに向け、リゾットは「出来上がっている」の真意を言い放つ

    「「鉄」とは…ほうれん草のような野菜やレバー肉などに多く含まれる栄養だが… 血液に密着している重要な物質…
     その「鉄分」が体内から一気に外に出ちまったらどうなるのか? カミソリや針やハサミになってな…
     簡単に言うと… 血がおぞましい黄色になって死ぬ…
    「鉄」というのは血液の中で 呼吸で入ってきた酸素を捕まえて 体のスミズミまで運ぶ役目を追っている
     それで人間は生きている 血が赤いのは鉄の色なのだ それがなくなるってことは…
     指先だとか… 脳ミソだとかに大切な酸素がまったく行かなくなるということだ…

     つまりすでに「鉄分」を大量に体内から奪われた者は息が荒くとも…
     酸素が全く体内にとり込まれていないのだ!! 死ぬ前に体は「死人」になって死ぬ」

  • 654奇妙な粗筋書き24/03/25(月) 19:29:33

    リゾットの言葉通り、いつの間にかドッピオから流れ出る血は、泡立つドロついた液体と化していた

    あとはどう料理するか…そろそろ時間切れのようだしトドメを刺しておくか、とするリゾットは空のエアロスミスを見据える

    ……そこでドッピオは気づく エアロスミスの先にいる三人の人影…ブチャラティ達の姿に…!


    表に出ているのはナランチャ、ブチャラティの他にアバッキオの姿も見える

    その報告を受けたボスも、もはや時間切れとして、何が何でも次の攻撃で終わらせるようドッピオに命じる

    次の『未来』からリゾットがどう動くかを予想するべく、その未来の映像からリゾットの動きを追おうとするが…


    ―――次の瞬間、『未来』はドッピオの脳天が抉られる光景を描き出す…!!


    <続く>

  • 655二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 19:38:20

    さすが暗殺チームのボス
    めっちゃ暗殺向きの能力やん

  • 656二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 19:40:15

    同じ磁力でもマライヤより極悪だな

  • 657二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 22:09:54

    攻撃がそのまま弱体付与にもなるのは単純ながら凶悪な能力だ
    付かず離れずを維持して反撃も逃げも許さずじわじわと追い詰めるやり口は恐ろしいものがある、これがブチャラティ達に牙を向いてたらまじで誰かしらやられてそうだわ
    ドッピオへの興味もあってか姿見せたけど、本来なら身を隠しての攻撃で仕留める文字通りの「暗殺」スタイルだろうし
    例えばこれがリトルフィートとタッグ組んで小さくなれば、見つけるのもむずかしくなる極悪コンビが出来てしまう
    (マンインザミラーとだと鏡が無い野外だと活躍できなさそう)

  • 658二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 06:36:55

    てかボスがなんか主人公関係ないところでピンチなんですけど

  • 659二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 07:26:57

    主人公組が関わらんバトルはまじでどっちが勝つか読めないから好き
    正直ボスもスタンドは凶悪だけど、暗殺チーム安く使いたいから裏切らせたり、ドッピオの気弱さもあって、ラスボス蹴落とされる感の小物っぽさが出てきた気がする
    ただDIOもカーズもちょいと小物部分出てたから、JOJOのラスボスはそういう小物っぽさのスキがあったほうがいいのかもしれんが

  • 660二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 18:42:43

    保守

  • 661奇妙な粗筋書き24/03/26(火) 19:01:02

    *リゾットのスタンド『メタリカ』の能力値解説

    スタンド名-『メタリカ』
    本体-リゾット・ネエロ

    破壊力-C スピード-C 射程距離-5~10m
    持続力-A 精密動作性-C 成長性-C

    能力-
    (1)
     リゾットの体内に潜む極小の群れのスタンド能力で
     射程内に近付いた人間や動植物から体内栄養素である鉄分を吐き出させる能力がある。
     体から鉄分を失うと人間は死ぬ

    (2)
     鉄は磁力に吸い付けられるので、その力を利用している。

    (3)
     メタリカを身にまとうと背景を保護色にして姿を消してしまう事ができ、暗殺に適している。

  • 662奇妙な粗筋書き24/03/26(火) 19:01:22

     第108話 ドッピオでは探知できない!

    「やはりここは 「ヘバる」のなんか待ってる余裕はないみたいだな
     時間がない……… ブチャラティはこれから館のそばで何かを探す…」

    ―――『キング・クリムゾン』の未来は、ドッピオの頭が抉られる光景を映し出すが
    ドッピオも怯みはしない、未来が"起こる前に"、逆にヤツの頭をえぐり飛ばしてやると息巻くが…
    ボスはドッピオに向け、あとは自分が相手をするため、それ以上は何もするなとする それしかドッピオの助かる道はない
    だがボスが向かうまで数秒かかる それではもう間に合わない、敵は今にも攻撃してくるが……

    『それしかないのだッ!こらえて待てッ!ドッピオッ!』
    『それに殺るだと!? おまえに2度も位置を見つけられる相手ではない!』

    「「探せる」…… ……としたら?ボス? ヤツの「位置」が……わかるとしたら?」
    ボスの言葉にそう返すと共に、自分の首に刺さったメスを指にのせると、指の上でメスがくるくると回り始め 一点を指す…!
    敵の能力が「鉄分」を奪う力なら…その攻撃には鉄を引っ張る力がある、と見ぬいていた

    そしてドッピオの脳天に、その頭をえぐるカミソリが形成され始めると
    その攻撃が放たれるより先に、磁力が指し示した方にメスを投げつける!! ―――だが

    「"それをやる"と思ったよ」
    磁力の力を見抜いたはずなのに、リゾットはドッピオの背後にいる!?

    「オレの「メタリカ」の能力を見破って得意顔になったおまえならな… やると思ったよ
    『磁力』は鉄をひっぱる その力の方向を探知すればオレが見つかるって考えたわけだ…
     だがな… 残念だったな… おまえに探知したのはおまえにぶった切られた足の中の『メタリカ』の磁力だ そこに置いといたんだ
     さっきおまえに右足を切断された失敗は…反省してその事を前向きに利用しなくてはな……」

  • 663奇妙な粗筋書き24/03/26(火) 19:01:53

    ―――ドッピオの狙いは、いとも簡単に見破られていた
    そしてドッピオの脳天に作られたカミソリが、その頭を切り裂き始める…!!
    それと共にリゾットは、先ほどとは体も顔も変化しているドッピオの「正体」を確信しつつあった
    16世紀ドイツにて、彼のような症例が発見されている 
    この世には、複数の人格を持つ人間がおり、精神だけでなく肉体も、言語すら別の物になる例もある…

    「オレはおまえがボスから最も信頼されている側近の部下だとばかり思っていた
     だがおまえが……!!まさかおまえがッ!

     楽しみだぞッ!おまえがこのまま死んだ後!どんな顔になって死ぬかが楽しみだッ!
     勝ッた!! 頭を切り飛ばすッ! とどめだくらえ『メタリカ』ッ!」

    そしてドッピオの頭がちぎれ飛ぼうとするその瞬間―――
    背後から放たれた弾幕が、リゾットの体を貫いた

    「・・・・・・ ・・・・・・・・・え・・・? ・・・・・・え!」
    ふり返るとそこには、いつの間にかナランチャのエアロスミスがリゾットの背後にいた…!

    「何…だって?」
    「リゾット "わたしはドッピオに言ったんだ" 『おまえにはもう手に負える相手ではない』ってな…」
    その言葉からリゾットも気づく、目の前のドッピオは、すでに『ドッピオ』ではない―――!

    「だが「エアロスミス」ならおまえを探知できる おまえの「呼吸」をな……
     もっとも…これはわたし"たち"がおまえに追いつめられたからした事だ………
     "わたしがここに来る事も" ヤツらにあえて知らせる事も "それだけはしたくなかった"…」

  • 664奇妙な粗筋書き24/03/26(火) 19:02:34

    ・・・そう、先ほどドッピオが放ったメスは、ブチャラティ達に放たれた形となっていた

    アバッキオに突き刺さる寸前、『スティッキィ・フィンガーズ』がメスを掴むことで直撃を阻止しつつ

    そしてメスが飛んできた方向を、エアロスミスが索敵 攻撃を仕掛けたのだ

    だがエアロスミスが探知するレーダーの呼吸反応は"ひとりだけ"…


    「鉄分を抜かれたわたしの血液が酸素を体中に運ばないというなら

     わたしの肉体は「呼吸」"していないという事と同じじゃあないか"?

     もしくは昆虫やカエルの弱弱しい呼吸なのだろう… 今「エアロスミス」が探知しているっ のは!

     おまえの「呼吸」だけだ リゾット!!」


    そしてそのままエアロスミスの機銃は、その場にうずくまる『ドッピオ』の呼吸に気付くことなく、リゾットの全身を貫く!!

    リゾットから上がる迷彩の血しぶきを浴びたドッピオは『未来の通り』、脳天が向こう側の背景を映し出していたのだった


    「勝っていた……… オレは勝っていたのに……

     ヤツらに「メス」を投げたのか……… ボス」


    <続く>

  • 665二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 19:09:37

    もどかしいというか惜しいというか……
    分かってはいたけどやっぱりそうなるやんな

  • 666二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:24:55

    勝ちはしたけどボスもいっぱいいっぱいよな、逃げきれるかどうか
    ……いやブチャ達からしたら逃げられた方がマズいんだけどw なんかドッピオが主役側みたいになってるけど騙されちゃダメだw

  • 667二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 06:59:57

    暗殺チームはエアロスミスに始まりエアロスミスに終わったわけか

  • 668二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 07:35:24

    ドッピオからボスの変化は数秒かかるのはほぼ確定っぽいな
    決戦になればこのスキを突く事ができるかどうか…最初からボスとのラストバトルじゃなくてドッピオにも決戦の見せ場が欲しいと願うのはゼイタクかなー

  • 669二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 16:16:02

    今回でドッピオ自身も機転が利いて戦える事がわかったわけだしな

  • 670奇妙な粗筋書き24/03/27(水) 19:23:05

     第109話 敵は一人?

    エアロスミスの攻撃に、崖向こうに潜む敵を撃ち抜くことに成功
    ここはアバッキオが崖上の敵の正体を確認しようとするが、それをブチャラティが止める
    アバッキオは速やかに、海岸の屋敷前で『リプレイ』を開始し
    トリッシュの母の写真をとった者の正体を確認する必要があるが…

    「ブチャラティ オレはここに来る時の『飛行機でのスタンド』の事を思い出している
     ミスタがヴェネツィアの飛行場で 確実に敵を死体にしたのに"あんな目にあった"!
     崖の上の野郎が何者なのか? 確認しとかねーと安心できねえッ!」
    …アバッキオの言い分ももっともなため、ここは自分とナランチャが確認に向かう
    その間アバッキオには『ムーディー・B』での再生を実行するよう命ずる

    「『リプレイ』に必要な時間はどのくらいだ?」
    「15年前までさかのぼるからな… 8分から10分はかかるだろう」
    「5分でやるのだ 亀の中で待機しているジョルノ・トリッシュ・ミスタたちもここに呼ぶ
     そして『ムーディー・B』の「リプレイ」でボスの正体がわかり次第ここを立ち去る…」

    ブチャラティチームの、ボスの正体を探るための作戦が実行に移されるなか
    崖上ではエアロスミスの攻撃を受け倒れる、暗殺者リゾット そしてそれを見下ろすのは、彼と死闘を繰り広げた『ドッピオ』…
    だがリゾットも、最後の最期で 彼の正体を掴む事ができた・・・ その能力が朽ちていく中、リゾットは最後に顔を見せてほしい、と願うが…

    「それ以上…… ここでその会話をすることは許さない… リゾット・ネエロ
     ブチャラティ達に知らせる事だけはしたくなかった… おまえは自分がここまでやれた事を
     暗殺チームのリーダーとして 「誇り」にして死んでいくべきだ… あの世でおまえの部下たちも納得する事だろう

     おまえはもうまもなく死ぬ そしてブチャラティはすぐにでもここにおまえを調べに来る
     その前にわたしの体から奪った「鉄分」を戻せ そうすればおまえのとどめは"わたし"が"刺してやる"
     おまえの部下たちを葬ったブチャラティの前で 次第に次第に死んでいくのは人生の終わりとして屈辱ではないのかね?
     しかもヤツらはおまえの事をあっけない敵と思ってる」

  • 671奇妙な粗筋書き24/03/27(水) 19:23:47

    倒れるリゾットに近付き、そう告げる『ドッピオ』だが……

     

    「ひ と ・・・・・・ オれ  なな   ひとりでは・・・死なねえっ・・・・・・」

    リゾットは最後の力を振り絞り『ドッピオ』の肩を捕まえる!

    そしてその背後から、エアロスミスの銃撃が襲い掛かる……!!

    そう、リゾットはエアロスミスに付着した自分の血液、『メタリカ』を纏わせることでその行動を操っていたのだ!

    そしてその銃撃が自分ごとドッピオを撃ち抜かせようと―――



     << >> □ [   ] ●


    その瞬間…まるでスロー再生のように、ゆっくりと ゆっくりと リゾットの顔面に風穴が開けられていき

    だがその攻撃は、リゾットとエアロスミスの間にいた『ドッピオ』の存在は、そこにいないかのようにすり抜けていく・・・


    「『キング・クリムゾン』 時間を0.5秒だけ吹っ飛ばした

     その時間内のこの世のものは全て消し飛び 残るのは0.5秒後の『結果』だけだ

     弾丸がお前に命中するという『結果』だけが残る 途中は全て消し飛んだのだ」


     << >> □ [ > ] ●



    ―――顔面に銃撃を受け、今度こそ完全に絶命する暗殺者リゾット

    だが結果として彼は、最後まで『誇り』を失うことなく命を絶ち

    そして依然、体中からの『鉄分』を失ったままの『ドッピオ』は窮地に立たされたまま…

    崖下からブチャラティ達が近づいていくのを感じ、息も耐え耐えながら一刻も早くその場を離れようとする『ドッピオ』


    「何とかして 「鉄分」を体に補給しなくては………体が…

     ここはとりあえず身を隠さなくては…… 栄養としてどのくらい体内に取り込めるのか………

     身を隠して…… 何とかして「鉄分」を補給しなくては…」

  • 672奇妙な粗筋書き24/03/27(水) 19:24:05

    ブチャラティとナランチャも崖上を登り、倒れる男の姿を確認

    まずは注意深くその様子を観察して調べると エアロスミスのレーダーでは彼は間違いなく死んでいる様子

    ただ顔を撃ったため彼の正体はわからないが… ブチャラティは彼が暗殺チームのリーダーであると見る


    「"ここに"チームを組まず 単独で来ているというのは

     自分に『自信たっぷりの追手』か『仲間のいない残りひとり』のどっちかだ…

     そして彼は…もうひとりの『自信たっぷりの誰か』に今そこで じゃま者として殺されたのだ」


    ―――さすがにその言葉にはナランチャも怪訝そーな顔になっちゃうが

    その理由は彼の死にざまにある ナランチャは利用されただけで"もうひとりいた"と確信するその理由は、右足の傷

    彼の全身にはエアロスミスの銃弾を受けた硝煙が立ち上りコゲ跡ができているが、その足の傷だけはそれが無い…


    「『エアロスミス』全て"やったように見せかけているのだ" 何者かが戦いのあった事実をオレたちから"隠そうとしている"!

     たぶん両社とも 予想以上の「能力」だったので生き残った方も 今…負傷しているのだ どうやって呼吸を隠しているのかはわからないがな…」


    ここからはトカゲやネズミのような小さな呼吸も見逃さないよう命ずる

    おそらくはもう一人の方も、まだ近くにいる… その言葉通り、ドッピオは彼らのすぐ近く、背後の岩影に潜んでいた・・・

    そしてドッピオはどうにかして失った「鉄分」を取り戻すべく… 近くにいたカエルを捕食!その血をムリヤリ体内に取り込む…!


    ドッピオにとっての危機は、自分を探すブチャラティ達だけではない

    こうしている間にもムーディー・Bのリプレイは続いている 急がなければ間に合わない…



    <続く>

  • 673二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 20:35:04

    お互いめっちゃ近づいてるな…展開どう転ぶんやろ
    ブチャラティたちが先にボスを見つけるのか、ボスが先にアバッキオを見つけるのか

  • 674二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:52:05

    時間飛ばしってそんな物理的な干渉すら無効化するんか・・・

  • 675二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:55:44

    >>674

    その代わり自分からも干渉できないっぽいな(トリッシュさらったときは掴んだ瞬間にブチャラティ握ってる手を切り離して一緒に時飛ばししたからとか)

  • 676二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 07:32:05

    しかしここでアバッキオ一人にさせるのは悪手だと思う
    状況的にもだんだん死が近づいてきてる感じがして怖いな ドッピオが逃げ切る=アバッキオの死だし

    あるいはここでボスの正体を掴んだことで、パッショーネ全体巻き込んだ謀反騒動とかもくる可能性もあるか
    身内に裏切られててんやわんやもヤクザものの定番だろうしな

  • 677二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 08:07:41

    >>676

    パッショーネ全体巻き込んだ謀反騒動は正直かなり見たいw

  • 678奇妙な粗筋書き24/03/28(木) 19:12:46

     第110話 追跡しろ!!

    ブチャラティ達の近くに潜むもう一人の敵を探索するため、レーダーの精度を上げるが
    やはり精度を上げればそれだけ反応も多くなる その膨大な反応から「敵」だけを探すのは無理があるが…
    そこでブチャラティは「今移動している印だけ」に集中するよう命ずる
    カエルやネズミなら物陰に隠れる動きになるが、敵なら自分たちから『逃げる動き』をしているはず
    …探してみると、確かにそういう動きをする光点がひとつだけあった だがまだ攻撃はしないようナランチャに命じる
    攻撃するのはその相手が「何者」かをしっかりと見てから…

    同じ頃、集合の合図を受けたジョルノとミスタ だが合流地点の海岸にはアバッキオ一人のようで
    その様子からジョルノは二人が「敵」を追跡している最中と見る そしてアバッキオもまだ「リプレイ」までは行ってないようだ

     1985/06-15 11:↓↓:↓↓

    写真が撮影されたのは85年の6月、トリッシュが記憶していたが正確な日時まではまだ見つかっていない様子
    正確な時刻さえ一致すればその姿は『ボス』のものに変わる それを確認したらすぐにズラかるという寸法である

    「ブチャラティー!! ヤツの「移動」が止まったぞッ!もう動いてねえ! どこかその辺を…」
    ナランチャの言葉を、ブチャラティの手が遮る そして何も言わず、岩の一点を指すと
    そこには折れた木の枝と血の跡が点々としており、敵が近い事を思わせる
    そのまま続けて、ハンドサインで岩陰を指す そこには倒れる何者かの足があった!

    「よーしッ!そこにいるヤツッ!
     これからオレはおまえを攻撃するッ! もし戦闘が不能であるのならその岩陰から出て来い…
     命を奪う事だけはしないッ! 3秒間だけ待つ!いいなッ!」

    ・・・だがブチャラティの呼びかけに、岩陰の存在は応えず…
    3秒経過!スティッキィ・フィンガーズで岩を切り開き、その向こうの存在を目の前に捉える…!!

  • 679奇妙な粗筋書き24/03/28(木) 19:13:18

    同じ頃、リプレイ中のアバッキオの近くでは
    サッカー中の子供たちがいたが、蹴った角度が悪かったか崖で横になってる木の枝に引っかかってた
    ムーディー・Bの方はすでに25日まで経過、6月も終わりそうでトリッシュからの記憶に疑いも出てきてしまうが
    そんな中、横では子供たちみんなが集まってボールを回収しようとする大さわぎになってました

    「おいおまえらやかましいぞ もっと向こうの浜辺の広いとこでやりな」
    「ンな事わかってるよなぁ~~~」
    「たまたま蹴っちまったんだよなぁ」「だれだよ蹴ったのは!」
    子供達ではどうにも出来なさそう、仕方ないのでアバッキオが助けてあげました 枝にかかったサッカーボールはらい落とし

    同じ頃――― ブチャラティとトリッシュの前に現れたのは…ドッピオではなく、口を靴ひもで縫い付けられた少年!?
    当然これが組織の敵なわけではない おそらく追跡している敵とどこかで海辺の一般人とすり替わったのだろう
    さらに手首に傷を負っており、その顔色から大量に血液を失っている事に気付く だがその『流れた血液』はどこへ行ったのか…
    一体どういう事なのか、わからない事ばかりで困惑するしかないブチャラティとナランチャ・・・
    海岸の方ではアバッキオの協力でサッカーボールを回収し、お礼を言ってその場を立ち去る子供たち

    その子供たちの一人から放たれた、『キング・クリムゾン』の腕が アバッキオの胴体を貫いた―――

    「やはり 生まれ故郷はいい…"ついてる"」
    その子供たちの一人に交じっていたドッピオ アバッキオを横目にそう呟く
    そして岩場に座り込むアバッキオの瞳は光を失い…ムーディー・ブルースも静かに朽ちていくのだった・・・


     To Be Continued
    ←―――――――――・・・

  • 680二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 19:26:35

    アバッキオまじか…覚悟はしてたけどさあ…
    ボスの正体分からず肝心のアバッキオも始末されるしめっちゃ絶望的やん

  • 681二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 19:46:17

    やはりジョルノかミスタは護衛に残しておくべきだったな…言っても仕方ない事だが

  • 682二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 07:02:23

    助けたせいでとは皮肉なものだ

  • 683二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 09:27:03

    完全にサポートタイプだからしゃーないけど、結局アバッキオはマトモにタイマンバトルなしでおわってもーたな
    リプレイは結構バトルに活かせそうな要素もあっただろうに、無念である

  • 684奇妙な粗筋書き24/03/29(金) 19:00:39

     第111話 『意志』の力!!

    とある街のレストランにて、食事中のアバッキオ
    だがなにか周囲が妙に騒がしい様子で テーブルの下を覗き込むと 
    そこには割れたビンの破片を集める警官の姿があった なんでも「指紋」を探して捜査中のようだ

    「昨夜向かい側の歩道で強盗があってね 被害者はビンで殴られたんだ
     割れて飛び散ってね……… でも歩道には破片が全部そろってない
     とくにこう 握る部分がね… 犯人がここに何か捨てたっていうんでこのビン捨て場にあると思ってね…
    「指紋」がとれるはずなんだよ…その部分を探しているんだ」
    「……… そんな中から探す気かい?」「仕事だからな……」

    …ふと、その捜査から気になったアバッキオはひとつ尋ねる もし目当てのものが見つからなったらどうするのか…?
    見つけたとしても犯人がずる賢い弁護士でもつけて無罪になったとしたら、その苦労も無駄になってしまうが…
    その問いに警官は、自分は「結果」だけを求めてはいないとする

    「「結果」だけを求めていると人は近道をしたがるものだ………
     近道した時真実を見失うかもしれない やる気もしだいに失せていく
     大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている
     向かおうとする"意志さえあれば"たとえ今回は犯人が逃げたとしてもいつかはたどり着くだろう?
     向かっているわけだからな ………違うかい?」

    ・・・そんな警官の言葉に、アバッキオもうらやましいな、と遠い目を浮かべる
    自分も昔は警官になる夢をいだいていた 彼のような「意志」を抱いていた事もあった
    だがそれを自分でダメにしてしまった… いつだって途中でだめになってしまう・・・

    だがそんな自虐気味に呟くアバッキオに対し、警官のお兄さんはそんな事はないと笑顔で返す
    何で自分の名前を…警官の言葉に目を見開くが…いや、そういえば彼の顔に見覚えがある…
    ・・・そうだ、だんだん思い出して来た… 自分は、仲間の元に戻らなくては……

  • 685奇妙な粗筋書き24/03/29(金) 19:00:56

    「忘れたのかアバッキオ!? ここは終点なんだ……… もう…戻ることはできない」
    「あ………あんたは……!! そうだ!!あんたはッ!!
     あんたはオレがワイロを受け取ったせいで 撃たれて殉職した………!!」

    「アバッキオ……おまえはりっぱにやったのだよ………そう……… わたしが誇りに思うくらいりっぱにね………」




    「バカなッ! バカなッ!! ちくしょうッ!そんなバカなッ! 早く治せよジョルノ!!何もたついてんだよっ!!」

    海岸の岩場で、血まみれで倒れるアバッキオの姿に、ナランチャの喚き叫ぶ声が響く
    ジョルノ、ブチャラティ、ミスタの三人はただ俯き、表情を強張らせるばかりで……
    アバッキオともあろう者がなぜこれほどまでに敵を近づけてしまったのか…震える声でそう漏らすジョルノ
    ブチャラティも、おそらく次に狙うのはトリッシュ 彼女は亀の中から出さないようミスタに命じる
    アバッキオがやられた以上、もうこの場所からは「ボス」の手がかりは掴めない…

    それでもなお、ナランチャはアバッキオの 死 を
    アバッキオを置いてこの場を離れようとする皆を頑なに認めようとしない 
    ついにはジョルノに殴りかかろうとしながら、泣きわめくナランチャ…

    「ここにおいていくのかよオオオオ ブチャラティ~~~~~~~~
     アバッキオをひとりぼっちでおいていくのかよオオオオォ――――― おいてくなんてオレはヤダよオオオオオオオオオ」

    泣きながら懇願するナランチャに対し、ブチャラティも血が滲むほどに唇を嚙む思いで
    ・・・そしてその場を離れるよう命ずるブチャラティ…… が、それをジョルノが引き止める
    気づけばアバッキオ、手に何か…岩の破片を握ってるようで 
    その岩には何か意味があるはず、ジョルノがその破片に生命を与えて、この破片があった場所へ戻そうとする
    破片は海岸にあった石碑のひとつへと飛んでいき・・・そこにあったものに、一行は目を見開く―――!

  • 686奇妙な粗筋書き24/03/29(金) 19:01:43

    「おいみろよ 石碑のかげをよく見ろよ…… どこの部品かよくわかるぜ…… そしてアバッキオはどうやら…」

    「お…おい これは」「<リプレイ>は!! 終了してたみたいだな」


    石碑には、一人の男の顔と手形が食い込む形で刻まれていた…!!

    「これは『デス・マスク』だ!! 再生<リプレイ>の最期の顔<デス・マスク>

     アバッキオの『ムーディー・B』がくちゆく前にッ!

     最後のスタンドエネルギーで変身した顔の形を赤面に押し付けたのだッ!」


    アバッキオは最後の力で、ボスの手がかりを残してくれていたのだ

    顔はもちろん、指紋まではっきりわかる これでボスの正体にたどり着くことができる…!



     アバッキオ おまえはりっぱにやったのだ

     そしておまえの真実に『向かおうとする意志』はあとの者たちが感じ取ってくれているさ

     大切なのは… そこなんだからな……



    波の音が響く海岸のそばで、眠るように息を引き取るアバッキオ

    その意思を後に託し、アバッキオの旅はここに終わりを迎えるのだった・・・


    <続く>

  • 687二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 19:07:30

    こういう置き土産的なの泣けるなあ
    今週同僚の話と言いすごいいい話やな

  • 688二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 19:07:45

    >>「結果」だけを求めていると人は近道をしたがるものだ………

    >>近道した時真実を見失うかもしれない やる気もしだいに失せていく

    >>大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている

    >>向かおうとする"意志さえあれば"たとえ今回は犯人が逃げたとしてもいつかはたどり着くだろう?


    ここらへん結果だけを残すボスのキングクリムゾンのアンチテーゼだな

    というかDIOも「過程や…!方法なぞ…!どうでもよいのだァーッ」だったし

    カーズも「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」でジョジョのこれまでのボスって結果だけを重視していたな

    吉良は微妙だが自身の平穏という『結果』さえ守れていればその過程でどれだけ人が死んでいようがお構いなしと考えれば

  • 689二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 19:31:30

    ナランチャ…
    ギャングの心得を刻み込んでいても中身はやっぱりティーンなんだな…;;

  • 690二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 03:24:09

    あんだけジョルノにキツくあたってたアバッキオが
    最後の最後でジョルノを信じて後を託したのが尊いわ…
    なんだかんだでアバッキオもジョルノのことは認めてたけど、あえてキツい態度で接することでジョルノの精神の成長も促してくれてたのかなー
    (皆がわりとジョルノスゲーぜ、みたいな態度なので増長しないように、みたいな)

  • 691二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 11:13:40

    しかしいよいよ来るものが来たって感じで今後が怖いな
    ブチャラティはもう死はほぼ確定(もう死んでるけど何故か動いてる)として、ミスタとトリッシュも結構危うそうだな
    ナランチャは…何というか最終決戦前にブチャラティが最年少のナランチャを離脱させそう 言う事聞くかはともかく

  • 692奇妙な粗筋書き24/03/30(土) 19:12:37

     第112話 弓と矢!!

    アバッキオの最期のメッセージから、ボスの情報を受け取ったジョルノ達
    端末からその残した指紋をインターポールの記録を抜き取って検索するが、該当は無し
    やはり過去の記録は全て消し去っているのか…だがどこかに必ず有るはず

    「"あるからこそ"ボスは娘の存在を消し去ろうとし 素顔を知られるのを恐れた… 探すのだ…
     この男の「過去」が どこかに必ずあるッ!」

    ジョルノがボスの情報を探している後ろでは、トリッシュがボス…『父』の素顔を刻んだ石碑を手にしていた
    父の顔を初めて目にしたトリッシュは、その表情を強張らせる…

    「許してはいけないわ……… あたしの心にもこの男を許してはいけないと感じるわ………
     ヴェネツィアの時と同じ感覚がさっき「少しの間」あった…………… アバッキオに近付いたのは………「父」だわッ!

    トリッシュの言葉に二人を目を見開く ボスが今ここにいるというなら、こちらから攻撃を仕掛ける手もあるが
    今は身を隠すのが優先 手を出すのは「正体」を確実につかんでからの「暗殺」でなければ…
    そこでジョルノは「死亡した者」の記録から探すのはどうか、と提案
    指紋に関しては死後も保管されており、10年以上前の死体から指紋が取れたケースもあるそうだが
    …検索してみるも、やはりボスも抜け目なく、該当者は無し 指紋からボスの正体は追跡できないか…

    ≪ソンナ事はナイゾッ! 君タチハ追跡ハモウ…『終エテイルッ』! 後ハ倒ス方法ヲ見ツケルダケダ!!≫
    ―――そこに突然、端末から何者かの声が響く!? 
    まさか逆探知された!? ブチャラティもジョルノにすぐに通話を切るように言うが

    ≪待テッ!切ルナッ! 『ディアボロ』ヲ倒シタイノダロウ!!? ワタシハ味方ダッ!≫

    通話の主はそれを引き止めると共に『ディアボロ』なる人物の名を出す 
    彼は『ディアボロ』を倒す者が現れるのを信じてこの回線を張っており 15年前から『ディアボロ』を追っていたという
    …そして彼はボスの『時を飛ばす』能力についても言及 その言葉に一同も目を見開く

  • 693奇妙な粗筋書き24/03/30(土) 19:13:01

    ボスのスタンド能力を知っていて生かされている部下はいない、トリッシュも味方だと声を上げるが

    まだこちらの手の内は見せてはいけない ジョルノがそれを止めるつつ、彼の話を聞く事とする

    まずは名を名乗るよう言うが、通話の主は自分の名などはどうでもいいと返す すでに彼は再起不能になってる身だそうで


    そして本題としてボスの『キング・クリムゾン』の能力に関して、倒す可能性を知っており

    ブチャラティ達はそれを手に入れるために、自分のいる『ローマ』に来る必要があるとの事で…


    「「ローマ」だと!? さっきから"おまえはオレたちに何をさせたいのだ"?

     "ボスとおまえはどんな関係なのだ"? 信用してローマなんかにオレたちが行くと思うのか!」

    ≪コレカラ画像を送ルガ…君タチハ「"コレ"」を知ッテイルカネ? イヤ…知ッテルハズダ!

     君タチノ何人カハ『"コレ"』ヲ知ッテイルハズダ!≫


    それと共に画面に移されたのは…ポルポの『ブラック・サバス』が装備していた、スタンド使いを生み出す矢であった!

    なぜ彼がこれを…という疑問は後で話せばいい所 ブチャラティ達のメンバーも何人かはその「矢」でスタンド能力を身につけており

    ボスはこの「矢」の真の使い方を知らない それを伝えるためにも彼らがローマに来る必要があるとする


    ≪この『矢』には秘メラレタ叡智がアルノダッ! ソレヲ教エヨウッ!

    『キング・クリムゾン』を超エル力を手に入レナクテハナラナイ!

     ローマに来ルノダ この「矢」はアノ男を倒スタッタヒトツの最後の手段ナノダ!!≫


    ・・・海岸に視点を移し、電話音を口で奏でるドッピオ 

    歩いていた女の子から電話(アイスクリーム)奪い、ボスからの電話に出る

    ボスは何か、ブチャラティ達の動きに妙な違和感を感じ取っていたようで…


    アバッキオを失ったブチャラティ達だが、その動きに迷いがない

    ボスへの手がかりを失ったはずが、何かを追跡するような動きから、ボスはアバッキオの所に戻るよう命ずるのだった


    <続く>

  • 694二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:02:54

    弓と矢ってそんな重要なものなんか…使い道気になるなあ
    ボスの正体を知っててかつ始末もされてない通話相手ってまじで何者なんやろ

  • 695二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:21:52

    ついに来たな!ジョセフ・ジョースター!!

    いやもう戦闘的には再起不能と来たらジョセフしか思い浮かばんが
    話し方的にはあんまりじじいジョセフって感じがない気もするのよな
    あるいは承太郎という線も有るかもだが、それはそれで再起不能になってない人だし…意外とふつーに新キャラかもしれん

  • 696二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:28:18

    ディアボロって悪魔って意味だけど他に激辛料理にも使われる名前なんだよな
    これまでの登場人物から後者の意味もあるだろうけど前者の意味もあるだろうダブルミーニングだな

  • 697二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 06:19:59

    これまででててきた矢は合計4本と言うところか
    矢の秘められた力、多分7本集めるとどんな願いでも叶えてくれる系のヤツだなw

  • 698二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 09:15:00

    >>697

    ドラゴンボールかよw

  • 699奇妙な粗筋書き24/03/31(日) 19:05:45

     第113話 ウイルス!

    『恐怖というものは』『思いもよらぬ過去からやって来る…』
    『オレは……』『"これ"を恐れていた………』
    『娘の存在を死んだ瞬間からオレは"この事"を恐れていた……』『わかる…オレにはわかる…』
    『あの裏切り者どもは………まちがいない』『オレの知らない「何か」を掴んだのだ!!』

    アバッキオの死体の近くにて、破壊された石碑を発見したドッピオ
    瓦礫の中にあった『ボスのデスマスク』にはドッピオも気づいていなかったようだが
    その様子からボスはブチャラティ達が、自分たちの『"思いもよらぬ"「何か」』を掴んだことを確信
    ドッピオにブチャラティ達を追うよう命じると共に、二人の増援を呼ぶようだが…

    『「チョコラータ」と「セッコ」』『あのゲスどもの力だけは借りたくなかったが…』
    『やむをえん……2人に行く手を阻止させろ! これが…最後だからな……!!』

    『いいかドッピオ……… 恐怖というものは打ち砕かなくてはならないのだ!』
    『それは今なのだ… 今!絶対に乗り越えなくてはならない!』
    『それが「生きる」という事なのだッ!』

    ブチャラティ達の方に視点を戻し…『ディアボロ』を追う謎の男との話を続けるブチャラティ達
    ローマに向かう旅路の間、男はすこし、「矢」に関してのエピソードを語り始める…

    グリーンランドの『ケープヨーク』と呼ばれる、隕石の落ちた跡で有名な地域があるという
    それが始まったのは1978年のこと…クレーター内で調査をしていた作業員11名 うち2名が原因不明の病気に感染
    その後全身水ぶくれの腫瘍ができ死亡 だがその場所はツンドラの寒冷地、病原菌やウイルスは存在しないハズ
    原因を調査したところ、二人には岩で切った切り傷のような跡があるのに気づき―――

  • 700奇妙な粗筋書き24/03/31(日) 19:06:02

    この事から医師団は、クレーター内の隕石内に数万年前のウイルスが「眠って」おり それに感染したというもの
    しかもそのうちの一人は、あり得ない肉体の変化として 指先からスタンガンのような火花が走り意志の指を焼き切ったという
    その後もう一人も死亡したが、彼らが負傷した岩石はみつけられなかったようで…

    ≪この事実をわたしが知ったのは………
     この「矢」が"どこから来たものなのか"? そのルーツを成分的に分析中の事だった
     この「矢」の材質はッ! ケープヨークのクレーターで取れる岩石と同じ物質なのだッ!≫

    何百年以上の遥か大昔、紙のような力を求めた昔の人間がこの力に目を付け、矢として作り替えたのがこれなのだという
    生命を淘汰する「殺人ウイルス」の力を持った矢 だが生き残る素質を持つ者もおり
    そして生き残った者に褒美として「新しい生命能力」を与える これこそが「スタンド能力」のルーツでもあるのだ

    「ボスがこの「矢」を軽く扱っていたのは確かだ…すでに破壊されている だがあんたはこれをどうやって手に入れた?」
    ≪説明したように この「ウイルス」は人を選ぶ…
     この世に「矢」が何本あるかは知らないが… 「矢」の方が素質ある者をひきつけるのだ
     わたしはエジプトで偶然手に入れた 君らのボスもエジプトで15年前手に入れた≫

    その「矢」の秘められた使い道とは一体… それに関してはローマにて現地で顔を合わせなければ話せない事
    さらに言えば話すのはメンバーのうちの一人だけ、秘められた力は他の誰にも漏らしてはならないからだ
    ただしその「使い方」を手に入れれば、その者の力を新しい次元に引き上げる事はしっかりと保証するとの事だ

    「あんたの話には確証がない… しかし……何者か知らないが ボスが聞いたらあんたを始末しにくるのは確かだ………
     あんたを信じようっ!! 落ち合う方法は?」
    ≪ローマのコロッセオにくるのだ… 来ればわかる 何時だろうとわたしは…待っている
     コロッセオだ… そこですべてはわかる≫

  • 701奇妙な粗筋書き24/03/31(日) 19:06:59

    こうしてローマ近郊の漁村へとたどり着いたブチャラティ一行 おあつらえ向きに月の隠れた夜、隠密行動には最適な時間だ

    波止場に船を止めて息を殺しつつ、近くにいる酔っ払いがいなくなったら出発する事にしておきたいが

    宴会でもあったのか、あちこちベンチで寝てる人たちが多い ミスタも愚痴る声が洩れるが


    ―――階段の所の水飲み場にしがみついた酔っぱらいを、もう一人が引っ張り上げようとすると…

    体の半分がしがみついたままで、その体もう半分が、階段の上へと持っていかれている!?

    ・・・そんな状態でありながら、まるで痛みも感じていない様子の酔っ払い ちぎれた部分にはなにか正体不明のものが張り付いている…!

    その光景にミスタも目を見開き 寝ている酔っ払いを双眼鏡で覗き込むと、彼らにも正体不明の物質が張り付き、すでに全身がボロボロになっている…


    「ナランチャ……… 探すんだ…!! 「本体」だ…… 探せ…「本体」を!

     巻き込みやがっている!!無関係の村の人間も……徹底的にやる気だ 無差別だ」


    間違いなくこれは敵の待ち伏せ攻撃…!ミスタも即座に警戒態勢に入るが

    ―――拳銃を構えたミスタの手にも、その正体不明の何かがいつの間にか張り付いている!?


    <続く>

  • 702二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 20:00:02

    スタンドの秘密ここで明かされるんかいwしかも殺人ウイルスがもたらした力って衝撃的すぎる

  • 703二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 20:02:07

    ここに来て3部キャラ登場はめっちゃ意外やわ
    戦闘不能らしいし通話相手はジョセフっぽい?

  • 704二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 05:26:23

    矢の素材、実はカーズの破片とかだったりとかもありそうだな
    カーズ自身も古代の人だから体に未知のウイルスとか混じってても不思議じゃないだろう、それが岩化して表面に出てきたりとかも十分あり得るハズ

  • 705二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:05:38

    >>704

    カーズもその方が幸せまであるな

  • 706二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:16:23

    ウィルスといえばフーゴだけど、なんかこのまま再登場せずに終わりそう

  • 707奇妙な粗筋書き24/04/01(月) 19:23:47

     第114話 チョコラータ!


    電車に乗るドッピオは、ボスへの報告を行っていた所(今日はちゃんとほんものの電話)

    ブチャラティ達の目的地がローマであることは、すでに組織の手によって突き止められており

    ボスからはブチャラティの始末は組織の追手「チョコラータ」に任せてもいいが

    ドッピオは必ず追手の二人に追いつかなくてはいけない、と厳命する

    中でもチョコラータなる人物は、ボスですら嫌悪感を覚えるほどの最低のゲスだという…


    「……… 「二人」はどんなヤツか…?質問してもよろしいでしょうか?」

    ドッピオの質問に対し、ボスも追手の二人の簡単なプロフィールを解説


    チョコラータは34歳の元医者 2年前にささいな医療ミスで病院を解雇されたところを『組織』が拾ったという

    だが彼が「スタンド使い」になった時に彼の本性が発覚 彼は医療ミスではなくわざと患者を殺していたのだ

    健康な人を"わざと"病気と診断し、手術を行った事例が明らかになってるだけでも4件ほど 

    麻酔を弱くして手術中に患者がわざと目覚めさせる等という悪質な事も行っており…

    それと言うのも、彼が医者になったのは 人の「死」や「痛み」を間近で観察できることができるからだという


    そのゲスぶりは少年時代から徹底されており、ボランティアとして寝たきりの老人を介護していたが

    その実、得体の知れない薬を飲ませ、健康に悪い食事を与え、耳元で老人を絶望させる言葉を囁きつづけ、自殺にまで追い込んでいる…

    彼に付き従うのがもう一人の追手「セッコ」だが、彼もなにを考えているのかわからない男で

    チョコラータの元患者だが、お互いに気が合うのかチョコラータの言う事しか聞かないという


    『二人は怪物<モンスター>だ 本来は生かしておきたくはなかったのだが……

     今回のような時のためにわたしがチョコラータをおさえていたのだ

     二人の「スタンド能力」は結局のところ…何者よりも頼りになるからな』

    「とき放たれた二人は「暴走」する ……という事ですか?」

    『だからおまえが追い付くのだよ ドッピオ…』『信用できるのはおまえだけだ………』

    『いいな…おまえが一番なのだよ』

    「わかりました…ボス ぼくもそれが生きがいです」

    ボスからの電話を終え…傍にいた女の子に、おもちゃの電話を返してあげるドッピオでした

  • 708奇妙な粗筋書き24/04/01(月) 19:24:18

    ―――ローマ近くの漁村にて、敵からの襲撃を受けるブチャラティ達
    だが攻撃された瞬間は誰も見ていないにもかかわらず、ミスタの腕を侵食する何かが張り付いている…!
    …気づけばミスタや近くにいた酔っ払いだけではない、周囲にいる人たちは全員その正体不明の攻撃に巻き込まれている!
    まだ息があるのもおおく、殺傷力そのものは高くはないようだがもはや村全体にまで及んでいるようだ
    これではエアロスミスのレーダーでも本体の居場所を突き止めるのは難しいが・・・

    「状況を説明しろッ…ミスタッ!」
    「いきなり吹き出しやがった…!! "くっつけ"られた瞬間は見えなかったッ…
     カ…「カビ」みてえな"もの"が 肉がグズグズになるものがッ オレの皮膚の下から出て来たように見える!!
     すでにやられてる村人も同じ物が"吹いて"体が崩れているッ!」

    先ほどの酔っ払いも、上半身がちぎれながら平然とした様子の相方に恐怖を覚え
    階段の手すりから飛び降りて逃げようとする酔っ払いだが、次の瞬間彼の両足もグズグズに溶け落ちる!?
    ナランチャもその光景に、ここでの上陸は無理だと声を上げる ここは一旦逃げるべきだとするが
    だがせめて攻撃の正体を掴むべき、ジョルノも下手に動くのは危険だと反論

    「上陸したらその『何か』にやられるのは確かだぜッ! ジョルノッ!」
    叫びながらボートに飛び移るナランチャだが――― 
    その瞬間、ハンドルに手をかけたナランチャの手から、肉を溶かすカビが噴き出し
    一瞬にして、ナランチャの全身を侵食!さらには手にしたカメにまで広がっていく…!!

    ナランチャを助けようと、手を伸ばすミスタを、ジョルノの声が止める
    この攻撃には、スイッチを押す様に攻撃のきっかけがあることを確信するが
    …ジョルノの言葉に、戸惑いながらも腕を止め、ゆっくりとその手を下げようとするが―――
    その一瞬!ミスタの「下げた手」にカビが侵食!あわてて腕を戻すと、ミスタの手をドロドロにするまでの攻撃は発生せず…

  • 709奇妙な粗筋書き24/04/01(月) 19:24:48

    「「手」を下に下げると攻撃が始まるぞ…… そういえば最初はブーツの中から銃をとったあと手にわいて来た………

     今の酔っ払いは階段から下に飛び降りて攻撃された… もうひとりは初めに階段から降りた

     そしてナランチャはここからボートに 『自分の体より低い位置に下がると攻撃が始まるのかッ』!」


    この事からミスタも、その攻撃の性質を見切る事に成功

    だがそうなればすでにカビが全身に広がっているナランチャ、そしてナランチャがもってる亀に入ったみんなは…!

    ・・・そんな一行の様子を遠くから観察する二人組の姿… 彼らが組織の追手、チョコラータとセッコの二人であった

    ビデオカメラを構えるセッコには、バッテリー切れに注意するように命じつつ


    「『"下に降りない"』ぞ… "あいつ"助けにボートに"降りない"

     わたしの『グリーン・ディ』の習性に早くも気づくヤツがいたのか?

     ……… フフ………おもしろい………いいぞ…良し……」

    自分のスタンドの特性を見切られながらも、チョコラータは余裕の笑みを浮かべるのだった


    <続く>

  • 710二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:33:45

    やっぱウイルス系は強すぎるって!
    ただそれ以上にチョコラータがクズ過ぎる…えぐいわ

  • 711二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:46:39

    ちょっと、ちょっと…アバッキオ犠牲になってから息つく暇もなくナランチャも犠牲になるとかやめて…

  • 712二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:15:38

    ブチャラティも既に死んでるっぽいし
    マジでパッショーネ全滅、ヤクザは全滅して少しだけ活気はなくなったが街は浄化された…とかなっても驚かんぞ

  • 713二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 07:52:33

    いろんな意味ですさまじいキャラデザしてんなあチョコラータw
    髪型が独特すぎるけどカビ使いということでキノコの胞子をばらまくみたいなイメージもあるのかな、あの先端玉形の髪

  • 714二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:20:31

    保守

  • 715奇妙な粗筋書き24/04/02(火) 19:40:26

     第115話 ミスタにまかせろ!

    亀の中のジョルノ達の体にも、少しずつ殺人カビが体に付着
    ジョルノも前に何かで読んだ事がある ある種のカビが生息範囲を広げるため
    昆虫体内に取りつき、その虫が「低い位置」に行った時に、その体内で増殖して虫を殺すタイプがいる
    有名な所だと「バッタカビ」「冬虫夏草」などだが…つまりこの攻撃は、その手のカビと同じ性質があるのだ…!

    「これはスタンドだぞ!! "なんのためにこんな習性が"ッ!」
    「どんどん広げるためだ スタンドの射程距離を!! カビが死んだ虫からはえ広がるように死体が死体をどんどん作り!
     移動して死んでもらった方がカビの射程距離はどこまでも広がる!
     そしてこいつはそれを望んでいるッ! ………スタンド能力はその本人の無意識の才能だから……!!」

    …岸からボートに降りた事で、ナランチャの状態は致命的 全身にカビが広がり両足が崩れ落ちる…!!
    こうなったら亀だけでもミスタに投げ渡そうとするが、指も崩れ落ち、ボートから"その下"に落ちていく―――

    「OK!ナランチャ!! それでいい………そこの位置がいいッ!
     おめーも亀も… その位置がものすごくいい!」

    ―――その前にミスタが発砲!ボートのエンジンをピストルズ達が貫くことで
    エンジンが爆発!吹っ飛んだナランチャと亀が岸に戻る事に成功する!!
    たしかに上に行く分には攻撃は始まらない様子 ブチャラティもよくやったとミスタの活躍に声を上げる
    ・・・そしてそんな様子を見ていた組織の追手、チョコラータ
    だが自分のスタンド『グリーン・ディ』の攻撃から一人も欠けず岸に登った一同の姿に、さしものチョコラータも表情を強張らせていた

    ひとまずブチャラティ達、今後の方針に関してはどこにいるかわからない敵への攻撃よりも脱出を優先
    ただ、現状ではジョルノにもみんなの治療に関しては、傷口に生きたカビがついているため困難な模様
    一先ず車は階段の先にある、脱出の足に関しては問題ないであろう

  • 716@いつも保守ありがとうございま24/04/02(火) 19:41:04

    ・・・ただ、亀の中ではブチャラティの態度に関して、トリッシュも不平の声がもれでる
    重症のナランチャに対して何も言わないのは冷酷すぎる、と…
    それにボロボロのナランチャに対して、彼の無事よりも「亀を投げる」ことを優先した事が許せなかったようだが・・・
    だが当のナランチャの方は、ブチャラティの命に対し不平の気持ちは一切持っていない様子
    それにブチャラティの指示がなければ、自分たちは全滅していたかもしれないのだが

    「そんな事わかっているわよ あたしの言いたい事はつまり…… 彼はみんなに冷たいって事よ!」
    「…… ……ひょっとして………あのさあ… オレ…よく女の子の気持ちってわかんねーんだけど
    「大丈夫か?」って気にかけてもらいたかったわけ? 君自身が……?

     オレはもうすでにブチャラティの事はよーくわかっている でも君はこれからブチャラティの事を"わかりたく"ってしょうがないってわけだ
     ま……今はローマに無事付くことが重要だよ 後でゆっくり自分の気持ちに気付くんだね」

    ・・・観察していたチョコラータも、彼らがボスを裏切りながら今まで生き残っている理由を理解する
    「『セッコ』しっかりと撮れただろーなッ! 今のヤツらの生命にしがみつく必死の形相を!」
    「ふおっ うお!!? うおっ!!」 

    ナランチャの必死の形相を納めたビデオ映像見せ、これにはチョコラータも大歓喜
    「良ぉお~~~~~~しッ! よしよしよしよしよ(ry セッコなでなで
     りっぱに撮れたぞセッコ 人間は『好奇心』が刺激されるほど精神のパワーがわいてくるものだ
     人はどの生命よりも好奇心が強いから進化したのだッ!
     早く見たいッ! おれはこーゆーヤツらが死ぬところを早く見たいと思っていたのだッ…」

  • 717奇妙な粗筋書き24/04/02(火) 19:41:46

    と言う訳でしっかりと撮影をしたセッコにご褒美タイムとして懐から角砂糖の箱をとりだし

    「2個でいいか?」「うあああっ うおっ おああっ(くびふり指三本立て)」

    「3個か!?甘いの3個ほしいのか!?3個…イヤしんぼめ!!」


    ―――そしてセッコに向け、角砂糖を投げるチョコラータ! それをセッコは首の動きだけでくわえてキャッチする!

    だが一個すっぽ抜け、塀の向こう側へと投げ込んでしまうが

    口に加えた角砂糖を一個吹いて弾き飛ばて浮かすことで、3個ゲットする事に成功

    これにはチョコラータもご満悦 なでなでなでなで


    「そして行けッ! 次にブチャラティは車をゲットしようとするだろう

     おまえが行くのだセッコ おまえの「オアシス」がッ!」


    <続く>

  • 718二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:13:06

    トリッシュってブチャラティのこと気になってるんや!?
    ジョジョで恋愛フラグ立つことって珍しいなあ…こういうのもいいですねえニヤニヤ

  • 719二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:12:52

    うへええガチの変態だコイツら、ここまでヤベーやつらは中々いなかったな…
    ある意味初期吉良に匹敵する嫌悪感だわチョコラータ、セッコも明らかに野生児だし
    これはボスの懸念もある意味頷けるわな、こんな奴ら制御不能だわ

  • 720二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 07:29:08

    セッコへの接し方がどうみてもペットとかにやるやつだなチョコラータ
    コイツ根本的に自分以外の人間はオモチャとしか思ってないタイプだ、まさしく吐き気をよもおす邪悪
    同じようなウィルス使いって事で、助けに来てくれたフーゴがコイツ始末してくれないかなー そうなったら胸あつなのに

  • 721二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:26:49

    ご褒美が角砂糖なのってカビはえない素材で選んであげてんのかね
    ゲスだけどいちおうそういう気遣いはできるんだなチョコラータ

  • 722奇妙な粗筋書き24/04/03(水) 19:08:24

     第116話 駐車場に行かねば!!

    とにかくここは攻撃条件に当てはまらないよう、上に上に上がるしかないブチャラティ一行
    階段の所にはすでに殺人カビが全身回ってボロボロになった被害者の姿もあり…
    もし下る場所があったら…との心配は大丈夫と返すブチャラティ 
    村は山の斜面にできたもので周囲はのぼり道 それに町はずれの道路には無事に車が走っている様子も見える
    外まではまだ「カビ」の射程は広がってはいないようだ 車を手に入れて脱出し、ローマへと急ぐこととするが
    その瞬間!背後から甲高い音が響く! ブチャラティも即座に身構えるが
    どうやら死体の指が崩れ落ち、持っていたビール缶が落ちただけのようだ・・・が・・・
    …階段の一番下まで落ちたところで、缶の落ちる音が途切れるのに、ブチャラティが気づく

    「……… ミスタ………今オレは死体が崩れただけだと言ったが 言い直す………
     何か…「カビ」の他に「何か」変だ…
     早く登れッ! すぐに車を手に入れて脱出するのだ!!」

    残った缶を階段下へと蹴り落すが、やはり一番下まで来たところで、音が何もせず
    階段下に隠れているというより、何か缶そのものが消え去っているかのように…
    ミスタも階段を駆け上ろうとするが、走り抜けようとするもなぜか踊り場の所まで戻されてしまう
    …いや、違う 「階段そのもの」が壁から沈んでいっているのだ!!
    いつの間にか階段の所の死体も、一番下まで来ており、最下段まで来たところで何かの力に潰されてしまう

    この事から敵はカビ使いとは別に"もうひとり"いる事に気付く 
    だがこのまま沈んでいっては自分たちもカビの攻撃対象になる 
    二人もここは階段が沈むよりも早く、壁の上へと駆け上がろうとするが
    気づけば上る最中にミスタが落とした拳銃や、自分たちの足までもが、まるで沼地のように階段へと沈んでいってしまう…!

    そこへ手すりの柱が突然、勢いよく地面の下へと陥没 おそらく地面の下に「敵」がいるものと見るブチャラティ
    もはや一刻の猶予もない、壁をよじ登ってでもこの場を脱出したいが…壁すらも粘土のように柔らかくなり、掴む事ができない…!!

  • 723奇妙な粗筋書き24/04/03(水) 19:09:31

    かくなるうえは先制攻撃!ブチャラティ傍の手すりが沈んだ瞬間にあわせて、スティッキィ・フィンガーズの拳を振るおうとするが

    その瞬間ブチャラティの体は、足元に大穴を開けられたように階段へと陥没してしまう!?


    (速いぞ…こいつの動きは速い… しかも奇妙な感覚だが

    『スティッキィ・フィンガーズ』の手で触れるこの地面は『硬い』

     硬い石段のままなのに… "オレは沈んでいく" そしてこいつは硬い地面の下を 自由自在に移動して来た)

    「まずい………ヤツはどこかわからないッ! どこから来るのだッ!!」


    そして敵の腕が階段に沈んだブチャラティへと伸び―――

    「聞こえるか『ピストルズ』 戻って来いッ!」 

    その寸前、ミスタがピストルズ達に号令を出し 石段に沈んだリボルバーごとピストルズ達が飛び出してくる!

    そして階段の向こうにあった標識を撃って曲げる事で、向こう側へ昇る即席の足場とすることでどうにかその攻撃から逃れる事に成功


    「『地面の下を来る者』と『食人カビ』のスタンド 互いにスタンド能力の特徴を最大限に利用し合っている

     この二人組 相性が良すぎる!今まで出会ったどのチームよりも!」

    「小指が赤い糸で結ばれてるコンビか チクショオ!」


    <続く>

  • 724二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:47:43

    確かに下がったら繁殖するカビと沈む地面って相性最高にいいなあ
    カビの射程距離も広いし無事全員逃げ切れるんかな

  • 725二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:33:37

    カビない代物には攻撃性能ゼロなのが一応の弱点か、グリーンディ(落ちたリボルバーがそのまま戻ってたりピストルズには影響なし)
    それを差し引いても対人性能が凶悪すぎるが

  • 726二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:12:53

    ジョジョは割と大ボス以外はタイマンバトルメインだったから、タッグチーム戦はなかなか新鮮。
    タッグくんでたプロシュート兄貴とペッシも実質シングル二回だったし。

    そうしてみると3対1で翻弄しまくったイルーゾォってかなり強キャラだったんじゃないかって気がして来た

  • 727二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:33:10

    マンインザミラー自体がスタンド使い特攻能力だしな

  • 728二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 07:25:20

    しかしまたデキてるコンビか・・・

  • 729二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 08:11:09

    >>726

    割と覚悟も決まってたしな

  • 730奇妙な粗筋書き24/04/04(木) 19:24:49

    *敵スタンド『グリーン・ディ』の能力値解説

    スタンド名-『グリーン・ディ』
    本体-チョコラータ

    破壊力-A スピード-C 射程距離-A
    持続力-A 精密動作性-E 成長性-A

    能力-
    高い位置から低い位置に降りると生物はカビに襲われ、カビ化して肉体が崩壊する。
    生物に寄生するカビと本体チョコラータの限りない好奇心が潜在的に発言した能力。
    彼はそれを見て生きている実感を味わう。

    カビの射程距離は「死体」からの距離となるので、「死体」が「死体」をつくり無限に広がる。
    ボスによって封じられていたが、このたび使用許可が出た。

  • 731奇妙な粗筋書き24/04/04(木) 19:25:43

    どうにか石段の向こうへと登る事に成功したブチャラティとミスタ
    ブチャラティの見立て通り、車の傍には鍵を持ったままでカビに襲われた死体が傍にあるが
    ―――そこに沈む石段から、腕とビデオカメラが飛び出し、登る二人を撮影する…!?


      第117話 ばかな!


    ミスタもその腕に銃口を向けようとするが、すぐさまその腕は、壁の方へと移動 
    沼地に沈むように壁の中へと入り込み…そして、二人の立つ道路も、次第にぬかるみ始め…

    「走れミスタァァァァ―――――――ッ」 
    二人も車に向け全力ダッシュ! それとともに地面に隠れたままで二人を追う敵が、地割れとなって走る…!
    このままでは車までたどり着けても、とてもエンジンをかけて逃げる余裕はない…ここはミスタが食い止めようとするが
    地中の敵に銃撃しても、石畳は沈んでいながら"硬いまま" ミスタの銃撃が通らない…!

    だがミスタも考え無しにしんがりを引き受けたわけではない
    『沈む地面』が硬いままなら、そのチャンスは自分が引きずり込まれる瞬間と見ていた
    敵の能力はおそらく近距離パワー型、引きずり込むときにその姿も見えるハズ
    ・・・そしてミスタの体が石畳に引きずり込まれた瞬間、その足元には自分の足を掴む敵の姿が…!
    そこを狙いすましたミスタの銃撃が放たれるが…地中の敵、セッコはその銃撃に対し口から瓦礫片を吹いて銃弾を弾き返す!!
    はじき返された銃弾はそのままミスタの足と肩を貫くが…

  • 732奇妙な粗筋書き24/04/04(木) 19:26:19

    敵の反撃を受け倒れるミスタだが、敵が近距離パワー型なら弾丸を弾く程度のことは予想済み

    そしてミスタの攻撃はまだ終わっていない、最初に地面に撃った三発が『ピストルズ達』によって軌道変更!セッコの脳天を狙うが―――

    だが次の瞬間、セッコはミスタにトドメを刺さず、再び地中に潜ってブチャラティの方へと向かう!?


    「と……とどめを刺さねーのかッ! このままオレを引きずり込めば『カビ』がオレを襲うッ!

     "それをしねーで"………ブチャラティを追うのかッ!!」

    (傷を負わせたオレは…… いつでも殺せるという事かッ!)


    迫りくるセッコに向け、ブチャラティはミスタの叫びにも動くことなく…

    いや、ブチャラティは車に乗らず地割れから背を向けて走って行くと――― 石壁の下へと飛び降りる!?


    「地中を追跡して来るのか………どこまでも… 恐ろしい能力だ…必ず追い詰めるというわけか

     だが オレがどこを走っているかわかるのか… オレが どこに向かって走ってるのかを!」

    ―――セッコが石壁を突き破り姿を現した瞬間、目の前には攻撃態勢のブチャラティ!!


    「車がこの村を脱出できればそれでいい みんながローマに向かう事ができれば」

    「ばかなッ! 車から降りただけでドライバーは死んでるんだぞッ! ばかなブチャラティイイイイイィ―――――ッ」


    『落下』したにもかかわらず、平然とした顔のブチャラティ そのアリアリラッシュがセッコに突き刺さる!!


    <続く>

  • 733二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:34:19

    >ボスによって封じられていたが

    こいつを封じてたボスはボスで凄いなw


    ブチャラティも今どういう状態で動いてるのか気になるな

  • 734二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:49:29

    >>733

    ホントにこいつどうやって抑えてたんだろうなボス…w

  • 735二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:42:33

    今回バトルでいよいよ、見ないフリしてたブチャラティの今の状態がハッキリしそうだな…色んな意味で次回が怖い

  • 736二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 07:38:42

    セッコがミスタを追撃しないのって、あくまでもチョコラータの
    「生にしがみつく人間の最期の絶望」みたいなのをビデオに収めるオーダーに沿って動いてるんだろうな
    そのまま殺るより、ブチャラティを仕留めてその姿を見せつけてからのほうが、絶望に叩き込めるって具合で
    結果的に天然舐めプになっててそこに付け入るスキがありそうだが、問題は今回のバトル見る限り
    こいつ「本体が純粋に超フィジカル」ってポルナレフタイプだからな…マジで今回も誰か犠牲にならんきゃいいが

  • 737二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 18:50:04

    保守

  • 738奇妙な粗筋書き24/04/05(金) 18:57:33

     第118話 素朴な疑問!

    地中に潜む敵、セッコに向け強烈な反撃をブチ込むブチャラティ
    そしてトドメの一撃がその顔面に突き刺さろうとするが…寸前!石壁を粉砕!鉄骨ごとガレキをブチャラティにぶつける!
    この攻撃でブチャラティも一瞬怯み、そのスキに再び地中にもぐりこむことで、息も耐え耐えながら辛うじて難を逃れるセッコだが…

    地中でわめく声を上げながらビデオカメラを自分に向けつつ、携帯電話でチョコラータへと連絡を取る
    だが攻撃途中にありながら、自分に連絡を取ってくるセッコにはチョコラータも厳しい声が出るが
    セッコも大切な事だとして…彼の疑問は先日ブチャラティの追手に差し向けた『ノトーリアス・BIG』に関するもの

    『生きているか』、『死んでいるか』の区別も不明だが 
    そうなるとチョコラータのスタンド『グリーン・ディ』のカビは、『ノトーリアス・BIG』に生えるかどうか、というもの

    「ノトーリアス・BIG?…本体は殺されたのに……… 執念のエネルギーが強いため『スタンドだけが生きてる』ってあれか?
     さあな――― 好奇心はあるが「カビ」るかどうかは見当もつかないな…
     だが我が『グリーン・ディ』は…生きてるものを絶対に朽ちらせる事だけは確かだ
     そんな事よりもたもたしねーでさっさとヤツらが死ぬところを撮影して来いッ!」
    ≪それなんだ……よ! チョコラータ……… 丘の上を……見てくれよ…道路を!………よ!≫

    セッコの言葉で、丘の方を登り、村へと離れる一台の車に気付くチョコラータ
    まさかブチャラティ達を逃がしたのか…声を荒げるチョコラータに対して、セッコは言葉を続ける

  • 739奇妙な粗筋書き24/04/05(金) 18:58:12

    ≪なあ…チョコラータ 考えられねーんだよ おれ顔面にくらっちまった
     あのブチャラティ……… 『カビ』が……… はえな……… かったんだッ!
     塀から下に飛び降りたのによォォォォォォ

     おれ………あの下の位置で攻撃を食らうなんて事は 絶対に………ありえなかったんだ
     それにあいつの「体」……………さわった時 石ころみてーに"冷たかった"!!
     あいつの体 「カビ」らねーんだぜェ~~~……… これって何なんだよオ―――――ッ≫
    そんなセッコの疑問…『カビの攻撃対象にならないブチャラティ』の存在に、チョコラータも見当もつかないと返すしかないのだった

    ―――@
    村への脱出に成功したブチャラティ達に視点を移し、無事だったブチャラティにはミスタも安堵の声を漏らす
    だがブチャラティが本当に大丈夫か心配げな声も出るが、ひとまず傷跡を塞ぐので安静にするようにいうジョルノ
    するとジョルノが、車を運転するブチャラティの手が怪我している様子に気付き、肩に手を当ててみせてほしいと声をかけるが
    ジョルノの声掛けに気付いていないのか、振り返らないブチャラティ 
    ・・・だが、そこでジョルノはブチャラティの腕から、骨がむき出しになっているのに気づく…!!
    さらにカーブの反動でジョルノの方に添えた手が首に当たり…その皮膚の冷たさ、脈を感じない体に目を見開く……

    いったいこれはどういう事なのか…表情を強張らせるジョルノ
    そういえばヴェネツィアを出た時も、ブチャラティは手に釘が刺さっていたのに血が出ていなかったが…
    ・・・そこでブチャラティも暗い表情のジョルノに気付き、手首を返して自分の骨がむき出しになった腕のキズを見やる

    「けがをしていたのか………もうあまり時間が無くなって来たな
     だんだん皮膚の感覚が… いや 最初からすでになかったのかもしれないが…」

  • 740奇妙な粗筋書き24/04/05(金) 18:58:55

    ・・・そう、ブチャラティはボスとの闘いで命を絶たれていたが

    ジョルノのくれた『生命エネルギー』は、もう少しだけ動くことを運命が…天が許してくれた、という

    だがなぜ今まで黙っていたのか…自分の『ゴールド・E』はあの時の負傷を完璧に治したというのに…


    「ジョルノ それについては…おまえの『ゴールド・E』自身が誰よりもよく知っている事だな……?

     終わったものはどうする事も出来ないってな オレの「命」は・・・


     あの時 すでに終わっていたんだ


     黙っててくれるな?みんなには…」


    その事実に、ジョルノも狼狽える声が出てしまうが…ブチャラティは何か違和感に気付き、いったんジョルノを黙らせる

    耳を澄ますと、どこからか奇妙な重低音が聞こえてくる そしてその音は次第に近づいてきて―――

    次の瞬間!フロントガラスをぶち割って、カビまみれの死体が目の前に落ちてくる!?

    空にはヘリコプターの姿もあり、敵は空から追って来ていたのだ 

    目的地のローマ、コロッセオを目の前にして追いつかれてしまったジョルノ達 闘いはまだ終わっていない…!!


    <続く>

  • 741二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:38:35

    ああ、ブチャラティ・・・orz
    「生命」を生み出すゴールドエクスペリエンスでも、「失った生命」は取り戻せないんだな・・・

  • 742二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:46:16

    うわあ…分かってはいたけど改めて言葉にされるときついな…
    ブチャラティはどのタイミングで退場するのか気になる

  • 743二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:16:11

    しかしもうこれ完全にブチャラティの方が主役めいて来たな
    体は死にながらも心はボスへの打倒に動いているのはもう完璧、悲哀の主人公

  • 744二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:48:24

    ジョルノははからずも父親同様ゾンビを生み出したわけか…

  • 745二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:10:22

    おれはまだ諦めないぞ、矢の本当の力とやらは死すら越えてくれるって信じてる。

  • 746二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:57:21

    ブチャラティすげえ…

  • 747奇妙な粗筋書き24/04/06(土) 19:06:49

    突然の敵の襲撃を受け、後部座席で転寝していたミスタも戸惑いの声が出る中
    ジョルノ達の乗る車は下り坂に入っており、このままでは敵の『カビ攻撃』にやられてしまう
    ここはブチャラティが車の天井にジッパーを開け、二人を連れて横転しようとする車から脱出する!


      第119話 パニック・イン・ローマ!


    ここはカビ攻撃から逃れるためにも、少しでも上に登ろうとするブチャラティ達
    その目の前には一行の目的地、彼らが『会うべき男』のいるコロッセオがあった…
    ・・・そして空から落ちたカビまみれの死体、その真上には敵が乗るヘリコプターが威圧的なホバリング音を響かせる…

    「『無意識』…… スタンド能力はある意味 その本体の無意識の才能だ………
     心の中に罪悪感があれば………無意識にどこかで「ブレーキ」をかける能力になる………
     だがこいつは「残酷さ」を楽しみ それを生きがいにしている…だからこんな能力になっている
     "こんな事するとは"……… こいつにはブレーキがない! こいつは悪の限界がない男だ」

    ―――ジョルノの言葉と共に、ローマの市民たちも、つぎつぎと『殺人カビ』の犠牲となる人たちが増えていく
    助けを呼ぼうと下り坂にある公衆電話に駆けつければ、電話までたどり着いたころには下半身が丸々消滅し
    下り坂を走るバイクに乗ったドライバーは、悲鳴を上げながらその肉体が削り取られていき
    家から下を覗き込もうとした住人は、瞬時にその体が食い荒らされる…!

    「ばかなーッ ローマ中をやったら…ローマにだって「組織」の者はいるッ!!
     ボスにとってもダメージのはずだ!!」
    「こいつは平気だ……… まさかやるとは思わなかった………だからヘリコプターで追って来たんだ…
     ローマの人口は300万!さっきの漁村とはわけが違う!死体から死体へあっという間に広がるぞッ!
     こいつは楽しんでいる!! ボスはこれを承知だったのか!!
     このままだとローマ中の人間が死ぬぞッ!! いやそれ以上広がってもこいつはやめないッ!」

  • 748奇妙な粗筋書き24/04/06(土) 19:07:17

    さらにヘリのホバリングでまき散らされた殺人カビは、ブチャラティ達が着くよりも早く

    すぐにでもコロッセオで待つ「彼」の元までも、その範囲が広がるという事…!


    ここはミスタがヘリをなんとしても落とさなくてはならない ヘリに向け、全弾発射!!

    ―――だが放たれた銃弾は、すべてセッコが叩き落すと共に、セッコが飛び降り地面へと沈む


    「よし これでセッコは無事着水でき…ヤツらは追い詰められたってわけだ おっと着地かな……

     そして ローマでブチャラティどもが誰に会う予定だったのかは知らないが…

    『グリーン・ディ』はそいつもついでに このまま始末する ウクク」


    セッコの能力の影響で、ブチャラティ達の立つ地面もぬかるみ始める

    敵は坂の上側に陣取り、後ろに下がることはできない… 狼狽えるミスタに、ヘリに集中するよう命ずるブチャラティ

    だがすでに自分の拳銃では射程外、ここからでは致命傷は与えられないが


    「いやミスタ 撃ってみなければわからないッ!」

    そこへジョルノがミスタの手を取り、共にヘリへと銃撃を放つ!

    ・・・が、やはり射程外 銃弾はヘリには当たらずその下にあった建物に突き刺さってしまう と思われたが―――

    銃弾は『ゴールド・E』で生命を与えており そこから延びたツタがヘリを絡めとる事で逃げる事を封じていた!!


    「ブチャラティ 地中の男は まかせていいんですね…」

    ・・・今の状態のブチャラティを、闘わせていいのか…ジョルノも表情が強張るが…

    そこにいつの間にか、セッコが姿を現しブチャラティを鋭い眼差しで睨む! ジョルノの意志に関係なく、二人のぶつかり合いはもはや目前…!


    <続く>

  • 749二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 19:26:52

    似たようなスタンド能力でも
    パープルヘイズもグレイトフルデッドも弱点あったからなー、あれが使い手の良心の部分という事か
    で、そんなものが存在しないこのガチクズは感染を抑えるブレーキは一切存在しないと…
    ・・・なんつーかホント、良くコイツを生かしておこうと考えたなあボス 絶対消しといたほうが組織のためやろ

  • 750二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 19:29:53

    ええ…仲間までお構いなしに攻撃するのはやばくないかw
    ボスがあんまりこいつら使いたがらんのも分かるわ

  • 751二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:32:47

    よく考えたらセッコがカビの攻撃対象にならんで自由に動けるのはなんでだろ
    あの性格からしてセッコを区別してるなんて事ありえんし

  • 752二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 06:19:51

    カビを泥化させて黙らせてるとか

  • 753二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 10:14:39

    ジョルノとミスタこれでコンビ何度目だろ ホント仲良いなこの二人w

  • 754二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 13:34:41

    >>753

    大体三度目め?(序盤ちょろっと組んだサーレー戦含めて)

  • 755二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 18:53:24

    銃弾生命に変えるとか大概赤い糸だなお前らも

  • 756奇妙な粗筋書き24/04/07(日) 19:21:17

    セッコのスタンド『オアシス』の能力値解説

    スタンド名-『オアシス』
    本体-セッコ

    破壊力-A スピード-A 射程距離-B
    持続力-A 精密動作性-E 成長性-C

    能力-
    本体セッコが、スーツのように「着ている」能力。
    セッコの原始的な才能が、そのまま発現したように精密性は全くないが、ガムシャラに岩石をドロ化する。
    本体セッコは、その中を泳ぐように進み敵を叩く。
    土中では目は見えないが、セッコは原始的な才能で敵を追う。

  • 757奇妙な粗筋書き24/04/07(日) 19:21:50

     第120話  一対一<サシ>で勝負!


    土中を進むスタンド使い、セッコの相手を務めるブチャラティ

    同時にセッコ自身も、ブチャラティには漁村でやられた恨みもあり、ブチャラティに狙いを定めており

    その間にジョルノ、ミスタはカビのスタンド使い、チョコラータを仕留めに向かうのだった


    「さっきと同じ手は…二度とくわねえッ! よくもやってくれたよなぁぁぁぁぁぁ

     うぶな事を……じゃなくて…やぼな事………は違う… うぐぐ………ぼらな事でも無くて さばな事」


    「味な事か?」


    「知ってんだよオオォォッ!! 国語の教師か うう…うう…うおお おっ おっ オメーはよォォォォ

     お 思い出した…!! ビデオを撮らなきゃあな……… 仕留めるのに時間はかからねーが……… えーと」(ガチャガチャ


    ・・・いろんな意味でマイペースなセッコ ブチャラティ目の前にしてビデオカメラセットアップ中

    もちろんブチャラティもそんなセッコに付き合う義理は無い 遠慮なく『スティッキィ・フィンガーズ』の一撃を

    ふり下ろそうとした瞬間!逆にセッコの蹴りがブチャラティの顎を蹴り上げる!!


    「一対一(さし)のやり合い… な な なら……… 地中に潜るまでもねえ」

    そう言い放つと共に、ビデオカメラを残して突然姿を消すセッコ 

    いったいどこに―――瞬間!飛び上がったセッコが上から強襲!!

    ブチャラティもとっさに防御し、致命傷は免れるが… その強烈な一撃には衣服の肩口に微かな焦げ跡が出来るほど…


    (は…速い……同じ近距離パワー型…だがこの能力… おれの『S・フィンガーズ』より上だ……スピードもパワーも…!!)

    ブチャラティもその表情を強張らせ、敵の実力を認めざるを得ない そしてさらにセッコのラッシュがブチャラティを襲う!

    そのラッシュに晒されながら、ブチャラティは敵の強烈なラッシュの正体が

    『地面を柔らかくした』反動を利用して、さながらリングロープの反動を利用するボクサーのパンチのように、パワーを増幅させているのだと見る

  • 758奇妙な粗筋書き24/04/07(日) 19:22:14

    「『オアアアァアアアシス―――ッ!!』 くらえ!時間はねえッ!」

    そしてそのラッシュに晒され、倒れたブチャラティにトドメの一撃を―――

    寸前!ブチャラティも地面をジッパーで切り離して、強引にそのラッシュから逃れる!!


    ……真下へ『落下』しながら、無事な姿を見せるブチャラティには、セッコも怪訝な表情が浮かぶ

    宙に投げたビデオカメラをキャッチしつつ…ジッパーで開いた部分に足先が巻き込まれ、その足から血が溢れ出る


    「やはり……おまえ 「カビ」が生えない 落ちたのに………

     チョコラータの『グリーン・ディ』は生きる者なら 絶対……殺すのに… なんなんだおまえの体…

     なんだかわからねーが…… それならそれで…どうでもいい…

     だったらオメーの動きが止まるまで全身を…グチャグチャにしてやるまでだけどな…

     オ オオ オレの『オアシス』でよォォォ」


    場面をチョコラータへと移し、ツタに絡めとられ動けなくなったヘリへと向かうジョルノとミスタ

    だがチョコラータも黙ってやられはしない、ヘリを『降下』させる動きでツタを朽ちさせようとするが

    一手遅かった、すでにツタは成長完了 完全に樹木と化しヘリの固定完了!もう逃がしはしない!


    「ミスタ 木に登ってヘリに向かうぞ!」

    「その必要はないジョルノ 弾丸の射程距離ならすでに十分入ってる!

     ヘリも固定されたのならここから完璧に狙撃できる! しかもガラスも防弾じゃねー事はここからでもよくわかるッ!」


    ヘリに向け、銃弾を5発発射!狙いは敵の脳天! だが…ヘリの中にチョコラータの姿がない!? 

    ピストルズ達も困惑、ミスタの傍に残ったNo5も、敵がいない事を伝える

    狙う相手がいないためやむなくヘリ内に着弾すると共に、ここは態勢を立て直そうと―――

    No1が振り返った瞬間!No2とNo3の体が真っ二つに両断されてしまう!?


    <続く>

  • 759二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 20:09:12

    なんだろう、セッコがちょっと奥奏っぽさあってカワイイ気がするw

  • 760二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:11:16

    シンプルなスタンドほど強い、誰の言葉だったか…まさしくそれを体現したような性能だな、セッコのオアシス
    人状のビジョンも持たないタイプでこの強さはギアッチョとは別方向に手強いと思うわ、これでカビが効かないブチャラティでなかったらと思うと恐ろしい

  • 761二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:14:26

    同じ着込むタイプの能力でホワイト・アルバムと比べると攻撃力特化という漢字だな

  • 762二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 06:51:14

    保守

  • 763二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:34:09

    ブチャラティあんま無理して戦うなよ…

  • 764二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 18:29:59

    地味にピストルズも、やられ役が板についてきた気がする…w
    だいたい2.3バトルに一回は被害にあってるが、終わったら平気でやられたナンバーも復活してるあたりめっちゃタフだよなコイツ。
    しかも本体へのフィードバックもないし、一人でも残ってればミスタ生存確認できるってことでもあると考えると、色んな意味で前線での出番に恵まれるのも納得ではある。

  • 765二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 18:31:14

    保守

  • 766奇妙な粗筋書き24/04/08(月) 19:05:18

    (バ…バカなッ! なんでヤツはイナインダ!? スタンド能力は『ひとりひとつ』のハズダ!
     ヤツノ能力ハ『今より低い位置に降りたらカビが攻撃シテ来ル』能力! ソレ『ひとつダケ』ト決マッテイルッ!!)

    目の前で両断されたNo2、No3の姿に、敵の攻撃がつかめず恐怖に震え上がるNo1
    そこへ新たにNo6が姿を見せるが・・・

    〔逃ゲロ No1 オレタチに………"コイツハ"………倒セナイ………
     早ク No1… コノ 「ヘリ」カラ…脱出スルンダ…… コイツハ ヤバスギルウウウウウウウウウウウウーッ〕
    だが次の瞬間、手すりの部分から降りたNo6のどてっぱらにはNo7の頭が突き刺さっていた…!!

    そして悲鳴を上げるNo1とともに、ミスタの全身から血しぶきが上がる!!


      第121話 好奇心の成果!


    ジョルノもピストルズ達を解除するよう声を上げるが
    ピストルズの一部が敵に捕獲されており、スタンドを解除できない いったいピストルズは何をされたのか・・・
    No5が倒れるミスタに、仲間たちを連れ戻してくると声を上げるが、それをジョルノが止める
    敵はあえて破壊したピストルズを捕まえている スタンドを捕獲されている以上、その傷はジョルノに治すことができない…
    それにピストルズ最後の一人、No5がやられれば、それはミスタの死を意味する…

    「やはりヤツは……… 登って行って直接たたかわなくてはダメな相手だったッ!」
    ひとまずナランチャ、トリッシュを入れた亀はミスタの傍に預けつつ…
    ブチャラティの闘いに目を向けるジョルノ、だがすでに二人の姿は道路から消えており…
    表情を強張らせながらもジョルノも敵の元へと向かう ミスタも残ったNo5にジョルノの援護をするよう命ずるのだった

    ジョルノが樹木越しに、『生命反応』…敵の反応を感じとる 
    正確な位置は不明だが、ヘリの外に出ていないのは確実なようだ

  • 767奇妙な粗筋書き24/04/08(月) 19:05:31

    ヘリの装甲を『ゴールド・E』でぶん殴り、樹木を急成長!ヘリを内部から一気に貫く!!

    ・・・だがこの攻撃でも手ごたえを感じられず… 一体敵はどうやって隠れているのか……

    操縦席から内部を伺うジョルノ その荷物には注射器やメス、医療器具などがあり そこから敵の素性が医者であると見る

    そこへ街に目を向けると、パニックはコロッセオ目前まで近づいていた!もう時間はない…!!


    そこに瀕死のNo1の姿を発見 手を差し出して助けようとするが、それは敵の罠!

    身を乗り出した瞬間!ジョルノの背後からチョコラータの手刀が―――


    「無駄アァァァァァァァ!!」 刺さる前に反撃!ゴールド・Eの拳がチョコラータをブッ叩く!!


    ―――だが、その攻撃で姿を現したチョコラータの異様さ

    背骨がむき出しになった、上半身だけのチョコラータの姿にジョルノも目を見開く…!

    悲鳴を上げながら、拳が刺さった部分を自ら切り取ってジョルノの攻撃から逃れ、物陰に隠れるチョコラータ


    …さらに切り落された上半身の、もう半分部分の拳がジョルノの胴体に突き刺さる!!

    切られた傷口をよく見たら『グリーン・ディ』のカビのようなものが張り付き、ウジュリウジュリと不気味な音を響かせる


    「『好奇心』は…精神の成長において最も大切なものだ

     今ほど子供の頃……… いろんな人体実験をしといて良かったと思った事はないぞ………

     人間の肉体をどの部分で切断すれば無事でいられるか よーく観察出来て知ったからな

     どこの血管を閉じれば…出血しないですむか それも当然よくわかっている

     そして『グリーン・ディ』のカビで切断面を包めばこま切れになっても自由自在に動けるし…狭い所に潜むこともできる」


    あまりにおぞましい戦い方を見せつけるチョコラータ、この外道をどう攻略する!?ジョルノ!


    <続く>

  • 768二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:22:41

    ピ…ピストルズ…がんばれ
    チョコラータ自分の体まで解体するのかよ…もうまじやばいなコイツ

  • 769二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 05:34:32

    ホントスペックだけはめちゃくちゃ高いなこのクズ
    死なない程度に隠れられるように自分を切り分けるなんて発想出るあたりだいぶイカれてるわ

    で、まあ色んな意味で生命そのものを侮辱してるコイツは間違いなくジョルノのプッツンスイッチ踏み抜いてる訳だし、確実にその死にかたは悲惨なことになるだろうなー、ザマミロ&スッキリサワヤカな末路に今から期待

  • 770二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 09:52:54

    過去一えぐい戦い方する敵やなあ
    傷口にカビ繁殖させるとかありえんやろ…

  • 771奇妙な粗筋書き24/04/09(火) 19:07:19

     第122話 幸せって!!

    チョコラータの奇襲を受け、血反吐を吐き、ヘリから落ちようとするジョルノ
    だが落ちればカビの餌食になる!No5の言葉で辛うじてヘリの窓枠を掴み
    どうにか殺人カビは、ジョルノの髪の毛に張り付く程度で済むが… 
    落ちかけるジョルノを、チョコラータが狂気の形相で睨み付ける…!

    「本当に幸せを感じるって状況…あるよな… ジョルノ・ジョバァーナ……
    「幸せ」には………『2つの場合』があると思うんだ ひとつは 絶望が…希望に変わった時…幸せだと感じる
     おまえの植物がこの「ヘリ」を掴んだ時は 実にヤバイとパニクったよ……本当に絶望だと思ったんだ…
     だが おれは切り抜けた…… 自分の経験で…… 精神力で絶望を逆転したんだ………
     それって…『幸せ』だって感じるんだよ…… 今本当に………」
    「ゴールドエ・・・
    「よってくんじゃあねェ―――――ッ」

    さらにジョルノへと、切り離した両足の攻撃が襲い掛かる!!

    「そして幸せだと感じる『2つ目』の状況は…!! 絶望したヤツを見下ろす時だあああ―――ッ!!」
    そこから一気にラッシュで滅多打ち!ジョルノも耐えきれず、ついにヘリから突き落とされてしまう…!!
    ―――だがまだジョルノの抵抗は終わってない!No5の蹴り飛ばした銃弾がジョルノの掌を貫くと
    銃弾に『生命を与え』、ヘリに突き刺さると同時に樹木へと変化 落下を防ぐことに成功する

    〔ミスタが一発ダケ持タセテクレタンダ…突ッコムンダ ジョルノッ! 早ク ヘリニッ!! 戻レェ―――ッ!!〕
    「グラッツェ No5…」

  • 772奇妙な粗筋書き24/04/09(火) 19:08:11

    だがそんなジョルノの抵抗を見下しながら、くだらない事、と吐き捨てるチョコラータ

    機首を下に下げると、『生命』を持った樹木にも殺人カビが襲い掛かり 瞬時に枝を食い荒らす…!

    そしてヘリに手を伸ばそうとジョルノだが、あと一歩が届かない! ジョルノの体は成すすべなく、ヘリから落ちてしまう…!!



     うわあああああ あああ あああ



    その絶望的な光景に悲鳴を上げるNo5 そして瞬時にジョルノの全身を殺人カビが覆う…!!


    「やったッ!見せろッ!表情をッ! わたしに絶望の表情をッ…!

     よおーく見せるんだッ! 希望が尽きて… 命を終える瞬間の顔をッ!

     絶望をわたしの方に向けながら 落下していけええええええええええ

     うわははははは はははははははは ははははは はははははは」


    至福の瞬間に高笑いを上げるチョコラータ ―――瞬間、その顔面をくだけた枝から変化した、『一発の銃弾』が貫いた

    そう、ジョルノがヘリから落ちたのではない、みずから枝を蹴り折ってチョコラータの方へと向けていたのだ


    「生物がゆえに木の枝は「カビ」に破壊された……… だが………

     根元から折れた枝はもう『生命』ではない ただの材木だ……

     おまえが破壊したから 木の枝は物質に戻った… 『弾丸』に戻したのはおまえだ…


     ところで おまえがぶちまいてた幸福論だが………

     こうして今のおまえを見ても 『幸せ』なんかぜんぜん感じないぜ おまえには最初から勝っていたからな……」


    <続く>

  • 773二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:39:11

    まさしく格の違いを見せつけたな、いいザマミロ末路だった

  • 774二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:27:13

    チョコラータは最後までクズいなあ
    もうある意味清々しいw

  • 775二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 04:55:52

    ピストルズのサポートがなければやられてたのに煽るなあジョルノw
    いやほんと毎度ながら良い仕事してくれるわ、間違いなく五部の隠れたMVP

  • 776二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 07:00:57

    ミスタはここまでくると4以外では絶対死なないのではとすら思ったわ

  • 777二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 11:03:43

    >>776

    でも4が原因で死んだらそれはそれで衝撃よw

  • 778奇妙な粗筋書き24/04/10(水) 19:25:13

     第123話 ひどい野郎!!

    ジョルノの機転により、殺人カビの使い手、チョコラータの撃破に成功 
    コロッセオまで被害が広がる前に倒す事ができ、No5も大歓声だが…

    「いらぬ心配かもしれないか… たしか チョコラータと名乗っていたっけか………
     ヤツは ひょっとすると… 死んだふりをしているなッ!…………!?」

    ジョルノの突然の言葉に、No5も驚愕に目を見開く中、ジョルノは言葉を続ける
    死んだふりをしたチョコラータは、あと数センチ体を動かせればヘリから落下して逃れられると考えている、と
    …確かにジョルノも重症 枝に引っかかったチョコラータのもとに素早く行けるかは怪しいが
    だが自分のスタンドなら、近づけば確実にとどめを刺す事ができる…!!
    ・・・だがジョルノの呼びかけにチョコラータは白目を向いたままで、反応を示す事はなく…

    〔シ…死ンデルッテッ! ジョルノッ! 頭ヲブチ抜イタンダゾッ!〕
    「かもな……… そのままじっとしていれば………戦闘不能にはなってもらうが 何もしないと約束しよう
     ひとつの選択だ…さあどうする? 登って行くぞ……今からそこへ」

    そしてジョルノが一歩踏み出した―――瞬間! 
    「近づくんじゃあねーぜッ!後ろを見ろォ―――ッ!! このマヌケがぁああああ―――ッ」

    チョコラータが復活!!その言葉に背後を振り返ると
    チョコラータの切り落とした腕が、ミスタの首を掴み上げていた…!!
    そう、チョコラータはジョルノが話しているスキに左腕を回り込ませ、気づかないようにミスタへと向けていたのだ
    そしてそのままミスタののどをカッ切ろうと、手刀を突き刺し―――

  • 779奇妙な粗筋書き24/04/10(水) 19:25:45

    次の瞬間!チョコラータの脳天、内部からクワガタが飛び出してくる!?
    ・・・そう、ジョルノが話していたのは単なる時間稼ぎ 
    チョコラータをぶち抜いた『弾丸』が生命に成長するのを待っていただけなのだ
    生きていようが死んでいようが、そのトドメを確実に指すために・・・

    「さ さっき じ…じっとしてれば… な…にもしないって い…言ったくせに………」
    「自分を知れ… そんなオイシイ話が………あると思うのか? おまえの様な人間に」
    「なんてひどい野・・・ 

    やぶれかぶれに襲い掛かる、チョコラータに向け―――!!

  • 780奇妙な粗筋書き24/04/10(水) 19:26:07

     無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄

     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 

     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄

     ウリャ――――――――――――――――――――――――
     WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY

     無駄 無駄 無駄
     無駄 無駄 無駄
     無駄 無駄 無駄
     無駄 無駄 無駄

     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
     無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄

     無駄ァアアアアア

  • 781奇妙な粗筋書き24/04/10(水) 19:26:27

    総系8ページ、見開き一回の超ハイパー無駄無駄ラッシュ(合計およそ122無駄)を叩き込まれ

    「ヤッダー バァアァァァァアアアアア」

    と悲鳴を上げて吹き飛ばされるチョコラータの体は、そのまま道路にあったゴミ収集車へと回収されるのであった 


    「気になるのは………ブチャラティ どこに行ったのだ? あの『地下を潜る男』は」


    <燃えるゴミは月・水・金>

  • 782二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:41:44

    8ページの無駄無駄ラッシュはすげえw
    思い切ったなあ

  • 783二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 20:42:52

    ここまでボコボコにしてやらんといけない相手かよ!   まる一話ムダムダでもいいくらいのゲスだったわ

  • 784二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:02:44

    これはいいインガオホーでした
    やはりガチクズがぼっこぼこにぶちのめされるのはそこまでの道のりもあって爽快ってもんよ

  • 785二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:15:10

    仮に鋭い痛みがゆっくりくるがなくなってなかった場合、何千発も鋭い痛みを食らっていることに

  • 786二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 06:47:01

    燃えるごみもカビが食ってくれるならようやくこのゲスも人のために働いてくれるかな。
    まあゴミと一緒にされたら失礼だろうけど。燃えるゴミに

  • 787二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:24:36

    >> ヤツは ひょっとすると… 死んだふりをしているなッ!…………!?

    ここらへん父親と同じだな

  • 788二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:23:57

    メメタァな視点だけど、やっぱチョコラータってフーゴ敵に出せなくなって代わりに配役されたんかなー
    ウイルス的なものを使うという点でフーゴとの共通点があるし
    味方だったヤツを立ちはだからせるのはジャンプ的には割と王道展開だと思うが、ギャングがテーマなだけに生々しすぎたか

  • 789二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:42:03

    >>WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY

    ここも父親と瓜二つ

  • 790奇妙な粗筋書き24/04/11(木) 19:09:29

    チョコラータとの闘いを終えたジョルノだが、そこに携帯電話の着信音が響く
    どうやらチョコラータのもののようだが、なんでこのタイミングで…

    「……… まさか………ヤツは戦いの最中 電話をしていたのか?
     "何を知らせるために"?」


      第124話 メッセージは2つ!!


    そして電話をかけて来たのは当然、彼の相方のセッコ
    だが電話に出ないチョコラータに、セッコも困惑の声が洩れるが…
    そこに携帯電話の画面に、留守録が2件入っているのに気づく チョコラータもいつの間にかセッコに電話をかけていたようだ
    というわけで留守電再生 チョコラータの伝言が伝える彼の活躍(ヘリに撃って来たミスタを返り討ち)にセッコも大はしゃぎ

    ≪いいかセッコ……おれたちは無敵だ 強者は弱い奴らを支配してもいい 資格があるのだ
     いや…… 他人を支配しなくてはならない宿命が 強い者にはあるのだ…
     たとえそれがボスだろうとな… わたしはこの闘いで…ついでにボスも乗り越えるつもりだ…
     おまえもやるんだ!! セッコ………おまえは強い ジョルノが来た もう切るが……
     わたしは…… だからおまえの事が好きなんだ…… 行くぞ…≫

    ・・・地中から姿を現したセッコ、ブチャラティは何かに目を奪われているようで今のうちに攻撃を―――

    「………やったのか!? ジョルノとミスタ 『ヘリの男』を……!!」
    ブチャラティの言葉で、セッコが街の様子に気付く 
    チョコラータの殺人カビが街の人を襲わないその状況に、セッコも戸惑いが浮かぶが…そこにもう一軒の留守録が再生
    どうやら二件目のほうはジョルノの攻撃で脳天を撃ち抜かれた直後にかけてきた様子
    そしてセッコに向けて、ブチャラティ達の目的地が『コロッセオ』に待つ何者かであることを突き止めており
    もし自分がやられたら、セッコにコロッセオへ向かうよう命ずるのだった
    ・・・殺人カビの効果が消えつつある街並みに、ショックを受けたかのように震えるセッコだが―――

  • 791奇妙な粗筋書き24/04/11(木) 19:10:25

    「ふんッ! くそチョコラータ

     悲しむ……… と…思うか? あんたのこと………負けちまってよオオオオオオオオオオオ」


    鼻息交じりにそう吐き捨てるセッコが携帯電話を投げ捨てる


    「あんたは頭もすごく良くて… 角砂糖投げて遊んでくれるし 預金もいっぱいある

     そんで とても強い… って………思っていた……… だからあんたの言う事聞いていれば安心と…思っていた…

     でも弱いじゃあねえーかよォォォ 負けちまったんじゃあよオオオオオオオオオ

     そんなカスもう好きじゃなくなったよッ! ぜんぜんねェェェェッ!」」


    ビデオカメラの方にもつばと共に吐き捨て、カメラをドロドロに潰すと 

    次の瞬間、セッコはブチャラティに背を向け、コロッセオに向かおうとする!!


    ブチャラティもそれを阻止すべく、背を向けたセッコに鉄棒を投げつけるが

    それを見もせずに頭をわずかに動かすだけでよけてみせるセッコ、だが


    「ン…! 半  分 ハッ!」

    ジッパーで半分に分かれた鉄棒は、セッコ傍の石柱に刺さると共に

    もう半分がトラバサミのごとくセッコの体をはさみ込もうとする!!


    ―――だがその攻撃をセッコは石柱を蹴り飛ばして回避!逆にブチャラティの方へと攻撃を返して見せる!!

    ブチャラティも石柱そのものを破壊する事で、鉄棒のトラバサミ攻撃を回避するが、首の所がわずかに切れる傷を負う


    「ところで「コロッセオ」ってさあ 「殺っせよ」ォォ って聞こえない?なあ~?

     国語の先生よォォォォォ あんたを殺っす前に聞くけどよォ~~~」


    <続く>

  • 792二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:17:52

    あっさり見捨てるんかいなw
    やっぱチョコラータについていってただけあるわ

  • 793二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:29:56

    >預金もいっぱいある

  • 794二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:02:47

    赤い糸切れとるやんけ!w

  • 795二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:17:26

    頭はともかく実力は相当なもんだぞセッコ、アクションの動きが凄まじい
    億安みたいに頭のアホさでやられたりとかもあんまりなさそうな気がする

  • 796二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:16:18

    重ちーみたく本能がすごいタイプか

  • 797二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 07:33:07

    なんつーかホントに、いろんな意味で野生児だなあセッコ 考え方も戦い方も
    チョコラータにさえ拾われてなければジャングルの王者にもなれただろうに…w

  • 798奇妙な粗筋書き24/04/12(金) 19:13:20

     コロッセオが存在する限り ローマは不滅だ
     コロッセオの倒れる時 ローマも滅びる
     そして それは世界の終わる時である

     (コロッセオを見た ある中世の修道士の言) 


     第125話 コロッセオの男

    「オレは今まで…… 「ヘリの男」の「カビ」さえ止めれば危機は終わると思っていた…
     だがまだ 事態は……さらに悪化している! 危機は『地中を自由に動ける』この男だ………!!
     このオレが こいつを先にコロッセオに行かせたら…… こいつは暴走するッ!」

    向かって来るセッコに向け、ブチャラティも迎撃せんとする 
    襲い来るセッコの攻撃を飛び上がってよけると共に、鉄棒越しにその身を持ち上げ、セッコの後頭部に蹴りを放つ!!
    だがその攻撃を、やはりセッコ自身の野生の勘とも言うべきもので、その身を地面に沈める事で見もせずに回避
    ・・・そして、鉄棒ごとブチャラティを地面の抜かるみへと引き込もうとするセッコ…

    「うっとお…… しいぜ……ブチャラティ もうわかって……んだ…ろうう
     近距離のスピードとパワーなら オレの方が上だッ!」

    そしてズブズブ沈む鉄棒ごと、ブチャラティへとトドメの一撃を放とうとするセッコだが
    その前にブチャラティは鉄棒を切断、その切っ先をセッコへと向ける 
    セッコもその攻撃を払い落すと共に、ブチャラティとセッコのラッシュの打ち合いが展開!
    だがセッコも乱打戦は嫌ったか、ブチャラティの体を思い切り蹴り飛ばして、大通りの店頭ガラスへとブチャラティの体をぶつける

    またも自分の攻撃からうまく逃れたブチャラティの機転には、セッコもうんざりげな声が出ながらも
    やはり、ガラスで傷つけられながら血がほとんど出ないブチャラティの体にはセッコも疑問が浮かぶが
    そこにコロッセオの方角から、何かが反射したような光が見える…?

  • 799奇妙な粗筋書き24/04/12(金) 19:14:26

    「おめ…え も 見えたのかよ……… おい なんだと思う

     2階のアーチのところだろ? 光ったよなあ~~~?さっきもよォ~~~」


    セッコの言葉と、コロッセオから様子を伺う何者かの存在に、ブチャラティもその表情を強張らせる

    …そこには双眼鏡で二人の闘いを覗き込む、車いすに乗った義足の男の姿があり

    二人が自分の存在に気づいたことを悟ったか、その人物はコロッセオの影に姿を隠す―――

    だが、その人物の風貌……どこかで……?


    …セッコへと向き直り、その迷いを振り払ったように、真っすぐにセッコを睨むブチャラティ

    向かって来るセッコに向け、ブチャラティはショーウィンドウのガラスでその身を隠すと

    そのままガラスを割り砕くと、そこにはブチャラティの姿は消えていたが―――


    「なめてんのか!? ジッパーで地面に…… オレのマネを……

     地面に隠れてオレにかなうとでも…… 思ってんのか!くらえ!『オアシ・・・』」


    ……振りかぶった拳を、寸前で止めるセッコ そのままそっと地面に手を添えて

    そこから地面の内部に伝わる「振動」を感じとる その振動は地中を進んでいる証

    自分のお株を奪う手口をして見せるブチャラティには、セッコも怒りを露わにするのだった


    <続く>

  • 800二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 19:50:37

    ついにコロッセオで待つ人のとこまで来たか
    しかし誰だろこのひと…ジョセフ説もあったけどワイはDIOとのつながりも兼ねてホルホース説を推してみる

  • 801二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 20:45:36

    ついにクライマックス感出てきたなあ
    コロッセオの人って誰なんやろ…ジョセフかと思ってたけどあのボケ具合では絶対無理やw

  • 802二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:43:29

    ポルナレフとかどうだろうと思ったけどあのポルナレフがこんな再起不能になってる姿は想像したくねぇ

  • 803二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 08:38:50

    >>802

    カーテン巻けば動ける奴やし大丈夫やろw

    ていうか再起不能になってる姿が全く想像できん

  • 804奇妙な粗筋書き24/04/13(土) 19:10:10

     第126話 コロッセオ、一歩手前!

    地中をジッパーで切り開き、コロッセオへと向かうブチャラティ
    セッコも地面に手を添え、地中を進むブチャラティの動きを感じ取ってはいたが
    予想以上に移動が早く、すでにこの周囲にはいないものと見る 呼吸に顔も出さず、どこへ向かったか…

    「小便のシミがついた「ジッパー野郎」のくせして… オ…オレの特技を………パクリ………やがって!
     だが猿まねはしょせんよォォォォォォオオオオオ てめー自身の首をてめーで締める事になるッ―――
     コロッセオまで行かせはしねッ―――」

    ドロのように柔らかくなった地面をすくいながら、地中へと飛び込むセッコが
    拳を振るうとまるで波うつ海のごとく、地中の土が一直線にドロと化す…!
    ・・・地中を進むブチャラティにも、[ガボボボ][ガボン]と奇妙な音が響くと共に、足元がドロ状になり始めるのに気づく
    やはり敵も追跡してきたが、迷いなく自分に向かって来るその音……

    「「音」は硬い地中よりも液化した方がよく反響して伝わってくるという……水の中のように……… [ガボボボボ]
     ヤツが地に潜る時 オレが移動する時出る音も ヤツの方に聞こえているという事かッ!!」

    そしてセッコの元にも、[ガスッ ガスッ]と、ブチャラティが進む音を捉える
    予想以上に進んでいたが、もはや逃がしはしない 敵の距離まではっきりとわかる!

    「『首を絞める』じゃねえ… 墓穴だ… 自分で掘った自分の墓だ…ブチャラティ…
     周りが地の壁に囲まれてよオオオオオオ オレの拳の突きを防ぐことができるのかなあああああああ!」

    そしてその音の元へとセッコが拳を振るう! ―――が、そこにブチャラティの姿はなく
    その音は切られた水道管が水をまき散らしながら暴れ、水道管同士にぶつかり[ガスガス]と言っていた音だった
    …一杯食われながらもセッコは冷めた目を浮かべながら、水道管をドロ化して黙らせる
    こんな小細工に頼るのは、ブチャラティが追い詰められた証… そう言いながらセッコは一旦地上へと出る

  • 805奇妙な粗筋書き24/04/13(土) 19:10:47

    周囲には音も、振動も感じ取れず
    ブチャラティは動くことなくこらえているか、何か策を考えているか…と見るが

    「だが……もう 余裕なんかなくしてやるぜ……… 機転きかすよオオオオオオオオ」
    セッコはドロ化した地面に舌を伸ばし、ガブガブ口の中に加え込むと一気に宙へと吐き出していく…!?

    \プしゅん!/ \プしゅん☆ プしゅん☆ プしゅん☆/ \プしゅん☆/
    「……… ?」 地中に潜むブチャラティに、今度は何か変な音が聞こえてくる…?

    「さっきとは違う音だ なんだ…この音は……? あらゆる方向から聞こえるぞ 何をしている」
    /プしゅン☆ プしゅン☆ プしゅン☆\ /プしゅん☆\ /プしゅプしゅン☆ プしゅ\ /プしゅん☆\

    ―――次の瞬間、鋭いトゲ状の何かがブチャラティの方に突き刺さる!?
    気づけばさらに\プしゅん☆ プしゅん☆/と音を鳴らしながら、次々とそのトゲが降りそそいでくる…!!

    「地面の石畳はよォォォー オレの『オアシス』が触るから ドロ化する…んだああああああ ゲロゲロ ウケッケッ
     でも…オレの体をいったん離れるとよォォォ………… 再び固くなる!!」

    そう、その攻撃はドロ化した地面に固くなった石畳の破片が雨のごとく突き刺さるもの!
    さらに降りそそぐ石畳のトゲ雨がブチャラティの全身を貫き、必死にうめき声を押し殺すが
    もはやこれ以上地中に息をひそめてはいられない かといって地表を動けばセッコに捉えられる
    完全に手詰まりとなったブチャラティだが… そこから視点を移し、コロッセオでブチャラティ達を待つ、一人の男の姿…

    「覚悟はしていたが…もし「彼」がここに来ないのなら
     このコロッセオで「落ち合う事」が…… 敵の追手に知られてしまったのか……」

    『矢』を片手に持ちながら、膝の上に乗せたノートパソコン状の端末に
    ブチャラティチームの画像を移しながらそう呟く、車いすに乗った一人の男…

  • 806奇妙な粗筋書き24/04/13(土) 19:11:22

    「「矢」は破壊しなくてはならない… 「希望」は………この「矢」と出会う『彼ら』なのだ…

     あの『時を支配』できる『キング・クリムゾン』を超える事の出来るのは この「矢」の『真のパワー』を知る者だけだ…

     それができるのはこの自分ではない……… 「彼だ」だ


     12年前 エジプトでの闘争のあと手に入れた この「矢」のもたらす「恐怖」は…

    「彼ら」が来なくては 終わる事はない!」



    [J・P ポルナレフ](36歳 フランス人)



    <我々は知っている…この男の眼光を!>

  • 807二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 19:39:39

    ポ…ポルナレフ…う、嘘だろ…?

  • 808二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 20:00:07

    は!?ポルナレフ!?何があったん…
    何もかも変わり果ててるしお前まじどうした…

  • 809二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 20:42:48

    まじでポルナレフ?!
    いやいやホント条太郎と別れたあと何がどうなってギャングのボスとやりあってるんだ…
    その辺話すだけでも一ヶ月は使えそうなくらい濃厚なんですが

  • 810二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 06:25:06

    これは条太郎の参戦もあるか、とも思ったが
    ポルナレフなら性格上、助けを求める=かつての仲間を危険にさらす って真似しないよなあ…
    口止めされてた康一くんがうっかり口を滑らせての、条太郎電撃参戦のがまだあり得そう

  • 811二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 08:52:21

    しかしボスは意外に詰めが甘いのかもな
    結果とはいえブチャラティも逃がしてしまっているし

  • 812二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 17:45:35

    「ゴールド」エクスペリエンスと
    「シルバー」チャリオッツで繋げたか…この発想はなかった

  • 813奇妙な粗筋書き24/04/14(日) 19:20:13

    *スタンド亀の能力値解説

    スタンド名-『カメのスタンド』
    本体-カメ(誰にも名前すらつけてもらってない)

    破壊力-E スピード-E 射程距離-E
    持続力-A 精密動作性-E 成長性-E

    能力-
    組織またはボスがみつけたスタンド能力を持つ亀。
    宝石が付いた「鍵」が甲羅にはまるとスタンド能力が発現するよう訓練されたらしい。
    その宝石が入り口となって亀の中に特殊な空間が出来、人や物が入れる。
    中はホテルの部屋のように整備されていて、なぜか電機などもあり、TVや冷蔵庫も作動している。

  • 814奇妙な粗筋書き24/04/14(日) 19:21:03

     第127 勝者となれ!!

    コロッセオでブチャラティ達を待つ、車椅子の男―――かつてエジプト行きの奇妙な冒険を繰り広げた一人、ポルナレフ
    手にした端末にブチャラティチームの略歴を見ながら、ポルナレフは皮肉なものだ、と呟く
    社会からつまはじきにされ、ギャングの道を進む彼らが、世界が邪悪へと向かうのを止めようとしているその事実に…

    「しかし結局のところ このブチャラティはここまで登って来る事ができるのか…?
    「勝者」とならなくては なんの意味も持たない! さもなくばこの「矢」は秘密と共に破壊されねばならない…
     オレにできる事は……… それまでただ待つだけだ… 全てはその後だ………
     今までもずっと……… オレは………待っていたのだからな…
     ただひたすら この矢の「真のパワー」を……… 守ってな………」

    ブチャラティとセッコの闘いに視点を戻すが、セッコの石槍絨毯爆撃にもはや耐えきれないブチャラティ
    スティッキィ・フィンガーズの腕をふって降りそそぐ石槍を払い落とすが、即座にセッコもその音に向き直る
    移動する音を聞き取り、ブチャラティを追うセッコ 敵の追うスピードの方が速い…!
    もはやブチャラティにできる抵抗は、近くにあった街灯をバラバラにして降りそそがせる程度のものしかできず
    そんな微かな抵抗をあざ笑うセッコ…

    「オレの グヒ 「オアシスの能力」から一時でも身を隠す事ができたのは オメエだけだが……… グヘヒホ………
     もう終わりだ…さっきより近づいた すぐに見つけるさ
     隠れれば隠れるほどよォォォ――― 「敗北」がおまえに追いついていくのさあ グヘロホハ………」

    ―――次の瞬間、自身の『皮膚』までもがドロ化し始めている事に気付くブチャラティ…!
    指の骨まで露出し、自身の頬に手を添えた指がグニャリと逆方向に曲がり 骨が折れる音が甲高い音を響かせる!
    そしてその音にセッコも即座に反応!振り返ってその拳を振るいドロを押し流し、ブチャラティを強引に地表へと叩き出す…!

  • 815奇妙な粗筋書き24/04/14(日) 19:21:17

    「完全に捕えたゼ…よくわかる…お前までの距離 1・5m すでにコロッセオに登ってたのかよ…

     かなり…惜しかったなあああああ」


    そしてその姿を捉えたセッコが、ブチャラティにトドメの一撃を放とうとするが

    それに対しブチャラティは、セッコの攻撃で一緒に跳ね上がった自動車のタイヤに、スティッキィ・フィンガーズの拳を叩き込む…!?


    「なぜかはわからないんだ… このオレ自身もな…

     オレの体はもう骨折しても痛みがほとんどない 心臓も止まっているから大量に出血もしない

     ダメージが『鈍く』なっているんだ… だからオレはこれを待っていた きっと耳の鼓膜に衝撃があっても大丈夫だろうな…」


    ―――その瞬間、タイヤの甲高い破裂音がセッコの両耳を脳天ごと貫く!!


    「オレは待っていたんだ………おまえが何もかもをドロ化した地中にひきずりこむのをな

     街灯ごと… 道路標識ごと… 駐車している自動車ごと そのタイヤもな………


     おっと こんなこと言ってももう聞こえないかな?」


    <続く>」

  • 816二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:25:39

    ブチャラティ大丈夫か…せめて最後まではもってほしい

  • 817二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:41:50

    今亀のスタンドの説明来るんかいwしかも名前無いのねw
    あとポルナレフ性格めっちゃシリアスになってるなあ

  • 818二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:52:41

    >>817

    いうても3部のときもシリアスなときはシリアスだったぞ

  • 819二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 20:21:46

    >>818

    言われてみれば妹とかアヴドゥルの時とかな

    5部全体的に重めの雰囲気だし今だからこんな真面目なのかもしれんね

  • 820二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:41:59

    再起不能とか言ってるけど、苦し紛れにコロッセオに逃げたセッコをチャリオッツの一閃でトドメ刺すくらいはやりそう <ポルナレフ
    ハッキリ言ってスタンド能力抜きでの直接戦闘、単純なスペック勝負でポルナレフ&チャリオッツに勝てる相手ってそうそういないだろうし

  • 821二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 06:59:33

    保守

  • 822二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:40:11

    そういえばスレ主さんて今のとこ5部の実況終わった後に他の部の実況する予定とかあったりする?
    もうそろそろ終盤だしちょっと気になる

  • 823奇妙な粗筋書き24/04/15(月) 19:27:02

     第128話 また来たよ!

    ブチャラティによるタイヤの破裂音の直撃を受け、両耳を破壊されたセッコ
    だが、尚も抵抗を続けるセッコ 耳が効かなくてもブチャラティの位置はわかる 即座に蹴りを放とうとするが
    その蹴り足が、道路を進む車のタイヤに踏みつけられた 困惑しつつもセッコはそのまま大通りを走る車からどうにか逃げ
    そしてその目の前には、地中を切り開いて姿を現すブチャラティ…!

    命までは取らないが、「コロッセオの男」の存在が知られた以上、セッコには再起不能になってもらう、とするブチャラティ
    近付くブチャラティに、怯えながら後ずさりするセッコだが…その瞬間!大通りから一人の子供をかっさらい、人質に取る!!
    ブチャラティが攻撃しようとしたら、この子供をドロ化してぶつけて自分は逃げる、と宣言
    一時はボスを倒して組織を乗っ取ろうとも考えてはいたが、ここはプランB この事実をボスに伝えて褒美をもらった方が気楽でいい、とする
    ・・・だが、セッコにさらわれた子供はその突然の事態に、冷めた目を浮かべながら、手荷物から落ちた電話の受話器を見やる・・・

    「おい!聞こえてんのか…よッ! ガキがッ!
     早く……タクシーを止め………んだよォ―――ッ!!」
    声を荒げながら、子供の頭をひっぱたくセッコ それにより帽子がとれその顔が露になる ―――その人物、ドッピオの顔が…!!

    だがブチャラティは、ドッピオを人質に取られながら意に介さず、セッコへと歩みを進める
    ドッピオもセッコの能力の影響で皮膚が『ドロ化』し始めており、そしてセッコが力を込め、ドッピオのドロ化した首を―――

    瞬間!スティッキィ・フィンガーズの拳が、ドッピオごとセッコを貫く!!

  • 824奇妙な粗筋書き24/04/15(月) 19:27:27

    だがやはりその攻撃はセッコの見立て通り射程外、手をかすめただけ・・・

    その傷からジッパー展開!肘を曲げた手首からセッコの喉にジッパーが伸びる!


    「予知するまでもない事だったが……… 『予測の画像』では…

     ブチャラティが……… ぼくのような子供を犠牲にする事は… ない事だった………」

    ドッピオの胴体にはジッパーが開かれ、開いたジッパー越しにセッコを叩いたブチャラティ

    そしてうめくセッコは足をもつれさせ、近くにあったゴミ収集車へとみずから飛び込んでしまうのだった 燃えるごみは月・水・金


    ―――セッコの携帯の電波を追って、その闘いに追いついたドッピオだが

    少々思い描いていた展開とは異なる様子 セッコがやられた以上チョコラータも倒されているだろう

    そしてブチャラティはここでは一人のようで、ほかの仲間はどこにいるのか、辺りを見やるが

    ……そこでドッピオは、倒れるブチャラティとの様子に気付く 

    その皮膚は静かに朽ちはじめ、体に力が入らない…… まさか「時間切れ」なのか…

    ドッピオも倒れるブチャラティを冷たく見下ろし、そのトドメを刺そうと……


    「"行かなくては"!!」 だが無理やりにでも力を込め、立ち上がろうとするブチャラティ

    その様子からドッピオは、ブチャラティに何らかの目的があるはず、と気づく ボスもそれを知りたいだろう

    ふとブチャラティも、まだそばにいたドッピオに気付き 

    ドッピオもここは協力的な態度で接し、彼に手を貸すことでその目的を見定めようとする……


    「あの…よけいな事かもしれませんが……… その道を渡るのはひと苦労かも………

     もしどこかへ行こうとしているのなら ぼくが手を貸しましょうか?タクシーを止めるとか肩を貸すとか

     気分が悪いだけなら少し休めば… すぐに……よくなるかも」

    「確かに……… 少し休めばたぶん良くなる いや…きっと

     そうだな……… 道を渡るだけでいい……… 休めばすぐ良くなる… 頼むのもいいかもしれない…

     ……… そのコロッセオの入り口までで…」


    「コロッセオの『入口』……… ですか………」


    <続く>

  • 825奇妙な粗筋書き24/04/15(月) 19:29:05

    >>822

    とりあえず5部を終えて6部、ストーンオーシャンに続けるのは100%確実

    7部はどうするかまだ保留中というところですねー

  • 826二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 19:38:29

    えええええドッピオと一緒にコロッセオまでとか敗北確定すぎんか

    早く誰かしら気付いてくれ…


    >>825

    おけありがとう

    毎日楽しみにしてるから嬉しいや

  • 827二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 19:48:50

    あー、そうか たしかにドッピオも二人追いかけてたんだった
    そしてある意味最悪のタイミングで来たなあ… 
    ドッピオの本当の姿に気づいてるの、ブチャラティ組では誰もいないのが本当に厄介だわ(トリッシュが何かに気付くかもだが

  • 828二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 05:41:22

    地味にセッコ、しれっと逃げてる形じゃないかこれ
    まあ再起不能(リタイア)扱いだろうし、チョコラータ同様燃えるゴミとしての末路はザマーミロだけど

  • 829二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 10:04:34

    これポルナレフもブチャラティも大ピンチやん

  • 830奇妙な粗筋書き24/04/16(火) 19:13:20

     第129 君なのか!?

    ドッピオの手を借り、コロッセオに向かおうとするブチャラティ
    だがよろめくブチャラティの体が、ガードレールを越え道路に倒れようとする 
    とっさにドッピオもその手を掴んで助けるが…その異常な手の「冷たさ」にドッピオが気づく まるで・・・
    さらに手探りででガードレール、地面に手を添えて辺りの様子のブチャラティ…

    その様子からブチャラティの「目」が見えていないのだと気づく おそらく耳も…
    ・・・ドッピオもそーっと、ブチャラティの脱げた靴を隠そうと―――

    「その喉のキズは……… 君まさかさっきので負傷したんじゃあ?」
    だがドッピオの傷跡(リゾット戦でのもの)に気付いたブチャラティ 襟のかげなのにしっかり見えてる…!?
    ・・・ドッピオとの会話もできているあたり、目も耳も見えている様子だが…何かが奇妙だとその違和感を感じとる

    (何かわからないがこのブチャラティ……… 戦いで負傷しただけにしてはどこかおかしい……
    『体温が異常に低すぎる』『立つのもやっとだというのにぜんぜん呼吸が乱れていない』 してないみたいに…一体…どういう事なのだ!?
     もっとも今! このブチャラティの目的地はどこなのか? それをなんとか知る方が大切な事だが………
     しかし このコロッセオの「どこか近く」……という事はわかりかけて来たぞ…)

    ともあれコロッセオ近くまでたどり着く事ができたドッピオとブチャラティ
    ―――だがそこで、ミスタの姿を発見! とっさに隠れるドッピオ、コロッセオの方を見上げてたため、二人には気づかなかった様子
    …目的を聞き出そうと時間をかけ過ぎたか…さらにブチャラティも急に立ち止まったドッピオの疑問の声が出るが、どうにか誤魔化しつつ
    ここにいるのがミスタ一人とは考えにくい、ほかに仲間も近くにいるハズ

    (「ボス」なら『ここでブチャラティを始末しろ』というかもしれない…
     でも今…ここでブチャラティを攻撃したら ぼくはまちがいなくミスタに見つかる
     そしてもし『目的』が人と会う事なら そいつはきっと姿を消す)
    さらにミスタもこちらに向かってきており、ブチャラティも道路を渡るのを催促 
    もはやドッピオにもどうにもならない、ここでブチャラティを始末するしか―――――

  • 831奇妙な粗筋書き24/04/16(火) 19:13:33

    「トォルルルルルルルルルル ルルルルルルルルルル ルンルンルン ルルンンル
     お おや!! な 何の音だろうっ今のは!?」(;
    その瞬間ドッピオのバッグから…というかドッピオの口から電話音が奏でられる
    急に電話音を口にするドッピオにはブチャラティも困惑 ドッピオ自身も何でこんな時に電話が…表情を強張らせ

    「ザケてんじゃあねーぞッ!! なんでこんな時に電話してくんだあああああああッ!!
     バレちまってもいいのかあああ」

    ドッピオもこの切羽詰まった状況には声を荒げながら、ボスからの電話に応える(思わず目もキング・クリムゾン化)
    そんなドッピオの怒りの声に対し、ドッピオはよくやった、と優しく諭す『ボス』 

    ≪おまえは"バレはしない"……… おまえがそれをつきとめたのだ…… そしておまえが解決したのだ
     いいかよく聞けドッピオ… ブチャラティのヤツは今…おまえを見てはいるが… 決しておまえは見えてはいないッ!

     なぜこうなったかはわからないが ブチャラティはすでに「死体」なのだ!
     さわったとき冷たいのはそういう事なのだッ! 呼吸もしていないし脈拍も止まっている………ヴェネツィアの時からな
     目も見えていなければすでにセッコの闘いで鼓膜も破れている! 今!ヤツが見ているのはドッピオ!! 
    『魂の形』を"見てるに過ぎない"!! 聞いているのは『魂のエネルギー』を"聞いているだけだ"!!
     ガードレールのような物質はすでに見えてはいないし クラクションも聞こえてはいない………だからつまづいたのだ
     車も運転手だけ見ている 幽霊と同じだ…… ヤツが今見ているのは『生命エネルギー』の『形』だけを感じているに過ぎないッ!≫

    ―――ジョルノ達の方では、突然トリッシュが亀の中から姿を現すと
    トリッシュは『ボスの気配』を感じ取り、ボスが近くに来ている事に気付く…!

  • 832奇妙な粗筋書き24/04/16(火) 19:13:51

    「"そこ"にいるのは……… 君か? "君なのか"? "そこにいるのは"!?」

    ブチャラティの目の前にいるのはドッピオだが その目に映るのは『トリッシュ』の姿をした存在―――!


    ≪わたしと娘は「魂の形」において似た「におい」を持つッ! 今その部分だけをおまえらに与えたッ!

     ブチャラティの見ている物は娘の形だけだッ! 案内させるのだ 

     このままブチャラティが!何を目的としているのか案内させるのだッ!≫


    トリッシュの感知により、ボスが近くにいる事を感じ取るものの

    正確な位置までは掴めずどこか近くを移動しているようだと見る


    コロッセオは1周527m とても全体を探すことはできない

    さらにいえば「約束の男」は向こうから自分たちを見つけると言っており、どこを探せばいいのか…

    とはいえここはミスタ達も、トリッシュの言葉で一旦、彼女を守る態勢に入っており 

    この点はドッピオに有利に働く このスキをついて、ブチャラティにコロッセオ内部を案内させるドッピオであった


    <続く>

  • 833二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:24:21

    ブチャラティかなりキツイ状態なんか
    コロッセオまで来たならもうポルナレフが気付く方向に懸けるしかないなあ…ドッピオ状態で気付くかな

  • 834二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:03:13

    もうここまで来たらDIOの下僕ゾンビと同等の存在にまでなって来てるな、ブチャラティ
    そんなとこまで父親の流れをなぞらないでくれジョルノ・・・

  • 835二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:34:31

    自分の未来のために娘を殺そうとしてたのに
    自分がピンチになると娘になりすまして未来を手にしようとする手段をとるの、最高に毒親って感じ

  • 836二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 17:32:55

    シリアスもギャグもイケるラスボスポジってかなり珍しい立ち位置だよな、ドッピオw
    というかボスへの反応見る感じ、ぶちぎれてるところはまだドッピオのままなんだな、一応

  • 837奇妙な粗筋書き24/04/17(水) 18:59:59

     奇妙な事実だが 1867年の夏
     男の赤ん坊が国内の女子刑務所内で出産された
     母親は銀行強盗傷害の罪で実刑10年のうち すでに2年の服役中だった
     母親は『父親はすでに病死している。 妊娠したのは2年以上前だ』…といい張った………
     そんな人間がどこにいる? 膝の中で育つフジツボの話の方がまだ真実味がある

     当然 誰も信じなかったが その刑務所は男はひとりもいない
     看守も全て女性だ 原因はついにミステリーとなった
     刑務所で赤ん坊は育てられない 母親の故郷のサルディニア島の小さな村の神父が 彼を育てる事を引き受けた
     成長すると少年は臆病でどんくさいヤツとの評判が村で立ち………新婦もそう感じた
     でも性格はさっぱりとしていて 将来は彼が神父ではなく船乗りになりたいと言った時は
     神父はそれが一番ぴったりなのだなと そう思った

     1986年 19歳 少年と言うよりもはや…大人だった
     ある日…‥・神父は息子同然の彼がエメラルド海岸で女の子とデートしているのを見ると
     彼のために車を買ってやってもいいと思い 彼の部屋の隣にガレージを増築するため 神父は床下をつるはしで掘った
     コンクリートの破片と共に 出て来た"もの"があった 口を糸で縫い付けられた、女性だった

     生きている………身動きはできず 声も出せないように…
     何年ぐらいたっているのか‥‥‥‥?彼女には時の感覚は無かった…
     憎悪なのか? 愛情なのか? 心の中は闇だ 行かされているのは少年の母親だった

     その夜 村は大火事に見舞われ強風が村の家々を焼き払った
     原因は不明 死者数7名 身元不明者もいた
     そして死者名簿の中には……… 神父とその息子の名も入っていた……

     息子の名は……… 『ディアボロ』と言った

  • 838奇妙な粗筋書き24/04/17(水) 19:00:48

     第130話 昔話!!


    「故郷<ネアポリス>の郊外に……… トリッシュ… 小さいが………家を持っているんだ……

     全てが………終わ………って もし行く所がないのなら… そこに住むといい…

     近所には…学校もあるし…いいレストランもある……… 海辺も近いんだ…

     君には過酷な事がたくさん起こったが 新しい人生を楽しむ事ができるだろう…」


    コロッセオでのドッピオとブチャラティに視点を戻し…肩を借りる『トリッシュ』にそう語るブチャラティ

    そんなブチャラティの言葉を『キング・クリムゾン』の瞳を宿して冷たく横目で見やるドッピオ

    次は階段を登って上に向かえばいいようだが・・・ そこへボスからの電話が、ドッピオにふり向くな、と命ずる

    上階の影に誰かがいる、ブチャラティの瞳に映ったことでその存在にボスが気づいたようだが

    ボス自身、ここで待っている人物には心当たりがない様子で……


    「止まれッ そこで止まるんだ!! 一歩でもそこの階段を登ったら約束は消える事になるッ!」


    そこへそう声を上げる階段上の存在、石壁の影に隠れる男…J・P ポルナレフの姿があった

    ひとまずここの対応はブチャラティに任せ、ドッピオは彼の正体を探りつつなんとか近づく手段を練ろうとするが…

    ブチャラティが肩を借りる存在を警戒するポルナレフ 手持ちのデータにはその存在の情報がないため…


    「あるはずがない……… トリッシュは組織の者ではないし 初めて関わったのは4日ほど前のことだからだ……

     だが見てわかるように オレたちの仲間だ…」


    そう返すブチャラティにドッピオも笑みをうかb


    「トリッシュ? まるで女みたいな名だな?」 だがポルナレフの言葉にドッピオもその目を見開く…!!

    このままではバレてしまう、狼狽えかけるドッピオをボスが制し、こう返すよう命ずる


    「女で悪い事でも何かあるのか?」

    ・・・どうにかそれでその件はそれ以上追求しない模様 ドッピオも安堵のため息

    しかしポルナレフの疑心は今だ晴れない 彼女のスタンドを見せるように言う、それで信用すると・・・

  • 839奇妙な粗筋書き24/04/17(水) 19:01:30

    「ボ…ボス!!」
    ≪マジに何者だ………!? 戦闘経験の豊富なヤツだ………
     スタンドの間合いを確実に計算に入れている… いったい誰だ 全く心当たりがないッ!≫

    ―――そこでポルナレフの傍らで光る「矢」の存在に気づき、目を見開くボス

    ≪あれは…あのキラリと光ったものは…まさか…!!
     あれは「矢」か?………なんで持ってるんだッ!? "ひとりいる" 『"心当たり"』が…!!
     しかしバカなッ! "あの男"はッ! "ヤツは殺したはずの"ッ!≫

    ―――――(   )―――――

    1986年 今から15年前 「矢」はエジプトの砂の下にあった
    一人の19歳の少年が、偶然その「矢」を掘り起こした 見つかった「矢」は全部で6本
    金が欲しくて遺跡発掘のバイトに参加していたそうだが 彼の素性は完全に謎、経歴も全てウソだと思われ
    その翌日、男は「矢」を盗んで逃げると、「矢」のうち5本は『エンヤ』という名の両右手の老婆に売ったが残り一本は男が所持

    何故この事実が浮上したのか 事態が動いたのは90年代の事 二人の男が発掘された「矢」を追って動き出す
    ひとりは日本人、空条 承太郎 そしてもう一人がフランス人、J・P ポルナレフ―――
    ポルナレフはその「矢」をヨーロッパにある事を突き止め、「矢」を手にした犯罪組織の確信までをも突き止めるが

    だがポルナレフは、2つのミスを犯した
    ひとつめはポルナレフが追う犯罪組織は、あまりに完璧に構築された組織となっており
    電話、郵便、交通、マスコミ、警察、政治…全てがポルナレフを孤立させ 承太郎を呼び寄せる事ができなかった事

    そしてもう一つのミス…ボスの正体を掴みながら、ポルナレフが犯した最大の過ちは
    「矢」を発掘した青年の能力が ポルナレフの想像をはるかに超えた邪悪だったこと…!!

  • 840奇妙な粗筋書き24/04/17(水) 19:02:31

    「『キング・クリムゾン』を見た者はすでに その『時』………もうこの世にはいない!!」

    シルバーチャリオッツの細剣を、『時を飛ばし』て回避しながら その手刀をチャリオッツの顔面に突き刺す!!

    そしてさらにもう一撃、振るう拳がポルナレフの腕を切り落とし


    「希望は・・・ ないのか・・・・・・・・・」

    そのままポルナレフの体は、崖の下へと叩き落とされてしまう…


    ―――――( > )―――――


    「ブチャラティ… どこ行った…隣のヤツは……」


    いつの間にかブチャラティ横のドッピオが消えている事に気付き、そう尋ねるポルナレフだが

    まさか・・・!! その「消し飛んだ時間」に気付き、ポルナレフもその目を見開く…!!


    <続く>

  • 841二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 19:22:23

    ボス生い立ちはともかく出生まで謎に満ちてるな
    あとポルナレフそれで生きてるのはすげえw今も大ピンチではあるけどここまで来たらもう逆に死なんと思うわ

  • 842二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 19:37:35

    まあ崖落ちはある意味生存フラグ的なところあるからなw
    「フッ…この高さから落ちれば命はあるまい…」からの山場で再登場とか定番だし

  • 843二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 20:16:37

    >成長すると少年は臆病でどんくさいヤツとの評判が村で立ち………新婦もそう感じ

    ここ見る感じあくまで人格ベースはドッピオがメインぽいな

  • 844二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 21:15:34

    >>811でも言ってたけど、ボスほんと詰めが甘いな 

    病的なまでの秘密主義なくせして、自分の力に絶対的な自信があるからかミスなんてないとでも思ってんのかなー

  • 845二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 21:33:19

    いや、言うてもアレの状態見て死んだって判断するのは仕方ないと思うぞ
    ここまで来るとチャリオッツの能力はポルナレフを死なせないことかも

  • 846二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:07:01

    ポルナレフのアレは許してやれw

  • 847二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:31:37

    というか矢を発掘したのディアボロだったんだな
    ある意味3部以降の元凶だな

  • 848二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 08:48:04

    ボス強すぎるしジョルノたちが来たとしても勝ち目が無さすぎんかな
    ポルナレフ!真の矢の使い道期待してるからな!

  • 849奇妙な粗筋書き24/04/18(木) 19:13:36

     第131話 ディアボロは過去を乗り越える!

    突如目の前から姿を消した『トリッシュ』の姿に、声を荒げるポルナレフ
    だがその叫びにブチャラティは戸惑うばかりで―――

    ―――いつの間にかポルナレフの手元にあった双眼鏡が、叩き落されている 
    音もなく残骸だけがすでにその後ろにある・・・まさか、この動きは……!!

    「なんてことだ………!!間に合わない 『コロッセオの男』は………!
     今 "ボスの射程の中に入った"ッ!」
    そしてジョルノも『時間の消し飛んだ』瞬間を感じ取り、苦々しい声が洩れる
    もはや一刻の猶予もない トリッシュにボスが何処かを叫ぶミスタだが・・・

    とにかくここは逃げに動こうとするポルナレフの前に
    ゆっくりと、ポルナレフの目の前で石段を上る音を響かせるドッピオ…

    「これは 「試練」だ
     過去に打ち勝てという「試練」と オレは受け取った」

    石段の柱のところで、一瞬、上着を脱ごうとするドッピオの姿が遮られ
    柱から姿を現した時、ドッピオは髪色も、その顔も、別人のものへと変貌していた…!

    「人の成長は……… 未熟な過去に打ち勝つことだとな え?おまえもそうだろう? J・P ポルナレフ」
    ―――そう、彼こそが組織のボス!ディアボロ、その真の姿である!!

  • 850奇妙な粗筋書き24/04/18(木) 19:14:07

    殺したはずのポルナレフの姿に、ボス…ディアボロも彼がどうやって生きていたかはどうでもいいとして

    重要なのは彼がなにをブチャラティ達に伝えようとしているか、という点 ディアボロの正体や過去を教えるだけではないハズと見ており…


    「その階段に足をかけるんじゃあねぇ―――――ッ!

     オレは上!きさまは下だ!!」


    声を荒げながら、自らの指を噛み血の雫を、自分の足に垂らすポルナレフ

    ブチャラティと一緒にいた子供がディアボロだったとは… すでにこんな近くまで来ていたとは…ポルナレフも表情が強張る

    ―――そしてディアボロがポルナレフに向け、一気に階段を駆け上がりその命を「矢」ごと奪いとらんとする!!


    「おまえが下だ!ポルナレフッ!

     おまえが地獄の下にいれば「矢」を何に使おうともう何も問題はないッ!」


    ポルナレフの足に垂れる、血の雫が2滴、3滴―――8滴

    「そこだ『シルバーチャリオッツ』!」 瞬間!チャリオッツの細剣を振るう!


    「衰えては……… いないのか…その「精神<スタンド>力」… そして勉強したようだな

     時が消し飛んだ瞬間を『血の雫』で見分ける方法を… なるほど 数の一瞬の変化で…」


    だがその攻撃はディアボロに致命傷を負わせる事ができず、腕を僅かに傷つけるのみ

    今の手がディアボロに二度通用するか…

    一番にこの場にたどり着いたのがディアボロという事実、その絶望を突き付けられるポルナレフ


    (だがなんとしても『希望』だけは… 『希望』だけは守らなくては)

    飛び上がり、少しでもその場を離れようとするポルナレフだが 

    ディアボロも逃がしはしない! ポルナレフが飛び上がった瞬間『キング・クリムゾン』発動!! 全ての時間は消し飛ぶ―――!

  • 851奇妙な粗筋書き24/04/18(木) 19:14:32

     << >> □ [   ] ●


    『消し飛んだ時間』の中でゆっくりと動くポルナレフの前に先回りし

    腕のキズから、その血をポルナレフの眼に飛び散らせ、目つぶしとするディアボロ

    これで再び時が刻まれても、血の雫を把握する事は不可能…


    「未熟なオレの過去を……… この時点でオレは乗り越えた………!!

     くらえッ! 時は再び刻み始………!!    ハッ!」


    トドメを刺そうとした瞬間―――、チャリオッツの顔面に「矢」が突き刺さっているのに気づくが

    矢が突き刺さったチャリオッツは、その体がドロドロに溶けていっている…!?


    「な…なんだ!?これは…… 「矢」が…!!『スタンド』を………

     何かわからんがくらえッ!」

    構わず手刀をふり下ろそうとするキング・クリムゾンだが、次の瞬間シルバーチャリオッツは強烈に光り輝く!


    (この「矢」は…!! チャリオッツに何をしてるのだッ!? この「輝き」は!! 何かパワーがあるッ!)


    <続く>

  • 852二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 19:22:01

    さすがポルナレフっていうかやっぱり戦いなれてるなあ
    康一くんみたいにスタンドが進化したりするんかな

  • 853二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 20:44:45

    DIOの館の時と構図が逆だな

  • 854二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:35:37

    ポルナレフが希望を託そうとしてるのがDIOの血筋(体はジョースターの血筋)と知ったらどういう反応するだろう…w

  • 855二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 07:27:54

    ドッピオが一瞬柱で隠れて、その一瞬で完全に別人に変わるのまじカッコイイ

  • 856二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 07:39:54

    >>855

    なんかオシャレよな

  • 857奇妙な粗筋書き24/04/19(金) 18:55:08

     第132話 この世を制する者

    「矢」がその体に突き刺さったチャリオッツ その体がドロドロに溶けながら強烈な光を放つ
    その姿に何か、危険なものを感じとるディアボロ 動き出す前に時を再始動させながら手刀を放とうとするが
    その攻撃に対し、チャリオッツは自らの体を溶解させて崩れ落ちる事で無理矢理に回避!
    さらにチャリオッツはポルナレフの傍を離れ、溶けた体のままで石壁へと張り付く…!

    「バカな! チャリオッツの射程は近距離パワー型 離れても2m程度のはず! 何をした?
    「矢」の使い道は本体からスタンドの才能を"引き出すだけではなかったのか"?
     スタンド自体を「矢」で貫いたからか!!?」

    …ポルナレフ自身、「矢」の秘めた力をディアボロに直に見せたくはなかったが
    「矢」をディアボロに渡さぬために、すでに戦闘者として再起不能のポルナレフには一か八かの賭けにでるしか手段はない

    (あの「矢」を完全に制する者が……… この世を制する者となる………!!)
    そしてそのまま、チャリオッツはその場を離れ、コロッセオの何処かにいるジョルノ達の元へと向かおうとするが
    それよりも先に、キング・クリムゾンの拳がポルナレフの胴体を貫く!!

    その一撃を受けたチャリオッツも、甲冑の隙間からドロドロになった肉体がハジケ飛び、スタンドの形を維持できなくなる
    だがそれでもチャリオッツの瞳は力を失わず、ドロドロになりながらも僅かに残った顔の部分を矢に絡みつかせ
    石壁の溝へと潜り込むが、その動きはディアボロも予測済み!石壁を破壊し、そこから「矢」を取り出す…!

    「数年かけて何かとてつもない「矢」の秘密を見つけ! 時期を待ったらしいが…
     ……ポルナレフ… 残念だったな 「矢」を手にしたのはオレだ!!」

    そして矢を手に死、高らかに勝利を宣言するディアボロ
    だがポルナレフはその声に反応を示すことなく…静かに、静かにその心臓の鼓動が消え・・・ 
    かつてのエジプトへの、仲間との旅路を幻視しながら その瞳が、光を失うのだった・・・

  • 858奇妙な粗筋書き24/04/19(金) 18:55:21

    「心臓の鼓動が…止まったようだな 射程が離れて溶けた…スタンドと共に

     しかし…… おまえが生きて来たおまえの人生は…決して無駄ではなかったぞ…J・P・ポルナレフ………

     どれだけおまえはりっぱに役に立ったことか… "このオレのためにな"………!!

     あとはこの矢の「謎」を解くだけだ」


    倒れたポルナレフに、嘲り交じりの感謝を告げるディアボロ …ちらりとコロッセオの向こう側を見やると

    ブチャラティを発見したジョルノ達の姿を見つける 表に出てるのは三人、亀の中に一人いると見るが

    ―――その瞬間、ディアボロの背後の壁から小石が落ち 即座に振り返り辺りを警戒

    だが背後にいるポルナレフはすでに死体―――いや、その石壁の上に何者かがいる!?

    上を見上げるとそこには誰もいないが…次の瞬間には、謎の存在はディアボロの背後で静かに足音を響かせていた…!


    「きさま……… 何者だ!! "いつからそこにいる"ッ!」

    だが謎の存在は、ディアボロの声に応えることなく…ただ静かに歩くのみだが

    そこでディアボロは、その謎の存在の首のところに、「矢」の跡のようなものが刻まれているのに気づく…!

    声を荒げて引き留めようとするが…何故かディアボロは、その手から矢を落としてしまい

    さらには力なく座り込んでしまい・・・ディアボロ自身、困惑の声が洩れ出てしまう


    ―――だが異変が起きているのはディアボロだけではない

    気づけばジョルノ達も何か様子がおかしい、ジョルノが何かその異変に気付き、振り返った時には

    ミスタも、トリッシュも、亀までもその場に倒れ寝息を立てている…!?


    そしてそのまま、ジョルノも…ディアボロも、意識を失い・・・

    その場を動くのは、ディアボロが追っていた謎の存在のみ 手に「矢」を持ち、ただ静かに足音を響かせるのだった……


    <続く>

  • 859二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 19:20:25

    ポルナレフ瀕死ではあるけどまだ生きてるんかな
    矢の跡がある謎の存在ってチャリオッツっぽい

  • 860二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 03:05:41

    確かにポルナレフが死んだならあのチャリオッツ?も消えてるだろうが
    ノトーリアスBIGみたいな前例も出てるからな…死んで独り歩きしたスタンドとかしてるのかもしれん

  • 861二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 06:45:02

    >>854

    DIOそのものではないのだし悪い子ではあるけど悪人では決してないから特に気にしないと思う

  • 862二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 16:05:37

    なぜかしれっと回想にまじっているジャッジメント(カメオ)

  • 863奇妙な粗筋書き24/04/20(土) 19:20:52

    矢を手にし、何処かへと歩く黒ずくめの謎の存在 石段を下りる足を響かせる中
    謎の睡魔に襲われ意識を失うジョルノ達とディアボロだが・・・

    意識を失っていたのは彼らだけではない 鳥も、犬も、人も――― 街そのものが、謎の眠りについていた・・・


      第133話 ジョルノが負傷する!!


    ・・・雲が晴れ、夜が明け、花が開くと静かにしとしとと雨が降り始め 
    その雨粒を顔に受け、ジョルノも目を醒ます それと同時に横にいたトリッシュも意識を取り戻す
    ジョルノが腕時計を見ると、一行は6~7時間も気を失っていたようだが…その手のひらに血が漏れ出ており
    気づけばいつの間にか、ジョルノの両手が血まみれになっている!

    まさか気を失っている間に攻撃を受けた!?その姿に戸惑いの声を上げるトリッシュだが―――
    次の瞬間、トリッシュはミスタの落としたリボルバーを蹴り当げ、そのまま横っ飛びで亀を回収!
    壁へと張り付き、蹴り上げたリボルバーを手にして周囲を警戒する動きを、トリッシュが見せる!?

    そのままトリッシュはリボルバーを構えながらジョルノに、その場を隠れるように叫ぶが
    その声にジョルノは辺りを見渡しながら『ジョルノ』へ早く隠れるように声を上げる…?

    「…どこにいるんだ? ジョルノのヤツは? ボスの能力は『時を消し飛ばすキング・クリムゾン』
     だけどみんなを「眠らせる」なんてこの攻撃はボスのとはなにか違う能力みたいだけどよ!!
     トリッシュ オレのところからはジョルノの姿が瓦礫がじゃまでまったく見えないんだけど
     ジョルノがどの辺にいるのか教えてくれないか? ヤツがケガしてんなら助けに行こう!」

    「何言ってんだ? おまえ? 会話がよォ~ サッパリ通じてねーぞ…」

    そんなジョルノの言葉に、トリッシュもやたらとサバサバした口調で返しながら、リボルバーを懐にしまおうと…
    ・・・何か違和感を感じ自分のお股を見やるトリッシュが、驚愕の叫びをあげてしまう

  • 864奇妙な粗筋書き24/04/20(土) 19:21:47

    なんでこんなものが…いや、そっちより"なくなったほう"のが重要だと悲鳴めいた声を上げるトリッシュ
    さらにはさっきから呼びかけるジョルノも、『ジョルノ』を探して辺りをキョロキョロ見渡すなど何か様子がおかしい様で
    そこにミスタも目を醒ましたようだが―――

    「一体……… 何が……あったの?
     あたし………眠ってしまったのかしら…? 変な……気分だわ」

    女性的な言葉を口にするミスタ…そんな彼女を見つめるトリッシュ
    さらに亀の中で、自身の肉体の異変に気付いたナランチャを見やるジョルノ
    ここに至り、一行もようやくこの異変の正体に気付く・・・!

    そう、ミスタとトリッシュが そしてナランチャとジョルノが
    そのお互いの体…いや、心…精神が入れ替わっているのだ!
    ・・・そしてその騒ぎをよそに、未だ起き上がる事はないブチャラティ そうなれば彼には誰の精神が入れ替わったのか…

    <続く

  • 865二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 19:33:57

    すげーややこしいな!?w
    これちゃんと各々スタンド使えるんかな

  • 866二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 20:18:13

    殺人カビに続いて精神入れ替わり被害とかローマ壊滅待ったなしですね。

  • 867二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 06:08:46

    瞬時に眠りとかゲームじゃ弱い状態異常だけど
    実際には相手無力化できる凶悪なもんだし、それだけでもヤバそうなもんだが
    これポルナレフが制御できてるわけじゃないとして、なんか5部は無差別攻撃型のスタンド多すぎる気がする…
    地下鉄サリンの影響か、それともこれが荒木先生なりの「恐怖の大王」なのだろうか

  • 868二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 06:09:24

    トリッシュの姿でそのアクロバティックアクションは笑うわw

  • 869二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 13:22:43

    ボスとドッピオはブチャラティと入れ替わってんのかな

  • 870奇妙な粗筋書き24/04/21(日) 19:03:39

    *プロフィール・オブ・ナランチャ

    『ナランチャ・ギルガ』(17歳)

    スタンド名―エアロスミス
    1983年5月20日生まれ 血液型AB 身長164cm

    略歴-
    幼くして母が病死。父親は彼をじゃま者あつかい。
    14歳の時、ある無実の罪で少年感化院的な所に収容され、
    以後、のたれ時に一歩手前の時、ブチャラティと知り合い、ギャングの世界の下っ端に…。

    性格-
    自分が完全に信頼をおいた者には100%の忠誠と愛情を示すが、
    その他の人間には決して気を許さない。 
    満足に小学校にもいっていない事を気にしており、その点を
    他人の話題にされるとキレる。ナイフを振り回すので要注意。

    好きな本-本は読まない 好きな映画-映画は見ない
    好きなTV-アニメの「北斗の拳」
    好きな音楽-「トゥーバック」、「スヌープ・ドギー・ドッグ」(アメリカン・ラップミュージック)
    好きな食べ物-ピッツァ(マルガリータにきのこをトッピングしたもの)、オレンジジュース

    嫌いなもの-
    カライ食べ物、液体関係の音(ピチャピチャとかズルズルとかいった)
    冬の朝の革ぐつのコツコツという音はとても好き。

    ヒーロー-ブローノ・ブチャラティ

  • 871奇妙な粗筋書き24/04/21(日) 19:04:38

     第134話 目的はなんなのだ!?

    どういう能力によるものか、お互いの精神が入れ替わってしまったジョルノ達一行
    その理解不能の状況にジョルノ達も大パニック 
    ミスタ(トリッシュ)は自分の体の不潔さに別の意味で悲鳴出ちゃってたけど
    そこは置いといてまずは状況を整理、この攻撃が『キング・クリムゾン』のものではないのは確かだが…
    ジョルノ(ナランチャ)は新手の親衛隊による攻撃の可能性も考えるが、それをナランチャ(ジョルノ)が否定
    ボス自身が出向いてる以上、部下を頼るのは考えにくいが・・・

    (そして…今… 「攻撃」と言ったが本当に「攻撃」なのだろうか?
     単に精神が入れ替わってるだけでダメージは別にない… 一体?)

    冷静にこの状況を分析しようとするナランチャ(ジョルノ)の横では
    ミスタ(トリッシュ)が自分の体でガサツな動作しまくるミスタに殺意マシマシ 
    あまりにあんまりすぎて泣いちゃうミスタ(トリッシュ)でした そんな様子にトリッシュ(ミスタ)もうんざりげにタンはき

    「なあ…みんな… えと さあ……そ…その 疑問があんだよ
     ブチャラティはさあ… その…『オレ(ナランチャ)とジョルノ』『ミスタとトリッシュ』
     距離が近くで眠った者同士が『入れ替わった』ってんならよォ~~~
     ブチャラティは… その 目が覚めてないんだけどいったい…? だ…大丈夫かよブチャラティは!!一体ッ!」
    「彼に近付くんじゃあないッ!ナランチャッ!」

    ブチャラティに近付こうとするジョルノ(ナランチャ)を引き止めるナランチャ(ジョルノ)
    倒れるブチャラティを前に、一気にその場の空気が重く張り詰める・・・

  • 872奇妙な粗筋書き24/04/21(日) 19:05:12

    「ブ…ブチャラティの肉体にも 他の「誰か」が入っているはず…
     ならばそれは「誰」か? ということか?ジョルノ」
    「ぼくらがこの"コロッセオに来る前に"…「何があったか?……だ」
     ブチャラティの傍に誰がいた? そして「コロッセオの男」「ボス」は…どうなったか?だ!」

    ここはナランチャに『エアロスミス』で周囲を調べるように言うトリッシュ(ミスタ)だが
    自分のスタンドを出そうとしても、何故かうまく出せないようで まさかスタンドも入れ替わって…?

    「いやナランチャ……… 違う よく見るんだ」

    ナランチャ(ジョルノ)の言葉で、コロッセオの石壁に穴があいているのに気づくジョルノ(ナランチャ)
    そう、エアロスミスは石壁をブチ抜くほどの超パワーで急発進していたのだ! 
    自分のスタンドを出したジョルノ(ナランチャ)も早すぎて見えなかったほど、それに何かスカッとした気分
    それに続いてトリッシュ(ミスタ)も発砲すると、ピストルズ達も何故かパワーがみなぎる…!!
    ピストルズ達が乗っかる銃弾が砕け割れると、その一発で鉄柵を6本も破壊して見せる!!

    だがこの入れ替わる能力、いったい目的は何なのか…
    スタンドパワーまで増幅させるあたり、本当に「敵」によるものなのか…?
    エアロスミスで周囲を索敵すると、コロッセオ周囲の街全体が眠りについている事に気付くジョルノ(ナランチャ)
    ひとまずナランチャ(ジョルノ)が地面に手を当てると、倒れるブチャラティの『魂エネルギー』が感じ取れるが…
    そうなればブチャラティは誰と入れ替わったのか…懸念の声が洩れるナランチャ(ジョルノ)
    そこにミスタ(トリッシュ)がひとつ、ブチャラティの中身に関してハッキリしていることがあるという

    「"あれは"違う! "あれは"『ボスの魂で"ないことだけは言えるわ"……!!』 もし"『あいつ』なら"あたしが感じている!!
     でももっとも………不思議なのは近くにもう「ボス」は"いない"ということも言える………「ボス」はどこかに消えたわ!」
    「ブチャラティ……… 彼のことは目覚めるまで……… 何もわからないということか それまで目を離してはいけない」

    そこに柱のところにいたカメがずりずり動いていたが…
    カメから突然、「苦しい」とうめく誰かの声が聞こえてくる…!?

  • 873奇妙な粗筋書き24/04/21(日) 19:05:34

    そのままカメは柱の影に消え、ナランチャ(ジョルノ)がそれを追おうとするが、柱にカメがいな―――

    「あくまでも…… 「敵」は……ディアボロだ………いいな!」

    いや、いつの間にか亀は石柱の上に移動しており、そう声を上げる…!


    「く… ……苦…しい…だが……聞いて…くれ… ナラン……いや ジョルノ・ジョバァーナか?

     君は……!!ナランチャと入れ替わった…」


    底座にナランチャ(ジョルノ)は亀からカギを外して身構えるが 話しているのはカメ自身だと言う

    そしてそれと共にカメが名乗りを上げる そう、その亀の中に魂を宿すのは彼らが探していたコロッセオの男、J・P・ポルナレフ!!


    「わたしの肉体はそこの2階で死んでいるが………やむをえず使った「矢」の能力のおかげで

     ―――苦し…とても苦しいが…――― この亀と魂を入れ替わる事ができた…!!


     いいか……!!よく聞くんだ…… 君たちに今起こっていることは!

     君たちに渡すはずだった「矢」の力の一端なのだッ!」

     わたしはこの能力の事を君たちに伝えるために 今!かろうじて魂にしがみついているッ!

     やむを得なかったのだ…「矢」を使わなければディアボロに取られていた…

    「矢」は敵ではない! だが味方でもないッ! 今から説明する事は「希望」なのだッ!」


    <続く>

  • 874二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 19:15:01

    ナランチャ北斗の拳好きって渋いなw
    ポルナレフ肉体は死んでるってことはボス戦終わったら退場か…寂しいな

  • 875二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 19:45:45

    それいったらブチャラティも肉体的には死んでるけどなぜか動いてるし
    むしろこの入れ替わり化で、全てが終わったら死を迎える筈だったブチャラティに生き残りの目が見えて来た感もありそう

  • 876二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 05:36:27

    肉体的に死んでるブチャラティにボスが入ったらそのまま死にそうな件
    それで終わったら色々台無しだからさすがに無いだろうが、ブチャラティ以外に入れ替わり先がないのも確かなんだよな…どうなるやら

  • 877二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 16:24:24

    こんな規模がデカすぎるとんでも能力制御出来るんかな

  • 878二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 18:14:12

    ポルナレフがギリギリのところで生きててくれて嬉しいのはたしかなんだが
    亀に魂入れられて入れ替わったとか、だいぶポルナレフの尊厳破壊されてる気がしないでもない…
    まあベンキなめられそうになったりはなの穴に指突っ込まれたりとかされてるポジだし、その辺は今さらではあるかなあ…w

  • 879二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 18:53:44

    なんか一部ではカメナレフと呼ばれている模様

  • 880奇妙な粗筋書き24/04/22(月) 19:28:11

    「前もって断っておくことがある…!!
     これはディアボロに追いつめられたため やむを得ずやったことだし………
     今……君たちに平等に起こっているこの異常な状況は……!!
     わたしのスタンド『S・チャリオッツ』の能力のためだ!!
     だが……今の私はすでに敗北した死体だ… この能力を制御したり消滅させたりする力はないし
    『チャリオッツ』が現在どこにいるかもわからない "いわゆる" 暴 走 状 態 に"なっている"ッ!」



     第135話 「その先」の話!


    カメポルナレフの話に、一行も衝撃を受ける中、話を続けるポルナレフ
    結論から言えばボス…ディアボロはどこにいるのか彼にもわからない 
    ボスよりも早く「矢」を持った自分の『チャリオッツ』を止めるよう声を上げる
    ボスの『キング・C』を倒すには、彼らが「矢の力」を使いこなすしか方法はない、として
    ・・・ポルナレフは一つ、「矢」に関する自分の身に起きたほんの些細な出来事を語り始める……

    2年前、再起不能になったポルナレフはある廃村の農家に身を隠していた時の事…
    ある日ちょっとした不注意から、「矢」を家具と壁のスキマに落としてしまう
    だが車イスにのったポルナレフには、その矢を取り出すだけでも結構な重労働 
    そこでチャリオッツを使って、矢を回収しようとした際に「矢」の刃でチャリオッツの指を切ってしまったという

  • 881奇妙な粗筋書き24/04/22(月) 19:29:26

    「偶然だった……… スタンド使いになった者にとって もう「矢」など敵を増やすだけのじゃま者なのに………
     再起不能のわたしは………誰も知らない……… しかし……… とても簡単なことを発見したんだ………

    「矢」は才能のある者からスタンド能力を引き出すッ! だが!さらにその「矢」でスタンドを貫けば…!!
     
     あの「矢」がどのくらい昔のものかは知らないが
     あの「矢」を創った者が何を考えていたのか"わかりかけて来た"ッ!
     スタンドパワーには 先 があったのだッ! 今よりもさらに先がなッ!」

    チャリオッツの指を矢で切った影響で、周囲の鳥は落ち、虫は隠れ、家畜がうずくまり、農夫が道端で眠り始める
    この事から、ポルナレフはこの「矢」を力ある者が使えば 全ての生き物の精神を支配する力を得るのだと気づく
    だが再起不能の自分にはこの力をコントロールする力はない、暴走する前にチャリオッツから「矢」を取り上げると
    何もかも、初めから何事もなかったかのように周りの状況は元へと戻るのだった

    そしてポルナレフは矢を託すものを待ち続けた ディアボロの正体を追う者たち…ジョルノ達を
    もっともディアボロは全てにおいてポルナレフの先を行き、あわやその目論見はついえる寸前だったが―――

    『精神を支配する力』、今彼らの精神が入れ替わっているのはあくまでその力の一端にすぐない
    制御できないポルナレフにその力の先を見る事は出来なかったが、彼らならその先をコントロールする事ができるハズ…!

    「「矢」を手に入れるというのは………あんたの「チャリオッツを殺す」…… と解釈していいのかな?」
    「かまわない どっちみち「矢」を取り上げれば「チャリオッツ」は消滅するんだからな………
     それにわたしはすでに始末されている それと『"もうひとつ"』 とても信じられない重要なことを伝えておく」

  • 882奇妙な粗筋書き24/04/22(月) 19:30:07

    するとポルナレフは、トリッシュに声をかけると、倒れるブチャラティを見やりつつ…

    「ボス」が二人組である事に言及 トリッシュに化けてブチャラティを騙したもう一人がいる事を伝える

    だがその事実に一行も困惑 ボスは誰ひとり信用していない、だからこそ彼の秘密が保たれているハズだが……


    「わたしにも見当がつかない しかし"いた"のだッ!

     謎の小僧がな………!! あの小僧がいなければ………おれはあそこまでディアボロを近づけなかった」


    ―――そこへナランチャのエアロスミスが、何者かの反応を捉える 

    コロッセオ入口の方に人間が一人近付いて来るようで… 猛ダッシュで走ってくるのは―――『ディアボロ』!?

    だがジョルノ達もここは迅速に行動、声は出さずハンドサインで包囲陣形を整えようとするが、それをポルナレフが止める声を上げる

    ディアボロが入って来るゲートの柱陰に、矢を持ったチャリオッツの姿があったのだ!


    「『チャリオッツ レクイエム』(鎮魂歌)とでも呼ぼうか…

     あれが…「矢」で「先」へ進化したわたしの「チャリオッツ」だッ!」


    だがこの位置はまずい…ディアボロも柱陰に隠れていたチャリオッツ・レクイエムの存在に気づき

    レクイエムの手にしていた矢を奪おうとするが―――


    次の瞬間!ディアボロから発現されたスタンドは…『スティッキィ・フィンガーズ』!!


    そう、その中に入っているのはブチャラティの魂! ボスとブチャラティも同様に入れ替わっていたのだ!!


    <続く>

  • 883二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 20:08:41

    改めて見た目まで変わると来たらそら気付きませんわ二重人格なんて

  • 884二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 20:26:31

    チャリオッツレクイエムのこれもある意味EVAの影響かなー >暴走状態

  • 885二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 21:06:13

    あのチャリオッツを殺す難易度よ
    スタンドそのものの攻撃力とかどうなってんのかな

  • 886二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 07:36:01

    >>883

    言われてみれば確かになあ

    おれら読者はドッピオとボスの奇妙な冒険を追って見てるし、その正体もはっきり明言されてたけど

    それがわからんジョルノ達には、「ひとりの体で二つの心」なんて発想はなかなか出ないだろうな…


    と思ったけど間近に似たケースいたわ

    ミスタのピストルズ、あれもひとりのスタンドで精神6人分いるようなもんだし 気づくとしたらここだろうか

  • 887奇妙な粗筋書き24/04/23(火) 19:24:41

    *プロフィール・オブ・アバッキオ

    『レオーネ・アバッキオ』(21歳)

    スタンド名-ムーディー・ブルース
    1980年3月25日生まれ 血液型A 身長188cm

    略歴-
    高校を卒業してすぐ警察官となったが、まもなく汚職に手を染め
    先輩を死なせてしまった事から自堕落な生活を送りギャングの世界へ。

    性格-
    彼の性格は矛盾に満ちている。元警官なので組織の幹部になる事や出世は決してない事を自分ではよく理解している。
    しかし自分を必要としてくれる任務には命をかけることをおしいとは思わない。
    彼はこの社会で行く所がなく、堕ちに堕ちてギャングとなった。
    しかしアバッキオの心の底にあるのは、警察官になったばかりの頃の「正義の心」なのだ。

    好きな映画-「スリング・ブレイド」
    好きな音楽-モンテヴェルディ作「聖母マリアの夕べの祈り」
    好きな食べ物-白ワイン(グレコ・デ・トゥーフォー)、ルッコラのサラダ、ピッツァマルガリータ。
    嫌いなもの-なまいきそうなガキ、行列に並ぶこと。
    ヒーロー-アイルトン・セナ(F1ドライバー)

  • 888奇妙な粗筋書き24/04/23(火) 19:25:06

     第156話 不測の展開

    ディアボロから現れたスティッキィ・フィンガーズの姿に、ジョルノ達も喜びの歓声を上げる
    同時に、ブチャラティも状況は理解している 
    自分がボスの肉体に入っているなら、自分の「肉体」に入っている奴は…そんな懸念の声も出るが
    そのあたりはミスタが言及、体の方はまだ目覚めておらず、彼が銃を向けて見張っているところ

    \ウヒョミスタ/ \ウラヤマシイ体ニナッチマッテーッ/ \ダキツイテモイイ?/

    ブチャラティも無事、矢も手に入れた これで全て終わる…!ナランチャも喜びの声が出る

    「オ…オレ…故郷に帰ったら 学校行くよ… 頭悪いって他のヤツにバカにされるのもけっこういいかもな…
     アツアツのピッツァも食いてえ! ナラの木の薪で焼いた故郷の本物のマルガリータだ! ボルチーニ茸ものっけてもらおう!」

    そこにスティッキィ・フィンガーズのジッパー攻撃を受けたチャリオッツ・レクイエムが起き上がる動きを見せる
    だが動きは緩慢、ちぎれた腕から矢を取り上げるのは容易だが 
    「矢」に手を伸ばした瞬間、ブチャラティの腕から『スティッキィ・フィンガーズ』の腕が突き破って飛び出し、ブチャラティ自身の首を締め上げる!?
    ・・・さらにスティッキィ・フィンガーズ本体までもブチャラティに襲い掛かろうとする…!!

    「何してる!!?ブチャラティ!! 「矢」を拾うんだッ!レクイエムが突っ込んでくるぞッ!」
    「S・フィンガーズ…… 一体……!?これはッ…!」

    ―――寸前!ミスタの銃撃がレクイエムを貫き、矢から離れるとS・フィンガーズの拳が寸前で止まる
    そのまま「矢」を弾き飛ばして距離を取らせる事で、あらためて矢を回収させようとするが……

  • 889奇妙な粗筋書き24/04/23(火) 19:26:19

    〔くらああああえええ!あががががががががッ! 脳しょうブチまけなあああがががが〕

    次の瞬間!ミスタ横の石柱を突き破り、ミスタへと銃弾を突っ込ませるのはピストルズNo1!?

    そのままNo1の乗った銃弾はミスタの脳天へ―――


    「スパイス・ガール!」 

    だがギリギリでトリッシュが銃弾を『柔らかく』する事で、ミスタが致命傷を受けるのを阻止するが

    それでもなおピストルズNo1の暴走は止まらない ミスタの脳天を蹴りながら喚き散らすNo1

    仲間達に頬を叩かれ、No1もようやく正気を取り戻したようだが……


    「矢」を拾おうとすると、なぜか『自分のスタンド』が自分へと襲い掛かるこの事態に

    一同も成すすべなく、レクイエムに「矢」を回収されてしまう…おそらくはこれこそが、暴走した『レクイエム』の能力…


    「暴走したレクイエムはわたしの「心の底」を受け継いで『護るスタンド』になっている

     矢を! この世の誰にも渡す事を許さないために あらゆる者から「矢」がとられるのを自動的に防御しているのだ」

    「「矢」に触れようとする者を………!! そいつ自身の精神力<スタンド>が攻撃して「矢」を防御しているッ」

    「「矢」は精神を支配する力を持つ! ………これがその一端だというのかッ!」


    だがそうなればどうやって「矢」を回収すればいいのか・・・

    それに加えて事態はさらなる動きを見せる ブチャラティの「肉体」が目覚め始めたのだ…!


    <続く>

  • 890二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 19:46:29

    今からチャリオッツ殺して矢手に入れてボス倒してって忙しいな
    あとブチャラティの肉体誰モードで起きるか気になるわ

  • 891二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:29:23

    >「オ…オレ…故郷に帰ったら 学校行くよ… 頭悪いって他のヤツにバカにされるのもけっこういいかもな…

    このタイミングはそれは思いっきり死亡フラグだナランチャ・・・(絶望

  • 892二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 07:08:58

    食べ物で二重のフラグだ…

  • 893二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 07:31:29

    レクイエムから矢を奪おうとすると、自分のスタンドも暴走状態になる
    となれば逆転の発想、矢を奪わずにレクイエムが持ってる矢をジョルノらにブッ刺す形にすればいいのではないか
    幸いにもレクイエムへの攻撃に対しては、特に反応示さないようだし

  • 894奇妙な粗筋書き24/04/24(水) 19:24:04

    *プロフィール・オブ・ミスタ

    『グイード・ミスタ』(18歳)

    スタンド名-セックス・ピストルズ
    1982年12月3日生まれ 血液型B 身長179cm

    略歴-
    街のチンピラ。思わぬ事件に巻き込まれ、懲役10数年という刑を
    くらった所をブチャラティに助けられ、組織に「銃」の才能を認められスカウトされた

    性格-
    彼は根本的に「神」というものを信じている。
    はた目からどんなつらい状況に陥るように見えても、彼は「自分は助かる」、
    「危機は絶対自分をさけて通り過ぎる」と楽観的に考えており、実際今まではそのとおりになっている。
    ただし「4」という数字がかかわるとだめである。
    その数字に関する事を彼が気にし出したら、とたんに消極的な性格になり、とるにたらない事にもおびえる。

    好きな映画-「プリティ・ウーマン」、「マディソン郡の橋」
    好きな音楽-「カーペンターズ」
    好きな食べ物-トスカーナ地方の白マメ、トリッパ(牛胃袋のトマト煮)、ピッツァ。
    嫌いなもの-「4」という数、寝てる時ギターの練習をする隣人の学生。
    ヒーロー-ロベルト・バッジオ(サッカー選手)

  • 895奇妙な粗筋書き24/04/24(水) 19:24:33

     第137話 あってはならないこと!

    チャリオッツ・レクイエムが「矢」を手にし、どんどんコロッセオから離れていくが
    今は「矢」に関しては後回し、ここは起きあがった「ブチャラティの肉体」の警戒が優先として
    起き上がろうとする「ブチャラティの肉体」を、ブチャラティが撃つように命ずるが
    さすがにその命令には一同も困惑 撃とうとしているのは自分自身、なのだが―――

    「狙撃後の「傷」のことなら…ミスタ ぼくの『ゴールド・E』が完璧に治す!
     とりあえずヤツを動けないようにするんだ…!! そういうことですよね…?ブチャラティ……」

    ・・・『ブチャラティの肉体の異変』を知っているのは、今はジョルノ一人
    ひとまずはそうフォローしておくが…ジョルノとブチャラティ、お互い僅かにその表情を強張らせる

    そして『ブチャラティ』が立ち上がった瞬間!ミスタの銃撃が二発、その胴体を貫く!
    その銃撃で倒れる『ブチャラティ』、そのスキにトリッシュに弾丸のリロードを願う
    ブチャラティも念のため、両脚にも撃ち込むように命ずるが―――

    「もたもたすんなよ弾丸をくれ―――ッ ブーツの内側にポケットが付いてんだろーッ」
    「何言ってんのよ… 今あげたわッ! その手のなか………」

    「……… え」

    気づけばいつの間にか、ミスタの手からこぼれた弾丸が傍に落ちていた
    そう、その一瞬またも『"時間が飛んだ"』! だが『ブチャラティ』から『K・クリムゾン』が出た瞬間は誰も見ていない・・・!
    それに『ブチャラティ』の中にいるのがボスなら何のために、時間を飛ばしたのか… その攻撃の目的もまるで読めないが―――

  • 896奇妙な粗筋書き24/04/24(水) 19:25:34

    「トリッシュ もう一発落とせ……… オレの手のひらから弾丸をゆかに落とすんだ…
     早くもう一発落とせよトリッシュ! "ゆかに"落っこってんのは4発じゃねーか 前にもいったろう
    「4」はダメなんだ 「」4」って数はオレのまわりにいつだってあっちゃいけねー数だ…
     おまえが手渡した時落ちたんなら――― おまえがあと一発落とさなきゃあならねーんだ」

    震える声で落ちた弾丸を指して、そう願うミスタだが・・・
    そこにジョルノが一つ、疑問の声を口にする 『ブチャラティ』の中にいるのは本当に「ディアボロ」なのかどうか―――
    トリッシュも『ブチャラティの肉体』からは『ボスの存在』を感じ取れなかったと言っており…

    「それは考えられないッ!『君(ジョルノ)はナランチャ』と入れ替わった! 『ミスタはトリッシュ』と
     ならば『ディアボロはブチャラティ』と入れ替わっている! それが『レクイエム』の暴走した能力だ!!」
    「答えはわからないが今『時が消し飛んだ』というのなら!
     あの「体」は『K・クリムゾン』を操る"ディアボロで無いのは確かだ"ッ!」

    ここは一旦、ナランチャに周囲に動きが無いか確認しようとするブチャラティだが
    振り返るとそこににナランチャの姿はなく…血に濡れたてんとう虫のブローチが石壁に置いてあるのみ
    さらにその石壁の上から、血が滴り落ち・・・その血を追って視線を上へとあげると―――

    「トリッシュ…お願いだ… 早くもう一発…もう一発オレの手から弾丸を落としてくれ……」
    「わからない…「ボスの存在」をなぜ…感じないのか… 全然わからない…どこにも感じない…」
    「ど…どくんだ…みんな ぼくを前へ… じゃまだ そこをどいてくれみんな!」
    「考えられない こんなことがッ!絶対にありえない」
    「周りを見張れッ!ミスタ… 周囲を見張るのだ!!」

    そこには鉄格子に全身を貫かれたナランチャの姿があった…!!

    血相を変えてナランチャを助け出そうとするミスタ、狼狽えながらナランチャに助けの手を伸ばそうとするトリッシュ
    それを引き止めるジョルノとブチャラティ 突然の攻撃に一行も混乱状態に陥ってしまう……!
    「"どこだ"!!ヤツは"どこ"なんだッ! こんなことは絶対にありえないッ!
     ディアボロが二人いない限り 絶対にこんなこ………!!」

  • 897奇妙な粗筋書き24/04/24(水) 19:26:10

    ―――そこで、ポルナレフが気づく 『ボス』の真実に…

    ドッピオが一瞬、石柱に姿を隠した瞬間、ドッピオは忽然と消えて目の前にディアボロが現れた…


    (二人… あの小僧と………ディアボロ)

    「まさか………『二人』いるのか? 肉体はひとつなのに 精神は………『二つ』」


    仲間達が総出で鉄格子に体を貫かれたナランチャを助け出すが

    はたしてジョルノの治療は間に合うのか…!?


    <続く>

  • 898二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 20:11:43

    ああ・・・ナランチャ…こんなのってないよ…あんまりだよ…orz

  • 899二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 20:28:09

    あっけなく終わっちゃうのが余計に悲しいな

  • 900二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 05:32:35

    ボスの真実に真っ先に気づいたのはポルナレフだったか
    確かに変わった瞬間見てるのポルポルだけだったしな、ある意味必然か

  • 901二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 07:25:09

    プロフィールでてもなんで「4」が怖いのかはわからんのなミスタ
    ここまで怯えるあたりなんか「4」にトラウマあるの間違いなさそうなんだけど

  • 902二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 18:55:44

    保守

  • 903奇妙な粗筋書き24/04/25(木) 19:13:07

     第138話 からっぽの世界!

    仲間達が総出で、鉄格子に全身を貫かれたナランチャを救出する中
    トリッシュは周囲を見渡してボスの手がかりを探そうとするが
    街も眠りからさめはじめる中、やはり「ボスの存在」はどこにも感じ取る事ができない…

    (わからなくなって来た… なぜあの存在は出たり消えたりするの?
    『K・クリムゾン』の射程はせいぜい2~3m どうやってヤツは!?)

    ―――そこへナランチャが意識を取り戻し始める ジョルノの治療がまにあ・・・

    「違うんだ・・・ ミスタ・・・・・・ これは・・・・・・『空洞』・・・・・・なんだ」
    「『空洞』だ……」
    「『空洞』だ……」

    「貫かれた傷は完璧に……」
          「完璧に」

    「ぼくの『ゴールド・E』が治した」
                「治した」

    「だが"すでにいないんだ"」
      「"すでにいないんだ" ナランチャはもう…」

    ジョルノと、ナランチャ お互いに、同時に同じ言葉を紡ぐ
    ―――そう、ナランチャはもう、『どこにもいない』 ジョルノの体にあるのはただ『空洞』だけ・・・
    倒れる『ジョルノ』を前に嘆く声を漏らす『ナランチャ』 もはや精神はお互いの体を行き来できるほどに『空洞』なのだ
    そして『ナランチャ』が目を閉じ しずかに逝ってしまう それと共にジョルノも自らの肉体へと戻るのだった……

  • 904奇妙な粗筋書き24/04/25(木) 19:13:33

    あまりにもあっけないナランチャの死に皆も涙し、嘆く
    そこへポルナレフがボスの正体をブチャラティへと伝える 彼の精神は『二つ』あると
    同時に今ブチャラティの中に入っているのは、ディアボロではなくドッピオの方だと確信する

    「人の精神は時に幼少の時に受けた衝撃などが原因で「心」に亀裂が入り
     その部分が年齢と共に別の「人格」に育っていく事があるという
     別の「人格」は青年の頃になるとハッキリと日常に現れ 一方が他方を支配する 『多重人格』の学説だ!!

     いいか わたしの言ってることは推測なんかではない……
     ドイツやイギリスでは顔や肉体までが別人のようになる人格の報告を聞いた事があるし
     実話を基にしたベストセラー 『24人のビリー・ミリガン』ではボクサーのような気力を持つ人格をもレポートしている
    『レクイエムの能力』はヤツの魂を肉体からひきずり出した "ひとつ"はブチャラティの肉体と入れ替わったが………
     しかし"もうひとつ"は偶然なのかどこかの誰かの肉体にはいってしまったのだッ!
     それがディアボロだッ!『K・クリムゾン』はそいつの肉体で攻撃して来たのだッ!」

    ―――あまりに常識はずれなボスの性質に、一同も絶句
    外では次第に人々も目覚め始め、だからこそどこにボスが潜んでいるかは予測がつかない
    だがまたすぐに攻撃を仕掛けてくるはずだが… 
    ブチャラティの考えは逆に、ボスも「矢」の追跡のために自分たちの元を離れている可能性も考える
    最初にナランチャを襲ったのも「レーダー」を叩いた意図があると見ており…

    「君たちはやはり…… 「矢」のパワーを"手に入れるしかない"………どっちみち………
    『K・クリムゾン』を倒すには……ヤツよりも早く「矢」を追跡し……どういう方法かで取り上げるしか…!!」

    ここはブチャラティ達も「レクイエム」の追跡を優先 どうやらヤツが動くのに合わせて人たちも目覚めている様子
    だが『ブチャラティの肉体』はあのままにしておくのか…トリッシュも戸惑いの声が洩れる
    ミスタも一応、急所は外しているがあの傷なら立って動けることは確実にないと断言するが…

  • 905奇妙な粗筋書き24/04/25(木) 19:14:05

    「…… 君は……ここに…おいて行く……

     もう誰も君を……これ以上 傷つけたりはしないように…………… 決して……

     だが君を必ず故郷に連れて帰る」


    倒れたナランチャ傍の壁に、ジョルノがそっと手を添えると

    ナランチャの亡骸を、草花が優しく包み込むのだった―――

    そしてレクイエムを追い、ブチャラティ一同も動き出そうとするが


    その一瞬、トリッシュは『自分の肉体』の後ろに『キング・クリムゾン』の姿を見る!?

    だがその姿は一瞬でどこにもいなくなってしまう ただの見間違いだったのか・・・?


    ・・・ブチャラティ達がその場を離れると……倒れた『ブチャラティ』がぽつりと呟く


    「……ボス…… "そこに"……"いた"………"のですか"? "そんなところに"………

     眠くなって体から魂が………引きずり出された瞬間… ………このままだと……まずいから

    「行く」……と いったのは………"そいつの"「体」……"なんですね"?


     たしかに "そこにいるのなら"………ボス 完全にぼくたちの勝ちだ! フフ……フ

     でも…… さびしいよォォォ…… いつものように 電話ください……… 待ってます…… 電   話   」


    その言葉を最後に『ブチャラティの中』にいたドッピオも力尽きるのだった・・・


    一方、街ではレクイエムにより様々な者同士との精神が『入れ替わった』影響で大混乱に陥っていた

    犬と入れ替わり、遠吠えを上げる人間に怯える飼い犬、囚人護送車の犯罪者と入れ替わった警官、赤ん坊と入れ替わった母親―――

    そしてボスが潜んだものの正体とは・・・?


    <続く>

  • 906二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 19:30:11

    ボスとドッピオは分離して別の体に入ってるんか
    二重人格に気付いた途端これはきついな

  • 907二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 20:03:24

    ドッピオは最後の最後で自分がボスの別人格だと自覚したわけか
    そしてボスの方は文字道理自分自身であるドッピオを切り捨てたという

  • 908二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:30:19

    ドッピオの言葉とトリッシュの描写見るに、ボスはトリッシュ(今ミスタボディ)の中に潜んでるって見て良さげだろうか
    自分を探知できるトリッシュの中にいるなら探知しようがないだろうし…と見せかけて別のとこも言うのもあり得るが第一候補はトリッシュだろうな

  • 909二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 07:27:53

    正直ナランチャ以上にショックだわ、ドッピオがこんな終わり方しちゃうの…

  • 910二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 18:49:48

    しかしポルナレフ、三部の頃から妙に博識なんだよな

  • 911奇妙な粗筋書き24/04/26(金) 19:06:08

     第139話 レクイエム!!

    しとしとと涙雨が降るローマの一角にて、泣いてる男を慰める、彼と入れ替わった少女
    どうやらトイレがもう我慢の限界のようだけど、「男のトイレ」をやるのはどうしても抵抗があるようで
    少女の方に、ジッパーを下ろして取り出して代わりにやってほしいと懇願 
    それは色んな意味でヤバイです 絵的にも理論的にも少年誌的にも

    その横では警官と精神が入れ替わったチンピラが、恍惚とした笑みを浮かべながら手錠振り回し
    赤ん坊と入れ替わり、その場で横になる母親の手に手錠をかけてご満悦で大はしゃぎ
    そこへもう一人獲物を発見し、下卑た笑みを浮かべながら因縁をつけようとするが
    次の瞬間、声をかけられたミスタは警官の顔面に向け銃撃で返す!!

    「どうかした?ミスタ?」
    「いや!なんでもねーぜ オレに近付いて来たから「ボス」かと思ったが…
     ただの警官だ 周囲はオレが見張る 誰だろうと近寄らせねー 君はブチャラティを手伝うんだ」

    と言う訳で街の混乱からジョルノ達に視点を戻しつつ…まずは追いついた『レクイエム』の行動をじっくり観察してみる事に
    その動きは緩慢でゆっくりと歩く程度、向かう場所などの目的や感情というものも感じ取れない 
    横に立ったブチャラティのほうに目を向ける事もせず…その進む先に足を延ばすと簡単に転んでしまいながらも
    ブチャラティを「敵」とすら認識してない様子 動きやパワーも緩慢、そして実体化しているスタンドのようだと見る

    レクイエムの手から「矢」を落とすことまでは容易 だが問題は、そこからどうやって落ちた「矢」を手に入れるか…
    …ジョルノがゆっくりと、落ちた屋に手を伸ばそうとすると 
    その手から『ゴールド・Eの手』が突き破りながら、アスファルトのスキマからゴールド・Eが威圧的にその顔をのぞかせる…
    ここは手を矢から離しつつ…次の手として、落ちてた小石を「矢」へと投げると 瞬間!その小石がジョルノの後頭部へ―――
    が、寸前でミスタが割って入り、降って来た小石を掴むことでどうにかジョルノは被害なしで済むが・・・

  • 912奇妙な粗筋書き24/04/26(金) 19:06:26

    「………だめだ 近寄らせない!! 

    「スタンド」だけでなく「物」が触れさせようとしても"それ"がブツかり返ってくるぞ

     だがたしかに この「矢」は…「無敵」かもしれない 

    「難問」であればあるほどそれは誰にも近寄れない『孤高のパワー』と解釈ができる」


    だがどうすれば…目の前にあるのに手に入れる事ができない「矢」に無念の声を漏らすトリッシュ

    そこで一つ、ポルナレフはある疑問が浮かぶ スタンド使いに「矢」を触れさせないレクイエムの性質から

    『スタンド使いで無い者』が「矢」を拾おうとすればどうなるか、というもの…

    ―――それと共にポルナレフは自らのカメの口で「矢」を咥え、持ち上げようとする!!


    「オレはやっとのことで…カメにしがみつく魂…『スタンド使い』ではないからな…

     触れたぞッ!ミスタ! 早く貫け おまえの「スタンド」をこの矢で!」


    だが「矢」が持ち上がったことでレクイエムも反応!真っすぐ矢へとダッシュで向かっていく!

    さらにレクイエムをこけさせた影響が今になって出たか、ブチャラティの足に突然切られた傷ができる

    ミスタ以外は突然の事で反応が出来ず、ここはレクイエムに銃撃で対抗しようとするが





    取り出したリボルバーは、いつの間にか破壊されている!?

    思わず困惑するミスタをよそに、どこかで『キング・クリムゾン』がほくそ笑むのだった…


    <続く>

  • 913二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 19:42:39

    ポルナレフくんさあ…あの状況じゃしゃーないけどさあ…w
    でもまじでとんでもない事態になってるやん

  • 914二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 03:13:11

    吉良とのラストバトル前でぱんちー触って爆破された変態と言い、荒木センセは変なとこでギャグ挟むなw

  • 915二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 13:34:52

    ボスに入られても入られた側は多分自覚無いのな

スレッドは4/28 01:34頃に落ちます

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