- 1124/02/15(木) 02:07:49
自認がお兄ちゃんのケツとタッパとついでにパイオツのデカいお姉ちゃんだった世界線
あの時代は生まれる前に男女分かんないし、基本的に長子なら男子が望まれるので、母胎にいる時に「お兄ちゃん」と呼ばれて「自分はお兄ちゃん(=男)だ」と認識している。
いざ受肉したら女の体だったけど、半呪霊だからかな?程度の感覚で普通に男だと思ってた。
初代スレ
【閲覧注意】🎲ここだけ脹相が|あにまん掲示板bbs.animanch.com2代目スレ
【閲覧注意】🎲ここだけ脹相が1.2|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/2724845/自認がお兄ちゃんのケツとタッパとついでにパイオツのデカいお姉ちゃんだった世界線あの時代は生まれる前に男女分かんないし、基本…bbs.animanch.com3代目スレ
【閲覧注意】🎲ここだけ脹相が3|あにまん掲示板自認がお兄ちゃんのケツとタッパとついでにパイオツのデカいお姉ちゃんだった世界線あの時代は生まれる前に男女分かんないし、基本的に長子なら男子が望まれるので、母胎にいる時に「お兄ちゃん」と呼ばれて「自分は…bbs.animanch.com4代目スレ
【閲覧注意】🎲&SS ここだけ脹相が4|あにまん掲示板自認がお兄ちゃんのケツとタッパとついでにパイオツのデカいお姉ちゃんだった世界線あの時代は生まれる前に男女分かんないし、基本的に長子なら男子が望まれるので、母胎にいる時に「お兄ちゃん」と呼ばれて「自分は…bbs.animanch.com前スレ
【閲覧注意】🎲&SS ここだけ脹相が5|あにまん掲示板自認がお兄ちゃんのケツとタッパとついでにパイオツのデカいお姉ちゃんだった世界線あの時代は生まれる前に男女分かんないし、基本的に長子なら男子が望まれるので、母胎にいる時に「お兄ちゃん」と呼ばれて「自分は…bbs.animanch.com - 2124/02/15(木) 02:08:27
脹相の服装は本編と同じだが、下着に関しては血塗と同じ(つまりノーブラノーパン)
受肉元の器はイケメン外国人のえっちなお兄さんで、人並みの恋愛経験だけどDTで感度46、性欲15、知識70、色気95
というダイス結果により、ケツとタッパと爆乳を持ったノーブラノーパンツインテダウナー系の耳年増だけどピュアだから自分と結びつかず無自覚な色気ダダ漏れでチークキスや額にキスが習慣として身についてるお姉さんとかいう超ド級のえちおねとなった。どう考えてもエロ本の女。
渋谷事変にておっぱい星人だった宿儺に花を散らされる。
その際、交合うことで新たな境地、つまり呪力の核心に至る事ができると判明。どう考えてもエロ本の女。
反転術式を習得し、その後虎杖とも交合うことで反転術式の出力も習得。現段階では1日8回までなら使用可能。
忌庫時代は魂で弟達の存在を知覚していたので、真人を祓う事が出来た。
この世界線においては、無為転変や肉体の欠損で身体の形が変わった場合、12時間を過ぎるとそれが魂の形としても定着してしまう。
脹相の反転術式は定着前であればそれを治すことが可能。それにより無為転変で変えられた釘崎も治した。ただし半呪霊の反転術式は人間に悪影響なので、純人間の反転術式に変換する必要があり、それにより呪力消費が著しく激しいので現段階では1日2回が限度。
変更点とかあらすじとか・呪霊サークルでの扱い女として扱う→漏瑚、花御
漏瑚は本編より少し優しくなってる
花御が男として振る舞う脹相にお小言を言ったりママのような言動をする
男として扱う→真人、陀艮
真人は特に変わらない
陀艮はちょっと優しいかも
羂索は特に変わらない
・八十八橋前に海水浴で兄弟との思い出を作ったら、喪失後に受けるダメージが増えた(なお3時間で切り替えて復活)
・渋谷事変前に登山してキャンプ
・五条悟は封印されたがおっぱい星人に
・虎杖は貧乳派だったがおっぱいに負け巨乳派に
・トイレバトル後に巨乳派宿儺が契闊。時間の許す限り(1分w)脹相に猥褻行為を働く
・陀艮戦中に宿儺が契闊したので漏瑚はトイレに急行。直毘人、七海、真希が焼かれずに済む
・甚爾戦に↑3人が参戦する為、伏黒は瀕死にならず、サイドテールも七海がキッチリトドメを刺すので、魔虚羅レイドが発生しない→①
・漏瑚に指を飲まされた虎杖は宿儺に。脹相を探そうとする宿儺とそれを止める漏瑚がバトル。宿儺は1時間もない自由時間を目一杯愉しむ為、さっさとケリをつけたので周囲の被害は最小限。それでも誇れ。お前は強い。あと気高い
・遅れてやってきたミミナナは宿儺に怯えて…telegra.ph - 3124/02/15(木) 02:10:01
- 4124/02/15(木) 02:14:26
前スレの五条先生の人生相談室から上げ直します
- 5124/02/15(木) 02:14:37
五条「珍しいね。悠仁があんなふうになるなんて」
脹相「…五条……俺、俺は…」
五条「…そんな顔しないでよ。よし、じゃあ五条先生に何があったかお話してみなさい!家族だからこそ言えないって事とかもあるんでしょ?」
脹相「ああ…。ああ、そうだな…すまない…」
五条「気にしないでよ。明日の任務に差し支えてもアレだし。……何より、生徒のメンタルケアも教師の仕事のうちだからね!」
脹相「恩に着る……」
五条「これも仕事だって言ってるでしょ。ここだと寒いから、後で話そうか」
脹相「ああ、なら、後で俺の部屋に来てくれ」
五条「え…、それでいいの?」
脹相「何がだ?」
五条「あー、うん。まあ、いいや。じゃあ、後で行くから」
脹相「?ああ、待ってる。じゃあな」
五条「……アレ無意識なんだもんなぁ……。教え子だし、教え子の家族だし、なんなら教え子のパートナーだからな……。変な気起こすなよ、僕」 - 6124/02/15(木) 02:15:33
脹相はあまり表情が変わらないタイプだと思ってた。
それなのに、あんな寄る辺無い子供みたいな不安気な顔で、縋るように名前を呼ばれて。
それで何も意識しないでいられる程、僕も枯れてるわけじゃない。
今までそういうのにそこまで興味持てなかっただけで、僕だってまだまだ現役の男な訳だし。
だけど悠仁にとっては姉弟で、しかもほぼ確実に自分のパートナーだって思ってる。
僕が脹相にちょっかいかけたりした時、スゴい顔するもんね。
そんな状態なのに、脹相と来たらまるでわかってない。
自分の魅力とか容姿に無頓着で無自覚にも程がある。
これじゃあ悠仁も気が気じゃないだろうなってのは容易に想像できる。
極め付けは、「弟には頼らない・弱みは見せたくない」だ。
少なくとも平時ではそうあろうとしてるのは傍からでも見て取れる。
だからこそ、脹相よりも長く多く世間を知ってる(悠仁達だってそうだと思うけど)大人じゃないと、相談相手として壇上に登ることすら許さないんだろう。
それがどれだけ悠仁を傷付ける事になっても。 - 7124/02/15(木) 02:19:22
不意に鳴り響いたスマホの音で思考が中断された。
「あ、脹相からか」
文面は簡潔。
“今から来てくれ”
正直、あまり気は進まない。
相談に乗りたくないんじゃなくて、相手の居る年頃の女子の部屋に夜行くことに対して。
脹相本人に全くその意識も自覚も無いから尚更。
自分ばっかり無駄に意識して、一人相撲してる、そんな感覚。
どうか、任務前に着てた部屋着じゃありませんように。
そんな事を祈りながら脹相の部屋に向かった。
ノックして、ドアが空くのを待つ。
鍵が開いて、次いでドアが開く。 - 8124/02/15(木) 02:20:03
僕の祈りも虚しく、谷間全開で出迎えられた。
思わず目隠しの上から目を抑えて天を仰いだ。
こうしちゃうのもわかるだろ?
「大丈夫か?疲れているのにわざわざすまないな。入ってくれ」
「ああ、これは違うから。気にしないで。じゃ、お邪魔するね」
頑張れ、僕。 - 9124/02/15(木) 02:20:32
机と椅子、ベッド、クローゼットしかない殺風景な部屋に入る。
「座ってくれ」
ベッドに座った脹相が自分の隣をぽんぽん叩きながら言った。
はいストップ。
ベッドに並んで座って話すって何?
同性ならいざ知らず、異性だったらそれ人生相談じゃなくて睦言でしょ。
また目を抑えそうになるのを耐えて、椅子を脹相の前に運ぶ。
「僕はこっちがいいかな」
「そうか」
座って足を組んで、いざ本題に入る。
「で、脹相は何に悩んでたの?」
「俺…俺は、生きるのが怖い。幾つも罪を重ねてきたのに、最近は幸せを感じる事が増えて、その度に数多の命を奪った分際でのうのうと生きている自分を悍ましく思うんだ」 - 10124/02/15(木) 02:21:12
脹相が頭を抱えながら言う。
「産まれる前に胎から堕とされた俺は、俺達は、ただ産まれ直したかった。何度も孕まされ、その度に堕とされ、狂っていく母と増えていく弟達を、俺はただ見ていることしか出来なかった。まだ呪いとしての力が弱かったから、母に言葉をかけることさえ出来なかった。狂う前、母は俺に言った。『お兄ちゃん、あなたが皆を守ってあげて。私にはきっと出来ないから、だからあなたが代わりに守って。どんなふうに生まれても、あなた達は私の可愛い子供なの。だから、お兄ちゃん。弟たちをお願いね』と……」
成程。「兄」という立場に固執する理由はそれか。
母の愛。
そして呪い。
孕ませた呪霊だけじゃない、それらが合わさって、受胎九相図の一番、脹相という呪いが出来上がったのだ。 - 11124/02/15(木) 02:22:23
脹相は頭を抱えたまま蹲るようにしながらさらに続ける。
「だから、だから、俺は、俺はお兄ちゃんだから、弟達を守らないといけないから、強くあらなければいけないから、強くなれる方法を考えて、考えて、そうして生きてきた。気が遠くなるような年月でも、弟達と魂で通じ合えていたから、耐えることも出来た。後に生まれた弟達からどんどん声も意識も感じれなくなって、それでも壊相と血塗はずっと励まし合ってくれていた。なのに、それなのに、俺が……俺が壊してしまった。あの時、呪いとして生きると決めてしまった。その結果2人を死なせてしまった。悠仁に殺させてしまった。人として生きる道もあったのに、どうして2人を信じられなかったんだ……」
脹相の肩が震えている。
ぽたり、ぽたりと、床に落ちた水滴が1つ2つと増えていく。
僕はdice1d7=6 (6)
1.抱き締める
2.頭をぽんぽんする
3.背中を撫でる
4.1と2
5.1と3
6.2と3
7.全部
- 12124/02/15(木) 02:23:19
僕は思わず脹相の近くで膝立ちになって、背中に手を伸ばしていた。
どんな事情があろうと、目の前で涙に暮れている子供をただ見ているだけで放っておくなんて、出来るわけなかった。
しゃくりあげて引き攣る背中を宥めるように撫でると、髪を掻きむしりそうな程強く抱えた頭が解放され、ゆるりと持ち上がる。
こっちを向いた顔は、涙と鼻水でべしょべしょで顎には梅干しが出来るくらいくっしゃくしゃで。
見た目通りの年齢だったら、こんな泣き方はしないし、こんな泣き顔は人に見せない。
胎児のまま永い時を過して、動ける身体を得てからは数ヶ月。
そんな幼い子供そのままの泣き顔は、庇護欲を唆るのに十二分だった。
背中を撫でる手は止めないまま、もう片方の手で子供をあやす時のように頭をぽんぽんしてやると、脹相はふぐっと言って、また目に涙が溢れてくる。
「っ……ごじょ……っ」
「大丈夫。ゆっくりでいいよ。泣きたいなら、五条先生のひっろ~いお胸でお泣きなさ~い!なぁんて……」
なぁんて、おちゃらけて言った言葉のはず、なんだけどねぇ。
なんだけど、脹相は僕の胸に額を付けて服を掴んでひっくひっく言ってる。
頭と背中をぽんぽんしつつ、「素直だなぁ~」とか、「ごめん悠仁。でもこれはノーカンだよね」とか考えながら、脹相が落ち着くまで現実逃避するしか無かった。 - 13124/02/15(木) 02:23:57
どれだけそうしていたか、不意に腕が引かれる感覚で現実に戻ってくる。
「……ずばだい、ごじょう……ぼゔお゙ぢづいだ……」
相変わらずの涙と鼻水とついでに血?でぐっしゃぐしゃな泣き顔で言われても説得力無いよね。
「めちゃくちゃ鼻声じゃん……ちょっと待ってね」
現実逃避の合間に部屋を見渡して、机の上にティッシュがあるのは見つけてたから取りに行く。
それを顔に当ててやって、
「はい、ちーんして」
と言えば、やっぱり素直に鼻をかむ。本当に子供の世話をしてるみたいだ。
新しくティッシュを出して涙と血も拭ってやるけど、やっぱり瞼は腫れてしまってる。勿体無いな、と思ったらそのままつい口に出してた。
「僕ほどとは言わなくても、キレイな顔してるのに勿体無いよ」
言われた当の本人は、何の事かと首を傾げた後、ふにゃりと笑って、
「……?ふっ、そうだな。五条の顔は綺麗だ」
だなんて言う。
「……っ」
自分の顔が良いなんて言い慣れても言われ慣れてもいるのに、こんな無垢な微笑みで、無駄な熱も欲も含まない声で言われただけで、こうも受け取り方が変わるなんて、知らなかった。 - 14124/02/15(木) 02:24:25
「えー?綺麗なのは顔だけ?」
目隠しをずり下げて、顎に親指と人差し指を添えてウインクする。初めて知る心の騒めきは放り投げて、いつものお調子者の僕でいないと。
「瞳も勿論だが、髪の色も綺麗だ。俺には無い色だな。」
「あははっ、僕にとっては脹相もそうだけどね」
いつだったか火山頭の呪霊に言った「照れるなよ」なんて言葉がこんな時に自分に返ってくるとは思わなかった。
「そうか?俺はよくある色だろう」
「ま、この眼にはそう見えないって事さ」
嘘ではない。僕の眼は普通と見え方が違うんだから。逆に“普通”を知らない訳だけど。
「どうやら、ちゃんと落ち着けたみたいだね」
「む…気を遣わせてしまったな……すまない」
「謝るのは禁止ね。そうじゃなきゃ相談の意味が無いだろ?こういう時は、“ありがとう”だよ」
額を指でつんとつついて自罰的な発言を窘める。
「そうか、すま…ぁりがとう」
「おっと、今のは危なかったね。また謝ったらデコピンしてたとこだよ」 - 15124/02/15(木) 02:25:05
そう言うと、脹相はギョッとしたような顔で額を抑える。
「!?……お前のデコピンは、出来れば、絶対、喰らいたくないな……」
「……別にデコピンすれば常に茈が出るわけじゃないよ?」
誰から聞いたのか(おそらく傑の記憶を読んだ加茂憲倫だろうけど)、茈を出す時はデコピンみたいな指の動きになる事を知っているようだった。
「さ、それは置いといて、まだ全部吐き出してないでしょ?この際だから全部出しちゃいなよ。何度だって胸は貸してあげられるからさ」
「ああ、ありがとう……」
脹相はまたへにゃりと笑って礼を言い、それから少しづつ表情が抜け落ちていく。その変化が寂しいような、苦しいような。とにかく胸を締め付けられるような心持ちになった。
「……五条は、壊相と血塗の姿を見た事があるか?」
「あるよ。一度だけね」
解剖の時、とは言わなかった。言える訳も無かった。
「そうか。なら、解っただろう?何故呪霊側につくことを決めたのか」
「まあ、何となく察せられるかな」
「俺は……俺だけこの呪印以外は完全に人の形だったのに、2人はそうじゃなかった。壊相は背中を隠せばなんとかなるかもしれなかったが、血塗はほとんど呪霊と同じ様な見た目だ。人間は、その弱さ故に自らと異なる形のモノを極度に恐れる。だから、受け入れて貰えないと思った。それで、心無い言葉で─その暴力で、2人が傷付いていくと思うと耐えられなかった。きっとそんな言葉を浴びせられた2人を見てしまったら、それを言った奴らを俺は殺してしまうだろう。そして、人として生きると決めたのなら、俺がそうしたことで2人はきっと心を痛めてしまう。その顔を見るのが、そんな2人を見る事になるのが、耐えられなかった。俺が……、耐えられなかったんだ……」 - 16124/02/15(木) 02:28:58
また脹相の身体が震える。
「脹相」
僕は脹相の名前を呼んで、
dice1d3=2 (2)
1.「おいで」と言ってまた腕を広げた
2.黙って腕を広げた
3.抱き締めた
- 17二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:38:00
おかえりなさい
- 18二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:57:45
続きが気になってたから復活して嬉しい
- 19124/02/15(木) 13:29:57
お待たせしてすみません
ちょうどいいと思ってメモ帳アプリにまとめてたら間違ってデータ消したりして時間かかってしまって… - 20124/02/15(木) 13:30:09
「脹相」
僕の声で脹相が顔を上げる。
こっちを見たのを確認してから黙って腕を広げると、またポロポロと涙を零しながら僕にしがみついてきた。
「ごじょ……っ、ゔぅ……」
ほんとよく泣く子だなぁとか思いながらまた同じように背中と頭をぽんぽんしていると、お腹の辺りに温かくて柔らかい感触がする。
気が付けば、脹相の腕が僕の背中に回っていて上半身が密着してた。
よくない。これは色々とよくない。
多分本人的には親に抱き着いて泣いてる感覚なんだろうけど、僕は親じゃないし脹相も身体は子供じゃない。
何より僕は最近このたわわな果実に目覚めてしまったばかりなのに、それを目覚めさせた張本人に押し付けられてるとかちょっとなんか本当によくないんだけど、ここで引き剥がすような真似をしたら「頼る相手が居ない」と認識されそうで少し怖い。
普段の彼女ならそんな事は無いんだろうけど、今精神的に弱っているこの状況でそれをするのはリスクが高すぎる気がする。
自分が些細だと思っている事が、相手にもそうだとは限らない。
それは知ってる。よく、知ってる。
ましてや頑是無い無垢な子供の心と切り替えの早い大人の判断力を持っているであろう彼女には、酷い悪手になりかねない。
あぁ、なんかもう自分に無量空処したい。 - 21二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 23:17:29
保守
- 22124/02/16(金) 00:46:04
今まで甘えるなんてできなかっただろうから存分に甘えさせてあげたいけど、このままではよくない気もする。
少なくともこの密着状態が続くのは。
そんな事を考えながら目線を下に向ける。
脹相は時々息を詰まらせては、しゃくり上げる事無く静かに泣いていた。
さっきにしろ今にしろ、声を押し殺して泣く所にやはり兄としての決して譲れない矜持があるんだと思う。
それは理解できる。
でも、今ここには弟は居ないのに、僕と君しか居ないのに、どうしてそうする必要があるんだろうか。
「脹相、別に声我慢しなくてもいいんだよ?」
頭と背中を撫でながら言ったら、脹相は首を振りながら答えた。
「我慢なんて、してない……わからないんだ…どう、したらいいのか」
子供みたいに泣く、なんて思ってたけどそうじゃなかった。
全部押し殺して抑え込むのが当たり前すぎて、溜めきれなくなった感情が涙として溢れ出てくるのは、泣き方がわからない者のそれだった。
「脹相は一人で抱え込みすぎだよ。まぁ、だから僕がこうやって話聞いてる訳だけど、もう少し周りを頼ってもいいんだよ?多分、悠仁もそれを望んでる」 - 23二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 07:50:57
シリアスな場面なのに当ててんのよのせいで話が頭に入ってこない
- 24二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 19:19:03
ほしゅ
- 25124/02/16(金) 21:07:20
脹相はまた首を振った。
「……それは、できない。少なくとも、悠仁にはこんな姿見せられない」
「一応聞くけど、どうして?」
「弟にこんな情けない姿を見せる訳にはいかないだろう……」
予想通りの答えが返ってくる。
「それで悠仁が傷付いても?」
「……っ」
言葉を詰まらせて俯き、唇を噛む脹相の顎に手をやって顔を上げさせる。
「噛んじゃだめだよ」
親指で唇を押し下げて解放してやると、案の定血が出ていた。
dice1d3=1 (1)
1.そのまま親指で拭う
2.ティッシュで拭く
3.舐める
- 26二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 06:05:16
えらいぞ悟ゥ!!
- 27124/02/17(土) 08:03:57
「ほら、やっぱり血が出ちゃってる」
唇に当てた親指で、そのまま血を拭ってやる。
「ん…」
「あ、ごめん。痛かった?」
「いや、大丈夫だ。もう治ってる」
「え、ホントだ。すごいね」
今さっき血を拭ったばかりなのに、新しい血が滲むどころか傷ももう無くなっていた。これが半呪霊の治癒力なんだろうか。
「でもすぐ治るからって自分を痛めつけていい訳じゃないよ?」
「そんなつもりはないが…」
「無意識にやった事なんだろうけどね、自分は大事にしなきゃ。君だけの身体じゃないんだし」
「ん?それはどういう意味だ…?」
ヤバ。今言うつもりじゃなかったのに。どうやって誤魔化そうか。
「悠仁も君が傷付いたら悲しむよ」
「……そうだな。悠仁は優しい子だからな……」
ゴマカシ成功。よかった。これは精神不安定な時に言うべき事じゃないからね。 - 28124/02/17(土) 08:04:12
(ていうかこの血どうしよう)
指に付いた血を
dice1d2=1 (1)
1.ティッシュで拭く
2.舐めてみる
- 29二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 09:44:17
えらいぞ悟ゥ!!(2回目)
- 30124/02/17(土) 12:40:35
任務中に万が一脹相の毒が入った時の為に、あらかじめ毒の成分を知っておこうと思ったけど、今本人の目の前でやることでは無いよね。あとで硝子からサンプルの血を分けてもらおう。
「悠仁はさ、ちゃんと脹相の事大事に思ってるよ?傍から見てわかるくらいには。今すぐは無理だろうけど、少しづつ頼ってあげられるようにしていったらいいんじゃない?」
ティッシュで指を拭きながら言うと、脹相は悲喜交々といった複雑な顔をしていた。
「悠仁が…そう、思っていてくれるならこんなに嬉しいことはないな……。だが、俺は人殺しだ。でかい猫のあいつも言っていた。『犯した罪は消えない』と。俺は一体今まで何人殺してきた?お前は見ただろう?俺の所為で何人も死んだのを。こんな罪に、他人の血に塗れた手で、身体で、悠仁の隣にいるべきじゃない。本来ならば、俺はお前にすらこんなに良くしてもらう資格なんてないんだ……」
脹相は両の掌を見つめながら言った。きっと彼女にはそこを赤く染めて滴り落ちる夥しい血が見えているのだろう。
「それについては禪院直毘人の腕を治す時に言ってたと思うけど。呪術界に貢献してチャラにするって」
「だが…!」
尚も食い下がろうとする脹相の口に人差し指を当てて遮る。
「そ れ に!僕の見解としては、有用な人材なら多少問題はあっても引き入れて役に立ってもらった方がいいんだよね。こんな言い方は嫌だけど、脹相は悠仁を使えば御しやすいし。だから上の説得も簡単だったよ。いい?もう一度言うよ?よく覚えておいて。稀有な力を持つ君の存在が、悠仁の身の保証にもなるんだよ。君はここにいるだけで、悠仁の事を守ってるんだ。それを忘れないで」 - 31124/02/17(土) 22:36:42
「俺は、ここに…悠仁の隣に居てもいいのか……?」
ポツリと呟く言葉は小さく震えている。口に出す事を躊躇って戸惑ってそれでも零れ出た言葉に、強く肯定を返す。
「もちろん。ていうか居なきゃダメなの。一緒にいる事で君が悠仁を守ってるのと同じように、悠仁も君を守ってるんだから。そしてそれは悠仁を強くしてくれる。あとね、明日の任務もだけど君の階級を決める任務だって、君にここに居てもらう為のものなんだよ?なのになんで居ちゃいけないなんて考えになっちゃうのさ」
「だって、俺は呪霊として動いていた。悠仁や野薔薇を殺そうとした。それ以前に何人も殺した。殺されて然るべき存在だからだ」
「本当に殺されて当然な奴なら、そんな考えは持たないと思うけど。とにかく、脹相が心配してる事は、全部杞憂なの。なんならもっと欲張ったっていいんだよ?御三家の内の二家が後ろ盾だし、他者の欠損すら治せる唯一無二の反転術式の使い手なんだから。あんまり聞き分け良すぎると、それはそれで逆に怖いみたいだよ?」
「だが、俺だけが幸せな思いをするなんて、弟達に申し訳が立たない」
脹相は見つめていた掌を緩く握ると、それで目元を覆った。
「……僕は悠仁以外の君の弟のことはよく分からないけど、君の幸せを妬んだり恨んだりしてずるいって言ってくるような子達なの?」
「そんな事は無い!」
勢いよく顔を上げて否定した脹相は、その言葉にハッとしたように呆然と呟く。
「そんな…事は……そう、無い筈なんだ……。俺は、幸福を恐れるあまり二人の心まで歪めてしまっていたのか……」
また自分を責めるような気配を感じて、それを口にさせないように言葉を重ねる。
「じゃあ、それもやっぱり杞憂なんじゃん。つまり、脹相は何も恐れることは無いし、誰に遠慮する必要も無いって訳。……君は、幸せになってもいいんだよ?」 - 32124/02/17(土) 22:38:09
「……本当に?赦されるのか……?」
怯えと期待が綯い交ぜになった瞳が揺れている。不安気に沈む声も同様に。
「当たり前でしょ。まず僕が赦すし、禪院家も赦すね。なんたって当主様の恩人だからね。当然悠仁も赦すし、野薔薇だって恵だって赦すよ。それだけじゃ不十分かな?もっと赦されたい?」
「いや、十分だ……十分すぎるくらいだ。こんな俺でも、ここに居る事を、幸福を得ることを赦されるなんて贅沢すぎる話だ」
自分を卑下するような言い口に、言いようの無い苛立ちが湧いてくる。
「いや、まだだった。一番赦されるべき人から赦されてない」
「……それは……」
脹相の肩を掴む。一般的な女性よりは体格が良いけど、それでも僕にとってはやっぱり薄く柔い女性の身体だと思った。 - 33124/02/17(土) 22:40:23
「……五条…?」
僕の眼をしっかり見返してきたのを確認して言う。
「……脹相、君自身だよ。君が君を赦さないと、君も周りも幸せになれない」
「……っ!!」
脹相の眼が見開かれた。視線を絡ませたまま、更に続ける。
「僕の後に続けて言って。『俺は』」
「『俺は』」
「『幸せになっていい』」
「──っ!し…『幸せに…なって、いい』」 - 34124/02/17(土) 22:40:40
躊躇うように途切れ途切れに言うさまに不満を抱いて、繰り返させる。
「もう1回繋げて言って。『俺は幸せになっていい』」
「……『俺は、幸せに…なっていい』」
「もう1回」
「俺は幸せになって…いい」
「あと1回」
「俺は幸せになっていい」
なんの引っかかりもなくするりと言えたことに満足して、頭を撫でてやる。 - 35二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 08:22:21
そうだ
幸せになって良いんだ - 36124/02/18(日) 08:34:25
「良く出来ました。五条先生からはなまるをあげよう」
「俺は幸せになっていい……いいんだな……?」
「さっきからずっとそう言ってるけど?」
「そうか……ありがとう……」
眉尻を下げて含羞むように微笑む脹相の眼からは、つうっと今までと違う涙が零れて頬を伝う。
悲しみからじゃない涙って、こんなにも綺麗なものなんだな。なんて、また柄にも無い事を考えた。 - 37二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 14:12:35
先生がちゃんと先生してていいな
- 38二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 15:38:03
五条は自分の尺度と他人の尺度を測り違えて後悔したんだな
きちんと向き合って教師として脹相を導いてるの格好良くて眩しいよ - 39二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:15:54
このまま健全に終わって欲しいけど、すべては🎲神の御心のままか……
- 40二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 01:54:10
ほしゅ
- 41二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:53:25
保守
- 42124/02/19(月) 08:25:40
「どう?少しは心がは晴れた?」
「ああ、おかげさまでな。晴天と言っていい。五条先生は頼りになる良い先生だ」
頭を撫でながら訊けば、目を閉じて口の端を少し上げて微笑み、穏やかに返してくる。
「ははっ、そんなストレートに言われると照れるね。これからも、もし何か悩みがあったら聞くから、遠慮なく頼ってくれていいんだからね?」
「わかった。ありがとう。本当に何から何まで世話になりっぱなしだな。俺も何か返せればいいんだが」
「もー、そういうのは今は気にする必要無いでしょ。生徒を導くのが先生の役目だよ?子供は黙って大人に頼んなさい」
頭を撫でる手を増やしてわしゃわしゃしてやる。あ、髪片っぽ解けた。
「あっ、やめろっ、子供扱いするな…!俺はお兄ちゃんだぞ!」
「お兄ちゃんでも僕からすれば子供でーす!残念でし…」
パッと手を離してからかいながら脹相を見たら絶句してしまった。
髪はぐしゃぐしゃで片っぽ解けてるし、子供扱いされて恥ずかしかったのか顔は赤いし、泣いてたから目は潤んでて目の周りも赤いし、ちょっと息荒いし。なんか、なんかもう……ごめんエロい。 - 43124/02/19(月) 08:26:01
「五条?」
「あー、なんかごめん。とりあえずごめん」
「どうした?」
「いや、なんでもない。とにかく、元気になってよかったよ。じゃ、僕は帰るから、目の周り腫れないように濡れタオルあてたりするんだよ?」
一刻も早くここから去りたい。ちょっと色々とまずい。
「あ、ああ。今日はありがとう。また明日よろしく頼む」
脹相が僕にハグをして頬にキスしてきた。挨拶なのはわかってるけど、今の状況では追い打ちにしか感じられない。
「うん、おやすみ」
五条dice1d3=3 (3)
1.おでこにキス
2.頬にキス
3.唇にキス
- 44二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 11:39:58
お前!!最後の最後で!!
- 45二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 12:46:01
やっちまったな悟ゥ!!!!!!!!!
- 46124/02/19(月) 12:55:27
脹相の頬に頬にキスを返して、そのまま掠めるように唇にもキスをする。ちゅ、と軽い音が鳴った。
「じゃ、また明日〜」
眼を見開いて唇に指を当てて固まる脹相を尻目に、ひらひらと手を振って退室した。今日はずっと耐えてきたんだし、最後にこれくらいの意趣返しは許されるでしょ。
帰り道dice1d2=2 (2)
1.虎杖とばったり会う
2.誰とも会わない
- 47124/02/19(月) 13:16:04
帰り道にもしかしたら悠仁と会うかもな、なんて思ってたけど、そんなことはなかった。やっぱりあれだけのことを言っちゃったから気が引けてるのかも。なにより、
「こんなニヤケ顔見られたくないよなぁ…」
普段からニヤニヤしてるとかヘラヘラしてるとか言われてるけど、今は多分それの比じゃない。
そして、明日。脹相はどんな顔で来るかな。いつも通りの平坦な顔なんだろうか。それとも、ちょっと意識した顔をするのか。遠足前の子供ってこんな気持ちなのかも。
そんなことを思いながら眠りについた。 - 48二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 20:24:34
お兄ちゃんもっと意識して
いややっぱり無防備でいて - 49124/02/19(月) 21:28:11
脹相は意識dice1d2=1 (1)
1.する
2.しない
- 50二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 23:16:12
口にちゅっとされて意識しちゃってるお兄ちゃんは可愛いが
それはそれとして罪深いぞ悟
でもおっぱいノータッチで我慢したのは偉いぞ悟 - 51124/02/20(火) 07:51:19
「五条の…アレは、どういう事だ?」
指先で唇をなぞって先程の感触を反芻する。
頬に口付けられた後の、ふわりと唇に触れた柔らかい感触。
かさついてほんの少し固い悠仁のとは違う、唇の感触。
気のせい、では無いと思う。
挨拶で唇に口付けるのは、夫婦か恋人同士でしかしないのに、どうして。
悠仁とだって閨以外では、挨拶としての口付けは唇にはしてないのに、どうしてお前がそれをするんだ。
折角お前に心に立ち込めた靄を払って貰ったのに、お前の所為で別の靄が出てきたじゃないか。
「どんな顔をして明日お前を見ればいいんだ……」
思わず手で顔を覆う。
ひやりとしたそれは、少し火照った頬に心地よかった。 - 52二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 08:42:53
保守
- 53124/02/20(火) 16:08:37
翌日
五条「みんなおはよーう!」
虎杖「おはよう先生」
釘崎「ゴジョセンおはよう」
伏黒「おはようございます」
釘崎「あれ、脹相は?」
五条「ああ、朝から任務入ってるから先に伊地知の所に行ってもらってるよ。あと悠仁、ちょっとこっち来て」チョイチョイ手招き
虎杖「…先生、どしたの?」
五条「脹相の事だけど」
虎杖「……!!」 - 54124/02/20(火) 16:08:47
五条「あのあと少し話したんだけどね、今は落ち着いてると思うよ。ただ、もう少し待って欲しい。まだ悠仁に頼るのは難しいみたいだからさ」
虎杖「わかってるよ…でも、やっぱり悔しくてさ」
五条「僕も年長者だから分かるんだけどね、可愛がってる年下に頼られるのって嬉しいんだよ。悠仁の事で恵に頼られた時もさ、普段わがままとか言わないあの恵がだよ?私情だから助けてくれなんて言ってきてさ、すごく嬉しかったんだ。だから、もう少し頼る側でいてあげてくれないかな?お兄ちゃんっていうのは脹相のアイデンティティだからさ、急には変えられないんだよ」
虎杖「わかった…。俺も、ちょっと考えがガキすぎたのかも」
五条「そんなことは無いんだけどね。むしろ立派なんだよ。その年でその考え持てるのが。じゃ、僕は行ってくるよ、帰ってきたら悠仁の所に行くように言っとくから」
虎杖「うん、先生!ありがとう。脹相の事、よろしくね。行ってらっしゃい」
五条「おう、五条先生にまっかせなさい!」 - 55二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 20:41:59
いい先生してんなぁ~でもちゅーもしちゃってんだよなぁ~!!
(個人的にめちゃくちゃいい塩梅で最高なのでいいぞもっとやれって思ってる) - 56二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 23:40:13
ほしゅ
- 57二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 01:33:10
火種になりそうでワクワクする
- 58二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 07:46:58
保守
- 59124/02/21(水) 08:38:09
脹相は意識しちゃうけど、顔に出る?
dice1d2=1 (1)
1.出る
2.出ない
- 60二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 16:36:30
これきっと虎杖にバレるやつだ
五条先生ご愁傷さまです - 61二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 21:24:52
一応ちゅっとしただけだしお兄ちゃんの苦しみを緩和してあげたのは事実だから少しは容赦したってや
- 62二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 22:17:55
雌の顔してる脹相!?
- 63124/02/21(水) 23:54:11
昨日はよく眠れなかった。
五条との話は深夜までかかっていたし、その後目元を冷やしている間にもそれが終わってからも、ぐるぐると五条の行動の真意について考えてしまっていた。
普通の人間と違って大して睡眠は必要では無いが、それでもずっと頭を使い続けていると若干でも疲れは溜まる。
「はぁ…」
♪〜
また回り始める思考に溜息をついていると、携帯にメッセージが来たようだ。
相手は五条だった。
今まさに考えていた人物からの受信に一瞬ドキリとする。
『僕は悠仁達に課題出してくるから先に伊地知の所に行ってて』
その内容に安堵する。昨日は怒らせてしまったし悲しませてもしまった。
今はまだ、悠仁の顔をきちんと見れる気がしない。正しく返せる答えも見つかっていない。
それでまたあの表情を見てしまうかもしれないと思うと、少し怖い。
やはり俺は、まだ臆病風に吹かれているのだ。
『わかった』
簡潔に返して、伊地知の元へ向かう為に準備する。 - 64二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 01:33:20
ベッドで仲直りしてほしい
- 65二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 12:34:09
更新楽しみにしてるスレ
保守 - 66二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 22:59:12
保守
- 67二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 23:10:02
ほしゅ
- 68124/02/23(金) 02:24:13
脹相「おはよう、伊地知」
伊地知「おはようございます、脹相さん。五条さんから話は聞いています。すぐに来るということですので、先に車に乗って待っていましょう」
脹相「ああ、わかった」
車内
伊地知「脹相さん、やはりまだ気分が優れませんか?」
脹相「え?」
伊地知「顔色があまり良くないようなので…」
脹相「いや、少し寝不足なだけだ。問題無い」
伊地知「…それは問題あるのでは?今日は目的地までそれなりに距離がありますので、その間仮眠をとってはどうです?」
脹相「出来たらな」
伊地知「もしかして、人が居ると寝られないタイプですか?」
脹相「別にそういう訳じゃないんだが…」 - 69124/02/23(金) 03:28:46
コンコン
五条「おまたせ〜、おはよう、2人とも」後部座席に乗り込む
伊地知「おはようございます、五条さん」
脹相「お…はよう…」目を背ける
五条「(あれ?コレ意識されてる?)脹相、あの後寝れなかったの?あんまり顔色良くないけど」
脹相「……っ!誰の…っせい、だと……」無意識に唇に触れて頬を染める
五条「───っ!」つられて頬を染める
伊地知「(五条さんと何かあったんですね……)……では、出発します」
五条「あ…ああ、よろしく」
脹相「……頼む」 - 70二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 11:43:53
五条悟の頬を染めさせるとは…やるなお兄ちゃん
- 71124/02/23(金) 13:53:35
道中
脹相「……五条。昨日、どうしてあんな事をした?」
五条「えー、まぁ、アレも挨拶の一環でしょ」
脹相「それはおかしいだろう。アレは夫婦や恋人でもないとしない事だぞ」
伊地知「……!?(一体何をしたんですか五条さん!?)」
五条「え…でも、悠仁ともしてるでしょ?」
脹相「いや、悠仁とだってしたことは無い。そういう時でもない限りは……。だから、お前の行動が分からないんだ」
五条「え、マジで?……マズったな……」
伊地知「……(何をやってるんですか五条さん…)」
五条「いや、慣れてるならちょっとくらいいいかなって魔が差したというか…。そもそもね、脹相はもう少し異性の目とかを意識した方がいいと思うんだよね」
伊地知「……(それはそうですね)」
脹相「何故だ?それが悠仁の為になるのか?」
五条「なるよ。っていうか悠仁のヤキモキの大半はそれだと思う。もう少し自覚持った方がいいよ?自分がどう見られててどう思われてるかとかをさ」
脹相「ふむ、なら五条。お前は俺をどういう目で見てどう思っているんだ?」
五条「……えげつないくらいストレートに聞くね……」 - 72二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 21:53:46
このレスは削除されています
- 73二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 00:33:44
スケベの無差別噴霧を止める事が出来るのか…?
- 74二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 09:06:47
保守
- 75二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 20:27:55
保守
- 76二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 20:51:08
伊地知さんも聞いてるの草
- 77124/02/24(土) 21:46:50
脹相「お前が言ったんだろう。で、どうなんだ?」
五条「まず真っ先に思うのは、“デカい”かな。男でも高身長って分類される方だと思うよ」
脹相「確かにお前よりは低いが一般的な女物の服は着れないな」
五条「あとね、まあ、一目見た時におっぱいデッカって思った」
伊地知「……(デリカシー……)」
脹相「そうか?気にしたことは無いが」
五条「え、そこも自覚無いの?僕が今まで見た中で一番デカいよ?ていうか部屋着の前締まってなかったじゃん。そこで気付かない?」
伊地知「……(これセクハラでは?)」
脹相「確かに……そういう事だったのか……。つまり、野薔薇と買い物に行った時ブラジャーを特注しないといけなかったのも俺の胸がデカい所為だったと……?」
五条「そりゃそうでしょ。そこでまず気付こうよ」
脹相「悠仁や野薔薇や恵にhugした時“おっぱいで死ぬ”と言っていたのもそれが原因か…!?」
五条「うわうらやまs……ほぼ確実にそうだよ(おっぱいって言った……)」
伊地知「……(無自覚にも程がありますよ脹相さん……)」 - 78二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 00:29:35
やっとお兄ちゃんに自覚が…!?
- 79二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 03:26:24
こんなに疎いのにやることはやってるというギャップが非常に美味しゅうございます
- 80二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 10:22:01
保守
- 81二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 19:12:38
保守
- 82124/02/25(日) 21:15:12
脹相「伊地知…お前もそう思うのか?」
伊地知「はへぁ!?私ですか!?」
脹相「どうなんだ?五条はたまに適当なことを言うから信用出来ん」
五条「あ、ヒドーい…。それはそれとしてどーなの伊地知ぃ〜」ニタニタ
伊地知「(五条さんまで面白がって…)えー、日本ではその大きさは特に珍しいかと思います…」
五条「ほーら言ったじゃん。あと昨日も言ったけど、綺麗な顔してるからそこも自覚持ってね。一人でいたら男寄ってくるでしょ?実際それでチーターくん捕まえたんだし」
伊地知「そういえば、井早さんから脹相さんに声をかけたんでしたね」
脹相「……なるほど…。だが、その自覚を持ったとして、何をどう気をつければいいんだ?」
五条「……たしかに、前の服でも制服でも露出とかは全然してないし、服装とかではこれ以上気を付けようが無いかも……」
脹相「誰にでもhugするなとは悠仁に言われているしな」
五条「さすが悠仁、しっかりしてるね。ちょっと残念だけど」
脹相「なんだ五条、hugして欲しいのか?」
五条「…して欲しいって言ったら?」
伊地知「……!?(何を言ってるんですか五条さん!)」 - 83二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:11:03
巻き込まれる伊地知さん可哀想だけどいてくれるとめちゃくちゃ癒されるのでもっと巻き込まれてほしい
- 84二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 02:28:45
ほ
- 85二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 09:21:32
しゅ
- 86124/02/26(月) 12:23:42
脹相「ダメだ。お前は大人だからな。大人にはしないと悠仁と約束している」
伊地知「ほっ…」
五条「ちぇー。…ん?ちょっと待って?大人にはって事は、他の生徒にはするって事!?」
脹相「悠仁と野薔薇と恵にはこれからもするつもりだ」
五条「2年とかは?」
脹相「まだ会っていないからそれはなんとも言えんな」
五条「まあ、それもそっか。とにかく、大人にはやらないってのは大正解だね。勘違いさせちゃう事もあるだろうから」
脹相「勘違い?」
五条「『自分のこと好きなんだ』って思われちゃうって事」
脹相「は?何故だ?その程度でそう思うなら挨拶でhugする習慣の国は全員恋人同士か何かか?頭がおかしいな」
五条「まあ、女性に縁が無い人達にはそう思われちゃうこともあるってこと。気を付けるに越したことはないよ。ね、伊地知」
伊地知「(なんでまた私に振るんです!?)……そうですね。でも脹相さんは虎杖君に言われる前から私にはしませんでしたから、問題無いと思います」 - 87二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 17:26:21
一年組は今後おっぱい窒息ダイスロールを振らなきゃいけないのか…うらやまs大変だな!
- 88二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:00:17
まだ言えないけど実際は妊婦さんだもんねぇ…
- 89二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 08:11:29
保守
- 90二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 19:05:04
保守
- 91124/02/27(火) 22:30:19
脹相「つまり、現状特に気を付ける事は無いんだな?」
五条「そういう事になるかもね。ただ、自覚持って実状知っておくのは大事だよ」
脹相「わかった。まとめると、俺は胸がデカくて男に言い寄られやすいって事だな?」
五条「そういう事になるね。任務の時は僕が一緒に居るからガードしてあげられるけど、そうじゃない時とかは意識して警戒してね」
伊地知「……2人が並んで立っていたら何かの撮影と思われそうですよね」
脹相「どういう意味だ?」
伊地知「2人共モデルと思われそうだなと思いまして…」
五条「えー、何〜?お似合いの美男美女だって事~?」
伊地知「五条さんは素顔はともかく目隠ししているので美男と思われにくいのでは……?」
五条「……伊地知後でマジビンタね」
伊地知「ひぃっ!」
脹相「五条、伊地知をいじめるな。事実を言っただけなのに可哀想だろう」
五条「割と僕も可哀想なこと言われてんだけど……?」 - 92二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 06:10:26
保守
- 93124/02/28(水) 17:17:56
脹相「伊地知も、五条は顔の下半分だけでもちゃんと綺麗だと分かる顔をしているだろう?」
伊地知「それはそうですね。顔の輪郭そのものが整っていると思います。ただ、目隠しは不審者感がすごいので……」
脹相「それは否定できんな」
五条「あれ?今フォローされるターンじゃないの?まあ怪しまれやすいのは事実だけど」
脹相「サングラスにしたらいいんじゃないのか?」
五条「サングラスはねぇ…情報遮断が弱いからちょっと疲れるんだよね。ほんのちょっとだけど」
脹相「そうか…見えすぎるのも大変なんだな……そうだ。五条、こっちを向け」
五条「え?何?」
脹相「ここを押すと疲れ目にいいらしい……どうだ?」五条の眉間の付近を親指で押す
五条「あ゙ー、痛気持ちい…いいねこれ」
脹相「そうか。よかった」
伊地知「……脹相さん、それもあまり人にしない方がいいのでは…?」
脹相「む、俺だって誰にでもこんなことするわけじゃないが」 - 94二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 21:49:54
まだガードがちょっと緩い………?
- 95二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 23:05:29
なんかスケベシーンを抜きにしたら傍目からは悠仁よりイチャつき度が高くないか!?
いいぞもっとやれ(伊地知さんは胃をお大事に) - 96二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 08:13:10
気軽に身体接触するのはやめなさーい!
- 97124/02/29(木) 13:21:53
脹相「五条や伊地知には悠仁含め世話になっているし、これからも世話になるだろうからな。少しでも返せるものがあるならなら返したいんだ。何より、お前達は五条がさっき言ったような変な勘違いをしないだろう?」
伊地知「あまり気になさらないでください。仕事の一環でもあるので」
五条「その考えはありがたいけどねー」
脹相「けど、なんだ?」
五条「えー、安牌ですって言われてるのは男としてちょっと…ね。ね、伊地知」
伊地知「(また私に振る……)私は信頼されている感じがするので構いませんが」
五条「……伊地知その歳で枯れすぎじゃない?」
伊地知「変に意識されたり警戒されたりすると任務に差し支えて大変ですからね。何も思われない方がいいんですよ」
脹相「他の補助監督や呪術師が伊地知の事をよく褒めている理由が分かるな……」
伊地知「え、そんなに何か言われてるんですか……?」
脹相「『すごく手際もいいし説明も簡潔でわかりやすい』とか『変に男を出してこないから任務がやりやすい』とか色々だな」
五条「めっちゃいいこと言われてんじゃーん」
伊地知「わ、私はただ普通に任務をこなしているだけですし……」
脹相「照れると意外と可愛いんだな」
伊地知「へ!?」 - 98124/02/29(木) 13:34:37
五条「脹相、それはダメだよ」
脹相「何がだ?」
五条「大人の男に『可愛い』は毒だよ」
脹相「そういうものか?」
五条「そういうもんだよ」
伊地知「いや、今まで言われた事がないのでびっくりはしましたけど大丈夫ですよ。脹相さんにはそういう所があるって理解していますし」
脹相「さすが伊地知だな」
五条「…… 脹相ってさ、“男を落とす方法”みたいな本に書いてあるような言動してない?」
脹相「は?何だそれは」
五条「いやなんかもう言うことやること的確に刺してくるっていうかさ、琴線にしか触れてこない感じがヤバいよね。マジでほかの補助監督とか付けらんないよコレ」
脹相「?言っている意味がよく分からんが?」
五条「素でやってんのが一番ヤバいんだよね……」
伊地知「まあ、今他にも脹相さんに入っている任務は全て私と五条さんが付くことになっているので今の所は気にしなくてもいいですよ」 - 99二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:30:40
ほしゅ
- 100二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:38:50
タラされたらタラし返す
これがタラシ廻戦ですか… - 101二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 08:48:26
お兄ちゃんの人たらしが絶好調すぎる
これは悠仁くんにマーキングしっかり頑張ってもらわないと - 102二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 15:41:37
伊地知さんを交えた会話楽しい
脹相の無自覚たらし力が高すぎる…! - 103二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 22:04:26
ほしゅ
- 104二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 00:35:45
以前支援絵描きたいとレスしたのが描けました!
アナログ&白黒&好きに描いた自己流の絵ですが良いですか…? - 105124/03/02(土) 03:05:25
五条「“今は”ね。恐らく単独任務が殆どになるだろうし、伊地知がいつも付ける訳じゃないだろうし、五条先生は心配です」
脹相「……五条先生は心配性で大袈裟だな」
五条「そんな事ないよ。ねえ、伊地知」
伊地知「そうですね。五条さんはそういうタイプの人ではありませんね」
五条「……マジでビンタされたいの?」
伊地知「ご、五条さんが言ったんじゃないですか!」
脹相「……五条、そんなだから悠仁に“おじさんはめんどくさい”と言われるんだぞ……」
五条「おじ……!?めん……!!?」きゅうしょにあたった!
伊地知「ご…五条さんはおじさんには見えないですよ!」
脹相「見えなくとも一回り上のアラサーはおっさんだと野薔薇も言っていたぞ」
五条「」こうかはばつぐんだ!
伊地知「や、やめてぇ……!」
脹相「まあ、150年生きてる俺からしたら赤ん坊だがな」
五条「社会経験数ヶ月の赤ちゃんに赤ちゃんて言われんのもキツい……」 - 106124/03/02(土) 03:06:13
- 107二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 07:09:08
- 108二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 07:56:34
物理的な包容力が高くて素晴らしい
大人だけどhugされたい - 109二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 15:30:48
保守
- 110二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 22:08:14
ほしゅ
- 111二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 07:31:34
保守
- 112124/03/03(日) 13:49:48
- 113124/03/03(日) 13:50:03
伊地知「……着きましたよ。五条さん、凹むのは後にしてください」
五条「はいはーい。じゃ、行くよ、脹相」
脹相「ああ」
五条「とりあえず、僕は見るだけで一切手出しないから、そこんとこよろしく。まあ、呪霊祓うだけだから脹相には余裕でしょ」
脹相「そうかもな」
伊地知「お帰りなさい。随分と早かったですね」
五条「いやー、赤血操術と反転術式の組み合わせは最強だね!呪霊なら例え特級相手だろうが無双できるよアレ」
伊地知「なるほど…呪霊は反転術式なら一撃で倒せるんでしたね。今まで前線に立てる人でアウトプットできる人が乙骨君しかいなかったので失念していました」
脹相「そうでなくても呪霊にとって赤血操術者の血は毒だというからな。今回は簡単な任務だった」
五条「よし!時間もあまりまくってる事だしなんか食べてく?僕奢るよ!」
脹相「俺は別に必要ないが、伊地知はどうだ?」
伊地知「私も特には必要ないですね……どうしたんですか五条さん」
脹相「なんだその顔は」
五条「え、いや…ほかの子達だったら『よっしゃー!』って言いながら高いもの食べようとするから……」 - 114二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:57:49
ほしゅ
- 115二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:14:41
- 116124/03/04(月) 02:47:53
- 117124/03/04(月) 02:52:51
そういえばの久々ダイス
そもそもお兄ちゃんてご飯とか必要なの?dice1d5=2 (2)
1.普通の人と同じように必要
2.ちょっとは必要
3.普通の人と同じように必要(パンダ方式)
4.ちょっとは必要(パンダ方式)
5.別に必要無いけど食べれる(パンダ方式)
- 118124/03/04(月) 02:57:08
食べ物は生命維持に少し必要で呪力には変換出来ないかぁ
りょ - 119二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 13:27:19
保守
- 120124/03/04(月) 19:30:51
脹相「別に俺は食事は大して必要じゃないからな」
伊地知「私も朝食は摂っているのでまだ食べられる状態ではないですね」
五条「……まぁ、かくいう僕も全然お腹減ってない訳だけど。じゃあ、ま、帰りますか!」
脹相「そうだな」
伊地知「ええ、では車に戻りましょう」
五条「この分だと回数こなさなくても今回の任務だけですぐ一級術師になれるかもね。やっぱ呪霊ワンパンは強いし」
伊地知「しかし、上層部がそれを認めるでしょうか?今アサインしてある任務全てやらない限りは認められなそうではありますよね」
五条「ま、だろうね。あのガッチガチ石頭ジジイ共にそんな考え方出来る訳ないし」
脹相「五条は上層部が嫌いなんだな」
五条「うーん、嫌いって言うかムカつく、かな。上層部がっていうよりはガチガチの保守派が、だけど。僕は多少難があっても使えるヤツはなんでも使うべきだと思うし、その為に変えられるところは変えるべきだとも思ってるからさ。保守派とは根本的に合わないんだよね」
脹相「なるほどな。だが、お前のその柔軟で革新的な思考のおかげで俺と悠仁は生きていられる。何度も言うが、ありがとう」
五条「やっぱこういうストレートなのが一番効く……。脹相と悠仁ってさ、全然似てないようで結構似てるよね」
脹相「そ…そうか…?まあ、兄弟だからな」
五条「顔赤いよ~?なに、照れてんの〜?」
脹相「ああ、嬉しいんだ。“間違いなく兄弟なんだ”と他者からも認められているみたいで」 - 121124/03/04(月) 19:31:12
伊地知「やはり脹相さんは素直ですね」
脹相「そうか?」
伊地知「ええ。素直過ぎるので少し危なっかしくも思えますが、間違いなく美徳です」
五条「伊地知がハッキリ褒めるのって珍しいね」
伊地知「五条さん以外にはそうでもありませんよ」
五条「……伊地知、」
脹相「駄目だぞ五条。伊地知をいじめるな」
五条「まだ何も言ってないのに…」
脹相「また“マジビンタ”とか言おうとしたんじゃないのか?」
五条「したけど…」
脹相「なら駄目じゃないか」
五条「別に実際にやるわけじゃないし…」
脹相「ほら、いじけるな」頭ヨスヨス
五条「え?僕子供扱いされてる?」
伊地知「ふふっ」 - 122二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 21:12:13
スレ主が書くこの3人めちゃくちゃ可愛くて心底癒される
この3人の会話をずっと聞いていたい… - 123二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 08:10:42
保守
- 124二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 17:49:32
保守
- 125二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 19:50:08
ほしゅ
- 126二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:32:38
乳尻タッパのデカいお姉ちゃんが時々幼女っぽくなるのはギャップ萌えすぎて万病に効く
- 127124/03/06(水) 06:35:53
五条「……よく考えたら僕こうやって頭撫でられるの初めてかも…?」
脹相「そうなのか?」
五条「うん。だって産まれた時から特別だったからね、六眼持ちの子供なんて。それに、術式は相伝の無下限でしょ?当主になる事は確定事項だったし、術式以外でも六眼が有ると無いとでは色々違うからさ、子供の時に子供扱いされなかったんだ。だから、慰めるのに頭撫でて貰ったりとか経験無かったんだよね」
脹相「そうだったのか…」
伊地知「初めて聞きました…」
五条「僕も初めて人に言った」
脹相「そうか……五条」
五条「ん?何?」
脹相「おいで」腕を広げる
五条「え」
脹相「どうした?」
五条「いや、どうしたもこうしたも……」
脹相「いいから来い」腕ぐいっ
五条「わ、ちょっ……」ぱふっ
脹相「五条、お前は本当に良く頑張っているぞ。元々多忙なのに、毒血に当たることは無いし万が一当たっても反転でどうにか出来るからと俺の任務に当てられていることも知っている。お前も、お前自身が甘やかさないと甘やかしてなんて貰えないんだろう?だから今は俺に甘えるといい」頭抱き締めてヨスヨス - 128124/03/06(水) 06:36:41
五条「……」
伊地知「……まるで聖母子画のようですね……」
脹相「そうか?」
伊地知「ええとても神聖的に見えます」
五条「……ぶはぁ…っ!おっぱいで死ぬんだけど!?」
脹相「む…すまん。またやってしまったようだ」
五条「……気を付けてって言ったばっかじゃん……」
脹相「すまない……」
五条「まぁでも気持ち良かったからいいよ」
伊地知「…五条さん…」引き
五条「撫でられるのがね!……いやまぁ勿論そっちも柔らかくて気持ち良かったけども」
伊地知「……五条さん……」ドン引き
五条「…引かないでよ」
脹相「また撫でるか?」
伊地知「ちょ…脹相さん!」 - 129124/03/06(水) 06:38:14
五条「普通に頭だけよろしく」
脹相「わかった。お前の髪は柔らかくてとても触り心地が良いな」ヨスヨス
五条「そう?……あー、なんか眠くなってきた…」うとうと
脹相「やはり疲れが溜まっているんだろう。少し眠るといい」
伊地知「そうですね。まだ高専に着くまでは時間がありますから」
脹相「何かあってもある程度なら俺でも対処出来る。だから安心してお休み」
五条「……うん、うん……そーする……」
脹相「……寝たな…」
伊地知「…本当に寝ちゃいましたね」
脹相「こうやって五条が寝ることはよくあるのか?」
伊地知「いえ、基本無いですね。なので珍しいものを見た気持ちです」
脹相「写真でも撮って送るか?」
伊地知「え?」
脹相「悠仁や野薔薇は何かあるとすぐ写真を撮るしそれを送ってくるぞ」
伊地知「確かに最近の若い子ってそんな感じですね」 - 130124/03/06(水) 06:40:33
伊地知「判断と行動が早い……というかあらぬ誤解を受けそうな気が…」
脹相「誤解?」
伊地知「“なんで寝顔の写真持ってるんだ”的な?」
脹相「寝ている所を見たからだろう?」
伊地知「いやっ、まあそれはそうではあるんでしょうけど…」
脹相「?」
伊地知「まあ、“脹相さんだから”で通りますか……」
脹相「??」 - 131二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 11:38:27
保守
- 132二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:18:26
- 133二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:00:11
1じゃないけど見たいです!
私もここに支援絵載せさせてもらったので…! - 134124/03/06(水) 21:03:50
- 135二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 07:26:37
五脹のやり取りがなんだか初々しくてぽかぽかする
五条先生楽しそう - 136124/03/07(木) 08:19:24
脹相「伊地知もたまに分からない事を言うな…」
伊地知「まあ、追々分かっていけばいいと思います」
脹相「そうか…」
伊地知「ええ、そうです」
五条「んー?(あれ?目隠ししてないのになんか目の前が黒い?なんだ?)」手を伸ばす
もにゅっ
脹相「うあっ」
五条「ん!?」
伊地知「ご…五条さん……!それは、いけないと思います…!」
五条「うわっ!えっ!?何!?」起き上がろうとして柔らかくて弾力のある物に跳ね返される
脹相「……つっ!」
伊地知「脹相さん!大丈夫ですか!?」
脹相「……痛い…」
五条「ちょっと待って。状況が分からない」 - 137124/03/07(木) 08:19:36
伊地知「……そのまま寝ていたら五条さんの首が痛くなるだろうという事で、脹相さんが膝枕してくれていました。高専には着いたんですが、起こすのは忍びないということで起きるまで話をしながら待っていました。そうしたら五条さんがいきなり脹相さんの胸を……」
五条「……ごめん。ホント色々とごめん」
脹相「寝ぼけていたんだろう。わざとじゃないなら責める気は無い」
五条「ていうか膝枕されてたの全然気付かなかった」
伊地知「割と雑に扱われてたのに全く起きませんでしたからね」
脹相「本当に疲れが溜まっているんだな……」
五条「それは確かにそうだったけど、おかげさまで今はかなりスッキリしてるよ。ありがとう」
脹相「気にするな。お互い様だ」
五条「あ、そうだ。この後悠仁に会いに行ってあげて。ちゃんと話したいってさ」
脹相「……ああ、分かった」
五条「脹相、大丈夫。悠仁はあの歳で考え方は結構大人だよ。あんまり子供扱いしないであげて」
脹相「……ああ…」 - 138二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 09:32:42
- 139二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 09:38:03
- 140二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 17:38:10
- 141二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 23:39:43
かわいい!
- 14213924/03/07(木) 23:43:03
- 143124/03/07(木) 23:50:58
- 144124/03/08(金) 07:23:37
脹相「悠仁…ただいま」
虎杖「!!脹相!おかえり!早かったね!大丈夫だった?怪我とかしてない?」ぎゅっとした後身体を確認する
脹相「ああ。目標の呪霊を祓うのに1時間もかかってないからな。ほとんど移動時間だった」
虎杖「そうだったん?あ、そっか。呪霊って反転術式で一撃なんだっけ?」
脹相「そうだ。だからすぐに終わった」
虎杖「そっか。よかった。……この後さ、時間ある?」
脹相「……勿論あるぞ。何せ予定外で予想以上にすぐに終わったからな」
虎杖「ちょっと、付いて来て欲しい所があんだけど」
脹相「わかった。何処だ?」
虎杖「それは行ってからね。じゃあ付いてきて」
脹相「ああ」 - 145124/03/08(金) 13:51:08
「ここ、なんだけど」
連れてこられた場所は、見晴らしのいい高台だった。
そこに、大きめの石が2つ並んで立っていた。
その前には、花が飾られている。
そしてそこに佇み微笑む2人は。
あれは、まさか。
悠仁を見る。
悠仁は黙って頷いて言った。
「そう。あれは、壊相と血塗の、お墓。俺たちが……殺してしまった後、色々確認のために一緒に高専に連れてきたんだけど、その後五条先生に無理言って火葬して貰ってさ、せめて景色のいい所にって思ってここに埋めさせて貰ったんだ」
「……壊相…血塗……本当に、お前達なのか………?」
すぐにでも駆け寄りたいのに、脚に力が入らない。
情けない事に、その場にへたり込んでしまった。
「脹相?大丈夫?肩貸そっか?」
「あ…ああ、すまない」
肩を貸そうと言っていたのに横抱きにされ、2人の前に連れて行って貰う。 - 146二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 18:30:10
つらいなあ
本編のような事変は回避できてる世界線だけど、えそけちは死んでしまってるんだもんなあ… - 147二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:58:54
ほしゅ
- 148二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 08:54:14
保守
- 149二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 17:17:54
保守
- 150二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:34:59
ほしゅ
- 151二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 06:51:38
ほしゅ
- 152124/03/10(日) 09:32:30
2人の前で降ろされ、肩を抱いて支えられる。
『兄さん』『兄者』
2人が微笑みながら俺を呼ぶ。
これは都合のいい幻覚で、幻聴なのだろうか。
「……やっぱ幻覚でも幻聴でもなかったんだ」
悠仁がポツリと零す。
顔を見れば、悠仁は泣きそうな顔で続けた。
「俺…俺も、ずっと自分の罪悪感が見せた都合のいい幻なんじゃ、ってそう思ってた…。みんなには見えないし、最初は人影っぽい感じだったのに、脹相と会ってからははっきり見えてきて……」
悠仁が肩を抱く腕に力が籠る。
「だから…だから、俺が許されたくて2人の幻を見てるんだって……。脹相にも見えてるし聴こえてるんだよな?
」
「ああ…ああ」
本当に、ここに居るのだ - 153二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 16:28:48
ほしゅ
- 154二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 21:52:32
スレ主さんいつも更新ありがと
突然寒い日とかまだあったりするし無理せんでな - 155二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 08:48:08
保守
- 156124/03/11(月) 13:37:24
また会うことは叶わないと思っていた。
声を聞く事すら、己の記憶と想像の中でしか無理なのだと。
肉体は確かに失われた。
それでも、魂だけでもまだ残っていたのだ。
しかし、俺には2人に合わせる顔がない。
会いたかったはずなのに、申し訳ない気持ちで胸が埋めつくされる。
弟たちの手前、辛うじて涙だけは零さずに堪える。
「壊相、血塗……すまない……俺が、俺が選択を間違えたばかりに……」
「何言ってるの、兄さん。あいつらから離れようとしたら、間違いなくすぐに私達は処分されたよ。そういう奴らだったでしょう?」
「そうだぞ兄者!悪いのは加茂憲倫だ!兄者はなんも気にすることなんてないんだぞ!」
「……お前達も……優しいな……」
やはり自慢の弟達だ。
「そして悠仁。何回も言ったけど、あれは事故だった。だから気に病むことは無いよ。悠仁がこうやって供養してくれたおかげで、私達はここに留まることが出来て、また兄さんと話せたんだから」
「悠仁、ありがとなぁ!」
「……っ!」 - 157124/03/11(月) 13:37:42
悠仁の顔がくしゃりと歪む。
綺麗な黄玉が潤み、ぽろぽろと雫を落とす。
「悠仁、だから言ったろう?事故だったと。2人ならそう言ってくれると」
「……っ、うん…っ」
「悠仁ももう、私達に謝らなくていいんだよ」
「そうだ!悠仁も気にするなよ!」
「それに──釘崎野薔薇。あの子の事も、私達はもう許しているよ。こればまだ悠仁にも言ってなかったけど、兄さんと買い物に行ったっていう日、彼女がここに来たんだ。もちろん私達の姿は見えないし声も聞こえないけどね」
「兄者の事『ぽやっとしてるから目が離せないしほっとけない』って言ってたぞ」
「な…っ!」
血塗の言葉に驚いて目を見開いた。
「だから、私がなんとしてでも帰ろうとしたのが理解出来たって。『あんな人、一人になんて出来ないわよね』だって」
「『あんな出会い方じゃなければ、仲良く出来てたのかもね』って言ってた。俺達も話してるの聞いてて同じこと思ったなぁ」
「この花も彼女が供えてくれたんだよ」
「やっぱそうだったんだ……」
悠仁が納得したように呟く。 - 158二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 19:31:11
ほしゅ
- 159二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 02:19:58
保守
- 160二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 09:15:49
保守
- 161124/03/12(火) 14:11:14
「……あのさ、脹相をここに連れてくるの遅れた理由なんだけど、ちょっとこれ、見てくれる?」
悠仁がスマホの画面を見せてくる。
そこには、『大切な方の遺骨で作るダイヤモンド』と書かれたページが表示されていた。
それに衝撃を受ける。
こんなものが存在するなんて、知らなかった。
「色々信憑性とか相場とかどのくらいの量いるのかとか調べたりしててさ、遅くなっちゃったんだけど……。これ作って身につければ、ずっと一緒に居られるんじゃって思ったんよ。もちろん脹相と、2人が良ければなんだけど」
「遺骨でダイヤを作れば、それを依代に私達がそこに宿れるかもしれないって事?確かに半呪霊として生まれて長い間呪物として過ごした私達なら、その骨も呪物になる可能性の方が高いよね」
壊相の言葉に、悠仁は頷く。
「うん。もしかしたらできるんじゃないかって。やってみる価値はあるだろ?もしダメだったとしても、2人を近くに感じることは出来ると思って。でも、勝手にはできないからさ。だから、脹相達の意見も聞きたくて」
それを聞いた血塗が、嬉しそうに飛び上がって悠仁に抱きつく。
「すごいぞ悠仁!俺達のことそんなに考えてくれてたんだなぁ!」
「やっぱり悠仁は優しい子だね」
壊相は優しく微笑み悠仁の頭を撫でる。
悠仁は照れくさそうに笑って、一転。真面目な顔で、3人のやり取りを呆然と眺めていた俺に向き直る。
「俺はまだ15でどうにも出来ないこともあるけどさ、でも、ちゃんと責任は取りたい。ちゃんと脹相の事幸せにしたい。だから、そのダイヤ使って指輪作りたいんだ。これが本音で本来の目的。優しさなんかじゃないんだ」 - 162124/03/12(火) 14:12:04
悠仁の言葉をオウム返しのように繰り返す。
「指輪……?」
「そう、婚約指輪になるのかな?脹相の指輪に壊相と血塗の遺骨ダイヤを埋め込んで作らせて欲しい。ダメ?」
悠仁が小首を傾げて強請るように言う。その様子はとても可愛らしくて、なんでも言うことを聞いてやりたくなる。
が。
「それはちょっと承服しかねるかな」
壊相が言う。
「そうだなぁ。それじゃダメだなぁ」
血塗も言葉を重ねる。
2人とも俺と同じ考えのようだ。
「ああ、それでは許可出来ないな」
それらを聞いた悠仁の表情がどんどん暗く沈んでいく。 - 163124/03/12(火) 14:23:33
「そ…か。ごめん。変なこと言っ「悠仁の指輪にも必要でしょ?ダイヤ」
悠仁の言葉を遮ってウィンクしながら壊相が言う。
「そうだぞぅ!悠仁だけ仲間外れなんてダメだぁ!」
血塗が悠仁にしがみつく。
「そういう訳だ。お前の分のダイヤもちゃんと作って身につけろ。それがお兄ちゃん達の望みだ」
悠仁の鴇色の柔い髪を撫でる。
「……っ!あり、がと……」
目に涙を溜める悠仁がそっぽを向こうとするのを、抱き締めて顔が見えないようにする。
「礼を言うのはこっちだ、悠仁。お前のおかげでまた2人に会えた。ありがとう。俺達は、4人で1つになれた。お前も弟だと知ってから、俺はずっと自分の選択を後悔していた。2人の命をお前に奪わせて、お前に業を背負わせてしまったと。本当は4人で1つだった筈なのに、と。それがお前のおかげで叶ったんだ。感謝してもしきれない」
頭を撫でながら言えば、悠仁がぎゅっと抱き返してくる。
幸せにしたい、だなんて。
既にこんなにも満たされて幸せだと言うのに。 - 164二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:40:58
ほしゅ
- 165二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:42:37
- 166二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:21:43
4人で幸せになる運命だったんだよ!!!
あれ、そういえばえそけちってお兄ちゃんのご懐妊ご存知だったりする?まだこの場の誰も知らない? - 167二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 07:41:06
もしご懐妊を知ってるとしてこの世に肉体が無いということで霊感が強まってお腹の中の子を認知できるとかになるのかな
- 168二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 12:20:44
ほしゅ
- 169二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:11:18
保守
- 170二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 07:44:07
保守
- 171124/03/14(木) 12:47:49
「脹相、もうだいじょぶ」
悠仁がぐいと胸を押してくる。
少し気恥ずかしそうに頬を赤らめ視線を逸らす様は、可愛いなんて言葉では言い表せない程愛らしかった。
「悠仁、か「言わんでいいから!」
口に手のひらを押し付けられて言葉を遮られた。
その様子に、壊相と血塗がやれやれといったふうに言う。
「あー、兄さんダメだよ。悠仁は今可愛いって言われたくないお年頃なんだから」
「思春期ってやつだなぁ」
「……そーゆーのもやめてくれん?」
2人の言葉を聞いた悠仁は唇を尖らせ、むぅとむくれた顔になる。それがまた可愛らしさに拍車をかけるというのに。 - 172124/03/14(木) 12:48:00
「かわいいな」「かわいいね」「かわいいなぁ」
思わず呟いた声が揃ってしまった。
「マジでやめてってばぁ…!」
「それは無理だ」「それは無理かな」「それは無理だぞ」
また声が揃う。
「悠仁は俺達の可愛い弟だからな」「悠仁は私達の可愛い弟だからね」「悠仁は俺達の可愛い弟だからなぁ!」
三度声が揃えば、悠仁がぶはっと吹き出して声を上げて笑う。
「あはははは!息ピッタリじゃん」
笑う悠仁を3人で抱き締める。俺は前から、壊相は後ろから、血塗は横から。完璧なフォーメーションだ。
「もー、暑いよー」
そう言いながらも悠仁は逃げる素振りもなく笑っていた。
冬の足音が本格的に近づいてくるのが分かる肌寒さの中、ここだけが春の陽気に包まれているように暖かかった。 - 173二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:12:48
ほしゅ
- 174二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:16:15
🥰🥰🥰🥰🤭🤭🤭🤭🥹🥹🥹🥹
- 175二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 06:56:35
兄弟仲良くなれて良かったね
- 176二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 18:10:00
ほしゅ
- 177二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:33:01
ほしゅ
- 178二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 08:33:38
このまま幸せになってくれ…
- 179124/03/16(土) 13:48:30
「じゃあ、ちょっと借りていくね。ここでやったら風とかで飛んで零れちゃうだろうし」
そう言うと、悠仁は土台の戸を開け2人の骨壷を取りだした。
「出来るまで最低半年はかかるからさ、それまではまだここに居てもらうことになっちゃうんだけど…」
それに壊相が微笑んで答える。
「そんなの気にしなくていいよ。ここは景色がいいし、血塗も居る。それに、2人ともまた来てくれるんでしょう?」
「「それはもちろん!」」
俺と悠仁の声が重なる。
2人で顔を見合せて、含羞むように笑いあった。
「なら、それでいいな!なぁ、兄者!」
「うん、そうだね」
壊相と血塗も笑う。
「必要な分取り分けたらすぐ戻しに来るから」
「またな」
「うん、またね。兄さん、悠仁」
「またなぁ!兄者!悠仁!」 - 180124/03/16(土) 13:49:30
悠仁から壊相の分の骨壷を受けとり、踵を返して少々。違和感を覚えた。
壊相と血塗がまた近くにいたのだ。
「あれ?2人ともついてきたんだ?」
悠仁の問いに壊相が首を傾げて思案しながら答える。
「ついてきたというか……私たちの魂が骨に宿ってるみたいだね」
「そっか!そういえばそうだった!あの時はぼんやりした影だったからよくわかってなかったけど」
「……!悠仁……今日は俺の部屋で一緒に寝ないか?」
「えっ」
悠仁は仄かに顔を赤くして驚いたような声を上げる。何か変な事を言ったろうか。
「今日は4人で一緒に寝たいんだ」
「あ……ああ、そゆことね」
悠仁がほっとしたような、少し残念そうな複雑な表情を浮かべる。
「悠仁、どうした?」
「いや、なんでもない」
「?」 - 181二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:13:06
さすがにえそけちの前では手は出せんもんね
- 182二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:38:44
ほしゅ
- 183二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 09:39:22
保守
- 184二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 18:33:10
ほしゅ
- 185124/03/17(日) 22:56:33
「兄さん…」「兄者…」
2人が呆れたような声を出す。
「兄さん、そういうとこだよ」「兄者、そういうとこだぞ」「脹相、そういうとこだよ」
3人が声を揃えて溜息をついた。
「どうした?お兄ちゃんは変なことを言ったのか…?」
3人が顔を見合わせる。
「先が思いやられるね…」
「ねー」
「悠仁も大変だなぁ…」
「ま、そこが可愛くもあんだけどさ」
「だね」「だな」 - 186124/03/17(日) 22:57:14
「…俺は何を間違ったんだ…?」
不安に思った俺の問いに悠仁は笑って言った。
「いや、脹相はそのままでいいよ」
「そうだね」「そうだな」
壊相と血塗もそれに続く。
「答えになってないぞ…」
そんな他愛も無い話をしながら、部屋に戻った。
壊相と血塗から衝撃的な話を聞くまで、あと少し。 - 187二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 04:34:50
全員がどんな受け止め方をするのか非常に気になります(お労しい経緯もあるので)
- 188二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 15:21:40
ほしゅ
- 189二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:31:00
ほしゅ
- 190二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 07:19:03
保守
- 191124/03/19(火) 12:14:50
えそけちはお兄ちゃん懐妊の話を
1.お兄ちゃんだけに言う
2.悠仁にも言う - 192124/03/19(火) 12:15:13
dice1d2=2 (2)
- 193二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:17:03
続きがめっちゃ気になる…
そろそろ次スレになるかな - 194二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 09:02:04
保守
- 195二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 20:20:09
ほしゅ
- 196二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 07:22:12
続き気になるしあまり埋めちゃいけないと思ってたけど保守
- 197124/03/21(木) 13:27:21
- 198二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 17:30:47
立て乙
うめ - 199二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 20:13:36
7だ!!!!!
うめ - 200二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:11:02
200ならお兄ちゃんもみんなも幸せになる