禪院家のオリジナルキャラ書きます その2

  • 1二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:03:36

    賀樂は遺体を前に意を決して修復作業へ入る・・・。

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:03:51

    ほしゅ1

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:04:25

    ほしゅ2

  • 4二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:04:38

    ほしゅ3

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:05:01

    ほしゅ4

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:05:21

    ほしゅ5

  • 7二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:05:35

    ほしゅ6

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:05:49

    ほしゅ7

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:06:00

    ほしゅ8

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 22:06:13

    ほしゅ9

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:16:18

    保守域展開

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 07:23:13

    保守域展開

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 09:05:55

    保守

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 12:06:25

    保守領域展開

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 13:27:47

    遺体が安置されているテントには既に10人近くが安置されており、病院関係者の到着を待つばかりとなっている。

    「病院の方が来るまでにお願いしますね」
    「わかった」

    一人目のシーツを捲る。顔を覆いたくなるようないたましい状態の遺体に賀樂は剣を差し入れて鈴鹿と同じように処置を施していく。

    「よし・・・」

    処置を終えると遺体は綺麗になり、死因が外傷によるものとはわからないほどになった。
    立ち上がると呪力の消費から軽い眩暈がしたが、賀樂は歯をくいしばり、後半には魔虚羅と二人がかりで修復に当たった。

    「すみませんそろそろ・・・」

    一時間ほど経っただろうか。病院関係者の到着を報せに来た高専の医療班は完璧に復元された遺体をみて思わず息を飲んだ。呪霊に頭を囓られた女性も、心臓を破られた男性も、首を落とされた可哀想な子供も。等しく修復されていた。

    「すごい、蘇生措置を行えば助かるんじゃ・・・」

    医療班の一人が自身の術式で電気を発生させ、手近な一人にAEDの要領で蘇生措置を行う。
    すると・・・

    「かはっ、ひゅっ・・・ごほっ!」
    「うおわっ!?動いた!助かるぞ!AED!呼べるだけ救急車呼べ!」

    俄にあわただしくなった現場に呪術師と入れ替わるように医者が走り回ることになった。

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 23:44:46

    ほしゅ

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 08:02:47

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 14:47:32

    テントが慌ただしくなり、賀樂は邪魔にならないようにその場を後にした。

    「お疲れ様です、賀樂さん」
    「七海さん・・・うん、おつかれさま」

    挨拶をして帰ろうとした賀樂を七海は肩を掴んで引き留めた。

    「ダメですよ、あなたも治療をうけてください」
    「ちりょう・・・?」
    「呪力を使いすぎましたね、影が無くなっていますよ」

    目や口の中を覆っていた黒い影が薄まって、彼女の本来の瞳の色が見えていた。それに、と七海はハンカチを使って賀樂の鼻を拭いてあげる。

    「鼻血がでています、こちらも術式の使い過ぎで起きる現象でしょう」
    「・・・うん、ちょっとつかれたかも・・・」

    力なく笑った賀樂はそのまま倒れた。七海はそれを受けとめ、抱え上げた。

    「焦る必要はない・・・そう言ってあげたいところですが」

    この光景は少し・・・と七海は言葉に迷った。周囲には賀樂の手から零れ、袋に詰められた遺体が重なっていたからだ。

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 20:49:58

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 22:23:58

    hosyu

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 07:21:07

  • 22二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 09:12:40

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 13:19:56

    呪術師たちの奮闘と五条悟の介入によって今回の事件は一応の終わりをみせた。
    ただ一点の問題を除いて。

    「伊地知、今なんていった?」
    「・・・死亡確認を待つばかりの人間を賀樂さんが蘇生したと」
    「それは一般人?」

    悟の確認に伊地知はゆっくりと頷いた。悟はそれを受けて頭を掻いた。
    隣で同じく報告を聞いている家入は眉間を揉んでいる。ただでさえ後始末で負傷者の治療に当たっていたのだ。疲れがどっと出た気がする。

    「蘇生した人達はどうした?」
    「大多数の人には口止めと記憶処理をしたと・・・ただ」
    「ただ?」

    伊地知は俄にいい淀み、自身も信じられないと言った様子で報告書を握りしめている。

    「どうした、早くいいなよ」
    「一部の方々が、その・・・呪力に目覚めたと・・・」
    「は?」
    「え?」

    五条の催促に漸く口を開いた伊地知の言葉は二人にとっても衝撃的なものだった。

    「マジなやつ?」
    「恐らくは・・・量や術式の有無まではわかりません。しかし一部の方々は呪霊と呪術師が発する呪力を視認し感知できたと・・・」

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 13:32:32

    この報告に伊地知だけでなく、家入と五条も揃って頭を抱えた。

    (あまりにも特殊すぎる、死者を蘇生が可能なレベルまで修復できるだけでも・・・)

    家入は自身が医師としての知見もあることから事の重大性を認知し

    (術師を後天的に作り出すことが出来るのか・・・?それとも被害者が持っていた才能が死に晒された事で引き出されたか?だとしてもそれはそれでヤバいよな)

    前者ならば死体さえあれば呪術師を量産できることを示しているし、後者であったとしても一般人から呪術師を発掘できることに変わりはない。

    「・・・なにか共通点があるはずだ、伊地知。悪いけど引き続き調査は続けてくれ。あと、報告はするな。学長には僕から話す」

    箝口令ってヤツだ。と五条は言うと立ち上がった。

  • 25二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:34:28

    ほしゅ

  • 26二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 23:41:25

    保守

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:20:53

    保守域展開

  • 28二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 11:00:34

    保展

  • 29二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 15:19:25

    保守域展開

  • 30二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:01:45

  • 31二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 08:20:31

  • 32二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 08:25:06

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 15:01:33

    「ううん・・・」

    賀樂は高専の医務室で目を覚ました。体を起こすと家入が事務仕事をこなしている最中で、賀樂が声を上げた際に気が付いてこちらを向いた。

    「起きた?」
    「今何時・・・?」
    「丸一日眠ってたわ、何か食べる?」
    「どうしようかな・・・」

    家入寝ぼけたまま起き上がった賀樂の瞳が美しい水色なのを見て驚いたが、それがまるでインクが滲むように目全体が黒色に戻って行ったのをみて彼女の呪力が回復したのをなんとなく察した。

    「とは言っても、何も用意はしてないけど」
    「えー・・・」
    「私もさっきまで仕事だったんだからね」

    賀樂が眠っていた間に家入は通常の業務に加えて賀樂が助けた人たちの調査と健康診断のデータチェックに追われていた。

    「じゃあ何か食べに行こうよ」
    「そうだね、そうしようか」

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 16:53:58

    時間は戻って賀樂が倒れた頃。

    「・・・ん?ここ、どこ・・・?」

    暗闇の中で自分は漂うような、水の底を歩いているような感覚。
    歩くことも、考えることもおぼつかない。なんでここに自分がいるのか、それすらも朧げなまま周囲を見渡してみる。

    「ん・・・わかんないな」

    覚束ない足取りで空間を歩いていると・・・。やがてなにやら得体のしれないものがこちらに寄ってきた。

    「うげ、なんか思い出した・・・これ、呪霊って奴・・・」

    近寄っちゃまずいと理解し、離れるように移動し始めた自分を呪霊たちも追いかけ始める。

    「こっち来るな!アッチ行け!」
    『フギョロロロ』
    『こえゆもじくあのうぉ~』

    あたふたと逃げ回る中で視線の先に一際目立つ大きな白いものが見えた。
    それは大きな体をした。あの時にみたことのある存在だった。

    「あーもう、どうにでもなれっ!」

    一目散にそちらへ目掛けて走ると、その白い物の姿がはっきりと見えた。

    『!』

    白い者は追いかけてきた呪霊を一息に右手に備えた剣で切り刻む。

  • 35二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 17:22:11

    記憶の中にあるそれは自分たちを守っていたあの白い式神というやつだったと思う。そしてそれは自分を守るように呪霊たちと戦い、容易く勝利した。

    「助かった・・・」
    『・・・』
    「助けてくれてありが・・・およよっ?」

    肩で息をしながら顔を上げてお礼を言ったタイミングと白い者の剣が自分の額に刺さるのは同時だった。




    「・・・はっ!」

    目が覚めたのは病院だった。ベッドの上で点滴やら心電図やらを取られている。首を固定されているのか視線しか動かせなかったがやがて様子を見に来たらしい看護師が目を覚ました自分に気付いたらしく医者を呼んで再度やってきた。

    「意識がもどりましたか、鈴村さん」
    「あー・・・はい、多分」

    アタシ生きてますかね?という質問をすると医者は「死んだ人を相手にするのは私じゃなくて葬儀屋なんで、そうなりますね」とろくでもない返事が返ってきた。

  • 36二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 21:39:25

    ほしゅ

  • 37二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 22:14:15

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 22:14:27

    保守域展開

  • 39二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 08:32:58

    保守

  • 40二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 13:25:04

    鈴鹿が医者に呆れの視線を向けつつも一通りの検査を受け、ほぼ半日かけて体に異常が無いことを確認すると体の固定などが外され、一般病棟へと移動することに。

    「ふぃー、首が動く動く、肩凝っちゃった」

    事件の前後が朧気だったが、とにかく助かったことに安堵しつつも冷静になると
    公園が阿鼻叫喚の地獄絵図になっていた事を思い出し今更ながら鈴鹿はガタガタと手足が震える
    のを感じていた。

    「うう、マジ、おばあちゃんに感謝ー・・・あと、あのちっちゃい子と金髪のリーマンの人・・・!賀樂ちゃんと七海さんだっけ」

    あー!と声を漏らしながら手を合わせて宙を拝んでいると、鈴鹿の顔見知りが病室を訪ねてきた。

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 14:01:23

  • 42二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 16:49:03

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 23:21:39

    ほっしゅ

  • 44二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 06:46:15

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 13:23:34

  • 46二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 13:29:03

    このレスは削除されています

  • 47二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 13:34:01

    「こんにちわ、鈴鹿さん。本来ならもう少し間をあけるべきかと思いましたが・・・」
    「あ、眼鏡のおじさん!」

    お、おじさん・・・とがっかりしながら伊地知はため息を吐いた。

    「元気そう・・・と言ってもいいんでしょうか」
    「あはは、多分・・・おじ、伊地知・・・さんは?」
    「貴女が約束を守らなかったこと以外は、概ね元気ですよ」

    キッと鋭い視線が鈴鹿を射抜いた。言葉は穏やかながら彼が怒っていることは鈴鹿にも理解できた。もちろんその理由も。

  • 48二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 18:39:32

    ほし

  • 49二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 21:22:18

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 08:06:38

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 13:28:03

    「色々と話さなければいけないことが多いです」

    ですがね、と伊地知はそう言うと数枚の写真を見せた。

    「何・・・う」

    一枚を受け取ってそれを見た鈴鹿は思わず目を逸らした。
    写真に写っていたのは呪霊に食い殺された被害者の姿だった。

    「貴女も、この中の一人として・・・遺族にマトモな遺体も残せぬまま物同然に帰るところだった」
    「・・・」
    「ご友人は無事に、術師の一人が送り届けました。しかしね、彼はとても貴女の事を気にかけていましたよ。そして、死を知った時に、彼は自身の無力さに震えていました」

    あの時、死ぬなよ!と叫んだ術師を鈴鹿は最悪の形で裏切ってしまった。と告げ、伊地知は無謀な行動を取った彼女に厳しい言葉をかけた。

  • 52二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 14:03:48

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 22:48:35

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 09:51:53

    保守域展開

  • 55二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 13:04:33

    「貴女はどこまで記憶が?」
    「どこまでって・・・」

    記憶が曖昧ながら鈴鹿はどうにか意識を失う直前までの記憶を辿った。

    「えっと、確か・・・金髪の、七海さんだっけ・・・その人と合流できて、小さな子も・・・」
    「賀樂さんですね、しかしそこまで無事にたどり着けたんですか」

    私はてっきり、と伊地知は言いかけたところで咳払いをして続きを促した。

    「あの人が強いのは知ってたから・・・七海さんに外に出ようって案内してもらって・・・ええと」

    鈴鹿はそこで夏油の記憶が甦った。

    「あ、そうだ!あの時変な前髪に襲われて・・・頭を・・・」

    自分の死の瞬間を思い出したのか鈴鹿は顔が一瞬で真っ青になる。

    「鈴鹿さん!しっかり!」
    「はぅっ!は、はぁっ、はぁっ・・・」

    視界が半分消えて暗転していく世界を経験した鈴鹿は思わず呼吸を忘れていた。
    伊地知が背中を叩き、声をかけたのでどうにか呼吸を再開した。

  • 56二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:30:30

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 22:45:22

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 07:11:56

    保守域展開

  • 59二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 19:11:37

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:18:40

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 22:07:15

    「ごめんなさい、あまりに軽率でした・・・」
    「はぁ、はぁ、ふぅー・・・はぁ、だ、大丈夫」

    脂汗をタオルで拭き取ってどうにか鈴鹿は平静を取り戻した。それでも青い顔をしており、自身がどのような目にあったのかをはっきりと思いだしたようだった。

    「詳しい経緯は多少異なりますが、その、鈴鹿さんは回収された際に既に死亡しているのが明白だったと・・・」
    「でもお医者さんは異常なしって」
    「はい、実は私達の仲間の中に非常に希少な存在ではあるのですが体の修復を行える者がいまして」
    「修復?治療じゃなくて?」
    「はい、修復です。欠損した部位の再生なんかもできてしまうようでね」

    くれぐれも他言無用でお願いしますよ。と言いながら続ける。

    「さて、続きですが・・・貴女にこれをみてもらいたい」

    伊地知はそう言うと虫かごのような箱を取り出す。中には低級の呪霊が入っており、簡易な封印で閉じ込められている。

  • 62二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 07:26:41

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 08:48:20

    ほしゅ

  • 64二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 18:03:29

    「うわー、なにこのブサカワ生物」
    「やはり見えるようになっているんですね」
    「え?これ、見えちゃいけない奴?」
    「害がほぼありませんがこれも立派な呪霊ですよ」

    えー、こんなのが?と言いつつ鈴鹿は籠の中の呪霊をつつく。

    「これが見えるようになっているということと・・・貴女が呪術を扱えるということを七海さんから聞いています」
    「呪術?」
    「呪言という、言葉に強制力を持たせる術式と聞いていますが・・・」

    そう言われて鈴鹿はあ、と思い出したように手を叩いた。

    「ああ、でもあれお祖母ちゃんのお守りと・・・化粧もしてたし」
    「お守りと化粧ですか?」
    「うん、お祖母ちゃんがなんかおじ・・・伊地知さんの言う呪術師?かもしれないんだけど・・・化粧して拝み屋やってたのを思い出して真似したんだよね」

    それを聞いて伊地知はふむと思案した。調査の段階では幾人かが呪力に目覚め、高専関係者の保護下に置かれている状況だが彼女に限ってはもしかすると元より備えていた素質が開花したタイプなのではとも思えたからだ。
    祖母の代からとなると元より有名な呪術師の家系かもしれない。そうなると呪力や呪霊に触れて自身の才能が開花したとしてもおかしくはない。御三家の関係者などは周囲に呪力の有無や術式の有無を判断できる知識を備えた者がいるものだが、どうにも彼女はその例から洩れて一般人として暮らしていたようだ。

  • 65二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 19:52:20

    (そうなると今まで見えていなかった事が気にかかりますが・・・)

    そこまで考えてみたが伊地知はいまのところ答えになる要素が見つけられず
    とりあえずこちらが提示できる彼女の身の振り方を提案することに。

    「最低限の確認は済みました、なので次は貴女のこれからの話をしましょう」

    伊地知は鈴鹿に東京都立呪術専門高等学校、呪術高専への編入を提案した。

  • 66二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:09:32

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 21:10:10

    保守の番 保守

  • 68二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 00:28:30

  • 69二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 08:29:07

    保守

  • 70二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 09:03:38

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 12:59:51

    このレスは削除されています

  • 72二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 13:22:45

    「呪術高専・・・アタシがそこに?」
    「ええ、そこで呪いに対する対処法を学んでいただきたい」

    ゆくゆくは呪術師として・・・と伊地知は言う。

    「私にできるのかな・・・」
    「呪具やら道具を使ったとしても貴女は呪言を発現させることができました。そして今、呪力を得た以上はさらなる能力の向上が見込めると思います」

    それに、と伊地知は続ける。

    「こういった仕事は誰かがやらねばならないことです。鈴鹿さん、貴女のような子供にこのようなことを頼むのは気が引けますが・・・できれば呪術師としての道を歩んでいただきたい」

    そう言われて鈴鹿は少し迷った。友達と別れて、知らない学校に行くのは不安だ。
    けれど、あのような惨劇を見て、あれが繰り返された時に自分が無力なままでいるのも嫌だった。

  • 73二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 18:50:52

    このレスは削除されています

  • 74二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 00:05:11

    このレスは削除されています

  • 75二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 08:15:10

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 13:29:21

    「やってやんよ!アタシだって、やってやるし!」

    鈴鹿は病床ながら、決意する。
    呪術師になって、呪霊をやっつける!

    「それで、お前は何故、呪術高専にきた?」

    時間は流れて一週間。退院の手続きもそこそこに東京校にやって来た鈴鹿は強面の
    東京校学長、夜蛾正道の面談を受けていた。

    「もち、呪霊をぼこぼこにするためだし」
    「何故だ?」
    「最強目指して、最低でもその最中!前のめりで死にたいからだし」

    弱いままで死にたくないから!と鈴鹿が宣言する。

    「なかなか骨のあるヤツだ、術式は呪言と聞いてる。ここで腕を磨け」
    「学長に気に入られたね、珍しい」

    夜蛾の隣に立っていた白髪の青年がにっかりと笑顔をうかべる。

    「悟、寮を案内してやれ」
    「りょーかい、んじゃま、行こうか」

    悟と呼ばれた青年に連れられて鈴鹿は寮へ。

  • 77二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:37:13

    このレスは削除されています

  • 78二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 07:06:37

    このレスは削除されています

  • 79二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 18:12:13

    このレスは削除されています

  • 80二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 18:51:49

    「えっとさ、君・・・鈴鹿ちゃんだっけ?」
    「なに・・・ですか?」
    「いーよ、無理に敬語なんて使わなくても。それより君、随分と面白いね」

    鈴鹿は悟こと五条 悟の言葉に鈴鹿は首を傾げた。

    「面白い?」
    「君、あの事件からの生還者だね?その中でも君はかなり特殊だ」
    「面白いとか特殊とかワケわかんないんだけど・・・」
    「まぁ、そこは追々ね。それよりまずは!東京校呪術高等専門学校へようこそ一年生!」

    案内されるまま、寮へ荷物を置き、教室へと案内された。

    「いやぁ、今年は途中入学の生徒が二人もいるなんて・・・面白い年になりそうだねぇ」
    「途中入学が二人?じゃアタシ以外にも?」
    「うん、乙骨って子らしいんだけどね」

    諸々手続きに手間取っててさ。と五条は言う。

  • 81二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:26:26

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 08:37:47

  • 83二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 16:50:35

    他の子もいい子たちなんだけど全員反抗期まっしぐらでさー、こまってんだよね。と軽い口調で続ける悟。

    (なんかこの人の性格の問題なきがする・・・)

    飄々とした五条の白い包帯と髪が揺れるのを見ながら鈴鹿は苦笑した。聞くところによると彼は現代の術師の中で
    最強とされる存在。らしい。

    「じゃ、皆に紹介するから呼んだら入って来てね」

    そう言うと五条は先に入る。ぽつんと廊下で待たされるとなんとなく緊張が鈴鹿を包んだ。



    「はぁいみなさん!今日は転校生を紹介します!」
    「なんだよ藪から棒に」
    「転校生?突然だな」
    「すじこ」

    教室に颯爽と入ってきた五条が唾を飛ばしながら叫ぶ。三人しか居ない教室は五条と違い非常に冷めたテンションだ。

    「もー、みんなテンション低い!女の子だよ?真希はともかく男子はテンション上げてけよ!」
    「ってもな、俺パンダだし」
    「おかか」

  • 84二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 22:49:13

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 08:12:19

    このレスは削除されています

  • 86二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 13:25:49

    『はーい、入ってきてー』

    「あの人マジで人望無さすぎぃ」

    廊下からでも伝わってくる教室のテンションの低さに鈴鹿は苦い顔をしながら戸を開けた。

    「おっす!アタシ鈴村 鈴鹿!ヨロシク!」

    壇上でやけくそ気味に自己紹介する。

    「よろしく」
    「ギャルじゃん、珍しっ」
    「めんたいこ」
    「テンションひっく・・・ってかパンダ?めんたいこ?」

    真希、パンダ、棘の順番にリアクションが帰って来たが全員テンションは低くめんどくさそうだ。

    「しかも三人だけ?限界集落?」
    「呪術師は希少なんだよ、あと、高専に通わず家で鍛えてる奴とかもいるな」
    「へー、そんなもんなんだ」

    鈴鹿はなんとなくで理解し、用意されていた席についた。

    「よし、それじゃあ自己紹介済んだところでさっそく校庭に行こっか」

    五条がそう言うと教室を出る。四人はぞろぞろとそれに続いた。

  • 87二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 21:08:10

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:34:57

    このレスは削除されています

  • 89二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 08:14:46

    保守

  • 90二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 19:28:00

    このレスは削除されています

  • 91二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 21:02:24

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:24:17

    このレスは削除されています

  • 93二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 07:22:37

    このレスは削除されています

  • 94二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 11:21:54

    このレスは削除されています

  • 95二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 13:29:47

    「念のため聞くけど運動の経験は?」
    「中学の時に陸上やってたし、けど武道とかはナシ。ってかアタシの顔見たらわかるっしょ?」
    「絵に描いたような一般人だな」
    「イエース!一般人!」

    五条の問いかけに鈴鹿が答え、真希がそれに一言添える。
    それに対してまた鈴鹿は笑顔で答えた。

    「いやぁ、明るい子が入ってきて僕は嬉しいねぇ」
    「数少ない取り柄だかんね。それより運動の経験聞いてくるってことは武術とか練習する感じ?」
    「そうなるね、やっぱり最後は腕力が物を言うし」

    校庭に移動した一行は倉庫から引っ張り出した木刀や杖などを並べて鈴鹿を
    取り囲んだ。

    「とりあえず何か振ってみるといい、相性なんかは体の動きなんかで調べよう」
    「はーい、じゃあ・・・」

    鈴鹿は武具の入った籠に手を伸ばした。

  • 96二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 00:00:18

    このレスは削除されています

  • 97二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 07:58:03

    このレスは削除されています

  • 98二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 14:49:20

    このレスは削除されています

  • 99二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:32:55

    このレスは削除されています

  • 100二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 08:50:18

    このレスは削除されています

  • 101二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 13:12:28

    このレスは削除されています

  • 102二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 13:28:40

    「やっぱ基礎は竹刀でしょ」

    竹刀をブンブンと振り回して見せる。それを見た三人は

    「素人だな」
    「素人だ」
    「おかか」

    三人ともにたような反応だった。

    「ま、才能のあるナシなんて始まっちゃったら言い訳にもなんないでしょ?泣き事言う前に鍛えてる方がタメになるって」
    「おもしれぇ、武具なら私が専門だ。しごいてやるよ」
    「おっす!よろしくー」

    竹刀を構えて二人は向かい合う。


    「うぐぅ・・・」
    「根性は大したもんだが、ま、それだけだわな」
    「一朝一夕で身に付くもんでもないさ、気長にやろうぜ」

    一時間半ほどで鈴鹿はバテて校庭で大の字になった。武術の腕前はさておき
    真希もパンダも鈴鹿の体力は認めていた。

  • 103二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 21:51:00

    このレスは削除されています

  • 104二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 07:02:13

    このレスは削除されています

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 13:08:45

    このレスは削除されています

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 19:29:28

    「ふぃー、疲れた。ねぇ、どっか遊びにいかない?」
    「なんで私なんだよ」
    「えー、いーじゃん、せっかく同性のタメなんだし」
    「私にかんけーねぇだろ」

    鈴鹿は真希とシャワー室で着替えながら話し合っていた。

    「つーか、マジで元気な奴だな。パンダにもしごかれてたろ?」
    「まぁねぇ、でも、それはそれじゃん」

    武具を真希に、徒手空拳をパンダから叩き込まれたにも関わらずの元気である。

    「それに役に立つことだし、何て言うかさー、数学とかって直感で理解しにくいじゃん?」
    「まぁ、言わんとするところはわかる」
    「その点体動かすのはわかりやすい。とんずらするにも体力いるしね」
    「とんずらするのかよ」
    「もち!生き残って勝つにはとんずらも立派な戦法っしょ!」

    真希は自信マンマンの鈴鹿に思わず噴き出した。

  • 107二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 00:06:53

  • 108二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 08:50:13

    保守

  • 109二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:48:30

    「しかしお前、まじで呪術師なるのに違和感とかねぇの?」
    「んー、まぁ、正直無いと言えば嘘になるけどさ」

    実家がどうにも呪術師の家系だったらしいわ、と続ける。

    「へー、実は良いとこの家って?」
    「そうみたい、けどさ」

    と鈴鹿はそう言うとつまらなそうに続けた。

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:10:54

    「どーもアタシ呪力がなかったから御家から親ごと放逐されてたっぽくてさ」
    「マジか」
    「呪術師になる前からアタシは取捨選択されてたわけよ」

    術師じゃない一族はいらない。そう他の親族は考えてたんだってさ。

    「だから祖母ちゃんはアタシと両親を東京に行くように仕向けた。田舎じゃ落伍者は冷遇されるからって」
    「どこもそんなもんかよ・・・」
    「真希ちゃんとこもそうだって?」
    「まぁな」

    ぶっきらぼうに答える真希に鈴鹿は笑いながら話を続ける。

    「アタシはそのおかげで姉がいることすら知らないで育ったのよ」
    「・・・」

    だからこそアタシは考えた。と鈴鹿は笑みを深めて拳を握る。

    「ぽっと出で呪力もらったアタシが一族で最強になって親族連中をギャフンと言わせてやるってね」

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 08:40:53

    ほしゅ

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 13:25:24

    「へぇ、おもしれえじゃん」
    「でしょ、実際、姉ちゃんと祖母ちゃんに寄り掛かって生きてるような連中だし」

    ギャフンと言わせる価値あるワケ。と鈴鹿は笑い、いつの間にか真希も笑っていた。

    「「やってやんよ!」」

  • 113二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:29:57

    保守域展開

  • 114二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:44:11

    保守の番保守

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:45:52

    真希と鈴鹿はお互いに共通点を見出して、仲良くなった。
    お互いに負けず嫌いなところがあり、見返したい相手がいて、どちらも落ちこぼれのレッテルを張られた存在。
    めげない不屈の闘志が二人の共通点であり、互いを励まし合う美点になった。

    「ぐがー」
    「おい、起きろ鈴鹿!座学もちゃんと受けろ馬鹿!」

    座学は不真面目というよりは体術の方面でやっぱり体力を使い果たしていたらしく椅子から転げ落ちても寝ていたため放置された。

    「はうあっ!今何時?」
    「もう夕方だぞ・・・」
    「マジで起きなかったな、明日はもうちょっと手加減するか・・・」
    「高菜」

    夕方、各自が部屋に戻るかと思い始めた時に鈴鹿は再起動した。西日が傾いていた。

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています