- 1二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:03:07
それの始まりは、桜が咲き乱れるあたたかい春の日だった。新人であるはずの私はひょんなことからふたりのウマ娘さんたちのトレーナーになることになった。初めてのミーティング日。そのふたりとトレーナー室に集まっていた。
「これからあなたたち、ふたりのトレーナーになりました。ふつつか者ですが、精一杯がんばりますのでよろしくお願いします!」
顔を上げると、ふたりが映る。ひとりは三日月のような流星と威風堂々した雰囲気のある娘、ひとりはどこかシニカルな笑みを浮かべ、自信に溢れた態度をした娘。
「シンボリルドルフだ。よろしく頼む、トレーナー君」
「シリウスシンボリ。よろしくな、トレーナー」
ふたりはそれぞれ私の手を取り、両手で包んだ。とてもあたたかい手だ。
「はい。ルドルフさん、シリウスさん」
このあと私はふたりから敬語とさん付けをやめるように言われた。この時はただただ、友好的なものだとそれだけと思っていた。でも結果的には違っていた。結論から言うと私はふたりから寵愛を受ける者になってしまった。普段はふたりのトレーナー、プライベートはふたりの恋人。
「ふぁ…んっ……」
私の自宅。ふたりのトレーニングを終えたあとのふたりへの『ご褒美』の時間。ふたりからのキスを終え、痺れる思考回路のなか私はベッドの上でふたりにされるがままだ。服は開け、スカートは捲りあげられている。ふたりの色である深緑色の下着が見えてしまう。
「ふふふっ、君は本当に可愛い」
「私がもっと可愛くしてやるからな」
後頭部をルドルフに預けほぼ膝枕をされ、シリウスに組み敷かれている。ふたりは喋るときはいつも私の耳元でする。私の耳が弱いと知っているからだ。
「トレーナー君、今日はどこからがいいかな?」
「言ったらそこから気持ち良くなれるぜ」
どこだって変わらない。ふたりは私が飛んでしまうまで貪ってしまうのだ。私の何がふたりをそこまでさせるのかはわからない。ただ、ふたりは私を本当に愛してくれていることだけは確信じみたものがあった。物欲しそうに無意識に動く脚、少しずつ意味を成さなくなるショーツ、流れるように外されたブラから溢れる胸のそれが主張し、私はただふたりを求めるだけの『女』にされる。どうして普通のトレーナーとその担当ウマ娘という関係でいられなかったのだろう。そういう考えはふたりと身体を重ねる度に薄れていってしまった。 - 2二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:03:45
最初は距離が近いなぁでも同性だし、こんなものなのかなと考えていた。ミーティングの際には両脇にふたりがいるのが当たり前。ソファーに座る私をふたりが挟む。少しでも横を向けばキスしてしまいそうな距離だ。レース選択、それに伴うトレーニングについて話している間はそちらに意識がいくので気にせずに話せるのだが。
「トレーナー」
「トレーナー君」
ミーティングが終われば、意識を向ける先を見失う。まとめていた髪もふたりの吐息に耳が触れるのがくすぐったくておろすことが当たり前になっていた。初めてキスをしたのは軽いアクシデントだった。距離が近く軽く唇が触れた程度のものだったが、私にふたりをそういう相手をして意識させるには十二分過ぎるものだった。ふたりの距離にどこか心臓を高鳴らせる自分に戸惑いつつも、私はトレーナーとしてふたりと接していたつもりだった。
「なぁ、ひとつ聞いていいか?」
「シリウ…ス?」
シリウスは身体をそのまま密着させ、私の肩を抱く。ルドルフが生徒会まわりで抜け、シリウスとふたりきりになることは多々あった。そのせいかシリウスはルドルフよりずっと私に身体を寄せることが多かった。私が友好のそれだと思っていた頃からそうだったが、キス以降意識してしまっているせいかスキンシップが増えたような気がしてならなかった。
「どうしたの…?」
「アンタ、私を…いや私だけじゃないな。私たちを意識してんだろ」
「何言って……」
「タイミングはあのキスの時か?」
彼女の手が私の頬を撫で、そのまま顎へと添えられ彼女に目線を合わせられるように上へとあげられる。彼女の顔が近い。呼吸がうまくできない、心臓がうるさい。私の表情を見て彼女は満足そうに笑みを浮かべた。
「図星みたいだな。そんなアンタにイイ話がある」
「はなし…?」
彼女が言うには、私たちとそういう関係になろうというものだった。トレーナーと担当ウマ娘という間柄でそういうコトまでしてしまう時点でいいものではないのに、ましてや3人でだなんて爛れている。
「珍しくあの皇帝サマと話が合ってな。真面目で優しいアンタはどちらを選ぶなんてできないだろうから、ふたりで幸せにしてやろうって私らは考えている」
「そんなこと…きゃっ」
ソファーの上に押し倒される。視界には天井と彼女が映り、頬に彼女の髪がかかる。
「な、悪い話じゃない。女同士でもいいだろ」
- 3二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:04:00
耳に彼女の吐息が触れ、肩が震える。いつも耳元で話してくるが、甘く囁くような彼女の声に思考力を奪われそうになる。言わなければ、誰にもわからない。ふたりからの愛を享受しようではないか。そう私の頭の中で悪魔が囁く。
「わた、私は……」
「シリウス」
「戻ったか」
ドアの方へ向くと、ルドルフがいた。この状況を何食わぬ顔で見ながらこちらへと歩み寄る。起き上がろうにもシリウスに組み敷かれ、起き上がれなかった。
「先に次のオフの前日に彼女の家に泊まる約束を取り付ける話だっただろう」
「まぁ良いだろ、前後しても問題ねぇと思ったからな」
思考力を奪われている頭ではふたりの会話内容の処理に時間がかかっていた。私の家に泊まると言ったのだろうか。ふたりが、私の家に。
「そういうことだ、トレーナー」
「問題ないだろうか?私たちとの関係も、君の家に泊まることも」
私は享受することを選んだ。こくりと頷く、誰にも言わない、言えるわけがない。私はふたりの恋人になってしまった。トレーナー室でするふたりからキスもスキンシップ当たり前のようになった。時折ふたりが囁く際に私のことを名前で呼び捨てることもあった。トレーニングなどトレーナーとしての業務に追われる日々を重ね、初めてふたりを家に迎え入れる日が来た。片付けはもともとしているのでそう言った懸念はなかった。強いて言うのであれば、この日はソファーで寝ないといけないということだった。ベッドはセミダブルなのでふたりには狭いかもしれないがそこで寝て貰うつもりだった。私は自分がどういう立場なのか見通しが甘かった。
- 4二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:04:12
「お風呂もふたりと入るの?」
そう聞き返すとふたりは当然だろと言わんばかりに頷いた。風呂もふたりと、身体や髪を洗い合い、乾かし合った。湯船は私を挟むようにべったりとくっついて浸かっていた。この時点で私はきっと寝る時も一緒なのだろうと察したが、寝るの意味が違っていた。
「ひゃぁんっ…あっ、耳……」
ソファーでいつものようにふたりに挟まれての会話の最中だった。ぺろりと両耳に這う。ふたりの指が絡められた手では口元も抑えることもできず、ただただ本能のまま漏れる声と息を垂れ流す。私の反応を見たふたりは私の耳にキスをしたり、また這わせたり、咬んだり、時には甘い言葉を囁いた。私はふたりに完全に思考力を奪われ、声を漏らすだけの人形のようだった。じんわりともの欲しそうに疼いてくるそれを抑えられなくなっていた。
「脚をもじもじさせて、どうしたのかな?」
「…ぅう……」
「言わねぇと伝わらないぜ?」
「がまん、できない……もっとして」
本能には抗えなかった。ふたりは嬉しいそうに私の耳元で愛していると囁き、私をベッドへ。そこからはひたすらふたりに愛され、溺れていくだけだった。初めての女同士のそれはあまりにも甘く、忘れられるようなものではなかった。
「んっ……」
いつの間にか、3人で寝るには狭いセミダブルのベッドで私たちは一糸纏わぬ姿で眠っていたようだ。両腕にはふたりがぴったりとくっ付き、すぅすぅと穏やかに眠っている。
「こうしていれば、年相応の女の子なのに…」
頭をそっと撫でてあげたい気持ちを抑え、私は天井を見た。ふたりがそう望むのであれば、私はそれで、きっと良いのだろう。ふたりが笑顔で居られるならそれでいい。今日はオフだからのんびりと午前を過ごそう。私はふたりに起こされるまでまた眠った。
- 5二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:05:45
- 6二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:06:39
- 7二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:07:20
落書きもしてるし、もしかしたらリクエストも対応しているまとめ
♀トレ「」まとめ【シンボリ×♀トレ】|あにまん掲示板不定期ですが、増えたので。時々ルドルフやシリウス、♀トレの簡単な絵も保守代わりに投下したりします。どぞ、よしなに。bbs.animanch.com - 8二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:09:17
遂に2人同時に責められるトレーナーが誕生してる……
- 9二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:09:41
- 10二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:15:03
- 11二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:20:44
シンボリ×♀トレが好き過ぎるな、この人
- 12二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:25:06
最高だわ…
- 13二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:30:34
耳責めも好き過ぎるだろ
- 14二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:35:51
これだよこれ…ふたりに挟まれてる♀トレ最高……
- 15二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:36:00
このレスは削除されています
- 16二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:36:18
いいなぁ♀トレちゃん…
俺はトレーナーでもないし♀でもないから、シンボリ2人に囁いてもらえることはないんだ… - 17二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:39:13
リクエストした者です
こんなに素晴らしいssを書いていただいてありがとうございます!
お陰様で今日の夜勤も頑張れます!! - 18二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:42:00
- 19二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:45:13
♀トレがシンボリ家のウマ娘に勝てるはずがなかったんだ…
- 20二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:47:52
地文ありでも良いなこの人のウマトレ♀
- 21二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:54:02
良い…こっちの形式も見たくなるなぁ
- 22二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:55:26
- 23二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 21:58:11
- 24二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:06:48
素晴らしい……
- 25二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:21:52
イケメン女に挟まれて囁かれたら蕩けちゃうのは仕方ないね
- 26二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:25:55
夢女は女の子だけの特権じゃねぇ
- 27二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:36:29
イケ女に挟まれて耳噛み、耳舐め、囁きは理性飛んでしまう
- 28二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:48:20
一生ふたりと添い遂げる♀トレなんだよね
- 29二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 22:59:52
リクエストした人じゃないけどこれもっと見たい……最高過ぎ
- 30二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:13:55
良過ぎでは…じっくりねっとりと堕ちていくの読みたくなるわ
- 31二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:23:51
はあ……すき……
- 32二次元好きの匿名さん22/01/17(月) 23:39:08
メスになった…責任取ってくれ
- 33二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 00:00:08
あのスレの概念を絵にしただけではなくSSにまで…ありがとう
- 34二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 02:11:11
今日の更新でシリウス来ないかなあ
- 35二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 07:10:04
ノンケに戻れなくなってる……
- 36二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 07:30:41
すき
- 37二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 08:07:00
本当にありがとう……最高
- 38二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 08:40:02
たまらん
- 39二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 13:01:43
- 40二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 13:28:52
元になったスレ主にもこのスレ主にも感謝
- 41二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 13:52:23
シンボリ×♀トレからしか得られない栄養素がある
- 42二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 21:38:33
奪うように激しいキスをするシリウスと内側から侵食するように深いキスをするルドルフ…たまらん
- 43二次元好きの匿名さん22/01/18(火) 22:42:39
新作から来たら温度差で死んだ…これもこれで良い