- 1二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:35:19
お兄ちゃんだった世界線
幼い頃、親とはぐれて泣いていたところをほぼ同年代のお兄ちゃんに助けられたお姉さま
お姉さまの手を引いて一緒に親を探してくれたお兄ちゃん
親を見つけ別れ際にお兄ちゃんの名前を聞き、それを今でも覚えていて淡い初恋の思い出として残していたお姉さまだったが、大人になりトレーナーになった後トレセン学園で同じくトレーナーになったお兄ちゃんと再会
名前を聞き、あの時のお兄ちゃんだと確信するお姉さま
しかしお兄ちゃんはお姉さまのことを覚えておらず、その上カレンチャンの想いを知ってしまうお姉さま
その後、お兄ちゃんとは先輩兼友人として仲良くなるものの、その先に一歩進むことができないお姉さま
ふとしたきっかけからお姉さまの想いを知り、応援しようとするライスシャワーと、お姉さまがお兄ちゃんに向ける想いになんとなく気付き警戒するようになるカレンチャン
そしてまたしても何も知らないお兄ちゃん
という話が見たいのですがここに売ってませんか？ - 2二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:35:37
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- 3二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:36:05
- 4二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:51:36
街中は、正直苦手だ。
人より高い身長が災いして、人混みにいても妙に目立ってしまう。
今日はそればかりか、私がもう少し小さければ見えなかったであろうものまで、そう、上から見えてしまったのだ。
少しグレーの入った白い髪。
カチューシャと一体になった黒い耳カバー。
髪の色と同じく、よりつやつやと輝く白いしっぽ。
同世代の女の子たちよりも飛び抜けて可愛らしい顔は、ある程度は"盛って"いるであろうウマスタグラムで見る写真よりも、ずっとずっと魅力的で。 - 5二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:51:37
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- 6二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:56:02
そんな可愛い顔立ちの魅力をより一層引き立たせているのは、何よりも楽しそうな、幸せそうなその表情だ。
彼女がそんな自然な笑顔をする場面が、そう多くはないことを、私は知っている。
視線を少し右にずらす。彼は当たり前のように、彼女から見て左側に居て。
彼女と同じ表情をしていた。
あの人はそんな顔もできるんだ、って、私は、その時初めて知った。 - 7二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:00:41
………夢想したことは、幾度もある。
私の職場にも、素敵な男性はたくさんいる。
そんな中で、彼みたいな性格をしていて、彼みたいな顔立ちをした男性を探したことがないと言えば、嘘になる。
浅ましくて嫌になるけど、事実なのだから仕方がない。
これが、現実。私はそう、"浅ましい女"、なのだ。
私が濃いめのブラックコーヒーを飲むようになったのも、彼がそれを好きだったから。
正直、甘いカフェオレの方が、私は好きなんだけど。 - 8二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:04:19
浅ましい女は浅ましいなりに、もう少しで良い、このままの"中途半端"なままでいたい。
声が聞きたくなったら、"彼女"に声を掛ければ良い。
それを繰り返すうち、彼のことを想い続けることも、なくしていけることができるだろう。
そうやって、何度も諦めようとして、何度も、私に靡かない彼のことを、───"彼女"が絡まなければ私に話しかけもしない彼のことを、嫌いになろうとした。 - 9二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:04:55
- 10二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:07:31
───それが詭弁であることは、誰よりも私が一番理解している。
届かないこの気持ちをいつまでも燻らせたまま。
この苦しさでいっそのこと窒息してしまえたらどんなに楽になるだろう。
この先ずっと、想い続けていられれば。
………ダメだな。やっぱり私は、浅ましい女だ。
コーヒー、やっぱり、苦いよ………。
好きになってくれる人だけを、好きになれたら良いのに。 - 11二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:08:53
- 12二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:09:46
- 13124/03/27(水) 23:18:21
- 14二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:25:38
- 15124/03/28(木) 00:03:23
「大丈夫、僕がついてるから」
あの日のことを、一度たりとも忘れたことはない。
まだ私が小さくて人見知りで、泣き虫だった頃のこと。私はあの日、両親とショッピングモールに出かけていた。自分よりもずっと大きな体の人達が歩く中を、縫うように慎重に、両親を逃さないように歩いていた。
ふと、目の前を歩く両親が立ち止まった。どうかしたのかと両親の顔をのぞくと…
「えっ？」
そこにあったのは、両親とは似ても似つかない、知らない人の顔だった。そしてその人たちも、見ず知らずの女の子が顔を覗いてきたことに驚いたようで、唖然としていた。
多分、どこかのタイミングで両親を見失い、それに気付かずこの人達を両親と勘違いしてついて行ってしまったのだろう。
それに気づいた瞬間、頭の中が真っ白になりその場を逃げ出してしまった。
白い床、高い天井、いくつもある階をつなぐエスカレーター、たくさんの大人達に隠れて見えない景色…。
両親といういつもなら私を守ってくれる人がいない中、私にはそれらがとても恐ろしく感じ、ついには決壊してしまった。
私は小さい頃から静かに泣くタイプだった。そのせいか、喧騒の中私が泣いていることに気付く大人はいなかった。
いつも隣にいた両親がいないこと、そして大人の誰も私に気付いていないことに、まるでこの世界に自分だけが取り残されてしまったような感覚になり、ますます寂しく、悲しくなっていった。
「大丈夫？」
その時、私の耳元を知らない声が通って行った。周りの音にかき消されることもなく、その声だけがはっきりと聞こえた。
振り返ると、そこにいたのは私と同じくらいの男の子だった。
見たこともない顔、聞いたことのない声、だけど、私を見つけてくれた。それだけでどこか安心していたようで、普段なら初対面の人とは話すこともできなかった私は、両親とはぐれてしまったことをあっさりと彼に話した。
すると、彼は左手で私の右手を掴み
「一緒に探しに行こう！」
と、やや強引に、だけど優しく、掴んだ手を引いた。
その時に初めて感じた、胸の奥が跳ねるような感覚。 - 16124/03/28(木) 00:04:31
それが、私の初恋の思い出。
実は、彼もその時両親とはぐれていたようで、本当は彼も怖くて寂しかったはずなのに、私の手を引いて私を助けてくれた。思い出すたびにそのことを考えてしまう。
「大丈夫、僕がついてるから」
両親がなかなか見つからず、立ち止まってしまった私を、彼はそう言って何度も励ましてくれた。
そんな彼のように、泣いている人に手を差し伸べられるような素敵な人になりたい。この思い出は、私にそう思わせてくれた。
仲の良かった友人と別れた時も、両親と喧嘩した時も、勉強で挫折しそうになった時も、この思い出が手を引いてくれた。
きっと、彼のおかげで今の私がいる。そして、彼のおかげでライスと出会うことができたと、i今もそう思っている。
思っているからこそ……
「ライスシャワーのトレーナーさんですよね。俺〇〇っていいます、よろしくお願いします！」
その彼が今、目の前にいることが現実なのか、それとも夢なのか、私は判断できずにいた。 - 17二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:06:08
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- 18124/03/28(木) 00:07:52
- 19二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:15:10
良い………お姉さまの失いかけていた希望が光って見える………。
- 20二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:39:17
お姉さまの献身さはお兄ちゃん譲りだった概念いいよね
- 21324/03/28(木) 00:44:19
初めて会った時、私は貴方を見上げていた。
つなぐその手から感じる温もり。そして安心。
幼い日の記憶。そして初めての感情。
その日から私の中で燃え続ける灯火。
私はここまで来た。
かつて幼い私に語ってくれた貴方の夢。
"あるウマ娘の夢を叶えたい"
同じ夢を追いたい。貴方みたいなヒーローになりたい。
そう願い続け、ここまでやって来た。
「初めまして！ カレンチャンの担当トレーナー、○○と申します！」
今は私が貴方を見下ろしている。
でも変わらない。貴方の笑顔はあの日、あの時のまま。 - 22324/03/28(木) 00:44:35
私が追い求めた姿がそこにはあった。
かつて夢を語ったウマ娘。その夢を手助けする貴方。
そして消えゆく私の灯火。そして新たに灯る炎。
この道に進んだ本当の理由。
貴方の傍に居たかった。ただそれだけ。
でも、今は違う。
「ライス、今日はこの子と併走だよ！」
「スプリンターとステイヤー、何もかも違うけどこれも経験だから！」
「うん、お姉さま！ ライス頑張るね！」
私にはこの子がいる。
かつての貴方、今の貴方みたいにヒーローとして役目が有る。
未練は有る。
でも、私は前に進みたい。ライスと一緒に。 - 23324/03/28(木) 00:45:31
- 24二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:26:41
すみません
お姉さまがカレンチャンに興味を持ったと勘違いして馴れないカワイイムーブで滑り倒すライスとクソボケお姉さまと逆にライスの応援するドクソボケお兄ちゃんと後方腕組みカレンチャンアナザーエディション
を予約してた者ですが - 25二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:27:58
クソボケの多重事故かましてて草
- 26二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 08:31:47
入荷待ち
- 27二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 08:39:35
こじれすぎてて笑うしかない奴
- 28二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 10:24:44
またお兄ちゃんが女児の脳を焼いてる…
- 29二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 14:23:48
このお姉さまの姿は、ライスシャワー視点では
「ダメな私を見出だしてヒーローになるまで育ててくれた、まるで青いバラの絵本に出てくる王子様」
みたいに見えているんだけど、その「憧れのあの人がすごくカッコ良く見える現象」に罹患してるのはお姉さまも同様なんだよね。
かく言うお姉さまの主観では、
「あの日、迷子だった私を助けてくれた、お兄ちゃんという王子様」
みたいな視点でお兄ちゃんを見ている状態のまんまで大人になってるから、まさか自分がライスから「貴女が私の王子様」という視点で見られてるとは予想だにしない訳だ。
つまり、この二人は本質的に同じ種類の人間なんだけれど、「憧れのあの人がカッコ良く見える現象」に罹患している事に本人が無自覚な所は、お互いに良く似ているんだ。 - 30二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 19:42:52
お兄ちゃんはお姉さまを先輩トレーナーとして憧れてるし、お姉さまはお兄ちゃんをかつて自分を助けてくれた人として憧れてるんだよね
- 31二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 00:11:02
お兄ちゃん×お姉さまとはなんか懐かしいな……
私は良いと思う。 - 32二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 00:12:26
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- 33二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 00:37:10
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- 34二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 01:05:19
流行ったかまでは分からないけど昔よく見た気がする。単純に私がそういうのが好きだった可能性もある。
あにまん内だとこういうのとか
さっきお姉さま×お兄ちゃんっていうトレ×トレCP思いついたんだけど｜あにまん掲示板bbs.animanch.comあにまん外だとこういうのとか(元は多分ふたば)
【ウマ娘】お兄ちゃんが婚活してることにガチギレするカレンチャン : うまぴょいチャンネル -ウマ娘まとめ-umapch.blog.jp他にもあったと思うけど探しても見つからんかった。お兄さま×お姉ちゃんならいくつか見つかるのに……。
- 35二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 01:17:13
流行ってはないけど、たまに見かけることがあるくらいにはあった
ただ、お姉さまの初恋がお兄ちゃんというのは新しい概念なので是非見てみたい - 36二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 05:49:32
お姉様から遠回しに誘われても、お兄ちゃんは受けてくれるんだろうか
- 37二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 12:32:23
遠回し具合というか、誘われてる事が理解出来るかによると思われる……
- 38二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 14:07:12
「お姉さまにとっての『お姉さま』～私にとっての「その人」が、憧れのあの人にとっての「その人」だったりする～」
ごめんなさい、お姉さま…
ライスは悪い子です…本当に悪い子です…
本当はずっと前から自分でも分かっていたんです…
ライスのお姉さまが、「お兄ちゃんさんトレーナー」の事が好きなんだって…
本当は自分自身でそう気がついているのに、ライスは…
素直にその恋路を応援する事が出来ません…
だってその恋路の結末は…
「ライスがお姉さまに憧れているのと同じように、お姉さまがお兄ちゃんさんに憧れている」というものだとしたら…
その恋路の結末は、きっと…
「たとえどんなに恋焦がれていたとしても、憧れのあの人には、自分がどんなにその人の事が好きだったか、本当の気持ちが完璧に伝わったりなんかしない」ものだから…
そう、それは…ライスの本当の気持ちがお姉さまには伝わっていないように…
ライスがお姉さまの違和感を感じ取ったのは…
そう、それは…カレンチャンさんとの並走トレーニングが増えてきだした頃からでした…
併走の後に、お姉さまがトレーニングの振り返りを打ち合わせすると言って、お兄ちゃんさんトレーナーと話をしている時のあの背中…
あの姿は…
私にはとてもよく知ったものだったから…
憧れだったあの人と話が出来る事への悦びに満ちたあの姿は…
「ライスがお姉さまへ向ける気持ちと変わらないものだった」
だから、ライスにはその気持ちが痛いほど良く分かるんです…
もしもライスがお姉さまと同じ立場になったとしたら、きっとライスも同じだったと思います… - 39二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 14:07:48
そして、その時に初めて気づいたんです…
「私にとっての「その人（王子様）」が、お姉さま（憧れのあの人）にとっての「その人（王子様）」だったりするのだと…
ライスの目からは、何もかもが完璧に見えていたお姉さまだって、どこかでライスと同じなんだって…
だからもし、お姉さまが決意をして「お兄ちゃんさんトレーナー（お姉さまにとっての『お姉さま』）」に告白する時が来るとしたら…
そう考えただけで、ライスはその時にどうしたらいいのか、自分でも全然分からなくて、気持ちの整理がつかなくって、心は千々に乱れてしまいます…
「お姉さまはライスと同じ立場にいるのだから、告白が上手くいって、本当の気持ちが伝えられて欲しい」とも思っていて、
でも、「ライスの気持ちがお姉さまに完璧に伝わっていないように、たとえ告白をしてもお姉さまとお兄ちゃんさんが「今のライスとお姉さまとの関係」のような、本当に伝えたい気持ちだけが伝えられない関係」になるんじゃないか、という不安もあって、
そして何よりも「もしもお姉さまとお兄ちゃんさんトレーナーが付き合う事になったら、お姉さまはライスなんかよりもお兄ちゃんさんを選んで、そしてそのままライスから離れて行ってしまうんじゃないか？」
「ライスの所からお姉さまはいなくなってしまうんじゃないか？」という恐怖で泣きそうになってしまいます…
でも、それでも、そこに可能性を見出せるとしたら…
「ライスと同じ立場だったお姉さまが告白して成功したのなら、ライスだってお姉さまと同じ事をすれば、成功できるのでは？」
「お姉さまが告白して、そこにライスがお姉さまに告白すれば、何とか上手くいくのではないか？」
何故か分かりませんが、直感的な何かの感覚で、「告白するその瞬間を逃さずに差し切れば勝てる」という予感がしているのです…
それはまるで、ブルボンさんやマックイーンさんのレースで勝った時と同じように、
「一番の勝負所のこの場面で、ライスがブルーローズチェイサーで刺せば差し切れる」という、確信めいた予感なんです… - 40二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 14:12:13
だからライスが抱いている不安とか恐怖というのは、
「もしお姉さまが告白したら、ライスの所からお姉さまが離れて行ってしまう」という不安と同時に、
「その一番の勝負所でライスが仕掛ければ、差し切って勝てる」という説明できない予感があるんです。
でもそれはお姉さまの告白を台無しにしてしまう行動で、そんな事は到底許される様な事ではないけれど、
「それでもそこで行動を起こしさえすれば、自分が勝てる」という予感を消す事が出来ません…
お姉さまの大事な告白の場面でさえ、ライスはこんな予感に囚われたまま、素直に応援する事さえ出来ません…
ごめんなさい、お姉さま…
ライスは悪い子です…本当に悪い子です…
本当はずっと前から自分でも分かっていたんです…
でも…それでも…
「きっとその時が来たら、最期はライスが差し切って勝てる」
なぜかライスにはそれが分かってしまうんです…
ごめんなさい、お姉さま… - 41二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 14:28:56
カレン → お兄ちゃん ← お姉さま ← ライス
…ってコト！？ - 42二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 16:50:00
「二度と会わなければ…諦められたんだけどな…」
- 43二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 19:30:56
ライスにお兄ちゃんのことを打ち明けるお姉さま
話している最中、それまでライスには絶対に見せなかった涙を流してしまうお姉さま
そんなお姉さまを見て「今度はライスがお姉さまを幸せにしてあげる番だ」と決意するライス - 44二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 22:45:51
もう一度会いたい。何度そう願ったか分からない。
あの日、私を助けてくれた、私にとっての恩人。私にとっての、憧れの人。
もう会うことはないと分かっていても、会いたいと願った。何度も、何度も。
そして、願いは叶った。───叶ってしまった。
再び出会った彼は、私の事を覚えてはいなかった。そして、彼を想っていたのは私だけではなく、彼が想っているのも私ではなかった。
きっと、出会わなければ諦めることができた。だけど、出会ってしまった。
届かない背中を追い続けていれば、こんな思いはしなかった。でも、今なら届いてしまいそうな気がして……そんな自分が嫌になる。
こんな事なら、出会わなければよかった。───叶わなければよかった。 - 45二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 22:57:24
「お兄ちゃん」
彼を呼ぶその声に、憧憬を覚える。
そこにいるのが私ならよかったのに……。
そう思う度に、自分を嫌いになる。なんて浅ましいんだと。
「お姉さま」
私を呼ぶ、期待と憧れに満ちた声。
その声を裏切ってしまうような事を考えてしまう自分を、許せないとさえ感じてしまう。
彼女は自ら前を向いて歩けるようになったのに、私がこんなんでどうするんだと。
嗚呼、本当に……。
出会わなければよかった。 - 46二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 02:39:33
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- 47二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 07:51:55
- 48Side：お兄ちゃん24/03/30(土) 12:59:36
バレンタインの午後。カレンとのトレーニングを終えた俺は、用事があり、外出していた。周りのバレンタインムードを遠巻きに見つつ俺が、
（今年のバレンタインも何もなかったなぁ……）などと哀しいことを考えながらトボトボと学園に帰っているとき、ふと後ろから聞き馴染みのある声がした。
「……後輩くん。」
「え？あっ、先輩……。」
それは先輩の、ライスシャワーのトレーナーさんだった。
「奇遇ね。えっとその……あの、どうかした？あまり元気がなさそうに見えるけど……。」
「えっ、いや、そ、そんな事はありませんよ？」
言えない。毎年の事ながらバレンタインチョコを誰からも貰えなくて凹んでいただけなんて……。
ましてや憧れの先輩に……。
「なら、良いんだけど……って、そうじゃなくて……。えーっと……はい、これ。」
そう言って彼女は、綺麗にラッピングされたハート型のチョコレートを渡してきた。
「これって……チョコレート！？」
「えっと、うん。その、日頃仲良くしてくれてるお礼というかなんというか……。」
「あ、ありがとうございます！！」
これは義理というやつなのだろうが、人生初の家族以外からのバレンタインチョコに、俺はすっかり舞い上がってしまった。
「いえいえ、良く味わって食べてね。……それじゃあ、私は学園に戻る前にまだ行くところがあるから、またね。」
「あっ……はい！また！」
手を振って去っていく彼女に、俺はお辞儀で返した。
「……チョコ貰っちゃったよ……！」
俺は貰ったチョコレートを胸に抱き、スキップで学園に戻った。
余談だがこの後、正門の前で待ち伏せしていたらしいカレンからもチョコレートを貰った。 - 49Side：お姉さま24/03/30(土) 12:59:54
「……渡し……ちゃったぁ……！」
彼にバレンタインチョコを渡して少し離れた場所で、私は思い切り赤面していた。
「お姉さま！」
「ライス……！？」
私の担当ウマ娘のライスシャワーが私の元に小走りで駆け寄って来る。
「よく頑張ったね！ライス、感動しちゃった！」
「どうしてここに……というか見てたの！？」
あまりの恥ずかしさに顔から湯気が出そうになる。
「うん……。ライスね、正直お姉さまが日和ってチョコを渡さずに逃げ出しちゃうと思ってたから、いざとなったらお手伝いしようと思ってたの。」
「そ、そんなにライスに心配をかけさせていたのか私は……」
「だ、だってお姉さま、チョコを作る段階で自分の血を入れようとしたりとか安心できる要素が何一つ無かったし……」
「やっぱりおまじないしておきたくて……」
「入れようとしてたのちょっとって量じゃなかったけど……？」
「チョコだから多少血の味がしてもバレないかなと思って……」
「お姉さま。ライスが見てないときに、カレンさんのトレーナーさんへ渡すもの作らないでね？洒落にならない異物混入とかしてそうで不安だから……。」
真顔だった。
「はい……。」
「……まぁでも、チョコを渡せたってことは、きっとお姉さまの想いはカレンさんのトレーナーさんに伝わったよ！やっぱりお姉さまはすごいよ！」
「そ、そう……なのかな……？」
「うん！自信を持って！お姉さまはとっても素敵な女性なんだから！」
そんな励ましを受け、私は少し元気を取り戻す。
「ありがとう、ライス。私これからも頑張る！」
「その意気だよお姉さま！」
それから学園に戻り、二人で余ったチョコを食べながら談笑した。 - 5048.4924/03/30(土) 13:00:30
短いけど終わり。
なんか全体的にしっとりしてたからギャグチックに仕上げるつもりだったし、カレンも出したかったけど、ノリと勢いだけでは仕上げられなかったよ……SS難しい……。 - 51二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 17:09:08
- 52二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:50:06
短いけど濃厚だ
- 53二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 02:10:17
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- 54二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 07:44:21
重い女要素が見え隠れするお姉さま
- 55二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 19:14:46
余談にされるカレン…
- 56二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 03:13:35
お兄ちゃんの初めてとられちゃったね
- 57二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:58:19
まぁでも小さい頃に脳焼いたお兄ちゃんが悪い所あるからコレは(？！)
お姉様が重くなってもしゃーないよ - 58二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:12:01
お姉さまに宣戦布告するカレンチャンが見られるのってここで合ってますか？
- 59二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:27:04
カレンが待ちの体制をやめたヴァージョンも見てみたい
- 60二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:27:44
なかなかの展開になりそう
- 61二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:40:05
「ライスさん、前いいですか？」
昼休み。食堂でお昼ご飯を食べようと大盛りのご飯が乗ったトレーを机に置き、席についていたライスシャワーの前に、同じくお昼ご飯をトレーに乗せて持ってきたカレンチャンが立っていた。
「いいよ」
「ありがとうございます♡」
わざとらしくカワイイ言い方で感謝をのべ、カレンチャンはライスシャワーと向かい合うように席についた。その姿に、ライスシャワーは本能的に危機感のようなものを感じ取っていた。
「「いただきます」」
二人は自身の手を合わせ、そして目の前にあるものを食べ始める。お互いに何を話すでもなく、ただ黙々と食べ続けた。 - 62二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:40:50
──二人がお昼ご飯の半分ほどを食べ終えたころ、カレンチャンがライスシャワーに話しかけた。
「ずっと気になってたんですけど、ライスさんのトレーナーさんって、お兄ちゃんのこと好きなんですか？」
あまりにも唐突で、単刀直入な質問。普通なら急にこのような質問を投げかけられると驚いてしまいそうだが、ライスシャワーはまるでその質問がされることを予期していたかのように冷静だった。
「…ライスの口からは言えないかな」
それは、誰が聞いても言ったと同然の返答であった。しかし、ライスシャワーがわざとそのように答えたことを、カレンチャンはすぐに理解した。
その瞬間、向かい合う二人から何か言い知れないオーラのようなものが放たれたのを周囲にいた何人かのウマ娘は感じ取り、身震いをした。 - 63二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:41:25
「…ライスさんはどう思うんですか？」
「…とっても素敵だなって思うよ。お姉さまのことをよく分かってくれてるし、お似合いだなって。だから、応援したいなって…」
「…もし、カレンが止めるって言ったら「止めさせないよ」
二人はお互い目を合わせずに、少しずつご飯を口に運びながら言葉を紡いでいく。そうしていくうちに、二人から溢れるオーラのようなものは形を持ち始め、虎と龍が睨み合うが如し圧倒的な威圧感へと変わっていった。
「お姉さまはライスをヒーローに導いてくれた。ライスを幸せにしてくれた。だから、今度はお姉さまが幸せになる番」
「…そうですか」
虎と龍は互いを睨み続ける。牙も爪も見せずに、互いを牽制するかのようにただただ睨み続ける。しかし、その姿からは近寄りがたい覇気のようなものが感じられた。
「──ごちそうさまです」
カレンチャンはそう言いながら手を合わせ、まだ食事中のライスシャワーを尻目に、空っぽになった食器を乗せたトレーを持ち席から立ち上がった。
「お話しできて良かったです。またご一緒してもいいですか？」
「…うん。いいよ」
虎と龍は、最後まで互いを睨み続けていた。 - 64二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:42:51
以上です。
お姉さまの恋路を応援したいライスvsお兄ちゃんを誰にも渡すつもりはないカレンチャンvsダークライでした。 - 65二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 09:51:53
こういうあまり口には出さないけどバチバチなの好きです
- 66二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 16:44:38
全力カレンにお兄ちゃんは耐えられるのだろうか
- 67二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:15:15
耐えなくていいときまで耐えられなかったらお兄ちゃんとは呼べないみたいなとこあるし……(？？？)
- 68二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:46:43
超美形でスタイルが良くて性格も良くて実績もあって何より大人なので何の問題もないお姉さまって大分強いから、カレンも本気にならざるを得ないよね
- 69二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 03:26:38
学生の身分では、すでに合法なライバルほど強敵はいないからな
- 70二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 11:48:11
トレーナー研修とかで共通の時間は取りやすそう
- 71二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 14:21:37
なんだろうか
カレンチャンの単独ヒロインだととんでもなく強く感じるのに複数ヒロインだと強さが半減したように感じてしまう感覚は… - 72二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:14:22
策士感あるとストレートなヒロインに負けやすいイメージがつくのかな
- 73二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:10:20
カレン「お兄ちゃん♡」ｷﾞｭｯ
お姉さま「お…お兄…ちゃん」ｷﾞｭｯ
お兄ちゃん「…ｹﾃ…ﾀｽｹﾃ…」
っていう世界線があってもいいと思うんだ - 74二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 02:12:30
ライス（お姉さまの幸せで今日もご飯が美味しい）ガツガツ！むしゃむしゃ！
- 75二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 06:01:56
- 76二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 10:26:42
二正面作戦はだいぶつらいな
- 77二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:13:43
- 78二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:51:50
これは…
- 79二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 16:09:21
辛いな…
- 80二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:24:45
一時期あったお兄ちゃんとお兄さまとマヤトレの三人衆みたいに、お兄ちゃんとお姉さまとマヤトレが仲良かったらマヤトレはお姉さま→お兄ちゃんには気付いてそうだし口には出さないけど応援してそうだなって思いついたけど俺には書けないから誰か書いてくれ
- 81二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 00:49:16
供給は自分で…って俺もかけないわ
- 82二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 08:08:10
マヤトレにとってはカレンもマヤノの友達だし、ちょっとやりづらさもあるだろうな
- 83二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 17:30:01
したたかなライス好き
- 84二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:15:41
このレスは削除されています
- 85二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:22:20
お兄ちゃん「彼女がさ…」
お姉さま・マヤトレ「えっ！？」
お兄ちゃん「欲しくてさ…」
マヤトレ「なんだいつものか」
お姉さま(ホッ…)
お兄ちゃん「マヤトレ～お前のモテ期分けてくれよ～いままで1度もモテ期が来なかった俺によ～」
マヤトレ「お前にやるモテ期はねぇよ」
お姉さま「彼女…いたことないんだ…」
お兄ちゃん「嫌味か！？2人して嫌味なのか！？」
マヤトレ(今来てんだよお前のモテ期は！気付け！！) - 86二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:23:09
こうですか！？分かりません！！
- 87二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:34:56
- 88二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 16:54:26
バラしてあげたいけど、こういうのは本人が直接言うべきとも思うから何もコメントできないんだろうな
- 89二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:11:13
もしかしてお兄ちゃんってクソボケ？
- 90二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:51:00
つらい…
- 91二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:14:55
カレンの成人まで待ってるだけなんですね
- 92二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 19:37:55
お兄ちゃんをあと数年防衛すればカレンの勝ちか
- 93二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:18:02
もしお姉さまが本気で落としにいったらカレンに勝ち目はあるの？
- 94二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:29:04
カレン→卒業までにお兄ちゃんを死守できれば勝ち
お姉さま→カレンチャンが卒業するまでにお兄ちゃんを落とせれば勝ち
お兄ちゃん→逃げ場なし - 95二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 00:15:34
どっちが先に自分の√に入らせることが出来るか……
防衛出来てもその間に心がお姉さまによってたら無理だろうし…… - 96二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 11:05:51
一緒にいられる時間でアピールするしかないよね
- 97二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 18:19:43
お兄ちゃんはどちらにせよ食われるしかないのだ…
- 98二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:04:44
お兄ちゃんを解放しろ
え？幼い女の子2人の男性観と人生観を形成しちゃったお兄ちゃんは責任とるべきだって？それもそうだな - 99二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 08:55:26
うむ。幼い頃の初恋ハンターお兄ちゃんだな。
- 100二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 16:36:17
片方しか責任とれないんだよね
- 101二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 01:30:56
（そうですわゾ）
- 102二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 09:07:28
そういえば時期的には先にあったのはお姉さまのほうなんだよな
カレンはWSSすらできない - 103二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 17:11:21
WAS（私は後から好きになった）
- 104二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 00:51:29
トレセンにトレーナー親睦会とかはあるんだろうか
- 105二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 07:31:52
大人同士で一緒に行動するイベントが発生した場合、カレンが打てる手って結構少ないんだよな
- 106二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:05:57
だから自分と一緒にいるうちに強くアピールする必要があるんですね
- 107二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:55:17
お兄ちゃんがどっちと結ばれてもどっちかは必ず失恋しちゃうんだよね
救いは無いんですか？ - 108二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:00:01
- 109二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 07:32:17
こじれた家系図が出来そうだ
- 110二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 18:04:00
カレンとライスの適性が真逆だから、レース場で会うことはなさそうなんだよな
- 111二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 01:28:15
お兄ちゃんは責任取らないといけないから仕方ないな
- 112二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 06:24:25
カレンとお姉さまの直接対決でしか勝敗決められなさそうなんだよね
- 113二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:44:02
お兄ちゃんとお姉さまのサポカイベント風に5回くらいのデートイベントと、温泉旅館イベントを書きたいと思ったけどどう展開させればいいかわからねぇ……
- 114二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 22:27:21
- 115二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 00:57:01
- 116二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:43:55
連続イベントの途中でお姉さまが「お兄ちゃんにとっての初めての女性からのプレゼント」をするとかもいいかな
- 117二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 16:04:23
- 118二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 17:57:40
- 119二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:14:46
お姉さまは確実にモテるだろうけど、過去に恋人がいたら多分こんな初恋拗らせてないし、もっと自分からガンガンアピールしてる気がする……
- 120二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:16:23
お姉さまの拗らせ具合から見てもお兄ちゃんの罪が重すぎる
- 121二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 01:29:01
- 122二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 07:34:13
- 123二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 16:46:37
このレスは削除されています
- 124二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:56:30
告白されて付き合ったこともあるけど、自分からは一度もない&小さい頃からの憧れの人補正で一歩踏み出せないっていうのもアリだと思う
- 125二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 08:26:49
もうそこの解釈は人によるって事でいいんじゃねぇかな……(私はいない派)
- 126二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 16:34:33
とりあえず男性には奥手であってほしい
- 127二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:17:28
お兄ちゃん「いいよなぁマヤトレもお姉さま先輩も、生徒からも世間からもモテモテでさ～！きっと恋愛経験も豊富なんだろうなぁ～！！俺とは違ってよぉ！！！」
マヤトレ「俺も先輩なんだけど？」
お姉さま「私はそんなでもないよ。付き合ったこととかないし」
お兄ちゃん「え！？そうなんですか！？」
マヤトレ(……まあ、そうだろうな)
お兄ちゃん「えー意外。お姉さま先輩、綺麗だし優しいし頭いいし可愛いところあるし、結構モテそう…っていうか実際モテるのに」
お姉さま「か…かわっ…！？」
マヤトレ「お兄ちゃん…お前ほんとそういうとこだぞ……」
お兄ちゃん「え？何が？」
マヤトレ「はぁ……」 - 128二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:28:06
お兄ちゃんお姉さまマヤトレ仲良し概念と初恋拗らせ交際経験0お姉さまが悪魔合体した結果こんなのができました
お納めください - 129二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:01:19
- 130二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 18:31:59
このお兄ちゃん、もしかしてお姉さまとマヤトレが付き合ってるかもと思ってる？
- 131二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 05:35:41
誤解のせいで妙にこじれるやつ！
- 132二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 15:24:39
お兄ちゃんは誤解してるからトレーナーちゃんとお姉さまをくっつけようとするのか
- 133二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 21:30:43
- 134二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 01:48:07
なんならライスも加勢するレベル
- 135二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 05:30:25
カレンチャンくらい直球で好意ぶつけられないと気付かなそうなんだよなお兄ちゃん
- 136二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 08:42:13
ファン1号タイプか
- 137二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 17:13:25
バレンタインファル子みたいにウマスタに縦読みを投稿するカレンか
- 138二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 19:42:23
- 139二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 01:58:58
- 140二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 13:36:27
- 141二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 00:18:35
やはりお兄ちゃんは鉄壁
- 142二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 12:18:16
どちらが先手を取れるのか
- 143二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 21:24:00
カレンは誰に助力を仰ぐべきか
マーチャンあたりは強いかな - 144二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:19:47
鐘の音が鳴り響く
その日、結ばれる2人を祝福する鐘が
──私がまだ小さかった頃、両親とはぐれ迷子になったことがあった
まだ人見知りが激しく、体も小さかったので周りの大人達が恐ろしく見えた
そんな中、1人の男の子が私に手を差し伸べてくれた
足がすくんで動けない私の手を引いて……
「大丈夫、僕がついてるから！」
それから、私の見る景色は変わった
元々ウマ娘のレースが好きでよく見ていた私だったけど、あの日以来、負けて悔しくて泣いているウマ娘、観客達から文句を言われているウマ娘、1人寂しくレース場を後にするウマ娘……そんな姿ばかり気になるようになった
いつしか、そんなウマ娘達に手を差し伸べられるようなトレーナーになりたいと、強く願うようになった
あの日の彼のように…… - 145二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:20:15
それから、一生懸命勉強をした
何度も挫けそうになりながらも、中央トレーナーになることができた
そして、ライスに出会った
いつも自分を責めて、1人で泣いている彼女に、いてもたってもいられず手を差し伸べた
それから彼女の担当トレーナーになり、彼女に自信を持って勝たせてあげることができた
そうして、ようやくライスが自分から胸を張って生きていけるようになった頃
かつて私に手を差し伸べてくれた彼と出会った - 146二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:20:41
──鐘は、そんな彼と、彼の隣で微笑む黒いドレスを見に纏った芦毛のウマ娘を祝福している
彼女はかつての彼の担当ウマ娘
私と同じく、彼に助けられ、彼に夢を見せてもらった女の子
私と違ったのは、彼女は彼への想いを隠さなかったこと
卒業して担当でなくなっても、想いを彼に直接伝え続け、遂には結ばれた
もしかしたら、私も隠すことなく想いを伝えていれば、あそこに立っていたのかもしれない
そんな後悔はありつつも、心のどこかでは安堵していた - 147二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:21:05
私は、あの再会以来、ずっと悩み続けていた
叶うはずのなかったかつての想いが、あの日以来私を苦しめた
二度と会うことはないと諦めていたのに、会ってしまった
かつて、私が憧れた人は、私を「憧れの先輩」と慕っている
それが、どこか嬉しく、そして苦しかった
きっと、あの頃の私はライスの憧れる「お姉さま」とは程遠い姿だったのだろう
だけど、ようやく諦められる
ようやく、苦しまなくて済む
かつて私が憧れた人と、彼を想い続けたウマ娘の唇が重なる
その瞬間、2人を祝福するように拍手が沸き起こる
私の手も、2人を祝福する
あの日、彼が握った感触を掻き消すように
拍手が鳴り響く中、拍手の音に掻き消されるように、私は決別の言葉を放つ
「さようなら、私の初恋」 - 148二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:22:41
以上、カレンチャン√でした
お姉さま√はどう展開しようかまだ迷ってるので、気が向いたら書きます - 149二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:09:18
ありがとうございます
初恋は実らなくても美しいですね - 150二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 14:52:48
儚いな…
- 151二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 02:22:42
これ以降はトレーナー同士としてごく普通な関係を続けるんだよね…
- 152二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 09:58:05
カレンはブライダルサポカがあるから情景が想像しやすかった
- 153二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 17:36:17
これ、お姉さまの親もお兄ちゃんの存在は認識してるんだな
- 154二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 19:54:12
このレスは削除されています
- 155二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 06:23:43
- 156二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 16:52:06
- 157二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:46:06
お兄ちゃんは1人しかいないからな…
- 158二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 08:15:06
お兄ちゃん分裂しろ（無茶）
- 159二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 20:11:51
お兄ちゃんに両方幸せにしてもらうしかあるまい
- 160二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 07:32:55
2人ともトレーナー寮住まいだとしたら、お姉さまの方が接触機会多いかな
- 161二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 17:29:49
結局どっちのほうがアプローチチャンス多いんだ
- 162二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 01:19:05
カレンが授業中な午前はお姉さま優位だな
- 163二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 10:27:59
お姉さまを口説こうとする別の男性はいるのかな？