- 1二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:40:29
"ホシノかわいいかわいいよねホシノ"
"具体的にどこがかわいいかっていうと、小さな体でアビドスの先輩として頑張ってるとことか、頑強ながらもぷにぷにした腕とか足とか、その綺麗な瞳とか、艶やかな髪とか、のんびりした表情とか、周囲に漂うゆるゆるした雰囲気とか、それでいて盾SGで情け容赦なしなとことか、一緒に並んで歩いたらすごいかわいいし、少し後ろからとてとてついてくるのもそれはそれでかわいいし、突然ぎゅって抱きしめたら少し慌てそうなところもかわいいし、少し小さいのもかわいいし、とにかくホシノはかわいいと思うんだよ。ホシノはかわいいでできてるんだよ。ホシノが好きでたまらない。でもホシノは信頼できる大人として私のことを頼ってくれる、信じてくれるから、この想いを打ち明けることはできないし秘密にするしかない。でももう日に日に増え続けて、溢れて止まらないから聞いてもらったんだけど、どうかな。アロナ、プラナ。勝算はあると思う?
先生はホシノ大好きだから逆に先生が悩んで曇ってもいいと思う
そこでホシノからも寄り添ってきてくれるのもいいと思うんですが - 2二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:47:29
- 3二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:49:30
"……ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜"
- 4二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:49:46
これは終身名誉死刑囚の先生
- 5二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:52:04
逆よ、先生の方がホシノ大好きと解釈によっては依存まであるのかも見たいなね
- 6二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:53:23
アロナ「先生のまっすぐな気持ち、痛いほど伝わってきました! 直接言ってあげればホシノさんもきっとよろこんでくれるはずです!」
プラナ「少し重すぎる気もします。なので半分くらいは私とアロナ先輩に向けて置いて行ってしまうのも手ではないでしょうか」
アロナ「だめですよ、プラナちゃん。私も先生がすきです、ほんの一部でもそれが欲しいです。けど、だからこそ先生の幸せを応援してあげないといけません」
プラナ「先輩……」
"二人とも、聞いてくれてありがとう。ちょっとアビドスに行ってくる"
とはいえやはり、いざアビドスに来てみるとこの気持ちが知られたらどうなるのか、先生が生徒を好きになるなんて普通じゃない。ホシノに軽蔑されたり一緒にいられなくなってしまう未来を想像すると、その方がよっぽど耐え難かった。この想いはバレるわけにはいかない。ホシノと一緒にいるときは気を引き締めないと……。
でもふとした瞬間にぼろが出そうで怖いけど、プレナパテスを相手にした時も臆さずひるまず、今までもなんとかやってきたんだ。よっぽどイレギュラーな事態にでも遭遇しない限りは大丈夫なはず! - 7二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:54:43
お前はさ、ショートケーキにタバスコをかけるのか?
- 8二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:56:12
君は死にたまへ
- 9二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:57:02
寄り添って欲しいって言ってるのに選択肢奪うのは違うじゃん
- 10二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:57:11
- 11二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 00:57:25
- 12二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:01:20
「セリカちゃん、手に持ってるそれはなんでしょうか?」
「ああ、これのこと? 聞いて驚きなさい。なんでもこの一見何もない手袋、つけて触った相手の人の考えが読めるって代物らしいわ。これさえあれば借金ともおさらば! いくらでもお金を稼げるはずよ!」
またセリカちゃんのいつものが始まったみたいだね。懲りないというかなんというか。
「うへ~、それ絶対ただの手袋でしょ。それらしい機材もついてないし、少し考えなくてもありえないってわかるよね」
「そもそもどうやって稼ぐんですか。他の人のアイデアを盗んで先に実現しようにも、私たちにはそんな余裕はありませんよ」
「大丈夫よアヤネちゃん、お金を稼ぐ方法は私がこれを買ったときに売ってくれた人がいろいろ言ってたわ。小難しいことばっかりで詳しくはよくわかんなかったけど……」
「ん、よくここまで騙されるよね。逆に尊敬する」
「シロコ先輩まで! じゃあいまここで手袋の力を証明してあげるわ」
自信満々な手袋をはめたセリカちゃんがシロコちゃんに触る。
いったいどこからその自信は来るのかな。
「シロコ先輩は……」
「セリカ? 私の考えてること教えてよ」
セリカちゃん、何かすごい苦いものを飲み込めず口の中で噛み続けているような、そんな表情をしてる。
「……そ、そう。わかったわ! 先生のことを襲いたがってるわね!」
「やっぱり普通の手袋みたいだね。騙されてる」
「なんでよー! シロコ先輩の深層心理はケダモノだって証明されたのにー!!」
まあそんな都合のいいものがあるわけもないよね~。
「うう……これ持ってると負けた気分になるわ。ホシノ先輩にあげる」
「いやあ、おじさんもいらないけど」
半ば押し付けられるように普通の手袋を渡されてしまったよ。
まあ新品だし、普通に使う分には悪くないかもね。
"やあ、みんな。元気にしてた?" - 13二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:02:30
- 14二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:05:12
ほんとにすいません。気をつけます。
- 15二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:06:37
- 16二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:09:41
と、ここに偶然先生が来たみたい。
「ん、先生を襲う」
「ちょっとシロコ先輩! 今の今で冗談かわからないのやめて!」
「あら先生、こんにちは~☆」
「先生の方から来てくださるなんて、珍しいですね」
"なんとなく会いたくなってね、来ちゃった。取り込み中だったら出直すけど"
シロコちゃん、今ちょっと目が本気だったような。……この手袋まさか。いやいやそんなわけ。
「ちょっと失礼するね、先生」
「あっ、ホシノ先輩。手袋」
普段だったら一蹴してるようなものだけど、なんとなく使ってみたくなった。興味本位だった。
手袋をつけて先生に触った次の瞬間、先生の感情、声、意識の奔流が無理やり私の中に流れ込んできた。
それは押し込むように入ってきたため、少し頭が痛くなった。
セリカちゃんのあの時の表情はこれによるものだろう。
この手袋が何なのかははっきりしてないけど、果たしてこの後に何が続くのか。
それ次第で正体はわかるはず。
(ホシノかわいい)
えっ? - 17二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:20:25
(ホシノかわいいこうして近くで見ると余すことなくかわいいし、ホシノが触ってくれてるポカンとしたその表情もかわいいしなによりこうして一緒にられるだけで好きなことを実感できるし、どこまでいってもホシノがすき。手を繋いで抱きしめて一緒にいたい、ホシノホシノホシノホシノ……)
ホシノって、私のことだよね? え、これって。
「ホシノ先輩、顔真っ赤ですよ! 大丈夫ですか?」
「」
「ホシノ先輩!?」
続く限り私がかわいい、好きだという感情の羅列だった。先生が私をかわいいだなんて。
うれしい。ここまで私を想ってくれてたなんて。
けどその勢いの激しさに自らの思考すら追いつかない。このままだと呑まれて……。 - 18二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:22:10
「きゅう」
"ホシノ!?"
私に触れたと思ったら、突然顔を真っ赤に染めて倒れてしまったホシノ。何かあったのだろうか。
"えっと、私は何もしてないんだけど。この状況に何か心当たりはないかな"
「ホシノ先輩!? 何を呼んだのかは別として、やっぱりその手袋本物じゃない! 何もない手袋でこんなことになるはずないわよ! シロコ先輩、なんで嘘ついたんですか!?」
「ん……。それはただの手袋だから」
「ちょ、逃げる気!? 待ちなさい!」
シロコがホシノの付けていた手袋を取って走り去ってしまった。
そのシロコを追いかけるセリカ。これは一体。
「まさか本物だったなんて~☆」
「つまりシロコ先輩は先生を……」
私だけ事態についていけていないらしい。
"とりあえず、私にも説明してもらっていいかな?"
「ああ、すみません。どうやらホシノ先輩が突けてた手袋。触った相手の考えがわかるみたいで、まだセリカちゃんが使った後ホシノ先輩が使ったところなので、私たちはそれが本物かはっきりわかってないんですけどね」
「まさかそれで倒れちゃうなんて、先生何を考えてたんでしょうね」
"つまり私の考え、想いが……"
ホシノのことしか考えてなかったけど。
え。もうバレたの、早すぎない?
"ごめん、ちょっと用事を思い出した"
これ以上アヤネとノノミに何も言えず、私はその場を立ち去るしかできなかった。 - 19二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:30:05
私が目を覚ますと件の手袋は外されており、なぜかセリカちゃんとシロコちゃんはいなかった。
「ホシノ先輩、目を覚ましたんですね!」
「突然倒れちゃうからびっくりしましたよ~」
アヤネちゃんとノノミちゃんが心配してくれてるけど、それどころじゃない。
「先生が見当たらないみたいだけど、どこにいるのかな」
「ホシノ先輩が倒れたあと、何か用事があるって辛そうな顔でことでどこかへ行ってしまいました」
「多分用事っていうのは建前で、先生の考えてることが伝わっちゃったのが原因かもしれませんよ」
「先生……」
間違いなく倒れる前に浴びたあれのことだよね……。
うん、すごいあれだったよね。
悪くはなかったけど、普段の何が起きても動じない先生の姿からは想像もつかないほど苛烈だった。
でも先生のことだから、生徒と先生の関係とか思い悩んでたのかな。
「ちょっとおじさんも用事を思い出した。行ってくるね」
いつからかはわからないけど、この想いを抱えて悩んでいたのなら。
いままで力になってくれた分私も先生の力になりたいと、そう思ったから。 - 20二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:34:56
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:43:15
"はあ"
情けなくも逃げてきてしまった。
でも、ばれてしまった以上はもう言い逃れはできない。
ホシノはああ見えて一番頭も回るし勘も鋭い。
"でもだからってこんな早く……"
"いや、後になればなるほど傷も深くなってただろうし、今までバレなかった幸運に感謝するべきか。これも引き際だったのかもしれない"
必死に走って逃げてきたのは、いつかホシノと訪れたアクアリウムだった。
こんなときまでホシノへの想いを捨てきれてない。
いや、わかってた。ここまで大きくなった『好き』を捨てきれないことなど。
現実を見たくないと目を背けていただけだ。先生としてあるまじき姿だ。
でも先生としての縁は切れない。
"これからどんな顔して会えばいいんだろうか"
あれ、涙が……。
胸が苦しい。
視界がゆがむ。
これが先生として許されないことを考えた私への罰だろうか。
幸いここはアビドス、私を知る生徒はほとんどいない。
枯れるまで泣けば許されるのだろうか。
私は、どうすればよかったのだろうか。
ホシノ、私は……。 - 22二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:47:05
ホシ×先尊い…
- 23二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:56:53
「先生、やっぱりここにいた」
"ホシノ……"
先生の足ではそう遠くへは行けないこと。
それとあの考えがわかってしまった以上、先生の行き先を予想するのは簡単だった。
"ごめんね、こんなのはホシノの求めてる大人じゃないことはわかってる。だからこれからは"
「そんな泣き顔で言っても説得力はないかな~」
"……"
「それと先生はひとつ間違えてるよ。私が好きになったのは、今まで助けてくれて、一緒に頑張ってきた先生だからだよ。今となっては、信頼のおける大人だったっていうのはきっかけでしかったのかも。先生のそのままの気持ち、嬉しかった。全部を受け止めるのには時間がかかりそうだったけどね」
「それに先生は難しく考え過ぎてる。私は先生と生徒の関係なんて気にしてない。私も先生のことが好きになってるからね。もし先に言ってくれれば、このすれ違いもなかったのかも」
"いいや、こんな私でもいいなんて、そんな都合のいいことがあるはずが"
「私はね、その先生にとっての都合のいい生徒なんだよ? もし先生が手をつないでほしいって言うなら喜んで手をつなぐし、抱きしめてほしいって言うなら抱きしめてあげる。私がそうしたいからって理由でね」
ある種知らないうちに先生をここまで追い詰めてしまった、私にも責任があるのかもしれない。
先生を胸に抱きしめてあげれば。ぽつぽつと先生からも言葉が。
"ホシノ、すき"
「うん、私も先生のことがすき」
"こんな私とこれからも一緒にいてくれる?"
「もちろん、わたしからお願いしたいくらいかもね」
"心配かけてごめん"
日が沈むまで、先ずっとそうしていた。
それまでの開いていた距離を少しでも埋めるように。 - 24二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 01:58:44
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹
- 25二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 02:03:14
ホシノが幸せならいいんじゃないかな。
- 26二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 02:06:19
お互いの気持ちがわかってからはすれ違いもなくなり、今まで以上に近づけた気がする。
ホシノへの想いは溢れんばかりに増え続けるため、アビドスへ行くことも増えた。
ちなみにそのアビドスの借金については、考えを読み取る手袋が本物だったことから、それにより借金を全て返済できたのだとか。
先生がまさか私を好きだなんて、少しくらいは考えてたけど、まさかここまでとは思ってなかった。
でも私が先生を好きなこの気持ちも本物だし、いつか先生の『好き』に追いつけるよう。
紆余曲折あって借金もなくなった今、もっと先生を知りたいと思った。
"今日もホシノはかわいいね、好きだよ"
「私も先生が好き、これからもずっとね」 - 27二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 02:12:13
- 28二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 02:25:56
- 29二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 03:42:24
完全に隙が無くてかんぺき〜!
- 30二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 11:18:30
いちおー保守
- 31二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:14:04
あら、スレまだ生きてる。
せっかくなので先生と鍋を囲むホシノ概念とかいりますか。 - 32二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:19:37
- 33二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:42:05
「やっと帰ってきた~。このアビドスでの活動、やっぱりおじさんには重労働すぎるよ~」
ガチャリと自宅のドアを開けると、中には誰かの気配があった。
"おかえりホシノ、お疲れ様"
「うえっ!? なんで先生が私の家に!?」
家にはなぜか先生がいるし、カセットコンロに乗ってるお鍋で野菜が煮えていた。
"荷物置いて手を洗ってきて。晩御飯できてるよ"
「え、あ、うん。わかった」
言われるがまま荷物を置いてきて手を洗って、先生の隣に座る。
"ホシノは頑張ってるから、今日はすきやきだよ"
「あ、ありがと」
状況についていけないながらも、とりあえず聞いておくべきことは……。
「えっと、先生はなんで私の家でご飯の用意をしてたの?」
"ホシノが好きだから。それ以上に理由なんてないよ"
「そ、そっか……」
改めて面と向かって好意を向けられると恥ずかしくて、先生の顔を直視できないなあ。 - 34二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:57:38
"ホシノ、見てこれ"
「うへ~、ノノミちゃんしかお目にかかれないような高いお肉だね。でも先生も痛い出費だったんじゃないの? 先生の気持ちはわかってるから、ここまでしてくれなくてもいいのに」
"ホシノはたくさん頑張ってるから、ご褒美だよ"
お肉に火が通るのを眺めてるだけでも、先生からってだけで嬉しくないわけないんだけどね。
普段しっかりしてるけど、今は若干周りが見えてなさそうな気もしてくる。
「先生。今回は私だからいいけど、他の子にも労いでこんなことしちゃだめだよ? みんな勘違いしちゃうからね」
"大丈夫、ホシノにしかしないよ"
「もう、先生は口がうまいしお肉もうまいんだから」
"いいや、ホシノのかわいさには負けるよ"
普通の会話からも先生からの好きをひしひしと感じて、高いお肉なのにそれどころじゃなくて、味はあんまりわからなかったなあ。 - 35二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:06:53
謎の鍋囲み神出鬼没先生概念(ホシノかわいい)概念助かる(?)
- 36二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:10:48
「ふう、満足満足」
ご飯は味より愛情だね。愛が大切って、身をもって知ったよ。
"ホシノ、お風呂湧いてるよ"
「先生ありがと~」
お風呂は朝に掃除してなかったはず、なんかここまでしてもらうと逆に申し訳なくなってくるかも。
私からも先生に何かしてあげたいな。
「でも今までに考えたことはなかったし、何をすればいいんだろ」
浴槽に浸かりながらしばらく考えても、その答えは出てこなかった。
「先生、お風呂空いたよ~」
"教えてくれてありがと、それじゃあお風呂借りるね"
先生がタオルと着替えを持って浴室へ入っていき、ほどなくしてシャワー音が聞こえ始めた。
あれ? 当たり前のように先生が私の家のお風呂に入ってるけど、なんで?
いや、ご飯とお風呂はセットみたいなとこあるし、きっとお風呂が終わったらシャーレに戻るんだよね。
きっとそうだよね……?
でも、ちょっと戻ってほしくないような気もする。
これも先生への好きなのかな。 - 37二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:26:28
使った食器類は私がお風呂中に先生が洗ってたみたいで、乾燥用のラックに立てかけてあった。
先生なんでもやってくれてる……。
"気持ちよかったよ、お風呂ありがとね"
あれ? しっとりしてる先生、なんかえっちに見えるぞ?
先生が好きっていうのもあるけど、えもいわれぬ色気が出てるぞ?
余計に先生が戻っちゃうのが残念なような。
"あんまり遅くなっても明日に響くし、そろそろ寝よっか"
「そ、そうだね~」
うん、なんとなくそんな気はしてたよ。
でも一緒にいてくれるのは嬉しいかも。
「先生はベッド使っていいよ、私は床で寝るから」
先生がかけ布団をかぶる中、私はクジラのクッションを持って床に転がろうとしたところ、布団の中から伸びてくる先生の手に手首を掴まれた。
"そうはいかないよ、ホシノのベッドなんだからホシノもおいで"
「え、でも」
私は有無を言わさずそのままベッドに引きずり込まれた。 - 38二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:41:43
「先生、近くない?」
"ホシノは嫌? 嫌なら離れるけど"
「ううん、嫌じゃないよ」
"ならいいよね"
幸いクジラのクッションは持ったままだったから、先生との間に挟むことで事なきを得たけど……。
それでも近すぎるものは近すぎるんだよね……。
先生の顔がこんなに近くに。ちょっと迫ればキスだってできそう。
しっとりした空気感に堪え切れず、気恥ずかしさを誤魔化すように、言葉を絞り出すしかなかった。
「先生、ほんと私だからいいけどね。他の子にこんなことしたら襲われちゃうよ? 先生は抵抗できないし心配だなあ」
"こんなことをするのはホシノだからだし、ホシノにしかやらないよ"
「先生……」
"私もちょっと一足飛びすぎたかな。ホシノに好きを伝えたくて、喜んでほしくて張り切りすぎちゃったかもしれない"
「そんなことないよ、帰って来て先生がいたとこから驚いてたけど。でも全部嫌じゃなかったから。こうして今も、やっぱり先生が好きなんだってわかるのも嬉しい」
「先生、ぎゅってしてほしいな」
"ホシノの頼みならもちろん"
「おやすみ、先生」
"おやすみ、ホシノ" - 39二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:44:27
つよつよ先生とでれでれホシノいいな……
- 40二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:54:47
翌朝、起きたら先生の姿が無くて寂しい気持ちになったけど、部屋を出てみれば朝食を用意してくれてて、先生がいてくれて直前までの気持ちが嘘のように嬉しくなった。
「先生、おはよ」
"おはよう、ホシノ。顔洗って着替えてきてね"
「先生、なんかいつもより体が軽い気がする」
"奇遇だね、私もいつもより調子がいいみたいだ。これもホシノと過ごしたおかげかな"
「うへへ~、そうやっていつも先生は嬉しいこと言ってくれる」
ご飯のあとは一緒に家を出て私はアビドス、先生はシャーレに向かう。
一緒に行けるとこまでは一緒にね。
"ホシノ、顔緩んでるよ"
「そういう先生こそ、私のこと言えないよ~」
私も大概、先生のことが好きなんだなって。