- 1◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 11:01:39
元アリウスのちっこい一般事務員の早瀬リアちゃんが事務能力や交渉力をいかして仲間と一緒に反逆するスレの後日談的なスレです。
現在パヴァーヌ２章っぽい所で進行中
遂にDivi:sionが侵攻を開始し、防衛戦が始まりました。
注意
このスレにはオリキャラ、ダイス要素が含まれます - 2◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 11:04:29
【注意】
このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。 - 3◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 11:11:27
早瀬リア
当時のアリウス唯一にして事務能力(１００)をほこる事務員だった。
現在はパテル分派所属。次席事務官。
当時は、ベアトリーチェから仕事で圧殺されかけており、いっそ爆薬担いで胸ダイブかまそうかと画策していた。そんなある日、カタコンベの壁をぶち抜いてやって来た聖園ミカと接触したことと、内戦の傷が癒えてきたことをきっかけに取り戻した技能を使い、反逆を始めた。
同期と共にアリウス内線を生き残っている。
妹がいる。
ミカ様大好きな忠臣。
早瀬ユウカとは他人
仲裁と交渉担当
現在のステータス
戦闘力(６２)→(７３)
事務力(１００)→紙がめくりやすくなった
知力(３７)→(３８)→(６３)
※事務と兵站作業時のみ知力に50のバフが入る
救護(７０)
工作(１９)
交渉(７２)
神秘(３５)
無自覚な才能
催眠(３９)
洗脳(５３)
思考誘導(８９) - 4◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 11:14:51
このスレの聖園ミカ
リアや事務長ミチルなどサポーターが充実して、セイア襲撃も無くなった為、精神が安定し、人間関係が拗れなかった結果元来の性格は残しつつ、派閥を率いるカリスマが増したミカ様になっています。
このスレの錠前サオリ
アリウスがトリニティに併合されてアリウス分派になるにあたり、分派の首長になった。
アリウスの生徒がトリニティの一員として生きていけるように奮闘中。
働きぶりが真面目なため、学内外での評判はいい。
校外から資金を得る機会を与えられた結果、派遣する人員を選ぶためにバトルロワイアルをしたり、張り切って本人＋スクワッドで警備に向かったりしている。
防衛戦の前線指揮を取る。
このスレのセミナー
ユウカの不満が爆発した結果、今まで各々が思っていたことをぶちまけ、若干人間関係が改善された。
調月リオ
アリスを確保する前にトリニティと組んでしまったために色々予定が狂った人。
ディビジョンが無軌道に暴れる危険性を指摘され、コユキが協力的で、トリニティで資料も見つかったことから方針を変えた。
前スレで見つけた資料を元に何かしていたようだが……？ - 5二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:19:36
- 6二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:23:34
たておつです
- 7二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:25:54
目が><になってるのかわいいね
- 8二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:30:21
- 9二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:45:56
たておつ
- 10◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 11:54:15
準レギュラーキャラ
血祭キョウカ
トリニティの１年生
アリウス分校出身のくそつよわんこ系後輩。ツルギを師と仰ぐ。
戦うのが好きなのは戦果を上げれば褒めて貰えるから。
八百万マイ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期。工兵隊の指揮をとる。
ヒフミと友達。ペロロもいいけどウェーブキャットも好き。
雨宮ミスズ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期で当時の隊長。リジェネ付与の神秘を有する。最近影が薄い。
再生できるからと自爆攻撃するのは複雑。
早瀬ユウミ
リアの妹。リアより大きい。
リア並みの事務能力とそれなりの電子戦の知識を有する。戦闘力は他のアリウス生に比べると低い。
アリウス分派生徒
数が多い。そこそこ戦える。個人個人何かしらの技能を有する。『事務官=過労死レベルで働かせられる』というイメージがあるせいで事務仕事には拒否反応を起こす生徒も多い。上に逆らうことを覚えた。半角でしゃべりがち。食事を楽しみにしている生徒が多く、供給が途絶えると士気が８割ほど下がる。
ありがとう
- 11◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 11:59:08
- 12◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/07(日) 20:44:53
『来ました！強襲部隊の目標地点通過までおよそ３分！』
ヒフミが身につけるインカムに、ユウミが作戦の遂行状況を伝えた。
「皆さん！そろそろ来ます！」
前方に開けた視界の先には、生徒達の白い点と、その後方で濛々と立ち込める砂煙が見えた。
「風速３m/s！ターゲットの到達地点にズレ無し！仰角確認！」
観測手を務める生徒が情報を伝え、砲手が微調整をしていく。
「牽制部隊の皆さんも用意を！」
「ﾏｶｾﾛ！」「1ｷﾓﾄｵｻﾅｲ！」「ﾊﾁﾉｽﾆｼﾃﾔﾗｧ！」
ヒフミの声に応じて軽機関銃を抱えた生徒達が前に出て構えた。
するとそこにキョウカ達強襲部隊が走り込んできて勢いのまま塹壕に潜り込んだ。
「後任せたッス！」「お願い！」
「ｾﾞﾋｭｩ！ｾﾞﾋｭｩ！」「ﾊﾋｨ！ﾊﾋｨ！」「ﾏｶｾﾀ……」
塹壕に転がった生徒達に親指を立てて労い、敵に向き直った。
「機銃掃射！ってぇ！」
塹壕を挟み、数百m離れたdivi:sionの足元を狙って銃弾が放たれ、脚部を壊されて転倒した前列に躓くようにして後続の足も止まった。 - 13二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:09:55
保守
- 14二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:10:51
一気に機銃掃射で数減らす作戦なのね
さらに砲撃もきそうね - 15二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:40:25
保守
- 16◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/08(月) 07:44:33
「今です！全砲門斉射！打てぇ！」
ヒフミの合図と共にトリニティ生の扱う野戦砲が火を吹き、敵軍の両端に榴弾が着弾した。
「次発用意！射線を修正してください！第２射！打てぇ！」
修正され、敵陣中央に落ちた。
「ﾂｲｶﾓｯﾃｷﾀ！」「ﾊｺﾍﾞﾊｺﾍﾞｪ！」
兵站を担う工兵隊が機銃や野戦砲の弾を途切れることなく供給し、砲手達も敵陣に砲弾の雨を降らせ続けた。
敵陣の被害
機銃掃射 dice1d300=158 (158) (最低100)
砲兵の制圧射撃 dice1d1000=575 (575) ＋500
残った敵の平均脅威度
dice1d70=7 (7) ＋30
- 17二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 10:14:23
一気に半分以上倒せたすげぇ！
残ってるのもそこまで強くないし何とかなりそうね！ - 18二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 13:32:35
ほしゅ
- 19◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/08(月) 19:26:46
平均脅威度３７
【強さの振れ幅】
上 dice1d70=34 (34)
下 dice1d20=13 (13)
『敵軍半壊！この機を逃さないでください！』
一連の攻撃による効果をユウミが伝えた。
【敵の動き】
dice1d3=1 (1)
１、援軍の影なし
２、敵に増援の動き有り
３、敵の増援が迫っている
２、３の場合の敵の規模
dice1d3=2 (2)
１、数十機の大型divi:sion(サソリ型)
２、数百機の援軍
３、dice1d10=9 (9) 千機の後詰め部隊
- 20◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/08(月) 20:26:13
「好機だ！ここで決めるぞ！」
「てめぇら……！トリニティばかりにイイ格好させんな！C&C、出るぞ！」
「ここが踏ん張りどころだ！一気にいくぞ！」
トリニティ総合学園の精鋭部隊アリウススクワッド……ミレニアムサイエンススクールのエージェント集団C&C……連合軍の本隊………それらが『敵を包囲する形』で強襲をかけた。
「ったく！トリニティのやつらいい仕事をしやがる！」
「あははは！ホントにね！ぐるっと囲んじゃうなんてね！」
ネルが悪態をつき、アスナが笑う。
「えへへ………大挙してやって来たのに、工兵さんたちが作った罠にまるっと掛かっちゃうなんて不憫ですね………虚しいですね………でも私たちの生活のためには仕方ないですよね？」
「そもそも機械なんだからそんなの感じないでしょ？」
ヒヨリとミサキが自分の銃を構えた。今回は火力を投射するためにセイントプレデターを使っていた。
「総員構え！ここで決めるぞ！一機も逃すな！」
アズサに率いられたアリウスの本隊………レギオンが小銃を構えた。
工兵達がせっせと掘っていた塹壕………巨大なU字を画くそれは、砲兵陣地への障害と同時に、敵を包囲するための通路でもあった。
「ありったけぶちかませ！」
全軍の火力が残った敵軍を凪払った。 - 21◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/08(月) 21:58:32
完全に包囲した状態での火力の全力投射………
それは、敵軍を１機残らず破壊せしめた。
周囲に敵影は？
dice1d3=1 (1)
１～２、なし
３、あり
- 22二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:07:32
たおしきった
- 23二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:19:10
みんなお疲れ様！ひとまず乗り切れたね
- 24二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 06:57:46
もう虚しくないってスレタイ好き
- 25二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 12:20:53
保守
- 26◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/09(火) 17:09:57
『周囲の検索を開始………敵影、ありません』
「……総員後退………塹壕を越えるまで油断するな」
輪のような形に陣形を組み、ジリジリと塹壕まで後退、半数が本陣まで戻り、外に銃口を向けたところで残った生徒達も一斉に塹壕を越えた。
「部隊の後退完了………オペレーター、再度の検索を要求する」
『承知しました………再度検索を開始………近郊のレーダーに感なし、AMAS、ドローンからの映像にも敵影は伺えません』
トリニティから遠隔で管制を行うユウミは、自信を取り囲むモニターの光に照らされながら答えた。
『こちらでも確認したわ……光学、音響、両面で索敵に感なし』
更にエリドゥに詰めている調月リオからも同様の回答があった。
『……状況終了、総員、エリドゥに帰投する』
「わっ！」と歓声が上がり、第一次エリドゥ防衛戦は幕を閉じた………………。
────────────
[………………………………]
[………………………………n⬛z⬛………wa⬛a⬛⬛w⬛⬛⬛j⬛⬛…m⬛m⬛ru……AL⬛１⬛………⬛lis………(ｻﾞｻﾞｰ)………](ﾎﾞﾝｯ！)
「うーん…これ、なに言ってるんでしょうね？」
自信に与えられ、たった今爆発したいくつ目かの端末を放り投げながらコユキが呟いた。 - 27◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/09(火) 19:43:27
「ﾂｶﾚﾀ……」「ｵﾌﾛ……」「ｺﾞﾊﾝ……」
「………おい、こいつら大丈夫か？」
危なげなく包囲を行い、敵の殲滅を遂行できた連合軍だったが、開始時点からトップギアで動き回っていたアリウス生達は疲労で溶けかけていた。
「うむ……まだ大丈夫だな」
「うん、まだ話せてるから大丈夫だね⭐」
「お前らは鬼か？」
サオリとミカ………今回のトリニティ側の責任者２人の発言にネルは思わず目をむいた。
「？……ああ、休息は必要だが、まだ大丈夫だ」
「うん、本当に限界の時は『う゛ぁにう゛ぁに』ってしか言えなくなるしね⭐」
「ﾐｽﾞﾓｯﾃｷﾀｿﾞ！」「ｵﾗｯ！ﾉﾒﾉﾒ！」
「「「ｶﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ………」」」
視線の先では、比較的疲労の薄い兵站部隊が、くたびれたアリウス生の口に次々とペットボトルを突っ込んでいた。 - 28二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:44:34
アリウス生って結構面白い(？)生態してるな……
- 29二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:01:25
疲労度
ﾂｶﾚﾀ....→ﾑﾘ....→ｼﾇ....ゔぁに.....→ヴぁに〜ゔぁに〜
最終段階
「𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓽𝓾𝓶 𝓮𝓽 𝓸𝓶𝓷𝓲𝓪 𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼」 - 30二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:57:14
ほしゅ
- 31二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:13:57
- 32二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 07:45:26
保守
- 33◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/10(水) 08:04:06
「おかえりなさいませ、お風呂の用意ができております」
リオつきのメイドであるトキが帰ってきた皆を出迎えた。
「ああ、ありがたい」
「おう、気が利くな」
「ｵﾌﾛ……！」
「おかえりなさい！ごはんの用意できてるよ！」
風呂から上がると、部長達自販機研究会が食事の用意を整えていた。
「うわぁ…！美味しそうッス！わたしもうお腹ペコペコッス！」
「ｺﾞﾊﾝ……！」ハグあぐもぐもぐ
「今日はもういいわ……夜警はAMASとレーダー管制でやっておくからゆっくり休んでちょうだい」
「みんな、お疲れ様⭐」
今回の責任者からも休息の許可を得た。
「ｽﾔｧ………」 - 34二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 16:46:37
ほしゅ
- 35◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/10(水) 21:28:40
─明けて翌日─
「ん、ん～♪いい天気ッス！」
「ホントね、あんた達がばかすか自爆するから治療するこっちも疲れたわ………今日くらいは休ませてもらうわ………」
最低限の人員を残し、生徒達には休養が言い渡されていた。
「さて、昨日の防衛戦の概要をまとめましょうか」
一方、エリドゥの会議室には、主要な生徒が集められ、昨日の戦闘の確認を行っていた。
「ん、塹壕に大きな損傷無し、隊員も一晩寝たら元気になった………だけど地雷はだいぶ減ったからまた敷設しなきゃならない」
工兵部隊からは八百万マイが、塹壕と罠の損傷について共有された。
「本隊に大きな損壊無し、一方的に撃ったからな疲れが残っている生徒も居るが………まあ１日休めば大丈夫だろう」
「スクワッドも問題ない。強襲部隊はハイペースで自爆と治癒を繰り返したから2日は休養が必要だな」
「C&C、問題ねぇ……むしろあの状況でヘマしたら笑い者だろ？」
アズサ、サオリ、ネルからもそれぞれの部隊の状況について報告が上がった。
どの部隊も疲労は有っても大きな怪我は無かった。
そして………
「事務担当から報告します………昨日の戦闘による物資の消耗は………
dice1d4=2 (2)
１、全体の３割ほど(ただし砲弾は６割)
２、全体の５割ほど(ただし砲弾は７割)
３、全体の７割ほど(ただし砲弾は８割)
４、全体の８割ほど(砲弾は１斉射分しかない)
です」
- 36二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:30:44
大分使ったな…これは急ぎで補充しないと
- 37◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/11(木) 07:53:40
「昨日の戦闘により、弾薬などの物資の５割を消費しました。特に、野戦砲の砲弾に関しては7割を消費済みで、先の規模での砲撃は困難……早急な補給が必要です」
前線部隊のキルゾーンへの誘導があったとはいえ、敵戦力の半分以上を破壊した砲兵隊……その分、弾薬の消耗は激しく、先の規模での砲撃を行うには補給が必要だった。
「う～ん……生徒の被害は無かったけどその分物資の消耗がキツいね……リアちゃん？そのへんの目処は立ちそう？」
「はいミカ様、自販機研究会の伝手、パテル分派とフィリウス分派の納入業者にあたって、在庫は確保出来ています。」 - 38二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 12:44:23
保守
- 39二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 12:45:08
確保ヨシ！それなら大丈夫そうね！
- 40◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/11(木) 20:11:31
「在庫は確保出来ています………」
dice1d4=3 (3)
１、だけど輸送手段が…
２、輸送業者に断られまして………
３、輸送体制の構築に時間を要します
４、輸送も手配済みです
- 41◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/11(木) 22:46:14
「ええ…在庫は確保出来ています。しかし………」
今回の消費分を補填できる在庫の確保自体は出来ていた。しかし、リアの顔色は芳しくない。
「どうかしたの？」
いい淀むリアに、ミカが声をかけた。
「………はい、先の戦闘で、敵は真っ直ぐエリドゥに向かって来て居ました。おそらく既にこちらの位置が割れているものと思われます………」
そこで大半の生徒が事情を察した。
「在庫を運搬する途中、敵の襲撃を受ける恐れが有ります………その為、一般の業者からは輸送を断られてしまいましたので、ミレニアムとトリニティで輸送体制の構築が必要……それも消耗した生徒の回復を待って防衛と輸送にあたる人員の再配置が必要です……」 - 42二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 07:09:15
保守
- 43◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/12(金) 12:54:15
新たに発生した輸送問題、それに反応したのは……
dice1d4=4 (4)
１、アズサ「ふむ……頭数がいるんだな？」
２、部長「わたしたちにおまかせください！」
３～４、リオ「……手は有るわ」
- 44二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 12:56:55
会長手があるとは一体？
しかし輸送の人員問題か…確かに盲点だったわ…
在庫あっても人員なかったら輸送出来ないもんな - 45二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:10:57
保守
- 46二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 07:41:35
保・守
- 47◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/13(土) 09:35:12
「手は有るわ」
そう言ったのは、ミレニアムサイエンススクール、セミナーの会長、調月リオ。
片手に分厚い資料を持って言う彼女に、会議室の皆の目が向いた。
「輸送体制の構築と言うけれど……正しくは『輸送時の護衛を含んだ体制』よね？」
前提の確認をした彼女に、リアは頷いた。
「はい、道中襲撃の恐れが有るため、護衛部隊の編成が必要です」
肯定するリアの言葉に、リオは頷いて口を開いた
「なら、襲われることのない道を用意出来るとしたらどうかしら？」 - 48二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 12:11:02
このレスは削除されています
- 49◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/13(土) 19:06:19
「トキ、あれを持ってきてちょうだい……」
「はい、リオ様………」
リオからの指示を受けたトキが退出し、暫くたってから大型の台車に何かの装置を乗せて帰ってきた。
「これは？」
「アリウス自治区から回収した資料とわたしが個人的に所有していた資料を元に擬似的に再現した『祭壇』よ………」
『祭壇』………何らかの儀式を行うための施設………このエリドゥと、明らかにメカメカしい装置の見た目からはピンとこない面々は首を傾げた。
「端的に言えば……面倒な手順を踏むことで短時間だけ使用可能な『ワープ装置』よ」 - 50二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 19:09:49
大丈夫?確率で「いしのなかにいる」にならない?(パラノイア脳)
- 51二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 19:11:33
ワープ装置とは…まさにロマン溢れる一品ですね
- 52二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 02:20:45
保守
- 53◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/14(日) 09:55:31
「「「"っ！！？"」」」
『ワープ装置』………有る地点とまた別の地点を、過程を飛ばして移動する装置…………
"ほ、本当に出来るの！？"
先生が少年の様に目を輝かせ、少し興奮気味に聞いた。先生はロマンのわかる大人である。ゲーム開発部も興味津々といった様子でリオに目を向けていた。
「ええ、手順はとても複雑だし、座標の指定等も物理的にアンカーを用いる必要が有るけど十分可能よ、エリドゥの電力と演算能力の８割を用いて制御を行うから、『壁にめり込んでいました』なんてこともないわ」
「もしふざけたらそうなるかもしれないけど………」と最後に付け加えたリオに、目を輝かせていたゲーム開発部は「ﾋｴｯ」と悲鳴を上げた。 - 54◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/14(日) 19:27:29
「本当は、何か有ったときにミレニアムまで撤退するのに使えるかと思って作ってみたのだけど………想定より早く出番が来たわね………」
「………」
「一応、出来上がった時点でミレニアムに待機してもらっていたノアに座標指定の下準備はしてもらっていたから………後はこっちで儀式を行う準備をすれば理論上は使用可能ね」
"それで？どうやって使うんだい？"
ワープ装置の使い方………
dice3d5=5 5 4 (14)
１、起点と終点の２地点に象徴となる物か生徒を配置する
２、生徒からの神秘の抽出(自然に発生する程度)
３、資料にあった良くわからない儀式
４～５、アリスの接続
- 55二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:28:49
アリスの力か…とにかく頑張ってねアリス
- 56◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/14(日) 22:15:00
「………アリスを使うわ」
リオが言ったとたん、それまで目を輝かせていたモモイとミドリがアリスの前に立ち、ユズがアリスを後ろに隠した。
「アリスをどうする気！？」
「なにする気ですか！？」
こちらを威嚇する２人を見て、リオは頭に手を当てた。
「……別に、人に嫌われるのは慣れてるけど……はぁ………ここまで来てもまだこの反応になるなんて………やっぱり対応のしかたを改めようかしら……？」
調月リオは小柄な後輩たちの反応に少しへこんだ。 - 57二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:16:31
会長…言葉が足りないんです…
もう少しこう…説明を多めに… - 58◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/15(月) 07:12:20
「はぁ……セイアちゃんは一言どころじゃなく多いけど、会長さんは言葉が少なすぎるよね？」
「はい、ミカ様。おそらく半分も伝わってないと思います。研究者なら研究成果の発表まできちんと行うべきかと思います」
パテル主従の指摘に、リオ会長は苦い顔をしてからコホンと咳払いをした。
「ｺﾎﾝ……別に、アリスを破壊したりする気は無いわ」
リオがそう言うと、モモイとミドリは抱えていた銃を下ろした。
「この祭壇は、資料にあった名も無きの神の技術を再現するために作ったもの、失われた技術を再現するには、現代のキヴォトスに有るものでは代替出来ない物も有った………だけど、１つだけ有るのよ、無名の神の技術を行使するためのマスターピースが」
そう言うと、会長はアリスに目を向けた。
「失われた技術の行使者、『無名の司祭』の信奉する『無名の神々の王女』であるアリスなら、儀式を行うための触媒になり得る」
「待ってくれ」
説明を聞いていたサオリが手を上げて制止した。
「それは………アリスに害は無いのか？」
儀式と呼ばれるものに、サオリは引っ掛かるものがあった。かつてアリウスを支配したベアトリーチェ………赤いアレがやろうとしていたのは、ロイヤルブラットである秤アツコと教義を利用し崇高に至る儀式だった。
「安心してちょうだい。本来なら王女の機能として備わっていてもおかしくないもの………それを代わりに行使するための儀式だから理論上は問題ないわ」
「そうか………すまない、続けてくれ」
説明を聞いて安心したサオリは続きを促した。 - 59二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 16:05:27
とにかくアリスを推すダイス
- 60◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/15(月) 19:03:09
ダイスが……ダイス神がアリスを勇者にしろと言っている……
- 61◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/15(月) 20:59:58
「起点と終点に、それぞれの場所に所縁のある生徒………今回の場合はエリドゥを建設したわたしとセミナー所属のノアを配置し、アリスが祭壇に触れた状態で儀式を行い、エリドゥの８割に及ぶ電力と演算能力を投入することでことで通路を開き安定させるわ………そして………」
dice1d3=3 (3)
１、にはは！わたしの出番です！
２、ん、工兵隊の出番
３、『鍵』の邪魔が入らないうちに事を成す
- 62二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:01:48
ケイに横槍入れられないうちにか…アリスここが踏ん張りどころだね
頑張れアリス - 63二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 06:53:45
光よ！
- 64◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/16(火) 10:20:00
「『鍵』が何か行動を起こさないうちに事を成す」
今回の騒動で残っている主だった問題である謎のAI『Key』……その解析と無力化こそが、事態の収集への次のステップとなっていた。そして、その為の時間を得るには物資が必要だった。
「………アリス、やります」
これまで黙っていたアリスが協力の意思を示した。
「いいの？提案しておいて言うのも何だけど、あくまでも『理論上』……古代キヴォトスの技術なんてブラックボックスを扱う以上、１００％の安全は保証できないわよ？」
「やっとわたしにもやれることができたんです………リオ先輩、やってください……必要なことでしょう？」
身を案じ、念を押すリオ会長に対し、アリスの決意は固かった。 - 65二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:09:11
保・守
- 66◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/16(火) 20:22:24
会長達が話し合いをしている一方、その頃のコユキは………
「にはははは！ほら！とっとと正体表してください！」ﾀﾞｶﾀﾞｶﾀﾞｶﾀﾞｶ！
[⬛⬛⬛！？⬛⬛⬛⬛⬛！⬛⬛💢⬛⬛⬛⬛⬛💢💢](ﾎﾞﾝｯ！ﾎﾞﾝｯ！)
問題のAI、『Key』の解析を行っていた。
「にはは！けっこうわかってきましたよ！あなた、今怒ってますね？AIのクセに感情豊かですね！」
[⬛⬛💢⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛💢💢](ﾎﾞﾝｯ！)
「はいお仕舞い！もう３つタブレット壊したから今日はお仕舞いよコユキ！」
本日３つ目のタブレットが爆発した所で、作業の監督をしていたユウカからストップがかかった。
「えぇ……もうちょっとで色々わかりそうだったのに……」
「いいの、ほら、わかったとこまででいいから教えてちょうだい？」
ぶうたれるコユキの頭をユウカがグリグリと撫でてやると、コユキはケロッとして話し始めた。
「にはは！このAIけっこう感情豊かです！こっちが解析進めようとするとむきになって防壁増設してくるし、固そうなの一発で解いてやったら怒ったみたいでした。最後に出てたコードの列とかたぶん『この、妨害要素がぁ！』って言ってたんじゃないですかね？」
「すごいじゃないコユキ！がんばったわね！おやつ食べていいわよ！」
「にはは！」
ユウカから頭を撫でられながら誉められたコユキは嬉しそうに笑った。 - 67二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 20:24:31
コユキは可愛いなぁ…その調子で自己肯定感増してね
ケイの事どんどん判明してそうで何よりね - 68二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 06:39:38
保守
- 69◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/17(水) 08:01:47
「リアちゃん、また後でね⭐」
「はい！ミカ様」
バタン！
「………」「………」
皆が退出した会議室に残ったリアとユウカかは頭を抱えていた。
「どうします………？」「どうしましょう……」
彼女達の手元に有るのは今回の作戦における支出の概算見積り、優秀な事務官である彼女達なら、普段は粛々と処理するものだが、問題なのはその額だった………
「まさか、既にミレニアムの今季予算の
４(エリドゥ分)＋ dice1d6=4 (4) にのぼっていたなんて………」
- 70二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 08:35:59
わーお
- 71二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 10:20:28
8割かぁ…ユウカ資産運用で頑張ってくれ…
- 72二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 12:30:29
エリドゥと同額、つまり一個の都市つくるの同じとかヤバいな……
トリニティに金せびるのも、ミレニアムの自立性考えたら難しいし……
リオ会長に頑張ってワープを普遍化してもらおう、もしくはこれが終わったあとも定期的にアリスに協力してもらうか
美術品とか精密機械の破損を0に出来る輸送方法っていうだけでとんでも稼げるし - 73◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/17(水) 21:54:43
「まさか現在の消費ペースから予想される作戦の支出が今季予算の凡そ８割に及ぶなんて………」
大量の弾薬消費、急遽調達したために割り増して支払う予定の各所への物資の費用、自販機研究会への危険手当てと特別予算、コユキが解析中に爆発した端末の補修費用、外部への研究協力依頼、トリニティから雇った人員への支払い他多数………諸々を足し合わせるととんでもない金額になっていた。
「大丈夫ですか？」
協力している立場上トリニティの財布はそこまで傷まないが、同じ事務官であり友人でもあるユウカの身をリアは案じた。
「だ、だいじょうぶです……せめてトリニティへの支払いはどうにかしてみせます！」
学園のメンツとして他校への支払いは何とかしようとユウカは考えた。
「………因みに、如何ほどをお考えですか？」
「そうですね……サオリさん達の警備員としての報酬額を基準に危険手当等を上乗せしていきますので………一人あたりこれぐらいですね」
パチパチと電卓を叩いて示された金額を見たリアはブワッっと毛を逆立てた。
「ど、どうしたんですか？」
様子のおかしいリアに、ユウカは不安そうに声をかけた。
「お………」
「お？」
「多すぎます！？こんな大金与えたらアリウスの金銭感覚が壊れてしまいます！」 - 74二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:01:30
支払いを複数回にわけて貰う……？
- 75二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 00:03:45
高額払ってもらうならむしろ、スポンサーみたいな形で契約した方がいいかもしれんなぁ…
銃器とかのメンテナンスとか、設備とかのサポートとかをしてもらうみたいな - 76二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 05:32:50
そういえば警備の報酬割と多めだったっけ…？
とりあえず今回の作戦の報酬はリアと相談して決めた方が良さそうね - 77◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/18(木) 13:02:03
「え？でもミレニアムの給与規定に則って計算するとこれくらいに………」
「だとしてもです！これまでろくな生活してなかった生徒に大金預けたら大変なことになってしまいます！」
給与の支払いについて議論が白熱するなか、呼び出されて意見を求められたサオリは………
dice1d3=1 (1)
１、「………………」(呆然)
２、「な、なんだこの額は………」
３、「リア、教えてくれ、これはどのくらいの額なんだ？」
- 78二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 13:06:39
金銭感覚が壊れて破滅した人物は何人もいるからねぇ……
- 79二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:35:10
保守
- 80◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/18(木) 23:37:53
「リア、ユウカ、呼ばれたから来たが……私では２人がするようなレベルの事務仕事の役にはたてないと思うんだが？」
呼び出されたサオリは首を傾げていた。
そのサオリに向かってリアはズイッと１枚の紙を突き出した。
「サオリ、これを見てください………これをどう思いますか？」
「すごい金額だな……見たことが無いほど０が多いい…あれだけの弾薬や工作用の重機を使うとやはりこれだけの金がかかるものなのだな………となるとアリウス分派で訓練をする際も弾薬の消費には気を付けねばならないな」
サオリは目の前に出された金額を見て消費した物資の代金だと判断し、分派の舵取りについて考え出した。
「いいえ、物資の調達費用ではありません」
「む？ではなんの金なんだ？」
ユウカから飲み物を受け取ったサオリは首を傾げた。
「これ、アリウスに払う予定の報酬なんですよ………しかも期間が長引けばさらに増えます」
「………………(呆然)」(カランカラン)
サオリは受け取ったコップを取り落とした。 - 81二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 01:02:42
下手したらキヴォトス全体の経済にも影響出るんじゃね
- 82二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 06:09:52
一人当たりの金額見て、消費した物資の金額かと勘違い……
サオリに事務やらの経験がないとかを加味してもユウカがやべえ金額出した可能性はあるな？
キヴォトスの中でも珍しく相当ガチガチに鍛えてあるアリウスだから、ってのもあるんだろうけど - 83二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 06:13:13
ミレニアムの給与規定が高すぎるのかそれともアリウスのみんなの実力を加味したからこそ高いのか…
サオリがこの反応だし他のみんなも戸惑いそうね
ここは分割払いかな…或いはトリニティ預かりで状況に応じて引き下ろせるようにするか… - 84◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/19(金) 15:46:29
「これはあくまでも分派から動員された人員への支払いをまとめたものですが………どう思いますかサオリ？」
「り、リア………教えてくれ……これは一人あたりに直したらどれくらいの金額になるんだ？」
サオリは震える声でリアに尋ねた。
「そうですね………トリニティの他分派の支出ペースはあてにできませんが……一般的な生徒なら半年以上毎日豪遊(アリウス基準)できてしまう金額ですね」
「………………ゎ……ぁ………………」 - 85二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 15:48:48
泣いちゃった！
- 86二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 15:50:00
アリウスモブ「今日は豪遊するぞ！牛丼を大盛にする！」
- 87二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:51:15
計画的なお金の使い方を学ぶ意味でも一気には渡せねぇわね
- 88二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:52:50
まさか泣くほどとは…お金とは無縁だったし無理もないか…
- 89二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:02:25
ないも同然の支給、決戦まで温存しまくらないと余裕で破産するレベルの弾薬量、まだ練度が足りなかった事務官(技能値80)がどうにかこうにかやりくりしてひもじいレベルに抑えた食料配給その他
これを過ごした後に1人頭10万ドルPON☆とくれたら金銭感覚トリニティになっちゃうよ
.....これ元々も不味いな?
- 90二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 07:01:04
まずいね…
- 91二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 09:34:29
トリニティは超お嬢様学校だからな……
いやミレニアムも部費考えるとヤバそうなんだけど
なあリオ会長？(横領都市エリドゥ) - 92◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/20(土) 15:15:25
「いいですかユウカさん？これがアリウス分派の現状なんですよ……うちの事務長が言っていました。『貧乏人にいきなり大金を与えて金銭感覚を破壊するのはキヴォトスでは恥ずかしいことなんですよ』と」
リアは動揺しプルプルと震えているサオリを宥めながら言った。
ユウカよりも尚アリウス分派を甘やかしていそうなトリニティの３年生達が大金を与えていないのは、パテルの事務長から上記の言葉で殴られた為でもあった。しかし、一見一般的な報酬額に抑えているように見えるが、それで金銭感覚トリニティの３年生のお嬢様方が納得できる筈もなく、差額は『アリウス分派応援基金』と銘打たれた口座にぎちぎちに詰め込まれていた。
サオリ達がそれを知るのは、まだ先のことだった。 - 93◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/20(土) 22:12:16
「リア……助けてくれ、あんなお金、私にはとても管理できない……うちの分派の奴らにこんな金を渡したらどうなることか………」
サオリには想像できた………
『うわぁ……！こ、こんなに頂いていいんですか……！？え、えへへ、じ、じゃあ今日は夕飯のデザートにアイスをつけましょう……ど、どうせなら奮発してこのちょっと高めのアイスクリームを………』
数ヵ月後、アイスはハ○ゲンダッツしか食べなくなり、雑誌を新品で買い、バックナンバーを買い漁る散財に歯止めが聞かなくなるヒヨリや金銭感覚トリニティになったアリウス分派の生徒達の姿が。
「そうですねぇ………でも私もパテル分派の所属なわけで……わたしがずっとアリウス分派の資金を管理する訳にもいきませんし……」
「私も仕事を覚える、他の生徒達にも少しずつ管理のし方を覚えさせていくから、ここはどうにか………」
『少しずつ』という言葉でリアは思い付いた。
「ユウカさん」
「はい？」
「分割１２回払いでお願いします」 - 94二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:15:42
分割12回…元はどんだけの額の報酬だったの…？
サオリがそこで思い浮かべるのヒヨリなの納得よねうん…
というかやっぱり応援用口座出来てたのね… - 95二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:16:20
ダッツしか食べなくなったヒヨリなんか草生えるな……
- 96二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 04:40:00
想像できる贅沢がそれなのかわいいね
- 97二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 11:38:18
ほしゅ
- 98◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/21(日) 17:56:35
「はい？」
金の運用に苦心する雇用主と給与の分割払いを要求する被雇用者………。エリドゥの会議室で謎の逆転現象が発生していた。
「もちろん分割による利子や手数料はこちらから要求しません。むしろお手数をお掛けする分の手数料を引いて頂いても結構です………ですので、どうかお願いします」
ユウカは困惑していた。
部費の増額を無心されることはあっても、こちらからの支払いの延期と減額を求められた事など１度として無かった。
「えっと……いいんですか？ミレニアムとしては助かりますけど………」
事実人件費の分の支払猶予があれば十分に立て直せる見込みがあった。
「ああ、わたしからも頼む………そうしてくれ、わたしたちには必要なことだ」 - 99二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 18:29:01
境遇から考えれば牛丼大盛りにするくらいの贅沢は許される
- 100二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:18:33
ほ
- 101◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/21(日) 22:37:47
「ただいま戻りました……」
「あ！おかえりリアちゃん！」
「おかえりリア………そろそろ休んでいい？」
エリドゥ内部のパテル分派に割り当てられたパテル分派の事務室兼先生の臨時オフィス。
そこに帰ってきたリアを、ソファに寝転がったミカと、デスクで死にそうな顔で書類をさばいている先生が出迎えた。 - 102二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:27:52
いつもの先生
- 103二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 06:23:30
12回か
月1と考えると１年分だな - 104二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 08:49:20
お小遣い制にしようねぇ
- 105◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/22(月) 11:45:42
リアが戸を閉めるとパタパタとやってきたミカがギュッと抱きしめ、よしよしと頭を撫でて労った。
「お疲れさまリアちゃん！」
抱きしめられ、柔らかく頭を撫でられる感覚に、リアは疲れが解けていくのを感じ、「はふぅ……」と声をもらした。
「あの………きゅうけい………」
「………わたしは今ミカ様に撫でていただくのに忙しいので勝手に休んでください」
そう言ってリアは主人とのスキンシップタイムに戻った。先生はデスクに崩れ落ちて眠った。 - 106二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 20:53:50
保守
- 107二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 23:36:17
保守
- 108二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 07:39:39
保守
- 109◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/23(火) 07:55:46
「失礼するわ」
リアがミカとのスキンシップタイムを終え、お茶の準備を始めた頃、パテル分派の臨時事務室をリオが訪れた。
「おやリオ会長調度良いところに……お茶を用意していた所ですが、ミカ様と一緒にいかがですか？」
スキンシップを終えて機嫌がいいリアは、リオ会長にトゲを出さずに応対した。
「……ええ、いただくわ」
そしてリオも、昨晩からのAMASの管制と装置の準備の疲れもあり、素直に休憩することにした。
「……ぅぅ……リア……私にももらえるかい？」
リアが２人にお茶を注いでいると、臭いにつられた先生がのそりと起き出し、リオの隣に腰を下ろした。
先生にもお茶を出したリアがミカの隣に座り、各々がカップに手をつけ一息ついた。
「それで？どんな用事かな？」
一緒にお茶を飲めるのは嬉しいが、それはそれとしてリオが用もなしに顔を出さないのがわかっているミカは、早々に用を聞くことにした。 - 110二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 16:53:34
ほ
- 111◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/23(火) 21:21:49
「ええ、それじゃあ手短に……『祭壇』の調整が終わったわ……此方の輸送部隊とミレニアムでの物資の集積が終われば始められるわ」
とは言ったが、ミレニアム側の物資の集積は７割がた終わっていた。物資枯渇の報が入ってからすぐにミレニアムに残ったノアと自販機研究会、トリニティの有志によって物資が集められていた。
「そっか！ならひと安心かな？」
「そうね……だから私も一息つけたところなのだけど……」
リオが途中で言葉を切った。その意図をミカと先生、そしてリアは察していた。
「「「もはや学校単位で対処する規模の問題じゃない(わね)(ですね)(じゃんね)………」」」
『はぁ……』というため息が漏れた。
「こういう時にSRTが居てくれたら良かったのだけどね………」 - 112二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 21:24:08
連邦生徒会の内ゲバのせいでSRTは無く、残ったのはホームレスとテロリスト。後は無能集団に組み込まれ…
- 113二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 21:26:23
先生…ラビットの子達だけでも応援に呼んでみてくださいな
こういうところから活躍していけば再建に一歩近づく…筈 - 114二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 21:33:30
RABBIT小隊だけでも呼べないかな
- 115二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 04:18:57
アリウスは奇襲だったりゲリラだったりがメインな感じあるし、正面戦闘についてちゃんと学んでるのも欲しいよね……
- 116二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 12:41:29
ほ
- 117二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 18:48:19
こういう時のためにSRTはヴァルキューレのBDを見てたんだろ!?
- 118◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/24(水) 19:36:33
『SRT特殊学園』
連邦生徒会長直轄にして、ヴァルキューレ警察学校の権限の及ばない事案に対処する特殊部隊を育成及び運用を行う学校。学園都市キヴォトスの最高責任者たる連邦生徒会長が責任を担保する関係上非常に優れた装備と平均錬度の高い生徒達を有する、武力においては三大校に比肩する学校であった………が、しかし………
「こういう時こそSRTの活躍に期待したかったんだけどなぁ………」
本来であれば最も信頼のおける身元と安全の保障者である連邦生徒会長を欠いている現状、SRTの執行機関としての運用は停止されていた。
「アリウス分校の時は『万が一の時は後詰めよろしく』ってお願いしてたんだけど………流石に連邦生徒会から『他校への介入権の停止』を命じられたら仕方ないか……連邦生徒会長居ないし」
先日発表されたSRT特殊学園の運用休止、平時であれば『仕方ない』で済んだことだが、現状人的物的に負担の多いミレニアムとトリニティ、ついでに派遣されていた部隊を召集されたゲヘナとしては中々の痛手だった。 - 119二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 19:39:08
この世界線だとまだ廃止になってないんですね…それならなんとかなるかも
とにかく廃校になるのも時間の問題な気もするしなんとかならないかなぁ… - 120二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:23:56
こういうデカブツ相手にこそ手がほしい
- 121二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 07:43:35
保守
- 122◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/25(木) 07:47:34
「でも、流石の連邦生徒会も廃止には踏み切れなかった様ですね………」
本来であれば廃止されていた筈のSRTが、学校の特色でもあった他校への介入権を停止されたとはいえ残っているその理由は………
dice1d3=2 (2)
１、エデン条約締結したから
２、トリニティの戦力が増したことへの牽制
３、防衛室長が………
- 123二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 07:53:42
牽制…でも介入権取り上げたなら牽制にならないような…？
これSRTの子達の情勢というか内部の不満とかは大丈夫なのかな
正義志した子や治安守りたくて入った子達からしたら「トリニティへの牽制のために残しますねでも責任は取りきれないので介入権は取り上げますね」状態なのは複雑なような…
一応他の活動が出来るならまだマシ…なのか…？ - 124二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 08:09:50
当人たちの心境や詳しい経緯を知らなければ、トリニティの増強を警戒するのは理解できなくもない
- 125二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 09:42:21
自分達が本来介入しておくべきだったような事件に介入出来なかった事で結果トリニティの戦力増えて廃校免れてるの可愛そ。これはFOX普通に口車乗る必要無さそうだな？
- 126二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 12:11:29
- 127二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 12:13:48
呆れた話だ
- 128二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 12:18:27
- 129二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 14:48:31
divisionが廃墟のほうから来てる
廃墟には先生が一度行っている(アリス連れ帰ってくるとき)
アリスはヴェリタスのハッキングによってミレニアム生になっている
なので
アリスが廃墟付近で行方不明になったので先生の協力を得て廃墟捜査
その際divisionと接敵、それを生み出す工場も廃墟にあると思われる
第一次侵攻はトリニティの協力によって撃退、しかし兵数の増加が凄まじく破綻が見えている
他学園への被害を未然に防ぐためSRTを動かす
っていう流れにしてなんとか？
ミレニアムだけの問題ちゃうぞ！このままいったらキヴォトスに被害でるかんな！なんかあったら対処しなかった連邦生徒会のせいでもあるぞ！にしたら、ミレニアムだけの問題ではなくなるので介入ではなく防衛っていう名目に出来るんちゃうかな
- 130二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 20:19:20
でもSRTがある場合連邦生徒会は今回何も手を出さなかったら
ゲヘナからもトリニティからもミレニアムからも自分達に戦力があるにもかかわらずキヴォトスの危機に協力すらしなかったって言われたらなんも言い返せないから元から無い株が更に無くなるんだよね。
今回の場合ゲヘナは元が仲があれだしトリニティが絡んでるのがイレギュラーだから1学園のゲヘナは参加云々言えど言われる側じゃないし。
報告無くても把握くらいしとけって思われてそうだしな連邦生徒会
- 131二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 20:23:01
- 132二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:14:52
ほす
- 133二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 07:57:48
保守
- 134二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 15:38:30
ほしゅー
- 135◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/26(金) 18:15:12
「………………」
「リアちゃん？」
リアは考えていた。
なぜ連邦生徒会は『介入権の停止』だけに留めているのか………本体である学校を残しているのは使い道が有るからなのだろう……だけど武力を振るう根拠である『介入権』が無ければそれは撃針のない銃の様なもの……
「あ、申し訳ありませんミカ様………SRTについて考え事を………」
「うーん……たぶん残してるのってうちの学校への牽制だろうし、介入権がない以上どうしようも無いんじゃない？」
「そうですね………」
現状、第一次進行は圧勝と言える結果だったが、これを持続していくと考えると楽観できなかった。
「………いやぁ、ここまで来ると笑っちゃうよね！ナギちゃんにも『なんで毎度他校の事情に首を突っ込んで問題をもってくるんですか！？』って怒られるのが想像できるよ………」
タハー！と笑った後、幼馴染みに怒られるのを想像したミカは徐々にトーンダウンしていった。
「ん？」
ミカの言葉を聞いてリアは何かに引っ掛かった。
「ミカ様？今なんと？」
「え？いや、ナギちゃん怒るだろうなって……」
「いえ、その前………ナギサ様はなんと言って怒ると」
「………『なんで首を突っ込んで問題をもってくるんですか！？』って………」
それを聞いてリアは考えた。
なぜトリニティはミレニアムの事情に首を突っ込めているのか…………勿論、財力や武力があり、ミレニアムからの了承を得ているからということもあるが、それだけなら他所から難癖をつけられる可能性も有った………だが、それを封殺できる根拠となっているのは………
「ぁぁ………お茶のカフェインが脳に沁みる……」
草臥れた表情でお茶を啜っている『大人』だった。 - 136二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 18:17:43
なるほどシャーレの権限及び要請か
確かにそれなら周り全員納得させられるというか連邦生徒会が決めた権限判定な訳だし文句なんか言わせないよね - 137二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:55:54
ほす
- 138二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 05:19:47
ふむふむ
- 139二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 12:20:13
むしろリンちゃんは安心すらするかもしれない。全権委任されてるような人がいくら善人日和見主義でもなんも権限使ってる痕跡ないの怖いもん。
- 140◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/27(土) 12:44:46
「………シャーレの権限」
リアがボソリと呟いた。多大な武力と財力を持つトリニティだが、その権力を学外に振るうのは本来御法度………しかし、他校への介入権を保有するシャーレの構成員として動くのであれば話は別であった。
「あ！そっか！そもそも先生が居るから学校に介入権を残しておかなくてもいいんだ」
ミカがポンと手を打った。
シャーレの権限はSRTの持っていた権限よりも範囲が広く、シャーレが許可を与えれば、SRTは今まで同様に活動することができる。しかし………
「SRTの独立性は失われますね、シャーレが首輪になる形ですね………」
上から押さえつけられる構図に、リアは嫌そうな顔をした。 - 141二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 12:45:56
問題はそこなんだよな
- 142二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 12:51:04
逆に考えるんだリア
現在誰も取りたがらない責任を取ってくれる存在が出来るからセーフと
いや真面目に新しい生徒会長誰も立てないで戦力腐らせるよりも責任受け持ってくれる存在が引き受けてくれる形ありだと思う…
…後カヤのやらかし無くなりそうだし - 143二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 13:40:18
連邦生徒会から介入権奪われてる現状で独立性……？
本来ならSRTは連邦生徒会長の直属であって、連邦生徒会から介入権奪われてるならその時点でもう連邦生徒会に首輪つけられてるんだ……
じゃあシャーレがリード握っても良くない？の論調に出来るかもしれないが、たぶん納得はしてくれない - 144二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 13:53:44
本来連邦生徒会長の想定ではSRTは先生子飼いの護衛の予定だったのでは?本人が超人すぎて残りの生徒会はSRTにビビりすぎた結果こうなっただけで。正直Rabbitとか性能がどう考えてもシャーレで運用しろと言わんばかりだぞ。
- 145◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/27(土) 20:12:11
『大人に主導権を握られた学校』……その構図に思うところがあるリアとしては、他人の事とはいえいい気分ではなかった。
「まあ………そこは大丈夫じゃない？介入権は先生依存になるけど、自治権はSRTに有るんだから嫌なら拒否もできるし」
「………まあ、そう言うことなら………責任も先生持ちにできますし」
"………わたしってそんなに信用ないの？"
不服そうなリアの様子に先生は悲しそうに呟いた。
「う～ん………リアちゃんの『大人』嫌いの根は深いからね……お仕事手伝ったりしてるから先生が嫌われてるわけじゃないと思うよ？」
方を落とす先生の背をミカが擦った。 - 146二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 20:15:16
トップだった連邦生徒会長の席が先生の席に変わるだけだから大丈夫そうよね…
拒否権もあるなら尚更平気だろうし
いつかリアの大人嫌い治るといいな… - 147二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 20:25:47
問題はこのザマな連邦生徒会が首を縦に振らない可能性がじゅうぶんあるってことだ
本作の先生が原作の先生のようなズボラなら、シャーレ諸共「得体のしれない」扱いになってる恐れがある - 148二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:38:16
逆にだからこそ今回の複数校間協調の旗印になったっていう実績が必要なのかもしれない
- 149二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:42:44
このスレでは基本先生扱い雑だからなー。目線の問題だろうけど信用も信頼も本編ほどなさそうでなー
- 150◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/28(日) 07:28:05
「先生、今からでもSRTを動かせないかしら？トリニティからの助力だけでも対抗は出来たけど、部隊の回復を待っている間の交代要員は必要だわ………」
あれだけの数を破壊した以上敵もそうすぐに襲撃してこないとは思うが、現在休息をとらせている連合軍の代わりに対処しているのは、一次進行の際に後方で待機していたミカとリア、リオとトキ、ゲーム開発部だけだった。
"そうだね………わたしの方からSRTに助力を頼んでおくよ……知り合いも居るしね……"
リオからの要望を受けて、先生はSRTに連絡を取ることにした。
連絡を取ったのは………
dice1d3=1 (1)
１、現在謹慎中のRabbit小隊
２、↑にゲンコツ落としたFox小隊
３、その前に生徒会長代行のリンちゃん
- 151二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 07:31:00
謹慎…何やらかしたんです？
- 152二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 08:09:54
rabbit小隊……まさか介入権停止に対して原作みたいに公園不法占拠した……？
どういう理由にせよfox小隊からはマジギレ拳骨もらったんだろうなっていうのは想像に硬くねえ…… - 153◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/28(日) 19:44:45
～♪～♪～♪～♪……プツッ
"あ、久しぶりだね、元気？"
「ーーー！ーーー！？ーーーーーーーー！！！？」
"あー、ハイハイ、最悪な気分ね、大人しく謹慎してるようで何より"
「ーーーーーーーー！！！？」
"あっはっはっはっは！う～ん元気だぁ"
先生が『知り合い』と言って電話をかけている相手と話しているが、なにやら先生が悪態をつかれてそれを煽り返しているように見える。
「ねえリアちゃん？今先生『謹慎』って言った？」
「はいミカ様、わたしにも聞こえました」
おそらくトリニティがエデン条約とアリウス戦役の後始末でゴタゴタしていた頃に何かあったんだろうが、とても穏やかでない単語が聞こえてきた。 - 154二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 19:46:04
草生える
- 155◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/28(日) 20:14:20
"あっはっは………それで、真面目な話なんだけどね？挽回のチャンス……欲しくないかい？"
「ーーー？ーーーーー？」
"うん、詳しい話はSRTの事務局に送るけど、実はミレニアム自治区で大規模な防衛戦をしていてね……人手が欲しいんだ"
「ーーー…………ーーーーーーーー？」
"うん、トリニティにも協力して貰ってなんとか第1陣は退けたんだけど、部隊の消耗が激しくてね………"
「ーーー………ーーーーーーーー」
"ありがとう、FOX小隊の子達にも伝えておくから、準備しておいてね"
話がついたのか、先生が電話を切って戻ってきた。
「………先方はなんと？」
"ああ、引き受けるって、少なくともヴァルキューレの公安部隊並みの戦力が来るよ"
「！？………大丈夫なんですか？なにやら謹慎と聞こえましたが………」
リアが代表して言ったが、その場にいたリオとミカも少々心配そうな顔をしていた。
"あはは………いやぁ……その……ちょっと志が高い子達でね？SRTの介入権が無くなったのに反発してちょっと抗議活動をしちゃって謹慎中なんだ"
苦笑いしながら先生が言った。わりと問題児だった。 - 156二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:17:22
なるほど抗議か…でも気持ちはわかるな…
そして頼りになる戦力が一気に来てくれそうで何よりだね - 157二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:17:42
しれっとヴァルキューレ公安局並み呼ばわり(=SRTにとっては侮辱同然)なの先生…
- 158二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:19:30
- 159二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:56:54
先生、若干疲労で口が荒くなってる？
- 160二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:47:27
この世界線だと本編以上に大人って事で嫌ってくる生徒多いんか？信用すらして貰えないで先生ストレスだったりする？
- 161二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 23:51:43
原作で腹ペコウサギ小隊の前でカップ麺食ったりしてる先生だから、今のウサギ小隊にはそんな感じの接し方がいいって判断っぽい？
- 162二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 07:30:52
ミヤコには卑しくなってほしい
- 163◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/29(月) 08:13:55
"公園を占拠してヴァルキューレの部隊を相手に１年生４人で大立回りしてたんだよね………最後はSRTのトップチームが出端って連れ帰って行ったよ"
「あ、あはは……けっこうアグレッシブな子達なんだね……⭐」
ミカが口許をひくつかせながら言った。
「ミカ様ミカ様、アグレッシブでは済まないかと……現状廃校になっていない所を見るに、ある程度穏便に済ませた様ですが、場合によってはそれをネタに更なる制裁があってもおかしくなかったかと………」
"「………………………」"
リアがRabbit小隊の抗議活動に対して所感を述べると、先生とミカが珍しいものを見たとでも言いそうな目で見てきた。
「………なんですか？」 - 164二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 08:41:05
所属校の生徒会に不満を抱いて他校を引き込んでクーデター起こした子がなんか言ってるね
- 165◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/29(月) 09:20:05
「いや、子うさぎちゃん達のしたことってリアちゃん的には圧政への反逆になるんじゃないのかなって」
今でこそ理想の主人に脳をこんがりウェルダンにされて大人しくなっているが、元々は、所属していた学校に反逆して学校のトップを失脚させ、学校を１つ崩壊させたような生徒である。そんなリアがRabbit小隊の行いに辛口の評価を下すのを、ミカと先生は不思議に思った。
「………はぁ、ミカ様………わたしとて反逆したくて反逆しているのではありません、気に入らないから徹底して潰す算段を建ててから反逆するのです。口八丁で済むならそうします。」
事実アリウス時代も、自身の傷が癒え、ミカという協力者が現れるまで大人しく耐えていた。
「先生の話を伺うに、彼女達の行動は無策無謀……学校の行く末を思い、いても立っても居られなくなった気持ちは分からなくもありませんが………成功する見込みは薄く、上司に尻拭いまでさせています。これでは反逆ではなく癇癪かと………なんですかミカ様？その生暖かい視線は」
早口で長々と言うリアに、ミカはニヤニヤと生暖かい視線を送った。
「ん～？なんでもないよ？」
そう言ってミカはよしよしとリアの頭を撫でて宥め始めた。
「まったく、学校を思うのならもっと良い手が有るのに……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……」
「そうだね～子うさぎちゃん達が来たら教えてあげようね～」
なんだかんだ言いつつこのちっこい副官は情で動く人間を嫌いになれないのだ。 - 166二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 09:28:18
無策なのはまぁそうね…
誰が悪いかって言われれば引き続きしないで失踪した会長と連邦生徒会だけども… - 167二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 10:12:26
てかやってる事とか考えれば連邦生徒会はSRTに取り締まられる可能性はあるんよなぁ。自覚があるから早々に潰したわけだけど。
- 168二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 14:31:37
まあSRTっていう秩序側の人間が積極的に害出してるからね……他のSRTからしてみたら「ふざけんなテメェ！？」になるよね
リアは反逆のためにアリウスで下地を作り、ミカが来るまでずっと耐えて頼り、トリニティで味方を増やし、いざ反逆のときには自分の身を切ってマジでヤるレベルだったからなあ - 169◆K7oi2p2CoQ9Y24/04/29(月) 21:32:33
「まあ………何はともあれ、増援があるのはありがたいことですね……先生、感謝します…………なんですかその顔は？」
"いやぁ、リアに面と向かって感謝されるのは珍しくて落ち着かないなって"
「失敬な………わたしだって感謝くらいします………面白くないので先生に頼まれていた事務用のエクセルファイルは処分しておきます」
"あーー！？止めてリアさん！それないと先生書類に埋もれちゃうから！？"
先生とリアのじゃれあいを、ミカはニコニコしながら見ていた。
SRTのRabbit小隊が到着したのは………
dice1d3=1 (1)
１、dice1d8=7 (7) 時間後(最短で３時間後)
２、その日の夕方
３、日付が変わる手前
- 170二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:33:46
割とかかったな…時間かけて準備してきたのかな