【クロス注意】アスランinゴールデンカムイPart8

  • 1124/04/18(木) 18:56:44

    遂にクライマックスへ突入
    暴走列車の行き着く先は…

  • 2124/04/18(木) 18:58:32
  • 3二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 19:04:18

    たておつ

  • 4124/04/18(木) 19:07:00

    【ここまでのアスラン】
    ・最初は第七師団所属だったが江渡貝くぅんの死をきっかけに離反する。離反後は暫くぼっち陣営を経て杉元陣営に合流
    ・現在五稜郭戦後でソフィアとキロランケが死亡、反対に房太郎と都丹が生存している。
    (第七師団側は宇佐美と、描写は無かったけど二階堂も死亡しています)
    ・ロシア領事館から脱出中に高所から落ちて大怪我を負う。その後谷垣に手当てして貰い何とか回復(HP3→8に)
    ・都丹と房太郎から教えて貰った通りに谷垣と共に進み杉元達を追い掛けていると暴走列車を発見。
    乗り込んだ所に月島と牛山が…

  • 5124/04/18(木) 19:17:22

    ではアスランが乗り込んだ先には牛山に掴み掛かり、手投げ弾を今まさに投げようとしている月島がいた。


    アスラン「月島ッ!!」

    月島「ッ!?アスラン!?」

    鯉登「月島ッ!!」

    月島「!?」


    アスランとは逆側から鯉登が月島と牛山に向かって駆け寄ってくる。


    月島「来るな!!」

    鯉登「よせ月島ッ!!」

    月島「…なんでいつもきかないんだ!!」


    手投げ弾を持つ月島の腕が動揺からなのか、葛藤からなのか…或いはその両方か。

    ブルブルと大怪我なほどに震えている。


    …今ならば月島から手投げ弾を奪い取れるかもしれない。

    アスランは背後からそっと近づいて行く。


    アスランdice1d100=52 (52)

    VS

    月島 dice1d100=95 (95)

    アスランの出目が上回ると手投げ弾を奪い取れる。下回る場合は月島に気付かれる。

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 19:24:18

    動揺してるから過敏になってたか?

  • 7124/04/18(木) 19:29:54

    では月島に気付かれ避けられてしまいます。


    月島「何をする気だ馬鹿!!」

    アスラン「馬鹿はお前だ!!死に逃げようとするな!!生きる方が戦いだ!!」

    月島「…ッ」


    この後月島はどうする?

    dice1d2=1 (1)

    1.手投げ弾を持っている手を下ろす

    2.それでもなお投げようとする

  • 8124/04/18(木) 19:39:26

    では月島の腕から力が抜け、手投げ弾を持つ手が下がる。


    アスラン「…ッ!」


    すかさずアスランは手投げ弾を奪い、窓から外に放り出す。

    牛山は…


    dice1d2=2 (2)

    1.月島を地面に下ろす

    2.そのまま鯉登に向かって投げ飛ばす

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 19:41:11

    先生!?

  • 10124/04/18(木) 19:49:56

    牛山「ふんッ!!」


    牛山は月島を鯉登に向かって投げ飛ばす。


    アスラン「牛山!?」

    牛山「死にはしねぇだろ。起きてちゃ面倒だからな、しばらくそこで寝てろ」


    投げ飛ばされた鯉登と月島は…

    dice1d

    1.そのまま気絶する

    2.意識はあるがもう立っているのがやっとの状態


    またアシㇼパの矢筒に入っている権利書は…

    dice1d2=2 (2)

    1.まだアシㇼパの手元にある

    2.この隙にdice1d3=3 (3) が奪って行った

    (1.鶴見 2.尾形 3.モブ兵士)

  • 11124/04/18(木) 19:50:32

    >>10

    ミス

    投げ飛ばされた鯉登と月島は…

    dice1d2=1 (1)

    1.そのまま気絶する

    2.意識はあるがもう立っているのがやっとの状態

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 20:01:00

    モブ兵士が優秀
    そしてチンポ先生が生き残った!

  • 13124/04/18(木) 23:33:56

    月島と鯉登に息がある事を確認したアスランは安堵する。
    安全を確認したアシㇼパと白石が座席の下から這い出てくる。

    白石「…!アシㇼパちゃん、矢筒は?」
    アシㇼパ「…あッ!!」
    杉元「アシㇼパさん!!無事か!!よかった!!」

    杉元が前の車両からやって来る。

    杉元「ヒグマが乗ってきた!!毒矢でやっつけてくれ!!」
    アシㇼパ「毒矢!?…矢筒の中だ」
    杉元「早く毒矢出してッ!」
    アシㇼパ「や…矢筒が奪われた!!」
    杉元・アスラン「「な、何だって!?!?」」

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 07:08:02

    もう終盤か

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 12:39:35

    ヒグマは怖いからな…
    チンポ先生がなんとかしてくれれば

  • 16124/04/19(金) 17:28:19

    矢筒が奪われた事でアスランと杉元達が動揺していると、前方から誰かがやってくる。


    土方「………」

    アスラン「!?土方さん!?酷い怪我だ…!」

    牛山「ジイさん、手当しようぜ。その怪我でこれ以上戦うのは無茶だ」

    土方「………」


    土方はアスラン達の呼び掛けに反応せず、頭から血を流しフラフラと歩いて行く。


    白石「…なんか変だぜ」


    その場にいた全員が土方の異変に気付き距離を取る。

    すると土方はいきなりこちらに向けて刀を振りかぶる。


    アスラン「避けろ!!」

  • 17124/04/19(金) 17:29:57

    全員が狭い車両内で座席に倒れ込むようにして土方の斬撃を躱す。

    土方の愛刀は、杉元達の背後にいた兵士を捉えていた。


    土方「総司ッ!斎藤ッ!そっちにふたり逃げたぞ!追えッ!!」


    アスラン「…?『総司』と『斎藤』って誰だ…?」

    牛山「…新撰組の隊士、土方のジイさんの昔の仲間だ」

    アスラン「何故今その人達を呼んだんだ…?」

    牛山「まさか…あのジジイ、頭の怪我が原因でボケたのか…?」

    アスラン「そ、そんな…!」


    にわかには信じ難いが、頭から血を流し続けて周りにいる味方がまるで見えていないかのように刀を振り回し続ける土方の姿を見れば納得するしかない。


    …この人はもう助からない、と。

  • 18二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 17:37:40

    土方さん...

  • 19124/04/19(金) 18:08:59

    ヒグマ「カフッ!カフッ!」

    アスラン「!?本当にヒグマがいる!?」

    杉元「だから言っただろうが!!」

    牛山「土方!!避けろ!!」


    土方は正面から突進して来るヒグマにも恐れる事無く刀を振り下ろす。


    白石「危ないッ!もっと離れるぞ!!」

    ヒグマ「ギャッ、ギャーッ!!」


    土方の猛攻に恐れをなしたか、ヒグマは元来た道を逃げ戻る。


    土方「見ろ山南さん!奴ら怖気づいて逃げていくぞ!」

    ヒグマ「ブエエッ!!」

    白石「あッ」

    アスラン「白石!!」


    ヒグマは白石の頭を齧るが、杉元がすかさずヒグマの尻を銃剣で突き刺したのですぐに逃げた。

  • 20124/04/19(金) 19:24:08

    ヒグマ「ギャッ!!」
    白石「痛ったぁ!!ちょっとカジっていきやがった!!」
    アスラン「大丈夫か!?」
    白石「…!!」
    アシㇼパ「どうした?」
    白石「鶴見中尉だ!今屋根の上にいた!!」
    杉元「…!…どっちに行った?」
    白石「先頭の方に向かって行った!」

    兵士A「いたぞッ!不死身の杉も…がッ!!」
    杉元「!?」

    背後からやって来た兵士達は入口付近に隠れていた土方の不意打ちを食らい切り伏せられた。
    しかし兵士達は後から続々とやって来る上に負けじと土方に発砲して来る。

    牛山「さすがにジジイ一人じゃどうにもならねぇな…とッ!!」

    言いながら牛山は近付いてくる兵士達を投げ飛ばす。
    アスランと杉元も、土方を躱してこちらに向かって来る兵士達を蹴散らして行く。

  • 21124/04/19(金) 19:25:34

    土方歳三は夢を見ていた。

    正確には『夢』と言うよりも『幻』と言った方が正しいかもしれない。

    新撰組…月に照らされた夜の京の都をかつての仲間達と駆け回り、攘夷派の連中を取り締まっていたあの日々を。
    尊敬する人や一緒に馬鹿をやれる友に囲まれ、義に熱と生命を捧げたあの日々を。
    自分の人生の中で最も眩い光を放つ、輝くような愛しいあの日々を。

    土方歳三は最期の夢を見ていた。

    土方「少し…疲れたな…」

    兵士達の銃弾を受け、膝を着く土方。
    灼けつくような痛みの中、幻はひび割れ目醒めていく。
    独りでかつての仲間の背中を見送る。
    その中に自分自身がいる。

    ──いや、あれは俺じゃない。あれは…

    一人の男の姿が、かつての自分の姿と重なった。

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 19:45:32

    文章がすげぇ…

  • 23二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 22:32:17

    このレスは削除されています

  • 24124/04/19(金) 22:34:04

    土方「…杉元佐一!!」

    声を掛けられた杉元が振り返る。

    土方「持っていけ…きっと役に立つ」

    土方は愛刀を鞘に納め、杉元に差し出す。

    土方「義に命をかける似た者同士、私の受けた恩くらいは託させてくれ。金塊と権利書は和人とアイヌも救われるように」

    杉元「…わかった」

    どうしても楽じゃない道を選んでしまう。
    こんな風にしか生きれない、似た者同士。

    自分に似ている男の視線は、この時外すこと無く受け止められた。

  • 25124/04/19(金) 23:36:50

    >>23誤字あったので再投稿しました)


    アシㇼパ「土方ニシパ…」

    アスラン「…行こうアシㇼパ」

    牛山「お嬢…、今は前だけを向いてな」


    杉元達とアスランがその場を離れると、永倉と夏太郎が車両に乗って来た。


    永倉・夏太郎「「…!!」」

    永倉「土方さん…」

    夏太郎「嘘だろ…」


    土方「ガムシン…」


    土方が目を開け永倉の方に顔を向ける。


    土方「あの頃は面白かったなぁ…」

    永倉「………」

    土方「でも…やっとこれからもっと面白くなってくるはずだったのに…。あの頃より暴れてやろうと…、我が人生の春はこれからだと…。悔しいなぁ…」

  • 26124/04/19(金) 23:37:49

    歴史の修正力に燃え尽きるまで抗った土方歳三という星。

    その死にゆく星の生んだ炎は、燃え尽きることなく一人の男に託された。

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 09:10:59

    泣いた

  • 28124/04/20(土) 17:30:16

    杉元「アシㇼパさんはここにいろ。白石と一緒に隠れていてくれ」

    アシㇼパ「………」

    杉元「権利書は俺が取り戻してくる」

    牛山「俺達はヒグマの方を何とかするか、アスラン」

    アスラン「ああ、そうだな。…杉元」

    杉元「なんだ?」

    アスラン「…ちゃんとアシㇼパの所に戻って来いよ。間違っても死ぬんじゃないぞ」

    杉元「…ああ、当然だ。お前らこそ生きて戻って来いよ」


    杉元達と別れ、牛山と共にヒグマ退治に向かうアスラン。

    車両内の被害状況は?

    dice1d100=6 (6)

    高い程 被害が大きい。

    100なら中の兵士達は全滅している。

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:39:01

    被害はほぼ無いな、ヒグマ退治で一時休戦したか?

  • 30124/04/20(土) 17:44:39

    やはりモブでも第七師団は第七師団だったわ。陸軍最強は伊達じゃない。


    ヒグマ「カフッ!カフッ!」

    兵士A「クソッ、さっさと倒れろよクマ公!!」

    兵士B「…あ?あれッ!?牛山とアスランが来てるぞ!!」

    兵士C「げッ!!こんな時に…!!」

    牛山「…結構余裕あるじゃねぇかコイツら」

    アスラン「なら好都合だ。…おい、お前達!」

    兵士A「何だよ!!」

    アスラン「これ以上の被害を防ぐ為にも一時休戦しよう!!」


    モブ兵士達の反応は?

    dice1d100=7 (7)

    1←敵の手を借りるくらいなら潔く死ぬわ!!

    仕方ねぇ…一時休戦するか…→100

  • 31124/04/20(土) 18:03:04

    >>28はアスランと牛山が向かった現在ヒグマがいる車両内の被害状況という意味でした。説明不足ですみません…)


    兵士A「ふざけんなッ!!敵の手を借りるくらいなら潔く死ぬわ!!」

    兵士B「大体テメェらが金塊を放棄しねぇからこんなことになったんだろうが!!」

    兵士C「そうだそうだ!!」(パァン!)(発砲)

    アスラン「うぉ!?」

    牛山「…ダメだなこりゃ。退却した方が良さそうだ」

    アスラン「…そうだな。流石に兵士達に加えてヒグマの相手は厳しい」


    ヒグマよりも先に兵士達が手を出して来そうな勢いなので撤退を余儀なくされたアスランと牛山。

    兵士達は…

    dice1d2=2 (2)

    1.二人を追い掛けようとするがヒグマに阻まれる

    2.dice1d5=1 (1) 人がヒグマを躱して追って来た

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 18:04:36

    ガッツあるなぁ··

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 18:36:38

    白兵戦最強の2人に立ち向かうとは、ちと蛮勇がすぎるぜ

  • 34124/04/20(土) 19:13:05

    兵士A「待てやテメェら!!逃がすワケねぇだろ!!」

    アスラン「一人だけだが追って来た!」

    牛山「しゃあねぇな、倒すか」


    兵士を迎え撃つ事にしたアスランと牛山。

    戦闘に入る前に牛山と兵士Aの残りHPを振ってみます。

    なお身体能力がバケモノの牛山先生は最低でも10は保証します。


    【残りHP】

    アスラン:8

    牛山:dice1d11=2 (2) +9

    兵士A:dice1d20=7 (7)

  • 35124/04/20(土) 19:20:33

    わかってはいたけど全員ボロボロだ!!

    ではここから戦闘です。


    【戦闘ラウンド】

    アスラン dice1d100=70 (70)

    牛山 dice1d150=22 (22)

    VS

    兵士Adice1d100=97 (97)

    攻撃対象dice1d2=2 (2)

    (1.アスラン 2.牛山)


    ダメージ dice1d20=5 (5)


    出目が一番高いキャラの攻撃が当たります。

    ヒグマや岩息と互角に戦える牛山はダイスが1d150になります。

    敵・味方共にHP20、ダメージダイス1d20とします。0になると戦闘から離脱します。

    今回は本気の殺し合いなので気絶判定はなし


    【残りHP】

    アスラン8・牛山11

    兵士A 7

  • 36124/04/20(土) 19:30:01

    このモブ覚悟ガンギマリ過ぎじゃねぇか!!

    牛山先生に5ダメージ食らわすとか只者じゃないぞ!!


    兵士A「喰らえ!!」

    アスラン「牛山!!」

    牛山「くっ…やるじゃねぇか」


    【2ラウンド目】

    アスラン dice1d100=6 (6)

    牛山 dice1d150=65 (65)

    VS

    兵士Adice1d100=85 (85)

    攻撃対象dice1d2=1 (1)

    (1.アスラン 2.牛山)


    ダメージ dice1d20=14 (14)


    出目が一番高いキャラの攻撃が当たります。

    ヒグマや岩息と互角に戦える牛山はダイスが1d150になります。

    敵・味方共にHP20、ダメージダイス1d20とします。0になると戦闘から離脱します。

    今回は本気の殺し合いなので気絶判定はなし


    【残りHP】

    アスラン8・牛山6

    兵士A 7

  • 37124/04/20(土) 19:33:01

    本当に何なんだよこのモブ!?

    アスランが気絶して戦闘離脱します。


    【3ラウンド目】

    牛山 dice1d150=82 (82)

    VS

    兵士Adice1d100=88 (88)


    ダメージ dice1d20=6 (6)


    出目が一番高いキャラの攻撃が当たります。

    ヒグマや岩息と互角に戦える牛山はダイスが1d150になります。

    敵・味方共にHP20、ダメージダイス1d20とします。0になると戦闘から離脱します。

    今回は本気の殺し合いなので気絶判定はなし


    【残りHP】

    牛山6

    兵士A 7

  • 38124/04/20(土) 19:39:15

    いやこれ本当にどうなってんの…

    牛山も気絶します。


    このあとどうなる?

    dice1d4=4 (4)

    1.目を覚ました月島と鯉登が止めに入る

    2.何とか追い付いた谷垣が助けに来る

    3.騒ぎを聞き付けた永倉と夏太郎が来る

    4.ヒグマがやって来る

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 20:07:39

    な、なんだこのパワーは!パワーが違いすぎる!

    まじでなんなんだよこいつ、ブロリーか?

  • 40124/04/20(土) 21:55:08

    4つの中で最悪なの引いたな…


    なおこのヒグマは

    dice1d2=2 (2)

    1.全身傷だらけだがまだまだ動ける

    2.既にアシㇼパに毒矢を打ち込まれてる

  • 41二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 21:57:13

    これなら対処できそうか?

  • 42124/04/20(土) 22:16:05

    良かった…アスランと牛山がヒグマに食われるとかいう最悪の事態は回避できたな…


    ヒグマ「ブォォォ!!」

    ブロリー(仮)「なんだクマ公!?やろうってのか!?」


    倒れているアスランと牛山にトドメを刺す前にヒグマがやって来たので、そちらと戦うブロリー(仮)。


    勝者は

    dice1d3=3 (3)

    1.ヒグマ

    2.ブロリー(仮)

    3.相討ち

  • 43二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:27:40

    ブロリー…

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:35:46

    ブロリー...ヒグマは強かったよ...

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:36:57

    やっぱりヒグマは災害だよ…

  • 46124/04/20(土) 22:43:14

    いや…瀕死とはいえヒグマ相手に相討ちに持ち込めるお前は本当に何なんだよブロリー(仮)


    白石「おい、アスランッ!しっかりしろッ!!」

    アスラン「…う…」


    白石に身体を揺さぶられ、アスランは意識を取り戻す。辺りを見れば牛山が同じように杉元に身体を揺さぶられている。


    アスラン「…ヒグマと兵士は…?」

    アシㇼパ「ヒグマはアシㇼパちゃんが倒した。兵士は多分、ヒグマにやられたんだろ。そこに倒れてるぜ」

    アスラン「そうか…すまない、役に立てなくて」

    アシㇼパ「いや、気にするな」

    アスラン「…?アシㇼパ…顔色が悪いぞ。大丈夫なのか?」

    アシㇼパ「………うん」

    白石「…アスラン」(チョイチョイ)(手招き)

    アスラン「ん?」

    白石「…今はそっとしておいてあげて」(ヒソヒソ)

    アスラン「…何かあったのか?」(ヒソヒソ)

    白石「うん…、ちょっとね…」(ヒソヒソ)

  • 47124/04/20(土) 23:43:33

    時は少し遡り、アスランと牛山がブロリー(仮)と戦っていたその頃。

    杉元「元気そうで嬉しいぜ尾形!!ぶっ殺してやる!!」
    尾形「俺もだぜ杉元ッ!!」

    杉元と尾形は列車の屋根の上で殺し合っていた。

    お互いの肉体を拳で殴り、刃物で刺し、破壊し合う。
    血飛沫が舞い、弧を描きながら風に煽られ流れ落ちていく。

    そんな中 尾形の攻撃で体制を崩し、列車の屋根の隅に追いやられる杉元。
    すぐさま立ち上がろうとするが、背嚢が何かに掴まれる。

  • 48124/04/21(日) 00:00:04

    杉元「!?」

    振り返ると車両内から出て来たヒグマが屋根の上に身を乗り出し、杉元の背嚢に噛み付いて自分の元へ引き寄せようとしていた。
    杉元は慌てて背嚢を下ろそうとするが、ヒグマは容赦なく杉元の脚にその爪を突き立てる。

    杉元「うあッ!!」

    屋根に銃剣を突き刺し何とか耐える杉元。
    土方から貰い受けた兼定に腕を伸ばすが、あと僅かに届かない。

    杉元「くうう!!」
    尾形「楽しかったぜ不死身の杉元」

    絶対絶命の杉元を嘲笑うような言葉を吐きながら、尾形は弾倉に銃弾を送り込む。

    尾形「心臓を撃っても不死身なのか試してやる」

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 00:56:09

    杉本ピンチ!

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 10:26:32

    保守

  • 51124/04/21(日) 11:17:28

    アシㇼパ「尾形!!」

    アシㇼパが毒矢を弓に番えながら叫ぶ。

    尾形「アシㇼパ」

    尾形は笑みを浮かべながら問いかける。

    尾形「あれから誰か殺せたか?」
    杉元「尾形あああ〜!!!!」

    杉元が凄まじい怒りの咆哮を上げる。
    その怒りが杉元を引き摺り下ろそうとするヒグマを逆に引き上げ、兼定に手が届いた。

    しかしそれに気付いた尾形は素早く杉元に銃口を向ける。

  • 52124/04/21(日) 11:22:21

    ──そしていざとなれば…、そう…『道理』があれば。

    アシㇼパは確かな殺意を込めて尾形に毒矢を射る。

    もうなんの迷いも無い。
    覚悟を決めたから。

  • 53124/04/21(日) 11:24:17

    ──私は杉元佐一と一緒に地獄へ落ちる覚悟だ。

    言葉は無くとも鈍い光を放つその瞳の力強さが、杉元に全てを悟らせる。

    彼女が自分と同じ傷と痛みを背負って生きていくつもりだと。

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 16:17:22

    アシリパさん…

  • 55124/04/21(日) 19:22:17

    尾形は慌てて自分の腹に刺さった毒矢を引き抜く。
    しかし毒の着いている矢尻は体内に残ってしまった。

    尾形「うぐおおお!!!!」

    毒が溶け出し体内に流れていく。

    ──いや……まだ死ぬ訳にはいかない

    尾形は杉元が落とした兼定を拾い上げ、矢尻を体内から抉り出そうとする。
    アシㇼパは再び毒矢を弓に番える。

    素早く自らの腹を捌き、矢尻を取り出すを尾形も再び銃を手にする。

    杉元「アシㇼパさん射てッ!!」
    白石「伏せろッ!!」

    尾形が銃を構えたのを見て、白石はアシㇼパを地面に伏せさせる。
    しかし尾形は何かに驚き撃とうとしない。

    尾形「邪魔ばかりしやがって、この悪霊が…」
    杉元「…?」

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 19:27:25

    イマジナリー勇作!!

  • 57124/04/21(日) 19:36:26

    『悪霊なのかなぁ?アシㇼパに銃を向けるたび勇作が出て来て邪魔するのは何でだ?』
    「はぁ?」

    自分自身が語りかけてくる。

    『アシㇼパと勇作を重ねていただろ?ってことは……』
    「どういうことだ!!」
    『「それ」と目を合わせないようにしてきた。向き合おうとしてこなかった』
    「何の話だ?」

    そこでようやく、ずっと自分の目の前にいた男と目が合った。

    『罪悪感だ』

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 21:18:57

    尾形…

  • 59124/04/21(日) 21:51:44

    「…俺の罪悪感?いや幻覚だッ!!毒だッ!!目玉を抉られた傷のせいだッ!!」

    そう自分に言い聞かせて、目の前の幻から目を逸らす。

    『勇作だけが俺を愛してくれたから』
    「殺した後悔などしとらんッ!!」
    『罪悪感があるってことは俺は愛情のある親が交わってできた人間ってことか?』
    「いいや違うッ!!こいつはおっ母の葬式に来なかった!!」
    『愛した瞬間があったということでは?』

    傍から見ると滑稽で愚かしい独り芝居は、まだ幕を下ろさない。

    『お父っつぁまに愛があるか知りたくておっ母を殺したのに、意味なかったってこと?』
    「毒で錯乱してるッ!!」
    『「欠けた人間」が陸軍少尉になって、第七師団長になることで「奴らの価値がない」と証明出来るのに。これじゃ台無しじゃねぇかよ』
    『俺は欠けた人間なんかじゃなくて、欠けた人間にふさわしい道を選んできたのでは?』
    「駄目だ!!それでは!!すべてが間違いだったことになるッ!!」

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:16:14

    もう良い…もう良いんだ…尾形…!もう休め…!

  • 61124/04/21(日) 22:23:27

    『嬉しいか?』
    『勇作と重なるアシㇼパが俺に罪悪感を気づかせた』
    『アシㇼパは俺に光を与えて、俺は殺される』
    「やめろッ!!罪悪感など存在しないッ!!」

    必死に目を逸らそうとしても身の内に居続けた罪悪感は、何処までも追い掛けてくる。

    『ああ…でも、良かったなぁ…』

    永い永い夜が明けていく。
    ずっとずっと、望んでいた。
    光射すこの日を。

    「もういい!!考えるなッ!!負ける!!」
    「これ以上!!考えるな!!」

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:23:50

    オルフェの言葉を素直に受け止めていれば…まだ引き返せたろうに

  • 63124/04/21(日) 22:42:30

    『兄様は祝福されて生まれた子供です』

    勇作は言った。
    ずっとずっと尾形が欲しかった言葉を。

    永い間とても哀しい夢を見続けた子供を抱き上げる手と共に。

  • 64124/04/21(日) 23:01:57

    ──パァン!!

    幻想の勇作が添えてくれた手の温もりを感じながら尾形は銃の引き金を引き、自らの左目を撃ち抜く。

    列車から落ちていく尾形は笑みを浮かべていた。

    罪悪感から目を逸らして進み続けた道の最果てで、尾形は確かな光を見た。

    例え落ちる先が地獄であっても、この瞬間尾形はずっと求めていた祝福の光を手に入れた。

  • 65二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:09:30

    逝ったか…

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:11:26

    さらば尾形

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 07:06:54

    >>62

    あそこで現実逃避をするから尾形なんだよね。

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 13:43:08

    このレスは削除されています

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 13:43:28

    >>67

    🎲の理解度が高い…

  • 70124/04/22(月) 17:31:07

    白石「…そういう事だから、しばらくそっとしておいてやって…」

    アスラン「…わかった」


    白石から大体の事情を聞いたアスラン。

    アシㇼパの顔色は未だに悪い。


    アスラン「…権利書は?」

    杉元「まだ鶴見中尉が持ってる。屋根の上から機関室の方に行こうとしたら発砲されたんで、一旦下に回って行く事にしたんだ」

    白石「そしたらお前と牛山が倒れてて驚いたぜ…」


    さて今回鶴見は鯉登の「もうこの男を解放してあげてください!!」を聞いていない訳だが、車両の連結を外す?

    dice1d2=1 (1)

    1.外す

    2.外さない


    なお牛山はdice1d2=2 (2)

    1.起きる

    2.起きない

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 19:03:57

    まさか…死んだのか…!?いやでも気絶って言ってたし…あのブロリーどんだけやばいんだよ…

  • 72二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 21:39:33

    チンポ先生未だ気絶、まぁ生きてるだけでも儲けもんか

  • 73124/04/22(月) 22:27:53

    牛山「…スピ〜…」

    アスラン「…寝てるな」

    杉元「まぁこのオッサンこの3日間ずっと働きっぱなしだったからな。休ませてやろうぜ」


    そんな話をしていると…


    ──ガタンッ!!!!


    「「「「うわッ!?!?」」」」


    車体が大きく揺れて転びそうになる。


    白石「今のなんだ?」

    杉元「ひっくり返りそうな揺れだったぞ」

    アスラン「…まさか…」


    アスランが機関室へ続く扉を開くと、機関室と車両を繋ぐ連結部が外されていた。


    白石「あッ!連結が外されてる!だんだん離れていってるぞ!!」

    アシㇼパ「…みんな」


    アシㇼパが重々しく口を開く。


    アシㇼパ「みんなはここにいてくれ。アイヌの権利書は私の問題だ。」

    白石「!?」

    アスラン「アシㇼパ!?」

    アシㇼパ「私が矢筒を取り戻してくる」

  • 74124/04/22(月) 23:03:53

    アスラン「アシㇼパ!いくら何でも一人で行くのは危険だ!!」

    アスランの言葉には答えず、アシㇼパは話し続ける。

    アシㇼパ「…みんなに頼みがある。私の最後のお願い…」
    アスラン「…アシㇼパ…?」
    アシㇼパ「…あの井戸は埋めたままにして欲しい…!!」

    アシㇼパの言葉に全員が息を飲む。

    アシㇼパ「アズラエルには悪いけど…、あの大量の金塊を手に入れたから『めでたしめでたし』とは絶対にならない。持っているかぎり殺し合いが延々と続く…!!アチャもキロランケニシパもソフィアも…土方ニシパも死んでしまった」
    アスラン「………」
    アシㇼパ「黄金のカムイの呪いを断ち切らないと!!」

  • 75124/04/22(月) 23:08:26

    アシㇼパ「杉元ッ!この金貨はたぶん10圓くらいの黄金だ。これじゃ全然治療費には足りないけど、でも…私がたくさんヒグマの胆嚢を獲るから!」

    アシㇼパは房太郎から貰った金貨を杉元に渡す。

    アシㇼパ「白石にはこれを…!!」
    アスラン「………なんだこれ?」
    白石「…カッサカサのはんぺん」
    アシㇼパ「アスランには…その…何も渡せないけど…」
    アスラン「いや、俺はそもそも金塊には興味ないから構わないが…」

    アスランの言葉を聞いてアシㇼパが幾らかほっとしたように見えた。

    アシㇼパ「あの井戸には戻らないで…忘れて欲しい。いちばん大切なひとまで失いたくない」
    杉元「………」

    アシㇼパの必死な様子にアスランは何も言えなかった。
    父親を初め、金塊に関わったせいで大切な人を失い続けた彼女の気持ちを痛い程に理解出来たからだ。

  • 76124/04/23(火) 00:41:48

    白石「……………………………………、はぁ…」

    長い葛藤の末に白石が観念したかのように息を吐く。

    白石「言ってやれよ杉元。『わかった』てさ」
    アスラン「……杉元」
    杉元「……わかったよ、アシㇼパさん」

    杉元の返答にアシㇼパは安堵の表情を浮かべる。

    杉元「ただ…行かせない」(ヒョイ)
    アシㇼパ「!?」

    杉元はアシㇼパの首根っこを掴んで持ち上げる。

    アシㇼパ「おい杉元ッ!!お前結局私を…放せッ!!」
    杉元「シライシ、アスラン。また会おうぜ」
    アシㇼパ「降ろせッ!!バカ!!」

  • 77124/04/23(火) 00:42:31

    アシㇼパは必死で抵抗する。
    また置いて行かれると確信していたからだ。

    しかし彼女の予想に反して、杉元はアシㇼパを放さずそのまま機関室へ飛び移る。

    杉元「ひとりでは行かせるかよ!!相棒だろ!!」

    杉元のその言葉を聞き、アシㇼパの瞳にはいつもの輝きが戻った。

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:45:02

    さぁ!最終ラウンドだ!

  • 79二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 07:03:21

    種割れはなしかな?

  • 80124/04/23(火) 17:02:37

    その場に残されたアスランと白石は呆気に取られて杉元とアシㇼパを見送る。

    少しして杉元とアシㇼパ、鶴見の戦いが始まったようだ。


    白石「…なんてこった…」

    アスラン「…白石」

    白石「?」

    アスラン「俺も行ってくる」

    白石「アスラン!?」

    アスラン「まだひとつだけ、俺にしか出来ないことが残ってる。…また会おう、白石」

    白石「あッ、ちょ…!」


    戸惑う白石をよそにアスランは常人では届かないような距離を一気に飛び越え、機関室へ乗り移った。

  • 81124/04/23(火) 18:01:53

    アスランが石炭庫を乗り越え機関室に辿り着くと、杉元とアシㇼパがいた。


    アシㇼパ「とりあえずこの汽車を止めないと!!」

    杉元「ああたしかに!!終着駅に突っ込んじまうぜ!よし停止ッ!!」

    (ハバツ)(ササッ)(辺りを見回す杉元とアシㇼパ)


    「「……………………………」」


    杉元「ここは頼んだぜアシㇼパさん」

    アシㇼパ「ウキーッ!!」(ガンッ)(機械を殴る)

    アスラン「いや何をやってるんだお前達

    は!?」

    杉元「アスラン!?」

    アシㇼパ「付いて来たのか!?」

    アスラン「機械の扱いにはわりと自信があるからな。汽車を止めに来た」

    杉元「よしッ!!じゃあ頼んだ!!」

    アシㇼパ「頼むぞアスラン!!これに関してはお前しかアテにならない!!」

    アスラン「ああ、わかってる。行ってこい」

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 21:55:28

    汽車を止めたか

  • 83124/04/23(火) 22:00:17

    ではここからアスランは暴走機関車を止める為に機械を操作します。

    海に突っ込むまであとdice1d4=3 (3) +1ラウンド


    【1ラウンド目】

    アスランdice1d100=7 (7)

    VS

    暴走機関車dice1d100=80 (80)


    アスランの出目が上回ると機関車は停止する。

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:07:49

    機関車強ぇぇ

  • 85124/04/23(火) 22:13:39

    アスラン「くッ…!意外と操作が難しい…!」


    暴走機関車は止まる気配を見せない。


    杉元「ここが地獄行きの特等席だ!!」

    鶴見「あの回し者の隣りに送ってやろう『ノラ坊』!!」


    杉元が鶴見に向かって突進して行く。


    【2/4ラウンド目】

    アスランdice1d100=31 (31)

    VS

    暴走機関車dice1d100=6 (6)


    アスランの出目が上回ると機関車は停止する。

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:18:52

    止まった…?

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:23:30

    止まった…か?

  • 88124/04/23(火) 22:30:49

    アスラン「いや諦めるな…!!杉元とアシㇼパの命がかかっているんだ、もっと集中しろ…!!」


    アスランの精神を統一していく…。



    鶴見「…金塊は五稜郭にあったんだろう?」


    鶴見が問掛ける。


    鶴見「でなければウイルクが『まだらの金貨』を作った意味がわからない。ありもしない軍資金を語りアイヌを騙して蜂起を図るつもりだったことになる」

    杉元「………」

    鶴見「資源の少ない我が国を外国から守るには満洲進出しかない。足を引っ張る中央を黙らせるにはこの権利書が必要だ。杉元一等卒だって日本のためにロシアと戦ったのだろう?」

    杉元「軍隊に食わせてもらった分働いただけだ」

    鶴見「今すぐ飛び降りろ。金塊は忘れてやる。どうせ中央に追われる私に持ち出す時間はない。金塊はお前たちのものだ」


    アシㇼパ「いや…」

    杉元「ここで全部終わらせる」

  • 89124/04/23(火) 22:59:07

    アスランの脳裏にこれまでの旅路の記憶が駆け巡る。


    月島と江渡貝・前山と過ごした穏やかな日々。

    江渡貝が死に、一番辛かった時期にアイヌの人々に親切にして貰った日。

    樺太で白石と思いがけず意気投合した日。

    キロランケと無駄な事を楽しんだ日々。


    それらの記憶が種となり、膨らんでいく。


    杉元・アシㇼパとの交渉が決裂した鶴見は、密かに隠しておいた拳銃に手を伸ばそうとする。


    杉元「悪いが鶴見中尉。俺にはそんな取引意味がないんだよ」


    杉元が自分の軍袴のポケットに手を入れる。


    杉元「俺の分け前はもう貰ってるから」

  • 90124/04/23(火) 23:01:23

    鶴見が銃を撃つよりも速く杉元はポケットに隠し持っていた砂金を鶴見に投げ付け目を潰し、鶴見に兼定で切り掛る。

    風に煽られ砂金はまるで火花のように宙を舞う。

  • 91124/04/23(火) 23:01:59

    そしてアスランの中でも種が弾け、火花が散った。


    アスラン「…!そうか!!」


    今までの迷いが嘘のように晴れ、アスランは機械を操作していく。

  • 92124/04/23(火) 23:11:57

    杉元の斬撃で鶴見が背負っていた矢筒の紐が切れ、重力に従い落ちていく。
    権利書は矢筒の中だ。

    それを認識したアシㇼパが急いで矢筒を拾いに行く。
    しかしそれよりも速く鶴見は矢筒の紐を握り締めた。

    だがその時、鶴見の視線は『何か』を追っていた。
    その『何か』が鶴見に人間味のある表情をさせていたような気がする。

  • 93124/04/23(火) 23:22:53

    『何か』に気を取られた鶴見はアシㇼパに矢筒を奪い取られる。

    しかしその際 機関車から落ちそうになったアシㇼパを助けた杉元の隙を突き、杉元の手から兼定を奪いそのまま胸を貫いた。


    鶴見「愛するものはゴールデンカムイにみんな殺される。全部お前の責任だぞ、ウイルク!!」


    函館駅の駅舎まであと僅か。

    機関車が止まったのは…

    dice1d3=3 (3)

    1.駅舎に突っ込む前

    2.駅舎に突っ込んだ後

    3.海に落ちる寸前

  • 94124/04/23(火) 23:43:49

    ──このままでは駅舎に突っ込む。

    そう判断した杉元は、アシㇼパを宙へと放り投げる。
    不安げなアシㇼパの顔を見て、杉元は言った。

    「俺は不死身の杉元だ…」

  • 95124/04/23(火) 23:44:37

    アスラン「止まれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


    ブレーキのハンドルを握り締め、祈るような思いで減速していく。


    ──駄目だ、駅舎に突っ込む…!!


    その時だった。


    「アスラン!!」

    「!?」


    声のした方を向くと、馬に乗った白石と谷垣が機関車に追い付いていた。


    ──そうだ、まだ諦めてはいけない。

    最後までハンドルから手を離すな!!


    外を見れば、白石と谷垣が放り出されたアシㇼパを受け止めていた。


    もう迷う事はない。

    アスランは一切の迷いを捨て、もう一度ハンドルを握り直した。

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:55:09

    >>94

    愛するものはみんな〜からのこの返しやっぱり好きだわ…

  • 97124/04/23(火) 23:56:48

    凄まじい破壊音を響かせながら機関車は駅舎へと突っ込んで行く。

    駅舎の壁や天井に使われている木材は砕けて杉元と鶴見、そしてアスランをも傷付ける。

    それでもアスランは必死でブレーキを掛け続けた。

  • 98124/04/23(火) 23:57:40

    機関車の先端で戦う杉元と鶴見も力の限り殺し合いを続ける。

    拳銃に刀、果ては自分自身の拳に牙。
    使えるものは全て使い尽くした。

    文字通り死力を尽くした戦いの末。

    機関車はようやく、海に落ちる寸前でその動きを止めた。

  • 99124/04/24(水) 00:30:27

    アスラン「と、止まった…、良かった…」


    気が抜けたのか、フラフラとした足取りでアスランが機関車から降りてくる。


    白石「アスラン!」


    呼び掛けられてそちらを見ると、全身傷だらけでボロボロになった杉元を介抱するアシㇼパと白石、谷垣がいた。


    アスラン「…杉元は…」

    杉元「…生きてるぜ。何とかな」

    アスラン「良かった…」

    アシㇼパ「鶴見中尉は海に落ちたみたいだ…」

    アスラン「……そうか…」

    白石「…お前のせいじゃねぇよ。気にすんな」

    アスラン「…ああ」

    谷垣「…!?アスラン!お前足見ろ!!」

    アスラン「え…?…!?」


    谷垣の言葉で自分の足元を見ると、足の先から段々と体が透明になっていっている。


    アスランは確信した。

    元の世界へ戻る時が来たのだと。

  • 100明日エピローグへ突入24/04/24(水) 00:31:39

    アスラン「どうやら元の世界に戻る時が来たみたいだな…」

    谷垣「そうか…、良かったな」

    アスラン「…色々と酷い目にも遭ったけど、結構楽しかったよ。みんな、ありがとう」

    アシㇼパ「…私こそ、ここまで付き合ってくれてありがとう。おかげでいちばん大切な人が助かった」

    杉元「アイヌの事は心配すんな。俺とアシㇼパさんとで頑張って守っていくよ」

    アスラン「そうか…、頑張れよ」

    白石「達者でな、アスラン・ザラ」

    アスラン「ああ。みんなも元気で」


    杉元達と別れの言葉を交わして数秒後。

    アスランの意識は暗転した。

  • 101二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 01:01:49

    乙です!楽しみにしてます!

  • 102二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 01:10:19

    アスラン帰還か…

  • 103二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 07:12:28

    ついにラストか

  • 104二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 12:03:12

    長かった旅も、これで終幕か

  • 105エピローグ24/04/24(水) 17:05:54

    ──アスラン…、アスラン…


    誰かに名前を呼ばれ意識が浮上する。


    目蓋を開けば真っ白な天井と光が見える。

    視覚が戻ると共に他の五感も戻って来た。

    この独特な消毒液の匂い…、ここは病院だ。


    「アスラン!!」


    今度ははっきりとすぐ近くで声が聞こえた。

    アスランは声のした方に顔を向ける。

    声の主は…

    dice1d2=1 (1)

    1.キラ

    2.カガリ

  • 106124/04/24(水) 18:00:50

    キラ「アスラン!よかった、気が付いたんだね!」

    アスラン「…キラ…」

    キラ「具合はどう?気分悪いとかない?君ってば丸7日間も昏睡状態だったんだよ」

    アスラン「…そんなに…いや、それだけ…か?」

    キラ「え?」

    アスラン「あ、いや…何でもない…」

    キラ「そう?じゃあとりあえずアスランの担当のオキタ先生呼んでくるから。詳しい話は検査終わってからね」

    アスラン「ああ、頼む………ん?『オキタ』…?」

  • 107124/04/24(水) 18:12:00

    キラが病室から出ていってしばらくすると、中年の優しそうな医者がやって来て手際よく検査を進めていく。

    どうやらここはオーブの軍病院らしく、『ザラ一佐』と呼ばれる。


    オキタ「検査の結果特に異常は見受けられませんでしたが、念の為あと数日入院して様子を見ましょう」

    アスラン「わかりました。…あの、先生」

    オキタ「はい、なんでしょうか?」

    アスラン「いきなりなんですが…その…先生の知り合いに『沖田総司』という人はいませんか?」

    オキタ「?ええ、私の父ですが…。知り合いなのですか?」

    アスラン「あ、いえ。そういう訳では…」

    オキタ「ははっ、まあオーブ軍の一佐に名前を覚えて貰えるなんて父も光栄でしょうね」

    アスラン「…父君は今もご存命で?」

    オキタ「dice1d2=2 (2) 。若い頃にオーブに移住して来て、この国でも珍しい剣道の道場を営んでいたのですよ」

    アスラン「そうなんですか…、教えて下さってありがとうございます」


    1.ええ、元気で生きてますよ

    2.生憎dice1d10=5 (5) 年前に亡くなりましてね

  • 108二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 18:18:10

    帰ってきたか
    そしてC.E.になっても続いていたか

  • 109124/04/24(水) 22:06:24

    検査を終えたアスランが病室に戻ると、先にキラが戻って来ていた。


    キラ「あ、アスラン。さっきラクスとカガリ達にもアスランが起きたって連絡しといたよ」

    アスラン「すまない、助かる」

    キラ「いいよ。…と言うかしばらくみんな来られないかもしれないし、先に伝えた方がいいかなって」

    アスラン「…え?…まさか、俺が昏睡している間に何か事件でもあったのか!?」

    キラ「事件…って言えば事件だけど…」

    アスラン「ッ…!やっぱり…!!」

    キラ「いや、アスランが想像してるのとは全然違うよ。テロとか大規模攻撃とかじゃなくて、もっと規模の小さい事件だよ」

    アスラン「…?何があったんだ?」

  • 110124/04/24(水) 22:30:49

    キラ「まず3日前…君が昏睡して4日目だね。その日オーブの海岸で小さい男の子が不審者に首を絞められたんだ」

    アスラン「!?確かに想像してたものとは全然違うが…、それでも十分事件だろ!」

    キラ「確かにそうなんだけどね…。でも幸いな事に被害者の男の子はほぼ無傷で助かったよ」

    アスラン「?それは良かったが…、何故だ?」

    キラ「その犯人って言うのが今時珍しい飴売りをやっててね。その日非番で出掛けてたシンとルナマリアが様子を眺めてたんだって。で、男の子を人気の無い場所に連れて行ってたから不審に思って後を付けたら首を絞めてたらしくて…」

    アスラン「なるほど、2人が子供を助けたんだな」

    キラ「うん、dice1d2=1 (1) ってさ。そんな訳で2人とも警察の事情聴取と現場検証に付き合う事になったから、多分しばらくお見舞いとか来れないと思う」

    アスラン「そ、そうか…」


    1.シンが怒りの余り生身で分身して犯人をボコボコにしてた

    2.ルナマリアが見た事無い程怖い顔で犯人を馬乗りで殴ってた

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:35:10

    分身は!こうやるんだーっ!!

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:35:40

    上エ地ぇ…

  • 113続きはまた明日24/04/24(水) 23:25:23

    キラ「で、その次の日…君が昏睡状態になって5日目なんだけど…」

    アスラン「今度は何があった?」

    キラ「海沿いにある『メゾン・ド・オオサワ』って民宿の近くで身元不明の男の人が保護されたんだって」

    アスラン「…不法入国者か?」

    キラ「それは今メイリンが調査中なんだけど、どこを探しても戸籍が見つからないんだって。本人は『ヘイタ・マツダ』って名乗ってたらしいけど」

    アスラン「…!…その人もしかして、俺と声が似てたりしないか?」

    キラ「あ〜、そう言えばメイリンが『似てる』って言ってたっけ…。知り合いなの?」

    アスラン「ああ。…その人は今どこに?」

    キラ「dice1d2=2 (2)

    アスラン「そうか…、退院したら会いに行ってみるよ」


    1.まだ留置所に拘束されてるよ

    2.保護観察になってヘイタさんと仲良くなったオオサワさん一家に身柄を預かって貰ってるよ

  • 114二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:36:43

    平太師匠...!

  • 115二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:40:55

    房太郎...良かったなぁ...

  • 116二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 07:00:58

    会いに行かないとなぁ

  • 117124/04/25(木) 17:14:32

    キラ「そんな感じでタイミング悪くて僕しか来られなかったんだよね…」

    アスラン「大変だったんだな…。他には何かあったか?」


    dice1d4=1 (1)

    1.何も無かった

    2.ラクスが処女懐胎について語る不審者に遭遇した

    3.身元不明の双子(片方は片手片足と両耳が無い)を保護した

    4.2と3両方

  • 118二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 18:01:42

    特に何も無かったか…

  • 119124/04/25(木) 19:06:58

    キラ「大丈夫、それ以外は何も無かったよ」

    アスラン「そうか、なら良かった」

    キラ「…あ、そろそろ面会時間終わりだね。じゃあ、僕はそろそろ帰るよ」

    アスラン「ああ、今日はありがとう。みんなによろしくな」

    キラ「うん、またね」


    キラが退出し、ひとりになったアスランはベッドの横に置かれている床頭台に目をやる。

    自分が眠っている間にも誰かがお見舞いに来てくれたのだろう、花やタオルなどが置かれていた。


    アスラン「…ん?」


    よく見るとお見舞いの品物の中に何も書かれていない小さな箱が置いてある。


    アスラン「何だろうな、これ…?」


    気になったので手に取って開けてみる事にした。

  • 120124/04/25(木) 19:08:13

    ──パカッ


    アスラン「…!?これは…!?」


    中には見覚えのある封筒と、あの時購入したイケマの根が入っていた。


    アスラン「…ははっ、良かったなステラ。君はどうやら賭けに勝ったようだぞ」


    さて、この手紙をどんな風にシンに渡すべきか。

    そう考えあぐねて封筒を手にする。


    すると箱の奥底に、何かがキラリと光って見えた。


    アスラン「…ん?」

  • 121124/04/25(木) 19:15:05

    アスラン「…!?!?」


    取り出し見るとそれはまだら模様の金貨だった。

    ただし、アスランがあの世界で見たものとは明らかにデザインが違っている。


    アイヌの文様ではなく、よく見知った男の顔が刻印されているのだ。


    アスラン「アイツ…やりやがった…!!」

  • 122二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 19:23:30

    白石w世界の理からも脱獄して見せたかw流石は脱獄王だぜ👍

  • 123二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 19:50:42

    裏面には房太郎が描かれてそう

  • 124124/04/25(木) 21:36:53

    【金カム世界で生き残ったメンバーのその後】


    房太郎

    アズラエルの能力でC.E世界に戻ったアスランの夢を通じて家族の無事を知り吹っ切れる。

    その後白石と一緒にどこかの無人島で移民を募り、誰かの故郷を作る事に尽力する。

    ちなみに王様になったのはdice1d2=1 (1)

    1.白石 2.房太郎


    牛山

    兼ねてからの願い通り、金塊の分け前を賞金にして世界一強い奴を決める大会を開催する。牛山自身の順位はdice1d100=11 (11)

    その後はdice1d2=1 (1)

    1.札幌世界ホテル跡地に道場を開いて後進を育てた

    2.やっぱりブロリー(仮)に負けたのが悔しかったのか、世界中を回る武者修行の旅に出る


    都丹

    dice1d3=1 (1)

    1.兼ねてからの願い通り、海のそばに家を建てて静かに余生を過ごす

    2.房太郎に引っ張られて一緒に無人島に移住

    3.途中までは1だったが10年後、門倉達と一緒にアメリカに渡って映画撮影

  • 125二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:44:40

    牛山さん
    世界中から人を集めれは10人くらい自分より強い人はいるか
    流石に

  • 126124/04/25(木) 22:31:02

    【金カム世界に残った転移者のその後】


    オルフェ&イングリット

    灯台守の夫婦と一緒に酪農で成功を収める。

    本編のちょっと後に結婚、

    dice1d10=3 (3) 男dice1d10=9 (9) 女に恵まれる。


    デュランダル(+タリア&レイ)

    dice1d2=1 (1)

    1.本編後そのまま小樽に定住し、杉元・アシㇼパと日本政府の交渉に陰ながら助力する

    2.白石達と一緒に無人島に渡り、シライシ王国の国民第一号になる


    ステラ(+スティング&アウル)

    アウルの希望通り南国を旅している最中、新しい国が出来たという噂を聞きつけて冒険しに行く事に。

    辿り着くとシライシ王国だったのでそこに腰を落ち着ける事にした。

  • 127124/04/25(木) 22:46:04

    【その他転移者のその後】


    アズラエル

    金塊の大半を白石と房太郎が持って行った為、2人と一緒に無人島に。

    前世の経験を活かしてシライシ王国の財務大臣として経済発展に尽力する。


    クルーゼ

    門倉・キラウㇱ・マンスールが作った映画にて『日本から来た侍の漢気に惚れ込んで腹心の部下となった仮面の男』として描かれる。

    映画は勿論大コケしたが、近年になり再評価された事により再び日の目を見る事に。

    その特徴的なビジュアルと台詞回しから人気キャラクターになる。

  • 128124/04/25(木) 22:55:04

    ──ここは地球上、とある東南アジアの島国。


    この国の建国神話にはこのような一節がある。


    『黄金の神が遣わした英雄アスランは、仲間達を守る為に王と共に最後まで走り続けた。その姿は正に瑞獣と言うに相応しい、勇気と友情に溢れたものであった』と──


    アスランinゴールデンカムイ

    ~完~

  • 129二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:16:24

    ありがとうございました!
    とても面白かったです👍!

    GIF(Animated) / 2.08MB / 280ms

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:17:33

    お疲れ様でした!楽しかったです!

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:20:38

    お疲れ様でした 
    楽しませてもらいました

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:21:50

    お疲れ様でしたー
    めでたしめでたしで終われたね

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:25:48

    お疲れさまです。ずっと追ってました。毎日の楽しみだったので、終わってしまうのが寂しい…。

  • 1341の代理・神ラエル24/04/25(木) 23:29:36

    皆様 長い間この完全ノープラン・見切り発車で始めたスレにお付き合い頂きありがとうございました!!

    完全にノープランだったので、進めていく上で皆様のレスや安価にかなり助けられたので本当にありがたかったです…


    この後準備でき次第 後日談としてステラの手紙の話とアスカガの話を書きたいと思っておりますが、他にもこのキャラの後日談が見たいな〜というものがありましたらリクエストして下さると嬉しいです!

  • 135二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:40:19

    杉元や谷垣ニシパなどの後日談は原作通りかな?

  • 1361の代理・神ラエル24/04/25(木) 23:45:11

    そうですね、原作で生き残ってるキャラは基本ハッピーエンドを迎えているのでそこは変わらないですね。
    変わるとすればアシㇼパさんが尾形に毒矢を打ち込まなかったとか、月島が谷垣夫妻を殺してしまったとか、そんな原作とは違うフラグが立っていた場合を想定しています。

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:49:35

    ステラの手紙があればシンはアスランの話を信じてくれそうだし、レイは異世界で議長と艦長と一緒に暮らしてるって話も出来るかもしれないのか
    シンは異世界でもふたりが生きてるなら喜んでくれそう

  • 138二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 02:22:25

    平太師匠のお話もみたいです

  • 139二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 07:56:36

    白石&房太郎王国見てみたい

  • 140二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 08:24:39

    シライシ王国って東南アジアの島に日本から移民が来てできた国なんだよな……
    あれ、オーブって……

  • 1411の代理・神ラエル24/04/26(金) 17:31:31

    >>138>>139

    了解致しました!

    あと他にも牛山先生メインで杉元や議長達の後日談、本編でほぼ掘り下げていなかった江渡貝邸での前日談も思いついたので書こうと思います。


    >>140

    なるほど、オーブ=シライシ王国説ですか…

    アリですね…

  • 1421の代理・神ラエル24/04/26(金) 19:14:41

    【保守代わりの裏話】


    ・クルーゼの偽入れ墨

    元ネタはこちら↓のスレです。

    短いスレだけど興味深い内容だったので良かったら読んでみて下さい

    「頭上エ地かよ」というキレッキレの罵倒が素晴らしかったですw

    刺青人皮争奪戦に大混乱を巻き起こす方法を思いついた|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    ・アスランが寝ていた日数

    アスランが寝ていた日数=スレの数です。

    8スレ目でようやく起きたのでキラが「丸7日間寝ていた」と言っていました。

    C.E世界で事件が起きていた日数もスレの数と連動しています。

    ※上エ地は4スレ目時点で議長の存在がほのめかされていたので4日目に転移して来て事件を起こし、シンルナに捕まえられました

  • 1431の代理・神ラエル24/04/26(金) 23:25:45

    【保守代わりの裏話2】


    ・リュウのマウンティング

    文章を書いてる最中に、そう言えばスレ主よく飼い犬にマウンティングされてたな…というのをふと思い出して書いてました。

    当時まだ子供だったので面白がってたけど、犬についてよく知らない人ならじゃれついてると受け取るのかも…と思ったんですよね。アスランは多分犬とか飼った事ないでしょうし…


    ・神ラエル

    金カム連載完結前後くらいの時期に金塊を擬人化させるスレがちらほら立っていたので、黄金の神に転生してる奴いてもおかしくねぇか!!のノリで地面に埋められる事になったのが僕です。酷くないですか???


    恐らくですがこちら↓が金塊擬人化概念の初出のスレですね。

    金カムがもし乙女ゲーだったら…というスレですが、真っ当に乙女ゲーやれるキャラが少ねぇな!!あと尾形はどうすればトゥルーエンド行けんだよ!?ってなってて笑ったんですよねw

    復活の金カム乙女ゲーにありそうな事|あにまん掲示板もうすぐ完結するし当時は参加できなかったからもうちょっと見たい…https://bbs.animanch.com/board/16092/https://bbs.animanch.com/board/…bbs.animanch.com
  • 144二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 07:04:01

    保守

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 11:28:28
  • 146今晩 後日談投稿します24/04/27(土) 13:42:14

    【保守代わりの裏話3】


    ・死体消失について

    これはぶっちゃけ安価でオルインが来なければ考えつきませんでした。

    金カム世界にC.E世界の死者が来てるなら、逆に金カム世界の死者がC.E世界に来るのもアリなのでは?と思ってストーリーに組み込みました。

    結果予想以上にハッピーエンドに辿り着くキャラが増えて良い感じに終われたので、安価でオルインを召喚して下さった方 本当にありがとうございます!


    ・幻の鶴見中尉記憶障害ルート

    本編では菊田さんと鶴見中尉の魂が入れ替わるというトンチキルートになりましたが、あの時『鶴見が記憶障害になる』(もしくは『記憶障害になったフリをしている』)という選択肢を引き当てていた場合、鶴見中尉の記憶が長谷川さん時代に戻る上にアシㇼパさんを自分の娘(オリガ)だと思い込む各方面が曇る地獄のようなルートに進む予定でした。


    >>145

    そのスレも読んだ事あります!

    型月作品詳しくないけど面白かったです!

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 14:25:43

    >>146

    要るかわからないけど、盟主王のgifあげます

    GIF(Animated) / 1.23MB / 5200ms

  • 148二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 20:52:25

    保守

  • 149124/04/27(土) 21:21:04

    >>147

    ありがとうございます!

    じゃあ今使います!


    それでは後日談 投稿して行きます!

  • 150124/04/27(土) 21:22:21

    後日談その1
    【異世界からの手紙】

    ──コンコンッ

    アスラン「どうぞ」

    ──ガチャ

    ルナマリア「お邪魔します」
    シン「…お邪魔します」

    アスランが目を覚まして数日後。
    経過観察の為まだ入院中のアスランの病室にシンとルナマリアが連れ立って入ってくる。

    ルナマリア「アスラン、お加減いかがですか?」
    アスラン「ああ、何も問題ない。すまないな、2人とも忙しいのにわざわざ来てもらって」
    ルナマリア「いえいえ、シンだってこう見えてかなり心配してたしお見舞いに来たがってたんですよ!」
    シン「ちょっ、ルナ!!」
    ルナマリア「はいはい、照れないの」

  • 151124/04/27(土) 21:52:38

    シン「あ〜もう!そういうのはいいから!本題に行こう!」
    アスラン「(何を照れる事が…?)」
    シン「隊長が言ってましたけど!俺に渡したいものって何なんですか!?!?」
    ルナマリア「シン、ここは病院だからもうちょっと声のボリューム落として」
    シン「あ、ごめん…」

    そう、今日ここにシンを呼び出したのは他ならぬアスランである。
    自分から言っても素直に来てくれるとは思えなかったので、キラに言伝を頼んでおいたのである。

    アスラン「ああ、これだ」
    シン「…封筒?なんすかこれ…?」
    アスラン「見れば分かる」

    怪訝そうな顔で封筒を受け取ったシンは中身を取り出していく。

    シン「…手紙?と、他にもなんか入ってる…、…!?」

    封筒をひっくり返すと中から見覚えのあるネックレスが出てきて衝撃のあまりシンは言葉を失う。

  • 152124/04/27(土) 22:10:21

    シン「ちょ…、これ…なんでアスランが持ってんですか!?!?」

    アスラン「手紙を読んでみろ。どうせ俺が口で説明しても信じられないだろうが、『彼女』の言葉なら信じられるだろ?」

    シン「………」


    未だ半信半疑といった様子で、シンは手紙を拡げていく。

    彼の目に飛び込んで来たのは、幼い文字で書かれた文章だった。

  • 153124/04/27(土) 22:31:34

    シンへ

    シン、元気?ステラは元気だよ!
    ステラは今とってもさむいところで、アイヌのおじさんとおばさんといっしょに住んでるよ。
    毎日おじさんたちと狩りをしてるんだけど、みんなステラはエモノをしとめるのが上手だってほめてくれるの!
    でもこのお手紙を書くちょっと前に「そうなん」しちゃって困っちゃった…。
    キリがすごくてずっとキツネさんといっしょに晴れるのを待ってたら、アスランとシライシたちが来てステラをおうちにつれて帰ってくれたの。
    それで、おうちに帰ったらスティングとアウルがステラに会いに来てくれてたの!
    アウルが次はあったかいところに行きたいって言ったから、もうちょっとお金をかせいだらステラたちは旅に出るよ!

    ステラがアスランに「シンに会いたい」って言ってたら、アシㇼパがアスランにお手紙を届けてもらったら?って教えてくれたから、今このお手紙を書いてるよ。
    アシㇼパがステラからのお手紙だってシンにわかるように、「しょうこ」としてステラのたからもののネックレスを入れておいたよ。
    どうしてもシンに「やさしくてあったかい世界」に来られたよって言いたかったから。
    シン、ステラは今幸せだよ。
    シンもそっちの世界で幸せになってね!

    ステラより

  • 154124/04/27(土) 23:01:29

    手紙に目を通したシンは、手紙を持ったまま俯き肩を震わせている。


    ルナマリア「…シン?」


    手紙を読んだシンの反応は…

    dice1d100=88 (88)

    1←信じられない…(呆然) 号泣→100

  • 155124/04/27(土) 23:16:52

    シン「ステラ…、よ、良かった…っ!!」


    手紙がステラからのものだと理解したシンは涙を流す。


    アスラン「…その手紙があの子からのものだと信じてくれるか?」

    シン「…っ、信じられないけどっ…!アンタがこんな悪趣味な冗談言う訳がないってわかってるしっ…、ステラのネックレスっていう証拠見せられちゃ信じるしかないでしょうが…っ!!」

    ルナマリア「…シン、良かったわね」


    シンの様子から状況を察したのか、ルナマリアが泣きじゃくるシンを抱き締める。


    シン「…うんっ!!」

  • 156124/04/27(土) 23:31:40

    アスラン「…落ち着いたか?」

    シン「ええ、まぁ…」(ズビズビ)


    鼻をかみながらシンが答える。


    シン「…で、アンタはどうやってあの手紙をステラから受け取ったんですか?」

    アスラン「…信じられないかもしれないが…昏睡してる間 俺はこことは別の世界を旅していて…その最中にステラに会ったんだ」

    シン「………はぁ???」

    アスラン「あとデュランダル議長と、少しだけだがグラディス艦長とレイにも会った」

    シン「…!レイにも…?」

    アスラン「ああ、議長と離れ離れになっていたせいか少しやつれてはいたが元気だったぞ」

    シン「……詳しく聞かせて下さい。勿論ステラに会った時の事も」

    アスラン「長い話になるが、それでもいいか?」

    シン「むしろしっかり話して貰わなきゃ気が済みませんって!!」


    それからアスランは長い長い異世界での冒険譚を語った。

    シンはアスランの話に笑ったり泣いたりしながら傾聴する。

    ルナマリアはそんな2人の様子を微笑ましく思いながら見守った。

  • 157124/04/27(土) 23:47:38

    ルナマリア「あ、もうこんな時間…!シン、そろそろ面会時間終わるわよ!」

    シン「え、もう!?今地面から黄金の神を名乗る人が出て来てめっちゃ気になるトコだったのに…!!」

    アスラン「仕方ない、続きはまた俺が退院してからゆっくり話すか」

    シン「ちぇ…、わかりました…」

    ルナマリア「まぁまぁ、お楽しみは後に取っといた方がいいじゃない。…じゃあアスラン、お邪魔しました」(ペコリ)

    アスラン「ああ、こちらこそ来てくれてありがとう」

    シン「お邪魔しました。…あと…手紙、ありがとうございます…」(ゴニョゴニョ)

    アスラン「…ん?何か言ったか?」

    ルナマリア「手紙ありがとうござい「ちょ、違うって!!!!」


    ルナマリアの言葉を慌てて遮るシン。


    ルナマリア「なんで止めるのよ?」(ヒソヒソ)

    シン「んな事言ったら『熱でもあるのか?』とか言われそうだからだよ!」(ヒソヒソ)

    アスラン「…何か言いたい事あるんじゃないのか?シン」

    シン「あ〜…えっと…」(ゴニョゴニョ)

  • 158124/04/28(日) 00:00:39

    シン「…!そ、そうだ!さっきアスランから聞いた話を元に小説とか書いて良いですか!?!?」

    アスラン「…?ああ、別に構わないが…」

    シン「やった!…じゃあこの手紙とネックレス、参考資料として貰って行きますからね!!」

    アスラン「ああ、そもそもそれはお前宛てのものだから問題ない」

    シン「じゃあまた…退院したら絶対に続き聞かせて下さいよ!お邪魔しました!!」


    少し早口気味で喋った後シンはルナマリアと一緒に退室する。


    アスラン「…手紙を受け取った時は珍しくしおらしかったのに、結局いつもの調子に戻ってたな…」


    アスランがぼやいてるその頃、病院の外では


    シン「…〜♪」

    ルナマリア「(シンってば…ステラからの手紙貰って、アスランから面白い話沢山聞けたから凄い機嫌良いわね…)」(クスクス)

    シン「…?ルナ、どうしたの?」

    ルナマリア「ううん、何でもないわよ」(クスクス)


    【異世界からの手紙】

    ~完~

  • 159次回予告24/04/28(日) 00:35:58

    やっと退院したアスランはメイリンと一緒に平太師匠の様子を見に行く事に。

    海沿いの民宿『メゾン・ド・オオサワ』、そこに待ち受けているものとは?


    後日談その2

    【メゾン・ド・オオサワへようこそ!!】

    乞うご期待!!

  • 160二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 01:45:56

    >>159

    メゾン・ド・オオサワか、どんな人達だろう

    使ってくれてありがとうございます!

  • 161二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 01:52:54

    >>158

    シンちゃん…良かったね…

    この話を元にCE金カムが書かれるのかな?

    あとgifもう一つどうぞ

    GIF(Animated) / 3.29MB / 2800ms

  • 162二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 09:25:33

    保守

  • 163二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 15:43:14

    時を超えた愛、いいなあ

  • 164二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:57:27

    >>140

    オーブ国民なら誰もが知っている建国王の伝説、呪われた黄金を巡るシライシ王と英雄たちの冒険譚!

    まあオーブ出身じゃないアスランが知らないのは無理もないな!

  • 165124/04/28(日) 21:29:47

    >>161

    ありがとうございます!

    では早速使わせて頂きます


    それでは後日談その2を投稿して行きます

    GIF(Animated) / 3.29MB / 2800ms

  • 166124/04/28(日) 21:34:15

    後日談その2

    【メゾン・ド・オオサワへようこそ!!】


    ──ピンポーン…、ガチャ…、イラッシャイマセー!


    今日も誰かがこの民宿『メゾン・ド・オオサワ』の扉を開く。


    息子1「平太〜!お前にお客さん来てるぞ〜!」

    平太「はーい!今行きます!!」


    平太は民宿の裏手にある家庭菜園での手伝いを中断して客間へと向かう。


    アスラン「平太師匠!」

    メイリン「お邪魔してます。お元気でしたか?」

    平太「アスランさん!メイリンさん!ええ、見ての通り元気ですよ!」

    アスラン「そうか、それは良かった」

  • 167124/04/28(日) 22:26:25

    平太「アスランさんこそ最近まで入院されてたそうですが…大丈夫なんですか?」

    アスラン「ああ、体調は何も問題は無いんだが…」

    平太「…?どうかしたんですか?」

    メイリン「一週間ずっと昏睡状態だったもんですから、心配したアスハ代表から当面の間休養するように命じられたんですよ」

    アスラン「…大丈夫だって言ってるのにな…」

    平太「いや無理しちゃダメですよ!しっかり休んだ方が良いですって!」

    アスラン「……わかってる…」

    メイリン「こんな事で代表がアスランさんを『使えない奴』だって思う訳がないって言ってるんですけどねぇ…」

    アスラン「………ああ…」

    メイリン「ずっとこんな調子でしょんぼりしてるんで、今日ここに引っ張って来たんですよ」

    平太「た、大変だったんですねぇ…」

  • 168124/04/28(日) 22:35:15

    父「ザラ一佐、ホーク三尉。お待たせしました」

    母「よろしかったらお茶をどうぞ」

    メイリン「あ、ありがとうございます」

    アスラン「ありがとうございます。…それでは本題に移りましょうか」

    父「はい。…平太の事ですが…電話でもお伝え通り、私達の養子として迎え入れたいと思います」


    平太はこの世界では無戸籍なので、養子縁組して大沢家の籍に入る形で戸籍を取得してはどうだろうかと大沢家の人達が提案してきたのだ。


    母「私達家族がこの国に来た時に色んな人に助けて貰ったのもありますが、何より平太のお陰で房太郎(フサタロウ)の無事を知る事が出来たんです。この位の恩返しはさせて欲しいわ」


    入院中特にやる事の無かったアスランは、メイリンに頼んで平太と連絡を取れるように手配して貰っていた。

    そうして無事に平太と話が出来たアスランは、平太を保護した人達があの海賊房太郎の肉親だと知ったのである。

  • 169124/04/28(日) 23:00:43

    平太「お父さん…、お母さん…。本当にありがとうございます…っ!!」


    房太郎の両親の言葉に涙ぐみながら平太が答える。


    アスラン「わかりました、俺からもよろしくお願いします。…良かったな、平太師匠」

    平太「はい…!!」

    メイリン「必要な書類を揃えて来ましたので、手続きにはこちらを使って下さい。分からない事があれば何でも聞いて下さいね!」

    父「何から何までありがとうございます」


    房太郎の両親とそんな会話をしていると、アスランは背後から大勢の視線を感じた。

  • 170124/04/28(日) 23:16:53

    アスラン「…?(クルッ)…ッ!?!?」


    振り返るとそこにはどことなく房太郎に似ている10人は優に超えているであろう若い男女が集まってこちらを見ていた。


    「「「「「「「「「「「「(ジッ…)」」」」」」」」」」」」


    アスラン「あ、あの…彼らは…?」

    父「ああ、すみません。ウチの子供達です」

    メイリン「…え!?全員ですか!?!?」

    母「ええ、ウチは房太郎含めて13人子供がいるんですよ」

    アスラン「た、確かにそんな事言ったような気が…」


    息子1「平太おめでとう!!今日から俺達兄弟だな!!」

    娘1「ねぇねぇ軍人さん達!!房太郎の話詳しく聞かせてよ!!」

    息子2「房太郎あっちの世界で金塊探しやってたってマジなの!?」

    娘2「なんか『王様になる』って言ったのもホントなの!?」

    息子3「つーかキミ(メイリン)可愛いね!彼氏いるの?」

    娘3「アンタ関係ない事聞いてんじゃないわよ!!」


    ──ワイワイガヤガヤワチャワチャ


    房太郎のきょうだい達はいっぺんにアスラン達に話しかけてくる。


    アスラン・メイリン「「わァ…あ…」」

    父「す、すみません!お前達、お客さんが困ってるから静かに!!」

    母「騒がしくてすみません…」

    アスラン「い、いえ…。大丈夫です…(騒がしい所はきょうだいそっくりなんだな…)」

  • 171続きはまた明日24/04/28(日) 23:30:21

    その後みんなでお茶を飲みながら房太郎の話をしたアスラン。

    特に房太郎が最終決戦で仲間の一人を助けた話は大いに盛り上がった。


    娘4「良かった…、房太郎兄ちゃん独りぼっちじゃないんだね」

    息子4「ホントにな…」

    娘5「…そう言えば房太郎って何の仕事してるの?」

    息子5「あ、そういや聞いて無かったな」

    アスラン「(ギクッ)あ、えっと…」

    平太「に、人夫の仕事をしてましたよ!子供の頃からやってた仕事だって聞きました!!」(アワアワ)

    娘6「ふふっ、そっか…。あっちの世界でも頑張ってるんだね…」

    息子6「だな。俺らも仕事頑張んねぇとな!!」

    母「ほらみんな、そろそろ仕事に戻った戻った!…お客さん達は好きなだけゆっくりしていってね!」

    アスラン「あ、ありがとうございます」

    父「じゃあ平太、ザラ一佐とホーク三尉のおもてなしは頼んだぞ」

    平太「はい!!」


    ひとしきり話を聞いて満足したのか、きょうだい達は仕事に戻って行く。

    両親も平太とアスランに気を使ったのか席を外してくれた。


    アスラン「…良かった、何とか誤魔化せたな…」

    平太「はい…、流石に55件もの強盗殺人で網走監獄に収監されてたとか言えませんからね…」

    メイリン「えっ」

  • 172二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 08:32:11

  • 173二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 09:22:32

    流石に言えないよなぁ…

    >>165

    ありがとうございます👍!

  • 174二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 20:25:00

    そりゃ凶悪犯やっていましたとは言えないよね…

  • 175124/04/29(月) 21:26:29

    平太「そう言えばお2人はオーブには詳しいんですか?」


    大沢一家が退出した後の部屋でゆっくりとお茶を飲んでいると、平太が尋ねてくる。


    アスラン「いや…俺仕事で国外に行ったりする事が多かったからそこまでじゃないな」

    メイリン「私もまだオーブで暮らし始めて1年位ですし、アスランさんと一緒で国外にいる事が多いですからねぇ」

    平太「そうですか…、じゃあ『アレ』の事は知らないんですね?」

    アスラン・メイリン「「『アレ』…?」」

    平太「…まだお時間は大丈夫ですか?」

    アスラン「あ、ああ…」

    平太「ならちょっと、ご案内したい場所があります」

    アスラン・メイリン「「?」」


    平太に付いて行くと、民宿の裏手の方を進んで行く。辿り着いたのは小さな山の麓だ。


    平太「この間この辺を散歩してる時にたまたま見つけたんですけど…、あ!アレです!」

    アスラン「…!?こ、これは!?」


    案内された先には、岩壁に描かれた見覚えのある坊主頭の男の顔があった。


    平太「ね!この壁画どう見ても白石さんですよね!?」

  • 176124/04/29(月) 22:15:48

    アスラン「なんでこんなものがこんな所に…」

    平太「さぁ…」


    驚きのあまり呆然とするアスランをよそに、メイリンは興味深げに壁画を眺めだりペタペタと触ったりしている。


    メイリン「…あれ?」

    平太「どうしました?」

    メイリン「なんかここ、窪みがあります」

    アスラン「窪み?」


    メイリンが指したのは白石壁画の口の部分で、よく見れば小さな円形の窪みがある。


    メイリン「大きさは…大体コイン1つ分ってトコでしょうか」

    アスラン「………ん?コイン?」


    アスランはポケットから例の白石の顔が描かれた金貨を取り出す。


    平太「それは…?」

    アスラン「この世界に戻ってきた時に貰ったんだ。平太師匠に見せようと思って持ってきた」

  • 177124/04/29(月) 22:16:34

    ──カチッ…、……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    「「「!?!?」」」


    窪みに金貨をはめ込むと、白石壁画は左右に割れてスライドして行く。

    そして中から通路らしき空間が現れた。


    平太「え…ええええ!?!?」

    アスラン「何…だと…」

    メイリン「凄い!!これって多分遺跡って事ですよね!?!?」

  • 178124/04/29(月) 22:28:04

    メイリン「アスランさん、平太さん!ちょっと中入ってみませんか?」

    アスラン・平太「「えっ」」

    メイリン「確か車の中に懐中電灯とサバイバルキットあったハズなんで取ってきます!」

    アスラン「あ、おい!!」


    2人の返事を待たずにメイリンはダッシュで来た道を戻って行く。


    平太「えっと…、ウチにも懐中電灯とロープとかあったハズなんで…取りに行きます…?」

    アスラン「………そうだな…あの調子だと1人でも入って行きそうだしな…行くか…」

  • 179二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:30:23

    なんかえらい事になっちゃったぞ

  • 180124/04/29(月) 22:50:18

    では急遽装備を揃えて遺跡を探検する事になったアスラン達。


    懐中電灯で足元を照らしながら進んで行く。

    通路は3人が横に並んで歩ける程度の幅があり、緩やかな下りのスロープになっている。

    (ちなみに金貨は遺跡に入る前に回収した)


    メイリン「なんかゲームのダンジョンみたいですね!」(ワクワク)

    平太「結構長そうですね…全然出口が見えないや…」

    アスラン「まぁ…白石が危険なものを作るとは思えないから大丈夫だろうが…、一応気を付けろよ2人とも」


    進みながらそんな会話をしていたその時。


    ──カチッ


    アスラン「!?待てッ!!今何か『カチッ』って聞こえたぞ!!」

    メイリン「た、確かに聞こえましたけど…」

    平太「え、何なんでしょうね…?」


    何が起こる?dice1d3=1 (1)

    1.大量の矢が飛んでくる

    2.壁が迫って来る

    3.大きな岩が転がってくる

  • 181124/04/29(月) 23:07:58

    ──ヒュン!!


    アスラン達の目の前を何かが横切った。


    「「「!?」」」


    飛んで行った物体を目で追うと、壁に矢が突き刺さっていた。


    メイリン・平太「「えっ」」

    アスラン「走れ!!」


    アスランの声で慌てて走り出すメイリンと平太。

    矢は後から矢継ぎ早にこちらに目掛けて飛んで来る。


    平太「うわあああああああ!!!!」

    メイリン「嘘でしょ!?!?」

  • 182続きはまた明日24/04/29(月) 23:25:03

    平太「はあッ…はあッ…」

    メイリン「な、なんでいきなり…」

    アスラン「2人とも怪我はないか?」

    メイリン・平太「「だ、大丈夫です…」」


    どうやら矢が飛んで来るのは一部のゾーンだけのようで、3人は走り抜けて何とか助かった。


    平太「もうこれは戻った方がいいのでは…?」

    アスラン「そうしたいが…、戻るとなるとまたあの矢が飛んで来るゾーンを走り抜けて行く事になるぞ」

    メイリン「別の出口探しましょう!!」

    平太「そ、そんなぁ…」


    この遺跡が安全でない事がわかったので慎重に進むアスラン達。しかし…


    ──カチッ


    平太「ひいッ!?またなんか『カチッ』って言った!?」

    メイリン「ちょっ…今度は何が起きるの!?」

    アスラン「しっ!2人とも静かに!!」


    何が起こる?dice1d2=2 (2)

    1.壁が迫って来る

    2.大きな岩が転がって来る

  • 183二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 01:17:38

    楽しみに待ってます!

  • 184二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 07:17:29

    インディジョーンズじゃないか

  • 185二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:59:05

    シライシ王の遺跡と遺産……どう考えてもしょーもないものが出てきそう

  • 186二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:59:09

    保守

  • 187124/04/30(火) 21:08:45

    ──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


    3人の背後から何やら大きな音が近付いてくる。

    振り返ると大きな岩がこちらに向かって転がって来ていた。


    メイリン・平太「「ええええええええ!?!?」」

    アスラン「2人とも走れ!!」


    3人は走って逃げるが、なかなか岩は止まらない。


    平太「ハァ、ハァ…もうダメ…」

    メイリン「平太さんしっかり!!」

    アスラン「…!2人ともこっちだ!!」

    平太「わっ!?」

    メイリン「きゃあ!?」


    メイリン・平太よりも少し先を走っていたアスランが2人を壁の方へ引っ張る。


    メイリン「ん?穴?」

    アスラン「どうやら退避スペースも作ってあったみたいだな」


    壁にあった横穴に3人が退避し、岩は通路の先へと転がって行った。

  • 188124/04/30(火) 21:46:15

    平太「た、助かった…」

    メイリン「…あ、この横穴 奥に道が続いてるみたいですよ!」

    アスラン「岩が転がって行った方が出口だとは考えにくいし、こっちが正規ルートなのかもな。進んでみるか」

    メイリン「はい!」

    平太「(どうか無事に帰れますように…)」


    横穴の中の道を進んで行くアスラン達だが、しばらく道に沿って進んで行くと…


    ──カチッ


    平太「またなんか『カチッ』っていったぁ!!」

    メイリン「もうヤダァ!!」

    アスラン「2人とも落ち着…ッ!?」


    アスランが声をかけた時にはもう既に時遅し。

    床がパカッと開いて3人は落とし穴の中に落ちてしまった。


    平太「うわあああああああ!?!?」

    メイリン「きゃあああああ!?!?」

    アスラン「くっ…!?」

  • 189124/04/30(火) 22:15:10

    アスラン「平太師匠!メイリン!」

    平太「えっ」

    メイリン「きゃっ」


    アスランが2人に腕を伸ばし、小脇に抱える。そして壁を蹴りながら穴の底へと降りて行き、やはり無事に着地した。


    (ストンッ)

    アスラン「よし、無事に降りられたな」

    メイリン「はぁぁ…もう嫌…」

    平太「(この人本当に人間とは思えない動きしてたなぁ…)」

    アスラン「…ん?ここ…何だかさっきまでとは大分雰囲気が違うな?」

    平太「確かに…広いし周りに柱が沢山ありますね」

    メイリン「ここがゴールって事なんでしょうか…あれ?」


    広い空間の壁を懐中電灯で照らして眺めていたメイリンが何かに気付く。


    アスラン「どうした?」

    メイリン「あそこの壁に描かれてるの、シライシさん?ですよね?」

    アスラン・平太「「えっ」」

  • 190二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 22:16:13

    遂に御対面

  • 191124/04/30(火) 22:18:34
  • 192二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 22:29:53

    立て乙!

  • 193二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 09:49:28

    埋め

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