- 1火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 11:09:27
- 2火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 11:12:37
プロフィール
名前:火神エンリ
所属:ゲヘナ学園救急医学部3年生
見た目:身長163㎝ 体型は胸絶壁、腹細い、尻小さめ
戦闘85 事務46 医療97 知性40 運動48 技術18 政治12 交渉14 創作21 倫理8 慈悲11 神秘66 クトゥルフ神話93 運転99 ナビゲート61 料理20 指揮42 薬学93 諜報(変装)90 隠密77 - 3二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 11:28:15
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 11:35:18
「探索者」はいかなる絶望的状況でも抗うもの……
……いやまぁたまにどうしようもない場合もありますが……許さんぞ公式シナリオ - 5火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 11:57:41
- 6火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 12:15:23
友好度
セナ 59
救急医学部モブ 76
ヒナ 66
アコ 28
イオリ 88
チナツ 76
風紀委員会モブ 13
フウカ 71
ジュリ 30
ハルナ 39
アカリ 11
イズミ 41
ジュンコ 30
マコト 24
イロハ 91
イブキ 43
サツキ 60
チアキ 61 - 7火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 12:31:07
好感度(左対象→エンリ 右エンリ→対象)
先生:96 63
シロコ:106 41
ノノミ:77 40
セリカ:77 37
アヤネ:21 3
ホシノ:90 30
アル:40 99
カヨコ:53 49
ムツキ:57 69
ハルカ:9 47
ヒフミ:36 75
アズサ:76 55
ハナコ:52 44
コハル:78 20 - 8火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 12:40:46
前スレ
【オリキャラ】私はクトゥグアの神秘を持ってる生徒part5.5【⚓️&🎲】|あにまん掲示板……ここまでバレてたら、全部話しちゃいましょうか本当、色々な生徒が心開いてたり、頼りにしてたり……不思議な人よね……"先生"って役割がこういったものを生んでるのかしらね"…bbs.animanch.compart5
【オリキャラ】私はクトゥグアの神秘を持ってる生徒part5【⚓️&🎲】|あにまん掲示板折角の海なのに……まあ、愚痴っても仕方がないわよねそれじゃ、救急医学部として頑張りましょうか!bbs.animanch.compart4
【オリキャラ】私はクトゥグアの神秘を持ってる生徒part4【⚓️&🎲】|あにまん掲示板……倒し切ってしまったわこんな予定じゃなかったのだけれどもbbs.animanch.compart3
私はクトゥグアの神秘を持ってる生徒part3【オリキャラ】【⚓&🎲】|あにまん掲示板今の私に出来ることを私が楽しく居られる世界をbbs.animanch.compart2
私はクトゥグアの神秘を持ってる生徒part2【オリキャラ】【⚓&🎲】|あにまん掲示板(ホスト規制されてる間に落ちてしまったのでたて直し)この状況……何か面白いことがありそうなのよねbbs.animanch.compart1
クトゥルフの神格を元ネタにした生徒を見てみたい【オリキャラ】【⚓&🎲】【クロス?】|あにまん掲示板まだなんも決めてないけど()ステータスとかは神格決めてからその神格っぽい補正入れてダイス振りたいですこの神格モチーフのキャラ見てみたいとかありますか?あ、ニャルはできれば辞めたい、あのトリックスターの…bbs.animanch.com - 9二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 12:57:28
10まで~
- 10二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 13:11:34
これでよし
- 11火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 13:21:58
前スレのあらすじ
夏合宿の日の夜、心配して来てくれた先生に私の思いを、考えを、怯えを話した
先生はしっかりと聞いてくれて、そして一つの答えをくれた
……とても救われた気がしたわ、だから次は私が救うことを『約束』した
そのあと、美食に温泉にヘルメット団とスケバンの連合軍に……まあ、うん、とても酷かったわ
それでも、みんなと協力して無事に撃退したわ
……まあ、その後に地獄の訓練始まったけど……成長出来たから良しとしましょう!
そして迎えたエデン条約締結の日
どことなく嫌な予感を感じていたわ
ニュースを見ながら待っていて……途中で連邦生徒会に関することも流れて……いや、これ以上は辞めましょうか
彼女たちについて思い出しても不愉快になるだけだし、これと言って語る価値も存在しないわ
そして……ふとニュースが途切れた、謎の爆発が起きた、嫌な予感は当たってしまった
イロハには感謝しないとね、色々と知ることが出来たわ
そして必死に車を飛ばして……途中で焦り過ぎたのか、ミスも多発したけど、先生のもとにたどり着いて回収
撃たれてしまっていたから、トリニティに移動して本格的な治療を施すことに
トラブルはあったけど、なんとかたどり着いて、先生の容態は安定したわ
……見てなさい百合園セイア、私は悲劇なんて認めない
選択を放棄した愚者の言う通りになるなんて気に食わない
まだ絶望的な盤面なんかじゃない、邪神が招来されてしまった時に比べたら何億倍もマシ
伏線は貼られきった、相手の手札も一通り見た、考察材料は揃いつつある
"探索者"はここからが強いのよ - 12火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 18:10:57
物陰に隠れながら慎重に進む
今回に限っては各所で混乱が起こっていることに感謝ね、ザル警備だから楽に通れたわ
しかもドンパチやってくれてるから、多少の物音なら誤魔化せる
さて、確か地位高い人は牢屋も豪華になるらしいから……こっちね
そのままスムーズに進んでいくと
茶会の生徒A「ミカ様、こちらへ」
茶会の生徒B「ミカ様!!」
茶会の生徒C「お待たせしました、もう自由です!」
ここか……ちょっと不味いわね、もう牢屋から出されてるみたい
単独で勝つのは……出来ないことは無いけど、無理と仮定するべきね
変装維持しながら戦うのも厳しいし……困ったことになったわ、でもやれるだけのことはやらないと……
ミカ「ふーん……なるほどね?うん、大体状況は分かったよ。つまり……」
ミカ「みんな、私のファンってところかな?やー、仕方ないなあ。サインでもしてあげよっか?」
えぇ……
茶会の生徒A「い、いえそうではなく。ご覧になったかと思いますが、現在トリニティは──」
ミカ「うん、だいたいわかってる。で、ここのみんなは何?まさかとは思うけど、ゲヘナに宣戦布告しようとか考えてたり?」
「……」
静かに、音をたてないようにグレランに弾を装填する
まずは一撃で三人を沈める、後は監獄から出ないように耐久しながら先生を待つ、これしかないわね
茶会の生徒A「はい、その通りです!今こそゲヘナのやつらを消し去るチャンスかと!」
茶会の生徒B「あなた様が望んでいた通り、ゲヘナとの全面抗争を……!」
茶会の生徒C「さあ、今すぐトリニティ全域に戦闘命令を!」
ミカ「……あはっ」
ミカ「みんな記憶力良いね。うん、私はゲヘナが大っ嫌いだよ」
ミカ「……それで?だから何?どうしてそんな、命令を欲しがって来たわけ?」
予想外の言葉に、飛び出そうとしていた私の体はピタリと止まった - 13火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 18:54:41
茶会の生徒A「……はい?」
まあ、私も割と戸惑ってるし、あっちの子が戸惑うのは当然……あ
そういえば、ハナコさんって、問題無いだろうけど念の為、みたいな言い方してたわね……
もしかしなくても、ある程度見越してたのね……
ミカ「他の派閥を抑えたんでしょ?実際のところ、宣戦布告なんて手続きもう要らないじゃなん。今すぐゲヘナに殴りかかれば良いのに、自分たちの代わりに怒って、命令してくれって……何それ、面白いことするね?」
…………
茶会の生徒A「み、ミカ様!?何を……!」
ミカ「あははっ、気に障ったらごめん」
ミカ「うん、私はゲヘナが嫌いだよ。機会があれば、どうにかしてやりたいと思うくらいにはね」
ミカ「でもさ、今の私はあんまりそういう気分じゃないんだよね。だから悪いんだけど、帰ってもらえるかな?」
……くっ
茶会の生徒B「き、気分……?」
茶会の生徒A「今がどれだけ重大なタイミングなのか、分かっていらっしゃるのですか。それをたかが気分の問題で……」
ミカ「……『たかが』?何言ってるの、それが一番大事なことでしょ?」
……くくく
ミカ「私は私の気分とか気持ちの問題で、ゲヘナが嫌いなの。そのことの何が悪いのさ。別に、その裏に隠れた理由とか目的なんて無いんだよ?」
ミカ「こんな状況で宣戦布告なんて、別に要らないって分かってるよね?なのに自分たちの代わりに憎んでくれだなんて、変なこと言って……」
ミカ「もう帰ってくれないかな?今はそういう気分じゃないし、そろそろ面倒になってきちゃうから」
……ふふ - 14火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/20(土) 19:16:44
茶会の生徒A「……何だと?」
ミカ「お耳掃除でもしてあげようか?命令されなきゃ憎むこともできないの、って言ってるの」
ちょっ!……あ、ヤバ
茶会の生徒A「この、言わせておけば……っ!」
「くっ、ふふっ」
それは丁度、殴りつけようと手を振りあげた瞬間だった
茶会の生徒A「なっ!?」
ミカ「え?」
茶会の生徒B「そこに居る人、出てきなさい!!」
……あーあ、余りにも面白過ぎて笑い声漏れちゃったじゃない
まあいいや、バレたから我慢する必要ないし、我慢してるの滅茶苦茶キツかったのよね
もうさっきからずっっっと、プルプルしながら口抑えてたんだから
「ふふっ…あはははははっ!あははははははははははっ!あっははははははははははははは!!ヒーッ、ヒーッ、お腹痛い、あはははははははははははははははは!!!」 - 15火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/21(日) 06:33:44
コツ、コツ、音を鳴らしながら歩み寄っていく
「あー、笑った、笑った。最高、とってもいいものを見せて貰ったわ」
しばらく笑い続けてしまったわ、涙まで出てきちゃったじゃない
茶会の生徒A「ここは一般人は立ち入り禁止です、速やかに去って下さい」
「んー、お断りするわ。友達に頼まれたし……なにより、そういう『気分』じゃないの」
ちょっと、いや大分バカにし過ぎてたみたい
これは反省しないといけないわね
あー、今なんだかとってもいい気分、なんででしょうね?とても不思議だわ
気分……うん、気分ってとても大事よね
だってそれは人の意思だもの、自らの意思がしっかりしてないと『気分が乗ったからやる』『気分じゃないからやらない』なんて本心から堂々と言えるはずがないもの
あとシンプルに切れ味いい煽りができる人、私好きなのよ
もっともゲヘナ嫌いとか初対面の印象がマイナス突き抜けてるから、嫌悪から嫌いになった程度だけど - 16二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 17:47:47
保守
- 17火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/21(日) 18:40:35
「さて、まあ世間知らずのお嬢様だと思って利用したってところでしょうね」
「しかも思い通りにならなかったら手を上げるとか……反撃されない前提なのか、何も知らないのか」
「どちらでもいいけど気に食わないのよね」
「そもそも、ゲヘナに攻め込んで何がしたいのかも見えないし」
「この人も言ったけど憎んでいるのなら勝手に攻めればいいし……薄いなぁ、本当に薄い」
「信念も感情も無い行動で何かを得ることが出来るわけないのに、そんな簡単なことも分からないの?」
茶会の生徒A「……そこら辺の一般生徒の癖に、生意気な」
「アハハ!もしかして地位でしか人を見れないタイプ?そんなの人が勝手に定めたもの……」
「名状し難い化け物に通用するとでも?」
じゃ、戦闘かな?
いや、そもそも戦いにならないか、蹂躙ね
取り敢えず初手譲ってカウンター狙いで、そこ起点で組み立てましょうか
形式だけだとしても、相手から先に手を出したって事実は重要だし
さて、始め──
dice1d4=2 (2)
1.2.3.芽吹き始めた正義のココロ
4.え?コハル出遅れちゃったの?
- 18火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/21(日) 23:03:58
コハル「な、何してんのっ!?」
「あら?」
茶会の生徒C「な、なんだお前は!」
カウンター狙ってたおかげで、パッと見一対三の構図で助かった……
本気出し始めてたら私があの三人虐めてる場面になってたわね……セーフセーフ
あ、聖園ミカは抵抗するつもりゼロだったわ……まあ、やる気あるのなら手を振り挙げられた時点で相手を壁に埋め込むぐらい出来るわよね
それも相まって相手が完全に加害者に見えてるのは本当に助かってるけど
ちなみにコハルは dice1d4=2 (2)
1.まあ、火炎放射器が特徴的だし気づく
2.先生を搬送するためにトリニティに来たこと知ってるし……
3.笑い声聞こえてたし……
4.この人は誰?
- 19二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 08:42:55
保守
- 20二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:55:26
ほほほ
- 21火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/22(月) 21:28:26
コハル「い、いじめはダメっ!どうして、こんな大勢で寄ってたかって……!」
「あら、コハルじゃない。ハナコに頼まれてここに来たの?」
コハル「え、いや……なんか、変な集まりが出てきそうって聞いたから……」
「くっ…くく……天下のティーパーティー所属の生徒様方が変な集まり呼ばわりなんて……」
コハル「(あ、あの、エンリさんは何でここに?先生の方は?)」
「(私はさっき言った通り、ハナコさんに頼まれて、あと先生の容態は安定してるから安心してちょうだい)」
コハル「(そっか、良かった……)」
茶会の生徒A「チッ、また邪魔なのが増えた……どきなさい、今の状況が分からないの!?」
茶会の生徒B「緊急の事態なのよ!?」
コハル「で、でも、私は……!」
茶会の生徒C「どけっ!!」
コハル「……い、嫌っ!」
「……見事なブーメラン発言した挙句、大人気ない真似するわね」
「大丈夫?ここは私に任せて助けを呼んできてもいいわよ?」
私は……まあ、"知識"でしか知らないとはいえ冒涜的な化け物にも、本物の殺気にも慣れてるから、鼻唄出来るくらいには余裕だけれども……
この異常な怒気は慣れてないと厳しいんじゃないかしら?
コハル「だ、大丈夫……えっと、私はバカだから、何がどうなってるのか全然分からないけど……」
コハル「でも、これは違う!こんなの絶対にダメ!!」
コハル「こんなこと、許しちゃいけないから……私は退かない!!」
ミカ「……!」 - 22火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/22(月) 22:17:42
「……ふふっ、うんうん、とても良い心意気じゃない」
自分に対して正直に、ある意味我儘に振る舞うのってとても大事なことよね
1000探索者ポイントぐらいあげちゃう、なーんて冗談は一旦置いておいて
茶会の生徒C「聞かないやつだ、それなら……」
茶会の生徒A「ま、待って。この正実の子、どこかで……」
茶会の生徒B「よく見ると、何だか見覚えが……」
あら?なんか流れ変わったわね?
"コハルは補習授業部の、私の生徒だよ"
あら、もう先生起きてきたのね
むう……これじゃ戦闘起こらなさそうね。不完全燃焼だわ…… - 23二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 08:41:34
保守
- 24二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 19:12:01
補習
- 25◆Jc3hvbdXJw24/07/24(水) 02:43:03
色々考えてたらもうこんな時間になってたので本日(昨日)の更新は無しで……
- 26二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 13:14:59
12時間って案外短い
- 27二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 13:15:32
それにしても煽り散らかしてる時がめちゃ輝いてる
コハルと先生の到着で「スン……」ってなってそうだけど - 28火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/24(水) 18:31:16
コハル「せ、先生っ!?」
ミカ「……」
「おはよう、先生。思ったよりも早かったわね」
茶会の生徒A「シャーレの……!?」
茶会の生徒B「そんな、意識不明の重体だったはず……?」
茶会の生徒C「せ、先生が、どうしてここに……」
"お願いだから、まず暴力はやめてほしい"
ふぅん……
茶会の生徒A「そ、それは……」
茶会の生徒B「……」
茶会の生徒C「か、帰ろう。あの先生の表情、絶対にマズいって……」
茶会の生徒A「……ああ、行こう」
そう言い残し、さっさとこの場を離れていってしまった
コハル「せ、先生……」
"コハル、カッコよかったよ。流石は正義実現委員会のエリート"
コハル「先生……!」
確かに凄かったわね……ダメなものはダメ、それをどんな時でも貫こうとする人間が、出来る人間が、この世界にどれだけいるのかしら?
すぐに言い訳して、妥協して、諦めて、楽になろうとするのが人間だもの
今はまだ力が追いついてない部分もありそうだけど……きっと、近いうちに問題無くなるでしょうね
「いやぁ……愚かな人間にあなた愚かね、って言うのが楽しいのは万人共通だと思うのよ」
「特に何もかも自分の思い通りにいってる!って人間に対して『全然うまくいってないよ?むしろこれだけ計画の瑕疵あげられるよ?ついでに人格面の問題点も教えてあげるね』ってやるのは最高の気分ね!」
「黒幕系魔術師に対してこれやると、大体面白いぐらいキレ散らかして、いい反応貰えるのがポイントね」
- 29火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/25(木) 01:06:38
ミカ「……」
ミカ「で、なんでこんなところに角付きが居るの?もしかして攻め込むつもりだった?」
「辞めて、本当に辞めて、今アイツらと同類にされるの本当にキツいから辞めて、流石にライン越え、いくらなんでも言っていいことと悪いことがあるのよ」
私は思いっきり顔を顰めながら言葉を返す
無いわ、本当に無いわ、有り得ない
まあ、私の反応が余りにも予想外だったのか、少し引きながら謝罪してきた
ミカ「……なんか、ごめんね?」
「わかればいいのよ、わかれば」
ミカ「……」
「……」
"……"
コハル「……」
……はあ、気まずい
なんか知らないけど聖園ミカは本調子じゃないっぽいし、私だって……暴力で解決しようとしてたから何かもやもやする
そして、先生もコハルも私と聖園ミカとの相性が最悪に近いのは知っている
まあ……こうなるに決まっているわよね
……本当に気まずい、この場をどうにかするには……いや、言おうとしてたことは、無くは、無い、けど……
「すー、はー……あー……んー、えっとぉ……うーん……」
正直、物凄く渋い顔をしてると思う
でも……まあ……うん、もしやられてたら、私だけじゃ止められなかったし……
まあ、なんか、なんとなく、お礼するべき場面ではちゃんとお礼した方が、人間って感じするし(相手がニャルカスなら死んでも御免だけど)
「はぁ……ありがと、止まってくれて、止めてくれて」 - 30二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 11:09:25
それな
- 31二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:28:17
言えた
- 32火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/25(木) 23:40:47
ミカ「……へー、ゲヘナの蛮族でもお礼言えるんだね。まあ、そんなの要らないけど」
「……取り敢えずゲヘナで括るのは辞めて、お礼を受け取らないこと自体は別にいいよ」
スンッ、と真顔になって、相手を正面から見つめる
「……ただ、そこまで無理して煽る必要はないと思うのだけど」
ミカ「あはっ、何それ?そんなことがわかるほど私のこと知ってるの?」
「わからない、わかるはずがない、わかっていいわけが無い」
声のトーンが一段落ちる
「人の心情を簡単にわかるなんて言うやつはさっさと炭になって死ぬべきよ。それは、その人が、その人だけが、積み上げてきた記憶を、感情を、思いを、選択を、経験を愚弄する行為」
「本当の意味で他者の気持ちがわかるなんてことは有り得ない。出来るのは推測することだけ」
「だから色々考えて、推測して、考察してみた……その結果、なんか思い悩んでて、本調子じゃないんじゃ、って思った」
あくまで思っただけで、外してたら外してたでこの話は終わり、それだけ
声のトーンを普段通りに戻し、でも私なりに真摯な声音で続ける
「そもそも、少し考えてみればアイツらの誘いに乗って良かった」
「気分が乗らなかったとしても、苦労せずに駒が手に入るチャンスだったのだから、適当にけしかけとけば良かった」
「適当言って利用し返してれば良かった……上手く口を回せば、あなた自身が宣戦布告しなくても、さっきの取り巻き含めた過激派を攻め込ませることは出来なくも無いんじゃないかしら?」
「それなのに拒否して、それどころか一切抵抗する素振りを見せなかった……私が笑うの我慢出来てたら、あのまま殴られるつもりだった……」
「ねえ、今のあなたは何を考えてるの?そして、なんでその選択をしたの?」 - 33二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:47:04
保守
- 34二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:02:01
保守
- 35二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 02:34:48
保守
- 36火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/27(土) 07:49:04
"そこら辺は……私も気になっていた"
"ミカは、どうしてさっき……"
ミカ「え、あー、それは……」
……少し助かるかも、私から聞くよりもスムーズに行きそうだし
ミカ「……何でだろ。絶好のチャンスだし、今立ち上がればって分かってはいるんだけど……」
ミカ「今でも嫌い、なんだけど……今、この場に角付きがいるのがとても不快なのに、どうしてだろ……」
ミカ「私にも、よく分かんないな……」
……泣いてる?
ミカ「あれ、ちょ、ちょっと待って……」
ミカ「私……わ、私は……」
ミカ「……」
ミカ「ごめん、セイアちゃん…………」
ミカ「どうして、こうなったのかな……」
ミカ「ごめん……ごめんね……」
ミカ「こんなにバカで、ごめん……」
"ミカ……"
大方、自分がした行動に後悔してる、って感じなのかな
どんなことがあったかは知らないから、何に後悔してるのかとか全く分からないのだけれど - 37火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/27(土) 07:52:00
「……持論だけど」
「どんな言葉も相手に直接伝えないと意味を成すことはない、っていうのと」
「死んでいないのなら、まだ話す機会が残ってるのなら、どうにかなると思うわよ」
『……嫌だ、失ったらもう耐え切れないって……言ったじゃん……言ったのにさぁ……』
光となってしまった姉に対して手を伸ばすしかない探索者が居た
『ここまで頑張ってくれて、本当にありがとうございました、ここまで頑張らせてしまって……本当に、本当に、ごめんなさい……ごめん、本当に、ごめん……』
焼け落ちる屋敷の中で無力に打ちひしがれている探索者が居た
『………………神のクソッタレが』
二度と返信が来ないチャット画面を前に立ち尽くす探索者が居た
『守れなくて、救えなくて、ごめん』
もうそうするしか道は残ってなくて、最愛の人を手にかけた探索者が居た
「世界には、後悔することすら許されず、絶望の底で永遠の別れを迎えた人間だって居るのだから」 - 38二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 14:18:55
流石邪神。
言葉の重みが何倍もちげぇや - 39火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/27(土) 17:17:28
「……言いたいことはそれだけ、後は先生に相談してどうするのか決めれば?」
私が居ない方が都合良さそうだからね
それに、先生に任せておけば大体はどうにかなるでしょうし
「それじゃ、私は古書館の方行ってくるわ。今はあそこで怪我人の受け入れしてるみたいだし、手伝ってくる」
そのままスタスタと歩いていき、この場を離れる
──前に少しだけ立ち止まり、"この場にいる人には聞こえない"声量で話しかける
「……どうせ見てるんでしょ。さて、これを見たあなたはどうするのかな?」
「『決めるのは、あなた』だよ?」
そして今度こそ古書館に向かって歩き出した - 40火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/27(土) 21:28:44
さて、古書館に着いたのだけれど……
トリニティの生徒A「まだ用意出来てないの!?外で怪我人が沢山待ってるのに!!」
トリニティの生徒B「包帯足りてない!早く持ってきて!」
トリニティの生徒C「皆さん落ち着いて、順番に……ああ、そこで立ち止まらないでください!!」
……まあ、予想通りというか
もしかしなくても、一度に大人数が負傷する事態に慣れてないわね?
いや、慣れてる方がおかしいのだけれども……
まあ、サンクトゥムタワー機能停止直後のゲヘナもこんなもんだったし……何とかなるでしょうけど
「はい、取り敢えず私の手持ちの包帯使って」
トリニティの生徒B「あ、ありがとうございます!」
「ここに荷物置かないで、通路は広くとって、動線を意識して」
「ここにいる人把握してる人はいる?誰が何を担当するのかはハッキリと決めておいた方がいいわ」
「あ、そうね、動ける程度の負傷者は備品を取りに行って欲しいわ!悪いけどゆっくり寝かせられるほど今は余裕ないの!」
「動けるのにサボってそうな負傷者が居たら銃弾叩き込んで確認しなさい、ちょっとやそっとじゃ重症化はしないわよ!」
「あと、外で騒ぎ起こしてる暇人を連れてきて手伝わせなさい。人命最優先よ!」
トリニティの生徒A「え、えっと……」
トリニティの生徒C「あなたは、一体……?」
「私が誰かなんてどうでもいいの、今は一人でも多くの人を救うことの方が大切でしょ!」
正直、人をまとめるのとか苦手だけど……混乱してる今だからこそ、勢いで押し切る!
「さあ、さっさと動きなさい!各々が出来ることに対して全力を尽くすのよ!」
dice1d100=21 (21) (医療97)
dice1d100=83 (83) (交渉14+勢いによる補正20)
dice1d100=83 (83) (指揮42+勢いによる補正20)
- 41二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:48:04
医療は成功してるから()
- 42火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/27(土) 22:25:28
(うーん、RPで押し切ろうとしたけど、肝心の交渉技能が初期値だったから事故った感が凄い)
……まあ、それだけで言うこと素直に聞く人たちばかりなら苦労しないわよね!
やっぱり私、人の上に立つの向いてない!副部長の座蹴っておいて大正解だわ!
それに、私が働けば問題ない!
「火傷、切創、内出血……骨にヒビ入ってるかもしれないから、念の為固定して……」
最低限の処置を施して、次の怪我人を診る
本当はもう少ししっかりと見てあげたいが、今はとにかく余裕が無い
先生がこの場を落ち着かせるのにも時間はかかるだろうし……それまでは、私が繋げる
「大丈夫?耳は聞こえるかしら……よし、なら良かったわ」
適切な処置を施して次へ
「こら、変に動こうとしない。痛いのはわかるけど大人しくしてちょうだい」
「鎮痛剤も打ったし、手当もしたからしばらくすれば平気になるわよ」
適切な処置を施して次へ
「私の今の手持ちは……ごめん、これ貰っていくわ」
足りなくなったものを補充して次へ
「……」バンバン
「起きなさい、動けるでしょ。そもそもあなた、騒ぎ起こした側でしょ?あなたが搬入されてきた時の反応と内訳の傾向からそれぐらいわかるわ」
「自業自得だし、ベッドは有限なの」
叩き起して次へ
忙しさのあまり、目が回りそうだったけど……例え何があろうとも、相手が誰であろうとも、絶対に救うのが、私たち救急医学部だから
今は私の出来ることを、やり続けるだけ! - 43二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 08:32:09
保守
- 44火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/28(日) 15:01:31
「はあ…はあ……つ、疲れた、本当に」
どうやら先生が事態を治めてくれたり、正実の上層部が復帰してくれたみたいで余裕が出来たから、やっと休むことが出来たわ……
てか、クーデター起こそうとしてたやつにハナコさん捕まってたのね、危なかったわ……
"エンリ、お疲れ様"
「あら、先生じゃない。先生の方こそお疲れ様」
「それで、何か用かしら?」
"ゲヘナの方にも様子を見に行こうと思ってね、呼びに来たんだ"
「なるほどね、体の方は大丈夫?ゲヘナに着くまでは歩くことになりそうだけど」
"問題無いよ"
「なら良いけど……無茶はしないこと。キツくなったら言ってちょうだい」 - 45二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:39:48
エンリすごい
- 46二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 11:19:16
先生はこれからゲヘナシナシナシロモップのところに行くのか
- 47火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/29(月) 19:55:43
コツ、コツ、と夜の街に二つの足音が響く
あんな事があったのだから、不用心に外へ出る人なんて居ないのでしょうね
不良達も大人しくしてるのか、銃声も聞こえない……とても静かな夜だわ
……まあ、古聖堂近くでは小競り合いがおきてるかもしれないから、念には念を入れて遠回りしてるのもあると思うけど
"エンリ、改めて今回はありがとう。とても助かったよ"
「先生、そういうのは全部終わってからにしないとよ」
「それに、私は私に出来ることをやっただけだもの」
"そうだったとしても、だよ"
"それに古書館での働きに感謝してる人もいたね"
「あら、そうなの?もし、正体がゲヘナ生でした〜ってなったら、その人はどういう反応するのかしらね?」
意地悪く、ニヤニヤしながら先生に聞いてみる
これには流石の先生も苦笑いしかかえせなかったみたいね
ゲヘナでは毎日怪我人出るから慣れてるのは大きいと思うわ
救急の要請が複数かかった結果、少人数で回さなきゃいけなかったことも何回かあるし……
もしかしなくても、やっぱりウチって魔境なのかしら?でも私が一年の頃よりはマシだし……
ちなみに、先生の話によると dice1d100=95 (95) +20程噂になってたみたいね(1でなんか居たね〜程度、100でトリニティ中に広まってる。医療1/2以下だったのでボーナス+20)
「さて、そろそろゲヘナ自治区ね。そこからは車が使えるから、あと少しの辛抱よ」
- 48二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:11:34
今キヴォトスで最も熱い女、生ける炎の面目躍如だな
- 49火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/29(月) 21:50:48
……冗談めかして言ったけど……え?嘘でしょ?
ゲヘナ生ってバレたら本気で殺されかねないんだけれど?
……まあ、未来のことは未来の私に任せましょうか!
ちなみに今はゲヘナの保健室ね
セナ「……ご無事で何よりです、先生」
"セナとエンリのおかげだよ"
セナ「いえ。大人の治療は初めてでしたが、どうにかなって何よりです」
エンリ「そういえば私たち経験無かったわね。ぶっつけ本番でもどうにかなって良かったわ……流石セナね」
チナツ「先生……」
セナ「チナツ、まだ動いてはダメです。横になってなさい、先輩命令です」
チナツ「私、今は風紀委員会所属ですが……」
「関係ないわよ、私たちからしたら今でもチナツは可愛い後輩だもの」
セナ「なんなら今から救急医学部に戻ってきても良いのですよ?質の良い死た……いえ、負傷者たちに好きなだけ触れますし」
「よし、なら私は転部届取ってくるわね」
チナツ「いえ、私は別に……丁重にお断りしておきますね」
「……今なら力ずくで転部届書かせること出来るかしら?」
チナツ「本当に辞めて下さいね!?」
「冗談よ、怪我人にそんな事はしないわ」
チナツ「冗談言ってる時の顔じゃ無かったのですが……」 - 50火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/29(月) 22:55:15
その後はアコ行政官と改めて情報交換したわ
こっちからはトリニティ側の大騒動の顛末を……いや、改めて思い返してみても地獄ね
本当によくあの惨状から立て直せたと思うわ
ゲヘナ側は、私との通信を切った後、怪我人を救助しながら撤退
でも撤退途中にトリニティの砲撃部隊に狙われ……スーッ、トリニティ側は元気いっぱいで何よりです
そして、運が良いのか、悪いのか……丁度中間地点にアリウスの四人組──先生言わく、アリウススクワッドって言うらしいわね、とトリニティの生徒が一人、あとヒナ委員長も居たらしいの
そこで向こうが砲撃してきたのに合わせて煙幕弾を撃ち込み、その間にヒナ委員長を回収……というか自力で脱出して来たみたい、本当に委員長凄いわよね……
トリニティの生徒もアリウススクワッドと戦っていたらしくて、場合によっては回収するつもりだったけど、いつの間にか逃げ出してたみたいね
……にしても、あの状況でアリウスに戦いを挑むトリニティ生って……まさかね
ちなみにアコ行政官は向こうが一方的に攻撃してきた事をネタに軽くゆするつもりらしいわ
額に軽く青筋浮かべてたしマジね、私としてもいいぞもっとやれ!って感じだわ
そもそも万魔殿がやらかしてるって言うのは……まあ、別組織だから知らない、で済ませましょうか
アコ「先生……」
一旦雰囲気を切り替えるためか、真面目な顔で先生の方に向き直ろうとする
イオリ「アコちゃんまだ動いちゃ、ぐっ……!」
「はいはい、それはあなたもよ、イオリ。大人しくして、この後に備えてなさい」
"アコもイオリも、怪我はともかく無事で良かった……"
アコ「エンリから聞いてると思いますが、委員長がいなくなってしまい……」
アコ「部室にもおらず、連絡もつかなくて……先生、委員長を……」
"うん、任せて"
アコ「……はい。よろしくお願いします」 - 51◆Jc3hvbdXJw24/07/30(火) 00:13:28
本日はここまでの連絡がてら1つお願いがあります
ここ最近規制くんが張り切っておられるご様子で外出中ずっと規制で投稿出来ません……
いつも保守助かってますので、引き続きお願いしたいです……いや、なんでや、キッズか?キッズ対策なのか?キレそう()
おまけ
エンリの噂の方向性
dice1d100=24 (24)
1で「手際良くて凄かったな……」(尊敬)、100で「治療してる時の真剣な横顔とか、格好良かったな……」
- 52二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 02:00:21
保守
- 53二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 13:01:33
ほす
- 54二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:50:55
一応ほ
- 55火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/30(火) 23:57:27
「……さて、どうするの?正直、ヒナ委員長がどこに居るかのアテなんて無いわよ?」
先生を救出する時に出来た車の傷をなぞりながら問いかける
もう少しだけ待っててね、全部終わったら修理に出してあげるから
……でも、どこに出そうかしら?大分傷ついてるのよね
いつも通りゲヘナで済ましちゃうか、いっその事ミレニアムまで遠出するのもアリね
……まあ、全部終わってからの話になるけど
"……多分、ここかな?っていう心当たりはあるから、まずはそこに行くつもり"
「そっか、なら問題ないわ。それじゃ、そこまでの道案内よろしくね」
先生が助手席に乗り込み、シートベルトをしたのを確認してからアクセルを踏み込む
"……車、大分傷ついちゃってたね"
「あはは……焦ってたのもあって、かなりポカしちゃったから……なんだか少し恥ずかしいわ」
思わず苦笑いしてしまう、普段ならもう少し落ち着いて運転出来た気もするのよね……
"私はエンリが頑張っていた証拠だと思うな"
「……そう、なのかな?まあ、今回は皆頑張っていたと思うわ」
「皆、やれることを、やっていた。やれることを、やろうとしている……」
セナ含む救急医学部や風紀委員会、補習授業部の皆はもちろん
トリニティの大混乱だって、方向が違ったり、空回りしただけで頑張っていたと、今なら思える
過激派連中も……まあ、うん……覚悟とか意思が足りなかっただけである意味頑張ってたわね……
先生も助かって、混乱もひと段落して、それが実感出来てきて、余裕が生まれて
「……あはっ、まあ、ここまでの事態になってもなお、何もしてない人達がいるわけだけど」
ドス黒い感情が湧き始めた - 56二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 10:10:17
まあ、うん、その人達への評価は奇跡の始発点が終わるまで待ってもろて
今、代行がヘラってる最中だから(それで済ませていい問題ではないが) - 57二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:29:21
わからんでもないけどちょっと抑えて…
- 58火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/31(水) 21:47:28
「まあね、結果論よ。持ってる情報的にこの事態に至る可能性を一番予測出来たであろう私が予測出来なかった訳だし」
「わかってる……ええ、わかってるのよ」
「今から色々言うのはみっともない八つ当たり……それでも吐き出したいの、だから何も言わないでくれると嬉しいわ」
「私はね、思わずには居られないのよ……介入する理由は十二分にあるのだから、連邦生徒会が動いてくれてればなって……」
「もし居てくれたら、トップが全滅しても、混乱は抑えられた」
「こちらの状況を把握して、情報を正確に伝えて、お互いが争わないように誘導出来たはず」
見えない、わからない、気持ち悪い
……ねえ、あなたたちは何のためにいるの?あなた達が与えられたロールは、ハンドアウトは、何なの?
……何もかも宙ぶらりんで、ただそこに在るだけなのは……ただただ不愉快なの
「あと、何より……何より……」
「SRTの人が……あの人たちが居てくれたら……先生も、ヒナ委員長も、ここまで傷ついたり、ボロボロにならなかっただろうに……」
……本当にわからない、このキヴォトスという世界において武力は最もわかりやすく、そして有効に切れるカード
実績も、信頼もある……正直、私なら絶対に手放さないのに……
あるとしたら強大な武力組織故の暴走を警戒した?……いや、無いわね、有り得ない
それならとっくに暴走してるし、そもそもそんな事する人達じゃない
もし何かあったとしたらやられた側に問題がある時だけでしょうね
"あの、エンリ?"
「……ん?どうしたの?」
"えっと……SRT、って何かな?"
……あー、そういえば先生がキヴォトスに来たのって連邦生徒会長失踪後だし
失踪後に何かしたって話は聞いてないから、知らなくても不自然じゃないのか、な?
少し出てますが、エンリとSRTはちょっとした縁があるので、不信と私怨で荒れてたりします
……まあ、それが無かったとしても可愛い後輩に対する『暇人』呼びとエデン前会見でアウト
サンクトゥムタワーを第二のンガイの森案件にしてあげようかしら、ぐらいは思ってますが()
- 59二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:42:50
そういえばこの時点ではSRTについては知らないんだったな……。
本来より少しだけ早く知ることになったわけか。 - 60二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:58:30
SRT知らないの意図を感じるんだよなぁ
シャーレの権限なら限りなく以前の状態に近い形でSRTを維持できるから
先生とSRTへの疑心が見えるよ - 61火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/07/31(水) 23:46:50
「SRT特殊学園、連邦生徒会長直属の学園組織として創設されたものね。ちなみにSRTって言うのは『Special Response Team』、これを略したものね」
「日本語に訳すと特別対応チーム、文字通り特殊な任務に対応するためのエリートたちの学園なのよ」
「キヴォトスの各学園って自治権を持ってるから、学区外に逃げられたり、その学区の権力者と結びついてたりしたら手出ししづらくなっちゃうのよね……」
温泉もある意味その枠疑惑あるのよね……なんでアレを部活として認めてるの?バカなの?バカだったわ、バカ議長だから今うちの部室でおねんねしてるんだった
「そこで活躍するのがこのSRT!連邦生徒会長、つまりこのキヴォトストップの名の下にあらゆる自治区への介入を可能とする、まさに『正義』の組織ね!」
「基本的に4〜5人の小隊単位で活動しているのだけれど、正直そこら辺の集団じゃ一個小隊にすら勝てないわね」
「なんてったって、厳しい選抜試験や訓練による練度や士気などの質はトップクラス、それらを最大限に引き出す高品質かつ多種多様な装備」
「正直、ヒナ委員長みたいな圧倒的な暴力じゃないと勝てないわね」
「いや、まあ、ただの暴力だけだと負けたのだけれども」
"エンリはその、SRTのことが好きなの?"
「……そうね、かなり好ましく思ってるわ。ファンと言っても過言じゃない」
"それは……『正義』の組織だから?"
「んー、半分正解、といったところかしら」
「いや、私自身は正義に関して、本当に、心の底から、どうでもいいと思ってるのよ」
「寧ろ、あんなものに執着するなんて、基本的に馬鹿らしいとすら思ってる。多くの人間が、自身の軸とした『正義』を狂わされて、壊されて、そのまま惨めに堕ちていったのだから」
「……まあ、だからこそ、なんだけどね」 - 62二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:41:14
色々と思う所ありか
- 63火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/01(木) 20:33:14
「どれだけ精神を鍛え上げようとも、どこかで信念は絶対に揺らぐ」
「『正義』なんてその最たる例よね。視点を変えるだけでコロコロ変わる」
「表面上の情報だけなら唾棄すべき悪人なのに、バックボーンを一つ追加するだけで『正義』を背負ってる人間になったりもする」
例えば100人殺した人間、と書けば悪人だけれども、その100人が邪神招来を目論んでいるカルトの人間だったとしたら、その人は正義になる
「……それでも『正義』を追い求めようとしてる目を見てね、応援したくなったの」
きっと沢山失敗して、沢山迷って、沢山苦しんで、沢山自問自答すると思う
それは正義を信念としてる探索者が通ってきた道だから
人間が作ったが故に脆弱で曖昧、でも人間が作ったが故に人間を人間足らしめる要素と成る
「それで残り半分の理由は……まあ、先生になら言ってもいいか」
「実はね、昔ちょっとやらかしてお世話になったことがあったのよ」
"……え?"
「いや、事故よ!?なんなら私からしても原因不明よ!?」
本当に心当たりがないのよね、星辰も特におかしくない時間だったし……だからと言って、理由もなく起こる事じゃないし……
「まあ、色々あって、暴走?した時に立ち向かってきた勇姿を見て……なんか、良いな、って思ったのよ」
化け物に立ち向かう人間の構図は探索者を彷彿とさせたし、更に警察とはまた違う独自の少数精鋭チーム、しかも四人……なんだか"刺さった"のよね
「という訳で、私はSRTのファンなの。ちなみにこのこと知ってるのは先生だけだから、皆には秘密にしてね」
唇に人差し指を当てて、ウインクをする
……ちょっとテンション上がり過ぎたかしら?
なんか私らしくないことをした気がする、少し恥ずかしいわね……
dice1d100=87 (87) (知性40、成功すると何かに気づける)
- 64火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/02(金) 00:11:36
……あれ?改めてSRTのこと話してて、なんか既視感覚えたんだけど……何かしら?
"そういえば、ふと思ったんだけど"
"SRTとシャーレって、なんか似てるよね"
「…………」
「確かに」
「連邦生徒会長から権限を与えられてて、あらゆる自治区への介入が可能……この点は共通してるわよね」
……そうなるとSRTを閉校したのが一気にきな臭くなるわね
もしSRTという"力"を恐れたが故の行動なら、それはシャーレにも当てはまる
まあ、もし今のシャーレに手を出そうとしたら、各学校からの猛反発受けるから出来ないでしょうけど
……もしやらかしたら、少なくともゲヘナは全力で暴れるわよ
なんだかんだ先生とは良好な関係築いている人達が大半だからね。議論なんて野蛮なことはしないで、その時は穏便に暴力を使わせてもらうわ
「まあ、私の説明もざっくりとしたものだから、後で先生の方でもちゃんと調べた方がいいかもしれないわね」
"うん、そうするよ"
「さて、色々話してるうちに目的地が近づいてきたわね。ちなみにこの場所は何なのかしら?」
"ここは……ヒナの自宅だよ" - 65二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 08:30:03
>議論なんて野蛮なことはしないで、その時は穏便に暴力を使わせてもらうわ
これが、キヴォトス!伊達に美少女版GTAと呼ばれてないぜ!
- 66二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 19:55:51
保守じゃんね☆
- 67二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 22:46:08
今更だけど自宅知ってるのちょっと怖くない?w
- 68火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/02(金) 23:15:02
「……ここに住んでるのね、知らなかったわ」
"エンリは……着いてくる?"
「先生がいいなら、少し言いたいことあるし」
私の意思を確認した後、先生がドアをノックする
暫くするとガチャリ、と音を立てて扉が開いたので、そのまま中に入った
ヒナ「っ、先生……エンリまで……」
ヒナ「無事だった、のね……良かった……」
「セナが頑張ってくれたからね、何とかなったわよ」
ヒナ「そっか……ちなみに、どうやってここを……?まあ先生には、今さらか……」
……ん?ちょっと待って?それどっちの意味?
今のヒナ委員長の居場所か、自宅の場所の方か……いや、先生のことだからヒナ委員長の自宅にお呼ばれしたことあるのかな?って思ってたのだけれど……
場合によっては"お話"が必要になるわね、これ
おっと、思考が逸れてたわ。今は関係ないし、切り替えないと……
「あ、先にいいかしら、先生」
"大丈夫だよ"
「ありがとう、そんなに時間は取らないと思うから」
「……さて、ヒナ委員長。私は、こう見えて、今、とても、怒ってます」
ヒナ「……」
どこか気まずそうに視線を逸らしたが、その顔をガッシリ掴みこちらに向けさせて言い放つ
「な ん で 勝 手 に 抜 け 出 し た の か し ら !」
ヒナ「え!?」
「『え!?』じゃないわよ!軽く騒ぎになってたし、そもそもパッと見でも重傷だってわかるぐらい酷かったのよ!?」
「大人しく指示に従って安静にしてなさい!勝手に動かれると心臓に悪いのよ!」
ヒナ「いや、もう大丈夫だったから……」
「は?」 - 69二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 07:55:16
草
- 70火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/03(土) 16:30:02
「へー、ほー、ふーん」
「素人が何勝手に自己判断してるのかしら?そういうことされるのが一番困るのよ?」
「一声かけてくれれば騒ぎも起こらないし、ちゃんとした手続きをして退院とかも可能だったかもしれないのよ?」
「あとね、患者の管理も私たちの仕事だから、勝手に抜けられると一気に仕事増えるの。ただでさえ今は怪我人大量だから本当に困るの」
「そこら辺わからずに勝手なことを言ってるのはこの口?この口かしら?ん?」
ヒナ「ふぇんり!?ひゃ、ひゃめて!!」
ガッシリ掴んでた手をそのままずらして、ほっぺたを引っ張り始める
むにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむに
……ちょっと楽しくなってきたかも
"え、エンリ、そこら辺にしてあげて……"
「はっ、いけない。止まらなくなるところだった」
「……ま、私からはこれだけ、後は先生に任せるわ。それじゃあ、先に外で待ってるわね」
こういう時は先生に任せるのが一番良さそうなのよね、適材適所よ
今ので軽くペース乱せただろうし、お膳立ては十分よね - 71火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/03(土) 16:46:56
ヒナ「……それだけ、なの?」
「『だけ』って何かしら?まだ『お話』が足りなかったりする?」
ヒナ「あ、いや、そうじゃなくて……先生を守りきれなかったから……」
……ん?えっと?何を言ってるのかしら?
「先生は生きている」
「あの混乱の最中、ヒナ委員長が頑張ってくれたから、私たちまでバトンが繋がった」
「それ以上何を望むと言うのかしら?」
ヒナ「…………」
そもそも、私たちが間に合ったのはヒナ委員長が頑張ってくれたから
今回のMVPと言っても過言じゃない、というかヒナ委員長が居なかったらそもそも詰んでたし……
だからこそ
「もし、このことに文句を言うやつがいたら……」
「そいつを吊し上げて全身の皮を丁寧に剥ぎ取った後、目の前で剥ぎ取った皮を調理して、極めて失礼なことをほざいたその口に叩き込んでやるわ」
ヒナ「……」
"……"
……なに?二人ともちょっと引いた目で見るのは辞めて欲しいのだけど、普通に傷つくわ
「さて、今度こそ出ていくわ。後はお二人でごゆっくり」
そのまま手をひらひら振って出ていき、待機するために車の中へ向かって行った - 72火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/03(土) 19:17:46
さて、どうしようかしら?
dice1d4=1 (1)
1.やっぱり気になるからこっそり話を聞く
2.大人しく車内で待つ
3.2+ん?先生が呼んでる?
4. 繝輔か繝シ繝槭Ν繝上え繝医°繧峨?謗・隗ヲ
- 73火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/04(日) 04:16:01
……さて
遠くに行ったと見せかけて"聞き耳"をたてるのは探索者として常識よね!
デリカシーがないって?
いや、そもそも探索者って躊躇いなく人の部屋漁ったり、プライベートの塊である日記読むような人種だから今更よ
……まあ、なんか凄いへこんでいたからかなり心配だっていうのはあるけど
先生なら大丈夫だとは思うけど、それはそれとして不安な気持ちもあるのよね……
一体どんな話をするのかしら……? - 74二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 13:50:21
……シナちゃん、フラットに近い感情でヒナヒナするのか?
- 75火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/04(日) 22:09:31
ヒナ「えっと、来てくれたところ悪いけど……ごめん、先生……私には、もう無理」
ヒナ「私はもうダメ……だから……ガッカリさせて、悪いのだけど……」
ヒナ「今は、帰ってほしい……私はもう、引退したと思ってもらって……」
"ヒナ……"
…………
ヒナ「エンリやみんなにも、ごめん、って伝えといてくれると助かるわ」
"違うよ。私はここに、お礼を言いに来た"
ヒナ「お、お礼……?どうして……」
ヒナ「先生を助けたことについてなら、気にしなくて良い……」
ヒナ「エンリはああ言ってたけど、それは当然私がやるべきことで、それにあの時私は……」
"ううん。いつも頑張ってくれてありがとうって"
"もう頑張り過ぎなくても良いって、早く言ってあげたかった"
ヒナ「……っ!」
……うん、ヒナ委員長は頑張ってる、頑張り過ぎてる程に、頑張ってる
一年の頃から、あの時代から頑張ってるのを、私は知ってるから
"ヒナは、ずっと頑張ってたから"
ヒナ「……」
"それを言いたかった。だから休んでて、あとは私が何とかする"
……なんと言うか、先生らしいわね
こういう時って、励まして、再起させがちなんだけど……
……私たちは甘え過ぎてたのかもしれないわね
これからのこと、これが終わったあとのこと、考えないとかなぁ……
ヒナ「ま、待って、何とかって……でも、私は……私……」
ヒナ「……」
ヒナ「私は……小鳥遊ホシノみたいには、なれない……」 - 76火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/05(月) 00:24:04
"……ホシノ?"
小鳥遊ホシノって……アビドスのホシノさんよね?なんで?
ヒナ「私はあの、アビドスの副会長みたいな……強い人じゃない……」
ヒナ「アビドスの生徒会長……その遺体を発見したのは、小鳥遊ホシノだった。すごく、ものすごく大切な人だったはずなのに……」
ヒナ「あれだけの苦しみを味わっておきながら、彼女はまだアビドスで戦ってる……私には、そんなことできない……」
……私からしたらよくある話
大切な人を失ってしまった"探索者"なんてたくさんいる
神話的事象に翻弄されて失ってしまった人もいれば、そもそもそれが切っ掛けで狂気の世界に踏み込んだ人もいる
でも……この世界では、普通じゃない
ヒナ「私は、そこまで強くなれない……あの瞬間私は、もう……」
"ヒナ……"
……まあ、私が抗い続けることが出来るのは、死ななければ、心が致命的に壊れなければ、大丈夫だと思ってるから
あとは……私からしたら人は相対的に恐ろしくないから、私が真に恐れてるのは……
ヒナ「私だって頑張った!!」
ビックリして、思考が打ち切られる
ヒナ「いつも頑張って、どうにかしようとして……」
ヒナ「分かってもらえなかったとしても、それでも……」
ヒナ「けど私は、大事なところで……エンリはああ言ってくれたけど、でも……」
ヒナ「先生は、ズルい……私はあの瞬間もう、ダメで……なのに、そんなことを言って……」
ヒナ「私だって、小鳥遊ホシノや補習授業部みたいに……」
ヒナ「先生に構ってほしかった、褒められたかった!!」
"…………"
……不甲斐ないなぁ
私たちはあくまで庇護者なんだろうな、って……
きっと、本当の意味で委員長の心を癒せるのは…… - 77火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/05(月) 00:59:24
ヒナ「……あっ」
ヒナ「ご、ごめん……今のは、その……」
"ヒナ、本当にごめん!"
ヒナ「!?」
"ヒナも今度、補習授業しよう!"
"それで成績が良かったらもちろん、たくさん褒めるから"
ヒナ「……」
……先生?え、ちょっと、先生?
ヒナ「え、いや私、成績は元々良いし……だいたい満点だけど……」
グハッ……こ、このハイスペックワーカホリックが……私なんて補習授業部に混ざってなかったら今年もいくつか赤点コースだったってのに……
"それとも水着パーティする!?すぐにでも準備するよ!"
もしもしヴァルキューレ?
ヒナ「えっと、それも別に……」
ヒナ「……はぁ」
ヒナ「ふふっ……」
ヒナ「……ところで先生、実は私に頼みたいことがあるんじゃない?」
"でも、ヒナは引退したって考えると……"
ヒナ「……それは言ってみただけ。少し、みんなに甘えてみたかっただけ」
……これなら大丈夫そうかしら
さて、バレないようにそろそろ撤退しましょうか
dice1d100=67 (67) (隠密77)
- 78二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 08:52:17
ひっそりこっそりね
- 79二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:07:09
ほ
- 80二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:21:53
やったね
- 81火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/05(月) 20:55:50
「おかえりなさい、先生。ヒナ委員長は大丈夫そうかしら?」
私は何食わぬ顔をして先生に問いかける
知らないふりをする時には、もし知らなかったらどういう風に振る舞うかを念入りに考えて、台本を作るのが基本よね
"きっと、もう大丈夫だよ"
「……そっか、先生、ありがとうね」
「それで、次はどこに向かう?一旦ゲヘナに戻る?」
"いや、トリニティに戻ることにするよ"
「わかったわ」
車のエンジン音しか聞こえない、静かな夜の街を走っていく
「……改めて、本当にありがとう」
「多分、先生の言葉じゃないと届かなかったから……私たちはあくまで庇護者だし、素直に頼れる人ってなると先生ぐらいしかいないから……」
"そんなことは無いよ"
「……ふふっ、先生ならそう言う気がしてたわ」
でも……これは事実だから
構って欲しい人として出された名前は先生だけ……
うーん、ここ最近自分の未熟さを嫌という程突きつけられてる気がするわ
もうちょっと私の方でも出来ることがあればなぁ……でもどれも中途半端だしなぁ……
ま、今更悩んでもどうにもならないし、切り替えていきましょうか
dice1d3=1 (1)
1."……もしかして、盗み聞きしてた?"
2."エンリって、補習授業に誘ったら来る?"
3."ひとつ頼みたいことがあるんだけど、いいかな?"
- 82二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:33:08
あっ、バレたw
- 83火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/06(火) 01:42:17
ビクンッ
思わず体が跳ねてしまう
あ、やば……いや、まだ誤魔化せる……かなぁ?
「いやいや、まさか、盗み聞きなんてデリカシーの無い無粋な真似する訳ないじゃない」
"まるで、話を聞いていたからこそ出てくる言い回しな気がするし"
"あと、気配を消したりするのが上手だからね"
「言い回しに関しては偶然でしょ、先生の気にし過ぎよ」
「ステルスに関しては前科もあるし何も言えないけど……」
"でも、さっき体跳ねてたよね?"
「急にそんなこと言われたら誰だってビックリするでしょ。心当たりない冤罪かけられたのよ?」
「……なんでずっとニコニコしながらこっち見てるのよ」
"いや、エンリって誤魔化そうとする時は極端に反応早くなるなぁ、って思って"
「……で、もし仮に盗み聞きしてたとしたらなんなの?」
"私も出来るだけヒナを支えるつもりだけど、他の生徒のことも支えてあげないといけないから"
"エンリにも手伝って欲しいな、と思ってね"
「……私よりも向いてる人、他にたくさん居ると思うのだけれど」
「てか、私はむしろそういうの向いてないわよ」
"私はそんな事ないと思うよ"
"結構周り見てるし、言葉選びとかちゃんと意識してるからね"
"あと、特別合宿の頃から、ずっとヒナのことを気にかけてくれていたし"
「……そこまで言われたんなら……仕方ない。頑張ってはみるけど、期待しないでね」
さて、そろそろトリニティね
恐らく決戦は明日だし、今日はゆっくり休んで、明日に備えましょうか - 84二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 11:11:08
いあいあ保守
- 85二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:48:26
まぁバレるよね
- 86火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/06(火) 23:07:24
「んー、まだ雨降ってるのね。予報でも今日一日中雨だし……単純に服濡れると気持ち悪いし、火力も少し落ちる気がするから嫌いなのよね」
そして迎えた次の日、私は一人で車に乗ってある場所に向かっていた
「そろそろだけど……ふふっ、あれは本気ね。ああなった人間ほど止められないものはないわよ」
頼み事された時の気迫を思い出して、苦笑いしてしまう
今いる場所はトリニティ自治区どころか、ゲヘナ自治区でもない
ヒフミ『あの、エンリさん!あの覆面持ってたってことは……知ってるんですよね?』
『……ああ、うん、先生からも改めて聞いてるから知ってるわよ』
ヒフミ『でしたら!』
あらかじめ伝えられていた待ち合わせ場所には、見覚えのある五人組が既に立っていた
向こうも気がついたのか、手を振ってきてくれた
車を停め、窓を開けてから呼びかける
「久しぶりね、対策委員会のみんな」
ノノミ「お久しぶりです〜」
アヤネ「送迎の方、ありがとうございます!」
シロコ「ん、元気にしてた?」
セリカ「うわ、車傷だらけじゃない……」
「まあ、再開の挨拶とか近況とかの積もる話は移動しながらで、乗ってちょうだい」
ホシノ「そうだね〜あんまりここで時間かけちゃうのも良くないだろうし」
ホシノ「さて、我らのリーダーファウストちゃん直々の招集だし、おじさんもはりきっちゃおうかなぁ」
ホシノ「それじゃ、対策委員会改め覆面水着団、出動だよ」 - 87火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/07(水) 01:49:36
幕間
ふと思った、そういやエンリさんの年齢決めてないや
てか、初期知性的に素で留年してても不自然じゃないな()
誘われて入った設定も、一年間無所属→留年→セナに誘われるでギリ矛盾発生しない……
よし、ダイスに聞いてみますか
これで何か急に変わるか、って言われたらそんな変わらない気がするけど()
dice1d4=2 (2)
1.んな訳ないでしょ
2.今更変な設定足そうとするな
3.初期知性失敗したらいいんじゃない? dice1d100=41 (41) (初期知性19)
4.エンリさん実は18歳組だよ
- 88二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 10:25:01
ヒャッハー!、アウトローのお通りだー!
- 89二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:29:23
保守
- 90火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/07(水) 21:33:08
ヒフミ「だからっ!!」
対策委員会と合流した後、トリニティへ移動
途中からは車を降りて、先生の指示に従って先回りして待機してたわ
ヒフミ「だから私たちは、違う世界にいるなんてことはありえません!」
アズサ「……」
……今は説得中ってところかしら?
ま、基本的に上手くいくでしょうね
自分を強く持ってることがしっかり感じとれる声音してるからね
……でも、こんないい雰囲気の裏で変な覆面被って潜伏してるのって、とてもシュールよね
いや、合流する時せっかくだからこの格好しようってなって、私も流されて被っちゃってるのが悪いのだけれども……
ヒフミ「同じです!隣にだっていられます!」
ヒフミ「だから世界が違うだなんて、一緒にいられないだなんて……そんなことを言わないでください!」
ヒフミ「拒絶されても、すぐ近くに行ってみせます!私は……!」
ヒフミ「……私は、アズサちゃんのそばにいます!」
ヒフミ「こうやって、すぐ触れられるところに……!」
アズサ「ヒフミ……」
アズサ「でも、私のためにそんな嘘を言ってくれたところで……」
嘘でしょ……まさかこの格好で待機してるのが吉と出るなんて……
ホシノ「それじゃ、行こうか〜」
ホシノ「誰が嘘だって!?」 - 91火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 00:00:16
ホシノ「いや〜、何だか大事なところみたいだね?」
ハナコ「あの覆面、まさか……!?」
アズサ「!?」
コハル「っ!?……って、なんでエンリさんがあそこに?」
いやぁ……本当になんででしょうね?
まさか面白そうだからアコ行政官の暴走についていったことが切っ掛けでここまで至るなんて……
今思い返してみたら先生との出会いもアレが始まりだし……人生って本当に不思議よね
ホシノ「目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く……」
シロコ「ん、それが私たちのモットー」
ノノミ「普段はアイドルとして活動てますが、夜になると悪人を倒す副業をてるグループなんです♧」
「え、そうなの?私名誉団員っていう名の移動手段だから知らなかったわ……」
セリカ「別にそれ私たちのモットーじゃないから!?あと変な設定付けないで!なんか勘違いしてる人も居るから!」
「いや、流石にガチで信じてるわけないじゃない。冗談よ、冗談」
アヤネ「と、とにかく!覆面水着団のリーダーであるファウストさんのご命令で、集合しました!」
アズサ「……!?」
コハル「え、えっ!?」
ハナコ「じ、実在したんですね……?」
え?この人たち噂になってるの? - 92火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 00:40:42
サオリ「あいつらは……」
ミサキ「……分からない。詳細なデータは無し」
ヒヨリ「ふ、覆面水着団……噂に過ぎないと思っていましたが、本当にいたんですねぇ……」
ミサキ「……リーダー、あいつらヘラヘラしてるけど注意した方が良さそう。少なくとも舐めてかかると痛い目に遭う」
サオリ「……」
「おー、ちゃんと警戒しててえらい、えらーい」
「何も考えず攻撃してきたら……骨を一、二本へし折ろうと思ってたのに」
こっそり仕込んでおいた偽足を掲げ、見せつけてから霧散させる
私は真面目よ、不意打ちする側って自身が不意打ちされることを想定してないものだしね
油断してるところに全力で叩き込めば、よっぽど耐久高くない限りへし折れるでしょうし
しかし、よく見てるわねー……いや、うん、『ゲヘナ最強』であるヒナ委員長からの評価が高いらしいホシノさん
そしてそれ以外のメンバーも委員長抜き風紀委員会の主力と立派に張り合える……ねえ、やっぱり廃校寸前の弱小校の強さじゃないと思うのだけれど?
ホシノ「なーにうちのリーダー泣かせようとしてるのかな〜?ねぇ、そこの君たち?」
ホシノ「どこの誰なのか知らないけど、知らないよ?うちのファウストさんは怒ると怖いんだから」
ノノミ「何せファウストちゃんは最終的に、カイザーコーポレーションの幹部を倒しちゃったようなものなんですよ♧」
大体あってるわね
シロコ「ブラックマーケットの銀行だって襲える。朝飯前みたいに」
朝飯前かは知らないけど、流されて加担したそうね
セリカ「それにこの間なんて、カイザーPMCを砲撃で吹っ飛ばしたんだからね!」
吹っ飛ばしてたわね、実際に見たわ
「なんならその砲撃はティーパーティーの切り札であるL118によるもの……つまり、我欲のためにティーパーティーを動かしたお方なのよ」
やっぱりやらかしたこと羅列するとかなりおかしい事になるわね……普通って、何なのかしら?
ホシノ「そうだよ、恐ろしいんだよ〜?生きて動く災いと言っても過言じゃないし、暗黒街を支配するボスみたいなものなんだから」
シロコ「うん、それがファウスト」
対策委員会+エンリ「「「「「「ファウスト!ファウスト!!ファウスト!!!」」」」」」 - 93火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 01:04:38
ヒフミ「……」
あ、紙袋外した、顔も真っ赤にしてる
ノノミ「ああっ、ファウストちゃんが紙袋を取ってしまいました!?」
ホシノ「あ〜、流石に恥ずかしかったのかなー……?」
そう言って覆面を外し、それに続くようにみんな外し始める
セリカ「せ、せっかく乗ってあげたのに!」
「まあまあ、楽しかったのだからそれでいいじゃない」
シロコ「私は何も恥ずかしくないけど」
あ、シロコさんだけ外す気配が無いわ
セリカ「シロコ先輩も、堂々としてないで早く取って!」
シロコ「ん……」
アヤネ「ま、まあとにかく、あらためて……」
アヤネ「対策委員会、今度はヒフミさんのことを助けに来ました!!」
ヒフミ「ありがとうございます、対策委員会のみなさん……」
そんなやり取りをしている間にも、シスターフッド、正義実現委員会、風紀委員会……各部隊が展開していき、そして包囲が完了していた
ヒヨリ「包囲、されてしまいましたねぇ……」
ミサキ「これはちょっと厳しいんじゃない、リーダー?」
サオリ「知ったことか。無限に増殖する『ユスティナ聖徒会』の前では等しく無意味」
いや、まあ、私が自重無しの全力全開暴走すれば即リスキル可能ではあるけど……必要も無さそうだしねぇ
サオリ「……むしろ好都合だ。アズサだけでなく、この場の全員に知らせてやれ」
サオリ「この世界の真実を……殺意と憎しみに満ちたこの世界で、あらゆる努力は無駄なのだと」
サオリ「足掻こうと何の意味も無い、全ては無駄なのだということを!!」 - 94二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 12:30:35
保守
- 95火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 20:25:32
違うよ
この世界の真実は、そうじゃない
そんな陳腐な言葉で表せるようなものじゃない
殺意も憎しみも虚しさも、全てわたあめみたいに甘く感じるような世界が、この宇宙全体に広がっている
そのことを証明してあげてもいいんだけど……辞めておきましょうか
だって、今は……
ヒフミ「……」
『人』の物語なのだから - 96火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 22:22:23
ヒフミ「アズサちゃん、私は今すごく怒ってます。すっごくです」
アズサ「……」
ヒフミ「ですが……それ以上に、無事でよかったです」
ヒフミ「すっごく怒ってましたが、よく考えてみればそれはアズサちゃんのせいではありません。ですから、私はもう怒っていません」
アズサ「ヒフミ……」
ヒフミ「ですが、あの方々についてはまだ怒っています」
ヒフミ「殺意ですとか、憎しみですとか……それが、この世界の真実ですとか……」
ヒフミ「それを強要して、全ては虚しいのだと言い続けてましたが……」
ヒフミ「それでも、私は……!」 - 97火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 22:31:51
アズサちゃんが人殺しになるのは嫌です……
そんな暗くて憂鬱なお話、私は嫌なんです。
それが真実だって、この世界の本質だって言われても、私は好きじゃないんです!
私には、好きなものがあります!
平凡で、大した個性もない私ですが……自分が好きなものについては、絶対に譲れません!
友情で苦難を乗り越え
努力がきちんと報われて
辛いことは慰めて、お友達と慰め合って……!
苦しいことがあっても……誰もが最後は、笑顔になれるような!
そんなハッピーエンドが私は好きなんです!!
誰が何と言おうとも、何度だって言い続けてみせます!
私たちの描くお話は、私たちが決めるんです!
終わりになんてさせません、まだまだ続けていくんです!
私たちの物語……
私たちの、青春の物語(Blue Archive)を!!
- 98火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/08(木) 23:05:37
……なんて、言えば良いんだろう
普段なら、人間らしいで済ませてたのに
あまりにもありふれている演出
わかりやす過ぎるほどの逆転の一手
それなのに、何故こんなにも眩しく感じるのだろう
きっと、ダイスの目が指し示したのは『1』
しょうもなかったり、下らなかったり、意味が無い時に出てきたりもするけど
重要な場面で出たのなら、神も、絶望も、運命も、台本も
都合が悪いのならば全部全部ぶっ飛ばして、ぶっ壊せるポテンシャルを秘めている奇跡
望むがままのエンディングに最短ルートへ突き進みかねないもの
地球本位、自分本位で考える人間は基本的に宇宙にすり潰されてしまうけど
長期的に見れば羽虫の些細な抵抗かもしれないけど
それでも、自身の信念を基に、邪神に抗いきった人間は存在する
それに近いものを、確かに感じていた
誰かの声が聞こえてくるけど、ぼんやりとしていてよくわからない
ただ、今の私が思ってるのは
「……すごいなぁ」 - 99二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:09:29
1/100の奇跡、可能性の力だね
- 100二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 10:50:33
たしかにここの一手はクリティカルだなぁ……。
- 101二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 19:18:51
保守
- 102火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/09(金) 21:40:18
サオリ「っ、知ったことか!!!」
もう、うるさいなぁ
せっかく感慨に耽ってたのに……
サオリ「ハッピーエンドだと!?ふざけるな!そんな言葉で、世界が変わるとでも!?」
サオリ「それだけでこの憎しみが、不信の世界が変わるとでも言うつもりか!?何を夢のような話を……!」
"生徒たちの夢を……その実現を助けるのは、大人の義務だから"
サオリ「……っ!」
"私は生徒たちが願う夢を信じて、それを支える"
"生徒たち自身が心から願う夢を"
先生は相変わらずだけど……なんか虚しいとか何とか言ってる割には必死に否定してるわね……
ま、今の私からしたらどうでもいいけど
さて、そろそろ戦端が開かれそうだし、ヒナ委員長たちのところに合流しましょうか - 103火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/10(土) 00:32:41
不思議なこともあるものね
『楽園』を否定する側の存在であるはずの私が、『楽園』の名前を冠している条約を守ろうとするなんて
まあ、楽園は楽園でも死後の楽園だけど
……ある聖書にはこう書かれていた
原罪によって人間が楽園を追放された後も神は人間を見守っている
信仰を忘れず、隣人愛や正義に基づいて正しく生きれば人間は死後に神の国──楽園へ招かれ、永遠の命と安寧を授かるだろう、と
でも、私たちの世界ではそんなものはない
そもそも神からしたら人なんて居ても居なくても変わらない
私たちが日常で微生物を気にすることなんて無いのと同じように、ね
私たちは、人の信じていた世界を破壊して、狂わせて、冒涜するもの
でも、私たちは解釈によって、多種多様な表現をされる
だからこそ、今だけは…… - 104二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 12:11:49
名もなき神々でもなければ、忘れられた神々でもない、最も新しき古き神々だからね
2次創作にピッタリ - 105二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 23:04:41
保守
- 106火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/11(日) 01:32:13
「ヒナ委員長、昨日ぶりね。調子はどう?」
ヒナ「大丈夫よ、ありがとう」
「ならいいけど……でも、ヒナ委員長だけじゃなくて、みんな大怪我してたんだから無茶しないこと、いいね?」
イオリ「でも、この間の借りを……!」
「まあ、それもわかるけど……」
「どちらかというと、私としても結構怒ってるから譲って欲しいなぁ、ってね」
「今回一回も戦ってないし、私だってやられたらやり返さないと気が済まないのよ」
今の気持ちの半分は、私怨
ここまで色々とやってくれたのだから、お礼参りしてあげないと
残り半分は、さっきのヒフミさんの言葉に触発された感情
簡単には名前がつけられないけど……私なりの答えを
さあ、この世界が"殺意"と"憎しみ"に満ちているというあなたたちの"常識"が通用しないことをここに教えよう
"努力をしても無駄"で"全ては虚しい"という"価値観"を破壊しよう
あなたたちが信じている"世界"を"否定"して、"冒涜"しよう
私は矮小な人間の常識なんかが通用しないことを知らしめ、価値観を破壊し尽くし、信じている世界を冒涜する存在なのだから
たまには、こういう解釈をするのも……乙なものでしょ?
「それじゃ……消毒を開始するわ」
(エンリがブチギレている時はミカみたいな魔女フェイスか、ヒナみたいに目元に影出来てるか、どっちかになってそう)
(そもそもクトゥグアという神格もある意味二次創作の産物ですからね、実はかなりピッタリだってりします)
- 107火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/11(日) 11:40:31
ユスティナ聖徒会との戦闘
dice1d100=62 (62) (戦闘85)
dice1d100=93 (93) (神秘66)
(成功で成功度に+10加算、1/2で成功度に+30加算)
活躍度 dice2d50=31 48 (79) (やる気によりボーナス)
- 108二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:44:39
やったぜ大活躍!やはり、エンリ先輩を怒らせてはいけない
個人的にブチギレた表情は、冒涜的な笑顔の魔女フェイスがいいですね!SAN値チェックを乗り越えたものだけが、エンリの『人のままで居させてよ!』て言う悲哀を感じ取れる、みたいな! - 109火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/11(日) 21:50:12
いつも通り、いやいつも以上に無差別に焼き尽くしていく
味方に当たらないようにだけ気をつければいいのは楽ね、顕現が不安定になってるとはいえまだまだ数は多いからよく当たるわ
「あら、燃料切れね」
んー、リロードしないとだけど……ふむ
ヒナ『エンリは近接戦になるとすぐに足で攻撃しようとするわね』
『まあ、両手塞がってるし、キックってそこそこダメージ与えられるから……』
ヒナ『格闘技を磨いてるならそうかもしれないけど、基本的には持ってる銃で殴った方がいいんじゃないかしら?』
『えっと……壊れたりしそうでちょっと……』
ヒナ『意外と壊れないわよ。同じ長物だしやり方教えてあげる』
先ずはこちらに向けて銃口を向けてるユスティナに対して踏み込む
そのまま夏の合宿の際にマンツーマンで教えてもらった通り、腰を入れてフルスイング
三体ほど纏めて吹き飛び、一体目に至ってはボキッ、という音をたててそのまま消滅した
ふむ、今更だけど倒すと消えるのってゴ=ミみたいね
そのままの勢いで先ほど吹き飛ばされて倒れてるユスティナの元に走っていき、頭を踏み抜こうとする
べキリ、という音をたててガスマスクにヒビが入るのを確認しながら、リロードを終える
それと同時に限界を迎えたのか、踏んでたユスティナが消え、踏み抜く形となった
「次」
そのまま偽足を展開し、周辺をやたらめったらに破壊する
ドカァン!やらドゴォン!という音を響かせながら建物や道路を破壊し、それに巻き込まれて次々とユスティナが消えていく
さて……私はまだまだ暴れ足りないの、もっと抗って楽しませてちょうだい
(そういう解釈私大好き)
- 110二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:25:47
前もそうだったけどナチュラルにゴミ呼ばわりされるミ=ゴ君さぁ…
- 111二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:20:31
保守
- 112二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:47:00
ド派手~
- 113火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/13(火) 01:39:13
土ぼこりの中、複数の人影が薄らと見えたので救急突入キットを引き抜く
そのまま照準を合わせて発砲、爆発して相手を吹き飛ばす
その爆発によって土ぼこりが消え、そのせいでユスティナやアリウス生に狙われる
敵の数は……3人ね、ならいいか
私は相手を無視してグレランの方のリロードを始める
別にちょっとやそっとの攻撃なら燃やせるし、何より今回はその必要すらないわ
ズドォン!ズドォン!ズドォン!
相手が引き金に指をかけた瞬間、狙撃銃の重い銃声が3発響き渡り、相手が倒れる
「ありがとね、イオリ」
イオリ「カバーぐらい任せてくれ!」
さて、無事にリロードを終えたし、次の戦場へ……いや、走るのすら面倒臭いわね
「そーれっ」
偽足で自分自身を打ち上げて、次の戦場へ跳び上がる
当然、こんな目立つ真似をすれば狙われるけど、聖園ミカの攻撃に比べれば全く痛くない
そもそも、生半可な攻撃は全部焼き尽くせる
攻撃を受けながら敵のど真ん中に着地して、即時に火炎放射器の炎と偽足で薙ぎ払う
「こんにちは、私こそがあなたたちの絶望と狂気にして、あなたたちを冒涜する存在」
「さあ、矮小な人間らしく抗ってちょうだい」 - 114火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/13(火) 01:42:51
敵のど真ん中なので、生き残ったやつらが全方位から攻撃を仕掛けてくるが関係ない
銃口の向きとか考えれば意外と避けれるし、当たりそうなやつだけ燃やして防げばいい
次に敵が固まっているところに愛銃を向けて焼き尽くしながら走り抜け、はぐれていたアリウス生に向けて駆けだす
必死に発砲しているの可愛らしいわね、でも無駄
そのまま接近しきってアイアンクローを決める
アリウス「ひ、ひぃっ!!」
そのままガスマスクがミシミシと音をたててひび割れ始める
私の手を振り払おうと掴んで抵抗するけど効果無いみたいね、むしろ銃を落としてくれたからありがたいわね
当然仲間を助けるために周りからの攻撃が苛烈になるけど、まだ余裕がある
……てか、思った以上に抵抗してきてビックリだわ
「痛い?苦しい?怖い?理解出来なくて狂いそう?……しょうがない、これは貰うけど放してあげ、るっ!!」
そのままアイアンクローしてる手とは反対の手であるものを奪い取ってから相手をぶん投げ、更に偽足を叩きつける
その勢いのまま吹っ飛んでいき、固まってたユスティナがまとめて倒れる
「お、ストラーイク」
流れるように奪い取ったもの──手榴弾を敵陣に投げ込み、複数人纏めて撃破
さてさてまだまだ遊b──
『"エンリ、敵の主力らしき個体の出現を確認したからこっちに来てくれるかな?"』
「……わかったわ、すぐに片付けて向かう」
どうやら遊ぶほどの時間は無さそうね……それじゃ
「運がいいわね……苦しむ暇も無く、一瞬で片付けてあげる」
普段以上に力を込め周りを燃やし尽くし、偽足で纏めて叩き潰す
辺りは一瞬で炎に包まれ、無事だった建物は瓦礫に変わる
まだ生き残っていたアリウス生徒は倒れ伏し、ユスティナ聖徒会は消滅した
まあ、ここまで大暴れしちゃうと効率そんなに良くないから、あまりやりたくなかったのだけれどもね……
さて、向かいましょうか - 115二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:40:11
ボウリング感覚…
- 116火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/14(水) 00:27:29
途中でイオリやヒナ委員長、更にトリニティの正義実現委員会や補習授業部とも合流し、指示された場所に向かう
「ふむ、なんか見た目的にはいかにも強そうな個体ね」
他のユスティナと比べて明らかにデカいし、服も豪華な気がするわ
あー、でも炎で攻撃するのか……なら余裕かしら
相手はオーラのようなものを纏いながら手元に炎を生み出し、大きく振りかぶる
あからさまな大技のモーション、他のみんなは防御姿勢やら回避姿勢に入ってるけど……敢えて突撃する
何人かの驚く声と青黒い炎が襲いかかってくるのは同時だった
「ん、ただの炎じゃないのか、ピリピリする」
まあ、結局効いてないからどうでもいいけど
特に意に介さず炎を走り抜け、そのままの勢いで跳躍し相手の顔面にキックを叩き込む
大きく仰け反ったのを確認しながら着地、この隙に一気に畳み掛けるべく一斉攻撃が始まる
そのせいで相手は体勢が崩れたまま、立て直すことが出来てない
さて、私も攻撃したいけど、一捻りいれたいわ……あ、これとか良さそうね - 117火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/14(水) 00:44:46
「……あら、爪長いわね。危ないからへし折ってあげる」
拳を思いっきり振りかぶり一発ぶん殴る
しかし、爪にヒビが入るだけでまだ割れない
「むう、威力が足りない。やっぱり近距離でも取り回しが良くてダメージ出せるサイドアームは持つべきかしら?」
そんなことをぼやきながら、今度は火炎放射器をフルスイングして爪に叩きつける
するとバキッ、という音と共に今度こそへし折ることに成功した
かなり痛かったのか声にならない悲鳴をあげている
「あとそんなちょろっとしか出ない炎を短時間とか舐めてるのかしら?」
「燃やすっていうのは……こうやるの」
必死に抵抗していて塩っぱい炎による反撃しか出来てないし、お手本を見せてあげる
飛び退いて少し距離をとったあと、力をこめながら引き金を引く
猛烈な勢いで浴びせられた炎はそのまま渦になって相手を飲み込み焼き尽くしていく
相手は身を捩って抵抗するが意味をなさない、そのまま体を徐々に炭化させていき、耐えきれなくなったのかふっ、と消えていった
他のユスティナと同様に一定以上のダメージを受けたから消えたのだろうが、傍から見たら全身が灰になって崩れ落ちたように見えた
「なんだ、こっちが万全の状態なら思ったより大したことないのね」
これで一段落したとはいえ、まだまだ敵は残ってる
油断は禁物ね、慎重に動きながら徹底的に潰していきましょうか - 118二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 01:19:07
生ける炎に火炎攻撃なんて片腹痛い、生まれ変わって出直してきな~
- 119二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 01:21:59
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- 120二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:33:11
攻撃相性で無効化と相手の攻撃スキルでちょっとダメージって感じだろうか
- 121二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:56:28
保守
- 122火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/15(木) 00:58:43
さて、敵の主力らしき個体──アンブロジウスというらしいわね、を倒したわ
それでもまだまだ敵は残ってるし、頑張っていかないといけないわね
ヒナ「真ん中は開けた、私たちは西の方を」
エンリ、イオリ「了解!」
ハスミ「……私も手伝います」
チナツ「ハスミさん……!」
ハスミ「チナツさん、こうして肩を並べるのはあの時以来ですね」
「あら?知り合いなの?」
チナツ「はい、先生がいらした時に縁がありまして」
「なるほどね」
わざわざ忙しい中何とか時間を捻出して送り出された私の可愛い後輩を暇人呼ばわりしてきた時ね
ついでにこんな状況になっても何にも動いてないし……マジでサンクトゥムタワーに火つけにいくか、爆破するかしてやろうかしら?
ツルギ「いひひひひっ……」
イオリ「い゛っ、正義実現委員長まで……」
「おう……すごい迫力……」
相手が恐怖のあまり逃げ出しそうな顔してるわね……抑止力としてはこの上無いんでしょうけど……
ヒナ「……分かった、よろしく」
ホシノ「やあやあ、風紀委員長ちゃん。私たちも手伝うよ〜」
ヒナ「アビドスの副会長……!」
……昨日の話聞いてた身からすると、この邂逅に対してなんか微妙な気持ちになるわね
ホシノ「おっとっとー、寂しいなぁ。『ホシノ』だよ。この間も会ったことだし、覚えてくれるとおじさんは嬉しい!」
セリカ「そういうホシノ先輩だって『風紀委員長ちゃん』って呼んでるじゃん。ちゃんと名前覚えてる?」
ホシノ「いやいやまさか、えーっとんーと……」
ふーん……仮にもトップなんだから他の学校の主力ぐらい抑えているのが自然なんだけど……
なんか歪なものを感じるわね、もっとも今はどうでもいいことなのだけど - 123火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/15(木) 01:00:44
ヒナ「……おしゃべりはここまで」
「それもそうね、というかさっさと暴れたいわ」
イオリ「えぇ……あんだけやっておいてまだ足りないのか?」
「当たり前じゃない。昨日はノーダメだったから元気は有り余ってるわよ」
「という訳で早速突撃してきていいかしら?」
ヒナ「はあ……まあ、エンリはそのやり方が結構強いし、いいわよ」
「やった、それじゃ一番乗り〜」
思い出したくもない無能のことを思い出しちゃってストレスたまっちゃったし、サンドバッグになってもらうわ
まあ、お相手さんは運が悪かったってことで
ヒナ「それじゃ、行こう」
ユスティナ聖徒会との戦闘(二回目)
dice1d100=5 (5) (戦闘85)
dice1d100=56 (56) (神秘66)
(成功で成功度に+10加算、1/2で成功度に+30加算)
活躍度 dice2d50=46 28 (74) (やる気によりボーナス)
(一度下書き消し飛んだせいでこんな時間になってしまった(:3_ヽ)_)
- 124二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 12:39:01
ヤッたぜ大k 天元突破ぁ!やはり、エンリ先輩を怒らせてはいけない(n回目)
……救急医学部ってなんだっけ?救護騎士団の親戚??いや、エンリが団長と(結果として)同じ行動をする事で連帯感を???
(団長式)救護とはいったい? - 125二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:31:11
補修
- 126火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/16(金) 01:16:55
(ここでクリティカルかぁ……君結構感情とダイス目連動してる節あるよね?)
「さてさて、許可も貰ったことだし一番乗り〜」
「後続のために……まずは軽く地表を炙って、"お掃除"しましょうか」
特に意味は無い指パッチンと共に辺りを火の海にする
正面から攻め込んできた人も、物陰に隠れて奇襲を企んでた人も、仕掛けてあった罠も、全てが火に包まれていく
業火の中を悠然と歩きながら語りかける
「何かを成すためには必ず"力"が必要になる」
「別にこれは純粋な"暴力"だけを指すわけじゃないわ。例えば知力、財力、精神力、運命力……一応権力も入るわね、危機的状況下ではお飾りになりがちだけど」
「とにかく、人はこれらを駆使して何かを成そうとする」
「さあ、あなたたちはどの"力"をもって抗ってくれるのかしら?」
ようやく体勢を立て直した相手が攻め始める
ガトリングやアサルトライフル、サブマシンガンの攻撃が飛んでくるがいつも通りに燃やし尽くす
格下であれば私は早々負けない、何せダメージを受けること自体がないのだから
「キヴォトストップクラス相手にしても勝てる暴力はあなたたちに無い。強いて言うならミサイルだけど……初手奇襲以降撃って無いって事はもう無いんでしょ?」
「本当に中途半端よね。確実に仕留めるならあと数十発は撃ち込むか、ツァーリ・ボンバでも使わないと……いや、流石にあれは過剰火力な気がするのだけれど」
「なんで定期的にあれを使おうとするトチ狂った輩が出るのかしらね、理解に苦しむわ」
のんびりと話してる間も相手は攻撃の手を止めてくれる訳では無いので、私も応戦する
偽足で建物を壊し、中にいたアリウス生徒を生き埋めにして無力化
遠くからの攻撃だと防がれるのを見て至近距離で弾を撃ち込もうとする人もいたけど、その程度じゃ私の炎は突破出来ない
しっかりアイアンクローを決め、そのまま発火
人型の松明みたいになった相手はしばらく絶叫しながら暴れていたけど、そのうち静かになってヘイローが消えた
ここまでやっても死なないんだから本当に丈夫よね、なんてことを思いながらアリウス生の火を消す - 127二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 12:40:16
保守
- 128火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/16(金) 18:27:52
「そして知力、この劣勢下でもひっくり返せる策あるならとっとと切るべきよね」
「このまま押し切られる可能性の方が高いし、出し惜しみする場面でもない」
「現状、私たちに良いようにやられてる時点で戦略レベルでも戦術レベルでも大したことないのが良くわかる」
遠距離からはマシンガンの牽制射撃、即座に火炎放射器を向けて引き金を引く
のたうち回るように炎が迫り、弾を飲み込み、それに留まらずアリウス生をも焼き尽くす
そのまま流れるようにグレランを引き抜き、発砲
その特徴的な放物線を描く弾道で瓦礫の裏に潜んでいた敵にダメージを与える
炎の吸血鬼とテレパシーで繋げて、偵察要員として使ってみたんだけど……意外といいわね、これ
もっとも、つい最近までテレパシー使えることすっかり忘れてたんだけど
そもそも『生ける炎』から人間に接触することがないから、使われたことないのよね……だから私ですら忘れてたわ
私からしてもモモトークとかで十分だし……
「財力も権力も大したことないわよね、ミサイルはビックリしたけど……」
「所詮昔に追放された負け組だもの、大したことないわよ - 129火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/16(金) 19:43:37
周りが途端に殺気立ち、攻撃が苛烈になるが殆ど炎で受け切れる
一部が貫通して当たるが、その程度なら余裕で耐えられる
もっとも、大人しく受け続ける義理なんてないのだけれど
偽足で自身を打ち上げ、上空から奇襲をかける
引き金を引き、炎を撒き散らしながら着地
気絶まで持っていけたのは……一人だけか、思ったよりしっかり対応されてるけど問題ないわ
先ず近場の一人に飛び蹴りを叩き込み、そのままラカーユで顎をかち上げる
残りの二人には真横から偽足で殴りつけ、壁に叩きつける
そのまま壁に叩きつけられてた相手に対して引き金を引いて気絶するまで燃やす
その片手間に初手顎をかち上げられてフラフラしてたのは炎の吸血鬼を仕掛けて、気絶までもってく
「さて、精神力だけど……論外。虚しいだとか言ってる人間に心の強さなんて宿ってるわけないでしょ」
「別に私自身は憎悪も憤怒も復讐も否定しない、むしろ生半可な感情より強いと思ってるわ」
「でもそこに至るまでの信念も心情もすっからかん……そんなんでよく吠えることが出来たわね」
「自分自身を構成する記憶、経験、教え、理想、選択、意思、感情……それらを傷つけられ、貶められ、否定されたからこそ、その感情は生まれるもの」
「受け入れ難い現実に、どうしようもない理不尽に、強大な悪意を宿す存在に、自分という芯を持ちながら抗うための感情よ」
「そんなハリボテの、言葉だけなぞった上辺だけの感情で、心の強さで、私に勝てるわけないじゃない」
何時だって……抗おうとする"探索者"は自身を見失わなかった
見失う時は心が折れるか、狂気に陥る時だった
曖昧な自我で邪神に抗うことなどできない、そもそも人なんて邪神から見たら羽虫未満の存在なのだ
鬱陶しがられ、面倒くさがられ、一度手を引かせることが出来れば勝ちだけど、それすら生半可な覚悟では成しえない
だから、それを教えよう - 130火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/16(金) 22:30:05
「……自己紹介がまだだったわね」
「私は無慈悲な宇宙を象徴する一柱の出来損ない、人類を嘲弄する炎、人にその矮小さを知らしめる絶望」
さあ、私と相対した不運を呪いなさい
抗うための"何か"を持たないあなたちに奇跡など起きないのだから
……やっぱり、私の本質は変わらないんだろうな
希望とか奇跡とか正義とか、そういったものを謳うのは私には似合わない
だから、私は宇宙的恐怖として在り続けよう
例え中途半端であったとしても、この世界に求められてなかったとしても、これが私なのだから
「そして人間を冒涜し、狂気へ誘うモノよ」 - 131二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:30:53
はいアリウスさんSAN値チェック入りまーす
- 132二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 15:40:23
精神分析(冒涜的な強火)失敗したら発狂するんですがそれは……
- 133火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 00:07:22
取り敢えず、隠れられて奇襲されるのが面倒だから……
「……全部、ぶっ壊す」
偽足を私が出せる上限である四本出し、辺りの建物や瓦礫に叩きつける
あちこちから聞こえてくる悲鳴と、転げ落ちるように逃げ出すアリウスやユスティナ
一部は果敢に応戦してきたけど、残念ながら私にその弾丸は届かない
静かに銃口を向け、そこから放たれた業火に焼かれていく
「……いつの間に近づかれてたか、どうとでもなるけど」
遠距離だと分が悪いと判断したアリウス生徒たちがナイフを取り出し近接戦を仕掛けてくる
首元に振るわれたナイフをひらりと半身になりながら避け、反撃として火炎放射器でどつき、そのまま引き金を引いて焼き尽くす
拳銃射撃してきた相手には何発か弾を溶かして防ぎ、左手で拳銃をはたく
落としはしなかったけど体勢を崩した相手の側頭部に銃を叩きつけ、追撃としてキックを叩き込み気絶させる
このタイミングで横合いから無数の弾丸が飛んできたので防ぎながら状況確認のため振り向く
そこに居たのはユスティナ聖徒会とアリウス生徒が合計八人
即座にグレランを引き抜き発砲、直撃したのは二人、右に避けたのが四人、左に二人
弾速が遅いから避けられるのは想定内、巻き込めたのも爆発の範囲が広かったおかげだし
次の手として左の方に偽足を二本作り出し、叩き潰す、二人とも直撃
右側には炎の吸血鬼をけしかけ、その対処に気を取られているうちにグレランをリロード
ホルスターに戻してから悠々と火炎放射器を向け、銃口から炎が溢れ出す
溢れ出した炎は意志を持ってるかのようにうねり、敵を呑み込み、そのまま火柱となってアリウスを気絶に、ユスティナを灰へと追いやる
その後も、燃やし、壊し、叩き潰し、炭にし、蹴り飛ばし、冒涜し、打ち倒し、殴り付け、恐怖と狂気を刻みつけ、灰にし、暴虐の限りを尽くした
「次は……あれ?居なくなってる?」
そして、気がついた時にはユスティナもアリウスも居なくなっていた
辺りにはほぼほぼ原型を留めてない建物と、轟々と燃え盛ってる炎だけ
「これは……終わったのかしら?いつの間にか撤退してたみたいね」
そういえばここってトリニティの自治区だけど……中途半端に壊れてるより、完全に壊した方が復興が楽そうだし、問題ないわよね! - 134火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 00:21:17
(なお実際のところは…… dice1d4=4 (4) )
1.まあ、結構アリウスの戦力倒してくれたし……
2.それ以外の場所も派手に壊れてるところはあるし……
3.ゲヘナ生だからあまり追及する訳にも……
4.やり過ぎたみたいですね、後でお説教されました
- 135火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 00:22:01
(なんでお前はいつも説教されてるんだよ)
- 136二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 01:35:32
にょろにょろ焼くためなら森だろうが星だろうが燃やすのが生ける炎だし…
- 137二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 13:28:30
滑り込み保守
- 138火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 18:37:32
カリカリ、カリカリ
静寂の中、カルテを書く音だけが──ドカアアァァァン!!ズダダダダダダダダ!!ドゴォン!ドゴォン!!
……ゲヘナが静かになることなんてないわよね、今日も元気に爆発音と銃声が響き渡ってる……ある意味日常に戻ってこれた感じがして悪い気はしないのだけれど
事件そのものが解決しても、すぐに怪我人が回復する訳では無い
むしろ、ここからが救急医学部である私の本業……最前線で暴れたり、ステルスムーブしたりする役割じゃないはずなのよね……
我ながら思い返してみると酷いわ……
閑話休題
まだまだ怪我から回復しきってない人は多く、その治療で皆忙しそうにしている
というか、ミサイルが直撃したのに、一晩たったら戦闘に問題無いレベルで回復してる方がおかしいのよ……
あとは……さっきの爆発音と銃声で察しがつくと思うけど、エデン条約当日はなんとか抑えきってた問題児たちが、既に暴れ回り始めてる
それらの被害を被った怪我人も追加で運ばれてくるのが忙しさに拍車をかけている
そのせいでこの部屋には誰も居ない、みんな病室や現場に向かっている
私だってカルテを溜め込んでいたからまとめて処理しているだけなのよね……もう何日家に帰ってないのかしら……?
私が暴れている間に先生と補習授業部は敵の主力であるアリウススクワッドと戦闘
なんか色々あったみたいだけど、無事に勝利することが出来たみたい
まあ、アリウス自体をどうにか出来た訳ではない以上、根本的なところは解決していないのだろうけど……
それでも、今回の戦いで大きく勢力を削ぐことが出来たのは確かなはず
ETOをこちら側が成立させた以上、あの無限湧きユスティナも使えないはずだし
あとは禍根を断つために色々しないといけないとは思うけど……それはトリニティの問題よね、私が関わることじゃないわ
そこまで考えた時、病室のどこかからかギャーギャーと騒ぐ声が聞こえてくる……ようやく起きたみたいね
今なら他の人はほぼ居ないし、ちょうどいいわ
書き途中のカルテをその場に置き、今ギャーギャー騒いでる人間のカルテを取り出し、部屋を出る
……さて、私にはやらなきゃいけないことが残ってる
ゲヘナ側の不始末はしっかりと片付けておかないと……ね - 139火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 20:52:58
「……はい、これで検診はお終い。しばらく安静にしてれば特に問題無いと思うわ」
「……頭以外は、ふふっ」
マコト「笑うんじゃあない!!」
「うるさいわねぇ……そんな愉快な髪になってて笑わない方が無理よ」
「あと、他の人の傷に響くからこれ以上大声を出すのは辞めて欲しいわ」
私は他の万魔殿メンバーより少し遅めに目覚めた狸議長の診察をしていた
本当に悪運が強いわね……結構ガッツリ爆破された上に墜落
湖の上だとはいえ、そこそこのダメージは負ったはずなのに割とすぐ治りそうね、今でも騒ぐだけの元気はあるみたいだし
マコト「……まあいい、もう部屋に戻っていいんだな?」
「ああ、『救急医学部の火神エンリ』としての話はもう無いわ」
マコト「そうか、なら「でもね」」
ここで不意に飛びかかり、首を鷲掴みにして持ち上げる
完璧に決まったせいか声が上手く出せないらしく、マコトは呻き声しか上げれてない
掴んだ部分からはギリギリと骨が軋む音が聞こえ、抑えきれず溢れ出した炎が相手の身体のあちこちを焦がす
「今回は流石にライン越え、簡単に許すわけにはいかないのよね」 - 140火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 21:58:15
「ただ単に風紀委員会に嫌がらせしてることも、エデン条約を潰そうとしたことも別にいいの」
・・・・・・
「それだけなら私は何もしなかった」
「私だって事を無駄に大きくしたいわけじゃない。今日も、明日も、平穏で騒がしい日常が続けばそれだけで良かった……」
「だからわざわざアリウスと繋がってたことも見逃した。これをネタに更なる騒動が起きたらそれこそ洒落にならなかっただろうからね」
「私は万魔殿に所属してるわけでも無ければ風紀委員会に所属してる訳でもない。私が所属してるのは政治とは関わりを持たない救急医学部……だから、文句を言うのはお門違い」
「でもね……」
マコト「ぐ…あがっ……」
怒りが膨れ上がり、首を絞めている手に力が入る
炎がチリチリと相手を舐め、首の辺りからは肉の焼ける音がし始める
「私の大切な居場所を壊す気だったの?私の大切な人達を殺す気だったの?」
「いや、あなたがどう思っていたかなんて関係ない。結果としてそうなる可能性が十二分にあった」
そして、勢いよくマコトを壁に叩きつけながら告げる
「お前の浅慮のせいで、私は多くのものを失うところだったんだよ」
「……私は駆け引きだとかはそこまで得意じゃない。今本当はあなたがどう思っていて、考えてるかはわからない」
「だから、今回は警告で済ませてあげる」
「でも、もし同じようなことを繰り返したその時は……」
「ヘイローごと焼き尽くして灰にしてやる」
ありったけの殺意と怒りを込めて言葉をぶつけた - 141火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 22:53:51
「……ごめん、頭に血が上り過ぎてた」
マコト「ゴホッゴホッ、ガハッ……」
議長を解放しながら謝罪する
ヒートアップし過ぎたなぁ……元から殺す気は無かったけど、これぐらいの脅しは必要かと思ってやり過ぎちゃった
カバンから手当のための道具を取り出しながら、一つ問いかける
「……ねえ、質問しておきたいことがあるんだけど」
マコト「……なんだ?」
──────────────────────────────
議長に警告してから更に数日後、ようやく仕事がひと段落した
「はあ、やっと帰れる……本当に疲れたぁ……」
「……ふう、最近何かしらにずっと悩まされてたから、ようやく頭空っぽに出来そうね」
星空を見上げて、これからの日々に思いを馳せ、私は日常という名の帰路へとついた
はずだった
dice1d3=2 (2)
1.「……え?」
2.「……なんでここに?」 dice1d100=34 (34) (隠密77)
3.「っ!?」 dice1d100=69 (69) (戦闘85)
- 142◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 23:25:29
【語り、若しくは独り言、或いは幻聴】
『チェーホフの銃』と呼ばれる物語上のルールがある
簡潔に述べるのであれば、ストーリーに持ち込まれたものは全て後段の展開の中で使わなければならない
そうならないものはそもそも取り上げてはならないといったものだ
ああ、簡潔故に細かい違いなどの指摘などはご容赦願いたい
とにかく、彼女の物語にはいくつか放置されている要素がある
その中にはミスリードとなるものもあるだろう、彼女の選択によってこの世界において意味をなさなくなったものもあるだろう
そもそも、世界から忘れ去られたものだってあるかもしれない
しかし……"アレ"だけは忘れることも、ミスリードになることも、意味を失うことはないだろう
それだけの価値が、意義が、呪詛が、狂気が詰まっているのだから
何はともあれ、彼女は"油断"してしまったのだろうね
──────────────────────────────
【少し過去の、どこかの場面】
???「……左様でしたか」
???「あのロイヤルブラッド、逃げたのですね」
???「……捕まえてきてください。怪我の無いように、丁重に」
???「彼女以外は、全員処理しても構いません」
???「……ええ。『ヘイローを破壊』しても構わない、という意味です」
???「……そうですね、サブプランの方も進めましょうか」
???「部隊を一つ、ここに向かわせてください。そこでとある書物を奪ってきてください」
???「話によると厳重に保管されているようなのですぐにわかるでしょう」
???「……ゴルゴンダが以前言及していた『魔導書』、それに込められた無数の『テクスト』……私としても興味深いものですからね」 - 143火神エンリ◆Jc3hvbdXJw24/08/18(日) 23:55:31
「……なんでここに?」
ガチャリ、と音を鳴らして人影に──アリウス生徒に向けて銃を突きつける
「ねえ、ここから私の家なんか見ててさ……何のつもり?」
ダダダダダダダダダダッ!!
「チッ、銃弾で返答とか、教育がなってないわね!」
不意打ちだったので数発もらったがバックステップしながら炎で身を守る
私が引いてる間に相手は誰かと話している……仲間と連絡を取っている?
なら、こいつはさっさと気絶させて、家の様子を見に行く方が良さげね!
「色々聞きたいことはあるけど、後回しにさせてもらうわ!」
即座に偽足を展開し、全力で叩き潰す
それだけを確認して走り始める
……というか、私の家なんか襲って何になるのかしら?
いや、考えるのは後ね。今は何が起こっているかを確認しないと
ドアは鍵が壊されていたので蹴破り、そのまま部屋を確認していこうとした時に気づく
「……人の気配が、しない?」
それでも警戒しながら一つ一つの部屋を確認していく
あちこち荒らされているが、荒らされているだけだ……色々と買い直さないといけないものがあるのはショックだけど
そして
「……あ、ああ……ああああアアアアアアアアアアアアアアァァ!!!!!!!!」
私の寝室を確認した時に気づいた
目立たないよう隅っこに置いてある金庫が……『ネクロノミコン』を丁寧に隠していたはずの金庫が、破壊されていることに
その中身は当然空になってて……どこまでも残酷な現実を突きつけてきた - 144二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:42:01
うわぁ・・・
出力によっちゃ色彩以上にヤバイ事になりかねない奴なのによりにもよって
迂闊に手を出して暴走させかねないベアおばに持ってかれちゃったかぁ・・・ - 145二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:10:23
先生に論破された程度で発狂して色彩を呼び寄せる雑魚メンタルが耐えられる訳がない
色彩が即召喚されるかもっと面倒なモノを呼ぶ未来しか見えないねセイア - 146二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 03:05:20
うわぁなんか大変なことになっちゃったぞ……
しかもよりによって一番持ってたらまずそうな人が持っていくとは……