- 1二次元好きの匿名さん21/09/29(水) 22:28:14
深夜、ふと目が覚めて水を飲みに行った帰り道。
シャカールの部屋の扉が少しだけ開いていた。
不用心だなあ、と扉を閉めようと近づく。
すると中からシャカールの声が聞こえた。
苦しそうな声。
閉じようとした扉を開け放つ。
そこにはベッドの上で横たわる汗だくのシャカールがいた。
慌てて駆け寄る。
熱はない。
ただとても苦しそうだ。
首にかけていたタオルで汗を拭く。
どうしよう寮長、いや当直の教官を呼んだほうが……。
きゅっ、とシャカールに袖を掴まれる。
思わず手を握り返した。
少し顔色がよくなったように見えた。
そっと頭を撫でる。
眉間のしわが浅くなる。
シャカールの胸元に手を置き、ゆっくり息を吸う。
Too-ra-loo-ra-loo-ral
幼いころに歌ってもらった歌。
Too-ra-loo-ra-li
優しく、かみしめるように歌う。
Too-ra-loo-ra-loo-ral
苦しげな呼吸が穏やかな寝息へと変わっていく。
歌っている合間に安堵のため息をつく。
まずい。
安心したら、眠気、が……。 - 2二次元好きの匿名さん21/09/29(水) 22:28:31
翌朝、起床したドトウの目に映ったものは───
胸元をはだけたシャカール。
そして彼女に寄り添うように眠るファイン。
シャカールが目を覚ますまでドトウは石像のように硬直したままだった。 - 3二次元好きの匿名さん21/09/29(水) 22:29:11
ファインが歌っていた歌はIrish lullabyというアイルランドの子守歌になります
お目汚し失礼しました - 4二次元好きの匿名さん21/09/29(水) 22:35:05
ちょうどシャカファイに飢えていたところだったんだ
- 5二次元好きの匿名さん21/09/29(水) 23:04:07
ドトウじゃなくてもかたまるわい