【CP&現パロ注意】ウタ「お祭りかぁ…懐かしいなぁ。」

  • 1浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 22:00:49

     花火の音というのは大きい。それは当たり前のことだと思っていたがどうやら時と場合によるらしい。つまりどういうことかというと私の心音によって花火の音は聞こえないということだ。

  • 2二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 22:01:18

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  • 3二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 22:01:18

    🍲🐉🍶🍢
    🔥

  • 4浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 22:01:53

     「やっと終わったー!もう無理死んじゃう!早く家に帰ろ!」
     3月に高校の卒業式を終え、初めての大学の夏季休暇に入り、意気揚々と帰宅するウタ。足取りから分かる通り気分ルンルンで、ややスキップ混じりで足をすすめていた。
     ふと、新発売の品が目に入った。
     「ホイップ増し増し、スペシャルクリームソーダ…」
     ただでさえ暑い日に加えて彼女の大好物に見事にクリティカルしたその飲み物に彼女は我慢などできなかった。
     「えへへ、これだよ!これ!やっぱり夏を生き抜くには冷たい飲み物とホイップクリームだよね!」
     と、ニコニコと笑う彼女に昔からよく知るマキノさんが話しかける。
     「随分とご機嫌が良いのね、ウタちゃん。何かいいことあったかしら?」
     「実は今日から夏休みなんですよ!それに今飲んでるこれも美味しいし、今はもう手持ちに余裕無いけどまた買いたいなって。」
     「それはよかったわ。実は風車町でお祭りと花火大会があってね、私も出店するんだ。この商品も出すつもりだからよかったらウタちゃんも来て欲しいわ。最近顔出してないルフィ君も来てくれたら嬉しいわ。任せたわ、ウタちゃん」
     「ちゃ、茶化さないでください!それにルフィも今は部活で忙しいみたいですし…。でも行けたらいいな…。」
    「うふふ、楽しみにしてるわ。」

  • 5浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 22:04:06

     「寄り道してたらこんなに時間が掛かっちゃった。」
     涼しい店内でマキノさんとお話をしていたら思ったよりも時間は早く過ぎて家に帰る頃には夜の7時を回ろうとしていた。
     すると遠くから幼馴染で昨年まで同じ高校に通っていたルフィもちょうど帰宅してきていた。
     「おっ!ウタじゃねぇか!今帰ってきたのか?」
     重たい鞄をもろともせずに走ってくるルフィ。
     「おかえり、ルフィ。今日は早かったね。」
     「おう、明日遠征だから今日は早めに終わったんだ!ウタは今日帰り遅かったな!いつもはもっと早めに帰ってきる気がしたけど。」
     「あー、大学自体は早めに終わったけどマキノさんとお話ししてたら遅くなっちゃって、最近ルフィが顔出してくれないって愚痴ってたよ。」
     「おれも行きてたいんだけど忙しくてなぁ…。エースから聞いたんだけどよ、今年もこの町でお祭りやるんだってさ!最近はおれやウタの受験勉強で忙しかったからいけなかったし、今年一緒に行かないか?」

  • 6浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 22:05:07

     思わぬ提案を受けてびっくりしてしまったが顔には出さないように尋ねる。
     「良いの?お兄さん達や部活やクラスの友達じゃなくて私なんかで。」
     ルフィは太陽のように明るい人間で私なんかと比べれば友達も多いし、きっと…クラスの女の子からも人気なんだろうし…。
     などと思考していたら、
     「俺はウタと一緒に行きてぇな!昔はよくシャンクスが連れて行ってくれたし、昔みたいにまたウタと遊びてぇなあって!良いか?」
     彼の優しい笑顔にずるいなぁって感じながら
     「じゃあ、ルフィに連れてってもらおうかな。もちろんルフィの奢りね!」
     「ええ!?いやまぁ別にいいけどよ…」
     「代わりに今晩私の家来て、美味しい肉料理作ってあげるから!」
     「マジで!?ありがとうウタ!」
     そうして彼との一夏の忘れられない思い出が生まれるのだった。

  • 7浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 22:06:06

    (1時間くらいかけたのに…書き溜めがなくなってしまった…!以後おいおい書きます、失踪しないように頑張ります。)

  • 8浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 22:31:11

    ここで落ちたらそれまでの男、おれがSS書き切るのが先かスレが落ちるの先か

  • 9二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 22:32:51

    期待してます

  • 10二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 22:42:42

    保守

  • 11二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 22:50:00

    頑張ってくれ

  • 12浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 23:04:31

    (似合ってるかな…いきなり浴衣なんてはしゃいでるとか思われちゃうかな…なんか今になって恥ずかしくなってきた…。でもせっかくのお祭りだしルフィに見てもらいたいなぁ…。)

     ルフィからの提案でお祭りをする神社の手前に集合してから行くことになった。
     「せっかく家隣なんだし一緒に行けばいいのに。」
     「いいこと思いついたからよ!ニシシシ!」
     無邪気に笑う彼。いつからだろうか…そんな無邪気な笑みが頼りになるようになったのは、その笑みに何度も救われたきたことか。 
     「ルフィ、遅いなぁ…」
     普段なら寝坊とかすることも多いけどなんだかんだ時間通りに来るルフィが時間になっても来なかった。
     なにかあったのかな?と不安に思っていた時にルフィからLINEが送られてきた。
     【わりぃ!準備にちょっと時間がかかった!十分ぐらい遅れる!】
     との、メッセージが、仕方ないなぁ…と思っていたら
    遠くから話しかけられた。
     「お、ウタちゃんじゃねぇか!」

  • 13浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/10(土) 23:32:00

     顔を上げるとそこにはルフィのお兄さんのエースさんとサボさんがいた。
     「こんばんわ、エースさん、サボさん。」
     「おう、ウタちゃん。いつもルフィが世話になってるな。」
     「こんなところにいるってことは誰か待ってる?」
     「はい、ルフィにお祭り一緒に行こうって誘われて、でもなんか準備に手間取って遅れてくるみたいですけど。」
     「ほう、ルフィからお祭りに誘うなんてあいつも隅に置けねぇな!」
     「違いますよ!第一ルフィですよ?きっとそんなことなんか考えてませんよ。」
     するとサボが私の着ている服装を眺めながら答える。
     「おれたちもルフィを祭りに誘ったんだが、』どうしても一緒に回りたい奴がいる』って振られちまったよ。」
     ドキン、胸の奥が大きくなるような感覚に陥る。
     「誰か教えてもらえなくてなぁ!まぁウタちゃんなら仕方ねぇな!今回は俺たちのルフィを譲ってやるから、あいつのことよろしく頼むよ!」
     今度はサボさんから
     「その浴衣、似合ってるよ。もうすぐルフィも来るだろうからよろしくな!」
     「わ、わかりました!」
     「じゃあなぁ!俺たちは先にお祭り楽しんでるからまた今度遊ぼうぜ!」
     そんな話をしてお兄さんたちと別れた。

  • 14二次元好きの匿名さん22/09/10(土) 23:42:51

    今日はここまで、明日は夕方までバイト!
    それじゃあ!

  • 15二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 05:58:32

    保守

  • 16二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 06:31:17

    良いスレに出逢えた…

  • 17二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 11:58:02

    保守

  • 18浴衣でデートしてるルウタ下さい22/09/11(日) 13:08:29

    ありがとうね、6時ぐらいに投稿します

  • 19二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 18:26:14

     「あれ、お姉さんもしかして暇?よかったら俺たちと一緒に回らない?笑」
     知らない男達、所謂ナンパというやつだろう。さっきまで他の女の人にも話しかけてるところを見ている。スマホなどを見て無視を続ける。
     「もう、釣れないなぁ…待ち合わせの人もしかして来ないんじゃない?ってかよく見ると結構可愛いじゃん!どうよどうよ?来ない待ち合わせの人なんか忘れて俺たちと楽しんじゃおうぜ?」
     しつこい。はっきり言って気持ち悪い。第一ルフィのことなんか全然知らないくせに勝手に貶されることに怒りを覚えてしまい思わず声を荒げてしまった。
     「勝手にわたしの友達のこと馬鹿にしないで!早くどっか行って!」
     「んだと、こっちは親切でわざわざ声かけてやってんのによ。下から出ればいいかになりやがって、一回わからせるか?」
     暴言を吐かれたことで男達が怒り出した。流石に身の危険を覚えて逃げようとしたがわたしの腕は強引に掴まれた。
     その時、もっと力強い腕が男の腕を掴んだ。

     

  • 20二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 19:53:14

    待ってるよ

  • 21二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 19:58:11

    期待

  • 22二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 22:04:17

     「おい!おれの友達に手を出してんじゃねぇよ!」
     「ひっ…」
     普段から運動部のレギュラーとして活躍して、鍛え抜かれた強い腕力と強い覇気を纏った声に思わず男達は後ずさった。
     「なんだよ、彼氏持ちかよ…他当たるぞ…。」
     そそくさと逃げるように他へ向かう男たち。
     「遅くなって悪かった!浴衣に着付けに手間取っちまって…!すまねぇ!」
     そんな彼の言葉は頭にうまく入らず他のことを考えてしまっていた。
     前から気付いてたけどルフィってこんなにかっこよかったんだ…。普段の子供っぽさから想像できないほど頼れる男になっていて否が応でも自分の本心を自覚してしまっていた。
     

  • 23付け忘れた笑ルウタ浴衣22/09/11(日) 22:14:47

     「ウタ?聞こえるのか?」
     「あっ。」
     「どうした?さっきの奴らになんか変なことされたのか!?」
     「大丈夫だよ。ルフィが助けてくれたから!ありがとうね!ルフィの浴衣、似合ってんじゃん!」
     さっきとは打って変わって太陽ような優しい笑みを浮かべるルフィ。昔は全然頼りなくて泣き虫でわたしの後ろついてくるような子供だったのに今じゃわたしがピンチの時に助けてくれるくらいにはかっこ良くなっちゃったんだな…。
     「ありがとう!ウタもその浴衣すげぇ似合ってんじゃん!可愛いな!」
     …可愛い…!?ルフィからそんな言葉が出ると思わず思わず驚いてしまう。
     「どうしたんだ?いきなり顔をそっぽむけて?」
     「なんでもない!早くお祭り行こ!焼きそばとかたこ焼きとかなくなっちゃうよ!ほら!今日はルフィの奢りなんだし!」
     「ったくよ…まぁ約束は約束だし!それじゃあ行くか!」
     彼に顔の火照りを悟られないように素早く祭囃子へと向かって行った。

  • 24二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 22:21:27

    〜余談〜
    セコムのお兄さん達
     「ったくなんだよあいつら周りなんか気にせずイチャつきやがってなんかイライラしてきたわ。」
     「おいお前ら。」
     「あぁん?なんだよお前ら?野郎に用はねぇぞ?」
     「悪いけど、おれたちはあるんだよ。」
     「おれたちの可愛い弟とその友達によくもちょっかい掛けてくれたな?」
     ガシッ!
     「別にあいつらが気にしてねぇから野暮な真似はしねぇけどよ…またあいつらに何かする気なら」
     「おれたちが先に遊んでやるから覚悟しとけ!わかったか?」
     「ヒッ……。」
     「今日はもう帰ろうぜ…」
     「おう…」

  • 25二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 22:22:22

    よかったなお前らロメオじゃなくて

  • 26二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 22:28:15

    今日はここまで!
    また明日昼間までに貯めて放ちます!
    煮込まれるようなSS師におれはなる!

  • 27二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 06:19:03

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 07:43:00

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 12:15:17

    好き

  • 30二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 13:17:18

     「見ろよウタ!旨そうな飯がいっぱいあるぞ!どれにしよっかなー?」
     食欲の権化である彼が目の色を変えて屋台の食べ物に視界を変える。
     「ちょっと待って!早いよ!」
     あまりの人の多さに逸れそうになりながらもなんとか彼に追いつく。
     「もう!2人で遊びに行ってるのに置いていきそうになるなんて信じられない!」 
     「しゅ、しゅびばぜん…」
     「ほら、人だって多いんだから逸れなら簡単には見つからないよ?」
     「悪かった!じゃあよ逸れないように…」
     その瞬間、私の指を絡めるように繋ぐルフィ。
     「こうすればウタと離れないだろ?」
     彼らしいといえば彼らしいし、らしくないといえばらしくないそんな対応に思わず紅くなってしまう。
     「もう!他の女の子にはしちゃダメだからね!勘違いしちゃったら悪いんだからね!」
     「心配すんな!ウタにしかやらねぇからな!ニシシ!」
     またナチュラルにわたしのクリティカルを引いてくる彼。
     そんなことはもろともせずに
     「よし!じゃあまずは焼きそばから行こうぜ!」
     自分1人だけがこんなに意識しちゃってることにもどかしくなりながら、焼きそば屋に足を進めていた。

  • 31二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 13:57:29

      このままやられっぱなしじゃ終われない。そのためにはまずは準備を進めないと。
     「ねぇルフィ、わたし喉乾いちゃったから先に飲み物買わない?」
     「そうだな!俺も走ってきたから喉乾いちゃったな!ラムネあったから買おうぜ!」
     「うん!」
     そうして瓶のラムネ2つ買い、喉を潤す。
     「ぷはー!やっぱり夏といえばこれだよな!あれ?もうなくなっちまった。」
     「ルフィ早く飲み過ぎだよ。」
     「お前まだ半分くらいしか飲んでないじゃん。ぬるくなっちまうぞ?」
     「いいの!わたしはわたしのペースで飲むから!」
      後の作戦のためにラムネを半分ぐらい残すことにした。
     「ウタ!焼きそば屋見つけた!早速買いに行こうぜ!」
     わたしの手を離れないようなギュッと握りしめて焼きそば屋に駆け寄る彼、本当にずるいと思いながら到着した。
     「おっちゃん!焼きそば二つお願いします!」
     「ルフィ!久しぶりじゃな!最近顔出しとらんから心配したぞ!ウタちゃんも元気そうで何よりじゃ!ほれ!わし特製の焼きそばじゃ!」
     「ありがとう!」
     「ハハハ!2人とも昔と変わらず仲良さそうでなによりじゃ!」
     昔からこの村の多くの人は私たちのことを孫のように可愛がってくれた。わたしもルフィも大学や学校は遠くまで行って通ってる上、帰宅するのも遅くなってしまったから久々に顔を見れてよかった。
     さっきルフィにもどかしい思いをさせられたから仕返しにと面白いことが浮かんだ。
     「そうだルフィ!また昔みたいに勝負しようよ!どっちが先に焼きそば早く食べ切れるか?どう?」
     「今のおれに勝てるわけないだろ?ニシシ。」
     「なによ、わたしの456連勝中なのに!」
     「違う!おれが456連勝中だ!」
     「いいわ!この勝負で白黒はっきりつけるわよ!」
     「望むところだ!」

  • 32二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 13:57:50

     腰を落ち着かせられる椅子を見つけて、焼きそばと見つめ合う2人。
     「焼きそばを早く食べ終えた方が勝ち!後からの文句は受け付けないからね!」
     「おう!」
     「行くよ、せーの…」
     「「321!」」
     割り箸手に取り一気に焼きそばをかきこむ2人。
     運動部の胃袋流石に凄く一気に半分ぐらい持ってかれる。このままじゃ流石負ける、しかし私には昔からの秘策があった。
     「ジュース飲む?美味しいよ?」
     「おう!ありがとう!」
    箸からラムネに手を取り、美味しそうに飲むルフィ、その隙に残りの焼きそばを一気に食べ尽くし私が勝った。
     「やったー!私の勝ち!」
     「あっ…!違う!ズルしたウタの負けだ!ラムネ飲んでなければ俺が間違いなく勝ってた!」
     「出た!負け惜しみィ!うふふ、昔から変わらないねルフィ。」
     「ぐぬぬぬ、あっ、ウタのラムネなのに全部飲んじまったけどよかったか?」
     「いいよ別に私があげたものだし…」
     (あれ?)
     ここで違和感に気付く。
     (これってさっきまで私が飲んでたやつだよね?)
     勝負に勝つことだけ意識してたから気付かなかった。
     (これルフィと間接キスしちゃったってこと!?)
     (別に…間接キスぐらい昔何回かしたことあるし!そ、そんな恥ずかしいことじゃないし!)
     しかし歳を重ねて意識をし始めちゃって結局わたしの一人負けだった。 
     「どうしたんだ?ウタ、やっぱりジュースぜんぶ飲んだこと起こってるのか?もう一本買おうか?」
     「なんでもない!ほら次行くよ!マキノさんのところ!ホイップマシマシのクリームソーダ買お!」
     「おう!」

  • 33二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 14:17:51

    十時ぐらいに続きます…
    なかなか進まん!

  • 34二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:20:32

    保守

  • 35二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 21:50:26

    あぁ…好き

  • 36二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 22:01:15

    ただいま帰宅しました。頑張ります。

  • 37二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 23:06:10

    きついから明日まとめて投稿します

  • 38二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 00:26:56

    保守
    楽しみに待ってます

  • 39二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 04:06:48

    いい…

  • 40二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 10:44:12

     しばらく歩を進めるとマキノさんがやっている屋台へ到着した。
     「マキノー!久しぶり!」
     「こらルフィ!ちゃんとさん付けて呼ばないと!」
     「ごめんなさい、マキノさん、久しぶり!」
     「うふふ、別に良いわよ。久しぶりねルフィ君。最近顔出してくれないから心配したわ。先週ウタちゃんには会ったけどね。」
     「わりぃ!部活の方が忙しくてよぉ、なかなか店に顔出せないんだ。今度また行くからよ、そん時はうめぇ肉出してくれよ。」
     「うふふ、昔からのルフィ君で安心したわ。いつでもいらっしゃい。ウタちゃんもそのとき一緒に来てね。」
     「わかりました。」
     すると、マキノさんは私達みてにこりと笑いながら
     「2人とも仲が良いのね。そんなにギュッと手を握り合ってるんですから。うふふ。」
     突然の物言いに思わず驚いてしまう。すかさずルフィも続けていう。
     「はぐれちまうといけねぇしな!ウタの手柔らかくてすげぇ握り心地良いんだぜ!」
     紅くなる顔をなんとか抑えながら
     「そんなこと堂々と言わないでよ!」
     「ウタ…もしかして嫌だったか…?」
     「嫌じゃない…けど!」
     「うふふ、青春してるわね!」
     「マキノさんまで…あーもう!ホイップマシマシのクリームソーダのLください!ルフィ!よろしく!」

  • 41二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 11:57:01

    >>40

    良い…

  • 42二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 16:55:58

    ほっしゅ

  • 43二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 17:08:10

    ただいま帰宅、8時ぐらいかな

  • 44二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 17:11:15

    保守

  • 45◆GC7FACBtoYkr22/09/13(火) 19:13:00

     一通り祭りの屋台を巡り、時間はあっという間に過ぎていった。射的や金魚掬いやヨーヨーとか、高校生以上の男女の2人が年甲斐もなくはしゃいでしまった。
     「ごめんルフィ、ちょっとお手洗い行ってくるね。」
     「おう!んじゃあおれはこの辺でさっき買った肉巻き食ってるから!」
     そう彼に告げてゆっくりとお手洗いに向かう。

     …正直凄い楽しかった。ルフィと2人きりで遊んだのなんて何年振りだっただろうか…。私の部屋でお喋りしたり、ゲームしたり、一緒に夕飯食べたりとかはよくやったけどお外に出て昔みたいに楽しむような遊びに懐かしさすら覚える。前にもお祭り来たとき、まだ2人とも小学生ぐらいでまだ私の手をギュッて握りしめて離れないようにリードしてたのに、今じゃルフィに引っ張られるぐらいかっこよくて頼りになる男になったんだね。
     嬉しいと思う反面、子供のように私についてくるだけルフィが居なくなってちょっぴり寂しくも感じた。
     「さて、そろそろ戻らないとルフィに悪いもんね。」
     そう思いさっきの場所に戻ろうとすると…
     「いっ!?」
     履いていたサンダルの紐が切れてしまっていた。

  • 46二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 22:02:14

     幸い、近くにあったベンチまでなんとか移動できたもののこれ以上先には行けなかった。会場は砂利道で素足や片足で進むには困難だった。
     (どうしよう、というか今時間何時だっけ?)
     打ち上げ花火は7時半から始まる。時刻は7時15分を回ろうとしている。
     (そうだ、スマホを使ってルフィに連絡しないと。)
     メッセージアプリを用いてルフィに電話をかけようとするが繋がらない。それもそうだ。この場は多くのお客さんがいてみんな各々友達や家族に連絡している。電波が多すぎる、メッセージを送っても上手く送れてない。
     嫌な汗が流れてきた。せっかく2人だけでお祭りを楽しんでいたのになんでこんなことになってしまうんだろう…。
     いくらルフィでも流石に怒るだろう…。もしかしたら私が他の人と遊んでるって思って嫌われてるかもしれない…。
     あぁダメだ。1人になるとすぐに悪いことしか考えられなくなる。よくない癖だ。最近は少しずつ改善しつつあったのにすぐこれだ。
     歌手になるための勉強であまり他の人と関わろうとしなかったわたしに対して、幼い頃からずっと一緒に遊んできたルフィだけが友達…いや”それ以上”の存在だったのに。
     ルフィは太陽のように明るくてたくさん友達もいるだろう…。
     やっぱり幼馴染などを理由に私に縛り付けていいような人ではなかったのだろう…。
     一緒に遊ぶこともままならないような私じゃルフィに釣り合わない…。目頭が熱くなる。ごめんルフィ…。

     涙が溢れてしまう。浴衣の裾で涙を拭こうとした時、誰かが、私の腕を優しく握った。

     「ニシシシ、やっと見つけた。」
     

  • 47二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 22:05:35

    本日はここまで、
    あと3章ぐらい書いたら終わらせる予定…なのだが?

  • 48二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 22:09:50

    好き……

  • 49二次元好きの匿名さん22/09/13(火) 23:46:46

    ほしゅ!

  • 50二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 06:02:04

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 07:10:15

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 11:32:07

    19時かな…

  • 53二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 19:50:03

    >>52

    待ってる

  • 54遅くなりました!!!22/09/14(水) 19:53:47

     「ルフィ…?」 
     腕の先を覗くといつものように笑顔のルフィがいて、
     「戻ってくるのおせぇから探しに来ちまった!っておいなんで泣いてんだ!?」
     「ごめん、ルフィ…。サンダルの紐が切れちゃって動けなくなっちゃったの。」
     「なんだよそんなことかよ。そんなんで泣く必要ねぇだろ。」
     そうだ、せめてルフィだけでも残りのお祭りや花火を楽しんでもらうためにせめて笑顔でいないと…
     「ごめんごめん、私ここで待ってるからルフィだけでも残りのお祭り楽しんできてよ!ほら!ルフィいっぱいお友達いるんだし!ね?」
     そう言って顔を背ける。大丈夫。ルフィなら問題ない。私は…悲しいけど…でも。
     涙が溢れるのを堪えていると。
     「なぁウタ…」
     優しく声をかけてくるルフィ。普段からは想像できない真面目な声のトーンに思わずドキドキしてしまう。
     「また辛いこと思い出したのか?」
     「違う…違うの!ただ…ちょっと…ルフィにめいわくかけちゃってるんじゃないかな…って。」
     刹那、ギュッと優しく抱きしめられる。
     「そんなくだらねぇこと心配すんなよ、昔約束したろ?おれはウタを引っ張れるような男になるって。それにウタは夢を叶えるために頑張ってることも知ってるし。」
     「ル、ルフィ…うぅ…。」
     彼の浴衣を涙で濡らしてしまう。そんなことも気にせずそっと抱きしめくれた。
     「落ち着いたか?」
     「うん…。ありがとね。」そういうと
     「よし!じゃあ今から急いで花火向かうぞ!乗れウタ!」
     彼の背に乗り会場とは反対方向に走り出した。


     

  • 55二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 20:50:23

     「えっ!?ちょっと!」
     ウタのことを軽々と持ち上げ走り出すルフィ。
     「いきなりおんぶなんて…それに会場はあっちだよ?」
     そんなことは気に留めず話しかけるルフィ
     「なぁあと何分くらいで花火始まるんだ?」
     「えっと、7時半から始まるからあと2分もしたら…。ごめんね、わたしのせいで。」
     ここから会場までは急いでも15分くらいかかるし、ついてももはや会いてる場所なんてないだろう。
     「お前のせいじゃねぇよ!それに心配するな!俺いい場所知ってるんだ!初めからそこでウタと花火見ようと思って!ウタも知ってるぞ!」
     「私も知ってる?」
     1分位走って私も気付いた。
     「ここって昔ルフィが秘密基地だって連れてきてくれたところ?」
     「そうだ!ここで昔はウタもよく遊んだなぁ!腕相撲したり、大声対決したり、そんでたくさん約束もしたよな!」
     「うん…。」
     今となっては懐かしい。美しく楽しかった思い出。ルフィと過ごした記憶。思わず顔が綻んでしまう。
     「ハァ…ハァ…やっと着いた!間に合ったな!」
     「ごめんね。わたしのせいで」
     「気にすんな!それより見ろよ!ここ誰にも知られてねぇしおれも教えてねぇから俺たちだけだ!それにここちょうど花火の会場までなんにもねえからすごく綺麗に見えるんだよ!」
     「ほんとだ。」

     ヒュー…ドン!花火がはじまった。
     「凄い…綺麗…。」
     さっきまで悲しい気持ちでいっぱいだったのに今ではここから見る花火の美しさに心を奪われてしまった。
     「綺麗な花火見るためにこんなところまで連れてきてくれたんだ。」
     「まぁそうだけど…それだけじゃねえよ。」
     「うん?」
     「ここってさ、色んな約束とか誓いとか決めてきた場所じゃん?だからいつか言おうとする時にはここしかねえって思ってたんだ。」
     胸の高鳴りが抑えられない。ルフィにも聞こえてしまうじゃないかというほどに私の心臓は大きく鼓動しルフィの顔を見つめる。
     吸い込まれそうな大きな黒い目が私の顔を捉え告げる。

     「昔からずっとウタに憧れてた。側に居たくて色んな勝負仕掛けてた。ずっと…好きだった…。だから…おれと…付き合ってほしい!」

  • 56二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:08:45

     張り裂けるような心臓の鼓動が私の体を支配する。
     カァーと紅潮する顔、今どんな顔をしてるんだろうか?わからない。ただわかっているのはたった一つの答えを伝えることだけだった。

     「私も昔からずっと大好きだよ!ルフィ!」

     ギュッと素敵な彼氏に抱きついてしまった。ルフィにも聞こえてしまうだろうか。まだ暑さの抜けない真夏の夜に思う。きっと今はそんな夜よりも熱い私達だが、今はそんなもの関係ない。

     花火の咲く夜空の下にそっと彼の唇に触れた。

  • 57二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:12:04

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:16:04

     花火の音が大きい、と言うのは当たり前のことだと思っていたがどうやら時と場合で異なるらしい。

     例えば、大好きな人からの告白や

     或いは、それを聞いて張り裂けそうになる私の心臓の鼓動や
     
     重なるキスとか

     2人だけの世界に入ってしまえば

     花火の音は、もう聞こえない。


                         〜Fin〜

  • 59二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:25:56

    設定

    モンキー・D・ルフィ
    風車町から少し離れた高校に通う高校2年生。
    運動部に所属し、一年生の頃からレギュラーとして活躍してるスポーツの凄い子。
    太陽のように明るい性格や持ち前の話しかけやすさなどで友達が多い。
    まだ幼かったころにウタがこの町に転校してきてそれ以来仲良くなる。

    ウタ
    音大に通う大学一年生。
    昔からお父さんやルフィたちに多くの歌を披露していずれは世界を幸せにするような歌姫になることを目標として頑張っている。
    歌手になるために多くの時間を割いてきたためあまり友達がいないがいい子です。はい
    昔は自分がお姉さんぶってルフィのことを引っ張ってきたが最近は太陽のように明るいルフィに羨望の眼差しを向けてたり。人間関係や将来の不安からかなり悩んでいるが自分の中に溜め込むため解決の目処は立っていなかったが、中学生くらいの頃にルフィに見つかりそれ以来相談などをするようになる。この頃からルフィがウタを引っ張れるようなと男になると約束したり。
    普段からよくルフィと話し、お家に呼んでゲームしたり夕飯作ったりしている。夫婦かよ。

  • 60二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:40:45

    後日談は未定

  • 61二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:42:07

    最高だよ

  • 62二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:53:18

    とりあえず煮込むね…
    お前は語り継がれる…

  • 63二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 22:10:54

    アオハルだなぁ…
    ひょっとしてルフィがウタに「部屋来い」って言ったSSの人?

  • 64二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 22:39:30

    >>63

    違う人だと言うことを教える。

    おれもその作品は大好きだと言うことを教える。

  • 65二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 22:39:53

    >>62

    やったー!煮込まれたかったから嬉しい!

  • 66二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 22:40:43

    >>64

    これは失礼!ルウタSS書きが沢山いるのは最高だなあ!

  • 67二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 22:45:10

    蛇足でもあるけど周りの反応とか将来とか描きたいとは思ってる。

    以下ルウタいいよねに語るスレ

  • 68二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 05:57:10

    >>60

    後日談みたいれす

  • 69二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 09:14:20

    エースとサボが居るのがポイント高い。敵わぬ。

  • 70二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 10:34:29

    >>68

    がんばりやす

  • 71二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 16:32:10

  • 72二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 01:14:39

    しゅ

  • 73二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 11:48:28

    このレスは削除されています

  • 74スレ主より22/09/16(金) 11:54:18

    今試験勉強と重なっているので、

    この原稿をそのまま使ってその後、pixiv辺りに余談とか後日談載せて投稿します。

    その際、また宣伝するのでよろしくお願いします。

    保守や煮込んだり、ありがとうございました。

  • 75二次元好きの匿名さん22/09/16(金) 23:32:51

    おつ

  • 76二次元好きの匿名さん22/09/17(土) 10:26:03

    >>74

    待ってるぜ

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