- 1二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 10:56:27タイシンの♀トレは身長低いって概念出したそこのアナタ|あにまん掲示板末代まで誇れbbs.animanch.comテイトレTSウマ娘化概念に脳を侵されたもの|あにまん掲示板幻覚は文章にならば文章は絵にするものhttps://bbs.animanch.com/board/58697/bbs.animanch.com
普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえばタイシンより低身長♀トレーナーができるんじゃねぇか?
・ここはウマ娘になってしまったトレーナー達をかわいいかわいいするスレです
・自分だけのトレーナーを考えたり概念を投げつけたりして楽しんで行きましょう
・別にTSに拘らなくても良かったり、既に居るトレーナーの別概念を上げても良いです
・大事なのは自分の性癖をさらけ出す事と他の人の性癖を否定しない事、それとトレーナー達への愛です
・そしてタイシンの性癖は破壊するもの
前スレ
おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part863【TSトレ】|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/ https://bbs.animanch.com/board/60076/ 普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしち…bbs.animanch.comWiki(解説/全パートリンク/用語集などはこちらから)
言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ @ ウィキ【9/26更新】言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ@ウィキへようこそ 詳しくはこちら→言うっちまうTSウマ娘化タイトレ解説スレ(外部リンク) まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧...w.atwiki.jp後感想用言うっちまえなかったスレ(1/31更新)
おれ居なかったから言うっちまえなかったんだけどよぉ…新part3|あにまん掲示板リアタイで伝えられなかった感謝や感想を伝えれる方がより清々しく尊死できるんじゃねぇか?それに大量の情報がある中、いまさら聞けないことを聞ける場所があったらより素敵なSSを書くことができるんじゃねぇか?…bbs.animanch.com本筋のタイトレ情報まとめ
・140-90-55-80(魔法の合言葉)
・25歳
・髪色は茶色でパーマーみたいな流星、目の色はエメラルドグリーン、耳飾りはタイシンとお揃い
・全身からおひさまのにおい、髪と尻尾はタイシンと同じシャンプーの匂いがする
・耳と尻尾と胸が敏感
・熱血クソボケ
- 2二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 10:56:54
たておつです
- 3二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:29:34
立て乙
- 4二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:30:47
たておつ
チャーハンか…… - 5二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:31:33
立て乙
じゃあ、予約分投げますね - 6二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:32:03
立て乙
こいこい - 7二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:32:24
──何故か第二回が始まったトレセン学園ローション相撲。おおよそトンチキすぎるイベントに参加する(させられる?)ファイトレ(女)は、軽く体を動かしてほぐしながら自分の番を待っていた。改めて自分が相手するトレーナー…彼女の事を考える。
「オベトレか、中々どうして一筋縄でいかない相手だな…」
…同じく外人トレーナーにして、ばんえいバのソウル持ちなオベトレ。そのパワーはいくら鍛えたファイトレ(女)をもってしても分が悪く、正面からがっぷり四つで組み合おうものなら力の差で押し負けるのは容易く予測出来た。
(あちらもそれは分かっているだろう、何度かお互いに試したのだからハッタリも効かないしそれを生かしてくるだろうな)
「さて、時間か。情けない姿を見せないようにしないとな…」
思考を中断し、舞台へと歩き出す。
──⏰──
ヌルヌルとしたローションの感覚、久しぶりの不安定さに体を慣らしながら歩いて会場へとエントリー。
試合会場に両者が並び立ち、互いに握手する。会場のボルテージは高まってド派手なライブ会場のような様相を見せていた。
「ヘェイ!ファイトレ(女)、最高に楽しい時間にしましょう!…勿論、勝つのは私だけどね!」(アメリカ英語)
「勿論、後で存分に感想を語り合おうじゃないか。…先に君をステージから突き落とした上でな」(イギリス英語)
…何を言ってるのか聞き取れずに困惑した観客や司会を他所に、背を向けて歩き示し合わせたように振り向く二人。
スポーツマンシップは互いに持ち合わせてるとはいえ、その笑みの威圧感は身長と相まって中々のものがある。
「試合開始ィ!」
…気を取り直したマヤトレの合図と共に、両者は………動かずに睨み合う。勿論、怯えとかじゃなくて互いに打算ありきの行動。
(組み合いをなるべく避けるなら速攻かカウンターか…散々前の試合までに初手速攻パターンが多かった以上警戒されてるはず)
(仕掛けて来ない…ファイトレ(女)はカウンター狙いかしら。ならその余裕をゆっくり剥いであげるわ)
仕掛けて来ないなら詰めるまでと、ジリジリとにじり寄ってくるオベトレ。いくら下がローションでヌルヌルとはいえゆっくりでいいのならそうそう転ぶことはない。焦らしプレ…じゃなくて、このまま追い詰めて私自ら動くか逃げ場を無くして掴まれるか選ばせる作戦。 - 8二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:32:45
徐々に下がったファイトレは、もう後ろに足場が無いことは見なくても分かっていた。狭く感じるステージ。
「ファイトレ、これでお終い?」
「…そんな訳ないさ、まだ勝機は残ってるんでな!」
「ぐっ?!」
…掴みかかろうと両手を伸ばしてきたオベトレ、その手と手の間をすり抜けるように前へタックルする。
(落とすには遠い、だが転ばせれば手はある)
ローションまみれの地面で滑って倒れる二人。仰向けなオベトレに掴まれる前に横へ転がってから起き上がるファイトレ(女)。当然全身ローションまみれですごく…凄い姿ではあるが本人はそんな事を気にしてる状況じゃない。オベトレも立ち上がって
「やるね!」
…そしてほぼ同時、いやこちらがワンテンポ早い。仕掛けるには丁度良いとローションで滑る手を使ってつかみを回避。
狙うは足、転がせば後は足を持ち上げて場外に投げるだけ。片足を絡めてオベトレのバランスを崩して…
「っ?!」
「ふっ!」
───巻き込まれた、咄嗟に腕で強引に抱き込まれたせいでオベトレの胸に顔を埋めながら揃って横に倒れる。
その大きなπに不幸にも挟まっちまった頭を打撃されたせいで意識が一瞬混濁したのが運のつき。マウントポジションを取られる。
「捕まえたよファイトレ(女)」
「チッ…」
珍しく舌打ちして抜け出そうとするが、にっこりと笑うオベトレに全身を使って抑え込まれてはパワーの差で如何ともし難い。
…ウマ乗りで、ファイ女の両手をがっちり握って体重とパワーで床に押し付けるオベトレの光景は見てる側には非常に宜しくないが。
「どうするファイトレ(女)?私はこうやって貴女を抑えたまま場外へ連れて行けるけど」
「…流石にスポーツマンシップに則った上で出来る事はもうないさ。私の負けだよ」
『ここでファイトレ(女)のギブアップにより、勝者はオベトレだ!』
『試合内容としては良いものだったね、試合の光景が凄いことを置いておけば、だけど』 - 9二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:33:15
…どちらもヌルヌルな姿で、互いに称え合うように抱き合う。刺激的な光景に赤面したり目をそらす人達が沢山。
「私の勝ちだね、何でも一つ願えるけどその前に…」
「ああ、とりあえず体を流すか。流石にこのままではな…」
───どこか楽しそうにシャワーを浴びに行く二人の姿が見られたとか。
短文?失礼しました。
久しぶりの長いの、いかんせん集中力がもたないので時間が大分かかってしまいますね。やはり短い方が性に合ってます。
真っ当に相撲…というか格闘技を書くとこうなる。今回はオベトレのパワーには勝てなかったよ…(本当の意味で何でもアリなら別、左の義手に仕込んだブツとかドーピングフル活用できるけどスポーツマンシップも何もないし、それで勝ってもね…)
ファイ女(と多分オベトレもだけど)ローションまみれでも気にせずやり合ってそうで、非常に目に悪いです。途中ローション床で転がってたりウマ乗りしたり、とどめに外人特有の距離感で観客のなにかはもうボロボロ。しかもスク水とシャツだから余計ヤバい。
オベトレがファイトレに何を頼むか凄く気になる。やっぱりトレーニングとか、或いはお出かけとかかな? - 10二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:40:34
1番気になってた試合なのでたすかる…
思ったとおりの白熱した試合でしたね、ぬるぬるですが - 11二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:50:08
ワ……すごい勝負……
オベトレをありがとうございます!自分もどう戦闘を描写するか困っていたところにこれは本当にありがたい……深夜のカップ麺くらいありがたい……
じゃあオベトレからファイトレ(女)さんには一日中ハグされながらコタツでダラダラすることを要求します!
お節介かもしれませんが、普段何かと思い詰めがちなファイトレ(女)さんをゆっくりさせてあげたい……というオベトレのささやかな願いをお願いします。殿下とはまた違う安心感があるのかなと心を馳せたり
(ここだけの話、オベトレの腕の中はとても安心できるという設定が実はあるんです。ベイをハグして寝たりイクトレを寝かしつけたりしてます)
それにしてもこの光景を見たベイのおしおきが怖いですね。重ね重ね、オベトレをありがとうございます! - 12二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 11:55:03
いいね…
- 13二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:00:13
白熱の戦い……!
コパファイとかキタ黒も気になるねえ - 14二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:11:18
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:14:40
なるほど…相撲とは言うけど倒して終わりとかではないのね
- 16二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:17:38
ヌルヌル塗れの2人はきっと絵になるだろうね…
- 17二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:20:36
場外かTシャツを取るだっけか
- 18二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:23:15
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:24:42
ここで綺麗に引くのがまたファイ女らしい。判断が的確とはこのことか
にしても英語にもアメリカ式とイギリス式があるんだなぁ……文法とか発音が違うのかな - 20二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:34:40
日本で学ぶのはアメリカ式だった気がするねえ
- 21二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:37:06
書いた感想までいっしょに消されてしまった
- 22二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:38:57
アメリカ語の方がわかりやすいとかだっけ
- 23二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:40:09
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:45:40
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 12:50:22
日本は昔はイギリス英語で、戦後あたりからはアメリカ英語での教育が行われているんだとか
なのでご年配の方の英語を聴いてみるとイギリス式の発音の名残があるらしいね - 26二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 13:03:12
- 27二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 13:56:25
そこまで長生きすると鯨肉や脱脂粉乳の味を知っているのか
- 28二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 14:57:14
家の近くで交通事故が有ったねぇ、怖いねぇ
トレーナーも角でぶつかって相手を押し倒してしまうといつ古典的な展開をやって貰いたいねぇ
ラッキースケベも有ると良いねぇ - 29二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 15:04:42
まずはトプトレを用意します
次にチヨトレを用意します
道角でぶつけます - 30二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 15:14:36
柔らかい物のお陰で助かったと思ったらトプトレの胸だった…
もしくは
柔らかい物が顔に押し付けられて息苦しいと思ったらトプトレの胸だった…
両方美味しいなぁ - 31二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 17:39:18
わあっ!前から胸が!!
- 32二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 18:17:31
ワクワクちんちんで寝込んでる間にちょっと荒れてた?
それとパチからリウへのお願いはタマや小達にお菓子でも作って上げてください - 33二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:05:24
まぁしょうもない小指の先ほどの荒らしなんで、気にしないでいただけるとありがたいです
タマトレみんなの楽しみになることをたのむパチタマいいね… - 34二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:10:15
ワクチン2回繰り返して言ってみろで盛り上がるDK4……
- 35二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:15:57
ワクチンをバクシンのリズムで歌って自爆するブラトレ?
流石に弱すぎるか? - 36二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:17:02
でも俺らもう相棒がいないんだよな…
- 37二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:38:32
- 38二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:43:36
注射は一部のトレーナーが暴れそう
- 39二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:52:12
「ヴェアアアアア!?ワクチンナンテウタナイモンニ!!ハナセ!!ハナセブラトレ!!オレハモウワクチンナンテウタナインダモンニ!!!!」
- 40二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:53:24
主治医です。
- 41二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:56:31
注射を怖がる患者には針を刺す時に意識を別に向けさせるという手法が有りますね?
という事で、注射を怖がるテイオーの為にナース服を着て手を握ってあげなさいテイトレ - 42二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 19:57:52
なぜナース服!?
そりゃ病院ではナース服だろ
そうだな - 43二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:11:18
- 44二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:11:18
えっちなナース服を着せろ
- 45二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:12:55
でかした!
- 46二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:13:17
GO!
- 47二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:13:53
注射針が刺さる瞬間に両手でそっと手を包んで
大丈夫だよ って優し気な笑顔で声掛けるんでしょ?
下手な麻酔より効くと思うね - 48二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:14:32
なぜか始まったトンチキイベント、ローション相撲大会。前回開催された第一回大会が好評だったとか何とからしく、再びの開催となった。
そんな中、前回ローション相撲大会に出場し、そして今回も温泉旅行がもらえると聞いてなんとか頑張ろうと張り切って参加したウオシスだったが…
「こ、この格好だけはどうにかなりませんかね…」
「トレーナー…すごい格好してんな…」
控室にて。若干顔を赤くするウオッカの原因である目の前のウオシスが着用しているのは、スク水に黒の會で交流のある黒カフェの顔が書かれたTシャツ。これを考えた人は恐らく相当なご趣味なのだろう。
これに関しては服装のレギュレーションの読み落としをしたウオシスの落ち度なのだが、やはりこのような格好で公衆の面前に出るのは恥ずかしい。
「オレが出なくてよかったぜ…」
「親父さんにVさんも出られるらしいですよ」
「……やっぱよくねえわ」
後でスカーレットになんて言おう…と眉間に皺を刻んで顔を暗くするウオッカ。
そんな彼女に声をかけようとしたウオシスだが、ピンポンパンポンとアナウンスが天井のスピーカーから流れる。
『運営からのご案内です。ウオシスさんとタイトレさんは運営テントまでお越しください』
「お、呼ばれたな」
「行ってきますね」
「おう!頑張ってこいよ!」
ごつん、とウオッカと拳同士を合わせて心に喝を入れ、部屋を出るウオシスなのだった。
『さあて続きましては!!我らが原初にしてさまざまなものの創始者!!加えて今もなお様々な様々を叩いて砕く。彼がやらねば誰がやる。しかしかっれはキャシャーンではないっ!!右サイド、タイトレエエェェ!!!』
ウワアアアア!!!とステージにいろいろな歓声が投げられる。そんな中で登場したのはタイトレだ。
「みんな!今日は応援よろしくな!」
グッと大きなサムズアップをして歓声に応える。しかし足元をおろそかにしたせいでローションの塗られた床にこけ観戦しているタイシンの性癖は壊れた。
「えー、解説のマヤトレさん。今日の彼のコンディションをどう見ますか」
「彼のその低身長を生かした立ち回りを期待したいですね。しかしローションに不慣れな一面もあるかと思われますので、そこに勝機があるんじゃないでそうか」 - 49二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:15:19
『続きまして!ウオッカトレーナーズの紅一点!すらやかな肢体をスク水に包み、3人のウオッカトレーナーの見守る中で検討をできるか!?その先導を率いるは左サイド、ウオシウウウウウ!!!』
うおおおおおお!!!とまた違った感性の中で、目が怪しく光る。
(ボウズ…なんか怪しい奴がいたら言え。俺が蹴飛ばす)
「わかった。」
「なんか思想が過激じゃないっすか!?」
「まあ落ち着け青いの。何も内臓とか骨まで潰そうという訳じゃない。ハイキックで気を失わせるだけだ」
「十分だめっすよ!?」
少々思考が荒っぽくなっっている保護者的存在たち。
そんな彼らの目の前でゴングが高らかに鳴る。
「試合開始ィ!」
「おっしゃああいくぞ!!」
いきなり突っ込んでくるタイトレ。それに対しウオシスは横に避ける要領で動こうとしたのだが…
「あうっっ」
見事にローションに足を取られて転倒する。それはタイトレも見逃さなかったようで、すぐさまウオシスの背中の下の腕を滑り込ませ、お姫様抱っこのように支えて頭部を打つのを防ぐ。
「あぶなかった…大丈夫か?」
「はひ…ありがとうございます…」
どうやらウオシスの下はステージが少し凹んでおり、そこに多くローションが溜まっていたようだ。
「ふう…これで一安…うわっ!!」
しかしタイトレはそれに気がつかなかったようで、スリップしてウオシスの顔にそのB90を押しつける姿勢で転倒。滑り滑ってステージの端までスライドする。
「わああああ!?!?大丈夫か!?」
「はい…タイトレさんも怪我はありませんか?」
「ああ、俺は心配ないぞ!でも…」
若干気まずそうに目を伏せる。
「いったんこの姿勢をなんとかしないとな」
そう。今のタイトレは全身をローションでグジュグジュにさせ、同じようなウオシスのウマ乗りになっているのだ。側から見れば押し倒したような体勢である。
「わ、私いいい急いで退きますね!!」
「そんなに暴れたらやべえって!」
ぬるぬるの床に手をついて脱出しようとするウオシス。悲しきかな、その焦った脳ではあることを見落としていた。 - 50二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:16:04
「へっ?」
「うおっ!?」
急に浮遊感を与えられたかと思えば、ふわりと風が起こる。
下にはローションのプール。そう、落ちたのだ。ステージから。
「わあああ!?」
「ええええ!?」
二人揃って落下していく。そしてローションの水柱を立てていっぺんにリングアウトした。
『は、判定です!あと教官ちゃんと新人ちゃんは救助!救助ー!』
意外にもあっさりと、ほぼ自爆という形で勝負は幕を閉じた。 - 51二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:16:47
「負けました…」
「そう気に病むなって。ウオシスさんも怪我なかったんだから!」
場所は変わって控室。ローションを落としてぶかぶかTシャツ(黒カフェ作)とドルフィンパンツを履いたウオシスをタイトレが慰めていた。襟元からチラチラ中が覗くがタイトレはそれに気がついていない・
「俺も怪我はなし!リングも破損はなし!それで大丈夫だと思うぞ!」
「はい…」
傷心のウオシスにはその言葉が温かい。
黒髪はまだ若干湿っているがローションはしっかり水に溶けるものだったらしい。髪には一切残っていないし、シャワーの時にサラサラになって溶けていった。
「あ、それでさ!お願いなんだけど」
「はい」
いったん心を切り替えてタイトレに向き直るウオシス。今回のローション相撲の勝者は敗者に1つ何でもお願いができる。それの話だろう。
「あのー…俺に料理を教えてくれないか?」
真剣な面持ちでそう言うタイトレ。
「もちろんです!あ、あの…なんでですか?」
「んー…なんでか…ちょっと恥ずかしんだけどな…」
頬を照れ臭そうに掻きながら言う。
「タイシンに美味いご飯を食べさせたくてな…ほとんど俺が作ってもらってばっかだったから」
「なるほど…わかりました!」
元気を無事取り戻せたようで、スッと立ち上がる。身長差が30センチあるので、タイトレは上を見上げる姿勢になる。
「なら何がいいですか?」
「うーん…そうだな」
考えるように腕を組んで首を捻る。
「あ、いた。たづなさんが呼んでるよ」
「あ、タイシン!わざわざ探してくれたのか!」
「うっさ…ホラいくよ」
部屋に入ってきたタイシンが、タイトレを見つけると腕を引っ張る。
「それじゃあ、失礼します」
「わかりました。あ、タイトレさん!」
部屋を出ようとするタイトレにウオシスは声をかける。
「今度うちに来てください!さっきのことで!」
「おうわかった!それじゃあ今のは内緒な!」 - 52二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:17:10
大きく手を振って退室していく二人。それを見て自分も負けていられないとウオッカのところへ戻るウオシスなのだった。
そして帰りの廊下でこけたタイトレの下敷きになったタイシンはシャワー上がりのシャンプーとボディーソープの匂いとTシャツ越しの柔かな胸によって性癖を砕かれた。
おしまい
以上、タイトレVsウオシスでした。
彼が何を要求するのだろうと考えると、自然とタイシン関係のことになるのだろうなと思いました。
ローション相撲、いい文化ですね。是非とも年1ぐらいで今後も開催されないかな…
長編は半分を超えましたのでゆるりとお待ちください。
これにてあとがきも終わりです!! - 53二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:26:08
二人の優しさが見える戦いでしたね、これも良き良き
そしてデイリータ性破 - 54二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:29:49
シームレスに破壊される性癖。
芸術。芸術か?
二人とも優しいね… - 55二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:30:37
優しい二人の戦いって良いよね
熱さと優しさが合わさってほんわか出来る……
スレンダー長身美女と低身長巨乳の対戦の絵面は凄そう
何処でブルーレイは売ってますか?
……はい、蹴られます - 56二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:35:36
いいね…
- 57二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:39:26
この対戦のブルーレイを購入しようとするとキックがどこからともなく飛んでくるという風潮
- 58二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:48:29
- 59二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:49:14
- 60二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 20:59:59
…となるとアニメ三期は99世代じゃない感じかな?
- 61二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:02:03
- 62二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:16:49
まあもう焼かれてるだろうしセーフセーフ(
- 63二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:24:41
- 64二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:33:18
SS出来たので投げていい?
- 65二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:34:18
良いよ~
- 66二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:34:32
黒タマトレは───キレていた。勿論この頭悪いローション相撲に参加する事ではない。元々自分から参加すると言った。
何故キレたか、それは…
「キタトレと黒タマトレ?…キタトレの方がデカいしパワーもあるから勝つんじゃない」
「独自でネット使って集計してみたけど大体の人がキタトレが勝つって入れてるんだよなぁ…」
…そう、負けると予想されてるのだ!
確かにガタイでも圧倒され、パワーにおいても現役ウマ娘の競争相手をやってるだけあってキタトレの方が明らかに上だ。が…
…トンチキを極めた黒タマとて、プライドはある。こうも言われては勝とうという闘志が漲っていた。
「俺は勝つ!」
気合いを入れて、準備した秘策とともに黒タマトレは試合会場へと歩く。
──⏰──
観客からの視線を一身に集めているもう既に立っていたキタトレに、黒タマはビシッと指さして
「俺はキタトレ、貴方に勝つ。」
「あら、言ってくれるじゃない。その意気よ黒タマトレ、楽しみましょう?」
仁王立ちする黒タマと、姿勢は崩さず綺麗な立ち姿のキタトレ。解説のボノトレがグッと親指を立て
『試合開始!』
マヤトレの声とゴングの音で始まった。キタトレはいきなり抑えにはいかない待ちの構え、姿勢を崩さない優雅さまで完備。
対する黒タマは出し惜しみはなしと秘策を使う。突然下がってステージのローション溜まりを踏むと
「うおぉぉ!!」ビチャッ!
「…なるほど、そう来るのね。」
…全身にローションをぬりたくってツルツルに。偶然(実際は多めにローションを入れてもらった)ローション溜まりを生かしたそれは
(つまりローションでコーティングしてバウンドボールみたく突っ込んでくるって作戦かしら、やるわね…)
その通り小さな体躯を使って突撃してくる黒タマトレを下の滑りを使ってスライド移動するように避ける。
「流石に自滅はしないのね、そうであったら楽なのだけど」
「うおおお!」
「でも、それなら避けてるだけじゃ埒もあかないのよね。…正面からやらせてもらうわ、それしか能がないもの」
回避をやめて、手を広げる。きちんと体も下げて真っ向から受け止めるつもりのキタトレに、黒タマは
「…上等!」 - 67二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:34:57
タマモ譲りの獰猛な笑みで走る彼を、キタトレは完璧なタイミングで受け止めて拘束…するかのように見えた所で
「…あっ」
つるんと滑った黒タマトレが、その手をすり抜けて足にぶつかり当然キタトレもバランスを崩して倒れる。
「ちょっと…!?」
しかもその運動エネルギーは、大量投入されたローションでとても滑りやすいステージの端まで二人を滑らせるには充分で…
「「ぐっ?!」
二人揃って端の崖になって部分まで来た所で、そのまま滑り落ちまいと同じようなタイミングで手を掛ける。
────明暗を分けたのは、その質量のある胸だった。手と頭を除く部分の重量差と、崖に掴まった際に思い切り揺れたその双峰がキタトレには致命的で、滑りと相まって一瞬で手が離れる。そんなものなどない黒タマは僅かにだが持ち堪えられた。
『両選手共に落下!』
『でもこれはキタトレの方が早く落ちたね、つまり…』
『勝者、黒タマトレェ!』
ローションプールに浮いたまま、思わず親指を突き上げて勝ったと誇る黒タマトレ。そこへ寄ってくる人影。
「おめでとう黒タマトレ、貴方の勝ちよ。まさかここまでローションが多い状態で戦うのは考えてなかったけど」
「あ、その…もしかしなくても俺が多めにローション撒いておくように頼んだこと、気づいてますよね?」
「別にルール違反でもないしいいわよ?誰もローションの量なんて規定してないし、偶々そうだっただけ、勝った方が正義よ」
「そ、そうですか…」
ローションまみれでシンボルのモノクルもべとべとで外したキタトレは、しかし大変妖艶な笑みで笑うのだった。
そして会場は…その圧倒的な姿に鼻血を出したり顔を真っ赤にする人が続出して凄いことになっていたそうな。 - 68二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:35:19
短文?失礼しました
先程よりちょっと短くなりましたが黒タマ対キタトレです。多分こんな感じでギャグ補正筋肉とかない時の黒タマは勝ったと思う。
優雅だけどちゃんと警戒とか読みもしてる女キタトレ、でもまあ彼的にステータスの暴力で殴れって考え的に正面から行く派。実際ステじゃ勝ってた、まさか逆にそのガタイと胸の重量物が明暗を分けることになるとは思わなかっただろうけど。
黒タマトレ、多分途中でシングレ顔してる。ステージを駆け回って体当たりwithローションって凄く頑張ってます。残念ながら(?)キタトレ相手のラッキースケベは起きませんでした。ま、それ以上に被害が別で拡大してるから多少はね(お願い何かな?)
オベトレさんのコタツでハグは今から書くので少々お待ちを(今日中にはあげます、出来なかったらハラキリで) - 69二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:44:57
事前の仕込みとはやるなぁ、黒タマ
シングレ顔で真正面からの突撃というのも良い
やはりトップヘビィは不利、ケツがデカい方が重心的に安定するのか? - 70二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:46:09
いいね…
- 71二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:46:16
まあ、トップヘビーの象徴みたいな体型してる魔ルドや獅ルドも負けてるので……
- 72二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:52:20
プリティーフィルター剥がれてる……
にしても事前工作とはやるな黒タマ。さすがはタマのトレーナーだ - 73二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 21:56:46
黒タマありがとうございます!
体格差ありすぎるから100%したか…?とか思ってたら凄く正攻法でカッコいい描写で勝たせて貰えて嬉しい……
「お願いはそうだなあ……今度黒の會のラジオにでゲストで来て欲しいな!キタトレさん黒いし…『黒』って入る事もあるみたいだしな!」 - 74二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:07:46
体格差に負けず秘策で頑張って食らいついていく黒タマさんがかっこいいですね…企画はトンチキなのに熱いssが多い
- 75二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:08:58
- 76二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:14:53
- 77二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:15:22
黒タマおめでとう……君はよくやったよ
そしてブルトレさんもえっちだ……透けるスク水と滴るローションえっちだ……したたるローションってなんだ? - 78二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:16:36
かわいいぜ…
- 79二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:18:13
- 80二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:29:29
ブルトレさんかわいいね…小への願いがちょっと今日のガンダム思い出して辛くなったねえ
- 81二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:31:28
あれはちょっと…はい。
- 82二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 22:49:51
小タマはまだまだこれからがあるからね
みんなと仲良くなって欲しいね - 83二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:13:26
- 84二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:15:56
寝る前にSS上げてきますね?
- 85二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:17:59
- 86二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:18:16
「なあオベトレ、重くないか?」
「まさか、この体なら人一人分気にもならないわよ」
「そうか…」
…コタツに足を入れ、敢えて開いた足の間にファイトレ(女)の足を通して太腿に乗った彼女を後ろから抱き締めるオベトレ。
今日、お願いを聞いてこうしてハグされてるファイ女だが、そのお願い以外にもファインとファイトレ(男)の二人から
「偶には休まないとねトレーナー。ということで、1日お休みだよ!」「大丈夫、今日は俺がやっておきますから」
…背中を押されており、しかもオベトレの担当であるオベイとすら話がつけられてる(協力:ファイン)となればまあそういうこと。
「ファイトレ(女)、何かいるなら取りに行くけど…」
「いや、大丈夫だ。」
「ちょっと、別に私の上から降りなくてもいいのに」
多分配慮か何かだろうか、ファイトレ(女)は腿の間に下りる。一段下がった頭の頂点が、オベトレの口元くらいに来る。
…でも、抜け出したい訳ではないらしい。証拠に今まで無かった重みが丁度体の前、凭れてきた所から感じて
「どうしたの?」
「…なんだ、こうして自分より大きい相手に抱かれるのはいつ以来かと思い出してたんだ。随分…そう、もっと前…」
目を閉じて思い出すファイ女の、下腹部と胸の下に回した腕に力を入れて体を支える。その大きな体は包み込むようにしてやるには凄くピッタリで、コタツの温かさと筋肉質で程よい体温が決して体温が高いとは言えないファイトレを温める。
「疲れてそうだし、一旦休んだらどうかな。今日はこうやってダラダラしてる日だからね」
「そう…だな」
既に半日とまでは言わないがそれなりに経っており、当初体重を掛けまいとしていたファイ女も、もう大分力が抜けてる。
「…落ち着く?」
無言の返答とばかりに完全に体を預け、オベトレの胸を枕にウマ耳だから聞き取れる程度の僅かな寝息が聞こえる。
そんな彼女の姿に笑みを浮かべるオベトレは、オベイにもしてあげようと思いながら腕の中で眠る女に囁いた。
「お休み」
───今日一日、こんな感じで珍しく普段よりよく寝るファイ女とコタツの温かさにダラダラしているオベトレがいたとか。 - 87二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:19:11
短文失礼しました
オベトレのコタツでハグとファイトレ(女)。こんなおっきな人に抱かれて眠りたいですね、うちだとキタトレがそのタイプ。
オベトレと休日丸一日コタツで蜜柑とか鍋食べたり、或いは抱かれたまま寝たりと割と結構なファイトレ(女)。こうやって抱かれた状態で寝る姿が見れるのは中々ないです。ファインだとどこういう包み込む感じはサイズ差がね。だから色々思い出して彼女に刺さるんですわ。 - 88二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 23:28:47
デッカイオべトレに抱きしめられたら良く眠れそうだ
炬燵と相まってファイトレ(女)もゆっくり眠れると良いね… - 89二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 00:12:27
いいね…
- 90二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:04:21
おはメカ
いいssメカね… - 91二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:17:12
おは140-90-55-80
いつも気が張ってるであろうファイトレ(女)がオベトレに抱きしめられて、安心してうとうとするのがほっこりしてていいね… - 92二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 07:50:03
おはます
今日は良いお腹の日だそうです
テイトレ…お腹見せて… - 93獅子は皇帝を第一とする1/222/11/07(月) 08:24:45
ウマ娘になったトレーナー対抗のローション相撲とやらに参加した。
「君が負けるなんてな」
「……」
わたしは負けた。というよりは負けを選ばざるを得なかった。ユニフォームとも言える水着とTシャツは舞台に使われたローションにまみれている。髪も尾もそれで濡れてしまった。
「……あの時、わたしが全力を出していたらサクラチヨノオーのトレーナーは受け身を取れていたかも怪しかった」
不安定な場所で、相撲。参加者の服装も含め、エンタメ的な催しだったそれは、当然ケガの可能性も付き纏う。
「君は自分がケガをするとは考えなかったのか?」
「あぁ、ないな」
わたしはやりづらそうにしていた彼に少しばかり申し訳ない気持ちがあった。手加減というのは失礼だと思ったが、安全を取ることにしたのだ。
「それに、もし彼がケガでもしようものなら彼の担当であるサクラチヨノオーが悲しむ。それを見たルナは気分が良くないだろう?」
「確かにそうだが、君が負けるところを見たら、それはそれで私としては悲しいぞ」
「その補填はわたしの人生をかけて償おう」
彼がケガをして、相手のわたしを恨むかというと違うとは思う。これは危険性もそれなりにあるゲームだと、わかった上で参加しているからだ。だが、彼がケガをしたことで担当ウマ娘が悲しむのは、ルナの目指す全てのウマ娘が幸福な世界とはほど遠い。
「わたしの心も身体も、すべては貴様のためにある」
このローションにまみれた身体も好きに使えばいい。それは彼女にだけ許された特権。10のために1を捨てた罰ならば、いくらでも受けよう。 - 94獅子は皇帝を第一とする2/222/11/07(月) 08:25:32
「共に歩く同志として、そして恋人としての愛情表現だ。ルナならば、受け取ってくれるだろう?」
わたしの行動は、基本的にルナの笑顔の為だ。わたしは、彼女のようにはなれない。例外は多少あれど、彼女の為だと考えたことが、周囲への配慮に繋がっているに過ぎないのだ。
「もちろんだとも」
「あと、わたしは彼に負けたからな」
負けた者は勝った者にひとつお願いができる。彼からサクラチヨノオーとの併走等の共同トレーニングと模擬レースの話をもらった。
「あぁ、構わないよ」
「エイシンフラッシュの時はミスターシービーにまわしたが今回は断らないんだな」
「あの時はあれが最善だと思っている。臨機応変に対応した、それだけだよ。サクラチヨノオーにとって得られるものがあるならば、喜んで対応しよう。大会のルールもあるからね。日程は後日彼らと話をして決めておいてくれ」
「わかった」
ガチャリと部屋の鍵が彼女の手によってかけられる。
「……せっかちだな」
「今の君は自身が煽情的であることを理解してほしい」
「こういうのは嫌いか?」
彼女はわたしへと歩み寄り、ひとつため息をついた。
「たまには悪くない」
重ねられる唇。わたしの原動力は彼女だ。あの時出逢った、その瞬間からわたしは彼女のためのリベット。唇から伝わるそれに応えながら、ただただその事実を噛み締める。
- 95ぬるぬるとそれから1/222/11/07(月) 08:26:09
紅葉シーズンまっさかりなこの季節に、私はクリスさんと温泉に行きたいなぁとほんのり思いながら、この不思議な催し物に参加しました。クリスさんに日本の文化をいろいろ楽しんで貰いたかったこと、ゆっくりとした時間を過ごしたいというのが私の目的です。
「リストレが、我らの光が……いや、あれはあれで……」
いつもお菓子をくれるトレーナーさんの声です。私を良い子として見て、近所のおじさんのような振る舞いをしてくるだけできっと悪い人ではないと思います。水着とTシャツ姿に驚かれてしまったのでしょう。
「——Be careful……無理はするな」
「はい。相手はタニノギムレットさんのトレーナーさんですね…なんだか不思議な縁を感じますね」
「……そうだな」
クリスさんとギムレットさんはライバルのような関係です。そのこともあり、このカードには温泉以上に負けられないと思ってしまうのでした。今でこそは小柄なウマ娘のギムトレさんは素敵な御婦人です。私も彼女のように素敵な歳のとり方をしたい、そういう意味で憧れます。
「私、がんばります!」
主審の声と共に、舞台に乗ります。ローションというものにふれるのは初めてでしたが、スライムよりも液体のようでぬるぬるとしたそれは重バ場もびっくりのとんでもない足場です。
「リストレちゃん、今日はよろしく頼むのじゃ」
「はい、ギムトレさん。よろしくお願いします!」
合図と共に試合は始まります。 - 96ぬるぬるとそれから2/222/11/07(月) 08:26:27
「今回はワシの負けじゃ……」
「次も負けません」
結果として、私は勝ちました。また彼女と対峙するときがあるならば、負けられないのです。ギムトレさんも私もケガなく終わったことが何よりでした。
「リストレちゃんや」
「あっ、そうでしたね」
報酬は温泉だけではありません。試合に勝った者は負けた者へひとつお願いができます。と言っても、これと言ってお願いしたいことはありませんでした。
「ちょっとだけ待ってくださいね、考えます!」
「構わんよ」
私はうーんと頭抱えます。トレーニングのこと?女性としての生き方のこと?小難しいことがぽつぽつと、でもひとつ、簡単なものがありました。
「どうじゃ?なにか良いものは思い浮かんだかのぉ?」
「お菓子食べるの付き合ってください!お話したいです」
「もちろんじゃ」
「よろしくお願いします」
控室にはたくさんのお菓子とお花があります。楽屋花、フラスタというやつです。とても私とクリスさんだけでは食べられません。いつもお茶しているルドトレさんやリウトレちゃんもこれに参加しているので日程は合わせづらいのでした。ギムトレさんとギムレットさんに付き合って貰おう、そう思いました。
- 97二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 08:36:22
ライブ現地から帰ってきたらここに掲載しようと思ったけど寝ちゃったので今。
ルフSSにてチヨトレの名前を出させていただいております。
レース描写等含め、白熱した描写は苦手なのでどんな試合だったかはご想像にお任せいたします。
内面の変化を書きたいと思っていたり…イメージ的に獅子王からバニ上くらいの緩さに。ちょっと過言かも
リスSSにてギムトレをお借りしています。
脳焼かれたモブトレは今後も隙あらば入れていきたいかなと考えていたり。
ギムレットのエミュがつかめないので約束の内容が書ける気がしません……
失礼のない描写を心掛けておりますが、何か問題点があればご指導いただきますようお願い申し上げます。
赤タボへの猫のお料理教室とリウのタマ、小たちへのお菓子把握いたしました。 - 98二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 08:51:18
第三者の感想とはいえ、どちらも見て違和感なかったので大丈夫な気がしなくも……
衰えぬ創作意欲がある限りある種無敵では?と思わなくも
それはそれとして感想の方だけど、獅ルドさんの方はルドルフ中心故の加減とか思考が見えてて良き
最良とは場合によって変わるしね
クリストレの方は……この奇妙奇天烈な祭りも自然にお出しされたら感というか、「温泉行きたいのいいね、かわいいね」感というか……勝手に外野がやいのやいの言うこの感覚、作中のおっさんと変わらないな?
というかしれっと担当が同期対決のこの二人、クリストレがギムトレをどう見てるかもわかって良き - 99二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 09:15:48
いいね…
今日は立冬
冬が始まって寒くなっていく
鍋の日でもあるのでみんなで食べよう - 100二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 09:51:32
過去スレを読み進めてたんだけど、Part341がどこにもないんだ…。これが爆破されたってやつなのか?
SSまとめがwikiにあったからなんとかなってるけど。ありがとう鬼の人。 - 101二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 09:59:23
たまにスレごと消えてるのがあるねえ
- 102二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 10:46:55
確かに消えてたスレもあったなあ
- 103二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 11:34:37
画像だけ消えてたパートもあったはず
- 104二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 12:46:17
画像もssもまとめてなくていますごべんなざいでじだ
- 105二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 16:44:34
SS投げていいですか?
- 106二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 16:53:33
こいこい
- 107チヨトレSS22/11/07(月) 16:54:55
「どうした、もう限界かな?」
「まだやれます!!」
トレセン学園のトラックコースを走る二つの影を見ながら、私はデータを取っていた。かの地獄の様なローション相撲から数日、勝者の権利を使い七冠ウマ娘シンボリルドルフさんとの共同トレーニングを取り付けたためだ。この国で最高峰の競技者とのトレーニングなどまず実現しない。チヨノオーさんにとっても良い経験になるだろう。
「今日はこの場を設けてくれてありがとうございます」
「いえ、大会のルールですからね」
チヨノオーさん達が休憩をしている間、改めて隣に佇むウマ娘に声を掛けた。この方は獅子ルドさん。今回の申し出を受けてくれたシンボリルドルフの担当トレーナーである。正直この方と当たった時は勝てる気がしなかった。彼女は190cmの大柄な体躯をしており、ウマ娘化に伴い縮んだ身体の私ではどう考えても力負けする。おまけに凄いモノを持っているので完全な集中も困難だ。万一の為の受け身の練習はしてきたが、不安がぬぐい切れない。故に私はどうにか投げを堪えつつ相手のバランスを崩すことに終始したのだが、どうにも獅子ルドさんの抵抗が弱いのに気が付いた。本気であれば私を投げ飛ばせる程度の膂力があるはずなのにだ。結局試合は姿勢を崩した彼女が先に落ちる形になり終了した。彼女が何を思って手加減したのかは分からないが、勝ったからには胸を借りることにしよう。私はそう思った。
「よろしくお願いします!」
「ああ、全力で頼むよ」
あっという間に時間は過ぎ、共同トレーニングの最後の締めくくりとして模擬レースが始まった。距離は日本ダービーと同じ芝2400mだ。序盤中間はチヨノオーさんがハナを取り、そのすぐ後ろをマークするようにルドルフさんが着いた。平均的な芝2400mの平均ペースのまま二人は最終コーナーになだれ込む。ここから皇帝の本領は発揮される頃合いだ。それを示す様にルドルフさんが急加速する。チヨノオーさんも追いすがるがジワジワと離されていった。結果としてチヨノオーさんは2~3バ身離されて敗北。それを以て共同トレーニングは終了となった。 - 108チヨトレSS22/11/07(月) 16:55:36
「どうでしたか、生徒会長は?」
「…凄かったです」
チヨノオーさんはゆっくりと口を開いた。ルドルフさんの走りを観察していて分かったことを述べる。その走りを。その圧を。結論は、今のままでは何もかもが劣っているということ。G1ウマっ娘からしてもそれだけの傑物であったのだ、七冠ウマ娘は。
「ただ――――」
チヨノオーさんは一旦言葉を区切り、強固な意思を感じさせる表情で私を見据えた。
「勝てない相手では無い。そう思いました。」
「…そうですか。良かったです」
予想通りの反応だ。チヨノオーさんの憧れであり目標であるのは『スーパーカー』-マルゼンスキーさんである。あの”怪物”に立ち向かおうと思うのなら、相手が『皇帝』だろうと戦意を失うことなく乗り越えなければならないだろう。それが、チヨノオーさんが目指す夢の頂であるのなら、私は粛々と支援するのみだ。
「トレーニングメニューの改良も考えておきましょうか」
「それならこれはどうですか?ルドルフさんのストライドは―――」
日は沈む。明日の為に、出来ることを始めよう。
- 109チヨトレSS22/11/07(月) 17:02:57
- 110チヨトレSS22/11/07(月) 17:11:44
遅れましたが、獅子ルドさんをお借りしました
…エミュがおかしいのであればご指摘ください - 111二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 17:23:05
いいね…
- 112二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 17:38:42
いいねぇプロ同士って感じだ…
- 113二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 17:48:30
つ、つよい
- 114二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:12:46
- 115肉球三ツ星教室1/422/11/07(月) 18:13:37
「よろしく頼む」
「もちです、任しときー!」
カフェテリアのキッチンを借りて、うちはツインターボのトレーナーといる。ことの発端は以前開催されたローション相撲だ。負けたうちは赤い髪を揺らしているタボトレに料理を教えることになった。
「うーん」
「なんだ?」
「髪、まとめましょーか。ゴムは持ってるん?」
「そうか…いや手元にはない」
持ってきておいてよかった。そう思いながら、バッグからシンプルなヘアゴムを取り出す。ぽやっとよくわかっていない様子を見せるので声をかけることにした。
「結ってあげるから、あっち向いてぇな」
「悪い……」
「ええんよ、意識せんとわからんて」
せっかく美味しくできても髪の毛が入れば台無しだ。うちに背を向けた彼の髪を手櫛でまとめて低めの位置にゴムでまとめる。
「これでOKです」
「ありがとう」
キッチンの前には椅子にちょこんと座る小さなウマ娘がふたり。
「何教えるん?トレーナー」
「ハンバーグ!ターボ、ハンバーグがいい!!」
担当のタマモクロスと彼の担当のツインターボだ。ハンバーグはむずかしいものでもない。
「ハンバーグで頼む」
「うんうん、ご飯は…なくてもええな」
ハンバーグを作ることになった。 - 116肉球三ツ星教室2/422/11/07(月) 18:13:52
「うちの本領は薬膳なんやけどなー」
「そうなのか」
「せやで、あ…猫の手にせぇと」
「こう、か?」
「そーです」
まず玉ねぎをみじん切りにする。
「わー!なんか涙出てくるもん!」
「目つぶってもあかんらしいで」
目をきゅっとつぶるターボにタマモは忠告した。タマモの言う通りで玉ねぎの香味成分が悪さをしているので目をつぶるだけでは意味はない。
「…これでいいか?」
「おお、ちゃんとできとるなぁ。次はフライパンを温めてからサラダ油を入れてその玉ねぎを炒めるんや」
「温めてから、油だな」
「せやで、じゃないと玉ねぎ入れた時にフライパンが冷めちゃうかもしれないのですよ。旨味や香りをぎゅっと閉じ込めるためにも必要なんやで」
「なるほど」
じんわりとフライパンに熱が広がる。彼は恐る恐る油を入れようとしていた。
「ちゃんとあったまってるから飛んだりせぇへんよ。さっと入れて大丈夫ですよー」
「そうか」
さっと入れられた油がフライパンの上で広がる。
「そそ、あったまったら玉ねぎをゆっくりいれるんです」
温まった油に玉ねぎがゆっくりと入る。
「こげないように、そーそーこがね色になるまでやったら火を止めてな」
「わかった……何をしているんだ?」
「ん?あー、パン粉を牛乳に浸してんですよ」
「それも必要なのか?」
「美味しくする秘訣やな」 - 117肉球三ツ星教室3/422/11/07(月) 18:14:12
パン粉を牛乳に浸し、冷蔵庫から合挽き肉を取り出す。大きさの異なるボウルをふたつ出して大きい方に氷水を入れる。小さい方に挽き肉を入れて、重ねたボウルを彼の前に差し出す。
「冷やしながら肉の粒なくなるまで練るんやで」
「つ、冷たいな」
「この時期にはきついけど、これも美味しくするためや!」
ウマ娘ということもあり、肉の粒はあっという間になくなった。
「次はこれを左から順番に入れて更に練ってくのです」
並べられた塩、胡椒、ナツメグは彼の手によって混ぜられていく。
「結構大変だ……」
「ねばっとし始めたらこのパン粉と炒めた玉ねぎと溶き卵を入れてむらがなくなるまで練るんや」
ねばっとした肉だねに材料が加わり、また練られていく。
「ふぅ……これで大丈夫か?」
「バッチリや、それを4等分してこんな感じに」
サラダ油を塗った手で肉だねを4等分したひとつをとり、両手でキャッチボールをさせて空気を抜いていく。楕円に形を整えて表面を滑らかにする。
「こんな感じでいいのか?」
「ええやーん!もう1個」 - 118肉球三ツ星教室4/422/11/07(月) 18:14:33
4つの楕円のかたまりが並ぶ。
「あとは玉ねぎの時みたいに温めてから焼く!」
「よし…!」
温められたフライパンに油が注がれる。
「形崩さないようにやさーしくな!」
「ああ」
温められた油の上に4つ並べられる。
「ちょっとそのままで周りが薄茶色になったらひっくり返すんや」
「薄茶色だな」
じんわりと良い香りがしてくる。お肉は表面の赤みがなくなっていく。
「今や!」
彼は頷き、ヘラをつかって裏返していく。
「同じくらい焼いたら火を弱めて蓋をして5分くらい蒸す、火を止めてまた5分蒸したらできあがりです!」
「めっちゃええ匂いやな…腹減ってきたわ」
「はやくー!待ちきれないもん!」
「ターボ、これをやると凄く美味しくなるらしいんだ。もう少し待っててくれ」
「うぅ……」
「もうすぐやで~」
時間が経ち、ゆっくりとフライパンの蓋が外される。ハンバーグの良い香りが周囲を包み込む。
「おお……」
「バッチリ!」
皿にハンバーグが並べられ、ソースをかける。
「洗いものしとくから先ふたりと食べてて、あとこれな」
「なんのメモだ?」
「ソースのレシピ、今日は時間もないから市販のやけど、今度やるなら試すとええで」
「ありがとう」
「いいのです」
料理教室は無事に終わった。担当たちの笑顔が見れてうちも自然と頬が緩むのだった。 - 119二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:15:57
- 120二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:18:05
このレスは削除されています
- 121二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:18:45
エミュ大丈夫です。ありがとうございます
- 122二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:30:24
- 123二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:32:16
そろそろお願い大体叶ったかな
- 124二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:38:43
まだ割とある…はず
- 125二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:40:15
モブトレはトレセン学園ローション相撲部の設立を心から応援しております
- 126二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 18:42:22
部長は2連覇のテイトレでいこう
- 127二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:09:44
SSを投下しても大丈夫ですかね?
- 128二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:12:52
こいこい
- 129二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:14:25
それでは投げますね~
- 130二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:14:37
ゼファトレとローション相撲大会
「そうか……俺にも」
「何やら悪風のご様子……トレーナーさんそちらは?」
寒風が吹く冬も近いとある日の事。
一通の封筒が俺の下に届けられ、そしてその中には俺に対しての招待状が入れられていた。
ウマ娘となってしまったからこそ届けられたその招待状を見て、俺もそちら側に立ってしまったのだと改めて思ってしまう。
そしてそんな手紙を読んでから不思議な表情をしている俺に疑問が湧いたのだろう、ゼファーが俺に手紙の事を訊ねてきた。
……ゼファーは覚えているだろうか、前は一般トレーナーとして遠目で見ていたあのトンチキイベントを。
「ゼファーは大会の事を覚えている?」
「ええ……豪風や花信風、薫風に勁風、そして晴嵐……風巻きの如し方々との戦いでした」
「あっ、うん……それはそうなんだけど俺が言っているのはそっちじゃなくて……」
……どうやら俺の言い方が悪かったらしい。
ゼファーは大会の事と聞かれてシニア期に切磋琢磨したウマ娘達の名を挙げていく。
俺が聞きたかったのはそんな真面目な話ではなくトンチキの方なんだ……
「……順風では無かった様ですね?」
「ごめんね、俺の聞き方が悪かったんだ……これを読んでくれる?」
「トレーナーさんが読まれていた手紙ですか……」
そして、どうやらゼファーも俺が期待していた事とは違う事を答えた事に気が付いた様だ。
……俺の説明不足で申し訳なく思う。
そんな反省を心の中で行いながら、ゼファーに俺宛に届いていた招待状を手渡し読んで貰う事にした。
……最初っから手紙を渡して読んで貰っていたら良かったと反省点が更に加算された。
「……これは」
「うん、前は普通のトレーナーだったから遠目で見ていた催しの招待状だよ」
「そうですか……風の便りで野分きが吹くとは聞き及んでいましたが……」
「ローション相撲大会……遂に俺にも来てしまった……」
俺の下に届けられた招待状……それは稀代のトンチキイベント「ローション相撲大会」の招待状だった…… - 131二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:14:51
そして大会当日
「……それで、なんで参加を?」
「ゼファーが温泉旅行を喜ぶと思って……」
「それは仕方無い」
試合前の一時。
対戦相手であるテイトレさんに会った俺は、事のあらましを何となく話していた。
あれだけ遂に来てしまったと言っていた割には参加している事に疑問に思われたみたいだが。
理由が担当に温泉旅行をプレゼントしたいという理由なのを伝えれば合点いったらしい。
……テイトレさんもまた同じ理由なのかもしれない。
「……ところでテイトレさん」
「ん?」
「スク水って……」
「……それがトンチキイベントなんだ」
「難風が……難風が吹いている……」
恥ずかしさに打ちひしがれ様とも時間は無情に進み……そして試合開始時間へと至る。
『さ~て、盛り上がったローション相撲大会もいよいよ大詰めだよ!』
『色々な意味で白熱した戦いが有ったな……』
『事前に言っておきますが、記録媒体は検閲が入りますのでそのつもりでお願いします』
『……すっごい落胆した顏が沢山見えるけど泣いても笑ってもラスト試合!』
『選手入場!』
解説のボノトレさんとマヤトレさん、そして観客に釘を刺すウラトレ先生の声に導かれる様に会場へと足を踏み入れる。
風は吹いている……観客達の冷めない熱気を運び歓声を届けてくれる。
……正直こんな姿を見られるのは恥ずかしいが、気を向けるのは其処ではない。
俺と同じ様に会場へと踏み入れ、そして相対している相手……テイトレさんにだけ意識を向けよう。
晴嵐を育てた東風の風……如何程の風を巻き起こすのだろうか……
- 132二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:15:04
『最後を飾るのは此方の二人!』
『テイトレとゼファトレだ!』
ワアァァァッ!!
俺等が試合会場へと上がり切るのを待っていた解説役の二人から選手として名を呼ばれる。
そしてそれに合わせて沸き起こる歓声は不思議と心を高鳴らせてくれる。
……内容はローション相撲だが。
「……ゼファトレ大丈夫?」
「この程度の歓声、小風の様なものです」
「いや、そうじゃなくて……足プルプルしてるけど……」
「……こんな立ち辛いとは思って無かった……!」
試合開始直前だと言うのに此方を心配してくるテイトレさん。
いざ試合だと思ったら対戦相手が慣れない足場に苦戦していればそれも仕方の無い事だ。
そして、当の心配されているゼファトレの惨状と言うと……
滑る足場に必死で立とうとして内股な脚。
どうにかバランスを取ろうとして引けた腰と突き出した尻。
そして同じくバランスを取ろうと大きく広げられた腕。
という状態。
……控え目に言って転倒一歩手前である。
因みに、突き出された細い腰に見合わない豊満な尻とプルプル震える脚に一部のモブの性癖が破壊されたらしい。
そんなプルプルしたゼファトレだがローションに慣れるまでという甘い話は無い訳で……
『……何だか直ぐに決着が着きそうだけど試合を始めるよ!』
『よ~し、最終試合……試合開始ィ!!』
無慈悲に試合開始の宣言がなされ試合が始まるのだった……
- 133二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:15:16
「ゼファトレには悪いけど速攻で決めさせて貰うよ!」
「ひぇぇぇ!?」
試合開始と共にテイトレさんは滑る様に此方へと仕掛けて来た。
前回も勝利しているだけあってその動きは不安定さの欠片も無い。
来ているのは分かっていてもゆっくりとしか動けないでいる俺とは大違いである。
……とはいえこのままやられる訳にもいかないだろう、頑張って抵抗してみよう。
「えい、えい、えい、えい」
『ゼファトレ……全力でペチペチしてるね』
『ああっ、普通にテイトレに躱された……』
『まあ、機動力が死んでいたらそうもなりましょう』
……散々な言われ様だけど此方も必死なんです。
「ソレは当たらないかな……ごめんね?」
「くっ!」
全力の抵抗を躱され横からテイトレさんが肉薄して来る。
せめて横を向いて迎撃しよう……そう考え滑る脚で何とか横を向こうとする。
……だが、無理だった。
「うわっ!!」
「きゃっ!!」
無理に横を向こうとしたのが災いしてローションに足を取られて転倒してしまったのだ。
それも此方に接近して来ていたテイトレさんを巻き込む形でだ。
……テイトレさんには申し訳ない事をした、怪我をしていなかったら良いのだが。
- 134二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:15:34
「す、すみませんテイトレさん大丈夫ですか!?」
「うん、なんとか……っ!」
「あっ! 痛みが!?」
「あ~、いや……その、どいてくれる……かな?」
転倒の衝撃から落ち着いて直ぐにテイトレさんに謝罪と安否の確認を行う。
そして俺からの安否の確認に大丈夫だと言ったテイトレさんは何かに気付いた様に俺にどいて欲しいと言って来た。
もしかして打撲か何かを……?
そう思いテイトレさんを見回して、ふと気付く。
……もしかして、今俺はテイトレさんを押し倒している?
「……うん、ちょっと身体をどけて欲しいかな……って」
俺が今の状況に気が付いた事にテイトレさんも気が付いたのだろう。
頬を赤らめて恥ずかしそうに横を向きながら再度俺にどいて欲しいとテイトレさんは懇願してきた。
……その姿はテイトレさんが元は男性だとは思えない程可愛らしいもので……
「すみませんっ!!」
勢いよく、それこそ身を捨てる勢いで反射的に飛び退くのに十分な破壊力と言える物だった。
そして、こんなローション塗れで滑る足場で後先考えず飛び退けばどうなるかは決まっていた。
「あうっ!」
飛び退いた先で再度ローションで滑って体勢を崩し、そして勢い良く飛び退いていた事が仇となり……
「うわぁぁぁぁぁっ!!!!1」
そのまま止まり切れずに場外のローションプールへ落下してしまった。
『ゼファトレ止まり切れず場外へ落ちたぁ!!』
『結果! 勝者は、何と前年に引き続きテイトレだぁ!!』
ワアァァァッ!!
勝者を称え敗者を労う歓声が風に乗って聞こえる……
負けてしまったな……
- 135二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:15:53
「トレーナーさん」
「ゼファー?」
勝利したテイトレさんの下へテイトレさんの友人達が駆けつけている……
そんな中、ローションプールから抜け出そうとしていたらゼファーが此方へとやって来た。
……この辺りはローション塗れで危ないから来なくても良かったのだが。
それでも来てくれて嬉しいと思ってしまうのは俺がゼファーに甘いのだろうか……?
「お疲れ様です……順風とはいきませんが好風でした」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「それと……色風でした」
「またぁ!?」
俺を労ってくれるゼファーに良い風だったと言われ嬉しくなる。
温泉旅行チケットを手に入れる事は叶わなかったが、ゼファーが楽しんでくれたなら何よりだ。
……でも、凱風より色風って言われる割合が増えていくのは困るなぁ……
「さあ、トレーナーさん帰りましょう……家風が呼んでいます」
「そうだね、早く着替えたいし……」
全身ローション塗れでベタベタするからシャワーを浴びたり着替えたりしたい。
そんな事を考えながらゼファーに促されローションプールから出ようとしたその時だ
「んなぁぁぁぁ!!!」
「はいいい!!」
「え?」
何故かリングからブラトレとブラサブトレが滑り落ちてローションプールにダイブして来たのだ。
そしてその衝撃で大きく撥ねたローションの津波をゼファトレは思いっきり被り……
「…………」
「……今日のトレーナーさんは悲風ですね」
「知ってる……かな……」
全身からローションを滴らせながら今日はあまり良くない日だとゼファーに称されるのでした。
- 136二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:16:12
了です
ローション相撲大会のゼファトレVSテイトレVerでした
土曜か日曜に上げると言ったな? ……アレは嘘だ
腹切ります
割と普通の戦いとなりました
ウマ娘になって直ぐかつローション初経験のゼファトレは生まれたての子山羊の如くプルプルしてますね
こんな状態なら転倒してテイトレを押し倒してしまうのもテイトレの乙女な所を目の当たりにしても仕方無い
腹切ります
そしてスレの話の流れで勝利したテイトレを揶揄った結果ブラトレと何故かブラサブトレがローションプールに投げ込まれました
その時テイトレと戦って負けたゼファトレは何処に居たのか……ローションプールに居るので巻き添え食らいますね
合掌
これにて後書きも了です - 137二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:23:24
いいね…
- 138二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:24:40
これが戦わなければ生き残れない……
ぜファトレプルプルは絶対かわいい。そして巻き込まれるアホとはいェ…… - 139魅惑わくわくの国1/222/11/07(月) 19:49:04
「なァにしてんだ?」
「見ればわかるでしょ、お菓子を作ってるのよ」
ローション相撲に参加したあたしは背の高いタマモクロスのトレーナーに負けた。体格差や歩くことが難しいあたしの表面上での身体のことを考えれば、当然である。彼のお願いでニット帽のトレーナーやタマモクロスたちにお菓子を作ることになった。結構な人数であるが、あたしには苦ではない。シリウスはカウンターキッチンに頬杖をついてあたしを見ているだけだ。
「にしては、随分と凝ったことをしてんな」
「……罰ゲームとは言え、人に作るものに手を抜いたことなんてしないわ……ってちょっと」
「へぇ、不思議の国のアリスか」
「見ないでくれる」
カウンターキッチンに置かれたコンセプトとデザインを描いたスケッチブックを見てシニカルに笑みを浮かべる。
「そうよ、なによ」
「上手いなと思っただけだ」
「フルーツカービングだってするんだから描くのだって多少はできるわ」
彫刻家であるお父さまの影響もある。こういうのはまぁできることだ。
「せっかくだし、ウマスタにも載せる予定よ」
「だろうな」
「大人数に作る機会もないもの、有効活用していくわ。最近更新してないし」
作り上げるのに1日溶けた。 - 140魅惑わくわくの国2/222/11/07(月) 19:49:17
翌日。ウマスタを更新し、シリウスに手伝ってもらい、タマモクロスのトレーナー室へと運んでいると猫目のトレーナーに出会う。
「あれ、リウトレ何してるん?」
「罰ゲームよ、この前の相撲のやつです」
「あーあの人そんな大がかりなことお願いしてたん?おつかれ」
「彼から聞いてなかったのですか?」
「うん、聞いとらんですね」
彼女にも手伝ってもらい、無事に運びきる。トレーナー室にはタマモクロスやニット帽のトレーナー、黒髪のトレーナー、そしてこの罰ゲームをかせた本人が居た。
「……わ、な、なんでしょうか」
「なんや随分大がかりやな」
「爆弾じゃねぇから安心しとけ、味は私が保証してやる」
「味?どういうことや、シリウス」
「彼から何も聞いてないのね……」
「え、はい……何も言ってなかった…です……」
「普通言うだろ……」
「新台入ったからつい、いやわりぃ」
大きな箱を開ける。不思議の国のアリスを彷彿させるクッキーやマフィンなどの焼き菓子、チョコレートアート、飴細工の数々が彼女たちの目に入る。
「リウトレめちゃくちゃすごいやーん、どうしたん?」
「これ…チョコですか……お城みたい…女王さまもある……」
「この飴、ちびたちに持っててもええか?」
「良いと思う。あいつらも喜ぶ」
「これがウマスタ映えってやつか、撮っとこ」
「見てみ、ハートの国の兵士のクッキーや」
「…かわいい…こっちのチェシャ猫の飴もかわいい、です……」
十人十色の反応を見せる。大満足だ。
「作ったのは昨日だから早めに食べることね」
「ああ、わかった。ありがとな、リウトレ」
「約束くらい守りますよ、あたし。行くわよ、シリウス」
「…っと。じゃあな」
いつも通りシリウスに横抱きにされ、タマモクロスのトレーナー室を後にする。箱の大きさとあたしの表面上における身体のことを考えるとかなりの手間がかかったが、それなりに得られるものもあった。 - 141二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 19:51:57
- 142二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:02:07
不思議の国のタマトレ…
パチタマの時計うさぎコスや少タマアリスなんか良いとおもうんだ - 143二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:27:36
作り上げるのに一日溶けたでちょっと笑っちゃった。
フルーツカービングってなんぞやって調べたらすげぇや…でもリウトレならお洒落でウマスタ映えするの作れるんだろなぁ - 144二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:37:58
お菓子で作られる童話世界いいですね
食べるのがもったいないくらい
私もSS投げますね - 145二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:38:00
少なくなっとるー!?
- 146二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:39:59
こいこい
- 147二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:40:44
『ローション相撲 ステイヤーvsステイヤー』
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、数々の秋があれど、ここトレセン学園ではもっぱら地域のお祭りや重賞レースが次々と開催され、慌ただしく忙しくなり始める印象がある季節。
そんな中、またもや始まったウマ娘化トレーナーによるローション相撲などという謎企画。
教える立場がそんな事していいのかという声は謎の圧力と女神の天啓によって封殺され無事2回目の開催へ至った。ルールは前回と同様勝者には温泉チケットと1つのお願い、敗者には勝者への服従が用意される。
前回惜しくも出張中のため参加できず悔しがっていたマベトレは、今回告知を知るやいなや即エントリー名簿に名を挙げたのであった。……ついでにロレトレの分も勝手に提出した。 - 148二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:41:05
――――――――――
このような一部始終で始まったローション相撲、1つ前の試合が終わりついにマベトレの番がやってこようとした。
「…………先程の試合は見事だったね。では次の対戦カードへ移ろうか」
マヤトレとボノトレの司会MCが終わり、リングコール担当のモブトレにマイクが渡される。モブトレは、あ、あーと数度マイクチェックを入れた後高らかに声を張り上げる。
「さあ続いての対戦はー! 大会初参加の新顔の一人! フィールドとの適正○!? 俺も罵ってくれ! 1枠――マベトレ!!」
ワアアアアアァァァァ!!
「くすくすーモブトレおにいちゃんにモブトレおねえちゃんこんなのに興奮しちゃってーざっこーい★」
そう言うとマベトレはローションをいやらしく胸元に垂らす。そのファンサに会場のボルテージは更に上がり大きな歓声が沸き起こる。
ワアアアアアア!!!!!!
その中に混じって彼女の担当の応援の声が入る。マベトレもその特徴的な声を聞き逃さずに振り向きしっかりと答える。
「トレーナー頑張ってー!!」
「うん。待っていてねーマベ! 温泉旅行券とマーベラスな勝利を必ず取ってみせるからー☆」
「さあ対するは、前回体幹の良さで勝利を手に入れたちっトレ! メスガキを分からせ2連勝できるか!? 目隠れロリ! 2枠――サトトレ!!」
ワアアアアアァァッァ!!!!
出入り口で担当と何かしらの会話をした後、見送られたサトトレは滑る足元に気をつけながらゆっくりと入場する。
- 149二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:41:32
――――――――――
「……まさかこんな形で直接勝負するとはね。マベトレ」
「私も勝負するならターフの上だと思ってたけどねー☆ でも残念ながらサトトレおにいちゃんにはマーベラスな眷属になってもらうよー★」
「はたしてどうかな驕り過ぎると足元をすくわれるよ」
「クスクスすくわれちゃうのはどっちだろうねー☆」
試合前の口上合戦が終わり、ボノトレの準備確認が入る
「そろそろふたりとも準備はいい?」
「大丈夫、準備完了だよ」
「マーベラス☆★」
ボノトレの準備確認に二人は頷いて答える。そうして確認を受け取るとマヤトレに向かって恒例になり始めつつある試合開始の儀式を促した。
「ほらマヤトレデュエル開始の宣言をしな」
「デュ、デュエル開始ィー!」
- 150二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:41:54
――――――――――――――――――――
試合開始の宣言がなされたがお互い初動を警戒してか両者睨み合ったままジリジリと鈍い展開がなされる。
(さてと、マベトレの性格上焦って飛び出したところのカウンター狙いが鉄板だろうならばゆっくりと着実に……)
(うーん、カウンターで出鼻をくじいて屈辱を与えたかったけどー★ この分だとサトトレおにいちゃんにはバレバレなんだろうなー☆ このまま動きがないのはマーベラスじゃないよねー☆★)
先に沈黙を破り動いたのはマベトレだった。
「怯えて動けなくなっちゃかな~★じゃあ私から行くよー☆」
そう言うとマベトレはサトトレの視界から――消えた。
「え!?……消え……た!?」
困惑しながら周囲を見回すサトトレ、だがマベトレは消えてなどいなかった。マベトレはローションで摩擦の無くなった床を滑るように加速し、地面スレスレを這い視界の下を駆け抜けたためサトトレから消えたように見えたのだ。
サトトレは見失ったマベトレをもう一度捉え、下からの突き上げをギリギリでかわす、そのまま両者は組み合う形となった。
ハラリとサトトレの長い前髪が風圧で宙に浮かびマベトレの夜空のような星の瞳とサトトレの万華鏡のような宝石の瞳が交差する。
「ふーんサトトレおにいちゃんやるじゃーん☆」
「マベトレの走り方は何度か遠目で見てたからね」
「じゃあこういうのはどおー★」
マベトレがニヤリと笑う。サトトレは嫌な気配を察知し、大きく離れる。瞬間大きな足払いが放たれる。
「マベトレそれはチョットずるくないかな」
「公式戦だとそうかもしれないけどぉー☆ここは勝ったほうが正義の無法地帯でしょー★そんなのもわからなかったー?」
「勝ったほう正義か、そうだったね……では僕も全力で相手するよ」
「マーベラス☆そうこなくっちゃー☆」
マベトレはローションでヌルヌルとした足場を自由自在に動き回り、右から左、前から後ろとまるで黒い獣のようにサトトレを追い詰めようとする。
サトトレもその動きに完璧に対処する。体幹を崩すような攻撃は回避を、フェイントや誘うような攻撃は往なし、甘い攻撃には的確にカウンターを、その姿はさながら白い裁定者のよう。
二人の攻防は数分が数十分にも感じるほど、長い戦いであった。
- 151二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:42:23
――――――――――
「はぁ……はぁ……」
「はぁー☆はぁ~☆」
「マベトレも結構疲れてきたみたいだね」
「サトトレお兄ちゃんだってー☆息が絶え絶えだよー★」
いくら規格外のステイヤー同士であってもスタミナの限界は当然ある。両者千日手の中、完全にスタミナが切れたほうが負けふたりともそう確信していた。
マベトレは何度目になるかわからない突撃を入れる。サトトレも迎撃体制に入る。だがマベトレはサトトレの手前でローションの水たまりに疲れた足を取られ盛大に転び、勢いを持ったままサトトレに抱きつく形で飛んでいった。
「あっ!」
「えっ?!」
サトトレは予想外の動きに対処できず、マベトレのたわわに実った双丘を顔面からまともに受ける。そのままふたりともごろごろと抱き合ったまま場外へ滑り落ちていった。
「勝負ありー!!」
……試合終了のコールがなされ。よくある決着の仕方で幕を終えた。
判定の結果先に落ちたのはサトトレであった。
「ごめん大丈夫だった!?サトトレ!」
「僕は大丈夫だよマベトレ。それよりも僕の負けみたいだね。お願いはなにかな」
「ああ、そうだったねー☆」
さてどんな罰ゲームが待っているのだろう……マベトレのことだから変なコスプレだろうそんな予想をしてたサトトレ、しかし手渡されたのはカチューシャだった。
「マベトレこれはいったい?」
「一日マーベラスなお目々を皆に見せてあげること☆それが今回、私からの罰ゲーム★」
こうしてローション相撲サトトレVSマベトレの試合は幕を閉じたのであった。
- 152二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:42:52
- 153二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:43:07
- 154二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:48:14
- 155二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:49:01
白熱した良い戦いだぁ
そして激戦の終止符が疲れからか足を滑らせて転がり落ちるだなんて…
これぞローション相撲…さもあらん - 156二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:51:03
ウレシイ…可愛い二人のバトルウレシイ……
サトトレをありがとうございます!心理描写もいいですし、ちっちゃいもの同士がこうやってバトルする姿は大変良いですよね。しかしマーベラスなお目目…多分その日のサトトレは皆から色々されてそうだし注目されそう。(サトトレと同じく変なコスプレかと思ってたんですけど、なるほどそういうのがあったかと思ってます。発想で負けたぜ…)
冷たいマベトレと暖かいサトトレ、まさかの二人で熱交換は芝。永久機関が完成しちまったなぁ〜!
- 157二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 20:51:17
いいね…
- 158二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:03:22
SSがいっぱいで嬉しいメカねぇ
- 159二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:14:16
メカ邪龍!?ローションでヌルヌルにしなきゃ……
- 160二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:16:47
今日は11月07日…良いお腹の日…!
お腹を撫で撫でさせろトレーナー! - 161二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:18:18
- 162二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:19:43
ちっトレ達のお腹に触りたいね
- 163二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:26:40
ちっトレのぷにぷにイカ腹にローション垂らしてむにむにしたいナリ
- 164二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:34:10
ちっトレローション相撲部を!?
- 165二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:38:24
ローション相撲部黎明期か……トレセン学園!!
- 166二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:50:19
『らぢお月の調べ11月放送版』
「清涼の秋気身にしみて、といった言葉も似あう今日この頃。皆様、如何お過ごしでしょうか。バンブーメモリー担当トレーナーと」
「マチカネタンホイザ担当トレーナーだ。今宵も貴方へ安らぎの時間を」
「さて、ムントレさん……よくよく考えれば、どこから飛んできたのでしょうねこの「むん」の部分は」
「あぁ、それは私の担当であるタンホイザの口癖である「えいえい、むん!」のむん、だね。ファンにもわかりやすいからとこの呼ばれ方をすることも多いようだね」
「成程、そちらからとられていたのですね。因果関係が逆なのですが、その月のような毛並みから取られた愛称なのかという便りも来ていましたよ」
「そう考えると、むん……ムーン、と月のようなこの髪色は運命といってもよかったかもしれないね」
「運命、これもまた美しい言葉ですね。さて、今月は11月。11月の満月はびぃばぁむぅんと呼ぶようですね」
「こちらもまたアメリカ先住民での風習からつけられた名前のようだね。11月には、ビーバーの皮を利用し、狩猟罠を仕掛けていたそうだよ」
「時期によって使うものを変える、というのも季節を感じる一つの手段といえるのかもしれません。私たちにとっての衣替えもそういった、季節に応じて変えていくものですからね。そして、満月にかかわることとしてもう一つ大きな出来事が……こちら、明日の夜に発生する皆既月食ですね」
「これも実に運命的な話題だ。実はこの皆既月食、貴重な現象であるのは皆も知っていると思うが、さらに希少な天体現象が同時に起こるようだね」
「そう、天王星食。そもそもこれが発生すること自体が442年振りという大変貴重な機会です。もし時間に余裕がある方は、明日の夜に天王星を探してもよいかもしれませんね」
「夜に出歩く際は周りにお気をつけて。また肌寒くなるだろうから、しっかりと上着を着こんでいくことだね」
「友人や家族、恋人と共に満天の星空を楽しむというのも良いかもしれませんね。各地方ごとの天気についてはこちらでは触れませんが、ぜひ晴れ晴れとした夜空が皆様を包んでくれることを、ささやかながら祈りつつ今夜の放送をしめとさせていただきましょう。こちらバントレと」
「ムントレの二人でお送りいたしました。ではまた皆様、ごきげんよう」 - 167二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 21:51:39
久しぶりの放送。満月ごとにやるのは大変だけど、明日は皆既月食ということで筆を簡単に動かしました。
貴重な機会というのはいつ何時訪れるかわからないもの…せっかくなので楽しんでみるのもよいかもしれませんね - 168二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:02:30
そうか明日は皆既月食なんですね
そしてアメリカの風習まで…勉強になります
天王星食に当たるとは運が良い…
肉眼で見れるかはさておき素晴らしい天体ショーとなりそうですね - 169二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:43:32
SS上げていい?
- 170二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:46:02
もちろん!
- 171二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:47:01
放送前、同じ部屋に集まった四人。黒の會所属な(後判別に黒という文字がつく)黒タマ、黒カフェ、黒ルドとキタトレ。
キタトレは例のお願いではあったものの、ゲストとしてなら何度か来てるのでそんなに特別感はない。(普通に黒だし)
「…凄く今更だけどさ、キタトレってお願いしなくても普通に呼べばもしかして来てくれたんじゃ…」
「まあ、時間さえ取れれば別に良いわよ。でもお願いだし、それにここの三人にはこの後奢って上げるわ。さあ、時間よ」
手慣れた手つきでパチパチとスイッチを上げ、セットされたマイクを最終確認して始まりの言葉を黒カフェが
「今夜も黒の會ラジオにお付き合いくださり、ありがとうございます。本日は僕こと黒カフェトレ、黒タマトレ、黒ルドトレにゲストのキタトレさんでお送りします。それではまず本日のテーマからですけど…『お腹を人前で見せれるか』…」
「普段から臍だしとかお腹が見える衣装で居られるかってことね、私はだらしないお腹ではないようにしてるし、別に構わないわ」
「え…いや、あんまり…」
「黒ルドが着飾ってるのってそこまでないもんな。俺は平気だけど」
黒カフェルド辺りが微妙そうな顔をするが、ほぼ女(一応演技なはず)なキタトレとタマモの勝負服に抵抗のない黒タマはイエス。
「言っても水着とか運動着で結構見せるんじゃないか?お腹見えるタイプって普通にあると思う…ビキニとか」
「俺は水着着る時ラッシュガードもつけるし、学園指定のジャージ以外に運動着って別にいらないと思うけど」
「ビキニ…」
「別にどんな体型であれ着れるから着てしまえばいいと思うわ。…お腹で思い出したけど、黒タマトレもプニプニなのかしら」
そんなキタトレの珍しく感じるそういう発言に、三人とも若干驚きながらも黒タマが自分の腹をつねった後
「俺の腹、筋肉とかは浮き出てないからそうだな」
「多分黒ルドも同じだと僕は思いますが…余程根詰めてないかぎりですが」
「でも、なんでその話をしたんだキタトレ?」
「んー、サトトレを抱いてた時に気になってね。でも良かったわ、黒ルドがガリガリになってなさそうで」 - 172二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:47:32
- 173二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 22:49:26
いいね……
おなじウマ娘化のトレーナーによって腹だしが変わるのいいね - 174二次元好きの匿名さん22/11/07(月) 23:39:26
まあ男でも腹出しな格好に好き嫌いは有るだろうしねぇ
ましてやそれがウマ娘となってしまえば…ねぇ
しかし、黒の会ラジオに出てというお願いを実行するキタトレさん太っ腹だぁ
…腹の話題の後だと太っ腹って言うのもアレか? - 175二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 00:15:29
- 176二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 00:45:35
ウマ娘って勝負服でお腹を出してるイメージが結構有る
共通勝負服もへそ出し衣装だし - 177二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 06:42:45
おはよう
寒くて朝ご飯食べた後に布団に潜ってしまうトレーナーは誰だ - 178二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 06:56:49
おはようメカー
今日は『良い歯』の日メカー!
自分で磨くのも大事だけど
他の人に隅々まで磨いて貰うのも良いと思うメカー! - 179二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 07:17:12
おはよう
- 180二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:02:34
歯磨きプレイとはこのメカやるな
- 181二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:44:06
歯の日もそうだけど今日は1108…
そう!いいおっぱいの日なのである!! - 182二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:46:57
ターボみたいなギザ歯の子とかは歯を磨くの大変そう
後タキオンとかは何故かトレーナーに歯を磨かれているイメージがある - 183二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:50:00
色んなプレイがあるね…次スレ立てます
- 184二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:54:08
- 185二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:55:06
たておつ
- 186二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 08:55:34
たておつですー
- 187二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:02:11
- 188二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:09:49
- 189二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:16:43
たておつ~
- 190二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:18:47
立て乙デス
- 191二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:19:50
だい~ぶ前に歯磨きされるタバコのイラストあったよね
思えばタバコがえっちえっち言われ始めたのもあの頃だった気がする - 192二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:27:32
立て乙
- 193二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:34:59
たておつ
- 194二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:42:46
立て乙だねえ
- 195二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:55:36
たておつ
歯磨きプレイって実質粘膜接触では? - 196二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 09:56:56
ある意味だと粘膜接触よりアブノーマルな空気漂わない…?
- 197二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:11:39
立て乙
- 198二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:11:52
立て乙
- 199二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:12:08
立ておーつ
- 200二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 10:12:21
ライブ